説明

更新部分再掲載装置及び更新部分再掲載方法

【課題】複数のWebページの更新された部分について、一度に確認可能なページを作成することができる更新部分再掲載装置及び更新部分再掲載方法を提供すること。
【解決手段】更新部分再掲載装置1は、複数のWebページそれぞれの更新部分と、当該更新部分の更新時間とを更新情報として逐次収集して更新情報DB131に記憶させる更新情報収集部141と、更新情報DB131から更新情報を逐次抽出し、当該更新情報に含まれる更新時間に基づいて、当該更新情報に含まれる更新部分の再掲載順序を決定する再掲載順序決定部144と、抽出した更新情報に含まれる更新部分を、決定した再掲載順序で一のWebページに配列して集約することにより、当該更新部分が再掲載順序で再掲載された再掲載ページを逐次作成する再掲載ページ作成部145と、作成された再掲載ページを閲覧端末3に逐次送信する再掲載ページ送信部146と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、更新部分再掲載装置及び更新部分再掲載方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、インターネット等のネットワーク上に掲載されているWebページの数が多くなっている。更に、これらのWebページは一度作成された後、更新される場合も多い。このため、例えば、複数のWebページの情報に興味を持つユーザは、複数のWebページそれぞれを閲覧して、これら複数のWebページに掲載されている情報が更新されているか否かを確認する必要がある。
【0003】
しかしながら、複数のWebページそれぞれを閲覧して、Webページに掲載されている情報が更新されているか否かを確認することは、ユーザにとって煩雑な作業となる。そこで、ユーザに対して複数のWebページの情報が更新されたことを通知する方法が提案されている。例えば、特許文献1には、複数のページデータを取得して、複数のページデータそれぞれの取得状況や取得データが変化したことに基づいて、これらのページデータの更新を検知し、検知した旨をユーザに通知する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−199595号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1で提案されている技術では、複数のWebページが更新されたことを通知するに過ぎない。したがって、特許文献1で提案されている技術では、これらの複数のWebページの更新内容を確認するためには、ユーザはそれぞれのWebページを個別に確認する必要がある。そこで、複数のWebページの更新された部分を一度に確認することができるWebページを提供する技術が求められている。
【0006】
本発明は、複数のWebページの更新された部分について、ユーザが一度に確認可能なページを作成して提供することができる更新部分再掲載装置及び更新部分再掲載方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)Webサーバと閲覧端末とに通信可能に接続され、前記Webサーバが管理する複数のWebページの更新部分を収集して再掲載する再掲載ページを作成する更新部分再掲載装置であって、Webページのうち、逐次更新される内容をその更新時間に基づいて配列して構成する更新部分と、当該更新部分の更新時間とを関連付けて更新情報として記憶する更新情報記憶手段と、前記Webサーバから前記複数のWebページそれぞれの更新部分と、当該更新部分の更新時間とを更新情報として逐次収集し、当該更新情報を前記更新情報記憶手段に記憶させる更新情報収集手段と、所定の再掲載条件に基づいて前記更新情報記憶手段から前記更新情報を逐次抽出し、当該更新情報に含まれる前記更新時間に基づいて、当該更新情報に含まれる前記更新部分の再掲載順序を決定する再掲載順序決定手段と、前記再掲載順序決定手段が抽出した前記更新情報に含まれる前記更新部分を前記決定した再掲載順序で一のWebページに配列して集約することにより、当該更新部分が当該再掲載順序で再掲載された再掲載ページを逐次作成する再掲載ページ作成手段と、前記再掲載ページ作成手段により作成された前記再掲載ページを前記閲覧端末に逐次送信する送信手段と、を備える更新部分再掲載装置。
【0008】
