説明

校正システム、校正制御装置、校正方法、校正処理プログラム、及び、そのプログラムを記憶した記憶媒体

【課題】 校正指示を付加した画像をデータ化して校正側端末に送信する際に、校正指示が付加された画像データに画像の生成に至る生成条件のデータを合成して容易に伝達することにより校正指示を的確に把握させる技術を提供する。
【解決手段】 校正側端末から送信された画像データから所定生成条件に基づいて画像を生成し、該画像に対して校正指示を行わせる校正システムであって、前記画像と前記画像上に付加された校正指示とからなる校正指示画像を、校正指示画像データに変換する変換手段と、前記生成条件を、前記校正指示画像データに対応する校正指示画像に合成して条件付校正指示画像データを得る合成手段と、前記条件付校正指示画像データを前記校正側端末に送信する送信手段と、を備えるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像の校正指示を外部装置に送信する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、DTP(Desk Top Publishing)等の普及により、スキャナから入力した画像をコンピュータのソフトウェア上で画像編集し、ページ面付けする作業が一般化し、フルディジタルでの編集も珍しくなくなってきている。さらに印刷製版工程では、そのページ面付け済みの画像データをフィルムに直接出力するイメージセッタ出力や、印刷版に直接画像記録を行うCTP(Computer to Plate)出力、さらには印刷機のシリンダー上に巻かれた印刷版に直接画像記録を行うCTC(Computer to Cylinder)が行われる。すなわち、近年では、画像入力から印刷版への画像記録に至るまでの多くがディジタル化し、伴って印刷工程で使用される機器のネットワーク化が進展している。
【0003】
印刷工程のうち、画像作成や編集の工程には、画像が印刷発注主所望の画像であるかの校正確認のため、カラーカンプ作成工程やDCP(Digital Color Proof)作成工程が含まれる。画像の絵柄、色調、文章文字等の校正作業である。
【0004】
従来の校正作業は、印刷会社に主に設置される校正側端末でカラーカンプやDCPを作成し、これを印刷発注主に郵送し、さらに印刷発注主によりカラーカンプやDCPに「赤入れ」と呼ばれる校正指示を書き込んだ上、郵送で印刷会社に返送していた。そして、校了迄このサイクルが繰り返されていた。
【0005】
一方、近年では、機器のネットワーク化、インターネットの普及、及びカラーレーザプリンタ等の汎用プリンタの高性能化が目覚しい。特に、カラーレーザプリンタの高画質化、高速化は、カラーカンプ用途やDCP用途の要求を満たし、かつ低価格化により導入し易い状況になってきている。
【0006】
そこで、近年では、印刷会社の校正側端末から印刷発注主側へインターネットを介してカラーカンプやDCPの画像データを送信し、印刷発注主側の画像形成装置にてカラーカンプやDCPを出力し、赤入れ等の校正指示を施してスキャナで読み取り、インターネット経由で印刷会社の校正側端末に返すという、いわゆるリモート校正が試みられるようになってきた(例えば、特許文献1参照。)。
【0007】
このリモート校正は、印刷発注主側に、制御装置を介してインターネットに接続されたカラーレーザプリンタ等の画像形成装置やスキャナを備えた校正システムが設置することで達成されるものである。カラーレーザプリンタとしては、例えば特開平5−48857号公報に開示される電子写真方式のカラーレーザプリンタや、スキャナ・コピア・ファクシミリ機能を併せ持つ複合機等を挙げることができる。
【0008】
リモート校正によると、従来行われていた印刷会社と印刷発注主間におけるカラーカンプやDCPの輸送時間を実質的に排除することができ、迅速な校正作業が可能となる。
【0009】
【特許文献1】特開2003−143394号公報(段落[0003]〜[0004])
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
リモート校正では、印刷発注主側が備える画像形成装置に合わせた出力用画像データの生成処理が行われ、その出力用画像データに基づいて画像形成装置はカラーカンプやDCPの画像を出力する。更に、出力された画像は、印刷発注主により校正指示が書き込まれ、校正指示が書き込まれた画像を所定解像度でデータ化して印刷会社側に送り返す。
【0011】
ここで、出力用画像データの生成は、RIP処理、網点化処理、又は色補正処理等により行われる。各種処理は、画像形成装置の出力特性を考慮するもので、その処理内容は、画像形成装置に応じて異なる。例えば、色補正は、キャリブレーション補正、ドットゲイン補正、ICCプロファイルによる補正、ICCデバイスリンクプロファイルによる補正等があるが、これら色補正のどれを行うかは印刷環境によって異なる。また、例えば、ドットゲイン補正によって網点の大きさを可変するその可変量は、画像形成装置によって異なり、使用されるドットゲイン補正LUT(Look Up Table)が異なる。
【0012】
この印刷発注主側の画像形成装置固有に行われる出力用画像データの生成や、校正指示を付加した画像の所定解像度でのデータ化といった印刷発注主側の処理内容は、印刷会社側において認識することができない。すなわち、印刷会社側に校正指示が書き込まれた画像データが送信されても、その画像データからは、印刷発注主がどのように画像を出力したのかを認識することができず、どのような画像を見て校正指示を行ったのかを把握することができない。また、所定解像度でデータ化された画像データから、データ化される前の出力された画像を把握することができない。
