机の脚支柱における配線縦ダクト装置
【課題】簡単な構成で、製造コストも極めて低減できる、机における脚支柱3の配線縦ダクト装置を提供する。
【解決手段】脚支柱3の外周壁のうち一側の外面に成形された相対向する一対の蟻溝21と、外周壁のうち一側の外面に対して離間した本体部23を有し、該本体部23の両側に形成されて前記一対の蟻溝21に着脱自在に嵌合する耳片24を備えたカバー体とからなる。
【解決手段】脚支柱3の外周壁のうち一側の外面に成形された相対向する一対の蟻溝21と、外周壁のうち一側の外面に対して離間した本体部23を有し、該本体部23の両側に形成されて前記一対の蟻溝21に着脱自在に嵌合する耳片24を備えたカバー体とからなる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、事務用等の机(テーブル)の脚支柱における配線縦ダクト装置の構成に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、特許文献1〜特許文献3等において、事務用などの机の脚支柱の一側外面に、当該脚支柱の高さ寸法の略全体にわたって、着脱自在なカバー体を装着し、該カバー体よりも内側の空間を配線縦ダクトに構成することが知られている。
【0003】
そのうち、特許文献1及び2の構成では、脚支柱の内部に縦方向に連通する少なくとも1つの配線用空間が形成されており、脚体の外周壁の一側に配線用空間に連通する縦長の開口を有し、この縦長の開口を外側から覆う縦長のカバー体は脚体の外周壁に対して着脱自在となる係合部または係止片を有したものである。
【0004】
他方、特許文献3では、脚体の外周壁よりも外側に配線用空間を形成するために、テーブル等の机における支持脚の前端部を覆い、左右両側壁の内面に係止突部を有し、前端に係合孔を有するカバー取付け材と、後端が開放され、前方に向かって突出し、後端に係止片を有するカバー部材とを備え、カバー取付け材の係止突部を支持脚の左右一対の縦長の係合溝に嵌合させることで取付ける一方、カバー取付け材の係合孔にカバー部材の係止片を係止させることで、カバー取付け材よりも外周であって、カバー部材よりも内径部に縦に連通する配線空間を形成したものが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−125766号公報(図1〜図4参照)
【特許文献2】特開2004−202029号公報(図1〜図4参照)
【特許文献3】特開2005−131281公報(図1〜図4参照)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1及び2の配線縦ダクト装置では、脚体の外周壁の一側に配線用空間に連通する縦長の開口を有し、この縦長の開口を縦長のカバー体にて外側から覆う構成であるから、配線縦ダクトが不要な机に採用すると、カバー体を外した状態の脚体の外周壁の一側に縦長の開口が顕れて外観が見苦しくなるという問題があった。
【0007】
他方、特許文献3の構成では、配線縦ダクトが脚支柱の外面より外側に形成されるものの、構成部品がカバー取付け材とカバー部材との2つの部品となり、製造コストが高くなると共に、脚支柱への装着の手間も掛かるという問題があった。
【0008】
本願発明は、上記従来技術の問題点を解決し、簡単な構成で、且つ配線用のカバー部材を不要とする場合にも脚支柱の外観が見苦しくないようにした机の脚支柱における配線縦ダクト装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本願発明は、机における脚支柱の外周壁のうち一側の外面側に配線空間を形成するための配線縦ダクト装置であって、前記外周壁のうち一側の外面に成形された相対向する一対の蟻溝と、前記外周壁のうち一側の外面に対して離間した本体部を有し、該本体部の両側に形成されて前記一対の蟻溝に着脱自在に嵌合する耳片を備えたカバー体とからなるものである。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の机の脚支柱における配線縦ダクト装置において、前記カバー体と前記外周壁のうち一側の外面とにより囲まれる空間が、前記脚支柱の縦方向に延びる配線空間に形成されているものである。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の机の脚支柱における配線縦ダクト装置において、前記外周壁のうち前記一対の蟻溝が対向する側の外周壁は、前記蟻溝が対向していない外周壁よりも内側に形成されているものである。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3いずれかに記載の机の脚支柱における配線縦ダクト装置において、机における天板の広幅面と直交する投影視において、前記カバー体は複数の前記脚支柱の外周壁で囲まれる領域内に配置されているものである。
