映像生成方法
【課題】光跡を有する映像を生成させる方法であって、少なくとも一つの符号を描くために用いられ、かつ、該方法は自動的に該映像を生成させる方法を提供する。
【解決手段】少なくとも一つの符号を受け取る。第一映像を選択的にキャプチャし、これは少なくとも一つの光点を含む。ここでは、符号を受け取るステップと、第一映像をキャプチャするステップの順序は反対でもよい。第一映像を複製することにより、複数の第一複製映像を提供し、かつ、該符号に基づき、これら該第一複製映像を移動させ、複数の第一移動映像を得る。前記これら移動映像の対応する画素の輝度値を演算し、第二映像を生成させる。
【解決手段】少なくとも一つの符号を受け取る。第一映像を選択的にキャプチャし、これは少なくとも一つの光点を含む。ここでは、符号を受け取るステップと、第一映像をキャプチャするステップの順序は反対でもよい。第一映像を複製することにより、複数の第一複製映像を提供し、かつ、該符号に基づき、これら該第一複製映像を移動させ、複数の第一移動映像を得る。前記これら移動映像の対応する画素の輝度値を演算し、第二映像を生成させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は映像生成方法に関し、より詳しくは、光跡を有する映像を生成する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
カメラは映像をキャプチャする以外に、それが提供する各種機能を利用することにより、芸術作品を生み出すことができる。光跡の描写が生成されるのは露光期間のカメラの移動によるものであり、光点によって形成される光跡を暗い背景映像上に重ね合わせる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、前述した従来の技術では、一般ユーザーがカメラの使用に精通していなかったり、カメラの機能の制限を受けたりすることによって、すべての人が順調に光跡の描写を生成させられるわけではなかった。
【0004】
本発明は、このような従来の問題に鑑みてなされたものである。上記課題解決のため、本発明は、光跡を有する映像を生成させる方法であって、少なくとも一つの符号を描くために用いられ、かつ、該方法は自動的に該映像を生成させる方法を提供することを主目的とする。
【0005】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る映像生成方法は、
少なくとも一つの符号を受け取るステップと、
少なくとも一つの光点を含む第一映像をキャプチャするステップと、
第一映像複製し、複数の第一複製映像を提供するステップと、
符号に基づき、これらの第一複製映像を移動させ、複数の第一移動映像を得るステップと、
これらの第一移動映像の対応する画素の輝度値を演算し、第二映像を生成させるステップと、
を含むことを特徴とする。
【0006】
本発明の第1実施形態によれば、少なくとも一つの符号を受け取り、かつ、少なくとも一つの光点を有する第一映像をキャプチャする。そして、第一映像を複製させることにより、第一複製映像を提供し、かつ、符号に基づき、これら第一複製映像を移動させ、複数の第一移動映像を獲得する。最後に、これら第一移動映像の対応する画素の輝度値を演算し、符号の軌跡の描写を有する第二映像を生成させる。
【0007】
本発明の第2実施形態によれば、符号を受け取る前、先に第一映像をキャプチャする。本発明の第3実施形態によれば、符号を受け取る前、あらかじめ第一映像を提供させる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明に係る映像キャプチャ装置のブロック図である。
【図2】本発明の第一実施形態に係る映像生成方法のフローチャートである。
【図3A】表示ユニットに表示される符号を示す。
【図3B】信号処理前の原始符号を示す。
【図3C】信号処理後の処理符号を示す。
【図4A】表示ユニットに表示される符号を示す。
【図4B】光点を有する第一映像を示す。
【図4C】互いに重なった三個の第一移動映像を示す。
【図4D】重なっていない三個の第一移動映像を示す。
【図5】第一実施形態の別の変化型実施形態の演算ステップの詳細なフローチャートである。
【図6A】符号を示す。
【図6B】二つの第一移動映像と合成映像を示す。
【図6C】二つの合成移動映像と第二映像を示す。
【図7】本発明の第二実施形態の映像生成方法のフローチャートである。
【図8】本発明の第三実施形態の映像生成方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に図面を参照して本発明を実施するための形態について、詳細に説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
【0010】
