説明

映像情報再生装置及びコンテンツ処理方法

【課題】映像情報再生装置において、主コンテンツを再生し、或いは再生可能状態にすることなく、付加コンテンツを削除すること、視聴者が付加コンテンツの一部あるいは全部を選択的に削除すること、1つの主コンテンツに対する複数の付加コンテンツの一部あるいは全部を選択的に削除することを可能にする。
【解決手段】読み込み手段(11)で読み込まれた主コンテンツ及び付加コンテンツ処理・記憶手段(21)に記憶された付加コンテンツのいずれかを選択して出力し、表示装置(27)に表示させる選択出力手段(12、15,16,18)と、付加コンテンツ処理・記憶手段(21)に記憶された付加コンテンツを視聴単位毎に削除するための操作画面を表示装置に表示させるための削除画像情報を生成する削除情報処理・記憶手段(23)とを備え、削除情報処理・記憶手段(23)は、削除を指示された視聴単位を出力させるファイルのうち、削除しても削除を指示された視聴単位以外には影響を及ぼすことのないファイルのみを選択して削除させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像情報再生装置及びコンテンツ処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
光学ディスクに記録された主映像音声コンテンツ(以後、主コンテンツと呼ぶ)に対応した付加映像音声コンテンツ(以後、付加コンテンツと呼ぶ)がインターネットからのデータ配信や固体半導体メモリにより供給され、主コンテンツと付加コンテンツを併せて再生することにより、視聴者に最新で付加価値が向上したコンテンツを視聴させることが可能になっている。しかし、付加コンテンツを記録する媒体の大きさ(容量)には制限があるため、付加コンテンツの削除が必要になる。例えば、特許文献1には、付加コンテンツ供給者が付加コンテンツの一部あるいは全部を削除する技術が開示されている。
【0003】
【特許文献1】特開2007−18192号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の映像情報再生装置(以後、再生装置と呼ぶ)には、主コンテンツを再生し、あるいは再生可能状態にすることなく主コンテンツに対応した付加コンテンツを削除することができず、その点で不便であった。また、削除できる付加コンテンツの範囲は付加コンテンツ供給者により決定されており、視聴者が付加コンテンツを削除することができる範囲が限定的であった。加えて、1つの主コンテンツに対して、複数の付加コンテンツが存在した場合の付加コンテンツの削除技術が存在しない問題があった。本発明は、上記のような課題を解決する再生装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の映像情報再生装置は、
1つまたは複数の視聴単位から構成された主コンテンツを記録媒体から読み込む読み込み手段と、
前記主コンテンツと関係付けて出力されるべき付加コンテンツを、外部から読み込んで記憶する付加コンテンツ処理・記憶手段と、
前記読み込み手段で読み込まれた前記主コンテンツ及び前記付加コンテンツ処理・記憶手段に記憶された前記付加コンテンツのいずれかを選択して出力し、表示装置に表示させる選択出力手段と、
前記付加コンテンツ処理・記憶手段に記憶された前記付加コンテンツを視聴単位毎に削除するための操作画面を前記表示装置に表示させるための削除画像情報を生成する削除情報処理・記憶手段とを備え、
前記削除情報処理・記憶手段は、削除を指示された視聴単位を出力させるファイルのうち、削除しても前記削除を指示された視聴単位以外には影響を及ぼすことのないファイルのみを選択して削除させる
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、主コンテンツを再生し、或いは再生可能状態にすることなく、付加コンテンツを削除することができる。また、視聴者が付加コンテンツの一部あるいは全部を選択的に削除することが可能となる。さらに、1つの主コンテンツに対する複数の付加コンテンツの一部あるいは全部を選択的に削除することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
実施の形態1.
図1は、本発明による再生装置1の構成を示すブロック図である。図示の再生装置1は、記録媒体10に記録されたコンテンツ(主コンテンツ)を再生し、後述の付加コンテンツを加えて、再生装置1外の音声出力装置26及び表示装置27から出力するものである。
記録媒体10としては、例えば光学ディスクやハードディスクなどが使用されるが、ここでは光学ディスクを例にとって説明する。
【0008】
光学ディスク10に記録されている主コンテンツは、読み込み手段としてのドライブ11により読み出され、選択部12に出力される。また、ドライブ11は光学ディスク10に記録されている主コンテンツ情報110を選択制御部22に出力する。
【0009】
一方、付加コンテンツは例えばインターネットからデータ配信されるものであり、以下そのような場合を例に取り説明する。付加コンテンツは付加情報入力端20から入力され、付加コンテンツ処理・記憶部21に供給され、付加コンテンツ処理部21Aで処理され、付加コンテンツ記憶部21Bに書き込まれる。
【0010】
付加コンテンツ記憶部21Bに書き込まれた情報のうち、後に図10を参照して説明するChange_Name.file212は選択制御部22に出力され、後に図10を参照して説明する削除情報213は削除情報処理・記憶部23に供給される。
【0011】
選択制御部22は、主コンテンツ情報110とChange_Name.file212とを用いて、主コンテンツ111と付加コンテンツ211とを選択するための選択制御信号221を選択部12に出力する。
選択制御部22は、選択制御処理部22Aと選択制御情報記憶部22Bとを有する。
選択制御部処理部22Aは、主コンテンツ情報110と、Change_Name.file212とを用いて仮想ディレクトリ構造を示す情報を生成し、これとともに、選択制御信号221を生成する。
選択制御情報記憶部22Bは、選択制御処理部22Aで生成された仮想ディレクトリ構造を示す情報を記憶する。
【0012】
選択部12は、選択制御部22からの選択制御信号221に基づいて、主コンテンツ111と付加コンテンツ211のいずれかを選択して分離部13に出力する。
【0013】
分離部13は選択部12からの出力を音声情報131、映像情報132、およびグラフィック情報133に分離する。音声情報131は音声出力部14へ、映像情報132は映像出力部15へ、グラフィック情報133はグラフィック出力部16へそれぞれ出力される。
【0014】
音声出力部14は音声情報131を音声出力装置26の駆動に適した信号に変換して、音声信号出力端17から再生装置1外の音声出力装置26に出力する。
【0015】
映像出力部15は映像情報132を表示装置27の駆動に適した信号に変換して、重畳部18に出力する。グラフィック出力部16はクラフィック情報133を表示装置27の駆動に適した信号に変換して重畳部18に出力する。重畳部18は映像出力部15からの映像信号とグラフィック出力部16からのグラフィック信号を重畳して、表示信号出力端19から再生装置1外の表示装置27に出力する。
【0016】
映像出力部15とグラフィック出力部16と重畳部18とで、選択部12で選択され分離部13で分離されたコンテンツの映像情報及びグラフィック情報の少なくとも一方を、表示装置27に表示させる出力手段が構成されており、この出力手段は、選択部12と該出力手段とを含む選択出力手段の一部を成す。
【0017】
削除情報処理・記憶部23は、視聴者(ユーザ)からの付加コンテンツの削除要求233を表す信号を削除制御入力端24から受け、視聴者が削除操作をするために使用する操作画面を表す(表示装置27に表示させるための)画面情報231をグラフィック出力部16に出力する。視聴者からの付加コンテンツの一部あるいは全部を選択して、削除することを決定したことを示す信号も削除制御入力端24から入力され、削除情報処理・記憶部23を経て付加コンテンツ処理・記憶部21へ供給される。
【0018】
