説明

放電灯の給電構造体

【課題】放電灯の組立中に内部ガラス管を破損した場合に、内部リード棒を内部金属リングから容易に抜き取れるようにする。
【解決手段】電極2に電力を供給する内部リード棒4と、中空円筒状の内部金属リング3とを、金属リング固定部材10を介して、機械的電気的に接続する。金属リング固定部材10の円筒部は、内部リード棒4の周面に溶接される。円筒部と一体化されている鍔部は、内部金属リング3の側面に溶接される。このようにして、内部金属リング3と内部リード棒4は、電気的機械的に確実に接続される。内部金属リング3と内部リード棒4が直接溶接されていないので、破損した場合に分離することは容易であり、電極2などを再利用できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放電灯の給電構造体に関し、特に、放電灯の金属リングをリード棒から容易に取り外すことができる給電構造体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のショートアーク型放電灯について、図9を参照しながら説明する。図9に、従来の一般的な放電灯の封止部を示す。図9に示すように、ガラス製の発光管1の中に、電極2が配置されている。発光管1内には、水銀蒸気や希ガスが封入されており、電極2により放電が行われる。電極2は、電極2に圧入された内部リード棒4で支持されている。内部リード棒4は、内部金属リング3に溶接され、両者が機械的及び電気的に結合されている。内部リード棒4は、内部金属リング3により、軸方向に対して支持されている。内部リード棒4は、内部ガラス管5により、径方向に対して支持されている。内部金属リング3は、内部ガラス管5とガラス棒9の間に介在しており、内部金属リング3は、内部ガラス管5とガラス棒9により支持されている。外部リード棒6は、電極2に電力を供給するための受電端子である。外部リード棒6は、外部金属リング8に溶接され、電気的に接続されている。外部リード棒6は、外部金属リング8により、軸方向に対して支持されている。外部リード棒6は、外部ガラス管7により、径方向に対して支持されている。
【0003】
外部金属リング8は、外部ガラス管7とガラス棒9の間と介在しており、それらにより支持されている。内部金属リング3と外部金属リング8のそれぞれの円周面には、複数枚の導電性金属箔17が溶接されている。複数枚の導電性金属箔17は、ガラス棒9の円周方向に各々離れて、ガラス棒9と封止管18との間に配置されている。導電性金属箔17は、内部金属リング3と外部金属リング8を介して、電極2と外部リード棒6とを電気的に接続している。放電灯の外部から電極2へ電力を供給する給電構造を構成する一連の導電性金属製部品と、これらを保持するガラス製部品を、マウント部品と称する。発光管1に連接された封止管18をバーナーなどで加熱して、マウント部品を溶着することで、発光管1内部と外部との間の気密を保つように封止されている。このように、封止管18によりマウント部品を溶着する工程を封止工程と称する。
【0004】
点灯時に放電空間が高圧状態となるランプにおいて、封止管18と内部ガラス管5との溶着が不十分な部分があると、高圧力による応力がその部分に集中することにより亀裂が生じ、その亀裂部分を起点として、ランプが破裂してしまう場合がある。そのため、封止工程を終える前の内部ガラス管5に、ヒビ(亀裂)やカケ(欠損)などが生じてしまうと、マウント部品として使うことができない。
【0005】
電極2と内部リード棒4は、別々に加工および処理を行った後に、圧入や溶接により一体化される。また、電極2が内部リード棒4から抜け落ちると、ランプを破裂させるだけでなく、破裂により灯具に大きな損害を受ける場合がある。そのため、電極2には、内部リード棒4が強力に圧入されており、電極2から内部リード棒4を抜き取れないように加工されている。さらに近年は、ランプの大電力化に伴い、電極2も大型化している。特に、陽極の重量が重くなっているため、内部リード棒4は電極2をより強固に保持している。
【0006】
本出願人が特許文献2において提案した従来の給電構造では、金属リングの円筒内面とリード棒の円周面とが溶接され、金属リングの円筒径方向で電気的な導通を得ている。そのため、金属リングと内部リード棒との溶接が不十分であると、電気的な接触不良により発熱する場合がある。さらに近年は、ランプの大電力化に伴い、ランプに供給される電流も大きくなっているので、接触不良箇所の過熱により、ランプ破裂の原因となる場合もある。また、特許文献2に開示された放電灯においては、集電用金属ワッシャはリード棒に溶接されている。
【0007】
