説明

植物のポリフェノール増収方法及び増収装置

【課題】植物のポリフェノール増収方法及び増収装置において、ポリフェノールの合成を十分促進することができ、着色不良や抗酸化成分の不足を防止する。
【解決手段】ポリフェノール増収装置1は、可視光を照射する白色ランプ2と、UV−B光を照射する蛍光灯3とを備えている。蛍光灯3は、280〜300nmの波長と340〜550nmの波長とを除去するホウケイ酸ガラスシリンダ6を有している。白色ランプ2及び蛍光灯3の直下には、U字状の栽培容器5が配置されている。栽培容器5の内部には、培地7が充填され、培地7には、ベビーリーフ4が植えられている。ベビーリーフ4に対し、150〜600μmol/m/secである白色ランプ2、及び100μW/cm以上である蛍光灯3を照射する。また、蛍光灯3に含まれる280〜300nm及び340〜550nmの波長を除去したものを用いる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、植物のポリフェノールの合成を促進させるポリフェノール増収方法及び増収装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、植物のポリフェノール増収方法としては、例えば特許文献1に示すような、栽培中のサニーレタスの葉中に含まれるポリフェノールの一種であるアントシアニンの合成を促進させる方法が知られている。
【0003】
この方法は、栽培中のサニーレタスに対し、アントシアニンの合成に有効とされる波長400〜500nmの青色成分を含む可視光を、アントシアニンが分解されやすい夜間に照射して、葉中のアントシアニンの合成を促進させるものであり、アントシアニンの不足に基づくサニーレタスの着色不良や、葉内の抗酸化成分の不足を防止するものである。しかし、このポリフェノール増収方法では、ポリフェノールの合成が必ずしも十分促進されるとはいえない可能性がある。
【特許文献1】特開2003−204718号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、ポリフェノールの合成を十分促進することができ、着色不良や抗酸化成分の不足を防止することができるポリフェノール増収方法及び増収装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、栽培中のベビーリーフに、150〜600μmol/m/secである可視光、及び100μW/cm以上であるUV−B光を照射する植物のポリフェノール増収方法である。
【0006】
ここでベビーリーフとは、発芽後10〜30日程度の若い葉菜の総称を意味し,具体的には、例えば、レタス(ロロロッサ,デトロイト、レッドロメイン、レッドオーク等),ミズナ,ホウレンソウ,ビート,カラシナなどがある。ただし、上記野菜を使用しなければベビーリーフではないとするような規定はなく、若い葉を使用していればベビーリーフとみなされている。また、UV−B光とは、一般的に波長域が280〜320nmの光を意味する。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載のポリフェノール増収方法において、280〜300nmの波長を除去した前記UV−B光を照射するものである。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のポリフェノール増収方法において、340〜550nmの波長を除去した前記UV−B光を照射するものである。
【0009】
請求項4の発明は、前記可視光を照射する可視光源と、前記UV−B光を照射するUV−B光源と、を備え、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のポリフェノール増収方法により、ベビーリーフを栽培する植物のポリフェノール増収装置である。
【0010】
請求項5の発明は、栽培中のスプラウト、イチゴ又はバラのいずれかに、100〜600μW/cmであるUV−B光を照射する植物のポリフェノール増収方法である。ここで、スプラウトとは、発芽後10日程度の植物新芽の総称を意味し、具体的には、例えば、ソバスプラウト、タデ、ベニバナ、ダイコン、ブロッコリー、キャベツ、ハクサイなどがあり、その他にも多数が食用として栽培されている。