(1)の更新部分再掲載装置は、更新情報収集手段により、Webサーバから複数のWebページそれぞれの逐次更新される内容をその更新時間に基づいて配列して構成する更新部分と、当該更新部分の更新時間とを更新情報として逐次収集し、当該更新情報を前記更新情報記憶手段に記憶させる。そして、(1)の更新部分再掲載装置は、再掲載順序決定手段により、所定の再掲載条件に基づいて更新情報記憶手段から更新情報を逐次抽出し、当該更新情報に含まれる更新時間に基づいて、当該更新情報に含まれる更新部分の再掲載順序を決定する。そして、(1)の更新部分再掲載装置は、再掲載ページ作成手段により、再掲載順序決定手段が抽出した更新情報に含まれる更新部分を前記決定した再掲載順序で一のWebページに集約することにより、当該更新部分が当該再掲載順序で再掲載された再掲載ページを逐次作成し、送信手段により、再掲載ページ作成手段により作成された再掲載ページを閲覧端末に逐次送信する。
【0009】
よって、(1)の更新部分再掲載装置は、複数のWebページの更新された部分について、ユーザが一度に確認可能なページを作成することができる。また、(1)の更新部分再掲載装置は、当該ページを閲覧端末に送信するので、閲覧端末のユーザは、複数のWebページの更新された部分について、一度に確認することができる。
【0010】
また、更新情報を収集する対象のWebページとして、例えば、ユーザからの投稿メッセージを掲載する掲示板や、Webページに掲載したコンテンツに対するユーザからのコメントの投稿を掲載するコンテンツページ等に適用することによって、更新部分再掲載装置は、これらユーザからの投稿メッセージ部分やコンテンツページに投稿されたコメント部分を更新部分として収集して、再掲載ページにまとめて、閲覧端末に送信することができる。よって、更新部分再掲載装置は、これら掲示板やコンテンツページに掲載された投稿メッセージやコメントをまとめて閲覧したいユーザに対して、これら掲示板やコンテンツページに掲載された新たな投稿メッセージやコメントを一のページで時系列に把握させて、煩雑な作業をさせることなく閲覧させることができる。
【0011】
(2)前記更新情報収集手段は、前記更新部分の前記更新時間を前記Webサーバから収集できなかった場合に、当該更新部分を収集した時間を前記更新時間とする、(1)に記載の更新部分再掲載装置。
【0012】
このようにすることで、(2)の更新部分再掲載装置は、更新部分の更新時間を掲載していないWebページについても、更新部分の更新時間を決定することができる。
【0013】
(3)前記閲覧端末から、前記再掲載ページに再掲載させる対象とするWebページの指定を受け付けて前記所定の再掲載条件として設定する対象ページ指定受付手段を更に備える、(1)又は(2)のいずれかに記載の更新部分再掲載装置。
【0014】
このようにすることで、(3)の更新部分再掲載装置は、閲覧端末のユーザが必要とするWebページのみについて更新部分をまとめて、閲覧端末に提供することができる。
【0015】
(4)前記更新情報収集手段は、前記複数のWebページそれぞれに含まれているタグ情報に基づいて、前記複数のWebページのそれぞれの更新部分を特定する、(1)から(3)のいずれかに記載の更新部分再掲載装置。
【0016】
このようにすることで、(4)の更新部分再掲載装置は、Webページの更新部分として必要な情報のみを前記Webサーバから収集することができる。
【0017】
(5)前記更新情報記憶手段に記憶されてから所定時間が経過した更新情報を前記更新情報記憶手段から削除する更新情報削除手段を更に備える、(1)から(4)のいずれかに記載の更新部分再掲載装置。
【0018】
このようにすることで、(5)の更新部分再掲載装置は、相対的に新しい更新部分のみを再掲載ページに掲載させることができる。
【0019】
(6)Webサーバと閲覧端末とに通信可能に接続される更新部分再掲載装置が、前記Webサーバが管理する複数のWebページの更新部分を収集して再掲載ページに再掲載する更新部分再掲載方法であって、前記Webサーバから前記複数のWebページのうち、逐次更新される内容をその更新時間に基づいて配列して構成するそれぞれの更新部分と、当該更新部分の更新時間とを更新情報として逐次収集し、当該更新情報を前記更新部分再掲載装置が備える更新情報記憶手段に記憶させる更新情報収集ステップと、所定の再掲載条件に基づいて前記更新情報記憶手段から前記更新情報を逐次抽出し、当該更新情報に含まれる前記更新時間に基づいて、当該更新情報に含まれる前記更新部分の再掲載順序を決定する再掲載順序決定ステップと、前記再掲載順序決定ステップにおいて抽出した前記更新情報に含まれる前記更新部分を、前記決定した再掲載順序で一のWebページに配列して集約することにより、当該更新部分が当該再掲載順序で再掲載された再掲載ページを逐次作成する再掲載ページ作成ステップと、前記再掲載ページ作成ステップにおいて作成された前記再掲載ページを前記閲覧端末に逐次送信する送信ステップと、を含む更新部分再掲載方法。
