説明

枚葉印刷機の印刷ユニット

【課題】 従来の印刷ユニットに比べ、版フィルムの使用量を削減可能な枚葉印刷機の印刷ユニットを提供する。
【解決手段】 版胴2の外周面に形成された凹部4から外周面上に版フィルム1を繰り出す供給リール5と、該供給リール5から繰り出された版フィルム1を版胴2の外周面上から凹部4内に巻き取る巻き取りリール6と、外周面上の版フィルム1に画像を形成する画像形成装置7とを備え、印刷作業毎に、供給リール5から外周面上に版フィルム1を繰り出し、該外周面の巻き取りリール側端部13が枚葉紙の前端部となるように当該印刷作業における画像を版フィルム1に形成する枚葉印刷機の印刷ユニットにおいて、印刷される枚葉紙の長さに基づいて、供給リール5から版胴2の外周面上に繰り出される版フィルム1の繰り出し量を制御する制御装置20が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は枚葉印刷機の印刷ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、印刷機における印刷ユニットは、図6に示す如く、版フィルム1を外周面に巻き付けて回転する版胴2と、該版胴2上の版フィルム1にインキを供給するインキ部3と、版フィルム1からインキが転写されるゴム胴(図示省略)と、該ゴム胴との間に枚葉紙を挟み込んでゴム胴上のインキを枚葉紙に転写するための圧胴(図示省略)とを備えている。
【0003】
また、図6に示された印刷機はデジタル印刷機であり、版フィルム1の交換を容易にするために、複数回分の画像が連続して形成できる長さを有するロール状の版フィルム1が版胴2にセットされる構成となっている。即ち、版胴2の外周面に形成された凹部4には、ロール状の版フィルム1が装着されて、その版フィルム1を版胴2の外周面上に繰り出す供給リール5と、版フィルム1の始端部1aを保持して、版フィルム1を外周面上から巻き取る巻き取りリール6とを備えている。
【0004】
そして、版胴2に版フィルム1がセットされると、版胴2の外周面との間に所定の隙間を有して固定配置されている画像形成装置7によって、版胴2の外周面に巻き付けられた版フィルム1に画像が形成され、この版フィルム1が印版として使用される。そして、版フィルム1にインキ部3からのインキの供給等を行うことによって、画像がゴム胴を介して枚葉紙に印刷され、前記一連の印刷作業が終了すると、巻き取りリール6が版フィルム1を版胴2の外周面上から巻き取ると共に、供給リール5から版フィルム1が版胴2の外周面上に順次繰り出される。つまり、図6に示した印刷ユニットを有する印刷機においては、画像形成装置7を用いて、供給リール5から繰り出された版フィルム1に、再び画像を形成することが可能となるので、印刷作業の都度版を交換することなく、繰り返し印刷作業を行うことができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のような印刷ユニットでは、種々のサイズの枚葉紙の印刷が可能となっており、版胴2の外周面の巻き取りリール6側の端部が印刷作業に使用される枚葉紙の前端部になるようにして、外周面上の版フィルム1に画像が形成される。しかしながら、従来の印刷ユニットにおいては、供給リール5と巻き取りリール6間の外周面の全長よりも枚葉紙の長さが短い場合であっても、外周面上の版フィルム1が全て入れ替わるように、外周面の全長と略同一長さの版フィルム1が供給リール5から繰り出される。即ち、印刷される枚葉紙の長さに関係なく、印刷作業毎に、外周面上の版フィルム1が全て入れ替わるように、外周面の全長と略同一長さの版フィルム1が供給リール5から繰り出されるように構成されている。
【0006】
本発明は、版フィルムを効率よく使用することによって、従来の印刷ユニットに比べ、版フィルムの使用量を削減可能な枚葉印刷機の印刷ユニットを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の問題を解決するために、本発明に係る印刷ユニットは、請求項1に記載の如く、版胴2の外周面に形成された凹部4から外周面上に版フィルム1を繰り出す供給リール5と、該供給リール5から繰り出された版フィルム1を版胴2の外周面上から凹部4内に巻き取る巻き取りリール6と、外周面上の版フィルム1に画像を形成する画像形成装置7とを備え、印刷作業毎に、供給リール5から外周面上に版フィルム1を繰り出し、該外周面の巻き取りリール側端部13が枚葉紙の前端部となるように当該印刷作業における画像を版フィルム1に形成する枚葉印刷機の印刷ユニットにおいて、前回の印刷作業に使用した枚葉紙の長さL2に基づいて、供給リール5から版胴2の外周面上に繰り出される版フィルム1の繰り出し量を制御する制御装置20が設けられていることを特徴とする。
【0008】
