説明

施設情報提供装置、施設情報提供システム、サーバ装置、端末装置、施設情報提供方法、およびプログラム

【課題】利用者が望む施設情報を広く提供することができる、施設情報提供装置、施設情報提供システム、サーバ装置、端末装置、施設情報提供方法、および、プログラムを提供することを課題とする。
【解決手段】本発明において、施設を識別するための施設識別情報と施設の特徴に関する特徴情報とを含む複数の施設情報を記憶し、記憶した複数の施設情報から、所望の施設を検索するために予め入力された検索入力情報が施設識別情報または特徴情報に含まれている施設情報である第一施設情報を検索し、検索した第一施設情報から特徴情報を取得し、記憶した複数の施設情報から、取得した特徴情報と同じものを含む施設情報である第二施設情報を検索し、検索した第二施設情報を出力部に出力させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、施設情報提供装置、施設情報提供システム、サーバ装置、端末装置、施設情報提供方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
所望の施設を検索する技術が広く知られている。例えば、特許文献1には、検索結果の中から、ばらつきの大きい属性を選択することで、検索結果の絞込みを効率的に行う技術が開示されている。また、特許文献2には、表示画面中にアイコン切替ボタンを設け、選択した種類の施設アイコンのみを表示する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平7−85069号公報
【特許文献2】特開2007−17269号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、従来技術を用いて施設の検索を行う場合には、「まず、広めの検索範囲を設定して検索を行い、その後に、検索範囲を徐々に絞っていく」という方法が考えられる。例えば、「ハンバーガーショップに行きたい」と考えている利用者が近くのハンバーガーショップを検索する場合、施設を検索する方法の一つとして、「まず、ハンバーガーショップが含まれると考えられるカテゴリ「ファストフード」で周辺検索を行い、その上で、重視する属性(例えば、距離、価格、または評価など)で検索結果を絞り込んだり、地図表示を切り替えたりすることで、目的の施設を検索する」という方法が挙げられる。
【0005】
しかしながら、従来技術は、以下の(1)から(3)に示す問題点を有していた。
【0006】
(1)ハンバーガーショップがカテゴリ「ファストフード」に含まれるということを利用者が知らなければ、上述した方法では目的の施設を検索することができない。特に、業種によってはカテゴリを分類し難い場合や、利用者が認識するカテゴリと検索システムが分類したカテゴリとが異なる場合もある。どの業種がどのカテゴリに分類されているのかは、利用者が正しく把握していない場合も少なくない。そのため、利用者は、検索システムの施設分類(業種とカテゴリ構造との関係性)等を正しく理解していなければ、目的とする施設情報を検索することができない。
【0007】
(2)ハンバーガーショップとして利用者が特定の施設名「○○バーガー」を想起する場合もある。特に、業種や営業形態等によっては、カテゴリが分からず、代表的な施設名のみが想起される場合もある。この場合、「○○バーガー」という施設名で検索を行うと、これ以外のハンバーガーショップを検索することができない。そのため、利用者は、目的に合致する多様な施設情報を得ることができない。
【0008】
(3)「ハンバーガーショップに行きたい」というのは、「タバコを吸える施設に行きたい」という欲求を満たすための単なる具体例の一つである場合がある。この場合には、タバコを吸える施設として想起された一例であるハンバーガーショップは検索できるものの、タバコを吸えるその他の施設を検索することができない。そのため、利用者は、目的に合致する多様な施設情報を得ることができなかった。また、欲求を満たすことができるその他の施設を検索するためには、ハンバーガーショップ以外の、タバコを吸える施設を想起する必要があった。
【0009】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、利用者が望む施設情報を広く提供することができる、施設情報提供装置、施設情報提供システム、サーバ装置、端末装置、施設情報提供方法、および、プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
このような目的を達成するため、本発明の施設情報提供システムは、記憶部と制御部とを備えたサーバ装置と、制御部と出力部とを備えた端末装置とを通信可能に接続した施設情報提供システムであって、上記サーバ装置の上記記憶部は、施設を識別するための施設識別情報と上記施設の特徴に関する特徴情報とを含む複数の施設情報を記憶する施設情報記憶手段を備え、上記サーバ装置の上記制御部は、上記端末装置から送信される、所望の上記施設を検索するために予め入力された検索入力情報を受信する検索入力情報受信手段と、上記施設情報記憶手段に記憶された上記複数の上記施設情報から、上記検索入力情報が上記施設識別情報または上記特徴情報に含まれている上記施設情報である第一施設情報を検索する第一検索手段と、上記第一検索手段により検索された上記第一施設情報から上記特徴情報を取得する特徴情報取得手段と、上記施設情報記憶手段に記憶された上記複数の上記施設情報から、上記特徴情報取得手段により取得された上記特徴情報と同じものを含む上記施設情報である第二施設情報を検索する第二検索手段と、上記第二検索手段により検索された上記第二施設情報を含む施設情報を上記端末装置に送信する施設情報送信手段と、を備え、上記端末装置の上記制御部は、上記検索入力情報を上記サーバ装置に送信する検索入力情報送信手段と、上記サーバ装置から送信される、上記施設情報を受信する施設情報受信手段と、上記施設情報受信手段により受信された上記施設情報を上記出力部に出力させる施設情報出力手段と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
また、本発明の施設情報提供システムは、上記記載の施設情報提供システムにおいて、上記施設情報出力手段は、上記第一施設情報と上記第二施設情報とを区別可能に上記出力部に出力させることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の施設情報提供システムは、上記記載の施設情報提供システムにおいて、上記特徴情報には、上記施設を分類するためのカテゴリに関するカテゴリ情報が含まれており、上記特徴情報取得手段は、各々の上記カテゴリ情報が含まれている上記施設情報の数に基づいて、上記第一施設情報から少なくとも一つの上記カテゴリ情報を取得することを特徴とする。
【0013】
また、本発明の施設情報提供システムは、上記記載の施設情報提供システムにおいて、上記特徴情報取得手段は、上記第一施設情報から上記特徴情報が複数取得される場合には、当該複数の上記特徴情報から、上記第二検索手段による検索対象とする上記特徴情報を設定する検索特徴情報設定手段を備えたこと、および/または、上記施設情報出力手段は、上記第二施設情報が複数の上記特徴情報を含む場合に、当該複数の上記特徴情報から、出力対象とする上記特徴情報を設定する出力特徴情報設定手段を備えたことを特徴とする。
【0014】
また、本発明の施設情報提供システムは、上記記載の施設情報提供システムにおいて、上記特徴情報には、当該特徴情報とは異なる他の上記特徴情報との関連性または上記施設情報との関連性に応じて予め設定された優先度に関する優先度情報が含まれており、上記検索特徴情報設定手段は、上記優先度情報に基づいて、上記検索対象とする上記特徴情報を設定すること、および/または、上記出力特徴情報設定手段は、上記優先度情報に基づいて、上記出力対象とする上記特徴情報を設定することを特徴とする。
【0015】
また、本発明の施設情報提供システムは、上記記載の施設情報提供システムにおいて、上記検索特徴情報設定手段は、上記検索対象とする上記特徴情報を、当該特徴情報が含まれている上記施設情報の数に基づいて設定すること、および/または、上記出力特徴情報設定手段は、上記出力対象とする上記特徴情報を、当該特徴情報が含まれている上記施設情報の数に基づいて設定することを特徴とする。
【0016】
また、本発明の施設情報提供システムは、施設を識別するための施設識別情報と上記施設の特徴に関する特徴情報とを含む複数の施設情報を記憶する施設情報記憶手段と、上記施設情報記憶手段に記憶された上記複数の上記施設情報から、所望の上記施設を検索するために予め入力された検索入力情報が上記施設識別情報または上記特徴情報に含まれている上記施設情報である第一施設情報を検索する第一検索手段と、上記第一検索手段により検索された上記第一施設情報から上記特徴情報を取得する特徴情報取得手段と、上記施設情報記憶手段に記憶された上記複数の上記施設情報から、上記特徴情報取得手段により取得された上記特徴情報と同じものを含む上記施設情報である第二施設情報を検索する第二検索手段と、上記第二検索手段により検索された上記第二施設情報を出力部に出力させる施設情報出力手段と、を備えたことを特徴とする。
【0017】
また、本発明のサーバ装置は、出力部を備えた端末装置に通信可能に接続された、記憶部と制御部とを備えたサーバ装置であって、上記記憶部は、施設を識別するための施設識別情報と上記施設の特徴に関する特徴情報とを含む複数の施設情報を記憶する施設情報記憶手段を備え、上記制御部は、上記端末装置から送信される、所望の上記施設を検索するために予め入力された検索入力情報を受信する検索入力情報受信手段と、上記施設情報記憶手段に記憶された上記複数の上記施設情報から、上記検索入力情報が上記施設識別情報または上記特徴情報に含まれている上記施設情報である第一施設情報を検索する第一検索手段と、上記第一検索手段により検索された上記第一施設情報から上記特徴情報を取得する特徴情報取得手段と、上記施設情報記憶手段に記憶された上記複数の上記施設情報から、上記特徴情報取得手段により取得された上記特徴情報と同じものを含む上記施設情報である第二施設情報を検索する第二検索手段と、上記第二検索手段により検索された上記第二施設情報を含む施設情報を出力させるための出力制御情報を上記端末装置に送信することにより、当該施設情報を上記出力部に出力させる施設情報出力制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0018】
また、本発明の端末装置は、記憶部を備えたサーバ装置に通信可能に接続された、制御部と出力部とを備えた端末装置であって、上記記憶部は、施設を識別するための施設識別情報と上記施設の特徴に関する特徴情報とを含む複数の施設情報を記憶する施設情報記憶手段を備え、上記制御部は、所望の上記施設を検索するために予め入力された検索入力情報を上記サーバ装置に送信する検索入力情報送信手段と、上記サーバ装置から送信される、上記施設情報記憶手段に記憶された上記複数の上記施設情報から、上記検索入力情報が上記施設識別情報または上記特徴情報に含まれているとして検索された上記施設情報である第一施設情報について、上記施設情報記憶手段に記憶された上記複数の上記施設情報から、上記第一施設情報から取得された上記特徴情報と同じものを含む上記施設情報である第二施設情報を含む施設情報を受信する施設情報受信手段と、上記施設情報受信手段により受信された上記施設情報を上記出力部に出力させる施設情報出力手段と、を備えたことを特徴とする。
【0019】
また、本発明の施設情報提供装置は、制御部と記憶部と出力部とを備えた施設情報提供装置であって、上記記憶部は、施設を識別するための施設識別情報と上記施設の特徴に関する特徴情報とを含む複数の施設情報を記憶する施設情報記憶手段を備え、上記制御部は、上記施設情報記憶手段に記憶された上記複数の上記施設情報から、所望の上記施設を検索するために予め入力された検索入力情報が上記施設識別情報または上記特徴情報に含まれている上記施設情報である第一施設情報を検索する第一検索手段と、上記第一検索手段により検索された上記第一施設情報から上記特徴情報を取得する特徴情報取得手段と、上記施設情報記憶手段に記憶された上記複数の上記施設情報から、上記特徴情報取得手段により取得された上記特徴情報と同じものを含む上記施設情報である第二施設情報を検索する第二検索手段と、上記第二検索手段により検索された上記第二施設情報を上記出力部に出力させる施設情報出力手段と、を備えたことを特徴とする。
【0020】
また、本発明の施設情報提供方法は、記憶部と制御部とを備えたサーバ装置と、制御部と出力部とを備えた端末装置とを通信可能に接続した施設情報提供システムにおいて実行される施設情報提供方法であって、上記サーバ装置の上記記憶部は、施設を識別するための施設識別情報と上記施設の特徴に関する特徴情報とを含む複数の施設情報を記憶する施設情報記憶手段を備え、上記端末装置の上記制御部において実行される、所望の上記施設を検索するために予め入力された検索入力情報を上記サーバ装置に送信する検索入力情報送信ステップと、上記サーバ装置の上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される、上記検索入力情報を受信する検索入力情報受信ステップと、上記サーバ装置の上記制御部において実行される、上記施設情報記憶手段に記憶された上記複数の上記施設情報から、上記検索入力情報が上記施設識別情報または上記特徴情報に含まれている上記施設情報である第一施設情報を検索する第一検索ステップと、上記サーバ装置の上記制御部において実行される、上記第一検索ステップにて検索された上記第一施設情報から上記特徴情報を取得する特徴情報取得ステップと、上記サーバ装置の上記制御部において実行される、上記施設情報記憶手段に記憶された上記複数の上記施設情報から、上記特徴情報取得ステップにて取得された上記特徴情報と同じものを含む上記施設情報である第二施設情報を検索する第二検索ステップと、上記サーバ装置の上記制御部において実行される、上記第二検索ステップにて検索された上記第二施設情報を含む施設情報を上記端末装置に送信する施設情報送信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記サーバ装置から送信される、上記施設情報を受信する施設情報受信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記施設情報受信ステップにて受信された上記施設情報を上記出力部に出力させる施設情報出力ステップと、を含むことを特徴とする。
【0021】
また、本発明の施設情報提供方法は、施設情報提供システムにおいて実行される施設情報提供方法であって、上記施設情報提供システムは、施設を識別するための施設識別情報と上記施設の特徴に関する特徴情報とを含む複数の施設情報を記憶する施設情報記憶手段と、第一検索手段と、特徴情報取得手段と、第二検索手段と、施設情報出力手段と、を備え、上記第一検索手段が、上記施設情報記憶手段に記憶された上記複数の上記施設情報から、所望の上記施設を検索するために予め入力された検索入力情報が上記施設識別情報または上記特徴情報に含まれている上記施設情報である第一施設情報を検索する第一検索ステップと、上記特徴情報取得手段が、上記第一検索ステップにて検索された上記第一施設情報から上記特徴情報を取得する特徴情報取得ステップと、上記第二検索手段が、上記施設情報記憶手段に記憶された上記複数の上記施設情報から、上記特徴情報取得ステップにて取得された上記特徴情報と同じものを含む上記施設情報である第二施設情報を検索する第二検索ステップと、上記施設情報出力手段が、上記第二検索ステップにて検索された上記第二施設情報を出力部に出力させる施設情報出力ステップと、を含むことを特徴とする。
【0022】
また、本発明の施設情報提供方法は、出力部を備えた端末装置に通信可能に接続された、記憶部と制御部とを備えたサーバ装置において実行される施設情報提供方法であって、上記記憶部は、施設を識別するための施設識別情報と上記施設の特徴に関する特徴情報とを含む複数の施設情報を記憶する施設情報記憶手段を備え、上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される、所望の上記施設を検索するために予め入力された検索入力情報を受信する検索入力情報受信ステップと、上記施設情報記憶手段に記憶された上記複数の上記施設情報から、上記検索入力情報が上記施設識別情報または上記特徴情報に含まれている上記施設情報である第一施設情報を検索する第一検索ステップと、上記第一検索ステップにて検索された上記第一施設情報から上記特徴情報を取得する特徴情報取得ステップと、上記施設情報記憶手段に記憶された上記複数の上記施設情報から、上記特徴情報取得ステップにて取得された上記特徴情報と同じものを含む上記施設情報である第二施設情報を検索する第二検索ステップと、上記第二検索ステップにて検索された上記第二施設情報を含む施設情報を出力させるための出力制御情報を上記端末装置に送信することにより、当該施設情報を上記出力部に出力させる施設情報出力制御ステップと、を含むことを特徴とする。
