説明

敷物

【課題】 本発明は、長期間使用しても端部がまくれ上がることがないので見栄えが良く安全であり、且つ、屈曲することが必要な際には容易に屈曲でき、屈曲後はその形状を保持できる敷物を提供する。
【解決手段】 180度及び90度に折曲げて1分間保持した後解放し、解放後5分経過した時の折曲げ戻り角度θが共に20度以下である形状保持性を有する延伸ポリオレフィン系樹脂シートが、端部付近に設置されていることを特徴とする敷物であり、延伸ポリオレフィン系樹脂シートは、重量平均分子量が10万〜50万のポリオレフィン系樹脂シートが圧延倍率5倍以上に圧延された後、総延伸倍率が10〜40倍に一軸延伸されてなるのが好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、敷物に関する。
【背景技術】
【0002】
家庭においては、じゅうたん、カーペット、足拭きマット、キッチンマット、トイレマット、吸音マット、保温シート、衝撃吸収マット、ござ、たたみ、レジャーシート、ブルーシート、ペット用保温シート、ペット用トイレシート等種々の敷物が使用されている。
【0003】
上記敷物を床や階段に敷設した場合は時間の経過と共に端部がめくれ上がり、見栄えが悪いだけでなく、つまずいて怪我をする危険があり、端部のめくれを防ぐ手段が種々検討されている。
【0004】
例えば、ゴムを素材とする敷物と敷物裏側に、フェルト磁石を設けた磁石付マット(例えば、特許文献1参照。)やレジャーシートの端部が風により吹き上げられるのを防止するために、蓋部と、ベース部と、これら蓋部及びベース部を連結して上下方向に伸縮可能な胴部とからなり、さらにレジャーシートへの固定手段を備えてなるレジャーシートの防風用ウエイト(例えば、特許文献2参照。)が提案されている。
【特許文献1】特開平11−137404号公報
【特許文献2】特開2004−49520号公報
【0005】
しかしながら、上記磁石付マットでは床や階段に磁石が鉄板を設置する必要があり、面倒であり、マットを設置しないときは見栄えが悪く且つ特定の鉄板を設置したところしかマットを使用できないという欠点があった。又、上記防風用ウエイトは室外で使用するのは問題ないが、室内においてはかえって危険であり、見栄えも悪いという欠点を有していた。
【0006】
又、最近、ペットを室内で飼うことが多くなり、室内にペットのトイレを設置することが盛んに行われており、ペット用トイレシートが種々提案されている。例えば、ペットが用をたす表面側の洗濯可能なパイル生地を含む吸水性シートと裏面側の防水性シートとを具備し、表面側には疑似糞尿臭を発散する賦臭剤が固着されたことを特徴とするペット用トイレシート(例えば、特許文献3参照。)が提案されている。
【特許文献3】特開2005−27537号公報
【0007】
しかしながら、上記ペット用トイレシートではペットの排泄物やシートの上に供給しておくトイレ用の砂等がトイレシートの側方から散乱又は流出して室内が汚染される危険があった。この汚染を防止するにはペット用トイレシートの端部を折り曲げ容器状にする必要があるが、ペット用トイレシートの端部を折り曲げて容器状にするには、トイレ用の囲いを用意しその上にペット用トイレシートを設置し、その端部を囲いに固定する必要があり面倒であり、コストが高くなるという欠点があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、上記問題点に鑑み、長期間使用しても端部がまくれ上がることがないので見栄えが良く安全であり、且つ、屈曲することが必要な際には容易に屈曲でき、屈曲後はその形状を保持できる敷物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1記載の敷物は、180度及び90度に折曲げて1分間保持した後解放し、解放後5分経過した時の折曲げ戻り角度θが共に20度以下である形状保持性を有する延伸ポリオレフィン系樹脂シートが、端部付近に設置されていることを特徴とする。
【0010】
上記敷物は、特に限定されず、例えば、じゅうたん、カーペット、足拭きマット、キッチンマット、トイレマット、吸音マット、保温シート、衝撃吸収マット、ござ、たたみ、レジャーシート、ブルーシート、ペット用保温シート、ペット用トイレシート、自動車用フロアマット等があげられる。
【0011】
上記延伸ポリオレフィン系樹脂シートは、180度及び90度に折曲げて1分間保持した後解放し、解放後5分経過した時の折曲げ戻り角度θが共に20度以下である形状保持性を有するシートである。
【0012】
