説明

方法論インフラストラクチャを備えたシステム

【課題】方法論インフラストラクチャを備えたシステムを提供する。
【解決手段】方法論内容を開発し、格納し、維持し、そしてエンドユーザへ引渡すためのインフラストラクチャは、公表された文書を表している方法論オブジェクト間の明示及び暗示関係の定義を含むメタデータのデータベースを含む。インフラストラクチャは、方法論開発ツールと、方法論ファインダ及び方法論ブラウザを含む複数のユーザインタフェースと、方法論内容をプロジェクト計画プロセス内に統合する推定ツールとを含む統合された一揃いのツールを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的にはウェブの公表(パブリッシング)に関する。本発明は、大ボリュームの文書、及びこれらの文書の間に多数の相互参照リンクを有している高度に統合されたデータを含むウェブ公表システムに特定の用途を見出すことができる。本発明は、作業計画(ワークプランニング)文書の生成にも関する。
【背景技術】
【0002】
方法論とは、ある型の作業を、どのように計画し、モビライズし、そして実行するかを説明する情報の集まりのことである。換言すれば、方法論とは、各ステージの終わりにおける精密なデリバラブル(deliverables)及び/または成果を暗示する多ステージ動作を遂行する特定の方法のことである。デリバラブルとは、プロセスの測定可能な結果、または出力のことである。従って方法論は、作業プロセスの型を、測定可能な結果について定義する。一般に、明確に定義された方法論は、所与のタスクを達成するためのビジネス組織の最良実行を定義し、その組織の用語を組入れている。このようにすることによって従業員は、これらの最良実行を彼等の日々のタスク処理に統合することができる。この豊かな知識を完全に利用するためには、方法論が、組織全体にわたって従業員の種々のレベルにアクセス可能でなければならない。組織のイントラネットまたはインターネット上のセキュリティ上で方法論を公表することによって、方法論は潜在的に世界中のどの承認された個人へも直ちにアクセスできるようになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
組織にまたがって方法論を定義して使用する場合、一般的に4つの技術的問題に当面する。第1に、普通のブラウザインタフェースを使用する方法論においては、適切な内容を見出すことが困難であることが多い。典型的に、方法論は、総称的で、広く適用可能な手法で表示されるので、所与の文脈を支援する特定の情報を探知することが困難である。第2に、方法論にアクセスして表示させるための従来の方法は、柔軟性に欠ける。方法論内の情報を更新する必要がある場合、そのプロセスが長く且つ柔軟性に欠けることが多い。第3に、高度に統合された方法論を表すデータは、方法論データオブジェクトの間に存在する明示された、及び暗示された関係が大ボリュームであることから、維持することが困難である。最後に、方法論の内容を、データ及びプロセスを推定して計画するプロジェクトの一体部分として変形または共用することが困難であることが多い。本発明は、方法論を表すデータを格納し、維持し、引渡し、そして変形させるための新しいパラダイムを提供することによって、これらの技術的問題を解消する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
一面において、本発明は、方法論を表すデータを格納するのに使用されるデータベースをポピュレートする方法を含む。本方法は(i)型、オブジェクト特性、及びオブジェクト明示関係を有するオブジェクトを記述している情報ファイルを供給するステップと、(ii)2つのオブジェクト型の間の、関係特性及び明示関係定義を各々が有している関係を記述しているルールファイルを供給するステップと、(iii)明示関係定義に基づいて、暗示関係を表す少なくとも1つの構造化照会言語(SQL)コマンドを生成するステップと、(iv)少なくとも1つの生成されたSQLコマンドをデータベース上で実行するステップとを含む。
【0005】
第2の面において、本発明は、他の文書へのハイパーテキストリンクを含む文書を、定義された関係に従って公表する方法を提供する。本方法は、(i)XMLでフォーマットされ、オブジェクト特性及びオブジェクト明示関係を有しているオブジェクトを各々が表している情報ファイルを準備するステップと、(ii)XMLでフォーマットされ、少なくとも2つのオブジェクトの間の、関係特性及び明示関係定義を各々が有している関係を記述している複数のルールファイルを供給するステップと、(iii)少なくとも2つのオブジェクト特性を関係付けるために、少なくとも1つの明示関係定義に基づいて、少なくとも1つの暗示関係を生成するステップと、(iv)オブジェクト明示関係、明示関係定義、または暗示関係の1つを表すSQLコマンドを生成するために、ルールエンジンを適用するステップと、(v)情報ファイル内に識別されているオブジェクト特性と共に、及び別の文書への、生成されたSQLコマンドを実行することによって定義される少なくとも1つのリンクと共に、プレゼンテーションテンプレートをポピュレートすることによって文書を生成するステップとを含む。
【0006】
第3の面において、本発明は、方法論へのマルチユーザインタフェースアクセスを提供する方法に関する。本方法は、(i)方法論標準知識管理レポジトリ内の方法論のための標準化されたタスクのセットを記述するデータを公表するステップと、(ii)公表されたデータの間のハイパーテキストリンク定義を含む方法論のための標準化されたプロジェクト情報を格納するステップと、(iii)第1のブラウザインタフェースを使用して関連方法論を探知するステップと、(iv)1つの方法論内を一時的に検索するためにアクセス可能な第2のブラウザインタフェースを使用して前記方法論内の関連文書を探知するステップと、(v)方法論タスクを含み、タスク、入力、及びデリバラブルのような他の方法論オブジェクトを記述する関連付けられたデータへのハイパーテキストリンク定義に従うリンクを含む選択された文書を提示するステップと、(vi)標準化されたプロジェクト情報を、選択された文書に関係付けられた知識レポジトリからダウンロードするステップと、(vii)プロジェクト推定パラメータを入力し、標準化されたプロジェクト情報内にリストされているタスクを選択して範囲内の選択されたタスクへの表示可能なハイパーテキストリンクを有しているプロジェクト範囲を定義することによって、プロジェクト推定を生成するステップとを含む。
【0007】
第4の面において、本発明は、コンピュータ可読媒体上に実現され、方法論を表すデータを格納するために使用されるデータベースをポピュレートするためのコンピュータプログラムを有するコンピュータシステムを含む。コンピュータプログラムは、(i)型、オブジェクト特性、及びオブジェクト明示関係を有するオブジェクトを記述している情報ファイルを検索するためのコードセグメントと、(ii)2つのオブジェクト型の間の、関係特性及び明示関係定義を各々が有している関係を記述しているルールファイルを検索するためのコードセグメントと、(iii)明示関係定義に基づいて、暗示関係を表す少なくとも1つの構造化照会言語(SQL)コマンドを生成するためのコードセグメントと、(iv)少なくとも1つの生成されたSQLコマンドをデータベース上で実行するためのコードセグメントとを含む。
【0008】
第5の面において、本発明は、文書レポジトリ内で使用するためのカストマイズされた方法論内容を供給する方法を含む。本方法は、a)複数のデリバラブルをデリバラブルライブラリ内へ格納するステップと、b)方法論内に含まれるデリバラブルのリストを含む標準化されたプロジェクト情報を検索するステップと、c)標準化されたプロジェクト情報からデリバラブルを選択することによって、プロジェクト範囲を定義するステップと、d)デリバラブルライブラリへの参照を含むデータファイルを、各選択されたデリバラブル毎に生成するステップと、e)データファイルへのアクセス、及び選択されたデリバラブルの文書レポジトリ内へのインストールを実行可能なインストレーションファイルを供給するステップとを含む。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明による方法論インフラストラクチャのための開発アーキテクチャを示す図である。
【図2】図1の実施の形態による関係構成ファイルのためのメタデータモデルを示す図である。
【図3】図1の実施の形態による階層型関係定義のためのメタデータモデルを示す図である。
【図4】図1の方法論インフラストラクチャの実施の形態による関係型データベース内の表の間の一次キー/外部キー関係を示す図である。
【図5】本発明による方法論公表環境の一実施の形態のデータの流れを示す図である。
【図6】本発明による方法論インフラストラクチャ及びデリバリビークルのためのエンドユーザ環境の概要図である。
【図7A】本発明による方法論ブラウザユーザインタフェースの画面ショットを示す図である。
【図7B】本発明による方法論ブラウザユーザインタフェースの画面ショットを示す図である。
【図7C】本発明による方法論ブラウザユーザインタフェースの代替実施の形態の画面ショットを示す図である。
【図8】図7の方法論ファインダユーザインタフェースのための技術的フレームワークを示す図である。
【図9A】本発明による方法論ブラウザユーザインタフェースの画面ショットを示す図である。
【図9B】本発明による方法論ブラウザユーザインタフェースの画面ショットを示す図である。
【図10】図9の方法論ブラウザユーザインタフェースのための技術的フレームワークを示す図である。
【図11】本発明によるプロジェクト推定ツール及び作業計画レポート生成システムの概要図である。
【図12】カストマイズされた方法論ウェブサイトを生成し、引渡す概要図である。
【図13】図12のカストマイズされた方法論ウェブサイトのためのカストマイズされたデリバラブルページの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
添付図面、特に図1を参照する。本発明による方法論インフラストラクチャの開発環境100のためのアーキテクチャを示す。一実施の形態においては、方法論を定義するために作成されたメタデータモデルを表す静的ウェブページを作成するために、開発環境100が設けられる。前述したように、方法論は、ある型の作業を、どのように計画し、モビライズし、そして実行するかを説明する情報の集まりである。方法論を定義するためには、典型的に、各作業の型を要素に分解する必要がある。一実施の形態においては、要素は、オブジェクトとして定義される。オブジェクトは、種々の型を有することができる。例えば、オブジェクトは、アクティビティ、タスク、またはデリバラブルとして定義することができる。図1の開発アーキテクチャ100には、複数の内容ファイル102が設けられている。各内容ファイル102は、定義されている特定の方法論のオブジェクト/要素を表している。更に、内容ファイル102は、各作業の型の特定のインスタンスを表している。各内容ファイル102は、オブジェクト型、少なくとも1つのオブジェクト特性、及び少なくとも1つの明示関係を含むオブジェクトを定義している。各オブジェクトは、現方法論内に定義されている作業の型の要素の特定のインスタンスを表している。オブジェクト特性はオブジェクトに関連している変数を定義し、一方明示関係は特定のオブジェクトの間のリンクを定義している。以下に説明するように、内容ファイル102内に定義されている明示関係と、明示関係定義とを混同すべきでないことに注目されたい。
【0011】