【0011】
請求項6の発明は、10〜40μmol/m/secである可視光を照射する植物のポリフェノール増収方法である。
【0012】
請求項7の発明は、請求項5又は請求項6に記載の植物のポリフェノール増収方法において、700〜800nmの波長の光であるFR光を含む光を照射するものである。ここで、FR光とは、遠赤色光(Far-Red)を意味する。
【0013】
請求項8の発明は、請求項5乃至請求項7のいずれかに記載の植物のポリフェノール増収方法において、280〜300nmの波長を除去した前記UV−B光を照射するものである。
【0014】
請求項9の発明は、前記UV−B光を照射するUV−B光源と、前記可視光を照射する可視光源と、前記FR光を照射するFR光源と、を備え、請求項5乃至請求項8のいずれかに記載のポリフェノール増収方法により、植物を栽培する植物のポリフェノール増収装置である。
【発明の効果】
【0015】
請求項1の発明によれば、光量を限定した可視光、及び光量を限定したUV−B光を照射するので、従来技術に比べてより発色の良い収穫物を得ることができる。
【0016】
請求項2の発明によれば、280〜300nmの波長を除去したUV−B光を照射するので、従来技術に比べて、植物の枯死やわい化などの生育障害を防止することができる。
【0017】
請求項3の発明によれば、UV−B光源に含まれる340〜550nmの波長を除去した光を照射するので、従来技術に比べて、植物の栽培中の虫の誘引を抑制することができる。
【0018】
請求項4の発明によれば、各種光源を一体化したので、光源から出力される光の均斉度の調節が容易に実施できる。
【0019】
請求項5の発明によれば、光量を限定したUV−B光を照射するので、従来技術に比べてよりポリフェノール含有量の多い収穫物を得ることができる。
【0020】
請求項6の発明によれば、UV−Bと同時に光合成に必要な可視光を同時に照射することで、ポリフェノールの生成に必要な栄養成分を光合成により補うことで栄養成分を消失させることがないので、ポリフェノール含有量の多い収穫物を得ることができる。
【0021】
請求項7の発明によれば、UV-Bと同時に、又はUV-B照射後にさらにFRを含む光を照射することで緑の発色が良く、葉形が良く、種子皮離れの良い収穫物を得ることができる。
【0022】
請求項8の発明によれば、280〜300nmの波長を除去したUV−B光を照射するので、従来技術に比べて、植物の枯死やわい化などの生育障害を防止することができる。
【0023】
請求項9の発明によれば、各種光源を一体化したので、各光源から出力される光の均斉度の調節が容易に実施できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の第1の実施形態に係る植物のポリフェノール増収方法及び増収装置について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係るポリフェノール増収装置の構成を示す。このポリフェノール増収装置1は、可視光を照射する白色ランプ2(可視光源)と、UV−B光を照射する蛍光灯3(UV−B光源)と、を備えている。蛍光灯3は、280〜300nmの波長と340〜550nmの波長とを除去するホウケイ酸ガラスシリンダ6を有している。白色ランプ2及び蛍光灯3の直下には、U字状の栽培容器5が配置されている。栽培容器5の内部には、培地7が充填されており、培地7には、ベビーリーフ4が植えられている。ベビーリーフ4とは、発芽後10〜30日程度の若い葉菜の総称を意味し,具体的には、例えば、レタス(ロロロッサ,デトロイト、レッドロメイン、レッドオーク等),ミズナ,ホウレンソウ,ビート,カラシナなどがある。ただし、上記野菜を使用しなければベビーリーフではないとするような規定はなく、若い葉を使用していればベビーリーフとみなされている。
【0025】
白色ランプ2と蛍光灯3とから出力される光は、照射強度測定機などの照射強度手段(図示せず)を用いて照射強度が測定される。白色ランプ2と蛍光灯3とは、この測定結果をフィードバックすることにより、所望の照射強度の光を出力するように制御されている。なお、ポリフェノール増収装置1は、各光源を一体化しているため、各光源から出力される光の均斉度の調節が容易に行える。また、栽培容器5と白色ランプ2又は蛍光灯3との間に、光の均斉度を向上させるためのフレネルレンズ等の光学部材を設けることにより、光の均斉度の調節を行うことができる。
