説明

来店確認情報処理システム

【課題】
ウェブサイトを閲覧したログと、実際に店舗に訪れたログとに基づいて、それらが対応づけられたログを生成することにより来店確認が可能な来店確認情報処理システムを提供することを目的とする。
【解決手段】
アクセスログを生成するアクセスログ生成部と、店舗に備えられたステーションと携帯端末との間で通信を行うことによって、携帯端末がステーションから受け取ったステーションIDと携帯端末IDとを、少なくとも携帯端末から受け取り、それらを対応づけて来店ログとして生成する来店ログ生成部と、ステーションIDと店舗特定情報とを対応づけて記録する店舗情報記録部と、アクセスログと来店ログとに基づいて、来店確認ログを生成する来店確認ログ生成部と、来店確認ログを記録する来店確認ログ記録部と、を有する来店確認情報処理システムである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウェブサイトを閲覧したログ(アクセスログ)と、ウェブサイトに載っている店舗(例えば飲食店)を実際に訪れたログ(来店ログ)とに基づいて、対応づけられたログ(来店確認ログ)を生成する来店確認情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットの普及に伴い、実際に店舗で取り扱っている商品などをインターネット上で告知(バナー広告、電子メール配信、アフィリエイト広告)したり、インターネット上に開設されたサイト(ECサイト)等を通じて販売したりすることが盛んに行われている。こうした背景のもと、実店舗はもとより、インターネットなどのサイバースペースにおける販売戦略・商品告知等を消費者(ユーザ)に対して効果的に行うためには、可能な限り正確にユーザの動向を実店舗およびインターネットの両方の側面において把握することが重要である。
【0003】
これまでは、インターネット上のウェブサイトにアクセスしたユーザのアクセスログを解析することで、インターネットにおけるユーザの利用動向を知り、もってインターネット上の広告の効果測定を行う技術が、下記特許文献1のように知られている。
【0004】
一方、実店舗におけるユーザの動向を知る手段としては、調査会社がアンケートを採るといった方法があるが、予算などの制約から大規模な実施をすることが難しい。また、ユーザが所持する携帯端末を利用して、実際に店舗に来店をしたことを確認する方法もある(非特許文献1)。非特許文献1の方法によれば、携帯端末やカードに非接触式で通信を行うICチップを具備しておき、該ICチップを搭載した携帯端末やカードと通信可能なステーション(R/W装置)を例えば学校・職場・店舗等に設置し、登校時・出退社時・来店時等に携帯端末(またはカード)をステーションにかざすことにより、該携帯端末(またはカード)とステーションが通信したアクセスログ記録(登校ログ・出退勤ログ・来店ログ)を、例えばLAN経由で所定のサーバに記録するシステムである。
【0005】
また、配布した商品サンプルに添付させたQRコードなどの2次元バーコードを携帯端末で読み取らせて所定のサーバに誘導し、もってサーバ上に読み取り日時等を記録してマーケティング情報を集計するシステムも知られている(特許文献2)。
【0006】
【特許文献1】特開2002−49553号公報
【特許文献2】特開2006−106878号公報
【0007】
【非特許文献1】ドコモ・システムズ株式会社、”非接触型カードリーダ/ライタ「WB−1」”、[online]、インターネット<URL:http://www.docomo-sys.co.jp/products/WB-1/index.html>
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述の特許文献1に開示されているシステムを用いた場合、インターネットのウェブサイトにアクセスログを解析すれば、そのユーザが、いつどのくらいの時間、どのウェブサイトを閲覧していたのか、といったことは判明する。例えば飲食店情報を掲載したウェブサイトの場合、どのユーザがどの飲食店の店舗ページを閲覧していたか、を知ることは出来る。しかしこのシステムでは、それを閲覧したユーザが実際にその飲食店に訪れたかどうかを知ることは出来ない。
【0009】
一方、非特許文献1に開示されているような非接触型のステーションを用いた場合、ステーションに携帯端末をかざしたことの記録をサーバから解析すれば、ユーザがステーションを設置してある場所に訪れたことを確認することは出来る。しかしながら、そのユーザが何を動機付けとしてその場所に訪れたかを知ることは出来ない。上述の例で言えば、飲食店にステーションが設置してある場合、ユーザがいつその飲食店に訪れたのかを知ることは出来るが、ユーザがなぜその飲食店に来ようと思ったのか、どこでその飲食店のことを知ったのか、を知ることは出来ない。
【0010】
つまり、上述のように、特許文献1及び非特許文献1に記載の各システムを用いただけでは、いずれも独立したシステムに過ぎないため、飲食店情報を掲載したウェブサイトを閲覧したユーザが実際にその飲食店に訪れたかどうかを確認することが出来ず、当該ウェブサイトが飲食店の来訪動機、あるいは飲食店を知ったきっかけとしてどれだけ機能しているか、を知ることが出来ない。なぜならばこれは、飲食店のウェブサイトのアクセスログと、実際に店舗に来店した記録(来店ログ)とを照合し、それらを照らし合わせる処理が必要となるが、そのようなことは現在のシステムでは行われていないためである。
