説明

曲げ配管、曲げ配管接合体および給湯装置

【課題】取付対象物に対する取り付けに利用される取付形状を有していても、取付位置から曲げ位置までの幅を短くすることが可能な曲げ配管、曲げ配管接合体および給湯装置を提供する。
【解決手段】取付円筒部分51に取り付けられるL型配管60であって、接続配管部分61と、連絡配管部分62と、曲げ部分80とを備えている。連絡配管部分62は、接続配管部分61の延びる方向とは異なる方向に延びている。曲げ部分80は、接続配管部分61と連絡配管部分62とを繋ぎ、取付円筒部分51に対して取り付けるために利用される曲げ接続縁部87を有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、曲げ配管、曲げ配管接合体および給湯装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、お湯を使用する前段階から、予め貯湯タンクにお湯を用意しておくタイプの給湯装置では、お湯を溜めておくための貯湯タンクが大きくなりがちであるため、給湯装置の小型化が望まれている。
【0003】
一方、貯湯タンクと配管の接続構造については、製品の組立性およびサービス時の部品交換の作業性等の観点から、容易に脱着できる構造であることが望まれている。そして、このような配管の接続構造の一例としては、例えば、以下の特許文献1に示す配管の接続構造がある。この特許文献1では、ヘッダー配管と、ヘッダー配管から分岐する分岐配管と、が設けられており、ヘッダー配管と分岐配管との接続構造を回転自在としたことにより、設置場所の制約を受けにくい構造とした技術が提案されている。
【特許文献1】特開2002−89769号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記特許文献1に記載の配管固定構造では、ヘッダー配管に径方向外側に延びた凸部と、分岐配管の径方向外側に延びた凸部と、を接続方向から狭持する固定具を用いることで固定されている。このため、接続配管を曲げる構造を採用しようとする場合には、この固定部分を超える前の部分からは曲げられずに、この固定部分を超えた部分から曲げる必要が生じている。
【0005】
このため、接続配管の取り付け位置から曲げ部分までの距離には、固定部分の幅を確保する必要があるため、取り付け位置と曲げ部分との距離を確保して設計する必要があり、設置スペースを狭小化させることができない。
【0006】
本発明は上述した点に鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、取付対象物に対する取り付けに利用される取付形状を有していても、取付位置から曲げ位置までの幅を短くすることが可能な曲げ配管、曲げ配管接合体および給湯装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1発明の曲げ配管は、取付対象物に取り付けられる曲げ配管であって、第1部分と、第2部分と、曲げ部分とを備えている。第2部分は、第1部分の延びる方向とは異なる方向に延びている。曲げ部分は、第1部分と第2部分とを繋ぎ、取付対象物に対して取り付けるために利用される取付形状を有している。
【0008】
この曲げ配管は、取付対象物に対する取り付けに利用される取付形状を有していても、取付位置から曲げ位置までの幅を短くすることが可能になる。
【0009】
第2発明の曲げ配管は、第1発明の曲げ配管において、第1部分および第2部分には、取付対象物に対して取り付けるために利用される形状が形成されていない。
【0010】
この曲げ配管は、第1部分に取り付け用の形状が設けられていないため、第1部分の長さを短く抑えることができる。そして、第2部分においても取り付け用の形状が設けられていないため、第2部分の外縁形状が大きくなることを避けることができる。これにより、曲げ配管が取付対象物に取り付けられた状態での第1方向の幅を短くすることができる。
【0011】
第3発明の曲げ配管は、第1発明または第2発明の曲げ配管において、第2部分は、略円筒形状である。
【0012】
この曲げ配管は、耐圧強度を増大させることができる。
【0013】
第4発明の曲げ配管は、第1発明から第3発明のいずれかの曲げ配管において、曲げ部分の取付形状は、第1部分が延びている方向における第2部分の幅の内側に収まる位置に形成されている。
【0014】
この曲げ配管は、取付形状が、第1部分が延びている方向における第2部分の幅の内側に収まる位置に形成されている場合には、曲げ配管が取付対象物に取り付けられた状態において第1部分が延びる方向における寸法に対する取付形状の影響を無くすることができる。
【0015】
第5発明の曲げ配管は、第1発明から第4発明のいずれかの曲げ配管において、曲げ部分の取付形状は、外側表面に形成されている。
【0016】
この曲げ配管は、取付対象物に対する曲げ配管の取り付けを外側から行うことが可能になる。
【0017】
第6発明の曲げ配管は、第1発明から第5発明のいずれかの曲げ配管において、曲げ部分の取付形状は、第1部分の延びる方向から見た場合に、第1部分の外縁形状の外側に突出した凸部を有している。
