説明

映像表示システム

【課題】カメラにより撮像される映像を表示装置に表示する映像表示システムで、容易に素早く目的の映像を選択することを可能とする。
【解決手段】位置記憶手段(監視制御サーバ1)が複数のカメラのそれぞれについて設置位置に関する情報を記憶し、位置受付手段(クライアント11)がユーザによる操作により位置に関する情報を受け付ける。制御手段(監視制御サーバ1)が、位置記憶手段の記憶内容及び予め設定された制御態様に基づいて、位置受付手段により受け付けられた位置に応じた設置位置にあるカメラ21に関する制御を行って、当該カメラ21により撮像される映像が表示装置(クライアント11)により表示されるように制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のカメラの映像の中から目的の映像を選択することが可能である映像表示システムに関し、特に、例えば、普段端末を操作していないようなユーザであっても、容易に素早く目的の映像を選択することが可能な映像表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、映像表示システムでは、地図上に配置されたカメラアイコンの選択によりカメラを選択することや、或いは、キロポスト(KP)順や管理区分毎に表示されたカメラリストから任意のカメラを選択することにより、映像の選択が行われていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−234654号公報
【特許文献2】特開2006−332754号公報
【特許文献3】特開2008−099076号公報
【特許文献4】特開2001−325695号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のカメラ選択の方法では、カメラの台数が多くなると、地図エリアが大きくなり地図画面が複数枚必要になってしまうという問題や、或いは、カメラリストで表示する場合についても、1画面に収まりきらなくなり、目当てのカメラを見つけるために多くの時間がかかってしまうという問題があった。特に、普段端末を操作していないようなユーザ(人)は、カメラ名称等からはカメラの設置箇所を判断することができず、地図やリストから目的の映像を選択するために多くの時間がかかっていた。
【0005】
本発明は、このような従来の事情に鑑み為されたもので、複数のカメラの映像の中から目的の映像を選択することが可能である場合に、例えば、普段端末を操作していないようなユーザであっても、容易に素早く目的の映像を選択することが可能な映像表示システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明では、カメラにより撮像される映像を表示装置に表示する映像表示システムにおいて、次のような構成とした。
すなわち、複数のカメラを備える。位置記憶手段が、前記複数のカメラのそれぞれについて、設置位置に関する情報を記憶する。位置受付手段が、ユーザによる操作により、位置に関する情報を受け付ける。制御手段が、前記位置記憶手段の記憶内容及び予め設定された制御態様に基づいて、前記位置受付手段により受け付けられた位置に応じた設置位置にあるカメラに関する制御を行って、当該カメラにより撮像される映像が前記表示装置により表示されるように制御する。
【0007】
従って、例えば、ユーザは、位置に関する情報を入力するだけで、それに応じたカメラで撮像される映像を表示装置の画面で閲覧することができるようになるため、複数のカメラの映像の中から目的の映像を選択することが可能である場合に、普段端末を操作していないようなユーザであっても、容易に素早く目的の映像を選択することが可能である。
【0008】
ここで、システムの構成としては、種々なものが用いられてもよい。また、システムには任意の装置が備えられてもよく、各手段はそれぞれ任意の装置に備えられてもよい。
また、複数のカメラの数としては、種々な数が用いられてもよい。
また、各カメラの設置位置としては、種々な位置が用いられてもよい。一例として、監視対象となる河川や道路などに沿って、等間隔或いは任意の間隔で、複数のカメラを設置(配置)するような構成を用いることができる。
また、カメラの設置位置に関する情報や、ユーザから受け付ける位置に関する情報としては、それぞれ、種々なものが用いられてもよく、例えば、KPなどのように所定の基準位置からの距離の情報を用いることができる。
【0009】
また、制御手段により参照される予め設定された制御態様としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、位置記憶手段の記憶内容と位置受付手段により受け付けられた位置とからカメラを選択する仕方や、位置記憶手段の記憶内容と位置受付手段により受け付けられた位置とから選択されたカメラに関する制御を行う仕方などの制御態様を用いることができる。