内容ファイル102の他に、複数のルールファイル104も設けられている。ルールファイル104は、一般的に、関係を定義する。関係は、特性及び明示関係定義によって定義される。関係特性は、定義されている関係に関連付けられた変数を定義する。明示関係定義は、一般的に、オブジェクト型をどのように互いに相互作用させるかを定義することができる。一実施の形態においては、これらの相互作用は、若干の条件が満足された時に遂行されるアクション、または関係動作について定義される。これらの条件は、定義されている関係に関連付けられた特性に基づくことも、または定数としても知られている静的変数を組込むこともできる。本発明は、種々の条件を企図している。例えば、1つの条件は、もし2つの別個のオブジェクト型が特定の関係を有するように内容ファイル102内に明示的に定義されていれば、満足される。更に、アクションは、内容ファイル102内に定義されている、または若干の特性値上に前書きされている複数の明示関係に依存させることができる。図2も参照されたい。後述するように、一実施の形態においては、ルールファイル104は階層状フレームワーク200内に設けられている。好ましくは、内容ファイル102及びルールファイル104は、拡張可能マークアップ言語(XML)でフォーマットされる。
【0012】
全ての内容ファイル102及びルールファイル104を特定の方法論について定義した後に、本発明のアーキテクチャ100は、ルールファイル104の関係定義を用いて内容ファイル102内の情報を検証する。図1の実施の形態には、変形/検証ユーティリティ106が設けられている。変形/検証ユーティリティ106は、内容ファイル102内の情報を読み、ルールファイル104内に設けられている明示ルール定義に基づいて情報が妥当であることを検査する。例えば、内容ファイル102が、関係型CとオブジェクトDとの明示関係を有する型BのオブジェクトAを定義しているものと仮定する。更に、オブジェクトDが型Eであるものと仮定する。変形/検証ユーティリティ106は、この情報を内容ファイル102から読む。検証ユーティリティ106は、ルールファイル104内に定義されている関係を検査することによって、型Bのオブジェクトが、型Eのオブジェクトを有する型Cの関係を有することができるか否かを決定する。検査の後に、変形/検証ユーティリティ106は、内容ファイル102によって定義されている明示関係を反映させるように、2つのオブジェクト間にリンクを生成する。オブジェクト特性も検査することができる。例えば、もしオブジェクト型Cが不当であれば、オブジェクトBを型Cとして分類しているオブジェクト特性は正しくない。更に、暗示関係及びリンクも変形/検証ユーティリティ106によって生成される。例えば、後述するように、オブジェクトDからオブジェクトBへの暗示関係も変形/検証ユーティリティ106によって生成される。本発明は、より複雑な明示関係及び暗示関係も企図していることを理解されたい。
【0013】
一実施の形態においては、変形/検証ユーティリティ106は、構造化照会言語(SQL)コマンドの形状で明示及び暗示関係を表す。当分野においては公知のように、SQLは、関係型データベース内のデータを照会し、処理するために使用される言語である。SQLコマンドは、データベースと相互作用的に作業するために使用することも、またはデータベースへのプログラミングインタフェース内に埋込むこともできる。図2を参照して後述するように、一実施の形態においては、SQLコマンドは、変形/検証ユーティリティ106によって生成され、ルールファイル104内に格納される。変形/検証ユーティリティ106は、内容ファイル102内に記述されている各オブジェクトに対する検証/変形を遂行する。
【0014】
検証及びSQL生成プロセスが完了すると、変形/検証ユーティリティ106は内容ファイル内に含まれているデータを抽出し、データを2つの要素に変形する。第1に、内容ファイル102内に定義されている各オブジェクトをリスティングする方法論インベントリファイル108を作成する。次に、図4を参照して後述するように、オブジェクト特性、明示関係、暗示関係、及びリンクが関係型データベース110内へ入力される。
【0015】
パブリッシャユーティリティ112には、公知の手法で静的インターネット文書を作成するオプションとしての構成ファイル114が設けられている。図1の実施の形態においては、複数のプレゼンテーションテンプレート116が設けられ、インターネット文書のためのフォーマットを定義する。当分野においては公知のように、パブリッシャユーティリティ112は、関係型データベース110にアクセスし、データベース内に反映された種々の関係を組入れているプレゼンテーションテンプレート116内の種々のフィールドをポピュレートする。このようにして、本発明は、特定の方法論への最大のアクセス可能性を確保しながら、方法論の内容の変化に迅速に順応する十分な柔軟性を維持することができる。
【0016】
図2は、図1の開発環境100の実施の形態による関係構成メタデータモデル200の例を示している。ルート要素関係構成202が設けられ、独特な方法論IDが割当てられている。方法論IDは、構成ファイルを使用する方法論を独特に識別する。各方法論毎に独特な関係構成202のルート要素を割当てることによって、本発明の方法論インフラストラクチャは各方法論毎に異なるセットの関係及び関係ルールを定義することができる。即ち、本発明は異なる方法論が、確立されている関係データを迅速に再使用することができ、一方総合構造が、新しい関係の全てをメタデータモデル内に迅速に組入れることができるように十分に柔軟であることから、再使用及び柔軟性を最大にすることができる。独特な方法論IDに加えて、各関係構成要素202は4つの子要素、即ち、全関係型204、オブジェクト型関係定義206、関係ルール208、及び独立関係セット210を含んでいる。
【0017】
全関係型要素204は、全ての関係型のルート要素である。定義されている独特な方法論関係構成のための各関係型は、全関係型要素204の下にリストされている。これによって、内容ファイル102内に定義されている明示関係を検証するために、有効な関係のリストに容易にアクセスすることができる。一実施の形態においては、関係の型は、アタッチメント、チェックリスト、コンテナ、含む、デリバラブル、デリバラブルチェックリスト、デリバラブル−遷移、外部参照、インベントリリスト、ジョブエイド、次、参加プロセス、参加ロール(ロール)、先行、一次デリバラブル、一次入力、プロセスチェックリスト、プロセスジョブエイド、参照資料、関係プロセス、関係主題、責任あるデリバラブル、責任あるプロセス、ロールチェックリスト、供給チームのためのロール、受入れチームのためのロール、ロールジョブエイド、サンプル、二次デリバラブル、二次入力、テンプレート、何処に作成、何処を参照、またはリンクされたオブジェクトリスト関係であることができる。
【0018】
オブジェクト型関係定義要素206は、実際の関係定義のルート要素である。オブジェクト型関係定義要素206は、特定の方法論内に定義されている各オブジェクト型毎のオブジェクト型関係定義要素212を含む。各オブジェクト型関係定義要素212自体は独特なオブジェクト型識別子を含み、また子関係要素214を含むことができる。オブジェクト型識別子は、定義される関係が出発するオブジェクトの型を表す。好ましくは、各オブジェクト型は、この要素212の下に含まれる幾つかの関係要素214を含むべきである。関係要素214は関係を定義する。典型的には、各関係要素214内には、関係名及び関係が目標とするオブジェクトの型が含まれる。一実施の形態においては、ある関係が明示であるか否か、またはそれを別の方法論へコピーすることができるか否かを表す識別子のような、関係を更に定義するための付加的な情報を各関係要素214内に含ませることができる。更に、図3を参照して後述するように、各関係要素214は階層関係要素216を含むことができる。
【0019】
関係ルール要素208は、現方法論のために定義された全ての関係ルールのルート要素である。特定の方法論内に定義されている関係に依存して、関係ルール要素208は関係ルール子要素218を有することができる。各関係ルール要素218は、条件、及びその条件が満たされた時に遂行されるアクションを定義する。幾つかの型の条件のための幾つかのルールを定義することが好ましい。関係ルール要素218は、定義されるルールのための独特なIDを有することができる。更に、各関係ルール要素218毎に3つの子要素、即ち、変数要素220、関係パターン要素222、及びアクション要素224が定義される。
【0020】
各変数要素220は、ツール内で使用される1つまたはそれ以上の変数要素226を含む。各変数要素226は、それに関連付けられた独特のIDを有している。オプションとして、定数、即ち静的変数を変数要素226内に定義することができる。
【0021】
各関係パターン要素222は、1つまたはそれ以上の関係パターン要素228を含む。関係パターン要素228は、定義されている関係ルールのための、満足されなければならない条件を定義する。これらの条件をパターンと呼ぶ。複数のパターンを定義することができ、特定のルールのためのアクションを遂行するためには、各パターンが満足されなければならない。例えば、あるパターンは、任意の2つのオブジェクトが特定の関係を有し、且つ一方のオブジェクトが別のオブジェクトと互いに特定の関係をも有しているような条件であることができる。関係パターン要素228は、定義されている関係のための“から(from)”オブジェクトと、“まで(to)”オブジェクトとを定義しなければならない。
【0022】
アクション要素224は、特定のルールのための条件が満足された時に遂行される関係動作を記述している。一実施の形態においては、関係パターン要素222内に指定されている1つまたは複数の条件に依存して、アクションは暗示関係の作成、または削除であることができる。アクション要素224は、1つまたはそれ以上の関係要素214を含む。各関係要素214は遂行される関係動作を定義し、関係型、“から”オブジェクト、及び“まで”オブジェクト識別子を含まなければならない。
【0023】
図1をも参照する。変形/検証ユーティリティ106は、各関係パターン要素228によって定義されている条件を表すSQLコマンドを生成し、そのコマンドを各関係パターン要素228に関連している格納された手順要素230内に格納する。例えば、1つのオブジェクトが第2のオブジェクトによって包含されているような“含む”型関係は、SQLコマンドによって表すことができる。
【0024】
変形/検証ユーティリティ106がどのようにしてSQLコマンドを生成するかを説明するために、“によって含まれる”関係が、含む関係によって暗示される関係であるものと仮定する。また、含む関係が、変数から、まで、から型、まで型に頼っているものと仮定する。最後に、含む関係のための関係パターンが、付加的な変数(値を有するか、または上にリストした含む変数へのマッピング)、即ち、型(含む)、変数まで型(まで型)、変数から型(から型)、存在(真)、からオブジェクト(から)、及びまでオブジェクト(まで)に基づくものと仮定する。変形/検証ユーティリティ106は、“CoreBimRule 1P1”と名付けられた以下のSQLコマンドを生成し、格納された手順要素230内に保管することができる。以下に示すように、もし関係パターンが満足されれば、暗示された“によって含まれる”関係が作成されるか、または削除される。
【0025】
CREATE PROCEDURE dbo. [CoreBimRule 1P1]
@methodologyID as varchar (255),
@RelationshipType as varchar (255),
@strfrom as varchar (255),
@strto as varchar (255),
@FromType as varchar (255),
@ToType as varchar (255) AS