【0018】
この曲げ配管は、取付対象物に曲げ配管が取り付けられた場合に、曲げ配管が第1部分の延びる方向に向けてはずれてしまうことがないように、凸部を用いて第1部分の延びる方向に対する取り付けを安定化させることが可能になる。
【0019】
第7発明の曲げ配管は、第6発明の曲げ配管において、第1部分は、略円筒形状である。凸部は、第1部分の延びる方向から見た場合に、第1部分の外縁のうち第2部分と重なる部分を除いた部分を縁取るように形成されている。
【0020】
この曲げ配管は、取付対象物に対する取り付けに用いる取付形状が、第1部分の延びる方向から見た場合に、第1部分の外縁のうち第2部分と重なる部分を除いた部分を縁取るように大きく形成されているため、取付対象物に対する取り付けを安定化させることが可能になる。
【0021】
第8発明の曲げ配管は、第1発明から第7発明のいずれかの曲げ配管において、第2部分の延びる方向と第1部分の延びる方向とがなす角度は、略90度である。
【0022】
この曲げ配管は、第1部分と第2部分とのなす角度が略90度であるため、曲げ配管が取付対象物に取り付けられた状態での第1部分の延びる方向の幅を短くすることが可能になる。
【0023】
第9発明の配管接合体は、第1発明から第8発明のいずれかの曲げ配管と、接合部材とを備えている。接合部材は、取付対象物の少なくとも一部である被取付形状と、取付形状と、を接合させる。
【0024】
この配管接合体は、接合に必要な形状をコンパクト化させることができる。
【0025】
第10発明の配管接合体は、第9発明の配管接合体において、接合部材は、取付対象物に対して曲げ配管が取り付けられた状態で、第1配管の伸びる方向から見た場合に、第2配管が伸びている側を上側とする略U字形状となっている。略U字形状の一端と他端との距離が広がるように弾性変形することで、曲げ部分および取付対象物を外側から狭持する。
【0026】
この配管接合体は、略U字形状であるため曲げ配管が取付対象物に取り付けられた後から両部材の接合を行うことができ、弾性変形によって取付を安定化させることが可能になる。
【0027】
第11発明の配管接合体は、第10発明の配管接合体において、接合部材のうち少なくとも曲げ配管を外側から狭持するために曲げ配管に接触している接合接触部分、および、曲げ配管のうち少なくとも接合接触部分が接触している曲げ接触部分は、接合部材が弾性変形していない状態から弾性変形している状態への変形時の軌道面に対して略垂直な方向に広がっている面形状となっている。
【0028】
この配管接合体は、接合部材が曲げ配管および取付対象物を接合させている状態において、接合部材の接合接触部分と曲げ配管の曲げ接触部分とが面平行の状態で接触している。このため、接触面積を広く確保でき、接合部材と曲げ配管との接合位置のずれを抑制させることが可能になる。
【0029】
第12発明の配管接合体は、第11発明の配管接合体において、第2部分は、第2部分の延びる方向から見た場合の外縁が、略円弧形状である。
【0030】
この配管接合体は、第2部分は、他の部分が略円筒形状となっているので、耐圧強度を確保させることができている。そして、このように曲げ配管の第2部分の延びる方向から見て第2部分の外縁が略円弧形状であったとしても、第2部分の外縁の略円弧形状の部分に沿って接合部材の接合位置がずれてしまう、ということを抑制させることができる。したがって、接合部材と曲げ配管との接合位置のずれを抑制しつつ耐圧強度を確保させることが可能になる。
【0031】
第13発明の配管接合体は、第10発明から第12発明のいずれかの配管接合体において、接合部材は、取付対象物と曲げ配管とを接合した状態で、第1部分が延びている向きとは反対側に向けて曲げ部分の取付形状が移動すること、を規制している。曲げ配管の曲げ部分は、取付形状に対して第1部分が延びている側とは反対側において、外側に突出して接合部材の内側に接している突出部分と、突起部分と取付形状との間で内側に窪んで接合部材とは接触しない窪み部分と、を有している。
【0032】
この配管接合体は、接合部材は、曲げ配管の曲げ部分のうち、突出部分の径方向外側の部分と取付形状の径方向外側の部分とに接触させることで位置決めを行うことができる。すなわち、第1部分が延びる方向から見た場合の接合部材と曲げ配管との配置関係は、接合部材の径方向内側の一部と曲げ配管の突出部分の径方向外側の一部とが接触することにより定めることができる。さらに、第1部材が延びる方向における接合部材と曲げ配管との配置関係は、接合部材の一部と曲げ配管の取付形状とが接触することで定まっている。これにより、曲げ配管に対する接合部材の位置決めを安定化させることができる。
【0033】
第14発明の配管接合体は、第13発明の配管接合体において、接合部材は、取付対象物と曲げ配管とを接合した状態で、第1部材が延びる方向から見た場合に、少なくとも内側が略円弧形状となっている部分を有している。接合部材の略円弧形状の部分の内径/接合部材の略円弧形状の部分のうち略U字形状における上側の両端部間の距離の値が、1.6〜1.8である。
【0034】
この配管接合体は、接合部材が曲げ配管と取付対象物とをより安定的に接合させることが可能になる。
