放射性組成物原材料及び放射性形成物とそれを用いた健康施設
【課題】 放射線量が安全性の面で許容される範囲内において、放射エネルギーを十分に発揮できる放射性組成物原材料及び放射性形成物とそれを用いた健康施設を提供する。
【解決手段】 天然放射線核種の鉱石微粉末に元素の周期表で分類された銅族の金属粉末を重量比で5%から20%添加又は、その金属層を設け、ラジウムから放出されるα線、β線、γ線に影響を受けた気体や液体により活性効果を高める。
【解決手段】 天然放射線核種の鉱石微粉末に元素の周期表で分類された銅族の金属粉末を重量比で5%から20%添加又は、その金属層を設け、ラジウムから放出されるα線、β線、γ線に影響を受けた気体や液体により活性効果を高める。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放射線を利用して岩盤浴、水の活性、健康施設等に使用する、放射性組成物原材料及び放射性形成物とそれを用いた健康施設に関するものである。
【背景技術】
【0002】
健康促進のためラドン温泉に入浴することや、ラドンが放出される岩盤上で放射線を利用する設備などがあり、これらの効果を利用した技術が提案されている。
【0003】
特許文献1には、陶板又は陶板素材の表面に30%〜60%(重量)の天然ラジウム微粉末と、接着用泥奨との混合物よりなる放射層を設け、該放射層の表面に被覆率5%〜60%施釉して釉薬に吸収される放射線を可及的に少なくすると共に、ラジウム微粒子の剥離を未然に防止するため高温焼成した、放射層の付着力が大きく、強固に固定した放射性陶板が提案されている。この方法は、放射性微粉末の削減効果が高い点で優れているが、釉薬により放射線量が減少する問題点がある。
【0004】
特許文献2には、台の上に複数列にわたり、複数個のジルコン系セラミックスを埋め込んだ構造を有する放射線岩盤浴施設であって、好ましくは、ジルコン系セラミックスの形状が円板状、四角柱状であり、より好ましくは台に埋め込む円板状ジルコン系セラミックス乃至四角柱状ジルコンセラミックスの上部縁が、丸めが施されており、台がコンクリート、大理石などの岩石やタイルで覆ったコンクリートである。そして、好ましくは、台に埋め込むジルコン系セラミックスの列として、2〜10列であり、台に埋め込むジルコン系セラミックスの1列あたりの個数として、5〜20個である放射線岩盤浴施設が提案されている。この方法は、ジルコン系セラミックスの空気に接している面に被覆がないので放射線量が減少しない点で優れているが、多量の放射性物質を必要とする問題点がある。
【0005】
特許文献3には、ラジウム鉱石を主たる効能成分とし、シリカ、麦飯石、トルマリンのうち少なくとも一を従たる効能成分とする岩盤浴用の石板と、ケース体の上に金属板で電磁波を遮断した電熱ヒータを配し、この電熱ヒータの上に岩盤浴用の石板を配した岩盤浴用ユニットが提案されている。この石板も空気に接している面に被覆がないので放射線量が減少しない点で優れているが、多量の放射性物質を必要とする問題点がある。また、石板の熱係数が低いため温めるまでに時間がかかる問題点もある。
【0006】
特許文献4には、岩盤ユニット板は2a、2b、2cの3枚に分割されてヒーターユニット1の窪みの中に嵌め込まれている。岩盤ユニット板の底面はヒーターユニット1表層部の面状電気ヒーターと面接触しており、温度コントローラー1dにより任意の温度に加温制御される。岩盤ユニット板が適度に加温されると岩盤ユニット板の構成素材であるラジウム鉱石等から遠赤外線の放出、更にはアルファ線、ベータ線、ガンマー線等が微量放出される可搬式簡易ラジウム岩盤浴ベッドが提案されている。この岩盤ユニット板では、鉱石が半没の形で埋め込み配置されているので放射線量が減少しない点で優れているが、見栄えが損なわれる問題点がある。また、石板の熱係数が低いため温めるまでに時間がかかる問題点もある。
【0007】
特許文献5には、温熱放射線浴用陶板100をセラミック原料に炭粉末を混練し、焼成して板状に形成する。また、温熱放射線浴用陶板100の平面に複数の突起部120を設けた温熱放射線浴用陶板及び核温熱放射線浴用陶板の設置ケースが提案されている。この方法は、温熱放射線俗の環境下における正負のイオンバランスを整え、平面に設けた複数の突起部より、指圧効果をより向上させることができる点で優れているが、放射線が有効に利用されていない問題点がある。
【0008】
【特許文献1】 特許第3754951号公報
【特許文献2】 特開2006−006507号公報
【特許文献3】 特開2007−006967号公報
【特許文献4】 特開2007−117682号公報
【特許文献5】 実用新案登録第3120715号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら上記従来の技術においては、α線が放出し難い構造となっているため、α線の放射エネルギーを十分に活用できないという課題を有していた。
【0010】
また、放射線による負の空気イオン発生は、電離現象を考えれば、同量の正の空気イオンを発生しているはずである。しかし、通常利用されている放射線の量は天然のバックグラウンドと同程度であり、空気イオンの発生量は微量である。もしも大量の空気イオンを発生させようとしたら強い放射線が必要になり危険を伴う、そして放射線量が安全性の面で許容される範囲内では放射エネルギーを十分に発揮できないという課題を有していた。
【0011】
そこで本発明は、α線を放出する核変換(α壊変)すなわち、ラジウムの同位元素Raがα線を放出しRnのラドンの放射性気体に変換されたとき、ラドンの放射性気体が銅属の金属による反応性を示すこと、γ線の電磁波は波動と粒子の両方の性質をもつ(同様に、粒子も波動の性質をもつ)ことに着目し、放射線量が安全性の面で許容される範囲内において、放射エネルギーを十分に発揮できる放射性組成物原材料及び放射性形成物とそれを用いた健康施設を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
課題を解決するため、放射性物質を含む天然鉱石と導電体金属との関係を調査した結果、オーストリアのバドガシュタインの廃坑は銀鉱山、銅スクロドフスカ石は銅と珪石と酸化ウランの結晶化した鉱物であり、元素の周期表で分類されたその属の一般名は銅族であり、イオンの反応性や抗菌性や電磁波共振に応用できる物質族として残った。
【0013】
上記の課題を達成するため、請求項1に記載した放射性組成物原材料は、放射線を放出する組成物の原材料合成において、ウラン系列又は、トリウム系列の放射性物質を含む天然鉱石を砂状に粉砕し、放射線量の高い部分を選択したものを補助剤と混ぜ、補助剤と共に1μm〜10μmに加工した鉱石粉末とし、鉱石粉末に元素の周期表で分類された銅族の金属を1μm〜10μmに加工した金属粉末を重量比で5%から20%添加し混合粉末材料とし、混合粉末内の鉱石粉末から放出されるα線、β線、γ線と銅属の金属が放出する金属イオンとの相乗効果を用い活性効果を高めることを特徴としている。
【0014】
この発明に使用する鉱石粉末は、ウラン系列又は、トリウム系列の天然放射線核種の鉱石を粉末化したもので、高エネルギーの電磁波(γ線)や、運動エネルギーをもつ電子(β線)、原子核(α線)や中性子線などの粒子を発生し、それを体内に吸収したり吸気するときに、体内物質中の原子や分子に作用して電離したり熱エネルギーを与える能力を持っている。
【0015】
そして銅族の金属粉末と混合粉末とすることで、鉱石から放射されるエネルギーにより電離作用や熱エネルギーを得た活性効果が、鉱石微粉末中に添加された元素の周期表で分類された銅族の金属(金(Au)、銀(Ag)銅(Cu))の持つ金属イオンと反応を起こし、放射線量が安全性の面で許容される範囲内においても活性効果を十分に発揮するのである。
【0016】
