説明

映像表示装置

【課題】本実施形態は、ユーザの生活パターンに合わせて電源をオフすることができる映像表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本実施形態の映像表示装置は、前記映像表示装置をオンオフするための電源手段と、前記電源手段をオフさせる時刻を複数記憶する設定記憶手段と、前記電源手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段を、前記設定記憶手段の複数の時刻を用いて、前記電源手段をオフするように制御するように構成したことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本実施形態は、映像及び音声を出力できるTV等の映像表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザが、映像表示装置を視聴したまま寝てしまい、映像表示装置の電力を無駄に消費してしまうということがある。
このため、映像表示装置の音量及び表示部の明るさを、電源オフまでの間、段階的に低下させる装置が知られている。
しかし、該装置では、ユーザの生活パターンに合わせて、例えば、曜日で設定できず、常に同じ時間に段階的に電源をオフするため、ユーザの生活パターンに合わないという問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006-129047号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の装置は、ユーザの生活パターンに合わず、一義的に電源がオフされてしまうという問題点があった。
本実施形態は、ユーザの生活パターンに合わせて電源をオフすることができる映像表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本実施形態の映像表示装置は、映像信号を表示する映像表示装置であって、
前記映像表示装置をオンオフするための電源手段と、
前記電源手段をオフさせる時刻を複数記憶する設定記憶手段と、
前記電源手段を制御する制御手段と
を備え、
前記制御手段を、前記設定記憶手段の複数の時刻を用いて、前記電源手段をオフするように制御するように構成したことを特徴とする。
そして、本実施形態によれば、複数の時刻で、映像表示装置の電源をオフできるので、ユーザの生活パターンに応じた映像表示装置の電源オフ制御ができる。
また、前記設定記憶手段には、各曜日の前記電源手段をオフさせる時刻を記憶することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】一実施の形態による映像表示装置のブロック図。
【図2】同実施の形態にかかわる映像表示装置の自動電源Offの設定画面及び設定例。
【図3】同実施の形態にかかわる映像表示装置の画面例その1。
【図4】同実施の形態にかかわる映像表示装置の画面例その2。
【図5】同実施の形態にかかわる映像表示装置の画面例その3。
【図6】同実施の形態にかかわる映像表示装置における処理のフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を参照して本実施の形態を説明する。
図1は、この実施の形態で説明する映像表示装置1000のブロック図を示している。
なお、映像表示装置1000としては、TV1000を想定しているが、これに限定されるものではなく、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)(液晶ディスプレイ)にDVDディスク若しくはブルーレイディスクなどの光ディスク再生機能を持たせた映像表示装置(LCDコンボ)でもよい。
【0008】
TV1000は、映像を表示する表示部100と、音声を出力する音声出力部110を有する。これらに出力する映像及び音声は、アンテナ700を介して受信された放送波をチューナ710で受信し、これを制御部500で映像及び音声に変換することにより得られる。
【0009】
TV1000は、電源部600を介して、外部からの電力で駆動される。
TV1000は、ユーザによるリモートコントロール720の操作に応じた信号を、リモートコントロール信号受信部730で受信し、これに応じて制御部500で制御する。
【0010】
制御部500内には、設定記憶部510が備えられている。なお、設定記憶部510に記憶する設置値等については、後述する。
図2は、この実施の形態で説明するTV1000に対して、ユーザが設定するための自動電源Offの設定画面及び設定例である。
図2にあるように、ユーザによるリモートコントロール720の操作により、TV1000の自動電源オフの設定が指示されると、TV1000の表示部100に、図2(a)の画面が表示される。ユーザは、各曜日の自動電源Off時間210を入力し(設定不要な曜日は、−−:−−)、音声出力部110からの音量を1/2にする時間(Vol 1/2 Time)220,表示部100のバックライトを1/2にする時間(バックライト1/2 Time)230,電源部600をオフにする時間(これにより、TV1000がオフされる)(電源Off Time)240を設定する。なお、設定は、制御部500内の図示しないメモリに記憶する。また、実施の形態では、全て15分に設定したが、全項目設定しなくてもよい(−−分)し、1項目のみ設定してもよい。