【0013】
つまり、印刷会社側においては、色補正において使用されたLUTや校正指示が付加された画像をデータ化する際の解像度等の生成条件がわからないので、印刷発注主側で確認したその色彩をイメージすることができず、印刷発注主が意図している校正指示の理解が不足し、異なる校正を行ってしまうおそれがある。
【0014】
また、印刷発注主側で出力用の画像データの生成条件等を出力した画像に書き込む場合もその手順が面倒であったり、誤記による情報伝達ミスが生じたりするおそれがある。
【0015】
本発明は、上述した課題を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、校正指示を付加した画像をデータ化して校正側端末に送信する技術に関し、画像データがどのような処理を経て画像として出力されたのか、また出力された画像をどのような処理を経てデータ化したのかの生成条件を校正側端末に容易に伝達させ、校正指示を的確に把握させる技術を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記課題解決のため、請求項1記載の発明は、校正側端末から送信された画像データから所定生成条件に基づいて画像を生成し、該画像に対して校正指示を行わせる校正システムであって、前記画像と前記画像上に付加された校正指示とからなる校正指示画像を、校正指示画像データに変換する変換手段と、前記生成条件を、前記校正指示画像データに対応する校正指示画像に合成して条件付校正指示画像データを得る合成手段と、前記条件付校正指示画像データを前記校正側端末に送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
【0017】
また、請求項2記載の発明は、校正側端末から送信された画像データから所定生成条件に基づいて画像を生成し、該画像に対して校正指示を行わせる校正システムであって、前記画像と前記画像上に付加された校正指示とからなる校正指示画像を、校正指示画像データに変換する変換手段と、前記生成条件を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記生成条件を、前記校正指示画像に対応する校正指示画像に合成して条件付校正指示画像データを得る合成手段と、前記条件付校正指示画像データを前記校正側端末に送信する送信手段と、を備えること、を特徴とする。
【0018】
また、請求項5記載の発明は、校正側端末から送信された画像データから所定生成条件に基づいて出力用画像データを生成し、出力用画像データに基づき画像を出力させ、該画像に対して校正指示を行わせる校正制御装置であって、前記画像と前記画像上に付加された校正指示とからなる校正指示画像に基づく校正指示画像データを取得する校正指示画像データ取得手段と、前記生成条件を、前記校正指示画像データに対応する校正指示画像に合成して条件付校正指示画像データを得る合成手段と、前記条件付校正指示画像データを前記校正側端末に送信する送信手段と、を備えること、を特徴とする。
【0019】
また、請求項6記載の発明は、校正側端末から送信された画像データから所定生成条件に基づいて所定生成条件に基づいて出力用画像データを生成し、出力用画像データに基づき画像を出力させ、該画像に対して校正指示を行わせる校正制御装置であって、前記画像と前記画像上に付加された校正指示とからなる校正指示画像に基づく校正指示画像データを取得する校正指示画像データ取得手段と、前記生成条件を取得する生成条件取得手段と、前記生成条件を、前記校正指示画像データに対応する校正指示画像に合成して条件付校正指示画像データを得る合成手段と、前記条件付校正指示画像データを前記校正側端末に送信する送信手段と、を備えること、を特徴とする。
【0020】
また、請求項9記載の発明は、校正側端末から送信された画像データから所定生成条件に基づいて画像を生成し、該画像に対して校正指示を行わせる校正方法であって、前記画像と前記画像上に付加された校正指示とからなる校正指示画像を、校正指示画像データに変換し、前記生成条件を、前記校正指示画像データに対応する校正指示画像に合成して条件付校正指示画像データを得て、前記条件付校正指示画像データを前記校正側端末に送信すること、を特徴とする。
【0021】
また、請求項10記載の発明は、校正側端末から送信された画像データから所定生成条件に基づいて画像を生成し、該画像に対して校正指示を行わせる校正方法であって、前記画像と前記画像上に付加された校正指示とからなる校正指示画像を、校正指示画像データに変換し、前記生成条件を取得し、前記取得手段により取得された前記生成条件を、前記校正指示画像に対応する校正指示画像に合成して条件付校正指示画像データを得て、前記条件付校正指示画像データを前記校正側端末に送信すること、を特徴とする。
【0022】
また、請求項13記載の発明は、出力用画像データに基づき画像を出力させ、該画像に対して校正指示を行わせる校正制御装置に対して、校正側端末から送信された画像データから所定生成条件に基づいて出力用画像データを生成する処理を実行させる校正処理プログラムであって、前記校正制御装置に対し、前記画像と前記画像上に付加された校正指示とからなる校正指示画像に基づく校正指示画像データを取得する処理を実行させ、前記生成条件を、前記校正指示画像データに対応する校正指示画像に合成して条件付校正指示画像データを得る処理を実行させ、前記条件付校正指示画像データを前記校正側端末に送信する処理を実行させること、を特徴とする。