【0011】
また、特許文献2に開示されている技術を利用して、店舗に店舗固有の情報を暗号化させた2次元バーコードを印刷して設置し、かかる2次元バーコードをユーザが読み取り、サーバにアクセスすることで来店ログを取得する方法も考えられる。しかしながら、2次元バーコードを印刷して使用する場合は、携帯端末で読み取られる都度、動的に2次元バーコードを生成することが難しい。このため、結果として、URLの改竄や不正利用に対する耐性が高くない。また2次元バーコードを用いたシステムは、ユーザが携帯端末を所定の2次元バーコード読取モードにするといった操作が必要となり、ユーザが容易にサーバへアクセスし難いシステムであるという課題もあった。
【課題を解決するための手段】
【0012】
そこで本発明者は、上記問題点を解決するために、ユーザの操作が容易であるとともに動的にサーバへのURLを生成することで、容易且つ安全にサーバへアクセスさせる環境を構築したもとで、飲食店などの店舗のウェブサイトのアクセスログと、実際に店舗に来店した記録(来店ログ)とを照合することにより、新たなログ(来店確認ログ)を生成するシステムを発明した。これによって、従来よりも容易且つ安全に飲食店情報を掲載したウェブサイトを閲覧したユーザが実際にその飲食店に訪れたかどうかを確認することが出来るようになり、貴重なマーケティングデータを生成することが出来る。
【0013】
請求項1の発明は、固有のステーションIDが予め記憶されたステーションと、前記ステーションと通信可能であるとともに固有の携帯端末IDが予め記憶された携帯端末と、前記携帯端末との間で情報の送受信が可能なサーバとを有する来店確認情報処理システムであって、前記サーバは、前記携帯端末において店舗に関するウェブサイトの情報を閲覧したことを示すアクセスログを生成するアクセスログ生成部と、前記アクセスログを記録するアクセスログ記録部と、店舗に備えられたステーションと前記携帯端末との間で通信を行うことによって、前記携帯端末が前記ステーションから受け取ったステーションIDと、携帯端末IDとを、少なくとも前記携帯端末から受け取り、それらを対応づけて来店ログとして生成する来店ログ生成部と、前記来店ログを記録する来店ログ記録部と、前記ステーションIDと、ウェブサイトで表示される店舗を特定する店舗IDとを対応づけて記録する店舗情報記録部と、前記アクセスログ記録部に記録するアクセスログと、前記来店ログ記録部に記録する来店ログとに基づいて、ウェブサイトを閲覧したユーザが来店したことを確認する来店確認ログを生成する来店確認ログ生成部と、前記来店確認ログを記録する来店確認ログ記録部と、を有する来店確認情報処理システムである。
【0014】
本発明のように構成することで、従来は別々に管理されていた、ウェブページのアクセスログと、実際に飲食店に来店したことを示す記録(来店ログ)とを対応づけた上で、新たな来店確認ログを生成することが可能となる。これによって、インターネットのウェブサイトを閲覧したユーザが、実際に飲食店に来店したのかを容易に確認することが出来る。これによってウェブページ上に掲載している店舗ページ、バナー広告、ダイレクトメール等の効果などを測ることも出来る。
【0015】
請求項2の発明において、前記アクセスログ生成部は、前記携帯端末IDと、前記店舗IDとを対応づけることによりアクセスログを生成し、前記来店確認ログ生成部は、前記アクセスログ記録部から携帯端末ID毎に、そこに対応づけられた店舗IDを抽出し、前記来店ログ記録部から携帯端末ID毎に、そこに対応づけられたステーションIDを抽出し、前記抽出した店舗IDとステーションIDとが合致するかを前記店舗情報記録部を参照することにより判定し、合致する場合に、前記携帯端末IDに対応づけて、前記ウェブサイトを閲覧したユーザが来店したことを示す情報を来店確認ログとして生成する、来店確認情報処理システムである。
【0016】
本発明のように構成することで、ステーションが設置された店舗に関する情報が掲載されたウェブサイトを閲覧したユーザが、実際に店舗に来店したのかを示す来店確認ログを生成することが出来る。
【0017】
請求項3の発明において、前記携帯端末はさらに、前記ステーションと通信を行うための非接触ICチップを有しており、前記ステーションはさらに、前記非接触ICチップと通信するためのアンテナを有しており、前記携帯端末と前記ステーションとの間で前記非接触ICチップおよび前記アンテナを介して通信が成立すると、前記携帯端末において、前記通信によって指定される前記携帯端末のアプリケーションが起動される、来店確認情報処理システムである。
【0018】
携帯端末、ステーションは、本発明のような構成を採ることで、互いに非接触で通信を行うことが出来る。例えば非接触ICチップとしてFeliCa(登録商標)を採用することで、ごく短時間で通信が完了し、例えば2次元バーコードを読み取って所定のサーバにアクセスするといった場合よりも利便性が高い。
【0019】
請求項4の発明において、前記ステーションはさらに、前記携帯端末と通信した回数を計数するとともに、計数した回数を発行カウンタとして記憶するカウンタと、前記ステーションID及び前記サーバへ接続するための第1のアドレス情報、並びに前記ステーション毎に予め決定された暗号化キーを記憶する記憶部と、少なくとも前記ステーションID、前記発行カウンタ、前記暗号化キーを用いてフィンガープリントを算出するフィンガープリント算出部と、前記フィンガープリントと前記第1のアドレスとを用いて前記サーバに接続するための第2のアドレスを、前記携帯端末が前記ステーションと通信をする毎に算出するURL算出部と、を有する来店確認情報処理システムである。