【0023】
また、本発明の施設情報提供方法は、記憶部を備えたサーバ装置に通信可能に接続された、制御部と出力部とを備えた端末装置において実行される施設情報提供方法であって、上記記憶部は、施設を識別するための施設識別情報と上記施設の特徴に関する特徴情報とを含む複数の施設情報を記憶する施設情報記憶手段を備え、上記制御部において実行される、所望の上記施設を検索するために予め入力された検索入力情報を上記サーバ装置に送信する検索入力情報送信ステップと、上記サーバ装置から送信される、上記施設情報記憶手段に記憶された上記複数の上記施設情報から、上記検索入力情報が上記施設識別情報または上記特徴情報に含まれているとして検索された上記施設情報である第一施設情報について、上記施設情報記憶手段に記憶された上記複数の上記施設情報から、上記第一施設情報から取得された上記特徴情報と同じものを含む上記施設情報である第二施設情報を含む施設情報を受信する施設情報受信ステップと、上記施設情報受信ステップにて受信された上記施設情報を上記出力部に出力させる施設情報出力ステップと、を含むことを特徴とする。
【0024】
また、本発明の施設情報提供方法は、制御部と記憶部と出力部とを備えた施設情報提供装置において実行される施設情報提供方法であって、上記記憶部は、施設を識別するための施設識別情報と上記施設の特徴に関する特徴情報とを含む複数の施設情報を記憶する施設情報記憶手段を備え、上記制御部において実行される、上記施設情報記憶手段に記憶された上記複数の上記施設情報から、所望の上記施設を検索するために予め入力された検索入力情報が上記施設識別情報または上記特徴情報に含まれている上記施設情報である第一施設情報を検索する第一検索ステップと、上記第一検索ステップにて検索された上記第一施設情報から上記特徴情報を取得する特徴情報取得ステップと、上記施設情報記憶手段に記憶された上記複数の上記施設情報から、上記特徴情報取得ステップにて取得された上記特徴情報と同じものを含む上記施設情報である第二施設情報を検索する第二検索ステップと、上記第二検索ステップにて検索された上記第二施設情報を上記出力部に出力させる施設情報出力ステップと、を含むことを特徴とする。
【0025】
また、本発明のプログラムは、出力部を備えた端末装置に通信可能に接続された、記憶部と制御部とを備えたサーバ装置に実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、施設を識別するための施設識別情報と上記施設の特徴に関する特徴情報とを含む複数の施設情報を記憶する施設情報記憶手段を備え、上記制御部において、上記端末装置から送信される、所望の上記施設を検索するために予め入力された検索入力情報を受信する検索入力情報受信ステップと、上記施設情報記憶手段に記憶された上記複数の上記施設情報から、上記検索入力情報が上記施設識別情報または上記特徴情報に含まれている上記施設情報である第一施設情報を検索する第一検索ステップと、上記第一検索ステップにて検索された上記第一施設情報から上記特徴情報を取得する特徴情報取得ステップと、上記施設情報記憶手段に記憶された上記複数の上記施設情報から、上記特徴情報取得ステップにて取得された上記特徴情報と同じものを含む上記施設情報である第二施設情報を検索する第二検索ステップと、上記第二検索ステップにて検索された上記第二施設情報を含む施設情報を出力させるための出力制御情報を上記端末装置に送信することにより、当該施設情報を上記出力部に出力させる施設情報出力制御ステップと、を実行させることを特徴とする。
【0026】
また、本発明のプログラムは、記憶部を備えたサーバ装置に通信可能に接続された、制御部と出力部とを備えた端末装置に実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、施設を識別するための施設識別情報と上記施設の特徴に関する特徴情報とを含む複数の施設情報を記憶する施設情報記憶手段を備え、上記制御部において、所望の上記施設を検索するために予め入力された検索入力情報を上記サーバ装置に送信する検索入力情報送信ステップと、上記サーバ装置から送信される、上記施設情報記憶手段に記憶された上記複数の上記施設情報から、上記検索入力情報が上記施設識別情報または上記特徴情報に含まれているとして検索された上記施設情報である第一施設情報について、上記施設情報記憶手段に記憶された上記複数の上記施設情報から、上記第一施設情報から取得された上記特徴情報と同じものを含む上記施設情報である第二施設情報を含む施設情報を受信する施設情報受信ステップと、上記施設情報受信ステップにて受信された上記施設情報を上記出力部に出力させる施設情報出力ステップと、を実行させることを特徴とする。
【0027】
また、本発明のプログラムは、制御部と記憶部と出力部とを備えた施設情報提供装置に実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、施設を識別するための施設識別情報と上記施設の特徴に関する特徴情報とを含む複数の施設情報を記憶する施設情報記憶手段を備え、上記制御部において、上記施設情報記憶手段に記憶された上記複数の上記施設情報から、所望の上記施設を検索するために予め入力された検索入力情報が上記施設識別情報または上記特徴情報に含まれている上記施設情報である第一施設情報を検索する第一検索ステップと、上記第一検索ステップにて検索された上記第一施設情報から上記特徴情報を取得する特徴情報取得ステップと、上記施設情報記憶手段に記憶された上記複数の上記施設情報から、上記特徴情報取得ステップにて取得された上記特徴情報と同じものを含む上記施設情報である第二施設情報を検索する第二検索ステップと、上記第二検索ステップにて検索された上記第二施設情報を上記出力部に出力させる施設情報出力ステップと、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0028】
この発明によれば、サーバ装置は、施設を識別するための施設識別情報と施設の特徴に関する特徴情報とを含む複数の施設情報を記憶し、端末装置から送信される、所望の施設を検索するために予め入力された検索入力情報を受信し、記憶された複数の施設情報から、検索入力情報が施設識別情報または特徴情報に含まれている施設情報である第一施設情報を検索し、検索した第一施設情報から特徴情報を取得し、記憶された複数の施設情報から、取得した特徴情報と同じものを含む施設情報である第二施設情報を検索し、検索した第二施設情報を含む施設情報を端末装置に送信し、端末装置は、検索入力情報をサーバ装置に送信し、サーバ装置から送信される、施設情報を受信し、受信した施設情報を出力部に出力させる。これにより、本発明は、利用者が望む施設情報を広く提供することができるという効果を奏する。具体的には、(1)利用者が、検索システムの施設分類(業種とカテゴリ構造との関係性)等を把握していない場合や、(2)代表的な施設名のみは想起しやすいがカテゴリが分かりにくい場合、(3)特定の目的(喫煙など)のための手段として施設を想起したときのその他の施設を検索する場合等であっても、利用者の目的に合致する多様な施設情報を得ることができる。特に、利用者にとって有益な情報を提供することができるととともに、再検索の手間を軽減させることができる。
【0029】
また、本発明によれば、上記において、端末装置は、第一施設情報と第二施設情報とを区別可能に出力部に出力するので、検索入力情報に直接合致した第一施設情報と、そこから類推される第二施設情報とを、利用者に分かり易く提供することができるという効果を奏する。
【0030】
また、本発明によれば、上記において、特徴情報には、施設を分類するためのカテゴリに関するカテゴリ情報が含まれており、サーバ装置は、各々のカテゴリ情報が含まれている施設情報の数に基づいて、第一施設情報から少なくとも一つのカテゴリ情報を取得するので、第二施設情報を検索する場合に検索結果が多すぎたり少なすぎたりしないように取得するカテゴリを調整して、適切な数の施設情報を利用者に提供することができるという効果を奏する。
【0031】
また、本発明によれば、上記において、サーバ装置は、第一施設情報から特徴情報が複数取得される場合には、当該複数の特徴情報から、第二施設情報の検索対象とする特徴情報を設定し、および/または、端末装置は、第二施設情報が複数の特徴情報を含む場合に、当該複数の特徴情報から、出力対象とする特徴情報を設定するので、複数の特徴から特定の特徴に絞って検索や出力を行うことができるという効果を奏する。
【0032】
また、本発明によれば、上記において、特徴情報には、当該特徴情報とは異なる他の特徴情報との関連性または施設情報との関連性に応じて予め設定された優先度に関する優先度情報が含まれており、サーバ装置は、優先度情報に基づいて、検索対象とする特徴情報を設定すること、および/または、サーバ装置は、優先度情報に基づいて、出力対象とする特徴情報を設定するので、利用者の嗜好等に応じて優先順に検索や出力を行うことができるという効果を奏する。
【0033】
また、本発明によれば、上記において、サーバ装置は、検索対象とする特徴情報を、当該特徴情報が含まれている施設情報の数に基づいて設定すること、および/または、端末装置は、出力対象とする特徴情報を、当該特徴情報が含まれている施設情報の数に基づいて設定するので、施設の数が適切な数になるように検索または出力を行って、利用者に適切な数の施設情報を提供することができるという効果を奏する。
【0034】
なお、上記において、本発明の施設情報提供システムを一例に効果の説明をしたが、サーバ装置、端末装置、施設情報提供装置、施設情報提供方法、および、プログラムにおいても同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】図1は、第1の実施形態における施設情報提供システムの構成の一例を示すブロック図である。
【図2】図2は、本実施の形態における施設データベース206bに記憶される施設情報の一例を示す図である。
【図3】図3は、本実施の形態において、カテゴリ情報が規定するカテゴリの階層構造を模式的に示した図である。
【図4】図4は、第1の実施形態における施設情報提供システムの処理の一例を示すフローチャートである。
【図5】図5は、サーバ装置200において実行されるカテゴリ抽出処理の一例を示すフローチャートである。
【図6】図6は、施設情報切替処理の一例を示すフローチャートである。
【図7】図7は、端末装置100の出力部114に表示される表示画面の一例を示す図である。
【図8】図8は、端末装置100の出力部114に表示される表示画面の一例を示す図である。
【図9】図9は、端末装置100の出力部114に表示される表示画面の一例を示す図である。
【図10】図10は、端末装置100の出力部114に表示される表示画面の一例を示す図である。
【図11】図11は、第2の実施形態におけるサーバ装置200の構成の一例を示すブロック図である。
【図12】図12は、第2の実施形態におけるサーバ装置200の処理の一例を示すフローチャートである。
【図13】図13は、第3の実施形態における施設情報提供装置400の構成の一例を示すブロック図である。
【図14】図14は、第3の実施形態における施設情報提供装置400の処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下に、本発明にかかる施設情報提供システム、サーバ装置、端末装置、施設情報提供装置、施設情報提供方法、および、プログラムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0037】
以下、本発明の構成および処理について、第1の実施形態(施設情報提供システム)、第2の実施形態(サーバ装置(サーバ主導型))、および、第3の実施形態(施設情報提供装置(スタンドアローン型))の順にて詳細に説明する。
【0038】
[第1の実施形態]
最初に、本発明の第1の実施形態(施設情報提供システム)について、図1から図10を参照して説明する。但し、以下に示す第1の実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための施設情報提供システムを例示するものであって、本発明をこの施設情報提供システムに特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態の施設情報提供システムにも等しく適用し得るものである。例えば、第1の実施形態で例示する施設情報提供システムにおけるサーバ側と端末側の機能分散の形態は以下に限られず、同様の効果や機能を奏し得る範囲において、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0039】
[施設情報提供システムの構成]
まず、第1の実施形態における施設情報提供システムの構成の一例について、図1を参照して説明する。図1は、第1の実施形態における施設情報提供システムの構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。なお、本実施形態においては、通信型のナビゲーションを提供する施設情報提供システムを具体例として説明するが、本発明はこれに限ることなく、スタンドアローンタイプの施設情報提供システムなどにも適用可能である。
【0040】
図1に示すように、本実施形態の施設情報提供システムは、概略的に、施設情報提供等を行うことができるサーバ装置200、および、単数または複数の端末装置100、を通信可能に接続して構成される。なお、図1においては、一の端末装置100を代表的に図示しているが、これに限られず、同様の構成をもつ複数の端末装置100を備えてもよい。ここで、図1に示すように、通信には、一例として、ネットワーク300を介した有線・無線通信等の遠隔通信等を含む。また、これら施設情報提供システムの各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0041】
図1に示すように、第1の実施形態の施設情報提供システムにおいて、サーバ装置200は、概略的に、制御部202と記憶部206とを備えており、端末装置100は、位置取得部112と出力部114と入力部116と制御部102と記憶部106とを備える。
【0042】
[サーバ装置200の構成]
ここで、図1において、サーバ装置200は、施設を識別するための施設識別情報と施設の特徴に関する特徴情報とを含む複数の施設情報を記憶部206に記憶し、端末装置100から送信される、所望の施設を検索するために予め入力された検索入力情報を受信し、記憶部206に記憶される複数の施設情報から、検索入力情報が施設識別情報または特徴情報に含まれている施設情報である第一施設情報を検索し、検索した第一施設情報から特徴情報を取得し、記憶部206に記憶される複数の施設情報から、取得した特徴情報と同じものを含む施設情報である第二施設情報を検索し、第二施設情報を含む施設情報を端末装置100に送信する等の機能を有する。サーバ装置200は、通信制御インターフェース部204を介してネットワーク300を経由し、端末装置100と相互に通信可能に接続されており、制御部202と記憶部206とを備える。制御部202は、各種処理を行う制御手段である。通信制御インターフェース部204は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置(図示せず)に接続されるインターフェースであり、サーバ装置200とネットワーク300との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部204は、端末装置100等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。記憶部206は、HDD(Hard Disk Drive)等の固定ディスク装置およびSSD(Solid State Drive)等のストレージ手段であり、各種のデータベースやテーブル(地図データベース206a、および、施設データベース206b等)を格納する。
【0043】