Declare @currentPatternObject AS varchar (255)
SET @currentPatternObject=(SELECT TOP 1 [RelationshipWithTypes].[From Object] FROM dbo. [RelationshipWithTypes] WHERE
([RelationshipWithTypes].[Methodology ID]=@methodologyID) AND
([RelationshipWithTypes].[Relationship Type]=@RelationshipType) AND
([RelationshipWithTypes].[To Type]=@ToType) AND
([RelationshipWithTypes].[From Type]=@FromType) AND
([RelationshipWithTypes].[From Object]=@strfrom) AND
([RelationshipWithTypes].[To Object]=@strto)
)
IF (@currentPatternObject IS NOT NULL)
BEGIN EXEC [setRelationshipByObjectID]@methodologyID, @strto, @strfrom, ‘ContainerBY’ END
ELSE
BEGIN EXEC [deleteRelationship]@methodologyID, @strto, @strfrom
‘ContainerBY’ END
GO SET QUOTED IDENTIFIER OFF
GO SET ANSI NULLS ON
GO
【0026】
図3は、本発明による階層関係定義を表すためのメタデータモデルの例を示している。図2をも参照する。前述したように、階層関係要素216は、関係要素214内に含ませることができる。階層関係要素216は、階層関係定義を表している。各階層関係要素216は1つまたはそれ以上の階層関係を有するオブジェクト型要素300を含み、各要素300は階層関係を有することができるオブジェクト型を定義する。階層関係を有するオブジェクト型要素300は、1つまたはそれ以上のオブジェクト型関係定義要素212を含むことができる。これによって、メタデータモデルは、どの階層が関係を形成するかを識別することができる。階層関係型要素302も設けられている。階層関係型要素302は、親関係を分岐することができる関係型を定義する1つまたはそれ以上の関係要素304の集まりである。
【0027】
図4は、図1の実施の形態による方法論インフラストラクチャ100の関係型データベース110内のテーブルの関係を示している。以下に説明するテーブル内に含まれる情報が、変形/検証ユーティリティ106によって挿入されることに注目されたい。更に、これらのテーブルは一次キー/外部キー関係を介して相関付けられている。当分野においては公知のように、一次キーはテーブルの一次シーケンスを維持している索引されたフィールド、もしくはフィールドの組み合わせであり、一方外部キーは別のテーブルの一次キーとマッチする関係型テーブル内のフィールドである。この例においては、方法論テーブル400には、一次キーフィールドMethodology IDが設けられている。方法論テーブル400内の各レコードは、アーキテクチャ100によって定義されている方法論を表す。更に、方法論テーブル400内の各レコードは、方法論、構成公表情報、関係構成情報、及びインベントリ情報を定義している内容ファイルの物理的位置を定義するルートフォルダ情報を含むことができる。
【0028】
次に、NGMC Object Typeテーブル402には、外部キーMethodology IDフィールド及びNGMC Object Typeフィールドの組み合わせからなる一次キーが設けられている。NGMC Object Typeテーブル402は、複数の方法論にまたがって使用される標準オブジェクト型の集まりを表している。このテーブルを設けることにより、本発明は、標準オブジェクト型を、複数の方法論定義内に組入れることによって効率を最大化することができる。複数のNGMC Object Typeレコードは、単一の方法論レコードに関係付けることができる。換言すれば、1つの方法論が複数の標準オブジェクト型を組入れることができる。
【0029】
Object Typeテーブル404には、外部キーMethodology ID、外部キーObject Typeフィールド、及びDisplay Typeフィールドの一次キー組み合わせが設けられている。Object Typeテーブル404は、各方法論特化オブジェクト型のレコードを維持する。各方法論は複数のオブジェクト型定義を含むことができる。
【0030】
Object IDテーブル406には、外部キーMethodology ID及び外部キーObject Typeの一次キー組み合わせが設けられている。Object IDテーブル406内の各レコードは、特定の方法論を定義するために使用される独特なオブジェクトを表している。更に、所与の方法論のための類似オブジェクトの合計数を表すCounterフィールドを、Object IDテーブル406内に含めることができる。各方法論は、複数のObject IDテーブルレコードを含むことができる。
【0031】
Object Propertiesテーブル408には、外部キーMethodology ID及びObject IDフィールドの一次キー組み合わせが設けられている。Object Propertiesテーブル408内の各レコードは、特定の方法論を定義するために使用される独特なオブジェクトを表している。更に、特定のオブジェクトのための種々のオブジェクト特性を表す複数のフィールドを、Object Propertiesテーブル408内に含めることができる。一実施の形態においては、外部キーObject Type、Display Type、及びStatus、並びにID Number、Title、Assignd to、Reviewer、Due Date、Cloned From ID、Cloned From Version、Cloned From Methodology、Cloned Date、及びVisibleフィールドは全て、オブジェクトの種々の特性を定義するために使用される。各方法論は、複数のObject IDテーブルレコードを含むことができる。
【0032】
Statusテーブル410には、一次キーStatusフィールドが設けられている。Statusテーブル410内の各レコードは、方法論内に定義されているオブジェクトの動作可能状態を表している。Object Propertiesテーブル408内に定義されている複数のオブジェクトは、同一の状態を有することができる。
【0033】
Relationship Typeテーブル412には、外部キーMethodology ID及びRelationship Typeフィールドの一次キー関係組み合わせが設けられている。Relationship Typeテーブル412内の各レコードは、特定の方法論のための関係の総称型を表す。各方法論は、複数の関係型を含むことができる。
【0034】
Relationshipテーブル414には、外部キーMethodology ID、Object Properties408テーブルからObject IDを参照する外部キーFrom Objectフィールド、及びObject Properties408テーブルから第2のObject IDを参照する外部キーTo Objectフィールドの一次キー関係組み合わせが設けられている。Relationshipテーブル414内の各レコードは、特定の方法論のための特定の関係定義を表している。更に、外部キーRelationship Typeは、Relationshipテーブル414内に含ませることができる。各方法論は、Relationship Typeテーブル412内に定義されている各関係型が可能であるように、複数の関係を含むことができる。
【0035】
図5は、図1の開発アーキテクチャの公表環境のデータの流れを表している。図1をも参照する。パブリッシャユーティリティ112は、関係型データベース110内に含まれるデータと共にフィールドをプレゼンテーションテンプレート116内にポピュレートすることによって、静的インターネット文書を作成する。パブリッシャユーティリティ112は個々のフィールドに書込み、これらのフィールドを方法論開発ウェブサイト500内に編成する。方法論開発ウェブサイト500は、5つの文書型カテゴリに編成されている。アクティブサーバーページ(ASP)内容ファイルの収集502が設けられている。この収集は、以下に説明する複数のインタフェースを通して方法論を記述するための内容ページを含む。これらのページは、プロセス、デリバラブル、ジョブエイド、ロール、参照資料、入/出基準、組織、コミット点、概要、型順のリスト、または他のカスタムHTMLページを記述することができる。内容ページ502内に埋込まれているどのアタッチメントまたはイメージも、それぞれ、アタッチメント収集504またはイメージ収集506に編成することができる。複数のユーザインタフェースに関連して後述するナビゲーション構造を定義し、実現するために使用される全ての文書は、ナビゲーショナルフレームワーク収集508に編成される。最後に、探索収集510は、文書、及び複数のユーザインタフェースに関連して後述する探索機能を遂行するのに必要なツールを含む。
【0036】
オプションとして、方法論開発ウェブサイトは、プロダクト試験ウェブサイト520及びステージングウェブサイト530を作成するために、例えばワシントン州レッドモンドのマイクロソフトコーポレーションから供給されているフロントページパブリッシャのような標準公表ツールを使用して公表することができる。当分野においては公知のように、プロダクト試験ウェブサイト520及びステージングウェブサイト530は、開発者に、文書のページ及び/または内容の中に誤りを見出す機会を与える。試験及びステージングプロセスが完了した後に、後述する方法プロダクションリポジトリへ方法論開発ウェブサイト540のプロダクションバージョンが公表される。
【0037】
以上に開発環境の好ましい実施の形態を詳述したが、エンドユーザ環境の好ましい実施の形態を以下に説明する。図6に、エンドユーザ環境600の概要を示す。エンドユーザ環境は、方法論内容、及び企業(エンタープライズ)管理リポジトリ及び他の外部インターネットリンク内の関係支援参照資料にアクセスし、引渡すための、ユーザのための複数ユーザインタフェースを提示する。エンドユーザ環境は、エンドユーザ計画を援助し、彼等のプロジェクトを迅速且つ効率的にモビライズするツールの統合された一揃いを表す次世代方法ケイパビリティ(NGMC)インフラストラクチャと称されるものの一部である。またこのインフラストラクチャは、方法論専門家が、異なる型の作業を支援するための新しい方法を開発するのを容易ならしめする。このインフラストラクチャの一部である主ツールは、開発及び公表環境602内の方法開発ツール、方法論ファインダ606、方法ブラウザ610、及び推定ツール614(これは、プロジェクト作業計画ツール616をも含む)を含んでいる。
【0038】
以上に、開発及び公表環境602の一部である方法開発ツールを説明した。しかしながら、要約すれば、これは、既存の方法内容のスクラッチまたは再使用の何れかからフォーマルな、そして再使用可能な方法を開発するための環境である。方法開発ツールは、経験を積んだユーザが、新規の、及び更新された方法論内容を迅速に展開するために、アドバンスド開発機能を使用できるようにする。開発及び公表環境は、典型的に、方法開発チームだけがアクセスすることができる。この環境は、生産性を最大にするように構造化され、フォーマットされているコア及び専用の両方法論の内容を含む方法開発リポジトリを含む。
