説明

柄付きブラシ

【課題】ブラシ体を保持する取付具を柄に取り付けなくてもブラシ体を保持可能な柄付きブラシを提供することにより、作業場の省スペース化及び移送コストの抑制を図る。
【解決手段】柄付きブラシ1は、繊維を束ねたブラシ体2と、このブラシ体2が先端に取り付けられる柄4と、前記ブラシ体2を前記柄4に取り付ける取付具3とを備えた柄付きブラシであって、前記取付具3は、基部31と、前記基部31の一側に突出する複数の挟持片32と、前記基部31の他側直近に係止部33とを備え、前記挟持片32が可撓性を有し、この各挟持片32間において、その挟持片32同士の撓み反力により前記ブラシ体2が挟持されて拘束されており、前記柄4の先端には、前記取付具3の係止部33を係合する係合部41が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トイレ用や風呂用などの清掃ブラシ又はコップなどの食器洗いブラシ等のように柄の先端にブラシ体を設けた構造の柄付きブラシに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の柄付きブラシとしては、繊維を束ねたブラシ体と、このブラシ体が先端に取り付けられる柄と、ブラシ体を柄に取り付ける取付具とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。そして、取付具は、ブラシ体を保持するC型環部と、このC型環部の開口両端部から突出する一対の止め片とを備え、この各止め片の先端よりそれぞれ外方に突出する突起部が、前記柄の先端から背面に貫通する係止孔に各止め片を挿入した際に抜け落ち不能に係止されることで、ブラシ体を柄の先端に取り付けるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3855218号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、前記従来のものでは、C型環部の開口両端部が自由端であるため、C型環部を柄の先端に係止しなければブラシ体を保持できない。そのため、C型環部を柄の先端に取り付けなければC型環部にブラシ体を拘束できず、長い柄によって大きな作業スペースが必要となる。
また、製品の納入時等にも、ブラシ体と柄とを一体にした製品として移送する必要があるため、製品が嵩張り、製品1つ当たりの移送コストが高くなる。
【0005】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ブラシ体を柄に取り付けなくとも拘束可能な取付具を構成し、作業スペースの省スペース化及び製品1つ当たりの移送コストの低廉化を図ることができる柄付きブラシを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するためになされた発明は、繊維を束ねたブラシ体と、このブラシ体が先端に取り付けられる柄と、前記ブラシ体を前記柄に取り付ける取付具とを備えた柄付きブラシであって、前記取付具は、基部と、前記基部の一側に突出する複数の挟持片と、前記基部の他側直近に係止部とを備え、前記挟持片が可撓性を有し、この各挟持片間において、その挟持片同士の撓み反力により前記ブラシ体が挟持されて拘束されており、前記柄の先端には、前記ブラシ体が挟持された取付具の係止部を係合する係合部が設けられていることを特徴とする。
【0007】
このように、本発明の柄付きブラシにおいては、取付具と、柄とを互いに独立して成型したものを係合する構造とするとともに、挟持片の撓み反力によりブラシ体を挟持して拘束する構造とすることで、取付具を柄に取り付けなくてもブラシが拘束され、柄にブラシ体を取り付ける作業まで行う必要がなくなり、作業場の省スペース化を図ることが可能となる。また、ブラシ体を取付具に取り付けた状態で製品として移送でき、ブラシと柄とを分離して移送できるため、移送時に製品が嵩張らず、移送コストの低廉化を図ることが可能となる。
【0008】
また、前記ブラシ体は、前記繊維を簀子状に束ねて形成され、前記挟持片の突出方向と当該繊維の配列方向(繊維の延びる方向)が略垂直となるように、前記挟持片に挟持されていることが好ましい。