請求項2に記載した放射性形成物は、放射線を放出する組成物の形成において、ウラン系列又は、トリウム系列の放射性物質を含む天然鉱石を砂状に粉砕し、放射線量の高い部分を選択したものを補助剤と混ぜ、補助剤と共に1μm〜10μmに加工した鉱石粉末を原材料として用い、陶器、磁器、セラミック材料に重量比で15%から25%を含む混合物として焼成し、5μSv/h〜10μSv/hの放射線量の焼成体を製造し、焼成体の表面や焼成体と焼成体の間に元素の周期表で分類された銅族の金属部位や金属帯を設け、鉱石粉末から放出されるα線、β線、γ線に影響を受けた気体や液体の物質が銅族の金属が放出する金属イオンとの相乗効果により活性効果を高めることを特徴としている。
【0017】
この発明においては、補助剤と共に加工した鉱石粉末だけを用いて焼成体を形成し、焼成体から放出される各種の放射エネルギーと、焼成体の表面や焼成体と焼成体の間に設けた銅族の金属(金(Au)、銀(Ag)銅(Cu))の持つ金属イオンと反応を起こし、放射線量が安全性の面で許容される範囲内においても活性効果を十分に発揮するのである。
【0018】
請求項3に記載した放射性形成物は、放射線を放出する組成物の形成において、マグネシアセメント系セルフレベリング材を混練、流し込み後、表面を均し自然乾燥させた基礎材上面に、下地調整剤を塗布し、マグネシアセメント系セルフレベリング材に重量比で15%から25%の請求項1の放射性組成物原材料を混合混練、流し込み後、表面を均し自然乾燥させて合体形成し、形成物上面において5μSv/h〜10μSv/hの放射線量とすることを特徴としている。
【0019】
この発明においては、二層構造にすることで放射性組成物原材料の使用量の削減を可能にすると共に、従来のセメントより強度や面粗度の点で有利なマグネシアセメント系セルフレベリング材(商品名:MGレベラー)を用い焼成を省いた形成物で、磁器やセラミック材料による焼成体と遜色のない強度と質感を備えるのである。
【0020】
請求項4に記載した放射性形成物は、放射線を放出する組成物の形成において、請求項1の放射性組成物原材料を用い、ポリエステル樹脂に重量比で1%から5%を混練し、薄膜のポリエステル樹脂形成物を作り、薄膜のポリエステル樹脂形成物に、ガラス繊維にポリエステル樹脂を浸透させFRP層を形成し硬化させたFRP積層板とし、放射線量5μSv/h〜10μSv/hを確保しポリエステル樹脂層が薄膜でも充分な強度を有することを特徴としている。
【0021】
この発明においては、樹脂形成物が、高強度、軽量、耐候性、電波透過性、電気絶縁性、断熱性に大変優れているため、外層が薄膜のポリエステル樹脂層とすることが可能となり、放射性組成物原材料の使用量を大幅に削減できる。
【0022】
請求項5に記載した放射性形成物は、放射線を放出する組成物の形成において、請求項1の放射性組成物原材料を用い、未硬化のプラスチック素材に5%から10%を混練し、成型機により形成し、5μSv/h〜10μSv/hの放射線量とすることを特徴としている。
【0023】
この発明においては、混合粉末を未硬化のプラスチック素材に混練し、成型機により製造すれば板状の製品やブロック状の製品や複雑な形状の製品が容易に制作でき、強度的にも優れた製品の製造が可能となり、量産効果も期待できる。
【0024】
請求項6に記載した放射性形成物は、放射線を放出する組成物の形成において、請求項1の放射性組成物原材料を用い、同じ質量の混合粉末層を複数形成し、各混合粉末層の距離が電磁波放射線のγ線の波長である0.00124nmに共振関係の最小値や最大値の距離に設定し、γ線の影響を減少させたり、増大させたりすることを特徴としている。
【0025】
この発明においては、混合粉末層が同じ質量の混合粉末層と混合粉末層を複数形成しているため、各混合粉末層の距離が電磁波放射線のγ線の波長である0.00124nmに共振関係の距離や反共振関係の距離に設定される。電磁波放射線は電波や光と同じ電磁波の一種であり、それらにくらべて波長が非常に短いため扱い難い欠点があるが、波長が短いのでエネルギーが非常に大きい利点もある。そこで、γ線の電磁波は波動と粒子の両方の性質をもつ(同様に、粒子も波動の性質をもつ)ことに着目し、共振による増幅効果を用い活性効果を更に高めたり、γ線の影響を避けたい場合には反共振によりγ線の影響を減少させ、放射線量が安全性の面で許容される範囲内において目的に応じた効果を十分に発揮するのである。
【0026】
請求項7に記載した放射性形成物は、放射線を放出する組成物の形成において、請求項1の放射性組成物原材料を用い、マグネシアセメント系セルフレベリング材に重量比で15%から25%を含む混合物にして、混練、流し込み時に請求項2、請求項4、請求項5、請求項6の放射性形成物をマグネシアセメント系セルフレベリング材表面と同一高さになるように嵌め込み、表面を均し自然乾燥させて正方形又は長方形に形成し、全ての面で5μSv/h〜10μSv/hの放射線量とすることを特徴としている。
【0027】
この発明においては、放射性形成物を収納する台を分割構造とし施工性を改善すると共に、台からも同量の放射線を発生させ効果の安定化を図っている。
【0028】
請求項8に記載した健康施設は、人間が収容可能な容積を有する筒状の分割可能な温浴カプセルに、スライド窓を設け、容器内底部に温水を流すパイプを配置し、パイプ上部に請求項7の基礎台付放射性形成物を敷き詰めたことを特徴としている。
【0029】
この発明においては、温泉地にある岩盤浴を手軽に体験していただく設備として、移動可能な運用形態とするため筒状のカプセル本体を、上下2分割に分離できる構造とし、狭所にも運び入れることを可能にしている。また、カプセル本体を2分割に分離できることにより、温水パイプユニットや請求項7の放射性形成物を搬入後に配置できるため、重量の分散が可能となり、移動による運用が楽にできる。
【0030】
請求項9に記載した健康施設は、人間が収容可能な容積を有するドーム型又は箱型の密閉された居住空間に、開平扉を設け、居住空間内立ち上がり980mmの位置までの壁面部と底面部とに温水を流すパイプを配置し、請求項1の放射性組成物原材料を用い、モルタルに重量比で15%から25%を含む混合物としたものを混練し、室内空間上壁面部から底面に至るまでの壁面に岩盤のように付着させると共に、底面部の温水を流すパイプ上部に請求項7の基礎台付放射性形成物を敷き詰めたことを特徴としている。
【0031】
この発明においては、坑道浴を手軽に体験していただく設備として、内部雰囲気を坑道に見たてるため、モルタル壁面を岩盤のように形成してる点が請求項8に記載した健康施設と異なるが、温水パイプユニットや請求項7の放射性形成物の施工性は、請求項8同様に良好な物とすることができる。
【0032】
請求項10に記載した放射性形成物は、放射線を放出する組成物の加温体形成において、請求項1の放射性組成物原材料を用い、陶器材料に重量比で15%から25%を含む混合物として、セラミックヒーターの全面を覆い再焼成し、5μSv/h〜10μSv/hの放射線量を確保したことを特徴としている。
【0033】
この発明においては、即応性にかける放射性形成物の加温特性を改善する目的として、室内空気をラドンガスを放出しながら加温する用途とラドンを含む水蒸気で湿度を制御する異なった2っの用途に使用することができる。
【発明の効果】
【0034】
以上説明したように請求項1の発明によれば、銅族の金属粉末と混合粉末とすることで、鉱石から放射されるエネルギーにより電離作用や熱エネルギーを得た活性効果が、鉱石微粉末中に添加された元素の周期表で分類された銅族の金属(金(Au)、銀(Ag)銅(Cu))の持つ金属イオンと反応を起こし、放射線量が安全性の面で許容される範囲内では放射エネルギーを十分に発揮できないという課題を解決できる。
【0035】
請求項2の発明によれば、焼成体から放出される各種の放射エネルギーと、焼成体の表面や焼成体と焼成体の間に設けた銅族の金属(金(Au)、銀(Ag)銅(Cu))の持つ金属イオンと反応を起こし、放射線量が安全性の面で許容される範囲内では放射エネルギーを十分に発揮できないという課題を解決できる。
