説明

散薬用ヘラ

【課題】散薬を効率よく掻き均すことで、均し作業に要する時間を短縮することができる散薬用ヘラを提供する。
【解決手段】散薬を掻き均すための均し部5,6,8,9を有して板状に構成された本体部2,3を備え、該本体部2,3の少なくとも一部には、前記本体部2,3の厚さ方向一方側から他方側、或いは、他方側から一方側を視認可能な視認部が形成されていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、散薬を掻き均すことができる散薬用ヘラに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の散薬用ヘラとして、散薬を掻き均すための均し部を有して板状に構成された本体部を備えたものが知られている。かかる散薬用ヘラは、例えば、病院や薬局等の医療機関で散薬分包装置を用いて散薬を分包する際に、該散薬分包装置が有する散薬収容スペースに収容された散薬を均す均し作業に用いられる(例えば、下記特許文献1(段落0007、図8)参照)。
【0003】
具体的には、散薬分包装置は、散薬を所定量ずつ分包する分包手段と、該分包手段に散薬を供給する供給手段(散薬供給装置)とを備えており、該供給手段は、分包手段に供給するための散薬が収容される散薬収容スペース、即ち、固定板と、下縁部が固定板の下縁部に接離可能となるように回動可能に設けられる可動板とで形成される断面V字状の散薬収容スペースを備える。散薬用ヘラは、前記散薬収容スペースに収容された散薬に対して、前記本体部の厚さ方向一方側から他方側(或いは、他方側から一方側)の方向に移動させて前記均し部で散薬を掻き均す均し動作を複数回繰り返すことにより、散薬収容スペースに収容された散薬を、その上面が平坦となるように均すことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】登録実用新案第3023134号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、上記従来の散薬用ヘラにあっては、その全体が不透明な材料で構成されているので、本体部で視界が遮られてしまい、前記均し動作中における均し部が散薬を掻き均す状況を把握することができず、従って、均し動作の速さや掻き均し量(切り出し量ともいう)などを前記状況に合わせて調整することができない。そのため、従来の散薬用ヘラでは、繰り返し何度も均し動作をしなければ散薬を均すことができず、従って均し作業に要する時間が長くなり、この点で改善の余地があった。
【0006】
そこで本発明は、上記実情に鑑みてなされ、散薬を効率よく掻き均すことで、均し作業に要する時間を短縮することができる散薬用ヘラを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、本発明に係る散薬用ヘラは、散薬を掻き均すための均し部を有して板状に構成された本体部を備え、該本体部の少なくとも一部には、前記本体部の厚さ方向一方側から他方側、或いは、他方側から一方側を視認可能な視認部が形成されていることを特徴とする。
【0008】
該構成の散薬用ヘラにあっては、本体部の少なくとも一部に視認部が形成されているので、該視認部を介して、本体部の厚さ方向一方側から他方側(或いは、他方側から一方側)を視認して均し部で散薬が掻き均される状況を把握することができる。具体的には、例えば、本体部の厚さ方向一方側から他方側へ向けて散薬用ヘラを移動させて散薬を掻き均す均し動作を行う場合には、本体部の他方側で均し部が散薬を掻き均す様子を、一方側から視認部を介して視認することができる。従って、均し部によって散薬が掻き均される状況に応じて、均し動作の速さや掻き均し量などを調整することができ、少ない均し動作で効率よく散薬を均すことができる。
【発明の効果】
【0009】
このように、本発明に係る散薬用ヘラにあっては、本体部の少なくとも一部に視認部が形成されているので、該視認部を介して均し部が散薬を掻き均す状況を把握することができ、かかる状況に応じて、均し動作の速さや掻き均し量などを調整して少ない均し動作で効率よく散薬を均すことができる結果、均し作業に要する時間を短縮することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明に係る散薬用ヘラの一実施形態を示す平面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】同散薬用ヘラが用いられる装置の一例である散薬分包装置を示す概略斜視図である。
