柄経糸用部分整経機
【課題】軸線(4)とその周面に該軸線と平行に移動可能な搬送面(6)を有する整経ドラム(2)と、整経ドラムの端面の前方に受容領域を有する補助搬送装置(7)と、ボビン(8a、8b、8b)が配置されたクリール(3)と、クリールと整経ドラムとの間に配置されて糸(9a、9b、9c)をボビンから整経ドラム(2)へ案内する糸ガイド(10a、10b、10c)を有する柄経糸用部分整経機で、糸ガイドと整経ドラムが相対的に周方向で軸線の周りを移動可能、又は軸線方向で軸線(4)と平行に移動可能であり、糸が糸ガイドの位置に依存して軸線と平行に整経ドラムの周面上または補助搬送装置(7)上に給糸可能な、極力高い品質を有する柄経糸を製造可能な、柄経糸用部分整経機を提供する。
【解決手段】このため、前記ボビン(8a、8b、8b)と前記整経ドラム(2)との間に糸速度センサ(12a、12b、12c)が配置されている。
【解決手段】このため、前記ボビン(8a、8b、8b)と前記整経ドラム(2)との間に糸速度センサ(12a、12b、12c)が配置されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、整経ドラムの軸線とその周面に該軸線と平行に移動可能な搬送面とを有する整経ドラムと、該整経ドラムの端面の前方に受容領域を有する補助搬送装置と、少なくとも1つのボビンが配置されたクリールと、該クリールと整経ドラムとの間に配置されて糸をボビンから整経ドラムへと案内する少なくとも1つの糸ガイドとを有する柄経糸用部分整経機であって、前記糸ガイドと整経ドラムが互いに相対的に周方向で軸線の周りを移動可能、又は軸線方向で軸線と平行に移動可能であり、糸が糸ガイドの位置に依存して軸線と平行に整経ドラムの周面上または補助搬送装置上に給糸可能である柄経糸用部分整経機に関する。
【背景技術】
【0002】
柄経糸用部分整経機は、柄経糸、つまり経糸を限定的長さで製造するのに役立つ。この目的のために、単数または複数の糸が整経ドラムの周面の周りに同時に案内され、そこで搬送面上に給糸される。 かかる整経ドラムの周面の周りに糸を案内するために、単数または複数の糸ガイドを整経ドラムの周面の周りで動かすことができ、或いは、周方向で固定保持された糸ガイドが使用されて、整経ドラムが回転するに構成されている。 複数の糸が同時に巻き取られる際の、これらの糸は「経糸帯」とも称される。 かかる経糸帯が糸層毎に多少ずらされ、円錐形端面を有する巻取体が得られる。
【0003】
柄出しの可能性を拡充するために、糸ガイドは整経ドラムの周面上に給糸するか、又は柄出し過程から糸を除外するように、制御することができる。 整経ドラムの周面上に給糸される場合、糸ガイドは整経ドラムの軸線方向の長さ内部の領域内になければならない。 それに反して、糸が柄出し過程から除外される場合、糸ガイドは整経ドラムの端面の前方に移動させられ、補助搬送装置上に給糸することができる。
【0004】
前記整経ドラムの周面上に給糸される位置と補助搬送装置上に給糸される位置との間の切替は、比較的頻繁に行うことができる。このような切替は使用する糸の数、柄形成および経糸幅に依存して、経糸当り数百回行うことができる。
【0005】
この種の先行技術として、特許文献1がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−115522号公報。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
時として、本来ドラム上に給糸されるべき糸が、補助搬送装置上に巻き付けられることがおこり得る。 柄出し過程から除外して補助搬送装置上に巻き取るべき糸が、例えば別の糸ガイドに引っ掛かって、ドラム上に給糸される、逆の事態もおこり得る。このようなエラーが生じると、生成する柄経糸の品質低下をきたすことになる。
【0008】
本発明の課題は、極力高い品質を有する柄経糸を製造することができる、柄経糸用部分整経機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記した課題は、冒頭に指摘した種類の柄経糸用部分整経機において、ボビンと整経ドラムとの間に糸速度センサが配置されることによって、解決される。
【0010】
前記糸速度センサは、糸の実速度を検出する。 この実速度が判明すると、整経ドラムの周面上に給糸するのか、補助搬送装置上に給糸するのかを、決定することができる。
整経ドラムの周面上に給糸する場合、その1つの糸層は整経ドラムの直径に比例した長さを有する。 それに反して補助搬送装置上に給糸する場合、その1つの糸層は補助搬送装置の直径に依存した周長を有する。
両方の糸層は同時に生成されるので、糸速度の検出は、望ましい箇所にも当該糸が給糸されるか否かについて確実な推断を可能とする。通常の糸張力センサではそのような推断を行うことができない。なぜならば、両方のいずれの事態においても糸は緊張しており、つまり、糸の緊張程度は、整経ドラムの周面上に給糸されるのか補助搬送装置上に給糸されるのかに左右されないからである。
【0011】
