説明

柄付き金属タワシ

【課題】金属タワシで研磨洗浄する場合、手が洗剤、汚れ水に接触しないこと、更に金
属タワシがバラケズ、長期に使用できること、一部が損傷しても位置を変えて再使用でき、更に消耗した場合は、新品の金属たわしに容易に取り替えられること、更に研磨力をアップして、短時間で洗浄できること、洗浄後吊るして水きりし乾燥を効率的にできること、安価に製作できる柄付金属タワシを提供する。
【解決手段】小型の金属タワシを採用し、金属タワシは円筒状にまき重ねられて製作され、内部に拡張力を加えると容易に空洞部が出来る、パスタトングの両方の掴み部及び柄部に金属タワシを入れ、更に掴み部の先端にも小型の金属タワシを設け、両方の柄部を固定具で締付て金属タワシを固定した柄付き金属タワシを提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、調理器具の洗浄具である金属タワシに関するものである。
【背景技術】
【0002】
食器及び調理器具の洗浄乾燥で、一番ネックになっているのが、調理器具の焦げ付きで時間を要し、労力を伴う。これを落とすための洗剤や、洗浄具が沢山市販されている、鍋などの焦げ付きは、研磨の工程を要し、手洗いで金属タワシと洗剤を使用して磨き落とす方法が一般的に行われている。しかしこの方法は、色々な欠点がある、まずはバラケやすく、すぐに原型をとどめない形状に崩れ、寿命が短い、更に洗剤や水及び汚れが手に直接触れるので、手も荒れ、気持ちが悪い、CO2削減のため、冬場でも水での洗浄を、一層推進する必要に迫られているが冷たい。更に調理器具の洗浄では、洗剤の種類を変えて使用しなければならない事もあり不便である、又洗浄時汚れが金属タワシの内部に侵入し取れにくい、バラケているものは、収納容器が要り、乾燥し難く不潔である。
【0003】
この欠点を改良するため、下記の特許文献1〜特許文献3に記載のものが、提案されている。特許文献1は、金属ホルダーだけではバラけるので、金属タワシ成型器で復元を図るが、一時的で効果はない。特許文献2は、取手に突起を設けたものであるが、製作が困難で突起が先に当たり十分機能しない。また特許文献3は、ゴミが内部に進入し内部に溜まるが、洗浄が困難である、更に金属同士が絡み合っているだけなので水平方向に力がかかるとバラける。いずれの方法も金属タワシより保持具が高価である。
【0004】
【特許文献1】金属タワシ補助具 特許公開 2000−116585
【特許文献2】取手付金属タワシ 特許公開 平10−295605
【特許文献3】金属タワシ用保持具 実用新案第3123060号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、従来の金属タワシに上記の難点があったことに鑑みて為されたもので、コイルのバラケ防止をし、長期間使用できること、更に使用部が消耗したら、使用部の位置を変えて長期使用できること、また更に、消耗しても簡単に金属タワシのみを交換できることが第一課題である。第二課題は、洗浄時、洗剤や水、温水及び汚れが、手に触れないことである。第三の課題は、金属タワシの周囲全面が、被洗浄物に作用し短時間で研磨洗浄が出来る。第四は、金属タワシが洗浄しやすく、脱水及び乾燥もし易いこと。第5は、簡単に製作でき、安価である金属タワシを提供することを技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
コイルが一定の幅で巻重ねて製作されている小型の金属タワシと、掴み部とこれを支
える柄部と、が、各2個からなる掴み具と、各二個の掴み部及び柄部にそれぞれ各1個の小型の金属タワシの巻き中心を通して設け、更に掴部の先端にも、1個の小型の金属タワシの巻き中心を掴ませ、金属タワシに近い柄部を締め付ける固定具からなる金属タワシ。
【発明の効果】
【0007】
位置が固定されコイルがバラケない、一部が損傷しても位置を変えて固定でき、金属タワシの全周を使用して長寿命化が達成できる、又金属タワシの取替えも容易にできる。
更に洗剤、水、及び汚れに全く触れずに研磨できる、全周囲が長く、接触面積が非常に大
きく、研磨時間が大幅に短縮さる、更に溝部やコナー等の複雑な形状でも、先端の金属タ
ワシが侵入でき隅々まで研磨できる、更にまた柄を吊るすと水きりが非常に良く、早く乾