従来の給電構造を有するランプにおいて、電極は内部リード棒を介して金属リングにより、軸方向に対して支持されている。そのため、金属リングと内部リード棒との溶接が不完全であると、内部リード棒が金属リングに対して軸方向に移動したり、抜けてしまったりする場合がある。さらに近年は、ランプの大電力化に伴い電極も大型化し、特に、陽極の重量が重くなっているため、より強固に支持する必要がある。そのため、金属リングと内部リード棒との溶接箇所の信頼性は極めて重要であり、溶接箇所は強固となっている。内部リード棒と金属リングとの溶接部は、内部リード棒と金属リングの表面だけでなく、内部リード棒と金属リングの内部に至るまで溶接されている。以下に、これに関連する従来技術の例をいくつがあげる。
【0008】
特許文献1に開示された「ショートアーク型放電ランプ」は、内部リード棒とガラスパイプとの隙間が均等で十分小さく、ガラスパイプが所定の位置にあり、所望の特性を有する大出力のショートアーク型放電ランプである。ショートアーク型放電ランプの放電空間は、発光バルブで取り囲まれている。その両端に枝管部が続いている。発光バルブ内に、一対の電極が設けられている。内部リード棒で、この電極を支持して、枝管部で保持している。気密封止金属箔が、内部リード棒に接続されている。枝管部と内部リード棒との間に、枝管部と同材質のガラスパイプが介在している。ガラスパイプは、内部リード棒に固着した2枚以上の厚さ0.08〜0.8mmの金属片で位置決めされている。ガラスパイプと金属片との間に、厚さ0.005〜0.05mmの金属箔が巻き付けられている。
【0009】
特許文献2に開示された「ショートアーク型放電灯」は、放電灯の取付方向の位置決め不良や、口金内部の固定材に起因した冷却不足がなく、放電灯の不点灯や破損や破裂が起きない放電灯である。また、放電灯の高入力化に伴う灯具の冷却容量の増大がなく、装置を小型化・小電力化できる放電灯を灯具に装着した光源装置である。ショートアーク型放電灯放電灯の両口金の端部に、灯具へ装着するための口金保持部が設けられている。両口金保持部の少なくとも一方の周囲に、装着位置を特定するための位置決め係合部が設けられている。両口金の側面で非対向となる位置に、開口穴が複数個設けられている。
【特許文献1】特開平08-180839号公報
【特許文献2】特開2003-297228号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかし、従来の放電灯の給電構造では、次のような問題がある。従来のマウント部品では、電極とリード棒を結合した後、リード棒を内部ガラス管に挿入し、金属リングとリード棒を溶接するため、溶接作業時にガラス管を誤って破損させることがある。また、溶接作業でその破損が免れたとしても、その後の封止工程で、ガラス管あるいはガラス棒が破損されることがある。このように、ガラス構成部材が破損されると、破損した部分において、封止管と内部ガラス管との溶着が不十分となる。そのため、点灯時に放電空間が高圧状態となるランプにおいては、高圧力による応力がその部分に集中することにより亀裂が生じ、その亀裂部分を起点として、ランプが破裂してしまう場合がある。このようなランプ破裂を防ぐために、作業工程においてガラス部材が破損した場合、高価な電極やリード棒を含め、すべて破棄しなければならないことになる。
【0011】
なぜなら、内部リード棒は電極に強力に圧入されているので、電極から内部リード棒を抜き取ることは実質的に不可能である。電気的に接続するために、内部金属リングの円筒内表面とリード棒円周面とを円筒径方向で溶接している。内部リード棒と金属リングの表面だけでなく、内部まで強固に溶接されているので、溶接部分を熔解させて取り除いたりすることは困難である。また、金属リングは、厚い円筒状の内表面に溶接部があるので、溶接部分を曲げたりして剥離させることも困難である。そのため、内部金属リングから内部リード棒を抜き取ることは実質的に不可能である。
【0012】
そのため、封止工程前のマウント部品を放電灯に組み付けて封止する組立工程において、内部ガラス管が破損した場合には、内部リード棒から内部ガラス管を抜き取ることが不可能であるので、マウント部品全体が不良品と成ってしまい、高価な電極などは再利用することができない。近年は、大型化により電極が益々高価となっているので、その損失は大きい。
【0013】
本発明の目的は、上記従来の問題を解決して、放電灯のマウント部を発光管に組み付けて封止する組立工程において内部ガラス管が破損した場合でも、内部リード棒を金属リングから容易に抜き取れるようにし、抜き取った電極とリード棒を新たな内部ガラス管に挿入することにより、高価な電極及びリード棒を有効に使用できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記の課題を解決するために、本発明では、放電灯の給電構造体を、発光管中に設けられる電極と、電極に電力を供給するリード棒と、リード棒を挿し通す中空円筒状の金属リングと、金属リングとリード棒とを機械的電気的に結合する金属リング固定部材とを具備する構成とした。
【0015】