【0039】
更新され、検証された方法論文書は、方法生産リポジトリ604へ公表される。方法生産リポジトリ604は、コア及び専用方法論の読出し専用内容を含む。後述するように、このリポジトリ604内のデータのフォーマットは、エンドユーザには臨界的な機能及び特色を支援するように最適化されている。コア方法論は、何等かの組織、産業、または技術的文脈内の広範囲な取り決め(engagements)及びプロジェクトを支援することを意図した1組のブロードベースの標準化ファームワイド方法論の1つである。各コア方法論の範囲は、現プロジェクトの範囲に揃えるために更新されているが、それでも、クライアント変形をどのように計画し、管理し、そして実行するかの標準アプローチの試験済み最良実施の共通コアを維持している。方法論内容は、プロセス、デリバラブル、及びジョブエイドのような文書の周囲に編成される。またこれらは、作業のフェーズ及びステージについて広く構造化されている。各コア方法論は、スプレッドシートフォーマットで予備構成された推定モデル(これはプロジェクト作業計画レポート内へエクスポートする能力をも有している)を更に含む。更に、当分野においては公知のように、スプレッドシートフォーマットの代わりに、他のアプリケーションを使用することもできる。方法生産リポジトリ604は、コア方法論内容をより目標付けられた特定のビジネス解法へ拡張する特定の方法論である専用方法論を含むこともできる。
【0040】
方法論ファインダ606は、方法論及び関係文書にアクセスするためのブラウザベースのユーザインタフェースである。典型的には、方法論ファインダ606は、コア方法論を探知するための出発点と考えることができる。方法論ファインダ606は、ユーザが、方法生産リポジトリ604内のコア方法論及び専用方法論を探索することを可能にする。方法論ファインダ606は、ユーザが、企業知識リポジトリ608上の関係文書を探索することをも可能にする。オプションとして、方法論ファインダ606を通して、ユーザは公衆インターネットから関連文書にアクセスすることもできる。
【0041】
方法ブラウザ610は、方法生産リポジトリ604からコア方法論にアクセスするための別のブラウザベースのユーザインタフェースである。方法ブラウザ610は、エンドユーザによる方法論のビューイング及びナビゲーションのために最適化されている。このように、これは、ある時点に単一の方法論を通して検索し、探索することに焦点を合わせている。
【0042】
エンドユーザ環境600は、推定ツール614をも含んでいる。各コア方法論に関連付けられたスプレッドシートベースの推定ツールが開発されており、これは、コア方法論内のアクティビティに対応するアクティビティの標準セットを含んでいる。これらの推定ツールは、方法ブラウザからアクセス可能である。推定ツール614はダウンロードされ、範囲を変更することができる。プロジェクト作業計画セットアップファイル616がダウンロードされ、作業計画ツールのための必要支援要素をインストールするために使用される。方法論618のダウンロード可能なバージョンを、コア方法論のオフラインコピー620としてダウンロードすることができる。更に、ダウンロード可能なバージョン618及び方法論は、後述するように、取り決め中に使用するためのデリバラブル、タスク、その他のキーサンプルを含むことができる。
【0043】
図7A及び7Bからなる図7は、方法論ファインダページ700の画面ショットを示している。方法論ファインダブラウザウィンドウは、一貫したフォーマットと、関連方法論を高速、簡単、且つ直感的に探知させる標準インタフェースとを提供する。画面の最上部には、バナー型配列の共通アプリケーションへの一連のナビゲーショナルリンク702が位置している。その下に位置している別のバナー704は、ロール、プロジェクト型、及びアクティビティのような異なる主題別内容へのナビゲーショナルリンクである。主題別ナビゲーションバナーの下は、内容を表示するアクティブディスプレイウィンドウ712である。アクティブディスプレイウィンドウの最上部には、それらが主題別ツリー内の何処に位置しているかをユーザに指示する階層経路706が表示される。方法論ファインダユーザインタフェース700は、テキスト入力フィールド708を有する標準探索エンジンをも含んでいる。また探索エンジンは、アドバンスドディスプレイウィンドウを開くためのリンクを提供する。ディスプレイウィンドウの下には、内容ツリーナビゲーションリンクウィンドウのテーブル710が位置している。内容のテーブルは、ユーザを所望の詳細レベルにおける関心情報へ主題別にナビゲートするのを援助する崩壊可能な(collapsible)、及び拡張可能な内容を用いて階層状に配置されている。内容ツリーナビゲーショナルリンクのテーブル710、即ちナビゲータは、主題別バナーナビゲータ704に位置しているものと類似のロール、プロジェクト型、アクティビティ、及び全アセットの索引の主題別内容を含む。
【0044】
アクティブディスプレイウィンドウ712内には、探索結果、または探索結果に関連する文書、または主題別位置が表示される。例えば、図示のように、“アプリケーションアーキテクト”714のロールの詳細が表示される。ロールの要約記述の下には、“方法論及びガイドライン”716内に幾つかの文書へのハイパーテキストリンク(アプリケーションアーキテクトロールに関連する)が存在している。また、アプリケーションアーキテクトロールに対応する関連サンプルへのハイパーテキストリンクを有する種々の“デリバラブル”サンプル718も表示される。探索結果ウィンドウ712の下部には、“アーキテクトロール定義”720を記述する選択された文書の要約が表示される。完全文書にアクセスするためには、ユーザが文書タイトルのハイパーテキストリンクをダブルクリックする。これに加えて、及び他の関連文書を探知する上でユーザを援助するために、ウィンドウの最下部に関係キーワード722が表示される。
【0045】
ブラウザユーザインタフェース700の右側には、付加的な有用情報が表示される。関連コア方法論の主ホームページへのリンク724が表示される。関連文書を探知する上でユーザを更に援助するために、示唆された関係文書のリストも“これも見よ”ウィンドウ726内に表示される。ユーザを更に援助するために、ユーザがその特定の文書のユーザとして登録するためのメカニズムを提供する“私の予約購読(サブスクリプション)に付加”リンク728が表示される。その特定の文書に対する更新が行われると、その文書の全登録ユーザは、その文書が更新されたことを知らせるeメールを受信する。内容は、コア方法論を指摘するようにハイライトさせることができる。ハイライトさせる1方法は、“コア方法論”山形(シェブロン)記号を使用することである。
【0046】
方法論ファインダユーザインタフェースの一員となるこれらの異なる特色は全て、エンドユーザに幾つかの利点を提供する。方法論ファインダは、比較的特化された取り決め状況に各々が対処する全ての方法アセットのための倉庫として働く。方法論ファインダは、コア方法論を使用するための出発点として使用することができる。方法論ファインダは、種々の作業ドメインのための公式最良実施標準を探知するために、ユーザに迅速なアクセスを与える。方法論ファインダは、非コア方法論参照資料、ジョブエイド、学習アセット、知識管理アセット等のような、ユーザの取り決め要望と突き合わせるための付加的な支援参照を探知しようとするユーザを援助する迅速メカニズムでもある。
【0047】
方法論ファインダページ700の代替実施の形態の画面ショットを図7Cに示す。画面の最上部に、共通アプリケーションへの一連のナビゲーショナルリンク702がバナー型配列で位置している。後述するように、企業探索アプリケーションによる方法論ウェブサイトの探索に含まれる語句をユーザが入力できるようにするテキストボックス708が含まれている。これらのリンクは、アドバンスド探索ウィンドウを開くためにも設けることができる。共通アプリケーションへのナビゲーショナルリンク702の下に、ロール、プロジェクト型、及びアクティビティのような異なる主題へのナビゲーショナルリンク704の別のバナーが存在している。図7Cの実施の形態においては、ナビゲーショナルリンク704は、前述した内容ツリーナビゲーショナルリンク710のテーブルと類似の、ユーザを関心情報へ主題別にナビゲートするのを援助するために、階層手法で配列されている崩壊可能な、及び拡張可能な内容を含む。全てのアセットの索引を、バナー704内に設けることもできる。
【0048】
アクティブディスプレイウィンドウ712内には、内容が表示される。前述したように“アプリケーションアーキテクト”714のロールのための詳細が示される。ロールの要約記述の下には、3つのタブ716、717、及び718が設けられている。タブ716、717、及び718を選択すると、関係文書への一連のハイパーテキストリンクが表示される。デフォルトの場合には標準方法タブ716が選択され、アプリケーションアーキテクトロールに関係付けられた標準方法ライブラリから一連の文書が表示される。内容支援タブ717を選択すると、アプリケーションアーキテクトロールに関係付けられた一連の支援された文書が表示される(図示してない)。同様に、デリバラブルサンプルタブ718を選択すると、アプリケーションアーキテクトによって典型的に作成されたサンプルデリバブルへの一連のリンクが表示される(図示してない)。前述したユーザがその特定の文書のための登録を行うメカニズムである“私の予約購読に付加”リンク728を、アクティブディスプレイウィンドウ712内に設けることもできる。
【0049】
ブラウザユーザインタフェース700の右側には、付加的な有用情報が表示される。前述したように、示唆された関係文書のリストが、“これも見よ”ウィンドウ726内に設けられている。
【0050】
方法論ファインダを支援する技術的アーキテクチャ800を図8に示す。このアーキテクチャは、ウェブ内容管理システム(WCMS)共通要素802を含む。共通要素802は、幾つかのウェブサイトにまたがって共用されるソフトウェア要素であるが、各ウェブサイト毎にカストマイズすることもできる。これらの共通要素は、方法論ファインダ支援者と接触するためのeメール要素804を含む。別の共通要素は、内容ツリーのテーブル(TOC)ナビゲーション階層リンク806を含む。別の共通要素は、1組のアクセンチュア(accenture)バナーリンク808である。これらは、主ユーティリティ702へのリンク、及び主題別リンク704を含む。別の共通要素は、1組のロータスノーツリンク810である。ロータスノーツリンク810は、種々のウェブページを特定のロータスノーツデータベース文書へリンクすることを可能にするように設計されているソフトウェア要素である。別の共通要素は、予約購読アプリケーション812である。予約購読アプリケーション812は、特定の文書への登録ユーザのデータベース814、及び方法論ファインダの支援者によって維持されている方法論を維持している。
【0051】
方法論ファインダアーキテクチャ800は更に、WCMS共通ウェブページ816を含む。方法論ファインダのテキストベースの探索エンジン708を使用して、ユーザは、共通探索ページ818にアクセスする。PEバナーナビゲーショナルリンク702内の“我々と接触せよ”へのリンクをクリックすることによって、ユーザは、共通フィードバックページ820を引出す。同様に、PEバナーナビゲーショナルリンク702内の“ヘルプ”リンクをクリックすることによって、ユーザは共通ヘルプ支援ページ822を引出す。
【0052】