【0013】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4いずれかに記載の机の脚支柱における配線縦ダクト装置において、前記カバー体の本体部は断面山形に形成されているものである。
【発明の効果】
【0014】
本願発明によれば、配線縦ダクト装置の構成として、脚支柱の外周壁に形成されている相対向する一対の蟻溝と、外周壁の外面から離間した本体部と該本体部の両端から延びる一対の耳片とからなるカバー体だけであり、この一対の耳片を一対の蟻溝に着脱自在に嵌合する構成であるから、構造が極めて簡単となり、製造コストも極めて低減させることができる。またカバー体の装着作業性も至極簡単である。
【0015】
請求項2に記載の発明によれば、前記カバー体と前記外周壁のうち一側の外面とにより囲まれる空間が、前記脚支柱の縦方向に延びる配線空間に形成されているものであるから、外周壁で囲まれる脚支柱の剛性を高くしながら、該脚支柱の外面側に配線空間を簡単に作ることができる。
【0016】
請求項5に記載の発明によれば、前記カバー体の本体部は断面山形に形成されているものであるから、カバー体が取付けられている状態の脚支柱の外観が見苦しくないという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】(A)は本願発明を適用した第1実施例のテーブルの斜視図、(B)テーブルの天板に設けられた配線コードの収納部のみを示す斜視図である。
【図2】天板を仮想線で示す平面図である。
【図3】(A)は脚支柱と連結梁との連結部を示す分解斜視図、(B)は要部拡大断面図である。
【図4】(A)は脚支柱に対する配線縦ダクトの装着状態を示す側面図、(B)は脚支柱と配線縦ダクトの分解斜視図である。
【図5】(A)は脚支柱と連結ブロックの分解斜視図、(B)は他の方向から見た斜視図、(C)は脚支柱に対する配線縦ダクトの装着状態を示す要部拡大断面図、(D)は配線縦ダクトと脚支柱との取付け部を示す一部切欠き断面図である。
【図6】脚支柱に化粧カバーを装着した断面図である。
【図7】第2実施例の机の分解斜視図である。
【図8】(A)は図7の VIIIA−VIIIA 線矢視断面図、(B)は図8(A)の VIIIB−VIIIB 線矢視拡大断面図、(C)は配線縦ダクトと脚支柱との取付け部を示す一部切欠き断面図である。
【図9】第2実施例の配線縦ダクトの斜視図である。
【図10】脚支柱に化粧カバーを装着した断面図である。
【図11】図7のXI−XI線矢視で示す脚体における横梁材の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
[テーブルの概略構成]
次に、本発明を、図面を参照しながら詳細に説明する。本発明において、机とは作業用のテーブルや事務用の机を含む趣旨である。図1〜図6に示す第1実施例では、テーブル1は、矩形状の天板2とその下面側で前後左右に配置される4本の脚支柱3を有する。
【0019】
図4(B)、図5(A)〜図5(C)、図6に示すように、各脚支柱3はその横断面がほぼ矩形の中空筒状の押出成形品である。脚支柱3の外周壁は、テーブル2の外側に対面した互いに直交する一対の外向き外周壁3a,3bと、テーブル2の内側に向いた互いに直交する一対の内向き外周壁3c,3dを備えている。なお、外周壁3c,3dの間に面取り部3eが形成されていても良い。
【0020】
各脚支柱3の上端には連結ブロック4の基部5が差し込まれる。基部5の外周には平面視L字状のフランジ6が形成されている。各脚支柱3の上端の肉厚部に形成された取付け凹部7に対してフランジ6の取付け孔6aを介してボルト(ネジ)8にて締着する(図5(A)参照)。なお、より一層強固に固定するために、脚支柱3の内向き外周壁3c,3dまたは面取り部3e側から基部5側面にネジ18止めしても良い。
【0021】
連結ブロック4の基部5の上側に平面視でほぼ矩形状の連結板9が一体的に形成されている。連結板9は天板2の下面側で当該天板2の中央側に向かうように配置される。連結板9の自由端側の段落ち部10はテーブル1の前後方向または左右方向に隣接する脚支柱3,3を連結するための連結梁11が支持される部位である。段落ち部10には連結梁11に穿設された係合孔12が外嵌する位置決め突起13が一体的に設けられている。
【0022】
天板2は連結板9及び連結梁11の上面に載る。連結板9における複数個所の挿通孔14及び位置決め突起13の挿通孔15を介して下側からのボルト16が天板2下面の鬼目ナット17に締着することで天板2が固定される(図3(A),図3(B)参照)。
【0023】