これら記憶部206の各構成要素のうち、地図データベース206aは、地図の地図情報を記憶する地図情報記憶手段である。ここで、地図情報は、複数の縮尺のラスタ形式の地図描画用の画像、または、ベクタ形式の地図描画用の画像等であってもよい。また、地図情報は、例えば、縮尺に従ってメッシュ化された地図情報(例えば、JIS規格の第1〜3次地域区画メッシュデータ、および、100mメッシュデータ等)等の屋外地図情報であってもよい。また、地図情報は、全国および各地方の道路地図や路線図等の屋外地図情報を含んでいてもよい。また、地図情報は、例えば、高さ情報を持つ建築物(例えば、立体駐車場、駅、デパート、および、学校等)に関するフロア案内地図等の屋内地図情報を更に含んでいてもよい。
【0044】
また、地図データベース206aは、更に、地図上に表示される地図オブジェクトに関する地図オブジェクト情報を記憶していてもよい。ここで、地図オブジェクト情報は、地図上に表示される地物(例えば、ビル、住宅、および、駅等の建造物、道路、線路、橋、トンネル、等高線、海岸線、および、湖岸線等の水涯線、海、河川、湖、池、沼、公園、および、屋外施設等の場地、行政界、行政区域、ならびに、街区等)の形状についての形状情報(ポリゴン、または、ポリライン等)、地図上に表示される注記(例えば、地名、住所、電話番号、店舗、公園、ビル、および、駅等の施設名称、名所、旧跡、河川、湖、湾、山、および、森林等の俗称を含む名称、道路、橋、および、トンネル等の名称、路線名称、地点情報、ならびに、口コミ情報、施設の営業時間、店舗の取扱商品、URL、写真データ、ならびに、クーポン情報等)の注記情報、ならびに、地図上に表示される記号(例えば、山、史跡、寺社、官庁、警察署、交番、消防署、駅、医療機関、美術館、博物館、学校、工場、および、墓地等の地図記号、飲食店、食料品店、酒店、タバコ店、百貨店、ショッピングセンター、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ガソリンスタンド、金融機関、および、郵便局等の店舗記号、道路上の信号、有料道路の出入口、料金所、サービスエリア、パーキングエリア、および、インターチェンジ等の記号、駐車場、駅、ホテル、美術館、および、博物館等の施設記号、ならびに、口コミ地点記号等)の記号情報等のデータを含んでいてもよい。ここで、形状情報は、地図オブジェクト描画用の画像(例えば、ポリゴン、および、ポリライン等)を含んでいてもよい。
【0045】
また、地図情報に含まれる屋内地図情報は、施設等の構内における屋内経路についての構内経路データを含んでいてもよい。ここで、構内経路データとは、駅等の構内における移動経路データと、当該移動経路を含む地図(施設案内図)の地図情報と、に少なくとも基づくデータであってもよい。例えば、構内経路データは、施設案内図に移動経路が引いてある画像であってもよい。また、例えば、構内経路データは、更に、移動経路を説明するメッセージデータを含んでいてもよい。ここで、移動経路データに基づく移動経路とは、施設内で複数の交通機関の乗換えをする場合の改札口等を結ぶ最適経路(例えば、最短経路またはバリアフリー経路等)であってもよい。また、これら地図情報等は、地図データベース206aに予め記憶されており、サーバ装置200の制御部202は、定期的に、および/または、制御部202による処理に応じて(例えば、制御部202においてデータが必要となる契機等)、ネットワーク300を介して最新のデータを外部機器(例えば、地図情報を提供する地図提供サーバなど)等からダウンロードして地図データベース206aに記憶された地図情報等をアップデートしてもよい。
【0046】
また、施設データベース206bは、施設を識別するための施設識別情報と施設の特徴に関する特徴情報とを含む複数の施設情報を記憶する施設情報記憶手段である。本実施の形態においては、施設は、一例として、POI(point of interest)と呼ばれるものであってもよい。POIは、便利な場所や興味のある場所などとして人が知覚する特定の地点や空間や領域等であって、建造物や、設備、店舗、会社、事務所、公共施設、娯楽施設、および、屋外施設、観光スポットや景勝地などの地点や地物や領域等であってもよい。ここで、店舗は、例えば、飲食店、食料品店、酒店、タバコ店、百貨店、ショッピングセンター、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ガソリンスタンド、金融機関、郵便局、立体駐車場、ならびに、ホテルおよび旅館等の宿泊施設等であってもよい。また、公共施設は、例えば、官庁、警察署、交番、消防署、駅、医療機関、美術館、博物館、および、学校等であってもよい。また、娯楽施設は、例えば、映画館、劇場、遊園地、パチンコ店、カジノ、および、競馬場等であってもよい。また、屋外施設は、バスターミナル、公園、遊園地、キャンプ場、連絡通路、屋外駐車場、および、動物園等であってもよい。また、POIは、一時的に行われるイベント(例えば、祭り、展示会、博覧会、試合、コンサート、および、フリーマーケット等)の会場であってもよい。
【0047】
本実施の形態において、施設を識別するための施設識別情報は、施設の名称(地点名称)や、施設ID、施設の地点や位置(座標)や緯度経度高度、施設の電話番号、施設の住所、URL等であってもよい。また、本実施の形態において、施設の特徴に関する特徴情報は、種別(カテゴリ)等の属性、営業時間、喫煙スペースの有無等の用途・設備、取扱商品、価格(例えば、予算額や平均使用料金や価格帯など)、評判、ランキング、立ち寄りやすさ、レコメンドスコア、写真データ、クーポン情報、口コミ(例えば、口コミ評価およびユーザコメントなど)、使用条件、使用可能性、施設規模、当該施設情報へのアクセス回数またはアクセス頻度等の参照率、施設の存在する地点の立地(都市部、郊外、港湾部、および、駅周辺等)および用途制限等、行政区画、並びに、当該施設情報の更新日時等の情報を含んでいてもよい。ここで、特徴情報は、施設(POI)を分類するためのカテゴリに関するカテゴリ情報が含まれてもよい。図2は、本実施の形態における施設データベース206bに記憶される施設情報の一例を示す図である。
【0048】
図2に示すように、一例として、施設情報は、施設を識別するための施設識別情報(例えば、「○○バーガー AA店」等の施設名称)と特徴情報から構成される。また、特徴情報は、施設が含まれるカテゴリを示すカテゴリ情報(例えば、「飲食店」等の店舗種別)や、施設の属性を示す属性情報(例えば、営業時間「7:00〜23:00」)等を含んでもよい。なお、図2の例では、カテゴリ情報により規定されるカテゴリは、カテゴリ1〜3の階層で分類されており、例えば、「○○バーガー AA店」では、比較的小分類のカテゴリ1では、「○○バーガー」に分類されるが、中分類のカテゴリ2では、「ファストフード」に分類され、比較的大分類のカテゴリ3では、「飲食店」に分類されている。ここで、図3は、本実施の形態において、カテゴリ情報が規定するカテゴリの階層構造を模式的に示した図である。図3に示すように、飲食店等の各施設(POI)を、階層的に分類することができる。なお、施設情報のデータ構造は、リレーショナル型を前提としてもよく、また、ツリー型(階層型)としてもよい。また、施設情報に含まれる特徴情報は、当該特徴情報とは異なる他の特徴情報との関連性または施設情報との関連性に応じて予め設定された優先度に関する優先度情報が含まれてもよい。例えば、優先度は、各施設やカテゴリ等に応じて、他の特徴情報との関連性に応じて定義されたものでもよい。
【0049】
これら施設情報は、施設データベース206bに予め記憶されており、サーバ装置200の制御部202は、定期的に、および/または、制御部202による処理に応じて(例えば、制御部202においてデータが必要となる契機等)、ネットワーク300を介して最新のデータを外部機器600(例えば、施設情報を提供する施設情報提供サーバなど)等からダウンロードして施設データベース206bに記憶された施設情報をアップデートしてもよい。
【0050】
また、制御部202は、OS(Operating System)等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部202は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部202は、機能概念的に、検索入力情報受信部202a、第一検索部202b、特徴情報取得部202c、第二検索部202e、および、施設情報送信部202fを備える。
【0051】
このうち、検索入力情報受信部202aは、端末装置100から送信される、所望の施設を検索するために予め入力された検索入力情報を受信する検索入力情報受信手段である。例えば、検索入力情報は、利用者により入力された検索キーワード等の文字データ等である。ここで、検索入力情報は、端末装置100の利用者の現在位置情報を含んでもよい。
【0052】
また、第一検索部202bは、施設データベース206bに記憶された複数の施設情報から、検索入力情報受信部202aにより受信された検索入力情報が施設識別情報または特徴情報に含まれている施設情報である第一施設情報を検索する第一検索手段である。例えば、第一検索部202bは、検索キーワード等の検索入力情報に一致または対応する施設情報を、施設データベース206bから検索することにより、第一施設情報を取得してもよい。ここで、検索キーワード等の検索入力情報は、施設識別情報または特徴情報の一方に含まれていればよく、両方に含まれていてもよい。なお、検索入力情報に現在位置情報が含まれる場合、第一検索部202bは、施設データベース206bに記憶される施設情報の緯度経度等を参照して、現在位置情報が規定する現在位置から所定の範囲(地図表示領域等)に存在する施設(POI)に絞り込んで第一施設情報の検索を行ってもよい。
【0053】
また、特徴情報取得部202cは、第一検索部202bにより検索された第一施設情報から特徴情報を取得する特徴情報取得手段である。例えば、特徴情報取得部202cは、第一検索部202bにより第一施設情報として検索された、施設データベース206bに記憶された施設情報に含まれる特徴情報を取得してもよい。ここで、特徴情報取得部202cは、各々の特徴情報(カテゴリ情報や属性情報等)が含まれている施設情報の数に基づいて、第一施設情報から少なくとも一つのカテゴリ情報を取得してもよい。例えば、階層化されたカテゴリ情報に関して、小分類に比較して大分類では、多数の施設情報を含むことになるが、利用者に、関連性の少ない無数の施設情報を提供するよりも、検索入力情報に関連した、適切な数の施設情報を提供する方が有益であると考えられる。そのため、特徴情報取得部202cは、一例として、所定数以内の数の施設情報を含む特徴情報(カテゴリ情報等)を選択して取得してもよい。このほか、特徴情報取得部202cは、複数の施設情報の中で、施設数が最も少ないもの(最も下位概念にあたるカテゴリ情報)や、地域や範囲を考慮した施設数に基づくもの(検索入力情報に含まれる現在位置情報に基づいて現在位置から3km以内での施設など)に関する特徴情報を取得してもよい。ここで、図1に示すように、特徴情報取得部202cは、検索特徴情報設定部202dを更に備えてもよい。
【0054】
検索特徴情報設定部202dは、第一検索部202bにより検索された第一施設情報から特徴情報が複数取得される場合に、当該複数の特徴情報から、第二検索部202eによる検索対象とする特徴情報を設定する検索特徴情報設定手段である。例えば、検索特徴情報設定部202dは、第一検索部202bにより検索された第一施設情報のうち、一つの施設情報が複数の特徴情報を有する場合や、複数の施設が特定された場合等において、取得する特徴情報を絞り込んでもよい(第二検索部202eによる検索前の絞込み)。一例として、検索特徴情報設定部202dは、施設データベース206bに記憶された施設情報の特徴情報に含まれる優先度情報に基づいて、第二検索部202eによる検索対象とする特徴情報を設定してもよい。例えば、検索特徴情報設定部202dは、複数の特徴情報の中から、最も優先度が上位の特徴情報を、検索対象として設定してもよい。この他、検索特徴情報設定部202dは、特徴情報を有する施設数に応じて、検索対象とする特徴情報を設定してもよい。例えば、検索特徴情報設定部202dは、第二施設情報の検索結果として多くの施設が得られる特徴情報を設定してもよく、第一施設情報として特定された施設の中で共通する特徴情報を設定してもよい。なお、検索特徴情報設定部202dは、サーバ装置200側で判定して設定することなく、利用者に選択させてもよい。例えば、検索特徴情報設定部202dは、端末装置100の後述する出力特徴情報設定部102fの処理により、設定された特徴情報を端末装置100から受信して記憶部206に格納しておき、次回以降、記憶部206に格納された特徴情報を利用者の嗜好を反映するものとして設定してもよい。
【0055】
また、第二検索部202eは、施設データベース206bに記憶された複数の施設情報から、特徴情報取得部202cにより取得された特徴情報と同じものを含む施設情報である第二施設情報を検索する第二検索手段である。例えば、第二検索部202eは、特徴情報取得部202cにより取得された特徴情報に一致または対応する特徴情報をもつ施設情報を、施設データベース206bから検索することにより、第二施設情報を取得してもよい。ここで、第二検索部202eは、特徴情報取得部202cにより取得された特徴情報と同じものが含まれており且つ第一検索部202bにより検索された第一施設情報とは異なる施設情報である第二施設情報を検索してもよい。なお、検索入力情報に現在位置情報が含まれる場合、第二検索部202eは、施設データベース206bに記憶される施設情報の緯度経度等を参照して、現在位置情報が規定する現在位置から所定の範囲(地図表示領域等)に存在する施設(POI)に絞り込んで第二施設情報の検索を行ってもよい。
【0056】
また、施設情報送信部202fは、第二検索部202eにより検索された第二施設情報を含む施設情報を、端末装置100に送信する施設情報送信手段である。ここで、施設情報送信部202fは、更に、第一検索部202bにより検索された第一施設情報を含む施設情報を、端末装置100に送信してもよい。また、施設情報送信部202fは、第一施設情報の地点または第二施設情報の地点を含む地図データを地図データベース206aから取得して、施設情報に格納して送信してもよい。また、施設情報送信部202fは、第一施設情報や第二施設情報の地点をアイコン等で重畳させた地図データを端末装置100に送信してもよい。
【0057】
[端末装置100の構成]
また、図1において、端末装置100は、検索入力情報をサーバ装置200に送信し、サーバ装置200から送信される、施設情報を受信し、受信した施設情報を出力部114に出力させる等の機能を有する。端末装置100は、例えば、一般に市販されるデスクトップ型またはノート型のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置、携帯電話、スマートフォン、PHS、およびPDA等の携帯端末装置、および、走行経路案内等を行なうナビゲーション端末(例えば、カーナビゲーション装置など)等である。ここで、端末装置100は、インターネットブラウザ等を搭載していてもよく、経路案内アプリケーション、乗換案内アプリケーション、および情報検索アプリケーション等を搭載していてもよい。また、端末装置100は、リアルタイムに現在位置測位が行えるよう、GPS機能やIMES機能等を有する位置取得部112を備えていてもよい。また、端末装置100は、出力部114と入力部116を備える。
【0058】
ここで、出力部114は、アプリケーション等の表示画面を表示する表示手段(例えば、液晶または有機EL等から構成されるディスプレイおよびモニタ等)であってもよい。また、出力部114は、音声情報を音声として出力する音声出力手段(例えば、スピーカ等)であってもよい。また、入力部116は、例えば、キー入力部、タッチパネル、キーボード、および、音声入力を行うマイク等であってもよい。また、入出力制御インターフェース部108は、位置取得部112、出力部114、および、入力部116等の制御を行う。
【0059】
ここで、位置取得部112は、例えば、位置発信装置500から発信される位置情報信号を受信する信号受信手段であってもよい。ここで、位置発信装置500は、位置情報信号(GPS信号)を発信するGPS装置であってもよい。また、位置発信装置500は、端末装置100との間で無線通信を行うための装置等である基地局(例えば、携帯電話、自動車電話、および、PHSの基地局等)であってもよい。また、位置発信装置500は、GPS信号と類似した特徴を持つ位置情報信号を用いて屋内測位を可能とするIMES(Indoor Message System)技術を実現するIMES装置であってもよい。なお、IMES技術は測位衛星システムである準天頂衛星の枠組みから発案されたシステムである。
