説明

本体機器、外部機器、及び通信システム

【課題】第1のインタフェース規格に準拠した形状を有するコネクタによって、第1のインタフェース規格での互換性を維持しつつ第2のインタフェース規格に準拠した通信にも対応可能とすることで、コストの増大を抑制可能とした本体機器及び外部機器を提供する。
【解決手段】記憶装置本体100は、カートリッジ式HDD200が接続され、SATA規格に準拠した形状を有する本体側コネクタ130と、本体側コネクタ130に設けられた本体側SATA信号コネクタ部120を使用して、SATA規格に準拠した通信をカートリッジ式HDD200と実行するSATAコントローラ140と、本体側コネクタ130に設けられた本体側SATAパワーコネクタ部110のうちの3.3Vピンを使用して、USB規格に準拠した通信をカートリッジ式HDD200と実行するUSBコントローラ180とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のインタフェース規格に対応した本体機器、外部機器、及び通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、本体機器と当該本体機器に装着されるHDD(Hard Disk Drive)等の外部機器とが、SATA(Serial Advanced Technology Attachment)規格、又はUSB(Universal Serial Bus)規格の何れか一方のインタフェース規格を用いて互いに通信を行う通信システムが広く用いられている。
【0003】
なお、以下においてUSB規格とはUSB1.1/2.0/3.0等の各種USB規格を含み、SATA規格とはSATA/eSATA等の各種SATA規格を含むものとする。
【0004】
近年では、SATA規格及びUSB規格の両インタフェース規格をサポートする外部機器が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1に記載の外部機器は、SATA規格に準拠した形状のSATAコネクタ(具体的には、eSATAコネクタ)と、USB規格に準拠した形状のUSBコネクタとを有する。また、特許文献1に記載の本体機器は、外部機器と同様に、SATAコネクタとUSBコネクタとを有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−165489号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の外部機器及び本体機器には、次のような問題がある。具体的には、SATAコネクタ及びUSBコネクタの2つのコネクタを有する構成であることから、1つのコネクタのみを有する構成と比較して、コストが増大する問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、第1のインタフェース規格に準拠した形状を有するコネクタによって、第1のインタフェース規格での互換性を維持しつつ第2のインタフェース規格に準拠した通信にも対応可能とすることで、コストの増大を抑制可能とした本体機器、外部機器、及び通信システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するために、本発明は以下のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴は、外部機器(例えばカートリッジ式HDD200)が接続され、第1のインタフェース規格(例えばSATA規格)に準拠した形状を有する本体側コネクタ(例えば本体側コネクタ130)と、前記本体側コネクタに設けられた本体側信号ピン(例えば本体側SATA信号コネクタ部120)を使用して、前記第1のインタフェース規格に準拠した通信を前記外部機器と実行する第1本体側通信部(例えばSATAコントローラ140)と、前記本体側コネクタに設けられた複数の本体側電源ピン(例えば本体側SATAパワーコネクタ部110)のうちの一部の本体側電源ピン(例えばピン110a〜110c)を使用して、第2のインタフェース規格(例えばUSB規格)に準拠した通信を前記外部機器と実行する第2本体側通信部(例えばUSBコントローラ180)とを備える本体機器(例えば記憶装置本体100)であることを要旨とする。
【0009】
このような本体機器によれば、第1のインタフェース規格に準拠した形状を有する1つの本体側コネクタを用いて、第1のインタフェース規格に準拠した通信と、第2のインタフェース規格に準拠した通信とを行うことができるため、コストの増大を抑制しつつ複数のインタフェース規格に対応できる。
【0010】
ここで、本体側コネクタに設けられた複数の本体側電源ピンのうち、一部の本体側電源ピン以外の残りの本体側電源ピンは、通常通り外部機器への電力供給に使用できる。また、本体側信号ピンは通常通り第1のインタフェース規格に準拠した通信に使用される。このため、一部の本体側電源ピンを第2のインタフェース規格に準拠した通信に使用する状態においても、残りの本体側電源ピンにより外部機器への電力供給が担保されるとともに、本体側信号ピンにより第1のインタフェース規格に準拠した通信が担保される。
【0011】
