説明

株主情報管理システム

【課題】企業の株式保有状況を検索し、機関投資家とファンドマネージャーおよびセルサイドアナリストに関する情報に基づいて、機関投資家へのマーケティングを可能にする。
【解決手段】株主情報管理システムAは、管理コンピュータ1と、事業会社データベースDB3と、機関投資家DB5と、事業会社持ち株構成DB7と、保有株DB11と、投資家ターゲッティングDB15と、IRイベントDB17と、投資家管理DB21と、を有している。機関投資家DB5は、会社プロフィール、ファンドmgr、ファンド情報を含む補足情報5aを有し、投資家ターゲッティングDB15は、weihgtINDEX、データ加工分析後の投資家評価指標を含む補足情報15aを有し、IRイベントDB17は、イベント会場、イベント情報、エントリー管理を含む補足情報17aを含み、投資家管理DB21は、マイリスト機能を含む補足情報21aを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、株主情報管理システムに関し、特に、機関投資家への戦略的かつ効率的なマーケティングを可能にする株主情報管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
最近、企業を取り巻く経営環境が急激に変化してきている。企業買収や投資マネーは、企業をより市場原理に基づいた経営構造へ導こうとしている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記のような状況下において、経営者にとって「自社の株をどのような投資家が持ち、彼らとどのようなコミュニケーションをとるべきか」が、重要な経営課題になりつつある。このような経営課題を強力にサポートし、解決に導くシステムが待望されている。
【0004】
本発明は、多数の企業の株式保有状況の検索し、機関投資家とファンドマネージャーおよびセルサイドアナリストに関する情報に基づいて、機関投資家への戦略的かつ効率的なマーケティングを可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、以下の手段を含む。
1)機能 01 : 機関投資家の自社株式の保有状況を検索する。
2)機能 02 : 機関投資家のターゲティングリストを作成する。
3)機能 03 : 自社のオリジナル投資家データベース(マイリスト)を作成する。
4)機能 04 : 実質外国人株主の保有状況を確認する<オプション機能>。
5)機能 05 : アニュアルレポート発送リストを作成する。
6)機能 06 : 株主・投資家にメールを配信する。
7)機能 07 : IRイベントカレンダーを活用する。
8)機能 08 : 機関投資家プロフィールを検索する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、多数の企業の株式保有状況の検索し、機関投資家とファンドマネージャーおよびセルサイドアナリストに関する情報に基づいて、機関投資家への戦略的かつ効率的なマーケティングを可能にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下に、本発明の一実施の形態による株主情報管理システムについて図面を参照しながら説明を行う。図1は、本実施の形態による株主情報管理システムの一構成例を示す機能ブロック図である。図1に示すように、本実施の形態による株主情報管理システムAは、システム全体を管理し表示部(ディスプレイ)を有する管理コンピュータ1と、事業会社の情報を格納する事業会社データベース(DB)3と、機関投資家の情報を格納する機関投資家DB5と、事業会社持ち株構成DB7と、保有株DB11と、投資家ターゲッティングDB15と、IRイベントDB17と、投資家管理DB21と、を有している。管理コンピュータ1は、事業会社IR担当者端末23と、機関投資家ファンドmgr端末25と接続可能に構成されている。
【0008】
機関投資家DB5は、会社プロフィール、ファンドmgr、ファンド情報を含む補足情報5aを有し、投資家ターゲッティングDB15は、weihgtINDEX、データ加工分析後の投資家評価指標を含む補足情報15aを有し、IRイベントDB17は、イベント会場、イベント情報、エントリー管理を含む補足情報17aを有し、投資家管理DB21は、マイリスト機能を含む補足情報21aを有する。管理コンピュータ1は、上記の各データベースからの情報をもとに、株主情報を検索し、ユーザーに提供する。
