説明

映像信号再生装置

【課題】
部屋を暗くした状態で自動再生を開始することにより臨場感のある映像を再生することのできる映像信号再生装置を提供する。
【解決手段】
映像信号を再生する映像信号再生部と、該映像信号再生部を制御して、所望の映像信号を再生するシステムコントローラ14を備えた映像信号再生装置において、前記システムコントローラ14は、前記再生した映像信号を表示する環境の照度を検出する照度センサ22を備え、前記映像信号再生部の再生準備が完了し、かつ前記照度センサ22の検出照度が第1の基準値以下になったとき再生を開始する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像信号再生装置に係り、特に、臨場感のある映像を再生することのできる映像信号再生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、DVD(Digital Versatile Disc)を再生するDVD再生装置、AVアンプ、安価な液晶プロジェクタなどの普及に伴い、家庭で手軽にホームシアターを実現できるようになってきた。その中でも、DVD再生装置で再生した映画などを、部屋を暗くした状態でプロジェクタなど用いて、映画館さながらに本格的なスクリーンで視聴するケースが増えてきた。
【0003】
このような映像再生装置は、通常、リモートコントローラあるいは本体表示パネル等の入力装置を操作して映像信号の再生を開始したり、あるいはタイマ等で設定した時間になったときに映像信号の再生を開始することが可能である。
【0004】
また、周囲の明るさを検出する照度センサを備え、該照度センサによって部屋が暗くなったと判断したとき、映像再生装置の表示パネルを消灯し、再生する映像の視認性を良くするという機能を備えた装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−141871号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
映像再生装置を用いて映画を視聴する際、臨場感を得ようとする場合には、部屋を暗くした状態でプロジェクタ等を用いて大画面で視聴するのが一般的である。この場合、映画の再生を開始する前に部屋を暗くしておくのが通常である。
【0006】
しかし、この場合は、再生を開始させるために、暗い部屋の中で、例えばリモートコントローラを探し出し、さらに暗い部屋の中でリモートコントローラを操作をしなければならない。
【0007】
また、映像再生装置のパネルに備える操作キー等を操作して再生を開始させようとする場合には、映画を視聴する位置と映像再生装置のある位置とを移動する必要があり、暗い部屋の中を手探りで移動しなければならないことになる。
【0008】
このような、暗い部屋の中での不便を解決するために、リモートコントローラ等を操作して再生を開始させてから部屋を暗くするという方法が考えられる。しかしこの場合は、リモートコントローラで再生を開始した直後は、未だに部屋が明るいため臨場感に欠けることになる。
【0009】
本発明は、これらの問題点に鑑みてなされたもので、部屋を暗くした状態で再生を開始して、臨場感のある映像を再生することのできる映像信号再生装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は上記課題を解決するため、次のような手段を採用した。
【0011】
映像信号を再生する映像信号再生部と、該映像信号再生部を制御して、所望の映像信号を再生するシステムコントローラを備えた映像信号再生装置において、前記システムコントローラは、前記再生した映像信号を表示する環境の照度を検出する照度センサを備え、前記映像信号再生部の再生準備が完了し、かつ前記照度センサの検出照度が第1の基準値以下になったとき再生を開始する。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、以上の構成を備えるため、部屋を暗くした状態で再生を開始して、臨場感のある映像を再生することのできる映像信号再生装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、最良の実施形態を添付図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態にかかる映像信号再生装置を説明する図である。図1に示すように、映像信号再生装置を構成するDVD再生装置は、部屋(映像信号を表示する環境)の照度を測定する照度センサ22を備える。また、再生装置のシステムコントローラ14は、照度センサ22の検出照度が基準値以下であるとき再生を開始する機能を備えている。
【0014】
