説明

栽培用補助具

【課題】取り扱いが便利で、畑等の土壌に野菜や花などの種子や苗を定植を容易かつ正確に行うことを可能とする栽培用補助具を提供する。
【解決手段】用具本体部1の一方の面により播種を行い、他方の面で苗や種芋の定植におけるマーキングを行うことを可能とするように、位置表示された複数の作業穴2a〜2i,3a〜3iを適宜の間隔で並設するとともに、各作業穴2a〜2i,3a〜3iの位置関係を表す位置表示を記し、かつ前記用具本体部1の表裏両面の一方側に前記各作業穴2a〜2iと略同心状をなして段付状に突出する種子置き穴形成部5a〜5iを設けた栽培用補助具である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、露地に対して種播作業や定植作業やマーキング作業を行い、またマルチ(保護シート)に対して穴空けマーキング作業を行う際に好適に使用される栽培用補助具に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、農業や家庭菜園に使用される畑等の土壌に対して、野菜、根菜類、穀類、或いは花などの播種(種まき)や苗又は種芋類の定植を行うにあっては、生育に必要な間隔を確保しながら略一定の間隔で、播種作業又は定植作業、或いは播種又は定植のマーキング作業が行われる。このような播種作業又は定植作業、或いは播種又は定植のマーキング作業を行う場合の間隔は、種子や苗の種別によって根や葉の生育大きさが相違していることから、それに合わせて作物種別ごとに異なる間隔になされる。そのようにしなければ、その後の良好な生育を行わせることができないからである。一方、播種又は定植の間隔を必要以上に大きく採ってしまうと栽培効率が低下することとから、作物種別ごとに播種及び定植の間隔が予め決められている。
【0003】
このとき、上述したように作物種別ごとに予め決められている播種及び定植の間隔を一々計測しつつ作業を行うには多大の労力を要することとなることから、従来における播種作業や定植作業などを行う場合には、例えば種子や苗の種別ごとに播種又は定植の間隔に相当する長さに形成された棒状部材を複数本用意しておき、それらの棒状部材を土壌の上に置いたときの両端位置を基準として播種又は定植の間隔を決めている。
【0004】
しかしながら、そのような棒状部材を用いて植え付けの基準とする場合には、上述したように播種又は定植の間隔が作物種別によって異なっていることから、作物種別に対応した複数種類の棒状部材を多数準備しておかねばならず、持ち運び等が不便であるとともに、使い分けが不便であり、かつ間違ったものを使用してしまうおそれもある。
【0005】
特に、苗の定植又は播種を行う場合には、例えばビニール製のマルチと呼ばれる保護シートを土壌の表面に敷くことが行われることから、以下のような問題がある。すなわち、シート状をなすマルチは、土壌の乾燥を防止したり、冬の冷気から保温したり、雑草の発生を防止するために行われるのであるが、そのようなマルチ(保護シート)に対しては、定植用の穴を種別ごとに異なる位置に穴を明けなければならないことから、そのようなマルチの穴明け作業時においても、上述したような問題が同様に生じている。
【0006】
【特許文献1】特開平06−319316号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
以上の問題点に鑑みて本発明は、取り扱いが便利で定植を正確に行うことができるようにした栽培用補助具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため本発明は、細長板状部材からなる用具本体部に、播種又は定植に対応する間隔で、貫通穴からなう中央作業穴と、切り欠き穴からなる端部作業穴とを備えた複数の作業穴が並設されたものであって、前記用具本体部には、適宜の基準位置に対する前記各作業穴の位置関係を表す位置表示が記されているとともに、前記用具本体部の表裏両面の一方側には、前記各作業穴と略同心状をなして段付状に突出する種子置き穴形成部が設けられている。
【0009】