【0011】
図2(a)の設定により、図2(b)に示すように、各曜日の自動電源Off時間が、TV1000に設定される。そして、上述した全ての設定値は、図1の設定記憶部510に記憶され、TV1000の電源がオフとなっても設定値は消えることはない。
【0012】
図3,図4,図5は、この実施の形態で説明するTV1000での表示部100の表示の一例で、各図において、(a)は、音声出力部110からの音量の大きさを示すインジケータを示し、(b)は、表示例を示し、(c)は、表示におけるアラートの一例である。
【0013】
なお、(a)は、表示部100に表示するが、ユーザがリモートコントロール720を操作した数秒間だけ表示するようにしてもよいし、常に表示してもよい。
図3,図4,図5は、段階的に変化する例であり、例えば、図3では、(a)音量が6,(b)で画面の明るさは100で、映像110に重畳してアラート120が表示されている。なお、アラート120の詳細は、図3(c)に示したように、例えば、「後15分でVolが半分になります。」と表示させる。
【0014】
図4は、図3に比べて、(a)音量が3で、図3の半分,(b)画面の明るさは100で、図3と同じで、図3(b)でのアラート120は表示させない。
図5は、図4に比べて、(a)音量が3で、図4と同じ,(b)画面の明るさは50で、図4の半分である。
図6は、この実施の形態で説明するTV1000の制御部500の処理のフローチャートで、図2で示したユーザ設定がなされていることが前提である。
制御部500は、設定記憶部510に記憶されている設定値をチェックすることにより、図2でユーザにより設定された曜日,時刻か否かをチェックし(ステップS601)、Noの場合は、TV1000の電源をオンのままとする(ステップS602)。設定された曜日,時刻でYesの場合(例えば、日曜,23:00)は、それから所定時間(例えば、15分間)経過したか否かをチェックし(ステップS603)、Yesの場合、表示部100にアラートを出すように制御する(ステップS604)。この時は、例えば、図3のような表示をさせる。なお、Noの場合は、ステップS601に戻る。
【0015】
その後、設定された時間(図2では、15分)を経過したか否かをチェックし(ステップS605)、Yesの場合は、図2の設定にしたがい、音声出力部110からの出力を1/2にする(ステップS606)。この時、例えば、図4のような表示をさせる。なお、Noの場合は、ステップS604に戻る。
【0016】
制御部500は、リモートコントロール信号受信部730からの信号をチェックし、ユーザがリモートコントロール720の何らかのキー操作があるか否かをチェックし(ステップS607)、Noの場合は、ユーザが寝てしまっていると判断して、表示部100の図示しないバックライトを1/2に設定する(ステップS608)。この時、例えば、図5のような表示をさせる。なお、Yesの場合は、ユーザが起きているため、ステップS601に戻る。
【0017】
ステップS608の状態になって、制御部500は、リモートコントロール信号受信部730からの信号をチェックし、ユーザがリモートコントロール720の何らかのキー操作があるか否かをチェックし(ステップS609)、Noの場合は、ユーザが寝てしまっていると判断して、TV1000をスタンバイ状態(表示部100,音声出力部110の出力はオフにするが、リモートコントロール信号受信部730はオフにしない)とする(ステップS610)。なお、Yesの場合は、ユーザが起きているため、ステップS601に戻る。
【符号の説明】
【0018】
100 表示部
110 音声出力部
210 各曜日の自動電源Off時間
220 Vol 1/2 Time
230 バックライト1/2 Time
240 電源Off Time
700 アンテナ
710 チューナ
500 制御部
510 設定記憶部
600 電源部
720 リモートコントロール
730 リモートコントロール信号受信部
1000 映像表示装置(TV)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像信号を表示する映像表示装置であって、
前記映像表示装置をオンオフするための電源手段と、
前記電源手段をオフさせる時刻を複数記憶する設定記憶手段と、
前記電源手段を制御する制御手段と
を備え、
前記制御手段を、前記設定記憶手段の複数の時刻を用いて、前記電源手段をオフするように制御するように構成したことを特徴とする映像表示装置。
【請求項2】
前記設定記憶手段には、各曜日の前記電源手段をオフさせる時刻を記憶することを特徴とする請求項1記載の映像再生装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2013−31016(P2013−31016A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−166084(P2011−166084)
【出願日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】