更に、アーキテクチャは、方法論ファインダ824に特定の、ウェブベースのページを含む。方法論ファインダのための特定ページのバルクは、公表された内容ページ826を含む。これらは方法論ファインダユーザインタフェース700のアクティブディスプレイウィンドウ712内に見ることができる詳細な内容文書、方法論、ガイドライン、デリバラブルサンプル、ジョブエイド等の全てを含む。方法論ファインダ特化ウェブページは、過度な内容を通してのナビゲーティング、並びにユーティリティへの有用なアクセスを提供する上でユーザを援助する一連のウェブページをも含む。これらの特定ページは、方法論ファインダ824のための主入力ポータルとして働くホームページ828を含む。ホームページはまた、ユーザが最も一般的に訪問した主題のリスト、及びユーザが最も訪問したアセットまたは文書のような関心情報をユーザに提供する。方法論ファインダ824内の別の特定の内容は、“何が新しいのか”ページ830を含む。これらのページ830はユーザのために、方法論ファインダ824に付加された新規アセットのリンクを用いて更新を供給する。アセットページの索引832は、方法論ファインダを通してアクセス可能な全てのアセットの更新された索引を維持している。これは、方法論ファインダ支援者が、有用であるとする、及び方法論の使用を含む取り決めを支援することに関連していると考える全てのアセットの主題別アウトラインにリンクさせることができる。チャネル定義ファイル834は、方法論ファインダ824のサイトからダウンロードすることができるウェブページのリストを定義するために使用される。これは、あるウェブサイトの幾つかのページをダウンロードし、ダウンロードされたウェブサイトを規則的な間隔に同期させるために、標準ウェブブラウザによって使用することができる。ダウンロードページ836は、有用内容をローカルワークステーション上へダウンロードするためにダウンロードユーティリティを使用するための共通インタフェースを提示する。予約購読ページ838は、eメール予約購読ユーティリティにアクセスするための共通ウェブページを維持している。
【0053】
方法論ファインダ特化アーキテクチャは更に、イメージのためのファイル840、フラッシュファイル842、及び方法論ファインダ824のプレゼンテーションスタイル、またはルック・アンド・フィール(look and feel)からなるカスケーディングスタイルシート844を含む。
【0054】
方法論ファインダ824は、幾つかの統合されたアプリケーション846にも接続されている。企業探索アプリケーション848は、協同企業知識リポジトリ608全体の関連文書、及び外部インターネット上に位置する文書をも探知するためのウェブクローラ(crawler)ベースの探索エンジンを提供する。企業探索へのハイパーテキストリンクは、方法論ファインダインタフェース700の主ユーティリティバナーナビゲーショナルリンク702内に配置することができる。別の統合されたアプリケーションは、方法論ウェブ利用度(usage)レポーティング850である。このアプリケーションは、方法論ファインダ824及びユーザがアクセスする文書の利用度を追跡する。このような利用度の追跡は、どのアセット、及び文書、及び方法論を更新すべきかを決定するために貴重である。ウェブ利用度レポーティングアプリケーション850は、月当たりの独特なユーザ数、月当たりのユーザの総合復帰、各方法論毎の独特なユーザ、及び月当たりのアクセスされたアセットの追跡のような統計を提供することができる。ウェブ利用度レポーティングアプリケーション850は、グローバル市場ユニットまたは企業のビジネス部門による利用度、例えばアナリストコンサルタント、マネージャ、シニアマネージャ、合同パートナー、またはパートナーのような従業員レベルによる利用度、並びに方法論ファインダ824にアクセスした特定のビジネス部門またはグローバル市場ユニット内の従業員のパーセンテージの識別のような人口統計をレポートすることもできる。更に、ウェブ利用度レポーティングアプリケーション850は、ユーザが入力した探索ストリングを追跡することができる。これは、共通的に探索されるアセットを迅速識別できるようにするために、付加的な情報及び探索エイドを用いてファインダに更新を供給するのに有用である。現在、方法論内容ページの重大な更新、エディション、及び編集は、おおよそ毎年10−12回で完了している。
【0055】
方法論ファインダを通して関連方法論を探知した後に、またはもしユーザが彼等が望む関連方法論を既に知っていれば、ユーザは方法ブラウザユーザインタフェースにアクセスすることができる。図9A及び9Bからなる図9は、方法ブラウザユーザインタフェース900の画面ショットを示している。典型的には、ユーザは、方法論ファインダユーザインタフェース内に見出されるコア方法論を選択することによって、方法ブラウザユーザインタフェース900にアクセスする。コア方法論を選択すると、コア方法論の内容が方法ブラウザユーザインタフェース900内に現れる。方法ブラウザは、それぞれが特定の作業のドメインに集中しているコア方法論を検索するために共用されるインタフェース及びアーキテクチャである。方法論はサンプル文書のリポジトリにリンクされ、クライアント取り決めの範囲内でユーザを高度に動作可能する。方法ブラウザは、インタフェースを簡単な、一貫した、そして容易な手法でナビゲートするためのコア方法論をユーザに提示する。コア方法論は、100以上のタスクパッケージ、及び800以上のデリバラブルを含むことができる。方法ブラウザは、これらのタスクパッケージ及びデリバラブルを、直感的な、主題別に階層状で、または異なるタスク、アクティビティ、及びデリバラブル文書間のハイパーテキストリンクを有するABC順のフォーマットで提示することができる。
【0056】
図9A及び9Bからなる図9を参照する。方法ブラウザユーザインタフェース900は、バナー型ユーティリティアプリケーションバー902を含む。このユーティリティバーは、サイトに基本ユーティリティへのアクセスを提供し、方法論のためのホームページへのアクセスを含み、新しいウィンドウ内に方法論ファインダ824をもたらすリンクを提供することができ、現方法論に関連する推定ツール情報を表示することができ、ユーザがキー方法論文書のローカルコピーをダウンロードすることができるようにするダウンロードページへのリンクを提供し、技術的支援と接触するための‘我々と接触せよ’ページへのリンク、フィードバックを送るためのリンク、及びヘルプページへのリンクをも提供する。
【0057】
ユーティリティバー902の下は、方法論のトップレベル内容への高速アクセスを提供するリンクのバナー型機能ナビゲーションバー904である。トップレベル内容は、プロセスの流れ、デリバラブルの流れ、ジョブエイド、方法論のためのロール、及び参照資料に従って、主題別に編成されている。機能ナビゲーションバーの下は、ユーザによって選択された現内容を表示するアクティブディスプレイウィンドウ912である。例えば、機能ナビゲーションバー904の直下に、コア方法論内の正確に何処にこれらの特定内容を表示するかの主題別アウトライン906が表示される。例えば、図示のように、現内容は方法論プロセスの管理フェーズに関係付けられている。この例においては、コア方法論はタイトル付けされたBIM引渡しである。
【0058】
左側のサイドバーにおいて、ユーザは、探索エンジンのためのテキスト入力フィールド908へのアクセスを有している。このテキストベースの探索エンジンは、ブラウザ900内に表示されている現方法論内だけをテキストをベースとして探索する。アドバンスド探索リンクはアドバンスド探索ページを呼出し、アドバンスド探索ページはフレーズ探索及びブール探索のようなより精緻な探索オプションを提供する。探索チップリンクは、アドバンスド探索機能の使用に関する詳細な命令を表示する。
【0059】
左側のサイドバー内の探索エンジンウィンドウの下は、内容ナビゲーショナルリンクのテーブルである。内容ナビゲーショナルリンクのテーブルは、現方法論内の全ての内容への構造化されたアクセスを提供する。内容のテーブルは3つのタブ、即ち、内容、型による、及びキーリンクを有している。内容タブは、内容のテーブルを階層で、または概念的に構造化されたビューで表示する。図9に示すように、構造化された階層ビューは典型的な崩壊可能な、または拡張可能なツリー階層である。“型による”タブは、文書の型によって編成されている内容ページの階層状ナビゲーショナルリンクを提供する。“キーリンク”タブは、現方法論をレビューするか、またはプロジェクトの推定、または管理上のヘルプを入手するか、または付加的な知識資源にアクセスするために、特に関心のあるリンクを有するキーリンクページを表示する。内容ナビゲーショナルリンクのテーブルにおいては、アイコンをクリックするとリストが拡張され、そのアイテムの下の内容が表示される。リスト内のアイテムをクリックすると、アクティブ探索結果ウィンドウ内容領域内にその文書が表示される。
【0060】
アクティブ表示ウィンドウ912内には、方法論内の現文書が表示される。文書は一貫したルック・アンド・フィールを有している。例えば、文書の最上部は、文書タイトル914を含んでいる。また、より高レベルの内容文書内には、主タスクの流れを示すプロセスの流れ図、またはその文書の範囲内に入るアクティビティが、図形画像916で表示される。もし、図形画像916内のあるボックスに対応する各サブタスク毎の付加的な詳細が利用可能であれば、そのボックスはその付加的な内容詳細へのアクティブハイパーリンクであろう。そのボックスをクリックすると、アクティブディスプレイウィンドウ内の現文書が、選択された文書の詳細に置換される。アクティブディスプレイウィンドウは、拡張または崩壊ボタン918、または現文書の付加的な詳細情報ボタン920を有するアクティブウィンドウ内に付加的なナビゲーショナルリンクをも表示する。
【0061】
典型的なタスク及びアクティビティプロセス文書は、付加的な支援文書へのアクセスを提供する一貫したプレゼンテーションテンプレートを含む。例えば、図9に示すように、プロジェクト管理規律(discipline)タスクは、種々の関連付けられた文書を含む。これらの関連付けられた文書は、キー入力922、二次入力924、キーデリバラブル926、二次デリバラブル928、及び成果930の1つまたはそれ以上に関係付けられている。入力及びデリバラブル、及び成果は一般的に、入力またはデリバラブルの詳細を記述する関連付けられた文書へのハイパーテキストリンクを含む。入力922及び924、及びデリバラブル926及び928は、詳細なドキュメンテーションを支援する階層を含むことが多い。これらの詳細へは、各文書に関連付けられたナビゲーショナルアイコンを拡張または崩壊させることによってアクセスすることができる。同様に、ハイパーテキストリンクをクリックすると、アクティブディスプレイウィンドウ内の関連文書が呼出される。付加的な支援情報が、付加的な支援ドキュメンテーションをリストしている“これも見よ”932を含むアクティブディスプレイウィンドウの下部に提示され、その下には、現文書を支援する付加的な詳細情報を提供するプロセス詳細領域934が表示される。これらの文書には、ウィンドウの最下部の拡張または崩壊アイコンを、またはウィンドウの最上部の全てを拡張、または全てを崩壊ボタン918を直接クリックすることによってアクセスすることができる。
【0062】
内容ナビゲーショナルリンク910の表を通して、またはユーティリティバー902の使用を通してナビゲートすることによって、ユーザはアクティブディスプレイウィンドウ内に結果を呼出すことができ、推定ツール、または現コア方法論に関連付けられたツールが表示される。推定ツールへリンクすることによって、ユーザには、推定ツールの使用を記述する参照資料、並びに推定ツールのダウンロード可能なコピーが与えられる。典型的に推定ツールは、基礎となる標準タスク及び現方法論に関連付けられたアクティビティの全てがポピュレートされているスプレッドシートである。推定スプレッドシートは、コア方法論内の各アクティビティ毎のハイパーテキストリンクを含む。スプレッドシート内のハイパーテキストリンクをクリックすると、方法ブラウザユーザインタフェース内の関連アクティビティの詳細な記述が呼出される。推定ツールに関する付加的な情報に関しては後述する。