【0009】
以下に、上記システムを利用して各種の情報を得るそれぞれの機能と方法とを、ユーザーインターフェイスを参照しながら説明を行う。
【0010】
図2は、本実施の形態による株主情報管理システムの表示部に表示される初期画面を示す図である。1)株主情報管理システムを契約した企業担当者(以下企業担当者という)または2)ユーザー登録した機関投資家のファンドmgrまたは3)ユーザー登録したセルサイドアナリストのみがログイン可能である。上記3種類の担当者は、契約時(またはユーザー登録時)に発行されるユーザーのID、パスワードを画面左部に入力して、ログインする。
【0011】
尚、この初期画面には、右部に主要な機関投資家の買い越し銘柄(左)および売り越し銘柄(右)のランキングトップ10などその時期のトピックスが表示される。またページ上部には株主情報管理システムの機能紹介のページへの遷移ボタンが表示されており、その先の画面で前述の機能01〜08の各機能を紹介している。以下は、特に断りがない場合は1)企業担当者ユーザーの画面の説明である。
図3はログイン後の初期画面を示す図である。図3の符号Xで示す欄には、左から右へ投資家保有状況、投資家ターゲティング、マイリスト、IRイベントカレンダー、投資家プロフィールのタブが設けられる。図4〜図36まで共通である。
【0012】
(1)機能01は、機関投資家の自社株式の保有状況を検索する機能である。この機能により、例えば自社の株式を保有している機関投資家を調べることができる。図3の状態でマウスを左から一番目の「投資家保有状況」というタグに合わせると、図4の様にその下部に2段目として株主構成、投資信託、投資信託連結、年金信託、外国人保有状況、外国人実質株主のタグが表示される。その状態で2段目、左から一番目の株主構成のボタンをクリックすると自社株式の保有状況を円グラフの構成比で調べることができる。
【0013】
また証券コードを入力し、検索をクリックすると、指定した企業の株主構成が表示される。尚、証券コードがわからない場合は、証券コード確認機能を利用可能である。二段目のタグの左から二番目の投資信託のタグをクリックすると、図5に示すように、当該企業の機関投資家の株式保有状況が、保有株数順に表示される。さらにその各機関投資家の自社株式の組み入れ状況が運用しているファンドごとに調べることができ、またそのファンド特性である「パッシブ」、「アクティブ」という運用タイプ別に確認ができる。また、自社株式を保有する機関投資家別のWeight Indexを調べることができる。尚、Weight Index:個々の運用機関のアクティブファンド全体の運用総額における自社株の時価ウエイト÷東証時価総額に対する自社株の時価総額ウエイト×100で示される。
【0014】
尚、Weight Indexは、各機関投資家の全体ポートフォリオに占める、当該企業保有株のウエイトの強弱を表す。ここで、100=市場平均のウエイトを表す。100以上の数値の場合は、当該銘柄を市場平均より強気に保有していることを表し、逆に100以下であれば、当該銘柄に対して弱気の投資スタンスを取っていることになる。
【0015】
機関投資家名のタグをクリックすると、図6に示すように、その銘柄に関して各機関投資家が組み入れているファンド名、運用するファンドマネージャー名が、保有株数の降順で表示される。マイリストにチェックを入れると、自社オリジナル投資家リストに加えることができる。マイリストに加えるファンドマネージャーを選択し、マイリスト選択からリスト名を指定し、最後に登録をクリックすれば良い。
【0016】
投資信託速報のタグをクリックすると、図7に示すように、当該企業の投資信託速報が、保有株数順に表示される。投資信託速報は、各運用機関が公表する速報データを集計している。こちらの画面でも「投資信託」と同様の情報を調べる事が出来、マイリストへの追加などが行える。
【0017】
また、図8Aに示すように、機関投資家名をクリックすると、各機関投資家がその銘柄を組み入れ運用するファンド名、運用するファンドマネージャー名が、持ち株数の降順で表示される。
【0018】
図8Bに示すように、「年金信託」のボタンを押すと、国内の年金運用での自社株式の保有状況が調べられる。その調べ方及びマイリストへの追加方法は前述「投資信託」と同じ状態・方法となる。
【0019】