金属リング固定部材は、リード棒の周面に嵌めあわされて溶接されている円筒部と、円筒部と一体化され金属リングの側面に溶接されている鍔部とよりなる。金属リングは、金属リング固定部材の鍔部を介してのみリード棒に機械的に接続されており、リード棒の周面には直接固定されていなくて接触しているのみである。また、金属リング固定部材は、リード棒の周面に形成された雄ネジ部に螺合する雌ネジ部と、金属リングの平面部に当接する平面部とを有する。あるいは、金属リング固定部材は、リード棒の周面に形成された雄ネジ部に螺合する雌ネジ部と、金属リングの内部周面に係合する周面部とを有する。あるいは、金属リング固定部材は、金属リングの円周面から軸に向かって半径方向に形成された雌ネジの孔に螺合して、リード棒の周面に形成された孔部と係合する雄ネジ棒である。
【発明の効果】
【0016】
上記のように構成したことにより、電気的機械的接続を確保できる給電構造でありながら、リード棒から金属リングを容易に取り外することができ、内部ガラス管が破損した場合に、内部ガラス管を交換できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図1〜図8を参照しながら詳細に説明する。
【実施例1】
【0018】
本発明の実施例1は、金属リング固定部材の円筒部を内部リード棒に溶接し、金属リング固定部材の鍔部を内部金属リングに溶接して、内部金属リングを内部リード棒に固定するとともに電気的に接続する給電構造体である。
【0019】
図1は、本発明の実施例1における給電構造体の軸に沿った断面図である。図1において、発光管1は、放電ガスと電極を包むガラス管である。電極2は、放電空間で放電を行うための電極である。内部金属リング3は、内部リード棒を保持し給電する部材である。内部リード棒4は、電極2を支持し給電する部材である。内部ガラス管5は、内部リード棒を保持する部材である。外部リード棒6は、電極2に電力を供給するための受電端子である。外部ガラス管7は、外部リード棒を保持する部材である。外部金属リング8は、外部リード棒を保持し給電する部材である。ガラス棒9は、導電性金属箔と内部リード棒と外部リード棒と内部金属リングと外部金属リングを保持する部材である。金属リング固定部材10は、内部金属リングを内部リード棒に接続する部材である。導電性金属箔17は、内部金属リング3と外部金属リング8を介して、電極2と外部リード棒6とを電気的に接続する部材である。封止管18は、発光管1に連結されたガラス管であり、リード棒などを封止して支持する部材である。
【0020】
図2は、給電構造体の部分断面図である。図2(a)は、内部リード棒側から見た金属リング固定部材の概略図である。図2(b)は、(a)におけるB-B’断面である。図2(c)は、円筒状の金属リング固定部材の斜視図である。図2において、鍔部11は、内部リード棒に接続される部分である。円筒部12は、内部金属リングに接続される部分である。
【0021】
図3は、給電構造体の組立方法の説明図である。図3(a)は、電極に内部リード棒が取り付けられた状態を示す図である。図3(b)は、内部リード棒を内部ガラス管と内部金属リングに挿入した状態を示す図である。図3(c)は、金属リング固定部材で、内部リード棒と内部金属リングを接続した状態を示す図である。
【0022】
上記のように構成された本発明の実施例1における給電構造体の機能と製法を説明する。最初に、図1を参照しながら、給電構造体の機能を説明する。図1には、例として、ショートアーク型放電ランプの封止部を示してある。発光管1内には、水銀蒸気や希ガスが封入されており、電極2により放電が行われる。電極2には内部リード棒4が圧入され、電極2は内部リード棒4で支持されて、発光管1内に配置されている。内部リード棒4は、円周面上で金属リング固定部材10に溶接されている。内部リード棒4は、内部金属リング3に溶接され、電気的に接続されている。内部リード棒4は、内部金属リング3により、軸方向に動かないように支持されている。内部リード棒4は、内部ガラス管5により、径方向に動かないように支持されている。
【0023】
外部リード棒6は、電極2に電力を供給するための受電端子である。外部リード棒6は、外部金属リング8に溶接され、電気的に接続されている。外部リード棒6は、外部金属リング8により、軸方向に動かないように支持されている。外部リード棒6は、外部ガラス管7により、径方向に動かないように支持されている。外部金属リング8は、外部ガラス管7とガラス棒9との間に介在しており、それらにより支持されている。内部金属リング3と外部金属リング8のそれぞれの円周面には、複数枚の導電性金属箔17が溶接されている。複数枚の導電性金属箔17は、ガラス棒9の円周方向に各々離れて、ガラス棒9と封止管18との間に配置されている。導電性金属箔17は、内部金属リング3と外部金属リング8を介して、電極2と外部リード棒6とを電気的に接続している。
【0024】
