説明

替芯ケース

【課題】操作ボタンなどの操作部を操作することで、自動的に蓋体が開いて替芯を取り出すことができる替芯ケースを提供すること。
【解決手段】開口部11が形成され替芯が収容可能なケース本体10に対して、スライド可能に支持されたスライダー21を介してカバー部材20が前記開口部11を開閉可能となるように配置されている。前記スライダー21はスプリング40により突出方向に付勢されており、スライダーがケース本体内に収容された状態において、前記スプリングによるスライダーの突出動作を阻止してロック状態にするロック機構が具備されている。
ケース本体10の側壁に配置された押しボタン31を操作することで、ロック機構のロック状態を解除することができ、前記スプリングの付勢力によりスライダー21を介してカバー部材20を解放することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、シャープペンシル用の替芯を収容する替芯ケースに関する。
【背景技術】
【0002】
シャープペンシル用の替芯ケースは、一般的に複数本の替芯を収容し長手方向の上端部に開口部が形成された偏平な箱型形状のケース本体と、前記開口部にスライド可能に取り付けられて、当該開口部を開閉する蓋体とにより構成されている。
【0003】
例えば特許文献1には、ケース本体の長手方向の上端部に形成された開口部に沿ってスライド動作が可能な板状の蓋体が備えられた替芯ケースが開示されている。
すなわち、前記特許文献1に開示された替芯ケースにおいては、前記蓋体はケース本体の長手方向に対して直交する方向にスライドするように構成されており、ケース本体の開口部に内側に突出する凸部が形成され、前記蓋体の側面にはスライド方向に形成されたスリット状の溝部が形成されている。
【0004】
そして、蓋体の側面に形成された前記スリット状の溝部に、ケース本体側に形成された前記凸部を嵌め込むようにして両者を組み合わせることで、前記したように蓋体がケース本体の長手方向に対して直交する方向にスライドするように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−30136号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、前記特許文献1に開示の替芯ケースの構成を含めて、この種の替芯ケースの大多数は、ケース本体の長手方向の上端部に形成された開口部に沿って、蓋体をスライド可能に取り付けたものが提供されている。
したがって、蓋体の開閉は指先で蓋体をスライド動作させるものであり、機能上において格別な差別化を図ることは難しい。
【0007】
それ故、この種の替芯ケースにおいては、人目を引くような特異な構成ならびに蓋体の開閉機能等を採用することが重要であり、これが店頭等においてユーザーが製品を選択する上で大きなウエイトを占めることになる。
【0008】
この発明は、従来の替芯ケースにおける前記した一般的な蓋体のスライド動作とは異なり、例えば操作ボタンを操作することで、自動的に蓋体が開いて替芯を取り出すことができる高級感を有しかつ人目を引くことができる替芯ケースを提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記した課題を解決するためになされたこの発明にかかる替芯ケースは、一部に開口部が形成され、複数本の替芯が収容可能な空間部を備えたケース本体と、前記ケース本体内に収容された状態とケース本体から突出した状態との間で、前記ケース本体に対してスライド可能に支持されたスライダーと、前記スライダーの突出側端部に形成され、前記スライダーがケース本体内に収容された状態において前記開口部を閉塞し、前記スライダーがケース本体から突出した状態において前記開口部を解放するカバー部材と、前記ケース本体内に収容され、前記スライダーをケース本体から突出した状態に付勢するスプリングと、前記スライダーがケース本体内に収容された状態において、前記スプリングによるスライダーの突出動作を阻止してロック状態にするロック機構と、前記ケース本体の一部に配置され、前記ロック機構のロック状態を解除することで、前記スライダーを前記スプリングの付勢力により突出させた状態に解放する操作部とを具備した点に特徴を有する。
【0010】
この場合、前記ロック機構は、好ましくは前記スライダーの一部に形成された係止部と、前記操作部の操作に連動して移動する突起部とにより構成され、前記操作部の操作によって前記スライダーに形成された係止部に対する前記突起部の係合を解除するように構成される。また、前記操作部は、ケース本体の一部に配置された押しボタンにより構成される。