本発明に係る印刷ユニットによれば、前回の印刷作業に使用した枚葉紙の長さL2に基づいて、今回の印刷作業における供給リール5からの版フィルム1の繰り出し量を制御することにより、従来、枚葉紙の長さによらず、版胴2の外周面上の版フィルム1が全て入れ替わるように常に一定量の版フィルム1が供給リールから繰り出されていたのに比べ、版フィルム1の使用量が削減できる。尚、枚葉紙の長さとは、枚葉紙が送られる方向、即ち、版胴2の外周面の周方向に相当する長さを指す。
【発明の効果】
【0009】
以上の如く、本発明によれば、前回に印刷された枚葉紙のサイズによって、版フィルムの繰り出し量を制御することにより、枚葉紙の長さによらず版胴の外周面上の版フィルムが全て入れ替わるように常に一定量の版フィルムが供給リールから繰り出されていた従来の印刷ユニットに比して、版フィルムの使用量を削減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態の一例について図面を参照して説明する。図1は本発明の実施形態に係る印刷機の印刷ユニットの概要図を示す。尚、図1において、図6に示す従来の印刷ユニットと同様の構成については、同一の符号を付す。
【0011】
本実施形態における印刷ユニットは二色用のものであるため、版胴2は、その外周面に二色分の版フィルム1を巻き付ける構成となっている。すなわち、各色用の版フィルム1を供給する版ロール10が、二カ所に装着できるように構成されており、そのために、供給リール5と巻き取りリール6とを二組備えている。尚、各色用のインキを供給するための、複数のインキローラから構成されるインキ部3も二組設けられている。
【0012】
版胴2の外周面には、略180度対向した位置に各々凹部4が形成されている。この凹部4は、版胴2の軸方向に沿って形成されていて、全体として凹溝形状を有している。この凹部4によって、版胴2の外周面は二つに区画されており、各外周面に版フィルム1がそれぞれ巻き付けられている。
【0013】
各凹部4には、一方の外周面(一方の色用)に版フィルム1を繰り出す供給リール5と、他方の外周面(他方の色用)の版フィルム1を巻き取るための巻き取りリール6とが設けられており、供給リール5および巻き取りリール6は共に版胴2の軸方向に沿って設けられている。また、各凹部4内において、巻き取りリール6は供給リール5の後方側に位置しており、この凹部4に面する外周面の端部13,14に対して、版ロール10から供給される版フィルム1の裏面側が摺動する構成となっている。
【0014】
また、画像形成装置7は、版胴2の上方位置に固定配置されており、その下端部と版胴2の外周面との間には所定の隙間が設けられている。この画像形成装置7の前方側には、新しい版フィルム1を版胴2にセットする際に必要となる所定の空間部8が設けられ、空間部8の前方には遮光板9が起立状態にて配設されている。
【0015】
また、版胴2の外周面近傍には、版胴2の外周面に巻き付けられた版フィルム1を洗浄するためのウエット洗浄装置(版洗浄装置)50とドライ洗浄装置(図示省略)とが設けられている。かかるウエット洗浄装置50及びドライ洗浄装置は版胴2の外周面と所定間隔して有して配置されており、版胴2の外周面上の版フィルム1を洗浄する際に、版胴2の外周面上の版フィルム1に接触可能に構成されている。
【0016】
ウエット洗浄装置50は、洗浄液が含浸された洗浄布53を備え、当該洗浄布53を版胴2の外周面上の版フィルム1に接触させることで版フィルム1を洗浄する。詳細に説明すると、ウエット洗浄装置50は、版フィルム1の洗浄に使用される前の未使用の洗浄布53がロール状に巻き付けられた洗浄布供給部51と、版フィルム1の洗浄に使用された後の使用済みの洗浄布53をロール状に巻き取る洗浄布回収部52とを備えている。また、前記洗浄布供給部51及び洗浄布回収部52の回転軸は、版胴2の軸方向に沿って設けられている。版胴2の外周面近傍には袋状のバルーン体54が設けられており、洗浄布供給部51より繰り出された洗浄布53は、バルーン体54と版胴2の外周面との間を通って洗浄布回収部52に巻き取られている。そして、バルーン体54内に空気を供給することでバルーン体54が膨らみ、洗浄布53を版胴2の外周上の版フィルム1に接触させるように構成されている。洗浄布53の幅寸法(洗浄布53の巻き取り方向に直交する方向の寸法)は、版胴2の軸方向の長さと略同一に形成されており、洗浄布53を版胴2の外周面上の版フィルム1に接触させた状態で版胴2を回転させることにより版胴2の外周面上の版フィルム1の表面が洗浄される。
【0017】