また、DVD再生装置はリモートコントローラ21を備え、該リモートコントローラ21は、前記システムコントローラ14の前記再生を開始する機能を有効にするか否かを設定する設定キー23を備える。リモートコントローラ21は、前記設定キー23等のキー操作がなされると、その操作内容を赤外線等に変換して入力装置16に送信する。
【0015】
図1に示すように、DVD再生装置は、リモートコントローラ21からの入力あるいはユーザの操作入力を受け付ける入力装置16、受け付けた入力情報あるいはユーザのための操作案内を表示する表示装置15を備える。
【0016】
メカユニット部1には、DVD2を回転駆動するスピンドルモータ4、DVD2の記録信号を読み取るための光ピックアップ3、スピンドルモータ4と光ピックアップ3を制御するサーボ制御回路5、及び光ピックアップ3から読み出したRF信号を増幅するアンプ6を有し、アンプ6で増幅されたRF信号はフロントエンド部7の復調回路8に入力される。復調回路8で復調された記録データにはエラー訂正回路9でエラー訂正処理を施こす。
【0017】
フロントエンドコントローラ10はエラー訂正処理された記録データをバックエンド部11に伝送するとともに、記録データからサーボ制御回路5を制御するに必要な情報を抽出してサーボ制御回路5に伝送する。
【0018】
バックエンド部11のバックエンドコントローラ13は、エラー訂正回路9からエラー訂正された記録データを受信し、受信した記録データをビデオ・オーディオ復調部12に伝送する。ビデオ・オーディオ復調部12は、前記記録データからビデオデータ、オーディオデータ及び各種制御情報を分離してデコードする。バックエンドコントローラ13はデコードされたビデオデータ及びオーディオデータを、それぞれビデオDAC(Digital Analog converter)18及びオーディオDAC17に伝送する。ビデオDAC18及びオーディオDAC17はそれぞれ入力されたビデオデータ及びオーディオデータをアナログ信号に変換し、変換したデータをそれぞれアナログ映像信号出力端子20及びアナログ音声出力端子19を介して外部に出力する。
【0019】
なお、フロントエンドコントローラ10はバックエンドコントローラ13の指示に従ってDVDに記録された特定のデータを読み出すことが可能である。また、上記メカユニット部1、フロントエンド部7、及びバックエンド部11は装置全体を制御するシステムコントローラ14により制御される。
【0020】
照度センサ22は、DVDを再生して鑑賞する部屋が暗いときは低い電圧の照度信号を出力し、部屋が明るいときは高い電圧の照度信号を出力する。照度センサ22が出力した信号は、システムコントローラ14に内臓されているADコンバータ24によりデジタル変換する。システムコントローラ14は、ADコンバータ24の出力を予め設定した基準値と比較して部屋が暗いか明るいかを判断する。
【0021】
時計部30は、現在の時刻が何時何分であるかを表す時刻信号を出力する。昼夜判別部31は、時計部30から出力される時刻信号に基づいて、現在が昼間であるか夜間であるかを判別する。本実施形態においては、午前6時0分から午後5時0分までの時間帯を昼間と判別し、それ以外の時間帯を夜間と判別する。昼夜判別部31は、判別した結果を昼夜判別信号としてシステムコントローラ14へ出力する。
【0022】
システムコントローラ14は、DVD2の再生がスタンバイ状態(DVDの再生を最初から開始できる待機状態)である場合、昼夜判別部31から夜間を示す昼夜判別信号が出力されている状態で、照度センサ22により部屋の照度が5ルクス以下となったことを検出すると、DVDの再生を開始するよう制御する。
【0023】
また、システムコントローラ14は、DVD2の再生がスタンバイ状態である場合、昼夜判別部31から昼間を示す昼夜判別信号が出力されている状態で、照度センサ22により部屋の照度が10ルクス以下となったことを検出すると、DVDの再生を開始するよう制御する。
【0024】
また、システムコントローラ14は、DVDが再生されている状態で、照度センサ22により部屋の照度が100ルクス以上となったことを検出すると、DVDの再生を一時停止するよう制御する。
【0025】
タイマ32は、1分毎の時刻を計測する。システムコントローラ14は、照度センサ22が部屋の照度が100ルクス以上となったことを検出し、DVDの再生が一時停止状態となっている場合、タイマ32による時刻の計測に基づいて再生が一時停止状態となってから例えば5分が経過したか否かを監視する。そして、5分が経過する以前に部屋の照度が10ルクス以下になったとき、DVDの再生を再開するよう制御する。一方、再生が一時停止状態となってから5分が経過した場合は、DVDの再生を停止するよう制御する。
【0026】
図2は、部屋が暗くなったと判断したときにDVD再生装置に搭載したDVDを自動で再生する機能を有効にするか、無効にするかの設定方法を説明する図である。
【0027】