【0020】
本発明のように構成することで、正規に生成されたURLを改竄して、第三者が不当に本発明のシステムを利用することを防止できる。
【0021】
請求項5の発明において、前記ステーションIDは、前記ステーションIDに対応する前記暗号化キーをさらに含み、前記サーバはさらに、前記携帯端末が接続した際に前記第2のアドレスの中に含まれている前記発行カウンタを記憶する受信履歴記憶部と、前記携帯端末から受信した前記第2のアドレスに含まれる前記発行カウンタが前記受信履歴記憶部に記憶されていない場合に、前記受信した発行カウンタ、前記携帯端末が前記サーバに接続した際に前記第2のアドレスから取得した前記ステーションID、前記ステーションIDが含む前記暗号化キーを用いて前記ステーションが前記第2のアドレスを算出したのと同一のアルゴリズムによって前記第2のアドレスが正規に算出されたものか否かを判断するためのフィンガープリントを算出し、前記受信した第2のアドレスが含むフィンガープリントと算出したフィンガープリントが一致するか否かを判断する検証部と、を有する来店確認情報処理システムである。
【0022】
上述の発明の構成について、正規に発行されたURLであるかどうかを検証することが出来る。
【0023】
請求項6の発明において、前記サーバは、前記検証部が算出したフィンガープリントと、前記携帯端末が接続した際に取得したフィンガープリントとが一致した場合に、前記携帯端末IDを取得する、来店確認情報処理システムである。
【0024】
このような処理を設けることで、携帯端末以外からのアクセスによる、サービスの不正利用を防止することが出来る。
【発明の効果】
【0025】
本発明の来店確認情報処理システムを用いることによって、飲食店などの情報を掲載したウェブサイトを閲覧したユーザが実際にその飲食店に訪れたかどうかを確認することが出来るようになり、貴重なマーケティングデータを生成することが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、図1乃至図7を参照しながら、本発明の第1の実施形態にかかる来店確認情報処理システム1を説明する。図1は、本発明の来店確認情報処理システム1の全体のシステム構成の一例を示す概念図である。来店確認情報処理システム1は、サーバ2とステーション3(R/W装置)と携帯端末4とを有する。
【0027】
ステーション3は、飲食店などの各店舗に設置される端末装置(R/W装置)であって、ステーション3に備えられたアンテナ31を介して、後述する携帯端末4の非接触ICチップ41との間で、好ましくは非接触により通信を行う装置である。またステーション3の記憶部301には、ステーション3を識別する情報(ステーションID)、通信を行った携帯端末4がアクセスすべきURL、日付(ステーション3内の図示しないタイマーから提供される)などを記憶しており、携帯端末4と通信を行う際に、それらの情報を携帯端末4に送信する機能を有する。更に、携帯端末4は、該情報を受信した場合、携帯端末4に予め導入されているアプリケーション(例えばウェブブラウザやメールアプリケーション)を起動する機能を有する。
【0028】
携帯端末4は、例えば携帯電話、PHS、PDAなどであって、ステーション3のアンテナ31と非接触により通信が可能な通信端末である。従って、携帯端末4には、ステーション3と通信を可能とせしめる非接触ICチップ41が搭載されており、ステーション3との間でデータの送受信を行う。携帯端末4としては、例えばFeliCa(登録商標)機能を搭載した携帯電話などが一例としてある。また携帯端末4には、携帯端末4を一意に識別可能な携帯端末IDがその記憶部42に記憶されている(この携帯端末IDは、通信会社によって所定の方法で割り当てられている)。そしてステーション3から所定の情報を受け取ると、受け取った情報と、携帯端末IDとを、受け取った情報に含まれるURLが示すサーバ2に接続した後、それらの情報をサーバ2へ送信する機能を有する。また携帯端末IDの代わりに、非接触ICチップに固有に割り当てられているID(IDm)を用いても良い。
【0029】
サーバ2は、例えばインターネットを介して携帯端末4とデータの送受信が可能であって、飲食店に関する情報を携帯端末4などに提供し、その閲覧記録のログ(アクセスログ)を記録し、携帯端末4からユーザが当該飲食店に来店した記録(来店ログ)を記録し、アクセスログと来店ログとに基づいて、それらが組み合わされた来店確認ログを生成する。なおここでは説明の便宜上、一台のサーバ2に全ての機能が搭載されている場合を説明するが、これらの各機能が複数台のサーバ2に分散されていても良い。なお、サーバ2が保持するデータは、特に飲食店情報に限定されるものではない。
【0030】