上記延伸ポリオレフィン系樹脂シートは形状保持性を有しているが、形状保持性は、延伸ポリオレフィン系樹脂シートを180度及び90度に折曲げて1分間保持した後解放し、解放後5分経過した時の折曲げ戻り角度θが共に20度以下であり、好ましくは180度折曲げ戻り角度θが20度以下で且つ90度折曲げ戻り角度θが20度未満、更に好ましくは180度折曲げ戻り角度θが20度以下で且つ90度折曲げ戻り角度θが15度以下である。180度及び90度折曲げ時の折曲げ戻り角度θのいずれか一方、特に180度折曲げ戻り角度θが20度を越えると、充分な形状保持性が得られないことがある。
【0013】
上記延伸ポリオレフィン系樹脂シートを構成するポリオレフィン系樹脂としては、フィルム形成能を有する任意のオレフィン系樹脂が使用でき、例えば、高密度ポリエチレン樹脂、中密度ポリエチレン樹脂、低密度ポリエチレン樹脂、線状低密度ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−ブテン−1共重合体、エチレン−ペンテン−1共重合体、エチレン−ヘキセン−1共重合体、エチレン−オクテン−1共重合体、エチレン―酢酸ビニル共重合体、エチレン―(メタ)アクリル酸エステル共重合体、エチレン―塩化ビニル共重合体、エチレン―プロピレン―ブテン共重合体等が挙げられ、高密度ポリエチレン樹脂が好適に使用される。
【0014】
上記ポリオレフィン系樹脂の重量平均分子量は、重量平均分子量が10万未満の場合には、脆くなり、延伸性が低下したり、十分な機械的強度又は耐クリープ性を有する延伸ポリオレフィン系樹脂シートを得ることができにくくなり、逆に、50万を超えると、溶融粘度が高くなり、熱溶融成形加工性が低下し、均一なシートが得られにくくなるので10万〜50万が好ましい。尚、本発明において、重量平均分子量はゲルパーミェーションクロマトグラフィー(GPC)によって測定された値である。
【0015】
又、上記ポリオレフィン系樹脂のメルトインデックス(以下、MI)はフィルム成形性が優れている0.1〜20(g/10分)が好ましく、より好ましくは0.2〜10(g/10分)である。尚、MIとは、JIS K 7210に規定されている熱可塑性樹脂の溶融粘度を表す指標である。更に、高密度ポリエチレン樹脂の場合は、密度は小さくなると延伸しても機械的強度が向上しなくなるので、0.94g/cm3 以上が好ましい。
【0016】
上記延伸ポリオレフィン系樹脂シートとしては、重量平均分子量が10万〜50万のポリオレフィン系樹脂シートが延伸倍率5倍以上に一軸延伸された形状保持性を有する延伸ポリオレフィン系樹脂シートが好ましい。
【0017】
この場合は、ポリオレフィン系樹脂としては極限粘度[η]3.5dl/g未満の高密度ポリエチレン樹脂が好ましく、ガラス繊維、タルク、マイカ、炭酸カルシウム、水酸化マグネシウム、アルミナ、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、シリカアルミナ、酸化チタン、酸化カルシウム、珪酸カルシウム、塩基性炭酸マグネシウム、炭素繊維、カーボンブラック等の無機機充填材を添加するのが好ましい。
【0018】
延伸前のポリオレフィン系樹脂シートの厚みは特に限定されるものではないが、厚過ぎると、延伸が困難になるし、逆に、薄過ぎると、延伸後のポリオレフィン系樹脂シートの厚みが薄くなり過ぎ、形状保持性が低下するので、0.2〜15mmが望ましい。
【0019】
延伸倍率は5倍以上であって、延伸された延伸ポリオレフィン系樹脂シートが形状保持性を有していればよいが、10〜40倍が好ましい。又、延伸方法は、従来公知の任意の方法が採用されればよく、例えば、ロール一軸延伸法、ゾーン一軸延伸法等の一軸延伸法により、ヒータや熱風により加熱しながら延伸する方法が挙げられる。
【0020】
一軸延伸する際に10〜40倍と高度に延伸する場合は、一軸延伸を複数回繰り返す多段一軸延伸する方法が好ましい。多段一軸延伸を行う場合の延伸回数は2〜20回が好ましく、より好ましくは3〜15回、更に好ましくは4〜10回である。
【0021】
又、ロール一軸延伸法により多段延伸を行う場合には、繰出ピンチロール、引取ピンチロール及びこれらのロール間に一定速度で回転する少なくとも1つの、好ましくは複数の接触ロールを設置することが望ましい。このような接触ロールを設置することにより、均一延伸性が高められ、安定な延伸成形を行うことができる。
【0022】
上記接触ロールは、ピンチされることなく、ポリオレフィン系樹脂シートに摩擦力を与えることにより一軸延伸を行う。又、接触ロールは繰出ロール及び/又は引取ロールに対し、ギア、チェーン、プーリー、ベルト若しくはこれらの組み合わせからなる連結部材により連結されていてもよい。