ドライ洗浄装置は、版胴2の外周面上の版フィルム1に付着した汚れを掻き落とすゴム等の弾性状の回転ローラと、該回転ローラによって掻き落とされた汚れを吸引する吸引部とを備えている。回転ローラは、版胴2の外周面上の版フィルム1から所定間隔だけ離間した非接触位置と、版胴2の外周面上の版フィルム1と接触して版胴2の外周面上の版フィルム1に付着した汚れを掻き落とす接触位置とに位置変更可能に構成されている。そして、版胴2の外周面上の版フィルム1に付着した汚れを除去する際は、回転ローラを接触位置に位置変更させると共に回転させ、さらに、版胴2を回転させることで版胴2の外周面上の版フィルム1に付着した汚れを掻き落とし、掻き落とされた汚れは吸引部で吸引されるように構成されている。
【0018】
図1に示すように構成された印刷ユニットにおいて、新しい版フィルム1を版胴2にセットする場合には、供給リール5に新しい版ロール10を装着し、装着した版ロール10の始端部1aを凹部4から引っ張り出し、その始端部1aを掴んで引っ張ることによって版フィルム1に張力を与えながら、版胴2を矢印P方向(図1参照)に回転させる。この版胴2の回転により、版フィルム1が徐々に版胴2の外周面に巻き付けられる。そして、所定角度の巻き付けが完了した後、版フィルム1の始端部1aを巻き取りリール6に保持させる。このような工程を経て、版胴2に対する版ロール10および版フィルム1のセットが完了する。このようにして、版フィルム1が版胴2の外周面にセットされると、印刷作業が可能となる。
【0019】
以下、印刷作業について説明する。上記の如く、版フィルム1がセットされると、版胴2の外周面との間に所定の隙間を有して固定配置されている画像形成装置7によって、版胴2の外周面に巻き付けられた版フィルム1に画像が形成される。詳しくは、版フィルム1の表面にはシリコン層が設けられており、画像形成装置7から照射されるレーザーによって版フィルム1表面のシリコン層を焼くことで版フィルム1に画像が形成される。この際、形成される画像は、版胴2の外周面の巻き取りリール側端部13が印刷される枚葉紙の前端部となるようにする。言い替えると、版胴2の外周面の巻き取りリール側端部13に位置する版フィルム1に形成された画像が、枚葉紙の前端部に印刷されるように版フィルム1に画像を形成する。次に、画像の形成によって版フィルム1の表面に付着したシリコンカスなどの汚れなどを前記ウエット洗浄装置(版洗浄装置)50及びドライ洗浄装置(図示省略)にて除去する。そして、この画像が形成された版フィルム1が刷版として使用され、版フィルム1にインキ部3からのインキの供給等を行うことによって、その版フィルム1に形成された画像を用いて枚葉紙に印刷が行われる。
【0020】
続いて2回目の印刷作業が開始されると、版フィルム1が版胴2の外周面から巻き取りリール6を用いて巻き取られ、供給リール5からは版フィルム1が順次繰り出される。次に、前記ウエット洗浄装置50によって版胴2の外周面上の版フィルム1の汚れを除去する。そして、前回の印刷作業と同様に、版フィルム1に画像形成装置7によって新たな画像が形成され、この画像を用いて枚葉紙に印刷が行われる。
【0021】
したがって、本実施形態によれば、版ロール10がある間は、刷版の取り外し等の煩雑な処理を行うことなく、繰り返して印刷作業を行うことができる。
【0022】
以上の如く構成されて作動する印刷ユニットにおいては、凹部4から外周面上に繰り出される版フィルム1の繰り出し量を制御する制御装置20が設けられている。該制御装置20は、印刷作業に使用される枚葉紙の情報を入力する入力手段21と、入力手段21によって入力された情報を記憶させる記憶部22を有しており、この記憶部22に記憶された情報を基にして、版フィルム1の繰り出し量が最適に制御されるようになっている。具体的には、制御装置20は、印刷作業に使用される枚葉紙の長さに基づいて供給リール5から繰り出される版フィルム1の繰り出し量を制御する用紙サイズ制御と、版胴2における供給リール5と巻き取りリール6との間の外周面の全長L1(図2、図3)上の版フィルム1が全て入れ替わるように、版胴2における供給リール5と巻き取りリール6との間の外周面の全長L1と略同一長さの版フィルム1を供給リール5から繰り出すように制御する全長送り制御とを行うことができる。
【0023】
また、入力手段21は、印刷ユニットの状態などを表示及び操作する操作パネルに設けられ、該操作パネルに触れることにより枚葉紙の情報を入力するようになっている。
【0024】
以下、制御装置20による版フィルム1の繰り出し量の制御を、図2乃至図4を参照して説明する。図2及び図3において、上側に示す図は、版胴2の外周面を平面的に展開した状態である。図4は、版フィルム1の繰り出し量の制御のフロー図である。
【0025】