浴槽や便器等を清掃する場合には、柄付ブラシの正面又は背面側においてブラシ体を壁に押し当てて清掃するケースが多く、繊維の配列方向と挟持片の突出方向とを略垂直となるようにブラシ体を挟持片で挟持することで、ブラシ体の繊維の先端を柄付ブラシの正面側又は背面側に向けることができ、ブラシ体の繊維の先端を壁に押し当てることができるため、清掃効果をより高めることができる。
【0009】
また、前記ブラシ体は前記挟持片の突出端よりも前方に突出していることが好ましい。こうすることで、例えば、コップ等の容器の内側を洗浄する際に挟持片が容器の底に衝突することを抑制し、容器の損傷を抑制することができる。
【0010】
また、前記ブラシ体は、前記繊維を簀子状に束ねて形成され、前記挟持片の突出方向と当該繊維の配列方向が略一致するように、前記挟持片に挟持されていてもよい。
こうすることで、挟持片の突出方向にブラシ体の繊維の先端を向けることができ、例えば、容器の底を洗浄する際に、この底に効率よく繊維の先端を押し当てることができるため、清掃効果をより高めることができる。
【0011】
さらに、前記各挟持片には、その挟持片間で挟持されたブラシ体を貫通して保持する楔が設けられていることが好ましい。
こうすることで、ブラシ体をより安定して保持することができ、壁等に激しくブラシ体をこすりつける場合にも、ブラシ体が挟持片から離脱することを確実に防止することができる。
【発明の効果】
【0012】
以上説明したように、本発明の柄付きブラシによれば、ブラシ体を保持する取付具を柄に取り付けることなくブラシ体を保持することが可能であり、工場作業時において柄まで取り付ける必要がないため作業場の省スペース化が図れるとともに、ブラシと柄を分離して移送できるため、製品の嵩を小さくして移送コストの抑制を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る柄付きブラシの正面図である。
【図2】図1の柄付きブラシの側面図である。
【図3】図1の柄付きブラシのブラシ体の正面図である。
【図4】図1と同じ取付具にブラシ体を取り付ける他の取付け例の説明図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る柄付きブラシの正面図である。
【図6】図5の柄付きブラシの平面図である。
【図7】図5の柄付きブラシと同じ取付具を用いた他の実施の形態の説明図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係る柄付きブラシの説明図である。
【図9】本発明の他の実施の形態に係る柄付きブラシの説明図である。
【図10】図1とは異なる係止部及び係合部の例を示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、適宜図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳述する。尚、本発明の柄付きブラシは、以下の実施の形態に限定されるものではない。
【0015】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る柄付きブラシを示し、この柄付きブラシ1は、ブラシ体2、取付具3、柄4を備えている。
【0016】
ブラシ体2は、図3に示すように、略同寸法の長さに揃えられた多数の撚り糸21を、その配列方向(撚り糸21の延びる方向)に垂直な方向が長手となるように簀子状に束ね、その配列方向の略中央部を前記配列方向と略垂直な2本の縫合線に即して縫合することにより形成される。即ち、ブラシ体2は、中央部を長手方向に延びる2本の平行な縫合線に挟まれる縫合部22と、その両縫合線から左右(繊維の配列方向)に延出する多数の撚り糸21からなる。撚り糸21は、繊維21aを撚り合わせて形成される。
繊維21aとしては、例えばナイロン繊維、エステル繊維等の合成繊維や羊毛、豚毛等の天然繊維が適用される他、公知の繊維を適宜用いることができる。また、撚り糸の代わりに単糸を用いることもできる。
尚、撚り糸21をバイアステープで束ね、このバイアステープの幅方向の両端部に沿って縫合線を設けてもよい。こうすることで、撚り糸21が抜け落ちることを抑制することができる。
【0017】
図1に示すように、取付具3は、基部31と、基部31から上側に突出し、正面視で左右に位置する一対の挟持片32,32と、基部31から下方に延出する係止部33とを備えている。