【0026】
白色ランプ2は、照射強度が150〜600μmol/m/secである、例えば、松下電器産業株式会社製FL20SS・EX-Nを用いている。図2は、白色ランプ2に松下電器産業株式会社製FL20SS・EX-Nを用いた場合の出力波長域の分布を示している。白色ランプ2の出力波長域は、図2に示すように、主に400〜780nmである。
【0027】
蛍光灯3は、UV-B光が100μW/cm以上得られる、例えば、株式会社三共製GL20SE、又は、フィリップス株式会社製TL20W/01RSの蛍光灯を用いている。図3は、蛍光灯3に株式会社三共製GL20SEを用いた場合の出力波長域の分布を示し、図4は、蛍光灯3にフィリップス株式会社製TL20W/01RSを用いた場合の出力波長域の分布を示している。株式会社三共製GL20SEの出力波長域は、図3に示すように、280〜580nmの範囲であり、ピーク波長は310nmである。
【0028】
ホウケイ酸ガラスシリンダ6は、280〜300nmの波長を除去する例えば、コーニング社製パイレックス(登録商標)ガラスのシリンダから形成される。また、上記のコーニング社製パイレックスガラスを用いて光学多層膜を形成することにより、340〜550nmの波長も除去している。なお、コーニング社製パイレックスガラスを用いて、さらに光学多層膜を形成することにより340nm以上の波長を除去することや、コーニング社製パイレックスガラスを用いて、バンドパスフィルタを形成することにより、300〜340nmの波長だけを透過させることもできる。
【0029】
本実施形態に係るベビーリーフ4のポリフェノール増収方法では、ベビーリーフ4に対し、150〜600μmol/m2/secである可視光、及び100μW/cm2以上であるUV−B光を照射する。また、UV−B光源に含まれる280〜300nmの波長を除去したものを用いる。さらに、UV−B光源に含まれる340〜550nmの波長を除去したものを用いる。
【0030】
次に、ベビーリーフ4の栽培条件を示す。ポリフェノール増収装置1の培地7に、ベビーリーフ4の一種であるレッドロメインとレッドオークに植え、1日の内の14時間を明期、残りの10時間を暗期をとし、かつ、明期の間は30℃、暗期の間は25℃という条件の下、合計20日間栽培を行った。
【0031】
上述した条件によるベビーリーフの育成状況及びアントシアニンの生成量についての検証結果を表1に示す。なお、各ベビーリーフの育成状況は、目視で観察した。各ベビーリーフのアントシアニンの生成量は、採取した試料を5%ギ酸で48時間浸漬抽出後、抽出液を、測定波長を540nmとした吸光分析にて評価し、シアニジン相当量で得られたものを相対値で表示した。
【表1】

【0032】
表1より、150〜600μmol/m/secである可視光、及び100μW/cm以上であり、280〜300nmの波長を除去したUV-B光を照射することにより、ベビーリーフ4のアントシアニンの合成が促進されることが分かる。また、280〜300nmの波長を除去したUV−B光を照射することにより、ベビーリーフ4の枯死やわい化などの生育障害を防止できることが分かる。また、340〜550nmの波長を除去したUV−B光を照射することにより、特に夜間にUV−Bを照射する場合、虫の誘引を抑制できることが分かる。なお、この検証では、UV-B光を明期時間のみ点灯させたが、暗期に点灯しても同様に効果が得られる。
【0033】
なお、上記実施形態では、可視光を照射する光源として、白色ランプ2を単独で用いているが、白色ランプ2と自然光と併用するものであってもよい。この場合は、自然光の照射強度を測定する測定手段を備え、この測定結果と目標照射強度との差分だけ白色ランプ2が可視光を照射すればよく、白色ランプ2を単独で用いる場合に比べてコストの低減を図ることができる。
【0034】