【0036】
請求項3の発明によれば、二層構造にすることで放射性組成物原材料の使用量の削減を可能にすると共に、焼成工程を経なくても磁器やセラミック材料による焼成体と遜色のない強度と質感を備えることができる。
【0037】
請求項4の発明によればFRP層が、高強度、軽量、耐候性、電波透過性、電気絶縁性、断熱性に大変優れているため、上層を薄膜のポリエステル樹脂層にでき、放射性組成物原材料の使用量を大幅に削減できる。
【0038】
請求項5の発明によれば、成型機により製造が可能となり、板状の製品やブロック状の製品や複雑な形状の製品が容易に制作でき、量産効果も期待できる。
【0039】
請求項6の発明によれば、γ線の電磁波は波動と粒子の両方の性質をもつことに着目し、共振関係の最小値や最大値の距離に設定し、γ線の影響を減少させたり、増大させたり設定でき、目的に応じた効果を十分に発揮できる。
【0040】
請求項7の発明によれば、正方形又は長方形に形成した分割構造とし施工性を改善すると共に、台からも同量の放射線を発生させることにより効果の安定化を図れる。
【0041】
請求項8の発明によれば、カプセル本体を2分割に分離できることにより、温水パイプユニットや請求項7の放射性形成物を搬入後に配置できるため、移動による運用が楽にできる。
【0042】
請求項9の発明によれば、内部雰囲気を坑道に見たてる部分が異なるが、温水パイプユニットや請求項7の放射性形成物の施工性は、請求項8同様に良好な物とすることができる。
【0043】
請求項10の発明によれば、陶器材料に放射性組成物原材料を混合して、セラミックヒーターの全面を覆い再焼成しているので、陶器の部分は多孔質で透水性があり、α線の放射エネルギーを十分に活用できないという課題を解決できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0044】
以下、本発明の実施形態を図1〜図11を参照して詳細に説明する。図1は本発明の放射性組成物原材料の一部を示す拡大図、図2は陶器焼成による放射性形成物の拡大断面図、図3は磁器、セラミックス焼成による放射性形成物の拡大断面図、図4はマグネシアセメント系セルフレベリング材流し込みによる放射性形成物の拡大断面図、図5はFRP積層板による放射性形成物の拡大断面図、図6は成型機によるハニカム構造の放射性形成物の斜視図、図7(A)は共振作用を得る構造の放射性形成物の上面図と側面図、図7(B)は共振作用を確認するための実験に用いた一例を示す上面図と側面図、図8は基礎台付放射性形成物の断面図、図9は浴用カプセルの斜視図、図10は坑道に見たてた健康施設の断面図、図11はセラミックヒーターを内蔵した放射性形成物の構造図である。
【0045】
図1に示す放射性組成物原材料は、放射性物質を含む天然鉱石1と、補助剤のジルコン2(放射性物質を含む)と、アルミナ3と、銅属の金属材料4が1μm〜10μmに加工され混合粉末になっている。
【0046】
自然界にはウランやトリウムのような非常に不安定な元素があり、放射線を発しながら崩壊(壊変)し減少する。崩壊により半分に減る半減期は放射性元素のウラン238が45億年、トリウム232では140億年、ラジウム226では1600年ときわめて長期である。
【0047】
ラジウムもウランやトリウムの崩壊途中の元素で、放射線を発しながらラドン222(半減期は3.8日)に変わり、さらに放射線を発しながらポロニウム210、そして最後に鉛207.2へと変化し、放射性物質が崩壊する過程で発生する放射線やラドンが人体にさまざまな影響をもたらすのである。
【0048】
ここで使用される天然鉱石は、現在の混合比率や焼成を適応すると、モナザイト、ジルコンが好適であるが、混合比率を調整すればリン鉱石やチタン鉱石やその他の鉱石に置き換えても良い。
【0049】
ここで使用される補助剤は、放射線量を調整する増量用途と、好適な焼成体を陶器、磁器、セラミック材料で得るため選択されたもので、他のセラミック材料に置き換えても良い。
【0050】
ここで使用される銅属の金属は、放射線と金属イオンとの相乗効果と、抗菌作用を得るため選択されたもので、相乗効果を配慮すると原子量から金197、銀107.9銅63.5の順となり、金が最も好適であるが銀や銅を否定するものではない。
【0051】
図2に示す放射性形成物は、陶器焼成による放射性形成物の拡大断面図で、陶器は多孔質で透水性があり、放射性物質を含む天然鉱石1と、補助剤のジルコン2と、アルミナ3と、銅属の金属材料4が混然一体となった焼成物の中に空洞5を多数形成するため、空気と接触する面は膨大で、特にα線の放出がし易い構造となりラドンの利用効率が高められる。
【0052】
放射性形成物からの放射線を分類すると、α線、β線、γ線があり、α線は放射性物質が崩壊した時に飛び出してくるヘリウムの原子核で紙や皮膚を透過できずイオン化される。β線は紙や皮膚を透過するがアルミニウム箔やガラスを透過できずイオン化される。γ線はアルミニウム箔やガラスを透過するが水やパラフィンを透過できずイオン化される性質を持っている。
【0053】
図3に示す放射性形成物は、磁器、セラミックス焼成による放射性形成物の拡大断面図で、天然鉱石1と、補助剤のジルコン2と、アルミナ3と、銅属の金属材料4が混然一体となった焼成物において、磁器やセラミックスは透水性がなく、焼成層6をα線が透過できないため、焼成層6表面に接している天然鉱石1と、補助剤のジルコン2以外の内面にある天然鉱石1や補助剤のジルコン2からのラドンの放出は抑制される。
【0054】
図4に示す放射性形成物は、マグネシアセメント系セルフレベリング材流し込みによる放射性形成物の拡大断面図で、表面を均し自然乾燥させた基礎材7上面に放射層を設けているが放射層において、マグネシアセメント系セルフレベリング材の固形化部8は透水性がなく、固形化部8をα線が透過できないため、固形化部8表面に接している天然鉱石1と、補助剤のジルコン2以外の内面にある天然鉱石1や補助剤のジルコン2からのラドンの放出は抑制されるが、二層構造にすることで放射性組成物原材料の使用量の削減を可能としている。
【0055】
図5に示す放射性形成物は、FRP積層板による放射性形成物の拡大断面図で、FRP層9が、高強度、軽量、耐候性、電波透過性、電気絶縁性、断熱性に大変優れているため、放射層を薄膜のポリエステル樹脂層10とすることが可能となり、放射性組成物原材料の使用量を大幅に削減できる。
【0056】
図6に示す放射性形成物は、成型機によるハニカム構造の放射性形成物の斜視図で、プラスチックの固形化部11は透水性がなく、固形化部11をα線が透過できないため、固形化部11内面にある天然鉱石や補助剤のジルコンからのラドンの放出は抑制されるが、貫通孔12を多数備えたハニカム構造とすることで空気と接触する面は拡大され、貫通孔12からのラドンの放出量が付加される。
【0057】
図7(A)に示す放射性形成物は、共振作用を得る構造の上面図と側面図で、扁平な円柱基台13の上部に帯状の放射層14、15、16の様に複数形成しているため、各放射層の距離が電磁波放射線のγ線の波長である0.00124nmに共振関係の距離や反共振関係の距離に設定され、共振による増幅効果を用い活性効果を更に高めたり、γ線の影響を避けたい場合には反共振によりγ線の影響を減少させ、放射線量が安全性の面で許容される範囲内において目的に応じた効果を十分に発揮するのである。
【0058】
図7(B)に示す放射性形成物は、共振作用を確認するための実験に用いた一例を示す上面図と側面図で、扁平な円柱状の放射層17から7μSv/hの放射線量、504Bq/m3のラドン濃度を発生する放射性形成物上部に、帯状の幅25mm銅箔18と銅箔19を50mmの距離を隔てて付着させると6.3μSv/hの放射線量、250Bq/m3のラドン濃度となり、銅箔を37mmの距離を隔てて付着させると5.4μSv/hの放射線量、250Bq/m3のラドン濃度になった。そして、銅箔を37mmの距離を隔てて付着させた状態で銅箔どうしをショート(導通)させると5.6μSv/hの放射線量となり、銅箔によりα線、β線が抑制されると共に、γ線が共振の影響を受け変化している。この一例では幅の広い導体を使用しているので、α線、β線が大幅に抑制される欠点があり、好適には1mm幅以下の導体を使用するのが望ましい。