なお、光学ディスク10、ドライブ11、選択部12、分離部13、音声出力部14、映像出力部15、グラフィック出力部16、重畳部18、付加コンテンツ処理・記憶部21、選択制御部22、及び削除情報処理・記憶部23のそれぞれを制御するために再生機器1は1個あるいは複数のマイクロコンピュータやマイクロプロッセッサーユニットなどの制御素子を用いているが、図1ではその記載を省略する。
【0019】
主コンテンツ111は、1つまたは複数の「タイトル」とよばれる視聴単位で構成される。1つのタイトルは、1つまたは複数の再生単位を再生することにより視聴することができる。1つの再生単位から、1つまたは複数の映像音声のストリームファイルが再生される。
1つのストリームファイル毎に、光学ディスク10における位置(ストリームの開始位置及び終了位置)あるいは位置に相当する情報を有するファイルを情報ファイルと呼ぶ。
再生単位において、使用する情報ファイルの名前や情報ファイル間の再生の仕方や再生されるストリームの構造を記述したファイルを再生ファイルと呼ぶ。また、
タイトル内における再生単位の再生手順をプログラムで記述したファイルがOperation.fileであり、タイトルとOperation.fileの中の当該タイトルに対応する再生手順プログラムを記憶したプログラム領域を記述したファイルがTitle_list.fileである。
【0020】
以下、主コンテンツの一例につき詳しく説明する。
主コンテンツは、例えば、「タイトル0」、「タイトル1」、「タイトル2」、「タイトル3」、「タイトル4」、「タイトル5」、「タイトル6」から構成されている。
タイトル0の再生手順プログラム名を「Ope_0」、タイトル1の再生手順プログラム名を「Ope_1」、タイトル2の再生手順プログラム名を「Ope_2」、タイトル3の再生手順プログラム名を「Ope_3」、タイトル4の再生手順プログラム名を「Ope_4」、タイトル5の再生手順プログラム名を「Ope_5」、タイトル6の再生手順プログラム名を「Ope_6」とする。
【0021】
各タイトルの役割と各タイトルで再生される再生ファイルは、例えば図2に示す如くである。コンテンツの進行(再生手順)は、例えば、図3に示す如くである。このとき、Title.fileは図4に示すように記載される。図4において、「length_Title.file」は、Title.fileの大きさをビット(bit)単位で表す。
【0022】
Operation.fileは図5に示すように記載される。
図5において、「length_Operation.file」はOperation.fileの大きさを表記し、「Play_###」は、###を再生するコマンドであり、「Jump_###」は、###へ以降するコマンドであり、「if」、「else if」、「else」は条件分岐のコマンドであり、「End Ope」は再生手順プログラムのセパレータである。
【0023】
「1.file」の例を図6に示す。図6において、「length_1.file」は、1.fileの大きさを表す。「001.info」は情報ファイルであり、ストリームの光ディスク上の位置(開始位置及び終了位置)を表す。
【0024】
「001.file」の例を図7に示す。図7において、「length_001.file」は、001.fileの大きさを表す。なお、000.pd(ストリームファイル)の先頭にも、000.pdの大きさを表す情報が存在する。
【0025】
以下の説明では、説明の簡単化のために、図8に示すように、光学ディスク10上の主コンテンツ111はタイトル0、タイトル1およびタイトル2で構成され、タイトル0の再生ファイルは0.fileのみ、タイトル1の再生ファイルは1.fileのみ、タイトル2の再生ファイルは2.fileのみとする。
【0026】
図8において、Operation.fileは、タイトル内における再生単位の再生手順をプログラムで記述したファイルである。Title.list.fileは、タイトルとOperation.fileの中の当該タイトルに対応する再生手順プログラムを記憶したプログラム領域を記述したファイルである。
【0027】
再生ファイル0.fileには情報ファイル000.infoのみ存在し、情報ファイル000.infoによって再生されるストリームファイルは000.pdとする。再生ファイル1.fileには情報ファイル001.info及び002.infoが存在し、情報ファイル001.infoによって再生されるストリームファイルは001.pd、情報ファイル002.infoによって再生されるストリームファイルは002.pdとする。再生ファイル2.fileには情報ファイル003.infoのみ存在し、情報ファイル003.infoによって再生されるストリームファイルは003.pdとする。また、主コンテンツ111の代表静止画データファイルを00.picture、タイトル1の代表静止画データファイルを01.pictureとし、タイトル0及びタイトル2には代表静止画データファイルが存在しないとする。
【0028】
図1のドライブ11は、光学ディスク10に記録されているデータを読み出して、図8の階層毎に、図9に示すようなディレクトリ構造を作成する。図9において、Title_list.file及びOperation.fileはディレクトリが存在せず直接主コンテンツ111の直下に置かれ、再生ファイル(0.file、1.file、2.file)はTitleと呼ばれるディレクトリ112に、情報ファイル(000.info、001.info、002.info、003.info)はPlayback_Informationと呼ばれるディレクトリ113に、ストリームファイル(000.pd、001.pd、002.pd、003.pd)はStreamと呼ばれるディレクトリ114に、代表静止画データファイル(00.picture、01.picture)はExtentionと呼ばれるディレクトリ115に類別されて管理される。また、コンテンツ供給者名や主コンテンツ111の名前などもExtention115で管理される。
【0029】
そして、図1に記載のドライブ11の出力の1つである主コンテンツ情報110は、コンテンツ供給者名、主コンテンツ111の名前および主コンテンツ111に含まれるファイルの名前を示す情報を含み、図9の主コンテンツ111のディレクトリ構造を示すものである。
【0030】
一方、図1の付加情報入力端20から入力され付加コンテンツ処理・記憶部21に供給される付加コンテンツ211は、図10に示すように、Change_Name.file212と、主コンテンツ111のTitle_list.fileに相当するファイルAT.file214と、主コンテンツ111のOperationファイルに相当するファイルAO.file215と、主コンテンツ111の再生ファイル、情報ファイル、ストリームファイル、代表静止画データファイルに相当するファイルAa.file〜Ak.fileとから構成されている。すなわち、ファイルAO.file215は、タイトル内における再生単位の再生手順をプログラムで記述したファイルであり、AT.file214は、タイトルとファイルA0.fileの中の当該タイトルに対応する再生手順プログラムを記憶したプログラム領域を記述したファイルである。
【0031】
図1の付加コンテンツ処理・記憶部21は、コンテンツ供給者名と主コンテンツ111の名前に基づいて図11に示すようなディレクトリ構造を作成する。図11において、Supplier−IやSupplier−IIはコンテンツ供給者名を、また、Disc−1やDisc−2およびDisc−3は主コンテンツの名前を模式的に表したものである。Change_Name.file212は、付加コンテンツ211中のファイルの名前を主コンテンツ111が使用しているファイルの名前に対応させるファイルであり、対応付け情報とも呼ばれる。本実施の形態では、Change_Name.file212には図12に符号61で示すようなファイル名の対応関係が記述されているとする。
【0032】
また、AT.file214には主コンテンツ111に存在するタイトルか、或いは付加コンテンツ211のみに存在するタイトルかを識別する情報がタイトル毎に付けられている。なお、図12の対応関係を示す枠61内の右側の部分に付加コンテンツ211におけるファイルの名前が記載されている。
【0033】
