植物育成装置
【課題】植物育成装置100において、LED基板2及びレンズ基板3の取付けを簡単化すると共に、植物に接触して汚れやすいレンズ基板3のみを簡単に交換可能にする。
【解決手段】植物に生育用の光を照射する複数のLED21が搭載されたLED基板2と、LED21からの光を集光して植物に導く複数のレンズ部31を有するレンズ基板3と、LED基板2及びレンズ基板3が固定される保持部材4と、を備え、LED基板2及びレンズ基板3が、固定具5によって保持部材4にまとめて同時に固定されるとともに、1つのLED基板2を保持部材4に固定するための複数の固定具5が、異なるレンズ基板3を保持部材4に固定するものである。
【解決手段】植物に生育用の光を照射する複数のLED21が搭載されたLED基板2と、LED21からの光を集光して植物に導く複数のレンズ部31を有するレンズ基板3と、LED基板2及びレンズ基板3が固定される保持部材4と、を備え、LED基板2及びレンズ基板3が、固定具5によって保持部材4にまとめて同時に固定されるとともに、1つのLED基板2を保持部材4に固定するための複数の固定具5が、異なるレンズ基板3を保持部材4に固定するものである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、植物育成装置に関し、特にLED基板及びレンズ基板の取り付けに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、光を植物に照射して植物の成長を促進するようにした植物育成装置が知られている。
【0003】
具体的に、このものは、例えば、特許文献1に示すように、複数の柱材が支持する栽培棚上に栽培ベッドを載置し、この栽培ベッド内に培養液を循環させるとともに、各栽培棚の下面に取り付けた照明等で植物に光を照射することで、植物の成長を促すことができるように構成されている。
【0004】
そして、照明としては、LEDが複数設けられたLED基板と、当該LED基板の前方に設けられ、LEDからの光を集光して植物に導くレンズ基板と、それらが固定される保持部材とを備え、LEDからの光を効率よく植物に照射するようにしたものがある。
【0005】
しかしながら、照明を大面積化するためには、複数のLED基板及び複数のレンズ基板を用いて構成する必要があるところ、それぞれを保持部材に取り付ける作業は極めて煩雑である。また、レンズ基板は植物に対向して設けられ、植物に接触することにより汚れることからレンズ基板を交換する必要がある。
【特許文献1】特開2005−021064号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで本発明は、上記問題点を一挙に解決するとともに、植物育成装置において、LED基板及びレンズ基板の取り付けを簡単化すると共に、植物に接触して汚れやすいレンズ基板のみを簡単に交換可能にすることをその主たる所期課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
すなわち本発明に係る植物育成装置は、植物に生育用の光を照射する複数のLEDが搭載されたLED基板と、前記LEDからの光を集光して前記植物に導く複数のレンズ部を有するレンズ基板と、前記LED基板及び前記レンズ基板が固定される保持部材と、を備え、前記LED基板及び前記レンズ基板が、固定具によって前記保持部材にまとめて同時に固定されるとともに、1つのLED基板を保持部材に固定するための複数の固定具が、異なるレンズ基板を前記保持部材に固定するものであることを特徴とする。
【0008】
このようなものであれば、LED基板及びレンズ基板を保持部材に固定具によってまとめて同時に固定しているので、LED基板及びレンズ基板の取り付けを簡単に行うことができる。また、1つのLED基板を保持部材に固定するための複数の固定具が、異なるレンズ基板を保持部材に固定するようにしているので、所定のレンズ基板を取り外す際でも、LED基板を取り外す必要がなく、植物に接触して汚れやすいレンズ基板のみを簡単に交換することができる。
【0009】
前記保持部材が略水平方向に沿って設けられ、前記LED基板及び前記レンズ基板が前記保持部材に鉛直下側から固定具によって固定されるものである場合に、その作業性の困難性から、上記構成による効果が一層顕著になる。
【0010】