【0059】
図8に示す放射性形成物は、基礎台付放射性形成物の断面図で、図5、図6、図7の放射性形成物20を収納する台21を分割構造とし施工性を改善すると共に、台21からも同量の放射線を発生させ効果の安定化を図っている。
【0060】
図9に示す健康施設は、浴用カプセルの斜視図で、移動可能な運用形態とするため筒状のカプセル本体22を、上箱23と下箱24に分離できる構造とし、狭所にも運び入れることを可能にしている。また、カプセル本体22を2分割に分離できることにより、温水パイプユニット25や請求項7の放射性形成物26を搬入後に配置できるため、重量の分散が可能となり、移動による運用が楽にできる。
【0061】
図10に示す健康施設は、坑道に見たてた健康施設の断面図で、内部雰囲気を坑道に見たてるため、モルタル壁面27を岩盤のように形成してる点が、請求項8に記載した健康施設と異なるが、温水パイプユニット25や請求項7の放射性形成物26の施工性は、請求項8同様に良好な物とすることができる。
【0062】
図11に示す放射性形成物は、給電用リード線28付のセラミックヒーター29を内蔵した放射性形成物の構造図で、即応性にかける放射性形成物の加温特性を改善する目的とした加温体であり、陶器材料に放射性組成物原材料を混合して、セラミックヒーター29の全面を覆い再焼成物30としているので、室内空気にラドンガスを放出しながら加温する用途とラドンを含む水蒸気で湿度を制御する異なった2っの用途に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明の放射性組成物原材料の一部を示す拡大図である。
【図2】本発明の陶器焼成による放射性形成物の拡大断面図である。
【図3】本発明の磁器、セラミックス焼成による放射性形成物の拡大断面図である。
【図4】本発明のマグネシアセメント系セルフレベリング材流し込みによる放射性形成物の拡大断面図である。
【図5】本発明のFRP積層板による放射性形成物の拡大断面図である。
【図6】本発明の成型機によるハニカム構造の放射性形成物の斜視図である。
【図7(A)】本発明の共振作用を得る構造の放射性形成物の上面図と側面図である。
【図7(B)】本発明の共振作用を確認するための実験に用いた一例を示す上面図と側面図である。
【図8】本発明の基礎台付放射性形成物の断面図である。
【図9】本発明の浴用カプセルの斜視図である。
【図10】本発明の坑道に見たてた健康施設の断面図である。
【図11】本発明のセラミックヒーターを内蔵した放射性形成物の構造図である。
【符号の説明】
【0064】
1 天然鉱石
2 ジルコン
3 アルミナ
4 金属材料
5 空洞
6 焼成層
7 基礎材
8 固形化部
9 FRP層
10 ポリエステル樹脂層
11 固形化部
12 貫通孔
13 円柱基台
14 放射層
15 放射層
16 放射層
17 放射層
18 銅箔
19 銅箔
20 放射性形成物
21 台
22 カプセル本体
23 上箱
24 下箱
25 温水パイプユニット
26 放射性形成物
27 モルタル壁面
28 給電用リード線
29 セラミックヒーター
30 再焼成物
【技術分野】
【0001】
本発明は、放射線を利用して岩盤浴、水の活性、健康施設等に使用する、放射性組成物原材料及び放射性形成物とそれを用いた健康施設に関するものである。
【背景技術】
【0002】
健康促進のためラドン温泉に入浴することや、ラドンが放出される岩盤上で放射線を利用する設備などがあり、これらの効果を利用した技術が提案されている。
【0003】
特許文献1には、陶板又は陶板素材の表面に30%〜60%(重量)の天然ラジウム微粉末と、接着用泥奨との混合物よりなる放射層を設け、該放射層の表面に被覆率5%〜60%施釉して釉薬に吸収される放射線を可及的に少なくすると共に、ラジウム微粒子の剥離を未然に防止するため高温焼成した、放射層の付着力が大きく、強固に固定した放射性陶板が提案されている。この方法は、放射性微粉末の削減効果が高い点で優れているが、釉薬により放射線量が減少する問題点がある。
【0004】
特許文献2には、台の上に複数列にわたり、複数個のジルコン系セラミックスを埋め込んだ構造を有する放射線岩盤浴施設であって、好ましくは、ジルコン系セラミックスの形状が円板状、四角柱状であり、より好ましくは台に埋め込む円板状ジルコン系セラミックス乃至四角柱状ジルコンセラミックスの上部縁が、丸めが施されており、台がコンクリート、大理石などの岩石やタイルで覆ったコンクリートである。そして、好ましくは、台に埋め込むジルコン系セラミックスの列として、2〜10列であり、台に埋め込むジルコン系セラミックスの1列あたりの個数として、5〜20個である放射線岩盤浴施設が提案されている。この方法は、ジルコン系セラミックスの空気に接している面に被覆がないので放射線量が減少しない点で優れているが、多量の放射性物質を必要とする問題点がある。
【0005】
特許文献3には、ラジウム鉱石を主たる効能成分とし、シリカ、麦飯石、トルマリンのうち少なくとも一を従たる効能成分とする岩盤浴用の石板と、ケース体の上に金属板で電磁波を遮断した電熱ヒータを配し、この電熱ヒータの上に岩盤浴用の石板を配した岩盤浴用ユニットが提案されている。この石板も空気に接している面に被覆がないので放射線量が減少しない点で優れているが、多量の放射性物質を必要とする問題点がある。また、石板の熱係数が低いため温めるまでに時間がかかる問題点もある。
【0006】
特許文献4には、岩盤ユニット板は2a、2b、2cの3枚に分割されてヒーターユニット1の窪みの中に嵌め込まれている。岩盤ユニット板の底面はヒーターユニット1表層部の面状電気ヒーターと面接触しており、温度コントローラー1dにより任意の温度に加温制御される。岩盤ユニット板が適度に加温されると岩盤ユニット板の構成素材であるラジウム鉱石等から遠赤外線の放出、更にはアルファ線、ベータ線、ガンマー線等が微量放出される可搬式簡易ラジウム岩盤浴ベッドが提案されている。この岩盤ユニット板では、鉱石が半没の形で埋め込み配置されているので放射線量が減少しない点で優れているが、見栄えが損なわれる問題点がある。また、石板の熱係数が低いため温めるまでに時間がかかる問題点もある。
【0007】
特許文献5には、温熱放射線浴用陶板100をセラミック原料に炭粉末を混練し、焼成して板状に形成する。また、温熱放射線浴用陶板100の平面に複数の突起部120を設けた温熱放射線浴用陶板及び核温熱放射線浴用陶板の設置ケースが提案されている。この方法は、温熱放射線俗の環境下における正負のイオンバランスを整え、平面に設けた複数の突起部より、指圧効果をより向上させることができる点で優れているが、放射線が有効に利用されていない問題点がある。
【0008】
【特許文献1】 特許第3754951号公報
【特許文献2】 特開2006−006507号公報
【特許文献3】 特開2007−006967号公報
【特許文献4】 特開2007−117682号公報
【特許文献5】 実用新案登録第3120715号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら上記従来の技術においては、α線が放出し難い構造となっているため、α線の放射エネルギーを十分に活用できないという課題を有していた。
【0010】
また、放射線による負の空気イオン発生は、電離現象を考えれば、同量の正の空気イオンを発生しているはずである。しかし、通常利用されている放射線の量は天然のバックグラウンドと同程度であり、空気イオンの発生量は微量である。もしも大量の空気イオンを発生させようとしたら強い放射線が必要になり危険を伴う、そして放射線量が安全性の面で許容される範囲内では放射エネルギーを十分に発揮できないという課題を有していた。
