説明

有機化合物における又は有機化合物に関連する改善

式Iの化合物 CH3CH(OH)CC=O)NR12{ここでR1及びR2はそれぞれ独立に水素;又はC1-6アルキル、C2-6アルケニル又はC3-6シクロアルキルであり、そのそれぞれはフェニル、ヒドロキシ、C1-5アルコキシ、モルフォリニル及びNR34から独立に選択される3までの置換基により任意に置換され、ここでR3及びR4はそれぞれ独立にC1-3アルキル;又はC1-3アルキルから独立に選択される3までの置換基により任意に置換されるフェニルである;又はR1及びR2はそれらが結合される窒素原子と共にモルフォリニル、ピロリジニル、ピペリジニル又はアゼパニル環を形成し、そのそれぞれはC1-3アルキルから独立に選択される3までの置換基により任意に置換される}及びトリネクセパクエチル、マンジプロパミド、アバメクチン及びエマメクチンから成る群から選択される少なくとも1の農薬を含む組成物、ここで上記溶媒がN‐(B‐ヒドロキシエチル)‐ラクトアミドであるとき上記農薬はアバメクチン又はエマメクチンではない。上記組成物はエマルジョン濃縮物でありうる又はエマルジョン濃縮物で構成されうる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はあるラクトアミド及び生物学的に活性な化合物を含む、詳細には農薬使用のための組成物に、及び上記組成物の作出及び使用方法に関する。詳細には、本発明はエマルジョン濃縮物(EC)として調合される又はエマルジョン濃縮物(EC)で構成されるとき上記組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
ジメチルラクトアミド及びトリフォリンを含む農薬(殺真菌)組成物はDE4112873A1中に開示されている。
【0003】
あるラクトアミドはRatchford, W. P. and Fisher,C. H., Journal of Organic Chemistry, 1950, 15, 317−325; Ratchford, W. P., Journal of Organic Chemistry, 1950, 15, 326−332; Fein, M. L., and Fjlachione, E. M., Journal of the American Chemical Society, 1953, 75, 2097−2099;及びUS 4,143,159中に開示されている。
【発明の概要】
【0004】
現今、調合化学者は新規調合物を開発するときいくつかの環境基準に取り組むことを要求される。理想的には、好適な溶媒は以下の特性の多く又は全てを示すであろう:農薬又は他の生物学的活性化合物に対する優れた溶解力;植物又は動物再生可能源からの作出;低い皮膚刺激;ラウリル硫酸ナトリウムの如き、侵略的な調合成分に関連する皮膚刺激を減少させる能力;例えばミジンコ属への低い共毒性;低い揮発性有機含有量;及び高い引火点。本発明に係る組成物はこれらの魅力的な特性の全て又は多くを示す溶媒を含む。
【0005】
しかしながら、全ての溶媒が生物学的活性化合物を溶解するそれらの能力について等しいわけではない‐上記化合物の性質及び上記溶媒とのその相互作用は実質的に決定的に重要である。特定のクラスの溶媒は特定のクラスの生物学的活性化合物を溶解することにおいて驚くべきことに有効であることが驚くべきことに発見されている。
【発明の効果】
【0006】
本発明にしたがって、式Iの化合物
CH3CH(OH)C(=O)NR12 (I)
