映像表示方法
【目的】 通常の明るさの所での使用に充分耐えられる多階調表示が可能な映像表示方法を得る。
【構成】 維持パルスの1周期を複数の位相に分割し、書込みパルスの発生をそれら各位相に対応させて行い、表示データの書込み動作をこの位相の異なった書込みパルスを用いて行う。
【効果】 複数のサブフィールドを重ね合わせて書き込むことが可能となり、表示デューティを向上させることができるため、通常の明るさの場所での使用に充分耐えられる多階調の映像表示を行うことができる。
【構成】 維持パルスの1周期を複数の位相に分割し、書込みパルスの発生をそれら各位相に対応させて行い、表示データの書込み動作をこの位相の異なった書込みパルスを用いて行う。
【効果】 複数のサブフィールドを重ね合わせて書き込むことが可能となり、表示デューティを向上させることができるため、通常の明るさの場所での使用に充分耐えられる多階調の映像表示を行うことができる。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は放電発光する表示セルをマトリックス配列して映像を表示するマトリックス型表示装置における映像表示方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図15は例えば、電子通信学会技術報告EID89−73(1990年1月18日発行)の「20型カラー放電ディスプレイにおけるテレビ画質の改善」関昌彦他に示された、従来の映像表示方法が適用されるマトリックス型表示装置の構造を示す一部切欠斜視図である。図において、1は当該マトリックス型表示装置の前面板、2はこの前面板1に対向して配置された背面板であり、3はマトリックス状に配列された当該マトリックス型表示装置の表示セルである。4は前面板1と背面板2との間に形成されて前記表示セル3のそれぞれを区切っている土手であり、5は表示セル3の表示放電を誘起する補助放電が行われる補助セル、6はこの補助セル5の補助放電を表示セル3に伝えるために土手4に設けられたプライミング用空間である。7はマトリックス配列された表示セル3の各行に対応して背面板2上に配置された陰極であり、8はマトリックス配列された表示セル3の各列に対応して前面板1上に配置された陽極、9は各補助セル6に対応して前面板1上に配置された補助陽極である。
【0003】また、図16は従来のマトリックス型表示装置の制御系を示すブロック図である。図において、11は図15に示す構造を有する表示パネルである。12はこのマトリックス型表示装置で必要な制御信号を発生する表示制御信号発生器であり、13は表示パネル11に表示される表示データが格納されるフレームメモリである。14は表示パネル11の陰極7を駆動する陰極駆動回路であり、15はその陽極8を駆動する表示陽極駆動回路、16はその補助陽極9を駆動する補助陽極駆動回路である。
【0004】次に動作について説明する。ここで、図17R>7はこのように構成されたマトリックス型表示装置における映像表示方法を示すタイミング図である。補助陽極駆動回路16は表示制御信号発生器12からの制御信号に従って、所定の補助陽極9に対して、図示しない定電流源より正電圧を印加する。この正電圧が印加された補助陽極9と図17に示す走査パルスが表示制御信号発生器12より印加された陰極7の間の補助セル5には補助放電が発生する。この補助放電で生じた準安定粒子は補助セル5から表示セル3へプライミング用空間6を通じて拡散する。その後、表示セル3の発光が必要な時には、表示制御信号発生器12より陽極8に、図17に示す正電圧の書込みパルスを印加し、負電圧の走査パルスが印加されている陰極7との間の表示セル3に表示放電を発生させる。走査パルスの後、陰極7は図17に示すように一定期間維持レベルを保つので、放電が生じた表示セル3では、陰極8に連続して印加される図17に示す維持パルスによって連続的な維持放電が発生する。この維持放電は図17に示す陰極7への消去パルスの印加によって停止する。
【0005】次に階調制御について説明する。いまフレームメモリ13の1つのアドレスと表示パネル11の各ドットが1対1に対応しており、フレームメモリ13の1つのアドレスの深さが8ビットであるものとする。表示制御信号発生器12の制御を受けた陰極駆動回路14による陰極7の走査は、図16に示した表示パネル11の上から下へ順次行なわれ、各補助セル5ではデータ表示の有無に関係なく補助陽極駆動回路16によって補助陽極に正電圧が印加されると補助放電が発生する。従って、この補助放電も当該陰極装置に応じて上から下へ順次移行する。表示データは1ライン分ずつフレームメモリ13より読み出され、表示陽極駆動回路15を経由して走査タイミングに合せて各陽極8に出力される。表示データが有効な時には陽極8に正の書込みパルスが印加されて、補助放電直後のプライミング効果によって表示放電が行なわれる。一方表示データが無効な時には陰極の走査用負電圧パルスだけ印加されるので表示放電は行なわれない。この動作を表示パネル11の最下段の最終ラインまで行った時に1つのサブフィールドの表示が終了する。
【0006】1つのサブフィールドではフレームメモリ13の深さ8ビットのうちの1つのビットについて表示を行うものである。従ってこの場合サブフィールドの数は8となる。サブフィールドの構成内容を図18に示す。この図18には、まず一番重みの大きいビット(MSB)である第7ビットに対応したサブフィールドの表示走査を行い、それから順に重みの小さいビットに対応したサブフィールドの表示走査を行ってゆき、最後に一番重みの小さいビット(LSB)である第0ビットに対応したサブフィールドの表示走査を行う様子が示されている。この場合ビットの重みを表示画面の明るさに反映させるために、書込み後の発光維持期間を各ビットの重みに応じて変化させている。なお、発光維持期間の制御は先に述べた消去パルスの印加タイミングによって行うものである。この発光維持期間の長さを維持パルスによる維持放電回数により表わすと第7ビットで384回、第6ビットはその半分で192回となり、最後の第0ビットは第7ビットの128分の1の3回となる。
【0007】このように、この方式によれば、深さ8ビットの表示データによる256階調の表示が可能となる。しかしながら、表示デューティはサブフィールド(7)を100%とみなすとサブフィールド(6)が50%と順に半減してサブフィールド(0)では約0.8%となるため、1フィールド全体では全輝度白色の表示時においても25%を割り込むこととなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の映像表示方法は以上のように構成されているので、全輝度白色状態においても表示デューティが25%以下となって表示明るさが不足し、通常の明るさの場所における使用に耐える多階調の映像表示が困難であり、使用場所が暗い所に限定されるという問題点があった。
【0009】この発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、表示デューティを向上させ、通常の明るさの所での使用に充分耐えられる多階調表示を行うことができる映像表示方法を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に係る映像表示方法は、維持パルスの1周期を複数の位相に分割し、その各位相対応に発生させた書込みパルスを用いて、表示データをサブフィールド毎に独立して書き込むものである。
【0011】また、請求項2に記載の発明に係る映像表示方法は、補助パルスを書込みパルスの直前のタイミングで、陰極と平行に設けた補助陰極に印加するものである。
