説明

杭埋設工法およびその装置

【目的】 杭を埋設する深さを小刻みに調節できるようにして、杭頭が杭頭部設定深さから突出したり、また必要以上に深く削孔するという無駄を省き、この無駄な作業を解消せんがためになされたもので、長さの異なる埋設杭を選択的に組み合わせて継ぎ足しながら杭埋設作業を行うことによって、1本の杭長さよりも小刻みに埋設杭の深さを調整することの出来る長さの異なる杭埋設工法を提供せんとするものである。
【構成】 長さの異なる杭を長さの種類別に検知するセンサーと、このセンサーの検知によりどの長さの杭が何本供給されたかを種類別に記憶および表示する記憶手段及び表示手段を具備し、供給された長さの異なる杭をセンサーで検知し、この検知により記憶手段にどの長さの杭が何本供給されたかを記憶させると共に、表示手段にどの長さの杭が何本供給されたかを表示させて長さの異なる杭を埋設することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長さの異なる杭を埋設する杭埋設工法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、種々の杭埋設工法および杭埋設装置が提供されているが、従来の杭埋設工法および杭埋設装置は、等しい長さの杭を埋設するものである。例えば、特願平4−108992号の杭埋設装置である。これは等しい長さの埋設杭をロッドコンテナから掘削装置に順次供給し、埋設するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来のように等しい長さの杭を埋設するのでは、1本の杭長さの間隔毎の深さにしか杭埋設を行うことができないので、杭頭を杭頭部設定深さの位置に合わせようとすると、必要以上の深さに削孔しなければならなかったり、支持地盤を突き抜ける深さに削孔したりする不都合が生じ、逆に支持地盤に適当に当たる深さにすると、杭頭が杭頭部設定深さから突出し、突出した杭頭を除去しなければならず、その除去作業に手数がかかることと、杭に無駄が生ずるという問題点がある。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その主たる課題は、杭を埋設する深さを小刻みに調節できるようにして、杭頭が杭頭部設定深さから突出したり、また必要以上に深く削孔するという無駄を省き、この無駄な作業を解消せんがためになされたもので、長さの異なる埋設杭を選択的に組み合わせて継ぎ足しながら杭埋設作業を行うことによって、1本の杭長さよりも小刻みに埋設杭の深さを調整することの出来る長さの異なる杭埋設工法とその装置を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、長さの異なる杭を長さの種類別に検知するセンサーと、このセンサーの検知によりどの長さの杭が何本供給されたかを種類別に記憶および表示する記憶手段および表示手段を具備し、供給された長さの異なる杭をセンサーで検知し、この検知により記憶手段にどの長さの杭が何本供給されたかを記憶させると共に、表示手段にどの長さの杭が何本供給されたかを表示させて長さの異なる杭を埋設することを特徴とする。
【0006】請求項2に記載の発明は、リーダーに沿って昇降自在のドリルヘッドで、掘削ロッドに回転と給進あるいはこれに更に打撃を与えて掘削する掘削装置において、該掘削装置に長さの異なる杭を供給する供給手段と、長さの異なる杭を長さの種類別に検知するセンサーと、このセンサーの検知によりどの長さの杭が何本供給されたかを種類別に記憶する記憶手段と、どの長さの杭が何本供給されたかを種類別に表示する表示手段とを具備することを特徴とする。
【0007】請求項3に記載の発明は、前記長さの異なる杭を供給する供給手段は、掘削装置の基台適所に起倒自在に枢着されたコンテナフレームと、該コンテナフレーム下部に取り付けられたロッドコンテナデバイダと、前記コンテナフレーム上部とロッドコンテナデバイダ間に回動自在に支持されたコンテナシャフトと、該コンテナシャフト下端に固着されたロッド受板と、前記コンテナシャフトの途中に取り付けられた複数のマガジンプレートとを具備し、前記ロッドコンテナデバイダは前記コンテナシャフトを所定の角度回動させる駆動機構を内蔵し、前記ロッド受板は掘削ロッド下端を下方で支持する複数のラッパ状受具が同心円上に配設されると共に一部が半円形に切欠されており、前記マガジンプレートは、前記ラッパ状受具に掘削ロッドを立設した状態で、前記コンテナシャフトの軸心と平行に係合する複数のU字孔が同心円上に配設されると共に一部が半円形に切欠されている起倒式ロッドコンテナ装置において、前記コンテナシャフトの適所に、短い方の杭を載置する杭載置部材と、長い方の杭を載置する杭載置部材とが設けられていると共に、前記コンテナフレームの適所に、短い方の杭を検知する第1センサーと、長い方の杭を検知する第2センサーとが設けられていることを特徴とする。