{ここでR1及びR2はそれぞれ独立に水素;又はC1-6アルキル、C2-6アルケニル又はC3-6シクロアルキルであり、そのそれぞれはフェニル、ヒドロキシ、C1-5アルコキシ、モルフォリニル及びNR34から独立に選択される3までの置換基により任意に置換され、ここでR3及びR4はそれぞれ独立にC1-3アルキル;又はC1-3アルキルから独立に選択される3までの置換基により任意に置換されるフェニル;又はR1及びR2はそれらが結合される窒素原子と共にモルフォリニル、ピロリジニル、ピペリジニル又はアゼパニル環を形成し、そのそれぞれはC1-3アルキルから独立に選択される3までの置換基により任意に置換される};
及びトリネキサパックエチル、マンジプロパミド、アベルメクチン及びエマメクチンから成る群から選択される少なくとも1の農薬を含む組成物が提供され、ここで上記溶媒がN‐(B‐ヒドロキシエチル)‐ラクトアミドであるとき上記農薬はアベルメクチン又はエマメクチンではない。
【0007】
アベルメクチンの構造は図1中に示されている。
【0008】
【化1】

【0009】
(安息香酸塩としての)エマメクチンの構造は図2中に示されている。
【0010】
【化2】

【0011】
トリネキサパックエチルの構造は図3中に示されている。
【0012】
【化3】

【0013】
マンジプロパミドの構造は図4中に示されている。
【0014】
【化4】

【0015】
アルキル基及び部分は直鎖又は有枝鎖である。例はメチル、エチル、イソ‐プロピル、n‐プロピル、n‐ブチル、sec‐ブチル、tert‐ブチル、n‐アミル及びイソ‐アミル[3−メチルブチル]である。
【0016】
アルケニル基及び部分は直鎖又は有枝鎖の形態でありうる、そして適切な場合、(E)‐又は(Z)‐配置のいずれかでありうる。例はヴィニル及びアリルである。
【0017】
シクロアルキルはシクロプロピル、シクロペンチル及びシクロヘキシルを含む。
【0018】
上記組成物の1つの局面において、式Iの化合物においてR1及びR2はそれぞれ独立に水素;又はフェニル、ヒドロキシ、C1-5アルコキシ、モルフォリニル及びNR34から独立に選択される3までの置換基により任意に置換されるC1-6アルキルであり、ここでR3及びR4はそれぞれ独立にC1-3アルキルである;又はR1及びR2はそれらが結合される窒素原子と共にC1-3アルキルから独立に選択される3までの置換基により任意に置換されるモルフォリニル環を形成する。
【0019】
さらにより好適な局面において、R1及びR2はそれぞれ独立に水素;又はC1-6アルキルである;又はR1及びR2はそれらが結合される窒素原子と共にモルフォリニル環を形成する。
【0020】
またさらに好適な局面において、R1はメチルであり、そしてR2はメチル、プロピル又はブチルである;又はR1及びR2はそれらが結合される窒素原子と共にモルフォリニル環を形成する。R3はメチルでありうる、そしてR4も同様でありうる。それぞれの任意の置換基について、それがメチル基であることは好ましい。好適には、アルキル基は有枝鎖である;最も好適にはメチル基を伴う。
【0021】
上記組成物の1つの態様において、式Iの化合物において、R2が水素であるとき、R1は水素、メチル、エチル、プロピル、n‐ブチル、sec‐ブチル、イソ‐ブチル、n‐アミル、イソ‐アミル、イソ‐ブチレニル、n‐ヘキシル、1,3‐ジメチルブチル、アリル、CH2CH2OH、2‐ヒドロキシプロピル、2‐ヒドロキシ‐イソブチル、1,3‐ジヒドロキシ‐2‐メチル‐2‐プロピル、トリス‐ヒドロキシ‐メチル‐メチル、CH2CH2OCH3、シクロヘキシル、フェニル、ベンジル、α‐メチルベンジル、β‐フェニルエチル、3‐ヒドロキシプロピル又は1‐ヒドロキシ‐2‐ブチルではない;
2がメチルであるとき、R1はメチル、アリル又はフェニルではない;
2がエチルであるとき、R1はエチルではない;
2がn‐ブチルであるとき、R1はn‐ブチルではない;
2がイソ‐ブチルであるとき、R1はイソ‐ブチルではない;
2がn‐アミルであるとき、R1はn‐アミルではない;
2がイソ‐アミルであるとき、R1はイソ‐アミルではない;