[配線縦ダクト装置]
次に、本発明の配線縦ダクト装置の構成については説明する。上記各脚支柱3における外周壁のうち一側(本実施例では一対の内向き外周壁3c,3d)の外面に、一対の蟻溝21が相対向するように成形されている(図4(B),図5(A)〜図5(C),図6参照)。より詳しくは、一対の蟻溝21が対向する側の内向き外周壁3c,3dは、蟻溝21が対向していない外向き外周壁3a,3bよりも内側に形成されている。つまり、内向き外周壁3c,3dの1辺の長さが外向き外周壁3a,3bの1辺の長さよりも短く形成されている。そして、各蟻溝21は1つの外向き外周壁3a(3b)とそれに隣接する内向き外周壁3c(3d)との角部に形成されている。
【0024】
配線縦ダクト装置を構成するカバー体22は、内向き外周壁3c,3dの外面に跨がって且つ離間した本体部23と、該本体部23の両側に形成されて一対の蟻溝21に着脱自在に嵌合する耳片24とを備える。そして、カバー体22の本体部23は断面山形に形成されている。ここで、断面山形とは、本体部23の横断面が三角形の2辺、もしくは截頭三角形の3辺(図4(B),図5(C)〜図5(D)参照)に相当するものであって良く、本体部23を構成する主たる2辺が凸湾曲部を介して交わる角度が鋭角であっても良い。
【0025】
カバー体22を内向き外周壁3c,3dの外面に対して離間させた状態で、一対の耳片24を一対の蟻溝21に嵌合させると、カバー体22と内向き外周壁3c,3dの外面とにより囲まれる空間が、脚支柱3の縦方向に延びて配線用コード25を挿通できる配線空間28となる(図5(C)参照)。カバー体22を薄板にて形成することにより、本体部23を掴んだとき、一対の耳片24間の距離を縮めるように弾性変形し易くなるので、一対の蟻溝21に一対の耳片24を嵌合し易くなる。
【0026】
実施例の図面で理解できるように、テーブル1における天板2の広幅面と直交する投影視において、カバー体22は複数(4本)の脚支柱3の各外向き外周壁3a,3bで囲まれる平面視で矩形状の領域内に配置されていることになる。
【0027】
カバー体22における本体部23の上端には配線用コード25を配線空間28から外に導くためのダクト開口部26が切欠き形成されている(図4(B)参照)が、本体部23の下端にもダクト開口部27を設けることで、床側から配線縦ダクト装置の配線空間28に配線用コード25を導き入れ易くできる。なお、本体部23の下端側の内向き外周壁3c,3dの外面からの離間寸法を、上端側の離間寸法よりも小さくなるように、換言すれば図5(A)の一点鎖線で示すように、下窄まり状に形成すれば、テーブル1を斜め上から見たとき、カバー体22の存在感を少なくできる。また、天板2の中央部などの開口部31には、4つの角部に切欠き部29を設けて配線用コード25を導き入れ易くした配線受けトレイ30を設けることで、天板2上へのパソコン等の電気製品のための配線用コード25の処理を容易にしている(図1(A),図1(B)参照)。
【0028】
図6に示すように、脚支柱3にカバー体22を取付けない場合に、当該脚支柱3の内向き外周壁3c,3dの外面を覆う化粧カバー32の左右両側縁を一対の蟻溝21に嵌め入れる。これによって、脚支柱3の外周壁の段差を目立たなくして、外観が良くなる。
【0029】
[第2実施例]
図7〜図10に示す第2実施例では、事務用などの机35における左右の脚体36は、前後の脚支柱36a,36bの上端間を前後長手の横梁材36cにて連結した下向きコ字状の門型である(図7、図8(A)参照)。左右の脚体36の後端上部間を横長の連結梁部材37にて連結している。横梁材36cに固定したスペーサブロック38を介して天板39が固定されている。
【0030】
連結梁部材45は、金属板を屈曲形成(板金形成)したもので、側断面がコ字状の外横梁の内面に同じく内横梁が溶接等にて固着されている。外横梁における下板には配線受けトレイ37が取付けられている。
【0031】
なお、天板39の後端縁に開口部43を有し、不要時には開口部43は開閉自在もしくは着脱自在な蓋体44にて覆われている。開口部43の下方には、配線用コード42の中途部を受ける配線受けトレイ45が連結梁部材37に着脱自在に装着される。
【0032】
前後の脚支柱36a,36bの横断面はほぼ矩形筒状であり、その4側の外周壁46a,46b,46c,46dのうち、内向き外周壁46c,46dのいずれか一方に、一対の蟻溝47が相対向して形成されている(図8(B)参照)。そして、一対の蟻溝47が対向する側の内向き外周壁46cは、蟻溝47が対向していない3辺の外周壁46a,46b,46dよりも内側に形成されている。つまり、内向き外周壁46cの1辺の長さが他の外周壁46a,46b,46dの1辺の長さよりも短く形成されている。
【0033】
