説明

施設予約装置および施設予約方法およびプログラムおよび記録媒体

【課題】ロッカや駐車場等の施設について、利用者が所望する時間帯と場所に適合した設備を検索し、事前予約ができ、事前に賃貸用施設を予約することにより、施設利用の予約時間帯に関する情報を利用して、該予約時間帯を有効利用できる周辺地域の店舗等のサービス機関の紹介とサービス内容に関する情報提供と該サービス機関への予約処理を引継すること。
【解決手段】
施設希望利用者の操作する端末とネットワークを介して接続された、遠隔制御可能な電子錠を備えた施設の利用を予約する施設予約装置は、利用者からの利用予約の要求を受け付け、該利用者が所望する場所、及び利用時間帯に利用可能な前記施設を検索し、該利用者が施設選択において、最適な選択が可能な施設利用条件と割引条件を提示し、利用者が選択した施設について予約を可能とする構成を特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
遠隔制御可能な電子錠を備えた施設の利用を予約する施設予約装置において、利用者が所望する時間帯と場所に適合した設備を予約し、該予約が成立した後、前記施設利用時間帯内で受けることができる該施設周辺でのサービス機関の利用についての情報を該利用者の所望する条件に絞り込んで検索して提供する周辺サービス機関検索手段を有する施設予約装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ロッカ利用者に個別に広告を行うことにより、得た広告料をロッカの利用料
に充当する広告ビジネスは知られていた。
【0003】
特許文献1では、貸しロッカや貸し駐車場の利用者に対して利用料金の割引に加えて、ユーザの嗜好を把握し、宣伝広告・クーポンの発行を行うことにより、ロッカなどの利用率の向上を目的とするロッカシステムを利用した広告方法およびシステムが提案されている。
【特許文献1】特開2003―109112号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された広告情報提供システムは、ロッカや駐車場等の施設を利用する際、宣伝広告・クーポンの発行や利用料金の割引は行えるが、該ロッカや駐車場等の施設について、利用者が所望する時間帯と場所に適合した設備を検索し、事前予約ができないという問題があった。また、予約から得られる時間帯他の情報が予約が出来ないため、予約条件と時間帯から利用者の所望する他の情報をつかみ、事前に有益な情報を提供することができないという問題があった。
【0005】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、本発明の目的は、該ロッカや駐車場等の施設について、利用者が所望する時間帯と場所に適合した設備を検索し、事前予約ができ、事前に賃貸用施設を予約することにより、施設利用の予約時間帯に関する情報を利用して、該予約時間帯を有効利用できる周辺地域の店舗等のサービス機関の紹介とサービス内容に関する情報提供と該サービス機関への予約処理を引継することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、施設希望利用者の操作する端末とネットワークを介して接続された、遠隔制御可能な電子錠を備えた施設の利用を予約する施設予約装置を提供する。該施設予約装置は、該利用者からの利用予約の要求を受け付け、該利用者が所望する場所、及び利用時間帯に利用可能な前記施設を検索する施設検索手段と、該利用者が施設選択において、最適な選択が可能な施設利用条件と割引条件を提示する施設利用条件表示手段と、利用者が選択した施設について予約を可能とする施設予約登録手段とを有することを特徴とする。
【0007】
また、前記施設予約装置は、前記施設予約登録手段から得た予約時間帯及び場所条件に基づき、該場所において、かつ該予約時間帯に適合することを条件として、前記施設周辺のサービス機関に関する利用情報と照合し、前記施設利用者の所望するサービス業種に絞って、周辺サービス機関を検索する周辺サービス機関検索手段と、該利用者が周辺サービス機関の選択において、該サービス機関が提供する付帯サービスを表示して、該利用者が最適な条件を選択できる周辺サービス機関選択条件紹介手段とを有することを特徴とする。
【0008】