【0035】
第15発明の配管接合体は、第9発明から第14発明のいずれかの配管接合体において、接合部材は、取付対象物と曲げ配管とを接合した状態で、第1部分の延びる方向における幅が、第1部分が延びている方向における第2部分の幅の内側に収まる位置に配置されている。
【0036】
この配管接合体は、接合部材が、第1部分が延びている方向における第2部分の幅の内側に収まる位置に配置されているために、曲げ配管が取付対象物に取り付けられた状態において第1部分が延びる方向における寸法に対する接合部材の影響を無くすることができる。
【0037】
第16発明の配管接合体は、第9発明から第15発明のいずれかの配管接合体において、取付形状は、第1部分の延びる方向から見た場合の外縁が略円弧形状であり、略円弧形状の少なくとも一部が径方向外側に向けて膨出した膨出部分を有している。接合部材は、取付対象物と曲げ配管とを接合した状態で、第1部分の延びる方向から見た場合に、膨出部分の径方向外側端部よりも径方向内側に位置する部分を有しており、膨出部分を径方向外側から覆っている接合包囲部を有している。
【0038】
この配管接合体は、接合部材が、取付形状の膨出部分を径方向外側から覆っているため取付対象物と曲げ配管とを接合した状態において、第1部分の延びる方向から見た場合の取付形状の外縁が略円弧形状であったとしても、接合部材の回転を抑制させることが可能になる。
【0039】
第17発明の給湯装置は、第1発明から第8発明のいずれかの曲げ配管と、タンクと、接合部材とを備えている。タンクは、曲げ配管の取付対象物であって、被取付形状を有し、水を溜めることが可能である。接合部材は、取付形状と、被取付形状と、を接合させる。
【0040】
この給湯装置は、コンパクト化を図ることができる。
【発明の効果】
【0041】
第1発明の曲げ配管では、取付位置から曲げ位置までの幅を短くすることが可能になる。
【0042】
第2発明の曲げ配管では、曲げ配管が取付対象物に取り付けられた状態での第1方向の幅を短くすることができる。
【0043】
第3発明の曲げ配管では、耐圧強度を増大させることができる。
【0044】
第4発明の曲げ配管では、曲げ配管が取付対象物に取り付けられた状態において第1部分が延びる方向における寸法に対する取付形状の影響を無くすることができる。
【0045】
第5発明の曲げ配管では、取付対象物に対する曲げ配管の取り付けを外側から行うことが可能になる。
【0046】
第6発明の曲げ配管では、曲げ配管が第1部分の延びる方向に向けてはずれてしまうことがないように、取付けを安定化させることが可能になる。
【0047】
第7発明の曲げ配管では、取付対象物に対する取り付けを安定化させることが可能になる。
【0048】
第8発明の曲げ配管では、曲げ配管が取付対象物に取り付けられた状態での第1部分の延びる方向の幅を短くすることが可能になる。
【0049】
第9発明の配管接合体では、接合に必要な形状をコンパクト化させることができる。
【0050】
第10発明の配管接合体では、弾性変形によって取付を安定化させることが可能になる。
【0051】
第11発明の配管接合体では、接触面積を広く確保でき、接合部材と曲げ配管との接合位置のずれを抑制させることが可能になる。
【0052】
第12発明の配管接合体では、接合部材と曲げ配管との接合位置のずれを抑制しつつ耐圧強度を確保させることが可能になる。
【0053】
第13発明の配管接合体では、曲げ配管に対する接合部材の位置決めを安定化させることができる。
【0054】
第14発明の配管接合体では、接合部材が曲げ配管と取付対象物とをより安定的に接合させることが可能になる。
【0055】
第15発明の配管接合体では、第1部分が延びる方向における寸法に対する接合部材の影響を無くすることができる。
【0056】
第16発明の配管接合体では、接合部材の回転を抑制させることが可能になる。
【0057】
第17発明の給湯装置では、コンパクト化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0058】
以下、図面に基づいて、本発明の一実施形態であるコンパクト取付形状が採用されたL型配管60を備える給湯装置1について説明する。
【0059】
<給湯装置の概略構成>
図1に、給湯装置1の概略外観斜視図を示す。図2に、貯湯ユニット3の正面図を示す。図3に、貯湯ユニット3の側面図を示す。図4に、貯湯ユニット3の大きさに関する概略上断面を示す。図5に、ヒートポンプユニット2の正面図を示す。図6に、ヒートポンプユニット2の側面図を示す。
【0060】
給湯装置1は、お湯をたくわえる貯湯ユニット3と、水を加熱させるための冷媒回路を有するヒートポンプユニット2とを備えている。
【0061】
貯湯ユニット3は、設置に要するスペースを狭小化させるために、図4に示すように、縦が560mm、横が430mmの筐体を有している。この筐体の内部には、180リットルの水/お湯を蓄えることができる貯湯タンク30が収容されている。
【0062】
ヒートポンプユニット2は、冷媒回路を用いて、貯湯ユニット2に蓄える水との熱交換によってお湯を作り出す。
