説明

板状釣り糸巻き具

【課題】外周部に舌辺状の釣り糸保持部が周方向に複数形成され、釣り糸を周方向にて前記保持部の表裏に順次位置させて巻き付けるようにしてある基板からなる板状釣り糸巻き具であって、釣り糸に付属する釣り針の針先を安全に収納すると共に、その清掃を極めて容易にする。
【解決手段】基板10cの中央に回転中心を有し、釣り糸保持部12cに保持された釣り糸保持位置より回転中心に近い側に、その釣り糸Tに取り付けられた釣り針Gの針先が挿入される針先孔13が形成され、この基板10cの裏側には、針先孔13から挿入された針先に対向する箇所を覆うカバー板30が設けられていると共に、前記基板とカバー板30とが共に非吸水性板材より形成され、カバー板30の外周縁が前記釣り糸保持位置よりも内側に位置し、少なくとも針先対向箇所より前記回転中心から外側の箇所が外部に開放されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
その外周部に舌辺状の釣り糸保持部が周方向に複数形成され、釣り糸を周方向にて前記保持部の表裏に順次位置させて巻き付けるようにしてある基板からなる板状釣り糸巻き具に関する。
【背景技術】
【0002】
この種板状釣り糸巻き具は、特許文献1から3及び4に示されているとおり、釣り糸の巻きぐせをなくすのに有効であるものとして実用化されている。
また、その釣り糸に一体化された針を保持する手段としては、特許文献3等に示されているように基板に針先を通す針先孔を設け、前記針先孔を通った針先は裏面に突出することとなり、他物に引っかかったり、釣り人に刺さるなどの危険があるために、これを収納するポケットを設けることが提案された。
しかし、ポケットは、針先を外界から区画するとともに、その内部に入り込んだ水分の排出を困難とし、針先の腐食や収納時に針先孔から滲み出す水による他物の損傷などの問題が生じた。
さらに、参考文献4に示すように、針先を基板表面に配置した針掛けにかける手段が提案され、その図3に示すような発泡プラスチックに針先を突入させるものでは、このような問題をなくすことは可能と考えられるが、針先の突入により当該発泡プラスチック板は破損されることとなる。
また、従来のこの種板状釣り糸巻き具は、図7(A)のように保持部を弾性変形させて釣り糸を巻き付けるものであり、保持部の角の釣り糸が強く接触することで、釣り糸に傷をつけるおそれがあった。
釣り糸に生じた傷は、不測な切断を招く要因となるために、そのような傷が万一でも生じないように弱く巻き付けることが望まれるが、板状釣り糸巻き具を用いることに慣れていない者は、その強さの頃合を誤り、不測なほどけや損傷を生じるものであった。
【参考文献】
【0003】
【特許文献1】実開平06−7483
【特許文献2】実開平06−3084
【特許文献3】実開平06−84868
【特許文献4】特開平09−140306
【発明の概要】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、このような実情に鑑み、針先による危険を防止するのみならず、水切りが容易で、かつ本体の損傷を招くことの無い板状釣り糸巻き具を提供することを目的とする。
また、本発明は、使用に慣れていない者であっても、釣り糸に傷を付けずに使用できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
発明1の板状釣り糸巻き具は、基板の中央に回転中心を有し、前記保持部に保持された釣り糸保持位置より回転中心に近い側に、その釣り糸に取り付けられた釣り針の針先が挿入される針先孔が形成され、この基板の裏側には、前記針先孔から挿入された針先に対向する箇所を覆うカバー板が設けられていると共に、前記基板と前記カバー板とが共に非吸水性板材より形成され、前記カバー板の外周縁が前記釣り糸保持位置よりも内側に位置し、少なくとも前記針先対向箇所より前記回転中心から外側の箇所が外部に開放されてなることを特徴とする。
発明2は、発明1の板状釣り糸巻き具において、前記基板又は/及びカバー板が、当該釣り糸巻き回状態でも水に浮く浮力を発現する低比重材にて構成されていることを特徴とする。
発明3は、発明1又は2の板状釣り糸巻き具において、基板は円板状又は多角形状であることを特徴とする。
発明4は、発明1から3のいずれかの板状釣り糸巻き具において、前記回転中心は、基板の中央部を中心とする基板とカバー板を貫通する貫通孔であることを特徴とする。