また、前記施設予約装置は、前記施設利用者が選択した前記周辺サービス機関に対して、該周辺サービス機関の予約受付を中継するサービス機関予約情報伝達手段を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ロッカや駐車場等の施設について、利用者が所望する時間帯と場所に適合した設備を検索し、事前予約ができる効果を奏する。賃貸施設等の予約から得られる予約時間帯他の情報を利用して、予約条件と時間帯から利用者の所望する周辺のサービス機関に関する利用情報を照合し、適合する情報に絞って提供できる効果を奏する。また、該周辺地域のサービス機関の適合する情報から、該周辺サービス機関の利用予約を中継できる効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施形態(施設予約条件に連動した周辺サービス機関紹介システム)を説明する。
【0011】
図1は本発明の実施形態である施設予約を利用した広告配信サービスの全体構成を示すシステム構成図である。コインロッカ102は、ユーザが荷物を預ける施設であるが、駐車場であってもよい。なお、当実施例ではコインロッカ利用者を‘ユーザ’と言うが、‘利用者’と同義であり、場合により‘利用者’を使うこともある。また、荷物や車を預ける業務において預かり機能のある場所を本発明は‘施設’と呼び、本実施形態では、コインロッカを使用して説明するものである。
【0012】
ユーザは端末101からネットワーク103を介して、サーバ105を呼び出し、コインロッカの空き情報を求める。サーバはユーザが指定する地域内(例えば、新宿、渋谷の単位で本実施例は説明するが、もっと狭い地域単位でも、広い範囲の地域でもよい)にユーザが利用したい時間帯に空いているコインロッカを施設DB(この場合はコインロッカ)から検索し、空いているロッカの一覧をユーザの端末に送信する。ユーザは画面に表示された空きロッカの一覧から最も自分に好都合なコインロッカ102を指定し、その入力画面をサーバに送信し、予約要求する。サーバ105は、予約情報を予約DBに登録する。次いで、当該コインロッカ周辺にある、レストラン、映画館、飲み屋等の他のサービス利用機関情報の利用の希望があるか否かをユーザに問う。ユーザがそれらのサービスに関する情報を知りたい旨の応答を端末からした場合には、サーバは、ユーザがロッカに荷物を預けている滞在時間帯に基づいて、滞在時間内に利用可能なサービス情報を検索し、ユーザに送信する。検索時は、利用予約をした施設周辺の店舗に絞り込み、また指定したサービスの業種ジャンルに絞り、検索する。店舗や映画館は、ロッカ利用者がロッカ利用の際、自分達のサービスを利用してもらうように広告としてサービス内容を、サーバを管理する業者(コインロッカ施設業者でもよい)に提供する。この情報は、サーバが検索する広告DBに登録される。ユーザは、広告主である店舗にロッカと同時に予約することができる。当ロッカ周辺のサービス機関への予約は、当サーバを管理する業者のシステム、又は周辺サービス機関のシステムへのデータ交換で行われるが、本実施例では、当該処理を経由する説明のみを掲載し、本発明外のものとして、詳細な説明は割愛する。
【0013】
前述のように、サーバ105は、ユーザの好む娯楽を予め聞き出し、好みに絞った広告情報を広告DBから検索し、これをユーザに送信する。ユーザは、好みが見つかれば、その時間帯に店舗104を訪れ、食事等をすることができる。即ち、コインロッカや駐車場は、ユーザが他の本来の目的をもって利用する施設であるから、ロッカ等を予約したエリア・利用時間等の情報とリンクして、その手助けをすれば、ユーザ、施設、店舗にメリットを生じさせることができる。具体的には、ユーザは、目的がすぐ選択できるメリットがあり、店舗側は、広告をユーザに知ってもらい、ユーザに店舗の利用の可能性があるメリットがあり、施設は便利さから繰り返し利用が期待できるというメリットがある。また、コインロッカの割引料は、店舗側が広告代として負担してもらえれば、3者は更にメリットを得ることができる。から成り立っている。また、エリア・滞在時間・滞在時間帯の情報を事前に取得することによって、サーバはユーザが求めている広告を絞って配信することができ、これにより、余分な情報により、ユーザが混乱する事態を避けることができる。
【0014】
ユーザは予約時に受け取った電子キーに基づき、コインロッカを利用するときは、電子キーを手又は端末に格納した電子キー情報から開錠する。サーバ105は遠隔で電子錠の開閉を制御するが、予約した利用時間帯に限り、電子錠を開けることは言うまでもない。
【0015】
なお、図1には、3個のDBしか記載していないが、実際のシステムでは使用するDBや、精算処理や、広告情報登録等が必要である。しかし、本発明からは説明を省く。
【0016】
