書見台
【課題】 お風呂で使用する場合でも、書籍を最も見易く取り扱い易い状態で載置支持することができるとともに、非使用時にはコンパクトに格納する。
【解決手段】 板状体の側辺に対して挾持状態で脱着可能に嵌合装着される嵌合装着部2を備えたベース枠Aに、書籍の背面側を嵌合装着部2の開口先端側ほど上方に位置する傾斜姿勢で受止める背凭れ部3を備えた書籍受け枠Cを取付けるとともに、前記ベース枠A又は書籍受け枠C若しくはこれら両者には、嵌合装着部2の奥側に偏倚した部位で書籍の下端を脱着自在に載置支持する受け部4を形成し、更に、前記ベース枠Aに対して書籍受け枠Cを揺動自在に連結して、ベース枠Aの上部に書籍受け枠Cが所定姿勢で起立する書籍受止め姿勢と、ベース枠Aの少なくとも一部が書籍受け枠Cの書籍受止め領域S1内に入り込む状態でベース枠Aを背凭れ部3側に近接揺動させた格納姿勢に切換え自在に構成してある。
【解決手段】 板状体の側辺に対して挾持状態で脱着可能に嵌合装着される嵌合装着部2を備えたベース枠Aに、書籍の背面側を嵌合装着部2の開口先端側ほど上方に位置する傾斜姿勢で受止める背凭れ部3を備えた書籍受け枠Cを取付けるとともに、前記ベース枠A又は書籍受け枠C若しくはこれら両者には、嵌合装着部2の奥側に偏倚した部位で書籍の下端を脱着自在に載置支持する受け部4を形成し、更に、前記ベース枠Aに対して書籍受け枠Cを揺動自在に連結して、ベース枠Aの上部に書籍受け枠Cが所定姿勢で起立する書籍受止め姿勢と、ベース枠Aの少なくとも一部が書籍受け枠Cの書籍受止め領域S1内に入り込む状態でベース枠Aを背凭れ部3側に近接揺動させた格納姿勢に切換え自在に構成してある。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、風呂蓋や机の天板、OA機器用ラックの棚板等の板状体の側辺に対して脱着自在に装着される書見台に関する。
【背景技術】
【0002】
風呂蓋や机の天板等に用いられる書見台としては従来から種々のものが提案されており、その一例を挙げると、例えば、特許文献1に開示されている書見台の場合では、板状体の側辺に対して挾持状態で脱着自在に嵌合装着される嵌合装着部を備えたベース枠と、嵌合装着部の開口先端側に偏倚した部位で書籍の下端を脱着自在に載置支持する受け部及びこれに載置支持された書籍の背面を嵌合装着部の奥側位置ほど上方に位置する傾斜姿勢で受止める背凭れ部を備えた書籍受け枠とを、一本の線材の折り曲げによって一体形成するとともに、前記ベース枠と書籍受け枠との繋ぎ部分には、書籍受け枠の受け部に載置支持された書籍の下端部を押える押え部材を横軸芯周りで揺動自在に取付けてある。
【0003】
また、特許文献2に開示されている書見台の場合では、書籍の背面側を傾斜姿勢で受止める線材製の背凭れ部の下端部を曲げ加工して、横軸の両端を支持するコイル状の軸受け部とそれから背面側に水平に延びる座脚を形成し、前記横軸には、板状体の上面に対して前記座脚とで背凭れ部を所定傾斜姿勢に規制する平面視略コの字状で、かつ、書籍の下端部を載置支持する側面視略L字状に折り曲げ形成された線材製の受け部を、それの両端に巻回形成されたコイル状の筒部を介して取付けてある。
更に、前記横軸には、板状体の上面及び側面に当接可能な側面視略L字状で、かつ、平面視略コの字状に折り曲げ形成された線材製の第1支持体を、それの両端に巻回形成されたコイル状の筒部を介して揺動自在に取付け、この第1支持体には、板状体の下面に当て付け可能な平面視略Uの字状に折り曲げ形成された線材製の第2支持体を、それの両端に巻回形成されたコイル状の筒部を介して揺動自在に取付けるとともに、第2支持体を第1支持体側に近接揺動付勢するコイルスプリングを設け、前記両支持体とコイルスプリングとをもって、板状体の側辺に対してそれの板面方向に沿う方向から挾持状態で脱着自在に嵌合装着される嵌合装着部を構成していた。
【0004】
【特許文献1】登録実用新案第27324号公報
【特許文献2】実公昭9−508号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前者の書見台の場合は、書籍受け枠を構成する背凭れ部が、ベース枠を構成する嵌合装着部の開口先端側に偏倚した部位を最下端とする傾斜姿勢に形成されているため、例えば、風呂蓋に使用する場合では、使用者とは反対側の風呂蓋の側辺に書籍受け枠を嵌合装着しなければならず、その結果、使用者から最も離れた位置に書籍が受止められることになり、書籍が読み辛くなるとともに、ベース枠と書籍受け枠とが一体形成されているために非使用時においても嵩張り易い。
【0006】
後者の書見台の場合も、背凭れ部が、嵌合装着部の開口先端側に偏倚した部位を最下端とする傾斜姿勢に形成されているため、使用者から最も離れた反対側の板状体の側辺に書籍受け枠を嵌合装着しなければならない不便さがあるとともに、非使用時においても、両支持体を揺動操作しても余り小さくならず、格納面で改善の余地がある。