なお、当該一部の本体側電源ピンは、第1のインタフェース規格において規定された電源ピンではあるものの、通常、殆ど利用されることがない電源ピンである。本発明では、そのような利用頻度の低い電源ピンを有効活用することで、第1のインタフェース規格での互換性を維持し、且つ、第2のインタフェース規格にも対応可能としている。
【0012】
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記一部の本体側電源ピンは、前記第1のインタフェース規格において、前記第2のインタフェース規格の耐圧未満の電源電圧(例えば3.3V)を供給するための電源ピンであることを要旨とする。
【0013】
本発明の第3の特徴は、本発明の第1又は第2の特徴に係り、前記外部機器から前記一部の本体側電源ピンの何れか(例えばピン110c)に印加される電圧に応じて、前記第2のインタフェース規格に準拠した通信を実行すべき特定のデバイス(例えばUSBデバイス260)を前記外部機器が内蔵しているか否かを確認する確認部(例えばCPU150)を更に備え、前記第2本体側通信部は、前記外部機器が前記特定のデバイスを内蔵していることが確認された場合に、前記第2のインタフェース規格に準拠した通信を前記外部機器と実行することを要旨とする。
【0014】
本発明の第4の特徴は、本発明の第1〜第3の何れかの特徴に係り、前記複数の本体側電源ピンのうち、前記一部の本体側電源ピンを除いた残りの本体側電源ピンを利用して、前記外部機器に電源電圧を供給する本体側電源部(例えば電源部190)を更に備えることを要旨とする。
【0015】
本発明の第5の特徴は、本発明の第1〜第4の何れかの特徴に係り、前記第1のインタフェース規格は、SATA規格又はSAS規格であることを要旨とする。
【0016】
本発明の第6の特徴は、本発明の第1〜第5の何れかの特徴に係り、前記第2のインタフェース規格は、USB規格又はLVDS規格であることを要旨とする。
【0017】
本発明の第7の特徴は、本体機器(例えば記憶装置本体100)に接続され、第1のインタフェース規格(例えばSATA規格)に準拠した形状を有する外部側コネクタ(例えばHDD側コネクタ230)と、前記外部側コネクタに設けられた外部側信号ピン(例えばHDD側SATA信号コネクタ部220)を使用して、前記第1のインタフェース規格に準拠した通信を前記本体機器と実行する第1外部側通信部(例えばSATAコントローラ240)と、前記外部側コネクタに設けられた複数の外部側電源ピン(例えばHDD側SATAパワーコネクタ部210)のうちの一部の外部側電源ピン(例えばピン210a〜210c)を使用して、第2のインタフェース規格(例えばUSB規格)に準拠した通信を前記本体機器と実行する第2外部側通信部(例えばUSBコントローラ280)とを備える外部機器(例えばカートリッジ式HDD200)であることを要旨とする。
【0018】
このような外部機器によれば、第1のインタフェース規格に準拠した形状を有する1つの外部側コネクタを用いて、第1のインタフェース規格に準拠した通信と、第2のインタフェース規格に準拠した通信とを行うことができるため、コストの増大を抑制しつつ複数のインタフェース規格に対応できる。
【0019】
ここで、外部側コネクタに設けられた複数の外部側電源ピンのうち、一部の外部側電源ピン以外の残りの外部側電源ピンは、通常通り本体機器からの電力供給を受けることができる。また、外部側信号ピンは通常通り第1のインタフェース規格に準拠した通信に使用される。このため、一部の外部側電源ピンを第2のインタフェース規格に準拠した通信に使用する状態においても、残りの外部側電源ピンにより本体機器からの電力供給を受けることが担保されるとともに、外部側信号ピンにより第1のインタフェース規格に準拠した通信が担保される。
【0020】
なお、当該一部の外部側電源ピンは、第1のインタフェース規格において規定された電源ピンではあるものの、通常、殆ど利用されることがない電源ピンである。本発明では、そのような利用頻度の低い電源ピンを有効活用することで、第1のインタフェース規格での互換性を維持し、且つ、第2のインタフェース規格にも対応可能としている。
【0021】
本発明の第8の特徴は、本発明の第7の特徴に係り、前記一部の外部側電源ピンは、前記第1のインタフェース規格において、前記第2のインタフェース規格の耐圧未満の電源電圧(例えば3.3V)の供給を受けるための電源ピンであることを要旨とする。
【0022】
本発明の第9の特徴は、本発明の第7又は第8の特徴に係り、前記第2のインタフェース規格に準拠した通信を実行すべき特定のデバイス(例えばUSBデバイス260)を更に備えることを要旨とする。
【0023】
本発明の第10の特徴は、本発明の第7〜第9の何れかの特徴に係り、前記複数の外部側電源ピンのうち、前記一部の外部側電源ピンを除いた残りの外部側電源ピンを利用して、前記本体機器から電源電圧の供給を受ける外部側電源部(例えば電源部290)を更に備えることを要旨とする。
【0024】
本発明の第11の特徴は、本発明の第7〜第10の何れかの特徴に係り、前記第1のインタフェース規格は、SATA規格又はSAS規格であることを要旨とする。
【0025】
本発明の第12の特徴は、本発明の第7〜第11の何れかの特徴に係り、前記第2のインタフェース規格は、USB規格又はLVDS規格であることを要旨とする。
【0026】