主として、糸速度センサは糸が第1速度範囲内で移動するとき第1信号を発生し、糸が第2速度範囲内で移動するとき第2信号を発生し、前記第1速度範囲は前記第2速度範囲とは異なる。 つまり、糸速度の具体的値は必要でない。むしろ、糸が第1速度範囲内で移動するのか第2速度範囲内で移動するのかを確認することができれば十分可能である。 糸が例えば第1速度範囲内で移動するとき、糸は補助搬送装置上に巻き取られていると判断することができる。 それに反して、糸が第2速度範囲内で移動するとき、糸は整経ドラムの周面上に糸層を形成していると判断することができる。 こうして、糸速度センサ用の費用は僅かなものに抑えることができる。 基本的に、2つの異なる信号のいずれであるのかに注意しなければならないだけであるので、評価も容易となる。 前記信号は、糸がセンサ内を通過する位置で直接発生するようにすることができる。 或いは、第1信号と第2信号を糸速度センサの評価装置内ではじめて発生させ、この評価装置に測定値をアナログ式またはディジタル式に伝送することも可能である。
【0012】
主として、第1速度範囲と第2速度範囲は所定の間隔を間に持っている。 こうして、安全許容範囲が得られる。 両方の速度範囲の間にある速度を検出しようとする糸がある場合、このことは別のエラーが存在することの明確な徴候となる。
【0013】
好ましくは、糸速度センサが学習入力端を有し、この学習入力端で糸の実速度は第1速度範囲または第2速度範囲のいずれかに割り当てることができるようにすることである。
【0014】
その場合、例えば、整経ドラムの周面上に給糸し、後に、希望する運転速度で糸層を生成するようにすることができる。 運転速度に達したら、糸速度センサは、例えば信号によって、この速度が第2速度範囲に属することを伝達することができる。 その後、補助搬送装置上に給糸されると、この状態のときの速度が、第1速度範囲に属することが糸速度センサに伝達される。
【0015】
主として、第1速度範囲は0〜60 m/分の速度範囲を有し、第2速度範囲は200 m/分超の速度範囲を有する。 これら両方の速度範囲の間の間隔は、安定した運転にとって十分な値である。 1つの整経ドラムは、しばしば直径が約2.3 mオーダーである。 補助搬送装置は、しばしば直径が5 mm未満である。 柄経糸が30 rpm超で生成される運転状態に達したなら、糸速度センサは確実に作動することができる。
【0016】
主に、糸速度センサは、クリールの出口に配置されていることが望ましい。 こうして、糸速度センサは、整経ドラムから最大の可能な距離を有する。 つまり、エラーが発生した場合にも、過度に多くの糸が間違った位置で巻き取られることのないように、整経ドラムまたは糸ガイドを停止させることができる。
【0017】
主として、糸速度センサが糸ガイドを形成していることである。 こうして、糸は一層良好に案内されることができる。
【0018】
主に、複数の糸速度センサはグループ毎にまとめられていることである。 このことは、幾つかの利点を有する。 一方で、1グループのセンサは機械的に比較的安定させて形成することができる。 他方で、グループ毎にまとめられたセンサは、信号の点でもまとめることができ、そのことで前記評価が容易となる。
【0019】
主に、糸速度センサは、バス・ラインを介して、柄経糸用部分整経機の制御装置と、接続されていることである。 糸速度センサは糸の実速度を制御装置に伝達し、糸が第1速度範囲の速度で移動するのか第2速度範囲の速度で移動するのかを、上記した如くに伝達すれば基本的に十分である。 次に制御装置は、この速度が所望する位置と一致するか否かを比較する。 一致しない場合、制御装置はエラー信号を発生し、例えば巻取り過程を中断することができる。
【0020】
主に糸速度センサは圧電センサによって形成することができる。 圧電センサは比較的コンパクトに構成することができ、所望の応用をするのに十分である。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】柄経糸用部分整経機の略図である。
【図2】8つの糸速度センサを有する帯板を示す。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1に略図で示す柄経糸用部分整経機1は、整経ドラム2とクリール3とを有する。 本実施例において、前記整経ドラム2は軸線4の周りを回転可能であり、そのことが矢印5で図1に図示されている。 前記整経ドラム2の周面に配置された複数の搬送ベルト6が搬送面を形成する。 かかる搬送ベルト6のそれぞれ外側は軸線4と平行に移動することができる。 ここでは、不可欠な駆動部は、見易くする理由から図示されていない。 前記搬送ベルト6は、本件の場合、それらの移動は整経ドラム2の右端面から左端面の方を向く方向へおこなわれる。 このことは図1の図に表されている。
【0023】
前記整経ドラム2の右端面に配置される補助搬送装置7は、例えば「中央紐」として形成されており、柄経糸を製造すべきである場合、該整経ドラム2と同じ回転数で回転する。
【0024】
前記クリール3内には、複数のボビン8a、8b、8cが配置されている。 ここでは、3つのボビン8a、8b、8cが図示されている。 しかし、それ以上のボビン、例えば128個のボビンをも使用することができることは明白である。