本発明は、上述の実状に鑑みて為されたものであって、その主たる課題は、お風呂で使用する場合でも、書籍を最も見易く取り扱い易い状態で載置支持することができるとともに、非使用時にはコンパクトに格納することのできる書見台を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明による第1の特徴構成は、板状体の側辺に対して挾持状態で脱着可能に嵌合装着される嵌合装着部を備えたベース枠に、書籍の背面側を嵌合装着部の開口先端側ほど上方に位置する傾斜姿勢で受止める背凭れ部を備えた書籍受け枠を取付けるとともに、前記ベース枠又は書籍受け枠若しくはこれら両者には、嵌合装着部の奥側に偏倚した部位で書籍の下端を脱着自在に載置支持する受け部を形成し、更に、前記ベース枠に対して書籍受け枠を揺動自在に連結して、ベース枠の上部に書籍受け枠が所定姿勢で起立する書籍受止め姿勢と、ベース枠の少なくとも一部が書籍受け枠の書籍受止め領域内に入り込む状態でベース枠を背凭れ部側に近接揺動させた格納姿勢に切換え自在に構成してある点にある。
【0008】
上記特徴構成によれば、例えば、板状体の一例である風呂蓋に使用する場合、使用者に最も近接する風呂蓋の手前側の側辺に対してベース枠の嵌合装着部を嵌合装着することにより、嵌合装着部の弾性挾持力でベース枠を確実に装着することができるとともに、この状態では、書籍受け枠の受け部が嵌合装着部の奥側である手前側に位置し、かつ、背凭れ部が嵌合装着部の開口先端側ほど上方に位置する傾斜姿勢、つまり、使用者から遠ざかるほど上方に位置する傾斜姿勢にあるから、書籍受け枠の受け部及び背凭れ部に書籍を載置した状態では、書籍が使用者に近い見易い位置でかつ取り扱い易い位置で対面することになる。
【0009】
しかも、前記ベース枠に対して書籍受け枠を揺動操作することにより、ベース枠の上部に書籍受け枠が所定姿勢で起立する書籍受止め姿勢と、ベース枠の少なくとも一部が書籍受け枠の書籍受止め領域内に入り込む状態で背凭れ部側に近接揺動させた格納姿勢とに切換えることができるから、書籍受け枠の書籍受止め領域を格納空間に利用してコンパクトに格納することができる。
【0010】
従って、お風呂で使用する場合でも、書籍を最も見易く取り扱い易い状態で載置支持することができるとともに、非使用時にはコンパクトに格納することができる。
【0011】
本発明による第2の特徴構成は、前記書籍受け枠に、背凭れ部の前面との間で書籍受け板を脱着自在に保持する保持部材が設けられている点にある。
【0012】
上記特徴構成によれば、書籍受け枠の背凭れ部と保持部材との間に装着される書籍受け板により、大きさや形状等の異なる複数種類の書籍を背凭れ部の前面に沿った傾斜姿勢で確実に受止めることができる。
【0013】
本発明による第3の特徴構成は、前記書籍受け枠が、下向き開口形状に折り曲げられた背凭れ部を構成する線材部と、この背凭れ用線材部の両下端から前方に延出された受け部を構成する左右一対の線材部と、この両受け用線材部の前端同士を繋ぐ線材部とからなり、前記繋ぎ用線材部には、受け用線材部に載置支持された書籍の前方側への脱落移動を阻止する落ち止め部が上方に屈曲形成されている点にある。
【0014】
上記特徴構成によれば、前記書籍受け枠の背凭れ部及び受け部を背凭れ用線材及び一対の受け用線材部をもって構造面で簡素に製作することができるとともに、両受け用線材部の前端同士を繋ぐ線材部を利用して、受け用線材部に載置支持された書籍の前方側への脱落移動を阻止する落ち止め部を屈曲形成することができるから、書見台をコスト面で有利に製作することができる。
【0015】
本発明による第4の特徴構成は、前記ベース枠は、板状体の端部に対する嵌合空間を隔てて上下で相対向する平面視前方開口形状のベース用線材部と、両ベース用線材部の上下方向で相対向する端部同士を繋ぐ一対の?ぎ用線材部とからなり、上側ベース用線材部の前端側には、前記書籍受け枠の繋ぎ用線材部を水平軸芯周りで揺動自在に支承する軸受け筒が設けられている点にある。
【0016】
上記特徴構成によれば、ベース枠を上下一対のベース用線材部と一対の?ぎ用線材部をもって構造面で簡素に製作することができるとともに、上側ベース用線材部の前端側に設けられた軸受け筒をもって、書籍受け枠の繋ぎ用線材部を水平軸芯周りで揺動自在に支承するための軸受部を構成することができるから、書見台をコスト面及びコスト面で有利に製作することができる。
【0017】
本発明による第5の特徴構成は、前記保持部材が、書籍受け枠の両受け用線材部の後端側に、背凭れ用線材部との間に書籍受け板を抜き差し自在に保持するための凹部を形成する状態で設けられた線材部から構成されているとともに、前記凹部形成用線材部には、ベース枠の上側線材部に当接して書籍受け枠を書籍受止め姿勢に保持する当り部が形成されている点にある。
【0018】