一対の挟持片32,32は、互いに向き合うように略対称形をなし、その対向面の一方には、のこぎり歯状の係止歯32aを3個、他方には2個備えている。これらの係止歯32a,…は、正面視で上下に位置をずらして左右の歯が互い違いに噛合するよう設けられている。また、左右の係止歯32a,…は、先端が平面視で重なるよう設けられている。係止部33は、下端の正面側に突出する凸条部33aを備えており、凸条部33aが、後述する柄4の係合部41の係合爪41cに係止することにより、係止部33が係合部41に係合する。取付具3は、上記従来の柄付きブラシのC型環部に比べ幅方向の嵩が小さいため、細い容器の底部にも挿入することができる。
取付具3は、例えばポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂のような合成樹脂により一体的に形成される他、適当な強度及び可撓性を有するものであれば、各種の材料を適宜用いて形成することができる。
【0018】
柄4は、棒状をしており、上端の係合部41と、円柱状の中央部42と、下部の略半分を占める扁平状の握り部43とを備えている。係合部41は、柄4の上端から正面に貫通する側面視断面が略L字型の貫通孔41aを備えている。貫通孔41aの正面側の開口部41cは略長方形をしており、その上側の辺から下方かつ内側に突出する係止爪41bが設けられている。握り部43の下端には、フック44が設けられている。柄4の材料としては、取り付け具3に用いる材料を好適に用いることができる。
【0019】
ブラシ体2は、長手方向の両端を重ね合わせるように2つ折りにした状態で、撚り糸21の配列方向と挟持片32の突出方向とが略垂直になるように、重ね合わせた両端部から一対の挟持片32,32の間に挿入されて、挟持される。このとき、可撓性を有する一対の挟持片32,32は、外側へと押し広げられるように撓んで、その撓み反力によりブラシ体2を挟持する。左右の係止歯32a,…が、ブラシ体2を挟んだまま噛合して拘束し、ブラシ体2の抜け落ちを防止する。
【0020】
第1の実施の形態の柄付ブラシ1は、撚り糸21(繊維21a)の先端が、柄付ブラシ2の正面側又は背面側を向くようにブラシ体2が取り付けられるため、浴槽や便器の内壁を清掃する際には、撚り糸21(繊維21a)の先端を清掃する部位に押し当てることができるため、効率よく汚れを除去することができる。
【0021】
また、第1の実施の形態においては、ブラシ体2が、一対の挟持片32,32の突出端よりも前方に突出するよう取り付けられている。これにより、コップの内側を洗浄する際に取付具3(一対の挟持片32,32)の先端が、コップの底に当たることがなく、コップを傷つけたり、破損したりすることを抑制できる。
【0022】
尚、取付具3の係止部33と柄4の係合部41は、上述した構造に限られず、各種の構造を採用することができる。例えば、図10(a)では、取付具3の係止部33の下端を、半円状に尖らせた先端部分33bと、その上部の左右に設けた一対のくびれ部33cからなる略錨型とし、柄4の係合部41には、上端から正面に貫通する貫通孔を設け、垂直方向の孔部から水平方向の孔部への開口部に一対の係合片41d,41dを設けて、一対のくびれ部33c,33cが一対の係合片41d,41dに係合する構造としている。図10(b)では、係止部33下端に、正面側に突出する係止用突起33dと、背面側の下端に、後述の挿入孔に係止部33を挿入する際に係止用突起33dを逃がすための凹部33eとを設け、係合部41の上端の挿入孔の正面側に係合用貫通孔41eを設けた構造としている。また、図10(c)では、係止部33の下端を左右に分かれる二股形状とし、その両側面に外側へ突出する一対の係止用突起33f,33fを設け、係合部41には、柄4の上端の挿入孔の両側面に、一対の係合用貫通孔41f,41fを設け、一対の係止用突起33f,33fが一対の係合用貫通穴41f,41fと係合する構造としている。
【0023】