【0023】
一軸延伸温度は、低くなると均一に延伸できず、高くなるとシートが溶融切断するので、延伸するポリオレフィン系樹脂シートのポリオレフィン系樹脂の「融点−60℃」〜融点の範囲が好ましく、より好ましくは、ポリオレフィン系樹脂の「融点−50℃」〜「融点−5℃」である。
【0024】
上記延伸ポリオレフィン系樹脂シートの寸法安定性を向上させるために、延伸ポリオレフィン系樹脂シートはポリオレフィン系樹脂の「融点−60℃」〜融点の温度でアニールされてもよい。
【0025】
アニール温度は、低くなると寸法安定性が向上せず、長時間使用するとそりが発生し、高くなるとポリオレフィン系樹脂が溶解して配向が消滅し引張弾性率、引張強度等が低下するので、ポリオレフィン系樹脂の「融点−60℃」〜融点の温度でアニールされるのが好ましい。
【0026】
アニールとは生産ライン中で熱処理を行うことであり、アニールする際に、延伸ポリオレフィン系樹脂シートに大きな張力がかかっていると延伸され、張力がかかっていないか、非常に小さい状態では収縮するので、延伸ポリオレフィン系樹脂シートの延伸方向の長さが実質的に変化しないようにした状態で行われることが好ましく、延伸ポリオレフィン系樹脂シートに圧力もかかっていないのが好ましい。即ち、アニールされた延伸ポリオレフィン系樹脂シートの長さが、アニール前の延伸ポリオレフィン系樹脂シートの長さの1.0以下になるようにアニールされるのが好ましい。
【0027】
従って、延伸ポリオレフィン系樹脂シートをピンチロール等のロールで加熱室内を移動しながら連続的にアニールする場合は、入口側と出口側のポリオレフィン系樹脂シートの送り速度比を1.0以下になるように設定してアニールするのが好ましい。
【0028】
アニールする際の加熱方法は、特に限定されるものではなく、例えば、熱風、ヒータ、加熱板、温水等で加熱する方法があげられる。アニールする時間は、特に限定されず、延伸されたポリオレフィン系樹脂シートの厚さやアニール温度により異なるが、一般に10秒以上が好ましく、より好ましくは30秒〜60分であり、更に好ましくは1〜20分である。
【0029】
又、異なる好ましい延伸ポリオレフィン系樹脂シートとして、重量平均分子量が10万〜50万のポリオレフィン系樹脂シートが圧延倍率5倍以上に圧延された後、総延伸倍率が10〜40倍に一軸延伸された延伸ポリオレフィン系樹脂シートが挙げられる。
【0030】
上記圧延前のポリオレフィン系樹脂シートの厚みは特に限定されるものではないが、厚過ぎると、延伸が困難になるし、圧延工程において、ポリオレフィン系樹脂シートを圧延ロールで押しつぶすのに大きな加圧力や引取力が必要となり、圧延ロールの撓みなどにより幅方向に均一な圧延が困難となることがある、逆に、薄過ぎると、圧延後のポリオレフィン系樹脂シートの厚みが薄くなり過ぎ、均一な圧延が困難となるだけでなく、圧延ロール同士が接触して圧延ロールの寿命が短くなることがあるので、0.2〜15mmが望ましい。
【0031】
上記ポリオレフィン系樹脂シートは、先ず、最初に圧延倍率5倍以上に圧延されるが、圧延温度は、低くなると均一に圧延できず、高くなると溶融切断するので、圧延する際のロール温度は、圧延するポリオレフィン系樹脂シートのオレフィン系樹脂の「融点−40℃」〜融点の範囲が好ましく、より好ましくは、オレフィン系樹脂の「融点−30℃」〜「融点−5℃」である。尚、本発明において、融点とは示差走査型熱量測定機(DSC)で熱分析を行った際に認められる、結晶の融解に伴う吸熱ピークの最大点をいう。
【0032】
圧延ロールによりポリオレフィン系樹脂シートに負荷される加圧力(線圧)が小さ過ぎると所定の圧延倍率を得ることが出来なくなることがあり、逆に大き過ぎると圧延ロールの撓みが生じるだけでなく、圧延ロールと原反シートとの間ですべりが生じ易くなり、均一な圧延が困難となることがあるので加圧力は、100MPa〜3000MPaが好ましく、より好ましくは、300MPa〜1000MPaである。
【0033】
上記圧延倍率は、圧延倍率が5倍未満の場合には、後で行われる一軸延伸時のネッキングを抑制する効果が得られなかったり、高倍率一軸延伸を行うことができなかったり、一軸延伸工程に負担がかかることになるので、5倍以上であり、好ましくは7倍以上である。圧延倍率に特に上限はないが、圧延倍率が高いほど圧延設備に負荷がかかるので10倍以下が好ましい。
【0034】
尚、圧延倍率は(ポリオレフィン系樹脂シートの断面積)/(圧延後ポリオレフィン系樹脂シートの断面積)で定義されるが、圧延の前後においてポリオレフィン系樹脂シートの幅は殆ど変化しないので、(ポリオレフィン系樹脂シートの厚み)/(圧延後のポリオレフィン系樹脂シートの厚み)であってもよい。