【0012】また、請求項3に記載の発明に係る映像表示方法は、陰極に補助放電パルスを印加した後、所定のタイミングをおいて陽極と陰極との間に書込みパルスを印加するものである。
【0013】また、請求項4に記載の発明に係る映像表示方法は、補助陰極を1本だけとして、その補助陰極と陽極の間で発生した補助放電を、土手に設けられたプライミング用空間を介して各表示セルに順次引き込むものである。
【0014】また、請求項5に記載の発明に係る映像表示方法は、陽極と陰極とに印加される書込みパルスによって、補助放電を経ずに直接表示放電を行わせて維持放電に移行させるものである。
【0015】また、請求項6に記載の発明に係る映像表示方法は、陰極と平行に設けた補助陰極に直流電圧を印加し、当該直流電圧と陽極に印加される維持パルスとによって補助放電を開始させるものである。
【0016】また、請求項7に記載の発明に係る映像表示方法は、サブフィールドのいくつかをさらに複数のサブ・サブフィールドに再分割し、このサブ・サブフィールド、および再分割されなかったサブフィールド毎に独立した表示データの書き込みを、位相の異なる書込みパルスを用いて行うものである。
【0017】
【作用】請求項1に記載の発明における映像表示方法は、維持パルスの1周期を分割した複数の位相に対応して書込みパルスを発生させ、表示データをこの書込みパルスを用いてサブフィールド毎に独立に書き込むことにより、複数のサブフィールドを重ね合わせて書き込むことを可能として表示デューティを向上させ、維持パルスの周期を変化させることなく、通常の明るさの場所での使用に充分耐えられる多階調の映像表示方法を実現する。
【0018】また、請求項2に記載の発明における映像表示方法は、陰極と平行に設けた補助陰極に、書込みパルスの直前のタイミングで補助パルスを印加することにより、各サブフィールド毎に補助放電も書込み動作と同様に走査する。
【0019】また、請求項3に記載の発明における映像表示方法は、陰極に補助放電パルスを印加した後、所定のタイミングをおいて陽極と陰極との間に書込みパルスを印加することにより、補助陰極および補助セルを削除可能とする。
【0020】また、請求項4に記載の発明における映像表示方法は、1本だけ用意された補助陰極と陽極の間で発生した補助放電を、プライミング用空間介して各表示セルに順次引き込むことにより、補助放電の走査を容易なものとする。
【0021】また、請求項5に記載の発明における映像表示方法は、陽極と陰極に印加される書込みパルスで直接表示放電を行わせた後、維持放電に移行させることにより、補助放電を省略する。
【0022】また、請求項6に記載の発明における映像表示方法は、補助陰極に印加した直流電圧と陽極に印加される維持パルスによって補助放電を開始させることにより、補助陰極の駆動回路を簡略化する。
【0023】また、請求項7に記載の発明における映像表示方法は、サブフィールドのいくつかをさらに再分割したサブ・サブフィールドと、再分割されなかったサブフィールドとをインタリーブし、それらの表示データの書き込みを異なった位相の書込みパルスを用いて独立に行うことにより、書込みパルスの位相数を削減する。
【0024】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例1を図に基づいて説明する。図1は請求項1に記載の発明の一実施例におけるマトリックス型表示装置の構造を示す一部切欠斜視図である。図において、1は前面板、2は背面板、3は表示セル、4は土手、5は補助セル、6はプライミング用空間、7は陰極、8は陽極であり、図15に同一符号を付した従来のそれらと同一、あるいは相当部分であるため詳細な説明は省略する。また、10は図15に符号9を付して示した補助陽極に代替して、背面板2上に各補助セル5に対応して配置された補助陰極である。
【0025】次に動作について説明する。ここで、図2はこのように構成されたマトリックス型表示装置における映像表示方法を示すタイミング図である。今、補助セル5において陽極8と補助陰極10に電圧が印加されると補助放電が発生し、ここで生じた準安定粒子はプライミング用空間6を通じて表示セル3へ拡散する。その後、図2のタイミング図に示す第1相の書込みパルスが表示セル3の陰極7に印加される。この時、表示データが有効な場合には、当該表示セル3の陽極8にも書込みパルスが印加され、その表示セル3は表示データが有効な時だけ表示放電を行う。一旦表示放電が発生すれば、後は消去パルスが陰極7に印加されるまで陽極8に印加される維持パルスが維持放電が持続する。このような、表示データに対応した第1相の書込みパルスを用いて書き込みを行い、維持放電に入るという動作を表示パネルの第1ラインから最終ラインまで順次行う。
【0026】ここで、第1ラインに消去パルスが印加された時、まだ最終ラインの書き込みが終了していなければ、書込みパルスの位相を第1相から第2相に変えて直ちに2番目のサブフィールドの第1ラインの書き込みをスタートさせ、その書込み動作を第2ライン,第3ライン、‥‥へと順次シフトする。次にまた第1ラインに消去パルスが印加され、その時に最終ラインの第1相の書込みパルスによる書き込みが終了していなければ、今後は書込みパルスを第3相に変えて、第1ラインから3番目のサブフィールドの書込み動作をスタートさせる。このようにして図2に示すように維持パルスと維持パルスの間にn個の位相を持つ書込みパルスを存在させれば維持パルスの周期を変化させることなく、同時にnラインの書込み動作を実行させることができ、前のサブフィールドの状況には関係なく、独立して当該サブフィールドの書込み動作を開始することが可能となり、表示デューティを向上させることができる。
【0027】即ち、一般にkビットの深さを持つ表示データをデューティ100%で表示するためには、まず1フィールド時間TF を以下の如く分割して各ビットの表示時間すなわちサブフィールドの維持時間として、LSBの第0ビット目はTF ・(1/2k ) 時間、第1ビット目はTF ・(1/2k-1)時間、‥‥、最後のMSBの第k−1ビット目はTF ・(1/21)時間と設定する。そして、書込みパルスの位相数がnで、維持パルス周期TB 、総ライン数Nの時、上記k個のサブフィールドの表示順序を、任意のn個の連続したサブフィールドの合計時間が全てTB ×Nより大きくなる様に配置した時、nの値が決まりデューティ100%の表示が可能となる。
【0028】以下に、表示データの深さが8ビット、書込みパルスの位相数が3の時のサブフィールドの配置例を図3に示す。図3においてはTF ・(1/28)時間の維持期間を持つサブフィールド(0)が先頭で、次にTF ・(1/27)時間の維持期間を持つサブフィールド(1)、その次がTF ・(1/2) 時間の維持期間を持つサブフィールド(7)、そしてTF ・(1/25)時間のサブフィールド(3)、TF ・(1/24)時間のサブフィールド(4)、TF ・(1/23)時間のサブフィールド(5)、TF ・(1/26)時間のサブフィールド(2)、最後にTF・(1/22)時間の維持期間を持つサブフィールド(6)が配置されている。なお、各サブフィールドの境界線がそれぞれのサブフィールドの書込み時間と消去時間を示している。
【0029】これらの境界線の傾きは一様であり、TB ×Nで表される。図3では時間tのどこをとっても各サブフィールドの書込み時間が重なるのは3ケ所以下であり、従って、書込みパルスの位相数が3であれば良いことがわかる。ここで、例えば1フィールド時間が1/60秒の時でライン数が480本とするとサブフィールド(4)とサブフィールド(5)とサブフィールド(2)の維持期間を加えたものがTB ×N時間となるから次式が成り立つ。