【0063】
<貯湯ユニットの概略構成>
図7に、貯湯ユニット3の内部に収容されているタンクユニット4の外観斜視図を示す。図8に、貯湯ユニット3の内部構成部品の分解斜視図を示す。
【0064】
タンクユニット4は、貯湯ユニット3から筐体を取り除いた組み立て体であって、主として、貯湯タンク30、配管40、断熱材41〜45、筐体31〜35および電装品ユニット95等を有している。
【0065】
貯湯タンク30は、貯湯ユニット2の設置スペースを狭小化させるために、上面視断面形状の面積が小さくなるように設計されつつ、鉛直方向の幅が水平方向の幅よりも長くなるように設計されており、上端近傍から上方に延びる取付対象配管50を有している。
【0066】
配管40は、貯湯タンク30との接合に用いられているL型配管60を有している。
【0067】
断熱材は、第1側面断熱部41、第2側面断熱部42、底面断熱部43、上面断熱部44、上蓋断熱部45を有しており、これらによって、貯湯タンク30の外周を覆い断熱する。
【0068】
筐体は、天板31、第1側板34、第2側板35、フロントパネル33、および、支持土台32を有している。フロントパネル33には、コントローラ開口33a、コントローラ窓33b、給水口などが取り付けられたりする給水パネル33c、33dが、下方に設けられている。
【0069】
電装品ユニット95は、各種機器の制御を行う。
【0070】
<L型配管の配置>
図9に、L型配管60が貯湯タンク30に取り付けられている状態での側面図を示す。図10に、L型配管60が貯湯タンク30に取り付けられている状態での上面図を示す。
【0071】
L型配管60は、貯湯タンク30の上端近傍に取り付けられており、タンクユニット4の中で、鉛直方向上側の端部を構成する位置に配置されている。
【0072】
なお、以下、図9に示すように、取付円筒部分51や接続配管部分61が延びている方向である略鉛直方向を第1方向L1ということがある。また、連絡配管部分62が延びている方向を第2方向L2ということがある。
【0073】
<取付対象配管50の概略構成>
図11に、取付対象配管50の形状についての側面図を示す。
【0074】
取付対象配管50は、取付円筒部分51と、取付接続縁部57を有している。
【0075】
取付円筒部分51は、貯湯タンク30の上端近傍から上方に向けて延びており、軸方向が鉛直方向である円筒形状の配管である。
【0076】
取付接続縁部57は、取付円筒部分51の上端において、径方向外側に向けて取付円筒部分51の外側に延びて形成されている。この取付接続縁部57は、第1方向L1から見た場合に、外縁が円弧形状となっている。
【0077】
<L型配管60の概略構成>
図12に、L型配管の側面図を示す。図13に、L型配管の上面図を示す。図14に、L型配管の側面視断面図を示す。図15、図13に示すA−A断面における側面視断面図を示す。図16に、図15におけるB部分の部分拡大図を示す。
【0078】
L型配管60は、貯湯タンク30のお湯もしくは水を通過させる配管であって、PPS(ポリフェニレンスルファイド)等の樹脂によって成形されており、樹脂接続配管部分61、連絡配管部分62および曲げ部分80によって構成されている。
【0079】
接続配管部分61は、図12中、Y−Yラインで示す部分から下方に位置している部分であり、上述した取付対象配管50と接合される際に、取付円筒部分51の径方向内側に位置する部分である。この接続配管部分61は、軸方向を第1方向L1とする略円筒形状である。
【0080】
連絡配管部分62は、図12中、X−Xラインで示す部分から左側に位置している部分である。連絡配管部分62は、第2方向L2を軸方向とする略円筒形状である。この連絡配管部分62は、軸方向が、接続配管部分61の軸方向に対して、略90度の角度で折れ曲がっている。
【0081】
曲げ部分80は、図12中、X−Xラインで示す部分とY−Yラインで示す部分との間に位置しており、接続配管部分61と連絡配管部分62とを繋ぐ部分であり、第1平面部分81、第2平面部分82、水平位置決め部分85、窪み部分86、曲げ接続縁部87および曲げ突起部分89を有している。以下、「曲げ径方向」とは、曲げ部分80のうち水平方向を軸方向とする円の径方向を意味するものとする。
【0082】
第1平面部分81は、第1方向L1および第2方向L2に広がる面であり、後述するクイックファスナー70の第1狭持部分71が曲げ径方向外側から当接する部分である。
【0083】
第2平面部分82は、第1方向L1および第2方向L2に広がる面であり、後述するクイックファスナー70の第2狭持部分72が曲げ径方向外側から当接する部分である。
【0084】
水平位置決め部分85は、図15、図16に示すように、曲げ径方向外側に向けて突出した形状を有している。そして、この水平位置決め部分85の曲げ径方向外側端部は、後述するクイックファスナー70の内側と接する部分である。
【0085】