【0011】
そこで本発明は、α線を放出する核変換(α壊変)すなわち、ラジウムの同位元素Raがα線を放出しRnのラドンの放射性気体に変換されたとき、ラドンの放射性気体が銅属の金属による反応性を示すこと、γ線の電磁波は波動と粒子の両方の性質をもつ(同様に、粒子も波動の性質をもつ)ことに着目し、放射線量が安全性の面で許容される範囲内において、放射エネルギーを十分に発揮できる放射性組成物原材料及び放射性形成物とそれを用いた健康施設を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
課題を解決するため、放射性物質を含む天然鉱石と導電体金属との関係を調査した結果、オーストリアのバドガシュタインの廃坑は銀鉱山、銅スクロドフスカ石は銅と珪石と酸化ウランの結晶化した鉱物であり、元素の周期表で分類されたその属の一般名は銅族であり、イオンの反応性や抗菌性や電磁波共振に応用できる物質族として残った。
【0013】
上記の課題を達成するため、請求項1に記載した放射性組成物原材料は、放射線を放出する組成物の原材料合成において、ウラン系列又は、トリウム系列の放射性物質を含む天然鉱石を砂状に粉砕し、放射線量の高い部分を選択したものを補助剤と混ぜ、補助剤と共に1μm〜10μmに加工した鉱石粉末とし、鉱石粉末に元素の周期表で分類された銅族の金属を1μm〜10μmに加工した金属粉末を重量比で5%から20%添加し混合粉末材料とし、混合粉末内の鉱石粉末から放出されるα線、β線、γ線と銅属の金属が放出する金属イオンとの相乗効果を用い活性効果を高めることを特徴としている。
【0014】
この発明に使用する鉱石粉末は、ウラン系列又は、トリウム系列の天然放射線核種の鉱石を粉末化したもので、高エネルギーの電磁波(γ線)や、運動エネルギーをもつ電子(β線)、原子核(α線)や中性子線などの粒子を発生し、それを体内に吸収したり吸気するときに、体内物質中の原子や分子に作用して電離したり熱エネルギーを与える能力を持っている。
【0015】
そして銅族の金属粉末と混合粉末とすることで、鉱石から放射されるエネルギーにより電離作用や熱エネルギーを得た活性効果が、鉱石微粉末中に添加された元素の周期表で分類された銅族の金属(金(Au)、銀(Ag)銅(Cu))の持つ金属イオンと反応を起こし、放射線量が安全性の面で許容される範囲内においても活性効果を十分に発揮するのである。
【0016】
請求項2に記載した放射性形成物は、放射線を放出する組成物の形成において、ウラン系列又は、トリウム系列の放射性物質を含む天然鉱石を砂状に粉砕し、放射線量の高い部分を選択したものを補助剤と混ぜ、補助剤と共に1μm〜10μmに加工した鉱石粉末を原材料として用い、陶器、磁器、セラミック材料に重量比で15%から25%を含む混合物として焼成し、5μSv/h〜10μSv/hの放射線量の焼成体を製造し、焼成体の表面や焼成体と焼成体の間に元素の周期表で分類された銅族の金属部位や金属帯を設け、鉱石粉末から放出されるα線、β線、γ線に影響を受けた気体や液体の物質が銅族の金属が放出する金属イオンとの相乗効果により活性効果を高めることを特徴としている。
【0017】
この発明においては、補助剤と共に加工した鉱石粉末だけを用いて焼成体を形成し、焼成体から放出される各種の放射エネルギーと、焼成体の表面や焼成体と焼成体の間に設けた銅族の金属(金(Au)、銀(Ag)銅(Cu))の持つ金属イオンと反応を起こし、放射線量が安全性の面で許容される範囲内においても活性効果を十分に発揮するのである。
【0018】
請求項3に記載した放射性形成物は、放射線を放出する組成物の形成において、マグネシアセメント系セルフレベリング材を混練、流し込み後、表面を均し自然乾燥させた基礎材上面に、下地調整剤を塗布し、マグネシアセメント系セルフレベリング材に重量比で15%から25%の請求項1の放射性組成物原材料を混合混練、流し込み後、表面を均し自然乾燥させて合体形成し、形成物上面において5μSv/h〜10μSv/hの放射線量とすることを特徴としている。
【0019】
この発明においては、二層構造にすることで放射性組成物原材料の使用量の削減を可能にすると共に、従来のセメントより強度や面粗度の点で有利なマグネシアセメント系セルフレベリング材(商品名:MGレベラー)を用い焼成を省いた形成物で、磁器やセラミック材料による焼成体と遜色のない強度と質感を備えるのである。
【0020】
請求項4に記載した放射性形成物は、放射線を放出する組成物の形成において、請求項1の放射性組成物原材料を用い、ポリエステル樹脂に重量比で1%から5%を混練し、薄膜のポリエステル樹脂形成物を作り、薄膜のポリエステル樹脂形成物に、ガラス繊維にポリエステル樹脂を浸透させFRP層を形成し硬化させたFRP積層板とし、放射線量5μSv/h〜10μSv/hを確保しポリエステル樹脂層が薄膜でも充分な強度を有することを特徴としている。
【0021】
この発明においては、樹脂形成物が、高強度、軽量、耐候性、電波透過性、電気絶縁性、断熱性に大変優れているため、外層が薄膜のポリエステル樹脂層とすることが可能となり、放射性組成物原材料の使用量を大幅に削減できる。
【0022】
請求項5に記載した放射性形成物は、放射線を放出する組成物の形成において、請求項1の放射性組成物原材料を用い、未硬化のプラスチック素材に5%から10%を混練し、成型機により形成し、5μSv/h〜10μSv/hの放射線量とすることを特徴としている。
【0023】
この発明においては、混合粉末を未硬化のプラスチック素材に混練し、成型機により製造すれば板状の製品やブロック状の製品や複雑な形状の製品が容易に制作でき、強度的にも優れた製品の製造が可能となり、量産効果も期待できる。
【0024】
請求項6に記載した放射性形成物は、放射線を放出する組成物の形成において、請求項1の放射性組成物原材料を用い、同じ質量の混合粉末層を複数形成し、各混合粉末層の距離が電磁波放射線のγ線の波長である0.00124nmに共振関係の最小値や最大値の距離に設定し、γ線の影響を減少させたり、増大させたりすることを特徴としている。
【0025】
この発明においては、混合粉末層が同じ質量の混合粉末層と混合粉末層を複数形成しているため、各混合粉末層の距離が電磁波放射線のγ線の波長である0.00124nmに共振関係の距離や反共振関係の距離に設定される。電磁波放射線は電波や光と同じ電磁波の一種であり、それらにくらべて波長が非常に短いため扱い難い欠点があるが、波長が短いのでエネルギーが非常に大きい利点もある。そこで、γ線の電磁波は波動と粒子の両方の性質をもつ(同様に、粒子も波動の性質をもつ)ことに着目し、共振による増幅効果を用い活性効果を更に高めたり、γ線の影響を避けたい場合には反共振によりγ線の影響を減少させ、放射線量が安全性の面で許容される範囲内において目的に応じた効果を十分に発揮するのである。
【0026】
請求項7に記載した放射性形成物は、放射線を放出する組成物の形成において、請求項1の放射性組成物原材料を用い、マグネシアセメント系セルフレベリング材に重量比で15%から25%を含む混合物にして、混練、流し込み時に請求項2、請求項4、請求項5、請求項6の放射性形成物をマグネシアセメント系セルフレベリング材表面と同一高さになるように嵌め込み、表面を均し自然乾燥させて正方形又は長方形に形成し、全ての面で5μSv/h〜10μSv/hの放射線量とすることを特徴としている。
【0027】
この発明においては、放射性形成物を収納する台を分割構造とし施工性を改善すると共に、台からも同量の放射線を発生させ効果の安定化を図っている。
【0028】
請求項8に記載した健康施設は、人間が収容可能な容積を有する筒状の分割可能な温浴カプセルに、スライド窓を設け、容器内底部に温水を流すパイプを配置し、パイプ上部に請求項7の基礎台付放射性形成物を敷き詰めたことを特徴としている。
【0029】