図8Cに示すように、「外国人保有状況」のボタンを押すと、公開データに基づく外国人株主の自社株式の保有状況を運用会社、国名、都市名、運用スタイル、自社株式全体に対する構成比(比率)、 株数、金額を表示させることも可能である。さらにその外国人株主名をクリックすることで図8Cに示すように、その外国人株主のその銘柄を組み入れているファンド名、運用するファンドマネージャー名、データ更新日が表示される。また同様にマイリストに追加することが出来る。
また、企業が別途、株主情報管理システムの運用会社と「外国人実質株主判明調査」の契約をした場合はその調査後に「外国人実質株主」ボタンを押す事でその情報を表示させることも可能である。
【0020】
(2)次に、機能02について説明を行う。図9に示すように、機能02は、投資家ターゲッティング、すなわち、アプローチする機関投資家を絞り込む機能であり、機関投資家のターゲティングリストを作成する機能である。図9に示すように、機能02について以下のタグを有している。
【0021】
ウエイト変化:指定期間におけるWeight Indexの各機関投資家の値変化を調べることができる。買い余力:自社株式に対して、現在どの程度の買い余力があるかを、機関投資家別に調べることができる(買い余力は、Weight Indexをもとに算出し、金額と株数で表示される。)。保有株数変化:ある一定期間における機関投資家の保有株数の変化を調べることができる。国内と海外の2通りを有する。同業他社保有状況比較:同業他社と自社の株式保有状況を比較することができる。国内と海外との2通りを有する。資金性格別ファンド情報:「グロース」「バリュー」「GARP」「中小型」などの投資スタイル別のファンド情報を検索することができる。投資信託と年金とが設けられている。
【0022】
まず、ステップ1で投資家ターゲティングのウエイト変化をクリックする。証券コードを入力して調べたい銘柄を特定する。図10に示すように、ウエイト変化の期間を入力すると、該当する企業について、指定した期間のウエイト変化が降順で表示される。ここで、マイリストにチェックを入れると、自社オリジナル投資家リストに加えることができる。マイリストに加えるファンドマネージャーを選択し、マイリスト選択からリスト名を指定し、最後に登録をクリックする。
【0023】
図11は、該当する企業への投資余力(買い余力)による絞込み画面を示す。まず、投資家ターゲティングで買い余力をクリックする。証券コードを入力して調べたい銘柄を特定する。該当する企業に対する投資余力を機関投資家ごとに表示する(投資余力はウェイトインデックスを基に算出する。)。買い余力の金額 、株数をクリックするごとに、降順、昇順で並び変わる。ここで、マイリストにチェックを入れると、自社オリジナル投資家リストに加えることができる。マイリストに加えるファンドマネージャーを選択し、マイリスト選択 からリスト名を指定し、最後に登録をクリックする。但し、買い余力=(100-ウェイトインデックス)×係数であり、係数は当該企業の時価総額により変化する。
【0024】
図12は、保有株数による絞り込みを行う画面である。これにより、保有株数の変化による絞込みを行うことができる。投資家ターゲティングでは、保有株数増減をクリックする。証券コードを入力して調べたい銘柄を特定する。保有株数増減の期間を入力し、該当する企業について、指定した期間の保有株数の増減が降順で表示される。保有株数増減をクリックするごとに、降順、昇順で並び変わる。マイリストにチェックを入れると、自社オリジナル投資家リストに加えることができる。マイリストに加えるファンドマネージャーを選択し、マイリスト選択からリスト名を指定し、最後に登録をクリックする。
【0025】
図13は、同業他社の保有状況との比較による絞込み画面を示す図である。まず、投資家ターゲティングにおいて、他社比較をクリックする。比較したい企業(例えば4社まで)の証券コード(図では、1601と2222が入力されている)を入力して比較したい銘柄を特定する。該当する4社までについて、機関投資家による保有状況の比較表が表示される。マイリストにチェックを入れると、自社オリジナル投資家リストに加えることができる。マイリストに加えるファンドマネージャーを選択し、マイリスト選択 からリスト名を指定し、最後に登録をクリックする。
【0026】