2がn‐ヘキシルであるとき、R1はn‐ヘキシルではない;
2がアリルであるとき、R1はアリルではない;
2がフェニルであるとき、R1はブチル又はフェニルではない;
2がベンジルであるとき、R1はベンジルではない;
2がCH2CH2OHであるとき、R1はCH2CH2OH又はエチルではない;
2が2‐ヒドロキシプロピルであるとき、R1は2‐ヒドロキシプロピルではない;そして
1及びR2はそれらが結合される窒素原子と共にモルフォリニル、ピロリジニル又はピペリジニル非置換環を形成しない。
【0022】
上記組成物は脂肪族溶媒;直鎖又は有枝鎖パラフィン;環状炭化水素;芳香族溶媒;リン含有溶媒;硫黄含有溶媒;窒素含有溶媒;脂肪族モノ、ジ又はトリエステル;芳香族モノ及びジエステル;環状エステル;環状、脂肪族及び芳香族ケトン;アルキルシクロヘキサノン;ヂアルキルケトン、アセト酢酸塩、ベンジルケトン;アセトフェノン;アルコール;シクロアルコール;グリコール;グリコールエーテル及びそれらの重合体;プロピレングリコール;グリコールエーテル酢酸塩;芳香族アルコール;炭酸塩;エーテル及びハロゲン化溶媒から成る群から選択される溶媒をさらに含みうる。
【0023】
特に好ましいさらなる溶媒は白色油;デカリン;モノ、ジ又はトリアルキル化ベンゼン;Solvesso 100又は200ND(t);トリエチルリン酸塩;トリブチルリン酸塩;トリ‐2‐エチルヘキシルリン酸塩;メチルオレイン酸塩;リノール酸;リノレン酸;オレイン酸;ジメチルデカノアミド;テトラメチルスルフォン;ジメチルスルフォキシド;アルキル尿素;アルカノールアミン;モルフォリン;アミド;アルキルアルカノエート;乳酸塩及びアセト酢酸塩;フマル酸塩;コハク酸塩;アジピン酸塩;マレイン酸塩;グリセロール及びクエン酸エステル;アルキル安息香酸塩;ベンジルアルカノエート;アルキルサリチル酸塩;フタル酸塩及び二安息香酸塩;ガンマブチロラクトン;カプロラクトン;テルペンフェンコン;シクロヘキサノン;アルキルシクロヘキサノン;2‐エチルヘキサノール及び他のアルキルアルコール;シクロヘキサノール;テトラヒドロフルフリルアルコール;エチレン及びプロピレングリコール及びそれらの重合体;ジプロピレングリコール;モノメチル又はモノブチルエーテル;ジプロピレングリコール二酢酸塩又は他のグリコールエーテル酢酸塩又はトリプロピレングリコールモノブチルエーテル;ベンジルアルコール;プロピレン又はブチレン炭酸塩;ジメチルイソソルビド;アルコキシアルカノール;ジフェニルエーテル;クロロベンゼン及びクロロアルカンである。
【0024】
上記組成物は補助剤、界面活性剤、重合体、増粘剤、染料又は色素、紫外線吸収剤、抗菌剤、塩、密度改変剤、悪臭又は匂い改善剤、味改変剤、共溶媒、及び湿潤剤から成る群から選択される少なくとも1の化合物をさらに含みうる。上記界面活性剤は非イオン性(例えば、ノニルフェノールエトキシレート又はアルコールエトキシレート)、陰イオン性(例えば、ラウリル硫酸ナトリウムの如き、アルキル硫酸塩又はドデシルベンゼンスルフォン酸カルシウムの如きスルフォン酸塩)又は陽イオン性(例えば、第三アミン)でありうる。
【0025】
式Iの化合物は上記組成物の0.1〜99重量%の量で上記組成物中に存在しうる、そして上記農薬は同様に0.1〜75重量%の量で存在しうる。
【0026】
上記組成物の好ましい態様において、式Iの化合物は上記組成物の0.1〜99重量%の量で存在しうる、上記農薬は0.1〜75重量%の量で存在しうる、そして上記溶媒は同様に0.1〜90重量%の量で存在しうる。
【0027】
式Iの化合物対農薬対溶媒の割合は要求にしたがって変化されることができ、1:1:1の又はこれらの制限に近い割合は多くの所望の調合物について価値があるようであり、しかしながら、各成分についての制限は上記調合物のどの2つの部分の割合についても0.01:1ほど低い場合がありうる。