本発明の実施形態に係る映像生成方法は第1図の本発明に係る映像キャプチャ装置のブロック図で示されており、少なくとも一つの映像やビデオをキャプチャするために用いられる。本発明の実施形態では、映像キャプチャ装置1は少なくとも一つの光跡に対応する符号の映像を生成させる。映像キャプチャ装置1は電子装置内に設けられ、例えば、カメラ、デジタルカメラ、デジタルビデオ、携帯電話、ビデオカメラ、デジタルミュージックプレイヤー、PDAや、インターネットカメラなどである。
【0011】
図1によれば、映像キャプチャ装置1は主に、入力ユニット10、表示ユニット11、保存装置13、演算センター14を含む。本実施形態の入力ユニット10は符号を入力することができ、ここでは、入力ユニット10は人性化入力装置であり、例えば、タッチパネル、お絵かきパネル、指標入力装置や、キーボードである。本実施形態の表示ユニット11は映像や符号を表示でき、表示ユニット11は液晶ディスプレイや有機発光ダイオードディスプレイであるが、これらに限られるわけではない。これ以外に、入力ユニット10と表示ユニット11は一体で入力と表示の機能を採用しているタッチディスプレイでもよい。保存装置13は符号、映像や、ビデオを保存し、符号は入力ユニット10により入力されるか、或いは、あらかじめ保存装置13に保存され、映像とビデオは映像キャプチャ装置1によってキャプチャされるか、或いは、あらかじめ保存装置13に保存される。保存装置13は映像キャプチャ装置1内に設けられ、例えば、ハードディスクやメモリ装置であり、或いは、分解可能な保存装置であり、例えば、メモリカード、安全デジタルメモリカードや、マルチメディアメモリカードである。演算センター14は符号、映像や、ビデオに対して信号処理を行い、これは中央処理ユニットや、デジタル信号処理器である。
【0012】
図1、図2、図3Aによれば、図2は本発明の第一実施形態に係る映像生成方法のフローチャートであり、図3Aは表示ユニット11に表示される符号12Aを示す。図1に記載の映像キャプチャ装置1は第2図のフローに用いられる。ステップ101に関し、符号12は入力ユニット10から入力されるか、符号12Aは保存装置13から受け取られ、符号12Aは表示ユニット11上に表示される。前述された入力ユニット10と表示ユニット11は例えば、タッチパネルとして一体形成させられる。
【0013】
図1、図2、図3Aによれば、ステップ102に関し、演算センター14によって符号12Aに対して信号処理が行われ、符号12Aの湾曲したラインや粗い線分の処理、ノイズ除去がなされ、符号12Aの各線分はより滑らかになる。具体的にいえば、事実上、演算センター14は符号の各線分に対して、ローパスフィルタ、バンドパスフィルタ、有限インパルス応答(Finite Impulse Response)や、無限インパルス応答(infinite impulse response)などの信号処理を行う。
【0014】
図1、図2、図3B、図3Cによれば、原始符号12Cは粗い円形を例としており、例えば、原始符号12Cの円心は(0,0)に位置づけられ、半径は1である。ここでは、原始符号12Cはユーザーによって、入力ユニット10から手書き入力されるか、保存装置13から読み取られる。図3Cはステップ102を行った後の処理符号12Dを示しており、例えば、演算センター14は原始符号12Cの各線分に対して、ローパスフィルタを行い、各線分のデータを平均させる。つまり、円心は(0,0)に位置づけられ、半径が1の処理符号12Dは滑らかな縁を有する。
【0015】
図1と図2によれば、ステップ103に関し、映像キャプチャ装置1によって第一映像はキャプチャされる。ここでは、第一映像は少なくとも一つの光点を有し、光点は少なくとも一つの画素を有し、画素の輝度値は第一映像の非光点領域の輝度値より大きい。
【0016】
図2によれば、ステップ104に関し、第一映像を複製させることにより、複数の第一複製映像が提供される。さらに、ステップステップ105では、第一複製映像の部分画素の輝度値に対して、選択的な調整が行われる。この実施形態では、非光点領域の画素の輝度値は低下するが、光点の画素の輝度値は変わらない。そのため、すべてのステップを行った後、生成される映像は明るすぎることはない。
【0017】
図1、図2、図4Aから図4Dによれば、ステップ106に関し、符号に基づき、第一映像の座標を変換させ、それぞれこれら第一複製映像に対して移動を行い、複数の第一移動映像が獲得され、かつ、第一移動映像は暫定的に保存装置13に保存される。具体的にいえば、まず符号は複数の線分に分割され、それぞれの線分は短い直線とほぼ同じである。これら分割された線分は組み合わせられた後、符号を描くことができる。図4Aは符号30を示しており、これは表示ユニット11に表示される;図4Bは光点320を有する第一映像32Aを示す。便宜上説明を加えると、ここでは光点320のみが表示され、かつ、5×5画素を有する第一画素32Aに対してのみ説明を加える。