説明

放射性シート

【課題】リウマチ、神経痛、アトピー、アレルギー、喘息、糖尿病、アルツハイマー等の難病は、活性酸素により細胞や組織が傷害される病気である。低レベルの放射線は、スーパーオキサイドディスムターゼ、グルタチオンペルオキシダーゼ等の抗酸化酵素を飛躍的に増加させるのに有効であり、DNAの修復機能、ホルモン、酵素、がん抑制遺伝子を顕著に活発化する。ラジウムによる、又温熱効果による相乗作用が得られる放射性シートを提供する。
【解決手段】放射性シート1は、ラジウムを有するラジウムシート2を挟んでクッション4を設けることを特徴とし、又は、ラジウムを有するシートに対して温熱部材3を設けてなることを特徴とする。前記ラジウムシートの温熱部材に対して熱反射シート5を設けることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、健康保持用のラジウムシートの放射性シートに関するものである。
【背景技術】
【0002】
1982年、トーマス・D・ラッキー博士によって、高線量だと生物に害を及ぼす放射線が、ごく微量なら、生物の生命活動を活性化することが提唱された
リウマチ、神経痛、アトピー、アレルギー、喘息、糖尿病、アルツハイマー等の難病は、活性酸素によって、細胞や組織が傷害される病気であり、スーパーオキサイドディスムターゼ(SOD)、グルタチオンペルオキシダーゼ(GPX)などの抗酸化酵素が重要な意味を持っており、これら酵素を飛躍的に増加さえるのには、低レベルの放射線が有効とされ、このごく微量の放射線が、生命の源であるDNAの修復機能、ホルモン、酵素、がん抑制遺伝子を顕著に活発化するとされ、現在多くの研究がなされ実績を挙げている。これをホルミシス効果と呼んでいる。
【0003】
ホルミス効果の臨床例としては、遺伝子活性化による免疫系の高揚によるがんの抑制、老化防止の酵素合成や細胞膜透過性の増大による若返りや老化防止、脳や神経中枢系におけるホルモン形成による痛みの沈静化とストレス緩和、DNA修復や細胞アポトーシスに関する遺伝子活性化による環境適用応答、障害抑制や細胞の酸化抑制機構の活性化と対応酵素やホルモンの形成による難病の回避と治療等が挙げられている。
【0004】
低レベル放射線の利用で、最も実績のあるのはラドン温泉が知られており、古くから玉川温泉(秋田)では岩盤浴として治療に用いられている。ラジウムからできるラドンが好ましいとされる。
【0005】
このほか、最近はゲルマニウムが治療について喧伝されている。ゲルマニウムは、
亜金属元素であって、金属と非金属の性質を合わせ持つ半導体の性質からトランジスター、ダイオード等が発見され、電子工学の発展をもたらしたものであり、体温32℃マイナス電子が生じ、こりや痛みのプラス電気が多い部分に到着し」中和することで、生体電流を調整するものである。従って、細胞を活性化するラジウムとは、本質的に異なる作用や効能であって、細胞に対する積極的な作用とは異なっている。
【0006】
又、温熱療法があるように、人体は殆どの人が冷えており、温熱はその冷えを解消し血液を循環させて栄養と酸素を体内へくまなく運ぶことを促進させ、活力ある毛細血管の流れとリンパ球の免疫力により病原体を減少させ、老廃物を排除することを助ける事で、細胞を活性化することが知られている。つまり、体温が上がると免疫力が高まることが知られている。
【0007】
又、最近精神的な作用が人体に大きな影響を与えることがわかり、例えば、「心療内科」や「笑いの医学」と呼ばれる分野が確立されつつあるが、プラス思考が細胞活性化に大きく貢献することが理解されつつある。
【0008】
【特許文献1】特公開2005−87349号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、従来のゲルマニウム等のリングなどの器材に代わり、低線量ホルミンス効果をもたらすラジウムの作用効果によって、就寝時又は仮寝時に利用でき、健康回復と促進を図る放射性シートを得ることにあり、温熱部材の付加により、ホルミンス効果と相まって、細胞の活性化と免疫力の一層のアップを図ることにある。
又、温熱は、人の精神に対して安定化する作用があり、プラス思考を起こさせる。プラス思考は、それが細胞を活性化するホルモンの分泌を促し、細胞活性化に対し貢献することが脳科学の分野で知られつつあるが、その温熱部材を加えることで、精神面での安定と細胞活性化に貢献することを精神面からも意図するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明は、ラジウムを有するラジウムシートを挟んでクッションを設け、又は、ラジウムを有するシートに対して温熱部材を設けてなる放射性シートを提供する。又、前記ラジウムシートの温熱部材に対して熱反射シートを設けて熱利用を有効とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明の効果は、健康に対して全く無害な低放射線を放射するラジウムの作用によって、このごく微量の放射線が、生命の源であるDNAの修復機能、ホルモン、酵素、がん抑制遺伝子を顕著に活発化させる放射性シートを得ることが出来、特に温熱部材との組合せによって、該温熱部材による温熱の人体への作用により、細胞の活動を良好とし血液の循環を促進し、ラジウムの放射線による人体の深部治療に対しするホルミシス効果に対して、一層の効果を加えることが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の形態は、図1の(2)に示すように、放射性シート(1)の主要部は、ラジウムシート(2)が中核になり、クッション部材(4)(4)によって、挟むように構成されている。
該ラジウムシート(2)は、長方形状をしており、図1の(1)に示すようにユニット化され、挿入線で示されるように、各挿入できるようにしておけば、適宜その数を増減して調整することができる。
【0013】
