説明

架台

【課題】 軽量化かつ構造強度を高め、かつ、運搬作業及び設置作業を容易にする架台を提供する。
【解決手段】 函体を固定支持する架台1を、複数のアルミニウム合金製形材を連結した複数のトラス構造体によって構成する。すなわち、対向する短側トラス構造体20と、短側トラス構造体20の端部同士を連結する長側トラス構造体30と、対向する長側トラス構造体を連結する繋ぎトラス構造体50とを矩形枠状に連結して構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、函体を固定支持する架台に関するもので、更に詳細には、例えばビル等の建造物の屋上に設置する例えば電話中継基地用函体を固定支持する架台に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、ビル等の建造物の屋上に函体を設置するには、建造物の屋上の梁上で重量を受けるように形成された架台上に函体が載置固定されている。
【0003】
従来、この種の架台として、ビルの屋上に定着された基台上に固定され、上部に函体例えば空調機の室外機を設置する架台が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平9―4787号公報(特許請求の範囲、0010、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、通常梁スパンは6〜8m程度と大きいために、一般には、架台の剛性を考慮して鉄鋼製材を使用している。しかし、鉄鋼製材によって長尺構造体を構成すると、架台のサイズ及び重量が大きくなる。したがって、ビルの屋上に架台を設置する際は、クレーンなどを使用する必要があるので、運搬作業や設置作業に手間がかかるという問題があった。また、架台の軽量化を図るために鉄鋼製材の肉厚を薄くすることが考えられるが、これにおいては、架台に函体を載置した状態での架台の強度が低くなり、地震時などの振動により架台が変形し、函体の支持が不安定になる虞があった。
【0005】
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、架台の軽量化を図ると共に、構造強度を高め、かつ、設置場所への運搬や設置作業を容易にすることができる架台を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、函体を固定支持するための架台であって、 複数のアルミニウム合金製形材を連結した複数のトラス構造体からなり、 対向する短側トラス構造体と、上記短側トラス構造体の端部同士を連結する長側トラス構造体と、対向する上記長側トラス構造体を連結する繋ぎトラス構造体とを矩形枠状に形成してなる、ことを特徴とする。
【0007】
この発明において、上記長側トラス構造体を、上方に位置する上部梁材と、下方に位置する下部梁材と、上記上部梁材と下部梁材に亘って斜めに連結される複数の斜材と、上記上部梁材と下部梁材に亘って垂直に連結される複数の垂直材とで構成する方が好ましい(請求項2)。この場合、上記上部梁材及び下部梁材を一対のアングル材にて形成し、上記斜材及び垂直材を、それぞれ断面中空パイプ部材にて形成すると共に、その長手方向両端に取付孔を穿設し、斜材及び垂直材の両端をそれぞれ一対のアングル材によって挟持すると共に、固定部材によって固定する方が好ましい(請求項3)。この場合、上記斜材及び垂直材にカラーを貫通すると共に、カラーを一対のアングル材間に介在させ、固定部材を上記カラーに貫挿固定する方が好ましい(請求項4)。
【0008】
また、この発明において、上記長側トラス構造体を、短側トラス構造体に連結される端部トラス構造体と、連結トラス構造体とで構成し、端部トラス構造体と連結トラス構造体とを連結部材を介して連結・分解可能に形成してなる、ことを特徴とする(請求項5)。この場合、上記短側トラス構造体を複数形成し、短側トラス構造体をアンカーボルトによって設置台の上面に設置可能に形成する方が好ましい(請求項6)。なお、この場合、上記長側トラス構造体又は短側トラス構造体の端部側上部に、架台設置台の上面に設置可能な架台支持部材を延在してもよい(請求項7)。
【発明の効果】
【0009】
(1)請求項1記載の発明によれば、複数のアルミニウム合金製形材を連結した複数のトラス構造体によって矩形枠状の架台を構成するので、架台の軽量化を図ることができると共に、強度の向上を図ることができる。
【0010】
(2)請求項2記載の発明によれば、長側トラス構造体の上部梁材と下部梁材とに亘って複数の斜材と複数の垂直材を設けることによって、上記(1)に加えて更に、架台の強度の向上を図ることができる。