ここでは、画素の座標は(x,y)であり、xは左から右に1−5と表示し、yは上から下に1−5と表示する。この例では、符号30は(5,1)から(3,3)へと伸びる直線線分であり、かつ、光点320は(5,1)に位置づけられる。図4Cは互いに重なる三個の第一移動映像32A、32B、32Cを示しており、図4Dは重ならないすべての第一移動映像32A、32B、32Cを示す。第一移動映像32A上の光点は(5,1)の右上部分に位置づけられる符号30を描くために用いられる。第一移動映像32Bの光点は(4,2)に位置づけられ、(4,2)の中間部分に位置づけられる符号30を描くために用いられる。第一移動映像32Cの光点は(3,3)に位置づけられ、(3,3)の左下部分に位置づけられる符号を描くために用いられ、重ね合わせが完成した後、符号30を有する映像が得られる。
【0018】
図1、図2、図4Aから図4Cによれば、ステップ107に関し、具体的にいえば、実際上これは、演算センター14によって、移動後のこれら第一移動映像上の各画素の輝度値は累積させられ、これにより、すべての第一移動映像を重ね合わせる目的が達成させられ、例えば、第一移動映像32A、32B、32Cは符号30のような光跡を有する第二画像を生成する。本実施形態では、これら第一移動映像の対応する画素の輝度値はまず対応する比重を掛け合わせ、次に、掛け合わせた後の輝度値を足し合わせて、さらに割ることにより、比重の総和とする。例えば、もしn個の第一映像を重ね合わせる場合、比重付された後の輝度値は足し合わせた後、さらに割られ、比重の総和となる。上述の演算は以下のように示される。
【0019】
【数1】
ここでは、wzは第z個の第一移動映像の比重であり、Fx,y,zは第z個の第一移動映像の画素(x,y)の輝度値であり、Sx,yは第二映像の画素(x,y)の輝度値であり、かつ、nはこれら第一移動映像の総数である。
【0020】
もし符号が百や千個の画素を含む場合、演算センター14はステップ107の演算を行うために相当な時間を必要とする。この演算を加速させるため、別の方法が提供され、これによりステップ107を行い、図5に示される。
【0021】
図1、図5、図6Aから図6Cによれば、本実施形態の主要な原理は、二つの短い線分を重ね合わせることにより、比較的長い線分を合成させることであり、さらに、この比較的長い線分に複製や、移動の処理を行うことにより、光跡を有する第二映像を生成させることである。具体的にいえば、ステップ1071に関して、少なくとも二つの第一移動画像の対応する画素の輝度値を演算することによって、合成映像を生成させる。図6Aは符号50を示している。図6Bの左側は二つの第一移動映像52A/52Bを示しており、その右側は合成映像52Sを示している。そして、ステップ1072に関して、合成映像52Sに基づき、複製と移動を経て、複数の合成移動映像が提供され、例えば図6C左側に示されるように、その方法は前述のステップ104と106に類似している。続いて、ステップ1073に関して、これら合成移動映像の画素を掛け合わせ、演算センター14はこれら合成移動映像の輝度値を演算し、平均させ、第二映像を生成させ、例えば、図6Cの右側に示されるように、その方法は前述のステップ107に類似している。図6Aから図6Cに示す例に関して、図5に基づくフローではたった二回の掛け合わせによって第二映像を生成できるが、図2に基づくフローでは四回の掛け合わせが必要である。したがって、図5に示すフローは輝度値の演算を加速させることになる。
【0022】
図7は本発明の第二実施形態の映像生成方法のフローを示す。第二実施形態は第一実施形態と類似しているが、異なる部分は、第一映像をキャプチャするステップ103はまず符号を受け取るステップ101である点である。さらに、第二実施形態のステップ107は図5のステップ1071−1073によって置き換えてもよい。
【0023】
図1から図8によれば、第三実施形態は第一実施形態と類似しているが、異なる部分は、第三実施形態は第一映像をキャプチャするステップ103が不要である点である。置き換えられているのは、第一映像はあらかじめ提供され、例えば、あらかじめ第一映像は保存装置13に保存される。さらに、第三実施形態のステップ107も図5のステップ1071―1073によって置き換えてもよい。
【0024】
上述の実施形態は本発明の技術思想及び特徴を説明するためのものにすぎず、当該技術分野を熟知する者に本発明の内容を理解させると共にこれをもって実施させることを目的とし、本発明の特許請求の範囲を限定するものではない。従って、本発明の精神を逸脱せずに行う各種の同様の効果をもつ改良又は変更は、後述の請求項に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0025】
1 映像キャプチャ装置
10 入力ユニット
11 表示ユニット
12A 符号
12C 原始符号
12D 処理符号
13 保存装置
14 演算センター
30 符号
32A−32C 第一移動映像