【図4】本発明に係る散薬用ヘラの他の実施形態を示す部分拡大平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明に係る散薬用ヘラの一実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1に、本実施形態における散薬用ヘラ1が示されている。該散薬用ヘラ1は、所定の軸線C方向に沿った棒状に形成されており、該軸線方向一端部側に形成される第1本体部2と、軸線方向他端部側に形成される第2本体部3と、第1本体部2及び第2本体部3を連結し、使用者が把持するための把持部4とを備える。
【0012】
第1本体部2は、図1及び2に示すように、略一定厚さの板状に構成されており、前記軸線方向に沿う長さ方向がこれに直交する幅方向よりも大きく構成されている。この第1本体部2は、前記長さ方向一端部21に、散薬を掻き均すための第1均し部5及び第2均し部6を備えており、他端部22に前記把持部4との連結部7を備えている。
【0013】
具体的に説明すると、前記第1本体部2の一端部21には、所定位置から端縁21aの方向に向けて徐々に厚さが薄くなる第1テーパ部211が形成されている。この第1テーパ部211は、第1本体部2の幅方向一方側に形成されており、前記長さ方向及び前記幅方向に対して所定角度傾斜した方向に延設され、しかも、前記幅方向中央側ほど前記長さ方向外方になるように形成されている。また、第1テーパ部211の先端縁211aは、かかる傾斜方向に沿った直線状に形成されており、第1本体部2の一端部側の端縁21aの一部を形成している。尚、本実施形態では、第1テーパ部211のテーパ幅、つまりテーパ開始位置から先端縁211aまでの幅は、一定幅となっている。
【0014】
また、前記第1本体部2の一端部21には、第1テーパ部211とは別に、所定位置から端縁21aの方向に向けて徐々に厚さが薄くなる第2テーパ部212が形成されている。この第2テーパ部212は、第1本体部2の幅方向他方側に形成されており、前記長さ方向及び前記幅方向に対して所定角度傾斜した方向に延設され、しかも、前記幅方向中央側ほど前記長さ方向外方になるように形成されている。また、第2テーパ部212の先端縁212aは、かかる傾斜方向に沿った直線状に形成されており、第1本体部2の一端部側の端縁21aの一部を形成している。尚、本実施形態では、第2テーパ部212の軸線Cに対する傾斜角度は、第1テーパ部211の軸線Cに対する傾斜角度と同じ角度である。尚、本実施形態では、第2テーパ部212のテーパ幅、つまりテーパ開始位置から先端縁212aまでの幅は、一定幅となっている。
【0015】
かかる第1テーパ部211と第2テーパ部212とは、第1本体部2の幅方向中央部、具体的には前記軸線C上で一体的に連続している。また、第1テーパ部211の先端縁211aの長さは、第2テーパ部212の先端縁212aの長さよりも長く形成されている。即ち、第1本体部2は、軸線Cよりも幅方向一方側が他方側よりも幅広に構成されており、該軸線Cよりも幅方向一方側に第1テーパ部211を、他方側に第2テーパ部212を、それぞれ備えており、第1テーパ部211と第2テーパ部212とは、軸線C上で一体的に連続している。
【0016】
ここで、かかる第1テーパ部211及びその先端縁211aを含む所定領域が第1均し部5となっている。即ち、第1均し部5は、第1本体部2の一端部21における端縁21aを含むように該第1本体部2の一端部21に形成されており、具体的には、前記端縁21aのうち、前記軸線Cよりも幅方向一方側の部分を含むように該幅方向一方側に形成されている。同様に、かかる第2テーパ部212及びその先端縁212aを含む所定領域が第2均し部6となっている。即ち、第2均し部6は、第1本体部2の一端部21における端縁21aを含むように該第1本体部2の一端部21に形成されており、具体的には、前記端縁21aのうち、前記軸線Cよりも幅方向他方側の部分を含むように該幅方向他方側に形成されている。
【0017】
また、第1本体部2の長さ方向他端部22側に形成される連結部7は、長さ方向外方ほど幅狭となる、具体的には、前記軸線Cに向かって幅狭となるように構成されており、該軸線C上で前記把持部4と一体となって連結している。