【0023】
また、請求項14記載の発明は、出力用画像データに基づき画像を出力させ、該画像に対して校正指示を行わせる校正制御装置に対して、校正側端末から送信された画像データから所定生成条件に基づいて出力用画像データを生成する処理を実行させる校正処理プログラムであって、前記校正制御装置に対し、前記画像と前記画像上に付加された校正指示とからなる校正指示画像に基づく校正指示画像データを取得する処理を実行させ、前記生成条件を取得する処理を実行させ、前記生成条件を、前記校正指示画像データに対応する校正指示画像に合成して条件付校正指示画像データを得る処理を実行させ、前記条件付校正指示画像データを前記校正側端末に送信する処理を実行させること、を特徴とする。
【0024】
また、前記生成条件は、使用したドットゲイン補正LUT名、使用したキャリブレーション補正LUT名、使用したICCデバイスプロファイル名、使用したICCデバイスリンクプロファイル名、校正指示日時、前記画像データのファイル名、校正指示者名、光電変換の解像度のうち、少なくとも一つが含まれるようにしてもよい(請求項3,7,11,15記載の発明に相当)。
【0025】
また、前記校正指示画像データは、前記校正指示画像が光電変換されて生成され、前記生成条件には、校正指示日時、前記画像データのファイル名、校正指示者名、光電変換の解像度のうち、少なくとも一つがさらに含まれるようにしてもよい(請求項4,8,12,16記載の発明に相当)。
【0026】
また、請求項17記載の発明は、請求項13乃至16記載の校正処理プログラムを、前記校正制御制御装置によって読み出し可能に記憶したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0027】
この校正システムは、画像データに基づき画像を生成する過程に関する生成条件を、校正指示画像データに対応する校正指示画像に合成して条件付校正指示画像データを生成するようにした。この条件付校正指示画像データを校正側端末に送信することにより、校正システム側でどのような処理を経て画像データから画像を生成したかの生成条件を容易に把握することができ、校正指示を容易に理解することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、本発明に係る校正システム、校正制御装置、校正方法、校正処理プログラム、及び、そのプログラムを記憶した記憶媒体の好適な一実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0029】
まず、本実施形態における校正システムは、図1に示すように、校正制御装置たる制御装置2と、カラーレーザプリンタ3等の画像形成装置を少なくとも含む。さらに、校正システムに印刷会社側の校正側端末1が空間上分離して設置され、LANやインターネット等の公衆回線や専用回線等のネットワークを介して接続されている。
【0030】
この校正システムは、校正側端末1又はCTP用RIP4から、ネットワークを介してカンプ用画像データ又は印刷用画像データが送信される。カンプ用画像データは、ページ面付前の単ページ画像のデータである。印刷用画像データは、面付け作業が行われた画像のデータであり、面付け作業とは、製版フィルムを的に印刷して折り丁にしたときにノンブルが順に並ぶように、写真やイラスト等の画像を複数ページ単位で、印刷機にかける用紙のサイズに合わせて貼り合わせる作業のことである。
【0031】
制御装置2は、これらカンプ用画像データ又は印刷用画像データにRIP処理や網点化処理、また網点化処理に並行して補正処理を行う。これら各処理により、カラーレーザプリンタ3に合わせた出力用画像データを生成し、カラーレーザプリンタ3にカンプ用画像又は印刷用画像を出力させる。
【0032】
印刷発注主等の利用者は、出力された画像により校正確認を行い、問題がある場合、画像に赤入れを行い、校正指示が付加された画像(以下、「校正指示画像」という)を作成する。赤入れは、出力されたカンプ用画像や印刷用画像に赤インクや赤鉛筆等で校正指示を書き込むものである。
【0033】
そして、カラーレーザプリンタ3のスキャナ機能によって、校正指示画像に光電変換を施し、校正指示画像の画像データ(以下、「校正指示画像データ」という)を生成する。図5は、校正指示画像データ5の一例を示す。校正指示画像データ5は、校正指示5aが書き込まれた校正指示画像を変換部32による光電変換でデータ化したものである。
【0034】
校正指示画像データ5に対応する校正指示画像には、制御装置2によって、図6に示すように、カンプ用画像データや印刷用画像データから、出力用画像データの生成と当該出力用画像データに基づく画像の生成を経て、校正指示画像データ5が生成されるまでの各処理に関する生成条件7が付加され、この校正指示画像データ5と生成条件7とにより条件付校正指示画像データ6が生成される。
【0035】
図6は、条件付校正指示画像データ6の一例を示す。図6に示すように、条件付校正指示画像データ6は、校正指示画像データ5に生成条件7を付加したものであり、校正指示画像データ5に対応する校正指示画像に生成条件7が合成された画像データである。この条件付校正指示画像データ6に対応する画像を、表示画面上へ表示、又は記録用紙上へ出力した場合、校正指示画像の上部に生成条件7が付加表示される。
【0036】
この条件付校正指示画像データ6は、校正側端末1に送信され、校正指示5aに基づく校正時に参照され、特に生成条件7から印刷発注主の校正指示5aを的確に理解する。
【0037】