【0011】
この場合、前記押しボタンは、U字状に成形されて両脚部の間でばねの復元性を持たせたU字状部材の一方の脚部に前記突起部と共に一体に成形され、前記押しボタンの先端部が前記ケース本体に貫通して形成されたボタン露出孔よりケースの外側に向かって配置され、前記U字状部材が前記スライダーの中央部を貫通するようにして形成されたU字状部材の挿入スリット内に収容された構成を好適に採用することができる。
【0012】
一方、前記スライダーは、ケース本体内に形成されたスライダー収容室内にスライド可能に収容され、前記スライダーの一部に弾性部材が取り付けられると共に、前記スライダーのスライダー収容室内の移動により、前記弾性部材がスライダー収容室の壁面に摺動するように構成されていることが望ましい。
【0013】
そして、好ましい形態においては、前記弾性部材がOリングにより構成され、前記Oリングが前記スライダーの中央部を貫通するように形成されたOリング収容スリット内に収容され、当該スリットから突出する前記Oリングの両端部が、前記スライダー収容室の壁面に摺動するように構成される。この場合、前記Oリングが、シリコンゴムにより成形されていることが望ましい。
【発明の効果】
【0014】
前記した構成の替芯ケースによると、スライダーの突出側端部に、ケース本体に形成された開口部を開閉するカバー部材が形成され、ケース本体の一部に配置された押しボタン等による操作部の操作により、スプリングの付勢力によりスライダーを突出させて、カバー部材による前記開口部の閉塞を解くことができる。これにより、必要に応じて前記スプリングの付勢力を利用して自動的に開口部を解放することが可能となる。
したがって、ケース本体の開口部を覆う蓋体を指先でスライド動作させて替芯を取り出す従来のものの構成に比較して、高級感を有しかつ人目を引くことができる替芯ケースを提供することができる。
【0015】
また、前記スライダーは、ケース本体内に形成されたスライダー収容室内にスライド可能に収容され、スライダーの一部に取り付けられた弾性部材が、スライダー収容室の壁面に摺動するように構成されているので、前記押しボタン等による操作部の操作により、ゆっくりとした動きを伴って前記開口部を解放することができる。
よって、ケース開口部の解放動作が円滑にかつ趣のある動作を伴ってなされる特異な替芯ケースを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】この発明に係る替芯ケースの外観構成を示した斜視図である。
【図2】図1に示す替芯ケースにおいてカバー部材を解放した状態の斜視図である。
【図3】尾栓体を取り外した状態のケース本体の正面図および断面図である。
【図4】図1に示す替芯ケースを互いに直交する方向で切断した状態を示す縦断面図である。
【図5】図2に示すカバー部材を解放した状態における替芯ケースを互いに直交する方向で切断した状態を示す縦断面図である。
【図6】スライダーとカバー部材の構成を示した正面図および断面図である。
【図7】操作部を構成するU字状部材を拡大して示した正面図および側面図である。
【図8】この発明に係る替芯ケースの他の実施の形態を示した斜視図である。
【図9】図8に示す替芯ケースにおいてカバー部材を解放した状態の斜視図である。
【図10】図8に示す替芯ケースにおいてカバー部材を解放した状態の縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、この発明にかかる替芯ケースの第1の実施の形態について、図1〜7に基づいて説明する。
図1および図2に示したようにこの発明にかかる替芯ケース1は、その外観が偏平な直方体状に形成されたケース本体10と、このケース本体10の長手方向の端部(上端部)に形成された開口部11を開閉するカバー部材20が備えられている。
【0018】
図3は、ケース本体10に取り付けられた尾栓体12を取り外した状態のケース本体10を示したものであり、(a)は正面図、(b)は(a)におけるA−A線より矢印方向に視た状態の断面図、(c)は(b)におけるB−B線より矢印方向に視た状態の断面図である。
【0019】
図3(a)に示したようにケース本体10の上端部近傍には、後述する操作部として機能する押しボタン31の先端部が突出されるボタン露出孔13が形成されている。