図1の選択制御部22の選択制御処理部22Aは、先ずChange_Name.file212の記載に基づいて付加コンテンツ211のファイルを主コンテンツ111のディレクトリ構造と同じディレクトリ構造(図12の62)に構成する。この処理が図12には符号MP1で示されている。この結果新しく生成されたディレクトリ構造62を仮想ディレクトリ構造と呼ぶこととする。但し、この段階では、付加コンテンツ211から得られたファイルのみで構成されており、言わば「未完の」乃至「作成途中の」仮想ディレクトリ構造というべきものである。
次に、(未完の)仮想ディレクトリ構造62にすでに入っているファイル名と同名の主コンテンツ111のファイルは仮想ディレクトリ構造62に入れず(図12中の符号MP2で示す処理。「×」印は、主コンテンツ111のファイルを仮想ディレクトリ構造62には入れないことを示す)、仮想ディレクトリ構造62に名前が存在しない主コンテンツ111のファイルを仮想ディレクトリ構造62に入れる(図12に符号MP3で示される処理)。
【0034】
最後に、AT.file214を仮想ディレクトリ構造62のTitle.fileに、AO.file215を仮想ディレクトリ構造62のOperation.fileにする。これにより、仮想ディレクトリ構造62が完成する。この完成した仮想ディレクトリ構造62は、主コンテンツ111と付加コンテンツ211を合成した結果得られる仮想的合成コンテンツに対応するものであり、主コンテンツ111を付加コンテンツ211とともに、選択しながら、再生するために必要なものである。
仮想ディレクトリ構造62はこのように作成されるため、仮想ディレクトリ構造62に含まれるファイルの各々が主コンテンツ111由来のファイルであるか付加コンテンツ211由来のファイルであるかは判明しており、そのようなことを示す情報が付加されている。この情報(各ファイルが主コンテンツ111由来のものか、付加コンテンツ211由来のものかを示す情報)を選択制御信号221として選択部12に供給し、選択部12では、この情報に基づいて選択動作を実行する。
【0035】
なお、すべてのファイルが、ファイルの長さを表すlengthと呼ばれる情報を、例えばファイルの先頭に有する。
【0036】
以下、主コンテンツを再生状態にすることなく付加コンテンツを削除する処理とについて説明する。以下の説明から明らかになるようんじ、この削除処理においては、削除する付加コンテンツの範囲を視聴者が決定することができる。
【0037】
図1の付加コンテンツ処理・記憶部21の付加コンテンツ処理部21Aは、AT.file214とAO.file215を解析して、タイトルと情報ファイル、ストリームファイルおよび代表静止画データファイルとの関係情報と、タイトル毎の情報ファイル、ストリームファイルおよび代表静止画データファイルの大きさ(容量)の合計値とを、削除情報213として削除情報処理・記憶部23に供給する。削除情報処理・記憶部23では、削除情報処理部23Aが、上記の、付加コンテンツ処理・記憶部21から供給された情報を、削除情報記憶部23Bに書き込む。
【0038】
削除情報記憶部23Bに書き込まれた削除情報213を模式的に表したものが図13である。図13では、タイトル0は、付加コンテンツのAa.file(ファイルの大きさがSAa)とAc.file(ファイルの大きさがSAc)とAg.file(ファイルの大きさがSAg)とを再生したものであり、合わせたファイルの大きさがSS1(=SAa+SAc+SAg)であることを示している。同様に、タイトル1は、付加コンテンツのAk.file(ファイルの大きさがSAk)とAd.file(ファイルの大きさがSAd)とAh.file(ファイルの大きさがSAh)とを再生したものであり、合わせたファイルの大きさがSS2(=SAk+SAd+SAh)であることを示している。同様に、タイトル3は付加コンテンツのAb.file(ファイルの大きさがSAb)とAe.file(ファイルの大きさがSAe)とAf.file(ファイルの大きさがSAf)とAi.file(ファイルの大きさがSAi)とAj.file(ファイルの大きさがSAj)とを再生したものであり、合わせたファイルの大きさがSS3(=SAb+SAe+SAf+SAi+SAj)であることを示している。
【0039】
タイトル2に関係する付加コンテンツのファイルは存在しないため、削除されるファイルも存在せず、従って削除されるファイルの大きさは0(零)であることを示している。
【0040】
図1の削除情報記憶部23Bには、複数のコンテンツ供給者による複数の光学ディスクに対する削除情報が書き込まれている。
図1の削除制御入力端24から削除要求が入力されると、削除情報処理・記憶部23では、図14に示すような、コンテンツ供給者、光学ディスクの名称、タイトル名および各タイトルを削除した場合のファイルの大きさをまとめた操作画面を表す画像情報231を作成し、図1のグラフィック出力部16に出力する。図14に示される操作画面は、視聴者が削除操作を行なう場合に用いるものである。
【0041】
グラフィック出力部16では画像情報231を表示装置27の駆動に適した信号に変換して重畳部18を経て表示信号出力端19を介して再生装置1外の表示装置27に出力する。
【0042】
削除情報処理・記憶部23が作成する画像情報231には、図14に示すように、コンテンツ供給者、光学ディスクの名称、タイトル名、及び削除できるファイルの大きさを示す情報、並びに光学ディスク及びタイトル毎に設けられた選択ボタンBS、及び削除実行ボタンBDを表示する情報が含まれる。選択ボタンBDは、それぞれ対応する項目(光学ディスク、タイトル)を選択するために操作される。削除実行ボタンBDは、選択ボタンBSで選択した項目に関連した付加コンテンツ内のファイルの削除を実行する際に操作される。
【0043】
最初に、付加コンテンツ211中の削除されるタイトルが主コンテンツ111に存在しない場合について、タイトル3の削除を例にとり説明する。視聴者は、図1の削除制御入力端24を介して図14に示される操作画面上のタイトル3の横の選択ボタンBSを選択し、削除実行ボタンBDを押す。削除実行ボタンBDが押されたら、図1の削除処理・記憶部23は、削除するタイトルがタイトル3であることを示す情報を得るとともに、図13に示される情報に基づいて、削除するファイルがAb.file、Ae.file、Af.file、Ai.fileおよびAj.fileであることを示す情報を得て、これらの情報を、図1の削除実行情報232として付加コンテンツ処理・記憶部21に出力する。
【0044】
削除実行情報232が入力された付加コンテンツ処理・記憶部21は、AT.file214を解析してタイトル3は主コンテンツ111に存在しないタイトルであることを判断し、先ず、Ab.file、Ae.file、Af.file、Ai.fileおよびAj.fileを付加コンテンツ211から削除し、Change_Name.file212中のAb.file、Ae.file、Af.file、Ai.fileおよびAj.fileに関する記述を削除し、次に、AO.file215中のタイトル3の再生手順プログラムの部分を削除し、最後に、AT.file214中からタイトル3に関する情報を削除する。
【0045】
付加コンテンツ処理・記憶部21はさらに、変更された付加コンテンツ211に対して新たに削除情報213を生成し、削除情報処理・記憶部23に出力する。これにより、タイトル3に関する付加コンテンツの削除が完了する。
【0046】
削除完了後に光学ディスク10を再生する場合、先ず、変更された付加コンテンツ211中の変更されたAT.file214及び変更されたAO.file215を解析し、AT.file214に記述されている全タイトルに対応する再生手順プログラム領域が変更されたAO.file215に存在することを確認する。この確認ができた場合、付加コンテンツ211中のAT.file214とAO.file215とをChange_Name.file212に基づいてそれぞれTitle_list.fileおよびOperation.fileとして仮想ディレクトリ構造62に入れる。
変更された付加コンテンツ211中の他のファイルも、仮想ディレクトリ構造62の作成動作に関し上記したのと同様に、仮想ディレクトリ構造62に入れられる。
【0047】