図14は、投資スタイルによる絞込みの画面を示す図である。まず、投資家ターゲティングにおいて、1)資金性格-投資信託、2)資金性格-年金、3)投資家プロフィールのいずれかを選択する。次いで、機関投資家の投資スタイルによるファンドを検索することができる。例えば、「グロース」「バリュー」「GARP」「インカム」「中小型」「インデックス」などの投資スタイルを選択し、ファンド検索を行う。セルサイドアナリストを選択した場合はセクター別にアナリスト名が表示される。マイリストにチェックを入れると、自社オリジナル投資家リストに加えることができる。マイリストに加えるファンドマネージャー、アナリストを選択し、マイリスト選択からリスト名を指定し、最後に登録をクリックする。
【0027】
(3)機能03は、自社のオリジナル投資家データベース(マイリスト)を作成する機能である。決算説明会招待状リスト、工場見学会案内リストなど、IRイベントごとの自社オリジナル投資家データベースを作成・管理することができる。過去に実施したIRイベントの参加者や内容などの履歴を確認することができる。
【0028】
まず、図15に示すように、自社のオリジナル投資家データベース(マイリスト)を作成する。マイリスト→マイリスト一覧をクリックすると、マイリスト内の全てのリスト名が、表示される。次いで、リスト名をクリックすると、リストに登録されているファンドマネージャー、アナリストを確認することができる。マイリスト → ダウンロードをクリックすると、マイリスト内にある国内機関投資家のファンドマネージャー、アナリストの名簿がエクセルにダウンロードできる。
【0029】
図16に示すように、削除をクリックすると、該当するリストが全て削除される。メール配信をクリックするとメール配信設定画面が表示される。詳細については、後述する。
リスト名称をクリックすると、図17に示すようにマイリスト登録内容詳細が表示される。右端の□にチェックを入れることで、送付者リストを編集することができる。右上の編集ボタンをクリックすると、登録内容を編集することができる。
【0030】
図18に示すように、ご案内対象者リストを作成することもできる。マイリスト→新規作成 をクリックすると、マイリスト新規作成画面が表示される。イベント名称および説明文を入力する。例えば、
1.2005年5月決算説明会
ご案内メール配信用リスト
2.2005年アニュアルレポート発送用リスト
3.2005年3月施設見学会リスト
などの表示がされる。
【0031】
(4)機能04は、アニュアルレポート発送リストを作成する機能である。アニュアルレポート発送用の投資家データベースを作成することができる。郵送用の宛名ラベルでプリントアウトすることができる。
【0032】
機能04は、実質外国人株主の保有状況を確認するオプション機能である。図19は、実質外国人株主判明調査の様子を示す画面である。企業の海外株主名簿では、グローバル・カストディアンの名義株主しか表記されないため、実際に投資決定を行った運用機関およびそのスポンサーは判明できない。議決権行使促進のため、また効果的な海外ロードショーを行うためには、実質株主を特定することが必要である。また、投資決定責任者であるファンドマネージャーの投資スタイル、回転率、地域別分散度合いを把握することが、外国人投資家向けIR活動のパフォーマンスを高めることに繋がる。顧客会社の決算期末の海外株主名簿および委任状をもとに調査した外国人実質株主のリストが、IRナビゲーションシステムに掲載される。
外国人実質株主データは前述の「外国人保有状況」と同一の項目が表示される。
【0033】
(5)機能05は、株主・投資家にメールを配信する機能である。この機能によれば、決算説明会等の案内状を作成し、eメールで配信することができる。また、当システム上で、案内状に対する投資家からのレスポンス(出席・欠席)の確認・集計ができる。
【0034】
図20に示すように、アニュアルレポート発送リストを作成する。まず、マイリスト一覧から、アニュアルレポート発送用リストをクリックすると、現在リストに登録されている投資家が、運用会社順に表示される。
【0035】
図21に示すように、アニュアルレポート送付対象者リストを編集することもできる。リスト名をクリックすると、現在リストに登録されている投資家が表示される。
□にチェックを入れることで、送付者リストを編集することができる。発送対象者が確定した段階で、ダウンロードをクリックするとリストが表計算ソフト上にダウンロードさせることもできる。表計算ソフトのデータを郵送用ラベルに変換し、プリンターから印刷することができる。