先ず、ステップST1において、リモートコントローラ21の設定キー23を操作して、部屋が暗くなったときにDVD再生装置に搭載したDVD2を自動で再生する機能を有効にするか、無効にするかの設定機能を起動する。
【0028】
ステップST2において、設定キー23を使用して、部屋が暗くなったと判断したときにDVD2を自動再生する機能を有効にするか、無効にするかを選択する。
【0029】
ステップST3において、部屋が暗くなったと判断したときにDVD2を自動で再生する機能を有効にする選択があったか否かを判断する。自動再生する機能を有効にする選択があったと判断したときは、ステップST4に移り、自動再生する機能を有効になるように、システムコントローラ14のメモリに設定を記憶する。
【0030】
ステップST3において、部屋が暗くなったと判断したときにDVD2を自動再生する機能を無効にする選択があったと判断したときは、ステップST5に移り、自動再生する機能が無効になるようにシステムコントローラ14のメモリに設定を記憶する。
【0031】
ステップST6において、設定キー23で部屋が暗くなったときにDVD2を自動再生する機能を有効にするか、無効にするかの設定機能の終了指示があったか否かを判断し、設定機能の終了指示があったときは設定機能を終了する。一方、前記設定機能の終了指示がなかった場合はステップST2の処理に戻り、設定機能の処理を継続する。
【0032】
以上により、部屋が暗くなったときにDVD2を自動再生する機能を有効にするか無効にするかの設定を行うことができる。
【0033】
図3は、部屋が暗くなったと判断したときに自動でDVD2の再生を開始する処理を説明する図である。
【0034】
先ず、ステップST7において、部屋が暗くなったと判断したときにDVD2を自動再生する機能を有効にするか無効にするかの設定情報(図2のステップST2において設定した内容)をシステムコントローラ14のメモリから読み出し、自動再生機能が有効になっているときはステップST8に移る。また自動再生機能が無効になっているときは機能が有効に設定されるまで待つ。
【0035】
ステップST8において、DVD再生装置が、停止(STOP)状態あるいは再生機能の選択(MENU)状態などの再生待機(スタンバイ)状態であるか否かを確認し、再生待機状態のときは、ステップST9に移り、再生待機状態でないときはステップST7に戻る。
【0036】
ステップST9において、システムコントローラ14は、昼夜判別部31から出力された昼夜判別信号が昼間を示す信号であるか否かを判別し、昼間を示す信号である場合は、現在が昼間であると判断してステップST10に移る。また、ステップST9において、現在が夜間であると判断した場合はステップST12に移る。
【0037】
ステップST10において、システムコントローラ14は、照度センサ22の出力する電圧をADコンバータ24を介して入力する。システムコントローラ14は、照度センサ22が検出した部屋の照度が10ルクス以下であるか否かを判別し、部屋の照度が10ルクス以下でない場合は、ステップST9に戻る。また、ステップST10において部屋の照度が10ルクス以下である場合は、ステップSTllに移る。
【0038】
ステップSTllにおいて、システムコントローラ14は、バックエンドコントローラ13に再生指示を出力し、バンクエンドコントローラ13はDVD2の再生を開始する。
【0039】
ステップST12において、システムコントローラ14は、照度センサ22が検出した部屋の照度が5ルクス以下であるか否かを判断する。部屋の照度が5ルクス以下でない場合は、ステップST9に戻る。また、部屋の照度が5ルクス以下である場合は、ステップSTllに移動し、DVD2の再生を開始するよう制御する。
【0040】
このように本実施形態の映像再生装置によれば、照度センサ22によって部屋の明るさを測定し、部屋が暗くなったと判断したときにDVD再生装置に搭載したDVD2を自動で再生することができる。
【0041】
すなわち、照明を消灯したり、カーテンを閉めることによって、部屋を暗くすることにより自動的に再生を開始することができる。このため、DVDの再生を開始させるために、暗い部屋の中でリモートコントローラを探したり、部屋が暗い状態でリモートコントローラの操作を行う必要はなくなる。
【0042】
部屋を暗い状態として、DVDに記録された映画を視聴する場合、部屋を暗くするためには部屋の照明を消灯すると共に窓のカーテンを閉めた状態にするのが一般的である。しかしながら、昼間は、窓のカーテンを閉めた状態としても、カーテンの隙間から太陽の光が入り込むため、夜間にカーテンを閉めた状態よりも部屋の内部は明るい。
【0043】
また、部屋の内部の明るさ(照度)を昼間と夜間で同じ値とした場合、昼間は野外が明るく、夜間は野外が暗いことから、同じ照度であっても、夜間よりも昼間の方が部屋が暗く感じる。