曲げ接続縁部87は、図15および図16に示すように、曲げ径方向外側に向けて、水平位置決め部分85よりもさらに突出した形状を有している。そして、この曲げ接続縁部87のうち水平位置決め部分85の曲げ径方向外縁よりもさらに外側に位置している部分は、後述するクイックファスナー70の第1開口77および第2開口78を通じてクイックファスナー70の板厚方向に貫通する部分である。なお、接続配管部分61や連絡配管部分62には、曲げ部分80の曲げ接続縁部87に相当するような各配管の径方向外側に突出した部分は形成されていない。
【0086】
窪み部分86は、図15および図16に示すように、第1方向L1において、水平位置決め部分85と曲げ接続縁部87との間に位置しており、曲げ径方向の外縁が水平位置決め部分85および曲げ接続縁部87のいずれよりも曲げ径方向内側に位置するように形成されている。
【0087】
曲げ突起部分89は、図14に示すように、水平位置決め部分85および窪み部分86のうち、第2方向L2の連絡配管部分62側とは反対側の部分が、曲げ接続縁部87の曲げ径方向外側端部と同じ位置まで延びて形成されている部分である。この曲げ突起部分89は、後述するクイックファスナー70の包囲形状部分79によって包囲される。
【0088】
なお、曲げ接続縁部87、窪み部分86、水平位置決め部分85および曲げ突起部分89の第1方向L1における位置は、曲げ部分80の上端から下端までの間に収まっている。
【0089】
<クイックファスナー70の概略構成>
図17に、クイックファスナーの外観斜視図を示す。図18に、クイックファスナーの側面図を示す。図19に、クイックファスナーの上面図を示す。
【0090】
クイックファスナー70は、図19に示すように、上面視略U字形状の板状金属製部材であって、上述したL型配管60の曲げ部分80を曲げ径方向外側から狭持する部材であり、第1狭持部分71、第2狭持部分72、第1円弧部分73、第2円弧部分74、第1ガイド75、第2ガイド76、第1開口77、第2開口78および包囲形状部分79を有している。また、このクイックファスナー70は、上面視略U字形状であって、その一部が円弧状の一部をなす形状となっている。この略U字形状の一部であって円弧状をなしている部分の円弧のことを、以下、「U字円弧」ということがある。
【0091】
第1円弧部分73は、略U字形状のU字のうちの下部分と上方一端部分との間で、他端側とは離れる方向に膨出して形成されており、この膨出部分が円弧の一部となっている。
【0092】
第2円弧部分74は、略U字形状のU字のうちの下部分と上方他端部分との間で、一端側とは離れる方向に膨出して形成されており、この膨出部分が第1円弧部分73の円弧と同一円の円弧の一部となっている。
【0093】
第1狭持部分71は、第1円弧部分73のうち、略U字形状のU字のうちの上端部を構成している。
【0094】
第2狭持部分72は、第2円弧部分72のうち、略U字形状のU字のうちの上端部を構成している。
【0095】
第1ガイド75は、略U字形状のU字のうちの第1狭持部分71より上側においてU字円弧の円心から離れる方向に向けて延びている。
【0096】
第2ガイド76は、略U字形状のU字のうちの第2狭持部分72より上側においてU字円弧の円心から離れる方向に向けて延びている。
【0097】
包囲形状部分79は、略U字形状のU字の下部分の一部がさらに下方に膨出した形状を有している。
【0098】
第1開口77は、図17および図18において示すように、包囲形状部分79の一部と、第1円弧部分73、第1狭持部分71および第1ガイド75の一部において連なるように板厚方向に貫通している開口である。
【0099】
第2開口78は、図17および図18において示すように、包囲形状部分79の一部と、第2円弧部分74、第2狭持部分72および第2ガイド76の一部において連なるように板厚方向に貫通している開口である。
【0100】
なお、クイックファスナー70のうち、第1円弧部分73の内側から第2円弧部分72の内側までの直線距離である内径/第1狭持部分71から第2狭持部分72までの直線の値は、1.6〜1.8となるように設計されている。
【0101】
<クイックファスナー70による配管接合状態>
図20に、L型配管がクイックファスナーによって狭持されている状態を上面図によって示す。
【0102】
ここでは、取付対象配管50とL型配管60とがクイックファスナー70によって接合されている状態を説明する。
【0103】
まず、取付対象配管50の取付円筒部分51の径方向内側に、L型配管60の接続配管部分61を挿入する。そして、取付対象配管50の取付接続縁部57の径方向外縁の位置と、L型配管60の曲げ部分80の曲げ接続縁部87の曲げ径方向外縁の位置と、を合わせる。
【0104】
この状態で、取付対象配管50の取付接続縁部57とL型配管60の曲げ部分80の曲げ接続縁部87とが、クイックファスナー70の第1開口77の内側の縁および第2開口78の内側の縁によって第1方向L1から挟まれるように、クイックファスナー70の第1ガイド75および第2ガイド76側から、クイックファスナー70を取付対象配管50およびL型配管60側の軸方向中心に向けて差し込む。
【0105】
これにより、クイックファスナー70は、第1円弧部分73と第2円弧部分74とが、図20にC1、C2で示すように、曲げ径方向外側に弾性変形する。このため、クイックファスナー70は、弾性変形した状態から元に戻ろうとする方向(図20におけるF1、F2)に力が働き、取付対象配管50およびL型配管60を曲げ径方向外側から狭持することができる。