実施例では、机35の後ろ側の脚支柱36bには、天板39上にパソコン等の電気製品のための配線用コード42を床側から導くための配線縦ダクト装置としてのカバー体41が上記一対の蟻溝47に対して着脱自在に設けられている(図7、図8(A)参照)。
【0034】
配線縦ダクト装置を構成するカバー体41は、断面山形の本体部48と、該本体部48の両側に形成されて一対の蟻溝47に着脱自在に嵌合する耳片49とを備える。実施例では、本体部48は内向き外周壁46cの外面から離間している。ここで、断面山形とは、図8(B)及び図9に示されているように、本体部48の横断面が三角形の2辺、もしくは截頭三角形の3辺に相当するものであって良い。いずれにしても、本体部48と内向き外周壁46cで囲まれる空間が配線空間50となる。
【0035】
カバー体41の本体部48の2辺のうち、内向き外周壁46cの外面に対してほぼ直角に延びる辺を、天板39の広幅面と直交する投影視において、天板39の領域内の中央寄りに位置し、内向き外周壁46cの外面に対して傾斜状に延びる辺は天板39の領域内の外側寄りに位置させる(図8(B)参照)と、机35を天板39の角より外側から見るとき、カバー体41が見えにくくなる。
【0036】
このカバー体41においても、本体部48の上下端に、配線用コード42を配線空間50に対して出し入れし易くするためのから外に導くためのダクト開口部51、52が切欠き形成されている(図9参照)。このように形成すると、左右の脚支柱に対してカバー体41を上下逆にして装着したとき、本体部48のち、内向き外周壁46cの外面に対して傾斜状に延びる辺が天板39の領域内の外側寄りに位置させることができるから、カバー体41の種類を1つで済ますことができる。
【0037】
図10に示すように、脚支柱36にカバー体41を取付けない場合に、当該脚支柱36の内向き外周壁46cの外面を覆う化粧カバー53の左右両側縁を一対の蟻溝47に嵌め入れる。これによって、脚支柱36の外周壁の段差を目立たなくして、外観が良くなる。
【0038】
図11は脚体36における前後長手の横梁材36cの下面に横長の配線ダクトとしてのカバー体54を着脱自在に設けた断面図である。この場合も横梁材36cの下面側の外周壁55の両端に一対の蟻溝56を相対向して形成する。カバー体54は、第1実施例または第2実施例の断面形状を採用して良い。
【0039】
いずれの実施例であっても、カバー体21、41は金属板または合成樹脂製板にて形成して良い。蟻溝21、47は脚支柱の上下方向に沿って連続して設けることが良く、耳片24、49は本体部の上下方向に沿って連続または適宜間隔を空けても良い。なお、本発明の請求項にいう「脚支柱の外周壁のうち一側」とは、横断面が矩形もしくは多角形である場合に、上下に延びる1辺乃至隣接する複数の辺を言い、外周壁の全体ではない。
【0040】
本発明の配線縦ダクト装置の構成としては、脚支柱の外周壁に形成されている相対向する一対の蟻溝と、外周壁の外面から離間した本体部と該本体部の両端から延びる一対の耳片とからなるカバー体だけであり、この一対の耳片を一対の蟻溝に着脱自在に嵌合する構成であるから、構造が極めて簡単となり、製造コストも極めて低減させることができる。またカバー体の装着作業性も至極簡単である。
【符号の説明】
【0041】
1 テーブル
2,39 天板
3,36a,36b 脚支柱
3a,3b,3c,3d,46a〜46d 外周壁
21,47,56 蟻溝
22,41,54 カバー体
23,48 本体部
24,49 耳片
【技術分野】
【0001】
本発明は、事務用等の机(テーブル)の脚支柱における配線縦ダクト装置の構成に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、特許文献1〜特許文献3等において、事務用などの机の脚支柱の一側外面に、当該脚支柱の高さ寸法の略全体にわたって、着脱自在なカバー体を装着し、該カバー体よりも内側の空間を配線縦ダクトに構成することが知られている。
【0003】
そのうち、特許文献1及び2の構成では、脚支柱の内部に縦方向に連通する少なくとも1つの配線用空間が形成されており、脚体の外周壁の一側に配線用空間に連通する縦長の開口を有し、この縦長の開口を外側から覆う縦長のカバー体は脚体の外周壁に対して着脱自在となる係合部または係止片を有したものである。
【0004】
他方、特許文献3では、脚体の外周壁よりも外側に配線用空間を形成するために、テーブル等の机における支持脚の前端部を覆い、左右両側壁の内面に係止突部を有し、前端に係合孔を有するカバー取付け材と、後端が開放され、前方に向かって突出し、後端に係止片を有するカバー部材とを備え、カバー取付け材の係止突部を支持脚の左右一対の縦長の係合溝に嵌合させることで取付ける一方、カバー取付け材の係合孔にカバー部材の係止片を係止させることで、カバー取付け材よりも外周であって、カバー部材よりも内径部に縦に連通する配線空間を形成したものが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−125766号公報(図1〜図4参照)