【0025】
糸9a、9b、9cは、各ボビン8a、8b、8cから引き出され、糸ガイド10a、10b、10cに通される。 前記糸ガイド10a、10b、10cは、この図に矢印で表した駆動部11a、11b、11cによってそれぞれ個々に整経ドラム2の軸線4と平行に変位可能である。 かかる糸ガイド10a、10b、10cは、整経ドラム2の軸線方向の長さ内に在るように位置決めすることができる。 そのことが糸ガイド10a、10bについて、図示されている。 糸ガイド10a、10bは、しかし、整経ドラム2の端面の前方、つまり、補助搬送装置7の領域内に在るように位置決めすることもできる。 前記整経ドラム2が回転し、それとともに補助搬送装置7が回転すると、糸9a、9bは整経ドラム2に巻き取られ、糸9cは補助搬送装置7に巻き取られる。 いずれにしても糸9a、9b、9cは緊張した状態で保持される。
【0026】
各糸9a、9b、9cに、糸速度センサ12a、12b、12cが設けられており、この糸速度センサ12a、12b、12cは糸9a、9b、9cのそのときの実速度を検出する。 その際、この速度を過度に精度高く検出する必要はない。 前記糸9a、9b、9cが第1速度範囲内の速度で移動するのか第2速度範囲内の速度で移動するのかのみを確認できれば十分である。 第1速度範囲は、例えば、0〜60 m/分の速度であり、第2速度範囲は200 m/分超の速度であることが確認できればよい。
【0027】
次に、前記糸速度センサ12a、12b、12cによって、糸9a、9b、9cが整経ドラム2の周面に巻き取られるのか又は補助搬送装置7に巻き取られるのかを、確認することが可能である。 例えば、整経ドラム2が100 rpmで回転すると仮定すると整経ドラム2に巻き取られる糸9a、9bの速度は700 m/分(整経ドラム2の周長は普通約7 m)であるのに対して、補助搬送装置の直径を1 cmと仮定すると補助搬送装置7に巻き取られる糸9cの速度は5 cm/分未満である。 一層薄い補助搬送装置7を使用すると前記速度はなお一層低下する。
【0028】
つまり、本来整経ドラム2の周面上に巻き取られるべき糸が、実際にそこに巻き取られるのか又は誤機能のゆえに補助搬送装置7上に巻き取られるのかは、糸速度センサ12a、12b、12cによって、確認することができる。 逆の事例でも同じことがあてはまる。 本来整経過程から除外されて補助搬送装置7上に巻き取られるべき糸が、そこに巻き取られるのか、又は、依然として整経ドラム2の周面に巻き取られるのかを、確認することができる。
【0029】
前記糸速度センサ12a、12b、12cは、バス・ライン13を介して、制御装置14と接続されている。 かかる制御装置14は制御ライン15a、15b、15cを介して糸ガイド10a、10b、10cを制御する。 つまり、制御装置14は、個々の糸ガイド10a、10b、10cが何処に在るのか、各糸9a、9b、9cが本来いかなる速さで移動すべきであるのかを「承知(記憶)」している。 制御装置14は、次にこの目標速度を、糸速度センサ12a、12b、12cによって検出した実速度と比較する。 この比較の結果、一致を示したら、柄経糸は所望のとおりに整経されている。 この比較の結果、不一致である場合には、エラーが存在する。 かかるエラーである場合、制御装置14は整経ドラム2を停止させて、エラー信号を出力することができ、この結果、操作員はエラーの状況を点検することができる。
【0030】
前記糸9a、9b、9cの実速度が或る速度範囲内にあることを確認するだけなので、巻取り時に糸層直径が増大するのが整経ドラム2上なのか補助搬送装置7上なのかも些細なことにすぎない。
【0031】
前記整経ドラム2を回転させ、糸ガイド10a、10b、10cを周方向で定置に留めることによって柄経糸を生成するのか、或いは巻取り時に整経ドラム2を回転させず、糸ガイド10a、10b、10cを回転させることによって柄経糸を生成するのかも些細なことにすぎない。 ただ、後者の場合、クリール3は回転式クリールとして形成され、糸ガイド10a、10b、10cと共に回転するようになる。その場合、糸速度センサ12a、12b、12cは一緒に回転するように構成される。
【0032】
図2に示すモジュール15では、8つの糸速度センサ12が1つのグループにまとめられている。 これら8つの糸速度センサ12の信号が共通ライン16を介して、前記バス・ライン13に転送され、糸速度センサ12は機械的にまとめられているだけでなく、信号の点でもグループ毎に評価することができる。 その際、当然に1グループの内部の各糸速度センサ12は別々に評価される。
【0033】
前記糸速度センサ12は同時にそれぞれ、糸を案内する糸ガイド、すなわち密閉リングも形成し、こうして糸道に影響を及ぼすことができる。
【0034】
糸速度センサは、この実施例では圧電センサによって形成されている。 このようなセンサは、例えばROJ社(ビエッラ(Biella)イタリア)より提供される。
【0035】