保持部材の具体的な実施の態様及びLED基板及びレンズ基板の具体的な固定態様としては、前記保持部材が、略平行に延設された一対の保持枠を備え、前記LED基板及び前記レンズ基板が、それら保持体に架け渡されて固定されるものであることが考えられる。
【0011】
LED基板及びレンズ基板の取り付け、及びレンズ基板のみの取り外しを簡単にするためには、前記LED基板及び前記レンズ基板の両辺部が前記保持枠に固定されるものであり、前記レンズ基板が、1つのLED基板を前記両辺部に直交するように複数に等分割したサイズと略同一であることが望ましい。
【0012】
LED基板及びレンズ基板を固定具によって同時に固定する際の作業性を向上させるためには、前記LED基板及び前記レンズ基板を前記保持部材に固定する際に、前記LED基板及び前記レンズ基板の位置決めを位置決め機構を備えることが望ましい。
【発明の効果】
【0013】
このように本発明によれば、植物育成装置において、LED基板及びレンズ基板の取り付けを簡単化すると共に、植物に接触して汚れやすいレンズ基板のみを簡単に交換可能にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
次に、本発明に係る植物育成装置100について図面を参照して説明する。なお、図1は本実施形態の植物育成装置100の概略構成図、図2は光源ユニット103の平面図、図3は光源ユニット103のA−A線端面図、図4はLED基板2の平面図、図5はパッケージLED21の概略構成図、図6はパッケージLED21の回路構成図、図7は緑色発光素子21G又は青色発光素子21Bの回路構成図、図8は赤色発光素子21Rの回路構成図、図9はレンズ基板3の平面図、図10はLED基板2及びレンズ基板3のサイズを模式的に示す図、図11はLED基板2、レンズ基板3及び保持部材4の分解斜視図、図12は1つのレンズ基板3のみを取り外した状態を示す斜視図、図13はLED基板2、レンズ基板3及び保持部材4の部分拡大断面図、図14は冷却循環機構7を示す部分拡大断面図である。
【0015】
<1.装置構成> 本実施形態に係る植物育成装置100は、図1に示すように、植物育成室Rの床面(不図示)に立設した複数の棚支柱101と、この棚支柱101に支持させた植物生育用の棚部102と、棚部102で生育する植物に光を照射するための光源ユニット103と、を具備するものである。
【0016】
棚部102の上面には、内部に液肥を保持できる略箱形状の液肥パレット104及びその液肥パレット104上に載置される栽培用パレット105が棚状に支持される。本実施形態では、棚部102を板状としているが、例えば、複数のパイプを水平方向に並べたものとすることもできる。また、栽培用パレット105では、1度に複数個の植物を栽培できるようにしている。
【0017】
棚部102の下面には、光源ユニット103が、当該棚部102下方に設けられた別の棚部102の上面と略平行となるように設けられる。そのため棚部102の下面には、光源ユニット103を着脱可能に取り付けるための取り付け部106が設けられている。
【0018】
この取り付け部106は、例えば棚部102の幅方向(左右方向)に1本ずつ対となるように設けられたレールである。このレールは、断面略L字形状をなし、その折れ曲がり部が下側となり、かつL字凹部が棚部102内側を向くように設けられている。このような構成により、光源ユニット103がレールにスライドされ、折れ曲がり部上に載置されることにより、棚部102上方に光源ユニット103が取り付けられる。
【0019】
<2.光源ユニット103について> 光源ユニット103は、図2及び図3に示すように、平面視において概略矩形形状をなすものであり、保持部材4の一方面側に複数のLED基板2及び複数のレンズ基板3を取り付けることによって構成されている。
【0020】
LED基板2は、植物に生育用の光を照射する複数のパッケージLED21(以下、単にLED21ともいう。)を支持するものある。具体的にLED基板2は、図4に示すように、平面視において概略矩形形状をなすものであり、一方の平面(以下、LED搭載面という。)に複数の表面実装型のパッケージLED21が設けられている。これらパッケージLED21は、縦横に互いにほぼ等間隔にマトリックス状に設けられている。
【0021】