【0060】
また、位置発信装置500は、屋外で受信したGPS信号を屋内で発信するGPSリピータであってもよい。また、位置発信装置500は、建物(例えば、立体駐車場等)内の各フロアや地下構造物(例えば、地下鉄駅、地下街、地下連絡通路、および地下駐車場等)の各所に任意に設置される小型発信装置であってもよい。なお、この小型発信装置には、設置場所に応じた自己位置情報(位置ID等)が割り振られている。そして、端末装置100が通信可能範囲に入ると、端末装置100は、小型発信装置から送信される自己位置情報を位置情報信号として受信する。この際の通信方式は、例えば、RFID(Radio Frequency Identification)タグシステムやBluetooth(登録商標)等の各種近距離無線方式や、赤外線通信方式等であってもよい。また、位置発信装置500は、無線LANのアクセスポイントであってもよい。本実施形態において、位置取得部112は、無線LAN信号等を受信して、アクセスポイントの識別情報を取得してもよい。そして、制御部102は、位置取得部112にて取得したアクセスポイント固有の識別情報からアクセスポイントの位置を特定して位置情報を取得してもよい。また、本実施形態において、制御部102は、位置取得部112にて取得された位置情報信号から、緯度、経度、および、高さ情報を含む位置情報を算出してもよい。ここで、位置情報は、緯度および経度により特定される絶対位置の他、基準となる位置からの相対位置を示すものであってもよい。
【0061】
ここで、位置取得部112は、端末装置100の変化量(例えば、ベクトル量等)を検出する速度センサ、加速度センサ、方位センサ、および、距離センサ等を備えていてもよい。ここで、位置取得部112は、速度センサにて速度を検出してもよい。また、位置取得部112は、加速度センサにて加速度を検出してもよい。また、位置取得部112は、方位センサにて方位(例えば、東・西・南・北・天・地等)および傾きを検出してもよい。また、位置取得部112は、距離センサにて移動距離(変位)を検出してもよい。ここで、速度センサは、レーザドップラ振動計等であってもよく、検出したドップラー効果によって生じた周波数の差等から端末装置100の速度を検出してもよい。また、加速度センサは、機械式加速度センサ、FBG光ファイバ式等の光学式加速度センサ、および、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)加速度センサ等の半導体式加速度センサなどであってもよい。また、方位センサには、絶対走行方位を検出する地磁気センサ、および、相対走行方位を検出する光ジャイロ等が使用されてもよい。また、方位センサは、地磁気センサと加速度センサを組み合わせることで方位および傾きに関する情報を取得できる電子コンパス等であってもよい。また、距離センサは、端末装置100が車両用の情報処理端末である場合、車軸の回転数に比例してパルス信号を発生させ、パルス信号の数量に比例した移動距離を検出してもよい。
【0062】
また、位置取得部112は、更に、通信装置を備えていてもよく、端末装置100が車両用の情報処理端末である場合、各車両に搭載された当該通信装置の車車間通信から自車位置を示す位置情報を取得してもよい。また、位置取得部112は、地図情報に基づいて端末装置100の利用者の現在位置を示す位置情報を取得してもよい。
【0063】
また、通信制御インターフェース部104は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置(図示せず)に接続されるインターフェースであり、端末装置100とネットワーク300との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部104は、サーバ装置200等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。また、ネットワーク300は、端末装置100およびサーバ装置200と、外部の地図提供サーバ等の外部機器または外部システムとを相互に接続する機能を有し、例えば、インターネット、電話回線網(携帯端末回線網および一般電話回線網等)、イントラネット、または、電力線通信(PLC)等であってもよい。
【0064】
また、記憶部106は、HDDやSSD等の大容量のストレージ手段、および/または、SRAM(Static Random Access Memory)等を用いて構成される小容量高速メモリ(例えば、キャッシュメモリ)等のストレージ手段であり、各種のデータベースやファイルやテーブル(施設情報ファイル106a等)を格納してもよい。ここで、記憶部106は各種のファイル等を一時的に記憶するものであってもよい。
【0065】
ここで、施設情報ファイル106aは、施設情報受信部102dにより受信される施設情報を記憶する施設情報記憶手段である。
【0066】
この他、記憶部106は、上述した地図データベース206aと同様に、地図データを予め記憶してもよく、端末装置100の制御部102は、定期的に、および/または、制御部102による処理に応じて(例えば、制御部102においてデータが必要となる契機等)、ネットワーク300を介して最新のデータを外部機器(例えば、地図情報を提供する地図提供サーバなど)等からダウンロードして記憶部106に記憶された地図情報等をアップデートしてもよい。
【0067】
また、制御部102は、OS等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部102は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部102は、機能概念的に、現在位置情報取得部102a、検索入力情報取得部102b、検索入力情報送信部102c、施設情報受信部102d、および、施設情報出力部102eを備える。
【0068】
このうち、現在位置情報取得部102aは、端末装置100の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。ここで、現在位置情報取得部102aは、端末装置100の利用者の現在位置情報を所定時間(所定周期)ごと(例えば、1秒ごと、または、3分ごと等)に取得してもよい。また、現在位置情報取得部102aは、位置取得部112にて位置発信装置500から受信した位置情報信号から算出した位置情報を端末装置100の利用者の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報取得部102aは、利用者により入力部116を介して入力された現在位置についての位置座標等の位置情報を端末装置100の利用者の現在位置情報として取得してもよい。ここで、利用者により入力部116を介して入力された現在位置情報に基づく現在位置は、利用者が現実に存在する位置であってもよく、利用者により任意に選択された仮想の現在位置(一例として、東京にいる利用者により選択された大阪の駅や空港等の任意の地点)であってもよい。例えば、現在位置情報取得部102aは、入力部116を介して利用者に出力部114に表示された地図情報に基づく表示画面上で指定(例えば、タッチパネル式の出力部114での指定操作等)させた座標を端末装置100の利用者の現在位置情報として取得してもよい。一例として、現在位置情報取得部102aは、出力部114に表示された地図の表示画面の中心座標や縮尺など、表示中の地図の表示領域や範囲を規定する情報を、現在位置情報として取得してもよい。
【0069】
また、検索入力情報取得部102bは、所望の施設を検索するための検索入力情報を取得する検索入力情報取得手段である。例えば、検索入力情報取得部102bは、利用者に入力部116を介して、フリーワード入力等により検索キーワードを入力させ、入力された文字データを検索入力情報として取得してもよい。また、検索入力情報取得部102bは、マイク等の入力部116を介して、利用者が音声入力を行うよう制御し、入力された音声データに基づいて音声認識処理等を行うことにより文字データの検索入力情報を取得してもよい。なお、検索入力情報取得部102bは、音声データそのものを検索入力情報として取得し、サーバ装置200において音声認識処理等を実行させてもよい。また、検索入力情報取得部102bは、カテゴリ等の一覧を出力部114にリスト表示させ、入力部116を介して利用者により選択されたカテゴリ等を検索入力情報として取得してもよい。
【0070】
また、検索入力情報送信部102cは、検索入力情報取得部102bにより取得された検索入力情報を、サーバ装置200に送信する検索入力情報送信手段である。ここで、検索入力情報送信部102cは、現在位置情報取得部102aにより取得された現在位置情報を含む検索入力情報を、サーバ装置200に送信してもよい。
【0071】
また、施設情報受信部102dは、サーバ装置200から送信される、施設情報を受信する施設情報受信手段である。ここで、施設情報受信部102dは、受信した施設情報を施設情報ファイル106aに格納してもよい。
【0072】
また、施設情報出力部102eは、施設情報受信部102dにより受信された施設情報を出力部114に出力させる施設情報出力手段である。ここで、施設情報出力部102eは、施設情報受信部102dにより受信された施設情報に含まれる、第一施設情報と第二施設情報とを区別可能に出力部114に出力させてもよい。例えば、施設情報出力部102eは、ディスプレイ等の出力部114の表示画面上において、施設の色や大きさや表示態様(点滅など)等を第一施設情報と第二施設情報の間で変更してもよく、スピーカ等の出力部114の音声出力において、音程や声色等を第一施設情報と第二施設情報の間で変更してもよい。
【0073】
ここで、施設情報出力部102eは、施設情報受信部102dにより受信された施設情報に含まれる地図データまたは記憶部106に記憶される地図データ上に、施設情報を重畳させて出力部114に表示させてもよい。また、施設情報出力部102eは、現在位置情報取得部102aにより取得される現在位置情報の更新に応じて、地図データ上に現在位置マーク等を表示してもよく、地図データの中心座標を現在位置に変更してもよい。ここで、図1に示すように、施設情報出力部102eは、出力特徴情報設定部102fを更に備えてもよい。
【0074】
出力特徴情報設定部102fは、第二施設情報が複数の特徴情報を含む場合に、当該複数の特徴情報から、出力対象とする特徴情報を設定する出力特徴情報設定手段である。例えば、出力特徴情報設定部102fは、サーバ装置200の第二検索部202eにより検索された第二施設情報において、複数の特徴情報に属する施設情報がある場合や、複数の施設が特定された場合等において、出力対象とする特徴情報を絞り込んでもよい(第二検索部202eによる検索後の絞込み)。また、出力特徴情報設定部102fは、各施設情報の特徴情報に対応付けられた優先度情報に基づいて、出力対象とする特徴情報を設定してもよい。例えば、出力特徴情報設定部102fは、複数の特徴情報の中から、最も優先度が上位の特徴情報を、検索対象として設定してもよい。この他、出力特徴情報設定部102fは、特徴情報が含まれている施設情報の数に基づいて、出力対象とする特徴情報を設定してもよい。例えば、出力特徴情報設定部102fは、第二施設情報の検索結果として多くの施設が得られる特徴情報を設定してもよく、第一施設情報として特定された施設の中で共通する特徴情報を設定してもよい。なお、出力特徴情報設定部102fは、複数の特徴情報の中から、利用者に入力部116を介して選択させてもよい。例えば、出力特徴情報設定部102fは、複数の特徴情報を出力部114にリスト表示させ、利用者により入力部116を介して選択された特徴情報を設定してもよい。なお、出力特徴情報設定部102fは、利用者により選択された特徴情報を記憶部106に格納しておき、次回以降、記憶部106に格納された特徴情報を利用者の嗜好を反映するものとして設定してもよく、また、設定した特徴情報をサーバ装置200に送信してもよい。出力特徴情報設定部102fは、利用者により入力部116を介して、受信した第二施設情報にはない特徴情報が入力された場合、検索入力情報送信部102cに、当該特徴情報を切換要求として示す検索入力情報をサーバ装置200に送信させ、再検索された施設情報を施設情報受信部102dにより受信させてもよい。
【0075】
以上で、第1の実施形態における施設情報提供システムの構成の一例の説明を終える。
【0076】
[施設情報提供システムの処理]
次に、このように構成された第1の実施形態における施設情報提供システムの処理の一例について、図4から図10を参照して詳細に説明する。図4は、第1の実施形態における施設情報提供システムの処理の一例を示すフローチャートである。
【0077】
図4に示すように、まず、端末装置100の検索入力情報取得部102bは、所望の施設を検索するための検索入力情報を取得する(ステップSA−1)。例えば、検索入力情報取得部102bは、利用者に入力部116を介して、フリーワード入力等により検索キーワードを入力させ、入力された文字データを検索入力情報として取得してもよい。また、検索入力情報取得部102bは、マイク等の入力部116を介して、利用者が音声入力を行うよう制御してもよい。なお、検索入力情報取得部102bは、音声データそのものを検索入力情報として取得してもよく、音声認識処理等を行うことにより文字データに変換して取得してもよい。また、検索入力情報取得部102bは、カテゴリ等の一覧を出力部114にリスト表示させ、入力部116を介して利用者により選択されたカテゴリ等を検索入力情報として取得してもよい。
【0078】
そして、端末装置100の検索入力情報送信部102cは、検索入力情報取得部102bにより取得された検索入力情報を、サーバ装置200に送信する(ステップSA−2)。ここで、検索入力情報送信部102cは、現在位置情報取得部102aにより取得された現在位置情報を含む検索入力情報を、サーバ装置200に送信してもよい。なお、現在位置情報取得部102aは、出力部114に表示中の地図の表示領域や範囲を規定する情報(中心座標や縮尺等)を、現在位置情報として取得してもよい。
【0079】
そして、サーバ装置200の検索入力情報受信部202aは、端末装置100から送信された検索入力情報を受信する(ステップSA−3)。
【0080】
そして、サーバ装置200の第一検索部202bは、施設データベース206bに記憶された複数の施設情報から、検索入力情報受信部202aにより受信された検索入力情報が施設識別情報または特徴情報に含まれている施設情報である第一施設情報を検索する(ステップSA−4)。例えば、第一検索部202bは、検索キーワード等の検索入力情報に一致または対応する施設情報を、施設データベース206bから検索することにより、第一施設情報を取得してもよい。ここで、検索入力情報に現在位置情報が含まれる場合、第一検索部202bは、施設データベース206bに記憶される施設情報の緯度経度等を参照して、現在位置情報が規定する現在位置から所定の範囲(地図表示領域等)に存在する施設(POI)に絞り込んで第一施設情報の検索を行ってもよい。
【0081】
そして、サーバ装置200の特徴情報取得部202cは、第一検索部202bにより検索された第一施設情報から特徴情報を取得する(ステップSA−5)。例えば、特徴情報取得部202cは、第一検索部202bにより第一施設情報として検索された、施設データベース206bに記憶された施設情報に含まれる特徴情報を取得してもよい。ここで、特徴情報取得部202cは、各々の特徴情報(カテゴリ情報や属性情報等)が含まれている施設情報の数に基づいて、第一施設情報から少なくとも一つのカテゴリ情報を取得してもよい。一例として、特徴情報取得部202cは、所定数以内の数の施設情報を含む特徴情報(カテゴリ情報等)を選択して取得してもよい。このほか、特徴情報取得部202cは、複数の施設情報の中で、施設数が最も少ないもの(最も下位概念にあたるカテゴリ情報)や、地域や範囲を考慮した施設数に基づくもの(検索入力情報に含まれる現在位置情報に基づいて現在位置から3km以内での施設など)に関する特徴情報を取得してもよい。
【0082】