また、ケース本体10内には、図3(b),(c)に示されたとおり、替芯が収容される空間部14と、この空間部14に隣接して後述するスライダー21をスライド可能に収容するスライダー収容室15が形成されている。
なお、前記スライダー収容室15は、天面側と底面側とにおける円筒状の内径が異なり、底面側がわずかに大径になされている。
【0020】
そして、スライダー収容室15の上下方向のほぼ中央位置において両者の内周面をつなぐテーパー面16が形成されており、このテーパー面16がスライダー収容室15の軸芯に対して5度程度の傾斜面になされている。
【0021】
図4(a),(b)および図5(a),(b)は、後述する円柱状に形成されたスライダー21の軸芯が通る位置において切断した状態の替芯ケース1の断面図であり、このスライダー21とこれに一体成形されたカバー部材20の形態が図6に示されている。
なお、図6(a)はスライダーとカバー部材の一体成型品の正面図であり、図6(b)は図6(a)におけるC−C線から矢印方向に視た状態の断面図である。
【0022】
図6に示すように、この実施の形態においてはスライダー21とカバー部材20とは、前記したとおり樹脂素材により一体成形されている。そして、スライダー21は前記したとおり円柱状に成形され、このスライダー21の上端部に、前記カバー部材20がL字状を形成するように一体成形されている。
【0023】
前記スライダー21には、後述するU字状部材30が挿入されるスリット22と、その軸方向の下部に後述する弾性部材としてのOリング50が挿入されるスリット23が備えられている。さらに前記したU字状部材が挿入されるスリット22を跨ぐようにして連結されて係止部24が形成されている。
【0024】
図7は、前記したU字状部材を拡大して示したものであり、このU字状部材30は、樹脂素材をU字状に成形することにより中央の屈曲部を介した両脚部の間で、ばねの復元性を持たせている。
そして、U字状部材30を構成する一方の脚部の先端部には、前記した操作部を構成する押しボタン31が外向きに一体成形されており、同脚部における中央の屈曲部寄りには、さらに突起部32が外向きに一体成形されている。
なお、前記突起部32における押しボタン31の形成側が、前記脚部に対して直角を形成するようにして外側に立ち上がり、突起部32における中央の屈曲部側が、前記脚部に対して鈍角を形成するように傾斜面になされている。
【0025】
斯くして、図4および図5は、前記した各部材を利用して替芯ケース1を組み立てた場合の替芯ケースの内部構成を示した断面図である。
替芯ケース1を組み立てる場合には、まず、前記した尾栓体12が取り付けられた状態のケース本体10における前記スライダー収容室15内に、コイル状のスプリング40を挿入する。
【0026】
続いて、前記スライダー21に形成されたスリット23内にOリング50を挿入し、さらにスライダー21に形成されたスリット22内に前記したU字状部材30を挿入する。
この場合、前記U字状部材30の中央の屈曲部が、前記カバー部材20側に向くように、かつU字状部材30の外向きの突起部32が、スライダー21に形成された係止部24に向くようにしてスリット22内に挿入する。
【0027】
前記した状態で、前記スライダー21の下端部を、前記ケース本体10のスライダー収容室15内に、前記スプリング40の伸張力に抗して押し込む。
この場合、前記U字状部材30の両脚部を狭めるようにして、前記押しボタン31がスライダー収容室15内に入り込むようにする。
この状態のまま、前記スライダー21をスライダー収容室15内に押し込むことにより、図4に示した状態の替芯ケース1が組み立てられる。
【0028】
すなわち、図4(b)に示されたように、前記U字状部材30に形成された押しボタン31が、ケース本体10に形成されたボタン露出孔13に入り込み、押しボタン31の先端部がケース本体10の外側に若干突出した状態になされる。
また、図4(b)に示されたように、U字状部材30に形成された前記突起部32が、スライダー21に形成された係止部24を乗り越え、カバー部材20が開口部11を閉塞したロック状態になされる。
すなわち、U字状部材30に形成された前記突起部32とスライダー21に形成された係止部24とは、ロック機構を構成している。
【0029】
図4に示すように、ロック状態になされてカバー部材20がケース本体10の開口部11を閉塞した状態においては、カバー部材20の外形形状がケース本体10の開口部11の外側形状に一致するように、両者の寸棒関係が定められている。