また、位置受付手段により受け付けられた位置に応じた設置位置にあるカメラとしては、任意の制御態様により決定されてもよく、例えば、受け付けられた位置と同一の位置(設置位置)にあるカメラや、或いは、受け付けられた位置に最も近い位置(設置位置)にあるカメラや、或いは、受け付けられた位置を基準として所定の範囲内にある全てのカメラ、などを用いることができ、また、例えば、設置位置に関する情報や位置に関する情報として距離を表す情報が用いられる場合には、受け付けられた位置の前後のそれぞれについて最も近い位置にあるカメラ(計2台のカメラ)、などを用いることができる。
【0010】
また、カメラに関する制御としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、カメラの雲台の状態を変化させる制御や、カメラのズームなどの状態を変化させる制御などを用いることができる。
また、制御手段により選択されたカメラにより撮像される映像が表示装置により表示されるように制御する仕方としては、例えば、選択されたカメラにより撮像される映像が表示装置(或いは、表示装置に映像を表示させる他の装置)へ送信(配信)されるように制御する仕方を用いることができる。
【発明の効果】
【0011】
以上説明したように、本発明に係る映像表示システムによると、複数のカメラの映像の中から目的の映像を選択することが可能である場合に、例えば、普段端末を操作していないようなユーザであっても、容易に素早く目的の映像を選択することを可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施例に係る映像表示システムの構成例を示す図である。
【図2】複数のカメラ装置の配置の様子の一例を示す図である。
【図3】カメラテーブルの一例を示す図である。
【図4】プリセットテーブルの一例を示す図である。
【図5】クライアントの画面に表示される情報の一例を示す図である。
【図6】映像表示システムにおいて行われる処理の流れの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明に係る実施例を図面を参照して説明する。
図1には、本発明の一実施例に係る映像表示システムの構成例を示してある。
本例の映像表示システムは、監視対象となる河川などの映像をカメラで撮像してその映像を画面に表示してユーザなどにより監視することを可能とする監視用のCCTV(Closed Circuit Television)システムからなる映像監視システムに適用されている。
【0014】
本例の映像表示システムは、基本的にはサーバクライアントシステムとして構成されており、監視制御サーバ1、映像記録/配信サーバ2、複数のクライアント11〜14を備えており、また、カメラ21、雲台22、ポール23、伝送装置31やビデオエンコーダ32や雲台制御部33を有するカメラ制御装置24を備えており、また、複数のネットワーク41〜43、51を備えている。
ここで、監視制御サーバ1、映像記録/配信サーバ2、複数のクライアント11〜14は、例えば、それぞれ、パーソナルコンピュータ(PC)などを用いて構成されている。
また、カメラ21や雲台22やポール23やカメラ制御装置24の組からなるカメラシステムは、複数組設けられているが、図1では、1組のみを示してある。
【0015】
本例では、具体的には、監視制御サーバ1、映像記録/配信サーバ2、クライアント11、12が事務所に設置されていて、そのネットワーク41と接続されている。また、クライアント13、14が出張所に設置されていて、そのネットワーク42と接続されている。また、これらのネットワーク41、42がネットワーク43と接続されており、当該ネットワーク43には複数の組のカメラシステムがそれぞれのネットワークを介して接続されている。
【0016】
一例として、カメラ制御装置24の伝送装置31とネットワーク43とが、例えばSONET(光同期伝送ネットワーク)或いは10GBASE−ER(光ファイバを使用するもの)からなるネットワーク51を介して、接続されている。カメラ制御装置24において、伝送装置31はビデオエンコーダ32及び雲台制御部33と接続されている。また、ビデオエンコーダ32及び雲台制御部33は、例えば回線を介して、カメラ21及び雲台22と接続されている。カメラ21は雲台22の上部に取り付けられており、カメラ21及び雲台22は監視に必要な高さを有するポール23の上部に取り付けられている。
【0017】
図2には、カメラ及び雲台からなるカメラ装置101、102、103、・・・が複数備えられて、それぞれがある程度の間隔をあけて設置されている様子の一例を示してある。