上記特徴構成によれば、前記保持部材を、書籍受け枠の両受け用線材部の後端側に設けられた凹部形成用線材部をもって構造面で簡素に製作することができるとともに、この凹部形成用線材部を利用して、書籍受け枠を書籍受止め姿勢に保持する当り部を形成することができ、書見台をコスト面及び構造面で有利に製作することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
〔第1実施形態〕
図1〜図11は、風呂蓋や机の天板、OA機器用ラックの棚板等の板状体1の側辺に対して脱着自在に装着される書見台を示し、板状体1の側辺に対してそれの板面方向に沿う方向から挾持状態で脱着可能に嵌合装着される嵌合装着部2を備えた金属線材製のベース枠Aに、書籍Bの背面側を嵌合装着部2の開口先端側ほど上方に位置する傾斜姿勢で受止める背凭れ部3を備えた金属線材製の書籍受け枠Cが取付けられているとともに、前記書籍受け枠Cには、嵌合装着部2の奥側に偏倚した部位で書籍Bの下端を脱着自在に載置支持する受け部4が形成されている。
【0020】
更に、前記ベース枠Aの嵌合装着部2における上側の最奥端近傍箇所、換言すれば、板状体1に装着したときに使用者側となる前端近傍箇所に対して書籍受け枠Cが横軸芯周りで揺動自在に連結されていて、ベース枠Aの上部に書籍受け枠Cが所定傾斜姿勢で起立する書籍受止め姿勢と、ベース枠Aの少なくとも一部が書籍受け枠Cの書籍受止め領域S1内に入り込む状態でベース枠Aを背凭れ部3側に近接揺動させた格納姿勢に切換え自在に構成されているとともに、前記書籍受け枠Cには、背凭れ部3の前面との間で透明なアクリル樹脂製の書籍受け板5を脱着自在に保持する金属線材製の保持部材6が固着されている。
【0021】
前記書籍受け枠Cは、図1〜図5、図9〜図11に示すように、正面視ほほ略コの字状の下向き開口形状に折り曲げられた背凭れ部3を構成する線材部9Aと、この背凭れ用線材部9Aの両下端から前方に延出された受け部4を構成する左右一対の線材部9Bと、この両受け用線材部9Bの前端同士を左右方向で繋ぐ線材部9Cとからなり、前記繋ぎ用線材部9Cの左右両側部分には、左右一対の受け用線材部9Bに載置支持された書籍Bの前方側への脱落移動を阻止する正面視略下向くUの字状の落ち止め部10が上方に屈曲形成されている。
【0022】
前記繋ぎ用線材部9Cのうち、両落ち止め部10と両受け用線材部9Bとの間に左右の水平方向に沿って位置する線材部分が、ベース枠Aの嵌合装着部2における上側の前端近傍箇所に対して揺動自在に枢支される揺動支点軸部11に構成されている。
【0023】
また、前記背凭れ用線材部9Aの左右方向での内寸法W1及び両受け用線材部9B間の内寸法W1は、ベース枠Aの両ベース用線材部7A,7Bの左右方向での外寸法W2よりも大に構成されているとともに、前記両落ち止め部10の左右方向での外寸法W3は、ベース枠Aの両ベース用線材部7A,7Bの左右方向での内寸法W4よりも小に構成され、更に、前記揺動支点軸部11から保持部材6までの最大回動半径R1が、揺動支点軸部11からベース枠Aの下側ベース用線材部7Bの前端までの半径R2よりも大に構成されていて、ベース枠Aに対する書籍受け枠Cの書籍受止め姿勢又は格納姿勢への揺動操作時にベース枠Aの構成部材と書籍受け枠Cの構成部材とが相互に干渉しないように構成されている。
【0024】
前記ベース枠Aは、図1〜図8に示すように、板状体1の側辺に対する嵌合空間S2を隔てて上下で相対向する平面視略コの字状に折り曲げ形成された前方開口形状のベース用線材部7A,7Bと、両ベース用線材部7A,7Bの上下方向で相対向する前端部同士を繋ぐ一対の繋ぎ用線材部7C,7Cとを一本の金属線材の折り曲げ加工によって一体形成してなる。
【0025】
更に、前記上側ベース用線材部7Aの両前端近傍箇所には、前記書籍受け枠Cの両揺動支点軸部11を水平軸芯周りで揺動自在に支承する軸受け筒8と、書籍受け枠Cを格納姿勢から書籍受止め姿勢に切換え操作したとき、書籍受け枠Cの両受け用線材部9Bが上方から当接してベース枠Aの上面側に所定傾斜姿勢で起立する書籍受止め姿勢に保持する平面視略Uの字状に折り曲げ形成された金属線材製の姿勢規制部12が固着されている。
【0026】
前記ベース枠Aの下側ベース用線材部7Bは、その先端側ほど上側ベース用線材部7Aに近接する傾斜姿勢に構成されていて、嵌合装着部2の開口先端側の上下嵌合寸法が奥側の上下嵌合寸法よりも狭く構成することにより、厚みの異なる複数種類の板状体1でも確実に挾持保持できるように構成されている。
【0027】
また、前記ベース枠Aの上側ベース用線材部7Aのうち、書籍受止め領域S1に臨む左右の前端側部位は、書籍受け枠Cの両受け用線材部9Bよりも線材径の分だけ下方に位置するが、両受け用線材部9Bの内寸法よりも短い書籍の場合では、この小幅の書籍の下端を脱着自在に支持する受け部として機能する。
【0028】