【0030】
【数1】
【0031】それより維持パルス周期TB を求めると以下のようになり、このTB の時間内に3位相の書込みパルスが挿入されれば図3に示すフィールド表示が可能となる。
【0032】
【数2】
【0033】従来の例に記された維持期間は4×10-6秒であり、この時間内に2位相の書込みパルスを挿入すれば、従来の例に対比して表示デューティ100%の表示が可能といえる。
【0034】また、図4は補助放電と表示放電の動作タイミング、および補助セル5と表示セル3の相互関係を示す説明図である。図示のように、補助陰極10と陰極8には補助パルスと維持パルスが同位相で印加され、補助セル5において補助放電が発生する。この補助放電によって陰極7のKN とKN+1 で構成される二つの表示セル3にプライミング用空間6を介して準安定粒子が拡散する。この準安定粒子の拡散によって、表示放電が容易になた状態で、最初の維持パルス期間内に陰極7のKN と陽極8に第i相の書込みパルスが印加されると対応する表示セル3に表示放電が発生する。同様にして次の維持パルス期間内に陰極7のKN+1 と陽極8に第i相の書込みパルスが印加されると、それに対応した表示セル3に表示放電が発生する。なお、表示データが無効で陽極8に第i相の書込みパルスが印加されない場合には、その表示セル3には表示放電が発生しない。
【0035】次に図5を用いて補助放電のしくみを説明する。ここで、図5には陽極8と補助陰極10のタイミング関係と、電源投入後の補助陰極10への印加電圧のタイミングが示されている。補助放電用のパルスとしては常時陽極8に印加される維持パルスと補助放電を必要とする時に補助陰極10に印加される補助パルスがある。先に説明したように1つの補助放電で上下2つの表示放電を援助するため、補助パルスは維持パルス2つに1つの割合でよい。補助パルスの期間がこのように短いと維持放電が可能となるので電源投入後の一定期間だけ補助セル5の両電極に高電圧を印加し、補助放電発生後は両電極に印加する電圧を下げ維持放電状態にすることができる。
【0036】実施例2.なお、上記実施例1では補助放電を維持放電する場合について説明したが、各サブフィールドの書込み走査の直前に書込み走査同様に補助放電を走査するようにしてもよい。図6は請求項2に記載したそのような発明の一実施例を示すタイミング図である。
【0037】この場合、第N番目と第N+1番目の陰極7に書込みパルスを印加する直前に第(N+1)/2番目の補助陰極10に補助パルスを印加するのは実施例1と同様であるが、この例では第(N+1)/2番目の補助陰極10に繰り返して補助パルスの印加を行わない。同様に、次段の第N+2番目と第N+3番目の陰極に順次に書込みパルスを印加する時もその直前に第((N+1)/2)+1番目の補助陰極10に1回の補助パルスを印加する。このように表示放電の直前に1回だけ補助放電を行うことにより補助放電の電力消費量を低減することが可能となる。
【0038】実施例3.また、上記実施例2では補助放電を走査方式とする場合を示したが、そのような場合には、表示セル3の陰極7と陽極8との間で補助放電を発生させ、その補助放電を走査するようにしてもよい。図7R>7は請求項3に記載したそのような発明の一実施例によるマトリックス型表示装置を示す一部切欠斜視図であり、補助陰極10と補助セル5とが削除されて構造が簡単なものとなる。ここで、図8は陽極8と陰極7の印加パルスのタイミングを示すタイミング図である。図8に示す様に、補助放電と表示放電を同一セルで行うためには、補助放電から維持放電に移行してしまうのを防止するため補助放電から表示放電を行うまでの時間を制御する必要がある。
【0039】実施例4.次にこの発明の実施例4を図に基づいて説明する。図9は請求項4に記載した発明の一実施例によるマトリックス型表示装置を示す一部切欠斜視図であり、図10はその陰極7、陽極8および補助陰極10の印加パルスのタイミングを示すタイミング図である。実施例3において陰極7と陽極8で補助放電と表示放電を走査する場合において、図9に示すように表示セル3の上下間の土手4にプライミング用空間6を設けることにより、1本の補助陰極10で発生させた補助放電を上から下へまたは下から上へ走査する際、補助放電が準安定粒子がこのプライミング用空間6を介して次のセルへ順次拡散するために、補助放電の走査自体が非常に容易なものとなる。なお、図10に示すように補助陰極10にはサブフィールドの先頭において、リセット動作となる補助放電を開始するためのパルスを印加する。補助放電発生後は次段の陰極7から順に、補助放電を順次引き継ぐためのシスト用の補助パルスを印加する。
【0040】実施例5.また、上記各実施例において、補助放電の後に表示放電を行い維持放電へ移行するものを示したが、直接表示放電を行って維持放電に移行するようにしてもよい。図11は請求項5に記載したそのような発明の一実施例の陽極8と陰極7に印加されるパルスのタイミング関係を示すタイミング図である。ここでは、陽極8及び陰極7に印加される正負の書込みパルスに十分高い電圧を与えることで、補助放電を行うことなく直接表示放電を行うことを可能としている。
【0041】実施例6.また、上記実施例1では、陽極8に印加した維持パルスと、補助陰極10に印加した補助パルスとによって補助放電を発生させて維持状態へと移行させる場合について説明したが、直流電圧を補助陰極10に印加してもよい。図12は請求項6に記載したそのような発明の一実施例を示す説明図で、この時の陽極8、陰極7および補助陰極10の動作タイミングと表示セル3と補助セル5の関係を示している。この場合、補助陰極10の駆動回路は補助パルスを維持パルスに同期させて発生する必要がなくなるため、その構成を大幅に簡略化することができる。
【0042】実施例7.また、上記実施例1では1つのフィールドをビットの重み付に応じた時間長を持つ8個のサブフィールドに分割し、そのサブフィールドをインタリーブして書込み動作を行うものを示したが時間長の長いMSB側のサブフィールドをさらに再分割してサブ・サブフィールドとし、このサブ・サブフィールドと再分割していないサブフィールドとをインタリーブするようにしてもよい。図13は請求項7に記載したそのような発明の一実施例におけるサブフィールドの再分割の一例を示す説明図であり、この場合、サブフィールド(7)とサブフィールド(6)をサブフィールド(5)と同じTF ・(1/23)時間にそれぞれ4分割と2分割にしている。また、図14はそのサブ・サブフィールドとサブフィールドの配列の一例を示す説明図である。
【0043】ここで、維持パルスの周期がTB 、ライン数がNとすると、1つの位相の書込みパルスによる書込み総遅れ時間はTB ×Nである。実施例1では書込みパルスをn位相設け、TB ×N時間以上となる様にn個のサブフィールドを並べて表示デューティを100%としていたが、この実施例7においてはn個以下のサブフィールドあるいはサブ・サブフィールドを並べ表示デューティを100%とすることができる。すなわち8ビット階調の時、1フィールド時間が1/60秒であれば、サブフィールド(7)は(1/60)×(1/2)秒=8.3×10-3秒の表示時間を持ち、サブフィールド(6)は(1/60)×(1/4)秒=4.2×10-3秒、サブフィールド(5)は(1/60)×(1/8)秒=2.1×10-3秒、以下同様にして、サブフィールド(4)は1.0×10-3秒、サブフィールド(3)は0.52×10-3秒、サブフィールド(2)は0.26×10-3秒、サブフィールド(1)は0.13×10-3秒、サブフィールド(0)は0.07×10-3秒の表示時間をそれぞれ持つことになる。一方、維持パルスの周期TB =4×10-6秒、ライン数N=480本とした時の書込み総遅れ時間はTB ×N=1.92×10-3秒となる。従って、上記8個のサブフィールドを並べ替えてどのサブフィールドからスタートしても連続したサブフィールドの表示時間が1.92×10-3秒をこえるのは、最低3個のサブフィールドを連続させないと不可である。