次に、本発明の第2の実施形態に係る植物のポリフェノール増収方法及び増収装置について図面を参照して説明する。図5は、本実施形態に係るポリフェノール増収装置の構成を示す。このポリフェノール増収装置1は、遠赤色光(Far-Red)を意味し、700〜800nmの波長の光であるFR光を照射する蛍光ランプ8と、各光源から照射した光を反射する反射板10を備え、蛍光灯3が、280〜300nmの波長を除去するホウケイ酸ガラスシリンダ11を有している以外は、第1の実施形態に係るポリフェノール増収装置と同様である。また、栽培容器5の培地7には、スプラウト9が植えられている。白色ランプ2と、蛍光灯3と、蛍光ランプ8とから出力される光は、第1の実施形態に係るポリフェノール増収装置と同様に、照射強度測定機などの照射強度手段(図示せず)を用いて照射強度が測定され、所望の照射強度の光を出力するように制御されている。スプラウト9とは、発芽後10日程度の植物新芽の総称を意味し、具体的には、例えば、ソバスプラウト、タデ、ベニバナ、ダイコン、ブロッコリー、キャベツ、ハクサイなどがあり、その他にも多数が食用として栽培されている。
【0035】
蛍光ランプ8は、汎用的な蛍光ランプである、例えば、松下電器産業株式会社製FL20S・FR・Pを用いている。蛍光ランプ8は、FR光と可視光成分とを同時に出光し、照射強度は可視光換算で10〜40μmol/m/secの範囲で任意のものを選択できる。図6は、蛍光ランプ8に松下電器産業株式会社製FL20S・FR・Pを用いた場合の出力波長域の分布を示し、出力波長域は、主に400〜780nmである。
【0036】
ホウケイ酸ガラスシリンダ11は、第1の実施形態と同様に、ホウケイ酸ガラス(コーニング社製パイレックスガラス)シリンダに光学多層膜を形成したものである。
【0037】
本実施形態に係る植物のポリフェノール増収方法では、スプラウト9に対し、100〜600μW/cmであるUV−B光を照射する。また、10〜40μmol/m/secである可視光を照射する。また、可視光換算で10〜40μmol/m/secのFR光を照射する。また、UV−B光源に含まれる280〜300nmの波長を除去したものを用いる。
【0038】
次に、スプラウト9の栽培条件を示す。ここでは、例えば、スプラウト9の一種であるソバスプラウトを用いる。まず、種子重量の2倍重量の水道水に8時間種子を25℃で浸漬する。そして、ウレタンマットに播種した後、散水栽培装置(図示せず)にセットし、1時間に10秒間散水させる環境の下、25℃で7日間暗黒の中で栽培する。この時点のソバスプラウトは、白色でアントシアニンの発色はほとんどない。その後、ソバスプラウトを、ポリフェノール増収装置1の培地7にセットし、温度25℃の下、0〜72時間連続で光照射を行ない、ポリフェノール成分を増加させる。
【0039】
従来は、施設内で太陽光を照射するが、夏場は太陽光が強すぎて、ポリフェノールは増加するが、子葉が黄化して商品価値を損なう。また、場合によっては枯死に至ることもある。一方、冬場や曇天時には、ポリフェノールが充分に形成されないなど、安定的な生産が困難である。
【0040】
上述した条件によるソバスプラウトの育成状況及びアントシアニンの生成量について、検証結果を表2に示す。なお、ソバスプラウトの育成状況は、目視で観察した。各ソバスプラウトのアントシアニンの生成量は、採取した試料を5%ギ酸で48時間浸漬抽出後、抽出液を、測定波長を540nmとした吸光分析にて評価し、シアニジン相当量で得られたもので表示した。
【表2】

【0041】
表2により、ソバスプラウトにそれぞれ光量を限定したUV−B光、可視光、及びFR光を照射するので、従来技術に比べてよりポリフェノール含有量の多く、また、発色の良い収穫物を得ることができるが分かる。
【0042】
次に、イチゴ果実表皮の着色について、ポリフェノール増収装置1を用いて検証を行った。検証結果を表3に示す。本検証は、ハウス栽培時に曇天が続き、やや着色不足なイチゴを用いて行った。
【表3】

【0043】
表3より、25℃で48時間、UV-B光を360μW/cm、可視光を23μmol/m/sec照射することで、イチゴ果実の表皮が充分な赤色に着色することが分かる。
【0044】
また、バラ花びらの着色についても、ポリフェノール増収装置1を用いて検証を行った。検証結果を表4に示す。本検証は、上述したイチゴと同様な処理をやや着色不足のバラを用いて行った。
【表4】

【0045】
表4より、バラは、25℃、48時間で鮮やかな赤色に着色することが分かる。
【0046】
また、上記の本実施形態に係るポリフェノール増収方法によれば、280〜300nmの波長を除去したUV−B光を照射するので、従来技術に比べて、植物の枯死やわい化などの生育障害を防止することができる。