前記保持部材6は、図1〜図5、図9〜図11に示すように、書籍受け枠Cの背凭れ用線材部9Aとの間に書籍受け板5を上下又は左右方向から抜き差し自在に保持するための凹部13を形成する状態で前記両受け用線材部9Bの後端部にわたって固着された正面視略下向きコの字状の線材部9Dから構成されているとともに、この凹部形成用線材部9Dは、背凭れ用線材部9Aと同一の傾斜に構成されている。
【0029】
〔第2実施形態〕
上述の第1実施形態では、前記上側ベース用線材部7Aの両前端近傍箇所には、書籍受け枠Cを格納姿勢から書籍受止め姿勢に切換え操作したとき、書籍受け枠Cの両受け用線材部9Bが上方から当接する平面視略Uの字状の姿勢規制部12を固着したが、図12、図13に示すように、前記書籍受け枠Cの凹部形成用線材部9Dの両下端部に、ベース枠Aの上側ベース用線材部7Aに上方から当接して書籍受け枠Cを書籍受止め姿勢に保持する当り部14を折り曲げ形成してもよい。
【0030】
また、この第2実施形態では、前記ベース枠Aの上側ベース用線材部7Aのうち、書籍受止め領域S1に臨む左右の前端側部位と前記書籍受け枠Cの両受け用線材部9Bとが同一又は略同一高さに位置するため、前記ベース枠Aと書籍受け枠Cの両者に、嵌合装着部2の奥側に偏倚した部位で書籍Bの下端を脱着自在に載置支持する受け部4を形成することになる。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
【0031】
〔その他の実施形態〕
(1)上述の実施形態では、嵌合装着部2の奥側に偏倚した部位で書籍Bの下端を脱着自在に載置支持する受け部4を、書籍受け枠C又は書籍受け枠Cとベース枠Aに設けたが、この受け部4をベース枠Aにのみ設けて実施してもよい。
(2)上述の実施形態では、前記書籍受け枠Cの背凭れ部3の前面と保持部材6との間でアクリル樹脂製の書籍受け板5を脱着自在に保持するように構成したが、このような書籍受け板5を設けずに、書籍受け枠Cの背凭れ部3のみで書籍bの背面を受止めるように構成してもよい。
(3)上述の実施形態では、前記ベース枠Aに対して書籍受け枠Cを格納姿勢に切換え操作したとき、ベース枠Aの一部が書籍受け枠Cの書籍受止め領域S1内に入り込むように構成したが、ベース枠A全体が書籍受け枠Cの書籍受止め領域S1内に入り込むように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本願発明の第1実施形態を示し、書籍受止め姿勢にあるときの書見台全体の側面図
【図2】書籍受止め姿勢にあるときの書見台全体の正面図
【図3】書籍受止め姿勢にあるときの書見台全体の平面図
【図4】書籍受止め姿勢にあるときの書見台全体の斜視図
【図5】格納姿勢にあるときの書見台全体の側面図
【図6】ベース枠の平面図
【図7】ベース枠の正面図
【図8】ベース枠の側面図
【図9】書籍受け枠の正面図
【図10】書籍受け枠の平面図
【図11】書籍受け枠の側面図
【図12】本願発明の第2実施形態を示す書見台の要部の斜視図
【図13】第2実施形態を示す書見台全体の側面図
【符号の説明】
【0033】
A ベース枠
B 書籍
C 書籍受け枠
1 板状体
2 嵌合装着部
3 背凭れ部
4 受け部
5 書籍受け板
6 保持部材
7A 上側ベース用線材部
7B 下側ベース用線材部
7C 繋ぎ用線材部
8 軸受け筒
9A 背凭れ用線材部
9B 受け用線材部
9C 繋ぎ用線材部
9D 凹部形成用線材部
13 凹部
14 当り部
【技術分野】
【0001】
本発明は、風呂蓋や机の天板、OA機器用ラックの棚板等の板状体の側辺に対して脱着自在に装着される書見台に関する。
【背景技術】
【0002】
風呂蓋や机の天板等に用いられる書見台としては従来から種々のものが提案されており、その一例を挙げると、例えば、特許文献1に開示されている書見台の場合では、板状体の側辺に対して挾持状態で脱着自在に嵌合装着される嵌合装着部を備えたベース枠と、嵌合装着部の開口先端側に偏倚した部位で書籍の下端を脱着自在に載置支持する受け部及びこれに載置支持された書籍の背面を嵌合装着部の奥側位置ほど上方に位置する傾斜姿勢で受止める背凭れ部を備えた書籍受け枠とを、一本の線材の折り曲げによって一体形成するとともに、前記ベース枠と書籍受け枠との繋ぎ部分には、書籍受け枠の受け部に載置支持された書籍の下端部を押える押え部材を横軸芯周りで揺動自在に取付けてある。
【0003】
また、特許文献2に開示されている書見台の場合では、書籍の背面側を傾斜姿勢で受止める線材製の背凭れ部の下端部を曲げ加工して、横軸の両端を支持するコイル状の軸受け部とそれから背面側に水平に延びる座脚を形成し、前記横軸には、板状体の上面に対して前記座脚とで背凭れ部を所定傾斜姿勢に規制する平面視略コの字状で、かつ、書籍の下端部を載置支持する側面視略L字状に折り曲げ形成された線材製の受け部を、それの両端に巻回形成されたコイル状の筒部を介して取付けてある。