本発明の第13の特徴は、本体機器と、前記本体機器に装着される外部機器とを有する通信システムであって、前記本体機器は、前記外部機器が接続され、第1のインタフェース規格に準拠した形状を有する本体側コネクタと、前記本体側コネクタに設けられた本体側信号ピンを使用して、前記第1のインタフェース規格に準拠した通信を前記外部機器と実行する第1本体側通信部と、前記本体側コネクタに設けられた複数の本体側電源ピンのうちの一部の本体側電源ピンを使用して、第2のインタフェース規格に準拠した通信を前記外部機器と実行する第2本体側通信部とを備え、前記外部機器は、前記本体機器に接続され、前記第1のインタフェース規格に準拠した形状を有する外部側コネクタと、前記外部側コネクタに設けられた外部側信号ピンを使用して、前記第1のインタフェース規格に準拠した通信を前記本体機器と実行する第1外部側通信部と、前記外部側コネクタに設けられた複数の外部側電源ピンのうちの一部の外部側電源ピンを使用して、前記第2のインタフェース規格に準拠した通信を前記本体機器と実行する第2外部側通信部とを備えることを要旨とする。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、第1のインタフェース規格に準拠した形状を有するコネクタによって、第1のインタフェース規格での互換性を維持しつつ第2のインタフェース規格に準拠した通信にも対応可能とすることで、コストの増大を抑制可能とした本体機器、外部機器、及び通信システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の実施形態に係るNASを含む全体概略構成図である。
【図2】本発明の実施形態に係る記憶装置本体にカートリッジ式HDDが挿入される際の記憶装置本体及びカートリッジ式HDDの状態を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係るNASの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施形態に係る本体側SATAパワーコネクタ部及びHDD側SATAパワーコネクタ部の詳細構成を示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係るCPUの動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態に係る動作具体例1を説明するための図である。
【図7】本発明の実施形態に係る動作具体例2を説明するための図である。
【図8】本発明の実施形態の変更例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
次に、図面を参照して、本発明の通信システムの実施形態を説明する。以下の実施形態における図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
【0030】
ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
【0031】
以下においては、ネットワーク対応型の記憶装置であるNAS(Network Attached Storage)に対して、本発明の通信システムを適用した場合の実施形態について説明する。
【0032】
本実施形態に係るNASは、着脱可能な外部機器としての記憶媒体を有する。記憶媒体としては、磁気ディスクを用いるHDD(Hard Disk Drive)を例示するが、HDDに代えて、不揮発性メモリを用いるSSD(Solid State Drive)、あるいは光学ドライブを使用してもよい。
【0033】
以下、(1)全体概略構成、(2)詳細構成、(3)CPUの動作、(4)動作具体例、(5)実施形態の作用・効果、(6)実施形態の変更例、(7)その他の実施形態の順に説明する。
【0034】
(1)全体概略構成
まず、図1及び図2を参照して、本実施形態に係るNASの全体概略構成について説明する。
【0035】
図1は、本実施形態に係るNASを含む全体概略構成図である。本実施形態では、記憶装置本体100(本体機器)とカートリッジ式HDD200(外部機器)とによってNASが構成される。
【0036】
記憶装置本体100は、ホームネットワーク等のネットワーク300に接続されている。記憶装置本体100は、PC又はテレビ受像機等のクライアント端末400との間でネットワーク300を介してコマンド及びデータを送受信する。記憶装置本体100は、コマンドに応じてカートリッジ式HDD200に対するデータの書き込み及び読み出し等を行う。
【0037】
記憶装置本体100は、カートリッジ式HDD200が挿入されるHDDスロット部100aを有する。カートリッジ式HDD200は、カートリッジ内にHDDを収納したものであり、記憶装置本体100に着脱可能に構成されている。
【0038】
なお、図1では、説明の簡略化のため、1つのHDDスロット部100aのみが記憶装置本体100に設けられているが、複数のHDDスロット部100aが記憶装置本体100に設けられていてもよい。
【0039】
記憶装置本体100にカートリッジ式HDD200を着脱可能に構成することで、カートリッジ式HDD200の記憶容量が不足している場合には他のカートリッジ式HDD200により補完することができる。また、記憶させるデータの属性毎にカートリッジ式HDD200を使い分けることができる。