【0035】
圧延されたポリオレフィン系樹脂シートは、次に、総延伸倍率が10〜40倍に一軸延伸される。一軸延伸方法は、特に限定されず、前述の一軸延伸方法が採用されればよい。 又、一軸延伸倍率は、総延伸倍率が10〜40倍であるから、圧延倍率を考慮し、総延伸倍率がこの範囲にはいるように決定すればよいが、一軸延伸が少ないと機械的強度が向上しないので、1.3倍以上が好ましく、より好ましくは1.5倍以上であり、更に好ましくは1.8倍以上である。又、上限は特に限定されるものではないが、4倍以下が好ましく、より好ましくは3.5倍以下である。尚、総延伸倍率は圧延倍率と一軸延伸倍率を乗じた数値である。
【0036】
延伸ポリオレフィン系樹脂シートの寸法安定性を向上させるために、延伸ポリオレフィン系樹脂シートはポリオレフィン系樹脂の「融点−60℃」〜融点であって、圧延温度以下の温度でアニールされてもよい。
【0037】
アニール温度は、低くなると寸法安定性が向上せず、長時間使用するとそりが発生し、高くなるとポリオレフィン系樹脂が溶解して配向が消滅し引張弾性率、引張強度等が低下するので、ポリオレフィン系樹脂の「融点−60℃」〜融点であって、圧延温度以下の温度でアニールされるのが好ましい。その他のアニール方法は前述の通りである。
【0038】
アニールされたポリオレフィン系樹脂シートは、更に、40℃〜ポリオレフィン系樹脂の融点の温度範囲でエージングされてもよい。エージングすることによりアニールされたポリオレフィン系樹脂シートの寸法安定性はより優れたものとなる。
【0039】
エージングとは、生産ライン中連続で処理するものではなく、延伸ポリオレフィン系樹脂シートをカット巻回等の一度加工した、枚葉物、巻物等の熱処理を、比較的長い時間(分、時間単位)じっくり寝かせて熱処理することを意味する。
【0040】
エージング温度は、低くなると常温で放置するのと同様になり、高くなると熱変形するので40℃〜ポリオレフィン系樹脂の融点の温度範囲であり、エージング時間は短時間では効果がなく、長時間しすぎても効果が増大することはないので12時間〜7日が好ましい。
【0041】
上記延伸ポリオレフィン系樹脂シートの厚みは、特に限定されるものではないが、薄くなると形状保持性が低下し、厚くなると変形しにくくなるので0.04〜2mmが好ましい。
【0042】
上記延伸ポリオレフィン系樹脂シートの表面には、複数の延伸ポリオレフィン系樹脂シートを熱融着することにより積層するための第2のポリオレフィン系樹脂層が積層されてもよい。第2のポリオレフィン系樹脂層は延伸ポリオレフィン系樹脂シートの片面のみに積層されてもよいし、両面に積層されてもよい。
【0043】
上記第2のポリオレフィン系樹脂層を構成するポリオレフィン系樹脂としては、延伸ポリオレフィン系樹脂シートに積層するのであるから、前述の延伸ポリオレフィン系樹脂シートを構成するポリオレフィン系樹脂と同一種類のものが好ましいが、延伸ポリオレフィン系樹脂シートを熱融着する際に接着剤として作用するのであるから、延伸ポリオレフィン系樹脂シートを構成するポリオレフィン系樹脂の溶融温度より低い溶融温度のポリオレフィン系樹脂が好ましく、線状低密度ポリエチレン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体等が好ましい。
【0044】
第2のポリオレフィン系樹脂層を延伸ポリオレフィン系樹脂シートに積層する方法は、従来公知の任意の方法が採用されればよく、例えば、第2のポリオレフィン系樹脂層と延伸ポリオレフィン系樹脂シートを接着剤で接着する方法、延伸ポリオレフィン系樹脂シートに第2のポリオレフィン系樹脂を溶融押出して積層する方法等があげられる。
【0045】
又、第2のポリオレフィン系樹脂層の厚さは特に限定されるものではないが、薄くなりすぎると接着しにくくなり、厚すぎると延伸ポリオレフィン系樹脂シートの形状保持性が低下するので、一般に5〜150μmであり、好ましくは20〜80μmである。
【0046】
尚、第2のポリオレフィン系樹脂層を延伸ポリオレフィン系樹脂シートに積層した場合も、その積層シートを180度及び90度に折曲げて1分間保持した後解放し、解放後5分経過した時の折曲げ戻り角度θが共に20度以下である形状保持性を有するのが好ましい。
【0047】