【0020】
このような方法によれば、当該方法を実施することにより、(1)と同様の効果が期待できる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、複数のWebページの更新された部分について、一度に確認可能なページを作成することができる更新部分再掲載装置及び更新部分再掲載方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本実施形態に係る更新部分再掲載装置の機能概要を示す図である。
【図2】本実施形態に係る更新情報DBを示す図である。
【図3】本実施形態に係る再掲載条件DBを示す図である。
【図4】本実施形態に係る更新部分再掲載装置において、閲覧端末に再掲載ページを送信する処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】本実施形態に係るWebページの複数のWebページの一例を示す図である。
【図6】図5に示すWebページが更新された例を示す図である。
【図7】本実施形態に係る再掲載ページの一例を示す図である。
【図8】図6に示すWebページが更新された例を示す図である。
【図9】本実施形態に係る再掲載ページの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施形態について図を参照しながら説明する。
【0024】
[機能構成]
図1は、本実施形態に係る更新部分再掲載装置1の機能概要を示す図である。更新部分再掲載装置1は、Webサーバ2と閲覧端末3とにLAN(Local Area Network)等により構成される通信ネットワークを介して通信可能に接続されている。この更新部分再掲載装置1は、Webサーバ2が管理する複数のWebページの更新部分を収集して再掲載する再掲載ページを作成するサーバである。なお、図1では、Webサーバ2及び閲覧端末3をそれぞれ1つずつ表示しているが、Webサーバ2及び閲覧端末3は、それぞれ複数存在するものとする。
【0025】
本実施形態は、コンピュータ(更新部分再掲載装置1)及びその周辺装置に適用される。本実施形態における各部は、コンピュータ及びその周辺装置が備えるハードウェア並びに当該ハードウェアを制御するソフトウェアによって構成される。
【0026】
上記ハードウェアには、制御部としてのCPU(Central Processing Unit)の他、記憶部、通信装置、表示装置及び入力装置が含まれる。記憶部としては、例えば、メモリ(RAM:Random Access Memory、ROM:Read Only Memory等)、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)及び光ディスク(CD:Compact Disk、DVD:Digital Versatile Disk等)ドライブが挙げられる。通信装置としては、例えば、各種有線及び無線インターフェース装置が挙げられる。表示装置としては、例えば、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等の各種ディスプレイが挙げられる。入力装置としては、例えば、キーボード及びポインティング・デバイス(マウス、トラッキングボール等)が挙げられる。
【0027】
上記ソフトウェアには、上記ハードウェアを制御するコンピュータ・プログラムやデータが含まれる。コンピュータ・プログラムやデータは、記憶部に記憶され、制御部により適宜実行、参照される。また、コンピュータ・プログラムやデータは、通信ネットワークを介して配布されることも可能であり、CD−ROM等のコンピュータ可読媒体に記録して配布されることも可能である。
【0028】
更新部分再掲載装置1は、操作者から直接的な入力を受け付ける操作部11と、この更新部分再掲載装置1の機能に関する情報を表示する表示部12と、更新部分再掲載装置1の機能を実行するプログラム(図示省略)等を記憶する記憶部13と、更新部分再掲載装置1に係る各機能を統括的に制御する制御部14と、を備える。
【0029】
