説明

植物栽培用セット

【課題】 栽培基に播種してある場合であっても、常温で所要期間保存することができる植物栽培用セットを提供する。
【解決手段】 栽培用器2内の収容部20の中には適宜の養分を含有する栽培用土を適宜の深さまで充填して栽培用土層6が形成してあり、該栽培用土層6上には複数の種子S,S,…が播かれている。これら栽培用土層6及び種子S,S,…の上には覆土を種子S,S,…の全体が覆われるように充填して覆土層7が形成してある。そして、栽培用土層6の栽培用土及び覆土層7の覆土の水分含量は、種子S,S,…の水分含量より少なくなしてある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、収容器、栽培基及び種子を備え、当該種子から植物体を栽培するための植物栽培用セットに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば一般家庭の屋内又はベランダ等で種子から植物体を栽培する場合、鉢又はプランター等の栽培用器、栽培用土及び種子を各別に購入しておき、又は、栽培用器、袋詰めされた栽培用土及び袋詰めされた種子を備える植物栽培用セットを購入しておき、栽培用器内に栽培用土を投入した後に、当該栽培用土に種子を播く播種作業を行い、この栽培用土に適宜の間隔で給水している。
【0003】
しかし、栽培用土を栽培用器内へ投入する作業は、栽培用土が栽培用器の周囲に飛散して屋内又はベランダを汚す虞があり、また前述した播種作業は、未経験者にあっては播種密度及び播種深さ等が分からないのに加え、当該作業中に栽培用土によって手が汚れるため敬遠される場合があった。そのため、種子から植物体をより手軽に栽培できる手段の開発が要求されていた。
【0004】
かかる要求に対して、後記する特許文献1には次のような植物栽培用セットが開示されている。すなわち、培養土を圧縮して円柱型に成形して培養土塊を得、この培養土塊の表面に種子を接着しておく。播種済みの培養土塊は所定の収容容器内に収容してあり、該収容容器には蓋体が嵌合してある。そして、収容容器から蓋体を取り外し、そこに収容された培養土塊に給水する。
【0005】
このような植物栽培用セットにあっては、培養土塊に触れることなく、種から植物体を栽培することができるため、収容容器の周囲及び手が汚れることがなく、未経験者であっても手軽に栽培することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2000−125671号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、このような従来の植物栽培用セットにあっては、常態の培養土を圧縮してなる培養土塊に種を接着してあるため、常温では保存性が極めて低く、流通販売路においては発芽可能温度にならないように温度管理を実施しなければならない。そのような温度管理を行うための設備の導入、当該設備の運転には比較的多くのコストを要するため、従来の植物栽培用セットの普及の障害となっていた。
【0008】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであって、栽培用土といった栽培基に播種してある場合であっても、常温で所要期間保存することができる植物栽培用セットを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1)本発明に係る植物栽培用セットは、1又は複数の収容部を設けてなる収容器と、前記収容部内に充填された栽培基と、該栽培基に播かれた栽培用の種子とを備え、前記栽培基の水分含量は前記種子の水分含量より少なくなしてあることを特徴とする。
【0010】
本発明の植物栽培用セットにあっては、1又は複数の収容部を設けてなる収容器を備えている。収容器の収容部内には、植物の栽培に適した自然土又は基体に植物の栄養素を浸潤させた人工土といった栽培基が充填されており、この栽培基に栽培用の種子が播かれている。かかる栽培用の種子は、植物体から採取した採取種子をその保存性を向上させるために9%以上14%未満の水分含量になるまで乾燥させてある。一方、前記栽培基の水分含量は当該栽培基に播かれた種子の水分含量より少なくなしてある。