【0040】
図2は、記憶装置本体100にカートリッジ式HDD200が挿入される際の記憶装置本体100及びカートリッジ式HDD200の状態を示す図である。
【0041】
図2に示すように、記憶装置本体100のHDDスロット部100aには、本体側コネクタ130が設けられている。カートリッジ式HDD200には、HDD側コネクタ230が設けられている。本実施形態において、HDD側コネクタ230は外部側コネクタに相当する。
【0042】
記憶装置本体100にカートリッジ式HDD200を挿入し、本体側コネクタ130及びHDD側コネクタ230を互いに接続することで、本体側コネクタ130及びHDD側コネクタ230を介した通信が可能になる。
【0043】
本実施形態では、本体側コネクタ130及びHDD側コネクタ230は、インタフェース規格の1つであるSATA規格に準拠したコネクタ形状を有する。
【0044】
SATA規格では、電力系のピン群と信号系のピン群とが個別に設けられる。具体的には、本体側コネクタ130は、電力系のピン群である本体側SATAパワーコネクタ部110と、信号系のピン群である本体側SATA信号コネクタ部120とを有する。
【0045】
同様に、HDD側コネクタ230は、電力系のピン群であるHDD側SATAパワーコネクタ部210と、信号系のピン群であるHDD側SATA信号コネクタ部220とを有する。
【0046】
本体側SATAパワーコネクタ部110及びHDD側SATAパワーコネクタ部210は互いに接続され、本体側SATA信号コネクタ部120及びHDD側SATA信号コネクタ部220は互いに接続される。
【0047】
(2)詳細構成
次に、図3及び図4を参照して、本実施形態に係るNASの詳細構成について説明する。ただし、本発明に関連しない構成については説明を省略する。
【0048】
図3は、本実施形態に係るNASの構成を示すブロック図である。
【0049】
図3に示すように、カートリッジ式HDD200は、HDD側SATAパワーコネクタ部210及びHDD側SATA信号コネクタ部220に加えて、SATAコントローラ240、HDD250、USBコントローラ280、及びUSBデバイス260を有する。
【0050】
SATAコントローラ240、HDD250、USBデバイス260、及びUSBコントローラ280は、本体側SATAパワーコネクタ部110からHDD側SATAパワーコネクタ部210に供給される電源電圧を用いて駆動される。
【0051】
SATA規格上、12V、5V、3.3Vの3種類の電源電圧が供給可能とされているが、本実施形態では、本体側SATAパワーコネクタ部110が12V及び5Vのみを供給するものとしている。3.3Vの電源電圧は、12V又は5Vの電源電圧から生成可能である。
【0052】
SATAコントローラ240は、HDD250への書き込み及びHDD250からの読み出し等を制御するとともに、HDD側SATA信号コネクタ部220を介してSATA信号を記憶装置本体100と送受信する。本実施形態においてSATAコントローラ240は、第1のインタフェース規格としてのSATA規格に準拠した通信を記憶装置本体100と実行する第1外部側通信部に相当する。
【0053】
HDD250は、磁気ディスクと、磁気ディスクを駆動するモータとを含んで構成される。
【0054】
USBデバイス260は、USB規格に準拠した通信に対応したデバイスであり、例えば、不揮発性半導体メモリ又はチューナ等である。
【0055】
USBコントローラ280は、USBデバイス260を制御するとともに、HDD側SATAパワーコネクタ部210を介してUSB信号を記憶装置本体100と送信側する。本実施形態においてUSBコントローラ280は、第2のインタフェース規格としてのUSB規格に準拠した通信を本体機器と実行する第2外部側通信部に相当する。なお、USB信号は、互いに論理が反転した差動信号(D+,D−)として構成される(図4参照)。
【0056】
一方、記憶装置本体100は、本体側SATAパワーコネクタ部110及び本体側SATA信号コネクタ部120に加えて、SATAコントローラ140、CPU150、メモリ160、ネットワークインタフェース170、及びUSBコントローラ180を有する。
【0057】
SATAコントローラ140は、本体側SATA信号コネクタ部120を介してSATA信号を送受信する。本実施形態においてSATAコントローラ140は、第1のインタフェース規格としてのSATA規格に準拠した通信をカートリッジ式HDD200と実行する第1本体側通信部に相当する。
【0058】
メモリ160は例えば不揮発性半導体メモリであり、CPU150は、メモリ160に記憶されているプログラムを実行することで記憶装置本体100の全体を制御する。
【0059】
CPU150は、本体側コネクタ130にHDD側コネクタ230が接続されたことを検出する機能と、USBデバイス260をカートリッジ式HDD200が内蔵しているか否かを確認する機能とを有する。すなわち、本実施形態においてCPU150は確認部に相当する。CPU150は、本体側コネクタ130にHDD側コネクタ230が接続されたことをCPU150が検出した場合において、カートリッジ式HDD200が正常に動作するか否かを確認してもよい。CPU150の動作の詳細については後述する。