このような構成を有する本発明によれば、播種作業又は定植作業、或いはマーキング作業を行いたい土壌の上に用具本体部を置き、その用具本体部に付設された位置表示を見ながら、最適な位置にある作業穴に種子を投入して播種を行ったり、或いは苗又は種芋の定植を行うためのマーキングを、適宜の作業穴を使用して付与することにより、播種作業又は定植作業、或いは播種又は定植マーキング作業が容易かつ正確に行われるようになっている。
【0010】
このうち、特に播種を行う際には、土壌を略均平にならした後に、種子置き穴形成部を土壌に押し付けるようにして、すなわち播種面が上になるように用具本体部を置くことによって土壌を鎮圧すれば、種子をセットするための穴状の窪みが土壌に形成されることとなり、播種作業が良好に行われる。
【0011】
一方、苗や種芋類の定植を行う場合を行うにあたっては、土壌自体、又はその土壌の上にマルチ(保護シート)を敷き、その上から用具本体部を播種のときとは反転した状態、すなわちマルチマーカー苗定植面が上になるようにして置く。そして、必要な中央作業穴に適宜の棒状部材を突き刺してマルチにマーキングが良好に行われるとともに、端部作業穴により苗又は種子の定植又は播種が良好に行われる。
【0012】
また本発明では、前記用具本体部の表裏両面の他方側には、前記各作業穴と略同心状をなして略すり鉢状に窪む播種案内部が設けられた構成とすることが可能である。
【0013】
このような構成を有する本発明によれば、播種を行う際に、作業穴の周囲で各種種子を案内する作用が得られるため、種子の投入が容易に行われる。
【0014】
また本発明では、前記適宜の基準位置が、前記各作業穴の並設方向における最外端に位置する作業穴の中心位置に設定され、前記位置表示は、前記基準位置となる作業穴の中心位置から他の作業穴の中心位置までの距離を表す数字により構成されていることが望ましい。
【0015】
このような構成を有する本発明によれば、使用する種子又は苗の定植に必要な作業穴が目視によって直感かつ正確に把握される。
【0016】
また本発明では、前記位置表示を構成している数字は、前記用具本体部の表面に対して溝状に刻設された構成とすることが望ましい。
【0017】
このような構成を有する本発明によれば、位置表示を構成している数字の内部に土が入り込むことによって、当該位置表示である数字が明瞭に目視されることとなり、用具本体部の表面が土で汚れた場合であっても、その表面を一拭きすることによって位置表示を良好に確認することが可能となる。
【発明の効果】
【0018】
以上のように本発明は、用具本体部の一方の面で播種を行い、他方の面でマルチへのマーキング及び苗や種芋類の定植を行うことを可能とするように、位置表示された複数の貫通穴又は切り欠き穴からなる作業穴を備えた、取り扱いが便利な栽培用補助具に関するものであり、そのような本発明にかかる栽培用補助具を用いることによって、畑等の土壌に野菜や花などの播種や、マルチへのマーキング及び苗又は種芋類の定植を容易かつ正確に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明にかかる実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図4に示されているように、細長矩形状の板状部材からなる用具本体部1は、図1に示された表面側に対して「播種面」との表示文字1aが刻設されているとともに、図4に示された裏面側に対して「マルチ穴マーカー苗定植面」との表示文字1bが刻設されている。
【0020】
まず、その用具本体部1を表面側の「播種面」から見た場合を説明すると、播種又はマーキングに用いる9個の中央作業穴2a,2b,・・・,2i、及び同じく9個の端部作業穴3a,3b,・・・,3iが、前記用具本体部1の長手方向に沿って略直線状に所定の間隔で設けられている。そのうちの一方の中央作業穴2a〜2iは、前記用具本体部1の幅方向(図2の左右方向)の中央部分を厚さ方向に貫通するように設けられており、直径約1.5cmの大きさに形成されている。また、他方の端部作業穴3a〜3iは、前記用具本体部1の図1手前側における端縁部分に、同じく直径約1.5cmの平面略半円状をなすように切り欠き形成されている。