【0018】
第2本体部3は、図1及び2に示すように、略一定厚さの板状に構成されており、前記軸線方向に沿う長さ方向がこれに直交する幅方向よりも大きく構成されている。この第2本体部3は、前記長さ方向一端部31に、散薬を掻き均すための第3均し部8及び第4均し部9を備えており、他端部32に前記把持部4との連結部10を備えている。尚、本実施形態では、第2本体部3の長さ方向の長さは、第1本体部2の長さ方向の長さとほぼ同じ長さである一方、第2本体部3の幅は第1本体部2の幅よりも狭くなっている。
【0019】
具体的に説明すると、第2本体部3の長さ方向一端部31には、所定位置から端縁31aの方向に向けて徐々に厚さが薄くなる第3テーパ部311が形成されている。この第3テーパ部311は、第2本体部3の幅方向一方側に形成され、しかも、前記長さ方向及び前記幅方向に対して所定角度傾斜した方向に延設されており、前記幅方向中央側ほど前記長さ方向外方になるように形成されている。また、第3テーパ部311の先端縁311aは、外向きに凸となる円弧状に形成されており、第2本体部3の一端部側の端縁31aの一部を形成している。尚、本実施形態では、第3テーパ部311は、第2本体部3において、幅方向一方側に若干膨出している。
【0020】
また、前記第2本体部3の一端部31には、第3テーパ部311とは別に、所定位置から端縁31aの方向に向けて徐々に厚さが薄くなる第4テーパ部312が形成されている。この第4テーパ部312は、第2本体部3の幅方向他方側に形成されており、前記長さ方向及び前記幅方向に対して所定角度傾斜した方向に延設されており、前記幅方向中央側ほど前記長さ方向外方になるように形成されている。また、第4テーパ部312の先端縁312aは、外向きに凸となる円弧状に形成されており、第2本体部3の一端部側の端縁31aの一部を形成している。尚、本実施形態では、第4テーパ部312の先端縁312aの円弧径は、第3テーパ部311の先端縁311aの円弧径よりも大きい径である。
【0021】
かかる第3テーパ部311と第4テーパ部312とは、第2本体部3の幅方向中央部、具体的には前記軸線Cよりも若干幅方向他方側で一体的に連続している。また、第3テーパ部311の先端縁311aの円弧長さは、第4テーパ部312の先端縁312aの円弧長さよりも長く形成されている。即ち、第2本体部3は、その幅方向略中央の位置に軸線Cが位置しており、幅方向一方側から軸線Cを跨ぐように第3テーパ部311が、軸線Cよりも幅方向他方側に第4テーパ部312が、それぞれ形成されており、第3テーパ部311と第4テーパ部312とは、軸線Cよりも若干幅方向他方側で一体的に連続している。
【0022】
ここで、かかる第3テーパ部311及びその先端縁311aを含む所定領域が第3均し部8となっている。即ち、第3均し部8は、第2本体部3の一端部31における端縁31aを含むように該第2本体部3の一端部31に形成されており、具体的には、前記端縁31aのうち、幅方向一方側から軸線Cを横切る部分を含むように該幅方向一方側に形成されている。同様に、かかる第4テーパ部312及びその先端縁312aを含む所定領域が第4均し部9となっている。即ち、第4均し部9は、第2本体部3の一端部31の端縁31aを含むように該第2本体部3の一端部31に形成されており、具体的には、前記端縁31aのうち、前記軸線Cよりも幅方向他方側の部分を含むように該幅方向他方側に形成されている。
【0023】
また、第2本体部3の長さ方向他端部32に形成される連結部10は、ほぼ一定幅に構成されており、前記軸線C上で前記把持部4と一体となって連結している。
【0024】
把持部4は、前記軸線Cに沿った棒状に形成されており、断面略矩形の角棒状に形成されている。この把持部4は、軸線方向両端部41,42それぞれが、軸線方向に沿って端縁側ほど徐々に厚さが薄くなる連結テーパ部とされている。また、把持部4の軸線方向途中部分には、所定位置に凹部43が設けられている。かかる把持部4は、軸線方向一端部41の連結テーパ部を含む所定領域で第1本体部2の連結部7と一体的に連結しており、軸線方向他端部42の連結テーパ部を含む所定領域で第2本体部3の連結部10と一体的に連結することによって、第1本体部2と第2本体部3とを連結している。
【0025】