320 光点
50 符号
52A−52B 第一移動映像
52 合成映像
101−107 ステップ
1071−1073 ステップ
【技術分野】
【0001】
本発明は映像生成方法に関し、より詳しくは、光跡を有する映像を生成する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
カメラは映像をキャプチャする以外に、それが提供する各種機能を利用することにより、芸術作品を生み出すことができる。光跡の描写が生成されるのは露光期間のカメラの移動によるものであり、光点によって形成される光跡を暗い背景映像上に重ね合わせる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、前述した従来の技術では、一般ユーザーがカメラの使用に精通していなかったり、カメラの機能の制限を受けたりすることによって、すべての人が順調に光跡の描写を生成させられるわけではなかった。
【0004】
本発明は、このような従来の問題に鑑みてなされたものである。上記課題解決のため、本発明は、光跡を有する映像を生成させる方法であって、少なくとも一つの符号を描くために用いられ、かつ、該方法は自動的に該映像を生成させる方法を提供することを主目的とする。
【0005】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る映像生成方法は、
少なくとも一つの符号を受け取るステップと、
少なくとも一つの光点を含む第一映像をキャプチャするステップと、
第一映像複製し、複数の第一複製映像を提供するステップと、
符号に基づき、これらの第一複製映像を移動させ、複数の第一移動映像を得るステップと、
これらの第一移動映像の対応する画素の輝度値を演算し、第二映像を生成させるステップと、
を含むことを特徴とする。
【0006】
本発明の第1実施形態によれば、少なくとも一つの符号を受け取り、かつ、少なくとも一つの光点を有する第一映像をキャプチャする。そして、第一映像を複製させることにより、第一複製映像を提供し、かつ、符号に基づき、これら第一複製映像を移動させ、複数の第一移動映像を獲得する。最後に、これら第一移動映像の対応する画素の輝度値を演算し、符号の軌跡の描写を有する第二映像を生成させる。
【0007】
本発明の第2実施形態によれば、符号を受け取る前、先に第一映像をキャプチャする。本発明の第3実施形態によれば、符号を受け取る前、あらかじめ第一映像を提供させる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明に係る映像キャプチャ装置のブロック図である。
【図2】本発明の第一実施形態に係る映像生成方法のフローチャートである。
【図3A】表示ユニットに表示される符号を示す。
【図3B】信号処理前の原始符号を示す。
【図3C】信号処理後の処理符号を示す。
【図4A】表示ユニットに表示される符号を示す。
【図4B】光点を有する第一映像を示す。
【図4C】互いに重なった三個の第一移動映像を示す。
【図4D】重なっていない三個の第一移動映像を示す。
【図5】第一実施形態の別の変化型実施形態の演算ステップの詳細なフローチャートである。
【図6A】符号を示す。
【図6B】二つの第一移動映像と合成映像を示す。
【図6C】二つの合成移動映像と第二映像を示す。
【図7】本発明の第二実施形態の映像生成方法のフローチャートである。
【図8】本発明の第三実施形態の映像生成方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に図面を参照して本発明を実施するための形態について、詳細に説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
【0010】
本発明の実施形態に係る映像生成方法は第1図の本発明に係る映像キャプチャ装置のブロック図で示されており、少なくとも一つの映像やビデオをキャプチャするために用いられる。本発明の実施形態では、映像キャプチャ装置1は少なくとも一つの光跡に対応する符号の映像を生成させる。映像キャプチャ装置1は電子装置内に設けられ、例えば、カメラ、デジタルカメラ、デジタルビデオ、携帯電話、ビデオカメラ、デジタルミュージックプレイヤー、PDAや、インターネットカメラなどである。
【0011】