すなわち、校正側端末1は、例えば画像編集が可能なコンピュータで構成され、画像編集や校正等を行う。この校正側端末1には、印刷用画像データにRIP処理を施すCTP用RIP4や、DCP用途で出力するためのDCP作成装置(図示せず)や、CTP(図示せず)が接続される。校正側端末1は、カンプ用途の場合、画像編集後にPostScriptで記述されたカンプ用画像データを制御装置2へ送信する。また、DCP用途の場合、画像編集後にPostScriptで記述された印刷用画像データを、CTP用RIP経由で制御装置2に送信し、又は制御装置2に校正側端末1から直接送信する。
【0038】
カラーレーザプリンタ3は、図2に示すように、電子写真方式の出力部31や、イメージスキャナ等の変換部32を備えるマルチファンクションプリンタであって、互いに異なるサイズの記録用紙を互いに異なる出力方向(縦置きと横置き)に収納する複数の給紙カセット(図示せず)と、この給紙カセットの各々に収納される記録用紙のサイズ及び出力方向を記憶する記憶手段(図示せず)等を備える画像形成装置である。このカラーレーザプリンタ3は、制御装置2から送信された出力制御情報に従って、該当するサイズ及び出力方向の記録用紙を該当する給紙カセットから給紙して、その記録用紙にカンプ用画像データに基づくカンプ用画像や、印刷用画像データに基づく印刷用画像の出力を行う。
【0039】
制御装置2は、例えばコンピュータにより構成されており、カンプ用画像データやDCP用途の印刷用画像データ、又はCTP用RIP4から送信されたDCP用途の印刷用画像データにRIP処理、網点化処理、及び各種LUT等を参照してカラーレーザプリンタ3に合わせた網点画像データの補正処理を施すことで、出力用画像データを生成する。また、制御装置2は、校正指示画像データ5を取得すると、図6に示すように、生成条件7を付加して条件付校正指示画像データ6を生成する。
【0040】
CTP用RIP4は、DCP作成やCTPを行う際にRIP処理を施すものであるが、DCP作成をカラーレーザプリンタ3にて行う場合、印刷用画像データを送信前にRIP処理を施してもよいし、RIP処理を施さず、制御装置2へ送信するようにしてもよい。
【0041】
制御装置2の構成を詳細に説明する。図2に示す制御装置2は、出力部31及び変換部32を少なくとも備えるカラーレーザプリンタ3と接続されている。この制御装置2は、他装置と送受信を行う構成と、画像を出力するための出力用画像データを生成する構成と、校正指示画像データ5から条件付校正指示画像データ6を生成する構成とを備える。
【0042】
他装置と送受信を行う構成は、送受信部21と画像データ保存部22とを備える。画像を出力するための出力用画像データを生成する構成は、RIP処理部23と、網点基準データ記憶部24と補正情報記憶部26及び網点化部25を備える。校正指示画像データ5から条件付校正指示画像データ6を生成する構成は、生成条件合成部27と生成条件取得部28と生成条件記憶部29とを備える。
【0043】
これら各構成は、制御装置2がCPU、ROM、RAM、HDD、I/Fを有し、ROMまたはHDDに記憶された校正処理プログラムを実行し、CPUで演算を行いつつ、I/Fによって適宜他の装置とデータの入出力を行うことによって実現する。また、図示しない表示画面やマウス・キーボード等のマンマシンインターフェースを備え、利用者の操作が可能である。勿論、各構成を専用回路で構成することを妨げるものではない。
【0044】
送受信部21は、例えばI/F含み、他の装置と画像データの送受信を行う。送受信部21が受信する画像データとしては、校正側端末1から送信されるカンプ用画像データ、校正側端末1又はCTP用RIP4から送信される印刷用画像データ、カラーレーザプリンタ3の変換部32により光電変換されてデータ化された校正指示画像データ5がある。すなわち、送受信部21は、校正指示画像データ5を取得する。また、送受信部21が送信する画像データには、カラーレーザプリンタ3の出力部31へ送信する出力用画像データ、校正側端末1へ送信する条件付校正指示画像データ6がある。
【0045】
画像データ保存部22は、例えばRAMを含み、カンプ用画像データや、印刷用画像データや、校正指示画像データ5を保存する。このカンプ用画像データや印刷用画像データは、出力用画像データの生成の際に読み出され、校正指示画像データ5は、条件付校正指示画像データ6を生成する際に読み出される。
【0046】
RIP処理部23は、例えばCPU含む。このRIP処理部23は、カンプ用画像データ、又は印刷用画像データの記述内容を順次読み出し、順次RIP処理を施して、最終的にカンプ用画像データ又は印刷用画像データからラスター画像データを生成する。RIP処理は、PostScript等のページ記述言語で記述されたデータを解釈して、画像データをカラーレーザプリンタ3等の画像形成装置の出力解像度に合わせたラスター画像データ、すなわち点の集まりであるビットマップのデータに変換するものであり、いわゆるラスタライズである。
【0047】
ラスター画像データは、CMYKの4色及び金色や銀色等の特色の色版別に生成され、カラーレーザプリンタ3の出力解像度にあわせた画素で構成されるビットマップデータであり、画素のそれぞれに、階調値データが割り振られる。
【0048】
網点基準データ記憶部24には、例えばHDDを含む。この網点基準データ記憶部22は、色版別の網点基準データを予め記憶している。網点基準データは、ラスター画像データから、多値の網点で形成される網点画像データを生成する際に使用されるものである。実際には、複数の閾値データをマトリックス状に配した閾値マトリックスをカラーレーザプリンタ3の出力強度別に複数備えて構成されるものである。この網点基準データは、網点の形状、網点配列角度、線数、及び網点の濃度に基づいて閾値データが配されている。