まず、1回目の印刷作業において、作業者は、印刷される枚葉紙の情報、例えば、長さL2(版胴2の周方向に該当する長さ)、幅W2(版胴2の軸方向に相当する長さ)などを入力手段21に入力する。入力された情報は制御装置20に送られ、記憶部22に記憶される。そして、版胴2の外周面上の版フィルム1において、印刷される枚葉紙に相当する大きさ、即ち、長さ及び幅が前記枚葉紙の長さL2及び幅W2に等しい画像形成領域30(図2(a)のクロスハッチ部分)内に、前記画像形成装置7によって画像が形成される(ステップS300)。この時、画像形成領域30の後方、即ち、版胴2の外周面の供給リール5側は、印刷作業に使用されない未使用領域31となる。そして、前述の如く、画像形成領域30に形成された画像を用いて印刷が行われて(ステップS301)1回目の印刷作業が終了する。
【0026】
続いて、2回目の印刷作業を行う場合(ステップS302で「No」の場合)、作業者は2回目の印刷作業で印刷される枚葉紙の長さL3、幅W3を入力する。すると、制御装置20が、1回目の印刷作業に使用された枚葉紙の長さL2と2回目の印刷作業に使用される枚葉紙の長さL3から、版フィルム1の繰り出し量を制御する(ステップS303)。
【0027】
具体的には、第一のケースとして、2回目の印刷作業に使用される枚葉紙の長さL3が、前記未使用領域31の長さ(L1−L2)よりも長い場合、即ち、「版胴2における一対の供給リール5と巻き取りリール6との間の外周面の全長L1<1回目の印刷に使用された枚葉紙の長さL2+2回目の印刷に使用される枚葉紙の長さL3」(ステップS303で「Yes」の場合)について説明する。ここで、2回目の印刷作業を行うべく供給リール5から版フィルム1を繰り出すと、前記1回目の印刷作業時に外周面の供給リール側端部14(外周面と凹部の境界)に位置していた版フィルム1の部分(以下、境界部分Aという。図2(a)参照)が、版胴2の外周面上に移動する。この境界部分Aは、外周面と凹部4との段差によって、折れ目が生じており、該境界部分Aに画像が形成されると、枚葉紙に印刷する際に印刷ムラを生じる。その為、境界部分Aには、画像を形成できない。そこで、第一のケースでは、版胴2の外周面上の版フィルム1において、境界部分Aよりも供給リール側に画像を形成する必要がある。従って、第一のケースでは、版胴2の外周面上の版フィルム1が全て入れ替わるように、版胴2における一対の供給リール5と巻き取りリール6との間の外周面の全長L1に対応する量の版フィルム1を供給リールから繰り出し(ステップS304)、図2(b)に示す如く、供給リール5から新たに繰り出された版フィルム1に2回目の印刷作業の画像を形成する。
【0028】
一方、第二のケースとして、2回目の印刷作業に使用される枚葉紙の長さL3が、前記未使用領域31の長さ(L1−L2)よりも短い場合、即ち、「版胴2における一対の供給リール5と巻き取りリール6との間の外周面の全長L1>1回目の印刷に使用された枚葉紙の長さL2+2回目の印刷に使用される枚葉紙の長さL3」(ステップS303で「No」の場合)について、図3を参照して説明する。尚、図3(a)は図2(a)と同一の図であり、1回目の印刷作業時に外周面上の版フィルム1の画像形成領域30に画像が形成された状態(ステップS300)を示す。第二のケースでは、前記1回目の印刷作業の画像形成領域30が巻き取りリール6によって巻き取られ、画像形成領域30の長さL2に対応する長さの版フィルム1が供給リール5から繰り出されて(ステップS306)、前記未使用領域31が版胴2の外周面の巻き取りリール6側に配置される。そして、図3(b)に示す如く、2回目の印刷作業に使用される枚葉紙の大きさに等しい画像形成領域32内に、2回目の印刷作業の画像が形成され(ステップS307)、この画像を用いて印刷が行われる(ステップS308)。尚、第二のケースにおいて、画像形成領域32の後方に新たな未使用領域33ができる。
【0029】
かかる第二のケースにおいて、3回目の印刷作業を行うと(ステップS309で「No」の場合)、3回目の印刷作業に使用される枚葉紙の長さが、前記未使用領域33の長さよりも長い場合(ステップS303で「Yes」の場合)は、前記第一のケースと同様に、折れ目が画像の形成される領域に位置することを防止すべく、版胴2の外周面上の版フィルム1が全て入れ替わるように、版胴2における一対の供給リール5と巻き取りリール6との間の外周面の全長L1に対応する量の版フィルム1を供給リール5から繰り出す(ステップS304)。
【0030】
そして、第二のケースで、3回目の印刷作業に使用される枚葉紙の長さが、前記新たな未使用領域33の長さよりも短い場合(ステップS303で「No」の場合)、新たな未使用領域33で3回目の印刷作業が可能であるが、図3(b)に示す如く、この新たな未使用領域33には境界部分Aが位置している。従って、新たな未使用領域33のうち、境界部分Aより供給リール5側の長さが3回目の印刷作業で使用される枚葉紙の長さよりも長いとき(ステップS305で「No」の場合)は、境界部分Aが版胴2外周面の巻き取りリール側端部13にくるまで、供給リール5から版フィルム1を繰り出す(ステップS306)。これによって、3回目の印刷作業の画像形成領域内に境界部分Aが入らない。一方、3回目の印刷作業に使用される枚葉紙の長さが、前記新たな未使用領域33の長さよりも長い場合(ステップS305で「Yes」の場合)は、版胴2の外周面上の版フィルム1が全て入れ替わるように、版胴2における一対の供給リール5と巻き取りリール6との間の外周面の全長L1に対応する量の版フィルム1を供給リールから繰り出す(ステップS304)。
