説明

有料道路料金管理装置、有料道路料金管理方法、コンピュータプログラム

【課題】料金情報テーブルのデータサイズを低減し、料金計算処理の速度向上と、異種データの記憶による料金処理の多様化を図ることを容易とする。
【解決手段】本装置10では、有料道路に適用する全ての料金情報を特定・抽出すると共に、通行起点及び通行終点を示す施設情報を全て特定・抽出する。次いで、この料金情報において同じ額の料金情報に対して1つの料金特定情報を付し、料金特定情報と料金情報とを関連付けて記憶する料金情報特定テーブルを作成する。また、抽出した施設情報を、通行起点又は通行終点の区別無く同一の施設は1つの施設情報としてまとめ、通行区間が重複することのないように2つの施設情報を組合せてインデックス情報を付し、組み合わせた2つの施設情報に基づき料金情報を特定し、この料金情報に基づき料金特定情報を特定し、インデックス情報と料金特定情報とを関連付けて記憶する料金情報管理テーブルを作成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有料道路の利用において適用される各種利用料金を示す料金情報を記憶する料金管理情報のデータ容量低減を図る技術に係り、詳しくは、データサイズの圧縮効率を高め、データサイズの軽減による料金計算処理の速度向上と、異種データの記憶による料金処理の多様化を図るようにした有料道路料金管理装置、有料道路料金管理方法、及び有料道路料金管理用のプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、移動体の目的地までの到達を支援する経路探索処理を実施する手段として、ナビゲーションシステムが知られている。このナビゲーションシステムは、GPS(Global Positioning System)によって移動体の位置を計測し、この移動体の現在位置情報と道路地図情報とを基に経路探索処理によって推奨移動経路を求め、この推奨移動経路に基づいて移動経路の自動案内(以下、「経路誘導」という。)を行う。たとえば、カーナビゲーション装置(以下、「カーナビ」という。)が搭載された車両では、道路地図情報と車両の現在位置情報とを表示装置(モニタ)上に表示すると共に、目的地までの推奨移動経路を探索して表示装置上に併せて表示することで、視覚によって道順を報知する。また、カーナビには、案内音声の出力によって、聴覚によって道順を報知する機能を備えたものもある。
【0003】
このようなカーナビでは、経路探索処理において算出した経路上に高速道路等の有料道路が存在する場合、この有料道路を利用した場合の通行料金を算出する機能も備える。すなわち、有料道路の入口と出口のすべての組み合わせについて料金情報を記憶する料金管理情報を有する。この料金管理情報は、たとえば図13に示すような料金表情報テーブル、いわゆる三角表として示すことができる。
図13において、有料道路の入口又は出口を示す施設A〜施設Jが示され、各施設間を通行した場合の通行料金がそれぞれ示されている。たとえば、施設Bと施設Dの区間を利用した場合の通行料金は、これらの施設情報の交点から600円として示され、また、施設Dと施設Hの区間を利用した場合の通行料金は、同様に1300円として示されている。なお、施設情報とは、有料道路における発券所や料金所、又はインターチェンジを示す情報をいう。
【0004】
したがって、ナビゲーション装置を備えた車両においては、この車両が有料道路を通過する際において、CD−ROM等の記憶手段に記憶された料金管理情報に基づき、通過した有料道路の通行料金を各施設情報の交点から直接取得(算出)することができるようになっている。
【0005】
ところが、このような有料道路の料金管理情報においては、入口施設情報と出口施設情報との組み合わせごとに料金データを持たなくてはならない。そのため、通行料金が同じである場合であっても利用区間が異なっていれば、同一料金情報を多く含んだものとなっている。たとえば、図13において、施設Aと施設Bの区間、施設Dと施設Eの区間、施設Eと施設Fの区間、施設Fと施設Gの区間、施設Iと施設Jの区間、は何れも300円であり、通行料金が同じであるにもかかわらず利用区間が異なっているため、5つの同一料金情報を記憶するものとなっている。また、施設Aと施設Eの区間、施設Bと施設Fの区間、施設Fと施設Iの区間、施設Gと施設Jの区間は何れも1200円であり、やはり通行料金が同じであるにもかかわらず利用区間が異なっているため、4つの同一料金情報を記憶するものとなっている。したがって、料金管理情報のデータ容量が非常に大きなものとなる。
【0006】
そこで、料金情報の記憶領域の低減を行うようにした手段が提案されている。
たとえば、適用される料金体系が相違する有料道路ごとに料金情報を記憶することにより、記憶容量を低減するようにした技術がある。(特許文献1を参照)。
【特許文献1】特許第3761410号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献1に記載された技術は、同一料金情報に対するデータサイズの低減を図るようにしたものではない。したがって、通行料金の額にかかわらず入口施設情報と出口施設情報との組み合わせごとに料金データを持たなくてはならない。
このように、同一料金情報に対するデータサイズの低減を達成し、データサイズの軽減による料金計算処理の速度向上と、異種データの記憶による料金処理の多様化を図るようにした手段は、現在のところ提案されていない。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みて成されたものであり、料金情報テーブルのデータサイズを低減し、料金計算処理の速度向上と、異種データの記憶による料金処理の多様化を図ることを容易とする仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の有料道路料金管理装置は、有料道路の利用において適用される各種利用料金を示す料金情報を記憶する料金管理情報のデータ容量低減を図るようにした有料道路料金管理装置であって、前記有料道路における、通行起点を示す第1の施設情報と、通行終点を示す第2の施設情報と、前記通行起点から前記通行終点まで通行区間における料金情報と、を有料道路ごとに互いに関連付ける料金管理情報を受け付ける料金管理情報取得手段と、前記料金管理情報取得手段で受け付けた前記料金管理情報より、前記有料道路に適用されている全ての前記料金情報を特定し、抽出する料金情報取得手段と、前記料金情報取得手段で抽出した料金情報において同じ額の料金情報に対して1つの料金特定情報を付し、この料金特定情報と、前記料金情報と、を互いに関連付けて記憶する料金情報特定テーブルを作成する料金情報特定テーブル作成手段と、前記料金管理情報取得手段で受け付けた前記料金管理情報より、前記第1の施設情報及び前記第2の施設情報を全て特定し、抽出する施設情報取得手段と、前記施設情報取得手段で抽出した前記第1の施設情報及び前記第2の施設情報を、通行起点又は通行終点の区別無く同一の施設は1つの施設情報としてまとめると共に、前記通行区間が重複することのないように2つの施設情報を組み合わせ、この組み合わせに対してインデックス情報を付す通行区間組合せ手段と、前記通行区間組合せ手段で組み合わせた2つの施設情報に基づき、前記料金管理情報より料金情報を特定し、この料金情報に基づき、前記料金情報特定テーブル作成手段で作成した前記料金情報特定テーブルを参照して料金特定情報を特定する料金情報特定手段と、前記通行区間組合せ手段での2つの施設情報の組み合わせに対して付したインデックス情報と、前記料金情報特定手段で特定した料金特定情報と、を互いに関連付けてそれぞれ記憶する料金情報管理テーブルを作成する料金情報管理テーブル作成手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の有料道路料金管理装置は、前記料金管理情報において、前記料金情報が、車両の種類を特定する車両区分ごとに設定されているとき、前記料金情報特定手段は、前記料金管理情報より車両区分ごとの料金情報をそれぞれ特定した後、この料金情報に基づき、前記料金情報特定テーブルを参照して前記車両区分ごとの料金特定情報をそれぞれ特定し、前記料金情報管理テーブル作成手段は、前記料金情報特定手段で特定した前記車両区分ごとそれぞれの料金特定情報を通行区間ごとにまとめて通行区間別特定情報を付し、この通行区間別特定情報と、前記車両区分ごとそれぞれの料金特定情報と、を互いに関連付けて記憶する車両区分別料金情報テーブルを作成し、さらに、前記料金特定情報に代えて前記通行区間別特定情報と、前記インデックス情報と、関連付けて記憶する料金情報管理テーブルを作成するものとしても良い。