【0063】
コア方法論は、フェーズ、ステージ/規律、主要アクティビティ、タスクパッケージ、タスクに階層状に分解される。各階層レベルは、連続的に狭められ、より詳細な内容を提供する。初めて開発された時には、コア方法論はモノリシック文書であった。それは、何等かの特定の方法論内の情報を見出すことは困難であった。適宜方法論はカストマイズされ、特別な内容及び技術的な専門知識を必要とするようになった。方法ブラウザ900を通してアクセス可能なハイパーテキストリンク文書を使用することによって、ユーザは、小さいチャンク(chunks)の関連情報を容易に見出すことができる。ユーザは、彼等の特定の取り決めについて方法論をより容易に、且つ直ちにカストマイズし、調整することができる。これらの全ての特定の小さいチャンク内では、これらの文書を通しての、及びこれらの文書の間の、ナビガビリティ(navigability)を援助するキーは、文書間のこれらの異なるハイパーテキストリンクの間の関係を定義するメタデータモデルである。開発ユーザ環境において説明したように、データベースは、方法ブラウザ900内で見ることができるハイパーテキストリンクを生成するために、異なる文書間の関係の全ての定義を格納している。
【0064】
方法ブラウザユーザインタフェース900を支援する技術的アーキテクチャを図10に示す。図8に示す方法論ファインダ技術的アーキテクチャと同様に、図10に示す方法ブラウザ技術的アーキテクチャ1000は、ユーザインタフェースのための共通要素1002を含む。共通要素1002は、幾つかのウェブサイトの間で共用されるソフトウェア要素であるが、各ウェブサイト毎にカストマイズすることもできる。これらの共通要素は、eメール要素1004、内容ツリーナビゲーションリンクのテーブル要素1006(ブラウザインタフェース900におけるナビゲーショナルリンク910に対応する)を含む。別の共通要素は、ユーザインタフェースのユーティリティバー902及び機能バー904に対応するバナー型ナビゲーションリンク1008である。拡張可能/崩壊可能内容共通要素1010は、ユーザインタフェース内の全てを拡張可能、全てを崩壊可能ボタン918に対応している。
【0065】
方法ブラウザアーキテクチャ100は更に、共通ウェブページ1012を含む。共通ウェブページ1012は、幾つかのウェブサイトの間で共用されるウェブページであるが、各ウェブサイト毎にカストマイズすることもできる。これらの共通ウェブページは、探索エンジンページ1014、技術的支援と接触するためのフィードバックページ1016、ヘルプ支援ページ1018、及びダウンロードページ1020を含む。
【0066】
方法ブラウザアーキテクチャ1000は、各コア方法論毎に個別の内容フレームワークを含んでいる。このアーキテクチャは、7つの代表的コア及び専門方法論として図示されている。これらは、コアBIM1050、コアパッケージデリバリ1070、HPポータル方法論1072、ADM1 1076、ADM2 1078、及びADM3 1080である。各コア方法論内のフレームワークは、本質的に、コアBIM1050に示されているものと同一である。コアBIM方法論は、公表された内容ページ1052を含む。これらは、ユーザインタフェースのアクティブディスプレイウィンドゥ内に表示される詳細な内容ページである。フレームワークは、カスタムナビゲーションページ1054を含む。カスタムナビゲーションページは、コア方法論を通して主題別ナビゲーションを提供する。フレームワークは更に、内容データのテーブル1056を含む。これは、TOCツリーナビゲーションをポピュレートするデータであり、一連のタブ付きナビゲータリンク910内に表示される。HTMLヘルプファイル1058は、コア方法論に特定の詳細なヘルプ情報を提供する。更に、フレームワークは、ユーザインタフェースに可視の内容ページをポピュレートする画像のリポジトリ1060を含む。同様に、フレームワークは、内容ページを通してアクセスすることができるダウンロード可能な文書であるアタッチメントのリポジトリ1062を含む。フレームワークは更に、拡張された、または崩壊したビューで公表された文書の共通プレゼンテーション、及びルック・アンド・フィールを維持するカスケーディングスタイルシート1064を含む。
【0067】
更に、方法ブラウザアーキテクチャ1000は、統合されたアプリケーション1022へのリンクを含む。統合されたアプリケーションは、方法論のダウンロード可能なバージョン内のマイクロソフト HTMLヘルプ1024を含む。別のアプリケーションは、企業知識リポジトリまたは外部インターネット内の文書へのウェブクロウリングアクセスを提供する企業探索エンジン1026である。方法ブラウザがリンクされている別のアプリケーションは、前述した方法論ファインダ1028である。同様に、別の統合されたアプリケーションは、前述した方法論ウェブ利用度レポーティングアプリケーション850と類似の特色を提供し、またフィードバック及びダウンロードレポートをも提供することができる方法論ウェブ利用度レポーティング1030である。
【0068】
図11に示す作業計画概要図1100は、図6に示されている方法論エスティメータ614を使用するためのプロセスの流れの詳細を表している。図11の概要図においては、方法論エスティメータはスプレッドシートで表され、マイクロソフトエクセル1104と共に使用することができる推定モデル1102を含む。エクセル内においては、プロジェクトの範囲を調整し、プロジェクト作業を推定することができる。スプレッドシートから調整されたデータは、フォーマットされたファイルを1106内へエクスポートし、次いでインポートマップ1110を使用してマイクロソフトプロジェクト1108内へインポートして調整されたプロジェクトの範囲に従って作業計画を生成することができる。マイクロソフトプロジェクトが好ましいのではあるが、本発明は、作業計画を表す他のフォーマットでレポートを生成するために、他のアプリケーションを使用することも可能である。作業計画を調整された作業計画の中央データベース1112内に格納し、他のユーザがアクセスできるようにすることができる。また、作業計画をローカルワークステーション1114上に維持し、ユーザにローカルアクセスさせることができる。
【0069】
スプレッドシート及び作業計画文書の共通の支え(アンダーピニング)は、アクティビティ、タスクパッケージ、及びプロジェクト範囲からなるタスクの階層状リスティングである。更に、これらのリスティングが方法論標準内容記述1116へのハイパーテキストリンクを含むので、ユーザは、プロジェクトの支援内の詳細な内容及びサンプルデリバラブルに容易にアクセスすることができる。方法論内容は、企業方法論リポジトリ604(図6)内に存在させることも、またはプロジェクトによってホストされる方法論の形状であることもできる。
【0070】
作業計画概要図1100の別の特色は、調整された推定範囲に基づいて方法論内容のカスタムプロジェクトナビゲータ1118を生成する能力である。これらのナビゲータは、プロジェクトのための方法論へのハイパーテキストリンクのフィルタされたリストを提供する。別の特色は、BIデザイナーウェブベースでアクセスされた文書リポジトリ1122内のプロジェクトデリバラブルのフィルタされたリストを支援するカスタムドクベース(docbase)構成ファイル1120を生成する能力である。代替として、後述するように、他の型の文書リポジトリと相互作用させるために、構成ファイルを生成することができる。
【0071】
推定モデル1102の詳細を説明する。このモデルは、推定及び/または作業計画文書を開発する上でユーザを援助するために種々の方法で使用することができる。エスティメータは、方法論と共に使用することも、またはスタンドアロンプロジェクトエスティメータとして使用することも、またはベース作業計画ジェネレータとして使用することもできる。好ましい実施の形態においては、推定モデルは、1つの埋込まれたマクロ及び支援用ビジュアルベーシックコードを有するエクセルワークブックである。マクロをビジュアルベーシックでコード化することが好ましいが、本発明は、マクロを作成するために他のプログラミング言語も企図している。マクロ及び関連ビジュアルベーシックコードによってユーザは、推定をマイクロソフトプロジェクトを含む他のツールへエクスポートしてベース作業計画を作成できる機能を与えられる。モデルをエクセル内へロードする場合、9つのワークシート、即ち、命令、主要仮定、主要推定ファクタ、推定、推定ファクタ、複雑さ、及びロールパーセンテージを見ることができる。推定ファクタワークシートは、主要推定ファクタワークシートからデータを引き出す。推定ワークシートは、推定ファクタ、主要推定ファクタ、及び複雑さワークシートからデータを引き出す。複雑さワークシートは、推定ファクタワークシートからデータを引き出す。ロールパーセンテージは、推定ワークシートからデータを引き出す。
【0072】
主要仮定ワークシートは、推定を開発するのに使用される主仮定を文書にするために使用される。新たに付加されたプロジェクトワイドの仮定が、変化またはデータオーバーライドであるとしてここで文書にされる。
【0073】
主要推定ファクタは、推定モデル全体によって共通的に使用される。このワークシートへ入力されたデータは、推定ファクタワークシート内の対応するファクタによって参照される。
【0074】
推定ファクタワークシートは、推定に使用される各推定ファクタのユニットの数を格納するために使用される。若干のファクタは、画面またはワークステーションの数のようなプロジェクト範囲内の何かのユニットの数に基づいている。若干のファクタは、若干のタスクを引渡すための計算された時間数によって駆動される。
【0075】
複雑さワークシートは、プロジェクトの種々の面の相対的複雑さに関連付けられた値を格納している。これらの値は、簡単な、中間の、または複雑な状態を表すことも、または例えば1:10のスケールに基づく数値入力を必要とすることもできる。
【0076】
推定ワークシートは、エスティメータの主シートである。このワークシートの主要な特色は、標準タスクパッケージ、及び方法論リポジトリ内の対応する内容ウェブページへのハイパーテキストリンクを有するタスクのリスティングである。スプレッドシートは、1つまたは複数のタスクを遂行するための時間の推定の決定に関連する他のワークシートからの各タスク毎の推定ファクタ及び複雑さ値を収集する。スプレッドシートは更に、タスク及びタスクパッケージ合計時間、及びジョブを完了させるための人日、並びに種々のフェーズ及びステージのためのプロジェクト小計のような他の計算された値をもレポートする。また、各タスク毎のキーデリバラブルのインベントリも供給される。
【0077】
推定ワークシートの別の重要な特色は、規律、アクティビティ、またはタスクパッケージ内のタスク依存性のリスティングである。この情報の主目的は、推定情報をマイクロソフトプロジェクトへエクスポートする時に正しい依存性をセットアップすることである。推定ツールが支援する依存性には4つの型が存在する。それらは、マイクロソフトプロジェクトが支援する4つの標準依存性である。従って、もし他のプロジェクト計画レポーティングソフトウェアを使用するのであれば、この他の計画レポーティングソフトウェアに関連付けられた依存性を使用するように推定ツールを変更すべきである。このインスタンスの4つの依存性は、“始動−終了”(タスクBは、タスクAが終了するまで始動できない)、“始動−始動”(タスクBは、タスクAが始動するまで始動できない)、“終了−終了”(タスクBは、タスクAが終了するまで終了できない)、及び“終了−始動”(タスクBは、タスクAが始動するまで終了できない)である。ユーザは、プロジェクトの範囲のための推定を調整するプロセスの一部として依存性を変更することができる。