上記延伸ポリオレフィン系樹脂シート1層であってもよいし、2層以上が積層されていてもよい。2層以上が積層されている場合は各延伸ポリオレフィン系樹脂シートの延伸方向は同一であってもよいし、異なっていてもよい。延伸方向が同一になるように複数枚積層することにより、形状保持性が向上し、肉厚化が可能で機械的強度が向上する。
【0048】
複数の延伸ポリオレフィン系樹脂シートの延伸方向の異なる方向への積層は、例えば、延伸方向が直交するように2枚の延伸ポリオレフィン系樹脂シートが積層する、延伸方向を60度ずつずらして3枚の延伸ポリオレフィン系樹脂シートを積層する、延伸方向を45度ずつずらして4枚の延伸ポリオレフィン系樹脂シートを積層する又はこれらの積層を組み合わせたり、繰り返す等の方法があげられる。
【0049】
上記延伸ポリオレフィン系樹脂シートは延伸方向と直交する方向に屈曲すると形状保持性を有しており、延伸方向が異なる2枚以上の延伸ポリオレフィン系樹脂シートが接着すると2枚以上の延伸ポリオレフィン系樹脂シートの延伸方向により任意の方向への形状保持性が向上し、延伸ポリオレフィン系樹脂シートの延伸方向と屈曲方向が同一であっても延伸ポリオレフィン系樹脂シートが割れにくくなる。
【0050】
延伸ポリオレフィン系樹脂シートを積層する方法は、従来公知の任意の方法が採用されてよく、例えば、接着剤で接着する方法、熱融着する方法等があげられる。特に、延伸ポリオレフィン系樹脂シートに第2のポリオレフィン系樹脂層が積層されている場合は熱融着するのが好ましい。
【0051】
延伸ポリオレフィン系樹脂シートを積層した際の厚みは特に限定されるものではないが、薄くなると形状保持性が低下し、厚くなると変形しにくくなるので積層した延伸ポリオレフィン系樹脂シートの厚みは0.1〜4mmが好ましい。
【0052】
延伸ポリオレフィン系樹脂シートを積層し厚くなると形状保持性が低下することがあるが、その場合においても90度に折曲げて1分間保持した後解放し、解放後5分経過した時の折曲げ戻り角度θが20度以下であるのが好ましい。
【0053】
上記形状保持性を有する延伸ポリオレフィン系樹脂シートは敷物の端部付近に設置されている。敷物が矩形に場合、上記延伸ポリオレフィン系樹脂シートは敷物の対向する辺の端部付近のみに設置されてもよいし、全ての辺の端部付近に設置されてもよい。又、更に、必要に応じて敷物の内部にも設置されてもよい。
【0054】
但し、一枚の延伸ポリオレフィン系樹脂シート又は延伸方向が同一になるように複数の延伸ポリオレフィン系樹脂シートが積層された積層シートを設置する場合は、対向する辺に設置された延伸ポリオレフィン系樹脂シートの延伸方向が同一になるように設置する必要がある。
【0055】
上記延伸ポリオレフィン系樹脂シートを敷物に設置する方法は、特に限定されず、例えば、接着剤で接着する方法、熱融着する方法、両面接着(粘着)テープで貼付する方法、接着(粘着)テープで被覆して貼付する方法、縫合する方法等があげられる。特に、延伸ポリオレフィン系樹脂シートに第2のポリオレフィン系樹脂層が積層されている場合は熱融着するのが好ましい。更に、敷物に布、合成樹脂フィルム等で筒状の延伸ポリオレフィン系樹脂シート収納部を形成しておき、延伸ポリオレフィン系樹脂シートを挿入してもよい。
【0056】
請求項4記載の敷物は、発泡倍率が1.2〜5倍の低発泡合成樹脂シ−トの両面に、請求項1記載の延伸ポリオレフィン系樹脂シートが積層されてなる形状保持シートが、端部付近に設置されていることを特徴とする。
【0057】
上記低発泡合成樹脂シ−トを構成する合成樹脂としては、発泡しうる合成樹脂であればよく、例えば、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂等があげられるが、延伸ポリオレフィン系樹脂シートと積層した際に形状保持性が低下したり、曲げにくくならない合成樹脂が好ましく、延伸ポリオレフィン系樹脂シートを構成するポリオレフィン系樹脂と同一のポリオレフィン系樹脂が好ましい。
【0058】
上記低発泡合成樹脂シ−トの発泡倍率は、小さくなると硬く曲げにくくなり、大きくなると形状保持性が低下するので1.2〜5倍であり、好ましくは1.3〜2倍である。又、低発泡合成樹脂シ−トの厚さは、特に限定されるものではないが、薄くなるとクッション性を付与することできず、厚くなると形状保持性が低下するので0.5〜5mmが好ましい。
【0059】
上記低発泡合成樹脂シ−トは、低発泡合成樹脂層の両面に未発泡合成樹脂層が積層された積層シートでもよい。この低発泡合成樹脂シ−トの発泡倍率は、低発泡合成樹脂シ−ト全体として1.2〜5倍であり、好ましくは1.3〜2倍である。又、厚さは低発泡合成樹脂シ−ト全体として0.5〜5mmが好ましい。
【0060】
