説明

柄付ブラシ

【課題】 従来の柄付ブラシは、ミゾなど細部の掃除には使いやすいが、柄の軸方向に対してブラシが90度の角度をもっているため、縦に長い容器の底の部分を掃除しようとしてもブラシの全面がうまく底に当たらないという問題点があった。
【解決手段】 ブラシ1付のヘッド2と柄6とで構成される柄付ブラシにおいて、ヘッド2に軸穴3を形成し、柄6の先端を挿入して回転自在に枢支するとともに、さらに軸穴3から放射状に複数のミゾ4a,4b及び5a,5b等を形成し、柄6の一部6a,6bを所定の溝4a,4b(又は5a,5b)に係止することにより、ブラシ1の角度を変えることを特長としている。また、柄6にリング9を取り付け、そのリング9を移動してヘッド2を柄6に固定できるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キッチン等で利用される柄付ブラシに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、キッチン等で使われるブラシには色々のタイプのものがあるが、ミゾなどの細部の掃除にはブラシに柄の付いた柄付ブラシ(歯ブラシのような形状のもの)が使われている。また、実登第3057797号広報には柄に対してブラシの角度を変えられるものが提供されている。
【先行技術文献】
【0003】
【特許文献1】 実登第3057797号広報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の柄付ブラシは、ミゾなど細部の掃除には使いやすいが、柄の軸方向に対してブラシが90度の角度をもっているため、例えば縦に深い容器の底の部分を掃除しようとしても、ブラシの全面がうまく底に当たらないという問題点があった。
【0005】
本発明は、このような従来の柄付ブラシが持っていた問題点を解決するためになされたもので、容器等の清掃箇所に応じて柄に対するブラシの向きをかえて、容易に清掃できるようにしたブラシを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は上記の目的を達成するために、ブラシ付きのヘッドと柄とで構成される柄付ブラシにおいて、ヘッドに軸穴を形成し、柄の先端を挿入して回転自在に枢支するとともに、さらにヘッドの軸穴から放射状に複数の溝を形成し、柄の一部を所定の溝に係止することによりブラシの角度を変えることを特徴としたものである。
【0007】
また、第2の課題解決手段は、柄にリングを取り付け、そのリングを移動してヘッドを柄に固定できるようにしたものである。
【発明の効果】
【0008】
上述したように本発明の柄付ブラシは、柄に対してブラシの角度を所定の角度に変えることにより、例えば底の深い容器の底を掃除するときにも、ブラシの全面を底に当てることができる。このように従来の柄付ブラシより、広い用途の柄付ブラシを提供することができる。
【0009】
また、柄に取付けたリングを使用して、ヘッドをしっかり柄に固定することにより、相当の力を加えても柄がヘッドの溝から外れることはないので、しっかり力を入れて掃除することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】 本発明の実施例を示す斜視図
【図2】 同柄の先端部を示す図
【図3】 同ブラシの角度を変えた時の斜視図
【図4】 他の実施例図
【図5】 他の実施例図
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図5を用いて説明する。図1において、ブラシ1を植設したヘッド2には、軸穴3として貫通穴を形成し、該軸穴3からは放射状に溝4a,4b及び5a,5bを形成する。
【0012】
また、柄6は針金を用いて図1及び図2のように成形する。この柄6には保持部6a,6bを成形すると共に、図2に示すように先端部7a,7bを直角に成形する。また、首部8aは溶着してズレたり広がったりしないようにしておく。
【0013】
このように成形した柄6にヘッド2を取り付けるには、図2に示すごとく先端部7a,7bを針金の弾力性を利用して手で少し広げて、ヘッド2の軸穴3に左右から嵌入すると共に、保持部6a,6bを溝4a,4bに係止する。このような方法で柄6にヘッド2を取り付けることができる。
【0014】
上述した状態では、ブラシ1の角度は図1に示すように柄6の軸方向とは直角になっているが、ブラシ1の角度を図3に示すごとく柄6の軸方向に変えるには、ヘッド2の溝4a,4bに係止されていた保持部6a,6bを90度回転させて溝5a,5bに係止すればよい。
【0015】
このように先端部7a,7bを軸穴3に嵌入すると共に、保持部6a,6bを溝4a,4b又は5a,5bに係止するだけで、柄6がヘッド2から外れることなく十分に使用できる。また、特別にしっかり力を入れて使いたい場合は、図1に示すようにリング9をヘッド2の根元に移動することにより、さらにしっかりヘッド2を柄6に固定することができる。
【0016】
また、図4は他の実施例を示したもので、ヘッド2には溝10を任意の角度で複数形成することができる。
【0017】
また、図5も他の実施例を示したもので、柄6の首部8bを交差するように成形することもできる。
【0018】
さらには、本発明の実施例では柄6を針金で成形しているが、樹脂で一体成型することもできる。
【符号の説明】
【0019】
1 ブラシ
2 ヘッド
3 軸穴
4a、4b 溝
5a、5b 溝
6 柄
6a,6b 保持部
7a,7b 先端部
8a 首部
8b 首部
9 リング
10 溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブラシ付きのヘッドと柄とで構成される柄付ブラシにおいて、ヘッドに軸穴を形成し、柄の先端を挿入して回転自在に枢支すると共に、さらにヘッドの軸穴から放射状に複数の溝を形成し、柄の一部を所定の溝に係止することにより、ブラシの角度を変えることを特徴とする柄付ブラシ。
【請求項2】
柄にはリングを取付け、そのリングを移動してヘッドを柄に固定できるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の柄付ブラシ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−98184(P2011−98184A)
【公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−270740(P2009−270740)
【出願日】平成21年11月6日(2009.11.6)
【出願人】(509303992)
【Fターム(参考)】