発明5は、発明1から4のいずれかの板状釣り糸巻き具において、前記回転中心は、基板の中央部と同心状に配置した基板とカバー板とを一体化する軸体であることを特徴とする。
発明6は、発明1から5のいずれかの板状釣り糸巻き具において、前記カバー板と前記基板とが、カバー板の外周縁近くで、開放による水分排出機能を阻害しない間隔をもってピンポイント固着により一体化されてなることを特徴とする。
【0007】
発明7の板状釣り糸巻き具は、前記基板の材質が、釣り糸よりも軟質な板材よりなり、前記舌辺状の釣り糸保持部の個数が、奇数であることを特徴とする。
発明8は、発明7の板状釣り糸巻き具において、基板は円板状又は多角形状であることを特徴とする。
発明9は、発明7又は8の板状釣り糸巻き具において、前記基板又は/及びカバー板が、当該釣り糸巻き回状態でも水に浮く浮力を発現する非吸水性の低比重材にて構成されていることを特徴とする。
発明10は、発明7から9のいずれかの板状釣り糸巻き具において、前記回転中心は、基板の中央部を貫通する貫通孔であることを特徴とする。
発明11は、発明7から9のいずれかの板状釣り糸巻き具において、前記回転中心は、基板の中央部に脱出し不能にルーズに取付けた軸体であることを特徴とする。
発明12は、発明7から11のいずれかの板状釣り糸巻き具において、前記保持部に保持された釣り糸保持位置より回転中心に近い側に、その釣り糸に取り付けられた釣り針の針先が挿入される挿入孔が形成され、この基板の裏側には、前記挿入孔から挿入された針先に対向する箇所を覆うカバー板が設けられていると共に、前記基板と前記カバー板とが共に非吸水性板材より形成され、前記カバー板の外周縁が前記釣り糸保持位置よりも内側に位置し、少なくとも前記針先対向箇所より前記回転中心から外側の箇所が外部に開放されてなることを特徴とする。
発明13は、発明12の板状釣り糸巻き具において、前記カバー板と前記基板とが、カバー板の外周縁近くで、開放による水分排出機能を阻害しない間隔をもってピンポイント固着により一体化されてなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
発明1の通りに構成することで、回転中心周りに本体を回転させることで、遠心力により、カバー板と基板との間に入り込んだ水分は、開放された外周縁より外側に飛散して除去されることとなる。
特に基板とカバー板を非吸水性板材にて形成してあるから、このようにして水分を飛散した後は、水気が殆ど残存せず、速乾性を確保することができる。
また、海水などを除去する場合でも、外周縁から容易に真水を浸入させることができ、針先を含む全体の洗浄が容易確実に行えるようになる。
つまり、これら釣具において水や塩水による各種問題を一挙に解決できるようになった。
その上、針先が外界に露出せず、また、針先にて本体の損傷を伴うことも無い。
また、発明2または9のように浮力を保持させることで、釣り糸を巻いたまま水中に落下した場合にも、タモなどを用いてすばやく回収することができる。このことは、釣り糸の水中投棄による公害問題の軽減にもつながることである。
【0009】
発明7による板状釣り糸巻き具では、釣り糸よりも軟質な板材により基板を構成することで、保持部の角に強く釣り糸が強く押し付けられたとしても、釣り糸を損傷するおそれはなくなった。しかし、このような軟質な基盤であると、図7(A)のように巻きとり状態では、保持部が曲がりすぎ、巻き取った釣り糸が保持部より抜け出すおそれがあったが、保持部を奇数個にすることで、釣り糸は巻き取りにつれ保持部の両面に位置することなり(図7(B)参照)、保持部を表裏に曲げるような力は作用しなくなる。
この結果、脱落の恐れと釣り糸への損傷とのいずれの問題も生じず、初心でも容易確実に用いることができるようになった。
また、発明8以下とすることにより、前記発明1から6と同様な効果をも発揮させることができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】実施例1の板状釣り糸巻き具の使用状態の表面を示す正面図
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】実施例1の板状釣り糸巻き具の使用状態の背面図。
【図4】実施例2の板状釣り糸巻き具の表面を示す背面図。
【図5】実施例3の板状釣り糸巻き具の表面を示す背面図。
【図6】実施例4の板状釣り糸巻き具の表面を示す正面図。
【図7】釣り糸の巻き取り状態を示す概略断面図であって、(A)は、図1に示す実施例1に示すような保持部を偶数個設けたものを、(B)は図6に示す実施例4のような保持部を奇数個設けたものを示した。