【特許文献2】特開2004−202029号公報(図1〜図4参照)
【特許文献3】特開2005−131281公報(図1〜図4参照)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1及び2の配線縦ダクト装置では、脚体の外周壁の一側に配線用空間に連通する縦長の開口を有し、この縦長の開口を縦長のカバー体にて外側から覆う構成であるから、配線縦ダクトが不要な机に採用すると、カバー体を外した状態の脚体の外周壁の一側に縦長の開口が顕れて外観が見苦しくなるという問題があった。
【0007】
他方、特許文献3の構成では、配線縦ダクトが脚支柱の外面より外側に形成されるものの、構成部品がカバー取付け材とカバー部材との2つの部品となり、製造コストが高くなると共に、脚支柱への装着の手間も掛かるという問題があった。
【0008】
本願発明は、上記従来技術の問題点を解決し、簡単な構成で、且つ配線用のカバー部材を不要とする場合にも脚支柱の外観が見苦しくないようにした机の脚支柱における配線縦ダクト装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本願発明は、机における脚支柱の外周壁のうち一側の外面側に配線空間を形成するための配線縦ダクト装置であって、前記外周壁のうち一側の外面に成形された相対向する一対の蟻溝と、前記外周壁のうち一側の外面に対して離間した本体部を有し、該本体部の両側に形成されて前記一対の蟻溝に着脱自在に嵌合する耳片を備えたカバー体とからなるものである。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の机の脚支柱における配線縦ダクト装置において、前記カバー体と前記外周壁のうち一側の外面とにより囲まれる空間が、前記脚支柱の縦方向に延びる配線空間に形成されているものである。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の机の脚支柱における配線縦ダクト装置において、前記外周壁のうち前記一対の蟻溝が対向する側の外周壁は、前記蟻溝が対向していない外周壁よりも内側に形成されているものである。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3いずれかに記載の机の脚支柱における配線縦ダクト装置において、机における天板の広幅面と直交する投影視において、前記カバー体は複数の前記脚支柱の外周壁で囲まれる領域内に配置されているものである。
【0013】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4いずれかに記載の机の脚支柱における配線縦ダクト装置において、前記カバー体の本体部は断面山形に形成されているものである。
【発明の効果】
【0014】
本願発明によれば、配線縦ダクト装置の構成として、脚支柱の外周壁に形成されている相対向する一対の蟻溝と、外周壁の外面から離間した本体部と該本体部の両端から延びる一対の耳片とからなるカバー体だけであり、この一対の耳片を一対の蟻溝に着脱自在に嵌合する構成であるから、構造が極めて簡単となり、製造コストも極めて低減させることができる。またカバー体の装着作業性も至極簡単である。
【0015】
請求項2に記載の発明によれば、前記カバー体と前記外周壁のうち一側の外面とにより囲まれる空間が、前記脚支柱の縦方向に延びる配線空間に形成されているものであるから、外周壁で囲まれる脚支柱の剛性を高くしながら、該脚支柱の外面側に配線空間を簡単に作ることができる。
【0016】
請求項5に記載の発明によれば、前記カバー体の本体部は断面山形に形成されているものであるから、カバー体が取付けられている状態の脚支柱の外観が見苦しくないという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】(A)は本願発明を適用した第1実施例のテーブルの斜視図、(B)テーブルの天板に設けられた配線コードの収納部のみを示す斜視図である。
【図2】天板を仮想線で示す平面図である。
【図3】(A)は脚支柱と連結梁との連結部を示す分解斜視図、(B)は要部拡大断面図である。
【図4】(A)は脚支柱に対する配線縦ダクトの装着状態を示す側面図、(B)は脚支柱と配線縦ダクトの分解斜視図である。