【0078】
最後に、ロールパーセンテージワークシートは、タスクパッケージの実行のパーセンテージによってデフォルトロールミックスをリストする。即ち、各タスクは、デフォルトによって、プロジェクト内の特定のロールからのパーセンテージ貢献によって完了したものとして定義される。これらのデフォルトは、先行プロジェクトの経験に基づいている。このワークシート内の情報は、パーセンテージに基づいて関連付けられたロール及びタスクにまたがって広がる推定を用いてロール特化作業計画を生成するために、推定をプロジェクト作業計画ソフトウェアへエクスポートする時にレバレッジされる。
【0079】
推定ツールは、ユーザが、モデルの特定インスタンスを、特定プロジェクトの特定の要望に調整し、しかもその機能を維持することを可能にする。推定ワークシートは、デフォルトによって、全ての標準タスクパッケージ、及び方法論のためのそれらの対応するタスクを含む。タスク及びタスクパッケージは、プロジェクトの範囲外にあるものとしてワークシートから削除することができる。好ましくは、範囲内、即ち“イン・スコープ”であるタスクは、イン・スコープ列内に“X”を含ませることによってマークする。このXは、計算目的及び作業計画生成のために含まれているものとしてタスクまたはタスクパッケージに対応するスプレッドシート内の情報を活動化し、一方ユーザは何が含まれていないのかを容易に見ることができる。代替として、範囲外(アウト・オブ・スコープ)タスクを削除することができる。同様に、例えば非標準環境の故に付加的なレポーティングアクティビティ、または付加的なタスクをタスクパッケージに付加する必要がある場合に、新しいタスクをワークシートに付加することができる。
【0080】
同様に、推定ファクタ及び複雑さファクタを、ワークシートに付加するか、またはそれから削除することができる。ロールも、ワークシート及び変更された特定タスクのためのロールパーセンテージに付加するか、またはそれらから削除することができる。このようにして、推定モデルは、完了させるべきタスクに関してだけではなく、プロジェクトを遂行する人員、基礎となる推定ファクタ、及びタスクを完了させる順番に関してもプロジェクト範囲に到達するように、ユーザによって調整することができる。
【0081】
現在実現されているように、推定スプレッドシートから作業計画を生成するための2ステッププロセスが存在している。第1に、スプレッドシートは幾つかのファイル内へエクスポートされ、次いで選択性ファイルがマイクロソフトプロジェクトファイル内へインポートされてマップされる。先ず、方法論リポジトリ内のエスティメータページからダウンロードされたマッピングファイル1102によって、マイクロソフトプロジェクトがセットアップされる。マッピングファイル1102が開かれ、マイクロソフトプロジェクト内へコピーされてglobal.mptテンプレートが変更される。次いで、推定ワークブックがエクセルからエクスポートされる。4つのエクスポートファイルを作成させるために、マクロが呼出される。第1のファイル1106が、3つのワークシート、即ち、全ての“イン・スコープ”タスク及びタスクパッケージのリスティング、ロールパーセンテージワークシートからの情報に基づくタスク及びタスクパッケージ基準上での作業の分割のリスティング、及びロールのリスティングを用いて作成される。全ての“イン・スコープ”タスク及びタスクページを含む方法論へのカストマイズ可能なナビゲータページを含む第2のファイル1118が、対応する方法論内容ウェブページに関連付けられたURLを用いて作成される。エクスポート中に見出される誤り及び例外をリストする第3のファイル(図示してない)が作成される。“イン・スコープ”タスク及びタスクパッケージのためのキーデリバラブルに対応するデリバラブルサンプル(即ち、テンプレート)名を含む第4のファイル1120が作成される。
【0082】
次のステップは、第1のファイル1106をマイクロソフトプロジェクトアプリケーション内へインポートすることである。ワークブックからの値が、インポートマップ1110に従って適切なマイクロソフトプロジェクトフィールド内へマップされる。これにより推定ワークブック内の時間推定及びタスク依存性ルールに従って各タスク毎の時間線を増築するマイクロソフトプロジェクト内に、作業計画レポートが生成される。作業計画は、全プロジェクトのためのタスク階層に従って見ることも、または各ロールに割当てられている一連のタスクに従って見ることもできる。
【0083】
更に、全てのタスク及びタスクパッケージが、タスクを支援している基礎となる方法論文書へのハイパーテキストリンクと共に作業計画内にリストされる。作業計画は、各タスク毎のキーデリバラブル期限をもリストする。デリバラブルテンプレートにアクセスするためには、ユーザは、タスク記述のためのURLリンクをクリックし、そのタスクのためのキーデリバラブルへのハイパーテキストリンクを含む方法論内容記述を表示させる。
【0084】
デリバラブルは、他の手段を通して利用することも可能である。推定スプレッドシートをエクスポートすることによって生成される第4のファイル1120は、キーデリバラブルのためのカストマイズされた文書リポジトリを構築するのに使用することができるカスタムドクベース構成ファイルである。ドクベース構成ファイル1120は、“イン・スコープ”デリバラブルだけがインストレーションフィーチャを通してそのプロジェクトのためのBIデザイナードキュメンタムウェブベースの公表された内容リポジトリ内へアップロードされるように、標準方法論デリバラブルマッピングファイル1124のためのフィルタとして働く。また、ユーザが作業計画特化デリバラブルにアクセスできるようにする他の手段も使用することができる。
【0085】
図12に示す概要図1200は、“イン・スコープ”カストマイズされたデリバラブルリポジトリを作成するための、及びカストマイズされた方法論ウェブサイトを作成するための支援のプロセスの流れの詳細を示している。図12において、カストマイズされたデリバラブルリポジトリを作成するプロセスは、方法論ウェブページのためのHTMLコード及びグラフィックファイルと、リポジトリデータファイル1230、ウェブサイトの探索機能を与える探索ページコード、及び調整された方法論とプロジェクトリポジトリとを統合するためのJavaスクリプトコードとをパッケージすることから開始される(詳細は後述する)。一実施の形態においては、当分野においては公知のように、これらのファイルは自己展開ZIPファイルとしてパッケージされ、分配される。オプションとして、ウェブ文書をプロジェクトサーバー上に自動的に構成し、インストールするためのスクリプトを含むインストレーションプログラムを、パッケージして引渡すこともできる。これらのファイルは種々のプロジェクトサーバー上にインストールされているプロジェクトアドミニストレータによって抽出することができ、またどの範囲外ファイルも手動で除去してカストマイズされた方法論ウェブサイト1260を作成することができる。マイクロソフトフロントページ、または他のウェブ公表ソフトウェアを使用して不要ファイルを除去することができる。一実施の形態においては、カストマイズされたウェブサイト上に含まれるハイパーテキストリンクがプロジェクトウェブサーバーのアドレスを反映するようにプロジェクトアドミニストレータが自動的に更新されるようにするために、インストレーション時に、カストマイズされた方法論ウェブページのためのベースURLを指定することができる。
【0086】
リポジトリデータファイル1230は、選択された方法論のための標準デリバラブルサンプル及びテンプレートのデリバラブルライブラリ1228への参照を含む。リポジトリデータファイル1230は、物理的テンプレート及びサンプルを支援されたリポジトリ内へインストールするための、種々のリポジトリ特化デリバラブルインストレーションスクリプト1232への入力である。プロジェクトリポジトリ1234の例は、カリフォルニア州プリーセントンのドキュメンタムコーポレーション製のドキュメンタムベースのBIデザイナー、英国セントオールバンスのMERANT製のPVCS、ニューヨーク州アーモンクのIBMコーポレーション製のクリアケース、及びワシントン州レッドモンドのマイクロソフトコーポレーション製のビジュアルセーフソースを含む。リポジトリデリバラブルインストレーションスクリプト1232は、プラットフォーム特化スクリプトである。例えば、BIデザイナー/ドキュメンタムリポジトリの場合、デリバラブルインストレーションスクリプト1232は、データファイル1230を処理し、サンプル及びテンプレートをBIデザイナーリポジトリ内へインストールするためのサードパーティドキュメンタムAPIを含む。他のリポジトリインストレーションスクリプト1232は(例えば、PVCS、クリアケース、及びビジュアルセーフソールの場合)、データファイル1230を処理し、サンプル及びテンプレートをリポジトリ内へインストールするためにウィンドウズスクリプティングを使用することができる。
【0087】
更に、2つのリポジトリデリバラブル統合スクリプト1236を、カストマイズされた方法論ウェブサイト1260とパッケージすることができる。リポジトリ統合スクリプト1236は、“イン・スコープ”プロジェクト特化方法論HTMLページをウェブ可能化プロジェクトリポジトリと統合するJavaスクリプトファイルであることが好ましい。これらのスクリプト1236は、プロジェクトリポジトリ1234内のプロジェクト特化デリバラブルの物理的位置、並びに特定デリバラブルのためのカストマイゼーションのレベルを定義する一連のフラグを定義することができる。一実施の形態においては、これらの統合スクリプト1236を、それぞれ、リポジトリ統合構成スクリプト及びリポジトリスクリプトと称する。
【0088】
リポジトリ統合構成スクリプトは、リポジトリサーバー情報、並びに各プロジェクト特化デリバラブル毎のデリバラブル型、及びリポジトリマッピングを含む。リポジトリマッピングは、リポジトリ型、種々の型のデリバラブルのためのデフォルト位置、及びカストマイズされたウェブサイト内へ統合される各デリバラブル毎のデリバラブル特化マッピング情報のような、プロジェクト特化デリバラブルの物理的位置へのマッピング情報を含む。それはまた、各支援されたリポジトリ内の支援された機能を呼出すために必要なファイル名及びパラメータを含むベースURL構造をも文書化する。この情報は、プロジェクトアドミニストレータによってスクリプト内へ手動入力することができる。
【0089】
リポジトリスクリプトは、カストマイズされた方法論の各デリバラブル毎のデリバラブルページ上のリポジトリリンクの表示に影響するディスプレイフラグを含む。リンクの主機能は、ユーザがプロジェクトリポジトリ1234内に格納されるプロジェクト文書を作成し、見ることができるようにすることである。前述したように、各アクティビティページ及び各タスクページは、所与のアクティビティまたはタスクによって作成されたデリバラブルを記述する関連付けられた文書へのハイパーテキストリンクを含む。プロジェクト特化方法論ウェブサイトの場合、これらの関連付けられた“デリバラブル”文書は、ユーザが、デリバラブルのための、そしてプロジェクトリポジトリ内に格納されているプロジェクト特化サンプル及びテンプレートを見ることを可能にするか、プロジェクトのリポジトリ内のデリバラブルの新しいインスタンスを作成し、見ることを可能にするか、またはプロジェクトチームによって既に作成済みのデリバラブルのインスタンスを見ることを可能にするハイパーリンクを含むように更にカストマイズすることができる。もし望むならば、デリバラブルのサンプル及びテンプレートの標準バージョンを抑圧することもできる。以上のように、カストマイズされた方法論ウェブサイトは、所与のプロジェクトのための実際のデリバラブルにアクセスするためのツールとして、及びプロジェクトのツール及び作業環境内への開始点として使用することができる。プロジェクトアドミニストレータは、リポジトリスクリプト内の対応するディスプレイフラグをセッティングすることによって、如何なるデリバラブルのための如何なる機能をも付加することができる。