【0031】
そして、続けて4回目以降の印刷作業を行う場合も、枚葉紙の情報を入力手段21で入力することにより、上記と同様に、図4に示すフローで供給リール5からの版フィルム1の繰り出し量の制御が行われる。
【0032】
次に、前記図4に示すフローに従って、版フィルム1の繰り出し量の制御を、具体的な数値を示して説明する。
【0033】
本実施形態に係る印刷ユニットにあっては、版胴2における一対の供給リール5と巻き取りリール6との間の外周面の全長L1を480mmとし、はがき縦サイズ(150mm)からA3縦サイズ(420mm)までの範囲の枚葉紙の印刷が可能とする。
【0034】
まず、はがき縦サイズを使用した印刷作業の後に、A3縦サイズを使用した印刷作業を行う場合、はがき縦サイズとA3縦サイズとの合計が外周面の全長よりも長いため、版胴2の外周面上の版フィルム1が全て入れ替わるように、480mm繰り出すものとする。一方、はがき縦サイズを使用した印刷作業の後に、例えば、再度はがき縦サイズを使用した印刷作業を行う場合には、はがき縦サイズとはがき縦サイズとの合計が外周面の全長よりも短いため150mm繰り出す。この場合、繰り出し量は必ずしもはがき縦サイズと同一である必要はなく、はがき縦サイズ以上であればよい。但し、330mm以下とする。
【0035】
次に、かかる印刷ユニットで所定サイズの枚葉紙を使用する印刷作業を複数回続けて行う場合を概説する。例えば、はがき縦サイズを使用する印刷作業を続けて3回行う場合、供給リール5からの版フィルム1の繰り出し量を150mmとすると、3回の印刷作業後に30mm余ってしまうため、従って、この場合は、版フィルム1を160mmずつ繰り出すように制御することが好ましい。同様に、A4横サイズ(210mm)を使用する印刷作業を続けて2回行う場合も、版フィルム1を240mmずつ繰り出すことが好ましい。
【0036】
次に、はがき縦サイズ(150mm)とA4縦サイズ(300mm)を使用する印刷作業を続けて行うときは、160mmと320mmずつ版フィルム1を繰り出すことが好ましい。
【0037】
つまり、版フィルム1の繰り出し量は、「480mm/整数」(版胴2の全長が480mmの場合)であることが好ましい。
【0038】
また、本実施形態に係る印刷ユニットは、複数の印刷作業を行う場合、印刷作業を開始する前に予め複数の印刷作業に使用される枚葉紙の情報を入力しておけば、供給リール5からの版フィルム1の繰り出し量が最も少なくなるように制御装置20によって、印刷作業の順序を並べ替えるように制御することができる。
【0039】
以下、この複数の印刷作業の並べ替えの制御について、具体的な例をあげて説明する。図5に、6回の印刷作業の並べ替えの具体例を示す。まず、作業者は、各印刷作業に使用される枚葉紙の情報(長さ)を、図5(a)に示す如く、400mm、200mm、100mm、100mm、200mm、400mmという適当な順に入力手段21に入力する。すると、この各枚葉紙の長さは、記憶部22に記憶される。すると、例えば、版胴2における一対の供給リール5と巻き取りリール6との間の外周面の全長L1が400mmである場合、入力されて記憶部22に記憶された枚葉紙の情報を基に、図5(b)に示す如く、400mm、400mm、200mm、200mm、100mm、100mmという順序に、制御装置20によって並べ替えられる。即ち、印刷作業の順序が、制御装置20によって、図4に示すフローに従って版フィルム1の繰り出し量が最も少なくなる順序に印刷作業が並べ替えられる。そして、図5(b)のように並べ替えられた順序で印刷作業が成されると、版フィルム1の繰り出し量は1300mmとなる。
【0040】
ここで、入力された順序(図5(a))で印刷作業が成された場合、版フィルム1の繰り出し量は、1500mmとなる。即ち、並べ替えを行うことにより、版フィルム1の繰り出し量を200mm削減することができるようになる。
【0041】
上記の如く、本実施形態に係る印刷ユニットは、使用される枚葉紙の長さに基づき、未使用領域に画像の形成が可能である場合は、この未使用領域に画像が形成されるように供給リール5から版フィルム1を繰り出すことにより、供給リール5からの版フィルム1の繰り出し量が少なくて済むため、従来の印刷ユニットに比べて版フィルム1の使用量が削減できる。
【0042】