サーバ2には、アクセスログ生成部5とアクセスログ記録部6と来店ログ生成部7と来店ログ記録部8と店舗情報記録部9と来店確認ログ生成部10と来店確認ログ記録部11とを有する。なおサーバ2には、図示はしないが、CPUなどの演算装置、ROMやRAM、ハードディスクなどの記憶装置、インターネットを介してデータの送受信を行う通信装置を少なくとも備えており、必要に応じて、キーボードなどの入力装置、ディスプレイなどの表示装置、などほかのハードウェアを備えていても良い。また本発明の各記録部は、当該記憶装置においてデータを記録しておくことが好ましい。また各処理部は、そのプログラムやモジュールなどが記憶装置に記憶されており、適宜、その処理に応じてプログラムやモジュールなどが読み出されて、演算装置において実行させることによって、本発明の各機能を実現する。
【0031】
アクセスログ生成部5は、ユーザがインターネットを介して閲覧した飲食店のウェブサイトのログ(アクセスログ)を生成し、それをアクセスログ記録部6に記録する。好適には携帯端末4でユーザが飲食店のウェブサイトを閲覧した場合、そのアクセスしている携帯端末4の携帯端末IDと、飲食店を特定する情報(店舗ID。例えば飲食店のURLや店舗を識別する情報など)、とを対応づけて、アクセスログ記録部6に記録する。なお、以下では携帯端末IDで携帯端末4を識別する場合を説明するが、事前の会員登録によってユーザに一意に付与されるユーザIDに基づいて識別を行っても良い。また更に、ユーザIDと携帯端末IDとを紐づけて記憶する(図示せず)をサーバ2内に記憶させておくことで、後述の携帯端末IDでユーザを識別した場合であっても、適宜、該テーブルを参照することで、携帯端末IDからユーザを特定することが出来る。
【0032】
アクセスログ記録部6は、携帯端末IDと店舗IDとを対応づけてログとして記録する。この店舗IDとしては、上述のように、ユーザが閲覧した飲食店のウェブサイトのURLであっても良いし、飲食店を一意に識別する情報のようなものであっても良い。店舗IDとする場合には、ユーザがウェブサイトにアクセスしたアクセスログのうち、そのURLがどの飲食店の情報が掲載されているウェブサイトであるのか、を特定可能なように、URLとIDとを対応づけたデータベースなどの情報記録部を例えばサーバ2内に備えておき、アクセスログ生成部5がそれを参照した上で、アクセスログ記録部6に記録するように構成すると良い。アクセスログ記録部6を模式的に図3に示す。図3に示すように、セッションが開始した時刻、終了した時刻、また、あるセッション内で回遊したURLや店舗を識別する情報などの店舗IDを順次記録するようにしても良い。
【0033】
来店ログ生成部7は、携帯端末4から、ユーザが実際にその店舗に来店したことを示す情報(例えばステーションID)を受け取ることにより、それを来店ログとして、来店ログ記録部8に記録する。具体的には携帯端末4から、携帯端末IDと、ステーション3を識別する情報(ステーションID)とを少なくとも受け取り、それらを対応づけて記録する。この際に、日付などを更に記録しても良い。
【0034】
来店ログ記録部8は、来店ログを記録する。少なくとも携帯端末IDと、ステーションIDとを対応づけてログとして記録する。来店ログ記録部8を模式的に図4に示す。
【0035】
店舗情報記録部9は、ステーションIDと、店舗ID(URL、店舗を識別する情報など)とを対応づけて記録する。つまりどのステーション3がどの飲食店に設置してあるかを示す情報が記録されている。店舗情報記録部9を模式的に図5に示す。
【0036】
来店確認ログ生成部10は、所定のタイミングまたはサーバ2の操作者からの指示に基づいて、アクセスログ記録部6に記録したアクセスログと、来店ログ記録部8に記録した来店ログとに基づいて、飲食店のウェブサイトを閲覧したユーザが、実際に来店したのか、あるいは来店していないのか、を示す来店確認ログを生成する。具体的にはアクセスログにおいて携帯端末IDと店舗ID(URLや店舗を識別する情報)を抽出する。そして、その携帯端末IDに基づいて来店ログを検索する。そして携帯端末IDに対応づけられた来店ログがある場合には、そのステーションIDを抽出し、そのステーションIDに対応づけられた店舗ID(URLや店舗を識別する情報)を店舗情報記録部9から検索する。そして、携帯端末ID毎に、いつどのウェブサイトのページ(店舗ページ)を閲覧したのか(閲覧した飲食店情報の記録)、そしてその飲食店にいつ来店したのか、をひとまとめにした来店確認ログを生成することが出来る。このような処理を行うことによって、飲食店のウェブサイトを閲覧したユーザが、実際に来店したのか、しなかったのかを確認する来店確認ログを生成することが出来る。
【0037】
来店確認ログ記録部11は、来店確認ログ生成部10で生成した来店確認ログを記録する。来店確認ログ記録部11を模式的に図6に示す。
【0038】
なお上述の各記録部は、データベース、データファイルなど様々なデータ保存形式で記録していることが好適である。またデータベース、データファイルのデータ保存形式に限定されず、いかなるデータの保存形式であっても良い。
【0039】
次に本発明の来店確認情報処理システム1の処理プロセスの一例を図2のフローチャート、図1の概念図を用いて説明する。なおステーション3は、各飲食店に設置されており、ステーションIDがステーション3の記憶部301に記憶されている。そしてこのステーションIDと対応づけて、飲食店名やURLなどの店舗IDが店舗情報記録部9に記録されている。これを模式的に示すのが図5であり、図5では、店舗IDとURLとステーションIDとを対応づけて記録している。
【0040】