【図5】(A)は脚支柱と連結ブロックの分解斜視図、(B)は他の方向から見た斜視図、(C)は脚支柱に対する配線縦ダクトの装着状態を示す要部拡大断面図、(D)は配線縦ダクトと脚支柱との取付け部を示す一部切欠き断面図である。
【図6】脚支柱に化粧カバーを装着した断面図である。
【図7】第2実施例の机の分解斜視図である。
【図8】(A)は図7の VIIIA−VIIIA 線矢視断面図、(B)は図8(A)の VIIIB−VIIIB 線矢視拡大断面図、(C)は配線縦ダクトと脚支柱との取付け部を示す一部切欠き断面図である。
【図9】第2実施例の配線縦ダクトの斜視図である。
【図10】脚支柱に化粧カバーを装着した断面図である。
【図11】図7のXI−XI線矢視で示す脚体における横梁材の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
[テーブルの概略構成]
次に、本発明を、図面を参照しながら詳細に説明する。本発明において、机とは作業用のテーブルや事務用の机を含む趣旨である。図1〜図6に示す第1実施例では、テーブル1は、矩形状の天板2とその下面側で前後左右に配置される4本の脚支柱3を有する。
【0019】
図4(B)、図5(A)〜図5(C)、図6に示すように、各脚支柱3はその横断面がほぼ矩形の中空筒状の押出成形品である。脚支柱3の外周壁は、テーブル2の外側に対面した互いに直交する一対の外向き外周壁3a,3bと、テーブル2の内側に向いた互いに直交する一対の内向き外周壁3c,3dを備えている。なお、外周壁3c,3dの間に面取り部3eが形成されていても良い。
【0020】
各脚支柱3の上端には連結ブロック4の基部5が差し込まれる。基部5の外周には平面視L字状のフランジ6が形成されている。各脚支柱3の上端の肉厚部に形成された取付け凹部7に対してフランジ6の取付け孔6aを介してボルト(ネジ)8にて締着する(図5(A)参照)。なお、より一層強固に固定するために、脚支柱3の内向き外周壁3c,3dまたは面取り部3e側から基部5側面にネジ18止めしても良い。
【0021】
連結ブロック4の基部5の上側に平面視でほぼ矩形状の連結板9が一体的に形成されている。連結板9は天板2の下面側で当該天板2の中央側に向かうように配置される。連結板9の自由端側の段落ち部10はテーブル1の前後方向または左右方向に隣接する脚支柱3,3を連結するための連結梁11が支持される部位である。段落ち部10には連結梁11に穿設された係合孔12が外嵌する位置決め突起13が一体的に設けられている。
【0022】
天板2は連結板9及び連結梁11の上面に載る。連結板9における複数個所の挿通孔14及び位置決め突起13の挿通孔15を介して下側からのボルト16が天板2下面の鬼目ナット17に締着することで天板2が固定される(図3(A),図3(B)参照)。
【0023】
[配線縦ダクト装置]
次に、本発明の配線縦ダクト装置の構成については説明する。上記各脚支柱3における外周壁のうち一側(本実施例では一対の内向き外周壁3c,3d)の外面に、一対の蟻溝21が相対向するように成形されている(図4(B),図5(A)〜図5(C),図6参照)。より詳しくは、一対の蟻溝21が対向する側の内向き外周壁3c,3dは、蟻溝21が対向していない外向き外周壁3a,3bよりも内側に形成されている。つまり、内向き外周壁3c,3dの1辺の長さが外向き外周壁3a,3bの1辺の長さよりも短く形成されている。そして、各蟻溝21は1つの外向き外周壁3a(3b)とそれに隣接する内向き外周壁3c(3d)との角部に形成されている。
【0024】
配線縦ダクト装置を構成するカバー体22は、内向き外周壁3c,3dの外面に跨がって且つ離間した本体部23と、該本体部23の両側に形成されて一対の蟻溝21に着脱自在に嵌合する耳片24とを備える。そして、カバー体22の本体部23は断面山形に形成されている。ここで、断面山形とは、本体部23の横断面が三角形の2辺、もしくは截頭三角形の3辺(図4(B),図5(C)〜図5(D)参照)に相当するものであって良く、本体部23を構成する主たる2辺が凸湾曲部を介して交わる角度が鋭角であっても良い。
【0025】
カバー体22を内向き外周壁3c,3dの外面に対して離間させた状態で、一対の耳片24を一対の蟻溝21に嵌合させると、カバー体22と内向き外周壁3c,3dの外面とにより囲まれる空間が、脚支柱3の縦方向に延びて配線用コード25を挿通できる配線空間28となる(図5(C)参照)。カバー体22を薄板にて形成することにより、本体部23を掴んだとき、一対の耳片24間の距離を縮めるように弾性変形し易くなるので、一対の蟻溝21に一対の耳片24を嵌合し易くなる。
【0026】
実施例の図面で理解できるように、テーブル1における天板2の広幅面と直交する投影視において、カバー体22は複数(4本)の脚支柱3の各外向き外周壁3a,3bで囲まれる平面視で矩形状の領域内に配置されていることになる。