また、版フィルム1の画像が形成される画像形成領域30,32内に、版フィルム1の折れ目が位置する場合は、版胴2の外周面の全長と略同一の長さの版フィルム1を供給リール5から繰り出すことにより、版フィルム1の折れ目が、画像形成領域30,32内に位置しないようにすることができる。従って、印刷ムラの発生を防止することができる。
【0043】
複数の印刷作業を行う場合に、制御装置20が、印刷作業の順序を版フィルム1の繰り出し量が最も少なくなる順序に並び替えるように制御することができるため、さらに版フィルム1の使用量を削減することが可能となる。
【0044】
また、本実施形態に係る枚葉印刷機の印刷ユニットは、版胴2の外周面上の版フィルム1に形成される画像のサイズの情報に基づいて、供給リール5からの版フィルム1の送り出し量を制御する画像サイズ送り制御を行うことができる。具体的には、作業者が、1回目及び2回目の印刷作業に使用される枚葉紙の長さ及び幅に加え、枚葉紙に印刷される画像の位置を入力手段21に入力する。すると、版胴2の外周面上の版フィルム1に形成される1回目の印刷作業の画像の位置が、記憶部22に記憶される。詳しくは、画像の位置として、1回目の印刷作業に使用される枚葉紙の先端部から、当該枚葉紙に印刷される画像の後端部(枚葉紙の後端部側における画像の端部)までの長さを入力手段21に入力して記憶部22に記憶させる。すると、2回目の印刷作業を行うときに、1回目の印刷作業の画像が巻き取りリール6によって巻き取られ、且つ、版フィルム1に折れ目が付き易い場合には、2回目の印刷作業の画像に折れ目が入らない(境界部分Aが存在しない)ように、制御装置20により供給リール5からの版フィルム1が繰り出し量が最少に制御される。従って、前記と同様に、版フィルム1の使用量を削減することができる。
【0045】
本実施形態に係る印刷ユニットによれば、上述の如く、用紙サイズ送り制御及び画像サイズ送り制御を行うことにより、版フィルム1の境界部分Aが版胴2の外周面上に位置する。この境界部分Aは、印刷作業によって発生したシリコンカスやインクなどの汚れが付着しており、そのままの状態で画像形成装置7によって版フィルム1に画像を形成すると、境界部分Aに付着した汚れによって版フィルム1に形成される画像に悪影響を及ぼす虞がある。
【0046】
そこで、供給リール5から版胴2の外周面上に版フィルム1を繰り出した後、該版フィルム1に画像を形成する前に、前記ウエット洗浄装置50で版胴2外周面上の版フィルム1を洗浄して境界部分Aに付着した汚れを除去することで、版フィルム1への画像の形成を良好に行うことが可能となる。
【0047】
また、本発明に係る枚葉印刷機の印刷ユニットは、全長送り制御と、用紙サイズ送り制御と、画像サイズ送り制御とを切り替え可能な切替手段を備えている。具体的には、切替手段は、前記操作パネルに設けられており、操作パネルの表示部の表示に触れることで、各送り制御を切替可能に形成されている。例えば、操作パネルの表示部には、「全版」、「天地」及び「画像」の3つの表示が設けられており、全長送り制御を行う場合は、「全版」の表示部分に触れ、同様に用紙サイズ送り制御、又は画像サイズ送り制御を行う場合は、「天地」、又は「画像」の表示部分に触れることで、各送り制御を切り替え可能になっている。
【0048】
本実施形態に係る印刷ユニットは、切替手段を設けることにより、印刷作業の条件によって作業者が各送り制御を任意に選択することができる。例えば、前回の印刷作業の後に今回の印刷作業を続けて行う場合、用紙サイズ送り制御、又は画像サイズ送り制御を行うと、前回の印刷作業での版フィルム1の未使用領域に今回の印刷作業の画像が形成されるため、前回の印刷作業での版フィルム1の未使用領域が二回の印刷作業にわたってゴム胴と接触する。ここで、前回の印刷作業及び今回の印刷作業で印刷される部数が多いと、前回の印刷作業での版フィルム1の未使用領域の耐久性が劣化して、今回の印刷作業に悪影響を及ぼす虞がある。従って、前回の印刷作業及び今回の印刷作業で印刷される部数が多い場合、作業者が全長送り制御を選択して版胴2における一対の供給リール5と巻き取りリール6との間の外周面上の版フィルム1をすべて入れ替えることにより、印刷作業を良好に行うことができるようになる。即ち、切替手段を設けて作業者が印刷作業の条件によって各送り制御を切り替えることで最適な条件で印刷作業を行うことが可能となる。
【0049】