【0011】
当初、栽培基に種子が予め播いてある植物栽培用セットを常温で1カ月以上の期間保存可能になすには、栽培基の水分含量も9%以上略14%未満になせばよいと考えられた。
【0012】
しかしながら、水分含量が9%以上14%未満の栽培基を用いた場合であっても、当該栽培基に播く種子の水分含量を超える場合、常温で保存すると若干の率で発芽が観察された。これに対して、種子の水分含量より少ない水分含量になした栽培用基を収容部に充填した場合、常温で1カ月以上保存しても、種子の発芽は全く観察されないのである。
【0013】
これによって、植物の栽培に適した栽培基に種子が予め播いてある場合であっても、常温で所要期間保存することができるため、流通販売路における植物栽培用セットの温度管理が不要となり、店頭にあっても任意の場所に植物栽培用セットを配置することができる。一方、植物の栽培に適した栽培基に種子が予め播いてあるため、播種も施肥も行うことなく、給水するだけで種子から植物体を良好に栽培することができる。
【0014】
(2)また、本発明に係る植物栽培用セットは、前記栽培基及び種子上には当該種子を覆う覆土が充填してあり、該覆土の水分含量は前記種子の水分含量より少なくなしてあることを特徴とする。
【0015】
本発明の植物栽培用セットにあっては、前述した栽培基及び種子上には当該種子を覆う覆土が充填してあり、これによって種子を可及的に遮光して、植物体の栽培環境を良好になしている。このとき、覆土の水分含量は栽培基に播かれた種子の水分含量より少なくなしてあり、これによって前同様、植物の栽培に適した栽培基に種子が予め播いてある場合であっても、常温で所要期間保存することができる。
【0016】
(3)一方、本発明に係る植物栽培用セットは、前記収容部の開口を塞止する蓋部材及び/又は収容器の周囲を被覆する被覆部材を更に備え、収容部内への湿気の進入を防止してあることを特徴とする。
【0017】
本発明の植物栽培用セットにあっては、収容部の開口を塞止する蓋部材及び/又は収容器の周囲を被覆する被覆部材を更に備えている。例えばパッキンが設けてある蓋部材を用いた場合、当該蓋部材にて収容部の開口を塞止すると気密が保たれて収容部内への湿気の進入を防止することができる。また、そのような構成になされていない蓋部材を用いた場合、又は蓋部材を用いない場合は、被覆部材によって収容器の周囲を気密を保持するように被覆することによって、収容部内への湿気の進入を防止することができる。
【0018】
このように、収容部内への湿気の進入を防止することによって、植物栽培用セットの保存中、収容部内に充填された栽培基、覆土の水分含量が種子の水分含量を超えることが回避され、所要期間安定して保存することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明に係る植物栽培用セットの一例を示す模式的縦断面図である。
【図2】図1に示した植物栽培用セットでスプラウトを栽培した状態を示す模式的縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1は、本発明に係る植物栽培用セットの一例を示す模式的縦断面図であり、図中、2は収容器たる栽培用器である。なお、図1の植物栽培用セット1はスプラウトの栽培に適用した場合を示している。
【0021】
栽培用器2は、樹脂、金属、焼結材、又は内側になす面を疎水性の材料若しくは薬剤で処理してなる紙材若しくは木材等、適宜の材料を用いてカップ状又は鉢状等の適宜の形状に成形してある。ここで、図1に示した栽培用器2にあっては、スプラウトを栽培すべく比較的浅いカップ状に成形したものを用いている。
【0022】
栽培容器2の底部21には排水口23が該底部21を貫通する様態で開設してあり、底部21の外面側である栽培用器2の底面には、排水口23を塞止する塞止部材5が剥離可能に貼着してある。
【0023】