【0060】
ネットワークインタフェース170は、ネットワーク300に接続され、コマンドやデータの入出力を行う。
【0061】
USBコントローラ180は、本体側SATAパワーコネクタ部110を介してUSB信号を送受信する。本実施形態においてUSBコントローラ180は、第2のインタフェース規格としてのUSB規格に準拠した通信をカートリッジ式HDD200と実行する第2本体側通信部に相当する。
【0062】
図4は、本体側SATAパワーコネクタ部110及びHDD側SATAパワーコネクタ部210の詳細構成を示す図である。
【0063】
図4に示すように、本体側SATAパワーコネクタ部110はピン110a〜110oを有し、HDD側SATAパワーコネクタ部210はピン210a〜210oを有する。本体側SATAパワーコネクタ部110及びHDD側SATAパワーコネクタ部210のそれぞれのピン配置は、SATA規格に準拠している。
【0064】
SATA規格上、ピン110a〜110o、210a〜210oは、主に、電源供給に使用される電源ピン、又は接地に使用されるグラウンドピンである。具体的には、ピン110a〜110c、210a〜210cは3.3Vの電源ピンである。ピン110d〜110f、110j、110l、210d〜210f、210j、210lはグラウンドピンである。ピン110k、210kはDAS/DSS(Device Activity Signal / Disable Staggered Spinup)ピンである。ピン110m〜110o、210m〜210oは12Vの電源ピンである。
【0065】
ここで、3.3Vの電源ピン110a〜110c、210a〜210cは、SATA規格において規定された電源ピンではあるものの、通常、殆ど利用されることがない電源ピンである。
【0066】
3.3Vピン110a,110bは、USBコントローラ180に接続されている。USBコントローラ180は、3.3Vピン110a,110bを使用してUSB規格に準拠した通信を実行する。3.3Vピン110aはUSB信号D+の伝送に使用され、3.3Vピン110bはUSB信号D−の伝送に使用される。
【0067】
3.3Vピン210a,210bは、USBコントローラ280に接続されている。USBコントローラ280は、3.3Vピン210a,210bを使用してUSB規格に準拠した通信を実行する。3.3Vピン210aはUSB信号D+の伝送に使用され、3.3Vピン210bはUSB信号D−の伝送に使用される。
【0068】
電源部190は、カートリッジ式HDD200に供給する電源電圧を生成する。電源部290は、電源部190によって生成された電源電圧の供給を受け、当該電源電圧をカートリッジ式HDD200の各ブロックに供給する。電源部290は、12V又は5Vの電源電圧から3.3Vの電圧を生成し、生成した電圧をピン210cに印加する。ピン110cは、プルダウン抵抗R1を介して接地されている。本体側コネクタ130にHDD側コネクタ230が接続される前においては、ピン110cの電圧レベル(以下、検知信号1)は零Vである。本体側コネクタ130にHDD側コネクタ230が接続され、電源ピン110cと電源ピン210cとが接触している場合には、検知信号1は3.3Vになる。検知信号1は、CPU150に入力される。
【0069】
また、ピン110gは、プルダウン抵抗R2を介して接地されている。本体側コネクタ130にHDD側コネクタ230が接続される前においては、ピン110gの電圧レベル(以下、検知信号2)は零Vである。本体側コネクタ130にHDD側コネクタ230が接続され、電源ピン110gと電源ピン210gとが接触している場合には、検知信号2は5Vになる。検知信号2は、CPU150に入力される。
【0070】
(3)CPUの動作
次に、CPU150の動作について説明する。図5は、CPU150の動作を示すフローチャートである。図5では、本発明に関連する動作のみを示している。
【0071】
ステップS101において、CPU150は、検知信号2が5Vになったこと、すなわち、本体側コネクタ130にHDD側コネクタ230が接続されたことを検出する。
【0072】
ステップS102において、CPU150は、検知信号1が3.3Vであるか否か、すなわち、カートリッジ式HDD200がUSBデバイス260を内蔵しているか否かを確認する。
【0073】
カートリッジ式HDD200がUSBデバイス260を内蔵していることを確認した場合、ステップS103においてCPU150は、USBコントローラ180に対し、USB通信の開始を指示する。USBコントローラ180は、USB通信の開始処理を行う。
【0074】
USB通信の開始処理においては、USBコントローラ180は、所定のUSBコマンドをカートリッジ式HDD200に送信する。当該USBコマンドに対する応答がカートリッジ式HDD200から受信できない場合には、カートリッジ式HDD200のUSBデバイスが正常に動作していないと判定できる。一方、当該USBコマンドに対する応答がカートリッジ式HDD200から受信できた場合、カートリッジ式HDD200のUSBデバイスが正常に動作していると判定できる。なお、このようなUSBコマンドに代えて、物理層レベルでの信号(例えば、Ethernet(登録商標)のLinkパルスに相当する信号)により確認を行ってもよい。