これにより、替芯ケース1の全体の外観構成は、図1に示すように偏平な直方体状になされる。
【0030】
ここで、図1および図4に示す前記したロック状態において、ケース本体10の側壁に配置された操作部としての前記押しボタン31を押圧操作すると、前記U字状部材30が変形して押しボタン31がケース内に後退し、これに伴いU字状部材30に形成された前記突起部32から、スライダー21に形成された係止部24の係合が外れる。
【0031】
これにより、スライダー21は前記したスプリング40の伸張力により、図2および図5に示すようにケース本体10から突出し、カバー部材20はケース本体10の開口部11を解放する。
この時、スライダー21に形成されたスリット23内には、弾性部材としてのOリング50が挿入されており、前記スリット23から突出する前記Oリング50の両端部が、前記スライダー収容室15の壁面に摺動するように作用する。
【0032】
また、前記したとおりスライダー収容室15には、底面側から天面側に向かって縮径するテーパー面16が形成されているので、前記Oリング50はテーパー面16に沿って移動する際に、若干変形しつつスライダー収容室15内を上昇する。これによりカバー部材20がケース本体10の開口部11をゆっくりとした動きを伴って解放するように動作する。
【0033】
このような動作の信頼性を高めるには、前記Oリング50にシリコンゴム、特にオイルブリード性のシリコンゴムを用いることが望ましい。
前記したシリコンゴムは、耐熱性、耐候性、耐久性等に優れており、またオイルブリード性のシリコンゴムを用いた場合には、シリコンオイルが表面にブリードし、スライダー21の摺動動作をより円滑に行わせることが可能となる。
さらに組み立て時においても、前記オイルブリードの作用により、Oリングの摺動部に潤滑油を別に塗布する工程も省略することができる。
【0034】
図2および図5に示したように、カバー部材20がケース本体10の開口部11を解放した状態において、替芯ケース1をほぼ水平状態に傾けると、空間部14に収容された替芯が開口部11から出て、替芯の先端部がカバー部材20に当たった状態になされる。この状態で、指先等で必要な量の替芯を取り出すことができる。
【0035】
斯くして、ケース本体10の開口部11をカバー部材20によって閉じる場合には、カバー部材20を前記開口部11に向かって押し込むことで、スライダー21は前記収容室15内に入り込み、スライダー21に形成された係止部24が、U字状部材30に形成された前記突起部32を乗り越え、これにより図1および図4に示したロック状態になされる。
【0036】
図8〜図10は、この発明にかかる替芯ケースの第2の実施の形態を示したものである。この図8〜図10においては、すでに説明した図1〜7に示す各部に相当する部分を同一符号で示しており、したがってその詳細な説明は省略する。
なお、この第2の実施の形態においては、ケース本体が中央で縦割りになされた2部品により構成されている。
【0037】
すなわち、ケース本体10は図8に示すように、押しボタン31が配置される側の部材10Aと、底板が一体に形成された部材10Bとにより構成されている。そして、部材10Aに形成された一対の縦方向の凸条部10aが、部材10Bに形成された一対の縦方向の溝部10bにそれぞれ嵌まり込んで、外観が偏平な直方体状のケース本体10が形成されている。
【0038】
加えて、この実施の形態においては、図9および図10に示すようにカバー部材20と一体にプレート26が成形されており、このプレート26はカバー部材20の開閉動作に伴って、ケース本体10を構成する一方の部材10Bの内面に沿って摺動するように構成されている。
すなわち、プレート26が部材10Bの内面に沿って摺動することで、カバー部材20およびスライダー21がケース本体10に対して回転するのを防止するように機能する。
【0039】
以上説明したこの発明に係る替芯ケースの実施の形態によると、前記した発明の効果の欄、並びに発明を実施するための形態を説明する本欄において個々に記載した独自の作用効果を得ることができる。
【0040】
また、以上説明した実施の形態においては、操作部として押しボタン31が採用され、この押しボタン31の押圧操作によりロック状態が外れてカバー部材20が解放されるようになされているが、この押しボタン31に代えて例えば、スライドノブなども採用することができる。
【0041】