次に、付加コンテンツ211中の削除されるタイトルが主コンテンツ111に存在する場合について、タイトル1の削除を例にとり説明する。視聴者は、図1の削除制御入力端24を介して図14に示される操作画面上のタイトル1の横の選択ボタンBSを選択し、削除実行ボタンBDを押す。削除実行ボタンBDが押されたら、図1の削除処理・記憶部23は、削除するタイトルがタイトル1であることを示す情報を得るとともに、図13に示される情報に基づいて、削除するファイルがAd.file、Ah.fileおよびAk.fileであることを示す情報を得て、これらの情報を、図1の削除実行情報232として付加コンテンツ処理・記憶部21に出力する。
【0048】
削除実行情報232が入力された付加コンテンツ処理・記憶部21は、AT.file214を解析してタイトル1は主コンテンツ111に存在するタイトルであることを判断し、先ず、Ad.fileとAh.fileおよびAk.fileを付加コンテンツ211から削除し、Change_Name.file212中のAd.fileとAh.fileおよびAk.fileに関する記述を削除し、次に、AO.file215中のタイトル1の再生手順プログラムの部分を削除する。AT.file214に関しては処理を行わない。
【0049】
付加コンテンツ処理・記憶部21はさらに、変更された付加コンテンツ211に対して新たに削除情報213を生成し、削除情報処理・記憶部23に出力する。これにより、タイトル1に関する付加コンテンツの削除が完了する。
【0050】
削除完了後に光学ディスク10を再生する場合、先ず、変更された付加コンテンツ211中の変更されたAT.file214及び変更されたAO.file215とを解析し、AT.file214が要求する、タイトル1に対応する再生手順プログラム領域が、変更されたAO.file215に存在しないことを検出する。次に、主コンテンツ111中のTitle_list.fileを参照して(Title_list_fileに記載された領域をアクセスすることで)主コンテンツ111中のOperation.fileのタイトル1に対応する再生手順プログラムを抽出し、変更された付加コンテンツ211中のAO.file215にコピーする。
そして、付加コンテンツ211中のChange_Name.file212に基づいてAT.file214をTitle.fileとして、またタイトル1に対する再生手順プログラムがコピーされたAO.file215を、Change_Name.file212に基づいてOperation.fileとして仮想ディレクトリ構造62に入れる。
変更された付加コンテンツ211中の他のファイルも、仮想ディレクトリ構造62の作成動作に関し上記したのと同様に、仮想ディレクトリ構造62に入れられる。
【0051】
付加コンテンツ211中の削除される複数のタイトルが、主コンテンツ111中に存在するタイトルと主コンテンツ111中に存在しないタイトルとが混在する場合には、前述の付加コンテンツ211中の削除されるタイトルが主コンテンツ111中に存在する場合の動作と、付加コンテンツ211中の削除されるタイトルが主コンテンツ111中に存在しない場合の動作とが順次実施される。
【0052】
また、図14においてDisc−1の全タイトルの選択ボタンBSが選択されて削除実行ボタンBDが押された場合、あるいは、Disc−1の横の選択ボタンBSが選択されて削除実行ボタンBDが押された場合には、付加コンテンツ記憶部21Bに書き込まれている付加コンテンツのうち、図11に示すSupplier−Iのディレクトリ下のDisc−1に含まれるすべてのファイルを削除し、Disc−1のディレクトリが削除される。
【0053】
図14において、Supplier−Iに属するすべての主コンテンツ、即ちDisc−1、Disc−2およびDisc−3の横の選択ボタンBSがすべて選択されて削除実行ボタンBDが押された場合、あるいは、Supplier−Iの横の選択ボタンBSが選択されて削除実行ボタンBDが押された場合には、付加コンテンツ記憶部21Bに書き込まれている付加コンテンツのうち、図11に示すSupplier−Iに含まれる全てのファイルとディレクトリが削除される。
【0054】
本発明の実施の形態1は上記のように構成され動作するので、主コンテンツを再生し、あるいは再生可能状態にすることなく、図1の画像情報231を使用することで、付加コンテンツ211のファイルを削除することが可能になる。加えて、画像情報231に基づく操作画面の使用により、削除したい範囲を選択して削除することが可能になる。更に、画像情報231による操作画面により、付加コンテンツ211の一部あるいは全部を削除した場合の情報の大きさを表示することができる。このため、新たに別の付加コンテンツを付加コンテンツ記憶部21Bに書き込もうとして付加コンテンツ記憶部21Bの記憶できる情報の大きさが不足する場合に、削除する付加コンテンツの範囲を選択して削除することが可能となる。
【0055】
実施の形態2.
上記の実施の形態1では、図1の削除情報213は、タイトルと情報ファイル、ストリームファイルおよび代表静止画データファイルの関係情報と、タイトル毎の情報ファイル、ストリームファイルおよび代表静止画データファイルの大きさの合わせた値とした。実施の形態2では、上記実施の形態1での削除情報213に代表静止画データファイル自体を加え、代表静止画を削除のための操作画面に表示するようにしたものとする。実施の形態2では図1の削除情報処理・記憶部23からグラフィック出力部16へ出力される画像情報231は、図15のように画素が間引かれた(縮小された)代表静止画データファイルによる画像PT1、PT2を対応する箇所に子画面として表示することができる。上記以外の構成や動作に関しては、実施の形態1と同じである。
【0056】
本発明の実施の形態2は上記のように構成され動作するので、削除する付加コンテンツのタイトルあるいは削除対象の認識が容易或いは確実となり、そのため誤削除を防止する効果が期待できる。
【0057】
実施の形態3.
次に、1つの主コンテンツに対して付加コンテンツが更新される場合を説明する。即ち、同じ主コンテンツとともに出力されるべき付加コンテンツを、付加情報入力端20から取り込んだ後、付加コンテンツの更新版が、外部で提供される場合がある。この更新版を付加情報入力端20から取り込むと、再生装置の内部で付加コンテンツの更新が行なわれる。
【0058】
以下、説明の簡単化のために、図16に示すように、主コンテンツ111はタイトル0と呼ばれる1つのタイトルで構成されており、タイトル0は1つの再生ファイル0.fileからなり、再生ファイル0.fileは2つの情報ファイル000.info及び001.infoを実行することにより再生され、情報ファイル000.infoのストリームファイルが000.pd、また、情報ファイル001.infoのストリームファイルが001.pdであるとする。
【0059】
主コンテンツ111に対する1回目の付加コンテンツ(再生装置に最初に取り込んだもの)が図17に符号211−aで示すごときものであり、Change_Name.file212−aとAT.file、AO.file、Aa.file〜Ae.fileから成り、Change_Name.file212−aによる付加コンテンツ211−aと主コンテンツ111とのファイル名の対応関係が図17の右側に記載するとおりとする。記述のしかたは、図12の対応関係61に準じる。
【0060】
また、主コンテンツ111に対する2回目の付加コンテンツ(2回目に取り込んだもの)が図18に示すごとくであり、Change_Name.file212−bとBT.file、BO.file、Ba.file〜Be.fileから成り、Change_Name.file212−bによる付加コンテンツ211−bと主コンテンツ111とのファイル名の対応関係が図18の右側に記載するとおりとする。
【0061】
2回目の付加コンテンツが取り込まれると、付加コンテンツ処理・記憶部21は、付加コンテンツの更新を行なう。この更新により、1回目の付加コンテンツ211−aのChange_Name.file212−aとAT.file、AO.file、Aa.file、Ac.fileおよびAe.fileが使用されなくなり、2回目の付加コンテンツ211−bのChange_Name.file212−bとBT.fileおよびBO.fileに基づいて仮想ディレクトリ構造が構築されてコンテンツが再生される。