このように、柄付きブラシ1においては、取付具3と、柄4とを互いに独立して成型したものを係合する構造とするとともに、挟持片32の撓み反力によりブラシ体2を保持する構造としたため、作業時において柄4にブラシ体2を取り付ける作業まで行う必要がなく、作業場の省スペース化を図ることができる。また、ブラシ体2と柄4とを分離した状態で移送できるため、移送時に製品が嵩張らず、製品1つ当たりの移送コストを抑制できる。さらに、ブラシ体2や取付具3に改良や意匠変更がなされた場合に、取付具3やブラシ体2のみを改良品に変更して、柄4は従来のものを続けて使用できるため、柄4まで新しくする場合に比べて製作コストを抑制することができる。
【0024】
次に、本発明の第2の実施の形態を図5及び図6に基づいて説明する。第2の実施の形態の柄付ブラシ51は、ブラシ体2、取付具53、柄4を備える。尚、第2の実施の形態の他、第1の実施の形態以外の実施の形態の説明において、第1の実施の形態と共通する部材については、同じ符号を付して説明を省略する。また、図4及び図7〜図9において、プラシ体2は、縫合部22のみを図示している。
【0025】
図5に示すように、取付具53は、基部531と、基部531から上側に突出する3本の挟持片と、基部531から下方に延出する係止部33とを備えている。
3本の挟持片は、正面視で左右に位置し、互いに対称形をなす一対の挟持片532,532と、その間に突出する挟持片534とからなる。左右の挟持片532,532は、互いに向き合うように略対称形をなし、その対向面に、のこぎり歯状の係止歯532aを各3個備えている。その間に位置する挟持片534の、左右の挟持片532,532との対抗面には、係止歯532aと噛合する係止歯534aが各3個設けられている。係止歯532aと係止歯534aとは、上下に互い違いに噛合するよう設けられている。
取付具53の材料としては、第1の実施の形態の取付具3に用いる材料を好適に用いることができる。
【0026】
本実施の形態においては、ブラシ体2は、挟持片の突出方向と繊維21aの配列方向が略一致するように、挟持片に挟持されている。詳細には、図6に示すように、ブラシ体2の長手方向の一端を一の挟持片532と中央の挟持片534との間で挟持したのち、ブラシ体2を3本の挟持片532,534,532をまとめて包むように、これらの外周に略1周巻きつけ、ブラシ体2の他端を他の挟持片532と中央の挟持片534との間で挟持する。このようにして、ブラシ体2を取付具53に取り付けることで、撚り糸21(繊維21a)の先端を挟持片の突出方向に向けることができ、例えば、容器の底を洗浄する際に、容器の底に効率よく繊維の先端を押し当てることができるため、清掃効果をより高めることができる。
【0027】
次に、第3の実施の形態を、図8に基づいて説明する。第3の実施の形態の柄付ブラシ61は、ブラシ体2、取付具63、柄4及び楔5を備えている。第3の実施の形態の取付具63は、第1の実施の形態の取付具3と概形状を共通とするため、両取付具で共通する部位については、同じ符号を付して説明を省略する。図取付具63の左右の挟持片32,32は、対向する位置に、一直線に連続する貫通孔32b,32bをそれぞれ備えている。楔5は先のとがった略円錐状の先端部5aと、棒状の本体部5bと、後端側に鍔状部5cを備える。第3の実施の形態では、第1の実施の形態と同様にブラシ体2を二つ折りにして取付具63で挟持する。ブラシ体2を取付具63に取り付けた後、楔5を、左(又は右)の貫通孔32bに先端部5aから挿通し、続けて挟持片32,32間に挟持されたブラシ体2に貫通させた後、右(又は左)の貫通孔32bに挿通する。楔5の先端部5aと鍔状部5cが左右の貫通孔32b,32bの外側開口部に係止し、左右の挟持片32,32を引き寄せて拘束する。このように、楔5でブラシ体2を貫通するとともに、左右の挟持辺32,32を引き寄せてより強固にブラシ体2を拘束することで、ブラシ体2が取付具63から抜け落ちることを防止できる。
【0028】
尚、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その他種々の変形例を包含している。例えば、上記第1の実施の形態では、長手方向に2つ折りにしたブラシ体2を、挟持片32,32間に挿入したが、図4(a)に示すように、ブラシ体2をM字に四つ折りにして、挟持片32,32間に挿入してもよい。このようにブラシ体2を取り付けることで、ブラシ体2のボリュームを増やすことができる。
