説明

放射冷却式急速冷凍機

【課題】 放射冷却庫を販売直前に急速に冷却する為の放射冷却冷凍機を提供する。
【解決手段】冷却庫内の下部まで冷却コイルを取り付けて庫内の下部には塩水を入れておく。そして、放射冷却庫内と塩水を冷却コイルで冷却しておく。放射冷却庫内に被冷物を入れて密閉する。被冷物から熱が放射されます。被冷物の熱放射を促進するために放射冷却庫内の気圧を真空ポンプで下げる。
以上を特徴とする放射冷却式急速冷凍機。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はフロンガスをほとんど使わずに放射冷却式急速冷凍機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在の冷凍サイクルでは24時間通電で製品を間接的に冷凍冷却し、フロンガスを使用しているものが一般的である。又、イオンを発生させて冷却する装置もある[特許文献1参照]。
【先行技術文献】
【0003】
【特許文献1】特開 2001−281848号公報
【非特許文献1】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
それには次の問題点が、考えられる。
(イ)急速に冷却又は冷凍は出来ない。
(ロ)常にフロンガスを使用している。
(ハ)常時通電している為、電気消費が大きい。
(ニ)霜が付くため、それを取り除く必要がある。
本発明は、以上の問題を解決する為のものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
放射冷却庫において、冷却コイルを取付けて接続金具にてつなぐ。放射冷却庫の中に塩水をいれる。冷凍機ユニットの取付け口に銅パイプで閉鎖弁、ドライヤ、膨張弁、と順に接続金具へつなぐ。放射冷却庫の接続金具より銅パイプを介して冷凍機ユニットの取付け口へとつなぐ。接続が完了したらフロンガスを充填し冷凍機ユニットを運転出来るようにしておく。真空ポンプを使用しT型コネクターに高圧ホースを介してホース口へとつなぐと運転が出来る。T型コネクターに開閉弁を取り付ける。被冷物の放射熱を促進する為に放射冷却庫内の気圧を真空ポンプで下げる必要がありそれを確認する為に、真空ポンプには圧力ゲージと圧力スイッチが備わっている。
以上を特徴とする放射冷却式急速冷凍機である。
【発明の効果】
【0006】
飲料水販売店など冷たい製品を販売する為に、24時間冷凍機を使い、冷蔵庫で保冷して販売している。本発明はそれを無くし販売直前に急速に冷却しお客様に手渡すことが出来る。その結果、放射冷却式急速冷凍機は電気使用量、フロンガスの大幅節約になる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の配置図
【図2】本発明の一部である冷却コイルの断面図
【図3】本発明の一部である冷却コイルの平面図
【図4】本発明の一部である放射冷却庫断面図
【図5】本発明のユニット展開図
【図6】本発明の一部である真空ポンプ展開図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下本発明の実施の形態を説明する。
放射冷却庫(1)において、冷却コイル(3)を取付けて接続金具(4)にてつなぐ。放射冷却庫(1)の中に塩水(17)をいれる。冷凍機ユニット(2)の取付け口に銅パイプ(7)で閉鎖弁(10)、ドライヤ(11)、膨張弁(9)、と順に接続金具(4)へつなぐ。接続金具(4)より銅パイプ(7)を介して冷凍機ユニット(2)の取付け口(16)へとつなぐ。接続が完了したらフロンガスを充填し冷凍機ユニット(2)を運転出来るようにしておく。真空ポンプ(6)を使用しT型コネクター(5)に高圧ホース(8)を介してホース口(15)へとつなぐと運転が出来る。
T型コネクター(5)には開閉弁(14)を取り付ける。被冷物の放射熱を促進する為に放射冷却庫(1)内の気圧を真空ポンプ(6)で下げる必要がありそれを確認する為に真空ポンプ(6)には圧力ゲージ(12)と圧力スイッチ(13)が備わっている。
本発明は、以上のような構成であり、これを実際に使用する時は、放射冷却庫(1)内の下部まで冷却コイル(3)を取り付けて放射冷却庫(1)内の下部には塩水(17)を入れておく。そして、放射冷却庫(1)内と塩水(17)を冷却コイル(3)で冷却しておく。放射冷却庫(1)内に被冷物を入れて密閉する。被冷物から熱が放射されます。被冷物の熱放射を促進するために放射冷却庫(1)内の気圧を真空ポンプ(6)で下げる事により被冷物からの熱を放射させやすくする。
【符号の説明】
【0009】
1 放射冷却庫
2 冷凍機ユニット
3 冷却コイル
4 接続金具
5 T型コネクター
6 真空ポンプ
7 銅パイプ
8 高圧ホース
9 膨張弁
10 閉鎖弁
11 ドライヤ
12 圧力ゲージ
13 圧力スイッチ
14 開閉弁
15 ホース口
16 取り付け口
17 塩水

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放射冷却庫において、冷却コイルを取付けて接続金具にてつなぎ、放射冷却庫の中に塩水を入れ、冷凍機ユニットの取付け口に銅パイプで閉鎖弁、ドライヤ、膨張弁、と順に接続金具へつなぎ、放射冷却庫の接続金具より銅パイプを介して冷凍機ユニットの取付け口へとつなぎ、接続が完了したらフロンガスを充填し冷凍機ユニットを運転出来るようにしておき、真空ポンプを使用しT型コネクターに高圧ホースを介してホース口へとつなぐと運転が出来、T型コネクターに開閉弁を取り付け、また、被冷物の放射熱を促進する為に放射冷却庫内の気圧を真空ポンプで下げる必要がありそれを確認する為に、真空ポンプには圧力ゲージと圧力スイッチが備わっていることを特徴とする放射冷却式急速冷凍機。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2011−220658(P2011−220658A)
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−98276(P2010−98276)
【出願日】平成22年4月5日(2010.4.5)
【出願人】(510112327)
【出願人】(510112213)