【0062】
2回目の付加コンテンツ211−bによる更新が行なわれた時点で、使用されなくなるChange_Name.file212−aとAT.file、AO.file、Aa.file、Ac.fileおよびAe.fileを図1の付加コンテンツ処理・記憶部21から削除する手法もある。しかし、このように再生装置1を構成した場合、付加コンテンツ211−bによる更新を行なった結果に視聴者が満足せず付加コンテンツ211−aに戻すことを望んだ場合には、復旧させることができないという課題がある。本実施の形態3では、新たな付加コンテンツによる更新以前の状態において再生可能であったコンテンツの復元を可能にする再生装置1を得ることを目的とする。
【0063】
2回目の付加コンテンツ211−bが図1の付加情報入力端20から付加コンテンツ処理・記憶部21に入力された時、付加コンテンツ処理・記憶部21は1回目の付加コンテンツ211−aのChange_Name.file212−aと2回目の付加コンテンツ211−bのChange_Name.file212−bとを比較して、2回目の付加コンテンツ211−bに更新された時点で使用されなくなるファイル(Change_Name.file212−a、AT.file、AO.file、Aa.file、AO.file、Aa.file、Ac.file、Ae.file)を検出し、さらに、使用されなくなるファイルの大きさの合計(例えばSSaとする)を計算し、削除情報213−a(図1の削除情報213に相当するもの)として削除情報処理・記憶部23に出力する。
また、付加コンテンツ処理・記憶部21は、2回目の付加コンテンツ211−bに対して実施の形態1において付加コンテンツに対して行ったのと同様の動作を実行して削除情報213−b(図1の削除情報213に対応するもの)として削除情報処理・記憶部23に出力する。この時、2回目の付加コンテンツ211−bのファイルの大きさの合計を例えばSSbとする。
【0064】
次に、削除情報処理・記憶部23では、Disc−1の下に別フォルダ(図19ではOld_Data_directryと呼ばれるフォルダ)を設け、そのフォルダに、2回目の付加コンテンツ211−bに更新された時点で使用されなくなるファイルを移動する。残された1回目の付加コンテンツ211−aのファイル(Ab.fileとAd.file)と2回目の付加コンテンツ211−bのファイルを実施の形態1について上記したのと同様にDisc−1の下に構成して、仮想ディレクトリ構造を構築して付加コンテンツの再生を行う。
【0065】
このように、本実施の形態では、更新により再生に使用されなくなるファイルを、更新後に使用されるファイルから類別するものの、直ちには削除せず、保存しておく。
【0066】
削除情報213−aと削除情報213−bが入力された削除情報処理・記憶部23では、図20に示すように、削除情報213−aに関するファイルを削除するための選択ボタンBSと削除情報213−bに関するファイルを削除するための選択ボタンBSをタイトル0の中に設置した操作画面を表示するための画像情報231を作成する。
【0067】
視聴者が2回目の付加コンテンツ211−bで満足し1回目の付加コンテンツ211−aでの再生を不要とした場合には、図20に示される操作画面の「1回目付加」の選択ボタンBSを押し削除実行ボタンBDを押すことにより、図1の削除情報処理・記憶部23は削除情報213−aの情報を削除実行情報232−a(図1の削除実行情報232に相当するもの)として付加コンテンツ処理・記憶部21に出力し、付加コンテンツ処理・記憶部21のOld_Data_directry内の全ファイルを削除し、Old_Data_directryも削除する。
【0068】
一方、視聴者が2回目の付加コンテンツ211−bに満足せず1回目の付加コンテンツ211−aでの再生を望んだ場合には、図20に示される操作画面の「2回目付加」の選択ボタンBSを押し削除実行ボタンBDを押すことにより、図1の削除情報処理・記憶部23は、削除実行情報213として、削除情報213−bの情報(2回目付加コンテンツの削除を指示する)情報(213−b)を付加コンテンツ処理・記憶部21に出力し、付加コンテンツ処理・記憶部21中のChange_Name.file212−bと削除情報213−bに関するファイルを削除し、Old_Data_directry中のファイルを図19に示されるData_directryに戻す。
【0069】
なお、付加コンテンツ211−aが付加コンテンツ処理・記憶部21に入力された日付や時刻を削除情報213−aに含めておき、付加コンテンツ211−bが付加コンテンツ処理・記憶部21に入力された日付や時刻を削除情報213−bに含めておけば、図20に示すように、操作画面に表示することができ、付加コンテンツ削除決定に便利である。
なお、図20中のSScはSSaとSSbを合計した値である。
【0070】
付加コンテンツの取り込みが3回以上(更新が2回以上)の場合には、図21および図22に示すようにOld_Data_directryの下に付加コンテンツの更新毎のフォルダを設け、それぞれのフォルダには更新のたびに使用されなくなったファイルを格納する。図21は図19で示す場合に更に付加コンテンツの更新が実行され、Change_Name(B).fileとAb.file、Ad.file、BT.file、BO.file、Ba.file、Bc.file、Be.fileが使用されなくなった場合を例示している。また、図22は、4回の付加コンテンツの更新が実行された場合の付加コンテンツ処理・記憶部21のディレクトリ構造を表している。図22においては、Old_Data_directryに属するファイル名は省略している。
【0071】
図21の場合において、1回目の付加コンテンツの再生が不要になった場合には、1回目の削除情報内容を削除実行情報として図1の付加コンテンツ処理・記憶部21に出力し、図21のOld_Data_directryの下の符号FAで示すフォルダ中の全ファイルと符号FAで示すフォルダを削除する。このように動作することにより、再生装置1は2回目の付加コンテンツによる更新を行った状態での再生と3回目の付加コンテンツによる更新を行った状態での再生が可能な状態で、付加コンテンツ処理・記憶部21の書き込み可能容量を増加させることができる。
【0072】
同じく図21の場合において2回目の付加コンテンツの再生が不要になった場合には、1回目と2回目双方の削除情報の内容を削除実行情報として図1の付加コンテンツ処理・記憶部21に出力し、図21のOld_Data_directryの下の符号FAで示すフォルダ及び符号FBで示すフォルダ中の全ファイルと符号FAで示すフォルダ及び符号FBで示すフォルダを削除する。このように動作することにより、再生装置1は3回目の付加コンテンツによる更新を行った状態での再生が可能な状態で、付加コンテンツ処理・記憶部21の書き込み可能容量を増加させることができる。
【0073】
また、図22の場合において3回目の付加コンテンツによる更新を行った状態での再生が不要になった場合には、1回目、2回目及び3回目の削除情報の内容を削除実行情報として図1の付加コンテンツ処理・記憶部21に出力し、図22のOld_Data_directryの下のそれぞれ符号FA、FB、FCで示すフォルダ中の全ファイルとそれぞれ符号FA、FB、FCで示すフォルダを削除する。このように動作することにより、再生装置1は4回目の付加コンテンツによる更新を行った状態での再生と5回目の付加コンテンツによる更新を行った状態での再生とが可能な状態で、付加コンテンツ処理・記憶部21の書き込み可能容量を増加させることができる。
【0074】
以上のように、本実施の形態では、付加コンテンツのファイルが、視聴単位毎に、かつ更新回単位で、付加コンテンツ処理・記憶部21から削除される。
【0075】
本発明の実施の形態3は上記のように構成され、動作するので、1つの主コンテンツに対して付加コンテンツが更新される場合、視聴者が残しておきたいと思う特定の更新時以降の付加コンテンツ更新毎のコンテンツ再生状態を復元することが可能となる。また、実施の形態3は、実施の形態1、2と同じく、主コンテンツを再生し、あるいは再生可能状態にすることなく付加コンテンツを選択的に削除することができる効果をも有している。
【0076】
実施の形態4.