【0036】
(6)機能 06は、IRイベントカレンダーを活用する機能である。自社のIRイベントをカレンダー上で管理できる。また、上場企業の1年間のIRイベント開催状況を調べることができる。
【0037】
図22に示すように、マイリスト→メール配信をクリックすると、メール配信リストの一覧が表示される。電子メールの送信状況を知ることができる。図23に示すように、決算説明会案内状メールリストを編集することもできる。マイリスト一覧に戻って該当するリスト名をクリックすると対象者が表示される。□にチェックを入れることで、送付者リストを編集することができる。
【0038】
図24は、決算説明会の案内メールを編集する処理の表示内容を示す図である。メール配信設定一覧画面で該当するリスト名をクリックすると、メール配信設定画面が表示される。送信開始日時、送信確認メールアドレスを入力する。宛先リスト選択から発送用リスト名を選択し差出人欄に名前、E-mailアドレス、件名、本文欄に必要事項を入力する。
【0039】
(7)機能07は、IRイベントカレンダーを活用する機能である。図25に示すように、IRイベントカレンダーにおいては、カレンダーをクリックすると、1年間のIRイベント開催状況が確認できる。
【0040】
図26に示すように、イベントから開催状況を確認したいイベント名をメニュー表示から選択し、セクターから確認したい業界カテゴリーを選んで、表示をクリックする。図27に示すように、確認したい月を選択し、表示をクリックすると、該当する月のIRイベント開催状況が確認できる。図28に示すように、さらに該当する日時を選択し、表示をクリックすると、その日にIRイベントを開催する企業名が、開催会場ごとに表示させることができる。
【0041】
図29に示すように、企業名 をクリックすると、当該企業が開催するIRイベントの詳細情報を確認することができる。一方、図30に示すように、ファンドmgr、セルサイドアナリスト側からの画面では、出席する、欠席する、をクリックすることで、企業側に出欠の意思表示をすることができる。
【0042】
図31に示すように、出欠確認をクリックすると、該当するIRイベントへの投資家・アナリストの出欠状況が確認できる。出席希望者リストが運用会社名ごとにアイウエオ順で表示される。ダウンロードをクリックすると、出席希望者リストがエクセルにダウンロードできる。
【0043】
(8)機能08は、機関投資家プロフィールを検索する機能である。機関投資家の投資哲学や意思決定プロセス、運用資産などのプロフィールを調べることができる。
【0044】
投資家プロフィールをクリックすると、図32に示すように、登録されている機関投資家名等が表示される。ここで、調べたい機関投資家名を選択しクリックすると、図33に示すように、該当する投資家の運用資産状況、運用ポリシーなどのプロフィールが表示される。図示はしないが同じく海外の機関投資家プロフィールについても表示できる。
【0045】
図34は、バイサイドリスト(国内)の表示画面である。図35は、セルサイドランキング(アナリストランキング)であり、図36は、セルサイドリストである。バイサイドリスト、セルサイドリストは図示しないが海外版も同様に表示させることができる。
【0046】
以上に説明したように、本実施の形態による株主情報管理システムによれば、多数の企業の株式保有状況の検索し、機関投資家とファンドマネージャーおよびセルサイドアナリストに関する情報に基づいて、機関投資家への戦略的かつ効率的なマーケティングを可能にすることができるという利点がある。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明は、株主情報管理システムとして利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の一実施の形態による株主情報管理システムの一構成例を示す機能ブロック図である。
【図2】本実施の形態による株主情報管理システムのメイン画面を示す図である。
【図3】契約書に記載されているユーザー会社のID、パスワードを入力して、ログインする画面である。
【図4】証券コードを入力し、検索をクリックすると指定した企業の株主構成が表示される様子を示す図である。
【図5】投資信託のタグをクリックすると、当該企業の機関投資家の株式保有状況が、保有株数順に表示される様子を示す図である。