上述の如く、版フィルム1の繰り出し量は全量送り制御を行ったときが最も多くなる。即ち、供給リール5にセットされている版ロール10で行うことができる印刷作業回数は、版フィルム1を全長送り制御によって繰り出した場合に最も少なくなる。そして、版ロール10に残っている版フィルム1で行うことができる最も少ない印刷作業回数(以下、最少印刷作業回数)を把握し、版ロール10の交換時期を知ることは、印刷作業を円滑に行ううえで重要となる。そこで、前記操作パネルには、版フィルム1を繰り出していったとき、版ロール10に残っている版フィルム1で行うことが可能な最少印刷作業回数を表示するカウンタが設けられている。言い換えると、印刷作業を行って版ロール10から版フィルム1を繰り出したとき、版ロール10に残っている版フィルム1で全長送り制御が何回可能か(最少印刷作業回数が何回か)を算出して、カウンタにその数字を表示させるように構成されている。
【0050】
前記カウンタの表示について具体的な数値を示して説明する。例えば、一本の版ロール10における版フィルム1の有効長さ(実質的に使用できる長さ、即ち版胴2上に繰り出すことが可能な長さ)を9600mmとし、全長送り制御による版フィルム1の繰り出し量を480mmとした場合、この版ロール10では全長送り制御は20回行うことができる。即ち、最少印刷作業回数は20回であり、供給リール5に新しい版ロール10がセットされると、カウンタには「20」と表示される。
【0051】
そして、最初に、はがき縦サイズ(150mm)を使用する印刷作業を行って用紙サイズ送り制御により版フィルム1を150mm繰り出した場合、版ロール10に残っている版フィルム1の有効長さは「9600−150=9450mm」であり、最少印刷作業回数は19回となるのでカウンタには「19」と表示される。
【0052】
続けて、2回目にA4縦サイズ(300mm)を使用する印刷作業を行って用紙サイズ送り制御により版フィルム1を300mm繰り出した場合、版ロール10に残っている版フィルム1の有効長さは「9450−300=9150mm」となり、最少印刷作業回数は19回であるのでカウンタの表示は「19」のまま変動しない。3回目、4回目の印刷作業でそれぞれ版フィルム1を繰り出した場合も同様に、版ロール10に残っている版フィルム1の有効長さから最少印刷作業回数を算出してカウンタに表示する。そして、版ロール10に残っている版フィルム1の有効長さが480mmよりも短くなったとき、カウンタの表示が「0」となって、これ以上全長送り制御ができないことがわかるようになっている。
【0053】
このように、最少印刷作業回数を表示するカウンタを設けることで、版ロール10における版フィルム1の残り量が確認可能となり、版ロール10の交換時期を知ることができる。従って、連続して印刷作業を行う場合に突然版ロール10が無くなってしまい、印刷作業が続行不能となるような不具合を防止することができる。
【0054】
ところで、従来の印刷ユニットにおいて版フィルム1の繰り出しは、常に版胴2における供給リール5と巻き取りリール6との間の外周面の全長L1上の版フィルム1が全て入れ替わるように版ロール10から版フィルム1の繰り出し(本実施形態での全長送り制御に相当する版フィルムの繰り出し)を行っていた。即ち、版フィルム1の繰り出し量は常に一定であった。従って、一本の版ロール10で行える印刷作業回数も一定であったが、本実施形態に係る印刷ユニットによれば、用紙サイズ送り制御又は画像サイズ制御を行うことで、全長送り制御を行った場合に比して版フィルム1の繰り出し量を削減できるため、一本の版ロール10で行える印刷作業回数が増加する方向に変動する。しかしながら、前記カウンタでは、版ロール10に残っている版フィルム1の有効長さを知ることができるが、一本の版ロール10で行われた印刷作業回数を把握することはできない。
【0055】
そこで、本実施形態に係る印刷ユニットには、一本の版ロール10で行われた印刷作業回数を表示可能な表示手段が設けられている。該表示手段は、前記操作パネルに設けられ、所定の数字などを操作パネル上に表示させることができる。詳しくは、かかる表示手段は、一本の版ロール10で印刷作業が行われた回数を加算表示可能に構成されている。数値を例示して説明すると、新しい版ロール10を供給リール5にセットしたとき、表示手段には「0」と表示されている。そして、1回目の印刷作業が行われると表示手段には「1」と表示される。同様に2回目、3回目の印刷作業が行われると、表示手段の数字を加算して「2」、「3」と表示するようになっている。従って、一本の版ロール10で印刷作業を行った回数を容易に把握することができる。
【0056】
さらに、用紙サイズ送り制御又は画像サイズ送り制御を行うことにより一本の版ロール10で行える印刷作業回数が従来の印刷ユニットに比して増加した場合も、その回数を表示手段によって表示させることができる。具体的には、例えば、従来の印刷ユニットにおける一本の版ロール10での印刷作業回数が20回である場合、表示手段の数字が「21」を越えることで従来の印刷ユニットよりも印刷作業回数が増加したことがわかる。そして、従来の印刷ユニットよりも多くの印刷作業が行われていることを表示手段により把握することで、版フィルム1の使用量が削減されていることを容易に確認することができる。