操作部11は、例えば、キーボード及びポインティング・デバイス(マウス、トラッキングボール等)により実装される。
表示部12は、例えば、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等の各種ディスプレイにより実装される。
【0030】
記憶部13は、上述の各種プログラムの他に、更新情報記憶手段としての更新情報DB131と、再掲載条件DB132と、を備える。
【0031】
制御部14は、更新情報収集手段としての更新情報収集部141と、対象ページ指定受付手段としての対象ページ指定受付部142と、ページ取得要求受付部143と、再掲載順序決定手段としての再掲載順序決定部144と、再掲載ページ作成手段としての再掲載ページ作成部145と、送信手段としての再掲載ページ送信部146と、更新情報削除手段としての更新情報削除部147と、を備える。
【0032】
更新情報収集部141は、Webサーバ2から複数のWebページそれぞれの更新部分と、当該更新部分の更新時間とを更新情報として逐次収集し、当該更新情報を更新情報DB131に記憶させる。
ここで、Webページの更新部分は、Webページのうち、逐次更新される内容をその更新時間に基づいて配列して構成する部分である。すなわち、Webページの更新部分は、Webページのうち、JavaScript(登録商標)やFlash(登録商標)等の動画像技術により自動的に更新表示される部分(例えば、Twitter(登録商標)のタイムライン表示部分)である。なお、Webページの更新部分は、上述のような動画像技術を用いずに逐次当該部分が更新されるWebページも含まれる。
【0033】
更新情報収集部141は、逐次(例えば、1分おき)、Webサーバ2から複数のWebページを取得し、複数のWebページのそれぞれについて、直前(例えば、1分前)に取得され、同一のURL(Uniform Resource Locator)を有するWebページとの比較を行うことによって、更新部分を取得する。なお、更新情報収集部141は、取得されたページを、例えば、記憶部13に一時的に記憶することにより、新たに取得したWebページと直前に取得されたWebページとの比較を行う。
【0034】
なお、更新情報収集部141は、複数のWebページそれぞれに含まれているタグ情報に基づいて、複数のWebページのそれぞれの更新部分を特定するようにしてもよい。例えば、更新情報収集部141は、Webページについて、「comment」を含むタグから所定の範囲内で比較等してもよい。
【0035】
また、更新情報収集部141は、例えば、更新部分に含まれる文字列を解析し、更新部分の更新時間を取得したWebページから収集する。なお、更新情報収集部141は、更新部分を取得した場合に、更新部分の更新時間をWebサーバ2から収集できなかったとき、当該更新部分を収集した時間を更新時間とする。
【0036】
そして、更新情報収集部141は、Webページの収集した更新部分と、更新時間とを更新情報として、更新情報DB131に記憶させる。
【0037】
図2は、本実施形態に係る更新情報DB131を示す図である。更新情報DB131は、WebページのURLを示すWebページアドレスと、Webページの更新部分と、当該更新部分の更新時間とを関連付けて更新情報として記憶する。
【0038】
更新情報収集部141の具体的な処理について、図を参照しながら説明する。図5(1)、(2)及び(3)は、それぞれ、Webサーバ2の複数のWebページP1、P2及びP3を示す図である。図6(1)、(2)及び(3)は、それぞれ、複数のWebページP1、P2及びP3が、1分間でそれぞれ更新され、それぞれ、WebページP11、P12及びP13となった例を示す図である。
【0039】
更新情報収集部141が、図5(1)、(2)及び(3)にそれぞれ示すWebページP1、P2及びP3をそれぞれ取得し、その1分後に、図6(1)、(2)及び(3)にそれぞれ示されるWebページP11、P12及びP13をそれぞれ取得した場合、更新情報収集部141は、更新部分として、ページ要素P111、P112及びP113を更新情報として抽出し、更新情報DB131に記憶させる。ここで、図2に示す更新情報DB131には、図6(1)、(2)及び(3)にそれぞれ対応するページ要素P111、P112及びP113が、更新情報として記憶されているものとする。
【0040】