【0044】
このため、本実施形態の映像信号再生装置では、現在が昼間であるか夜間であるかを判断し、現在が昼間であると判断した場合は、部屋の照度が10ルクス以下となった場合にDVDの再生を開始するように設定する。
【0045】
また、現在が夜間である場合は、部屋の照明を消灯すると部屋の内部がほぼ真っ暗の状態となることから、現在が夜間であると判断した場合は、部屋の照度が5ルクス以下となった場合に、DVDの再生を開始するように設定する。
【0046】
すなわち、DVDの自動再生を開始する際の照度の基準値(第1の基準値)を、現在が昼間であるときは高く(10ルクス)に設定し、現在が夜間であるときは低く(5ルクス)に設定する。このように、DVDの再生を自動的に開始させる場合、部屋が暗くなったと判断する照度を昼間と夜間とで異なる値とすることにより、すなわち、昼間である場合に部屋が暗くなったと判断する照度を夜間である場合に部屋が暗くなったと判断する照度よりも高い照度とすることにより、昼間にカーテンを閉めて照明を消灯したのにも拘らず部屋の内部の照度が5ルクス以下とならず、DVDの再生を自動的に開始することができなくなることを防止することができる。また、夜間に照明を消灯していないのにも拘らず、部屋の内部の照度が10ルクス以下であるためにDVDの再生が勝手に開始されてしまうことを防止することができる。
【0047】
図4は、自動的にDVDの再生を開始させた後に、再生を一時停止する処理を説明する図である。
【0048】
図3に示す処理によりDVDの再生を開始させた後、ステップST13において、システムコントローラ14は、照度センサ22の出力する電圧を監視し、部屋の照度が100ルクス以上であるか否かを判断する。部屋の照度が第2の基準値(第1の基準値よりも大きな値、例えば100ルクス)以上でない場合は、再生を継続する。部屋の照度が100ルクス以上である場合は、ステップST14に移動する。
【0049】
ステップST14において、システムコントローラ14は、それまで再生していたDVDの再生を一時停止(スタンバイ)状態とした後、ステップST15に移動する。
【0050】
ステップST15において、システムコントローラ14は、タイマー32の時刻の計測に基づいて、DVDの再生が一時停止状態となってから5分が経過したか否かを判断し、5分が経過したと判断したとき、ステップST16の処理に移動し、ステップST16においてDVDの再生を停止状態とする。ステップST15の処理において、DVDの再生が一時停止状態となってから5分が経過していない場合はステップST17に移動する。
【0051】
ステップST17の処理において、システムコントローラ14は、照度センサ22の出力を監視し、部屋の照度が10ルクス以下であるか否かを判別する。部屋の照度が10ルクス以下でない場合は、ステップST15に戻り、部屋の照度が10ルクス以下である場合は、ステップST18に移動する。ステップST18において、システムコントローラ14は、それまで一時停止していたDVDの再生を再開する。
【0052】
このように本実施形態の映像信号再生装置によれば、照度センサ22によって部屋の明るさを監視し、部屋が暗くなったと判断したときにDVD再生装置に搭載したDVD2を自動で再生することができる。また、再生をしている途中で部屋が明るくなったことを判別すると、再生を一時停止状態にすることができる。また、再生を一時停止している状態で、再度部屋を暗くすると再生を再開することができる。
【0053】
このことにより、例えば、長時間の映画が記録されたDVDを視聴している途中で一時的に映画の視聴を中断して席を離れる場合、部屋の照明を点灯させることによって自動的にDVDの再生を一時停止状態とすることができる。また、映画の続きを再度席に戻ってきてから視聴したい場合においても、暗い部屋の中でリモートコントローラ21を探してその操作を行う必要はなくなる。
【0054】
DVDを再生している途中で部屋を明るくしてから5分以上経過した場合は、一時的に席を離れたのではなく、DVDの再生を取りやめたと判断することができる。このため本実施形態の映像信号再生装置では、前記状態が再生中に部屋が明るくなって自動的にDVDの再生が一時停止状態である場合、その状態のまま5分が経過したときは、それまで一時停止状態であったDVDの再生を自動的に停止状態とする。このことにより、いつまでもDVDの再生が一時停止の状態のままとなってしまうことを防止することができる。
【0055】
また、本実施形態の映像信号再生装置は、昼夜判別部31が昼間であると判別した場合においては部屋の明るさが10ルクス以下となった場合にDVDの再生を開始し、昼夜判別部31が夜間であると判別した場合においては部屋の明るさが5ルクス以下となった場合にDVDの再生を開始する構成とした。しかし、これらの照度の値をユーザが任意の値に設定することができる設定部を備える構成としても良い。これにより、映像再生装置を用いる部屋の日当たり状況に応じて、DVDを自動的に再生開始する部屋の照度を自由に変更させることができる。
