説明

星空に向けて覗くだけでそこの星座がわかる星座早見

【課題】 実際の星空と何度も見比べなければならない従来の星座早見盤の欠点をなくし、星空を見るのと同時にそこの星座を確認できる星座早見を提供する。
【解決手段】 磁石とおもりを利用し、傾けてもいつも一定の方向を保つ球体を設ける。その球体に実際の星座の方向と一致させた星座を配置する。指向性を持たすため、覗くための円筒を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、従来の星座早見盤をより正確にすばやく使えるようにしたもので、見たい方向に向けるとそこにある星座が表示されるものである。
【背景技術】
【0002】
従来の星座早見盤は、実際の星空と早見盤を見比べながら星座を探すため、あまり星座に詳しくない人や、早見盤を使い慣れていない人にはとても時間を要し、しかも見間違えやすいものであった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、この見比べなければならないという欠点をなくすため、星空を見るのと同時にそこの星座を確認できるようにしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
磁石とおもりを利用し、傾けてもいつも一定の方向を保つ球体を設け、その球体に実際の星空と方向が一致するよう星座を配置する。そして、さまざまな角度からその球体をながめられる円筒を設ける。
【発明の効果】
【0005】
星座を全く知らない人や星座早見盤を使い慣れていない人でも、星空にこれを向け、覗くだけで、そこにある星座が即座にわかり、星への関心を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施例について説明する。
(イ)星座が裏返った通常の天球儀ではなく、外から見て正体に見えるように星座を配置した天球儀(1)を作る。
(ロ)図1に示すように天球儀(1)を北半球が下になるようにしたうえで、日本仕様にするために天球儀の北緯40度付近が常に真下になるよう内部におもり(2)を設ける。このおもりを磁石にすることで方位磁石の働きをさせ天球儀がいつでも正しい方角を保つようにする。なお、このおもりは天球儀の北極星を中心にして内部で移動できるようにしておく。これにより日時に合わせた星空を表すことができる。
(ハ)図2に示すように天球儀(1)を、液体(3)の入った透明カプセル(4)の中に浮かべ、円筒(5)をそのカプセルに取り付ける。液体を使う目的は天球儀の向きを一定に保つためだが、図3のようにカプセル(4)とアーム(6)の接合部およびそのアームと円筒(5)との接合部を回転できるようにし、カプセルの重心がいつも真下に来るようにすることで、液体なしでもその目的が果たせる。この場合、カプセル内にある天球儀は方位磁石としての動き、つまり軸のぶれない単純な回転となるので、軸をカプセル内の底に取付け、軸受けを天球儀に取付けることでスムーズに回転できるようになる。但し、日時に合わせた星空を表す必要があるため、軸受けはリング(7)に取付けそのリングを天球儀の北緯40度の緯線に沿った溝にはめ込み、天球儀が北極星を中心に回転できるようにする。
(ニ)このままでは円筒を覗くと星座が天地逆さまに見えるので、逆像をつくる対物レンズを円筒に組み込む。拡大するための接眼レンズも付ける。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】 本発明で使用する天球儀である
【図2】 本発明の斜視図である
【図3】 ほかの形態の斜視図である
【符号の説明】
【0008】
1 天球儀
2 おもり兼方位磁石
3 液体
4 透明カプセル
5 円筒
6 アーム
7 リング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
磁石とおもりを利用し、傾けてもいつも一定の方向を保つ球体を設け、それに星座を配置し、ながめられるようにした星座早見。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−65290(P2008−65290A)
【公開日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−273456(P2006−273456)
【出願日】平成18年9月7日(2006.9.7)
【出願人】(506336245)有限会社ユミタック (1)
【Fターム(参考)】