【0027】
カバー体22における本体部23の上端には配線用コード25を配線空間28から外に導くためのダクト開口部26が切欠き形成されている(図4(B)参照)が、本体部23の下端にもダクト開口部27を設けることで、床側から配線縦ダクト装置の配線空間28に配線用コード25を導き入れ易くできる。なお、本体部23の下端側の内向き外周壁3c,3dの外面からの離間寸法を、上端側の離間寸法よりも小さくなるように、換言すれば図5(A)の一点鎖線で示すように、下窄まり状に形成すれば、テーブル1を斜め上から見たとき、カバー体22の存在感を少なくできる。また、天板2の中央部などの開口部31には、4つの角部に切欠き部29を設けて配線用コード25を導き入れ易くした配線受けトレイ30を設けることで、天板2上へのパソコン等の電気製品のための配線用コード25の処理を容易にしている(図1(A),図1(B)参照)。
【0028】
図6に示すように、脚支柱3にカバー体22を取付けない場合に、当該脚支柱3の内向き外周壁3c,3dの外面を覆う化粧カバー32の左右両側縁を一対の蟻溝21に嵌め入れる。これによって、脚支柱3の外周壁の段差を目立たなくして、外観が良くなる。
【0029】
[第2実施例]
図7〜図10に示す第2実施例では、事務用などの机35における左右の脚体36は、前後の脚支柱36a,36bの上端間を前後長手の横梁材36cにて連結した下向きコ字状の門型である(図7、図8(A)参照)。左右の脚体36の後端上部間を横長の連結梁部材37にて連結している。横梁材36cに固定したスペーサブロック38を介して天板39が固定されている。
【0030】
連結梁部材45は、金属板を屈曲形成(板金形成)したもので、側断面がコ字状の外横梁の内面に同じく内横梁が溶接等にて固着されている。外横梁における下板には配線受けトレイ37が取付けられている。
【0031】
なお、天板39の後端縁に開口部43を有し、不要時には開口部43は開閉自在もしくは着脱自在な蓋体44にて覆われている。開口部43の下方には、配線用コード42の中途部を受ける配線受けトレイ45が連結梁部材37に着脱自在に装着される。
【0032】
前後の脚支柱36a,36bの横断面はほぼ矩形筒状であり、その4側の外周壁46a,46b,46c,46dのうち、内向き外周壁46c,46dのいずれか一方に、一対の蟻溝47が相対向して形成されている(図8(B)参照)。そして、一対の蟻溝47が対向する側の内向き外周壁46cは、蟻溝47が対向していない3辺の外周壁46a,46b,46dよりも内側に形成されている。つまり、内向き外周壁46cの1辺の長さが他の外周壁46a,46b,46dの1辺の長さよりも短く形成されている。
【0033】
実施例では、机35の後ろ側の脚支柱36bには、天板39上にパソコン等の電気製品のための配線用コード42を床側から導くための配線縦ダクト装置としてのカバー体41が上記一対の蟻溝47に対して着脱自在に設けられている(図7、図8(A)参照)。
【0034】
配線縦ダクト装置を構成するカバー体41は、断面山形の本体部48と、該本体部48の両側に形成されて一対の蟻溝47に着脱自在に嵌合する耳片49とを備える。実施例では、本体部48は内向き外周壁46cの外面から離間している。ここで、断面山形とは、図8(B)及び図9に示されているように、本体部48の横断面が三角形の2辺、もしくは截頭三角形の3辺に相当するものであって良い。いずれにしても、本体部48と内向き外周壁46cで囲まれる空間が配線空間50となる。
【0035】
カバー体41の本体部48の2辺のうち、内向き外周壁46cの外面に対してほぼ直角に延びる辺を、天板39の広幅面と直交する投影視において、天板39の領域内の中央寄りに位置し、内向き外周壁46cの外面に対して傾斜状に延びる辺は天板39の領域内の外側寄りに位置させる(図8(B)参照)と、机35を天板39の角より外側から見るとき、カバー体41が見えにくくなる。
【0036】
このカバー体41においても、本体部48の上下端に、配線用コード42を配線空間50に対して出し入れし易くするためのから外に導くためのダクト開口部51、52が切欠き形成されている(図9参照)。このように形成すると、左右の脚支柱に対してカバー体41を上下逆にして装着したとき、本体部48のち、内向き外周壁46cの外面に対して傾斜状に延びる辺が天板39の領域内の外側寄りに位置させることができるから、カバー体41の種類を1つで済ますことができる。
【0037】
図10に示すように、脚支柱36にカバー体41を取付けない場合に、当該脚支柱36の内向き外周壁46cの外面を覆う化粧カバー53の左右両側縁を一対の蟻溝47に嵌め入れる。これによって、脚支柱36の外周壁の段差を目立たなくして、外観が良くなる。
【0038】