【0075】
ステップS104においては、CPU150は、SATAコントローラ140に対し、SATA通信の開始を指示する。SATAコントローラ140は、SATA通信の開始処理を行う。
【0076】
SATA通信の開始処理においては、SATAコントローラ140は、所定のSATAコマンドをカートリッジ式HDD200に送信する。当該SATAコマンドに対する応答がカートリッジ式HDD200から受信できない場合には、カートリッジ式HDD200のSATAデバイスが正常に動作していないと判定できる。一方、当該SATAコマンドに対する応答がカートリッジ式HDD200から受信できた場合、カートリッジ式HDD200のSATAデバイスが正常に動作していると判定できる。なお、このようなSATAコマンドに代えて、物理層レベルでの信号により確認を行ってもよい。
【0077】
(4)動作具体例
次に、本実施形態に係る記憶装置本体100及びカートリッジ式HDD200のそれぞれの動作の具体例を挙げて説明する。
【0078】
ここでは、SATA規格の互換性が維持されるということを説明するために、動作具体例1及び動作具体例2を説明する。
【0079】
動作具体例1は、本実施形態に係る記憶装置本体100に、USBデバイスを内蔵しないカートリッジ式HDDが装着された場合の動作である。
【0080】
動作具体例2は、SATAコネクタを用いたUSB通信に対応していない記憶装置本体に、本実施形態に係るカートリッジ式HDD200が装着された場合の動作である。
【0081】
(4.1)動作具体例1
図6は、動作具体例1を説明するための図である。図6では、本実施形態に係る記憶装置本体100に、USBデバイスを内蔵しないカートリッジ式HDD200Aが装着された状態を示している。図6に示すように、カートリッジ式HDD200Aは、上述したUSBデバイス260及びUSBコントローラ280を具備していない。
【0082】
まず、CPU150は、検知信号2が5Vになったこと、すなわち、本体側コネクタ130にカートリッジ式HDD200Aが接続されたことを検出する。
【0083】
次に、CPU150は、検知信号1が3.3Vであるか否か、すなわち、カートリッジ式HDD200AがUSBデバイスを内蔵しているか否かを確認する。
【0084】
動作具体例1では、カートリッジ式HDD200AがUSBデバイスを内蔵しておらず、検知信号1が反応しない(3.3Vにならない)ことから、CPU150は、カートリッジ式HDD200AがUSBデバイスを内蔵していない通常のカートリッジ式HDD200Aであると判断する。
【0085】
次に、CPU150は、USB通信の開始処理を省略し、SATAコントローラ140に対し、SATA通信の開始を指示する。SATAコントローラ140は、SATA通信の開始処理を行う。
【0086】
このように、本実施形態に係る記憶装置本体100に、USBデバイスを内蔵しないカートリッジ式HDD200Aが装着されても、SATA通信は通常通り行うことができるため、SATA規格の互換性が維持される。
【0087】
(4.2)動作具体例2
図7は、動作具体例2を説明するための図である。図7では、SATAコネクタを用いたUSB通信に対応していない記憶装置本体100Aに、本実施形態に係るカートリッジ式HDD200が装着された状態を示している。図7に示すように、記憶装置本体100Aは、上述したUSBコントローラ180を具備していない。
【0088】
CPU150は、本体側コネクタ130にカートリッジ式HDD200が接続されたことを検出し、SATAコントローラ140に対し、SATA通信の開始を指示する。SATAコントローラ140は、SATA通信の開始処理を行う。
【0089】
ここで、記憶装置本体100Aの3.3Vピンから3.3Vの電源電圧がカートリッジ式HDD200の3.3Vピンに印加されることがあっても、当該電源電圧はUSBデバイスの耐圧未満であるため、USB通信はできないもののUSBデバイスが故障することはない。
【0090】
このように、SATAコネクタを用いたUSB通信に対応していない記憶装置本体100Aに、本実施形態に係るカートリッジ式HDD200が装着されても、SATA規格の互換性が維持される。
【0091】
(5)実施形態の作用・効果
以上説明したように、本実施形態では、記憶装置本体100のSATAコントローラ140は、本体側SATA信号コネクタ部120を使用して、SATA規格に準拠した通信をカートリッジ式HDD200と実行する。カートリッジ式HDD200のSATAコントローラ240は、HDD側SATA信号コネクタ部220を使用して、SATA規格に準拠した通信を記憶装置本体100と実行する。
【0092】
また、記憶装置本体100のUSBコントローラ180は、本体側SATAパワーコネクタ部110のピン110a〜110cを使用して、USB規格に準拠した通信をカートリッジ式HDD200と実行する。カートリッジ式HDD200のUSBコントローラ280は、HDD側SATAパワーコネクタ部210のピン210a〜210cを使用して、USB規格に準拠した通信を記憶装置本体100と実行する。
【0093】