図1に説明を戻す。対象ページ指定受付部142は、閲覧端末3から、再掲載ページに再掲載させる対象とするWebページの指定を受け付ける。また、対象ページ指定受付部142は、例えばCookie等により、閲覧端末3の識別情報を取得する。続いて、対象ページ指定受付部142は、当該Webページの指定を受け付けたことに応じて、当該指定されたWebページと、閲覧端末3の識別情報とを関連付けて所定の再掲載条件として再掲載条件DB132に記憶させる。このようにすることで、対象ページ指定受付部142は、当該指定されたWebページを所定の再掲載条件に設定する。
【0041】
図3は、本実施形態に係る再掲載条件DB132を示す図である。再掲載条件DB132は、閲覧端末3の識別情報と、WebページのURLを示すWebページアドレスとを関連付けて再掲載条件として記憶する。
【0042】
図1に説明を戻す。ページ取得要求受付部143は、閲覧端末3から再掲載ページの取得要求を受け付ける。また、ページ取得要求受付部143は、閲覧端末3から、例えばCookie等によって、閲覧端末3の識別情報を取得する。
【0043】
再掲載順序決定部144は、ページ取得要求受付部143により再掲載ページの取得要求を受け付けたことに応じて、ページ取得要求受付部143により取得された閲覧端末3の識別情報に対応する再掲載条件(所定の再掲載条件)を再掲載条件DB132から抽出する。
【0044】
続いて、再掲載順序決定部144は、再掲載条件DB132から抽出した所定の再掲載条件に基づいて、更新情報DB131から更新情報を逐次抽出する。具体的には、再掲載順序決定部144は、再掲載条件DB132から抽出した所定の再掲載条件に含まれるWebページアドレスを含む更新情報を更新情報DB131から抽出する。なお、再掲載順序決定部144は、ページ取得要求受付部143により閲覧端末3の識別情報を取得できなかった場合、再掲載条件DB132を参照せずに、更新情報DB131から更新情報を逐次抽出する。
【0045】
続いて、再掲載順序決定部144は、更新情報DB131から逐次抽出した更新情報に含まれる更新時間に基づいて、当該更新情報に含まれる更新部分の再掲載順序を決定する。なお、本実施形態では、更新時間の古い更新部分から昇順に並び替えを行うものとするが、これに限らず、更新時間の新しい更新部分から降順に並び替えを行うものとしてもよい。
【0046】
例えば、更新情報が、図2に示されている更新情報のみ記憶され、再掲載条件において、閲覧するWebページが指定されていない場合、再掲載順序決定部144は、更新情報DB131から、4件の更新情報を取得する。そして、再掲載順序決定部144は、更新情報に含まれる更新時間に基づいて再掲載順序を「コメント1−1」、「コメント3−1」、「コメント3−2」、「コメント2−1」の順に決定する。
【0047】
図1に説明を戻す。再掲載ページ作成部145は、再掲載順序決定部144が抽出した更新情報に含まれる更新部分を、再掲載順序決定部144が決定した再掲載順序で一のWebページに配列して集約することにより、当該更新部分が当該再掲載順序で再掲載された再掲載ページを逐次作成する。
【0048】
なお、再掲載ページ作成部145は、再掲載順序決定部144が抽出した更新情報から、更新部分に対応するWebページを特定し、当該Webページから、更新部分と異なる情報(例えば、タイトルや記事の標題等)を抽出して、更新部分に対応付けて再掲載させてもよい。また、再掲載ページ作成部145は、当該Webページへのリンクを更新部分に対応付けて再掲載させてもよい。また、再掲載ページ作成部145は、再掲載ページに、閲覧端末3が自動的に更新部分再掲載装置1に再掲載ページを取得するように、スクリプトを埋め込むようにしてもよい。
【0049】
例えば、更新情報が、図2に示される更新情報のみ記憶され、再掲載条件において、閲覧するWebページが指定されていない場合、再掲載順序決定部144により、更新部分の再掲載順序が、「コメント1−1」、「コメント3−1」、「コメント3−2」、「コメント2−1」の順に決定される。そして、再掲載ページ作成部145は、図7に示す再掲載ページP51を作成する。図7では、再掲載ページP51に、再掲載された更新部分の集合P511が表示されており、図2に示される更新部分が時系列に配列されていることが確認できる。
【0050】
なお、図6(1)、(2)及び(3)にそれぞれ示されるWebページP11、P12及びP13が、1分間でそれぞれ更新され、図8(1)、(2)及び(3)にそれぞれ示されるWebページP21、P22及びP23になった場合、再掲載ページ作成部145は、図9に示す再掲載ページP61を作成する。
【0051】