図2は本発明施設予約を利用した広告配信サービスのハードウェア構成を示す図である。図2に示すように、本発明の施設予約を利用した広告配信サービスシステムは、通信ネットワーク210を通じて、コインロッカ予約、広告情報提供及び店舗予約を行うサーバ200と、ユーザの端末や店舗及びコインロッカと通信を行う。
【0017】
以下、図2を参照して、サーバ装置200のハードウェア構成について説明する。
【0018】
図2は、図1に示したサーバ装置200のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0019】
図2において、201はCPUで、ROM203又は外部メモリ204(例えば、ハードディスク,フレキシブルディスク,CD−ROM,DVD−ROM等)に格納されたプログラムをRAM202上にロードして実行することにより、サーバ装置200全体を制御する。RAM202は、CPU201の作業領域として使用される。
【0020】
206は入力装置で、キーボードやマウス等のポインティングデバイス等に相当する。なお、入力装置206を備えない構成であってもよい。また、CRT,LCD,SED等の表示装置を有する構成であってもよい。
【0021】
209は通信インタフェースで、ネットワークを介してのデータ送受信を制御する。外部メモリ204は、プログラム,データ等を記憶している。また、外部メモリ204は、各種情報を記憶するためのDB205を備えている。
【0022】
なお、表示装置207はサーバ200の操作画面であり、入力装置206と協働してサーバ200の制御等に使用される、印刷装置208は備えない場合がある。
【0023】
図3は図2に示した外部メモリ204記憶されている予約情報でありDB204に含まれる予約DBの一例を示す図である。
【0024】
以下、図3を参照して、予約DBの構成について説明する。
【0025】
予約DBのレコードは、日付毎に階層を形成しているが、模式図は、ある日のレコードである。各レコードは、301から311の項目から構成されている。なお、実用的なシステムでは更に多くの項目が必要になるが、本実施形態に必要な項目のみを記載してある。予約番号301はユーザがコインロッカを予約したとき、予約を識別する番号として生成される。これは、システムがスタートしてからクローズするまでユニークな連番である。暗唱番号302はシステムが自動生成する乱数である。予約番号301と暗唱番号302により、コインロッカの電子キーとなる。開始予定時間303から終了時間306までは、予約できる時間帯と実際にロッカを利用した時間帯が記録される。なお、この予定時間帯内でないと、ロッカは開錠しない。エリア307は、ユーザが指定したロッカ施設のある地域である。広告利用情報308は広告DBのキーに相当し、図4の会員番号401/店名402/エリア403/時間帯404からなる。このキーによりユーザが利用した店舗に関する情報を取得できる。なお、当該情報が広告利用情報308に登録されている場合は広告のサービスが利用されたことを示す。値が‘−’の場合は広告の利用がされなかったことを示す。309から311は予約したユーザが端末から手で又は自動入力するものであるが、本実施例の説明では省略する。
【0026】
図4は図2に示した外部メモリ204記憶されている広告情報でありDB204に含まれる広告DBの一例を示す図である。
【0027】
以下、図4を参照して、広告DBの構成について説明する。
【0028】
広告DBの各レコードは、401から412の項目から構成されている。なお、実用的なシステムでは更に多くの項目が必要になるが、本実施形態に必要な項目のみを記載してある。会員番号401は広告主である店舗を識別する。店名402は店舗の名称である。エリア403は店舗のある地域名である。時間帯404は施設DBの予約時間/予約番号の組の番号である。店舗広告情報405は、ユーザが店舗広告を見るときの固定情報である。その発行期間が406である。407から408は店舗に関する情報である。409はより詳細な表示メッセージである。410は、ユーザの目的である店舗のジャンルであり、店舗照会時に情報を絞ることに利用される。なお、この他に、ユーザの好みをアンケート形式で取得し、検索するサービスのために、他の項目を追加してもよい。411は、コインロッカを使用した場合のユーザへの割引料であり、この料金は、店舗予約したときには、店舗側に請求する。時間帯412は店舗利用時に割り引きされる時間制限値である。
【0029】
図5は図2に示した外部メモリ204記憶されている施設情報でありDB204に含まれる施設DBの一例を示す図である。
【0030】