燥できる、市販品を組合すだけなので、簡単に製作でき、100円ショップで買えるものばかりで、非常に安価である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図1〜図5を参照しながら、本発明に係わる柄付き金属タワシについて説明する。
【0009】
小型のステンレス製タワシは、直径40mm程度の大きさで、複数個が1パックで
100円ショップで販売されている、ここではそれを金属タワシとして使用する。
図1(A)は、金属タワシ1の平面図で、コイルの積層巻側面1aを示し、中心部を広げると、コイルが伸びて容易に広がり中空部1cが生じる。図(B)は、金属タワシ1の側面図でコイル並列巻面1bを示す。
【0010】
掴み具は、色々な種類があるが、ここで使用する金属タワシの大きさに適合し、シンプルな構造で、大量生産され100円ショップで購入できるパスタトングを採用した。
図2(A)に、パスタトング2の平面図を示し、図2(B)に、パスタトング2の側面図を
示す。パスタトング2は、柄部2aと掴み部2bで構成されている。
【0011】
柄付き金属タワシの作り方を図3に示す、金属タワシ1を広げて図1(A)状にして、パスタトング2の一方の柄部2aに1個、更に一方の掴み部2bに1個の金属タワシ1を
挿入する、他方の柄部2a及び掴み部2bにも1個ずつ金属タワシ1を挿入する、更にまた、掴み部2bの先端に、図1に示す金属タワシ1を水平にし、中空部1cを両方の掴
み部の先端に配置する。図4に示すように、両方の柄部2aの金属タワシ1に近い部分を
締め付け、固定具3で固定し柄付き金属タワシ4が完成する、ここで固定具としてインシ
ュロックを使用した、それぞれの金属タワシ1は、両方の掴み部2aや柄部2aで、しっか
り固定される、図5に柄付き金属タワシ4の断面図を示す。
【0012】
先端も側面も全て金属タワシ1に覆われ大面積を有しているので、鍋の内部等の焦げ付
を研磨洗浄する場合、柄を持って鍋の内面に沿って、擦り回すと数回の回転で容易に研
磨洗浄が出来る、先端の金属タワシ1は、溝や隅等も容易に研磨でき非常に便利である。
洗剤も食器の浸しに使用された残りに浸すだけで十分である。用途は調理費具が主体であ
るが、油汚れした調理器や、それを置いている台及び周囲のタイル等広く使用できる、
しかも柄が付き汚れを落とすのが快適である。長期に使用後金属タワシ1の表面が破損し
たら、固定具3を緩め金属タワシ1の新しい部分を表面に出し、再度長期に使用できる、
更に新しい金属タワシ1と交換も容易にできる。使用後水で洗浄し、柄の部分を吊るして
容易に水きりし乾燥ができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本実施形態に使用される金属タワシを示し、(A)に平面図を(B)に側面図を示す。
【図2】本実施形態に使用されるパスタトングを示し、(A)に平面図を(B)に側面図を示す。
【図3】本実施形態の柄付き金属タワシの製作過程を示す側面の断面図である。
【図4】本実施形態の柄付き金属タワシの側面の断面図である。
【図5】本実施形態の柄付き金属タワシの正面の断面図である。
【符号の説明】
【0014】
1.金属タワシ
1a.コイルの積層巻側面
1b.コイル並列巻面
1c.中空部
2.パスタトング
2b.掴み部
2a.柄部
3.固定具
4.柄付き金属タワシ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
コイルが一定の幅で巻重ねて製作されている小型の金属タワシと、掴み部とこれを支える
柄部と、が、各2個からなる掴み具と、各二個の掴み部及び柄部にそれぞれ各1個の小型
の金属タワシの巻き中心を通して設け、更に、掴部の先端にも、1個の小型の金属タワシ
の巻き中心を掴ませ、金属タワシに近い柄部を、締め付ける固定具からなることを、特徴
とした金属タワシ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−201949(P2009−201949A)
【公開日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−75265(P2008−75265)
【出願日】平成20年3月24日(2008.3.24)
【出願人】(504457429)有限会社PC技術研究所 (5)
【Fターム(参考)】