【0008】請求項4に記載の発明は、前記長い方の杭を載置する杭載置部材は、前記ラッパ状受具で兼用することを特徴とする。また、請求項5に記載の発明は、前記杭載置部材は、折り畳み自在に枢着されていることを特徴とする。更に、請求項6に記載の発明は、前記杭載置部材は、コンテナシャフトに取付位置調節自在に設けられていることを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1の発明においては、長さの異なる杭は、センサーで長さの種類別に検知することができる。記憶手段は、前記センサーの検知信号により、どの長さの杭が何本供給されたかを種類別に記憶する。表示手段は、前記センサーの検知信号により、どの長さの杭が何本供給されたかを種類別に表示する。従って、表示手段にどの長さの杭が何本供給されたかを表示させて確認しつつ埋設できると共に、記憶手段によりどの長さの杭がどの位置に何本供給されたかを後からとりだせる。
【0010】請求項2の発明においては、長さの異なる杭を供給する供給手段により、掘削装置に長さの異なる杭を供給することができる。従って、掘削装置では、供給手段より供給された長さの異なる杭を、センサーで検知し、この検知信号により記憶手段および表示手段に記憶および表示させて埋設することができる。
【0011】請求項3の発明においては、ロッドコンテナ装置が、短い方の杭を載置する杭載置部材と、長い方の杭を載置する杭載置部材とを具備しているので、それぞれの杭載置部材にそれぞれ長短の杭をセットして掘削装置に供給することができる。また、短い方の杭を検知する第1センサーと、長い方の杭を検知する第2センサーとにより、それぞれ長短の杭を検知することができる。
【0012】請求項4の発明においては、長い方の杭を載置する杭載置部材を、ロッドコンテナ装置のラッパ状受具で兼用するので、該杭載置部材は別に設ける必要がない。
【0013】請求項5の発明においては、ロッドコンテナ装置で長い方の杭を供給する時、杭載置部材は折り畳み、長い方の杭の供給の邪魔にならないようにすることができる。
【0014】請求項6の発明においては、長さの異なる杭の種類に対応して杭載置部材の位置を調整することができ、杭の長さが種々変化しても全て対応できる。
【0015】
【実施例】以下、図示の実施例について本発明を詳細に説明する。図1は本発明の起倒式ロッドコンテナ装置を有する杭埋設装置の側面図、図2は同正面図である。
【0016】図において10はロッドコンテナ装置、1は掘削装置で、2はその起倒式ブーム、3はドリルヘッドで、ドリルヘッドの下端にはロッドクランプ3aが装着されている。ドリルヘッド3には油圧で開閉する図示しないドリルチャックが内蔵され、給進装置4でガイドフレーム2a,2aの前面に沿って上下するようになっている。5はロッドホルダで基台6の前端に固着され、起倒式ブーム2の起倒には関係なく、その位置を保つようになっている。
【0017】ロッドコンテナ装置10は、起倒式ブーム2と同じく基台6の前端で、起倒式ブーム2の一対のガイドフレーム2a,2a間に位置して下端が枢着され、前記ガイドフレーム2aに対し後方に倒れるように構成されている。即ちロッドコンテナ装置10は起倒式ブーム2が立設された状態から共に後方に倒れることもできるし、また、起倒式ブーム2が立設された状態で後方に倒れることもできるように構成されいてる。
【0018】図3はロッドコンテナ装置の一部破断した側面図、図4は図3のA−A線断面図、図5は図3のB−B線断面図、図6は図3のC−C線断面図、図7はロッドコンテナデバイダの縦断面図、図8は図7のD−D線断面図である。
【0019】図において、11(11)はコンテナフレームで下端はロッドコンテナデバイダ12と共に基台6前部に枢軸13で枢支されている。14はコンテナシャフトで、コンテナフレーム11上端に張り出したブラケット15とロッドコンテナデバイダ12の間に回動自在に支持され、ロッドコンテナデバイダ12に内蔵された駆動機構により所定の角度を回動される。
【0020】前記駆動機構装置は図7と図8にその断面が示されている。即ち、シリンダ16,16の間にはラックピストン17,17が摺動自在に装着され、ラックピストン17,17のラック17aはピニオン18aと噛合し、ラックピストン17がシリンダ16から出入するとギヤシャスト18を経てギヤ18bが回動する。ギヤ18bが回動するとこれと噛合したギヤ19が回動するのでコンテナシャフト14が回動する。シリンダ16〜ギヤ19までを駆動機構と称する。