かかる構成の散薬用ヘラ1は、少なくとも一部の領域を透明な合成樹脂、例えば透明なABS樹脂やアクリル樹脂などを材料として構成されている。本実施形態では、散薬用ヘラ1はABS樹脂を材料として全体を構成しているが、そのうち、第1及び第2本体部2,3それぞれを全体が透明となるように構成し、把持部4全体を不透明又は半透明となるように構成している。
【0026】
即ち、本実施形態では、第1本体部2全体が、透明な合成樹脂を材料として構成され、第1本体部2の厚さ方向一方側から他方側、或いは、他方側から一方側を視認可能な視認部として構成されており、第2本体部3が、透明な合成樹脂を材料として構成され、第2本体部3の厚さ方向一方側から他方側、或いは、他方側から一方側を視認可能な視認部として構成されている。
【0027】
以上のような構成の散薬用ヘラ1は、例えば、病院や薬局等の医療機関で散薬分包装置100を用いて散薬を分包する際に、該散薬分包装置100が有する散薬収容スペースSに収容された散薬を均す均し作業に用いられる。ここでは、先に、散薬分包装置100について、図3を参酌しつつ説明する。
【0028】
図3に示すように、散薬分包装置100は、散薬を所定量ずつ分包する分包手段(図示しない)と、該分包手段に散薬を供給する供給手段110(散薬供給装置)とを備えている。供給手段110は、横長板状の固定板111と、下縁部が固定板111の下縁部に接離可能となるように回動可能に設けられる横長板状の可動板112と、固定板111および可動板112双方の長手方向端部を閉塞する端板113と、該長手方向に沿ってスライド可能に設けられる仕切板114と、を備えている。かかる供給手段110では、固定板111と可動板112と端板113と仕切板114とによって、分包手段に供給するための散薬が収容される断面V字状の散薬収容スペースSが形成される。
【0029】
散薬用ヘラ1は、かかる散薬収容スペースSに収容された散薬を平坦に均すべく用いられる。具体的には、散薬用収容スペースSに散薬を収容した後、散薬用ヘラ1の把持部4を把持し、例えば、第1本体部2の幅方向一方側が固定板111に対向し、幅方向他方側が可動板112に対向する向きで、該第1本体部2の第1均し部5が所定の高さとなるまで、第1本体部2を散薬収容スペースS内に挿入する。そして、挿入した散薬用ヘラ1を、第1本体部2の厚さ方向一方側又は他方側の方向、即ち、散薬収容スペースSの長手方向に移動させて、第1均し部5を利用して散薬の上面を掻き均す均し動作を行う。かかる均し動作を複数回繰り返すことにより、散薬収容スペースSに収容された散薬を、その上面が平坦となるように均すことができる。
【0030】
ここで、本実施形態における散薬用ヘラ1にあっては、第1本体部2全体が透明となるように構成されて該全体が視認部として形成されているので、前記均し動作中に、該視認部を介して、第1本体部2の厚さ方向一方側から他方側(或いは、他方側から一方側)を視認することができ、第1均し部5による散薬の掻き均し状況を把握することができる。具体的には、例えば、第1本体部2の厚さ方向一方側から他方側へ向けて散薬用ヘラ1を移動させて均し動作を行う場合には、第1本体部2の他方側において第1均し部5が散薬の上面を掻き均す様子を、透明な視認部(即ち、第1本体部2)を介して一方側から視認することができる。従って、第1均し部5によって散薬が掻き均される状況に応じて、均し動作の速さや掻き均し量などを調整することができ、少ない均し動作で効率よく散薬の上面を均すことができ、均し作業に要する時間を短縮することができる。
【0031】
また、第1本体部2全体を透明として視認部としているため、前記第1均し部5によって散薬が掻き均される様子全体を把握することができ、均し動作の速さや掻き均し量などの調整を的確に行うことができる。
【0032】
尚、ここでは、説明の都合上、第1均し部5を用いて散薬を均す場合について説明したが、第2乃至第4均し部9を用いた場合であっても、同様の効果を得ることができる。
【0033】
尚、本実施形態では、第1及び第2本体部2,3の双方を全体が透明となるように構成する場合について説明したが、これに限らず、何れか一方のみを透明とし、他方を不透明又は半透明となるように構成してもよい。
【0034】