次に、図2を参照しながら、金属リング固定部材について説明する。電極2には内部リード棒4が圧入され、電極2は内部リード棒4で支持されている。内部金属リング3は、金属リング固定部材10に溶接される。内部リード棒4は、円周面上で金属リング固定部材10に溶接される。内部金属リング3は、金属リング固定部材10を介して、内部リード棒4と電気的に接続され、軸方向に動かないように固定される。
【0025】
図2(c)に示すように、金属リング固定部材10は、円筒部12と、円筒部12と一体に形成された鍔部11より構成されている。円筒部12は、金属リング固定部材10の円筒状の部分であり、内部リード棒4の円周面に溶接される部分である。鍔部11は、金属リング固定部材10の平面状の部分であり、内部金属リング3の側面に溶接される部分である。金属リング固定部材10は、タンタル、ニオブ、タングステン、モリブデンなどを用いて構成する。筒状体または板をプレス加工などにより成型される。金属リング固定部材10の円筒部12が、内部リード棒4の円周面に溶接され、鍔部11が内部金属リング3の側面に溶接されて、内部リード棒4と内部金属リング3は、金属リング固定部材10を介して電気的機械的に結合される。金属リング固定部材10は、外部金属リング8と外部リード棒6の接続にも応用できるが、通常はこれらを取り外す必要は無いので、これに関する説明は省略する。
【0026】
次に、図3を参照しながら、給電構造体の組立方法を説明する。図3(a)に示すように、内部リード棒4と電極2とを、圧入や溶接などにより一体にする。図3(b)に示すように、内部ガラス管5と内部金属リング3とを、内部リード棒4に嵌合する。図3(c)に示すように、金属リング固定部材10の円筒部12に内部リード棒4を差し込む。金属リング固定部材10の鍔部11と内部金属リング3とを溶接する。内部金属リング3の円筒部12と内部リード棒4と溶接する。こうして、内部金属リング3が内部リード棒4に電気的に接続され、軸方向の位置が固定される。
【0027】
封止までの工程の概略は、以下の通りである。各金属リングが固定された内部リード棒4と外部リード棒6を、ガラス棒9にそれぞれ挿入する。内部金属リング3と外部金属リング8の円周面に、複数枚の導電性金属箔17を溶接する。これにより、内部金属リング3と外部金属リング8とを電気的に接続して、マウント部品として完成させる。このマウント部品を、封止管18内に封入して減圧状態にする。バーナー等により封止管18を加熱し、封止管18とマウント部品を溶着により封止する。このようにして、図1に示した封止部が完成する。
【0028】
次に、分解方法を説明する。金属リング固定部材10を内部金属リング3と内部リード棒4に溶接した後で、誤ってガラス管を破損させてしまった場合には、以下のようにして、内部金属リング3から内部リード棒4を抜き取る。金属リング固定部材10の円筒部12と内部金属リング3の溶接部分を熔解して、溶接材を取り除くか溶接部分を剥離する。同様に、金属リング固定部材10の鍔部11と内部リード棒4の溶接部分を熔解して、溶接材を取り除くか溶接部分を剥離する。このようにして、内部リード棒4と金属リング固定部材10を分離し、内部金属リング3と金属リング固定部材10を分離して、内部金属リング3から内部リード棒4を抜き取る。金属リング固定部材10の鍔部11で接続されているため、内部金属リング3と内部リード棒4を直接溶接した従来の場合と比較して、熔解および剥離による分離が容易となる。また、金属リング固定部材10を、変形可能な程度の薄板(箔)などで構成した場合には、分離する作業はより容易となる。分離した内部金属リング3と内部リード棒4と電極2は、清浄処理して再利用できる。
【0029】
上記のように、本発明の実施例1では、放電灯の給電構造体を、金属リング固定部材の円筒部を内部リード棒に溶接し、金属リング固定部材の鍔部を内部金属リングに溶接して、内部金属リングを内部リード棒に固定するとともに電気的に接続する構成としたので、電気的機械的接続を確保できるとともに、内部金属リングから内部リード棒を容易に抜き取ることができ、封止工程前に内部ガラス管を破損した場合でも、電極などの部品を再利用できる。
【実施例2】
【0030】
本発明の実施例2は、金属リング固定部材の円筒部を内部リード棒に溶接し、金属リング固定部材の分離型鍔部を内部金属リングに溶接して、内部金属リングを内部リード棒に固定するとともに電気的に接続する給電構造体である。
【0031】
図4は、本発明の実施例2における給電構造体の部分断面図である。図4(a)は、内部リード棒側から見た金属リング固定部材の概略図である。図4(b)は、(a)におけるB-B’断面である。図4(c)は、円筒状の金属リング固定部材の斜視図である。図4において、金属リング固定部材20は、内部金属リングを内部リード棒に接続する部材である。鍔部11は、内部リード棒に接続される部分であり、4枚の鍔に分かれている。円筒部12は、内部金属リングに接続される部分である。
【0032】