以下、図5を参照して、施設DBの構成について説明する。
【0031】
施設DBのレコードは、日付毎に階層を形成しているが、模式図は、ある日のレコードである。各レコードは、501から511の項目から構成されている。なお、実用的なシステムでは更に多くの項目が必要になるが、本実施形態に必要な項目のみを記載してある。施設DBは、コインロッカ、駐車場等の利用施設毎に項目が異なる。また、同じコインロッカでも、施設の仕組みや機能により異なるので、それぞれの構成を持つ、図5は、その模式図を表した一例である。エリア501は施設のある地域名である。サイズ502はコインロッカ時間帯404は店舗のサービスや割引の種類を表している。ただし、当該サービスのされの容量である。料金504は時間当たりの正規料金である。505/506、507/508、509/510はそれぞれロッカごとの予約された時間帯であり、システムが隙間時間帯を処理しながら予約を登録する。なお、模式図では、3組しか表現していないが、実際はレンタル時間単位で相当数を用意する必要がある。予約番号は予約DB上の301である。施設情報511は、施設の名称や住所、地図情報等の複数情報を総称しているが、本実施例では説明を省略する。
【0032】
図6から図11は、本システムの処理フローである図12に示すコインロッカ予約処理及び図13に示す広告表示と店舗予約処理で使用するユーザ側端末の表示画面の模式図である。
【0033】
図6はユーザがコインロッカを利用したいエリアと時間帯指定する画面の模式図である。
【0034】
図7は検索したコインロッカの空き情報の表示画面の模式図である。
【0035】
図8はコインロッカを予約し、更にロッカ周辺のサービス利用店舗情報が必要か否かを照会している画面である。
【0036】
図9はサービス利用店舗の種別を絞るためのアンケート画面の模式図である。
【0037】
図10は好みを絞り、検索したサービス利用店舗の一覧表示及び予約画面の模式図である。
【0038】
図11はサービス利用店舗の予約完了画面の模式図である。
【0039】
図12は本発明の施設予約を利用した広告配信サービスの処理におけるコインロッカ予約処理について説明するフローチャートである。
【0040】
図6から図8の画面を参照して図12を説明する。
【0041】
ユーザは、本実施例のシステムのホームページからコインロッカの予約サービスを受ける。S1201においてユーザが該ホームページを開き、S1202においてサーバがホームページを送信する。この時の画面が図6である。
【0042】
図6は、エリア検索画面601の模式図であり、ユーザが、コインロッカの予約条件を入力指定する画面である。602は、ユーザが利用したいコインロッカ所在地の入力項目であり、この地域をエリアと呼ぶ。エリアは、メニュボタンにより候補エリアを選択できる。
【0043】
603は利用開始日、604は予約開始時間である。605は利用終了日、606は予約終了時間である。利用開始日により、予約DBの日付単位のレコードが参照される。日付が変われば、時間を分離して登録される。607は次の画面表示をデータを要求するボタンである。決定ボタン608により、予約の情報がサーバに送信される。キャンセルボタン609が押されると予約せずに当サービスを止めることを要求する場合であるが、予約せずに決定ボタン608を押したと同様である。
【0044】
説明を図12に戻し、S1203においてユーザがコインロッカの所在場所と利用時間帯を入力しサーバに送信する。実際には他の情報も送信及び入力するが本発明では説明を省略する。S1204においてサーバは施設DBを順次照合し、指定エリアのロッカで指定時間帯の空きロッカがあるかを検索する。まず、エリア501により、指定エリアと一致したレコードを検索対象とする。次に予約時間帯505、507、509等、以下、模式図には表していないが、予約時間帯と予約番号の組の予約時間帯をメモリに集め、時間列を形成し、指定された予約時間帯と重複する既予約時間が有るかを検査する。重複すれば、そのレコードに登録されたロッカは予約済みとして候補から外す。この処理を例えば10件を最大として、一覧化する。S1206において、この空きロッカ候補一覧をユーザ端末に送信する。S1205において図7に示す画面が、ユーザ端末に表示される。
【0045】