さらに前記した実施の形態においては、ロック機構がスライダー21に形成された係止部24と、U字状部材30に形成された突起部32の組み合わせにより構成されているが、ロック機構はこのような特定な構成に限られることはなく、他の同様の機能を果たす構成も採用し得る。
また、実施の形態においては、スライダー21にOリング50を装着して、カバー部材20の解放時の動きを制御するようにしているが、これもOリングに限らず、円盤状のゴムやスポンジ体など他の弾性部材を採用することができる。
【符号の説明】
【0042】
1 替芯ケース
10 ケース本体
11 開口部
12 尾栓体
13 ボタン露出孔
14 替芯収容空間部
15 スライダー収容室
16 テーパー面
20 カバー部材
21 スライダー
22 U字状部材挿入スリット
23 Oリング挿入スリット
24 係止部
30 U字状部材
31 押しボタン(操作部)
32 突起部
40 スプリング
50 Oリング(弾性部材)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一部に開口部が形成され、複数本の替芯が収容可能な空間部を備えたケース本体と、
前記ケース本体内に収容された状態とケース本体から突出した状態との間で、前記ケース本体に対してスライド可能に支持されたスライダーと、
前記スライダーの突出側端部に形成され、前記スライダーがケース本体内に収容された状態において前記開口部を閉塞し、前記スライダーがケース本体から突出した状態において前記開口部を解放するカバー部材と、
前記ケース本体内に収容され、前記スライダーをケース本体から突出した状態に付勢するスプリングと、
前記スライダーがケース本体内に収容された状態において、前記スプリングによるスライダーの突出動作を阻止してロック状態にするロック機構と、
前記ケース本体の一部に配置され、前記ロック機構のロック状態を解除することで、前記スライダーを前記スプリングの付勢力により突出させた状態に解放する操作部と、
を具備したことを特徴とする替芯ケース。
【請求項2】
前記ロック機構は、前記スライダーの一部に形成された係止部と、前記操作部の操作に連動して移動する突起部とにより構成され、前記操作部の操作によって前記スライダーに形成された係止部に対する前記突起部の係合を解除するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載された替芯ケース。
【請求項3】
前記操作部は、ケース本体の一部に配置された押しボタンにより構成されていることを特徴とする請求項2に記載された替芯ケース。
【請求項4】
前記押しボタンは、U字状に成形されて両脚部の間でばねの復元性を持たせたU字状部材の一方の脚部に前記突起部と共に一体に成形され、前記押しボタンの先端部が前記ケース本体に貫通して形成されたボタン露出孔よりケースの外側に向かって配置され、前記U字状部材が前記スライダーの中央部を貫通するようにして形成されたU字状部材の挿入スリット内に収容されていることを特徴とする請求項3に記載された替芯ケース。
【請求項5】
前記スライダーは、ケース本体内に形成されたスライダー収容室内にスライド可能に収容され、前記スライダーの一部に弾性部材が取り付けられると共に、前記スライダーのスライダー収容室内の移動により、前記弾性部材がスライダー収容室の壁面に摺動するように構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載された替芯ケース。
【請求項6】
前記弾性部材がOリングにより構成され、前記Oリングが前記スライダーの中央部を貫通するように形成されたOリング収容スリット内に収容され、当該スリットから突出する前記Oリングの両端部が、前記スライダー収容室の壁面に摺動するように構成されていることを特徴とする請求項5に記載された替芯ケース。
【請求項7】
前記Oリングが、シリコンゴムにより成形されていることを特徴とする請求項6に記載された替芯ケース。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−91432(P2012−91432A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−241817(P2010−241817)
【出願日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【出願人】(000005957)三菱鉛筆株式会社 (692)