上記低発泡合成樹脂シ−トの製造方法は、従来公知の任意の方法が採用されてよく、例えば、合成樹脂と化学分解型発泡剤、物理型発泡剤等の発泡剤との混合物を押出発泡することにより製造される。
【0061】
又、上記積層シートの製造方法も、従来公知の任意の方法が採用されてよく、例えば、合成樹脂と化学分解型発泡剤、物理型発泡剤等の発泡剤との混合物を押出発泡すると共にその両面に未発泡合成樹脂層を共押出することにより製造される。
【0062】
低発泡合成樹脂シ−トの両面に延伸ポリオレフィン系樹脂シートを積層する方法は、従来公知の任意の方法が採用されてよく、例えば、接着剤で接着する方法、熱融着する方法があげられる。特に、延伸ポリオレフィン系樹脂シートに第2のポリオレフィン系樹脂層が積層されている場合は熱融着するのが好ましい。
【0063】
両面の延伸ポリオレフィン系樹脂シートの延伸方向が90度異なっていると屈曲する際に、屈曲方向と延伸方向が同一の延伸ポリオレフィン系樹脂シートが割れやすくなり、両面の延伸ポリオレフィン系樹脂シートの延伸方向が異なると形状保持性が低下するので、両面の延伸ポリオレフィン系樹脂シートの延伸方向は同一方向になるように積層されているのが好ましい。
【0064】
上記形状保持シートは、発泡倍率が1.2〜5倍の低発泡合成樹脂シ−トが積層されているので、肉厚が厚く重くなり且つ機械的強度が向上しており、肉厚の敷物に好適に使用される。
【0065】
上記形状保持シートは、発泡倍率が1.2〜5倍の低発泡合成樹脂シ−トの両面に、請求項1記載の延伸ポリオレフィン系樹脂シートが積層されてなるので、形状保持シートの形状保持性は請求項1記載の延伸ポリオレフィン系樹脂シートの形状保持性より低下するが、90度に折曲げて1分間保持した後解放し、解放後5分経過した時の折曲げ戻り角度θが20度以下であるのが好ましい。
【0066】
請求項5に記載の敷物は、発泡倍率が1.2〜5倍の低発泡合成樹脂シ−トの両面に、請求項1記載の延伸ポリオレフィン系樹脂シートが2枚積層されており、該2枚の延伸ポリオレフィン系樹脂シートの延伸方向が交差するように積層されてなる形状保持シートが、端部付近に設置されていることを特徴とする。
【0067】
上記低発泡合成樹脂シ−トは請求項4に記載の低発泡合成樹脂シ−トと同一であり、発泡合成樹脂シ−トの両面に、上記延伸ポリオレフィン系樹脂シートがそれぞれ2枚積層されており、該2枚の延伸ポリオレフィン系樹脂シートの延伸方向が交差するように積層されている。
【0068】
2枚の延伸ポリオレフィン系樹脂シートが接着されていると任意の方向への形状保持性が向上し、延伸ポリオレフィン系樹脂シートの延伸方向と屈曲方向が同一であっても延伸ポリオレフィン系樹脂シートが割れやすくなることはない。
【0069】
2枚の延伸ポリオレフィン系樹脂シートは延伸方向が交差するように積層されればよいが、形状保持性の観点からその交差角度は90度が好ましい。又、特定の形状に屈曲し、屈曲した状態で形状を保持するには、両面の延伸ポリオレフィン系樹脂シートの少なくとも1枚ずつは同一方向に延伸されているのが好ましい。
【0070】
低発泡合成樹脂シ−トの両面に延伸ポリオレフィン系樹脂シートを積層する及び延伸ポリオレフィン系樹脂シート同士を積層する方法は、従来公知の任意の方法が採用されてよく、例えば、接着剤で接着する方法、熱融着する方法があげられる。特に、延伸ポリオレフィン系樹脂シートに第2のポリオレフィン系樹脂層が積層されている場合は熱融着するのが好ましい。尚、延伸ポリオレフィン系樹脂シートが3層以上積層されてもよいことはいうまでもない。
【0071】
上記形状保持シートは、発泡倍率が1.2〜5倍の低発泡合成樹脂シ−トの両面に、請求項1記載の延伸ポリオレフィン系樹脂シートが2枚積層されており、該2枚の延伸ポリオレフィン系樹脂シートの延伸方向が交差するように積層されてなるので、形状保持シートの形状保持性は請求項1記載の延伸ポリオレフィン系樹脂シートの形状保持性より低下するが、90度に折曲げて1分間保持した後解放し、解放後5分経過した時の折曲げ戻り角度θが20度以下であるのが好ましい。
【発明の効果】
【0072】
本発明の敷物の構成は上述の通りであり、延伸ポリオレフィン系樹脂シートは形状保持性を有しているので、敷物を床や階段に敷いて長期間使用しても端部がまくれ上がることがないので見栄えが良く安全である。又、部屋の形状や広さ及び設置した家具に応じて敷物の端部を屈曲して敷いた場合もその屈曲部は形状保持性を有しており、屈曲部が元の形状に戻ったり変形することがなく、見栄え良く長期間使用することができる。
【0073】