ラジウムシート(2)の上には、クッション材(4)があり、反対側には、温熱ヒータ(3)が設けられてもよい。温熱ヒータ(3)は、電気加熱によって行われる。リボンヒータでもカーボンヒータでも採用することができ、交流24ボルト程度である。勿論家庭電源でも行える。図1の(2)に示すように、リボンヒータの接続が示されている。
【0014】
放射性シート(1)には、コントロラー(7)とコネクター(70)が設けられている。
温熱ヒート(3)の下方には、熱反射シート(5)を設けることもでき、このシート(5)により、熱を反射させ有効な熱エネルギーの活用を図る。中間には、絶縁部材(30)を入れることもできる。ラジウムの作用に加えるに、温熱ヒータ(3)を設けることで、体を暖めて循環をよくし、その結果、遠赤外線・マイナスイオンの発生を助長する相乗効果が期待できる。
【0015】
更に、熱反射シート(5の外側には、クッション材(4)を設け、更には、該クッション材(4)(4)の外側には、表外装(40)、裏外装(41)が設けられる。
表外装(40)又は裏外装(41)は、綿やポリエステル又はチタン材等が用いられる。
又、他の実施例として、ラジウムシート(3)の両側に、絶縁素材(6)(6)を介して、熱反射シート(5)(5)を設け、その外側にアルミ製シートの熱反射布(5)(5)を設け、更にその外側に、表裏の内外装(40)(41)を設ける。
【0016】
図2に示すものは、他の実施例であって、ラジウムシート(2)を挟んで絶縁素材(6)
(6)が設けられており、その下には、温熱ヒータ(3)が設けられている。次いで、絶縁素材(6)を介して、熱反射布(5)が設けられており、温熱ヒータ(4)からの熱を上方へ向かわせる。又放射性シート(1)の上下には、表外装(40)、裏外装(41)が設けられる。
【0017】
ラジウムシート(2)は、ウレタンにラジウム鉱石を粉末化したものを混ぜ、それを該木綿等の布にコーティングしたものである。又は、ゴムや樹脂中に混入させて形成してもよい。
その他混合粉末を吹き付けて形成することも可能である。ラジウムシート(2)から発生する、アルファー線、ベーター線、ガンマー線の内、ガンマー線の持つ超音波長は、物質透過性が強大で、人体の深部治療患部へ強力な効果を有する。
【0018】
このような構成によって、ラジウムにより微量な放射能が出されると共に、温熱ヒート(3)から、加熱されることで、遠赤外線・温熱作用が発生する。この温熱作用は、血液の循環を促進し、免疫作用を高めることで、ラジウムの人体深部の治療患部への治療効果を一層高めることになる。
使用する場合は、放射性シート(1)に寝ることで行うことが出来る。
又、ラジウムによって、マイナスイオンも発生するので、4つの作用の相乗効果が期待できることになり、温熱ヒータ(3)による温熱効果と相まって、一層の効果がえられる。更に、温熱作用は、人に対して安心感を与えることで精神的に好ましく、人の精神にプラス作用を与えるので、この心的効果によって、エンドロフィンなどのホルモンを分泌させ一層の細胞の活性化が図れる利点がある。
【0019】
図3に示すものは、他の実施例であって、放射性シート(1)のほぼ真ん中にラジウムシート(2)を配置し、その両側は、放射性シート(1)のラジウムシート(2)に対して各折畳みできる外布(401)、内布(402)を設け、中央のラジウムシート(2)の部分には、ガーゼ布(403)を、次いで発熱体(31)、ラジウムシート(2)を設け、その下方にはガーゼ布(410)を設けるものである。該図では、腹巻を想定して、弓状になっているが、勿論端部は、寝て使用するために直線状であってもよい。
発熱体(31)は、一は化学反応により発熱する物質が考えられるが、その配置はラジウムシート(2)の下方でもよく、またその下方には、前記のように、熱反射布を設けることも出来、熱が下面から逃げるのを防ぐ。
【0020】
この構成により、寝ることでラジウムシート(2)を人体の必要な箇所に当てることもでき又腹巻のように腹部へ巻くこともでき、その場合端部に結合用のファスナーを設けるとよい。また、肩部へ巻いたり、足首や腰部へ当てることも可能である。
本発明の放射性シートは、利用方法として布団やベット内へ入れて使用することができ、又机の下へ敷いて利用する等様々な利用方法が考えられる。
【0021】
以上説明してきたように、上記実施例に限られることなく、本発明の技術思想の範囲内で種々の変形が当業者によって可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の実施例である放射性シートを示した説明図である。
【図2】本発明の他の実施例で放射性シートの断面の説明図である。
【図3】本発明の他の実施例であって、放射性シートの平面の説明図である。
【符号の説明】
【0023】
1 放射性シート
2 ラジウムシート
3 温熱ヒータ
4 クッション部材
5 熱反射布
6 絶縁素材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラジウムを有するラジウムシートを挟んでクッションを設けてなる放射性シート
【請求項2】
前記ラジウムシートを一部に設け、且つ該両側は折畳めるようになっている放射性シート
【請求項3】
前記ラジウムを有するシートに対して温熱部材を組み合わせてなる請求項1または2記載の放射性シート
【請求項4】
前記ラジウムシートの温熱部材に対して熱反射シートを設けてなる請求項1、2または3記載の放射性シート

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−130164(P2007−130164A)
【公開日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−325015(P2005−325015)
【出願日】平成17年11月9日(2005.11.9)
【出願人】(501161516)サン・ワールド株式会社 (1)
【Fターム(参考)】