図7はコインロッカ空き情報画面701の模式図であり、ユーザが、好みのコインロッカを予約する画面である。702は、ユーザが利用したいコインロッカ所在地のエリア名と利用時間帯を含めたメッセージであり、サーバが定型文を生成する。703はS1204でサーバが作成した空きロッカ候補一覧の一つの空きロッカの情報であり、‘JR渋谷駅北口’はエリアの1地点名であり、施設DBの施設情報511から、‘M’はサイズ502から、‘¥100/H’は料金であり、料金504から、‘ロッカNO.0002’は503のデータから、それぞれ参照され、編集される。また、704は該空きロッカを予約する場合にチェックを記入する項目になる。‘地図’で示すボタン705は、このボタン押下により、該ロッカの所在場所の地図情報をサーバに要求するものであり、施設情報511の情報を経由して地図サービスWebとリンクする。704は該空きロッカを予約しない場合にチェックを記入する項目になる。707は次の画面表示をデータを要求するボタンである。決定ボタン708により、予約したロッカを特定する情報がサーバに送信される。キャンセルボタン709が押されると予約せずに当サービスを止めることを要求する場合であるが、予約せずに決定ボタン708を押したと同様である。なお、複数のロッカは予約できない。
【0046】
説明を図12に戻し、S1207においてユーザはロッカ予約情報をサーバに送信する。予約の有無は、S1208においてサーバが判断し、予約が無ければ処理を終了し、予約があれば、S1209においてサーバは予約DBに当該ユーザの予約レコードを新規に登録する。該レコードは予約番号301、暗証番号302を該ユーザの予約DBにおけるキーとする。その生成方法は図3の予約DBで述べたとおりである。更に送受信情報から開始予定時間303、終了予定時間304、エリア307、309から311までのユーザ固有の情報を登録する。また、S1210においてサーバは、S1204で検索した施設DBの予約されたロッカの該当レコードの予約時間帯と予約番号の空いている組に予約時間帯と予約DBの予約番号の値を登録する。この処理により、ロッカが予約されたことになる。
【0047】
S1211においてサーバは予約DBの該予約レコードの予約番号301、暗証番号302からなる値を電子キー情報に設定し、このデータをユーザ端末に送信する。S1212においてユーザは図8に示す画面を受信する。
【0048】
図8はコインロッカ予約完了画面801の模式図であり、ユーザが、好みのコインロッカを予約を確認する画面である。802は、ユーザが予約したコインロッカ所在地のエリア名と利用時間帯を含めたメッセージであり、サーバが定型文を生成する。803はS1207でユーザが予約した時の空きロッカ候補一覧の一つの空きロッカの情報であり、S1204のサーバの処理説明において説明済みである。804と805は空きロッカを予約したときのチェックが残っており、予約をした識別となる。ロッカの予約の次に、該ロッカ周辺に所在する他のサービス機関のサービス情報が必要か否かを問い合わせるメッセージ‘広告サービスは必要ですか’に基づきユーザが回答する項目である。‘広告サービス’の意味するところは、他のサービス機関にとって自己の店舗等の広告に相当するからである。しかし、ユーザにとっては主として本来の目的である店舗等の事前サービス情報に該当する。‘欲しい’の指定項目806をチェック記入すれば次の店舗等のサービス情報の検索処理になる。‘終了’ の指定項目807をチェック記入すれば、処理は終了する。なお、キャンセルボタン809が押されると予約した当サービスを止めることを要求する。決定ボタン808の押下により、広告サービス情報を要求する。
【0049】
図12に戻る。S1213において、ユーザは広告情報の要否を回答する。不要の場合はS1214の判断でシステムは終了する。必要な場合は、図13に示す広告表示と店舗予約処理に移る。
【0050】
図13は本発明の施設予約を利用した広告配信サービスの処理における広告表示と店舗予約処理について説明するフローチャートである。
【0051】
図9から図11の画面を参照して図13を説明する。
【0052】
S1301においてサーバは、周辺サービス機関の業種分類のメニュを送信する。このメニュは業種ジャンルテーブルから抽出する。業種ジャンルテーブルは図には示していない。本発明である当サービスに参加を申し出た周辺サービス機関である店舗等が広告DBに登録する場合に業種ジャンルを選択し、テーブルに存在しない業種の場合は、当サービスのシステム管理者が新たに登録していく。また、そのデータは店舗情報のジャンル410にも登録される。
【0053】
S1302においてユーザに、図9に示す広告サービス指定画面が受け取られる。
【0054】