【0090】
オプションとして、カストマイゼーションプロセスを容易にするために、前述した推定ツールを使用することができる。図12には、プロジェクトの範囲を定義し、一連のカストマイズされたファイルをエクスポートする推定モデルスプレッドシート1202を読むエスティメータ1204が簡易化されて示されている。一実施の形態においては、エスティメータは、推定モデルスプレッドシートからの調整されたデータ内を、並びに種々の支援ファイルを読み、一連のカストマイズされたファイルを生成する種々のスクリプト及びマクロを含むエクセルアドインツールからなる。支援ファイルは、デリバラブルテンプレートのインベントリと、デリバラブルファイルが電子メモリ(例えば、ディレクトリ経路)内の何処に格納されているかとを含むデリバラブルマッピングデータファイルを含むことができる。
【0091】
カストマイズされたファイルは、カストマイゼーションレポート1210、誤りログ、及び選択された推定範囲に基づく“イン・スコープ”デリバラブルへの参照だけを含むリポジトリデータファイル1230のカストマイズされたバージョンを含むことができる。エスティメータ1204は、前述したマイクロソフトプロジェクト作業計画1240を生成するために使用されるエクスポートファイル、または情報を金融ツールへエクスポートするためのエクスポートファイルを生成するために使用されるようにも構成することができる。オプションとして、カストマイズされた方法論ウェブサイトのためのベースURLは、エスティメータ1204がカストマイズされたファイルをエクスポートする前に指定することができる。もしベースURLが指定されていれば、エスティメータ1204は、カストマイズされた方法論ウェブサイトを参照するマイクロソフトプロジェクト作業計画1240内にハイパーテキストリンクを自動的に生成しよう。
【0092】
カストマイゼーションレポート1210は、推定モデル1202内に定義されているプロジェクト範囲からなるアクティビティ、タスクパッケージ、及びタスクの階層状リスティングを含む。推定モデル内において行われた範囲変化に基づいて、これらの改訂はアクティビティ、タスクパッケージ、及びタスクのリスティングの次にリストされる。カストマイゼーションレポート1210の性質が簡明であるので、それは、所与のプロジェクトの範囲外にあるページを手動で除去することによって、プロジェクトカストマイズされた方法論ウェブサイト1260を作成するためにプロジェクトウェブアドミニストレータによって使用される理想的参照にされる。
【0093】
誤りログは、種々のカストマイゼーションファイル1210及び1230を生成する際にエスティメータ1204が遭遇する各誤りのリスティングを含む。
【0094】
図13に、カストマイズされたプロジェクト特化デリバラブルページ1300の例を示す。カストマイズされたデリバラブルページ1300は、記述されるデリバラブル1302の名前を指定するタイトルを含む。オプションとして、カストマイズされたデリバラブルページは、デリバラブル1302のテキストでの記述を含み、デリバラブル1302の作成に責を負うプロジェクトチームメンバー、または関与している人を定義し、デリバラブル1302の意図された用途を記述し、そしてプロジェクト当たりのデリバラブル1302の合計ボリュームを定義することができる。一実施の形態においては、カストマイズされたデリバラブルページ1300はASPで書かれ、前述したリポジトリスクリプト及びリポジトリ統合構成スクリプトファイルにアクセスするためのコードを含む。前述したように、もしリポジトリスクリプト内に適切なディスプレイフラグが定義されていれば、各カストマイズされたデリバラブルページ1300は対応するリポジトリ相互作用リンクを含むであろう。これらの相互作用リンクは、新規作成リンク1304、現存を見るリンク1306、プロジェクトテンプレートを見るリンク1308、標準デリバラブルテンプレートへのリンク1310、プロジェクトサンプルを見るリンク1312、及び標準デリバラブルサンプルへのリンク1314を含む。
【0095】
前述したように、インストレーションスクリプトは、プロジェクトアドミニストレータがカストマイズされた方法論ウェブサイトを、ウェブ可能化プロジェクトリポジトリへリンクするのを可能にする。従って、各リポジトリ相互作用リンクは、リポジトリ上の特定文書にアクセスするための、または特定リポジトリ機能を開始するためのコマンドを含むURLを含む。多くのリポジトリは、リポジトリへのアクセスを容認する前に、ユーザ名及びパスワードを供給することをユーザに要求する。カストマイズされた方法論がこのようなリポジトリと相互作用するように構成されている場合には、リポジトリ相互作用リンク内に含まれているコマンドを遂行する前に、ユーザは有効ユーザ名及びパスワードを供給することを要求され得る。
【0096】
ユーザは、新規作成リンク1304を選択することによってデリバラブル文書の新インスタンスを作成することができる。このリンクは、統合されたリポジトリのための“新規文書作成”機能を呼出す。オプションとして、リンクはデフォルト名及び位置を指定するパラメータを含むことも、またはこの情報を前述したリポジトリ統合構成スクリプトファイル内に含ませることもできる。更に、リンクは、ページ1300上に記述されるデリバラブル1302のためのプロジェクトに特化の、または標準デリバラブルテンプレートと一致していることができるデフォルトテンプレートパラメータを含むことができる。
【0097】
ユーザは、現存を見るリンク1306を選択することによって、デリバラブル1302の全てのインスタンスを見ることができる。現存を見るリンク1306は、統合されたリポジトリのための探索機能を呼出し、デリバラブル1302型に一致するリポジトリ内の全ての文書のリストを戻す。プロジェクト特化テンプレート及びサンプルには、プロジェクトテンプレートを見るリンク1308を、またはプロジェクトサンプルを見るリンク1312を選択することによってアクセスすることができる。これらのリンクは、リポジトリ上の全てのプロジェクト特化テンプレート及びサンプルの何れかのリストを戻す。同様に、標準テンプレート及びサンプルは、それぞれ、標準テンプレートへのリンク1310、または標準サンプルへのリンク1314を選択することによって見ることができる。
【0098】
以上に、本発明を特定の実施の形態に関して説明したが、当業者ならば以上の説明から多くの代替、変更、及び変化が明白であろう。従って、以上の説明は単なる例示に過ぎず、本発明を限定する意図はなく、本発明の思想及び範囲は特許請求の範囲によってのみ限定されるものであることを理解されたい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法論内容を開発し、格納し、維持し、そしてエンドユーザへ引渡すシステムであって、
プロセッサと、
前記プロセッサに接続され、第1の方法論と第2の方法論とを含む方法論内容を記憶するメモリとを備え、
a)前記方法論内容を格納するよう構成されたデータベースであって、前記方法論内に定義されている要素間の明示及び暗示関係の定義を有するメタデータモデルを含むデータベースと、
b)前記方法論内容の前記関係に対する前記メタデータモデルに含まれる要素間の明示及び暗示関係の定義を比較することによって、前記方法論内容の関係が前記メタデータモデルに含まれる要素間の明示及び暗示関係の定義を満たすかを検証するための検証ツールと、
c)前記明示及び暗示関係に従って、前記方法論内容のブラウザ可視文書を作成するためにプレゼンテーションテンプレート内のフィールドをポピュレートする公表ツールであって、前記ブラウザ可視文書が互いに直接リンクされ、互いから直接アクセス可能となるよう、前記明示及び暗示関係を使用して前記ブラウザ可視文書間のハイパーリンクが生成されたことを特徴とする公表ツールと、
d)前記第1又は第2の方法論に対応する方法論内容及び文書に、それぞれアクセスするよう構成された第1のユーザインタフェースであって、前記第1又は第2の方法論を含む選択された方法論の前記選択に応答するユーザインタフェースと、
e)前記選択された方法論の前記選択に応答する第2のユーザインタフェースであって、前記選択された方法論の方法論内容のブラウザ可視文書を表示するユーザインタフェースと、
f)推定要因と前記選択された方法論の各タスクについての計算値(complexity value)とを解析することによって、前記方法論内容をプロジェクト推定文書に統合し、前記タスクを実行するための推定時間を決定するよう構成された推定ツールであって、前記プロジェクト推定文書は、前記選択された方法論の前記タスクを実行するための推定時間を含み、前記推定ツールは、前記方法論内容の前記ブラウザ可視文書に対するハイパーテキストリンクを前記プロジェクト推定文書内に生成するよう更に構成されたことを特徴とする推定ツール
を含むことを特徴とするシステム。
【請求項2】
前記選択された方法論の前記選択に応答するダウンローディングツールであって、前記選択された方法論に対応する知識リポジトリ標準化プロジェクト情報からダウンロードするためのダウンローディングツールを更に含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記第2のユーザインタフェースを介して表示されるブラウザ可視ドキュメントを追跡するための利用度レポーティングツールを更に備えたことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記利用度レポーティングツールは、グローバル市場ユニット、企業のビジネス部門、及び前記第2のユーザインタフェースを介して表示されるブラウザ可視ドキュメントを眺めるエンドユーザの各々のジョブタイトル、を含む利用度人口統計情報を追跡することを特徴とする請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記明示関係定義に基づいて前記暗示関係定義を自動的に決定するよう構成された開発環境を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記ブラウザ可視文書のうちの少なくとも1つがアップデートされたときに登録ユーザに通報するための通報ツールを更に備えたことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記データベースのキーワード検索を実行するための検索ツールを更に備えたことを特徴とする請求項1に記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図8】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−79324(P2012−79324A)
【公開日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−250439(P2011−250439)
【出願日】平成23年11月16日(2011.11.16)
【分割の表示】特願2006−501870(P2006−501870)の分割
【原出願日】平成16年2月13日(2004.2.13)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ウィンドウズ
【出願人】(504051087)アクセンチュア グローバル サーヴィシズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (17)
【Fターム(参考)】