携帯端末4を所持しているユーザが利用したい飲食店をインターネットを介して検索を行う場合、携帯端末4から所定のサーバにアクセスして、条件などを入力する。そして当該所定のサーバは、検索条件を受け取り、それに合致する飲食店のリストを携帯端末4に返す。そのリストを携帯端末4で表示すると、その中から利用したい飲食店のウェブサイトを選択することにより、その表示要求を当該所定のサーバに渡す。この際に携帯端末4から携帯端末IDが合わせて所定のサーバに送られている。この表示要求を所定のサーバで受け付けることによって、ユーザが選択した飲食店のウェブサイトのコンテンツを携帯端末4に送ると共に、サーバ2のアクセスログ生成部5では、当該飲食店のウェブサイトにアクセスしたユーザの携帯端末IDと、店舗ID(URLや店舗を識別する情報)と、アクセスした日付などの情報をアクセスログとして、アクセスログ記録部6に記録させる。このようにして、事前に各ユーザからのインターネット経由でのアクセスログであるアクセスログを記録しておく。
【0041】
一方ユーザは、このようにしてインターネットで飲食店のウェブサイトを閲覧するなどして、利用したい飲食店を決定した後、飲食店に訪れる。そして飲食店への入店時、入店中、あるいは退店時などに飲食店に設置されているステーション3に、ユーザの携帯端末4を近接させる(S100)。
【0042】
ユーザの携帯端末4とステーション3とが所定の距離(ステーション3と携帯端末4との間で通信が可能な距離)まで接近すると、携帯端末4とステーション3との間で通信が開始される(S110)。そしてステーション3から携帯端末4に対して、当該日付、ステーションID、携帯端末4からアクセスさせる、予めステーション3の記憶部301に記憶されているURLの情報を送信する(S120)。それらの情報は携帯端末4で受け取る(S130)。例えばステーション3のステーションIDが「stID_1」、来店した日付が「2006年10月25日水曜日」、アクセスさせるURLが「http://mobile.gnavi.co.jp/」の場合には、これらの情報をステーション3から読み出し、それを携帯端末4に送信する。そしてこれらの情報を携帯端末4で受け取る。なおこの際に必要に応じて様々な情報を携帯端末4に送信しても良い。例えばステーション3にテンキー(図示せず)などを設けることで、当該ユーザが利用した金額などの入力をステーション3で受け付け、その情報を携帯端末4に送信しても良い。
【0043】
これらの情報を受け取った携帯端末4では、受け取った情報に加えて、更に携帯端末4の記憶部42に予め記憶されている携帯端末IDを抽出し、ステーション3から受け取った情報と携帯端末IDとを、受け取った情報に含まれるURLに該当するサーバ2に送信する(S140)。つまり、アクセス先となるサーバ2のURLとして、「http://mobile.gnavi.co.jp/」となり、そのパラメータとして、ステーションID、来店日付、携帯端末ID(携帯端末4に記憶されている携帯端末IDとして「0001」とする)を含ませれば良い。従って、送信する際には、「http://mobile.gnavi.co.jp?stid=stID_1&date=20061025_wed&mid=0001」を送信することとなる。上記において、「stid」が「ステーションID」を、「date」が来店日付を、「mid」が携帯端末IDを示している。これを模式的に示す図が図7である。自動的に携帯端末4からサーバ2に情報を送信させるように構成しても良いが、図7に示すように、携帯端末4のユーザに確認後、送信するように構成すると良い。またステーション3から上記以外の情報、例えば携帯端末4のユーザが利用した金額などの情報を受け取っている場合には、それらもサーバ2に送信することが好ましい。これによってサーバ2において、ユーザがどの程度の金額を費消したかを把握することが出来る。
【0044】
このようにして携帯端末4からサーバ2に、ステーションID、来店日付、携帯端末IDが送信されると、それらの情報を来店ログ生成部7で受け取る(S150)。そして来店ログ生成部7は、受け取った携帯端末IDに基づいて、当該サーバ2へ初めてアクセスしたか否かを検索する(同じ携帯端末IDが来店ログ記録部8に存在するか否かを検索する)。そして初回のアクセスではなかった場合(同じ携帯端末IDが来店ログ記録部8に存在した場合)、その携帯端末IDに対応づけて、携帯端末4から受け取った来店日付、ステーションIDを来店ログ記録部8に記録させることでステータスを更新する(S170)。
【0045】
一方、初回のアクセスであった場合(同じ携帯端末IDが来店ログ記録部8に存在しなかった場合、来店ログ記録部8において当該携帯端末IDに対応づけて情報を記憶するためのデータ領域を確保し、そのデータ領域に、受け取った携帯端末ID、ステーションID、来店日付を対応づけて記憶する(S180)。
【0046】
このように携帯端末4からサーバ2にアクセスがなされると、サーバ2から当該携帯端末4に対して、所定のコンテンツ(例えば「ご来店ありがとうございました。」などのメッセージ画面)が送信され、それを携帯端末4で受け取って表示する(S200、S210)。
【0047】
一方、サーバ2において、所定のタイミング、あるいはその管理者などからの所定の操作を受け付けることによって、来店確認ログ生成部10が、アクセスログ記録部6に記録するアクセスログと、来店ログ記録部8に記録する来店ログとに基づいて、来店確認ログを生成し(S220)、来店確認ログ記録部11に記録する。
【0048】