これにより、SATA規格に準拠した形状を有する本体側コネクタ130と、SATA規格に準拠した形状を有するHDD側コネクタ230を用いて、SATA規格に準拠した通信と、USB規格に準拠した通信とを行うことができる。従って、コストの増大を抑制しつつSATA規格及びUSB規格の両インタフェース規格に対応できる。
【0094】
また、ピン210a〜210cは、SATA規格において、USB規格の耐圧未満の電源電圧3.3Vの供給を受けるための電源ピンであるため、仮にピン210a〜210cに3.3Vの電源電圧が印加されても、ほぼ問題はない。すなわち、カートリッジ式HDD200が、3.3Vを供給するSATAコネクタに接続されたとしても、USBデバイス260及びUSBコントローラ280が故障することはない。
【0095】
本実施形態では、記憶装置本体100の電源部190は、3.3Vピン110a〜110c以外の電源ピンを利用してカートリッジ式HDD200に電源電圧を供給する。このため、カートリッジ式HDD200を正常に駆動することができる。
【0096】
本実施形態では、記憶装置本体100のUSBコントローラ180は、カートリッジ式HDD200がUSBデバイス260を内蔵していることがCPU150により確認された場合に、USB規格に準拠した通信をカートリッジ式HDD200と実行する。これにより、USB規格に準拠した通信を適切に実行することができる。
【0097】
(6)実施形態の変更例
上述した実施形態では、ユーザに対する通知について特に説明しなかったが、以下のような構成を追加し、ユーザに対する通知を行ってもよい。
【0098】
図8は、上述した実施形態に係るNASの変更例を示すブロック図である。
【0099】
図8に示すように、本変更例に係る記憶装置本体100は、通知部の1つを構成するLED190を有する。LED190は、CPU150からの信号に応じて発光する。CPU150は、本体側コネクタ130にHDD側コネクタ230が接続されたことを検出するとLED190を発光させる。あるいは、本体側コネクタ130にHDD側コネクタ230が接続されたことを検出した後において、CPU150は、カートリッジ式HDD200が正常に動作していないと判定すると、LED190を発光させる。なお、接続通知用のLEDと異常通知用のLEDとを個別に設ける構成でもよい。
【0100】
さらに、CPU150は、本体側コネクタ130にHDD側コネクタ230が接続されたことを検出すると、その旨の情報(Web情報又はメール等)をネットワークインタフェース170からクライアント端末400(図1参照)に送信する。あるいは、本体側コネクタ130にHDD側コネクタ230が接続されたことを検出した後において、CPU150は、カートリッジ式HDD200が正常に動作していないと判定すると、その旨の情報(Web情報又はメール等)をネットワークインタフェース170からクライアント端末400に送信する。クライアント端末400は、当該情報(Web情報又はメール等)に基づいて、本体側コネクタ130にHDD側コネクタ230が接続されていない旨、本体側コネクタ130にHDD側コネクタ230が接続された旨、あるいはカートリッジ式HDD200が正常に動作していない旨を画面(例えばWeb画面)上に表示する。
【0101】
(7)その他の実施形態
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
【0102】
上述した実施形態では、第1のインタフェース規格がSATA規格であり、第2のインタフェース規格がUSB規格であるケースを例示した。
【0103】
しかしながら、第1のインタフェース規格は、SATA規格に類似するものであれば他のインタフェース規格でもよい。例えば、インタフェース規格の1つであるSAS(Serial Attached SCSI)規格を第1のインタフェース規格とすることができる。
【0104】
また、第2のインタフェース規格は、USB規格に類似するものであれば他のインタフェース規格でもよい。例えば、インタフェース規格の1つであるLVDS(Low Voltage Differential Signaling)規格を第2のインタフェース規格とすることができる。
【0105】
上述した実施形態では、本発明の通信システムをNASに適用する場合について説明したが、NASに限らず、本発明の通信システムをIP−STB(Set Top Box)やブロードバンドルータに適用してもよい。本発明の通信システムをIP−STBに適用する場合には、STB本体が本体機器に相当し、STB本体に挿入される記憶媒体が外部機器に相当する。また、本発明の通信システムをブロードバンドルータに適用する場合には、ルータ本体が本体機器に相当し、ルータ本体に挿入される記憶媒体が外部機器に相当する。さらに、本体機器及び外部機器のそれぞれは、USB規格で通信可能であればどのような電子機器であってもよい。
【0106】
このように本発明は、ここでは記載していない様々な実施形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ限定されるものである。
【符号の説明】
【0107】