【0056】
以上説明したように、本実施形態によれば、照明を消灯したり、カーテンを閉めることによって、部屋を暗くすることにより自動的に再生を開始することができる。このため、DVDの再生を開始させるために、暗い部屋の中でリモートコントローラを探したり、部屋が暗い状態でリモートコントローラ等の操作を行う必要はなくなる。
【0057】
また、再生をしている途中で部屋が明るくなったと判断すると、再生を一時停止状態にすることができる。また、再生を一時停止している状態で、再度部屋を暗くすると再生を再開することができる。このため、長時間の映画等を視聴している際に席を一時的に離れた場合に、席を離れていた間の場面が視聴できなくなることを防止することができる。
【0058】
また、自動再生を開始する際の照度の基準値(第1の基準値)を、昼間である場合は夜間よりも高く設定することにより、昼間にカーテンを閉めて照明を消灯したにも拘らず部屋の内部の照度が昼間の基準値(5ルクス)以下とならずにDVDの再生を自動的に開始することができなくなることを防止することができる。また、夜間に照明を消灯していないにも拘らず、部屋の内部の照度が夜間の基準値(10ルクス)以下となってDVDの再生が開始されてしまうことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本実施形態にかかる映像信号再生装置を説明する図である。
【図2】部屋が暗くなったと判断したときにDVD再生装置に搭載したDVD2を自動で再生する機能を有効にするか、無効にするかの設定方法を説明する図である。
【図3】部屋が暗くなったと判断したときに自動でDVD2の再生を開始する処理を説明する図である。
【図4】自動的にDVDの再生を開始させた後に、再生を一時停止する処理を説明する図である。
【符号の説明】
【0060】
1 メカユニット部
2 DVD
3 光ピックアップ
4 スピンドルモータ
5 サーボ制御回路
7 フロントエンド部
8 復調回路
9 エラー訂正回路
10 フロントエンドコントローラ
11 バックエンド部
12 ビデオ・オーディオ復調部
13 バックエンドコントローラ
14 システムコントローラ
15 出力装置(表示部)
16 入力装置(操作部)
17 オーディオDAC
18 ビデオDAC
19 アナログ音声信号出力端子
20 アナログ映像信号出力端子
21 リモートコントローラ
22 照度センサ
23 設定キー
24 ADコンバータ
30 時計部
31 昼夜判別部
32 タイマ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像信号を再生する映像信号再生部と、
該映像信号再生部を制御して、所望の映像信号を再生するシステムコントローラを備えた映像信号再生装置において、
前記システムコントローラは、前記再生した映像信号を表示する環境の照度を検出する照度センサを備え、前記映像信号再生部の再生準備が完了し、かつ前記照度センサの検出照度が第1の基準値以下になったとき再生を開始することを特徴とする映像信号再生装置。
【請求項2】
請求項1記載の映像信号再生装置において、
前記システムコントローラは、現在時刻の昼夜を判別する昼夜判別部を備え、該昼夜判別部が現在時刻を昼間と判別したときは前記第1の基準値を高く設定し、現在時刻を夜間と判別したときは前記第1の基準値を低く設定して再生を開始すること特徴とする映像信号再生装置。
【請求項3】
請求項1記載の映像信号再生装置において、
前記システムコントローラは、前記照度センサの検出照度が前記第1の基準値以下になったとき再生を開始する機能を無効にする手段を備えたことを特徴とする映像信号再生装置
【請求項4】
請求項1記載の映像信号再生装置において、
前記システムコントローラは、前記照度センサの検出照度が前記第1の基準値を越える値に設定した第2の基準値以上となったとき再生を一時停止することを特徴とする映像信号再生装置。
【請求項5】
請求項4記載の映像信号再生装置において、
前記システムコントローラは、前記再生を一時停止したときから所定時間以内に前記照度センサの検出照度が前記第1の基準値以下となったとき再生を再開することを特徴とする映像信号再生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−277796(P2006−277796A)
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−91969(P2005−91969)
【出願日】平成17年3月28日(2005.3.28)
【出願人】(301066006)株式会社デノン (61)
【Fターム(参考)】