【0021】コンテナシャフト14が回動すると、これに固着されたロッド受板20とマガジンプレート21,21が回動する。ギヤシャフト18の外端にはロータリエンコーダ22が取り付けられており、これでコンテナシャフト14の回転角を検出し、シリンダ16,16に出入する油量を図示しない油圧回路で調節し、コンテナシャフト14を所定の角度回動させる。
【0022】前記ロッド受板20には、掘削ロッド23を下端で支持するラッパ状受具20aが同心円上に複数(図5では8個)配設され、ロッド受板20の一部は半円形に切欠されている(この半円形の切欠した部分を切欠部20bと称する。)
【0023】前記マガジンプレート21,21にはロッド受板20と同一軸線上に切欠部21bが設けられ、ロッド受板20上のラッパ状受具と同じ軸線上に複数(図4R>4では8個)のU字孔21aが同心上に配設され、掘削ロッド23が係合するようになっている。前記ロッド受板20及びマガジンプレート21,21切欠部は、ドリルヘッド3が支障なく上下出来るようになっている。
【0024】ロッドコンテナ装置10に収納された掘削ロッド23b〜23iが使用され、U字孔21aが全部空になるとU字孔21a全部に新たに掘削ロッドを装填する必要がある。この場合は、ロッドコンテナ装置10を後方に転倒させてほぼ水平にし、1本目の掘削ロッドを横にした状態でクレーンで吊上げ、切欠部21bの隣の1ツ目のU字孔21aが真上の位置にくるようにコンテナシャフト14を回転し、すでにクレーンで吊上げた掘削ロッドを前記1ツ目のU字孔21aを経てロッド受板20のラッパ状受具20aに挿入する。
【0025】次に1本目の掘削ロッドが入ったU字孔21aの隣のU字孔21aが真上の位置にくるまで再びコンテナシャフト14を回転させ、クレーンで吊上げた2本目の掘削ロッドを2ツ目のU字孔21aに入れる。
【0026】以上のようにして、順次3本目以降の掘削ロッドを装填すると、全部のU字孔21aへの掘削ロッドの装填が完了する。次に、切欠部21bが真上にくるまでコンテナシャフト14を回転させ、次にコンテナ装置10を起立させる。
【0027】また、前記ロッドコンテナ装置10のコンテナシャフト14には、図4に示すように上方に短い方の杭を載置する第1杭載置部材101が、下方に長い方の杭を載置する第2杭載置部材102が設けられており、杭の供給手段を構成している。前記短い方の杭を載置する第1杭載置部材101は、長い方の杭を埋設中心位置にセットする時、干渉しないようにその基端部がピン107で上方への回動が可能に枢着され折り畳み可能になっている。前記第1杭載置部材101は、コンテナシャフト14に取付位置が調整可能に設けられていると、杭の長さが変化しても対応できるので好ましい。
【0028】前記杭載置部材101,102は、埋設杭がセット可能に構成され、ここに埋設杭をセットし掘削装置(埋設装置)1に供給する。この時、掘削ロッド23aまたは埋設杭が倒れないようにロッドコンテナ装置10には、図4に示すようにリテーナレバー103が設けられている。該リテーナレバー103は、ピン104に回動自在に枢着され、ロータリアクチュエータ105(図3参照)で正逆回転され開閉するようになっている。
【0029】前記リテーナレバー103の基部には、ロータリアクチュエータ105の開閉を行う近接スイッチ106が設けられている。この近接スイッチ106は、本例では掘削ロッドまたは埋設杭がロッドコンテナ装置10にセットされていないときは常にリテーナレバー103が開となるように設されている。即ち、近接スイッチ106は、通常、開となっている。
【0030】また、前記ロッドコンテナ装置10のフレーム11には、上下方向に上方から順に第1センサ111、第2センサ112、第3センサ113が設けられている。前記上方の第1センサ111は短い埋設杭が、中間の第2センサ112は掘削ロッドが、最下段の第3センサ113は長い方の埋設杭が、それぞれ所定の位置にセットされているか否かを検知するものである。前記中間の第2センサ112は、掘削ロッドを所定位置にセットしている時に、埋設杭をセットしようとすることがないように検知する。
【0031】しかして、前記第1センサ111または第3センサ113が埋設杭を検知すると、近接スイッチ106が閉となりロータリアクチュエータ105が作動し前記リテーナレバー103が閉じられ、同時に各々の埋設杭の本数がカウントされる。第2センサ112も同様に掘削ロッドで削孔を行う時に、掘削ロッドが何本供給されたかをカウントすることができる。