図1によれば、映像キャプチャ装置1は主に、入力ユニット10、表示ユニット11、保存装置13、演算センター14を含む。本実施形態の入力ユニット10は符号を入力することができ、ここでは、入力ユニット10は人性化入力装置であり、例えば、タッチパネル、お絵かきパネル、指標入力装置や、キーボードである。本実施形態の表示ユニット11は映像や符号を表示でき、表示ユニット11は液晶ディスプレイや有機発光ダイオードディスプレイであるが、これらに限られるわけではない。これ以外に、入力ユニット10と表示ユニット11は一体で入力と表示の機能を採用しているタッチディスプレイでもよい。保存装置13は符号、映像や、ビデオを保存し、符号は入力ユニット10により入力されるか、或いは、あらかじめ保存装置13に保存され、映像とビデオは映像キャプチャ装置1によってキャプチャされるか、或いは、あらかじめ保存装置13に保存される。保存装置13は映像キャプチャ装置1内に設けられ、例えば、ハードディスクやメモリ装置であり、或いは、分解可能な保存装置であり、例えば、メモリカード、安全デジタルメモリカードや、マルチメディアメモリカードである。演算センター14は符号、映像や、ビデオに対して信号処理を行い、これは中央処理ユニットや、デジタル信号処理器である。
【0012】
図1、図2、図3Aによれば、図2は本発明の第一実施形態に係る映像生成方法のフローチャートであり、図3Aは表示ユニット11に表示される符号12Aを示す。図1に記載の映像キャプチャ装置1は第2図のフローに用いられる。ステップ101に関し、符号12は入力ユニット10から入力されるか、符号12Aは保存装置13から受け取られ、符号12Aは表示ユニット11上に表示される。前述された入力ユニット10と表示ユニット11は例えば、タッチパネルとして一体形成させられる。
【0013】
図1、図2、図3Aによれば、ステップ102に関し、演算センター14によって符号12Aに対して信号処理が行われ、符号12Aの湾曲したラインや粗い線分の処理、ノイズ除去がなされ、符号12Aの各線分はより滑らかになる。具体的にいえば、事実上、演算センター14は符号の各線分に対して、ローパスフィルタ、バンドパスフィルタ、有限インパルス応答(Finite Impulse Response)や、無限インパルス応答(infinite impulse response)などの信号処理を行う。
【0014】
図1、図2、図3B、図3Cによれば、原始符号12Cは粗い円形を例としており、例えば、原始符号12Cの円心は(0,0)に位置づけられ、半径は1である。ここでは、原始符号12Cはユーザーによって、入力ユニット10から手書き入力されるか、保存装置13から読み取られる。図3Cはステップ102を行った後の処理符号12Dを示しており、例えば、演算センター14は原始符号12Cの各線分に対して、ローパスフィルタを行い、各線分のデータを平均させる。つまり、円心は(0,0)に位置づけられ、半径が1の処理符号12Dは滑らかな縁を有する。
【0015】
図1と図2によれば、ステップ103に関し、映像キャプチャ装置1によって第一映像はキャプチャされる。ここでは、第一映像は少なくとも一つの光点を有し、光点は少なくとも一つの画素を有し、画素の輝度値は第一映像の非光点領域の輝度値より大きい。
【0016】
図2によれば、ステップ104に関し、第一映像を複製させることにより、複数の第一複製映像が提供される。さらに、ステップステップ105では、第一複製映像の部分画素の輝度値に対して、選択的な調整が行われる。この実施形態では、非光点領域の画素の輝度値は低下するが、光点の画素の輝度値は変わらない。そのため、すべてのステップを行った後、生成される映像は明るすぎることはない。
【0017】
図1、図2、図4Aから図4Dによれば、ステップ106に関し、符号に基づき、第一映像の座標を変換させ、それぞれこれら第一複製映像に対して移動を行い、複数の第一移動映像が獲得され、かつ、第一移動映像は暫定的に保存装置13に保存される。具体的にいえば、まず符号は複数の線分に分割され、それぞれの線分は短い直線とほぼ同じである。これら分割された線分は組み合わせられた後、符号を描くことができる。図4Aは符号30を示しており、これは表示ユニット11に表示される;図4Bは光点320を有する第一映像32Aを示す。便宜上説明を加えると、ここでは光点320のみが表示され、かつ、5×5画素を有する第一画素32Aに対してのみ説明を加える。ここでは、画素の座標は(x,y)であり、xは左から右に1−5と表示し、yは上から下に1−5と表示する。この例では、符号30は(5,1)から(3,3)へと伸びる直線線分であり、かつ、光点320は(5,1)に位置づけられる。図4Cは互いに重なる三個の第一移動映像32A、32B、32Cを示しており、図4Dは重ならないすべての第一移動映像32A、32B、32Cを示す。第一移動映像32A上の光点は(5,1)の右上部分に位置づけられる符号30を描くために用いられる。第一移動映像32Bの光点は(4,2)に位置づけられ、(4,2)の中間部分に位置づけられる符号30を描くために用いられる。第一移動映像32Cの光点は(3,3)に位置づけられ、(3,3)の左下部分に位置づけられる符号を描くために用いられ、重ね合わせが完成した後、符号30を有する映像が得られる。
【0018】