【0011】
(3)請求項3記載の発明によれば、斜材及び垂直材を断面中空パイプ部材にて形成することによって、上記(1)、(2)に加えて更に、架台の軽量化を図ることができる。
【0012】
また、上部梁材及び下部梁材を一対のアングル材にて形成し、斜材及び垂直材の両端をそれぞれ一対のアングル材によって挟持すると共に、固定部材によって固定することができるので、上記(1)、(2)に加えて更に、架台の強度の向上を図ることができる。この場合、斜材及び垂直材にカラーを貫通すると共に、カラーを一対のアングル材間に介在させ、固定部材をカラーに貫挿固定することにより、固定部材による固定の際に中空パイプ部材からなる斜材及び垂直材が潰れたり変形するのを防止することができる。したがって、堅牢な架台とすることができる(請求項4)。
【0013】
(4)請求項5記載の発明によれば、長側トラス構造体を、短側トラス構造体に連結される端部トラス構造体と、連結トラス構造体とで構成し、端部トラス構造体と連結トラス構造体とを連結部材を介して連結・分解可能に形成することによって、架台を分解した状態で屋上に搬送することができ、屋上で組み立てることができるので、上記(1)〜(3)に加えて更に、架台の運搬作業を容易にすることができる。
【0014】
(5)請求項6記載の発明によれば、複数の短側トラス構造体をアンカーボルトによって設置台の上面に設置することで、上記(1)〜(4)に加えて更に、架台の固定を確実にすることができる。
【0015】
(6)請求項7記載の発明によれば、長側トラス構造体又は短側トラス構造体の端部側上部に架台支持部材を延在することによって、架台の設置高さを低くすることができるので、上記(1)〜(4)に加えて更に、架台の安定性の向上を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下に、この発明の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0017】
なお、以下の説明では、架台をビルの屋上に設置される電話中継基地を載置する場合について説明する。
【0018】
<第1実施形態>
図1は、この発明に係る架台に電話中継基地用函体を設置した状態を示す概略斜視図、図2は、この発明に係る架台の第1実施形態を示す斜視図、図3は、この発明における架台の分解状態を示す側面図である。
【0019】
上記架台1は、図1に示すように、ビルの屋上に設けられた架台設置台8の上面に、アンカーボルト80によって固定され、上部に電話中継基地用函体9を図示しない連結ボルトによって載置固定している。
【0020】
上記架台1は、図2に示すように、対向する複数(この場合4個)の短側トラス構造体20と、短側トラス構造体20の端部同士を連結する一対の長側トラス構造体30と、対向する長側トラス構造体30を連結する複数(この場合4個)の繋ぎトラス構造体50とを固定部材であるボルト・ナット7によって矩形枠状に連結して構成されている。
【0021】
上記短側トラス構造体20は、長側トラス構造体30の上部に連結される上部水平繋ぎ材21と、長側トラス構造体30の下部に連結されると共に、架台設置台8に連結されて架台1を支持する支持部材22と、上部水平繋ぎ材21と支持部材22に亘って斜めに連結される複数(この場合6本)の支持点補強材23とをボルト・ナット7によって連結している。この場合、上部水平繋ぎ材21及び支持点補強材23は、断面L字状のアルミニウム合金製押出形材によって形成されており、支持部材22は、断面コ字状のアルミニウム合金製押出形材によって形成されている。
【0022】
上記長側トラス構造体30は、図2及び図3に示すように、短側トラス構造体20に連結される端部トラス構造体31と、対向する端部トラス構造体31を連結する連結トラス構造体32とを連結部材39を介して連結及び分解可能に形成されている。
【0023】
上記端部トラス構造体31及び連結トラス構造体32は、上方に位置する上部梁材33と、下方に位置する下部梁材34と、上部梁材33と下部梁材34に亘って斜めに連結される複数の斜材35と、上部梁材33と下部梁材34に亘って垂直に連結される複数の垂直材36とをボルト・ナット7によって連結して構成されている。この場合、上部梁材33及び下部梁材34は一対の断面L字状のアングル材37にて形成されている。このアングル材37は、アルミニウム合金製押出形材にて形成されている。また、斜材35及び垂直材36は、それぞれアルミニウム合金製押出形材にて形成される断面略矩形状の中空パイプ部材にて形成されており、その長手方向両端に取付孔38が穿設されている(図5参照)。なお、斜材35の端部は斜めに切断されている(図5(b)参照)。また、アングル材37は、上方に位置する水平片37bと、この水平片37bの一端に直角に折曲する垂直片37cとからなり、垂直片37cには、斜材35及び垂直材36との取付位置に取付孔38に連通する連通孔37aが穿設されている。