【0057】
尚、本発明に係る印刷ユニットは、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲にて種々の変更が可能である。例えば、供給リール5からの版フィルム1の繰り出し量は、印刷作業に使用される枚葉紙の長さ及び版胴2における一対の供給リール5と巻き取りリール6との間の外周面の全長L1よりも若干長めにしてもよい。
【0058】
また、複数の印刷作業を行う場合、必ずしも印刷作業の順序を並び替えるように制御する必要はない。
【0059】
本実施形態において、版胴2は、二組の供給リール5及び巻き取りリール6を有しているが、供給リール5及び巻き取りリール6は一組のものであっても差し支えない。
【0060】
上記実施形態においては画像サイズ送り制御を行う際に、枚葉紙に印刷される画像の位置は作業者が入力手段21に入力しているが、前記制御装置20によって枚葉紙内の画像の位置を自動的に認識して供給リール5からの版フィルム1の繰り出し量を制御してもよい。具体的には、枚葉紙の長さや当該枚葉紙に印刷される画像の情報などが記されたデータを制御装置20に読み取らせることで、制御装置20が枚葉紙内の画像の位置を計算し、供給リール5からの版フィルム1の繰り出し量を決定するようにしてもよい。
【0061】
また、前記表示手段は、一本の版ロール10で行われた印刷作業回数を加算表示するものに限定されず、例えば、最少印刷作業回数より多くの回数の印刷作業が行われたときに、ランプや文字などの表示を行うことによって最少印刷作業回数より多くの回数の印刷作業が行われたことを告知するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明の実施形態に係る印刷ユニットの要部を示す概略図。
【図2】同実施形態の印刷ユニットの供給リールからの版フィルムの繰り出し量の制御手順を示す概略図で、(a)は、1回目の印刷作業の画像が形成された状態を示し、同様に(b)は、2回目の印刷作業の画像が形成された状態を示す。
【図3】同実施形態の印刷ユニットの供給リールからの版フィルムの繰り出し量の制御手順を示す概略図で、(a)は、1回目の印刷作業の画像が形成された状態を示し、同様に(b)及び(c)は、それぞれ2回目及び3回目の印刷作業の画像が形成された状態を示す。
【図4】同実施形態の印刷ユニットにおいて、制御装置によって行われる供給リールからの版フィルムの繰り出し量の制御を示すフロー図。
【図5】本発明の実施形態に係る印刷ユニットで、複数の印刷作業が行われた時の、印刷作業の順序の並べ替えを説明するための図。
【図6】従来の印刷ユニットの要部を示す概略図。
【符号の説明】
【0063】
1…版フィルム、1a…始端部、2…版胴、3…インキ部、4…凹部、5…給紙リール、6…巻き取りリール、7…画像形成装置、8…空間部、9…遮光板、10…版ロール、13…巻き取りリール側端部、14…供給リール側端部、20…制御装置、21…入力手段、22…記憶部、30,32…画像形成領域、31,33…未使用領域、50…ウエット洗浄装置(版洗浄装置)、51…洗浄布供給部、52…洗浄布回収部、53…洗浄布、54…バルーン体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
版胴(2)の外周面に形成された凹部(4)から外周面上に版フィルム(1)を繰り出す供給リール(5)と、該供給リール(5)から繰り出された版フィルム(1)を版胴(2)の外周面上から凹部(4)内に巻き取る巻き取りリール(6)と、外周面上の版フィルム(1)に画像を形成する画像形成装置(7)とを備え、印刷作業毎に、供給リール(5)から外周面上に版フィルム(1)を繰り出し、該外周面の巻き取りリール側端部(13)が枚葉紙の前端部となるように当該印刷作業における画像を版フィルム(1)に形成する枚葉印刷機の印刷ユニットにおいて、
前回の印刷作業に使用した枚葉紙の長さ(L2)に基づいて、供給リール(5)から版胴(2)の外周面上に繰り出される版フィルム(1)の繰り出し量を制御する制御装置(20)が設けられていることを特徴とする枚葉印刷機の印刷ユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−21539(P2006−21539A)
【公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−241326(P2005−241326)
【出願日】平成17年8月23日(2005.8.23)
【分割の表示】特願2002−317441(P2002−317441)の分割
【原出願日】平成14年10月31日(2002.10.31)
【出願人】(000006943)リョービ株式会社 (471)
【Fターム(参考)】