【0032】次にロッドコンテナ装置10による掘削ロッド着脱の動作を説明する。ロッドコンテナ装置10を後方へ転倒させた状態で、図1,図2に示すドリルヘッド3の図示しないスピンドル下端に螺着された掘削ロッド23aにドリルヘッド3で回転を与えながら給進装置4でドリルヘッド3を下降せしめて給進掘削する。
【0033】掘削ロッド23a1本分の給進が終ると、図1に示すロッドホルダ5で掘削ロッド23aの上部を把持し、ドリルヘッド3に内蔵された図示しないスピンドルを逆回転して掘削ロッド23a上端のねじと、ドリルヘッド3に内蔵された図示しないスピンドル先端のねじを切り離し、ドリルヘッド3を上昇させる。
【0034】図1,図2に示す位置までドリルヘッド3が上昇するとコンテナデバイダ12に内蔵された駆動機構を作動させて図4に示す掘削ロッド23bが23aの位置に来るまでコンテナシャフト14を回動させ、リテーナレバー103を閉した後ロッドコンテナ装置10を立設する。次にドリルヘッド3を下降させ、ドリルヘッド3下端に装着されたドリルクランプ3aで掘削ロッド23bの上部を把持しその下端がロッド受板20のラッパ状受具20aから抜ける位置まで引上げる。
【0035】この状態でロッドコンテナ装置10を後方に転倒させると掘削ロッド23bはマガジンプレート21,21のU字孔21a,21aから外れる。次にドリルヘッド3の図示しないスピンドルを回転してスピンドル下端のねじを掘削ロッド23b上端のねじに螺合する。
【0036】次にドリルヘッド3を下降させ、この状態でドリルヘッド3下端に装着されたドリルクランプ3aを解放し、ドリルヘッド3の図示しないスピンドルを回転して掘削ロッド23b下端のねじを掘削ロッド23a上端のねじに螺合する。そして、ロッドホルダ5を解放し、掘削ロッド23b及23aによる掘削を行う。
【0037】このようにして、順次23c〜23iと掘削ロッドを継足して掘削を行う。掘削が終了したら、以上説明した掘削ロッドの継足しと逆の順序で掘削ロッドを引揚げて取り外す。
【0038】次に埋設杭を埋設する場合について説明する。まず、ロッドコンテナ装置10を、その杭載置部材101,102の中心が削孔中心と芯合わせする位置まで回転してセットし、その位置でロッドコンテナ装置10を水平に倒し、クレーンで杭を吊しロッドコンテナ装置10の杭載置部材101,102に沿って杭を載置する。そしてリテーナレバー103を閉してロッドコンテナ装置10を起立して削孔中心位置にセットした杭が位置するようにする。
【0039】この場合、短い杭であるか、長い杭であるかを、それぞれ検知する第1センサ111、第3センサ113によって、例えばそれが3m杭であるか、4m杭であるかを確認する。いま載置した杭が3m杭である場合には第1センサ111が作動し、3m杭であることをコンピュータが内蔵する記憶手段に記憶させる。また、4m杭である場合には第3センサ113が検知して4m杭であることを記憶手段に記憶させる。
【0040】次にセットした杭は、ドリルヘッド3を下降させ、ロッドクランプ3aにより杭をロッドコンテナ装置10から取り出し、掘削ロッドを継足すのと同様の手順で杭を掘削孔内に沈設する。この埋設工程では、記憶手段の記憶にもとづき表示手段に3m杭と4m杭が各々削孔に何本埋設されたかが表示される。
【0041】このようにして3m杭と4m杭が何本埋設されたかがコンピュータに記憶され、埋設途中の工程で3m杭と4m杭が各々削孔に何本埋設されているかが表示され、各々の本数を確認することができる。
【0042】杭を埋設するにあたっては、削孔の深さを何メートルにするか、削孔に何メートルの杭を何本接続埋設するか、等を予め設計し、この予め設定して杭埋設計画にしたがって1本ずつ埋設される。従って、最初の杭埋設計画でどの削孔には何メートルの杭を何本ということが決められている。削孔深さはそれぞれの削孔でバラついており、これを調節しながら杭の埋設深さは予め所定の深さに設定する。ここで1個の削孔に杭埋設する場合を参照しながら、この発明の埋設工法の例を、例えば、埋設杭の長さを17mとした場合の例について説明すると、4mの杭が2本と3mの杭が3本接続して埋設すればよいことになる。従来の同一長さの杭を使用する場合には3mの杭を6本埋設して1番上の杭を1m切除する必要があったが、本発明の埋設工法では丁度17mの杭埋設を行うことが出来る。
【0043】
【発明の効果】この発明は上記構成からなっているので以下のような効果を奏する。
■埋設杭の深さを小刻みにコントロートすることができるので埋設杭の杭頭が杭頭設定深さから突出したり、必要以上に削孔深さを掘りすぎたりすることがない。