前記糸速度センサ12a、12b、12cは、クリール3の出口に配置されており、こうして整経ドラム2に対して最大の可能な間隔を有する。 この場合には、エラーが発生しても、前記整経ドラム2は、しばしば該整経ドラム2上に多数の糸層が間違って生成される前に、停止させることができる。 最も好ましい場合、前記機整経ドラム2は1つの完全糸層が仕上げられる前に停止することさえも可能となる。 その場合、操作員は手動で修正を行うことができる。
【0036】
図2にはモジュール15の学習入力端17が示されており、この学習入力端17で糸速度センサを、いわば自己学習式に形成することができる。 このため学習段階のとき、前記モジュール15に通された全ての糸が整経ドラム2の周面上に巻き取られ、このため整経ドラム2は遅い運転速度、例えば30、40、50または100 rpmで回転する。 前記学習入力端17の適宜な信号によって、この速度が第2速度範囲に属することが糸速度センサに伝達される。その後、糸は補助搬送装置7上に巻き取ることができ、学習入力端17の適宜な信号によって、糸速度センサは、この場合、この速度が第1速度範囲に属することを学習することになる。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明にかかる柄経糸用部分整経機は、いわゆる柄経糸または短尺経糸等を製造するのに使用できる。
【符号の説明】
【0038】
1…柄経糸用部分整経機
2…整経ドラム
3…クリール
4…軸線
6…搬送面
7…補助搬送装置
8…ボビン
9…糸
10…糸ガイド
12…糸速度センサ
【技術分野】
【0001】
本発明は、整経ドラムの軸線とその周面に該軸線と平行に移動可能な搬送面とを有する整経ドラムと、該整経ドラムの端面の前方に受容領域を有する補助搬送装置と、少なくとも1つのボビンが配置されたクリールと、該クリールと整経ドラムとの間に配置されて糸をボビンから整経ドラムへと案内する少なくとも1つの糸ガイドとを有する柄経糸用部分整経機であって、前記糸ガイドと整経ドラムが互いに相対的に周方向で軸線の周りを移動可能、又は軸線方向で軸線と平行に移動可能であり、糸が糸ガイドの位置に依存して軸線と平行に整経ドラムの周面上または補助搬送装置上に給糸可能である柄経糸用部分整経機に関する。
【背景技術】
【0002】
柄経糸用部分整経機は、柄経糸、つまり経糸を限定的長さで製造するのに役立つ。この目的のために、単数または複数の糸が整経ドラムの周面の周りに同時に案内され、そこで搬送面上に給糸される。 かかる整経ドラムの周面の周りに糸を案内するために、単数または複数の糸ガイドを整経ドラムの周面の周りで動かすことができ、或いは、周方向で固定保持された糸ガイドが使用されて、整経ドラムが回転するに構成されている。 複数の糸が同時に巻き取られる際の、これらの糸は「経糸帯」とも称される。 かかる経糸帯が糸層毎に多少ずらされ、円錐形端面を有する巻取体が得られる。
【0003】
柄出しの可能性を拡充するために、糸ガイドは整経ドラムの周面上に給糸するか、又は柄出し過程から糸を除外するように、制御することができる。 整経ドラムの周面上に給糸される場合、糸ガイドは整経ドラムの軸線方向の長さ内部の領域内になければならない。 それに反して、糸が柄出し過程から除外される場合、糸ガイドは整経ドラムの端面の前方に移動させられ、補助搬送装置上に給糸することができる。
【0004】
前記整経ドラムの周面上に給糸される位置と補助搬送装置上に給糸される位置との間の切替は、比較的頻繁に行うことができる。このような切替は使用する糸の数、柄形成および経糸幅に依存して、経糸当り数百回行うことができる。
【0005】
この種の先行技術として、特許文献1がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−115522号公報。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
時として、本来ドラム上に給糸されるべき糸が、補助搬送装置上に巻き付けられることがおこり得る。 柄出し過程から除外して補助搬送装置上に巻き取るべき糸が、例えば別の糸ガイドに引っ掛かって、ドラム上に給糸される、逆の事態もおこり得る。このようなエラーが生じると、生成する柄経糸の品質低下をきたすことになる。
【0008】
本発明の課題は、極力高い品質を有する柄経糸を製造することができる、柄経糸用部分整経機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記した課題は、冒頭に指摘した種類の柄経糸用部分整経機において、ボビンと整経ドラムとの間に糸速度センサが配置されることによって、解決される。
【0010】
前記糸速度センサは、糸の実速度を検出する。 この実速度が判明すると、整経ドラムの周面上に給糸するのか、補助搬送装置上に給糸するのかを、決定することができる。
整経ドラムの周面上に給糸する場合、その1つの糸層は整経ドラムの直径に比例した長さを有する。 それに反して補助搬送装置上に給糸する場合、その1つの糸層は補助搬送装置の直径に依存した周長を有する。
両方の糸層は同時に生成されるので、糸速度の検出は、望ましい箇所にも当該糸が給糸されるか否かについて確実な推断を可能とする。通常の糸張力センサではそのような推断を行うことができない。なぜならば、両方のいずれの事態においても糸は緊張しており、つまり、糸の緊張程度は、整経ドラムの周面上に給糸されるのか補助搬送装置上に給糸されるのかに左右されないからである。