901は、ユーザが、好みの周辺サービス機関のサービス内容に相当する広告情報を選択する画面である。902及び903は、サービスの種別である業種ジャンルのメニュの中の1項目であり、902はユーザが広告情報を要求した場合のチェックを入れたもの、903は広告情報を要求しない項目であることを模式で表現したものである。メニュを見た結果、予約をしない場合は、904の項目にチェックを入れる。905は次のメニュ画面表示を要求するボタンである。決定ボタン906の押下により、902のようにチェックにより指定したサービスの業種ジャンルの広告情報を要求する。なお、キャンセルボタン907は広告情報の閲覧を止めることを要求するボタンである。
【0055】
図13のフローに戻る。S1303においてユーザは、好みのジャンルを指定してサーバに送信する。S1304においてサーバは広告DBを検索し、指定時間帯に指定エリアで利用可能な店舗があるかを検索する。指定時間帯は図12のロッカ予約サービスでサーバがユーザから得た情報であり、予約DBの303及び304に記録された予約時間帯の値でもある。この予約時間帯について、広告DB時間帯404と順に比較していく。時間帯404は、当該レコードの店舗等がサービスをする時間帯の区切りである。例えば、映画の場合は、上映開始時間と終了時間が該当する。この場合は、指定時間帯は、上映開始時間と終了時間を含んでいなければならない。また、レストランのように、営業時間内に利用するものは、指定時間帯が、営業時間内に含まれていなければならない。但し、割引や何かの無料サービスがある場合は、その時間内に訪れることが出来ればよく、その時間を経過しても構わないというケースもある。このような種別や条件を時間帯404は時刻情報と共に格納している。図4に示した広告DBの時間帯404の(1)、(2)、(3)は上記の条件を分類した模式である。時間帯が条件に合った場合は、エリア403を照合する。エリア307にユーザの指定したエリアが格納されている。一致しない場合は、候補から除外される。S1305においてサーバは、条件に適合した利用可能な店舗等について、広告DBから広告情報と店舗情報を抽出し、編集し、図10に示す画面を形成し、ユーザ端末に送信する。S1306においてユーザは図10に示す画面上にサービス利用店舗情報を取得する。
【0056】
図10は広告サービスのご案内画面1001の模式図であり、ユーザが、好みのサービス機関を予約する画面である。1002は、ユーザが利用したいサービス機関所在地のエリア名と利用時間帯を含めたメッセージであり、サーバが定型文を生成する。ここで、エリア名も時間帯も図12のロッカ予約処理でユーザから得たデータを利用する。1003はS1305でサーバが作成した店舗等の候補一覧の一つの店舗の広告情報であり、‘フランス料理’は広告詳細メッセージ409のサブ項目であり、‘5%OFF’は店舗広告情報405から、‘100円割引’は施設割引情報411から、‘BB’は店名402のデータから、それぞれ参照され、編集される。また、704は該空きロッカを予約する場合にチェックを記入する項目になる。また、‘店からのメッセージ’及び‘店舗内容’のボタンを押すと店舗詳細メッセージ409のサブ項目の情報を介して、該店舗システムのWebとリンクし、該当情報を提示できる。また、‘地図’で示すボタン1007は、このボタン押下により、該店舗等の所在場所の地図情報をサーバに要求するものであり、同様に、店舗詳細メッセージ409のサブ項目の情報を介して、地図サービスWebとリンクする。1005は1003で表示された店舗等を予約する場合にチェックを記入する項目になる。1008は次の画面表示をデータを要求するボタンである。決定ボタン1009により、予約希望の店舗等を特定する情報がサーバに送信される。キャンセルボタン1010が押されると予約せずに当サービスを止めることを要求する場合であるが、予約せずに決定ボタン1009を押したと同様である。なお、複数の店舗を予約できるが、本実施例ではその説明を省略している。
【0057】
図13のフローに戻り、S1306においてユーザは店舗を選択し、1307において店舗予約希望の有無を送信する。予約の有無は、S1308においてサーバが判断し、予約がなければ処理を終了する。予約希望があれば、S1309においてサーバは店舗詳細メッセージ409のサブ項目の情報を介して、該店舗等のシステムのWebに中継するか、または、該システムとの情報交換を行うか、または、当サーバを管理する業者のシステムが該店舗DBを管理し、そのDB処理において予約処理を行う。ただし、本実施例では、当該処理を経由する説明のみを掲載し、本発明外のものとして、詳細な説明は割愛する。
【0058】