栽培用器2内の収容部20(図2参照)の中には適宜の養分を含有する栽培用土を適宜の深さまで充填して栽培用土層6が形成してあり、該栽培用土層6上には複数の種子S,S,…が播かれている。ここで、前述した如く栽培用器2の底部21に開設された排水口23は塞止部材5で塞止してあるため、栽培用土層6の栽培用土は排水口23から流出すること無く充填することができる。
【0024】
これら栽培用土層6及び種子S,S,…の上には、バーミキュライトというように嵩比重が前記栽培用土より相対的に小さい覆土を種子S,S,…の全体が覆われるように充填して覆土層7が形成してあり、種子S,S,…の発芽及び芽の生長を妨げることなく、種子S,S,…を可及的に遮光している。
【0025】
栽培用器2の開口部22は蓋部材3にて開閉可能に塞止してある。前述した覆土層7は、開口部22を蓋部材3で塞止する際に、蓋部材3にて栽培用器2の底部21側へ比較的軽く押し込まれるような深さになしてあり、これによって開口部22を蓋部材3で塞止した状態では覆土層7、種子S,S,…及び栽培用土層6が栽培用器2内で固定される。従って、栽培用器2を移送中に、当該栽培用器2をいかなる角度になしても覆土層7、種子S,S,…及び栽培用土層6にずれが生じることが防止されるため、植物栽培用セット1をその配置姿勢に拘わらず持ち運ぶことができる。
【0026】
栽培用器2及びその開口部22を塞止した蓋部材3は防湿性を有するフィルム材を用いてなる被覆部材9でその全周囲を気密状態に被覆してあり、これによって栽培用器2の収容部20内への湿気の進入を防止するとともに、栽培用器2から蓋部材3が外れることを防止している。
【0027】
なお、相互に気密状態に嵌合して内部への湿気の進入を防止し得る蓋部材と栽培用器とを用いることもできる。かかる場合、前述した被覆部材9は不要であるので、栽培用器及び蓋部材を被覆部材9で被覆する工程を省略することができる。
【0028】
ただし、前述した如き比較的廉価な蓋部材3及び栽培用器2を用い、蓋部材3と栽培用器2との間を気密状態に保持することができない場合であっても、前述した如く被覆部材9を用いることによって、栽培用器2の収容部20内へ湿気が進入することを防止することができるため、全体として資材に要するコストを可及的に低減することができる。
【0029】
なお、本実施の形態では栽培用器2及び蓋部材3をフィルム状の被覆部材9で被覆した場合について示したが、本発明はこれに限らず、防湿性の材料で形成した蓋部材3及び栽培用器2を用い、栽培用器2の開口部22に嵌合させた蓋部材3と栽培用器2の周囲壁との間隙を、例えば防湿性テープで構成した被覆部材で塞止する構成になしてもよい。
【0030】
更に、栽培用器を缶詰用の缶部材で構成してもよい。この場合、筒状部材の一端を塞止部で塞止した後に、その内部に栽培用土層6、種子S,S,…及び覆土層7をこの順に充填し、筒状部材の他端を蓋部で塞止して植物栽培用セットが構成されるが、栽培用器は筒状部材、塞止部及び蓋部にて一体的に形成される。このとき、蓋部はプルアップ式により脱離し得るよう構成するとよい。一方、栽培用器の底部である塞止部の適宜位置に、所要直径の排水口を形成すべくプルアップ式の排水部を設けておくとよい。これによって、被覆材及びテープ等を用いることなく、内部への湿気の進入を防止することができる。
【0031】
ところで、本発明者が鋭意検討した結果、植物栽培用セット1を常温で1カ月以上の比較的長い期間保存可能になすには、栽培用土層6に用いる栽培用土及び覆土層7に用いる覆土の水分含量を調整することが重要であるという知見を得た。なお、栽培用土は、植物の栽培に適した自然土であってもよく、また基体に植物の栄養素を浸潤させた人工土であってもよい。つまり、栽培用土は栽培基と換言することができる。なお、人工土の基体としては、パーライト又はピートモスに粘土物質をコーティングしてなるもの等を用いることができる。
【0032】