上記のように構成された本発明の実施例2における給電構造体の機能と製法を説明する。図4を参照しながら、金属リング固定部材の機能を説明する。電極2には内部リード棒4が圧入され、電極2は内部リード棒4で支持されている。内部金属リング3は、金属リング固定部材20に溶接されている。内部リード棒4は、円周面が金属リング固定部材20に溶接されている。内部金属リング3は、金属リング固定部材20を介して、内部リード棒4と電気的に接続され、軸方向に動かないように固定されている。
【0033】
図4(c)に示すように、金属リング固定部材20は、円筒部12と複数の鍔部11より構成されている。円筒部12は、金属リング固定部20の円筒部分であり、内部リード棒の円周面に溶接される。複数の鍔部11は、内部金属リング3に溶接される。金属リング固定部材20は、タンタル、ニオブ、タングステン、モリブデンなどを用いて構成する。プレスによる加工以外にも、筒状材に切れ込みを入れて曲げるか、板状材を円筒状に曲げることにより、容易に作製することができる。金属リング固定部材20の円筒部12が、内部リード棒4の円周面に溶接され、鍔部11が内部金属リング3の側面に溶接されて、内部リード棒4と内部金属リング3は、金属リング固定部材20を介して電気的機械的に結合される。
【0034】
実施例1と同様に、内部金属リング3を内部リード棒4から抜き取ることができる。さらに、金属リング固定部材20の鍔部11が複数に分離して構成されていることにより、金属リング固定部材20と内部金属リング3との溶接および分離作業が容易に行えるようになる。分離した内部金属リング3と内部リード棒4と電極2は、清浄処理して再利用できる。
【0035】
上記のように、本発明の実施例2では、給電構造体を、金属リング固定部材の円筒部を内部リード棒に溶接し、金属リング固定部材の分離型鍔部を内部金属リングに溶接して、内部金属リングを内部リード棒に固定するとともに電気的に接続する構成としたので、電気的機械的接続を確保できるとともに、内部金属リングから内部リード棒を容易に抜き取ることができ、封止工程前に内部ガラス管を破損した場合でも、電極などの部品を再利用できる。金属リング固定部材の鍔部が複数に分離しているので、抜取りは一層容易になる。
【実施例3】
【0036】
本発明の実施例3は、円周上に切れ込みの入った金属リング固定部材の円筒部を内部リード棒に溶接し、金属リング固定部材の鍔部を内部金属リングに溶接して、内部金属リングを内部リード棒に固定するとともに電気的に接続する給電構造体である。
【0037】
図5は、本発明の実施例3における給電構造体の部分断面図である。図5(a)は、内部リード棒側から見た金属リング固定部材の概略図である。図5(b)は、(a)におけるB-B’断面である。図5(c)は、円筒状の金属リング固定部材の斜視図である。図5において、金属リング固定部材30は、内部金属リングを内部リード棒に接続する部材であり、円周上に切れ込みが入っている。鍔部11は、内部リード棒に接続される部分である。円筒部12は、内部金属リングに接続される部分である。内部リード棒14は、電極2を支持し給電する部材であり、小径部がある。小径部15は、金属リング固定部材の円筒部が溶接される部位である。切れ込み21は、鍔部11と円筒部12を切断した部分である。金属リング固定部材30は、内部金属リングを内部リード棒に接続する部材である。
【0038】
上記のように構成された本発明の実施例3における給電構造体の機能と製法を説明する。図5を参照しながら、金属リング固定部材の機能を説明する。電極2には内部リード棒14が圧入され、電極2は内部リード棒14で支持されている。内部金属リング3は、金属リング固定部材30に溶接されている。内部リード棒14は、円周面が金属リング固定部材30に溶接されている。内部金属リング3は、金属リング固定部材30を介して、内部リード棒14と電気的に接続され、軸方向に動かないように固定されている。内部リード棒14には小径部15があり、金属リング固定部材30の円筒部12において、小径部15の円周面で内部リード棒14に溶接されている。
【0039】
図5(c)に示すように、金属リング固定部材30は、内部リード棒保持部としての機能を有する円筒部12と、平面状の鍔部11より構成されている。金属リング固定部材30は、タンタル、ニオブ、タングステン、モリブデンなどを用いて構成する。筒状材または板状材をプレス加工することにより作製される。鍔部11の円周上で切れ込み21が入っている。円周面上で切れ込み21があることにより、内部リード棒14の小径部15に嵌合させることができる。円筒部12は、金属リング固定部30の円筒部分であり、内部リード棒14の円周面に溶接される。鍔部11は、内部金属リング3の平面部に溶接される。
【0040】
金属リング固定部材30の円筒部12が、内部リード棒14の円周面に溶接され、鍔部11が内部金属リング3の側面に溶接されて、内部リード棒14と内部金属リング3は、金属リング固定部材30を介して電気的機械的に結合され、軸方向に動かないように固定されている。実施例1の場合、内部リード棒からの距離を測って、金属リング固定部材の位置決めを行う必要があるが、小径部15があることにより、金属リング固定部材30の位置が明確となり、溶接作業が容易に行える。