そして、サーバ装置200の第二検索部202eは、施設データベース206bに記憶された複数の施設情報から、特徴情報取得部202cにより取得された特徴情報(検索特徴情報設定部202dにより設定された特徴情報等)と同じものを含む施設情報である第二施設情報を検索する(ステップSA−6)。例えば、第二検索部202eは、特徴情報取得部202cにより取得された特徴情報に一致または対応する特徴情報をもつ施設情報を、施設データベース206bから検索することにより、第二施設情報を取得してもよい。なお、検索入力情報に現在位置情報が含まれる場合、第二検索部202eは、施設データベース206bに記憶される施設情報の緯度経度等を参照して、現在位置情報が規定する現在位置から所定の範囲(地図表示領域等)に存在する施設(POI)に絞り込んで第二施設情報の検索を行ってもよい。
【0083】
そして、サーバ装置200の施設情報送信部202fは、第二検索部202eにより検索された第二施設情報を含む施設情報を、端末装置100に送信する(ステップSA−7)。ここで、施設情報送信部202fは、更に、第一検索部202bにより検索された第一施設情報を施設情報に含めて端末装置100に送信してもよい。また、施設情報送信部202fは、第一施設情報の地点および第二施設情報の地点を含む地図データを地図データベース206aから取得して、施設情報に格納して送信してもよい。また、施設情報送信部202fは、第一施設情報や第二施設情報の地点をアイコン等で重畳させた地図データを端末装置100に送信してもよい。
【0084】
そして、端末装置100の施設情報受信部102dは、サーバ装置200から送信される、施設情報を受信する(ステップSA−8)。ここで、施設情報受信部102dは、受信した施設情報を施設情報ファイル106aに格納してもよい。
【0085】
そして、端末装置100の施設情報出力部102eは、施設情報受信部102dにより受信された施設情報を出力部114に出力させる(ステップSA−9)。ここで、施設情報出力部102eは、施設情報受信部102dにより受信された施設情報に含まれる、第一施設情報と第二施設情報とを区別可能に出力部114に出力させてもよい。例えば、施設情報出力部102eは、ディスプレイ等の出力部114の表示画面上において、施設の色や大きさや表示態様(点滅など)等を第一施設情報と第二施設情報の間で変更してもよく、スピーカ等の出力部114の音声出力において、音程や声色等を第一施設情報と第二施設情報の間で変更してもよい。ここで、施設情報出力部102eは、施設情報受信部102dにより受信された施設情報に含まれる地図データまたは記憶部106に記憶される地図データ上に、施設情報を重畳させて出力部114に表示させてもよい。また、施設情報出力部102eは、現在位置情報取得部102aにより取得される現在位置情報の更新に応じて、地図データ上に現在位置マーク等を表示してもよく、地図データの中心座標を現在位置に変更してもよい。
【0086】
以上が、第1の実施形態における施設情報提供システムの処理の一例である。
【0087】
[カテゴリ抽出処理]
つづいて、上述した施設情報提供システムの処理において、サーバ装置200の特徴情報取得処理(ステップSA−5)の具体例として、カテゴリ抽出処理の一例について、以下に図5を参照して説明する。図5は、サーバ装置200において実行されるカテゴリ抽出処理の一例を示すフローチャートである。このカテゴリ抽出処理においては、サーバ装置200の特徴情報取得部202cが、各々のカテゴリ情報が含まれている施設情報の数に基づいて、第一施設情報から少なくとも一つのカテゴリ情報を取得する。なお、カテゴリは、図3を用いて上述したように、階層化して分類されている。
【0088】
図5に示すように、まず、特徴情報取得部202cは、第一検索部202bにより検索された第一施設情報の特徴情報に含まれる階層化されたカテゴリ情報のうち、最も下位階層のカテゴリ情報を仮取得する(ステップSB−1)。
【0089】
そして、特徴情報取得部202cは、最も下位階層から一つ上位の階層のカテゴリ情報を特定する(ステップSB−2)。
【0090】
そして、特徴情報取得部202cは、施設データベース206bに記憶された施設情報に基づいて、特定したカテゴリ情報を有する施設情報の数(施設数)を判定し、施設数が所定の閾値以内であるか否かを判定する(ステップSB−3)。ここで、特徴情報取得部202cは、検索入力情報に現在位置情報が含まれる場合、現在位置情報が示す現在位置から所定範囲内にある施設に限定して施設数を判定してもよい。また、施設数の閾値は、一定であることに限らず、特徴情報取得部202cは、カテゴリ情報の階層によって変化させてもよい。
【0091】
施設数が閾値を超える場合(ステップSB−3,No)、特徴情報取得部202cは、当該カテゴリ情報を仮取得しないが(ステップSB−6)、施設数が閾値以内である場合(ステップSB−3,Yes)、特徴情報取得部202cは、当該カテゴリ情報を仮取得する(ステップSB−4)。
【0092】
そして、特徴情報取得部202cは、仮取得したカテゴリ情報より上位の階層のカテゴリ情報があるか否かを判定し(ステップSB−5)、上位階層のカテゴリ情報がある場合(ステップSB−5,Yes)、ステップSB−2に処理を戻し、上述した処理を繰り返す。
【0093】
上位階層のカテゴリ情報がない場合(ステップSB−5,No)、または、施設数が閾値を超えたためにカテゴリ情報を仮取得しなかった場合(ステップSB−6)、特徴情報取得部202cは、仮取得したカテゴリ情報のうち、最上位の階層のカテゴリ情報を取得する(ステップSB−7)。
【0094】
以上が、カテゴリ抽出処理の一例である。なお、上述の例では、特徴情報取得部202cは、各々のカテゴリ情報が含まれている施設情報の数に基づいて第一施設情報からカテゴリ情報を取得したが、特徴情報取得処理(ステップSA−5)は、この例に限られない。例えば、特徴情報取得部202cの検索特徴情報設定部202dは、第一検索部202bにより検索された第一施設情報から特徴情報が複数取得される場合に、当該複数の特徴情報から、第二検索部202eによる検索対象とする特徴情報を設定してもよい。例えば、検索特徴情報設定部202dは、第一検索部202bにより検索された第一施設情報のうち、一つの施設情報が複数の特徴情報を有する場合や、複数の施設が特定された場合等において、取得する特徴情報を絞り込んでもよい。一例として、検索特徴情報設定部202dは、施設データベース206bに記憶された施設情報の特徴情報に含まれる優先度情報に基づいて、第二検索部202eによる検索対象とする特徴情報を設定してもよい。例えば、検索特徴情報設定部202dは、複数の特徴情報の中から、最も優先度が上位の特徴情報を、検索対象として設定してもよい。また、カテゴリ情報に限らず、検索特徴情報設定部202dは、特徴情報を有する施設数に応じて、検索対象とする特徴情報を設定してもよい。例えば、検索特徴情報設定部202dは、第二施設情報の検索結果として多くの施設が得られる特徴情報を設定してもよく、第一施設情報として特定された施設の中で共通する特徴情報を設定してもよい。なお、検索特徴情報設定部202dは、サーバ装置200側で判定して設定することなく、利用者に選択させてもよい。例えば、検索特徴情報設定部202dは、端末装置100の後述する出力特徴情報設定部102fの処理により、設定された特徴情報を端末装置100から受信して記憶部206に格納しておき、次回以降、記憶部206に格納された特徴情報を利用者の嗜好を反映するものとして設定してもよい。
【0095】
また、上述したカテゴリ抽出処理の例では、ステップSB−7において、所定数以内の施設情報を取得する場合等のために、閾値以内であるカテゴリ情報のうちの最上位階層のカテゴリ情報を取得する構成としているが、所定数以上の施設情報を取得する場合等のために、閾値以上のカテゴリ情報のうちの最下位階層のカテゴリ情報を取得するようにしてもよい。また、最上位階層・最下位階層のカテゴリ情報(1つのみ)に限定せず、閾値以内/以上のカテゴリ情報を、全て又はその中のいくつか、を取得するようにしてもよい。
【0096】
[施設情報切替処理]
つづいて、上述した施設情報提供システムの処理において、端末装置100の施設情報出力処理(ステップSA−9)の具体例として、施設情報切替処理の一例について、以下に図6から図10を参照して説明する。この施設情報切替処理においては、端末装置100の施設情報出力部102eの処理により、利用者の特徴情報の選択に従って、表示する施設情報を切り替える処理を行う。図6は、施設情報切替処理の一例を示すフローチャートであり、図7から図10は、端末装置100の出力部114に表示される表示画面の一例を示す図である。
【0097】
上述したステップSA−1において、利用者が入力部116を介して、一例として図7に示す表示画面のキーワード入力領域MA−1に検索キーワードを入力し、検索ボタンMA−2を押下(クリック等)すると、上述したステップSA−2〜SA−7の処理が実行される。
【0098】
そして、図6に示すように、施設情報受信部102dが、検索キーワードに基づいて検索された第二施設情報を含む施設情報を受信すると(ステップSA−8)、端末装置100の施設情報出力部102eは、施設情報の出力処理を行う(ステップSA−9)。
【0099】
この例では、まず、施設情報出力部102eの出力特徴情報設定部102fは、第二施設情報による複数の特徴情報から、出力対象とする特徴情報を設定する(ステップSA−91)。例えば、出力特徴情報設定部102fは、複数の特徴情報の中から、利用者に入力部116を介して選択させてもよい。一例として、出力特徴情報設定部102fは、複数の特徴情報を出力部114にリスト表示させ、利用者により入力部116を介して選択された特徴情報を設定してもよい。
【0100】
そして、施設情報出力部102eは、施設情報受信部102dにより受信された第一施設情報と、出力特徴情報設定部102fの処理により設定された特徴情報に対応する第二施設情報とを、出力部114に出力する(ステップSA−92)。ここで、図8は、施設情報出力部102eにより地図上に重畳表示される第一施設情報と第二施設情報の一例を示す図である。なお、図8から図10において、実線の吹き出しは、第一施設情報の地点を示し、破線の吹き出しは、第二施設情報の地点を示している。
【0101】
図8に示すように、この例では、検索キーワードとして「Mバーガー」が利用者により入力されたので、検索キーワード表示領域MA−3に、第一施設情報として表示中の施設が「Mバーガー」に関する検索結果であることが示される。すなわち、図8において、施設「A」および施設「B」は、検索キーワード「Mバーガー」にヒットしたPOIであり、第一施設情報の検索結果を示している。また、図8に示すように、この例では、初期の特徴情報として「ファストフード」が設定されていることが、表示分類プルダウンメニューMA−4に示される。すなわち、図8において、施設「C」、施設「D」、および、施設「E」は、カテゴリ「ファストフード」に属するPOIであり、第二施設情報の検索結果を示している。このように、施設情報出力部102eは、第一施設情報を第二施設情報に対して強調表示する等の態様により、第一施設情報と第二施設情報とを区別可能に出力部114に出力させてもよい。なお、出力特徴情報設定部102fは、各施設情報の特徴情報に対応付けられた優先度情報に基づいて、出力対象とする特徴情報を初期設定してもよい。例えば、出力特徴情報設定部102fは、複数の特徴情報の中から、最も優先度が上位の特徴情報を、検索対象として設定してもよい。この他、出力特徴情報設定部102fは、図5を用いて上述した例のごとく、特徴情報が含まれている施設情報の数に基づいて、出力対象とする特徴情報を設定してもよい。例えば、出力特徴情報設定部102fは、第二施設情報の検索結果として多くの施設が得られる特徴情報を設定してもよく、第一施設情報として特定された施設の中で多く共通する特徴情報を設定してもよい。
【0102】
再び図6に戻り、出力特徴情報設定部102fは、利用者に入力部116を介して特徴情報(カテゴリ情報等)を選択するよう制御し、表示する施設情報を切り替えるか否かを判定する(ステップSA−93)。例えば、図9に示すように、出力特徴情報設定部102fは、利用者により入力部116を介して表示分類プルダウンメニューMA−4が押下されると、選択可能な表示分類の選択項目を一覧表示させる。図9に示すように、この例では、初期設定されたカテゴリ「ファストフード」に対して、属性「24時間営業」、属性「喫煙OK」、および、属性「予算1000円以内」が選択可能に表示される。
【0103】
再び図6に戻り、出力特徴情報設定部102fは、利用者により特徴情報が選択されると施設情報の切り替えると判定し(ステップSA−93,Yes)、選択された特徴情報を出力対象として再設定して(ステップSA−91)、上述した処理を繰り返す。ここで、図10は、図9で一覧表示された選択項目のうち、利用者により属性「24時間営業」が選択されたことにより、切り替えられた施設情報の表示例を示している。
【0104】
図10に示すように、特徴情報が選択されても施設「A」および「B」の第一施設情報による表示に変化はないが、施設情報出力部102eの処理により、カテゴリ「ファストフード」に属するとして表示されていた施設「C」〜「E」の第二施設情報は、選択された属性「24時間営業」に属する施設「F」および「G」の第二施設情報に、切り替わって表示される。なお、出力特徴情報設定部102fは、利用者により選択された特徴情報を記憶部106に格納しておき、次回以降、記憶部106に格納された特徴情報を利用者の嗜好を反映するものとして初期設定してもよい。また、出力特徴情報設定部102fは、設定した特徴情報をサーバ装置200に送信して、上述した検索特徴情報設定部202dの処理により、検索前に特徴情報を設定させてもよい。出力特徴情報設定部102fは、利用者により入力部116を介して、受信した第二施設情報にはない特徴情報が入力された場合、検索入力情報送信部102cに、当該特徴情報を切換要求として示す検索入力情報をサーバ装置200に送信させ、再検索された施設情報を施設情報受信部102dにより受信させてもよい。
【0105】
出力特徴情報設定部102fが施設情報の切り替えを判定しなければ(ステップSA−93,No)、端末装置100は、処理を終える。
【0106】
以上で、第1の実施形態における施設情報提供システムの処理の説明を終える。
【0107】
[第2の実施形態]
続いて、本発明の第2の実施形態(サーバ装置200(サーバ主導型))について、図11および図12を参照して説明する。ここで、図11は、第2の実施形態におけるサーバ装置200の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
【0108】
なお、第2の実施形態においては、サーバ装置200にて端末装置100の出力部114に表示させるデータを生成し、これらのデータを端末装置100に送信することにより、当該端末装置100の出力部114を機能させている。このように、第2の実施形態は、サーバ装置200にてサーバ主導で処理を行う点がその他の実施形態と異なる。
【0109】
[サーバ装置200(サーバ主導型)の構成]
まず、第2の実施形態におけるサーバ装置200(サーバ主導型)の構成の一例について、図11を参照して説明する。
【0110】
図11に示すように、本発明の第2の実施形態のサーバ装置200は、位置取得部112と出力部114と入力部116とを備えた端末装置100に通信可能に接続され、制御部202と記憶部206とを備える。通信には、一例として、ネットワーク300を介した有線・無線通信等の遠隔通信等を含む。また、これらサーバ装置200および端末装置100の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0111】
図11において、サーバ装置200は、端末装置100から送信される、所望の施設を検索するために予め入力された検索入力情報を受信し、記憶部206に記憶された複数の施設情報から、検索入力情報が施設識別情報または特徴情報に含まれている施設情報である第一施設情報を検索し、検索した第一施設情報から特徴情報を取得し、記憶部206に記憶された複数の施設情報から、取得した特徴情報と同じものを含む施設情報である第二施設情報を検索し、検索した第二施設情報を含む施設情報を出力させるための出力制御情報を端末装置100に送信することにより、当該施設情報を出力部114に出力させる等の機能を有する。
【0112】
なお、サーバ装置200における通信制御インターフェース部204および記憶部206(具体的には、地図データベース206a、および、施設データベース206b等)の機能、また、端末装置100における位置取得部112、出力部114、および、入力部116の機能は、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0113】