例えば、まず来店確認ログ生成部10は図3に示すようなアクセスログ記録部6から、携帯端末ID毎にアクセスしたURLや店舗を識別する情報などの店舗IDと、アクセスした日付とを抽出する。また来店確認ログ生成部10は図4に示すような来店ログ記録部8から、携帯端末ID毎に、ステーションIDと来店日付とを抽出する。そして携帯端末IDで関連づけられるアクセスログと来店ログとをマッチングさせる。そうすると、携帯端末ID毎に、アクセスしたURLや店舗を識別する情報などの店舗IDと、アクセスした日付、ステーションID、来店日付とが関連づけられるので、来店確認ログ生成部10は、店舗情報記録部9を参照することにより、URLや店舗を識別する情報などの店舗IDとステーションIDとが、同一の店舗のものとして合致するか否かを判定する。つまり当該URLに対応するステーションIDであるかを判定する。もし合致する場合には、URLにアクセスしたユーザが当該飲食店に来店したことを意味するので、その店舗ID(URLや店舗を識別する情報など)を店舗情報記録部9から抽出して、携帯端末ID毎に、店舗ID、URLにアクセスした日付、来店した日付を来店確認ログとして生成し、それを来店確認ログ記録部11に記録させる。一方、合致しない場合にはURLを閲覧したユーザが飲食店には来店していないことを意味するので、携帯端末ID毎に、飲食店名や店舗ID、URLにアクセスした日付、来店していないことを示す情報、などを来店確認ログ記録部11に記録させる。
【0049】
以上のようにアクセスログと来店ログとを対応づける処理を来店確認ログ生成部10が実行することによって、従来は全く分離していたアクセスログと来店ログとを対応づけて、意味あるデータとして生成することが可能となる。
【0050】
以下、図8、図9を参照しながら、本発明の第2の実施形態にかかるシステム100について説明する。図8は第2の実施形態の概念図、図9は処理プロセスの一例を示す。なお上述の第1実施形態と同一の構成については、同一の参照番号を付し、重複する説明は行わない。
【0051】
本実施形態のステーション300は、記憶部301を有し、かかる記憶部301には、携帯端末4がサーバ200に接続するためのURLの一部(第1のアドレス:例えば、http://mobile.gnavi.co.jp/)と、ステーション300に固有に割り当てられたID(例えば、16進数8桁。なおこのIDは上述のステーションIDと同一であっても良いが、異なるものとしても良い)と、後述する暗号キー(ステーション300に固有に割り当てられる非公開キーワードで、任意の長さの文字列)とが記憶されている。さらに、ステーション300は、携帯端末4と通信した回数を計数するカウンタ302と、後述するフィンガープリント(ハッシュ値)を算出するフィンガープリント算出部304と、携帯端末4に送信するURL(第2のアドレス)を、上述の第1のアドレスなどを用いて算出するURL算出部306とを有する。
【0052】
以下、図8を参照しながら、上記構成によってURL(第2のアドレス)を算出する方法を述べる。
【0053】
まず、携帯端末4とステーション300との間で通信が開始されると(ST1)、フィンガープリント算出部304が、ステーション300に割り当てられたステーションID(SSSSSSSS)、カウンタ302が保持しているカウンタ値(CCCCCCCC)、暗号キー、とを用いて所定のアルゴリズム(例えば、MD5などのハッシュ関数)により、フィンガープリント(FFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFF)を算出する(ST2)。なお、カウンタ302は、内部で32ビット符号なし整数値(16進数8桁)を保持し、携帯端末4と通信するたびにカウンタ値をカウントアップする。なお、カウンタ値が、所定値(上限値)を超えるとカウント値が0に戻るように設計されている。
【0054】
次いで、URL算出部306は、算出したフィンガープリントに、ステーションID、カウンタ302が保持する最新のカウンタ値を、記憶部301が記憶するURLの一部(第1のアドレス)に加えて、携帯端末4に送信するURL(第2のアドレス)を算出する(ST3)。例えば、算出したURL(第2のアドレス)は、
http://mobile.gnavi.co.jp?S=SSSSSSSS&C=CCCCCCCC&F=FFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFF
のようなアドレスである。
【0055】
次に、算出したURLをステーション300内のアンテナ31を介して、携帯端末4へ送信する(ST4)。
【0056】
ここで、カウンタ302が、保持するカウンタ値をインクリメントする(ST5)。一方、ステーション300で生成されたURL(第2のアドレス)を受信した携帯端末4は、サーバ200へアクセスする(ST6)。
【0057】
サーバ200は、概略上述の第1実施形態と同様の構成を有するが、カウンタ値の受信履歴を記憶する受信履歴記憶部201と、後述する検証工程を行う検証部205と、を更に有することを特徴とする。また店舗情報記録部5は、第1の実施形態に加えて、後述する検証工程に使うための暗号キーと同一のデータを飲食店毎に保持している。
【0058】