【0011】
また、本発明の有料道路料金管理装置は、前記料金情報に対して、前記有料道路の利用時間や前記利用料金の支払方法に応じた割引額又は割引率が設定されているとき、前記料金情報特定手段は、前記料金管理情報より料金情報を特定した後、前記割引額又は前記割引率に基づいた割引料金情報を算出し、この割引料金情報に基づき、前記料金情報特定テーブルを参照して料金特定情報を特定し、前記料金情報管理テーブル作成手段は、前記料金情報特定手段で特定した料金特定情報を通行区間ごとにまとめて割引適用特定情報を付し、この割引適用特定情報と、前記料金特定情報と、を互いに関連付けて記憶する割引料金情報テーブルを作成し、さらに、前記割引適用特定情報を、前記インデックス情報と、関連付けて記憶する料金情報管理テーブルを作成するものとしても良い。
【0012】
また、本発明の有料道路料金管理方法は、有料道路料金管理装置において、有料道路の利用において適用される各種利用料金を示す料金情報を記憶する料金管理情報のデータ容量低減を図るようにした有料道路料金管理方法であって、前記有料道路料金管理装置が、前記有料道路における、通行起点を示す第1の施設情報と、通行終点を示す第2の施設情報と、前記通行起点から前記通行終点まで通行区間における料金情報と、を有料道路ごとに互いに関連付ける料金管理情報を受け付ける第1ステップと、前記有料道路料金管理装置において、前記第1ステップで受け付けた前記料金管理情報より、前記有料道路に適用されている全ての前記料金情報を特定し、抽出する第2ステップと、前記有料道路料金管理装置において、前記第2ステップで抽出した料金情報において同じ額の料金情報に対して1つの料金特定情報を付し、この料金特定情報と、前記料金情報と、を互いに関連付けて記憶する料金情報特定テーブルを作成する第3ステップと、前記有料道路料金管理装置において、前記第1ステップで受け付けた前記料金管理情報より、前記第1の施設情報及び前記第2の施設情報を全て特定し、抽出する第4ステップと、前記有料道路料金管理装置において、前記第4ステップで抽出した前記第1の施設情報及び前記第2の施設情報を、通行起点又は通行終点の区別無く同一の施設は1つの施設情報としてまとめると共に、前記通行区間が重複することのないように2つの施設情報を組み合わせ、この組み合わせに対してインデックス情報を付す第5ステップと、前記有料道路料金管理装置において、前記第5ステップで組み合わせた2つの施設情報に基づき、前記料金管理情報より料金情報を特定し、この料金情報に基づき、前記第3ステップで作成した前記料金情報特定テーブルを参照して料金特定情報を特定する第6ステップと、前記有料道路料金管理装置において、前記第5ステップでの2つの施設情報の組み合わせに対して付したインデックス情報と、前記第6ステップで特定した料金特定情報と、を互いに関連付けてそれぞれ記憶する料金情報管理テーブルを作成する第7ステップと、を含むことを特徴とする。
【0013】
また、本発明の有料道路料金管理方法は、前記料金管理情報において、前記料金情報が、車両の種類を特定する車両区分ごとに設定されているとき、前記第6ステップは、前記料金管理情報より車両区分ごとの料金情報をそれぞれ特定した後、この料金情報に基づき、前記料金情報特定テーブルを参照して前記車両区分ごとの料金特定情報をそれぞれ特定し、前記第7ステップは、前記第6ステップで特定した前記車両区分ごとそれぞれの料金特定情報を通行区間ごとにまとめて通行区間別特定情報を付し、この通行区間別特定情報と、前記車両区分ごとそれぞれの料金特定情報と、を互いに関連付けて記憶する車両区分別料金情報テーブルを作成し、さらに、前記料金特定情報に代えて前記通行区間別特定情報と、前記インデックス情報と、関連付けて記憶する料金情報管理テーブルを作成するものとしても良い。
【0014】
また、本発明の有料道路料金管理方法は、前記料金情報に対して、前記有料道路の利用時間や前記利用料金の支払方法に応じた割引額又は割引率が設定されているとき、前記第6ステップは、前記料金管理情報より料金情報を特定した後、前記割引額又は前記割引率に基づいた割引料金情報を算出し、この割引料金情報に基づき、前記料金情報特定テーブルを参照して料金特定情報を特定し、前記第7ステップは、前記第6ステップで特定した料金特定情報を通行区間ごとにまとめて割引適用特定情報を付し、この割引適用特定情報と、前記料金特定情報と、を互いに関連付けて記憶する割引料金情報テーブルを作成し、さらに、前記割引適用特定情報を、前記インデックス情報と、関連付けて記憶する料金情報管理テーブルを作成するものとしても良い。
【0015】
また、本発明のコンピュータプログラムは、有料道路料金管理装置において、有料道路の利用において適用される各種利用料金を示す料金情報を記憶する料金管理情報のデータ容量低減を図ることを実行させるためにコンピュータを、前記有料道路における、通行起点を示す第1の施設情報と、通行終点を示す第2の施設情報と、前記通行起点から前記通行終点まで通行区間における料金情報と、を有料道路ごとに互いに関連付ける料金管理情報を受け付ける手段、受け付けた前記料金管理情報より、前記有料道路に適用されている全ての前記料金情報を特定し、抽出する手段、抽出した前記料金情報において同じ額の料金情報に対して1つの料金特定情報を付し、この料金特定情報と、前記料金情報と、を互いに関連付けて記憶する料金情報特定テーブルを作成する手段、受け付けた前記料金管理情報より、前記第1の施設情報及び前記第2の施設情報を全て特定し、抽出する手段、抽出した前記第1の施設情報及び前記第2の施設情報を、通行起点又は通行終点の区別無く同一の施設は1つの施設情報としてまとめると共に、前記通行区間が重複することのないように2つの施設情報を組み合わせ、この組み合わせに対してインデックス情報を付す手段、組み合わせた前記2つの施設情報に基づき、前記料金管理情報より料金情報を特定し、この料金情報に基づき、作成した前記料金情報特定テーブルを参照して料金特定情報を特定する手段、前記2つの施設情報の組み合わせに対して付した前記インデックス情報と、特定した前記料金特定情報と、を互いに関連付けてそれぞれ記憶する料金情報管理テーブルを作成する手段、として機能させることを特徴とする。
【0016】
さらに、本発明のコンピュータプログラムは、前記料金管理情報において、前記料金情報が、車両の種類を特定する車両区分ごとに設定されているとき、前記コンピュータを、前記料金管理情報より車両区分ごとの料金情報をそれぞれ特定した後、この料金情報に基づき、前記料金情報特定テーブルを参照して前記車両区分ごとの料金特定情報をそれぞれ特定する手段、特定した前記車両区分ごとそれぞれの料金特定情報を通行区間ごとにまとめて通行区間別特定情報を付し、この通行区間別特定情報と、前記車両区分ごとそれぞれの料金特定情報と、を互いに関連付けて記憶する車両区分別料金情報テーブルを作成し、さらに、前記料金特定情報に代えて前記通行区間別特定情報と、前記インデックス情報と、関連付けて記憶する料金情報管理テーブルを作成する手段、としてさらに機能させるものとしても良い。