【0047】
なお、本発明は上記各実施形態の構成に限定されるものではなく、発明の趣旨を変更しない範囲で適宜に種々の変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る植物のポリフェノール増収装置の構成図。
【図2】上記装置における可視光源の出力波長域を示す分布図。
【図3】上記装置におけるUV−B光源の出力波長域を示す分布図。
【図4】上記装置における上記とは別のUV−B光源の出力波長域を示す分布図。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る植物のポリフェノール増収装置の構成図。
【図6】上記装置におけるFR光源の出力波長域を示す分布図。
【符号の説明】
【0049】
1 ポリフェノール増収装置
2 白色ランプ(可視光源)
3 蛍光灯(UV−B光源)
4 ベビーリーフ
5 栽培容器
6 ホウケイ酸ガラスシリンダ
7 培地
8 蛍光ランプ(FR光源)
9 スプラウト
10 反射板
11 ホウケイ酸ガラスシリンダ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
栽培中のベビーリーフに、150〜600μmol/m/secである可視光、及び100μW/cm以上であるUV−B光を照射することを特徴とする植物のポリフェノール増収方法。
【請求項2】
280〜300nmの波長を除去した前記UV−B光を照射することを特徴とする請求項1に記載の植物のポリフェノール増収方法。
【請求項3】
340〜550nmの波長を除去した前記UV−B光を照射することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の植物のポリフェノール増収方法。
【請求項4】
前記可視光を照射する可視光源と、前記UV−B光を照射するUV−B光源と、を備え、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のポリフェノール増収方法により、ベビーリーフを栽培することを特徴とする植物のポリフェノール増収装置。
【請求項5】
栽培中のスプラウト、イチゴ又はバラのいずれかに、100〜600μW/cmであるUV−B光を照射することを特徴とする植物のポリフェノール増収方法。
【請求項6】
10〜40μmol/m/secである可視光を照射することを特徴とする請求項5に記載の植物のポリフェノール増収方法。
【請求項7】
700〜800nmの波長の光であるFR光を含む光を照射することを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の植物のポリフェノール増収方法。
【請求項8】
280〜300nmの波長を除去した前記UV−B光を照射することを特徴とする請求項5乃至請求項7のいずれかに記載の植物のポリフェノール増収方法。
【請求項9】
前記UV−B光を照射するUV−B光源と、前記可視光を照射する可視光源と、前記FR光を照射するFR光源と、を備え、請求項5乃至請求項8のいずれかに記載のポリフェノール増収方法により、植物を栽培することを特徴とする植物のポリフェノール増収装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−89430(P2007−89430A)
【公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−280878(P2005−280878)
【出願日】平成17年9月27日(2005.9.27)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 平成17年4月3日 園芸学会主催の「園芸学会 平成17年度春季大会」において文書をもって発表
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 2005年(平成17年)6月17日 「山陰中央新報」に発表
【出願人】(591282205)島根県 (122)
【出願人】(000005832)松下電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】