【0028】
本組成物のラクトアミド成分は式(III)の化合物[CH3CH(OH)C(=O)OR5(III)]{ここでOR5は脱離基である}を式(II)の化合物[HNR12(II)]{ここでR1及びR2は上記に定義されるとおりである}と反応させることにより調製されうる。R5はC1-4アルキルでありうる。このプロセスは副産物としてHOR5を作出する;クリーナー反応はこの副産物を避ける:本発明に係る組成物のラクトアミド成分はラクチド[3,6‐ジメチル‐[1,4]‐ジオキサン‐2,5‐ジオン]を式(II)の化合物[HNR12(II)]{ここでR1及びR2は上記に定義されるとおりである}と反応させることによってもまた調製されうる。概略図として、上記反応は以下に示されている:
【0029】
【化5】

【0030】
上記合成は上記反応スキームに限定されない;それは当業者が理解するであろう「溶媒なし」条件下で行われうるラクチドのアミン[好適には第一又は第二アミン]との反応により、ラクチド[3,6‐ジメチル‐[1,4]‐ジオキサン‐2,5‐ジオン]がラクトアミドにどのように変換されうるかを示している。
【0031】
本発明に係る組成物の特に好ましい態様において、式Iの化合物対農薬対溶媒の割合は1:1:1又は2:1:1又は2:1:2又は3:1:1又は3:1:2又は4.5:1:4.5又は6:1:3であり、そしてさらにより好ましい態様において、式Iの化合物はジメチルラクトアミド(DML)である。
【0032】
当業者は、本組成物はエマルジョン濃縮物、水又は油中のエマルジョン、微小被包性調合物、エアロゾルスプレイ又は霧調合物として調合されうること;及びこれらは例えば、乾燥適用のために又は水分散可能調合物として顆粒状材料又は粉末にさらに調合されうることを認識するであろう。そのようにして形成された上記溶液は土壌又は植物に直接的に又は他の非農薬適用でもまた使用されうる。
【0033】
上記組成物の特に好ましい調合形態はエマルジョン濃縮物(EC)である。
【0034】
本発明に係る組成物は低い程度の望ましくない毒性及び優れた環境プロファイルを有し、このことはそれらが汚染の最小化が所望される適用において特に有用であることを意味している。上記適用の例は製紙、水処理、林業適用、公衆衛生処理、市営プール及び河川、湖、貯水池又は海近くの適用における及び大気への放出が最小限にされる又は制御されるべき及び大気への損害が所望されない適用における他の水路における使用を含む。例は外装及び内装塗料、コーティング、ニス、ワックス又は他の保護層又は不透明化剤、着色料又は遮蔽物における;染色、着色又はインクの使用における;住宅、庭又は産業適用のために設計されたクリーニング製品における;及び産業、住宅又は環境利用のための石鹸又は界面活性剤適用における殺真菌剤を含む本発明にしたがう組成物の使用を含む。本発明に係る組成物はシャンプーにおいても、及び家庭用界面活性剤及び家庭用クリーナー(例えば、表面クリーナー)においてもまた使用されることができ、ここで上記活性成分はシャンプーの場合には殺真菌剤(可能性としてアゾキシストロビン)又は界面活性剤及びクリーナーの場合には殺菌剤でありうる。
【0035】
本発明は上記に示されている式Iの化合物を農薬と混合することによる上記に開示されている本発明に係る組成物の作出方法をもまた提供する。
【0036】
本発明は農薬として有効な量の本発明にしたがう組成物の害虫への、それを含む場所への又はそれが存在することが可能な表面への適用を含む農業害虫の制御方法をもまた提供する。
【0037】
本発明は植物害虫を制御するための本発明に係る組成物の使用もまたさらに提供する。
【0038】