【0044】しかしながら、サブフィールド(7)とサブフィールド(6)を、サブフィールド(7)は(1/60)×(1/8)×4秒=2.1×10-3×4秒、サブフィールド(6)は(1/60)×(1/8)×2秒=2.1×10-3×2秒と、サブフィールド(5)と同等の表示時間2.1×10-3秒を有するサブ・サブフィールド4個と2個に再分割して、図14に示すように並べ替えを行なって、再分割されたサブ・サブフィールドと再分割されなかったサブフィールドを交互に並べれば、2個のサブフィールド又はサブ・サブフィールドの連続表示時間が最低で、2.1×10-3+0.07×10-3=2.17×10-3秒、となり、TB×N=1.92×10-3秒を完全に含んでしまうことがわかる。
【0045】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明によれば、維持パルスの1周期を複数の位相に分割してその位相対応の書込みパルスを発生させ、表示データをこの書込みパルスを用いてサブフィールド毎に独立に書き込むように構成したので、複数のサブフィールドを重ね合わせて書き込むことが可能となって、維持パルスの周期を変化させることなく表示デューティを向上させることができ、制御方式をあまり複雑にすることなく通常の明るさの場所での使用に充分耐えられる多階調表示が可能な映像表示方法が得られる効果がある。
【0046】また、請求項2に記載の発明によれば、陰極と平行に補助陰極を設けて書込みパルスの直面のタイミングで補助パルスを印加するように構成したので、補助放電を書込み動作と同様に走査することが可能となり、各サブフィールド毎に1回の補助放電を行えばよくなって補助放電のための電力消費を節減することができる。
【0047】また、請求項3に記載の発明によれば、陰極への補助放電パルス印加後の所定のタイミングで書込みパルスの印加を行うように構成したので、補助陰極および補助セルの削除が可能となって、その構造を簡略化することができる。
【0048】また、請求項4に記載の発明によれば、1本だけ用意された補助陰極と陽極の間で発生した補助放電をプライミング用空間を介して各表示セルに順次引き込むように構成したので、補助放電の走査自体が非常に容易なものとなる。
【0049】また、請求項5に記載の発明によれば、陽極と陰極に印加される書込みパルスにより直接表示放電を行わせるように構成したので、補助放電を行う必要がなくなり、その構造を簡略化することができる。
【0050】また、請求項6に記載の発明によれば、補助陰極に印加した直流電圧と陽極に印加される維持パルスによって補助放電を開始させるように構成したので、補助陰極の駆動回路を簡単なものとすることができる。
【0051】また、請求項7に記載の発明によれば、サブフィールドのいくつかをさらにサブ・サブフィールドに再分割して、再分割されなかったサブフィールドとインタリーブするように構成したので、書込みパルスの位相数をさらに削減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1におけるマトリックス型表示装置の構造を示す一部切欠斜視図である。
【図2】上記実施例の動作を示すタイミング図である。
【図3】上記実施例におけるサブフィールドの配列を示す説明図である。
【図4】上記実施例における動作タイミングおよび補助セルと表示セルの相互関係を示す説明図である。
【図5】上記実施例における補助放電のしくみを示すタイミング図である。
【図6】この発明の実施例2を示すタイミング図である。
【図7】この発明の実施例3におけるマトリックス型表示装置の構造を示す一部切欠斜視図である。
【図8】上記実施例の動作を示すタイミング図である。
【図9】この発明の実施例4におけるマトリックス型表示装置の構造を示す一部切欠斜視図である。
【図10】上記実施例の動作を示すタイミング図である。
【図11】この発明の実施例5を示すタイミング図である。
【図12】この発明の実施例6の動作タイミングおよび補助セルと表示セルの相互関係を示す説明図である。
【図13】この発明の実施例7におけるサブフィールドの構成を示す説明図である。
【図14】上記実施例におけるサブフィールドとサブ・サブフィールドの配列を示す説明図である。
【図15】従来の映像表示方法におけるマトリックス型表示装置の構造を示す一部切欠斜視図である。
【図16】その制御系を示すブロック図である。
【図17】従来の映像表示方法を示すタイミング図である。
【図18】従来の映像表示方法における1フィールド間の発光時間と階調制御の関係を示す説明図である。
【符号の説明】
3 表示セル
4 土手
6 プライミング用空間
7 陰極
8 陽極
10 補助陰極
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は放電発光する表示セルをマトリックス配列して映像を表示するマトリックス型表示装置における映像表示方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図15は例えば、電子通信学会技術報告EID89−73(1990年1月18日発行)の「20型カラー放電ディスプレイにおけるテレビ画質の改善」関昌彦他に示された、従来の映像表示方法が適用されるマトリックス型表示装置の構造を示す一部切欠斜視図である。図において、1は当該マトリックス型表示装置の前面板、2はこの前面板1に対向して配置された背面板であり、3はマトリックス状に配列された当該マトリックス型表示装置の表示セルである。4は前面板1と背面板2との間に形成されて前記表示セル3のそれぞれを区切っている土手であり、5は表示セル3の表示放電を誘起する補助放電が行われる補助セル、6はこの補助セル5の補助放電を表示セル3に伝えるために土手4に設けられたプライミング用空間である。7はマトリックス配列された表示セル3の各行に対応して背面板2上に配置された陰極であり、8はマトリックス配列された表示セル3の各列に対応して前面板1上に配置された陽極、9は各補助セル6に対応して前面板1上に配置された補助陽極である。
【0003】また、図16は従来のマトリックス型表示装置の制御系を示すブロック図である。図において、11は図15に示す構造を有する表示パネルである。12はこのマトリックス型表示装置で必要な制御信号を発生する表示制御信号発生器であり、13は表示パネル11に表示される表示データが格納されるフレームメモリである。14は表示パネル11の陰極7を駆動する陰極駆動回路であり、15はその陽極8を駆動する表示陽極駆動回路、16はその補助陽極9を駆動する補助陽極駆動回路である。
【0004】次に動作について説明する。ここで、図17R>7はこのように構成されたマトリックス型表示装置における映像表示方法を示すタイミング図である。補助陽極駆動回路16は表示制御信号発生器12からの制御信号に従って、所定の補助陽極9に対して、図示しない定電流源より正電圧を印加する。この正電圧が印加された補助陽極9と図17に示す走査パルスが表示制御信号発生器12より印加された陰極7の間の補助セル5には補助放電が発生する。この補助放電で生じた準安定粒子は補助セル5から表示セル3へプライミング用空間6を通じて拡散する。その後、表示セル3の発光が必要な時には、表示制御信号発生器12より陽極8に、図17に示す正電圧の書込みパルスを印加し、負電圧の走査パルスが印加されている陰極7との間の表示セル3に表示放電を発生させる。走査パルスの後、陰極7は図17に示すように一定期間維持レベルを保つので、放電が生じた表示セル3では、陰極8に連続して印加される図17に示す維持パルスによって連続的な維持放電が発生する。この維持放電は図17に示す陰極7への消去パルスの印加によって停止する。