図1、図2、図4Aから図4Cによれば、ステップ107に関し、具体的にいえば、実際上これは、演算センター14によって、移動後のこれら第一移動映像上の各画素の輝度値は累積させられ、これにより、すべての第一移動映像を重ね合わせる目的が達成させられ、例えば、第一移動映像32A、32B、32Cは符号30のような光跡を有する第二画像を生成する。本実施形態では、これら第一移動映像の対応する画素の輝度値はまず対応する比重を掛け合わせ、次に、掛け合わせた後の輝度値を足し合わせて、さらに割ることにより、比重の総和とする。例えば、もしn個の第一映像を重ね合わせる場合、比重付された後の輝度値は足し合わせた後、さらに割られ、比重の総和となる。上述の演算は以下のように示される。
【0019】
【数1】
ここでは、wzは第z個の第一移動映像の比重であり、Fx,y,zは第z個の第一移動映像の画素(x,y)の輝度値であり、Sx,yは第二映像の画素(x,y)の輝度値であり、かつ、nはこれら第一移動映像の総数である。
【0020】
もし符号が百や千個の画素を含む場合、演算センター14はステップ107の演算を行うために相当な時間を必要とする。この演算を加速させるため、別の方法が提供され、これによりステップ107を行い、図5に示される。
【0021】
図1、図5、図6Aから図6Cによれば、本実施形態の主要な原理は、二つの短い線分を重ね合わせることにより、比較的長い線分を合成させることであり、さらに、この比較的長い線分に複製や、移動の処理を行うことにより、光跡を有する第二映像を生成させることである。具体的にいえば、ステップ1071に関して、少なくとも二つの第一移動画像の対応する画素の輝度値を演算することによって、合成映像を生成させる。図6Aは符号50を示している。図6Bの左側は二つの第一移動映像52A/52Bを示しており、その右側は合成映像52Sを示している。そして、ステップ1072に関して、合成映像52Sに基づき、複製と移動を経て、複数の合成移動映像が提供され、例えば図6C左側に示されるように、その方法は前述のステップ104と106に類似している。続いて、ステップ1073に関して、これら合成移動映像の画素を掛け合わせ、演算センター14はこれら合成移動映像の輝度値を演算し、平均させ、第二映像を生成させ、例えば、図6Cの右側に示されるように、その方法は前述のステップ107に類似している。図6Aから図6Cに示す例に関して、図5に基づくフローではたった二回の掛け合わせによって第二映像を生成できるが、図2に基づくフローでは四回の掛け合わせが必要である。したがって、図5に示すフローは輝度値の演算を加速させることになる。
【0022】
図7は本発明の第二実施形態の映像生成方法のフローを示す。第二実施形態は第一実施形態と類似しているが、異なる部分は、第一映像をキャプチャするステップ103はまず符号を受け取るステップ101である点である。さらに、第二実施形態のステップ107は図5のステップ1071−1073によって置き換えてもよい。
【0023】
図1から図8によれば、第三実施形態は第一実施形態と類似しているが、異なる部分は、第三実施形態は第一映像をキャプチャするステップ103が不要である点である。置き換えられているのは、第一映像はあらかじめ提供され、例えば、あらかじめ第一映像は保存装置13に保存される。さらに、第三実施形態のステップ107も図5のステップ1071―1073によって置き換えてもよい。
【0024】
上述の実施形態は本発明の技術思想及び特徴を説明するためのものにすぎず、当該技術分野を熟知する者に本発明の内容を理解させると共にこれをもって実施させることを目的とし、本発明の特許請求の範囲を限定するものではない。従って、本発明の精神を逸脱せずに行う各種の同様の効果をもつ改良又は変更は、後述の請求項に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0025】
1 映像キャプチャ装置
10 入力ユニット
11 表示ユニット
12A 符号
12C 原始符号
12D 処理符号
13 保存装置
14 演算センター
30 符号
32A−32C 第一移動映像
320 光点
50 符号
52A−52B 第一移動映像
52 合成映像
101−107 ステップ
1071−1073 ステップ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像生成方法であって、
少なくとも一つの符号を受け取るステップと、
少なくとも一つの光点を含む第一映像をキャプチャするステップと、
前記第一映像複製し、複数の第一複製映像を提供するステップと、
前記符号に基づき、前記これらの第一複製映像を移動させ、複数の第一移動映像を得るステップと、
前記これらの第一移動映像の対応する画素の輝度値を演算し、第二映像を生成させるステップと、
を含むことを特徴とする、映像生成方法。
【請求項2】
前記光点は少なくとも一つの画素を含み、その輝度値は前記第一映像の非光点領域の輝度値より大きいことを特徴とする、請求項1に記載の映像生成方法。
【請求項3】
前記演算ステップはさらに
前記これら第一移動映像の対応する画素の輝度値を掛け合わせ、これを対応する比重とさせるステップと、