本発明に係る組成物はヒトの又は動物の皮膚又は眼との接触が必要とされる又は偶然に起こりうる調合物において特に価値がある。シャンプー又は体洗浄液(シャワージェル、手又は体拭物及び医療用拭物の如き)の使用の如き適用は上記組成物中に存在している、クリーニング調合物の部分を形成しうる、そして界面活性剤の如きいくつかの他の成分の刺激性をまた減少させうるラクトアミド溶媒の安全な性質から恩恵を受けうる。同様の様式で、皮膚又は眼への医薬又は獣医学的組成物の直接的適用により引き起こされる皮膚又は眼への刺激は同じ医薬として活性な成分を含む先行技術組成物の同様の適用に比較して減少されうる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iの化合物
CH3CH(OH)C(=O)NR12 (I)
{ここでR1及びR2はそれぞれ独立に水素;又はC1-6アルキル、C2-6アルケニル又はC3-6シクロアルキルであり、そのそれぞれはフェニル、ヒドロキシ、C1-5アルコキシ、モルフォリニル及びNR34から独立に選択される3までの置換基により任意に置換され、ここでR3及びR4はそれぞれ独立にC1-3アルキル;又はC1-3アルキルから独立に選択される3までの置換基により任意に置換されるフェニルである;又はR1及びR2はそれらが結合される窒素原子と共にモルフォリニル、ピロリジニル、ピペリジニル又はアゼパニル環を形成し、そのそれぞれはC1-3アルキルから独立に選択される3までの置換基により任意に置換される}
及びトリネキサパックエチル、マンジプロパミド、アベルメクチン及びエマメクチンから成る群から選択される少なくとも1の農薬を含む組成物であって、ここで上記溶媒がN‐(B‐ヒドロキシエチル)‐ラクトアミドであるとき上記農薬がアベルメクチン又はエマメクチンではない、組成物。
【請求項2】
式Iの化合物において、R2が水素であるとき、R1が水素、メチル、エチル、プロピル、n‐ブチル、sec‐ブチル、イソ‐ブチル、n‐アミル、イソ‐アミル、イソ‐ブチレニル、n‐ヘキシル、1,3‐ジメチルブチル、アリル、CH2CH2OH、2‐ヒドロキシプロピル、2‐ヒドロキシ‐イソブチル、1,3‐ジヒドロキシ‐2‐メチル‐2‐プロピル、トリス‐ヒドロキシ‐メチル‐メチル、CH2CH2OCH3、シクロヘキシル、フェニル、ベンジル、α‐メチルベンジル、β‐フェニルエチル、3‐ヒドロキシプロピル又は1‐ヒドロキシ‐2‐ブチルではない;
2がメチルであるとき、R1がメチル、アリル又はフェニルではない;
2がエチルであるとき、R1がエチルではない;
2がn‐ブチルであるとき、R1がn‐ブチルではない;
2がイソ‐ブチルであるとき、R1がイソ‐ブチルではない;
2がn‐アミルであるとき、R1がn‐アミルではない;
2がイソ‐アミルであるとき、R1がイソ‐アミルではない;
2がn‐ヘキシルであるとき、R1がn‐ヘキシルではない;
2がアリルであるとき、R1がアリルではない;
2がフェニルであるとき、R1がブチル又はフェニルではない;
2がベンジルであるとき、R1がベンジルではない;
2がCH2CH2OHであるとき、R1がCH2CH2OH又はエチルではない;
2が2‐ヒドロキシプロピルであるとき、R1が2‐ヒドロキシプロピルではない;及びR1及びR2がそれらが結合される窒素原子と共にモルフォリニル、ピロリジニル又はピペリジニル非置換環を形成しない、前記請求項に記載の組成物。
【請求項3】
脂肪族溶媒、直鎖又は有枝鎖パラフィン;環状炭化水素;芳香族溶媒;リン含有溶媒;硫黄含有溶媒;窒素含有溶媒;脂肪族モノ、ジ又はトリエステル;芳香族モノ及びジエステル;環状エステル;環状、脂肪族及び芳香族ケトン;アルキルシクロヘキサノン、ジアルキルケトン、アセト酢酸塩、ベンジルケトン;アセトフェノン;アルコール;シクロアルコール;グリコール;グリコールエーテル及びそれらの重合体;プロピレングリコール;グリコールエーテル酢酸塩;芳香族アルコール;炭酸塩;エーテル及びハロゲン化溶媒から成る群から選択される溶媒をさらに含む、いずれかの前記請求項に記載の組成物。