【0005】次に階調制御について説明する。いまフレームメモリ13の1つのアドレスと表示パネル11の各ドットが1対1に対応しており、フレームメモリ13の1つのアドレスの深さが8ビットであるものとする。表示制御信号発生器12の制御を受けた陰極駆動回路14による陰極7の走査は、図16に示した表示パネル11の上から下へ順次行なわれ、各補助セル5ではデータ表示の有無に関係なく補助陽極駆動回路16によって補助陽極に正電圧が印加されると補助放電が発生する。従って、この補助放電も当該陰極装置に応じて上から下へ順次移行する。表示データは1ライン分ずつフレームメモリ13より読み出され、表示陽極駆動回路15を経由して走査タイミングに合せて各陽極8に出力される。表示データが有効な時には陽極8に正の書込みパルスが印加されて、補助放電直後のプライミング効果によって表示放電が行なわれる。一方表示データが無効な時には陰極の走査用負電圧パルスだけ印加されるので表示放電は行なわれない。この動作を表示パネル11の最下段の最終ラインまで行った時に1つのサブフィールドの表示が終了する。
【0006】1つのサブフィールドではフレームメモリ13の深さ8ビットのうちの1つのビットについて表示を行うものである。従ってこの場合サブフィールドの数は8となる。サブフィールドの構成内容を図18に示す。この図18には、まず一番重みの大きいビット(MSB)である第7ビットに対応したサブフィールドの表示走査を行い、それから順に重みの小さいビットに対応したサブフィールドの表示走査を行ってゆき、最後に一番重みの小さいビット(LSB)である第0ビットに対応したサブフィールドの表示走査を行う様子が示されている。この場合ビットの重みを表示画面の明るさに反映させるために、書込み後の発光維持期間を各ビットの重みに応じて変化させている。なお、発光維持期間の制御は先に述べた消去パルスの印加タイミングによって行うものである。この発光維持期間の長さを維持パルスによる維持放電回数により表わすと第7ビットで384回、第6ビットはその半分で192回となり、最後の第0ビットは第7ビットの128分の1の3回となる。
【0007】このように、この方式によれば、深さ8ビットの表示データによる256階調の表示が可能となる。しかしながら、表示デューティはサブフィールド(7)を100%とみなすとサブフィールド(6)が50%と順に半減してサブフィールド(0)では約0.8%となるため、1フィールド全体では全輝度白色の表示時においても25%を割り込むこととなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の映像表示方法は以上のように構成されているので、全輝度白色状態においても表示デューティが25%以下となって表示明るさが不足し、通常の明るさの場所における使用に耐える多階調の映像表示が困難であり、使用場所が暗い所に限定されるという問題点があった。
【0009】この発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、表示デューティを向上させ、通常の明るさの所での使用に充分耐えられる多階調表示を行うことができる映像表示方法を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に係る映像表示方法は、維持パルスの1周期を複数の位相に分割し、その各位相対応に発生させた書込みパルスを用いて、表示データをサブフィールド毎に独立して書き込むものである。
【0011】また、請求項2に記載の発明に係る映像表示方法は、補助パルスを書込みパルスの直前のタイミングで、陰極と平行に設けた補助陰極に印加するものである。
【0012】また、請求項3に記載の発明に係る映像表示方法は、陰極に補助放電パルスを印加した後、所定のタイミングをおいて陽極と陰極との間に書込みパルスを印加するものである。
【0013】また、請求項4に記載の発明に係る映像表示方法は、補助陰極を1本だけとして、その補助陰極と陽極の間で発生した補助放電を、土手に設けられたプライミング用空間を介して各表示セルに順次引き込むものである。
【0014】また、請求項5に記載の発明に係る映像表示方法は、陽極と陰極とに印加される書込みパルスによって、補助放電を経ずに直接表示放電を行わせて維持放電に移行させるものである。
【0015】また、請求項6に記載の発明に係る映像表示方法は、陰極と平行に設けた補助陰極に直流電圧を印加し、当該直流電圧と陽極に印加される維持パルスとによって補助放電を開始させるものである。
【0016】また、請求項7に記載の発明に係る映像表示方法は、サブフィールドのいくつかをさらに複数のサブ・サブフィールドに再分割し、このサブ・サブフィールド、および再分割されなかったサブフィールド毎に独立した表示データの書き込みを、位相の異なる書込みパルスを用いて行うものである。
【0017】
【作用】請求項1に記載の発明における映像表示方法は、維持パルスの1周期を分割した複数の位相に対応して書込みパルスを発生させ、表示データをこの書込みパルスを用いてサブフィールド毎に独立に書き込むことにより、複数のサブフィールドを重ね合わせて書き込むことを可能として表示デューティを向上させ、維持パルスの周期を変化させることなく、通常の明るさの場所での使用に充分耐えられる多階調の映像表示方法を実現する。
【0018】また、請求項2に記載の発明における映像表示方法は、陰極と平行に設けた補助陰極に、書込みパルスの直前のタイミングで補助パルスを印加することにより、各サブフィールド毎に補助放電も書込み動作と同様に走査する。
【0019】また、請求項3に記載の発明における映像表示方法は、陰極に補助放電パルスを印加した後、所定のタイミングをおいて陽極と陰極との間に書込みパルスを印加することにより、補助陰極および補助セルを削除可能とする。
【0020】また、請求項4に記載の発明における映像表示方法は、1本だけ用意された補助陰極と陽極の間で発生した補助放電を、プライミング用空間介して各表示セルに順次引き込むことにより、補助放電の走査を容易なものとする。
【0021】また、請求項5に記載の発明における映像表示方法は、陽極と陰極に印加される書込みパルスで直接表示放電を行わせた後、維持放電に移行させることにより、補助放電を省略する。
【0022】また、請求項6に記載の発明における映像表示方法は、補助陰極に印加した直流電圧と陽極に印加される維持パルスによって補助放電を開始させることにより、補助陰極の駆動回路を簡略化する。
【0023】また、請求項7に記載の発明における映像表示方法は、サブフィールドのいくつかをさらに再分割したサブ・サブフィールドと、再分割されなかったサブフィールドとをインタリーブし、それらの表示データの書き込みを異なった位相の書込みパルスを用いて独立に行うことにより、書込みパルスの位相数を削減する。