100…記憶装置本体、100a…HDDスロット部、110…本体側SATAパワーコネクタ部、110a〜110o…ピン、120…信号コネクタ部、130…本体側コネクタ、140…SATAコントローラ、150…CPU、160…メモリ、170…ネットワークインタフェース、180…USBコントローラ、190…電源部、200…カートリッジ式HDD、210…HDD側SATAパワーコネクタ部、210a〜210o…ピン、220…HDD側SATA信号コネクタ部、230…HDD側コネクタ、240…SATAコントローラ、250…HDD、260…USBデバイス、280…USBコントローラ、290…電源部、300…ネットワーク、400…クライアント端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部機器が接続され、第1のインタフェース規格に準拠した形状を有する本体側コネクタと、
前記本体側コネクタに設けられた本体側信号ピンを使用して、前記第1のインタフェース規格に準拠した通信を前記外部機器と実行する第1本体側通信部と、
前記本体側コネクタに設けられた複数の本体側電源ピンのうちの一部の本体側電源ピンを使用して、第2のインタフェース規格に準拠した通信を前記外部機器と実行する第2本体側通信部と
を備える本体機器。
【請求項2】
前記一部の本体側電源ピンは、前記第1のインタフェース規格において、前記第2のインタフェース規格の耐圧未満の電源電圧を供給するための電源ピンである請求項1に記載の本体機器。
【請求項3】
前記外部機器から前記一部の本体側電源ピンの何れかに印加される電圧に応じて、前記第2のインタフェース規格に準拠した通信を実行すべき特定のデバイスを前記外部機器が内蔵しているか否かを確認する確認部を更に備え、
前記第2本体側通信部は、前記外部機器が前記特定のデバイスを内蔵していることが確認された場合に、前記第2のインタフェース規格に準拠した通信を前記外部機器と実行する請求項1又は2に記載の本体機器。
【請求項4】
前記複数の本体側電源ピンのうち、前記一部の本体側電源ピンを除いた残りの本体側電源ピンを利用して、前記外部機器に電源電圧を供給する本体側電源部を更に備える請求項1〜3の何れか一項に記載の本体機器。
【請求項5】
前記第1のインタフェース規格は、SATA規格又はSAS規格である請求項1〜4の何れか一項に記載の本体機器。
【請求項6】
前記第2のインタフェース規格は、USB規格又はLVDS規格である請求項1〜5の何れか一項に記載の本体機器。
【請求項7】
本体機器に接続され、第1のインタフェース規格に準拠した形状を有する外部側コネクタと、
前記外部側コネクタに設けられた外部側信号ピンを使用して、前記第1のインタフェース規格に準拠した通信を前記本体機器と実行する第1外部側通信部と、
前記外部側コネクタに設けられた複数の外部側電源ピンのうちの一部の外部側電源ピンを使用して、第2のインタフェース規格に準拠した通信を前記本体機器と実行する第2外部側通信部と
を備える外部機器。
【請求項8】
前記一部の外部側電源ピンは、前記第1のインタフェース規格において、前記第2のインタフェース規格の耐圧未満の電源電圧の供給を受けるための電源ピンである請求項7に記載の外部機器。
【請求項9】
前記第2のインタフェース規格に準拠した通信を実行すべき特定のデバイスを更に備える請求項7又は8に記載の外部機器。
【請求項10】
前記複数の外部側電源ピンのうち、前記一部の外部側電源ピンを除いた残りの外部側電源ピンを利用して、前記本体機器から電源電圧の供給を受ける外部側電源部を更に備える請求項7〜9の何れか一項に記載の外部機器。
【請求項11】
前記第1のインタフェース規格は、SATA規格又はSAS規格である請求項7〜10の何れか一項に記載の外部機器。
【請求項12】
前記第2のインタフェース規格は、USB規格又はLVDS規格である請求項7〜11の何れか一項に記載の外部機器。
【請求項13】
本体機器と、前記本体機器に装着される外部機器とを有する通信システムであって、
前記本体機器は、
前記外部機器が接続され、第1のインタフェース規格に準拠した形状を有する本体側コネクタと、
前記本体側コネクタに設けられた本体側信号ピンを使用して、前記第1のインタフェース規格に準拠した通信を前記外部機器と実行する第1本体側通信部と、
前記本体側コネクタに設けられた複数の本体側電源ピンのうちの一部の本体側電源ピンを使用して、第2のインタフェース規格に準拠した通信を前記外部機器と実行する第2本体側通信部と
を備え、
前記外部機器は、
前記本体機器に接続され、前記第1のインタフェース規格に準拠した形状を有する外部側コネクタと、
前記外部側コネクタに設けられた外部側信号ピンを使用して、前記第1のインタフェース規格に準拠した通信を前記本体機器と実行する第1外部側通信部と、
前記外部側コネクタに設けられた複数の外部側電源ピンのうちの一部の外部側電源ピンを使用して、前記第2のインタフェース規格に準拠した通信を前記本体機器と実行する第2外部側通信部と
を備える通信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−138465(P2011−138465A)
【公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−246(P2010−246)
【出願日】平成22年1月4日(2010.1.4)
【出願人】(390040187)株式会社バッファロー (378)