【0041】
実施例1と同様に、内部金属リング3を内部リード棒14から抜き取ることができる。分離した内部金属リング3と内部リード棒14と電極2は、清浄処理することにより再利用することができる。実施例1のように小径部15が無い場合では、内部リード棒14から金属リング固定部材30を分離した部分にバリ(凸部)が発生すると、そのバリが障害となって、内部金属リング3が抜き取れない場合がある。しかし、内部リード棒14に小径部15があることにより、分離した内部リード棒14の小径部15にバリ(凸部)が発生した場合でも、内部金属リング3の内径よりも小径部15は小さいので、内部金属リング3を内部リード棒14より抜き取ることができる。また、金属リング固定部材30の円周上に切れ込みがあることにより、金属リング固定部材30の切れ込み部分よりピンセットなどを入れて、鍔部11と円筒部12を容易につかめるので、容易に分離作業が行える。
【0042】
上記のように、本発明の実施例3では、給電構造体を、円周上に切れ込みの入った金属リング固定部材の円筒部を内部リード棒に溶接し、金属リング固定部材の鍔部を内部金属リングに溶接して、内部金属リングを内部リード棒に固定するとともに電気的に接続する構成としたので、電気的機械的接続を確保できるとともに、内部金属リングから内部リード棒を容易に抜き取ることができ、封止工程前に内部ガラス管を破損した場合でも、電極などの部品を再利用できる。切り込み分があることにより、金属リング固定部材の分離が一層容易になる。小径部があることにより、溶接部分でバリが発生した場合でも、容易に内部金属リングを抜き取ることができる。
【実施例4】
【0043】
本発明の実施例4は、雌ネジが形成された金属リング固定部材を、雄ネジが形成された内部リード棒に螺合させて、金属リング固定部材で内部金属リングを締め付けて固定する給電構造体である。
【0044】
図6(a)は、内部リード棒側から見た金属リング固定部材を用いた給電構造の概略図である。図6(b)は、図6(a)におけるB-B’断面図である。図6において、大径部16は、ネジ加工されていない内部リード棒の部分であり、内部金属リングの円筒内径よりも大きくなっている。ネジ部19は、内部リード棒に形成された雄ネジである。内部リード棒24は、電極2を支持し給電する部材であり、大径部とネジ部がある。金属リング固定部材40は、内部金属リングを内部リード棒に接続する部材である。
【0045】
上記のように構成された本発明の実施例4における給電構造体の機能と製法を説明する。図6を参照しながら、金属リング固定部材の機能を説明する。円筒内表面に雌ネジが形成された金属リング固定部材40により、内部金属リング3を固定する。電極2は、内部リード棒24が圧入され、内部リード棒24で支持されている。内部リード棒24には、ネジ加工(雄ネジ)が施されている。金属リング固定部材40には、ネジ加工(雌ネジ)が施されている。金属リング固定部材40は、タングステンで作製する。
【0046】
金属リング固定部材40のネジを電極方向に締めることにより、内部金属リング3は、金属リング固定部材40と内部リード棒24の大径部に挟まれて、円筒軸方向の動きが規制され固定される。また、金属リング固定部材40を介して、内部金属リング3と内部リード棒24が電気的に接続される。内部金属リングは、大径部16の縁に押し付けられているので、内部金属リング3と内部リード棒24とは、金属リング固定部材40の軸方向に電気的に接続されている。また、金属リング固定部材40が導電性を有する材質より構成される場合には、内部金属リング3と金属リング固定部材40とは、金属リング固定部材40の軸方向に電気的に接続される。
【0047】
円筒内面にネジ加工を施した金属リング固定部材40を電極とは反対側に移動させる(ネジを緩める)ことにより、内部金属リング3を内部リード棒24から抜き取ることができる。分離した内部金属リング3と金属リング固定部材40と内部リード棒24と電極2は、清浄処理して再利用できる。
【0048】
上記のように、本発明の実施例4では、給電構造を、雌ネジが形成された金属リング固定部材を、雄ネジが形成された内部リード棒に螺合させて、金属リング固定部材で内部金属リングを締め付けて固定する構成としたので、電気的機械的接続を確保できるとともに、内部金属リングを内部リード棒より容易に抜き取ることができる。
【実施例5】
【0049】
本発明の実施例5は、金属リング固定部材の周面部が内部金属リングの内部周面に密着するように圧入された金属リング固定部材の雌ネジを内部リード棒の雄ネジに螺合させて、内部金属リングを締め付けて固定する給電構造体である。
【0050】