本例では、例えば、カメラ装置101は10KPの地点に設置されており、カメラ装置102は30KPの地点に設置されており、カメラ装置103は50KPの地点に設置されている。
ここで、KPは、基準となる地点(0KPの地点)から離隔している距離をキロメートルの単位で表している。なお、距離の標識としては、KPに限られず、種々なものが用いられてもよい。
また、図2には、20KPの地点が指定点111とされている様子を示してある。
【0018】
図3には、監視制御サーバ1のメモリ(例えば、データベース:DB)に記憶されているカメラテーブルの一例を示してある。
本例のカメラテーブルでは、各カメラについて、KPの値(例えば、「28.65」や「27.80」など)と、カメラ名称(例えば、「○○橋下流」や「○○水門川裏」など)が対応付けられて記憶されている。このようなカメラテーブルの内容は、例えば、予め設定され、或いは、必要に応じて任意のときに変更されてもよい。
【0019】
図4には、監視制御サーバ1のメモリ(例えば、データベース:DB)に記憶されているプリセットテーブルの一例を示してある。図4では、「○○橋下流」に対応したプリセットテーブルを示してあるが、様々なカメラに対応したプリセットテーブルが設けられてもよい。
本例のプリセットテーブルでは、プリセット番号(例えば、「1」や「2」など)と、上流及び下流の撮像範囲(例えば、キロメートル距離が「上流−0.20及び下流0.25」など)と、パン及びチルトの雲台角度(例えば、「パン51°/チルト−6°」など)と、ズーム(例えば、倍率「2」など)が対応付けられて記憶されている。このようなプリセットテーブルの内容は、本例では、予め設定されるが、他の構成例として、必要に応じて任意のときに変更することが可能な構成が用いられてもよい。
また、例えば、プリセット番号は、クライアント11〜14のユーザにより指定することや、或いは、監視制御サーバ1に予め設定された条件などに基づいて状況などに応じて自動的に決定することが可能である。
【0020】
本例の映像表示システムにおける動作の概要を示す。
カメラ21により撮像された映像(リアルタイムの映像)の信号は、カメラ制御装置24のビデオエンコーダ32や伝送装置31を介して、ネットワーク51、43、42、41を通って、クライアント11〜14や映像記録/配信サーバ2へ配信される。また、各クライアント11〜14は、映像記録/配信サーバ2にアクセスして、映像記録/配信サーバ2のメモリに記録された過去の映像(映像のデータ)の中から希望の映像を取得することができる。
【0021】
監視制御サーバ1は、本例の映像表示システムにおいて各種の監視や制御を行う。
例えば、クライアント11〜14の操作部がユーザにより操作されて受け付けられた要求が監視制御サーバ1へ送信され、これに応じて監視制御サーバ1は受信した要求に対応した処理を実行する。
【0022】
一例として、クライアント11〜14があるカメラ21を指定してその雲台22の制御態様を指定する要求を送信した場合には、監視制御サーバ1はその要求に従った制御信号を、ネットワーク41、43、51を介して、対応するカメラ制御装置24へ送信し、これにより、当該制御信号が当該カメラ制御装置24の伝送装置31から雲台制御部33に入力され、当該雲台制御部33により当該制御信号(前記要求)に従ってカメラ21の雲台22を制御(パンやチルトなどの制御)することが行われる。
【0023】
また、一例として、あるクライアント11〜14があるカメラ21からの映像を表示させることを指定する要求を送信した場合には、監視制御サーバ1はその要求に従って、そのカメラ21からの映像がそのクライアント11〜14へ配信されるように制御し、これにより、そのクライアント11〜14の表示画面にはそのカメラ21から配信される映像が表示されるように制御(表示映像の切り替えなど)が行われる。なお、表示画面に2台以上のカメラからの映像が同時に表示されるような態様が用いられてもよい。
【0024】
また、本例では、あるクライアント11〜14が指定点(KPの値)を指定する要求を送信した場合には、監視制御サーバ1はその要求に従って、その指定点に対応するカメラからの映像がそのクライアント11〜14へ配信されるように制御し、これにより、そのクライアント11〜14の表示画面にはその指定点に対応するカメラから配信される映像が表示されるように制御(表示映像の切り替えなど)が行われる。なお、表示画面に指定点に対応する2台以上のカメラからの映像が同時に表示されるような態様が用いられてもよい。
【0025】
また、このような指定を行うために、KPの値ばかりでなく、例えば、カメラの付近の設備(例えば、河川の場合には橋など)に関する情報(設備情報)が用いられて、同様な処理が行われてもよい。