実施の形態1乃至3では、付加コンテンツ処理・記憶部21と削除情報処理・記憶部23とが再生装置1の内部に構成される発明について説明した。実施の形態4では、付加コンテンツ処理・記憶部21と削除情報処理・記憶部23とが再生装置1の本体部分から分離可能な形態について図23を用いて説明する。
【0077】
図23において、図1と同じあるいは同等の機能を有するものには図1と同一の符号を付す。図23において鎖線で囲まれた部分が再生装置1の本体部分から分離される付加コンテンツ記憶装置3であり、付加コンテンツ記憶装置3を分離した残りの再生装置1の部分を再生装置本体部分4とする。
【0078】
付加コンテンツ記憶装置3には、付加コンテンツ処理・記憶部21と削除情報処理・記憶部23が内蔵されている。付加コンテンツ記憶装置3は、入出力端子として、付加情報受信端31と、Change_Name.file出力端32と、付加コンテンツ出力端33と、画像情報出力端34と、削除制御情報受信端35とを備えている。
一方、再生装置本体部分4は、付加情報送出端41と、Change_Name.file入力端42と、付加コンテンツ入力端43と、画像情報入力端44と、削除制御情報送出端45とを備えている。
【0079】
付加コンテンツ記憶装置3が再生装置本体部分4に装着されたとき、付加情報受信端31は、付加情報送出端41と接続され、Change_Name.file出力端32は、Change_Name.file入力端42と接続され、付加コンテンツ出力端33は、再生装置本体部分4の付加コンテンツ入力端43と接続され、画像情報出力端34は、画像情報入力端44と接続され、削除制御情報受信端35は、削除制御情報送出端45と接続される。
【0080】
再生装置本体部分4の付加情報入力端20から入力された付加コンテンツは付加情報送出端41と付加情報受信端31を介して付加コンテンツ記憶装置3の付加コンテンツ処理・記憶部21に書き込まれる。
【0081】
付加コンテンツ処理・記憶部21に書き込まれたChange_Name.file212はChange_Name.file出力端32とChange_Name.file入力端42を介して再生装置本体部分4の選択制御部22に出力される。
【0082】
同じく、付加コンテンツ処理・記憶部21に書き込まれた付加コンテンツ211は付加コンテンツ出力端33と付加コンテンツ入力端43を介して再生装置本体部分4の選択部12に出力される。
【0083】
付加コンテンツ記憶装置3の付加コンテンツ処理・記憶部21は削除情報213を付加コンテンツ記憶装置3の削除情報処理・記憶部23に出力する。また、再生装置本体部分4の削除制御入力端24から入力された付加コンテンツの削除要求や削除範囲の決定や削除実施の決定などの情報は削除制御情報送出端45と削除制御情報受信端35を介して付加コンテンツ記憶装置3の削除情報処理・記憶部23に入力される。
【0084】
付加コンテンツ記憶装置3の削除情報処理・記憶部23で作成された画像情報231は画像情報出力端34と画像情報入力端44を介して再生装置本体部分4のグラフィック出力部16に出力される。
【0085】
本発明の実施の形態4によれば、付加コンテンツ記憶装置3を、異なる再生装置本体部分部分に装着可能であり、一つの再生装置本体部分4を用いて、付加コンテンツ記憶装置3に入力し、当該付加コンテンツ記憶装置3を他の再生装置本体部分4に装着して、付加コンテンツの再生を行なうことが可能である。また、主コンテンツ111が記録されている媒体である光学ディスク10と付加コンテンツ記憶装置3のみ持ち運べば、再生装置本体部分4を持ち運ぶことなく、主コンテンツと付加コンテンツを併せて再生することが可能になる。
【0086】
実施の形態5.
実施の形態4では、付加コンテンツ記憶装置3と再生装置本体部分4との間の入出力端が複数存在する発明について説明した。実施の形態5では、図24に示すように、付加コンテンツ記憶装置3に入出力部51及び入出力端53を設け、再生装置本体部分4に入出部52及び入出力端54を設ける。付加コンテンツ記憶装置3の入出力を入出力部51でまとめて単一の入出力端53から情報の入出力を行い、再生装置本体部分4の入出力を入出力部52でまとめて単一の入出力端54から情報の入出力を行なう。
入出力部51と入出力部52との間は時分割方式や位相キー方式などの通信手段を用いて接続する。
【0087】
本発明の実施の形態5は上記のように構成されるので、付加コンテンツ記憶装置3と再生装置本体部分4との接続に使用するケーブルやコネクタの種類や数量を削減することができる。また、接続数が1つになることから、付加コンテンツ記憶装置3および再生装置本体部分4のいずれにおいても、部品や回路の配置および意匠に関して自由度が増し、小型化や軽量化を図ることが可能になる。
【0088】
実施の形態6.
本発明の再生装置は、専用のハードウェアではなくソフトウエア(プログラムされたコンピュータ)よって実現することもできる。以下、そのような構成の例を説明する。図25は、図1の付加コンテンツ処理・記憶部21、選択制御部22及び削除情報処理・記憶部23の処理をソフトウェアで実施するための構成を示すブロック図であり、図1の付加コンテンツ処理・記憶部21、選択制御部22及び削除情報処理・記憶部23の代わりに、入力部71、CPU72、プログラムメモリ73、及びデータメモリ74を備える。データメモリ74は、付加コンテンツ記憶領域75、選択制御情報記憶領域76、及び削除情報記憶領域77を有する。入力部71、CPU72、プログラムメモリ73、及びデータメモリ74はバス(アドレスバス及びデータバスを含む)78により互いに接続されている。バス78にはさらに、ドライブ11から出力される主コンテンツ情報110を伝達する専用線、選択部12へ付加コンテンツ211を伝達する専用線、選択部12に選択制御信号221を伝達する専用線、グラフィック出力部16に画面情報231を伝達する専用線が、それぞれ図示しないインタフェースを介して接続されている。
【0089】
CPU72は、図1の付加コンテンツ処理部21A、選択制御処理部22A、及び削除情報処理部23Aの役割を持ち、付加コンテンツ記憶領域75、選択制御情報記憶領域76、及び削除情報記憶領域77は、それぞれ図1の付加コンテンツ記憶部21B、仮想ディレクトリ構造情報記憶部22B及び削除情報記憶部23Bと同じ役割を持つ。
【0090】
実施の形態6の動作、特にCPU72によるデータの処理及び付加コンテンツ記憶領域75、選択制御情報記憶領域76及び削除情報記憶領域77へのデータの書き込み、読出しの動作について、図25、図26、図27及び図28を用いて説明する。なお、以下の説明、並びに図26、図27及び図28において、実施の形態1および図1と同一あるいは相当する部分に関して同じ表記を用いている。また、実施の形態6における主コンテンツや付加コンテンツの構成および表記も実施の形態1と同じとする。
【0091】
実施の形態6の処理は、付加コンテンツが付加情報入力端20から入力されることから始まる(S100)。最初に、ステップS101では、入力された付加コンテンツを付加コンテンツ記録領域75に書き込み、ステップS102では、タイトル毎に当該タイトルに使用される再生ファイル、情報ファイル、ストリームファイルを抽出する。
ステップS103では、ステップS102で抽出されたファイルに基づき、各タイトルにおいて、当該タイトルのみに使用されている再生ファイル、情報ファイル、ストリームファイルのファイル名を抽出する。
【0092】
ステップS104では、ステップS103で抽出されたファイル名のファイルの合計の大きさ(容量)を計算する。
ステップS105では、ステップS103で抽出されたファイル名とステップS104の計算結果(合計の大きさ)を削除情報記録領域77に書き込み、ステップJ100に移行する。
【0093】
ステップJ100では、付加コンテンツの削除要求(削除命令)の有無を判断し、削除要求が無ければステップJ101に移行し、削除要求があればステップS106に移行する。
ステップJ101では、削除要求以外の処理(コンテンツの再生などの処理)が存在すればこの削除処理を終了して他の命令の実行処理に移り、削除要求以外の処理が存在しなければステップJ100に移行して削除要求を待つ。
【0094】
ステップS106では、ステップS105で書き込まれた情報を基に付加コンテンツの一部あるいは全部を削除するために使用する図14に示すような操作画面を表示するための画像情報を作成し、ステップS107に移行する。
【0095】
ステップS107では、ステップS106で生成された画像情報により操作画面を表示し、図27のステップI100に移行する。
ステップI100において、視聴者が、操作画面を利用して、削除したい付加コンテンツの範囲を選択するのを待ち、選択操作が行なわれ、これを受け付けたら、ステップS108に移行する。
ステップS108では、入力された削除範囲を上記画像情報に反映させて、対応する操作画面を表示し、ステップI101において、再び視聴者が、上記画像情報による操作画面を利用して、削除実行の決定を示す操作を行なうのを待ち、削除実行の決定を示す操作が行なわれ、そのことを示す信号が入力されたらステップS109に移行する。