【0021】
ここで、上述した中央作業穴2a〜2iのうち、配列方向の両端に位置する一対の中央作業穴2a,2iは、平面略半円状に切り欠かれた形状を有している。そして、それら両中央作業穴2a,2iのうち、図1の左端側に配置された中央作業穴2aは、その中心位置が、他の中央作業穴2b〜2iを形成するにあたっての基準位置に設定されている。すなわち、その基準位置となる中央作業穴2aの中心位置に対して、他の中央作業穴2b〜2iの中心位置は、予め定められた距離に位置するように配置されている。
【0022】
また、他方の端部作業穴3a〜3iも、同様に図1の左端側に配置された端部作業穴3aの中心位置が、他の端部作業穴3b〜3iを形成するにあたっての基準位置に設定されている。すなわち、その基準位置となる端部作業穴3aの中心位置に対して、他の端部作業穴3b〜3iの中心位置は、予め定められた距離に位置するように配置されている。
【0023】
さらに、前記各中央作業穴2a〜2i及び端部作業穴3a〜3iのそれぞれには、上述した基準位置となる中央作業穴2a及び端部作業穴3aの中心位置に対する位置関係を表す数字、具体的には、基準位置となる中央作業穴2a及び端部作業穴3aの中心位置と、他の中央作業穴2b〜2i及び端部作業穴3b〜3iの中心位置との間の距離を表した位置表示が、前記用具本体部1の表面に記されている。本実施形態における位置表示は、前記基準位置となる中央作業穴2a及び端部作業穴3aからの距離をcm単位で表した数字15,30,35,45,60,70,75,90からなり、それら位置表示としての数字が、上述した他の中央作業穴2b〜2i及び端部作業穴3b〜3iの直上位置にそれぞれ付設されている。このように中央作業穴2b〜2i及び端部作業穴3b〜3iの位置表示を数字により構成しておけば、定植に必要な中央作業穴2a〜2i又は端部作業穴3a〜3iが目視によって直感かつ正確に把握される。なお、基準位置にある中央作業穴2a及び端部作業穴3aの中心位置には「0」の表示を刻設するようにしても良い。
【0024】
さらに、上述した位置表示として記された数字15,30,35,45,60,70,75,90は、前記用具本体部1の表面に対して溝状をなすように刻設(刻印)されており、その溝内に土が入り込むことによって、位置表示としての数字が明瞭に表示されるようになっている。このような構成としておけば、位置表示としての前記各数字の内部に土が入り込むことにより、その位置表示としての各数字が明瞭に目視されることとなり、用具本体部1の表面が土で汚れても表面を一拭きすることによって位置表示を良好に確認することが可能となる。
【0025】
さらにまた、上述した各中央作業穴2a〜2iが前記用具本体部1の表面側(図2の上端側)に開口している部分の周囲には、略すり鉢状に窪む播種案内部4a〜4iが設けられている。それらの播種案内部4a〜4iは、前記各中央作業穴2a〜2iの開口と略同心状をなして形成されており、その中央作業穴2a〜2iの内部に直接的に種子を投入しなくても、中央作業穴2a〜2iの開口周辺に向かって種子を落下させるだけで播種案内部4a〜4iに沿って各種種子が移動することとなり、その結果、中央作業穴2a〜2i内に各種種子が容易に投入されるようになっている。
【0026】
また、前記用具本体部1の反対側である裏面側(図示底面側)のマルチ穴マーカー苗定植面から見た場合には、略山形状に突出する種子置き穴形成部5a〜5iが設けられている。それらの種子置き穴形成部5a〜5iは、上述した各中央作業穴2a〜2iが前記用具本体部1の裏面側(播種面側)に開口している部分に略同心状をなすように形成されている。それらの各種子置き穴形成部5a〜5iは、横断面略台形状をなしており、約2cmの高さで略山形状に突出するように形成されている。この種子置き穴形成部5a〜5iは、土壌に適宜の大きさの種置き用の窪みを成形するものであるが、土壌の状況に合わせた鎮圧が行われる。なお、上述した各中央作業穴2a〜2iは、これらの各種子置き穴形成部5a〜5iを貫通するように形成されている。
【0027】