更に、屈曲することが必要な際には容易に屈曲でき、屈曲後はその形状を保持できるので、ペット用トイレシートのように敷物の端部を屈曲し容器状にする必要がある場合にも端部を屈曲して好適に使用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0074】
次に本発明の実施例を説明するが、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
重量平均分子量(Mw)33万、融点135℃の高密度ポリエチレン樹脂(日本ポリエチレン社製)を、同方向二軸混練押出機(プラスチック工学研究所製)に供給して樹脂温度200℃で溶融混練した後、溶融混練物をロール温度110℃に制御したカレンダー成形機にて、幅370mm、厚さ2.5mmにシート成形してポリエチレン樹脂シートを得た。
【0075】
得られたポリエチレン樹脂シートを125℃に加熱した圧延成形機(積水工機製作所製)を用いて圧延倍率9.5倍に圧延し、厚さ0.27mmの圧延ポリエチレン樹脂シートを得た。得られた圧延ポリエチレン樹脂シートを110℃に加熱された熱風加熱式の多段延伸装置(協和エンジニアリング製)にて1.82倍の多段延伸を行い、総延伸倍率17倍、幅280mm、厚さ0.19mmの延伸ポリエチレン樹脂シートを得た。
【0076】
得られた延伸ポリエチレン樹脂シートをピンチロールが設置され、125℃に設定されているライン長19.25mの熱風加熱槽に、入口速度2.75m/minで供給し、出口速度2.75m/minに設定して7分間1次アニールを行い、続いて同様にして2次アニールを行って、アニールされた延伸ポリエチレン樹脂シートを得、その後60℃の恒温槽に供給し、24時間エージングして、エージングされた延伸ポリエチレン樹脂シートを得た。
【0077】
得られた延伸ポリエチレン樹脂シートを幅1cm、長さ15cmに切断し、延伸ポリエチレン樹脂シートの延伸方向と直交するように180度及び90度に折曲げて1分間保持した後解放し、解放後5分経過時の折曲げ戻り角度θを測定したところ、共に4度〜7度であった。
【0078】
得られた延伸ポリエチレン樹脂シートの一面に、線状低密度ポリエチレン樹脂(融点121℃)を押出し、厚さ60μmの線状低密度ポリエチレン樹脂層を積層して積層延伸ポリエチレン樹脂シートを得た。得られた積層延伸ポリエチレン樹脂シートを幅1cm、長さ15cmに切断し、延伸ポリエチレン樹脂シートの延伸方向と直交するように180度及び90度に折曲げて1分間保持した後解放し、解放後5分経過時の折曲げ戻り角度θを測定したところ、共に4度〜7度であった。
【0079】
得られた積層延伸ポリエチレン樹脂シートを幅5cm切断し、図1に示したように、得られたテープ状の積層延伸ポリエチレン樹脂シート1、1・・を、平面形状が正方形であるポリオレフィン製レジャーシート2(厚さ50μm)の各辺に沿って、線状低密度ポリエチレン樹脂層がレジャーシートに接するように熱融着して敷物を得た。各積層延伸ポリエチレン樹脂シート1の延伸方向は矢印A方向(即ち、レジャーシート2の辺方向と平行方向)である。
【0080】
得られた敷物を切り出し、図1におけるB−B線に沿って90度に折曲げて1分間保持した後解放し、解放後5分経過時の折曲げ戻り角度θを測定したところ、4度〜7度であった。
【0081】
(実施例2)
実施例1で得られたエージングされた延伸ポリエチレン樹脂シートの両面に、線状低密度ポリエチレン樹脂(融点121℃)を押出し、厚さ30μmの線状低密度ポリエチレン樹脂層を積層して厚さ0.25mmの積層延伸ポリエチレン樹脂シートを得た。得られた積層延伸ポリエチレン樹脂シートを幅1cm、長さ15cmに切断し、積層延伸ポリエチレン樹脂シートの延伸方向と直交するように180度及び90度に折曲げて1分間保持した後解放し、解放後5分経過時の折曲げ戻り角度θを測定したところ、共に4度〜7度であった。
【0082】
発泡倍率1.5倍、厚さ0.9mmの低発泡ポリエチレン樹脂シ−トの両面に、得られた積層延伸ポリエチレン樹脂シートを熱融着して、図2に示した形状保持シート3を得た。図2は得られた形状保持シート3の断面図であり、低発泡ポリエチレン樹脂シ−ト4の両面に、積層延伸ポリエチレン樹脂シート5、51が熱融着されている。積層延伸ポリエチレン樹脂シート5、51の延伸方向は図において共に左右方向であり同一である。
【0083】
又、低発泡ポリエチレン樹脂シ−ト4は、発泡倍率1.7倍、厚さ0.7mmの高密度ポリエチレン樹脂層の両面に厚さ0.1mmの未発泡線状低密度ポリエチレン樹脂層が共押出により積層されており、総発泡倍率が1.5倍、厚さが0.9mmであった。
【0084】