【0106】
なお、ここで、クイックファスナー70の第1円弧部分73および第2円弧部分74が主として当接しているのは、L型配管60の曲げ部分80の水平位置決め部分85の曲げ径方向外縁部分である。
【0107】
また、L型配管60の曲げ部分80の曲げ接続縁部87のうち第1方向L1の上側の面は、クイックファスナー70の第1開口77および第2開口78の上側縁と当接しており、取付対象配管50の取付接続縁部57のうち第1方向L1の下側の面は、クイックファスナー70の第1開口77および第2開口78の下側縁と当接している。これにより、L型配管60の曲げ部分80の曲げ接続縁部87と、取付対象配管50の取付接続縁部57と、は第1方向L1に互いに離れる方向に向かう動きが規制されている。
【0108】
そして、クイックファスナー70の第1狭持部分71は、第1平面部分81と面接触しており、クイックファスナー70の第2常時部分72は、第2平面部分82と面接触している。これにより、クイックファスナー70の外縁が、連絡配管部分62の外縁もしくは曲げ部分80の外縁の湾曲部分に点接触することを防いでおり、接合状態を安定化させている。
【0109】
また、L型配管60の曲げ部分80には、曲げ突起部分89が設けられており、この曲げ突起部分89がクイックファスナー70の包囲形状部分79によって包囲されているため、クイックファスナー70は、U字円弧の円心を中心として回転することができないようになっている。
【0110】
このようにして、L型配管60と取付接続縁部57とが、クイックファスナー70によって接合されている。
【0111】
<本実施形態の給湯装置1の特徴について>
図24に、従来のL形状配管960の側面図を示す。図25に、従来のL形状配管960の側面視断面図を示す。従来のL形状配管950では、本実施形態でいう曲げ接続縁部87と比較対象となる接続縁部987は、曲げ部分80ではなく、本実施形態でいう接続配管部分61に設けられている。このため、L形状配管960を用いて、配管の接合を行う場合には、第1方向L1における幅が大きいため、装置自体をコンパクト化させることができていない。
【0112】
これに対して、本実施形態の給湯装置1に用いられているL型配管60では、曲げ接続縁部87が曲げ部分80に設けられているため、接続配管部分61を取付対象配管50に取り付けると、接続配管部分61からすぐに曲げ部分80に至り、取付対象配管50の第1方向L1上側端部と連絡配管部分62の下端とが第1方向L1において略同一の位置にすることができる。これにより、タンクユニット4の第1方向L1の寸法をコンパクトにすることができている。
【0113】
<変形例>
以上にこの発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。
【0114】
(A)
上記実施形態に係る給湯装置1では、略L字形状であるL型配管60を例に挙げて説明した。
【0115】
しかし、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図21に示すように、略U字配管であるU型配管260としてもよい。このU型配管260は、連絡配管部分262の異なる位置から、連絡配管部分262に対して略同一方向に、それぞれ接続配管部分261および接続配管部分263が延びている。この場合でも、上記実施形態における曲げ接続縁部87に相当する部分を、連絡配管部分262の径方向の幅の内側に収めることができ、コンパクトにすることができている。
【0116】
(B)
上記実施形態に係る給湯装置1では、略L字形状であるL型配管60を例に挙げて説明した。
【0117】
しかし、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図22に示すように、略Z字配管であるZ型配管360としてもよい。このZ型配管360は、連絡配管部分362の異なる位置から、連絡配管部分362に対して略反対方向に、それぞれ接続配管部分361および接続配管部分363が延びている。この場合でも、上記実施形態における曲げ接続縁部87に相当する部分を、連絡配管部分362の径方向の幅の内側に収めることができ、コンパクトにすることができている。
【0118】
(C)
上記実施形態に係る給湯装置1では、略L字形状であるL型配管60を例に挙げて説明した。
【0119】
しかし、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図23に示すように、微小な略L字配管である微小L型配管460としてもよい。この微小L型配管460は、連絡配管部分462から接続配管部分461が延びており、連絡配管部分462の延長線上の端部に設けられた接続配管部分463を有している。この場合でも、上記実施形態における曲げ接続縁部87に相当する部分を、連絡配管部分462の径方向の幅の内側に収めることができ、コンパクトにすることができている。
【0120】
(D)