更に、前記横軸には、板状体の上面及び側面に当接可能な側面視略L字状で、かつ、平面視略コの字状に折り曲げ形成された線材製の第1支持体を、それの両端に巻回形成されたコイル状の筒部を介して揺動自在に取付け、この第1支持体には、板状体の下面に当て付け可能な平面視略Uの字状に折り曲げ形成された線材製の第2支持体を、それの両端に巻回形成されたコイル状の筒部を介して揺動自在に取付けるとともに、第2支持体を第1支持体側に近接揺動付勢するコイルスプリングを設け、前記両支持体とコイルスプリングとをもって、板状体の側辺に対してそれの板面方向に沿う方向から挾持状態で脱着自在に嵌合装着される嵌合装着部を構成していた。
【0004】
【特許文献1】登録実用新案第27324号公報
【特許文献2】実公昭9−508号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前者の書見台の場合は、書籍受け枠を構成する背凭れ部が、ベース枠を構成する嵌合装着部の開口先端側に偏倚した部位を最下端とする傾斜姿勢に形成されているため、例えば、風呂蓋に使用する場合では、使用者とは反対側の風呂蓋の側辺に書籍受け枠を嵌合装着しなければならず、その結果、使用者から最も離れた位置に書籍が受止められることになり、書籍が読み辛くなるとともに、ベース枠と書籍受け枠とが一体形成されているために非使用時においても嵩張り易い。
【0006】
後者の書見台の場合も、背凭れ部が、嵌合装着部の開口先端側に偏倚した部位を最下端とする傾斜姿勢に形成されているため、使用者から最も離れた反対側の板状体の側辺に書籍受け枠を嵌合装着しなければならない不便さがあるとともに、非使用時においても、両支持体を揺動操作しても余り小さくならず、格納面で改善の余地がある。
本発明は、上述の実状に鑑みて為されたものであって、その主たる課題は、お風呂で使用する場合でも、書籍を最も見易く取り扱い易い状態で載置支持することができるとともに、非使用時にはコンパクトに格納することのできる書見台を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明による第1の特徴構成は、板状体の側辺に対して挾持状態で脱着可能に嵌合装着される嵌合装着部を備えたベース枠に、書籍の背面側を嵌合装着部の開口先端側ほど上方に位置する傾斜姿勢で受止める背凭れ部を備えた書籍受け枠を取付けるとともに、前記ベース枠又は書籍受け枠若しくはこれら両者には、嵌合装着部の奥側に偏倚した部位で書籍の下端を脱着自在に載置支持する受け部を形成し、更に、前記ベース枠に対して書籍受け枠を揺動自在に連結して、ベース枠の上部に書籍受け枠が所定姿勢で起立する書籍受止め姿勢と、ベース枠の少なくとも一部が書籍受け枠の書籍受止め領域内に入り込む状態でベース枠を背凭れ部側に近接揺動させた格納姿勢に切換え自在に構成してある点にある。
【0008】
上記特徴構成によれば、例えば、板状体の一例である風呂蓋に使用する場合、使用者に最も近接する風呂蓋の手前側の側辺に対してベース枠の嵌合装着部を嵌合装着することにより、嵌合装着部の弾性挾持力でベース枠を確実に装着することができるとともに、この状態では、書籍受け枠の受け部が嵌合装着部の奥側である手前側に位置し、かつ、背凭れ部が嵌合装着部の開口先端側ほど上方に位置する傾斜姿勢、つまり、使用者から遠ざかるほど上方に位置する傾斜姿勢にあるから、書籍受け枠の受け部及び背凭れ部に書籍を載置した状態では、書籍が使用者に近い見易い位置でかつ取り扱い易い位置で対面することになる。
【0009】
しかも、前記ベース枠に対して書籍受け枠を揺動操作することにより、ベース枠の上部に書籍受け枠が所定姿勢で起立する書籍受止め姿勢と、ベース枠の少なくとも一部が書籍受け枠の書籍受止め領域内に入り込む状態で背凭れ部側に近接揺動させた格納姿勢とに切換えることができるから、書籍受け枠の書籍受止め領域を格納空間に利用してコンパクトに格納することができる。
【0010】
従って、お風呂で使用する場合でも、書籍を最も見易く取り扱い易い状態で載置支持することができるとともに、非使用時にはコンパクトに格納することができる。
【0011】
本発明による第2の特徴構成は、前記書籍受け枠に、背凭れ部の前面との間で書籍受け板を脱着自在に保持する保持部材が設けられている点にある。
【0012】
上記特徴構成によれば、書籍受け枠の背凭れ部と保持部材との間に装着される書籍受け板により、大きさや形状等の異なる複数種類の書籍を背凭れ部の前面に沿った傾斜姿勢で確実に受止めることができる。
【0013】
本発明による第3の特徴構成は、前記書籍受け枠が、下向き開口形状に折り曲げられた背凭れ部を構成する線材部と、この背凭れ用線材部の両下端から前方に延出された受け部を構成する左右一対の線材部と、この両受け用線材部の前端同士を繋ぐ線材部とからなり、前記繋ぎ用線材部には、受け用線材部に載置支持された書籍の前方側への脱落移動を阻止する落ち止め部が上方に屈曲形成されている点にある。
【0014】
上記特徴構成によれば、前記書籍受け枠の背凭れ部及び受け部を背凭れ用線材及び一対の受け用線材部をもって構造面で簡素に製作することができるとともに、両受け用線材部の前端同士を繋ぐ線材部を利用して、受け用線材部に載置支持された書籍の前方側への脱落移動を阻止する落ち止め部を屈曲形成することができるから、書見台をコスト面で有利に製作することができる。