【図6】機関投資家名のタグをクリックすると、各機関投資家のその銘柄に関して組み入れているファンド名、運用するファンドマネージャー名、保有株数の降順で表示される様子を示す図である。
【図7】投資信託速報のタグをクリックすると、当該企業の投資信託速報が、保有株数順に表示される様子を示す図である。
【図8A】機関投資家名をクリックすると、各機関投資家がその銘柄を組み入れ運用するファンド名、運用するファンドマネージャー名が、持ち株数の降順で表示される様子を示す図である。
【図8B】年金信託において、国内の年金運用での該当銘柄を組み入れた年金運用の状況が画面に示される様子を示す図である。
【図8C】外国人保有状況を表示させる様子を示す図である。
【図8D】外国人株主のその銘柄を組み入れているファンド情報を表示させる様子を示す図である。
【図9】投資家ターゲッティング、すなわち、アプローチする機関投資家を絞り込む機能であり、機関投資家のターゲティングリストを作成する機能を示す図である。
【図10】特定期間を指示しその期間のウエイト変化が降順で表示される様子を示す図である。
【図11】該当する企業への投資余力(買い余力)による絞込み画面を示す図である。
【図12】保有株数による絞り込みを行う画面である。保有株数の変化による絞込みを行う様子を示す図である。
【図13】同業他社の保有状況との比較による絞込み画面を示す図である。
【図14】投資スタイルによる絞込みの画面を示す図である。
【図15】自社のオリジナル投資家データベース(マイリスト)を作成する様子を示す図である。
【図16】削除をクリックすると該当するリストが全て削除され、メール配信をクリックするとメール配信設定画面が表示される様子を示す図である。
【図17】マイリストの編集で、リスト名称をクリックしマイリスト登録内容詳細が表示された様子を示す図である。
【図18】マイリスト新規作成画面が表示される様子を示す図である。
【図19】実質外国人株主判明調査が表示される様子を示す画面である。
【図20】アニュアルレポート発送リストを作成する画面が表示される様子を示す図である。
【図21】アニュアルレポート送付対象者リストを編集する様子を示す図である。
【図22】マイリスト → メール配信 をクリックすると、メール配信リストの一覧が表示される様子を示す図である。
【図23】決算説明会案内状メールリストを編集する様子を示す図である。
【図24】決算説明会の案内状の内容を編集する様子を示す図である。
【図25】IRイベントカレンダーにおいて、カレンダーをクリックし、1年間のIRイベント開催状況を表示する様子を示す図である。
【図26】イベントから開催状況を確認したいイベント名を選択し、セクターから確認したい業界カテゴリーを選んで、表示をクリックする様子を示す図である。
【図27】確認したい月を選択し、表示をクリックし、該当する月のIRイベント開催状況を確認できる画面を表示した様子を示した図である。
【図28】該当する日時を選択し、表示をクリックすると、その日にIRイベントを開催する企業名が、開催会場ごとに表示される様子を示す図である。
【図29】企業名 をクリックし、当該企業が開催するIRイベントの詳細情報を確認でき出欠確認ができる画面を示す図である。
【図30】ファンドマネージャー、アナリスト側からの画面では、出席する、 欠席する をクリックすることで、企業側に出欠の意思表示をすることが出来る画面が表示された様子を示す図である。
【図31】出欠確認をクリックすると、該当するIRイベントへの投資家・アナリストの出欠状況が確認できる様子を示す図である。
【図32】機関投資家のプロフィールを表示させるための選択画面が表示される様子を示す図である。
【図33】機関投資家の投資哲学や意思決定プロセスといったプロフィールが表示される様子を示す図である。
【図34】バイサイドリストの表示画面である。
【図35】セルサイドランキングを示す図である。
【図36】セルサイドリストを示す図である。
【符号の説明】
【0049】
1…管理コンピュータ、3…事業会社データベース(DB)、5…機関投資家DB、7…事業会社持ち株構成DB、11…保有株DB、15…投資家ターゲッティングDB、17…IRイベントDB、21…投資家管理DB、23…事業会社IR担当者端末、25…機関投資家ファンドmgr端末。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