このような構成を有する本実施形態によれば、まず播種を行いたい場合には、播種を行いたい土壌(図2の符号E参照)を略均平にならした後に、図1に示されているように用具本体部1の表側面の「播種面」を上にして置く。そのように用具本体部1を置いた時点で、土壌Eには種子置き穴形成部5a〜5iに対応した凹状の播種穴が形成される。次いで、用具本体部1の各中央作業穴2a〜2iに付設された位置表示としての数字15cm〜90cmを見ながら、必要な中央作業穴2a〜2iのいずれかに対して種子を挿入する。
【0028】
例えば、大根種子の播種を行う場合には、30cm間隔となっている中央作業穴2a〜2i又は端部作業穴3a〜3iのいずれかに対して種子を投入し、キャベツ種子の播種を行う場合には、35cm間隔となっている中央作業穴2a〜2i又は端部作業穴3a〜3iのいずれかに対して種子を投入する。さらに、白菜やブロッコリー種子の播種を行う場合には、45cm間隔となっている中央作業穴2a〜2i又は端部作業穴3a〜3iのいずれかの作業穴に対して種子を投入する。
【0029】
このようにして各中央作業穴2a〜2i又は端部作業穴3a〜3iの内部に投入された種子は、当該中央作業穴2a〜2i又は端部作業穴3a〜3iの内部を落下していき、上述したように種子置き穴形成部5a〜5iにより土壌Eに形成された凹状の播種穴の底面上に載置され、これによって定植作業が容易かつ正確に行われる。その後、用具本体部1を持ち上げてから、種子の上に土を被せることによって播種作業が完了する。
【0030】
また、里芋類や苗の定植を行う際には、上述した中央作業穴2a〜2i内に投入できない大きさであり、また播種穴を作成する必要がないので、上述した用具本体部1の上下を反転して裏面側のマルチ穴マーカー苗定植面を上にした状態で置き、その用具本体部1の端部に切り欠き形状になされた端部作業穴3a〜3i、又は中央作業穴2a〜2iを用いて、定植のためのマーキングを施すこととする。例えば、里芋などのような種芋類を定植する場合には、60cm間隔となるように、端部作業穴3a〜3iの各位置に手作業等によりマーキングを形成し、或いは棒状部材(図3中の符号6を参照)を中央作業穴2a〜2iに差し込んでマーキングを形成する。そして、その後に、マルチ穴空け器具によりマルチに穴を空けて種芋類を置くようにする。また、八頭の場合にも、同様に端部作業穴3a〜3i又は中央作業穴2a〜2iを用いて、例えば75cm間隔となるようにマーキングを形成した後に、マルチ穴空け器具によりマルチに穴を空け、そこに八頭を置く。
【0031】
さらに、苗の定植マーキング作業を行うにあたっても、マルチ穴マーカー苗定植面を上にした状態で用具本体部1を土壌の上に置き、キャベツ苗の場合には35cm間隔となっている端部作業穴3a〜3i又は中央作業穴2a〜2iのいずれかを用いて定植用のマーキングを行い、白菜苗の場合には45cm間隔となっている端部作業穴3a〜3i又は中央作業穴2a〜2iのいずれかを用いて定植用マーキングを行う。さらに枝豆苗又は種子の場合には15cm間隔となっている端部作業穴3a〜3i又は中央作業穴2a〜2iのいずれかを用いて定植用マーキングを行い、トウモロコシ苗又は種子の場合には35cm間隔となっている端部作業穴3a〜3i又は中央作業穴2a〜2iのいずれかを用いて定植用マーキングを行う。
【0032】
上述したように苗の定植を行う場合には、上述した端部作業穴3a〜3i又は中央作業穴2a〜2iのいずれかを用いて手作業又は棒状部材等により適宜の間隔でマーキングを形成し、そこに苗の定植用穴を形成すれば良いのであるが、マルチ栽培、すなわち土壌Eの乾燥防止、保温、又は雑草の発生防止のために、土壌Eの表面に、例えば図3に示されているようなビニール製の保護シートからなるマルチMが敷かれることがある。このようなマルチMが敷かれている場合には、当該マルチMの上に、上述した用具本体部1のマルチ穴マーカー苗定植面を上にした状態で置く。次いで、その用具本体部1の各中央作業穴2a〜2iのうちの必要なものに対して、箸やその他の棒状部材6を差し込み、棒状部材6の先端部分(下端部分)を上述したマルチMに突き刺して穴空けを行ってマーキングする。