図7(a)は、内部リード棒側から見た金属リング固定部材を用いた給電構造の概略図である。図7(b)は、図7(a)におけるB-B’断面図である。図7において、内部金属リング13は、内部リード棒を保持し給電する部材である。大径部16は、ネジ加工されていない内部リード棒の部分であり、内部金属リングの円筒内径よりも大きくなっている。ネジ部19は、内部リード棒に形成さられた雄ネジである。内部リード棒24は、電極2を支持し給電する部材であり、大径部とネジ部がある。金属リング固定部材50は、内部金属リングを内部リード棒に接続する部材である。
【0051】
上記のように構成された本発明の実施例5における給電構造体の機能と製法を説明する。図7を参照しながら、金属リング固定部材の機能を説明する。内部リード棒24が電極2に圧入され、電極2は、内部リード棒24で支持されている。内部リード棒24には、ネジ加工(雄ネジ)が施されている。金属リング固定部材50の円筒内面には、ネジ加工(雌ネジ)が施されている。内部金属リング13の円筒内部に、ネジ加工を施した円筒状の金属リング固定部材50が圧入されて、内部金属リング13と金属リング固定部材50が一体化されている。金属リング固定部材50の軸方向の長さは、内部金属リング13の軸方向の長さより短い。
【0052】
大径部16は、ネジ加工されていない内部リード棒24の部分であり、内部金属リング13の円筒内径よりも太くなっている。金属リング固定部材50のネジを電極2の方向に締めることにより、内部金属リング13の側面が、内部リード棒24の大径部16の端面に押し付けられて、内部金属リング13は、軸方向に動かないように固定される。金属リング固定部材50の軸方向の長さは、内部金属リング13の軸方向の長さより短いので、金属リング固定部材50は、内部金属リング13の内側に入っている。内部金属リング13は、内部リード棒24の大径部16の端面で電気的に接続される。また、金属リング固定部材50が導電性を有する材質より構成される場合には、金属リング固定部材50を介しても、内部金属リング13と内部リード棒24が電気的に接続される。
【0053】
内部金属リング13と金属リング固定部材50の材質は、タングステンであり、切削などにより別々に成形する。ネジ加工を施した金属リング固定部材50を、内部金属リング13の円筒内に圧入して一体化する。金属リング固定部材50と内部金属リング13は、溶接により一体化してもよい。内部金属リング13と金属リング固定部材50とは、別々の材質により作製することも可能である。単一の材質により内部金属リング13と金属リング固定部材50とを構成する場合には、内部金属リング13の円筒内表面にネジ加工などを施すことにより、金属リング固定部材50を設けることもできる。
【0054】
円筒内面にネジ加工を施した金属リング保持部50が圧入された内部金属リング13を、電極2とは反対側に移動させる(ネジを緩める)ことにより、内部リード棒24から抜き取ることができる。分離した内部金属リング13と内部リード棒24と電極2は、清浄処理して再利用できる。
【0055】
上記のように、本発明の実施例5では、給電構造体を、金属リング固定部材の周面部が内部金属リングの内部周面に密着するように圧入された金属リング固定部材の雌ネジを内部リード棒の雄ネジに螺合させて、内部金属リングを締め付けて固定する構成としたので、電気的機械的接続を確保できるとともに、内部リード棒を内部金属リングから容易に抜き取ることができる。
【実施例6】
【0056】
本発明の実施例6は、内部金属リングの円周面から軸に向かって半径方向に形成された雌ネジの孔に雄ネジ棒の金属リング固定部材を螺合して、内部リード棒の周面に形成された孔部と係合させて固定する給電構造体である。
【0057】
図8(a)は、内部リード棒側から見た金属リング固定部材を用いた給電構造の概略図である。図8(b)は、図8(a)におけるB-B’断面図である。図8において、小径部15は、内部リード棒の細い部分である。内部金属リング23は、内部リード棒を保持し給電する部材であり、円周面から軸に向かって半径方向に雌ネジ孔が形成されている。内部リード棒34は、電極2を支持し給電する部材であり、小径部がある。金属リング固定部材60は、内部金属リングを内部リード棒に接続する部材である。
【0058】
上記のように構成された本発明の実施例6における給電構造体の機能と製法を説明する。図8を参照しながら、金属リング固定部材の機能を説明する。内部リード棒34が電極2に圧入され、電極2は、内部リード棒34で支持されている。内部リード棒34には、外径が小さい小径部15が形成されている。内部金属リング23には、半径方向にネジ加工(雌ネジ)が施された孔が設けられている。金属リング固定部材60は、円柱形のネジであり、円周全面にネジ加工(雄ネジ)が施された部材(イモネジ)である。
【0059】