事業会社IR担当者端末と、機関投資家ファンドmgr端末と、に接続可能な株主情報管理システムであって、
全体を管理する管理コンピュータと、当該管理コンピュータと関連付けされているデータベース群であって、事業会社の情報を格納する事業会社データベース(DB)と、機関投資家の情報を格納する機関投資家DBと、事業会社持ち株構成DBと、保有株DBと、投資家ターゲッティングDBと、IRイベントDBと、投資家管理DBと、を含むデータベース群と、
を有する株主情報管理システム。
【請求項2】
機関投資家の自社株式の保有状況を検索する第1の機能と、
機関投資家のターゲティングリストを作成する第2の機能と、
自社のオリジナル投資家データベース(マイリスト)を作成する第3の機能と、
実質外国人株主の保有状況を確認する第4の機能と、
アニュアルレポート発送リストを作成する第5の機能と、
株主・投資家に電子メールを配信する第6の機能と、
自社のIRイベントをカレンダー上で管理し、IRイベントの開催状況を調べる第7の機能と、
機関投資家プロフィールを検索する第8の機能と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の株主情報管理システム。
【請求項3】
機関投資家の自社株式の保有状況を検索する機能であって、対象会社の株式を保有している機関投資家を調べ、各機関投資家の「パッシブ」、「アクティブ」運用タイプ別に保有状況を確認し、企業の機関投資家別の株式保有状況を調べ、各ファンド別の自社株式組み入れ状況を調べ、自社株式を保有する機関投資家別のWeight Indexを調べる機能を有することを特徴とする請求項1に記載の株主情報管理システム。
【請求項4】
アプローチする機関投資家を絞り込み、機関投資家のターゲティングリストを作成する機能を有することを特徴とする請求項1に記載の株主情報管理システム。
【請求項5】
オリジナル投資家データベース(マイリスト)を作成する機能であって、決算説明会招待状リスト、工場見学会案内リストを含む、IRイベントごとの自社オリジナル投資家データベースを作成・管理する機能と、過去に実施したIRイベントの参加者や内容などの履歴を確認する機能と、を有することを特徴とする請求項1に記載の株主情報管理システム。
【請求項6】
アニュアルレポート発送リストを作成する機能であって、アニュアルレポート発送用の投資家データベースを作成し、郵送用の宛名ラベルでプリントアウトする機能を有することを特徴とする請求項1に記載の株主情報管理システム。
【請求項7】
株主・投資家にメールを配信する機能であって、決算説明会等の案内状を作成し、eメールで配信し、案内状に対する投資家からのレスポンス(出席・欠席)の確認・集計する機能を有することを特徴とする請求項1に記載の株主情報管理システム。
【請求項8】
IRイベントカレンダーを活用する機能であって、会社のIRイベントをカレンダー上で管理し、企業の1年間のIRイベント開催状況を調べる機能を有することを特徴とする請求項1に記載の株主情報管理システム。
【請求項9】
機関投資家プロフィールを検索する機能であって、機関投資家の投資哲学や意思決定プロセス、運用資産などのプロフィールを調べ、投資家プロフィールを選択すると、登録されている機関投資家名が表示され、調べたい機関投資家名を選択しクリックすると、該当する投資家の運用資産状況、運用ポリシーなどのプロフィールが表示される機能を有することを特徴とする請求項1に記載の株主情報管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図8D】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【公開番号】特開2007−206742(P2007−206742A)
【公開日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−21298(P2006−21298)
【出願日】平成18年1月30日(2006.1.30)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 発行者:インベスター・ネットワークス株式会社 刊行物名:株主情報管理システム「IR−navi」の顧客向けパンフレット 刊行物印刷・納品年月日:2005年10月20日 刊行物配布年月日:2005年10月21日
【出願人】(505338121)インベスター・ネットワークス株式会社 (3)