【0011】
主として、糸速度センサは糸が第1速度範囲内で移動するとき第1信号を発生し、糸が第2速度範囲内で移動するとき第2信号を発生し、前記第1速度範囲は前記第2速度範囲とは異なる。 つまり、糸速度の具体的値は必要でない。むしろ、糸が第1速度範囲内で移動するのか第2速度範囲内で移動するのかを確認することができれば十分可能である。 糸が例えば第1速度範囲内で移動するとき、糸は補助搬送装置上に巻き取られていると判断することができる。 それに反して、糸が第2速度範囲内で移動するとき、糸は整経ドラムの周面上に糸層を形成していると判断することができる。 こうして、糸速度センサ用の費用は僅かなものに抑えることができる。 基本的に、2つの異なる信号のいずれであるのかに注意しなければならないだけであるので、評価も容易となる。 前記信号は、糸がセンサ内を通過する位置で直接発生するようにすることができる。 或いは、第1信号と第2信号を糸速度センサの評価装置内ではじめて発生させ、この評価装置に測定値をアナログ式またはディジタル式に伝送することも可能である。
【0012】
主として、第1速度範囲と第2速度範囲は所定の間隔を間に持っている。 こうして、安全許容範囲が得られる。 両方の速度範囲の間にある速度を検出しようとする糸がある場合、このことは別のエラーが存在することの明確な徴候となる。
【0013】
好ましくは、糸速度センサが学習入力端を有し、この学習入力端で糸の実速度は第1速度範囲または第2速度範囲のいずれかに割り当てることができるようにすることである。
【0014】
その場合、例えば、整経ドラムの周面上に給糸し、後に、希望する運転速度で糸層を生成するようにすることができる。 運転速度に達したら、糸速度センサは、例えば信号によって、この速度が第2速度範囲に属することを伝達することができる。 その後、補助搬送装置上に給糸されると、この状態のときの速度が、第1速度範囲に属することが糸速度センサに伝達される。
【0015】
主として、第1速度範囲は0〜60 m/分の速度範囲を有し、第2速度範囲は200 m/分超の速度範囲を有する。 これら両方の速度範囲の間の間隔は、安定した運転にとって十分な値である。 1つの整経ドラムは、しばしば直径が約2.3 mオーダーである。 補助搬送装置は、しばしば直径が5 mm未満である。 柄経糸が30 rpm超で生成される運転状態に達したなら、糸速度センサは確実に作動することができる。
【0016】
主に、糸速度センサは、クリールの出口に配置されていることが望ましい。 こうして、糸速度センサは、整経ドラムから最大の可能な距離を有する。 つまり、エラーが発生した場合にも、過度に多くの糸が間違った位置で巻き取られることのないように、整経ドラムまたは糸ガイドを停止させることができる。
【0017】
主として、糸速度センサが糸ガイドを形成していることである。 こうして、糸は一層良好に案内されることができる。
【0018】
主に、複数の糸速度センサはグループ毎にまとめられていることである。 このことは、幾つかの利点を有する。 一方で、1グループのセンサは機械的に比較的安定させて形成することができる。 他方で、グループ毎にまとめられたセンサは、信号の点でもまとめることができ、そのことで前記評価が容易となる。
【0019】
主に、糸速度センサは、バス・ラインを介して、柄経糸用部分整経機の制御装置と、接続されていることである。 糸速度センサは糸の実速度を制御装置に伝達し、糸が第1速度範囲の速度で移動するのか第2速度範囲の速度で移動するのかを、上記した如くに伝達すれば基本的に十分である。 次に制御装置は、この速度が所望する位置と一致するか否かを比較する。 一致しない場合、制御装置はエラー信号を発生し、例えば巻取り過程を中断することができる。
【0020】
主に糸速度センサは圧電センサによって形成することができる。 圧電センサは比較的コンパクトに構成することができ、所望の応用をするのに十分である。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】柄経糸用部分整経機の略図である。
【図2】8つの糸速度センサを有する帯板を示す。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1に略図で示す柄経糸用部分整経機1は、整経ドラム2とクリール3とを有する。 本実施例において、前記整経ドラム2は軸線4の周りを回転可能であり、そのことが矢印5で図1に図示されている。 前記整経ドラム2の周面に配置された複数の搬送ベルト6が搬送面を形成する。 かかる搬送ベルト6のそれぞれ外側は軸線4と平行に移動することができる。 ここでは、不可欠な駆動部は、見易くする理由から図示されていない。 前記搬送ベルト6は、本件の場合、それらの移動は整経ドラム2の右端面から左端面の方を向く方向へおこなわれる。 このことは図1の図に表されている。
【0023】
前記整経ドラム2の右端面に配置される補助搬送装置7は、例えば「中央紐」として形成されており、柄経糸を製造すべきである場合、該整経ドラム2と同じ回転数で回転する。