【0017】
さらに、本発明のコンピュータプログラムは、前記料金情報に対して、前記有料道路の利用時間や前記利用料金の支払方法に応じた割引額又は割引率が設定されているとき、前記コンピュータを、前記料金管理情報より料金情報を特定した後、前記割引額又は前記割引率に基づいた割引料金情報を算出し、この割引料金情報に基づき、前記料金情報特定テーブルを参照して料金特定情報を特定する手段、特定した前記料金特定情報を通行区間ごとにまとめて割引適用特定情報を付し、この割引適用特定情報と、前記料金特定情報と、を互いに関連付けて記憶する割引料金情報テーブルを作成し、さらに、前記割引適用特定情報を、前記インデックス情報と、関連付けて記憶する料金情報管理テーブルを作成する手段、としてさらに機能させるものとしても良い。
【発明の効果】
【0018】
本発明の有料道路料金管理装置は、有料道路に適用する全ての料金情報において同じ額の料金情報に対して1つの料金特定情報を付し、料金特定情報と料金情報とを関連付けて記憶する料金情報特定テーブルを作成する。また、有料道路において通行起点及び通行終点を示す施設情報を、通行起点又は通行終点の区別無く同一の施設は1つの施設情報としてまとめると共に、通行区間が重複することのないように2つの施設情報を組合せてインデックス情報を付し、組み合わせた2つの施設情報に基づき料金情報を特定し、この料金情報に基づき料金特定情報を特定し、インデックス情報と料金特定情報とを関連付けて記憶する料金情報管理テーブルを作成する。ゆえに、同一料金情報に対するデータサイズの低減を達成することができる。
したがって、料金情報テーブルのデータサイズを低減し、料金計算処理の速度向上と、異種データの記憶による料金処理の多様化を図ることを容易とする仕組みを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、図面を参照しながら、本発明に係る有料道路料金管理装置、有料道路料金管理方法、有料道路料金管理用のコンピュータプログラムの一例について説明する。
本発明に係る有料道路料金管理装置(以下、「本装置」という)10は、有料道路の利用において適用される各種利用料金を示す料金情報を記憶する料金管理情報のデータ容量低減を図るようにした装置である。
【0020】
<第1の実施の形態>
図1は、本装置を用いた有料道路料金管理システム(以下、「本システム」という)の一例を示す概略図である。
本システムは、図1に示すように、本装置10と、情報入力装置20によって構成することができる。
情報入力装置20は、本装置10に対して施設情報特定指示の入力や、料金情報特定指示の入力を行なう装置であり、キーボードや、コマンド入力ボタンを選択するマウス等である。
【0021】
次に、本装置10の構成について説明する。
図2は、本装置10の一例を示すブロック構成図である。
本装置10は、図2に示すように、料金管理情報取得部11と、料金情報取得部12と、料金情報特定テーブル作成部13と、施設情報取得部14と、通行区間組合せ部15と、料金情報特定部16と、料金情報管理テーブル作成部17と、制御部Cと、を少なくとも有している。なお、図中の符号Bは、本装置10において制御信号、データ等を伝送するバスである。
【0022】
本装置10は、情報処理装置であればよく、たとえば、机上据え置きタイプのパーソナルコンピュータをはじめ、モバイルタイプのパーソナルコンピュータや、専用デバイスなどで実現される。また、本装置10は、図示しないが、CPU(中央処理装置)、プログラム記憶部、ディスプレイ(モニタ)等の出力装置、補助記憶装置、OS(オペレーティング・システム)、等を有する。
CPUは、プログラム記憶部に記憶されたコンピュータプログラムに従い、本装置10の各構成要素を統制制御し、プログラム処理を実行する手段である。プログラム記憶部は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等で構成され、本装置10が使用する各種コンピュータプログラムを記憶している手段である。
【0023】
料金管理情報取得部11は、有料道路における、通行起点を示す第1の施設情報と、通行終点を示す第2の施設情報と、通行起点から通行終点まで通行区間における料金情報と、を有料道路ごとに互いに関連付ける料金管理情報を受け付ける処理を行う。この料金管理情報は、たとえば所謂SDメモリカードと称されるリムーバブルメディアとしての補助記憶装置や、CD−ROMやDVD−ROM等に保存され、これらから本装置10に取り込む外、インターネット等の通信ネットワークを介してダウンロードすることより受け付けることができる。また、予め本装置10の記憶部に記憶するものとしても構わない。
料金管理情報取得部11は、受け付けた料金管理情報を料金情報取得部12、施設情報取得部14及び料金情報特定部16へ送信する。
【0024】
料金情報取得部12は、料金管理情報取得部11で受け付けた料金管理情報より、有料道路に適用されている全ての料金情報を特定し、抽出する処理を行う。
料金情報取得部12は、抽出した料金情報を料金情報特定テーブル作成部13へ送信する。
【0025】
料金情報特定テーブル作成部13は、料金情報取得部12で抽出した料金情報において同じ額の料金情報に対して1つの料金特定情報を付し、この料金特定情報と、料金情報と、を互いに関連付けて記憶する料金情報特定テーブルTB1を作成する処理を行う。すなわち、料金情報特定テーブル作成部13で作成される料金情報特定テーブルTB1は、有料道路において定められている料金情報と、この料金情報の記憶位置を特定する料金特定情報と、を互いに関連付けて記憶する手段である。ここで、料金特定情報とは、いわゆるオフセット情報である。
このように、同じ額の料金情報に対して1つの料金特定情報を付与して管理することで、同一料金情報に対するデータサイズの低減を図ることができる。
【0026】
図3は、料金情報特定テーブルTB1の構成の一例を示す図である。
たとえば、図3に示す料金情報特定テーブルTB1では、オフセット情報である料金特定情報に基づき、料金情報が特定できることを示している。
したがって、この料金情報特定テーブルTB1により、料金特定情報から有料道路において定められている料金情報が分かるものとなる。
【0027】
施設情報取得部14は、料金管理情報取得部11で受け付けた料金管理情報より、第1の施設情報及び第2の施設情報を全て特定し、抽出する処理を行う。
施設情報取得部14は、抽出した施設情報を通行区間組合せ部15へ送信する。
【0028】
通行区間組合せ部15は、施設情報取得部14で抽出した第1の施設情報及び第2の施設情報を、通行起点又は通行終点の区別無く同一の施設は1つの施設情報としてまとめると共に、通行区間が重複することのないように2つの施設情報を組み合わせ、この組み合わせに対してインデックス情報を付す処理を行う。すなわち、通行起点又は通行終点といった区別を無くすことで、どちらの施設情報が通行起点又は通行終点となっても、同じ2つの施設情報の組み合わせを示すことになる。また、料金表情報中のメモリーアドレスを示すインデックス情報から、同じ通行区間を特定することができることになる。
このように、通行区間が重複することのないように2つの施設情報を組み合わせてインデックス情報を付与して管理することで、入口施設情報と出口施設情報との組み合わせごとに料金データを持つ必要が無く、料金情報に対するデータ量を低減することができる。
通行区間組合せ部15は、組み合わせた通行区間情報を料金情報特定部16へ送信すると共に、インデックス情報を料金情報管理テーブル作成部17へ送信する。