【0024】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例1を図に基づいて説明する。図1は請求項1に記載の発明の一実施例におけるマトリックス型表示装置の構造を示す一部切欠斜視図である。図において、1は前面板、2は背面板、3は表示セル、4は土手、5は補助セル、6はプライミング用空間、7は陰極、8は陽極であり、図15に同一符号を付した従来のそれらと同一、あるいは相当部分であるため詳細な説明は省略する。また、10は図15に符号9を付して示した補助陽極に代替して、背面板2上に各補助セル5に対応して配置された補助陰極である。
【0025】次に動作について説明する。ここで、図2はこのように構成されたマトリックス型表示装置における映像表示方法を示すタイミング図である。今、補助セル5において陽極8と補助陰極10に電圧が印加されると補助放電が発生し、ここで生じた準安定粒子はプライミング用空間6を通じて表示セル3へ拡散する。その後、図2のタイミング図に示す第1相の書込みパルスが表示セル3の陰極7に印加される。この時、表示データが有効な場合には、当該表示セル3の陽極8にも書込みパルスが印加され、その表示セル3は表示データが有効な時だけ表示放電を行う。一旦表示放電が発生すれば、後は消去パルスが陰極7に印加されるまで陽極8に印加される維持パルスが維持放電が持続する。このような、表示データに対応した第1相の書込みパルスを用いて書き込みを行い、維持放電に入るという動作を表示パネルの第1ラインから最終ラインまで順次行う。
【0026】ここで、第1ラインに消去パルスが印加された時、まだ最終ラインの書き込みが終了していなければ、書込みパルスの位相を第1相から第2相に変えて直ちに2番目のサブフィールドの第1ラインの書き込みをスタートさせ、その書込み動作を第2ライン,第3ライン、‥‥へと順次シフトする。次にまた第1ラインに消去パルスが印加され、その時に最終ラインの第1相の書込みパルスによる書き込みが終了していなければ、今後は書込みパルスを第3相に変えて、第1ラインから3番目のサブフィールドの書込み動作をスタートさせる。このようにして図2に示すように維持パルスと維持パルスの間にn個の位相を持つ書込みパルスを存在させれば維持パルスの周期を変化させることなく、同時にnラインの書込み動作を実行させることができ、前のサブフィールドの状況には関係なく、独立して当該サブフィールドの書込み動作を開始することが可能となり、表示デューティを向上させることができる。
【0027】即ち、一般にkビットの深さを持つ表示データをデューティ100%で表示するためには、まず1フィールド時間TF を以下の如く分割して各ビットの表示時間すなわちサブフィールドの維持時間として、LSBの第0ビット目はTF ・(1/2k ) 時間、第1ビット目はTF ・(1/2k-1)時間、‥‥、最後のMSBの第k−1ビット目はTF ・(1/21)時間と設定する。そして、書込みパルスの位相数がnで、維持パルス周期TB 、総ライン数Nの時、上記k個のサブフィールドの表示順序を、任意のn個の連続したサブフィールドの合計時間が全てTB ×Nより大きくなる様に配置した時、nの値が決まりデューティ100%の表示が可能となる。
【0028】以下に、表示データの深さが8ビット、書込みパルスの位相数が3の時のサブフィールドの配置例を図3に示す。図3においてはTF ・(1/28)時間の維持期間を持つサブフィールド(0)が先頭で、次にTF ・(1/27)時間の維持期間を持つサブフィールド(1)、その次がTF ・(1/2) 時間の維持期間を持つサブフィールド(7)、そしてTF ・(1/25)時間のサブフィールド(3)、TF ・(1/24)時間のサブフィールド(4)、TF ・(1/23)時間のサブフィールド(5)、TF ・(1/26)時間のサブフィールド(2)、最後にTF・(1/22)時間の維持期間を持つサブフィールド(6)が配置されている。なお、各サブフィールドの境界線がそれぞれのサブフィールドの書込み時間と消去時間を示している。
【0029】これらの境界線の傾きは一様であり、TB ×Nで表される。図3では時間tのどこをとっても各サブフィールドの書込み時間が重なるのは3ケ所以下であり、従って、書込みパルスの位相数が3であれば良いことがわかる。ここで、例えば1フィールド時間が1/60秒の時でライン数が480本とするとサブフィールド(4)とサブフィールド(5)とサブフィールド(2)の維持期間を加えたものがTB ×N時間となるから次式が成り立つ。
【0030】
【数1】
【0031】それより維持パルス周期TB を求めると以下のようになり、このTB の時間内に3位相の書込みパルスが挿入されれば図3に示すフィールド表示が可能となる。
【0032】
【数2】
【0033】従来の例に記された維持期間は4×10-6秒であり、この時間内に2位相の書込みパルスを挿入すれば、従来の例に対比して表示デューティ100%の表示が可能といえる。
【0034】また、図4は補助放電と表示放電の動作タイミング、および補助セル5と表示セル3の相互関係を示す説明図である。図示のように、補助陰極10と陰極8には補助パルスと維持パルスが同位相で印加され、補助セル5において補助放電が発生する。この補助放電によって陰極7のKN とKN+1 で構成される二つの表示セル3にプライミング用空間6を介して準安定粒子が拡散する。この準安定粒子の拡散によって、表示放電が容易になた状態で、最初の維持パルス期間内に陰極7のKN と陽極8に第i相の書込みパルスが印加されると対応する表示セル3に表示放電が発生する。同様にして次の維持パルス期間内に陰極7のKN+1 と陽極8に第i相の書込みパルスが印加されると、それに対応した表示セル3に表示放電が発生する。なお、表示データが無効で陽極8に第i相の書込みパルスが印加されない場合には、その表示セル3には表示放電が発生しない。
【0035】次に図5を用いて補助放電のしくみを説明する。ここで、図5には陽極8と補助陰極10のタイミング関係と、電源投入後の補助陰極10への印加電圧のタイミングが示されている。補助放電用のパルスとしては常時陽極8に印加される維持パルスと補助放電を必要とする時に補助陰極10に印加される補助パルスがある。先に説明したように1つの補助放電で上下2つの表示放電を援助するため、補助パルスは維持パルス2つに1つの割合でよい。補助パルスの期間がこのように短いと維持放電が可能となるので電源投入後の一定期間だけ補助セル5の両電極に高電圧を印加し、補助放電発生後は両電極に印加する電圧を下げ維持放電状態にすることができる。
【0036】実施例2.なお、上記実施例1では補助放電を維持放電する場合について説明したが、各サブフィールドの書込み走査の直前に書込み走査同様に補助放電を走査するようにしてもよい。図6は請求項2に記載したそのような発明の一実施例を示すタイミング図である。
【0037】この場合、第N番目と第N+1番目の陰極7に書込みパルスを印加する直前に第(N+1)/2番目の補助陰極10に補助パルスを印加するのは実施例1と同様であるが、この例では第(N+1)/2番目の補助陰極10に繰り返して補助パルスの印加を行わない。同様に、次段の第N+2番目と第N+3番目の陰極に順次に書込みパルスを印加する時もその直前に第((N+1)/2)+1番目の補助陰極10に1回の補助パルスを印加する。このように表示放電の直前に1回だけ補助放電を行うことにより補助放電の電力消費量を低減することが可能となる。
【0038】実施例3.また、上記実施例2では補助放電を走査方式とする場合を示したが、そのような場合には、表示セル3の陰極7と陽極8との間で補助放電を発生させ、その補助放電を走査するようにしてもよい。図7R>7は請求項3に記載したそのような発明の一実施例によるマトリックス型表示装置を示す一部切欠斜視図であり、補助陰極10と補助セル5とが削除されて構造が簡単なものとなる。ここで、図8は陽極8と陰極7の印加パルスのタイミングを示すタイミング図である。図8に示す様に、補助放電と表示放電を同一セルで行うためには、補助放電から維持放電に移行してしまうのを防止するため補助放電から表示放電を行うまでの時間を制御する必要がある。