栽培用の種子S,S,…は、植物体から採取した採取種子をその保存性を向上させるために9%以上14%未満の水分含量になるまで乾燥させてある。そのため、植物栽培用セット1を常温で1カ月以上の期間保存可能になすには、栽培用土層6に用いる栽培用土及び覆土層7に用いる覆土の水分含量も9%以上略14%未満になせばよいと考えられた。
【0033】
しかしながら、水分含量が9%以上14%未満の栽培用土及び覆土を用いた場合であっても、種子S,S,…の水分含量を超える場合、常温で1カ月程度保存する試験を実施した結果、10%程度の率で発芽が観察された。
【0034】
これに対して、種子S,S,…の水分含量より少ない水分含量になした栽培用土及び覆土を用い、常温で1カ月程度保存する試験を実施した場合、種子S,S,…の発芽は全く観察されなかった。
【0035】
かかる知見に基づいて、本発明に係る植物栽培用セット1にあっては、栽培用土層6に用いた栽培用土及び覆土層7に用いた覆土の水分含量は、種子S,S,…の水分含量より少なくなしてある。
【0036】
すなわち、種子S,S,…、栽培用土層6に用いる栽培用土、及び覆土層7に用いる覆土の水分含量を予め測定しておき、栽培用土及び/又は覆土の水分含量が種子S,S,…の水分含量以上であった場合、栽培用土及び/又は覆土を種子S,S,…の水分含量未満になるように十分に乾燥させ、この乾燥させた栽培用土及び/又は覆土を栽培用土層6及び/又は覆土層7に用いるのである。
【0037】
ここで、栽培用土及び覆土の乾燥作業は、天日であってもよく、また乾燥器によってもよい。また、乾燥後の栽培用土及び/又は覆土の水分含量は、種子S,S,…の水分含量未満であればよく、9%未満であってもよい。ただし、栽培用土及び覆土に含まれる結合水が除去されるような過酷な条件での乾燥は行わない。栽培用土及び覆土の構造が破壊され、給水しても復元しないからである。
【0038】
図1に示した植物栽培用セット1にあっては、被覆部材9を取り除き、栽培用器2の底面に貼着した塞止部材5を剥離して排水口23を解放する。次に、蓋部材3を外して、適宜の場所に配置し、覆土層7、種子S,S,…及び栽培用土層6に水を適宜の間隔で供給する。室温で7〜10日程経過すると、図2に示した如く、種子S,S,…が発芽して適宜長さのスプラウトSP,SP,…に生長する。このとき、給水による余剰水は栽培用器2の底部21に開設された排水口23から排出されるため、種子S,S,…及び該種子S,S,…から生長した根R,R,…が腐敗することが防止される。
【0039】
ところで、栽培用器2を受ける受皿を用意しておき、当該受皿内に栽培用器2を載置しておくとよい。これによって、栽培用器2の排水口23から排出される排水を受皿に受けて、周囲を汚すことが回避される。なお、蓋部材3を受皿形状に成形しておき、栽培用器2から外した蓋部材3を受皿として配設するように構成してもよい。
【0040】
なお、本実施の形態にあっては、植物体としてスプラウトを栽培する場合について説明したが、本発明はこれに限らず、適宜の草花を栽培することができる。その場合、必要に応じて、栽培容器2の収容部20の直径及び/又は深さの寸法を大きくしておき、また収容部20の底部に水はけを向上させるべく、ボラ土、ボラ砂、山砂、かる石、パミス又は赤土等の石状部材を充填するとよい。
【0041】
一方、本実施の形態にあっては、栽培容器2を収容器としても用いた場合について説明したが、本発明はこれに限らず、栽培用土層6、種子S,S,…及び覆土層7を収容する1又は複数の収容部を備え、該収容部の底部を解放可能になした収容器を用いてもよい。この場合、収容部の底部には前述した如き排水口23は開設されていない。そのような収容器を用いた場合、所要デザインの栽培容器を別に準備しておき、当該栽培容器の上方で前記収容器の収容部の底部を解放させて、収容部内に収容された栽培用土層6、種子S,S,…及び覆土層7を栽培容器に投入し、該栽培容器で植物体を栽培することができる。
【0042】
これによって、使用者は好みのデザインの栽培容器を用いて植物体を栽培することができる。また、収容器は水溶性材料を用いてカップ状に成形したものであってもよい。この場合、収容部の底部を解放させることなく、収容器をそのまま栽培容器2内に挿入すればよい。