パッケージLED21は、図5に示すように、1つのパッケージ基板211内に赤色発光素子21R、緑色発光素子21G及び青色発光素子21Bを設け、透明樹脂212により封止して形成されるものであり、各色毎に+端子、−端子が設けられている。
【0022】
本実施形態のパッケージLED21は、赤色光、緑色光又は青色光の少なくとも2色以上の光が混合した混合光を射出するものであり、特に本実施形態では赤色光の強度、緑色光の強度及び青色光の強度の比が、略4:1:1となるように構成している。具体的には、図5及び図6に示すように、1つのパッケージ基板211内に設けられる赤色発光素子21Rの数、緑色発光素子21Gの数及び青色発光素子21Bの数の比が、4:1:1となるようにしている。このとき、各色の発光素子21R、21G、21Bのサイズは略同じであり、パッケージLED21内の赤色発光素子21Rの発光面積、緑色発光素子21Gの発光面積及び青色発光素子21Bの発光面積の比が、略4:1:1となるようにしている。また、パッケージLED21内に設けられた4個の赤色発光素子21Rは2つずつ直列にボンディングワイヤを介して接続されている。このように、赤色発光素子21Rを2つずつ直列に接続することにより、直列接続された赤色発光素子21Rの順方向電圧(約2.0V×2)を緑色発光素子21Gの順方向電圧(約3.5V)及び青色発光素子の順方向電圧(約3.5V)に可及的に近づけることができ、LED回路を共通化することができると共に、配線を容易にすることができ、さらに電圧ロスを低減することができる。電圧ロスを低減することにより、ロス分の無駄な電圧がLED21において熱に変換されてしまい、結果的にLED21の寿命を縮めてしまうという問題を解決することができる。
【0023】
このようなパッケージLED21を用いたLED基板2において、緑色発光素子21G及び青色発光素子21Bの回路構成は、例えば、図7に示すように、LED基板2の長手方向に沿って設けられたパッケージLED21の個数分(N列)直列接続したLED列をLED基板2の短手方向に沿って設けられたパッケージLED21の個数分(M行)並列接続することにより構成されている。
【0024】
また、赤色発光素子21Rの回路構成は、例えば、図8に示すように、LED基板2の長手方向に沿って設けられたパッケージLED21の個数の2倍分(2N列)直列接続したLED列をLED基板2の短手方向に沿って設けられたパッケージLED21の個数の2倍分(2M行)並列接続することにより構成されている。
【0025】
なお、LED基板2には、LED搭載面及び裏面を貫通する第1貫通孔2a(図4には不図示)が複数個形成されているが、この第1貫通孔2aについては後述する。また、LED基板2の長手方向両辺部には、後述する固定具5によって固定するための固定用孔2bが複数個形成されている。
【0026】
レンズ基板3は、図9に示すように、LED基板2のLED搭載面前方に設けられ、LED21からの光を集光して棚部102上の植物に導く複数のレンズ部31を有するものである。具体的にレンズ基板3は、平面視において概略矩形形状をなすものであり、保持部材4に固定された状態において、LED基板2の各LED21に対応して、複数のレンズ部31が形成されている。このとき、LED21の光軸とレンズ部31の光軸とが略一致するようにしている。また、レンズ基板3の光入射面(裏面)はLED21の光射出面(上面)と接触して設けられ、LED21から射出される光の略全てをレンズ部31によって集光できるようにしている。なお、レンズ基板3の光入射面(裏面)とLED21の光射出面(上面)との間に機械的遊び(例えば0.2mm程度の隙間)を設けることにより、各部品の製作誤差や組み立て誤差を吸収可能にし、容易に量産できるようにしても良い。
【0027】
なお、レンズ基板3には、光入射面(裏面)及び光射出面(表面)を貫通する第2貫通孔3aが複数個形成されているが、この第2貫通孔3aについては後述する。また、レンズ基板3の短手方向両辺部には、後述する固定具5によって固定するための固定用孔3bが複数個形成されている。なお、図9においては、固定用孔3bは、短手方向両辺部に設けられているが、これに限定されず、例えば長手方向略中央部に設けても良い。具体的には、固定用孔3bを長手方向略中央部の両辺部に設けても良い。これにより、長尺状のレンズ基板3を用いた場合に、長手方向の中央部が撓むことを防止することができ、レンズ基板3が長手方向の中央部で撓むことによるレンズ性能の低下を好適に防止することができる。