すなわち、更新情報収集部141により、新たな更新部分として、ページ要素P211、P212及びP213が収集され、更新情報DB131に記憶される。その後、ページ取得要求受付部143によって、閲覧端末3から再掲載ページの取得要求を受け付けた場合、再掲載順序決定部144によって、更新情報DB131から更新情報が抽出され、当該更新情報に含まれる更新部分の再掲載順序が決定される。ここでは、更新部分の再掲載順序が、「コメント1−1」、「コメント3−1」、「コメント3−2」、「コメント2−1」、「コメント2−2」、「コメント1−2」、「コメント1−3」、「コメント3−3」の順に決定される。そして、再掲載ページ作成部145によって、図9に示す再掲載ページP61が作成される。図9では、再掲載ページP61に、再掲載された更新部分の集合P611が表示されており、抽出された更新部分が時系列に配列されていることが確認できる。
【0052】
図1に説明を戻す。再掲載ページ送信部146は、再掲載ページ作成部145により作成された再掲載ページを、ページ取得要求受付部143により要求を受け付けた閲覧端末3に逐次送信する。
【0053】
更新情報削除部147は、更新情報DB131に記憶されてから所定時間(例えば、3時間)が経過した更新情報を更新情報DB131から削除する。
【0054】
[フローチャート]
続いて、更新部分再掲載装置1における処理の流れについて説明する。
図4は、本実施形態に係る更新部分再掲載装置1において、閲覧端末3に再掲載ページを送信する処理の流れを示すフローチャートである。
【0055】
ステップS1において、制御部14(更新情報収集部141)は、更新情報収集部141により、更新部分を取得する処理を行ってから1分経過したか否かを判定する。制御部14(更新情報収集部141)は、この判定がYESの場合、処理をステップS2に移し、この判定がNOの場合、処理をステップS4に移す。
【0056】
ステップS2において、制御部14(更新情報収集部141)は、Webサーバ2から複数のWebページそれぞれの更新部分と、当該更新部分の更新時間とを更新情報として収集する。
【0057】
ステップS3において、制御部14(更新情報収集部141)は、ステップS2において収集した更新情報を更新情報DB131に記憶させる。
【0058】
ステップS4において、制御部14(ページ取得要求受付部143)は、閲覧端末3から再掲載ページの取得要求を受け付けたか否かを判定する。制御部14(ページ取得要求受付部143)は、この判定がYESの場合、処理をステップS5に移し、この判定がNOの場合、処理をステップS9に移す。
【0059】
ステップS5において、制御部14(再掲載順序決定部144)は、ステップS4において、再掲載ページの取得要求を受け付けたことに応じて、所定の再掲載条件に基づいて、更新情報DB131から更新情報を抽出する。
【0060】
ステップS6において、制御部14(再掲載順序決定部144)は、更新情報DB131から抽出した更新情報に含まれる更新時間に基づいて、当該更新情報に含まれる更新部分の再掲載順序を決定する。
【0061】
ステップS7において、制御部14(再掲載ページ作成部145)は、ステップS6において決定した再掲載順序に基づいて、ステップS5において抽出された更新情報に含まれる更新部分を一のWebページに配列して集約することにより、当該更新部分が当該再掲載順序で再掲載された再掲載ページを作成する。
【0062】
また、制御部14(再掲載ページ作成部145)は、再掲載順序決定部144が抽出した更新情報から、更新部分に対応するWebページを特定し、当該Webページから、更新部分とは異なる情報を抽出して、更新部分に対応付けて再掲載させる。また、再掲載ページ作成部145は、当該Webページへのリンクを更新部分に対応付けて再掲載させる。
【0063】
ステップS8において、制御部14(再掲載ページ送信部146)は、ステップS7において作成された再掲載ページを、再掲載ページの取得要求を行った閲覧端末3に送信する。
【0064】
ステップS9において、制御部14(更新情報削除部147)は、更新情報DB131に記憶されてから所定時間(例えば、3時間)が経過した更新情報を更新情報DB131から削除する。
【0065】
ステップS10において、制御部14は、操作部11を介して終了操作が行われたか否かを判定する。制御部14は、この判定がYESの場合、本フローチャートに係る処理を終了し、この判定がNOの場合、処理をステップS1に移す。