【0033】
このような穴空けによるマルチへのマーキング作業も、前述した土壌に対する播種や定植のマーキング作業の場合と同様に、定植の種別に適合した間隔で行われる。そして、その開けられたマーキング穴を利用して、例えばマルチ穴空け機具で苗定植穴が形成されることによりマルチ穴空け作業が完了し、そこに苗の定植及び播種が行われる。
【0034】
このように本実施形態によれば、播種作業又は定植作業、或いは播種又は定植マーキング作業を行いたい土壌の上に用具本体部1を置き、その用具本体部1に付設された位置表示を見ながら、最適な位置にある中央作業穴2a〜2iのいずれかを用いて種子を投入して播種を行ったり、或いは苗又は種芋の定植を行うためのマーキングを、適宜の中央作業穴2a〜2i又は端部作業穴3a〜3iのいずれかを使用して付与することによって、播種作業又は定植作業、或いは播種又は定植マーキング作業が容易かつ正確に行われるようになっている。
【0035】
以上、本発明者によりなされた発明の実施形態を具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種子々変形可能であることはいうまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0036】
以上述べたように本発明にかかる栽培用補助具は、家庭菜園や農業を行う場合の多種子多様な種子や苗の定植に対して広く採用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の一実施形態における栽培用補助具の全体構成を表面側から見た場合の表した外観斜視説明図である。
【図2】図1及び図2に示された栽培用補助具で播種を行う場合の使用状態を表した図1図中のII−II線に相当する横断面説明図である。
【図3】図1及び図2に示された栽培用補助具を表裏反転して苗の定植を行う場合の使用状態を表した横断面説明図である。
【図4】図1に示された栽培用補助具を反転して裏面側から見た場合の表した外観斜視説明図である。
【符号の説明】
【0038】
1 用具本体部
1a,1b 表示文字
2a〜2i 中央作業穴(作業穴)
3a〜3i 端部作業穴(作業穴)
4a〜4i 播種案内部
5a〜5i 種子置き穴形成部
6 棒状部材
15〜90 数字(位置表示)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
細長板状部材からなる用具本体部に、播種又は定植に対応する適宜の間隔で複数の作業穴が並設されたものであって、
前記用具本体部には、適宜の基準位置に対する前記各作業穴の位置関係を表す位置表示が記されているとともに、
前記用具本体部の表裏両面の一方側に、前記各作業穴と略同心状をなして段付状に突出する種子置き穴形成部が設けられていることを特徴とする栽培用補助具。
【請求項2】
前記用具本体部の表裏両面の他方側には、前記各作業穴と略同心状をなして略すり鉢状に窪む播種案内部が設けられていることを特徴とする栽培用補助具。
【請求項3】
前記作業穴は、貫通穴からなる中央作業穴と、切り欠き穴からなる端部作業穴と、を備えていること特徴とする請求項1記載の栽培用補助具。
【請求項4】
前記適宜の基準位置が、前記各作業穴の並設方向における最外端に位置する作業穴の中心位置に設定され、
前記位置表示は、前記基準位置となる作業穴の中心位置から他の作業穴の中心位置までの距離を表す数字により構成されていることを特徴とする請求項1記載の栽培用補助具。
【請求項5】
前記位置表示を構成している数字は、前記用具本体部の表面に対して溝状に刻設されていることを特徴とする請求項3記載の栽培用補助具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−110304(P2010−110304A)
【公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−288248(P2008−288248)
【出願日】平成20年11月10日(2008.11.10)
【出願人】(508334801)