■長短長さの異なる埋設杭を埋設装置の埋設中心位置にセットすると、いずれの杭の場合でも各々のセンサが作用し、各々の杭が何本埋設されたかカウントし記憶されるので、オペレータは、記憶に頼ることなく各々の埋設された杭の本数を正確に知ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る起倒式ロッドコンテナ装置を有する杭埋設装置の側面図である。
【図2】本発明の実施例に係る起倒式ロッドコンテナ装置を有する杭埋設装置の正面図である。
【図3】本発明の実施例を示すロッドコンテナ装置の一部破断した側面図である。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】図3のB−B線断面図である。
【図6】図3のC−C線断面図である。
【図7】ロッドコンテナデバイダの縦断面図である。
【図8】図7のD−D線断面図である。
【符号の説明】
1 掘削装置
10 ロッドコンテナ装置
101 第1杭載置部材
102 第2杭載置部材
111 第1センサ
112 第2センサ
113 第3センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】 長さの異なる杭を長さの種類別に検知するセンサーと、このセンサーの検知によりどの長さの杭が何本供給されたかを種類別に記憶および表示する記憶手段および表示手段を具備し、供給された長さの異なる杭をセンサーで検知し、この検知により記憶手段にどの長さの杭が何本供給されたかを記憶させると共に、表示手段にどの長さの杭が何本供給されたかを表示させて長さの異なる杭を埋設することを特徴とする杭埋設工法。
【請求項2】 リーダーに沿って昇降自在のドリルヘッドで、掘削ロッドに回転と給進あるいはこれに更に打撃を与えて掘削する掘削装置において、該掘削装置に長さの異なる杭を供給する供給手段と、長さの異なる杭を長さの種類別に検知するセンサーと、このセンサーの検知によりどの長さの杭が何本供給されたかを種類別に記憶する記憶手段と、どの長さの杭が何本供給されたかを種類別に表示する表示手段とを具備することを特徴とする杭埋設装置。
【請求項3】 前記長さの異なる杭を供給する供給手段は、掘削装置の基台適所に起倒自在に枢着されたコンテナフレームと、該コンテナフレーム下部に取り付けられたロッドコンテナデバイダと、前記コンテナフレーム上部とロッドコンテナデバイダ間に回動自在に支持されたコンテナシャフトと、該コンテナシャフト下端に固着されたロッド受板と、前記コンテナシャフトの途中に取り付けられた複数のマガジンプレートとを具備し、前記ロッドコンテナデバイダは前記コンテナシャフトを所定の角度回動させる駆動機構を内蔵し、前記ロッド受板は掘削ロッド下端を下方で支持する複数のラッパ状受具が同心円上に配設されると共に一部が半円形に切欠されており、前記マガジンプレートは、前記ラッパ状受具に掘削ロッドを立設した状態で、前記コンテナシャフトの軸心と平行に係合する複数のU字孔が同心円上に配設されると共に一部が半円形に切欠されている起倒式ロッドコンテナ装置において、前記コンテナシャフトの適所に、短い方の杭を載置する杭載置部材と、長い方の杭を載置する杭載置部材とが設けられていると共に、前記コンテナフレームの適所に、短い方の杭を検知する第1センサーと、長い方の杭を検知する第2センサーとが設けられていることを特徴とする請求項2記載の杭埋設装置
【請求項4】 前記長い方の杭を載置する杭載置部材は、前記ラッパ状受具で兼用することを特徴とする請求項3記載の杭埋設装置。
【請求項5】 前記杭載置部材は、折り畳み自在に枢着されていることを特徴とする請求項3記載の杭埋設装置。
【請求項6】 前記杭載置部材は、コンテナシャフトに取付位置調節自在に設けられていることを特徴とする請求項3記載の杭埋設装置。

【図1】
image rotate


【図2】
image rotate


【図4】
image rotate


【図5】
image rotate


【図3】
image rotate


【図6】
image rotate


【図7】
image rotate


【図8】
image rotate


【公開番号】特開平7−11643
【公開日】平成7年(1995)1月13日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平5−174682
【出願日】平成5年(1993)6月23日
【出願人】(000168506)鉱研工業株式会社 (43)
【出願人】(000000033)旭化成工業株式会社 (901)