【請求項4】
上記溶媒が白色油;デカリン;モノ、ジ又はトリアルキル化ベンゼン;Solvesso 100又は200ND(t);トリブチルリン酸塩又はトリス‐2‐エチルヘキシルリン酸塩;メチルオレイン酸塩;リノール酸;リノレン酸;オレイン酸;ジメチルデカノアミド;テトラメチルスルフォン;ジメチルスルフォキシド;アルキル尿素;アルカノールアミン;モルフォリン;アミド;アルキルアルカノエート、乳酸塩及びアセト酢酸塩;フマル酸塩;コハク酸塩;アジピン酸塩;マレイン酸塩;グリセロール及びクエン酸エステル;アルキル安息香酸塩;ベンジルアルカノエート;アルキルサリチル酸塩;フタル酸塩及び二安息香酸塩;ガンマブチロラクトン;カプロラクトン;テルペンフェンコン;シクロヘキサノン;アルキルシクロヘキサノン;2‐エチルヘキサノール;シクロヘキサノール;テトラヒドロフルフリルアルコール;エチレン及びプロピレングリコール及びそれらの重合体;ジプロピレングリコール;モノメチル又はモノブチルエーテル;ジプロピレングリコール二酢酸塩又はトリプロピレングリコールモノブチルエーテル;ベンジルアルコール;プロピレン又はブチレン炭酸塩;ジメチルイソソルビド;アルコキシアルカノール;ジフェニルエーテル;クロロベンゼン及びクロロアルカンから成る群から選択される、前記請求項に記載の組成物。
【請求項5】
補助剤、界面活性剤、重合体、増粘剤、染料又は色素、紫外線吸収剤、抗菌剤、塩、密度改変剤、悪臭又は匂い改善剤、味改変剤、共溶媒、及び湿潤剤から成る群から選択される少なくとも1の化合物をさらに含む、いずれかの前記請求項に記載の組成物。
【請求項6】
式Iの化合物が上記組成物の0.1〜99重量%の量で存在しており、及び上記農薬が同様に0.1〜75重量%の量で存在している、いずれかの前記請求項に記載の組成物。
【請求項7】
式Iの化合物が上記組成物の0.1〜99重量%の量で存在しており、上記農薬が0.1〜75重量%の量で存在しており、及び上記溶媒が同様に0.1〜90重量%の量で存在している、請求項2〜6のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項8】
式Iの化合物対農薬対溶媒の割合が制限0.01〜1:0.01〜1:0.01〜1内に定義される、前記請求項に記載の組成物。
【請求項9】
式Iの化合物対農薬対溶媒の割合が1:1:1又は2:1:1又は2:1:2又は3:1:1又は3:1:2又は4.5:1:4.5又は6:1:3である、前記請求項に記載の組成物。
【請求項10】
エマルジョン濃縮物(EC)として調合されるとき、いずれかの前記請求項に記載の組成物。
【請求項11】
請求項1に記載の式Iの化合物を請求項1に記載の農薬と混合することを含む、いずれかの前記請求項に記載の組成物の作出方法。
【請求項12】
農薬として有効な量の請求項1〜10のいずれか1に記載の組成物の、害虫への、それを含む場所への又はそれが存在することが可能な表面への適用を含む農業害虫の制御方法。
【請求項13】
植物害虫を制御するための請求項1〜10のいずれか1項に記載の組成物の使用。

【公表番号】特表2010−536834(P2010−536834A)
【公表日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−521464(P2010−521464)
【出願日】平成20年8月12日(2008.8.12)
【国際出願番号】PCT/GB2008/002738
【国際公開番号】WO2009/027626
【国際公開日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【出願人】(500371307)シンジェンタ リミテッド (141)
【Fターム(参考)】