図4(b)に示すように、ブラシ体2は、長手方向の両端を内側に折り込むように四つ折りにして挟持片32,32間に挿入してもよい。このようにブラシ体2を取り付けることで、ブラシ体2の長さを短くするとともに、ブラシ体2の先端が割れることを防止できるため、柄付きブラシ1に加えた力を効率よく、ブラシ体2の先端に集中させることができる。
また、図4(c)に示すように、ブラシ体2を略8の字にして、長手方向の両端と中央部とを一対の挟持片32,32間に挿入して挟持してもよいし、図4(d)に示すように、ブラシ体2を環状にして、長手方向の両端を一対の挟持片32,32間に挿入して、挟持してもよい。
尚、図示しないが、ブラシ体2を長手方向に3つ折りあるいは5つ折り以上にして、挟持片32,32間に挿入してもよい。
【0029】
上記第2の実施の形態においては、ブラシ体2を繊維21aの配列方向と挟持片の突出方向が略垂直になるように取付具53で挟持したが、図7に示すように、ブラシ体2を長手方向に二つ折りにして、繊維21aの配列方向と挟持片の突出方向が略平行となるように、挟持してもよい。
【0030】
あるいは、取付具の挟持片を4本以上とすることも可能である。例えば、図9(a)に示すように、2対の対向する挟持片を平面視で一直線状に並ぶように構成してもよいし、図9(b)に示すように、平面視で正方形の頂点に位置するように4本の挟持片を配設してもよい。
【0031】
また、本発明の柄付きブラシは、ブラシ体を挟持して保持することができれば、係止歯を設けなくともよいし、係止歯を上記した実施例と異なる数としてもよい。また、楔を複数本設けることもできる。係止歯の形状は、上記したものに限られず、先端を平らな形状や、丸い形状とすることもできる。対向する係止歯の先端同士が噛合するようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明の柄付きブラシは、ブラシ体を保持する取付具を柄に取り付けなくともブラシ体を保持することが可能であり、作業時において柄まで取り付ける必要がないため作業場の省スペース化が図れるとともに、ブラシと柄を分離して移送できるため、製品の嵩を小さくして製品1つ当たりの移送コストの低廉化を図ることができる。よって本発明の柄付きブラシは、トイレ用や風呂用などの清掃ブラシ又はコップ等の食器洗いブラシ等のように柄の先端にブラシ体を設けた構造の柄付きブラシに好適に用いることができる。
【符号の説明】
【0033】
1,51,61,71,81
柄付きブラシ
2 ブラシ体
21a 繊維
3,53,63,73,83
取付具
31,531,731
基部
32,532,732,832
挟持片
33 係止部
4 柄
41 係合部
5 楔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
繊維を束ねたブラシ体と、このブラシ体が先端に取り付けられる柄と、前記ブラシ体を前記柄に取り付ける取付具とを備えた柄付きブラシであって、
前記取付具は、基部と、前記基部の一側に突出する複数の挟持片と、前記基部の他側直近に係止部とを備え、
前記挟持片が可撓性を有し、この各挟持片間において、その挟持片同士の撓み反力により前記ブラシ体が挟持されて拘束されており、
前記柄の先端には、前記ブラシ体が挟持された取付具の係止部を係合する係合部が設けられていることを特徴とする柄付きブラシ。
【請求項2】
前記ブラシ体は、前記繊維を簀子状に束ねて形成され、前記挟持片の突出方向と当該繊維の配列方向が略垂直となるように、前記挟持片に挟持されている請求項1に記載の柄付きブラシ。
【請求項3】
前記ブラシ体が、前記挟持片の突出端よりも前方に突出している請求項2に記載の柄付きブラシ。
【請求項4】
前記ブラシ体は、前記繊維を簀子状に束ねて形成され、前記挟持片の突出方向と当該繊維の配列方向が略一致するように、前記挟持片に挟持されている請求項1に記載の柄付きブラシ。
【請求項5】
前記各挟持片には、その挟持片間で挟持されたブラシ体を貫通して保持する楔が設けられている請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の柄付きブラシ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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