図5を参照するに、上述のST6でサーバ200にアクセスされると、検証部205は、受信したURLから「ステーションID」、「カウンタ値」、「フィンガープリント」をそれぞれ取得する(ST7)。ついで、予め店舗情報記憶部5が保持している暗号化キーと、取得したステーションIDと、カウンタ値とを用いて、ステーション300内と同一のアルゴリズム(例えば、MD5)を用いてフィンガープリントを算出する。この算出した結果と、ST7で取得した値(フィンガープリント)とを比較して、両者が一致する場合に次の工程へ進む(認証工程:ST8)。両者が一致しない場合には、図示しないエラー通知の画面を携帯端末4へ送信する。
【0059】
認証工程ST8において適正なURLである場合に、サーバ200は、携帯端末4の携帯端末IDを取得する。携帯端末IDの取得方法は、携帯端末のキャリアによって予め定められた周知の部によって実現されるので、ここでは詳述は省略する(携帯端末ID取得工程:ST9)。
【0060】
次いで、検証部206は取得したカウンタ値と、受信履歴記憶部201が記憶しているカウンタ値とを比較し、(1)カウンタ値が未受信の場合(または過去受信した所定の番号範囲内にない場合)、または(2)受信したカウンタ値が受信済みであって、前回受信時の携帯端末IDと今回取得の携帯端末IDが一致しかつ前回受信時から経過時間が所定の時間内の場合に所定のサービスを開始する(カウンタ値照合工程:ST10)。サーバ200では、サービスが開始された後、受信履歴記憶部201のデータを更新する(ST11)。
【0061】
上述のように、認証工程を行うことでステーション300が適正に発行したURLであることが保障される。さらに、携帯端末ID取得工程で、適正に発行されたURLをなんらかの方法で取得して、適正にURLが発行された携帯端末以外からアクセスするような場合を防止できる。さらに、カウンタ値照合工程により、上記(1)の場合は、適正に発行された一つのURLを複数回利用することで所定のサービスを不正に複数回利用しようと試みることを防止可能となる。なお、適正なURLを取得した携帯端末ユーザが、なんらかの理由によりサーバ200へのアクセスに失敗した場合などに生じるユーザの不利益を補償するための措置が(2)でとられている。経過時間は適宜設定可能である。
【0062】
なお、ステーション300を識別するためのステーションIDは、上述の第2のアドレスをステーション300から携帯端末4に送信する際に、合わせて送信されると良い。
【0063】
この後の工程は、上述の第1実施形態で述べた来店情報と同様の処理によって、アクセスログと紐付けられて、来店ログ記憶部8に記憶されるので、重複する説明は省略する。
【0064】
なお、上述の第2実施形態において、ステーション300内に、サーバ200と同期可能な時計(図示しない)を設けることで、携帯端末4がステーション330と通信した精確な時刻をURL(第2のアドレス)に埋め込むとともに、URLを生成したことを示す情報を、携帯端末とは別に、例えばインターネット等を介してサーバ200に送信することでもシステムの不正利用を防止できる。なおこの場合は、カウンタ302は不要である。
【0065】
なお、上述の実施形態では飲食店を例に説明を行ったが、本発明は実店舗としては、特に飲食店に限定されるものではなく、サイバースペースにおけるウェブページと実際の店舗の両方における消費者の動向を知るための手法として広く適用可能である。
【0066】
また加えて、上述の実施形態では、来店ログをユーザから取得する一方法として、非接触ICチップを内蔵した携帯端末を例に説明したが、例えばGPSによって取得される位置情報や、上述したQRコードで所定のサーバに誘導する方法も対応可能である。このように本発明に係るシステムが、来店ログを取得する複数の方法に対応することで、非接触ICチップを内蔵していない携帯端末ユーザの動向も把握でき、結果として分析可能な店舗が増加する。
【産業上の利用可能性】
【0067】
本発明の来店確認情報処理システム1(100)を用いることによって、飲食店のウェブサイトを閲覧したユーザが実際にその飲食店に訪れたかどうかを確認することが出来るようになり、貴重なマーケティングデータを生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明の第1実施形態のシステム構成の一例を模式的に示す概念図である。
【図2】本発明の第1実施形態の処理プロセスの一例を模式的に示すフローチャートである。
【図3】第1実施形態のアクセスログ記録部を模式的に示す一例である。
【図4】第1実施形態の来店ログ記録部を模式的に示す一例である。
【図5】第1実施形態の店舗情報記録部を模式的に示す一例である。
【図6】第1実施形態の来店確認ログ記録部を模式的に示す一例である。
【図7】第1実施形態において、携帯端末からサーバにアクセスする際の携帯端末の画面の一例を模式的に示す図である。
【図8】第2実施形態のシステム構成の一例を模式的に示す概念図である。
【図9】第2実施形態の処理プロセスの一例を模式的に示すタイムチャートである。
【符号の説明】
【0069】
1:来店確認情報処理システム
2:サーバ
3:ステーション
4:携帯端末
5:アクセスログ生成部
6:アクセスログ記録部
7:来店ログ生成部
8:来店ログ記録部
9:店舗情報記録部
10:来店確認ログ生成部
11:来店確認ログ記録部
100:来店確認情報処理システム
200:サーバ
201:受信履歴記憶部
205:検証部
300:ステーション
301:記憶部
302:カウンタ