【0066】
以上、本実施形態によれば、更新部分再掲載装置1は、更新情報収集部141により、Webサーバ2から複数のWebページそれぞれの逐次更新される内容をその更新時間に基づいて配列して構成する更新部分と、当該更新部分の更新時間とを更新情報として逐次収集し、当該更新情報を更新情報DB131に記憶させる。そして、更新部分再掲載装置1は、再掲載順序決定部144により、所定の再掲載条件に基づいて更新情報DB131から更新情報を逐次抽出し、当該更新情報に含まれる更新時間に基づいて、当該更新情報に含まれる更新部分の再掲載順序を決定する。そして、更新部分再掲載装置1は、再掲載ページ作成部145により、再掲載順序決定部144が抽出した更新情報に含まれる更新部分を決定した再掲載順序で一のWebページに集約することにより、当該更新部分が当該再掲載順序で再掲載された再掲載ページを逐次作成し、再掲載ページ送信部146により、再掲載ページ作成部145により作成された再掲載ページを閲覧端末3に送信する。
【0067】
よって、更新部分再掲載装置1は、複数のWebページの更新された部分について、ユーザが一度に確認可能なページを作成することができる。また、更新部分再掲載装置1は、当該ページを閲覧端末3に送信するので、閲覧端末3のユーザは、複数のWebページの更新された部分について、一度に確認することができる。
【0068】
また、更新情報を収集する対象のWebページとして、例えば、ユーザからの投稿メッセージを掲載する掲示板や、Webページに掲載したコンテンツに対するユーザからのコメントの投稿を掲載するコンテンツページ等に適用することによって、更新部分再掲載装置1は、これらユーザからの投稿メッセージ部分やコンテンツページに投稿されたコメント部分を更新部分として収集して、再掲載ページにまとめて、閲覧端末3に送信することができる。よって、更新部分再掲載装置1は、これら掲示板やコンテンツページに掲載された投稿メッセージやコメントをまとめて閲覧したいユーザに対して、これら掲示板やコンテンツページに掲載された新たな投稿メッセージやコメントを一のページで時系列に把握させて、煩雑な作業をさせることなく閲覧させることができる。
【0069】
また、更新部分再掲載装置1は、再掲載ページ作成部145により、再掲載順序決定部144が抽出した更新部分を決定した再掲載順序で一のWebページに配列して集約する。このようにすることで、更新部分再掲載装置1は、一のWebページに、更新部分を時系列で配置することができる。よって、閲覧端末3のユーザは、更新部分を時系列に把握することができる。
【0070】
また、更新部分再掲載装置1は、更新情報収集部141により、更新部分の更新時間をWebサーバ2から収集できなかった場合に、当該更新部分を収集した時間を更新時間とする。このようにすることで、更新部分再掲載装置1は、更新部分の更新時間を掲載していないWebページについても、更新部分の更新時間を決定することができる。
【0071】
また、更新部分再掲載装置1は、対象ページ指定受付部142により、閲覧端末3から、再掲載ページに再掲載させる対象とするWebページの指定を受け付けて所定の再掲載条件として設定する。このようにすることで、更新部分再掲載装置1は、当該再掲載条件に基づいて、閲覧端末3のユーザが必要とするWebページのみについて更新部分をまとめて、閲覧端末3に提供することができる。
【0072】
また、更新部分再掲載装置1は、更新情報収集部141により、複数のWebページそれぞれに含まれているタグ情報に基づいて、複数のWebページのそれぞれの更新部分を特定する。このようにすることで、更新部分再掲載装置1は、Webページの更新部分として必要な情報のみをWebサーバ2から収集することができる。
【0073】
また、更新部分再掲載装置1は、更新情報削除部147により、更新情報DB131に記憶されてから所定時間が経過した更新情報を更新情報DB131から削除する。このようにすることで、更新部分再掲載装置1は、相対的に新しい更新部分のみを再掲載ページに掲載させることができる。
【0074】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【0075】
本実施形態では、更新部分再掲載装置1というコンピュータを例にとって説明したが、本発明はコンピュータに限られるものではなく、コンピュータが各種機能を実行する方法、コンピュータに各種機能を実行させるためのプログラム及びこのプログラムを記憶した記憶媒体にも適用可能である。