【0043】
ところで、種子S,S,…として好光性種子を栽培用土層6に播く場合は、覆土層7を省いた構成の植物栽培用セットとすることができる。
【実施例】
【0044】
次に、比較試験を行った結果について説明する。
樹脂を円形カップ状に成形した複数の栽培容器(直径:10cm、深さ:5cm)にそれぞれ水分含量が異なる栽培用土を相互に同量になるように充填した後、エン麦の種子(ペット用スプラウトエンバク、販売会社:雪印種苗株式会社)を400粒ずつ播き、その上に覆土としてバーミキュライト(有限会社緑産業製)を相互に同量になるように充填した。そして、樹脂製の蓋部材で各栽培容器の開口を塞止し、更に各蓋部材及び各栽培容器の全周囲をビニール製の被覆材で気密状態に被覆した。そして、これら各検体を屋内に配置し、発芽の状況を毎日観察して発芽率を求めた結果を次表に示す。
【0045】
なお、本比較試験に用いた栽培用土の組成及び質量割合は、ピートモス:ココスピート:焼成土(黒土):ボラ土:焼きもみ殻:バーミキュライト=35:15:15:15:10:10である。かかる栽培用土の水分含量は34.3%であり、この水分含量の栽培用土を用いた検体を比較例1とした。また、この栽培用土を数日間、天日乾燥させることによって水分含量が13.1%になしたものを用いた検体を比較例2とし、更に天日乾燥させることによって水分含量が8.1%になしたものを用いた検体を本発明例とした。
【0046】
なお、水分含量は、被検査物を105℃の恒温器内で48時間保持し、保持前後の被検査物の質量の変化量から算出した。また、同様にして測定したエン麦の種子の水分含量及び覆土の水分含量はそれぞれ11.0%及び1.7%であった。また、前記エン麦の種子の発芽率は94%である。
【0047】
【表1】

【0048】
表から明らかな如く、栽培用土の水分含量が34.3%の比較例1にあっては、室温で播種してから14〜16日程度経過すると60%程度の発芽率で発芽していた。また、栽培用土の水分含量が13.1%の比較例2にあっては、播種してから25日程度経過すると10%程度の発芽率で発芽していた。従って、栽培用土の水分含量が種子の水分含量より多い場合、1カ月以上常温で保存することはできない。
【0049】
これに対して、栽培用土の水分含量が8.1%の本発明例にあっては、播種してから70日以上程度経過しても、発芽率は零%であった。
【0050】
なお、本実施例では、105℃の恒温器内で48時間保持することによって水分含量を求めたが、本発明はこれに限らず、例えば高周波を用いる測定方法等、他の測定方法によって水分含量を求めるようにしてもよいことはいうまでもない。
【符号の説明】
【0051】
1 植物栽培用セット
2 栽培容器(収容器)
3 蓋部材
5 塞止部材
9 被覆部材
20 収容部
21 底部
23 排水口
S 種子
SP スプラウト
R 根

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1又は複数の収容部を設けてなる収容器と、前記収容部内に充填された栽培基と、該栽培基に播かれた栽培用の種子とを備え、
前記栽培基の水分含量は前記種子の水分含量より少なくなしてある
ことを特徴とする植物栽培用セット。
【請求項2】
前記栽培基及び種子上には当該種子を覆う覆土が充填してあり、該覆土の水分含量は前記種子の水分含量より少なくなしてある請求項1記載の植物栽培用セット。
【請求項3】
前記収容部の開口を塞止する蓋部材及び/又は収容器の周囲を被覆する被覆部材を更に備え、収容部内への湿気の進入を防止してある請求項1又は2記載の植物栽培用セット。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2013−81429(P2013−81429A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−224354(P2011−224354)
【出願日】平成23年10月11日(2011.10.11)
【出願人】(710011198)
【Fターム(参考)】