【符号の説明】
【0011】
(10)(10a)(10b)(10c) 基板
(11)(11a)(11c) 切込み
(12)(12a)(12c) 釣り糸保持部
(13) 針先孔
(20) 頭付ピン
(21) 第二頭部
(24) 中心孔
(25)(26) スポット接着
(30)(31)(32) カバー板
(F) 内接円
(G) 釣り針
(O) 開放箇所
(P) 記針先存在可能位置
(T) 釣り糸
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明は、板状釣り糸巻き具の特性を最大限に発揮させて、釣り糸やそれに付属する釣り針の清掃作業を簡単確実に行えるようにした点に特徴を有するものである。
従来よりなされていた公知の技術は、前記発明の概要に示した趣旨に反しない限り適用可能である。
以下の実施例は、本発明が実施された場合の例を示すが、これに限定するものではない。
なお、図1から5は各実施例を示す図面であるが、同一図中、同じ形状のものは、同一の構造を持つものである。
また、基板又はカバー板は無発泡のプラスチック板で形成することで、非吸水性を確保することができるが、それ以外の材料、たとえば独立気泡型発泡プラスチック板、布や紙或いは不織布にプラスチック剤を含浸させて非吸水性とした複合材料、独立気泡型発泡プラスチックの表裏にプラスチックフィルムや無機繊維などを付着させた積層材を用いることも可能である。
これらの柔軟性は、プラスチックに含有された柔軟剤の量などで調整可能であることは従来周知であり、本実施例で、軟質と記載した場合は、釣り糸よりも柔軟で、強く巻き付けても、釣り糸に傷を付けない程度のことをいう。
特に、独立気泡型発泡プラスチック板を用いた場合は、非吸水性のみならず、全体の比重を小さくし、釣り糸(T)や釣り針(G)を巻きつけた状態でも水に浮く浮力を保持させることができるので、水中へ落下したものを回収するのが容易となる。
他の材質に比べ柔軟であるから、針先孔に挿入された針先を包み込むように保持させることができ、不測な脱落をより確実に防止することも期待できる。
保持部の数は、偶数、奇数のいずれに設定するかの違いはあるが、実施例に示す数に限らず、最小は3個以上で、基板の直径が大きくなるほど、段階的に数を増やすのが望ましい。
【実施例1】
【0013】
本実施例は、回転中心を軸(20)により構成した例を示し、図1から3を参照して以下に説明する。
(10)は基板であって、非吸水性材料であるプラスチック板で円形に形成され、外周には8個の切込み(11)にて区切られた舌辺状の8個の釣り糸保持部(12)が形成してある。
そして、前記保持部(12)に保持された釣り糸(T)の最内位置に接する内接円(F)よりも内側に針先が存在する可能性がある位置(P)が位置するように、釣り針(G)の針先を挿入する針先孔(13)が設けてある。
また、その裏面には、前記内接円(F)と同等かそれより小さく、前記針先存在可能位置(P)を覆うように円形のカバー板(30)が前記基板(10)と同心状に配置してある。
なおカバー板(30)は、非吸水性材料であるプラスチック板(ポリプロピレンシート。クリアホルダーの素材などとして一般に広く使用されている。)を円形に加工したものである。
このようにして、前記釣り糸(T)に取り付けられている釣り針(G)を前記針先孔(13)に挿入しても、図2に示すように前記カバー板(30)と基板(10)との間に針先が位置して、外部に露出しないようにしてある。
また、カバー板(30)と基板(10)は、その円形中心位置を貫通した一本の頭付ピン(20)とこのピン(20)の先端に一体化された第二頭部(21)とにより連結され、当該ピン(20)の周りに回転自在にしてある。
当該ピン(20)(21)は、一般に、ふた(21)と足(20)からなるステンレス製の両面カシメと呼ばれるものを用いた。
このようにして、前記針先存在可能位置(P)から外周側において、カバー板(30)と基板(10)とが開放(O)されている構成とした。
このように構成することで、前記ピン(20)(21)の上下(図中)を指で押さえて、基板(10)を回転させることにより、カバー板(30)と基板(10)に付着した水分を遠心力にて放出できるようにしてある。
なお、本実施例において基板の材質と保持部(12)が釣り糸の巻取り時の応力にも内側に曲がるようなことが無い硬さの材料を用いるのが望ましい。
しかし、実施例4に示すような軟質な材料を用いることも可能である。