【0024】
上記端部トラス構造体31及び連結トラス構造体32は、斜材35及び垂直材36の両端の側面を、それぞれ一対のアングル材37の垂直片37cに当接した状態で挟持し、連通孔37a及び取付孔38を貫通する固定部材であるボルト・ナット7によって固定されている。この際、図5(b)及び図6に示すように、斜材35及び垂直材36の中空部内には、丸鋼製のカラー90が貫通されると共に、カラー90が一対のアングル材37間に介在され、そして、カラー90に貫挿されるボルト・ナット7を締結することによって固定される。このようにカラー90を用いることにより、斜材35及び垂直材36が潰れたり変形するのを防止することができ、架台1を堅牢にすることができる。
【0025】
なお、端部トラス構造体31の上部梁材33は下部梁材34より短く形成されており、連結トラス構造体32の上部梁材33は下部梁材34より長く形成されている。
【0026】
このように長側トラス構造体30を、端部トラス構造体31と連結トラス構造体32とを連結部材39を介して連結及び分解可能に形成することにより、架台1を分解した状態でビルの屋上に搬送することができ、屋上で組み立てることができるので、架台1の運搬作業及び設置作業を容易にすることができる。また、斜材35及び垂直材36をアルミニウム合金製押出形材の中空パイプ部材にて形成することにより、架台1の軽量化を図ることができる。更にまた、斜材35及び垂直材36の両端をそれぞれ一対のアングル材37によって挟持し、連通孔37a及び取付孔38を貫通するボルト・ナット7によって固定することにより、トラス構造体の強度が高くなるので、耐振性の向上を図ることができる。更には、一対のアングル材37の水平片37bによって函体9の載置面を形成することができるので、函体9の載置を安定化することができる。
【0027】
一方、上記繋ぎトラス構造体50は、図3及び図4に示すように、対向する長側トラス構造体30(端部トラス構造体31)の下部梁材34に連結される下部水平繋ぎ材51と、この下部水平繋ぎ材51と長側トラス構造体30の上部梁材33とに亘って斜めに連結される補強材52とをボルト・ナット7で連結して形成されている。この場合、上部梁材33と補強材52とは、図示しない取付部材を介して連結されている。なお、この場合、下部水平繋ぎ材51及び補強材52は、断面L字状のアルミニウム合金製押出形材にて形成されている。
【0028】
このように構成することにより、対向する長側トラス構造体30(端部トラス構造体31)に亘って繋ぎトラス構造体50を連結することで、架台1の短軸方向に加わる振動及び応力に対して、架台1を補強することができる。
【0029】
上記のように構成された短側トラス構造体20と端部トラス構造体31及び繋ぎトラス構造体50を、図3及び図4に示すように、端部トラス構造体31の一端すなわち屋上の架台設置台8への固定側の端部及びその近傍に短側トラス構造体20を連結し、他端側及び略中央付近に繋ぎトラス構造体50を連結することによって架台1の端部体40を構成する。
【0030】
そして、端部体40の端部トラス構造体31と連結トラス構造体32とを、それぞれの上部梁材33同士及び下部梁材34同士を連結部材39を介してボルト・ナット7Aで連結することによって、架台1を組み立てることができる。なお、この場合、連結部材39は、断面L字状のアルミニウム合金製押出形材にて形成されている。
【0031】
上記のように形成される架台1をビルの屋上に設置する手順について説明する。まず、予め工場で組み立てられた短側トラス構造体20、端部トラス構造体31、連結トラス構造体32、繋ぎトラス構造体50及びその他の部品を、エレベータ又は階段を利用して屋上まで搬送する。
【0032】
次に、ビルの屋上にて、一対の端部トラス構造体31の固定側端部と端部付近の2箇所に短側トラス構造体20を連結し、他端側部と略中央部付近の2箇所に繋ぎトラス構造体50を連結して、架台1を構成する一方の端部体40を組み立てる。同様にして他方の端部体40を組み立てる。
【0033】
次に、一対の端部体40の間に、連結トラス構造体32を配置して、端部トラス構造体31と連結トラス構造体32のそれぞれの上部梁材33同士及び下部梁材34同士を連結部材39を介して連結し、架台1の組み立て作業が終了する。なお、長側トラス構造体30を組み立てた後に、端部トラス構造体31に繋ぎトラス構造体50を連結すると共に、短側トラス構造体20を連結してもよい。