【0029】
料金情報特定部16は、通行区間組合せ部15で組み合わせた通行区間情報に基づき、料金管理情報取得部11で受け付けた料金管理情報より料金情報を特定し、この料金情報に基づき、料金情報特定テーブル作成部13で作成した第1の料金情報特定テーブルTB1を参照して料金特定情報を特定する処理を行う。
料金情報特定部16は、通行区間情報と共に、特定した料金特定情報を料金情報管理テーブル作成部17へ送信する。
【0030】
料金情報管理テーブル作成部17は、通行区間組合せ部15での2つの施設情報の組み合わせに対して付したインデックス情報と、料金情報特定部16で特定した料金特定情報と、を互いに関連付けてそれぞれ記憶する料金情報管理テーブルTB2を作成する処理を行う。すなわち、料金情報管理テーブル作成部17作成される料金情報管理テーブルTB2は、料金情報の記憶位置を特定する料金特定情報と、2つの施設情報の組み合わせを示すインデックス情報と、を互いに関連付けて記憶する手段である。
これにより、同一料金情報に対するデータサイズの低減を図るものとした料金情報特定テーブルTB1の利用と併せて、料金管理情報のデータ容量の低減を効果的に達成することができるものとなる。
【0031】
図4は、第1の料金情報管理テーブルTB2の構成の一例を示す図である。
たとえば、図4に示す料金情報管理テーブルTB2では、入口施設情報と出口施設情報との組み合わせを示すインデックス情報に基づき、料金特定情報(オフセット情報)が特定できることを示している。
したがって、この料金情報管理テーブルTB2により、インデックス情報から有料道路において定められている料金情報の記憶位置を特定する料金特定情報(オフセット情報)が分かるものとなる。
【0032】
制御部Cは、CPU、ROM、RAM等を具備し、本装置10の各構成要素を統制制御し、その処理を実行する。
【0033】
次に、上述した有料道路料金管理方法を実施する本装置10の動作の一例を、図5を参照しながら説明する。図5は、本システムにおける有料道路料金管理処理の一例を示すフローチャートである。
【0034】
まず、料金管理情報取得部11が、有料道路における、通行起点を示す第1の施設情報と、通行終点を示す第2の施設情報と、通行起点から通行終点まで通行区間における料金情報と、を有料道路ごとに互いに関連付けて記憶する料金管理情報を取得する(S10)。すなわち、たとえばSDメモリカードやCD−ROM、DVD−ROM等から料金管理情報を本装置10に取り込む。
【0035】
次いで、料金情報取得部12が、料金管理情報取得部11で受け付けた料金管理情報より、有料道路に適用されている全ての前記料金情報を特定し、抽出する(S20)。
また、料金情報特定テーブル作成部13が、料金情報取得部12で抽出した料金情報において同じ額の料金情報に対して1つの料金特定情報を付与する(S30)。すなわち、同じ額の料金情報を1つの料金特定情報でまとめて管理できるものとする。
引き続き、料金情報特定テーブル作成部13が、料金情報取得部12で抽出した料金情報と、この料金情報に該当する料金特定情報と、を互いに関連付けて記憶する料金情報特定テーブルTB1を作成する(S40)。すなわち、料金特定情報から料金情報が特定できるものとする。
【0036】
また、施設情報取得部14が、料金管理情報取得部11で受け付けた料金管理情報より、第1の施設情報及び第2の施設情報を全て特定し、抽出する(S50)。
次いで、通行区間組合せ部15が、施設情報取得部14で抽出した第1の施設情報及び第2の施設情報を、通行起点又は通行終点の区別無く同一の施設は1つの施設情報としてまとめる(S60)。
引き続き、通行区間組合せ部15が、通行区間が重複することのないように2つの施設情報を組み合わせ、この組み合わせに対してインデックス情報を付与する(S70)。すなわち、どの施設とどの施設の間を通行したのか、利用した通行区間を構成する2つの施設情報が特定できるように、インデックス情報によって管理できるものとする。
【0037】
また、料金情報特定部16が、通行区間組合せ部15で組み合わせた2つの施設情報に基づき、料金管理情報取得部11で受け付けた料金管理情報より料金情報を特定する(S80)。
さらに、料金情報特定部16が、この料金情報に基づき、料金情報特定テーブル作成部13で作成した料金情報特定テーブルTB1を参照して料金特定情報を特定する(S90)。
【0038】
そして、料金情報テーブル作成部17が、通行区間組合せ部15での2つの施設情報の組み合わせに対して付したインデックス情報と、料金情報特定部16で特定した料金特定情報と、を互いに関連付けてそれぞれ記憶する料金情報管理テーブルTB2を作成する(S100)。すなわち、インデックス情報から料金特定情報が特定できるものとする。
これにより、本装置10での有料道路料金管理処理における一連の動作が終了する。
なお、これら一連の処理は、制御部Cでの統制制御により実行される。
【0039】
そして、本実施の形態において作成した料金情報特定テーブルTB1及び料金情報管理テーブルTB2を用いての有料道路における利用料金の算出は以下のように行なうことができる。
まず、本実施の形態において料金管理情報は、たとえば図6に示すような料金表情報テーブル、いわゆる三角表としてその一部を示すことができる。図6は、本装置10において用いる料金表情報を示す模式図である。
図6において、有料道路における入口施設又は出口施設を特定する施設A〜施設Jが示されている。また、これら入口施設及び出口施設となる2つの施設情報の組み合わせを特定する交点からインデックス情報が分かるものとなっている。したがって、入口施設と出口施設の施設情報が入れ替わったとしても、何れも同じインデックス情報を特定することができる。
【0040】
ここで、有料道路における利用料金の算出において車両が施設Bと施設H(又は施設Hと施設B)の区間を利用したとすると、図6に示す料金表情報より、施設Bと施設Hの組み合わせを特定する交点からインデックス情報を求める。図6においては、施設Bと施設Hの区間を利用した場合に得られるインデックス情報は「bh」であることが示されている。
次いで、インデックス情報を特定した後、このインデックス情報に基づき、料金情報管理テーブルTB2を参照して料金特定情報を特定する。さらに、この料金特定情報に基づき、料金情報特定テーブルTB1を参照して料金情報を取得(算出)する。
したがって、2つの施設情報の組み合わせによりインデックス情報を求め、料金情報管理テーブルTB2と、料金情報特定テーブルTB1を利用することで、このインデックス情報を介して料金情報を間接的に取得できるものとなる。
【0041】
以上のように本実施の形態においては、同じ額の料金情報を1つの料金特定情報でまとめて管理するテーブルと、通行区間を示す2つの施設情報を1つのインデックス情報でまとめて管理するテーブルとを備えることで、重複するデータをまとめてデータサイズの低減を達成することができる。
したがって、有料道路における利用料金の算出処理における負担を軽減し、ユーザに快適な動作環境を提示することが可能となる。
また、本実施の形態においては、有料道路における料金が、物価上昇や社会的事情等により改定された場合であっても、料金特定情報に基づいて料金情報だけを適宜変更すれば良いので、効率良く変更処理を行うことができる。
【0042】
<第2の実施の形態>
また、本発明では、料金情報が車両の種類を特定する車両区分ごとに設定されている場合でも、効率良くデータをまとめてデータサイズの低減を達成することができる。すなわち、上述した第1の実施の形態とは、車両区分ごとに設定された料金情報を特定する機能を備える点で異なる。