上記実施形態に係る給湯装置1では、クイックファスナー70を用いてL型配管60を取付対象配管50に接合させる場合を例に挙げて説明した。
【0121】
しかし、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、貯湯タンク30の上蓋断熱材45および天板31によってL型配管60の鉛直方向上側から押し当てて下向きの力を与えるようにして、L型配管60を取付対象配管50に接合してもよい。
【0122】
(E)
上記実施形態に係る給湯装置1では、クイックファスナー70を用いてL型配管60を取付対象配管50に接合させる場合を例に挙げて説明した。
【0123】
しかし、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、L型配管60の曲げ接続縁部87と、取付対象配管50の取付接続縁部57と、の重なる部分において鉛直方向にネジを貫通させつつ、螺合することで、L型配管60と取付対象配管50とを接合してもよい。
【0124】
(F)
上記実施形態に係る給湯装置1では、L型配管60を給湯装置1の出湯用の配管として採用した場合を例に挙げて説明した。
【0125】
しかし、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、給湯装置1の冷媒配管として利用してもよい。また、給湯装置1に限られず、空調装置等の冷凍装置において、コンパクト化が求められるものについて、適宜適用してもよい。
【0126】
(G)
上記実施形態およびその変形例として上げた例は、以上の記載を基にして当業者が実施しうる態様にて適宜組み合わせて得られるものも、本発明に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0127】
本発明に係る曲げ配管は、取付対象物に対する取り付けに利用される取付形状を有していても、取付位置から曲げ位置までの幅を短くすることが可能なため、例えば、コンパクトに設計される給湯装置の配管として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0128】
【図1】給湯装置の概略外観斜視図である。
【図2】貯湯ユニットの正面図である。
【図3】貯湯ユニットの側面図である。
【図4】貯湯ユニットの大きさに関する概略上断面である。
【図5】ヒートポンプユニットの正面図である。
【図6】ヒートポンプユニットの側面図である。
【図7】貯湯ユニットの内部に収容されているタンクユニットの外観斜視図である。
【図8】貯湯ユニットの内部構成部品の分解斜視図である。
【図9】L型配管が貯湯タンクに取り付けられている状態での側面図である。
【図10】L型配管が貯湯タンクに取り付けられている状態での上面図である。
【図11】取付対象配管の形状を示す側面図である。
【図12】L型配管の側面図である。
【図13】L型配管の上面図である。
【図14】L型配管の側面視断面図である。
【図15】図13に示すA−A断面における側面視断面図である。
【図16】図15におけるB部分の部分拡大図である。
【図17】クイックファスナーの外観斜視図である。
【図18】クイックファスナーの側面図である。
【図19】クイックファスナーの上面図である。
【図20】L型配管がクイックファスナーによって狭持されている状態を示す上面図である。
【図21】変形例(A)のL型配管の側面図である。
【図22】変形例(B)のL型配管の側面図である。
【図23】変形例(C)のL型配管の側面図である。
【図24】従来のL形状配管の側面図である。
【図25】従来のL形状配管の側面視断面図である。
【符号の説明】
【0129】
1 給湯装置
2 ヒートポンプユニット
3 貯湯ユニット3
30 貯湯タンク(タンク)
50 取付対象配管(取付対象物)
51 取付円筒部分
57 取付接続縁部(被取付形状)
60 L型配管(曲げ配管)
61 接続配管部分(第1部分)
62 連絡配管部分(第2部分)
70 クイックファスナー(接合部材)
71 第1狭持部分(接合接触部分)
72 第2狭持部分(接合接触部分)
73 第1円弧部分(接合接触部分)
74 第2円弧部分(接合接触部分)
75 第1ガイド
76 第2ガイド
77 第1開口
78 第2開口
79 包囲形状部分(接合包囲部)
80 曲げ部分
81 第1平面部分(曲げ接触部分)
82 第2平面部分(曲げ接触部分)
85 水平位置決め部分(突出部分)
86 窪み部分(窪み部分)
87 曲げ接続縁部(取付形状、凸部)
89 曲げ突起部分(膨出部分)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
取付対象物に取り付けられる曲げ配管(60)であって、
第1部分(61)と、
前記第1部分の延びる方向とは異なる方向に延びている第2部分(62)と、
前記第1部分と第2部分とを繋ぎ、前記取付対象物に対して取り付けるために利用される取付形状を有している曲げ部分(80)と、
を備えた曲げ配管(60)。
【請求項2】
前記第1部分および前記第2部分には、前記取付対象物に対して取り付けるために利用される形状が形成されていない、
請求項1に記載の曲げ配管。