【符号の説明】
【0076】
1 更新部分再掲載装置
2 Webサーバ
3 閲覧端末
11 操作部
12 表示部
13 記憶部
14 制御部
131 更新情報DB
132 再掲載条件DB
141 更新情報収集部
142 対象ページ指定受付部
143 ページ取得要求受付部
144 再掲載順序決定部
145 再掲載ページ作成部
146 再掲載ページ送信部
147 更新情報削除部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
Webサーバと閲覧端末とに通信可能に接続され、前記Webサーバが管理する複数のWebページの更新部分を収集して再掲載する再掲載ページを作成する更新部分再掲載装置であって、
Webページのうち、逐次更新される内容をその更新時間に基づいて配列して構成する更新部分と、当該更新部分の更新時間とを関連付けて更新情報として記憶する更新情報記憶手段と、
前記Webサーバから前記複数のWebページそれぞれの更新部分と、当該更新部分の更新時間とを更新情報として逐次収集し、当該更新情報を前記更新情報記憶手段に記憶させる更新情報収集手段と、
所定の再掲載条件に基づいて前記更新情報記憶手段から前記更新情報を逐次抽出し、当該更新情報に含まれる前記更新時間に基づいて、当該更新情報に含まれる前記更新部分の再掲載順序を決定する再掲載順序決定手段と、
前記再掲載順序決定手段が抽出した前記更新情報に含まれる前記更新部分を前記決定した再掲載順序で一のWebページに配列して集約することにより、当該更新部分が当該再掲載順序で再掲載された再掲載ページを逐次作成する再掲載ページ作成手段と、
前記再掲載ページ作成手段により作成された前記再掲載ページを前記閲覧端末に逐次送信する送信手段と、
を備える更新部分再掲載装置。
【請求項2】
前記更新情報収集手段は、前記更新部分の前記更新時間を前記Webサーバから収集できなかった場合に、当該更新部分を収集した時間を前記更新時間とする、
請求項1に記載の更新部分再掲載装置。
【請求項3】
前記閲覧端末から、前記再掲載ページに再掲載させる対象とするWebページの指定を受け付けて前記所定の再掲載条件として設定する対象ページ指定受付手段を更に備える、
請求項1又は2に記載の更新部分再掲載装置。
【請求項4】
前記更新情報収集手段は、前記複数のWebページそれぞれに含まれているタグ情報に基づいて、前記複数のWebページのそれぞれの更新部分を特定する、
請求項1から3のいずれかに記載の更新部分再掲載装置。
【請求項5】
前記更新情報記憶手段に記憶されてから所定時間が経過した更新情報を前記更新情報記憶手段から削除する更新情報削除手段を更に備える、
請求項1から4のいずれかに記載の更新部分再掲載装置。
【請求項6】
Webサーバと閲覧端末とに通信可能に接続される更新部分再掲載装置が、前記Webサーバが管理する複数のWebページの更新部分を収集して再掲載ページに再掲載する更新部分再掲載方法であって、
前記Webサーバから前記複数のWebページのうち、逐次更新される内容をその更新時間に基づいて配列して構成するそれぞれの更新部分と、当該更新部分の更新時間とを更新情報として逐次収集し、当該更新情報を前記更新部分再掲載装置が備える更新情報記憶手段に記憶させる更新情報収集ステップと、
所定の再掲載条件に基づいて前記更新情報記憶手段から前記更新情報を逐次抽出し、当該更新情報に含まれる前記更新時間に基づいて、当該更新情報に含まれる前記更新部分の再掲載順序を決定する再掲載順序決定ステップと、
前記再掲載順序決定ステップにおいて抽出した前記更新情報に含まれる前記更新部分を、前記決定した再掲載順序で一のWebページに配列して集約することにより、当該更新部分が当該再掲載順序で再掲載された再掲載ページを逐次作成する再掲載ページ作成ステップと、
前記再掲載ページ作成ステップにおいて作成された前記再掲載ページを前記閲覧端末に逐次送信する送信ステップと、
を含む更新部分再掲載方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−203568(P2012−203568A)
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−66500(P2011−66500)
【出願日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【出願人】(500257300)ヤフー株式会社 (1,128)
【Fターム(参考)】