本例では、カメラ名称の情報として「○○橋下流」や「○○水門川裏」などの設備情報が用いられており、カメラ名称の情報を設備情報として使用することが可能である。
【0026】
図5には、クライアント11〜14の画面に表示される情報の一例を示してある。
画面の中央部に監視情報表示エリア121があり、上部にKP入力エリア122があり、下部の左側に上り映像表示エリア123があり、下部の右側に下り映像表示エリア124がある。
監視情報表示エリア121には、各カメラについて、KPの値の情報と、右岸或いは左岸などを特定する情報と、カメラの名称の情報と、エリアの名称の情報と、カメラの状態の情報と、系列(本例では、A系又はB系)を特定する情報と、例えば「配信中」などの状態を表す情報(カメラ情報)が対応付けられて表示されている。
【0027】
KP入力エリア122では、ユーザの操作により、KPの値を入力して指定することができる。これにより、KPの値が指定されると、それに対応する要求がクライアント11〜14から監視制御サーバ1へ送信され、監視制御サーバ1はその要求に対応するカメラからの映像が当該クライアント11〜14へ配信されるように制御する。
ここで、監視制御サーバ1は、カメラテーブルやプリセットテーブルにより、各カメラに関する距離情報などを格納しており、ユーザ(クライアント11〜14)からの入力に応じたカメラの選択等の動作を行う。
【0028】
上り映像表示エリア123及び下り映像表示エリア124には、監視制御サーバ1による制御によりクライアント11〜14に配信されたカメラからの映像が表示される。
例えば、図2に示されるように、クライアント11〜14においてユーザによる操作により20KPが指定点111として入力されて指定されると、監視制御サーバ1による制御により、指定点111から上流側で最も近い位置にある10KPにあるカメラ装置101に対しての映像選択制御と下流方向への旋回制御と、合わせて、指定点111から下流側で最も近い位置にある30KPにあるカメラ装置102に対しての映像選択制御と上流方向への旋回制御が、1つの操作で行われる。プリセットテーブルには、各カメラについて、上流方向と下流方向に関する撮像範囲の情報などがプリセット登録されており、監視制御サーバ1は、この情報を参照して、適したプリセット情報を用いてカメラの制御を行う。本例では、カメラ装置101により撮像された下流方向の映像が下り映像表示エリア124に表示され、カメラ装置102により撮像された上流方向の映像が上り映像表示エリア123に表示される。
【0029】
図6には、映像表示システムにおいて行われる処理の流れの一例を示してある。
本例では、クライアント11と、監視制御サーバ1と、複数であるn台のカメラA1〜Anを示してある。そして、クライアント11のユーザによりKPの値を指定する場合を示す。
まず、クライアント11では、ユーザによりKPの値が指定されると、その指定の内容(要求)を監視制御サーバ1へ送信する。これに応じて、監視制御サーバ1では、受信した要求に対応したカメラ(本例では、2台のカメラA1、A2とする)を選択して、必要に応じて各カメラA1、A2の雲台などを制御する処理を行う。選択された各カメラA1、A2は、監視制御サーバ1による制御に従って、撮像した例えばリアルタイムの映像を要求元のクライアント11へ送信(配信)する。クライアント11では、受信した映像を画面に表示する。
ここで、カメラA1、A2からクライアント11への映像の配信は、例えば、監視制御サーバ1や映像記録/配信サーバ2を介して行われてもよい。
【0030】
以上のように、本例の映像表示システムでは、例えば河川や大規模な道路などを監視する場合において、クライアント(例えば、操作PC)により指定されたKPや設備情報から監視用のカメラを選択して映像を表示させることが行われる。一例として、ユーザがKP(キロ程)を入力すると、その位置情報に基づいて、その位置(或いは、そこから近くの位置)を撮像するようにカメラ(映像)が自動的に選択されて、プリセット制御される。
【0031】
従って、本例では、カメラに対してKPや付近設備(例えば、河川であれば橋など)の情報を持たせることで、入力したこれらの情報に対して近くの映像を素早く選択することを可能とすることができる。例えば、河川沿いなどに設置されたカメラに対して上流及び下流の方向でプリセット登録を行っておくことにより、KPを指定するという1つの操作だけで、指定したKP地点の付近に設置されたカメラの映像を選択すると同時にプリセット制御を行ってカメラの撮像方向を上流や下流へ旋回させることが可能となる。
【0032】
また、例えば、KPや設備情報で目的の映像を探すことで、その地点(或いは、その近辺)にある複数のカメラを一斉に制御してその映像を表示させるような制御も可能となる。