【0015】
本発明による第4の特徴構成は、前記ベース枠は、板状体の端部に対する嵌合空間を隔てて上下で相対向する平面視前方開口形状のベース用線材部と、両ベース用線材部の上下方向で相対向する端部同士を繋ぐ一対の?ぎ用線材部とからなり、上側ベース用線材部の前端側には、前記書籍受け枠の繋ぎ用線材部を水平軸芯周りで揺動自在に支承する軸受け筒が設けられている点にある。
【0016】
上記特徴構成によれば、ベース枠を上下一対のベース用線材部と一対の?ぎ用線材部をもって構造面で簡素に製作することができるとともに、上側ベース用線材部の前端側に設けられた軸受け筒をもって、書籍受け枠の繋ぎ用線材部を水平軸芯周りで揺動自在に支承するための軸受部を構成することができるから、書見台をコスト面及びコスト面で有利に製作することができる。
【0017】
本発明による第5の特徴構成は、前記保持部材が、書籍受け枠の両受け用線材部の後端側に、背凭れ用線材部との間に書籍受け板を抜き差し自在に保持するための凹部を形成する状態で設けられた線材部から構成されているとともに、前記凹部形成用線材部には、ベース枠の上側線材部に当接して書籍受け枠を書籍受止め姿勢に保持する当り部が形成されている点にある。
【0018】
上記特徴構成によれば、前記保持部材を、書籍受け枠の両受け用線材部の後端側に設けられた凹部形成用線材部をもって構造面で簡素に製作することができるとともに、この凹部形成用線材部を利用して、書籍受け枠を書籍受止め姿勢に保持する当り部を形成することができ、書見台をコスト面及び構造面で有利に製作することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
〔第1実施形態〕
図1〜図11は、風呂蓋や机の天板、OA機器用ラックの棚板等の板状体1の側辺に対して脱着自在に装着される書見台を示し、板状体1の側辺に対してそれの板面方向に沿う方向から挾持状態で脱着可能に嵌合装着される嵌合装着部2を備えた金属線材製のベース枠Aに、書籍Bの背面側を嵌合装着部2の開口先端側ほど上方に位置する傾斜姿勢で受止める背凭れ部3を備えた金属線材製の書籍受け枠Cが取付けられているとともに、前記書籍受け枠Cには、嵌合装着部2の奥側に偏倚した部位で書籍Bの下端を脱着自在に載置支持する受け部4が形成されている。
【0020】
更に、前記ベース枠Aの嵌合装着部2における上側の最奥端近傍箇所、換言すれば、板状体1に装着したときに使用者側となる前端近傍箇所に対して書籍受け枠Cが横軸芯周りで揺動自在に連結されていて、ベース枠Aの上部に書籍受け枠Cが所定傾斜姿勢で起立する書籍受止め姿勢と、ベース枠Aの少なくとも一部が書籍受け枠Cの書籍受止め領域S1内に入り込む状態でベース枠Aを背凭れ部3側に近接揺動させた格納姿勢に切換え自在に構成されているとともに、前記書籍受け枠Cには、背凭れ部3の前面との間で透明なアクリル樹脂製の書籍受け板5を脱着自在に保持する金属線材製の保持部材6が固着されている。
【0021】
前記書籍受け枠Cは、図1〜図5、図9〜図11に示すように、正面視ほほ略コの字状の下向き開口形状に折り曲げられた背凭れ部3を構成する線材部9Aと、この背凭れ用線材部9Aの両下端から前方に延出された受け部4を構成する左右一対の線材部9Bと、この両受け用線材部9Bの前端同士を左右方向で繋ぐ線材部9Cとからなり、前記繋ぎ用線材部9Cの左右両側部分には、左右一対の受け用線材部9Bに載置支持された書籍Bの前方側への脱落移動を阻止する正面視略下向くUの字状の落ち止め部10が上方に屈曲形成されている。
【0022】
前記繋ぎ用線材部9Cのうち、両落ち止め部10と両受け用線材部9Bとの間に左右の水平方向に沿って位置する線材部分が、ベース枠Aの嵌合装着部2における上側の前端近傍箇所に対して揺動自在に枢支される揺動支点軸部11に構成されている。
【0023】
また、前記背凭れ用線材部9Aの左右方向での内寸法W1及び両受け用線材部9B間の内寸法W1は、ベース枠Aの両ベース用線材部7A,7Bの左右方向での外寸法W2よりも大に構成されているとともに、前記両落ち止め部10の左右方向での外寸法W3は、ベース枠Aの両ベース用線材部7A,7Bの左右方向での内寸法W4よりも小に構成され、更に、前記揺動支点軸部11から保持部材6までの最大回動半径R1が、揺動支点軸部11からベース枠Aの下側ベース用線材部7Bの前端までの半径R2よりも大に構成されていて、ベース枠Aに対する書籍受け枠Cの書籍受止め姿勢又は格納姿勢への揺動操作時にベース枠Aの構成部材と書籍受け枠Cの構成部材とが相互に干渉しないように構成されている。
【0024】
前記ベース枠Aは、図1〜図8に示すように、板状体1の側辺に対する嵌合空間S2を隔てて上下で相対向する平面視略コの字状に折り曲げ形成された前方開口形状のベース用線材部7A,7Bと、両ベース用線材部7A,7Bの上下方向で相対向する前端部同士を繋ぐ一対の繋ぎ用線材部7C,7Cとを一本の金属線材の折り曲げ加工によって一体形成してなる。