なお、以下に述べる他の実施の形態では、上述した第1の実施の形態と異なる部分を中心に説明する。したがって、第1の実施の形態と同様の構成部分は同じ符号を付してその説明は省略し、特に説明しない限り同じであるものとする。
【0043】
本実施の形態において、料金管理情報取得部11は、車両区分ごとにそれぞれ設定された料金情報を含む料金管理情報を受け付ける機能をさらに有する。ここで、車両区分情報とは、いわゆる車種区分をいい、たとえば普通車、軽自動車(二輪自動車を含む)、中型車、大型車、特大車といった情報をいう。
【0044】
また、料金情報特定部16は、料金管理情報取得部11で受け付けた料金管理情報より車両区分ごとの料金情報をそれぞれ特定した後、この料金情報に基づき、料金情報特定テーブルTB1を参照して車両区分ごとの料金特定情報をそれぞれ特定する機能をさらに有する。
【0045】
また、料金情報管理テーブル作成部17は、料金情報特定部16で特定した車両区分ごとそれぞれの料金特定情報を通行区間ごとにまとめて通行区間別特定情報を付し、この通行区間別特定情報と、車両区分ごとそれぞれの料金特定情報と、を互いに関連付けて記憶する車両区分別料金情報テーブルTB3を作成し、さらに、料金特定情報に代えて通行区間別特定情報と、インデックス情報と、関連付けて記憶する料金情報管理テーブルTB2を作成する機能をさらに有する。ここで、通行区間別特定情報とは、いわゆるオフセット情報をいう。
【0046】
図7は、車両区分別料金情報テーブルTB3の構成の一例を示す図である。
たとえば、図7に示す車両区分別料金情報テーブルTB3では、オフセット情報である通行区間別特定情報に基づき、車両区分1、車両区分2、・・・といった車両区分に応じて個々の料金情報を特定することができる料金特定情報(オフセット情報)が特定できることを示している。
したがって、この車両区分別料金情報テーブルTB3により、通行区間別特定情報(オフセット情報)から有料道路において定められている車両区分に応じた料金情報の記憶位置を特定する料金特定情報(オフセット情報)が分かるものとなる。
【0047】
また、図8は、第2の料金情報管理テーブルTB2の構成の一例を示す図である。
たとえば、図8に示す料金情報管理テーブルTB2では、入口施設情報と出口施設情報との組み合わせを示すインデックス情報に基づき、車両区分ごとそれぞれの料金特定情報を通行区間ごとにまとめた通行区間別特定情報(オフセット情報)が特定できることを示している。
したがって、この第2の料金情報管理テーブルTB2により、インデックス情報から有料道路において車両区分に応じて定められている料金情報の記憶位置を特定する料金特定情報(オフセット情報)を通行区間ごとにまとめた通行区間別特定情報(オフセット情報)が分かるものとなる。
【0048】
次に、上述した有料道路料金管理方法を実施する本装置10の動作の一例を、図9を参照しながら説明する。図9は、本システムにおける有料道路料金管理処理の他の一例を示すフローチャートである。
【0049】
まず、料金管理情報取得部11が料金管理情報を取得し、料金情報取得部12が、料金管理情報より有料道路に適用されている全ての前記料金情報を特定し、抽出する。次いで、料金情報特定テーブル作成部13が、料金情報取得部12で抽出した料金情報において同じ額の料金情報に対して1つの料金特定情報を付与すると共に、料金情報取得部12で抽出した料金情報とこの料金情報に該当する料金特定情報とを互いに関連付けて記憶する料金情報特定テーブルTB1を作成する。
【0050】
また、施設情報取得部14が、料金管理情報より第1の施設情報及び第2の施設情報を全て特定し、抽出する。次いで、通行区間組合せ部15が、施設情報取得部14で抽出した第1の施設情報及び第2の施設情報を、通行起点又は通行終点の区別無く同一の施設は1つの施設情報としてまとめると共に、通行区間が重複することのないように2つの施設情報を組み合わせる。そして、この組み合わせに対してインデックス情報を付与する(S70)処理までは、上述した第1の実施の形態と同様である。
【0051】
次いで、料金情報特定部16が、料金管理情報取得部11で受け付けた料金管理情報において料金情報は1つであるか否か判定をおこなう(S71A)。すなわち、料金情報は、車両区分ごとにそれぞれ設定されているかを判定する。
その結果、料金情報特定部16が、料金管理情報取得部11で受け付けた料金管理情報において料金情報は1つであると判定したとき(Y)、料金情報特定部16は、通行区間組合せ部15で組み合わせた2つの施設情報に基づき、料金管理情報取得部11で受け付けた料金管理情報より料金情報を特定する(S80)。
さらに、料金情報特定部16が、この料金情報に基づき、料金情報特定テーブル作成部13で作成した料金情報特定テーブルTB1を参照して料金特定情報を特定する(S90)。
【0052】
そして、料金情報テーブル作成部17が、通行区間組合せ部15での2つの施設情報の組み合わせに対して付したインデックス情報と、料金情報特定部16で特定した料金特定情報と、を互いに関連付けてそれぞれ記憶する第1の料金情報管理テーブルTB2を作成する(S100)。
これにより、本装置10での有料道路料金管理処理における一連の動作が終了する。
【0053】
一方、料金情報特定部16が、料金管理情報取得部11で受け付けた料金管理情報において料金情報は1つでないと判定したとき(N)、料金情報特定部16は、通行区間組合せ部15で組み合わせた2つの施設情報に基づき、料金管理情報取得部11で受け付けた料金管理情報より車両区分ごとの料金情報をそれぞれ特定する(S110)。すなわち、料金情報特定部16が、料金情報は車両区分ごとにそれぞれ設定されていると判定したとき、引き続き、料金情報特定部16は、車両区分ごとの料金情報をそれぞれ特定する。
次いで、料金情報特定部16が、この料金情報に基づき、料金情報特定テーブルTB1を参照して車両区分ごとの料金特定情報をそれぞれ特定する(S120)。
【0054】
また、料金情報管理テーブル作成部17が、料金情報特定部16で特定した車両区分ごとそれぞれの料金特定情報を通行区間ごとにまとめて通行区間別特定情報を付与する(S130)。
引き続き、料金情報管理テーブル作成部17が、この通行区間別特定情報と、車両区分ごとそれぞれの料金特定情報と、を互いに関連付けて記憶する車両区分別料金情報テーブルTB3を作成する(S140)。
そして、料金情報テーブル作成部17が、通行区間組合せ部15での2つの施設情報の組み合わせに対して付したインデックス情報と、料金特定情報に代えてこの通行区間別特定情報と、を互いに関連付けてそれぞれ記憶する第2の料金情報管理テーブルTB2を作成する(S150)。
これにより、本装置10での有料道路料金管理処理における一連の動作が終了する。
なお、これら一連の処理は、制御部Cでの統制制御により実行される。
【0055】
そして、本実施の形態において作成した料金情報特定テーブルTB1、第2の料金情報管理テーブルTB2及び車両区分別料金情報テーブルTB3を用いての有料道路における利用料金の算出は以下のように行なうことができる。
まず、上述した第1の実施の形態と同様にして、2つの施設情報の組み合わせによりインデックス情報を求める。次いで、このインデックス情報より、第2の料金情報管理テーブルTB2を参照して通行区間別特定情報を特定すると共に、この通行区間別特定情報より、車両区分別料金情報テーブルTB3を参照して車両区分ごとの料金特定情報を特定する。そして、該当する車両区分における料金特定情報より、料金情報特定テーブルTB1を参照して料金情報を取得(算出)する。
【0056】
したがって、2つの施設情報の組み合わせによりインデックス情報を求め、この第2の料金情報管理テーブルTB2と、車両区分別料金情報テーブルTB3と、料金情報特定テーブルTB1を利用することで、このインデックス情報より通行区間別特定情報を特定し、この通行区間別特定情報を介して料金情報を間接的に取得できるものとなる。