【0034】
このように組み立てられた架台1の短側トラス構造体20を架台設置台8に載せて、予め架台設置台8に埋設されたアンカーボルト80と短側トラス構造体20の支持部材22とを連結することによって、架台1を架台設置台8に固定することができる。
【0035】
そして、このように組み立てられて架台設置台8に固定された架台1の上部に、電話中継基地用函体9を固定することによって、電話中継基地用函体9をビルの屋上に設置することができる(図1参照)。
【0036】
<第2実施形態>
次に、この発明の第2実施形態を、図8及び図9に基いて説明する。図8は、この発明に係る架台の第2実施形態を示す斜視図、図9は、この発明に係る架台の固定状態を示す拡大斜視図である。
【0037】
第2実施形態は、架台1Aの設置高さを低くして、安定性の向上を図れるようにした場合である。
【0038】
第2実施形態において、架台1Aは、図8に示すように、対向する複数(この場合2個)の短側トラス構造体20Aと、短側トラス構造体20Aの端部同士を連結する一対の長側トラス構造体30Aと、対向する長側トラス構造体30Aを連結する複数(この場合2個)の繋ぎトラス構造体50と、長側トラス構造体30Aの端部に連結される架台支持部材60とをボルト・ナット7によって矩形枠状に連結して構成されている。
【0039】
上記架台支持部材60は、図9及び図10に示すように、一対の断面コ字状のアルミニウム合金製形材によって形成されており、一端が長側トラス構造体30Aの下部梁材34に沿って延在し連結される連結部61と、この連結部61から上部外方に向かって折曲する折曲部62と、この折曲部62から長側トラス構造体30の上部梁材33に沿って折曲して延在する固定部63とでクランク状に形成されている。この場合、架台支持部材60は、対向して端部トラス構造体31Aの上部梁材33及び下部梁材34を形成するアングル材37の垂直片37cに連結される連結片60aと、この連結片60aの両端から直角に折曲されてアングル材37の水平片37b又は架台設置台8の上面に固定される水平片60bとで形成されている。なお、この場合、連結部61と折曲部62及び折曲部62と固定部63とは、例えば溶接によって接合されて形成されている。
【0040】
このように形成された架台支持部材60は、連結部61及び固定部63の連結片60aによって、それぞれ上部梁材33と下部梁材34のアングル材37の垂直片37cを挟持すると共に、連結部61及び固定部63の一方の水平片60bを、それぞれ上部梁材33と下部梁材34のアングル材37の水平片37bに当接させた状態で、ボルト・ナット7Bによって固定される。この場合、上部梁材33の端部すなわち架台支持部材60の固定部63の取付位置には、一対のアングル材37の垂直片37c間にスペーサ64が介在されている。なお、スペーサ64は、斜材35及び垂直材36と同一の断面形状を有するアルミニウム合金製押出形材の中空パイプ部材にて形成されている。また、スペーサ64の中空部内には、丸鋼製のカラー90が貫通されると共に、カラー90が一対のアングル材37間に介在され、そして、カラー90に貫挿されるボルト・ナット7を締結することによって固定される(図10(b)参照)。このようにカラー90を用いることにより、スペーサ64が潰れたり変形するのを防止することができ、架台1を堅牢にすることができる。
【0041】
このように形成された架台支持部材60は、固定部63の水平片60bを架台設置台8の上面に設置して、アンカーボルト80によって固定されるので、架台1Aとビルの屋上との高さを低くすることができ、架台1Aの安定性の向上を図ることができる。また、架台1Aの上部に設置された電話中継基地用函体9の操作を容易に行うことができる。
【0042】
第2実施形態において、短側トラス構造体20Aは、長側トラス構造体30Aの上部に連結される上部水平繋ぎ材21と、長側トラス構造体30Aの下部に連結される下部水平繋ぎ材51と、上部水平繋ぎ材21と下部水平繋ぎ材51に亘って斜めに連結される複数(この場合4本)の支持点補強材23とをボルト・ナット7によって連結している。
【0043】
また、上記端部トラス構造体31Aは、上部梁材33が下部梁材34より長く形成されており、下部梁材34の端部に短側トラス構造体20Aの下部水平繋ぎ材51が連結されている。
【0044】
上記のように形成された短側トラス構造体20Aと端部トラス構造体31A及び繋ぎトラス構造体50を、図8に示すように、端部トラス構造体31Aの一端すなわち屋上の架台設置台8への固定側の端部に短側トラス構造体20Aを連結し、他端部に繋ぎトラス構造体50を連結することによって架台1の端部体40Aを構成する。