この場合、少なくとも保持部(12)は、外周ほど幅が広くなるようにしておくことで、巻付けた糸の脱落を防止することは可能であるが、釣り糸を巻きつける時に、保持部(12)が内側に折れ曲がるようなことが無いようにしないと、巻取りできなくなるので注意を要する。
【実施例2】
【0014】
本実施例は、回転中心を軸体(図外)に挿入できる孔(24)とした例を示す。(図4参照)
正八角形の基板(10a)の角に、放射状の切込み(11a)を形成して、舌辺状の8個の釣り糸保持部(12a)が形成してある。
前記切込み(11a)は、中心側ほど広くして巻き付けた釣り糸が自然に保持部(12a)の根元側に案内されるようにしてある。
このようにして、釣り糸(T)を保持部(12a)の根元側に蜜に巻き付けやすいようにしてある。
また、前記切込み(11a)の口部は、ロト状に開き、釣り糸(T)をこの切込み(11a)に挿入しやすいようにしてある。
このような切込みの構造は、前記実施例1に適用しても同様な効果を発揮するものである。
実施例1と同様にカバー板(30)が、前記基板(10a)の裏面に配置してある。
また、中央には、棒又は指(図外)を挿入して支持できる中心孔(24)が形成してあり、前記基板(10a)とカバー板(31)とは、スポット接着(25)にて、当該中心孔(24)の周囲で一体化してある。
このようにして、棒又は指(図外)を前記中心孔(24)に入れて保持することで、その棒又は指を中心にして回転させることができる。
その他の点は実施例1と同様なので詳しい説明を省略する。
【実施例3】
【0015】
本実施例は、実施例2が、前記実施例1に比べ大きな直径の基板に適用するのに適していることに鑑み例示したものである。(図5参照)
実施例1では、基板(10)の直径は、例えば片手の親指と人差し指にてピン(20)の頭部と第二頭部(21)を持つことができる大きさに限られることとなる。
これに対して、前記実施例2では、このような制限がないので、長い釣り糸を巻き取るのに必要な大きな直径の基板にも本発明を適用することが可能である。
このような見地から、本実施例では、前記実施例2のほぼ2倍の直径を有する基板(10b)を例にして説明する。
基板(10b)が大きくなると、これと共に大きなカバー板(32)を用いることとで、より大きな針先おもカバーできることとなる。
しかし、このようにして大きさを拡大した場合は、カバー板(32)の全体としての自立した平面化能力が低下することとなり、不用意にカバー板(32)の外周が基板(10b)よりまくれ上がり、その変形や破損を招く可能性が生じる。
そのため、本実施例では、水を飛散させる開放箇所(O)を残しながら、このまくれ上がりを防止するために、カバー板(32)の外周をスポット接着(26)して一体化した。
当該接着(26)の位置は、針先存在可能位置(P)の間に位置させ、水の外部への飛散経路に当たりにくい位置とするのが望ましい。
その他の点は実施例2と同様なので説明を省略する。
【実施例4】
【0016】
本実施例は、保持部(12c)を奇数個(7個)にした例を示す。
本実施例の基板(10c)は、軟質材料(具体的には、軟質塩ビ発泡シートの表面に軟質の塩ビフィルムを貼り付けた厚さ2mm程度の軟質多層板材であり、一般には、クッション性フロアシート等の素材として用いられているものである。)を図6に示すように7角形に形成し、その各角部を図6のようなVの字状に切除した切込み(11c)により形成してある。このようにして、前記切込み(11c)により、7個の舌片状の保持部(12c)が形成してある。
その他の構成は図1,2,3に示された実施例1と同様なので説明を省略する。
このようにして、奇数個の保持部(12c)を基板(10c)の外周部に設けてあることで、これに釣り糸(T)を数回巻きつけると、図7(B)に示すように保持部(12c)の表裏に釣り糸(T)が巻付き、釣り糸同士で、表裏方向での巻付き力を操作して、保持部(12c)は表裏いずれの方向にも変形せずに巻きつけることができる。
よって、軟質な材料により釣り糸(T)への損傷をさけるとともに、確実かつ容易に釣り糸を巻きつけることができるようになった。
また、前記軟質材料は、十分な浮力をもつ軽量材料であるから、万一水中に落しても浮いた状態を維持することができ、回収が容易である。
なお、本実施例では、カバー板(30)、回転構造(20)(21)、カバー板と基板との結合構造などは、実施例1と同様としたが、これに代え、これら構造を前記実施例2、実施例3と同様なものとすることに何ら困難性は無く、また、このようにしたとしても、前記本実施例固有の機能は失われることは無い。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