【0057】
以上のように本実施の形態においては、車両区分ごとに設定された料金情報を個々に特定する料金特定情報を1つの通行区間別特定情報でまとめて管理するテーブルをさらに備えることで、料金情報が車両の種類を特定する車両区分ごとに設定されている場合でも、重複するデータを効率良くまとめてデータサイズの低減を達成することができる。しかも、車両区分ごとに設定された車種別料金を1ファイルにまとめることにより、データへのアクセス回数、及び計算回数を減らすことができ、CPUリソースの削減にも寄与するものとなる。
【0058】
<第3の実施の形態>
また、本発明では、料金情報に割引条件が設定されている場合でも、効率良くデータをまとめてデータサイズの低減を達成することができる。すなわち、上述した第1の実施の形態とは、割引条件に該当する場合の料金情報を特定する機能を備える点で異なる。
【0059】
本実施の形態において、料金管理情報取得部11は、有料道路の利用時間や利用料金の支払方法に応じた割引額又は割引率が設定されている料金情報を含む料金管理情報を受け付ける機能をさらに有する。ここで、割引料金情報としては、たとえば通勤割引や夜間割引といった情報をいう。通勤割引の場合は、たとえばAM6:00〜AM9:00、PM5:00〜PM8:00のいずれかの時間内に有料道路を利用すれば(インターチェンジに入るか又は出れば)割引条件に該当し、夜間割引の場合は、たとえばAM0:00〜AM4:00の間に有料道路を利用すれば(有料道路に居れば)割引条件に該当するものとできる。また、有料道路を利用する際に料金所で停止することなく、無線通信を利用して車両と料金所のシステムとが必要な情報を交換して料金の収受を行うノンストップ自動料金収受システム、いわゆるETC(Electronic Toll Collection
System)を利用した場合に適用されるETC割引も割引料金情報に含めるものとする。
【0060】
また、料金情報特定部16は、料金管理情報取得部11で受け付けた料金管理情報より料金情報をそれぞれ特定した後、割引額又は割引率に基づいた割引料金情報を算出し、この割引料金情報に基づき、料金情報特定テーブルTB1を参照して料金特定情報を特定する機能をさらに有する。
【0061】
また、料金情報管理テーブル作成部17は、料金情報特定部16で特定した料金特定情報を通行区間ごとにまとめて割引適用特定情報を付し、この割引適用特定情報と、料金特定情報と、を互いに関連付けて記憶する割引料金情報テーブルTB4を作成し、さらに、割引適用特定情報を、インデックス情報と、関連付けて記憶する料金情報管理テーブルTB2を作成する機能をさらに有する。ここで、割引適用特定情報とは、いわゆるオフセット情報をいう。
【0062】
図10は、割引料金情報テーブルTB4の構成の一例を示す図である。
たとえば、図10に示す割引料金情報テーブルTB4では、オフセット情報である割引適用特定情報に基づき、割引後の料金情報を特定することができる料金特定情報(オフセット情報)が特定できることを示している。
したがって、この割引料金情報テーブルTB4により、割引適用特定情報(オフセット情報)から有料道路において定められている割引後の料金情報の記憶位置を特定する料金特定情報(オフセット情報)が分かるものとなる。
【0063】
また、図11は、第3の料金情報管理テーブルTB2の構成の一例を示す図である。
たとえば、図11に示す料金情報管理テーブルTB2では、入口施設情報と出口施設情報との組み合わせを示すインデックス情報に基づき、料金特定情報を通行区間ごとにまとめた割引適用特定情報(オフセット情報)が特定できることを示している。
したがって、この第3の料金情報管理テーブルTB2により、インデックス情報から有料道路において定められている割引条件該当後の料金情報の記憶位置を特定する料金特定情報(オフセット情報)を通行区間ごとにまとめた割引適用特定情報(オフセット情報)が分かるものとなる。
【0064】
次に、上述した有料道路料金管理方法を実施する本装置10の動作の一例を、図12を参照しながら説明する。図12は、本システムにおける有料道路料金管理処理の他の一例を示すフローチャートである。
【0065】
まず、料金管理情報取得部11が料金管理情報を取得し、料金情報取得部12が、料金管理情報より有料道路に適用されている全ての前記料金情報を特定し、抽出する。次いで、料金情報特定テーブル作成部13が、料金情報取得部12で抽出した料金情報において同じ額の料金情報に対して1つの料金特定情報を付与すると共に、料金情報取得部12で抽出した料金情報とこの料金情報に該当する料金特定情報とを互いに関連付けて記憶する料金情報特定テーブルTB1を作成する。
【0066】
また、施設情報取得部14が、料金管理情報より第1の施設情報及び第2の施設情報を全て特定し、抽出する。次いで、通行区間組合せ部15が、施設情報取得部14で抽出した第1の施設情報及び第2の施設情報を、通行起点又は通行終点の区別無く同一の施設は1つの施設情報としてまとめると共に、通行区間が重複することのないように2つの施設情報を組み合わせる。そして、この組み合わせに対してインデックス情報を付与する(S70)処理までは、上述した第1の実施の形態と同様である。
【0067】
次いで、料金情報特定部16が、料金管理情報取得部11で受け付けた料金管理情報において割引情報は無か判定をおこなう(S71B)。すなわち、料金情報に、割引条件が設定されているか否か判定する。
その結果、料金情報特定部16が、料金管理情報取得部11で受け付けた料金管理情報において料金情報には割引情報は無と判定したとき(Y)、料金情報特定部16は、通行区間組合せ部15で組み合わせた2つの施設情報に基づき、料金管理情報取得部11で受け付けた料金管理情報より料金情報を特定する(S80)。
さらに、料金情報特定部16が、この料金情報に基づき、料金情報特定テーブル作成部13で作成した料金情報特定テーブルTB1を参照して料金特定情報を特定する(S90)。
【0068】
そして、料金情報テーブル作成部17が、通行区間組合せ部15での2つの施設情報の組み合わせに対して付したインデックス情報と、料金情報特定部16で特定した料金特定情報と、を互いに関連付けてそれぞれ記憶する第1の料金情報管理テーブルTB2を作成する(S100)。
これにより、本装置10での有料道路料金管理処理における一連の動作が終了する。
【0069】
一方、料金情報特定部16が、料金管理情報取得部11で受け付けた料金管理情報において料金情報には割引情報が有ると判定したとき(N)、料金情報特定部16は、通行区間組合せ部15で組み合わせた2つの施設情報に基づき、料金管理情報取得部11で受け付けた料金管理情報より料金情報を特定し、さらに、料金管理情報における割引情報である割引額又は割引率に基づき、割引料金情報を算出する(S210)。
次いで、料金情報特定部16が、この割引料金情報に基づき、料金情報特定テーブルTB1を参照して料金特定情報を特定する(S220)。
【0070】
また、料金情報管理テーブル作成部17が、料金情報特定部16で特定した料金特定情報を通行区間ごとにまとめて割引適用特定情報を付与する(S230)。
引き続き、料金情報管理テーブル作成部17が、この割引適用特定情報と、料金特定情報と、を互いに関連付けて記憶する割引料金情報テーブルTB4を作成する(S240)。
そして、料金情報テーブル作成部17が、通行区間組合せ部15での2つの施設情報の組み合わせに対して付したインデックス情報と、この割引適用特定情報と、を互いに関連付けてそれぞれ記憶する第3の料金情報管理テーブルTB2を作成する(S250)。