また、図11において、制御部202は、OS等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部202は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部202は、機能概念的に、第一検索部202b、特徴情報取得部202c、第二検索部202e、現在位置情報取得部202g、検索入力情報取得部202h、および、施設情報出力制御部202jを備える。なお、第一検索部202b、特徴情報取得部202c、および、第二検索部202eの機能は、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0114】
このうち、現在位置情報取得部202gは、端末装置100の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。例えば、現在位置情報取得部202gは、端末装置100の位置取得部112にて位置発信装置500から受信した位置情報信号を端末装置100から受信し、当該位置情報信号から算出した位置情報を端末装置100の利用者の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報取得部202gは、利用者により端末装置100の入力部116を介して入力された現在位置についての位置座標等の位置情報を受信し、当該位置情報を端末装置100の利用者の現在位置情報として取得してもよい。なお、現在位置情報取得部202gは、現在位置情報を所定時間(所定周期)ごと(例えば、1秒ごと、または、3分ごと等)に取得してもよい。ここで、現在位置情報取得部102aは、入力部116を介して利用者に出力部114に表示された地図情報に基づく表示画面上で指定(例えば、タッチパネル式の出力部114での指定操作等)させた座標を端末装置100の利用者の現在位置情報として取得してもよい。一例として、現在位置情報取得部102aは、出力部114に表示された地図の表示画面の中心座標や縮尺など、表示中の地図の表示領域や範囲を規定する情報を、現在位置情報として取得してもよい。
【0115】
また、検索入力情報取得部202hは、所望の施設を検索するための検索入力情報を取得する検索入力情報取得手段である。例えば、検索入力情報取得部202hは、利用者により入力部116を介して入力された入力信号を受信して、受信した入力信号に基づいて検索キーワード等の文字データを検索入力情報として取得してもよい。また、検索入力情報取得部202hは、マイク等の入力部116を介して利用者により音声入力された音声入力信号を受信して、受信した音声入力信号を音声認識処理等により文字データに変換することにより、検索入力情報を取得してもよい。また、検索入力情報取得部202hは、カテゴリ等の一覧を表示した表示画面を含む出力制御情報を端末装置100に送信することにより、当該表示画面を出力部114に表示させ、入力部116を介して利用者により選択された座標等の信号を受信して、当該座標に対応する表示画面上のカテゴリ等を検索入力情報として取得してもよい。
【0116】
また、施設情報出力制御部202jは、第二検索部202eにより検索された第二施設情報を含む施設情報を出力させるための出力制御情報を端末装置100に送信することにより、当該施設情報を出力部114に出力させる施設情報出力制御手段である。ここで、施設情報出力制御部202jは、第一検索部202bにより検索された第一施設情報を施設情報に含めて出力制御情報を生成してもよい。施設情報出力制御部202jは、第一施設情報と第二施設情報とが区別可能に出力されるように制御する出力制御情報を生成してもよい。例えば、施設情報出力制御部202jは、ディスプレイ等の出力部114の表示画面上において、施設の色や大きさや表示態様(点滅など)等を第一施設情報と第二施設情報の間で変更させた表示画面を含む出力制御情報を生成してもよい。また、施設情報出力制御部202jは、スピーカ等の出力部114の音声出力において、音程や声色等を第一施設情報と第二施設情報の間で変更させた音声データを含む出力制御情報を生成してもよい。ここで、施設情報出力制御部202jは、地図データベース206aに記憶される対応する地図データ上に、施設情報を重畳させた表示画面を含む出力制御情報を生成してもよい。また、施設情報出力制御部202jは、現在位置情報取得部202gにより取得される現在位置情報の更新に応じて、地図データ上に現在位置マーク等を表示してもよく、地図データの中心座標を現在位置に変更してもよい。ここで、図11に示すように、施設情報出力制御部202jは、出力特徴情報設定部202kを更に備えてもよい。
【0117】
出力特徴情報設定部202kは、第二検索部202eにより検索された第二施設情報が複数の特徴情報を含む場合に、当該複数の特徴情報から、出力対象とする特徴情報を設定する出力特徴情報設定手段である。例えば、出力特徴情報設定部202kは、サーバ装置200の第二検索部202eにより検索された第二施設情報において、複数の特徴情報に属する施設情報がある場合や、複数の施設が特定された場合等において、出力対象とする特徴情報を絞り込んでもよい(第二検索部202eによる検索後の絞込み)。また、出力特徴情報設定部202kは、各施設情報の特徴情報に対応付けられた優先度情報に基づいて、出力対象とする特徴情報を設定してもよい。例えば、出力特徴情報設定部202kは、複数の特徴情報の中から、最も優先度が上位の特徴情報を、検索対象として設定してもよい。この他、出力特徴情報設定部202kは、特徴情報が含まれている施設情報の数に基づいて、出力対象とする特徴情報を設定してもよい。例えば、施設特徴情報設定部202kは、第二施設情報の検索結果として多くの施設が得られる特徴情報を設定してもよく、第一施設情報として特定された施設の中で共通する特徴情報を設定してもよい。なお、出力特徴情報設定部202kは、複数の特徴情報の中から、利用者に入力部116を介して選択させるよう制御してもよい。例えば、出力特徴情報設定部202kは、複数の特徴情報をリスト表示させた表示画面を含む出力制御情報を端末装置100に送信することにより、出力部114に特徴情報のリストを表示させ、利用者により入力部116を介して入力された座標等の信号を受信することにより、当該座標に対応する表示画面上の特徴情報を設定してもよい。なお、出力特徴情報設定部202kは、利用者により選択された特徴情報を記憶部206に格納しておき、次回以降、記憶部206に格納された特徴情報を利用者の嗜好を反映するものとして設定してもよい。また、出力特徴情報設定部202kは、利用者により第二施設情報にはない特徴情報が入力された場合、第二検索部202eに再検索させてもよい。
【0118】
以上で、第2の実施形態におけるサーバ装置200の構成の一例の説明を終える。
【0119】
[サーバ装置200(サーバ主導型)の処理]
次に、このように構成された第2の実施形態におけるサーバ装置200の処理の一例について、図12を参照して詳細に説明する。図12は、第2の実施形態におけるサーバ装置200の処理の一例を示すフローチャートである。なお、上述した第1の実施形態と同様な説明については、省略する場合がある。
【0120】
図12に示すように、まず、サーバ装置200の検索入力情報取得部202hは、端末装置100から送信される(ステップSC−1)、利用者により入力部116を介して入力された入力信号を受信して、受信した入力信号に対応する検索入力情報を取得する(ステップSC−2)。なお、検索入力情報取得部202hは、マイク等の入力部116を介して利用者により音声入力された音声入力信号を受信して、受信した音声入力信号を音声認識処理等により文字データに変換することにより、検索入力情報を取得してもよい。また、検索入力情報取得部202hは、カテゴリ等の一覧を表示した表示画面を含む出力制御情報を端末装置100に送信することにより、当該表示画面を出力部114に表示させ、入力部116を介して利用者により選択された座標等の信号を受信して、当該座標に対応する表示画面上のカテゴリ等を検索入力情報として取得してもよい。
【0121】
そして、上述した第1の実施形態と同様に、サーバ装置200は、第一検索部202bの処理により、第一施設情報を検索し(ステップSC−3)、特徴情報取得部202cの処理により、第一検索部202bにより検索された第一施設情報から特徴情報を取得し(ステップSC−4)、第二検索部202eの処理により、第二施設情報を検索する(ステップSC−5)。
【0122】
そして、サーバ装置200の施設情報出力制御部202jは、第二検索部202eにより検索された第二施設情報を含む施設情報を出力させるための出力制御情報を生成する(ステップSC−6)。ここで、施設情報出力制御部202jは、更に、第一検索部202bにより検索された第一施設情報を含む施設情報を出力させるための出力制御情報を生成してもよい。また、施設情報出力制御部202jは、第一施設情報と第二施設情報とが区別可能に出力されるように制御する出力制御情報を生成してもよい。例えば、施設情報出力制御部202jは、ディスプレイ等の出力部114の表示画面上において、施設の色や大きさや表示態様(点滅など)等を第一施設情報と第二施設情報の間で変更させた表示画面を含む出力制御情報を生成してもよい。また、施設情報出力制御部202jは、スピーカ等の出力部114の音声出力において、音程や声色等を第一施設情報と第二施設情報の間で変更させた音声データを含む出力制御情報を生成してもよい。ここで、施設情報出力制御部202jは、地図データベース206aに記憶される対応する地図データ上に、施設情報を重畳させた表示画面を含む出力制御情報を生成してもよい。また、施設情報出力制御部202jは、現在位置情報取得部202gにより取得される現在位置情報の更新に応じて、地図データ上に現在位置マーク等を表示してもよく、地図データの中心座標を現在位置に変更してもよい。ここで、施設情報出力制御部202jは、第二検索部202eにより検索された第二施設情報が複数の特徴情報を含む場合に、出力特徴情報設定部202kの処理により、当該複数の特徴情報から、出力対象とする特徴情報を設定してもよい。出力特徴情報設定部202kの処理による具体的な処理内容は、出力特徴情報設定部202kの構成において上述したので説明を省略する。
【0123】
そして、施設情報出力制御部202jは、生成した出力制御情報を端末装置100に送信することにより(ステップSC−7)、当該施設情報を出力部114に出力させる(ステップSC−8)。
【0124】
以上で、第2の実施形態におけるサーバ装置200の処理の一例の説明を終える。
【0125】
[第3の実施形態]
続いて、本発明の第3の実施形態(施設情報提供装置400(スタンドアローン型))について、図13および図14を参照して説明する。ここで、図13は、第3の実施形態における施設情報提供装置400の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
【0126】
なお、第3の実施形態においては、全ての機能を施設情報提供装置400に集約し、施設を識別するための施設識別情報と施設の特徴に関する特徴情報とを含む複数の施設情報を記憶部406に記憶し、記憶部406に記憶された複数の施設情報から、所望の施設を検索するために予め入力された検索入力情報が施設識別情報または特徴情報に含まれている施設情報である第一施設情報を検索し、検索した第一施設情報から特徴情報を取得し、記憶部406に記憶された複数の施設情報から、取得した特徴情報と同じものを含む施設情報である第二施設情報を検索し、検索した第二施設情報を出力部414に出力させる等の機能を有する。このように、第3の実施形態は、施設情報提供装置400がスタンドアローン型に構成され単独で処理を行う点がその他の実施形態と異なる。
【0127】
[施設情報提供装置400(スタンドアローン型)の構成]
まず、第3の実施形態における施設情報提供装置400(スタンドアローン型)の構成の一例について、図13を参照して説明する。
【0128】
図13に示すように、本発明の第3の実施形態の施設情報提供装置400は、位置取得部412と出力部414と入力部416と制御部402と記憶部406とを備える。これら施設情報提供装置400の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されてもよい。施設情報提供装置400は、例えば、PND(Portable Navigation Device)等の各種ナビゲーション端末、ノート型のパーソナルコンピュータ等の各種情報処理装置、または、携帯電話やPHSやPDA等の携帯端末装置等であってもよい。また、施設情報提供装置400は、通信制御インターフェース部(図示せず)を介してネットワーク300を経由し、外部装置と相互に通信可能に接続されていてもよい。
【0129】
図13において、入出力制御インターフェース部408、位置取得部412、出力部414、および、入力部416の各機能は、第1の実施形態および第2の実施形態と同様であるため説明を省略する。また、記憶部406の各部(地図データベース406a、および、施設データベース406b等)についても、サーバ装置200ではなく施設情報提供装置400に備えられている点を除き、各機能が第1の実施形態および第2の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0130】
また、制御部402の各部については、本実施形態の施設情報提供装置400がスタンドアローン型であり、制御部402が各送受信部を備えていない点を除き、各機能は第1の実施形態および第2の実施形態と基本的に同様である。
【0131】
また、図13において、制御部402は、OS等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部402は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部402は、機能概念的に、現在位置情報取得部402a、検索入力情報取得部402b、第一検索部402c、特徴情報取得部402d、第二検索部402f、および、施設情報出力部402gを備える。このうち、現在位置情報取得部402a、検索入力情報取得部402b、特徴情報取得部402d、および、第二検索部402fの機能は、第1の実施形態における、現在位置情報取得部102a、検索入力情報取得部102b、特徴情報取得部202c、および、第二検索部202eの機能と同様であるので説明を省略する。
【0132】
第一検索部402cは、施設データベース406bに記憶された複数の施設情報から、検索入力情報取得部402bにより取得された検索入力情報が施設識別情報または特徴情報に含まれている施設情報である第一施設情報を検索する第一検索手段である。例えば、第一検索部402cは、検索キーワード等の検索入力情報に一致または対応する施設情報を、施設データベース406bから検索することにより、第一施設情報を取得してもよい。ここで、検索キーワード等の検索入力情報は、施設識別情報または特徴情報の一方に含まれていればよく、両方に含まれていてもよい。なお、検索入力情報に現在位置情報が含まれる場合、第一検索部402cは、施設データベース406bに記憶される施設情報の緯度経度等を参照して、現在位置情報が規定する現在位置から所定の範囲(地図表示領域等)に存在する施設(POI)に絞り込んで第一施設情報の検索を行ってもよい。
【0133】
また、施設情報出力部402gは、第二検索部402fにより検索された第二施設情報を出力部414に出力させる施設情報出力手段である。ここで、施設情報出力部402gは、第一検索部402cにより検索された第一施設情報を出力部414に出力させてもよい。また、施設情報出力部402gは、第一施設情報と第二施設情報とを区別可能に出力部414に出力させてもよい。例えば、施設情報出力部402gは、ディスプレイ等の出力部414の表示画面上において、施設の色や大きさや表示態様(点滅など)等を第一施設情報と第二施設情報の間で変更してもよく、スピーカ等の出力部414の音声出力において、音程や声色等を第一施設情報と第二施設情報の間で変更してもよい。ここで、施設情報出力部402gは、第一施設情報または第二施設情報による地点を含む地図データを地図データベース406aから取得し、取得した地図データ上に各施設情報を重畳させて出力部414に表示させてもよい。また、施設情報出力部402gは、現在位置情報取得部402aにより取得される現在位置情報の更新に応じて、地図データ上に現在位置マーク等を表示してもよく、地図データの中心座標を現在位置に変更してもよい。ここで、図13に示すように、施設情報出力部402gは、出力特徴情報設定部402hを更に備えてもよい。