【0028】
また、レンズ基板3のサイズは、図10に示すように、1つのLED基板2において、保持部材4に固定される両辺部に直交するように複数に等分割したサイズと略同一である。なお、図10においては、理解を簡単にするため、レンズ基板3のサイズを若干小さく示している。
【0029】
保持部材4は、図2及び図3に示すように、複数のLED基板2及び複数のレンズ基板3が固定されるものであり、一面が開口する概略箱形状をなす基枠体41と、当該基枠体41の長手方向(一方向)の側壁411に並行となるように短手方向(他方向)の側壁412を等分するように横架された2本の梁枠42とからなる。これら基枠体41及び梁枠42がそれぞれ一対の保持枠となり、これら保持枠に対してLED基板2及びレンズ基板3が架け渡されて固定される。
【0030】
具体的に、少なくとも基枠体41の長手方向(一方向)の側壁411は、図3の部分拡大図に示すように、断面L字形状をなす。そして、側壁411の折れ曲がり部4111にLED基板2及びレンズ基板3が固定される。なお、図2及び図3に固定具5は図示しない。
【0031】
梁枠42は、特に図3に示すように、断面概略コの字形状をなす長尺状のものであり、その底部421が基枠体41の開口外側となるように基枠体41の短手方向の両側壁412に固定される。そして、梁枠42の底部421にLED基板2及びレンズ基板3が固定される。
【0032】
なお、保持部材4、具体的には側壁411の折れ曲がり部4111及び梁枠42の底部421には、LED基板2の固定用孔2bに対応して固定用孔4aが形成されている。
【0033】
また、基枠体41の長手方向両端部は、棚部102の取り付け部106(レール)にスライド可能とするためにLED基板2及びレンズ基板3が取り付けられない部分であるスライド部413が形成されている(図2参照)。
【0034】
このような保持部材4において、基枠体41の側壁411の一方及び当該側壁411に隣接する梁枠42にLED基板2及びレンズ基板3が架け渡されて固定される。また、2つの梁枠42間にLED基板2及びレンズ基板3が架け渡されて固定される。さらに、基枠体41の側壁411の他方及び当該側壁411に隣接する梁枠42にLED基板2及びレンズ基板3が架け渡されて固定される。このとき、LED基板2の両辺部及びレンズ基板3の両辺部が、基枠体41及び梁枠42に固定具5によって外側から取り付けられる。
【0035】
保持部材4が棚部102の取り付け部106に取り付けられた状態において、保持部材4は、略水平方向に沿って設けられることになり、LED基板2及びレンズ基板3が保持部材4に鉛直下側から固定具5によって固定されることになる。なお、LED基板2及びレンズ基板3を保持部材4に固定するための固定具5については後述する。
【0036】
保持部材4において基枠体41の底部414には、電源ユニット(不図示)が取付られており、また、当該電源ユニットから各LED基板に延びるケーブル群は、梁枠42内に収容されている。
【0037】
<3.取り付け及び取り外しについて>
【0038】
次に、固定具5、保持部材4へのLED基板2及びレンズ基板3の取り付け方法及び取り外し方法について説明する。
【0039】
固定具5は、保持部材4(側壁411の折れ曲がり部4111又は梁枠42の底部421)に形成された固定用孔4aと、LED基板2に形成された固定用孔2bと、レンズ基板3に形成された固定用孔3bとに挿入されて、それらを一体的に同時に固定するものである。
【0040】
固定具5の具体的な構成は、2動作で取り付け及び取り外し可能なものであり、図13に示すように、複数の係止爪511が放射状に形成された概略筒形状をなす係止部51と、当該係止部51の基端に設けられたフランジ部52と、当該係止部51の内部に挿入され、係止爪511を径方向外側に押し広げる挿入部53と、を有するものである。
【0041】
そして、挿入部53を係止部51内に挿入していない状態(抜取位置)では、係止爪511が径方向外側に広がらずに窄まっており、係止爪511が固定用孔4aの開口縁には係止しない。一方で、挿入部53を係止部51内に挿入した状態(挿入位置)では、係止爪が径方向外側に広がって固定用孔4aの開口縁に係止して、当該係止爪511とフランジ部52によって保持部材4にLED基板2及びレンズ基板3が固定される。