【0039】実施例4.次にこの発明の実施例4を図に基づいて説明する。図9は請求項4に記載した発明の一実施例によるマトリックス型表示装置を示す一部切欠斜視図であり、図10はその陰極7、陽極8および補助陰極10の印加パルスのタイミングを示すタイミング図である。実施例3において陰極7と陽極8で補助放電と表示放電を走査する場合において、図9に示すように表示セル3の上下間の土手4にプライミング用空間6を設けることにより、1本の補助陰極10で発生させた補助放電を上から下へまたは下から上へ走査する際、補助放電が準安定粒子がこのプライミング用空間6を介して次のセルへ順次拡散するために、補助放電の走査自体が非常に容易なものとなる。なお、図10に示すように補助陰極10にはサブフィールドの先頭において、リセット動作となる補助放電を開始するためのパルスを印加する。補助放電発生後は次段の陰極7から順に、補助放電を順次引き継ぐためのシスト用の補助パルスを印加する。
【0040】実施例5.また、上記各実施例において、補助放電の後に表示放電を行い維持放電へ移行するものを示したが、直接表示放電を行って維持放電に移行するようにしてもよい。図11は請求項5に記載したそのような発明の一実施例の陽極8と陰極7に印加されるパルスのタイミング関係を示すタイミング図である。ここでは、陽極8及び陰極7に印加される正負の書込みパルスに十分高い電圧を与えることで、補助放電を行うことなく直接表示放電を行うことを可能としている。
【0041】実施例6.また、上記実施例1では、陽極8に印加した維持パルスと、補助陰極10に印加した補助パルスとによって補助放電を発生させて維持状態へと移行させる場合について説明したが、直流電圧を補助陰極10に印加してもよい。図12は請求項6に記載したそのような発明の一実施例を示す説明図で、この時の陽極8、陰極7および補助陰極10の動作タイミングと表示セル3と補助セル5の関係を示している。この場合、補助陰極10の駆動回路は補助パルスを維持パルスに同期させて発生する必要がなくなるため、その構成を大幅に簡略化することができる。
【0042】実施例7.また、上記実施例1では1つのフィールドをビットの重み付に応じた時間長を持つ8個のサブフィールドに分割し、そのサブフィールドをインタリーブして書込み動作を行うものを示したが時間長の長いMSB側のサブフィールドをさらに再分割してサブ・サブフィールドとし、このサブ・サブフィールドと再分割していないサブフィールドとをインタリーブするようにしてもよい。図13は請求項7に記載したそのような発明の一実施例におけるサブフィールドの再分割の一例を示す説明図であり、この場合、サブフィールド(7)とサブフィールド(6)をサブフィールド(5)と同じTF ・(1/23)時間にそれぞれ4分割と2分割にしている。また、図14はそのサブ・サブフィールドとサブフィールドの配列の一例を示す説明図である。
【0043】ここで、維持パルスの周期がTB 、ライン数がNとすると、1つの位相の書込みパルスによる書込み総遅れ時間はTB ×Nである。実施例1では書込みパルスをn位相設け、TB ×N時間以上となる様にn個のサブフィールドを並べて表示デューティを100%としていたが、この実施例7においてはn個以下のサブフィールドあるいはサブ・サブフィールドを並べ表示デューティを100%とすることができる。すなわち8ビット階調の時、1フィールド時間が1/60秒であれば、サブフィールド(7)は(1/60)×(1/2)秒=8.3×10-3秒の表示時間を持ち、サブフィールド(6)は(1/60)×(1/4)秒=4.2×10-3秒、サブフィールド(5)は(1/60)×(1/8)秒=2.1×10-3秒、以下同様にして、サブフィールド(4)は1.0×10-3秒、サブフィールド(3)は0.52×10-3秒、サブフィールド(2)は0.26×10-3秒、サブフィールド(1)は0.13×10-3秒、サブフィールド(0)は0.07×10-3秒の表示時間をそれぞれ持つことになる。一方、維持パルスの周期TB =4×10-6秒、ライン数N=480本とした時の書込み総遅れ時間はTB ×N=1.92×10-3秒となる。従って、上記8個のサブフィールドを並べ替えてどのサブフィールドからスタートしても連続したサブフィールドの表示時間が1.92×10-3秒をこえるのは、最低3個のサブフィールドを連続させないと不可である。
【0044】しかしながら、サブフィールド(7)とサブフィールド(6)を、サブフィールド(7)は(1/60)×(1/8)×4秒=2.1×10-3×4秒、サブフィールド(6)は(1/60)×(1/8)×2秒=2.1×10-3×2秒と、サブフィールド(5)と同等の表示時間2.1×10-3秒を有するサブ・サブフィールド4個と2個に再分割して、図14に示すように並べ替えを行なって、再分割されたサブ・サブフィールドと再分割されなかったサブフィールドを交互に並べれば、2個のサブフィールド又はサブ・サブフィールドの連続表示時間が最低で、2.1×10-3+0.07×10-3=2.17×10-3秒、となり、TB×N=1.92×10-3秒を完全に含んでしまうことがわかる。
【0045】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明によれば、維持パルスの1周期を複数の位相に分割してその位相対応の書込みパルスを発生させ、表示データをこの書込みパルスを用いてサブフィールド毎に独立に書き込むように構成したので、複数のサブフィールドを重ね合わせて書き込むことが可能となって、維持パルスの周期を変化させることなく表示デューティを向上させることができ、制御方式をあまり複雑にすることなく通常の明るさの場所での使用に充分耐えられる多階調表示が可能な映像表示方法が得られる効果がある。
【0046】また、請求項2に記載の発明によれば、陰極と平行に補助陰極を設けて書込みパルスの直面のタイミングで補助パルスを印加するように構成したので、補助放電を書込み動作と同様に走査することが可能となり、各サブフィールド毎に1回の補助放電を行えばよくなって補助放電のための電力消費を節減することができる。
【0047】また、請求項3に記載の発明によれば、陰極への補助放電パルス印加後の所定のタイミングで書込みパルスの印加を行うように構成したので、補助陰極および補助セルの削除が可能となって、その構造を簡略化することができる。
【0048】また、請求項4に記載の発明によれば、1本だけ用意された補助陰極と陽極の間で発生した補助放電をプライミング用空間を介して各表示セルに順次引き込むように構成したので、補助放電の走査自体が非常に容易なものとなる。
【0049】また、請求項5に記載の発明によれば、陽極と陰極に印加される書込みパルスにより直接表示放電を行わせるように構成したので、補助放電を行う必要がなくなり、その構造を簡略化することができる。
【0050】また、請求項6に記載の発明によれば、補助陰極に印加した直流電圧と陽極に印加される維持パルスによって補助放電を開始させるように構成したので、補助陰極の駆動回路を簡単なものとすることができる。
【0051】また、請求項7に記載の発明によれば、サブフィールドのいくつかをさらにサブ・サブフィールドに再分割して、再分割されなかったサブフィールドとインタリーブするように構成したので、書込みパルスの位相数をさらに削減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1におけるマトリックス型表示装置の構造を示す一部切欠斜視図である。