このように、本例では、例えば、普段端末(本例では、クライアント11〜14)を操作していないようなユーザについても、KPなどの情報でカメラを選択することができることから、目的の映像を容易にすぐに選択することができる。
【0033】
なお、本例の映像表示システムでは、監視制御サーバ1が図3に示されるカメラテーブルを記憶する機能により複数のカメラのそれぞれについて設置位置に関する情報(本例では、KPの値)を記憶する位置記憶手段が構成されており、クライアント11〜14が図5に示される画面表示を行ってユーザによる操作部(例えば、キーボードやマウスなど)の操作を受け付けてKP入力エリア122により位置に関する情報(本例では、KPの値)を受け付ける機能により位置受付手段が構成されており、また、監視制御サーバ1が、位置記憶手段の記憶内容(本例では、カメラテーブルの内容)及び予め設定された制御態様(本例では、例えば、図4に示されるプリセットテーブルの内容など)に基づいて、ユーザから受け付けられた位置に応じた設置位置にあるカメラに関する制御(本例では、カメラの撮像方向の変更など)を行って、当該カメラにより撮像される映像が表示装置(本例では、クライアント11〜14のディスプレイ画面等の装置)により表示されるように制御する(本例では、該当するクライアント11〜14へ映像が配信されるようにする)機能により制御手段が構成されている。
【0034】
ここで、本発明に係るシステムや装置などの構成としては、必ずしも以上に示したものに限られず、種々な構成が用いられてもよい。また、本発明は、例えば、本発明に係る処理を実行する方法或いは方式や、このような方法や方式を実現するためのプログラムや当該プログラムを記録する記録媒体などとして提供することも可能であり、また、種々なシステムや装置として提供することも可能である。
また、本発明の適用分野としては、必ずしも以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に適用することが可能なものである。
また、本発明に係るシステムや装置などにおいて行われる各種の処理としては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエア資源においてプロセッサがROM(Read Only Memory)に格納された制御プログラムを実行することにより制御される構成が用いられてもよく、また、例えば当該処理を実行するための各機能手段が独立したハードウエア回路として構成されてもよい。
また、本発明は上記の制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスクやCD(Compact Disc)−ROM等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体や当該プログラム(自体)として把握することもでき、当該制御プログラムを当該記録媒体からコンピュータに入力してプロセッサに実行させることにより、本発明に係る処理を遂行させることができる。
【符号の説明】
【0035】
1・・監視制御サーバ、 2・・映像記録/配信サーバ、 11〜14・・クライアント、 21、A1〜An・・カメラ、 22・・雲台、 23・・ポール、 24・・カメラ制御装置、 31・・伝送装置、 32・・ビデオエンコーダ、 33・・雲台制御部、 41〜43、51・・ネットワーク、 101〜103・・カメラ装置、 111・・指定点、 121・・監視情報表示エリア、 122・・KP入力エリア、 123・・上り映像表示エリア、 124・・下り映像表示エリア、

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラにより撮像される映像を表示装置に表示する映像表示システムにおいて、
複数のカメラと、
前記複数のカメラのそれぞれについて設置位置に関する情報を記憶する位置記憶手段と、
ユーザによる操作により位置に関する情報を受け付ける位置受付手段と、
前記位置記憶手段の記憶内容及び予め設定された制御態様に基づいて、前記位置受付手段により受け付けられた位置に応じた設置位置にあるカメラに関する制御を行って、当該カメラにより撮像される映像が前記表示装置により表示されるように制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする映像表示システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−245580(P2010−245580A)
【公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−88611(P2009−88611)
【出願日】平成21年4月1日(2009.4.1)
【出願人】(000001122)株式会社日立国際電気 (5,007)
【Fターム(参考)】