比重付された後の前記これらの第一移動映像の対応する画素の輝度値を足し合わせ、再度割ることにより、前記比重の総和とするステップと、
を含むことを特徴とする、請求項1に記載の映像生成方法。
【請求項4】
前記演算ステップはさらに
少なくとも二つの前記第一移動映像の対応する画素の輝度値を演算し、合成映像を生成するステップと、
前記符号に基づき、前記合成映像を複製させ、移動させることにより、複数の合成移動映像を提供するステップと、
を含むことを特徴とする、請求項1に記載の映像生成方法。
【請求項5】
前記これらの合成移動映像の対応する画素の輝度値を平均させ、前記第二映像を生成させるステップを含むことを特徴とする、請求項4に記載の映像生成方法。
【請求項6】
映像生成方法であって、
少なくとも一つの光点を含む第一映像をキャプチャするステップと、
少なくとも一つの符号を受け取るステップと、
前記第一映像複製させ、複数の第一複製映像を提供するステップと、
前記符号に基づき、前記これらの第一複製映像を移動させ、複数の第一移動映像を得るステップと、
前記これらの第一移動映像の対応する画素の輝度値を演算し、前記符号の光跡を描く第二映像を生成させるステップと、
を含むことを特徴とする、映像生成方法。
【請求項7】
前記光点は少なくとも一つの画素を含み、その輝度値は前記第一映像の非光点領域の輝度値より大きいことを特徴とする、請求項6に記載の映像生成方法。
【請求項8】
前記演算ステップはさらに
前記これら第一移動映像の対応する画素の輝度値を掛け合わせ、これを対応する比重とさせるステップと、
比重付された後の前記これらの第一移動映像の対応する画素の輝度値を足し合わせ、再度割ることにより、前記比重の総和とするステップと、
を含むことを特徴とする、請求項6に記載の映像生成方法。
【請求項9】
前記演算ステップはさらに、
少なくとも二つの前記第一移動映像の対応する画素の輝度値を平均させ、合成映像を生成するステップと、
前記符号に基づき、前記合成映像を複製させ、移動させることにより、複数の合成移動映像を提供するステップと、
を含むことを特徴とする、請求項6に記載の映像生成方法。
【請求項10】
前記演算ステップはさらに、
前記これらの合成移動映像の対応する画素の輝度値を平均させ、前記第二映像を生成するステップを含むことを特徴とする、請求項9に記載の映像生成方法。
【請求項11】
映像生成方法であって、
少なくとも一つの符号を受け取るステップと、
第一映像を複製させ、複数の第一複製映像を提供するステップと、
前記符号に基づき、前記これらの第一複製映像を移動させ、複数の第一移動映像を得るステップと、
前記これらの第一移動映像の対応する画素の輝度値を演算することにより、第二映像を生成するステップと、を含むことを特徴とする、製造生成方法。
【請求項12】
前記第一映像は少なくとも一つの画素を有する光点を少なくとも一つ含み、その輝度値は前記第一映像の非光点領域の輝度値より大きいことを特徴とする、請求項11に記載の映像生成方法。
【請求項13】
前記演算ステップはさらに、
前記これら第一移動映像の対応する画素の輝度値を掛け合わせ、これを対応する比重とさせるステップと、
比重付された後の前記これらの第一移動映像の対応する画素の輝度値を足し合わせ、再度割ることにより、前記比重の総和とするステップと、
を含むことを特徴とする、請求項6に記載の映像生成方法。
【請求項14】
前記演算ステップはさらに、
少なくとも二つの前記第一移動映像の対応する画素の輝度値を平均させ、合成映像を生成するステップと、
前記符号に基づき、前記合成映像を複製させ、移動させることにより、複数の合成移動映像を提供するステップと、
前記これらの合成移動映像の対応する画素の輝度値を平均させ、前記第二映像を生成するステップとを含むことを特徴とする、請求項11に記載の映像生成方法。
【請求項1】
映像生成方法であって、
少なくとも一つの符号を受け取るステップと、
少なくとも一つの光点を含む第一映像をキャプチャするステップと、
前記第一映像複製し、複数の第一複製映像を提供するステップと、
前記符号に基づき、前記これらの第一複製映像を移動させ、複数の第一移動映像を得るステップと、
前記これらの第一移動映像の対応する画素の輝度値を演算し、第二映像を生成させるステップと、
を含むことを特徴とする、映像生成方法。
【請求項2】
前記光点は少なくとも一つの画素を含み、その輝度値は前記第一映像の非光点領域の輝度値より大きいことを特徴とする、請求項1に記載の映像生成方法。
【請求項3】
前記演算ステップはさらに
前記これら第一移動映像の対応する画素の輝度値を掛け合わせ、これを対応する比重とさせるステップと、
比重付された後の前記これらの第一移動映像の対応する画素の輝度値を足し合わせ、再度割ることにより、前記比重の総和とするステップと、
を含むことを特徴とする、請求項1に記載の映像生成方法。
【請求項4】