【0049】
補正情報記憶部26は、例えば、HDDを含む。補正に関するLUTを記憶している。記憶されるLUTは、キャリブレーション補正LUT、ドットゲイン補正LUT、ICC印刷プロファイル、ICCプリンタプロファイル、ICCデバイスリンクプロファイルが挙げられる。これらLUTは、網点化部25により網点化処理と同時並行して参照され、補正に使用される。
【0050】
キャリブレーション補正LUTは、カラーレーザプリンタ3に応じて色の変動を補正するもので、カラーレーザプリンタ3のレーザ出力特性を考慮して、色変動が滑らかになるように補正する際に参照される。ドットゲイン補正LUTは、印刷されたドットの面積に対する網版のドットの面積比を規定したテーブルであり、網点太り等の網点面積比の変動を補正する際に参照される。
【0051】
ICCデバイスプロファイルは、制御装置2側のCMYK各基本色に対して、一度デバイスに依存しない色空間、例えばCIEL*a*b*に変換して、カラーレーザプリンタ3側のCMYK各基本色に変換し、制御装置2とカラーレーザプリンタ3の色合い合わせを行う際に参照されるテーブルであり、制御装置2側のCMYK各基本色に対するCMYK→CIEL*a*b*に変換するICC印刷プロファイルと、カラーレーザプリンタ3側のCMYK各基本色に対するCIEL*a*b*→CMYKに変換するICCプリンタプロファイルとからなる。
【0052】
ICCデバイスリンクプロファイルは、デバイスに依存しない色空間を介さず、直接制御装置2側のCMYK各基本色からカラーレーザプリンタ3のCMYK各基本色に変換する際に参照されるテーブルである。
【0053】
網点化部25は、例えばCPU含む。この網点化部25は、RIP処理部23が順次施すRIP処理を追って、網点化処理を行い、色版別の多値の網点画像データを生成する。
【0054】
網点化処理は、ラスター画像データから多値の網点で形成される網点画像データを生成する処理である。網点画像データは、カラーレーザプリンタ3の出力解像度に合わせて網点で構成される画像データであり、特にカラーレーザプリンタ3においてレーザの出力強度が所定段数に可変する場合には、多値の網点で構成される。
【0055】
網点化部25は、網点基準データ記憶部24に記憶されている網点基準データを読み出し、これを所定範囲の画素群の各画素の階調値データと対応する閾値データと比較し、この比較結果によって、出力強度に基づく出力データを各画素に割り振る。この結果、各画素には、出力無から所定の出力強度での出力有までのデータが割り振られ、一つの網点が形成され、かつ、その網点自体の濃度が規定される。
【0056】
また、この網点化部25の網点化処理においては、網点基準データの他に補正情報記憶部26のLUTを参照して、網点化と同時に色補正を行う。すなわち、LUT等を参照して網点の形状や出力強度を補正する。
【0057】
上述の各構成は、図示しないクロック生成部に同期しながら順次カンプ画像データや印刷用画像データの記述内容を読み出し、同時並行的に、RIP処理を施してラスター画像データとし、ラスター画像データに網点化処理を施して網点画像データを生成する。終局的には、各処理は、カンプ画像データや印刷用画像データ全範囲に行われる。そして、RIP処理、網点化処理、補正処理の完了した網点画像データが出力用画像データとしてカラーレーザプリンタ3に送信される。
【0058】
生成条件記憶部29は、補正情報記憶部26により記憶されている使用可能なLUTのデータ名をデータベース形式で記憶している。また、カラーレーザプリンタ3の変換部32の光電変換可能な解像度が数値で記憶され、校正指示者の名前が登録することにより記憶され、出力用画像データが生成された基画像データのデータ名を所定期間記憶している。ひとつの色補正処理において、複数の使用可能なLUTが存在すれば、それら全てが記憶されている。この生成条件記憶部29が記憶している情報は、生成条件取得部28に生成条件7として読み取られる。
【0059】
生成条件取得部28は、画像データから画像が生成されるまでに行われた各処理の生成条件、及び当該画像から校正指示画像データの生成までに行われた各処理の生成条件を取得する。具体的には、RIP処理、網点化処理、LUT等を参照することによる各種補正処理、利用者による校正指示画像の作成処理、光電変換処理で行われた各処理の生成条件を取得する。この生成条件取得部28は、生成条件記憶部29が記憶している生成条件7を読み出し、印刷発注主に使用したLUT等を選択させて取得する。また、校正指示画像をデータ化する際の光電変換の解像度、校正指示日時、校正指示者名、校正指示を行ったファイル名(Job名)を選択させて取得する。これら生成条件7の取得の際は、制御装置2が備える表示画面を用いて、図4に示す生成条件取得画面を表示させる。
【0060】
生成条件取得画面には、マウスやキーボードを用いて、各参照テーブル名がそれぞれプルダウン式になって選択可能になっており、また解像度、校正指示日時、及び校正指示者を入力可能になっている。尚、プルダウン式に選択させる以外に、マウスやキーボード等のマンマシンインターフェースにより直接入力するようにしてもよい。また、生成条件取得画面には、決定ボタンが表示され、この決定ボタンが押下されると、選択された参照テーブル名、解像度、校正指示日時、校正指示者の情報を生成条件7として取得する。
【0061】