図11は脚体36における前後長手の横梁材36cの下面に横長の配線ダクトとしてのカバー体54を着脱自在に設けた断面図である。この場合も横梁材36cの下面側の外周壁55の両端に一対の蟻溝56を相対向して形成する。カバー体54は、第1実施例または第2実施例の断面形状を採用して良い。
【0039】
いずれの実施例であっても、カバー体21、41は金属板または合成樹脂製板にて形成して良い。蟻溝21、47は脚支柱の上下方向に沿って連続して設けることが良く、耳片24、49は本体部の上下方向に沿って連続または適宜間隔を空けても良い。なお、本発明の請求項にいう「脚支柱の外周壁のうち一側」とは、横断面が矩形もしくは多角形である場合に、上下に延びる1辺乃至隣接する複数の辺を言い、外周壁の全体ではない。
【0040】
本発明の配線縦ダクト装置の構成としては、脚支柱の外周壁に形成されている相対向する一対の蟻溝と、外周壁の外面から離間した本体部と該本体部の両端から延びる一対の耳片とからなるカバー体だけであり、この一対の耳片を一対の蟻溝に着脱自在に嵌合する構成であるから、構造が極めて簡単となり、製造コストも極めて低減させることができる。またカバー体の装着作業性も至極簡単である。
【符号の説明】
【0041】
1 テーブル
2,39 天板
3,36a,36b 脚支柱
3a,3b,3c,3d,46a〜46d 外周壁
21,47,56 蟻溝
22,41,54 カバー体
23,48 本体部
24,49 耳片
【特許請求の範囲】
【請求項1】
机における脚支柱の外周壁のうち一側の外面側に配線空間を形成するための配線縦ダクト装置であって、
前記外周壁のうち一側の外面に成形された相対向する一対の蟻溝と、
前記外周壁のうち一側の外面に対して離間した本体部を有し、該本体部の両側に形成されて前記一対の蟻溝に着脱自在に嵌合する耳片を備えたカバー体とからなる、
机の脚支柱における配線縦ダクト装置。
【請求項2】
前記カバー体と前記外周壁のうち一側の外面とにより囲まれる空間が、前記脚支柱の縦方向に延びる配線空間に形成されている、請求項1に記載の机の脚支柱における配線縦ダクト装置。
【請求項3】
前記外周壁のうち前記一対の蟻溝が対向する側の外周壁は、前記蟻溝が対向していない外周壁よりも内側に形成されている、請求項1または2に記載の机の脚支柱における配線縦ダクト装置。
【請求項4】
机における天板の広幅面と直交する投影視において、前記カバー体は複数の前記脚支柱の外周壁で囲まれる領域内に配置されている請求項1乃至3いずれかに記載の机の脚支柱における配線縦ダクト装置。
【請求項5】
前記カバー体の本体部は断面山形に形成されている、請求項1乃至4いずれかに記載の机の脚支柱における配線縦ダクト装置。
【請求項1】
机における脚支柱の外周壁のうち一側の外面側に配線空間を形成するための配線縦ダクト装置であって、
前記外周壁のうち一側の外面に成形された相対向する一対の蟻溝と、
前記外周壁のうち一側の外面に対して離間した本体部を有し、該本体部の両側に形成されて前記一対の蟻溝に着脱自在に嵌合する耳片を備えたカバー体とからなる、
机の脚支柱における配線縦ダクト装置。
【請求項2】
前記カバー体と前記外周壁のうち一側の外面とにより囲まれる空間が、前記脚支柱の縦方向に延びる配線空間に形成されている、請求項1に記載の机の脚支柱における配線縦ダクト装置。
【請求項3】
前記外周壁のうち前記一対の蟻溝が対向する側の外周壁は、前記蟻溝が対向していない外周壁よりも内側に形成されている、請求項1または2に記載の机の脚支柱における配線縦ダクト装置。
【請求項4】
机における天板の広幅面と直交する投影視において、前記カバー体は複数の前記脚支柱の外周壁で囲まれる領域内に配置されている請求項1乃至3いずれかに記載の机の脚支柱における配線縦ダクト装置。
【請求項5】
前記カバー体の本体部は断面山形に形成されている、請求項1乃至4いずれかに記載の机の脚支柱における配線縦ダクト装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2013−90801(P2013−90801A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−234691(P2011−234691)
【出願日】平成23年10月26日(2011.10.26)
【出願人】(000139780)株式会社イトーキ (833)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年10月26日(2011.10.26)
【出願人】(000139780)株式会社イトーキ (833)
【Fターム(参考)】
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