【0024】
前記クリール3内には、複数のボビン8a、8b、8cが配置されている。 ここでは、3つのボビン8a、8b、8cが図示されている。 しかし、それ以上のボビン、例えば128個のボビンをも使用することができることは明白である。
【0025】
糸9a、9b、9cは、各ボビン8a、8b、8cから引き出され、糸ガイド10a、10b、10cに通される。 前記糸ガイド10a、10b、10cは、この図に矢印で表した駆動部11a、11b、11cによってそれぞれ個々に整経ドラム2の軸線4と平行に変位可能である。 かかる糸ガイド10a、10b、10cは、整経ドラム2の軸線方向の長さ内に在るように位置決めすることができる。 そのことが糸ガイド10a、10bについて、図示されている。 糸ガイド10a、10bは、しかし、整経ドラム2の端面の前方、つまり、補助搬送装置7の領域内に在るように位置決めすることもできる。 前記整経ドラム2が回転し、それとともに補助搬送装置7が回転すると、糸9a、9bは整経ドラム2に巻き取られ、糸9cは補助搬送装置7に巻き取られる。 いずれにしても糸9a、9b、9cは緊張した状態で保持される。
【0026】
各糸9a、9b、9cに、糸速度センサ12a、12b、12cが設けられており、この糸速度センサ12a、12b、12cは糸9a、9b、9cのそのときの実速度を検出する。 その際、この速度を過度に精度高く検出する必要はない。 前記糸9a、9b、9cが第1速度範囲内の速度で移動するのか第2速度範囲内の速度で移動するのかのみを確認できれば十分である。 第1速度範囲は、例えば、0〜60 m/分の速度であり、第2速度範囲は200 m/分超の速度であることが確認できればよい。
【0027】
次に、前記糸速度センサ12a、12b、12cによって、糸9a、9b、9cが整経ドラム2の周面に巻き取られるのか又は補助搬送装置7に巻き取られるのかを、確認することが可能である。 例えば、整経ドラム2が100 rpmで回転すると仮定すると整経ドラム2に巻き取られる糸9a、9bの速度は700 m/分(整経ドラム2の周長は普通約7 m)であるのに対して、補助搬送装置の直径を1 cmと仮定すると補助搬送装置7に巻き取られる糸9cの速度は5 cm/分未満である。 一層薄い補助搬送装置7を使用すると前記速度はなお一層低下する。
【0028】
つまり、本来整経ドラム2の周面上に巻き取られるべき糸が、実際にそこに巻き取られるのか又は誤機能のゆえに補助搬送装置7上に巻き取られるのかは、糸速度センサ12a、12b、12cによって、確認することができる。 逆の事例でも同じことがあてはまる。 本来整経過程から除外されて補助搬送装置7上に巻き取られるべき糸が、そこに巻き取られるのか、又は、依然として整経ドラム2の周面に巻き取られるのかを、確認することができる。
【0029】
前記糸速度センサ12a、12b、12cは、バス・ライン13を介して、制御装置14と接続されている。 かかる制御装置14は制御ライン15a、15b、15cを介して糸ガイド10a、10b、10cを制御する。 つまり、制御装置14は、個々の糸ガイド10a、10b、10cが何処に在るのか、各糸9a、9b、9cが本来いかなる速さで移動すべきであるのかを「承知(記憶)」している。 制御装置14は、次にこの目標速度を、糸速度センサ12a、12b、12cによって検出した実速度と比較する。 この比較の結果、一致を示したら、柄経糸は所望のとおりに整経されている。 この比較の結果、不一致である場合には、エラーが存在する。 かかるエラーである場合、制御装置14は整経ドラム2を停止させて、エラー信号を出力することができ、この結果、操作員はエラーの状況を点検することができる。
【0030】
前記糸9a、9b、9cの実速度が或る速度範囲内にあることを確認するだけなので、巻取り時に糸層直径が増大するのが整経ドラム2上なのか補助搬送装置7上なのかも些細なことにすぎない。
【0031】
前記整経ドラム2を回転させ、糸ガイド10a、10b、10cを周方向で定置に留めることによって柄経糸を生成するのか、或いは巻取り時に整経ドラム2を回転させず、糸ガイド10a、10b、10cを回転させることによって柄経糸を生成するのかも些細なことにすぎない。 ただ、後者の場合、クリール3は回転式クリールとして形成され、糸ガイド10a、10b、10cと共に回転するようになる。その場合、糸速度センサ12a、12b、12cは一緒に回転するように構成される。
【0032】
図2に示すモジュール15では、8つの糸速度センサ12が1つのグループにまとめられている。 これら8つの糸速度センサ12の信号が共通ライン16を介して、前記バス・ライン13に転送され、糸速度センサ12は機械的にまとめられているだけでなく、信号の点でもグループ毎に評価することができる。 その際、当然に1グループの内部の各糸速度センサ12は別々に評価される。
【0033】
前記糸速度センサ12は同時にそれぞれ、糸を案内する糸ガイド、すなわち密閉リングも形成し、こうして糸道に影響を及ぼすことができる。
【0034】
糸速度センサは、この実施例では圧電センサによって形成されている。 このようなセンサは、例えばROJ社(ビエッラ(Biella)イタリア)より提供される。