【0025】
更に、前記上側ベース用線材部7Aの両前端近傍箇所には、前記書籍受け枠Cの両揺動支点軸部11を水平軸芯周りで揺動自在に支承する軸受け筒8と、書籍受け枠Cを格納姿勢から書籍受止め姿勢に切換え操作したとき、書籍受け枠Cの両受け用線材部9Bが上方から当接してベース枠Aの上面側に所定傾斜姿勢で起立する書籍受止め姿勢に保持する平面視略Uの字状に折り曲げ形成された金属線材製の姿勢規制部12が固着されている。
【0026】
前記ベース枠Aの下側ベース用線材部7Bは、その先端側ほど上側ベース用線材部7Aに近接する傾斜姿勢に構成されていて、嵌合装着部2の開口先端側の上下嵌合寸法が奥側の上下嵌合寸法よりも狭く構成することにより、厚みの異なる複数種類の板状体1でも確実に挾持保持できるように構成されている。
【0027】
また、前記ベース枠Aの上側ベース用線材部7Aのうち、書籍受止め領域S1に臨む左右の前端側部位は、書籍受け枠Cの両受け用線材部9Bよりも線材径の分だけ下方に位置するが、両受け用線材部9Bの内寸法よりも短い書籍の場合では、この小幅の書籍の下端を脱着自在に支持する受け部として機能する。
【0028】
前記保持部材6は、図1〜図5、図9〜図11に示すように、書籍受け枠Cの背凭れ用線材部9Aとの間に書籍受け板5を上下又は左右方向から抜き差し自在に保持するための凹部13を形成する状態で前記両受け用線材部9Bの後端部にわたって固着された正面視略下向きコの字状の線材部9Dから構成されているとともに、この凹部形成用線材部9Dは、背凭れ用線材部9Aと同一の傾斜に構成されている。
【0029】
〔第2実施形態〕
上述の第1実施形態では、前記上側ベース用線材部7Aの両前端近傍箇所には、書籍受け枠Cを格納姿勢から書籍受止め姿勢に切換え操作したとき、書籍受け枠Cの両受け用線材部9Bが上方から当接する平面視略Uの字状の姿勢規制部12を固着したが、図12、図13に示すように、前記書籍受け枠Cの凹部形成用線材部9Dの両下端部に、ベース枠Aの上側ベース用線材部7Aに上方から当接して書籍受け枠Cを書籍受止め姿勢に保持する当り部14を折り曲げ形成してもよい。
【0030】
また、この第2実施形態では、前記ベース枠Aの上側ベース用線材部7Aのうち、書籍受止め領域S1に臨む左右の前端側部位と前記書籍受け枠Cの両受け用線材部9Bとが同一又は略同一高さに位置するため、前記ベース枠Aと書籍受け枠Cの両者に、嵌合装着部2の奥側に偏倚した部位で書籍Bの下端を脱着自在に載置支持する受け部4を形成することになる。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
【0031】
〔その他の実施形態〕
(1)上述の実施形態では、嵌合装着部2の奥側に偏倚した部位で書籍Bの下端を脱着自在に載置支持する受け部4を、書籍受け枠C又は書籍受け枠Cとベース枠Aに設けたが、この受け部4をベース枠Aにのみ設けて実施してもよい。
(2)上述の実施形態では、前記書籍受け枠Cの背凭れ部3の前面と保持部材6との間でアクリル樹脂製の書籍受け板5を脱着自在に保持するように構成したが、このような書籍受け板5を設けずに、書籍受け枠Cの背凭れ部3のみで書籍bの背面を受止めるように構成してもよい。
(3)上述の実施形態では、前記ベース枠Aに対して書籍受け枠Cを格納姿勢に切換え操作したとき、ベース枠Aの一部が書籍受け枠Cの書籍受止め領域S1内に入り込むように構成したが、ベース枠A全体が書籍受け枠Cの書籍受止め領域S1内に入り込むように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本願発明の第1実施形態を示し、書籍受止め姿勢にあるときの書見台全体の側面図
【図2】書籍受止め姿勢にあるときの書見台全体の正面図
【図3】書籍受止め姿勢にあるときの書見台全体の平面図
【図4】書籍受止め姿勢にあるときの書見台全体の斜視図
【図5】格納姿勢にあるときの書見台全体の側面図
【図6】ベース枠の平面図
【図7】ベース枠の正面図
【図8】ベース枠の側面図
【図9】書籍受け枠の正面図
【図10】書籍受け枠の平面図
【図11】書籍受け枠の側面図
【図12】本願発明の第2実施形態を示す書見台の要部の斜視図
【図13】第2実施形態を示す書見台全体の側面図
【符号の説明】
【0033】
A ベース枠
B 書籍
C 書籍受け枠
1 板状体
2 嵌合装着部
3 背凭れ部
4 受け部
5 書籍受け板
6 保持部材
7A 上側ベース用線材部
7B 下側ベース用線材部
7C 繋ぎ用線材部
8 軸受け筒
9A 背凭れ用線材部
9B 受け用線材部
9C 繋ぎ用線材部
9D 凹部形成用線材部
13 凹部
14 当り部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