これにより、本装置10での有料道路料金管理処理における一連の動作が終了する。
なお、これら一連の処理は、制御部Cでの統制制御により実行される。
【0071】
そして、本実施の形態において作成した料金情報特定テーブルTB1、第3の料金情報管理テーブルTB2及び割引料金情報テーブルTB4を用いての有料道路における利用料金の算出は以下のように行なうことができる。
まず、上述した第1の実施の形態と同様にして、2つの施設情報の組み合わせによりインデックス情報を求める。次いで、このインデックス情報より、第3の料金情報管理テーブルTB2を参照して割引適用特定情報を特定すると共に、この割引適用特定情報より、割引料金情報テーブルTB4を参照して料金特定情報を特定する。そして、この料金特定情報より、料金情報特定テーブルTB1を参照して割引条件該当後の料金情報を取得(算出)することができる。
【0072】
したがって、2つの施設情報の組み合わせによりインデックス情報を求め、この第3の料金情報管理テーブルTB2と、割引料金情報テーブルTB4と、料金情報特定テーブルTB1を利用することで、このインデックス情報より割引適用特定情報を特定し、この割引適用特定情報を介して料金情報を間接的に取得できるものとなる。
【0073】
以上のように本実施の形態においては、割引適用後の料金情報を個々に特定する料金特定情報を1つの割引適用特定情報でまとめて管理するテーブルをさらに備えることで、料金情報に割引条件が設定されている場合でも、重複するデータを効率良くまとめてデータサイズの低減を達成することができる。しかも、割引料金を1ファイルにまとめることにより、データへのアクセス回数、及び計算回数を減らすことができ、CPUリソースの削減にも寄与するものとなる。
【産業上の利用可能性】
【0074】
本発明は、有料道路料金を算出する機能を備えたデバイスを扱う業種において産業上有用であり、有料道路を利用した経路探索を実現するカーナビゲーション装置等の電化製品市場においても有用である。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明に係る有料道路料金管理装置を用いた有料道路料金管理システムの一例を示す概略図である。
【図2】本発明に係る有料道路料金管理装置の実施形態の一例を示すブロック構成図である。
【図3】本発明に係る有料道路料金管理装置が備える記憶部に記憶されている料金情報特定テーブルの構造を示す一例である。
【図4】本発明に係る有料道路料金管理装置が備える記憶部に記憶されている第1の料金情報管理テーブルの構造を示す一例である。
【図5】本発明に係る有料道路料金管理装置での有料道路料金管理処理の一例を示すフローチャートである。
【図6】本発明に係る有料道路料金管理装置において用いる料金表情報を示す模式図である。
【図7】本発明に係る有料道路料金管理装置が備える記憶部に記憶されている車両区分別料金情報テーブルの構造を示す一例である。
【図8】本発明に係る有料道路料金管理装置が備える記憶部に記憶されている第2の料金情報管理テーブルの構造を示す一例である。
【図9】本発明に係る有料道路料金管理装置での有料道路料金管理処理の他の一例を示すフローチャートである。
【図10】本発明に係る有料道路料金管理装置が備える記憶部に記憶されている割引料金情報テーブルの構造を示す一例である。
【図11】本発明に係る有料道路料金管理装置が備える記憶部に記憶されている第3の料金情報管理テーブルの構造を示す一例である。
【図12】本発明に係る有料道路料金管理装置での有料道路料金管理処理の他の一例を示すフローチャートである。
【図13】従来の有料道路料金管理装置において料金情報を記憶する料金表情報を示す模式図である。
【符号の説明】
【0076】
C 制御部、TB1 料金情報特定記憶部(第1記憶手段)、TB2 料金情報特定記憶部(第2記憶手段)、TB3 車両区分別料金情報記憶部(第3記憶手段)、TB4 割引料金情報記憶部(第4記憶手段)、10 有料道路料金管理装置、11 料金管理情報取得部、12 料金情報取得部、13 料金情報特定テーブル作成部、14 施設情報取得部、15 通行区間組合せ部、16 料金情報特定部、17 料金情報管理テーブル作成部、20 情報入力装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
有料道路の利用において適用される各種利用料金を示す料金情報を記憶する料金管理情報のデータ容量低減を図るようにした有料道路料金管理装置であって、
前記有料道路における、通行起点を示す第1の施設情報と、通行終点を示す第2の施設情報と、前記通行起点から前記通行終点まで通行区間における料金情報と、を有料道路ごとに互いに関連付ける料金管理情報を受け付ける料金管理情報取得手段と、
前記料金管理情報取得手段で受け付けた前記料金管理情報より、前記有料道路に適用されている全ての前記料金情報を特定し、抽出する料金情報取得手段と、
前記料金情報取得手段で抽出した料金情報において同じ額の料金情報に対して1つの料金特定情報を付し、この料金特定情報と、前記料金情報と、を互いに関連付けて記憶する料金情報特定テーブルを作成する料金情報特定テーブル作成手段と、
前記料金管理情報取得手段で受け付けた前記料金管理情報より、前記第1の施設情報及び前記第2の施設情報を全て特定し、抽出する施設情報取得手段と、
前記施設情報取得手段で抽出した前記第1の施設情報及び前記第2の施設情報を、通行起点又は通行終点の区別無く同一の施設は1つの施設情報としてまとめると共に、前記通行区間が重複することのないように2つの施設情報を組み合わせ、この組み合わせに対してインデックス情報を付す通行区間組合せ手段と、
前記通行区間組合せ手段で組み合わせた2つの施設情報に基づき、前記料金管理情報より料金情報を特定し、この料金情報に基づき、前記料金情報特定テーブル作成手段で作成した前記料金情報特定テーブルを参照して料金特定情報を特定する料金情報特定手段と、
前記通行区間組合せ手段での2つの施設情報の組み合わせに対して付したインデックス情報と、前記料金情報特定手段で特定した料金特定情報と、を互いに関連付けてそれぞれ記憶する料金情報管理テーブルを作成する料金情報管理テーブル作成手段と、
を備えることを特徴とする有料道路料金管理装置。
【請求項2】
前記料金管理情報において、前記料金情報が、車両の種類を特定する車両区分ごとに設定されているとき、
前記料金情報特定手段は、前記料金管理情報より車両区分ごとの料金情報をそれぞれ特定した後、この料金情報に基づき、前記料金情報特定テーブルを参照して前記車両区分ごとの料金特定情報をそれぞれ特定し、
前記料金情報管理テーブル作成手段は、前記料金情報特定手段で特定した前記車両区分ごとそれぞれの料金特定情報を通行区間ごとにまとめて通行区間別特定情報を付し、この通行区間別特定情報と、前記車両区分ごとそれぞれの料金特定情報と、を互いに関連付けて記憶する車両区分別料金情報テーブルを作成し、さらに、前記料金特定情報に代えて前記通行区間別特定情報と、前記インデックス情報と、関連付けて記憶する料金情報管理テーブルを作成する、
ことを特徴とする請求項1に記載の有料道路料金管理装置。
【請求項3】
前記料金情報に対して、前記有料道路の利用時間や前記利用料金の支払方法に応じた割引額又は割引率が設定されているとき、
前記料金情報特定手段は、前記料金管理情報より料金情報を特定した後、前記割引額又は前記割引率に基づいた割引料金情報を算出し、この割引料金情報に基づき、前記料金情報特定テーブルを参照して料金特定情報を特定し、
前記料金情報管理テーブル作成手段は、前記料金情報特定手段で特定した料金特定情報を通行区間ごとにまとめて割引適用特定情報を付し、この割引適用特定情報と、前記料金特定情報と、を互いに関連付けて記憶する割引料金情報テーブルを作成し、さらに、前記割引適用特定情報を、前記インデックス情報と、関連付けて記憶する料金情報管理テーブルを作成する、