生成条件合成部27は、生成条件取得部28が取得した生成条件7を校正指示画像データ5に付加して条件付校正指示画像データ6を生成する。この生成条件7の付加は、条件付校正指示画像データ6の表示画面への表示、又は画像として記録用紙上への出力の際に、校正指示画像の上部に取得した生成条件7を文字として認識できるように付加する。すなわち、生成条件7を画像データとして、校正指示画像の上部に合成して条件付校正指示画像データ6を得る。図6に示すように、生成条件合成部27により、取得した生成条件7を校正指示画像の上部に合成し、条件付校正指示画像データ6が生成される。
【0062】
この校正システムは、カンプ用画像データやDCP用途の印刷用画像データにおける校正作業において使用される。以下において、この校正システムがカンプ用画像データにおける校正作業に使用される場合を例にとり、その詳細動作を説明する。
【0063】
まず、校正側端末1により、カンプ用画像データが制御装置2へ送信されると、当該カンプ用画像データを送受信部21が受信し、画像データ保存部22に保存する(S100)。画像データ保存部22されたカンプ用画像データは、RIP処理部23に読み出される。RIP処理部23は、カンプ用画像データにRIP処理を施し、色版別のラスター画像データを生成する(S101)。
【0064】
次に、網点化部25は、網点化処理とこの処理に並行して補正処理を施す(S102)。網点化部25は、網点基準データ記憶部24から網点基準データを読み出して、ラスター画像データ内の所定範囲に存在する画素群と網点基準データとを比較し、色版別の網点画像データを生成する。また、網点化部25は、この網点化と並行して、補正情報記憶部26から所望のLUTを呼び出し、網点に補正を加える。本実施形態においては、キャリブレーション補正とドットゲイン補正と、制御装置2とカラーレーザプリンタ3との間で出力の色合わせを行う補正が行われる。キャリブレーション補正は、ファイル名「round200_calib.lut」のLUTを参照して行われる。ドットゲイン補正は、ファイル名「dotgain_03.lut」のLUTを参照して行われる。色合わせの補正は、ファイル名「Standardcolor_001.icc」を参照して行われる。
【0065】
網点化部25により生成された色版別の網点画像データは、出力制御情報とともに出力用画像データとして送受信部21に渡され、送受信部21がこれら網点画像データ及び出力制御情報をカラーレーザプリンタ3に送信する。出力用画像データを受けたカラーレーザプリンタ3は、カンプ用画像を出力する(S103)。出力されたカンプ用画像を印刷発注主がチェックし、文字校正や絵柄校正、色校正等の作業結果確認が行われる。
【0066】
ここで、校正が必要である場合には、校正指示5aをカンプ用画像に書き込む、いわゆる赤入れを行い、校正指示画像を作成する(S104)。校正指示画像が作成された場合には、まず、印刷発注主によって、カラーレーザプリンタ3の変換部32が備えるプラテン上に校正指示画像が置かれ、校正指示画像が所定解像度で光電変換されて校正指示画像データ5が生成される(S105)。本実施形態においては、校正指示画像データ5は、1200×1200(dpi)で生成される。
【0067】
生成された校正指示画像データ5は、制御装置2の送受信部21で受信され、画像データ保存部22に保存される。次に制御装置2は、生成条件取得部28により、表示画面上に図4に示す生成条件取得画面を表示する(S106)。
【0068】
生成条件取得画面には、生成条件記憶部29から生成条件7を読み出して、各種生成条件7をプルダウン方式で選択させる(S107)。印刷発注主等の利用者は、マウスやキーボード等のマンマシンインターフェースを操作して、プルダウンから出力画像データの生成に使用したLUTや、校正指示日時、校正指示者名、出力画像データの基になったカンプ用画像データのデータ名、校正指示画像データ5生成時の変換部32の解像度を選択する。印刷発注主等の利用者により各生成条件7が選択され、決定ボタンが押下されると、この選択された各生成条件7が生成条件取得部28により取得される。
【0069】
生成条件7が取得されると、取得された生成条件7は、生成条件合成部27に渡される。生成条件合成部27は、画像データ保存部22から校正指示画像データ5を読み出し、校正指示画像データ5に取得した生成条件7を付加する。生成条件7の付加は、校正指示画像データ5に対応する校正指示画像の上部に生成条件7が文字として視認できるように合成する。そして、生成条件合成部27は、この生成条件7が校正指示画像データ5に対応する校正指示画像に合成されたその画像を、条件付校正指示画像データ6として生成する(S108)。
【0070】
生成された条件付校正指示画像データ6は、送受信部21により校正側端末1に送信される。そして、校正側端末1にて、条件付校正指示画像データ6が送信されると、画像編集プログラムや画像ビューワ(viewer)を起動させ、条件付校正指示画像を記録用紙上に出力し、又はモニタ上に表示する。この条件付校正指示画像上の生成条件によって、出力用画像データが作成された生成条件が認識でき、条件付校正指示画像上の校正指示をその意図ともに理解することができる。以上のサイクルを校了まで繰り返す。
【0071】
このように、本実施形態の校正システムは、校正側端末から送信された画像データのRIP処理、網点化処理、複数の補正処理による出力用画像データの生成に関する生成条件7や、出力用画像データに基づく画像の出力を経て、校正指示画像データ5の生成までに至るまでの生成条件7を校正指示画像データ5に対応する画像上に付加し、条件付校正指示画像データ6を生成するようにした。これにより、校正端末側では、条件付校正指示画像データ6によって、校正システム側で行われた出力用画像データの生成処理に関する生成条件7を容易に把握することができる。