【0045】
第2実施形態において、その他の部分は上記第1実施形態と同じに形成されているので、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0046】
なお、上記第2実施形態においては、長側トラス構造体30Aの端部に架台支持部材60を延在する場合について説明したが、短側トラス構造体20Aの端部に同様に架台支持部材60を延在してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】この発明に係る架台の使用状態を示す概略斜視図である。
【図2】この発明に係る架台の第1実施形態を示す斜視図である。
【図3】上記架台の分割状態を示す分解側面図である。
【図4】上記架台の端部体を示す拡大斜視図である。
【図5】上記架台の連結トラス構造体を示す拡大斜視図(a)及び(a)の連結構造を示す分解斜視図(b)である。
【図6】この発明における長側トラス構造体を構成するアングル材と斜材及び垂直材の固定状態を示す拡大断面図である。
【図7】上記架台の端部材と中央部材との連結部を示す拡大斜視図である。
【図8】この発明に係る架台の第2実施形態を示す斜視図である。
【図9】上記架台の架台支持部材を示す拡大斜視図である。
【図10】上記架台の連結状態を示す拡大側面図(a)及び(a)のI−I線に沿う拡大断面図(b)である。
【符号の説明】
【0048】
1,1A 架台
7 ボルト・ナット(固定部材)
8 架台設置台
20,20A 短側トラス構造体
30,30A 長側トラス構造体
31,31A 端部トラス構造体
32 連結トラス構造体
33 上部梁材
34 下部梁材
35 斜材
36 垂直材
37 アングル材
38 取付孔
39 連結部材
50 繋ぎトラス構造体
60 架台支持部材
80 アンカーボルト
90 カラー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
函体を固定支持するための架台であって、
複数のアルミニウム合金製形材を連結した複数のトラス構造体からなり、
対向する短側トラス構造体と、上記短側トラス構造体の端部同士を連結する長側トラス構造体と、対向する上記長側トラス構造体を連結する繋ぎトラス構造体とを矩形枠状に形成してなる、ことを特徴とする架台。
【請求項2】
請求項1記載の架台において、
上記長側トラス構造体を、上方に位置する上部梁材と、下方に位置する下部梁材と、上記上部梁材と下部梁材に亘って斜めに連結される複数の斜材と、上記上部梁材と下部梁材に亘って垂直に連結される複数の垂直材とで構成してなる、ことを特徴とする架台。
【請求項3】
請求項2記載の架台において、
上記上部梁材及び下部梁材を一対のアングル材にて形成し、上記斜材及び垂直材を、それぞれ断面中空パイプ部材にて形成すると共に、その長手方向両端に取付孔を穿設し、斜材及び垂直材の両端をそれぞれ一対のアングル材によって挟持すると共に、固定部材によって固定してなる、ことを特徴とする架台。
【請求項4】
請求項3記載の架台において、
上記斜材及び垂直材にカラーを貫通すると共に、カラーを一対のアングル材間に介在させ、固定部材を上記カラーに貫挿固定してなる、ことを特徴とする架台。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれかに記載の架台において、
上記長側トラス構造体を、短側トラス構造体に連結される端部トラス構造体と、連結トラス構造体とで構成し、端部トラス構造体と連結トラス構造体とを連結部材を介して連結・分解可能に形成してなる、ことを特徴とする架台。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれかに記載の架台において、
上記短側トラス構造体を複数形成し、短側トラス構造体をアンカーボルトによって設置台の上面に設置可能に形成してなる、ことを特徴とする架台。
【請求項7】
請求項1ないし5のいずれかに記載の架台において、
上記長側トラス構造体又は短側トラス構造体の端部側上部に、架台設置台の上面に設置可能な架台支持部材を延在してなる、ことを特徴とする架台。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−64344(P2007−64344A)
【公開日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−250680(P2005−250680)
【出願日】平成17年8月31日(2005.8.31)
【出願人】(502310874)株式会社エヌ・エル・エム・エカル (12)