ことを特徴とする請求項1に記載の有料道路料金管理装置。
【請求項4】
有料道路料金管理装置において、有料道路の利用において適用される各種利用料金を示す料金情報を記憶する料金管理情報のデータ容量低減を図るようにした有料道路料金管理方法であって、
前記有料道路料金管理装置が、前記有料道路における、通行起点を示す第1の施設情報と、通行終点を示す第2の施設情報と、前記通行起点から前記通行終点まで通行区間における料金情報と、を有料道路ごとに互いに関連付ける料金管理情報を受け付ける第1ステップと、
前記有料道路料金管理装置において、前記第1ステップで受け付けた前記料金管理情報より、前記有料道路に適用されている全ての前記料金情報を特定し、抽出する第2ステップと、
前記有料道路料金管理装置において、前記第2ステップで抽出した料金情報において同じ額の料金情報に対して1つの料金特定情報を付し、この料金特定情報と、前記料金情報と、を互いに関連付けて記憶する料金情報特定テーブルを作成する第3ステップと、
前記有料道路料金管理装置において、前記第1ステップで受け付けた前記料金管理情報より、前記第1の施設情報及び前記第2の施設情報を全て特定し、抽出する第4ステップと、
前記有料道路料金管理装置において、前記第4ステップで抽出した前記第1の施設情報及び前記第2の施設情報を、通行起点又は通行終点の区別無く同一の施設は1つの施設情報としてまとめると共に、前記通行区間が重複することのないように2つの施設情報を組み合わせ、この組み合わせに対してインデックス情報を付す第5ステップと、
前記有料道路料金管理装置において、前記第5ステップで組み合わせた2つの施設情報に基づき、前記料金管理情報より料金情報を特定し、この料金情報に基づき、前記第3ステップで作成した前記料金情報特定テーブルを参照して料金特定情報を特定する第6ステップと、
前記有料道路料金管理装置において、前記第5ステップでの組み合わせに対して付したインデックス情報と、前記第6ステップで特定した料金特定情報と、を互いに関連付けてそれぞれ記憶する料金情報管理テーブルを作成する第7ステップと、
を含むことを特徴とする有料道路料金管理方法。
【請求項5】
前記料金管理情報において、前記料金情報が、車両の種類を特定する車両区分ごとに設定されているとき、
前記第6ステップは、前記料金管理情報より車両区分ごとの料金情報をそれぞれ特定した後、この料金情報に基づき、前記料金情報特定テーブルを参照して前記車両区分ごとの料金特定情報をそれぞれ特定し、
前記第7ステップは、前記第6ステップで特定した前記車両区分ごとそれぞれの料金特定情報を通行区間ごとにまとめて通行区間別特定情報を付し、この通行区間別特定情報と、前記車両区分ごとそれぞれの料金特定情報と、を互いに関連付けて記憶する車両区分別料金情報テーブルを作成し、さらに、前記料金特定情報に代えて前記通行区間別特定情報と、前記インデックス情報と、関連付けて記憶する料金情報管理テーブルを作成する、
ことを特徴とする請求項4に記載の有料道路料金管理方法。
【請求項6】
前記料金情報に対して、前記有料道路の利用時間や前記利用料金の支払方法に応じた割引額又は割引率が設定されているとき、
前記第6ステップは、前記料金管理情報より料金情報を特定した後、前記割引額又は前記割引率に基づいた割引料金情報を算出し、この割引料金情報に基づき、前記料金情報特定テーブルを参照して料金特定情報を特定し、
前記第7ステップは、前記第6ステップで特定した料金特定情報を通行区間ごとにまとめて割引適用特定情報を付し、この割引適用特定情報と、前記料金特定情報と、を互いに関連付けて記憶する割引料金情報テーブルを作成し、さらに、前記割引適用特定情報を、前記インデックス情報と、関連付けて記憶する料金情報管理テーブルを作成する、
ことを特徴とする請求項4に記載の有料道路料金管理方法。
【請求項7】
有料道路料金管理装置において、有料道路の利用において適用される各種利用料金を示す料金情報を記憶する料金管理情報のデータ容量低減を図ることを実行させるためにコンピュータを、
前記有料道路における、通行起点を示す第1の施設情報と、通行終点を示す第2の施設情報と、前記通行起点から前記通行終点まで通行区間における料金情報と、を有料道路ごとに互いに関連付ける料金管理情報を受け付ける手段、
受け付けた前記料金管理情報より、前記有料道路に適用されている全ての前記料金情報を特定し、抽出する手段、
抽出した前記料金情報において同じ額の料金情報に対して1つの料金特定情報を付し、この料金特定情報と、前記料金情報と、を互いに関連付けて記憶する料金情報特定テーブルを作成する手段、
受け付けた前記料金管理情報より、前記第1の施設情報及び前記第2の施設情報を全て特定し、抽出する手段、
抽出した前記第1の施設情報及び前記第2の施設情報を、通行起点又は通行終点の区別無く同一の施設は1つの施設情報としてまとめると共に、前記通行区間が重複することのないように2つの施設情報を組み合わせ、この組み合わせに対してインデックス情報を付す手段、
組み合わせた前記2つの施設情報に基づき、前記料金管理情報より料金情報を特定し、この料金情報に基づき、作成した前記料金情報特定テーブルを参照して料金特定情報を特定する手段、
前記2つの施設情報の組み合わせに対して付した前記インデックス情報と、特定した前記料金特定情報と、を互いに関連付けてそれぞれ記憶する料金情報管理テーブルを作成する手段、
として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項8】
前記料金管理情報において、前記料金情報が、車両の種類を特定する車両区分ごとに設定されているとき、前記コンピュータを、
前記料金管理情報より車両区分ごとの料金情報をそれぞれ特定した後、この料金情報に基づき、前記料金情報特定テーブルを参照して前記車両区分ごとの料金特定情報をそれぞれ特定する手段、
特定した前記車両区分ごとそれぞれの料金特定情報を通行区間ごとにまとめて通行区間別特定情報を付し、この通行区間別特定情報と、前記車両区分ごとそれぞれの料金特定情報と、を互いに関連付けて記憶する車両区分別料金情報テーブルを作成し、さらに、前記料金特定情報に代えて前記通行区間別特定情報と、前記インデックス情報と、関連付けて記憶する料金情報管理テーブルを作成する手段、
としてさらに機能させることを特徴とする請求項7に記載のコンピュータプログラム。
【請求項9】
前記料金情報に対して、前記有料道路の利用時間や前記利用料金の支払方法に応じた割引額又は割引率が設定されているとき、前記コンピュータを、
前記料金管理情報より料金情報を特定した後、前記割引額又は前記割引率に基づいた割引料金情報を算出し、この割引料金情報に基づき、前記料金情報特定テーブルを参照して料金特定情報を特定する手段、
特定した前記料金特定情報を通行区間ごとにまとめて割引適用特定情報を付し、この割引適用特定情報と、前記料金特定情報と、を互いに関連付けて記憶する割引料金情報テーブルを作成し、さらに、前記割引適用特定情報を、前記インデックス情報と、関連付けて記憶する料金情報管理テーブルを作成する手段、
としてさらに機能させることを特徴とする請求項7に記載のコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2009−276903(P2009−276903A)
【公開日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−125987(P2008−125987)
【出願日】平成20年5月13日(2008.5.13)
【出願人】(507052430)キャンバスマップル株式会社 (77)
【Fターム(参考)】