得られた形状保持シート3を幅1cm、長さ15cmに切断し、積層延伸ポリエチレン樹脂シート5の延伸方向と直交するように90度に折曲げて1分間保持した後解放し、解放後5分経過時の折曲げ戻り角度θを測定したところ、7度〜15度であった。
【0085】
得られた形状保持シートを幅5cm切断し、得られたテープ状の形状保持シートを、平面形状が正方形であるパイル地のカーペット(厚さ5mm)の対向する2辺の端部に沿って、各積層延伸ポリエチレン樹脂シートの延伸方向がカーペットの辺に平行になり、線状低密度ポリエチレン樹脂層がカーペットに接するように熱融着して敷物を得た。
【0086】
得られた敷物を切り出し、積層延伸ポリエチレン樹脂シートの延伸方向に直交するように90度に折曲げて1分間保持した後解放し、解放後5分経過時の折曲げ戻り角度θを測定したところ、7度〜15度であった。
【0087】
(実施例3)
実施例2で使用した低発泡ポリエチレン樹脂シ−トの両面に、実施例2で得られた積層延伸ポリエチレン樹脂シートを2枚ずつ熱融着して、図3に示した形状保持シート6を得た。図3は得られた形状保持シート6の断面図であり、低発泡ポリエチレン樹脂シ−ト41の一面に、低発泡ポリエチレン樹脂シ−ト41側から積層延伸ポリエチレン樹脂シート7、71が順次熱融着され、他面に低発泡ポリエチレン樹脂シ−ト41側から積層延伸ポリエチレン樹脂シート8、81が順次熱融着されている。
【0088】
低発泡ポリエチレン樹脂シ−ト41側の積層延伸ポリエチレン樹脂シート7、8の延伸方向は図において共に前後方向であり同一である。又、外側の積層延伸ポリエチレン樹脂シート71、81の延伸方向は図において共に左右方向であり同一である。従って、積層延伸ポリエチレン樹脂シート7、8の延伸方向と積層延伸ポリエチレン樹脂シート71、81の延伸方向は直交している。
【0089】
得られた形状保持シートを積層延伸ポリエチレン樹脂シート71、81の延伸方向と直交するように90度に折曲げて1分間保持した後解放し、解放後5分経過時の折曲げ戻り角度θを測定したところ、7度〜15度であった。
【0090】
得られた形状保持シートを幅5cm切断し、得られたテープ状の形状保持シートを、平面形状が正方形であるじゅうたん(厚さ10mm)の対向する2辺の端部に沿って、線状低密度ポリエチレン樹脂層がじゅうたんに接するように熱融着した。得られたじゅうたんの端部10cmの位置で形状保持シートの長さ方向に直交するように、上方に90度に折曲げて放置したところ、10時間後においてもその形状を保っていた。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】実施例1の敷物を示す平面図である。
【図2】実施例2における形状保持シートを示す断面図である。
【図3】実施例2における形状保持シートを示す断面図である。
【符号の説明】
【0092】
1、5、7、8 積層延伸ポリエチレン樹脂シート
2 レジャーシート
3、6 形状保持シート
4 低発泡ポリエチレン樹脂シ−ト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
180度及び90度に折曲げて1分間保持した後解放し、解放後5分経過した時の折曲げ戻り角度θが共に20度以下である形状保持性を有する延伸ポリオレフィン系樹脂シートが、端部付近に設置されていることを特徴とする敷物。
【請求項2】
延伸ポリオレフィン系樹脂シートが、重量平均分子量が10万〜50万のポリオレフィン系樹脂シートが延伸倍率5倍以上に一軸延伸されてなることを特徴とする請求項1記載の敷物。
【請求項3】
延伸ポリオレフィン系樹脂シートが、重量平均分子量が10万〜50万のポリオレフィン系樹脂シートが圧延倍率5倍以上に圧延された後、総延伸倍率が10〜40倍に一軸延伸されてなることを特徴とする請求項1記載の敷物。
【請求項4】
発泡倍率が1.2〜5倍の低発泡合成樹脂シ−トの両面に、請求項1記載の延伸ポリオレフィン系樹脂シートが積層されてなる形状保持シートが、端部付近に設置されていることを特徴とする敷物。
【請求項5】
発泡倍率が1.2〜5倍の低発泡合成樹脂シ−トの両面に、請求項1記載の延伸ポリオレフィン系樹脂シートが2枚積層されており、該2枚の延伸ポリオレフィン系樹脂シートの延伸方向が交差するように積層されてなる形状保持シートが、端部付近に設置されていることを特徴とする敷物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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