説明

文字の代わりに記号を用いた音読暗誦教材

【課題】音読・暗誦・音読再生を通じて言語等を習得するには、大きな困難があった。本発明は格別の努力しなくとも多少の忍耐をすれば目的を達成できるようにしたものである。
【解決手段】音読(暗誦)用のテキストにおいて、原文のほかに特別に工夫したヒント文を‘テキストを見て’の過程と‘何も見ないで’の過程との間に入れます。つまり‘ヒント文を見て’の過程をその間に入れるのです。ヒント文は以下の様なものです。文章(学習しようとする文)の中のすべての単語を構成する文字を記号にかえ、元の文章と単語の文字と同じ配列でその記号を表示し、句読点は原文そのままに表示することをしたものです。または、一部の単語を原文のままか、単語の中の一部の文字を原文の文字で表示してヒント文とする。これらのヒント文を利用した学習関係書・聴取用教材の小冊子、パンフレット・その他の記憶媒体を使って該課題を解決します。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
学習・記憶・音読再生・暗誦用の教材はテキストと録音媒体で構成されている。この中のテキストとソフトの改良に関するものである。
【背景技術】
【0002】
上のテキストには文章とその訳文が少なくとも付けられている。しかし殆どはそれまでで、あとは学習者が何べんも聴き繰り返し読みなさいというものです。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
中には数百回から五百回を繰り返しをするとよいとしているのもある。なかなか大変なことなのです。暗誦を伴う学習・稽古はただ意欲にのみ支えられている厳しいものです。
【0004】
しかし、ヒントの出し方がこの困難さを緩和することは学習科学で承知の通りです。このヒントに格別の工夫をしたものが本発明です。そのヒントを使って普通の一般の学習者・稽古者が容易にこなせるようにするものです。
【0005】
一般にテキストを見てCDの音をきき発声して練習します。そしてテキストから離れてテキストを見ないで発声し読むのです。テキストが短い文などでは簡単容易なことが、実用に値する長さの文などではこの方法は一般の学習者にとっては困難です。‘テキストを見て’と次の‘何も見ないで’やるとの間の落差が大きすぎるのです。この落差を小さくするものです。
【0006】
ヒント文を使って学習し、外国語のアウトプット回路(発話能力)さえ容易に学習者に与えようとするものです。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上のテキストの原文のほかに特別に工夫したヒント文を入れ、音読学習過程に‘テキスト原文を見て’と‘何も見ないで’の過程の間に‘ヒント文を見て’なる過程を入れるのです。
【0008】
即ち再生音読過程にヒント文をみてやるのを入れます。そしてヒント文は以下の様なものです。文章(学習しようとする文)の中のすべての単語を構成する文字を記号にかえ、元の文章と単語の文字と同じ配列でその記号を表示し、句読点は原文そのままに表示することをしたヒント文とする。
【0009】
または、文章中のすべての単語を構成する文字を記号に変え、元の文章の単語の文字と同じ配列でその記号を表示し、句読点は原文そのまま野表示することをした表示において、一部の単語を原文のままか、単語内の一部の文字を原文の文字で表示したヒント文とする。
【0010】
ヒント文は原文と同時に目視できるようにしても、また同時に目視できないように配列してもよいのです。利用目的・学習段階に合った使い方が出来ます。原文とヒント文とを交互に音読したり、即ち、音読再生したり、多原文とヒント文を交互に継続的に長時間聴読・音読することで母語の介入を止めることにより外国語のアウトプット回路を学習者の中につくります。
【0011】
これらのヒント文を持った学習関係書・聴取用教材の小冊子・パンフレット・ポンピューター記憶媒体を使って該課題を解決します。
【発明の効果】
【0012】
聴取音読を繰り返す再生学習で該ヒントを使う過程を入れると、学習者は特別すぐれた記憶力が無くても、普通の学習者でも原文の理解・発音の理解さえあればあとは繰り返すだけの多少の忍耐さえあれば容易に原文を習得できるようになります。従来の暗誦は一般に辛いものという観念から抜け出せます。特に外国語のアウトプット能力習得のためには適しています。該ヒント文は文の外形・単語形を残した句読点をもそのままですので外国語のパターンを暗示し更にその外国語特有の表現を間接的にそのまま余すところ無く暗示しますので、外国語をありのままで加工しないで暗示しますから強力な暗示教材です。
【0013】
外国語なら加工しないでそのまま直接強力に暗示をあたえますが。ただ学習者はレベルに応じてヒントを求めます。ですから文字によるヒントの出し方は学習目的によっていろいろです。 機能語を記号化すれば基本基礎の習得に向いています。 情報語を記号化すれば中身の理解に向いているでしょう。従来の訳読学習で取り残された外国語習得時の穴つまりアウトプット力を作るのにも向いています。暗誦習得の中には記憶と繰り返しがあります。該ヒントを使うことによりそのうちの記憶よりも繰り返しに重点を移せるようにしました。記憶はその時の集中のみで、あとは無理しなくとも自然に頭に残るようになります。無理な暗記をしなくとも主に繰り返すだけで外国語を誰でも習得できて使えるようになります。
【0014】
更に原文とヒント文の交互音読・即ち音読再生やそれを多数の文に渡って、あるいは長時間継続的に実施し母国語の介入を防ぎながら外国語のみに集中し練習を容易にします。こうして練習を継続をすれば従来困難だった外国語の発話能力(アウトプット能力)さえも獲得できます。
【発明の開示】

【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
【実施例1】
【0016】

【実施例2】
【0017】


【産業上の利用の可能性】
【0018】
語学学習やほかの稽古分野のみでなく、高齢化社会を向かえ頭脳的老化を防ぐ分野でトレーニングやリハビリタションに利用可能です。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
文章中のすべての単語を構成する文字を記号に変え、元の文章の単語の文字と同じ配列でその記号を表示し、句読点は原文そのままに表示することをした記憶・暗誦・音読再生・学習用学習書、聴取用教材の補助小冊子・パンフレット、及び コンピューターソフトウエア・プログラムの記憶媒体。
【請求項2】
文章中のすべての単語を構成する文字を記号に変え、元の文章の単語の文字と同じ配列でその記号を表示し、句読点は原文そのままに表示することをした表示において一部の単語を原文の単語のまま、または、単語の一部の文字を原文のまま表示したヒント文を持つ記憶・暗誦・音読再生・学習用の学習書、聴取用教材の補助小冊子・パンフレット・及び コンプーターソフトウエアー・プログラムの記憶媒体。

【公開番号】特開2009−69790(P2009−69790A)
【公開日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−269495(P2007−269495)
【出願日】平成19年9月14日(2007.9.14)
【出願人】(507342939)