板状体の側辺に対して挾持状態で脱着可能に嵌合装着される嵌合装着部を備えたベース枠に、書籍の背面側を嵌合装着部の開口先端側ほど上方に位置する傾斜姿勢で受止める背凭れ部を備えた書籍受け枠を取付けるとともに、前記ベース枠又は書籍受け枠若しくはこれら両者には、嵌合装着部の奥側に偏倚した部位で書籍の下端を脱着自在に載置支持する受け部を形成し、更に、前記ベース枠に対して書籍受け枠を揺動自在に連結して、ベース枠の上部に書籍受け枠が所定姿勢で起立する書籍受止め姿勢と、ベース枠の少なくとも一部が書籍受け枠の書籍受止め領域内に入り込む状態でベース枠を背凭れ部側に近接揺動させた格納姿勢に切換え自在に構成してある書見台。
【請求項2】
前記書籍受け枠には、背凭れ部の前面との間で書籍受け板を脱着自在に保持する保持部材が設けられている請求項1記載の書見台。
【請求項3】
前記書籍受け枠が、下向き開口形状に折り曲げられた背凭れ部を構成する線材部と、この背凭れ用線材部の両下端から前方に延出された受け部を構成する左右一対の線材部と、この両受け用線材部の前端同士を繋ぐ線材部とからなり、前記繋ぎ用線材部には、受け用線材部に載置支持された書籍の前方側への脱落移動を阻止する落ち止め部が上方に屈曲形成されている請求項1又は請求項2記載の書見台。
【請求項4】
前記ベース枠は、板状体の端部に対する嵌合空間を隔てて上下で相対向する平面視前方開口形状のベース用線材部と、両ベース用線材部の上下方向で相対向する端部同士を繋ぐ一対の繋ぎ用線材部とからなり、上側ベース用線材部の前端側には、前記書籍受け枠の繋ぎ用線材部を水平軸芯周りで揺動自在に支承する軸受け筒が設けられている請求項3記載の書見台。
【請求項5】
前記保持部材が、書籍受け枠の両受け用線材部の後端側に、背凭れ用線材部との間に書籍受け板を抜き差し自在に保持するための凹部を形成する状態で設けられた線材部から構成されているとともに、前記凹部形成用線材部には、ベース枠の上側線材部に当接して書籍受け枠を書籍受止め姿勢に保持する当り部が形成されている請求項4記載の書見台。
【請求項1】
板状体の側辺に対して挾持状態で脱着可能に嵌合装着される嵌合装着部を備えたベース枠に、書籍の背面側を嵌合装着部の開口先端側ほど上方に位置する傾斜姿勢で受止める背凭れ部を備えた書籍受け枠を取付けるとともに、前記ベース枠又は書籍受け枠若しくはこれら両者には、嵌合装着部の奥側に偏倚した部位で書籍の下端を脱着自在に載置支持する受け部を形成し、更に、前記ベース枠に対して書籍受け枠を揺動自在に連結して、ベース枠の上部に書籍受け枠が所定姿勢で起立する書籍受止め姿勢と、ベース枠の少なくとも一部が書籍受け枠の書籍受止め領域内に入り込む状態でベース枠を背凭れ部側に近接揺動させた格納姿勢に切換え自在に構成してある書見台。
【請求項2】
前記書籍受け枠には、背凭れ部の前面との間で書籍受け板を脱着自在に保持する保持部材が設けられている請求項1記載の書見台。
【請求項3】
前記書籍受け枠が、下向き開口形状に折り曲げられた背凭れ部を構成する線材部と、この背凭れ用線材部の両下端から前方に延出された受け部を構成する左右一対の線材部と、この両受け用線材部の前端同士を繋ぐ線材部とからなり、前記繋ぎ用線材部には、受け用線材部に載置支持された書籍の前方側への脱落移動を阻止する落ち止め部が上方に屈曲形成されている請求項1又は請求項2記載の書見台。
【請求項4】
前記ベース枠は、板状体の端部に対する嵌合空間を隔てて上下で相対向する平面視前方開口形状のベース用線材部と、両ベース用線材部の上下方向で相対向する端部同士を繋ぐ一対の繋ぎ用線材部とからなり、上側ベース用線材部の前端側には、前記書籍受け枠の繋ぎ用線材部を水平軸芯周りで揺動自在に支承する軸受け筒が設けられている請求項3記載の書見台。
【請求項5】
前記保持部材が、書籍受け枠の両受け用線材部の後端側に、背凭れ用線材部との間に書籍受け板を抜き差し自在に保持するための凹部を形成する状態で設けられた線材部から構成されているとともに、前記凹部形成用線材部には、ベース枠の上側線材部に当接して書籍受け枠を書籍受止め姿勢に保持する当り部が形成されている請求項4記載の書見台。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2007−68629(P2007−68629A)
【公開日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−256398(P2005−256398)
【出願日】平成17年9月5日(2005.9.5)
【出願人】(000100850)アイセン工業株式会社 (33)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年9月5日(2005.9.5)
【出願人】(000100850)アイセン工業株式会社 (33)
【Fターム(参考)】
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