【0096】
ステップS109では、削除情報記憶領域77において削除される範囲のタイトルのみに使用されている再生ファイル、情報ファイル、ストリームファイルのファイル名を削除実行情報232として生成し、ステップS110に移行する。
ステップS110では、削除実行情報232に記述されたファイル名に対応するファイルを付加コンテンツ記憶領域75から削除し、ステップS111に移行する。
【0097】
ステップS111では、削除されるタイトルの再生手順プログラムを付加コンテンツ内のOperation.fileに相当するファイル(AO.file)から削除し、ステップJ102に移行する。
ステップJ102では、付加コンテンツ記憶領域75において、削除される対応するタイトルが主コンテンツに存在するか否かを判定し、存在すればステップJ103に移行し、存在しなければステップS112に移行する。
ステップS112では、付加コンテンツ内のTitle_list.fileに相当するファイル(AT.file)から削除されるべきタイトルを削除し、ステップJ103に移行する。
ステップJ103では、削除されるべき全タイトルに対して以上の処理が終了したか否かを判断し、終了していればステップS113に移行し、終了していなければステップS110に戻って次のタイトルに対して処理を継続する。
ステップS113では、削除要求を取り消し、ステップS102に戻る。
【0098】
以上で付加コンテンツに対する削除処理は完了するが、主コンテンツと削除が完了した付加コンテンツとを併せて再生する場合に、付加コンテンツに対する削除処理に伴う処理が発生する。この処理を図28を用いて次に説明する。
【0099】
実施の形態6において、主コンテンツの再生を開始する場合、図28の処理を行なう。先ずステップJ200において、付加コンテンツ内のTitle_list.fileに相当するファイル(AT.file)に記述されたタイトル全てに対して、付加コンテンツ内のOperation.fileに相当するファイル(AO.file)に対応するタイトルの再生手順プログラムが存在するか否かを判断し、全タイトル分の再生手順プログラムが存在していればステップS201に移行し、再生手順プログラムが存在しないタイトルがあればステップS200に移行する。
【0100】
ステップS200では、付加コンテンツ内のTitle_list.fileに相当するファイル(AT.file)にはタイトルが存在するが付加コンテンツ内のOperation.fileに相当するファイル(AO.file)内には当該タイトルのための再生手順プログラムが存在しない部分に対して、主コンテンツ内のOperation.fileの当該再生手順プログラムを付加コンテンツ内のOperation.fileに相当するファイル(AT.file)に移植(コピー)し、ステップS201に移行する。
【0101】
ステップS201では、付加コンテンツと主コンテンツを使用して実施の形態1に関して説明したのと同様の仮想ディレクトリを構築し、ステップS202に移行する。
【0102】
ステップS202では、仮想ディレクトリ構造に基づき主コンテンツと付加コンテンツを併せて再生し、判断ステップJ201に移行する。判断ステップS201では、再生が終了したか否かを判断し、再生が終了していれば本処理は終了し、再生が終了していなければステップS202に戻る。
【0103】
本発明の実施の形態6は上記のように動作するので、主コンテンツを再生し、あるいは再生可能状態にすることなく、ステップS107の画像情報を用いて付加コンテンツ211のファイルを削除することが可能になる。加えて、ステップS107の画像情報231に基づく操作画面の使用により、削除したい範囲を選択して削除することが可能になる。更に、ステップS107の画像情報による操作画面においては、付加コンテンツの一部あるいは全部を削除した場合の情報の大きさを表示することができる。このため、新たに別の付加コンテンツを付加コンテンツ記憶領域75に書き込もうとして付加コンテンツ記憶領域75の記憶できる情報の大きさが不足する場合に、削除する付加コンテンツの範囲を選択して削除することが可能となる。
【0104】
実施の形態7.
実施の形態7では、実施の形態6の「再生ファイル、情報ファイル、ストリームファイル」を対象にしている各処理に対して、代表静止画データファイルをも含めた処理を実行する手法である。実施の形態7の実施に用いられる再生装置は、図25に示すのと同じブロック図で表される。以下、実施の形態7の動作、特にCPU72によるデータの処理及び付加コンテンツ記憶領域75、選択制御情報記憶領域76、及び削除情報記憶領域77へのデータの書き込み、読出しの動作について、図29及び図30を用いて説明する。図29及び図30は、図26及び図27と概して同じであるが、図26のステップS102、S103、S106、S107が、それぞれステップS152、S153、S156、S157で置き換えられ、図27のステップS109が、ステップS159に置き換えられている。
【0105】
ステップS152では、タイトル毎に当該タイトルに使用される再生ファイル、情報ファイル、及びストリームファイルのみならず代表静止画データファイルをも抽出する。
【0106】
ステップS153では、ステップS153で抽出されたファイルに基づき、各タイトルにおいて、当該タイトルのみに使用されている再生ファイル、情報ファイル、ストリームファイル、及び代表静止画データファイルのファイル名を抽出する。抽出結果はステップS104とステップS105で用いられる。
【0107】
ステップS156では、ステップS105で書き込まれた情報を基に付加コンテンツの一部あるいは全部を削除するために使用する図15に示すような操作画面(画素が間引かれた(縮小された)代表静止画を子画面として含む操作画面)を表示するための画像情報を作成し、ステップS157に移行する。
ステップS157では、ステップS156で生成された、画像情報により代表静止画を含む操作画面を表示し、図27のステップI100に移行する。
【0108】
ステップS159では、削除情報記憶領域77において削除される範囲のタイトルのみに使用されている再生ファイル、情報ファイル、ストリームファイル、及び代表静止画データファイルのファイル名を削除実行情報として生成する。
【0109】
本発明の実施の形態7では、上記のように処理を行なうので、削除する付加コンテンツのタイトルあるいは削除対象の光学ディスクに対する認識が容易確実となり、そのため、誤削除を防止する効果が期待できる。
【0110】
実施の形態8.
以下では、実施の形態8として、1つの主コンテンツに対して付加コンテンツが複数回入力されて、付加コンテンツの更新が行なわれる場合の処理を説明する。本実施の形態では、新たな付加コンテンツによる更新後に、更新以前の状態を復元して、コンテンツ再生を可能にすることができる。
【0111】
実施の形態8では、実施の形態6乃至7におけるステップS110、S111、S112にて削除を行なうに当たり、特定の付加コンテンツ更新時以前のものを削除の対象とすると共に、実施の形態6又は7における処理開始(図26又は図29のステップS100)以降でステップS101に先立って図31に示されるステップS300,J300、S301、S302の処理を実行することにより実現できる。
【0112】
ステップS300では、既に付加コンテンツ記憶領域75に書き込まれている付加コンテンツ中の最新のChange_Name.fileと新たに書き込まれる(新たに付加情報入力端20から入力された)付加コンテンツ中のChange_Name.fileとを比較し、使用されなくなるファイルを抽出し、判断ステップJ300に移行する。
判断ステップJ300では、使用されなくなるファイルが存在するか否かを判断し、使用されなくなるファイルが存在すればステップS301に移行し、使用されなくなるファイルが存在しなければステップS101に移行する。
【0113】
ステップS301では、使用されなくなるファイルのファイル名とファイルの大きさ(容量)の合計をタイトル毎に削除情報記憶領域77に書き込み、ステップS302に移行する。
ステップS302では、使用されなくなるファイルを付加コンテンツ記憶領域75の別フォルダー(例えば、図19、図21、図22のOld_Data_directory)に移動させ、ステップS101に移行する。
【0114】
本発明の実施の形態8は上記のように動作するので、1つの主コンテンツに対して付加コンテンツが更新される場合、視聴者が残しておきたいと思う特定の更新時以降の付加コンテンツ更新毎のコンテンツ再生状態を復元することが可能となる。また、実施の形態8も、実施の形態1〜7と同様に、主コンテンツを再生し、あるいは再生可能状態にすることなく付加コンテンツを選択的に削除することができる効果をも有している。
【0115】
以上のように、本発明によれば、主コンテンツに付加コンテンツを付加して再生することが容易に実現でき、付加コンテンツを視聴単位毎に削除することも容易であり、さらに、実施の形態3、8によれば、付加コンテンツの更新時における不要な情報の消去が容易に行なえる。従って、本発明に係る映像情報再生装置の各種記憶部あるいはデータメモリを繰り返し使用することができるため、当該装置の使用期間(年限)を長くすることが可能になり、環境負荷低減の効果もある。