304:フィンガープリント算出部
306:URL算出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
固有のステーションIDが予め記憶されたステーションと、前記ステーションと通信可能であるとともに固有の携帯端末IDが予め記憶された携帯端末と、前記携帯端末との間で情報の送受信が可能なサーバとを有する来店確認情報処理システムであって、
前記サーバは、
前記携帯端末において店舗に関するウェブサイトの情報を閲覧したことを示すアクセスログを生成するアクセスログ生成部と、
前記アクセスログを記録するアクセスログ記録部と、
店舗に備えられたステーションと前記携帯端末との間で通信を行うことによって、前記携帯端末が前記ステーションから受け取ったステーションIDと、携帯端末IDとを、少なくとも前記携帯端末から受け取り、それらを対応づけて来店ログとして生成する来店ログ生成部と、
前記来店ログを記録する来店ログ記録部と、
前記ステーションIDと、ウェブサイトで表示される店舗を特定する店舗IDとを対応づけて記録する店舗情報記録部と、
前記アクセスログ記録部に記録するアクセスログと、前記来店ログ記録部に記録する来店ログとに基づいて、ウェブサイトを閲覧したユーザが来店したことを確認する来店確認ログを生成する来店確認ログ生成部と、
前記来店確認ログを記録する来店確認ログ記録部と、
を有することを特徴とする来店確認情報処理システム。
【請求項2】
前記アクセスログ生成部は、
前記携帯端末IDと、前記店舗IDとを対応づけることによりアクセスログを生成し、
前記来店確認ログ生成部は、
前記アクセスログ記録部から携帯端末ID毎に、そこに対応づけられた店舗IDを抽出し、前記来店ログ記録部から携帯端末ID毎に、そこに対応づけられたステーションIDを抽出し、前記抽出した店舗IDとステーションIDとが合致するかを前記店舗情報記録部を参照することにより判定し、合致する場合に、前記携帯端末IDに対応づけて、前記ウェブサイトを閲覧したユーザが来店したことを示す情報を来店確認ログとして生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載の来店確認情報処理システム。
【請求項3】
前記携帯端末はさらに、前記ステーションと通信を行うための非接触ICチップを有しており、
前記ステーションはさらに、前記非接触ICチップと通信するためのアンテナを有しており、
前記携帯端末と前記ステーションとの間で前記非接触ICチップおよび前記アンテナを介して通信が成立すると、前記携帯端末において、前記通信によって指定される前記携帯端末のアプリケーションが起動される、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の来店確認情報処理システム。
【請求項4】
前記ステーションはさらに、
前記携帯端末と通信した回数を計数するとともに、計数した回数を発行カウンタとして記憶するカウンタと、
前記ステーションID及び前記サーバへ接続するための第1のアドレス情報、並びに前記ステーション毎に予め決定された暗号化キーを記憶する記憶部と、
少なくとも前記ステーションID、前記発行カウンタ、前記暗号化キーを用いてフィンガープリントを算出するフィンガープリント算出部と、
前記フィンガープリントと前記第1のアドレスとを用いて前記サーバに接続するための第2のアドレスを、前記携帯端末が前記ステーションと通信をする毎に算出するURL算出部と、
を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の来店確認情報処理システム。
【請求項5】
前記ステーションIDは、前記ステーションIDに対応する前記暗号化キーをさらに含み、
前記サーバはさらに、
前記携帯端末が接続した際に前記第2のアドレスの中に含まれている前記発行カウンタを記憶する受信履歴記憶部と、
前記携帯端末から受信した前記第2のアドレスに含まれる前記発行カウンタが前記受信履歴記憶部に記憶されていない場合に、前記受信した発行カウンタ、前記携帯端末が前記サーバに接続した際に前記第2のアドレスから取得した前記ステーションID、前記ステーションIDが含む前記暗号化キーを用いて前記ステーションが前記第2のアドレスを算出したのと同一のアルゴリズムによって前記第2のアドレスが正規に算出されたものか否かを判断するためのフィンガープリントを算出し、前記受信した第2のアドレスが含むフィンガープリントと算出したフィンガープリントが一致するか否かを判断する検証部と、
を有することを特徴とする請求項4に記載の来店確認情報処理システム。
【請求項6】
前記サーバは、
前記検証部が算出したフィンガープリントと、前記携帯端末が接続した際に取得したフィンガープリントとが一致した場合に、前記携帯端末IDを取得する、
ことを特徴とする請求項5に記載の来店確認情報処理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−117159(P2008−117159A)
【公開日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−299638(P2006−299638)
【出願日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【出願人】(500175565)株式会社ぐるなび (43)