【0134】
出力特徴情報設定部402hは、第二施設情報が複数の特徴情報を含む場合に、当該複数の特徴情報から、出力対象とする特徴情報を設定する出力特徴情報設定手段である。例えば、出力特徴情報設定部402hは、第二検索部402fにより検索された第二施設情報において、複数の特徴情報に属する施設情報がある場合や、複数の施設が特定された場合等において、出力対象とする特徴情報を絞り込んでもよい。また、出力特徴情報設定部402hは、各施設情報の特徴情報に対応付けられた優先度情報に基づいて、出力対象とする特徴情報を設定してもよい。例えば、出力特徴情報設定部402hは、複数の特徴情報の中から、最も優先度が上位の特徴情報を、検索対象として設定してもよい。この他、出力特徴情報設定部402hは、特徴情報が含まれている施設情報の数に基づいて、出力対象とする特徴情報を設定してもよい。例えば、出力特徴情報設定部402hは、第二施設情報の検索結果として多くの施設が得られる特徴情報を設定してもよく、第一施設情報として特定された施設の中で共通する特徴情報を設定してもよい。なお、出力特徴情報設定部402hは、複数の特徴情報の中から、利用者に入力部416を介して選択させてもよい。例えば、出力特徴情報設定部402hは、複数の特徴情報を出力部414にリスト表示させ、利用者により入力部416を介して選択された特徴情報を設定してもよい。なお、出力特徴情報設定部402hは、利用者により選択された特徴情報を記憶部406に格納しておき、次回以降、記憶部406に格納された特徴情報を利用者の嗜好を反映するものとして設定してもよく、また、検索特徴情報設定部402eに設定させてもよい。出力特徴情報設定部402hは、利用者により入力部416を介して、第二施設情報にはない特徴情報が入力された場合、第二検索部402fに再検索させてもよい。
【0135】
以上で、第3の実施形態における施設情報提供装置400の構成の一例の説明を終える。
【0136】
[施設情報提供装置400(スタンドアローン型)の処理]
次に、このように構成された第3の実施形態における施設情報提供装置400の処理の一例について、図14を参照して詳細に説明する。図14は、第3の実施形態における施設情報提供装置400の処理の一例を示すフローチャートである。また、上述した第1の実施形態および第2の実施形態と同様な説明については、省略する場合がある。
【0137】
図14に示すように、まず、検索入力情報取得部402bは、所望の施設を検索するための検索入力情報を取得する(ステップSD−1)。例えば、検索入力情報取得部402bは、利用者に入力部416を介して、フリーワード入力等により検索キーワードを入力させ、入力された文字データを検索入力情報として取得してもよい。また、検索入力情報取得部402bは、マイク等の入力部416を介して、利用者が音声入力を行うよう制御し、音声認識処理等を行うことにより文字データに変換した検索入力情報を取得してもよい。また、検索入力情報取得部402bは、カテゴリ等の一覧を出力部414にリスト表示させ、入力部416を介して利用者により選択されたカテゴリ等を検索入力情報として取得してもよい。
【0138】
そして、第一検索部402cは、施設データベース406bに記憶された複数の施設情報から、検索入力情報取得部402bにより取得された検索入力情報が施設識別情報または特徴情報に含まれている施設情報である第一施設情報を検索する(ステップSD−2)。例えば、第一検索部402cは、検索キーワード等の検索入力情報に一致または対応する施設情報を、施設データベース406bから検索することにより、第一施設情報を取得してもよい。ここで、第一検索部402cは、施設データベース406bに記憶される施設情報の緯度経度等を参照して、現在位置情報取得部402aにより取得される現在位置情報が規定する現在位置から所定の範囲に存在する施設(POI)に絞り込んで第一施設情報の検索を行ってもよい。なお、現在位置情報取得部402aは、出力部414に表示中の地図の表示領域や範囲を規定する情報(中心座標や縮尺等)を、現在位置情報として取得してもよい。
【0139】
そして、特徴情報取得部402dは、第一検索部402cにより検索された第一施設情報から特徴情報を取得する(ステップSD−3)。例えば、特徴情報取得部402dは、第一検索部402cにより第一施設情報として検索された、施設データベース406bに記憶された施設情報に含まれる特徴情報を取得してもよい。ここで、特徴情報取得部402dは、各々の特徴情報(カテゴリ情報や属性情報等)が含まれている施設情報の数に基づいて、第一施設情報から少なくとも一つのカテゴリ情報を取得してもよい。一例として、特徴情報取得部402dは、所定数以内の数の施設情報を含む特徴情報(カテゴリ情報等)を選択して取得してもよい。このほか、特徴情報取得部402dは、複数の施設情報の中で、施設数が最も少ないもの(最も下位概念にあたるカテゴリ情報)や、地域や範囲を考慮した施設数に基づくもの(検索入力情報に含まれる現在位置情報に基づいて現在位置から3km以内での施設など)に関する特徴情報を取得してもよい。なお、特徴情報取得部402dは、検索特徴情報設定部402eの処理により、第一検索部402cにより検索された第一施設情報から特徴情報が複数取得される場合に、当該複数の特徴情報から、第二検索部402fによる検索対象とする特徴情報を設定してもよい。検索特徴情報設定部402eの処理の詳細については、第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0140】
そして、第二検索部402fは、施設データベース406bに記憶された複数の施設情報から、特徴情報取得部402dにより取得された特徴情報(検索特徴情報設定部402eにより設定された特徴情報等)と同じものを含む施設情報である第二施設情報を検索する(ステップSD−4)。例えば、第二検索部402fは、特徴情報取得部402dにより取得された特徴情報に一致または対応する特徴情報をもつ施設情報を、施設データベース406bから検索することにより、第二施設情報を取得してもよい。なお、検索入力情報に現在位置情報が含まれる場合、第二検索部402fは、施設データベース406bに記憶される施設情報の緯度経度等を参照して、現在位置情報が規定する現在位置から所定の範囲(地図表示領域等)に存在する施設(POI)に絞り込んで第二施設情報の検索を行ってもよい。
【0141】
そして、施設情報出力部402gは、第二検索部402fにより検索された第二施設情報を出力部414に出力させる(ステップSD−5)。ここで、施設情報出力部402gは、第一検索部402cにより検索された第一施設情報を出力部414に出力させてもよい。また、施設情報出力部402gは、第一施設情報と第二施設情報とを区別可能に出力部414に出力させてもよい。例えば、施設情報出力部402gは、ディスプレイ等の出力部414の表示画面上において、施設の色や大きさや表示態様(点滅など)等を第一施設情報と第二施設情報の間で変更してもよく、スピーカ等の出力部414の音声出力において、音程や声色等を第一施設情報と第二施設情報の間で変更してもよい。ここで、施設情報出力部402gは、地図データベース406aに記憶される地図データ上に、第一施設情報または第二施設情報を重畳させて出力部414に表示させてもよい。また、施設情報出力部402gは、現在位置情報取得部402aにより取得される現在位置情報の更新に応じて、地図データ上に現在位置マーク等を表示してもよく、地図データの中心座標を現在位置に変更してもよい。また、施設情報出力部402gは、出力特徴情報設定部402hの処理により、第二施設情報が複数の特徴情報を含む場合に、当該複数の特徴情報から、出力対象とする特徴情報を設定してもよい。なお、出力特徴情報設定部402hの処理の詳細(例えば施設情報切替処理)については、第一の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
【0142】
以上で、第3の実施形態における施設情報提供装置400の処理の一例の説明を終える。
【0143】
[他の実施の形態]
さて、これまで本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上述した実施の形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施の形態にて実施されてよいものである。
【0144】
また、実施の形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0145】
このほか、上記文献中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0146】
また、端末装置100、サーバ装置200、および、施設情報提供装置400に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0147】
例えば、端末装置100、サーバ装置200、および、施設情報提供装置400の各装置が備える処理機能、特に制御部102、制御部202、および、制御部402にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPU(Central Processing Unit)および当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、後述する記録媒体に記録されており、必要に応じて端末装置100、サーバ装置200、および、施設情報提供装置400に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDDなどの記憶部106、記憶部206、および、記憶部406などには、OS(Operating System)として協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0148】
また、このコンピュータプログラムは、端末装置100、サーバ装置200、および、施設情報提供装置400に対して任意のネットワーク300を介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0149】
また、本発明に係るプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USBメモリ、SDカード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM、EEPROM、CD−ROM、MO、DVD、および、Blu−ray Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0150】
また、「プログラム」とは、任意の言語や記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードやバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OS(Operating System)に代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施の形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成、読み取り手順、あるいは、読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0151】
記憶部106、記憶部206、および、記憶部406に格納される各種のデータベース等(施設情報ファイル106a、地図データベース206a,406a、および、施設データベース206b,406b)は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0152】
また、端末装置100、サーバ装置200、および、施設情報提供装置400は、既知のパーソナルコンピュータ、ワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、該情報処理装置に任意の周辺装置を接続して構成してもよい。また、端末装置100、サーバ装置200、および、施設情報提供装置400は、該情報処理装置に本発明の方法を実現させるソフトウェア(プログラム、データ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0153】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じて、または、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0154】
以上詳述したように、本発明によれば、利用者が望む施設情報を広く提供することができる、施設情報提供装置、施設情報提供システム、サーバ装置、端末装置、施設情報提供方法、および、プログラムを提供することができるので、ナビゲーションを支援する情報機器や情報処理分野などの様々な分野において極めて有用である。
【符号の説明】
【0155】
100 端末装置
102 制御部
102a 現在位置情報取得部
102b 検索入力情報取得部
102c 検索入力情報送信部
102d 施設情報受信部
102e 施設情報出力部
102f 出力特徴情報設定部
104 通信制御インターフェース部
106 記憶部
106a 施設情報ファイル
108 入出力制御インターフェース部
112 位置取得部
114 出力部
116 入力部
200 サーバ装置
202 制御部
202a 検索入力情報受信部
202b 第一検索部
202c 特徴情報取得部
202d 検索特徴情報設定部
202e 第二検索部
202f 施設情報送信部
202g 現在位置情報取得部
202h 検索入力情報取得部
202j 施設情報出力制御部
202k 出力特徴情報設定部
204 通信制御インターフェース部
206 記憶部
206a 地図データベース
206b 施設データベース
300 ネットワーク
400 施設情報提供装置
402 制御部
402a 現在位置情報取得部
402b 検索入力情報取得部
402c 第一検索部
402d 特徴情報取得部
402e 検索特徴情報設定部
402f 第二検索部
402g 施設情報出力部
402h 出力特徴情報設定部
406 記憶部
406a 地図データベース
406b 施設データベース
408 入出力制御インターフェース部
412 位置取得部
414 出力部
416 入力部
500 位置発信装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶部と制御部とを備えたサーバ装置と、制御部と出力部とを備えた端末装置とを通信可能に接続した施設情報提供システムであって、上記サーバ装置の上記記憶部は、施設を識別するための施設識別情報と上記施設の特徴に関する特徴情報とを含む複数の施設情報を記憶する施設情報記憶手段を備え、上記サーバ装置の上記制御部は、上記端末装置から送信される、所望の上記施設を検索するために予め入力された検索入力情報を受信する検索入力情報受信手段と、上記施設情報記憶手段に記憶された上記複数の上記施設情報から、上記検索入力情報が上記施設識別情報または上記特徴情報に含まれている上記施設情報である第一施設情報を検索する第一検索手段と、上記第一検索手段により検索された上記第一施設情報から上記特徴情報を取得する特徴情報取得手段と、上記施設情報記憶手段に記憶された上記複数の上記施設情報から、上記特徴情報取得手段により取得された上記特徴情報と同じものを含む上記施設情報である第二施設情報を検索する第二検索手段と、上記第二検索手段により検索された上記第二施設情報を含む施設情報を上記端末装置に送信する施設情報送信手段と、を備え、上記端末装置の上記制御部は、上記検索入力情報を上記サーバ装置に送信する検索入力情報送信手段と、上記サーバ装置から送信される、上記施設情報を受信する施設情報受信手段と、上記施設情報受信手段により受信された上記施設情報を上記出力部に出力させる施設情報出力手段と、を備えたことを特徴とする、施設情報提供システム。
【請求項2】
請求項1に記載の施設情報提供システムにおいて、上記施設情報出力手段は、上記第一施設情報と上記第二施設情報とを区別可能に上記出力部に出力させることを特徴とする、施設情報提供システム。
【請求項3】