【0072】
DCP用途の校正システムは、印刷用画像データが校正側端末1より直接校正制御装置2に送信される場合には、上述のカンプ用画像データにおける工程と同様であり、校正側端末1からCTP用RIPを経由して校正制御装置2に送信される場合には、上述のカンプ用画像データにおける工程からRIP処理を省き、同様の工程がなされる。
【0073】
尚、校正処理プログラムは、制御装置2に読み取り可能な記憶媒体に記憶し、制御装置に読み取らせるようにする、若しくはHDD内にインストールするようにしてもよく、記憶媒体の具体例としては、例えばROM、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ、並びに、集積回路等のメモリ装置、光ディスク、光磁気ディスク(CD−ROM/DVD−RAM/DVD−ROM/MO等)、磁気記憶媒体<磁気ディスク>(ハードディスク/フロッピー(登録商標)ディスク/ZIP等)等を挙げることができる。
【0074】
以上に説明した本実施形態における校正システムは、本発明の好適な一実施形態を例示したものであり、その他の実施形態を除外するものではない。例えば、本実施形態においては、多値の網点化を行うことが可能な画像形成装置として、通常のCMYKインクの他に色材濃度の低いフォトインクを用いたり、インクの吐出量を変化させたりして、1つの画素を多階調にて表現するインクジェットプリンタ等を用いることにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本実施形態に係る校正システムの一実施形態における全体構成を表す構成図である。
【図2】図1に示す校正制御装置の詳細構成を表す機能ブロック図である。
【図3】図1に示す校正システムの動作を示すフローチャートである。
【図4】本実施形態における校正システムの条件作成画面を示す図である。
【図5】本実施形態における校正指示画像データを示す図である。
【図6】本実施形態における条件付校正指示画像データを示す図である。
【符号の説明】
【0076】
1 校正側端末
2 制御装置
21 送受信部
22 画像データ保存部
23 RIP処理部
24 網点基準データ記憶部
25 網点化部
26 補正情報記憶部
27 生成条件合成部
28 生成条件取得部
29 生成条件記憶部
3 カラーレーザプリンタ
31 出力部
32 変換部
4 CTP用RIP
5 校正指示画像データ
5a 校正指示
6 条件付校正指示画像データ
7 生成条件

【特許請求の範囲】
【請求項1】
校正側端末から送信された画像データから所定生成条件に基づいて画像を生成し、該画像に対して校正指示を行わせる校正システムであって、
前記画像と前記画像上に付加された校正指示とからなる校正指示画像を、校正指示画像データに変換する変換手段と、
前記生成条件を、前記校正指示画像データに対応する校正指示画像に合成して条件付校正指示画像データを得る合成手段と、
前記条件付校正指示画像データを前記校正側端末に送信する送信手段と、
を備えること、
を特徴とする校正システム。
【請求項2】
校正側端末から送信された画像データから所定生成条件に基づいて画像を生成し、該画像に対して校正指示を行わせる校正システムであって、
前記画像と前記画像上に付加された校正指示とからなる校正指示画像を、校正指示画像データに変換する変換手段と、
前記生成条件を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記生成条件を、前記校正指示画像に対応する校正指示画像に合成して条件付校正指示画像データを得る合成手段と、
前記条件付校正指示画像データを前記校正側端末に送信する送信手段と、
を備えること、
を特徴とする校正システム。
【請求項3】
前記生成条件には、
使用したドットゲイン補正LUT名、使用したキャリブレーション補正LUT名、使用したICCデバイスプロファイル名、使用したICCデバイスリンクプロファイル名、校正指示日時、前記画像データのファイル名、校正指示者名、光電変換の解像度のうち、少なくとも一つが含まれること、
を特徴とする請求項1又は2記載の校正システム。
【請求項4】
前記変換手段は、光電変換により校正指示画像データを生成し、
前記生成条件には、
校正指示日時、前記画像データのファイル名、校正指示者名、光電変換の解像度のうち、少なくとも一つがさらに含まれること、
を特徴とする請求項3記載の校正システム。
【請求項5】
校正側端末から送信された画像データから所定生成条件に基づいて出力用画像データを生成し、出力用画像データに基づき画像を出力させ、該画像に対して校正指示を行わせる校正制御装置であって、
前記画像と前記画像上に付加された校正指示とからなる校正指示画像に基づく校正指示画像データを取得する校正指示画像データ取得手段と、
前記生成条件を、前記校正指示画像データに対応する校正指示画像に合成して条件付校正指示画像データを得る合成手段と、
前記条件付校正指示画像データを前記校正側端末に送信する送信手段と、
を備えること、
を特徴とする校正制御装置。
【請求項6】
校正側端末から送信された画像データから所定生成条件に基づいて所定生成条件に基づいて出力用画像データを生成し、出力用画像データに基づき画像を出力させ、該画像に対して校正指示を行わせる校正制御装置であって、
前記画像と前記画像上に付加された校正指示とからなる校正指示画像に基づく校正指示画像データを取得する校正指示画像データ取得手段と、