S1310において、予約処理の結果をもらい、予約が成立した場合は、予約番号301、暗証番号302をキーとする予約DB上の該ユーザのレコードの広告利用情報308に広告DBの該当する店舗の401から404の情報を登録する。予約できなかった場合は、予約できなかった旨の表示情報をユーザに送信して処理を終了するが、その処理フローと表示画面は、記載から除外してある。なお、予約が成立しなかった場合にユーザが他のサービス機関の情報を求め、繰り返し検索をするときは、S1305に戻ることが出来るがそのフローは記載していない。本実施例では、予約成立のフローのみを記載する。S1311においてサーバは予約成立のメッセージを形成して送信する。
【0059】
S1312においてユーザは図11に示す店舗への予約完了の報告を受け、処理を終了する。
【0060】
図11は店舗への予約完了のお知らせ画面1101の模式図である。1102は、ユーザが予約した店舗等サービス機関所在地のエリア名と利用時間帯を含めたメッセージであり、サーバが定型文を生成する。ここで、エリア名も時間帯も図12のロッカ予約処理でユーザから得たデータを利用する。1103はクレジット番号311等の情報を介して、サーバがクレジット決済機関と情報交換した精算の内容を表示している。1104は処理の終了を示すメッセージである。
【0061】
図13のフローに戻る。サーバは、S1313において広告をしたサービス利用店舗に予約情報を送信し、ロッカ割引料を該店舗等から受領できる権利を得る。この処理の詳細は本発明とは直接関係しないので説明を省略する。
【0062】
S1314においてサーバは、該店舗やユーザとの料金精算処理や割引処理を行うために必要名情報を関連DBに登録し、処理を終了する。この処理と関連DBも本発明とは直接関係しないので説明を省略する。
【0063】
上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0064】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0065】
以下、図14に示すメモリマップを参照して本発明に係るシステムを構成する各情報処理装置で読み取り可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
【0066】
図14は、本発明に係るシステムを構成する各情報処理装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記録媒体(記憶媒体)のメモリマップを説明する図である。
【0067】
なお、特に図示しないが、記録媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0068】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、インストールするプログラムやデータが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0069】
本実施形態における図12,図13に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記録媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記録媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0070】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0071】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0072】
プログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0073】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0074】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0075】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0076】
さらに、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】本発明の実施形態である施設予約を利用した広告配信サービスの全体構成を示すシステム構成図である。
【図2】本発明施設予約を利用した広告配信サービスのハードウェア構成を示す図である。