また、本実施形態では、第1本体部2の全体が透明である場合について説明したが、これに限らず、第1本体部2の一部が透明であってもよい。例えば、第1本体部2は、その全体のうち、第1及び第2均し部5,6の少なくとも一部を不透明又は半透明とし、その他の部分を透明となるように構成することも可能である。具体的には、図4に示すように、第1本体部2は、第1及び第2均し部5,6の各先端縁211a,212aから所定領域(例えば、第1及び第2テーパ部211,212の先端縁211a,212aから略2mmの一定幅領域で、図4において網掛けで示した領域)を不透明又は半透明とし、かかる領域以外の領域を全て透明となるように構成することができる。尚、このような不透明又は半透明の領域は、透明な合成樹脂材料の表面の所定領域に凹凸加工(所謂シボ加工)を施すことで形成することができる。尚、第2本体部3も、第1本体部2と同様に、その全体のうち、第3及び第4均し部8,9の少なくとも一部を不透明又は半透明とし、その他の部分を透明となるように構成することも可能である。
【0035】
このような構成とすることで、第1及び第2均し部5,6の不透明又は半透明の所定領域によって、第1及び第2均し部5,6の配置を把握することができ、その他の透明の領域によって、第1及び第2均し部5,6による散薬の掻き均し状況を把握することができる。即ち、不透明又は半透明の所定領域は、第1本体部2の厚さ方向一方側から他方側、或いは、他方側から一方側を視認することができない非視認部として機能し、それ以外の透明の領域は、第1本体部2の厚さ方向一方側から他方側、或いは、他方側から一方側を視認することができる視認部として機能する。よって、これらから把握される第1及び第2均し部5,6の配置と、これら第1及び第2均し部5,6による散薬の掻き均し状況との双方を総合的に考慮して、均し動作の速さや掻き均し量などを調整することができ、少ない均し動作で効率よく散薬の上面を均すことができる。尚、第1乃至第4均し部5,6,8,9の全て或いは一部に非視認部を設ける構成とすることも可能である。
【0036】
尚、第1本体部2(又は、第2本体部3)に形成される視認部は、第1本体部2の一部(又は、第2本体部3の一部)として複数箇所に設けてもよい。
【0037】
また、本実施形態では、第1本体部2と第2本体部3とを備える場合について説明したが、これに限らず、何れか一方のみを備える場合であってもよい。
【0038】
更に、本実施形態では、第1本体部2に第1及び第2均し部5,6を設ける場合について説明したが、これに限らず、何れか1つを設ける場合であってもよく、或いは、何れか一方を2つ設けてもよい。同様に、本実施形態では、第2本体部3に第3及び第4均し部8,9を設ける場合について説明したが、これに限らず、何れか1つを設ける場合であってもよく、或いは、何れか一方を2つ設けてもよい。
【0039】
また更に、本実施形態では、把持部4全体が不透明又は半透明となるように構成する場合について説明したが、これに限らず、全体が透明となるように構成してもよく、或いは、透明な部分と不透明又は半透明な部分とが混在するように構成してもよい。
【符号の説明】
【0040】
1…散薬用ヘラ、2…第1本体部、3…第2本体部、4…把持部、5…第1均し部、6…第2均し部、7,10…連結部、8…第3均し部、9…第4均し部、100…散薬分包装置、110…供給手段、111…固定板、112…可動板、113…端板、114…仕切板、211…第1テーパ部、212…第2テーパ部、311…第3テーパ部、312…第4テーパ部、C…軸線、S…散薬収容スペース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
散薬分包装置が有する散薬収容スペースに収容された散薬を均す均し作業に用いられ、
散薬を掻き均すための均し部を有して板状に構成された本体部を備え、該本体部の少なくとも一部には、前記本体部の厚さ方向一方側から他方側、或いは、他方側から一方側を視認可能な視認部が形成されていることを特徴とする散薬用ヘラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−213358(P2011−213358A)
【公開日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−80688(P2010−80688)
【出願日】平成22年3月31日(2010.3.31)
【出願人】(593129342)高園産業株式会社 (232)
【Fターム(参考)】