【図2】上記実施例の動作を示すタイミング図である。
【図3】上記実施例におけるサブフィールドの配列を示す説明図である。
【図4】上記実施例における動作タイミングおよび補助セルと表示セルの相互関係を示す説明図である。
【図5】上記実施例における補助放電のしくみを示すタイミング図である。
【図6】この発明の実施例2を示すタイミング図である。
【図7】この発明の実施例3におけるマトリックス型表示装置の構造を示す一部切欠斜視図である。
【図8】上記実施例の動作を示すタイミング図である。
【図9】この発明の実施例4におけるマトリックス型表示装置の構造を示す一部切欠斜視図である。
【図10】上記実施例の動作を示すタイミング図である。
【図11】この発明の実施例5を示すタイミング図である。
【図12】この発明の実施例6の動作タイミングおよび補助セルと表示セルの相互関係を示す説明図である。
【図13】この発明の実施例7におけるサブフィールドの構成を示す説明図である。
【図14】上記実施例におけるサブフィールドとサブ・サブフィールドの配列を示す説明図である。
【図15】従来の映像表示方法におけるマトリックス型表示装置の構造を示す一部切欠斜視図である。
【図16】その制御系を示すブロック図である。
【図17】従来の映像表示方法を示すタイミング図である。
【図18】従来の映像表示方法における1フィールド間の発光時間と階調制御の関係を示す説明図である。
【符号の説明】
3 表示セル
4 土手
6 プライミング用空間
7 陰極
8 陽極
10 補助陰極
【特許請求の範囲】
【請求項1】 マトリックス状に交差配列された陽極と陰極の各交差部に表示セルを配置してマトリックス型表示装置を形成し、1つのフィールドをビットの重み付けに対応した時間長を持つ複数のサブフィールドに分割して、前記各サブフィールド毎にその表示データに対応した書込みパルスを発生させ、当該書込みパルスによって所定の前記表示セルの陽極と陰極との間に表示放電を発生させるとともに、一定周期で連続する維持パルスを印加して前記表示セルの表示放電を維持する映像表示方法において、前記維持パルスの1周期を複数の位相に分割して、前記書込みパルスをその位相対応に発生させ、当該位相の異なる書込みパルスを用いて、前記サブフィールド毎に独立に表示データの書き込みを行うことを特徴とする映像表示方法。
【請求項2】 前記マトリックス型表示装置に陰極と平行な補助陰極を設けて、この補助陰極に補助パルスを前記書込みパルスの直前のタイミングで印加することを特徴とする請求項1に記載の映像表示方法。
【請求項3】 前記陰極に補助放電パルスを印加した後、所定のタイミングをおいて前記陽極と陰極との間に書込みパルスを印加することを特徴とする請求項1に記載の映像表示方法。
【請求項4】 前記マトリックス型表示装置に設ける陰極と平行な補助陰極を1本だけとして、その表示セルを区切る土手にプライミング用空間を設け、前記陽極と前記補助陰極との間で発生した補助放電を、前記プライミング用空間を介して前記各表示セルに順次引き込むことを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
【請求項5】 前記陽極と陰極とに印加される書込みパルスによって、補助放電を経ずに直接表示放電を行わせ、その後維持放電に移行することを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
【請求項6】 前記マトリックス型表示装置に陰極と平行な補助陰極を設けて、この補助陰極に直流電圧を印加し、当該直流電圧と陽極に印加される維持パルスによって補助放電を開始させることを特徴とする請求項1に記載の映像表示方法。
【請求項7】 前記サブフィールドのいくつかをさらに複数のサブ・サブフィールドに再分割し、前記位相の異なる書込みパルスを用いて、前記サブ・サブフィールド、および再分割されなかったサブフィールド毎に独立に、表示データの書き込みを行うことを特徴とする請求項1に記載の映像表示方法。
【請求項1】 マトリックス状に交差配列された陽極と陰極の各交差部に表示セルを配置してマトリックス型表示装置を形成し、1つのフィールドをビットの重み付けに対応した時間長を持つ複数のサブフィールドに分割して、前記各サブフィールド毎にその表示データに対応した書込みパルスを発生させ、当該書込みパルスによって所定の前記表示セルの陽極と陰極との間に表示放電を発生させるとともに、一定周期で連続する維持パルスを印加して前記表示セルの表示放電を維持する映像表示方法において、前記維持パルスの1周期を複数の位相に分割して、前記書込みパルスをその位相対応に発生させ、当該位相の異なる書込みパルスを用いて、前記サブフィールド毎に独立に表示データの書き込みを行うことを特徴とする映像表示方法。
【請求項2】 前記マトリックス型表示装置に陰極と平行な補助陰極を設けて、この補助陰極に補助パルスを前記書込みパルスの直前のタイミングで印加することを特徴とする請求項1に記載の映像表示方法。
【請求項3】 前記陰極に補助放電パルスを印加した後、所定のタイミングをおいて前記陽極と陰極との間に書込みパルスを印加することを特徴とする請求項1に記載の映像表示方法。
【請求項4】 前記マトリックス型表示装置に設ける陰極と平行な補助陰極を1本だけとして、その表示セルを区切る土手にプライミング用空間を設け、前記陽極と前記補助陰極との間で発生した補助放電を、前記プライミング用空間を介して前記各表示セルに順次引き込むことを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
【請求項5】 前記陽極と陰極とに印加される書込みパルスによって、補助放電を経ずに直接表示放電を行わせ、その後維持放電に移行することを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
【請求項6】 前記マトリックス型表示装置に陰極と平行な補助陰極を設けて、この補助陰極に直流電圧を印加し、当該直流電圧と陽極に印加される維持パルスによって補助放電を開始させることを特徴とする請求項1に記載の映像表示方法。
【請求項7】 前記サブフィールドのいくつかをさらに複数のサブ・サブフィールドに再分割し、前記位相の異なる書込みパルスを用いて、前記サブ・サブフィールド、および再分割されなかったサブフィールド毎に独立に、表示データの書き込みを行うことを特徴とする請求項1に記載の映像表示方法。
【図1】
【図7】
【図2】
【図3】
【図4】
【図8】
【図5】
【図9】
【図10】
【図6】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
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【図18】
【公開番号】特開平5−333814
【公開日】平成5年(1993)12月17日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平4−165545
【出願日】平成4年(1992)6月2日
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【公開日】平成5年(1993)12月17日
【国際特許分類】
【出願日】平成4年(1992)6月2日
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
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