前記生成条件を取得する生成条件取得手段と、
前記生成条件を、前記校正指示画像データに対応する校正指示画像に合成して条件付校正指示画像データを得る合成手段と、
前記条件付校正指示画像データを前記校正側端末に送信する送信手段と、
を備えること、
を特徴とする校正制御装置。
【請求項7】
前記生成条件は、
使用したドットゲイン補正LUT名、使用したキャリブレーション補正LUT名、使用したICCデバイスプロファイル名、使用したICCデバイスリンクプロファイル名、校正指示日時、前記画像データのファイル名、校正指示者名、光電変換の解像度のうち、少なくとも一つが含まれること、
を特徴とする請求項5又は6記載の校正制御装置。
【請求項8】
前記校正指示画像データは、前記校正指示画像が光電変換されて生成され、
前記生成条件には、
校正指示日時、前記画像データのファイル名、校正指示者名、光電変換の解像度のうち、少なくとも一つがさらに含まれること、
を特徴とする請求項7記載の校正制御装置。
【請求項9】
校正側端末から送信された画像データから所定生成条件に基づいて画像を生成し、該画像に対して校正指示を行わせる校正方法であって、
前記画像と前記画像上に付加された校正指示とからなる校正指示画像を、校正指示画像データに変換し、
前記生成条件を、前記校正指示画像データに対応する校正指示画像に合成して条件付校正指示画像データを得て、
前記条件付校正指示画像データを前記校正側端末に送信すること、
を特徴とする校正方法。
【請求項10】
校正側端末から送信された画像データから所定生成条件に基づいて画像を生成し、該画像に対して校正指示を行わせる校正方法であって、
前記画像と前記画像上に付加された校正指示とからなる校正指示画像を、校正指示画像データに変換し、
前記生成条件を取得し、
前記取得手段により取得された前記生成条件を、前記校正指示画像に対応する校正指示画像に合成して条件付校正指示画像データを得て、
前記条件付校正指示画像データを前記校正側端末に送信すること、
を特徴とする校正方法。
【請求項11】
前記生成条件には、
使用したドットゲイン補正LUT名、使用したキャリブレーション補正LUT名、使用したICCデバイスプロファイル名、使用したICCデバイスリンクプロファイル名、校正指示日時、前記画像データのファイル名、校正指示者名、光電変換の解像度のうち、少なくとも一つが含まれること、
を特徴とする請求項9又は10記載の校正方法。
【請求項12】
前記校正指示画像データへの変換は、光電変換により行われ、
前記生成条件には、
校正指示日時、前記画像データのファイル名、校正指示者名、光電変換の解像度のうち、少なくとも一つがさらに含まれること、
を特徴とする請求項11記載の校正方法。
【請求項13】
出力用画像データに基づき画像を出力させ、該画像に対して校正指示を行わせる校正制御装置に対して、校正側端末から送信された画像データから所定生成条件に基づいて出力用画像データを生成する処理を実行させる校正処理プログラムであって、
前記校正制御装置に対し、
前記画像と前記画像上に付加された校正指示とからなる校正指示画像に基づく校正指示画像データを取得する処理を実行させ、
前記生成条件を、前記校正指示画像データに対応する校正指示画像に合成して条件付校正指示画像データを得る処理を実行させ、
前記条件付校正指示画像データを前記校正側端末に送信する処理を実行させること、
を特徴とする校正処理プログラム。
【請求項14】
出力用画像データに基づき画像を出力させ、該画像に対して校正指示を行わせる校正制御装置に対して、校正側端末から送信された画像データから所定生成条件に基づいて出力用画像データを生成する処理を実行させる校正処理プログラムであって、
前記校正制御装置に対し、
前記画像と前記画像上に付加された校正指示とからなる校正指示画像に基づく校正指示画像データを取得する処理を実行させ、
前記生成条件を取得する処理を実行させ、
前記生成条件を、前記校正指示画像データに対応する校正指示画像に合成して条件付校正指示画像データを得る処理を実行させ、
前記条件付校正指示画像データを前記校正側端末に送信する処理を実行させること、
を特徴とする校正処理プログラム。
【請求項15】
前記生成条件は、
使用したドットゲイン補正LUT名、使用したキャリブレーション補正LUT名、使用したICCデバイスプロファイル名、使用したICCデバイスリンクプロファイル名、校正指示日時、前記画像データのファイル名、校正指示者名、光電変換の解像度のうち、少なくとも一つが含まれること、
を特徴とする請求項13又は14記載の校正処理プログラム。
【請求項16】
前記校正指示画像データは、前記校正指示画像が光電変換されて生成され、
前記生成条件には、
校正指示日時、前記画像データのファイル名、校正指示者名、光電変換の解像度のうち、少なくとも一つがさらに含まれること、
を特徴とする請求項15記載の校正処理プログラム。
【請求項17】
請求項13乃至16記載の校正処理プログラムを、前記校正制御制御装置によって読み出し可能に記憶したことを特徴とする記憶媒体。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−54665(P2006−54665A)
【公開日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−234683(P2004−234683)
【出願日】平成16年8月11日(2004.8.11)
【出願人】(303000420)コニカミノルタエムジー株式会社 (2,950)
【Fターム(参考)】