内部リード棒34を内部金属リング23に挿通して、内部金属リング23のネジ孔を、内部リード棒34の小径部15に合わせる。内部金属リング23のネジ孔に、金属リング固定部材60を軸方向にねじ込んで締め付ける。こうして、内部リード棒34に対して、内部金属リング23を固定することができる。内部リード棒34に小径部15を設けることにより、軸方向の動きをより確実に止めることができる。金属リング固定部材60を締め付けることにより、内部金属リング23は、内部リード棒34に確実に電気的に接続される。また、金属リング固定部材60が導電性材で構成される場合には、金属リング固定部材60を介しても、内部金属リング23と内部リード棒34が電気的に接続される。
【0060】
金属リング固定部材60を、内部リード棒34とは反対側に移動させる(ネジを緩める)ことにより、内部金属リング23を内部リード棒34から抜き取ることができる。分離した内部金属リング23と内部リード棒34と電極2は、清浄処理して再利用できる。
【0061】
上記のように、本発明の実施例6では、給電構造体を、内部金属リングの円周面から軸に向かって半径方向に形成された雌ネジの孔に雄ネジ棒の金属リング固定部材を螺合して、内部リード棒の周面に形成された孔部と係合させて固定する構成としたので、電気的機械的接続を確保できるとともに、内部リード棒を内部金属リングから容易に抜き取ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0062】
本発明の給電構造体は、電気的機械的接続を確保でき、かつ、放電灯の金属リングをリード棒から容易に取り外すことができる給電構造体として最適である。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明の実施例1における給電構造体の断面図である。
【図2】本発明の実施例1における給電構造体の部分断面図である。
【図3】本発明の実施例1における給電構造体の組立方法の説明図である。
【図4】本発明の実施例2における給電構造体の説明図である。
【図5】本発明の実施例3における給電構造体の説明図である。
【図6】本発明の実施例4における給電構造体の説明図である。
【図7】本発明の実施例5における給電構造体の説明図である。
【図8】本発明の実施例6における給電構造体の説明図である。
【図9】従来の放電灯の封止構造を示す断面図である。
【符号の説明】
【0064】
1 発光管
2 電極
3 内部金属リング
4 内部リード棒
5 内部ガラス管
6 外部リード棒
7 外部ガラス管
8 外部金属リング
9 ガラス棒
10 金属リング固定部材
11 鍔部
12 円筒部
13 内部金属リング
14 内部リード棒
15 小径部
16 大径部
17 導電性金属箔
18 封止管
19 ネジ部
20 金属リング固定部材
21 切れ込み
23 内部金属リング
24 内部リード棒
30 金属リング固定部材
34 内部リード棒
40 金属リング固定部材
50 金属リング固定部材
60 金属リング固定部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光管中に設けられる電極と、前記電極に電力を供給するリード棒と、前記リード棒を挿し通す中空円筒状の金属リングと、前記金属リングと前記リード棒とを機械的電気的に結合する金属リング固定部材とを具備することを特徴とする放電灯の給電構造体。
【請求項2】
前記金属リング固定部材は、前記リード棒の周面に嵌めあわされて溶接されている円筒部と、前記円筒部と一体化され前記金属リングの側面に溶接されている鍔部とよりなることを特徴とする請求項1に記載の放電灯の給電構造体。
【請求項3】
前記金属リングは、前記金属リング固定部材の鍔部を介してのみ前記リード棒に機械的に接続されており、前記リード棒の周面には直接固定されていなくて接触しているのみであることを特徴とする請求項1または2に記載の放電灯の給電構造体。
【請求項4】
前記金属リング固定部材は、前記リード棒の周面に形成された雄ネジ部に螺合する雌ネジ部と、前記金属リングの平面部に当接する平面部とを有することを特徴とする請求項1に記載の放電灯の給電構造体。
【請求項5】
前記金属リング固定部材は、前記リード棒の周面に形成された雄ネジ部に螺合する雌ネジ部を有し、前記金属リング固定部材の周面部と前記金属リングの内部周面を合わせるように一体化されていることを特徴とする請求項1に記載の放電灯の給電構造体。
【請求項6】
前記金属リング固定部材は、前記金属リングの円周面から軸に向かって半径方向に形成された雌ネジの孔に螺合して、前記リード棒の周面に形成された孔部と係合する雄ネジ棒であることを特徴とする請求項1に記載の放電灯の給電構造体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−265718(P2007−265718A)
【公開日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−87124(P2006−87124)
【出願日】平成18年3月28日(2006.3.28)
【出願人】(000128496)株式会社オーク製作所 (175)
【Fターム(参考)】