この発明においては、温泉地にある岩盤浴を手軽に体験していただく設備として、移動可能な運用形態とするため筒状のカプセル本体を、上下2分割に分離できる構造とし、狭所にも運び入れることを可能にしている。また、カプセル本体を2分割に分離できることにより、温水パイプユニットや請求項7の放射性形成物を搬入後に配置できるため、重量の分散が可能となり、移動による運用が楽にできる。
【0030】
請求項9に記載した健康施設は、人間が収容可能な容積を有するドーム型又は箱型の密閉された居住空間に、開平扉を設け、居住空間内立ち上がり980mmの位置までの壁面部と底面部とに温水を流すパイプを配置し、請求項1の放射性組成物原材料を用い、モルタルに重量比で15%から25%を含む混合物としたものを混練し、室内空間上壁面部から底面に至るまでの壁面に岩盤のように付着させると共に、底面部の温水を流すパイプ上部に請求項7の基礎台付放射性形成物を敷き詰めたことを特徴としている。
【0031】
この発明においては、坑道浴を手軽に体験していただく設備として、内部雰囲気を坑道に見たてるため、モルタル壁面を岩盤のように形成してる点が請求項8に記載した健康施設と異なるが、温水パイプユニットや請求項7の放射性形成物の施工性は、請求項8同様に良好な物とすることができる。
【0032】
請求項10に記載した放射性形成物は、放射線を放出する組成物の加温体形成において、請求項1の放射性組成物原材料を用い、陶器材料に重量比で15%から25%を含む混合物として、セラミックヒーターの全面を覆い再焼成し、5μSv/h〜10μSv/hの放射線量を確保したことを特徴としている。
【0033】
この発明においては、即応性にかける放射性形成物の加温特性を改善する目的として、室内空気をラドンガスを放出しながら加温する用途とラドンを含む水蒸気で湿度を制御する異なった2っの用途に使用することができる。
【発明の効果】
【0034】
以上説明したように請求項1の発明によれば、銅族の金属粉末と混合粉末とすることで、鉱石から放射されるエネルギーにより電離作用や熱エネルギーを得た活性効果が、鉱石微粉末中に添加された元素の周期表で分類された銅族の金属(金(Au)、銀(Ag)銅(Cu))の持つ金属イオンと反応を起こし、放射線量が安全性の面で許容される範囲内では放射エネルギーを十分に発揮できないという課題を解決できる。
【0035】
請求項2の発明によれば、焼成体から放出される各種の放射エネルギーと、焼成体の表面や焼成体と焼成体の間に設けた銅族の金属(金(Au)、銀(Ag)銅(Cu))の持つ金属イオンと反応を起こし、放射線量が安全性の面で許容される範囲内では放射エネルギーを十分に発揮できないという課題を解決できる。
【0036】
請求項3の発明によれば、二層構造にすることで放射性組成物原材料の使用量の削減を可能にすると共に、焼成工程を経なくても磁器やセラミック材料による焼成体と遜色のない強度と質感を備えることができる。
【0037】
請求項4の発明によればFRP層が、高強度、軽量、耐候性、電波透過性、電気絶縁性、断熱性に大変優れているため、上層を薄膜のポリエステル樹脂層にでき、放射性組成物原材料の使用量を大幅に削減できる。
【0038】
請求項5の発明によれば、成型機により製造が可能となり、板状の製品やブロック状の製品や複雑な形状の製品が容易に制作でき、量産効果も期待できる。
【0039】
請求項6の発明によれば、γ線の電磁波は波動と粒子の両方の性質をもつことに着目し、共振関係の最小値や最大値の距離に設定し、γ線の影響を減少させたり、増大させたり設定でき、目的に応じた効果を十分に発揮できる。
【0040】
請求項7の発明によれば、正方形又は長方形に形成した分割構造とし施工性を改善すると共に、台からも同量の放射線を発生させることにより効果の安定化を図れる。
【0041】
請求項8の発明によれば、カプセル本体を2分割に分離できることにより、温水パイプユニットや請求項7の放射性形成物を搬入後に配置できるため、移動による運用が楽にできる。
【0042】
請求項9の発明によれば、内部雰囲気を坑道に見たてる部分が異なるが、温水パイプユニットや請求項7の放射性形成物の施工性は、請求項8同様に良好な物とすることができる。
【0043】
請求項10の発明によれば、陶器材料に放射性組成物原材料を混合して、セラミックヒーターの全面を覆い再焼成しているので、陶器の部分は多孔質で透水性があり、α線の放射エネルギーを十分に活用できないという課題を解決できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0044】
以下、本発明の実施形態を図1〜図11を参照して詳細に説明する。図1は本発明の放射性組成物原材料の一部を示す拡大図、図2は陶器焼成による放射性形成物の拡大断面図、図3は磁器、セラミックス焼成による放射性形成物の拡大断面図、図4はマグネシアセメント系セルフレベリング材流し込みによる放射性形成物の拡大断面図、図5はFRP積層板による放射性形成物の拡大断面図、図6は成型機によるハニカム構造の放射性形成物の斜視図、図7(A)は共振作用を得る構造の放射性形成物の上面図と側面図、図7(B)は共振作用を確認するための実験に用いた一例を示す上面図と側面図、図8は基礎台付放射性形成物の断面図、図9は浴用カプセルの斜視図、図10は坑道に見たてた健康施設の断面図、図11はセラミックヒーターを内蔵した放射性形成物の構造図である。
【0045】
図1に示す放射性組成物原材料は、放射性物質を含む天然鉱石1と、補助剤のジルコン2(放射性物質を含む)と、アルミナ3と、銅属の金属材料4が1μm〜10μmに加工され混合粉末になっている。
【0046】
自然界にはウランやトリウムのような非常に不安定な元素があり、放射線を発しながら崩壊(壊変)し減少する。崩壊により半分に減る半減期は放射性元素のウラン238が45億年、トリウム232では140億年、ラジウム226では1600年ときわめて長期である。
【0047】
ラジウムもウランやトリウムの崩壊途中の元素で、放射線を発しながらラドン222(半減期は3.8日)に変わり、さらに放射線を発しながらポロニウム210、そして最後に鉛207.2へと変化し、放射性物質が崩壊する過程で発生する放射線やラドンが人体にさまざまな影響をもたらすのである。
【0048】
ここで使用される天然鉱石は、現在の混合比率や焼成を適応すると、モナザイト、ジルコンが好適であるが、混合比率を調整すればリン鉱石やチタン鉱石やその他の鉱石に置き換えても良い。
【0049】
ここで使用される補助剤は、放射線量を調整する増量用途と、好適な焼成体を陶器、磁器、セラミック材料で得るため選択されたもので、他のセラミック材料に置き換えても良い。
【0050】
ここで使用される銅属の金属は、放射線と金属イオンとの相乗効果と、抗菌作用を得るため選択されたもので、相乗効果を配慮すると原子量から金197、銀107.9銅63.5の順となり、金が最も好適であるが銀や銅を否定するものではない。
【0051】
図2に示す放射性形成物は、陶器焼成による放射性形成物の拡大断面図で、陶器は多孔質で透水性があり、放射性物質を含む天然鉱石1と、補助剤のジルコン2と、アルミナ3と、銅属の金属材料4が混然一体となった焼成物の中に空洞5を多数形成するため、空気と接触する面は膨大で、特にα線の放出がし易い構造となりラドンの利用効率が高められる。
【0052】
放射性形成物からの放射線を分類すると、α線、β線、γ線があり、α線は放射性物質が崩壊した時に飛び出してくるヘリウムの原子核で紙や皮膚を透過できずイオン化される。β線は紙や皮膚を透過するがアルミニウム箔やガラスを透過できずイオン化される。γ線はアルミニウム箔やガラスを透過するが水やパラフィンを透過できずイオン化される性質を持っている。
【0053】
図3に示す放射性形成物は、磁器、セラミックス焼成による放射性形成物の拡大断面図で、天然鉱石1と、補助剤のジルコン2と、アルミナ3と、銅属の金属材料4が混然一体となった焼成物において、磁器やセラミックスは透水性がなく、焼成層6をα線が透過できないため、焼成層6表面に接している天然鉱石1と、補助剤のジルコン2以外の内面にある天然鉱石1や補助剤のジルコン2からのラドンの放出は抑制される。