その外周部に舌辺状の釣り糸保持部が周方向に複数形成され、釣り糸を周方向にて前記保持部の表裏に順次位置させて巻き付けるようにしてある基板からなる板状釣り糸巻き具であって、前記基板の中央に回転中心を有し、前記保持部に保持された釣り糸保持位置より回転中心に近い側に、その釣り糸に取り付けられた釣り針の針先が挿入される針先孔が形成され、この基板の裏側には、前記針先孔から挿入された針先に対向する箇所を覆うカバー板が設けられていると共に、前記基板と前記カバー板とが共に非吸水性板材より形成され、前記カバー板の外周縁が前記釣り糸保持位置よりも内側に位置し、少なくとも前記針先対向箇所より前記回転中心から外側の箇所が外部に開放されてなることを特徴とする板状釣り糸巻き具。
【請求項2】
請求項1に記載の板状釣り糸巻き具において、前記基板又は/及びカバー板が、当該釣り糸巻き回状態でも水に浮く浮力を発現する低比重材にて構成されていることを特徴とする板状釣り糸巻き具。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の板状釣り糸巻き具において、基板は円板状又は多角形状であることを特徴とする板状釣り糸巻き具。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載の板状釣り糸巻き具において、前記回転中心は、基板の中央部を中心とする基板とカバー板を貫通する貫通孔であることを特徴とする板状釣り糸巻き具。
【請求項5】
請求項1から4のいずれかに記載の板状釣り糸巻き具において、前記回転中心は、基板の中央部と同心状に配置した基板とカバー板とを一体化する軸体であることを特徴とする板状釣り糸巻き具。
【請求項6】
請求項1から5のいずれかに記載の板状釣り糸巻き具において、前記カバー板と前記基板とが、カバー板の外周縁近くで、開放による水分排出機能を阻害しない間隔をもってピンポイント固着により一体化されてなることを特徴とする板状釣り糸巻き具。
【請求項7】
その外周部に舌辺状の釣り糸保持部が周方向に複数形成され、釣り糸を周方向にて前記保持部の表裏に順次位置させて巻き付けるようにしてある基板からなる板状釣り糸巻き具であって、前記基板の材質が、釣り糸よりも軟質な板材よりなり、前記舌辺状の釣り糸保持部の個数が、奇数であることを特徴とする板状釣り糸巻き具。
【請求項8】
請求項7に記載の板状釣り糸巻き具において、基板は円板状又は多角形状であることを特徴とする板状釣り糸巻き具。
【請求項9】
請求項7又は8に記載の板状釣り糸巻き具において、前記基板又は/及びカバー板が、当該釣り糸巻き回状態でも水に浮く浮力を発現する非吸水性の低比重材にて構成されていることを特徴とする板状釣り糸巻き具。
【請求項10】
請求項7から9のいずれかに記載の板状釣り糸巻き具において、前記回転中心は、基板の中央部を貫通する貫通孔であることを特徴とする板状釣り糸巻き具。
【請求項11】
請求項7から9のいずれかに記載の板状釣り糸巻き具において、前記回転中心は、基板の中央部に脱出し不能にルーズに取付けた軸体であることを特徴とする板状釣り糸巻き具。
【請求項12】
請求項7から11のいずれかに記載の板状釣り糸巻き具において、前記保持部に保持された釣り糸保持位置より回転中心に近い側に、その釣り糸に取り付けられた釣り針の針先が挿入される挿入孔が形成され、この基板の裏側には、前記挿入孔から挿入された針先に対向する箇所を覆うカバー板が設けられていると共に、前記基板と前記カバー板とが共に非吸水性板材より形成され、前記カバー板の外周縁が前記釣り糸保持位置よりも内側に位置し、少なくとも前記針先対向箇所より前記回転中心から外側の箇所が外部に開放されてなることを特徴とする板状釣り糸巻き具。
【請求項13】
請求項12に記載の板状釣り糸巻き具において、前記カバー板と前記基板とが、カバー板の外周縁近くで、開放による水分排出機能を阻害しない間隔をもってピンポイント固着により一体化されてなることを特徴とする板状釣り糸巻き具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−147766(P2012−147766A)
【公開日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−23302(P2011−23302)
【出願日】平成23年1月19日(2011.1.19)
【出願人】(504134313)
【Fターム(参考)】