【0035】
前記糸速度センサ12a、12b、12cは、クリール3の出口に配置されており、こうして整経ドラム2に対して最大の可能な間隔を有する。 この場合には、エラーが発生しても、前記整経ドラム2は、しばしば該整経ドラム2上に多数の糸層が間違って生成される前に、停止させることができる。 最も好ましい場合、前記機整経ドラム2は1つの完全糸層が仕上げられる前に停止することさえも可能となる。 その場合、操作員は手動で修正を行うことができる。
【0036】
図2にはモジュール15の学習入力端17が示されており、この学習入力端17で糸速度センサを、いわば自己学習式に形成することができる。 このため学習段階のとき、前記モジュール15に通された全ての糸が整経ドラム2の周面上に巻き取られ、このため整経ドラム2は遅い運転速度、例えば30、40、50または100 rpmで回転する。 前記学習入力端17の適宜な信号によって、この速度が第2速度範囲に属することが糸速度センサに伝達される。その後、糸は補助搬送装置7上に巻き取ることができ、学習入力端17の適宜な信号によって、糸速度センサは、この場合、この速度が第1速度範囲に属することを学習することになる。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明にかかる柄経糸用部分整経機は、いわゆる柄経糸または短尺経糸等を製造するのに使用できる。
【符号の説明】
【0038】
1…柄経糸用部分整経機
2…整経ドラム
3…クリール
4…軸線
6…搬送面
7…補助搬送装置
8…ボビン
9…糸
10…糸ガイド
12…糸速度センサ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸線(4)とその周面に該軸線(4)と平行に移動可能な搬送面(6)とを有する整経ドラム(2)と、前記整経ドラム(2)の端面の前方に受容領域を有する補助搬送装置(7)と、少なくとも1つのボビン(8a、8b、8b)が配置されたクリール(3)と、前記クリール(3)と前記整経ドラム(2)との間に配置されて糸(9a、9b、9c)を前記ボビン(8a、8b、8b)から前記整経ドラム(2)へ案内する少なくとも1つの糸ガイド(10a、10b、10c)とを有する柄経糸用部分整経機であって、前記糸ガイド(10a、10b、10c)と前記整経ドラム(2)が相対的に周方向で前記軸線(4)の周りを移動可能、又は軸線方向で前記軸線(4)と平行に移動可能であり、前記糸(9a、9b、9c)が前記糸ガイド(10a、10b、10c)の位置に依存して前記軸線(4)と平行に前記整経ドラム(2)の周面上または前記補助搬送装置(7)上に給糸可能である柄経糸用部分整経機において、
前記ボビン(8a、8b、8b)と前記整経ドラム(2)との間に、糸速度センサ(12a、12b、12c)が配置されていることを特徴とする柄経糸用部分整経機。
【請求項2】
前記糸速度センサ(12a、12b、12c)は、前記糸(9a、9b、9c)が第1速度範囲内で移動するとき第1信号を発生し、前記糸(9a、9b、9c)が第2速度範囲内で移動するとき第2信号を発生し、前記第1速度範囲は前記第2速度範囲とは異なる範囲であることを特徴とする請求項1記載の柄経糸用部分整経機。
【請求項3】
前記第1速度範囲と前記第2速度範囲が所定の間隔を有することを特徴とする請求項2記載の柄経糸用部分整経機。
【請求項4】
前記糸速度センサが学習入力端(17)を有し、前記学習入力端(17)で糸の実速度を前記第1速度範囲または前記第2速度範囲のいずれかに割り当てることができることを特徴とする請求項2又は3記載の柄経糸用部分整経機。
【請求項5】
前記第1速度範囲は0〜60 m/分の速度であり、前記第2速度範囲は200 m/分超の速度であることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1の項に記載の柄経糸用部分整経機。
【請求項6】
前記糸速度センサ(12a、12b、12c)が前記クリール(3)の出口に配置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1の項に記載の柄経糸用部分整経機。
【請求項7】
前記糸速度センサ(12a、12b、12c)が糸ガイドを形成することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1の項に記載の柄経糸用部分整経機。
【請求項8】
複数の前記糸速度センサ(12)がグループ毎にまとめられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1の項に記載の柄経糸用部分整経機。
【請求項9】
前記糸速度センサ(12a、12b、12c)が、バス・ライン(13)を介して前記柄経糸用部分整経機(1)の制御装置(14)と接続されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1の項に記載の柄経糸用部分整経機。
【請求項10】
前記糸速度センサ(12a、12b、12c)が、圧電センサによって形成されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1の項に記載の柄経糸用部分整経機。