【0054】
図4に示す放射性形成物は、マグネシアセメント系セルフレベリング材流し込みによる放射性形成物の拡大断面図で、表面を均し自然乾燥させた基礎材7上面に放射層を設けているが放射層において、マグネシアセメント系セルフレベリング材の固形化部8は透水性がなく、固形化部8をα線が透過できないため、固形化部8表面に接している天然鉱石1と、補助剤のジルコン2以外の内面にある天然鉱石1や補助剤のジルコン2からのラドンの放出は抑制されるが、二層構造にすることで放射性組成物原材料の使用量の削減を可能としている。
【0055】
図5に示す放射性形成物は、FRP積層板による放射性形成物の拡大断面図で、FRP層9が、高強度、軽量、耐候性、電波透過性、電気絶縁性、断熱性に大変優れているため、放射層を薄膜のポリエステル樹脂層10とすることが可能となり、放射性組成物原材料の使用量を大幅に削減できる。
【0056】
図6に示す放射性形成物は、成型機によるハニカム構造の放射性形成物の斜視図で、プラスチックの固形化部11は透水性がなく、固形化部11をα線が透過できないため、固形化部11内面にある天然鉱石や補助剤のジルコンからのラドンの放出は抑制されるが、貫通孔12を多数備えたハニカム構造とすることで空気と接触する面は拡大され、貫通孔12からのラドンの放出量が付加される。
【0057】
図7(A)に示す放射性形成物は、共振作用を得る構造の上面図と側面図で、扁平な円柱基台13の上部に帯状の放射層14、15、16の様に複数形成しているため、各放射層の距離が電磁波放射線のγ線の波長である0.00124nmに共振関係の距離や反共振関係の距離に設定され、共振による増幅効果を用い活性効果を更に高めたり、γ線の影響を避けたい場合には反共振によりγ線の影響を減少させ、放射線量が安全性の面で許容される範囲内において目的に応じた効果を十分に発揮するのである。
【0058】
図7(B)に示す放射性形成物は、共振作用を確認するための実験に用いた一例を示す上面図と側面図で、扁平な円柱状の放射層17から7μSv/hの放射線量、504Bq/m3のラドン濃度を発生する放射性形成物上部に、帯状の幅25mm銅箔18と銅箔19を50mmの距離を隔てて付着させると6.3μSv/hの放射線量、250Bq/m3のラドン濃度となり、銅箔を37mmの距離を隔てて付着させると5.4μSv/hの放射線量、250Bq/m3のラドン濃度になった。そして、銅箔を37mmの距離を隔てて付着させた状態で銅箔どうしをショート(導通)させると5.6μSv/hの放射線量となり、銅箔によりα線、β線が抑制されると共に、γ線が共振の影響を受け変化している。この一例では幅の広い導体を使用しているので、α線、β線が大幅に抑制される欠点があり、好適には1mm幅以下の導体を使用するのが望ましい。
【0059】
図8に示す放射性形成物は、基礎台付放射性形成物の断面図で、図5、図6、図7の放射性形成物20を収納する台21を分割構造とし施工性を改善すると共に、台21からも同量の放射線を発生させ効果の安定化を図っている。
【0060】
図9に示す健康施設は、浴用カプセルの斜視図で、移動可能な運用形態とするため筒状のカプセル本体22を、上箱23と下箱24に分離できる構造とし、狭所にも運び入れることを可能にしている。また、カプセル本体22を2分割に分離できることにより、温水パイプユニット25や請求項7の放射性形成物26を搬入後に配置できるため、重量の分散が可能となり、移動による運用が楽にできる。
【0061】
図10に示す健康施設は、坑道に見たてた健康施設の断面図で、内部雰囲気を坑道に見たてるため、モルタル壁面27を岩盤のように形成してる点が、請求項8に記載した健康施設と異なるが、温水パイプユニット25や請求項7の放射性形成物26の施工性は、請求項8同様に良好な物とすることができる。
【0062】
図11に示す放射性形成物は、給電用リード線28付のセラミックヒーター29を内蔵した放射性形成物の構造図で、即応性にかける放射性形成物の加温特性を改善する目的とした加温体であり、陶器材料に放射性組成物原材料を混合して、セラミックヒーター29の全面を覆い再焼成物30としているので、室内空気にラドンガスを放出しながら加温する用途とラドンを含む水蒸気で湿度を制御する異なった2っの用途に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明の放射性組成物原材料の一部を示す拡大図である。
【図2】本発明の陶器焼成による放射性形成物の拡大断面図である。
【図3】本発明の磁器、セラミックス焼成による放射性形成物の拡大断面図である。
【図4】本発明のマグネシアセメント系セルフレベリング材流し込みによる放射性形成物の拡大断面図である。
【図5】本発明のFRP積層板による放射性形成物の拡大断面図である。
【図6】本発明の成型機によるハニカム構造の放射性形成物の斜視図である。
【図7(A)】本発明の共振作用を得る構造の放射性形成物の上面図と側面図である。
【図7(B)】本発明の共振作用を確認するための実験に用いた一例を示す上面図と側面図である。
【図8】本発明の基礎台付放射性形成物の断面図である。
【図9】本発明の浴用カプセルの斜視図である。
【図10】本発明の坑道に見たてた健康施設の断面図である。
【図11】本発明のセラミックヒーターを内蔵した放射性形成物の構造図である。
【符号の説明】
【0064】
1 天然鉱石
2 ジルコン
3 アルミナ
4 金属材料
5 空洞
6 焼成層
7 基礎材
8 固形化部
9 FRP層
10 ポリエステル樹脂層
11 固形化部
12 貫通孔
13 円柱基台
14 放射層
15 放射層
16 放射層
17 放射層
18 銅箔
19 銅箔
20 放射性形成物
21 台
22 カプセル本体
23 上箱
24 下箱
25 温水パイプユニット
26 放射性形成物
27 モルタル壁面
28 給電用リード線
29 セラミックヒーター
30 再焼成物
【特許請求の範囲】
【請求項1】
放射線を放出する組成物の原材料合成において、ウラン系列又は、トリウム系列の放射性物質を含む天然鉱石を砂状に粉砕し、放射線量の高い部分を選択したものを補助剤と混ぜ、補助剤と共に1μm〜10μmに加工した鉱石粉末とし、鉱石粉末に元素の周期表で分類された銅族の金属を1μm〜10μmに加工した金属粉末を重量比で5%から20%添加し混合粉末材料とし、混合粉末内の鉱石粉末から放出されるα線、β線、γ線と銅属の金属が放出する金属イオンとの相乗効果を用い活性効果を高めることを特徴とする放射性組成物原材料。
【請求項2】
放射線を放出する組成物の形成において、ウラン系列又は、トリウム系列の放射性物質を含む天然鉱石を砂状に粉砕し、放射線量の高い部分を選択したものを補助剤と混ぜ、補助剤と共に1μm〜10μmに加工した鉱石粉末を原材料として用い、陶器、磁器、セラミック材料に重量比で15%から25%を含む混合物として焼成し、5μSv/h〜10μSv/hの放射線量の焼成体を製造し、焼成体の表面や焼成体と焼成体の間に元素の周期表で分類された銅族の金属部位や金属帯を設け、鉱石粉末から放出されるα線、β線、γ線に影響を受けた気体や液体の物質が銅族の金属が放出する金属イオンとの相乗効果により活性効果を高めることを特徴とする放射性形成物。
【請求項3】
放射線を放出する組成物の形成において、マグネシアセメント系セルフレベリング材を混練、流し込み後、表面を均し自然乾燥させた基礎材上面に、下地調整剤を塗布し、マグネシアセメント系セルフレベリング材に重量比で15%から25%の請求項1の放射性組成物原材料を混合混練、流し込み後、表面を均し自然乾燥させて合体形成し、形成物上面において、5μSv/h〜10μSv/hの放射線量とすることを特徴とする放射性形成物。
【請求項4】