【図面の簡単な説明】
【0116】
【図1】本発明の実施の形態1乃至3に係る再生装置の構成を示すブロック図である。
【図2】主コンテンツの一例における各タイトルの役割と各タイトルで再生される再生ファイルを示す図である。
【図3】図2の主コンテンツの進行(再生手順)の一例を示す図である。
【図4】主コンテンツのTitle.fileの記載例を示す図である。
【図5】主コンテンツのOperation.fileの記載例を示す図である。
【図6】図2の1.fileの例を示す図である。
【図7】図6の000.infoの例を示す図である。
【図8】実施の形態1及び2の再生装置で再生される主コンテンツの構成を示す図である。
【図9】図8の主コンテンツのディレクトリ構造を示す図である。
【図10】再生装置に入力される付加コンテンツの構成を示す図である。
【図11】実施の形態1及び2において、付加コンテンツ記憶部21Bで生成される、付加コンテンツのディレクトリ構造を示す図である。
【図12】主コンテンツのファイル及び付加コンテンツのファイルの選択による仮想ディレクトリ構造の生成を示す図である。
【図13】削除情報を模式的に表す図である。
【図14】実施の形態1において付加コンテンツの削除に用いられる操作画面を示す図である。
【図15】実施の形態2において付加コンテンツの削除に用いられる操作画面を示す図である。
【図16】実施の形態3の再生装置で再生される主コンテンツの構成を示す図である。
【図17】実施の形態3において、再生装置に最初に入力される付加コンテンツの一例の構成を示す図である。
【図18】実施の形態3において、再生装置に2回目に入力される付加コンテンツの一例の構成を示す図である。
【図19】実施の形態3において、付加コンテンツ記憶部21Bで生成される、付加コンテンツのディレクトリ構造の一例を示す図である。
【図20】実施の形態3において付加コンテンツの削除に用いられる操作画面を示す図である。
【図21】実施の形態3において、2回目の付加コンテンツの取り込み後に、付加コンテンツ記憶部21Bで生成される、付加コンテンツのディレクトリ構造の一例を示す図である。
【図22】実施の形態3において、5回目の付加コンテンツの取り込み後に、付加コンテンツ記憶部21Bで生成される、付加コンテンツのディレクトリ構造の一例を示す図である。
【図23】実施の形態4に係る再生装置の構成を示すブロック図である。
【図24】実施の形態5に係る再生装置の構成を示すブロック図である。
【図25】実施の形態6、7及び8に係る再生装置の構成を示すブロック図である。
【図26】実施の形態6における仮想ディレクトリ構造の生成処理及び付加コンテンツ削除処理を示すフローチャートである。
【図27】実施の形態6における仮想ディレクトリ構造の生成処理及び付加コンテンツ削除処理を示すフローチャートである。
【図28】実施の形態6における再生処理を示すフローチャートである。
【図29】実施の形態7における仮想ディレクトリ構造の生成処理及び付加コンテンツ削除処理を示すフローチャートである。
【図30】実施の形態7における仮想ディレクトリ構造の生成処理及び付加コンテンツ削除処理を示すフローチャートである。
【図31】実施の形態8における再生処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0117】
1 再生装置、 11 ドライブ、 12 選択部、 13 分離部、 15 映像出力部、 16 グラフィック出力部、 18 重畳部、 21 付加コンテンツ処理・記憶部、 22 選択制御部、 23 削除情報処理・記憶部、 27 表示装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つまたは複数の視聴単位から構成された主コンテンツを記録媒体から読み込む読み込み手段と、
前記主コンテンツと関係付けて出力されるべき付加コンテンツを、外部から読み込んで記憶する付加コンテンツ処理・記憶手段と、
前記読み込み手段で読み込まれた前記主コンテンツ及び前記付加コンテンツ処理・記憶手段に記憶された前記付加コンテンツのいずれかを選択して出力し、表示装置に表示させる選択出力手段と、
前記付加コンテンツ処理・記憶手段に記憶された前記付加コンテンツを視聴単位毎に削除するための操作画面を前記表示装置に表示させるための削除画像情報を生成する削除情報処理・記憶手段とを備え、
前記削除情報処理・記憶手段は、削除を指示された視聴単位を出力させるファイルのうち、削除しても前記削除を指示された視聴単位以外には影響を及ぼすことのないファイルのみを選択して削除させる
ことを特徴とする映像情報再生装置。
【請求項2】
前記付加コンテンツ処理・記憶手段は、前記付加コンテンツに含まれるファイルの名前を前記主コンテンツが使用しているファイルの名前に対応付ける対応付け情報を抽出し、
前記読み込み手段で読み込まれた前記主コンテンツのディレクトリ構造を表す主コンテンツ情報と、前記付加コンテンツ処理・記憶手段から出力される前記対応付け情報とを受け、前記主コンテンツと前記付加コンテンツを合成したものの仮想ディレクトリ構造を表す情報を生成して記憶し、該仮想ディレクトリ構造を表す情報に基づいて、前記選択出力手段における選択を制御するための選択制御情報を出力する選択制御手段をさらに備える
ことを特徴とする請求項1に記載の映像情報再生装置。
【請求項3】
前記削除情報処理・記憶手段が、前記主コンテンツを代表する静止画、前記主コンテンツの視聴単位を代表する静止画、及び前記付加コンテンツに含まれる前記視聴単位を代表する静止画の少なくとも一つをも記憶し、これらの静止画を前記操作画面に表示させるための情報を前記削除画像情報に含めることを特徴とする請求項1又は2に記載の映像情報再生装置。
【請求項4】
前記付加コンテンツが更新された場合、
前記付加コンテンツ処理・記憶手段は前記付加コンテンツが更新されるたびに再生に使用されなくなるファイルを類別し、
前記削除情報処理・記憶手段は、前記付加コンテンツが更新されるたびに再生に使用されなくなるファイルの類別情報をも記憶し、前記視聴単位ごとでかつ前記付加コンテンツの更新回単位で前記付加コンテンツ処理・記憶手段から削除されるファイルを選択する
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の映像情報再生装置。
【請求項5】
前記付加コンテンツ処理・記憶手段と前記削除情報処理・記憶手段とを含む部分が、前記読み込み手段及び前記選択出力手段を含む再生装置本体部分から分離可能であるように構成されたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の映像情報再生装置。
【請求項6】
1つまたは複数の視聴単位から構成される主コンテンツを読み込む読み込みステップと、
前記主コンテンツと関係付けて出力されるべき付加コンテンツを、外部から読み込んで記憶手段に記憶させる付加コンテンツ処理・記憶ステップと、
前記読み込まれた主コンテンツ及び前記付加コンテンツのいずれかを選択して、外部の表示装置に出力させる選択出力ステップと、
前記記憶手段に記憶されている付加コンテンツを、視聴単位毎に削除するための操作画面を前記表示装置に表示させるための削除画像情報を生成し、前記操作画面を用いて削除の指示が与えられると、該削除を指示された視聴単位を出力させるファイルのうち、削除しても前記削除を指示された視聴単位以外には影響を及ぼすことのないファイルのみを選択して前記記憶手段から削除させる削除情報処理・記憶ステップと
を有するコンテンツの処理方法。
【請求項7】
前記削除情報処理・記憶ステップが、前記主コンテンツを代表する静止画、前記主コンテンツの視聴単位を代表する静止画、及び前記付加コンテンツに含まれる前記視聴単位を代表する静止画の少なくとも一つをも記憶し、これらの静止画を前記操作画面に表示させるための情報を前記削除画像情報に含めることを特徴とする請求項6に記載のコンテンツ処理方法。
【請求項8】
前記付加コンテンツが更新された場合、
前記付加コンテンツ処理・記憶ステップは、前記付加コンテンツが更新されるたびに再生に使用されなくなるファイルを類別し、
前記削除情報処理・記憶ステップは、前記付加コンテンツが更新されるたびに再生に使用されなくなるファイルの類別情報をも記憶し、前記視聴単位ごとでかつ前記付加コンテンツの更新回単位で、前記記憶手段から削除されるファイルを選択する
ことを特徴とする請求項6又は7に記載のコンテンツ処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【公開番号】特開2010−73250(P2010−73250A)
【公開日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−238922(P2008−238922)
【出願日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】