【請求項3】
前記第2部分は、略円筒形状である、
請求項1または2に記載の曲げ配管。
【請求項4】
前記曲げ部分の取付形状は、前記第1部分が延びている方向における前記第2部分の幅の内側に収まる位置に形成されている、
請求項1から3のいずれか1項に記載の曲げ配管。
【請求項5】
前記曲げ部分の取付形状は、外側表面に形成されている、
請求項1から4のいずれか1項に記載の曲げ配管。
【請求項6】
前記曲げ部分の取付形状は、前記第1部分の延びる方向から見た場合に、前記第1部分の外縁形状の外側に突出した凸部(87)を有している、
請求項1から5のいずれか1項に記載の曲げ配管。
【請求項7】
前記第1部分は、略円筒形状であり、
前記凸部(87)は、前記第1部分の延びる方向から見た場合に、前記第1部分の外縁のうち前記第2部分と重なる部分を除いた部分を縁取るように形成されている、
請求項6に記載の曲げ配管。
【請求項8】
前記第2部分の延びる方向と前記第1部分の延びる方向とがなす角度は、略90度である、
請求項1から7のいずれか1項に記載の曲げ配管。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか1項に記載の曲げ配管(60)と、
前記取付対象物(50)の少なくとも一部である被取付形状(57)と、前記取付形状(87)と、を接合させる接合部材(70)と、
を備えた曲げ配管接合体(60,70)。
【請求項10】
前記接合部材は、前記取付対象物に対して前記曲げ配管が取り付けられた状態で、前記第1配管の伸びる方向から見た場合に、前記第2配管が伸びている側を上側とする略U字形状となっており、
前記略U字形状の一端と他端との距離が広がるように弾性変形することで、前記曲げ部分および前記取付対象物を外側から狭持する、
請求項9に記載の曲げ配管接合体。
【請求項11】
前記接合部材のうち少なくとも前記曲げ配管を外側から狭持するために前記曲げ配管に接触している接合接触部分(71、72)、および、前記曲げ配管のうち少なくとも前記接合接触部分が接触している曲げ接触部分(81、82)は、
前記接合部材が弾性変形していない状態から弾性変形している状態への変形時の軌道面に対して略垂直な方向に広がっている面形状となっている、
請求項10に記載の曲げ配管接合体。
【請求項12】
前記第2部分は、前記第2部分の延びる方向から見た場合の外縁が、略円弧形状である、
請求項11に記載の曲げ配管接合体。
【請求項13】
前記接合部材は、前記取付対象物と前記曲げ配管とを接合した状態で、前記第1部分が延びている向きとは反対側に向けて前記曲げ部分の前記取付形状が移動すること、を規制しており、
前記曲げ配管の前記曲げ部分は、前記取付形状に対して前記第1部分が延びている側とは反対側において、外側に突出して前記接合部材の内側に接している突出部分(85)と、前記突起部分(85)と前記取付形状(87)との間で内側に窪んで前記接合部材とは接触しない窪み部分(86)と、を有している、
請求項10から12のいずれか1項に記載の曲げ配管接合体。
【請求項14】
前記接合部材は、前記取付対象物と前記曲げ配管とを接合した状態で、前記第1部材が延びる方向から見た場合に、少なくとも内側が略円弧形状となっている部分を有しており、
前記接合部材の略円弧形状の部分の内径/前記接合部材の略円弧形状の部分のうち前記略U字形状における上側の両端部間の距離の値が、1.6〜1.8である、
請求項13に記載の曲げ配管接合体。
【請求項15】
前記接合部材は、前記取付対象物と前記曲げ配管とを接合した状態で、前記第1部分の延びる方向における幅が、前記第1部分が延びている方向における前記第2部分の幅の内側に収まる位置に配置されている、
請求項9から14のいずれか1項に記載の曲げ配管接合体。
【請求項16】
前記取付形状は、前記第1部分の延びる方向から見た場合の外縁が略円弧形状であり、前記略円弧形状の少なくとも一部が径方向外側に向けて膨出した膨出部分(89)を有しており、
前記接合部材は、
前記取付対象物と前記曲げ配管とを接合した状態で、前記第1部分の延びる方向から見た場合に、
前記膨出部分(89)の径方向外側端部よりも径方向内側に位置する部分を有しており、前記膨出部分を径方向外側から覆っている接合包囲部(79)を有している、
請求項9から15のいずれか1項に記載の曲げ配管接合体。
【請求項17】
請求項1から8のいずれか1項に記載の曲げ配管(60)と、
前記取付対象物(50)であって、被取付形状(57)を有し、水を溜めることが可能なタンク(30)と、
前記取付形状(87)と、前記被取付形状(57)と、を接合させる接合部材(70)と、
を備えた給湯装置(1)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2010−71629(P2010−71629A)
【公開日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−243156(P2008−243156)
【出願日】平成20年9月22日(2008.9.22)
【出願人】(000002853)ダイキン工業株式会社 (7,604)
【Fターム(参考)】