放射線を放出する組成物の形成において、請求項1の放射性組成物原材料を用い、ポリエステル樹脂に重量比で1%から5%を混練し、薄膜のポリエステル樹脂形成物を作り、薄膜のポリエステル樹脂形成物に、ガラス繊維にポリエステル樹脂を浸透させFRP層を形成し硬化させたFRP積層板とし、放射線量5μSv/h〜10μSv/hを確保しポリエステル樹脂層が薄膜でも充分な強度を有することを特徴とする放射性形成物。
【請求項5】
放射線を放出する組成物の形成において、請求項1の放射性組成物原材料を用い、未硬化のプラスチック素材に5%から10%を混練し、成型機により形成し、5μSv/h〜10μSv/hの放射線量とすることを特徴とする放射性形成物。
【請求項6】
放射線を放出する組成物の形成において、請求項1の放射性組成物原材料を用い、同じ質量の混合粉末層を複数形成し、各混合粉末層の距離が電磁波放射線のγ線の波長である0.00124nmに共振関係の最小値や最大値の距離に設定し、γ線の影響を減少させたり、増大させたりすることを特徴とする放射性形成物。
【請求項7】
放射線を放出する組成物の形成において、請求項1の放射性組成物原材料を用い、マグネシアセメント系セルフレベリング材に重量比で15%から25%を含む混合物にして、混練、流し込み時に請求項2、請求項4、請求項5、請求項6の放射性形成物をマグネシアセメント系セルフレベリング材表面と同一高さになるように嵌め込み、表面を均し自然乾燥させて正方形又は長方形に形成し、全ての面で5μSv/h〜10μSv/hの放射線量とすることを特徴とする基礎台付放射性形成物。
【請求項8】
人間が収容可能な容積を有する筒状の分割可能な温浴カプセルに、スライド窓を設け、容器内底部に温水を流すパイプを配置し、パイプ上部に請求項7の基礎台付放射性形成物を敷き詰めたことを特徴とする健康施設。
【請求項9】
人間が収容可能な容積を有するドーム型又は箱型の密閉された居住空間に、開平扉を設け、居住空間内立ち上がり980mmの位置までの壁面部と底面部とに温水を流すパイプを配置し、請求項1の放射性組成物原材料を用い、モルタルに重量比で15から25%を含む混合物としたものを混練し、室内空間上壁面部から底面に至るまでの壁面に岩盤のように付着させると共に、底面部の温水を流すパイプ上部に請求項7の基礎台付放射性形成物を敷き詰めたことを特徴とする健康施設。
【請求項10】
放射線を放出する組成物の加温体形成において、請求項1の放射性組成物原材料を用い、陶器材料に重量比で15から25%を含む混合物として、セラミックヒーターの全面を覆い再焼成し、5μSv/h〜10μSv/hの放射線量を確保したことを特徴とする請求項8、請求項9に用いる放射性形成物。
【請求項1】
放射線を放出する組成物の原材料合成において、ウラン系列又は、トリウム系列の放射性物質を含む天然鉱石を砂状に粉砕し、放射線量の高い部分を選択したものを補助剤と混ぜ、補助剤と共に1μm〜10μmに加工した鉱石粉末とし、鉱石粉末に元素の周期表で分類された銅族の金属を1μm〜10μmに加工した金属粉末を重量比で5%から20%添加し混合粉末材料とし、混合粉末内の鉱石粉末から放出されるα線、β線、γ線と銅属の金属が放出する金属イオンとの相乗効果を用い活性効果を高めることを特徴とする放射性組成物原材料。
【請求項2】
放射線を放出する組成物の形成において、ウラン系列又は、トリウム系列の放射性物質を含む天然鉱石を砂状に粉砕し、放射線量の高い部分を選択したものを補助剤と混ぜ、補助剤と共に1μm〜10μmに加工した鉱石粉末を原材料として用い、陶器、磁器、セラミック材料に重量比で15%から25%を含む混合物として焼成し、5μSv/h〜10μSv/hの放射線量の焼成体を製造し、焼成体の表面や焼成体と焼成体の間に元素の周期表で分類された銅族の金属部位や金属帯を設け、鉱石粉末から放出されるα線、β線、γ線に影響を受けた気体や液体の物質が銅族の金属が放出する金属イオンとの相乗効果により活性効果を高めることを特徴とする放射性形成物。
【請求項3】
放射線を放出する組成物の形成において、マグネシアセメント系セルフレベリング材を混練、流し込み後、表面を均し自然乾燥させた基礎材上面に、下地調整剤を塗布し、マグネシアセメント系セルフレベリング材に重量比で15%から25%の請求項1の放射性組成物原材料を混合混練、流し込み後、表面を均し自然乾燥させて合体形成し、形成物上面において、5μSv/h〜10μSv/hの放射線量とすることを特徴とする放射性形成物。
【請求項4】
放射線を放出する組成物の形成において、請求項1の放射性組成物原材料を用い、ポリエステル樹脂に重量比で1%から5%を混練し、薄膜のポリエステル樹脂形成物を作り、薄膜のポリエステル樹脂形成物に、ガラス繊維にポリエステル樹脂を浸透させFRP層を形成し硬化させたFRP積層板とし、放射線量5μSv/h〜10μSv/hを確保しポリエステル樹脂層が薄膜でも充分な強度を有することを特徴とする放射性形成物。
【請求項5】
放射線を放出する組成物の形成において、請求項1の放射性組成物原材料を用い、未硬化のプラスチック素材に5%から10%を混練し、成型機により形成し、5μSv/h〜10μSv/hの放射線量とすることを特徴とする放射性形成物。
【請求項6】
放射線を放出する組成物の形成において、請求項1の放射性組成物原材料を用い、同じ質量の混合粉末層を複数形成し、各混合粉末層の距離が電磁波放射線のγ線の波長である0.00124nmに共振関係の最小値や最大値の距離に設定し、γ線の影響を減少させたり、増大させたりすることを特徴とする放射性形成物。
【請求項7】
放射線を放出する組成物の形成において、請求項1の放射性組成物原材料を用い、マグネシアセメント系セルフレベリング材に重量比で15%から25%を含む混合物にして、混練、流し込み時に請求項2、請求項4、請求項5、請求項6の放射性形成物をマグネシアセメント系セルフレベリング材表面と同一高さになるように嵌め込み、表面を均し自然乾燥させて正方形又は長方形に形成し、全ての面で5μSv/h〜10μSv/hの放射線量とすることを特徴とする基礎台付放射性形成物。
【請求項8】
人間が収容可能な容積を有する筒状の分割可能な温浴カプセルに、スライド窓を設け、容器内底部に温水を流すパイプを配置し、パイプ上部に請求項7の基礎台付放射性形成物を敷き詰めたことを特徴とする健康施設。
【請求項9】
人間が収容可能な容積を有するドーム型又は箱型の密閉された居住空間に、開平扉を設け、居住空間内立ち上がり980mmの位置までの壁面部と底面部とに温水を流すパイプを配置し、請求項1の放射性組成物原材料を用い、モルタルに重量比で15から25%を含む混合物としたものを混練し、室内空間上壁面部から底面に至るまでの壁面に岩盤のように付着させると共に、底面部の温水を流すパイプ上部に請求項7の基礎台付放射性形成物を敷き詰めたことを特徴とする健康施設。
【請求項10】
放射線を放出する組成物の加温体形成において、請求項1の放射性組成物原材料を用い、陶器材料に重量比で15から25%を含む混合物として、セラミックヒーターの全面を覆い再焼成し、5μSv/h〜10μSv/hの放射線量を確保したことを特徴とする請求項8、請求項9に用いる放射性形成物。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2011−180112(P2011−180112A)
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−63265(P2010−63265)
【出願日】平成22年3月1日(2010.3.1)
【出願人】(503311782)
【出願人】(504009712)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年3月1日(2010.3.1)
【出願人】(503311782)
【出願人】(504009712)
【Fターム(参考)】
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