【請求項1】
軸線(4)とその周面に該軸線(4)と平行に移動可能な搬送面(6)とを有する整経ドラム(2)と、前記整経ドラム(2)の端面の前方に受容領域を有する補助搬送装置(7)と、少なくとも1つのボビン(8a、8b、8b)が配置されたクリール(3)と、前記クリール(3)と前記整経ドラム(2)との間に配置されて糸(9a、9b、9c)を前記ボビン(8a、8b、8b)から前記整経ドラム(2)へ案内する少なくとも1つの糸ガイド(10a、10b、10c)とを有する柄経糸用部分整経機であって、前記糸ガイド(10a、10b、10c)と前記整経ドラム(2)が相対的に周方向で前記軸線(4)の周りを移動可能、又は軸線方向で前記軸線(4)と平行に移動可能であり、前記糸(9a、9b、9c)が前記糸ガイド(10a、10b、10c)の位置に依存して前記軸線(4)と平行に前記整経ドラム(2)の周面上または前記補助搬送装置(7)上に給糸可能である柄経糸用部分整経機において、
前記ボビン(8a、8b、8b)と前記整経ドラム(2)との間に、糸速度センサ(12a、12b、12c)が配置されていることを特徴とする柄経糸用部分整経機。
【請求項2】
前記糸速度センサ(12a、12b、12c)は、前記糸(9a、9b、9c)が第1速度範囲内で移動するとき第1信号を発生し、前記糸(9a、9b、9c)が第2速度範囲内で移動するとき第2信号を発生し、前記第1速度範囲は前記第2速度範囲とは異なる範囲であることを特徴とする請求項1記載の柄経糸用部分整経機。
【請求項3】
前記第1速度範囲と前記第2速度範囲が所定の間隔を有することを特徴とする請求項2記載の柄経糸用部分整経機。
【請求項4】
前記糸速度センサが学習入力端(17)を有し、前記学習入力端(17)で糸の実速度を前記第1速度範囲または前記第2速度範囲のいずれかに割り当てることができることを特徴とする請求項2又は3記載の柄経糸用部分整経機。
【請求項5】
前記第1速度範囲は0〜60 m/分の速度であり、前記第2速度範囲は200 m/分超の速度であることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1の項に記載の柄経糸用部分整経機。
【請求項6】
前記糸速度センサ(12a、12b、12c)が前記クリール(3)の出口に配置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1の項に記載の柄経糸用部分整経機。
【請求項7】
前記糸速度センサ(12a、12b、12c)が糸ガイドを形成することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1の項に記載の柄経糸用部分整経機。
【請求項8】
複数の前記糸速度センサ(12)がグループ毎にまとめられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1の項に記載の柄経糸用部分整経機。
【請求項9】
前記糸速度センサ(12a、12b、12c)が、バス・ライン(13)を介して前記柄経糸用部分整経機(1)の制御装置(14)と接続されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1の項に記載の柄経糸用部分整経機。
【請求項10】
前記糸速度センサ(12a、12b、12c)が、圧電センサによって形成されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1の項に記載の柄経糸用部分整経機。
【図1】
【図2】
【図2】
【公開番号】特開2013−11046(P2013−11046A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−256474(P2011−256474)
【出願日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【出願人】(591008465)カール マイヤー テクスティルマシーネンファブリーク ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクター ハフツング (45)
【氏名又は名称原語表記】KARL MAYER TEXTILMASCHINENFABRIK GESELLSCHAFT MIT BESCHRANKTER HAFTUNG
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【出願人】(591008465)カール マイヤー テクスティルマシーネンファブリーク ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクター ハフツング (45)
【氏名又は名称原語表記】KARL MAYER TEXTILMASCHINENFABRIK GESELLSCHAFT MIT BESCHRANKTER HAFTUNG
【Fターム(参考)】
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