【図3】図2に示した外部メモリ204記憶されている予約情報でありDB204に含まれる予約DBの一例を示す図である。
【図4】図2に示した外部メモリ204記憶されている広告情報でありDB204に含まれる広告DBの一例を示す図である。
【図5】図2に示した外部メモリ204記憶されている施設情報でありDB204に含まれる施設DBの一例を示す図である。
【図6】ユーザがコインロッカを利用したいエリアと時間帯指定する画面の模式図である。
【図7】検索したコインロッカの空き情報の表示画面の模式図である。
【図8】コインロッカを予約し、更にロッカ周辺のサービス利用店舗情報が必要か否かを照会している画面の模式図である。
【図9】サービス利用店舗の種別を絞るためのアンケート画面の模式図である。
【図10】好みを絞り、検索したサービス利用店舗の一覧表示及び予約画面の模式図である。
【図11】サービス利用店舗の予約完了画面の模式図である。
【図12】本発明の施設予約を利用した広告配信サービスの処理におけるコインロッカ予約処理について説明するフローチャートである。
【図13】本発明の施設予約を利用した広告配信サービスの処理における広告表示と店舗予約処理について説明するフローチャートである。
【図14】本発明に係るシステムを構成する各情報処理装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記録媒体(記憶媒体)のメモリマップを説明する図である。
【符号の説明】
【0078】
200 サーバ装置
201 CPU
202 RAM
203 ROM
204 外部メモリ
205 DB
206 入力装置
207 表示装置
208 印刷装置
209 通信インタフェイス
210 通信ネットワーク
211 端末装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遠隔制御可能な電子錠を備えた施設の利用を予約する施設予約装置であって、
該施設希望利用者の操作する端末とネットワークを介して接続され、該利用者からの利用予約の要求を受け付け、該利用者が所望する場所、及び利用時間帯に利用可能な前記施設を検索する施設検索手段と、
該利用者が施設選択において、最適な選択が可能な施設利用条件と割引条件を提示する施設利用条件表示手段と、
利用者が選択した施設について予約を可能とする施設予約登録手段と、
を有することを特徴とする施設予約装置。
【請求項2】
前記施設予約登録手段から得た予約時間帯及び場所条件に基づき、該場所において、かつ該予約時間帯に適合することを条件として、前記施設周辺のサービス機関に関する利用情報と照合し、前記施設利用者の所望するサービス業種に絞って、周辺サービス機関を検索する周辺サービス機関検索手段と、
該利用者が周辺サービス機関の選択において、該サービス機関が提供する付帯サービスを表示して、該利用者が最適な条件を選択できる周辺サービス機関選択条件紹介手段と、
を有することを特徴とする請求項1記載の施設予約装置。
【請求項3】
前記施設利用者が選択した前記周辺サービス機関に対して、該周辺サービス機関の予約受付を中継するサービス機関予約情報伝達手段を有することを特徴とする請求項1及び請求項2記載の施設予約装置。
【請求項4】
遠隔制御可能な電子錠を備えた施設の利用を予約する施設予約装置における施設予約方法であって、
該施設希望利用者の操作する端末とネットワークを介して接続され、該利用者からの利用予約の要求を受け付け、該利用者が所望する場所、及び利用時間帯に利用可能な前記施設を検索する施設検索ステップと、
該利用者が施設選択において、最適な選択が可能な施設利用条件と割引条件を提示する施設利用条件表示ステップと、
利用者が選択した施設について予約を可能とする施設予約登録ステップと、
を有することを特徴とする施設予約方法。
【請求項5】
請求項4に記載された施設予約方法をコンピュータが実行するためのプログラムをコンピュータが読み取り可能に記憶した記録媒体。
【請求項6】
請求項4に記載された施設予約方法をコンピュータが実行するためのプログラムをコンピュータが読み取り可能に記憶した記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2006−185269(P2006−185269A)
【公開日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−379378(P2004−379378)
【出願日】平成16年12月28日(2004.12.28)
【出願人】(301015956)キヤノンソフトウェア株式会社 (364)