前記演算ステップはさらに
少なくとも二つの前記第一移動映像の対応する画素の輝度値を演算し、合成映像を生成するステップと、
前記符号に基づき、前記合成映像を複製させ、移動させることにより、複数の合成移動映像を提供するステップと、
を含むことを特徴とする、請求項1に記載の映像生成方法。
【請求項5】
前記これらの合成移動映像の対応する画素の輝度値を平均させ、前記第二映像を生成させるステップを含むことを特徴とする、請求項4に記載の映像生成方法。
【請求項6】
映像生成方法であって、
少なくとも一つの光点を含む第一映像をキャプチャするステップと、
少なくとも一つの符号を受け取るステップと、
前記第一映像複製させ、複数の第一複製映像を提供するステップと、
前記符号に基づき、前記これらの第一複製映像を移動させ、複数の第一移動映像を得るステップと、
前記これらの第一移動映像の対応する画素の輝度値を演算し、前記符号の光跡を描く第二映像を生成させるステップと、
を含むことを特徴とする、映像生成方法。
【請求項7】
前記光点は少なくとも一つの画素を含み、その輝度値は前記第一映像の非光点領域の輝度値より大きいことを特徴とする、請求項6に記載の映像生成方法。
【請求項8】
前記演算ステップはさらに
前記これら第一移動映像の対応する画素の輝度値を掛け合わせ、これを対応する比重とさせるステップと、
比重付された後の前記これらの第一移動映像の対応する画素の輝度値を足し合わせ、再度割ることにより、前記比重の総和とするステップと、
を含むことを特徴とする、請求項6に記載の映像生成方法。
【請求項9】
前記演算ステップはさらに、
少なくとも二つの前記第一移動映像の対応する画素の輝度値を平均させ、合成映像を生成するステップと、
前記符号に基づき、前記合成映像を複製させ、移動させることにより、複数の合成移動映像を提供するステップと、
を含むことを特徴とする、請求項6に記載の映像生成方法。
【請求項10】
前記演算ステップはさらに、
前記これらの合成移動映像の対応する画素の輝度値を平均させ、前記第二映像を生成するステップを含むことを特徴とする、請求項9に記載の映像生成方法。
【請求項11】
映像生成方法であって、
少なくとも一つの符号を受け取るステップと、
第一映像を複製させ、複数の第一複製映像を提供するステップと、
前記符号に基づき、前記これらの第一複製映像を移動させ、複数の第一移動映像を得るステップと、
前記これらの第一移動映像の対応する画素の輝度値を演算することにより、第二映像を生成するステップと、を含むことを特徴とする、製造生成方法。
【請求項12】
前記第一映像は少なくとも一つの画素を有する光点を少なくとも一つ含み、その輝度値は前記第一映像の非光点領域の輝度値より大きいことを特徴とする、請求項11に記載の映像生成方法。
【請求項13】
前記演算ステップはさらに、
前記これら第一移動映像の対応する画素の輝度値を掛け合わせ、これを対応する比重とさせるステップと、
比重付された後の前記これらの第一移動映像の対応する画素の輝度値を足し合わせ、再度割ることにより、前記比重の総和とするステップと、
を含むことを特徴とする、請求項6に記載の映像生成方法。
【請求項14】
前記演算ステップはさらに、
少なくとも二つの前記第一移動映像の対応する画素の輝度値を平均させ、合成映像を生成するステップと、
前記符号に基づき、前記合成映像を複製させ、移動させることにより、複数の合成移動映像を提供するステップと、
前記これらの合成移動映像の対応する画素の輝度値を平均させ、前記第二映像を生成するステップとを含むことを特徴とする、請求項11に記載の映像生成方法。
【図1】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図4D】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図7】
【図8】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図4D】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図7】
【図8】
【公開番号】特開2012−85255(P2012−85255A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−46304(P2011−46304)
【出願日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【出願人】(510103336)佳能企業股▲分▼有限公司 (18)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【出願人】(510103336)佳能企業股▲分▼有限公司 (18)
【Fターム(参考)】
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