請求項1または2に記載の施設情報提供システムにおいて、上記特徴情報には、上記施設を分類するためのカテゴリに関するカテゴリ情報が含まれており、上記特徴情報取得手段は、各々の上記カテゴリ情報が含まれている上記施設情報の数に基づいて、上記第一施設情報から少なくとも一つの上記カテゴリ情報を取得することを特徴とする、施設情報提供システム。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一つに記載の施設情報提供システムにおいて、上記特徴情報取得手段は、上記第一施設情報から上記特徴情報が複数取得される場合には、当該複数の上記特徴情報から、上記第二検索手段による検索対象とする上記特徴情報を設定する検索特徴情報設定手段を備えたこと、および/または、上記施設情報出力手段は、上記第二施設情報が複数の上記特徴情報を含む場合に、当該複数の上記特徴情報から、出力対象とする上記特徴情報を設定する出力特徴情報設定手段を備えたことを特徴とする、施設情報提供システム。
【請求項5】
請求項4に記載の施設情報提供システムにおいて、上記特徴情報には、当該特徴情報とは異なる他の上記特徴情報との関連性または上記施設情報との関連性に応じて予め設定された優先度に関する優先度情報が含まれており、上記検索特徴情報設定手段は、上記優先度情報に基づいて、上記検索対象とする上記特徴情報を設定すること、および/または、上記出力特徴情報設定手段は、上記優先度情報に基づいて、上記出力対象とする上記特徴情報を設定することを特徴とする、施設情報提供システム。
【請求項6】
請求項4または5に記載の施設情報提供システムにおいて、上記検索特徴情報設定手段は、上記検索対象とする上記特徴情報を、当該特徴情報が含まれている上記施設情報の数に基づいて設定すること、および/または、上記出力特徴情報設定手段は、上記出力対象とする上記特徴情報を、当該特徴情報が含まれている上記施設情報の数に基づいて設定することを特徴とする、施設情報提供システム。
【請求項7】
施設を識別するための施設識別情報と上記施設の特徴に関する特徴情報とを含む複数の施設情報を記憶する施設情報記憶手段と、上記施設情報記憶手段に記憶された上記複数の上記施設情報から、所望の上記施設を検索するために予め入力された検索入力情報が上記施設識別情報または上記特徴情報に含まれている上記施設情報である第一施設情報を検索する第一検索手段と、上記第一検索手段により検索された上記第一施設情報から上記特徴情報を取得する特徴情報取得手段と、上記施設情報記憶手段に記憶された上記複数の上記施設情報から、上記特徴情報取得手段により取得された上記特徴情報と同じものを含む上記施設情報である第二施設情報を検索する第二検索手段と、上記第二検索手段により検索された上記第二施設情報を出力部に出力させる施設情報出力手段と、を備えたことを特徴とする、施設情報提供システム。
【請求項8】
出力部を備えた端末装置に通信可能に接続された、記憶部と制御部とを備えたサーバ装置であって、上記記憶部は、施設を識別するための施設識別情報と上記施設の特徴に関する特徴情報とを含む複数の施設情報を記憶する施設情報記憶手段を備え、上記制御部は、上記端末装置から送信される、所望の上記施設を検索するために予め入力された検索入力情報を受信する検索入力情報受信手段と、上記施設情報記憶手段に記憶された上記複数の上記施設情報から、上記検索入力情報が上記施設識別情報または上記特徴情報に含まれている上記施設情報である第一施設情報を検索する第一検索手段と、上記第一検索手段により検索された上記第一施設情報から上記特徴情報を取得する特徴情報取得手段と、上記施設情報記憶手段に記憶された上記複数の上記施設情報から、上記特徴情報取得手段により取得された上記特徴情報と同じものを含む上記施設情報である第二施設情報を検索する第二検索手段と、上記第二検索手段により検索された上記第二施設情報を含む施設情報を出力させるための出力制御情報を上記端末装置に送信することにより、当該施設情報を上記出力部に出力させる施設情報出力制御手段と、を備えたことを特徴とする、サーバ装置。
【請求項9】
記憶部を備えたサーバ装置に通信可能に接続された、制御部と出力部とを備えた端末装置であって、上記記憶部は、施設を識別するための施設識別情報と上記施設の特徴に関する特徴情報とを含む複数の施設情報を記憶する施設情報記憶手段を備え、上記制御部は、所望の上記施設を検索するために予め入力された検索入力情報を上記サーバ装置に送信する検索入力情報送信手段と、上記サーバ装置から送信される、上記施設情報記憶手段に記憶された上記複数の上記施設情報から、上記検索入力情報が上記施設識別情報または上記特徴情報に含まれているとして検索された上記施設情報である第一施設情報について、上記施設情報記憶手段に記憶された上記複数の上記施設情報から、上記第一施設情報から取得された上記特徴情報と同じものを含む上記施設情報である第二施設情報を含む施設情報を受信する施設情報受信手段と、上記施設情報受信手段により受信された上記施設情報を上記出力部に出力させる施設情報出力手段と、を備えたことを特徴とする、端末装置。
【請求項10】
制御部と記憶部と出力部とを備えた施設情報提供装置であって、上記記憶部は、施設を識別するための施設識別情報と上記施設の特徴に関する特徴情報とを含む複数の施設情報を記憶する施設情報記憶手段を備え、上記制御部は、上記施設情報記憶手段に記憶された上記複数の上記施設情報から、所望の上記施設を検索するために予め入力された検索入力情報が上記施設識別情報または上記特徴情報に含まれている上記施設情報である第一施設情報を検索する第一検索手段と、上記第一検索手段により検索された上記第一施設情報から上記特徴情報を取得する特徴情報取得手段と、上記施設情報記憶手段に記憶された上記複数の上記施設情報から、上記特徴情報取得手段により取得された上記特徴情報と同じものを含む上記施設情報である第二施設情報を検索する第二検索手段と、上記第二検索手段により検索された上記第二施設情報を上記出力部に出力させる施設情報出力手段と、を備えたことを特徴とする、施設情報提供装置。
【請求項11】
記憶部と制御部とを備えたサーバ装置と、制御部と出力部とを備えた端末装置とを通信可能に接続した施設情報提供システムにおいて実行される施設情報提供方法であって、上記サーバ装置の上記記憶部は、施設を識別するための施設識別情報と上記施設の特徴に関する特徴情報とを含む複数の施設情報を記憶する施設情報記憶手段を備え、上記端末装置の上記制御部において実行される、所望の上記施設を検索するために予め入力された検索入力情報を上記サーバ装置に送信する検索入力情報送信ステップと、上記サーバ装置の上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される、上記検索入力情報を受信する検索入力情報受信ステップと、上記サーバ装置の上記制御部において実行される、上記施設情報記憶手段に記憶された上記複数の上記施設情報から、上記検索入力情報が上記施設識別情報または上記特徴情報に含まれている上記施設情報である第一施設情報を検索する第一検索ステップと、上記サーバ装置の上記制御部において実行される、上記第一検索ステップにて検索された上記第一施設情報から上記特徴情報を取得する特徴情報取得ステップと、上記サーバ装置の上記制御部において実行される、上記施設情報記憶手段に記憶された上記複数の上記施設情報から、上記特徴情報取得ステップにて取得された上記特徴情報と同じものを含む上記施設情報である第二施設情報を検索する第二検索ステップと、上記サーバ装置の上記制御部において実行される、上記第二検索ステップにて検索された上記第二施設情報を含む施設情報を上記端末装置に送信する施設情報送信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記サーバ装置から送信される、上記施設情報を受信する施設情報受信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記施設情報受信ステップにて受信された上記施設情報を上記出力部に出力させる施設情報出力ステップと、を含むことを特徴とする、施設情報提供システム。
【請求項12】
施設情報提供システムにおいて実行される施設情報提供方法であって、上記施設情報提供システムは、施設を識別するための施設識別情報と上記施設の特徴に関する特徴情報とを含む複数の施設情報を記憶する施設情報記憶手段と、第一検索手段と、特徴情報取得手段と、第二検索手段と、施設情報出力手段と、を備え、上記第一検索手段が、上記施設情報記憶手段に記憶された上記複数の上記施設情報から、所望の上記施設を検索するために予め入力された検索入力情報が上記施設識別情報または上記特徴情報に含まれている上記施設情報である第一施設情報を検索する第一検索ステップと、上記特徴情報取得手段が、上記第一検索ステップにて検索された上記第一施設情報から上記特徴情報を取得する特徴情報取得ステップと、上記第二検索手段が、上記施設情報記憶手段に記憶された上記複数の上記施設情報から、上記特徴情報取得ステップにて取得された上記特徴情報と同じものを含む上記施設情報である第二施設情報を検索する第二検索ステップと、上記施設情報出力手段が、上記第二検索ステップにて検索された上記第二施設情報を出力部に出力させる施設情報出力ステップと、を含むことを特徴とする、施設情報提供方法。
【請求項13】
出力部を備えた端末装置に通信可能に接続された、記憶部と制御部とを備えたサーバ装置において実行される施設情報提供方法であって、上記記憶部は、施設を識別するための施設識別情報と上記施設の特徴に関する特徴情報とを含む複数の施設情報を記憶する施設情報記憶手段を備え、上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される、所望の上記施設を検索するために予め入力された検索入力情報を受信する検索入力情報受信ステップと、上記施設情報記憶手段に記憶された上記複数の上記施設情報から、上記検索入力情報が上記施設識別情報または上記特徴情報に含まれている上記施設情報である第一施設情報を検索する第一検索ステップと、上記第一検索ステップにて検索された上記第一施設情報から上記特徴情報を取得する特徴情報取得ステップと、上記施設情報記憶手段に記憶された上記複数の上記施設情報から、上記特徴情報取得ステップにて取得された上記特徴情報と同じものを含む上記施設情報である第二施設情報を検索する第二検索ステップと、上記第二検索ステップにて検索された上記第二施設情報を含む施設情報を出力させるための出力制御情報を上記端末装置に送信することにより、当該施設情報を上記出力部に出力させる施設情報出力制御ステップと、を含むことを特徴とする、施設情報提供方法。
【請求項14】
記憶部を備えたサーバ装置に通信可能に接続された、制御部と出力部とを備えた端末装置において実行される施設情報提供方法であって、上記記憶部は、施設を識別するための施設識別情報と上記施設の特徴に関する特徴情報とを含む複数の施設情報を記憶する施設情報記憶手段を備え、上記制御部において実行される、所望の上記施設を検索するために予め入力された検索入力情報を上記サーバ装置に送信する検索入力情報送信ステップと、上記サーバ装置から送信される、上記施設情報記憶手段に記憶された上記複数の上記施設情報から、上記検索入力情報が上記施設識別情報または上記特徴情報に含まれているとして検索された上記施設情報である第一施設情報について、上記施設情報記憶手段に記憶された上記複数の上記施設情報から、上記第一施設情報から取得された上記特徴情報と同じものを含む上記施設情報である第二施設情報を含む施設情報を受信する施設情報受信ステップと、上記施設情報受信ステップにて受信された上記施設情報を上記出力部に出力させる施設情報出力ステップと、を含むことを特徴とする、施設情報提供方法。
【請求項15】
制御部と記憶部と出力部とを備えた施設情報提供装置において実行される施設情報提供方法であって、上記記憶部は、施設を識別するための施設識別情報と上記施設の特徴に関する特徴情報とを含む複数の施設情報を記憶する施設情報記憶手段を備え、上記制御部において実行される、上記施設情報記憶手段に記憶された上記複数の上記施設情報から、所望の上記施設を検索するために予め入力された検索入力情報が上記施設識別情報または上記特徴情報に含まれている上記施設情報である第一施設情報を検索する第一検索ステップと、上記第一検索ステップにて検索された上記第一施設情報から上記特徴情報を取得する特徴情報取得ステップと、上記施設情報記憶手段に記憶された上記複数の上記施設情報から、上記特徴情報取得ステップにて取得された上記特徴情報と同じものを含む上記施設情報である第二施設情報を検索する第二検索ステップと、上記第二検索ステップにて検索された上記第二施設情報を上記出力部に出力させる施設情報出力ステップと、を含むことを特徴とする、施設情報提供方法。
【請求項16】
出力部を備えた端末装置に通信可能に接続された、記憶部と制御部とを備えたサーバ装置に実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、施設を識別するための施設識別情報と上記施設の特徴に関する特徴情報とを含む複数の施設情報を記憶する施設情報記憶手段を備え、上記制御部において、上記端末装置から送信される、所望の上記施設を検索するために予め入力された検索入力情報を受信する検索入力情報受信ステップと、上記施設情報記憶手段に記憶された上記複数の上記施設情報から、上記検索入力情報が上記施設識別情報または上記特徴情報に含まれている上記施設情報である第一施設情報を検索する第一検索ステップと、上記第一検索ステップにて検索された上記第一施設情報から上記特徴情報を取得する特徴情報取得ステップと、上記施設情報記憶手段に記憶された上記複数の上記施設情報から、上記特徴情報取得ステップにて取得された上記特徴情報と同じものを含む上記施設情報である第二施設情報を検索する第二検索ステップと、上記第二検索ステップにて検索された上記第二施設情報を含む施設情報を出力させるための出力制御情報を上記端末装置に送信することにより、当該施設情報を上記出力部に出力させる施設情報出力制御ステップと、を実行させるプログラム。
【請求項17】
記憶部を備えたサーバ装置に通信可能に接続された、制御部と出力部とを備えた端末装置に実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、施設を識別するための施設識別情報と上記施設の特徴に関する特徴情報とを含む複数の施設情報を記憶する施設情報記憶手段を備え、上記制御部において、所望の上記施設を検索するために予め入力された検索入力情報を上記サーバ装置に送信する検索入力情報送信ステップと、上記サーバ装置から送信される、上記施設情報記憶手段に記憶された上記複数の上記施設情報から、上記検索入力情報が上記施設識別情報または上記特徴情報に含まれているとして検索された上記施設情報である第一施設情報について、上記施設情報記憶手段に記憶された上記複数の上記施設情報から、上記第一施設情報から取得された上記特徴情報と同じものを含む上記施設情報である第二施設情報を含む施設情報を受信する施設情報受信ステップと、上記施設情報受信ステップにて受信された上記施設情報を上記出力部に出力させる施設情報出力ステップと、を実行させるためのプログラム。
【請求項18】
制御部と記憶部と出力部とを備えた施設情報提供装置に実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、施設を識別するための施設識別情報と上記施設の特徴に関する特徴情報とを含む複数の施設情報を記憶する施設情報記憶手段を備え、上記制御部において、上記施設情報記憶手段に記憶された上記複数の上記施設情報から、所望の上記施設を検索するために予め入力された検索入力情報が上記施設識別情報または上記特徴情報に含まれている上記施設情報である第一施設情報を検索する第一検索ステップと、上記第一検索ステップにて検索された上記第一施設情報から上記特徴情報を取得する特徴情報取得ステップと、上記施設情報記憶手段に記憶された上記複数の上記施設情報から、上記特徴情報取得ステップにて取得された上記特徴情報と同じものを含む上記施設情報である第二施設情報を検索する第二検索ステップと、上記第二検索ステップにて検索された上記第二施設情報を上記出力部に出力させる施設情報出力ステップと、を実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2013−3796(P2013−3796A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−133587(P2011−133587)
【出願日】平成23年6月15日(2011.6.15)
【出願人】(500168811)株式会社ナビタイムジャパン (410)