【0042】
つまり、保持部材4にLED基板2及びレンズ基板3を固定する際には、まず、保持部材4の固定用孔4a、LED基板2の固定用孔2b及びレンズ基板3の固定用孔3bを連通させた(重ね合わせた)後、係止部51をそれら固定用孔2b、3b、4aに挿入する。その後、挿入部53を係止部51に押し込むことによって、係止爪511が広がって反挿入側の固定用孔4aの開口縁に係止して、係止爪511及びフランジ部52により、保持部材4、LED基板2及びレンズ基板3が一体的に固定される。このように、固定具5を固定用孔2b、3b、4aに挿入する挿入工程と、当該挿入工程後に挿入部53を押し込み係止爪511を広げる押込工程との2工程より保持部材4にLED基板2及びレンズ基板3を固定することができる。
【0043】
次に、LED基板2及びレンズ基板3の取付態様について説明する。
【0044】
前述した通り、LED基板2には長手方向両辺部(左右)にそれぞれ3個ずつ固定用孔2bが形成されている。また、レンズ基板3には、短手方向両辺部(左右)にそれぞれ1個ずつ固定用孔3bが形成されている。
【0045】
そして、レンズ基板3の固定用孔3bは、LED基板2に形成された左右3個ずつの固定用孔2bのうち、左右1対の固定用孔2bに対応する。つまり、図10に示すように、1枚のLED基板2には3枚のレンズ基板3が固定されることになる。レンズ基板3は、LED基板2を3等分したサイズであるから、LED基板2の固定用孔2bとレンズ基板3の固定用孔3bとを連通した状態において、LED基板2及びレンズ基板3は平面視において略同一形状をなす。なお、LED基板2に設けられる固定用孔2bの個数は、左右3個ずつに限られず、適宜設定可能である。またそれに対応して、レンズ基板3に設けられる固定用孔3bの個数も設定される。
【0046】
このように本実施形態の植物育成装置100は、LED基板2及びレンズ基板3を固定具5によって同時に固定可能にし、さらに、レンズ基板3のみを別個に取り外し可能に構成している。言い換えると、LED基板2を保持部材4に着脱可能に固定する固定具5と、レンズ基板3を保持部材4に着脱可能に固定する固定具5とを共通にしている。つまり、LED基板2及びレンズ基板3が、固定具5によって保持部材4にまとめて同時に固定されるとともに、1つのLED基板2を固定するための複数の固定具5が、異なるレンズ基板3を固定するようにしている。
【0047】
具体的には、図11に示すように、LED基板2を保持部材4に固定する6個の固定具5のうち2個ずつがそれぞれ異なるレンズ基板3を固定する。このように構成しているので、図12に示すように、LED基板2を取り外す必要なく、一部のレンズ基板3のみを取り外すことができ、レンズ基板3が植物に接触する等して汚れた場合等のメンテナンス作業を極めて簡単にすることができる。また、レンズ基板3のみを交換する場合には、光源ユニット103は棚部102に取り付けられた状態で行うことが考えられるが、固定具5が2動作によって取り付け又は取り外しでき、このようなことを勘案しても極めて簡単である。なお、図12において固定具5は図示しない。
【0048】
<4.位置決め機構6> しかして本実施形態の植物育成装置100は、特に図13に示すように、LED基板2及びレンズ基板3を保持部材4に固定する際に、LED基板2及びレンズ基板3の位置決めを位置決め機構6を備える。
【0049】
位置決め機構6は、LED基板2及びレンズ基板3の固定時において、LED基板2及びレンズ基板3の面方向に沿った相対位置及びLED基板2及びレンズ基板3の相対距離の位置決めを行うものであり、LED基板2又はレンズ基板3の一方に設けられた凹部61と、他方に設けられた凸部62とからなる。本実施形態では、LED基板2に凹部61を設け、レンズ基板3に凸部62を設けている。
【0050】
そして、レンズ基板3に設けた凸部62は、レンズ基板3の光入射面(裏面)に形成され、LED基板2の凹部61よりも断面積が大きい大径部621と、当該大径部621の頂面に形成され、凸部62に嵌合する小径部622とからなる。また、大径部621は、LED基板2とレンズ基板3の距離を規定するものであり、その高さは、LED21の上面がレンズ基板3の光入射面(裏面)にほぼ接するように構成している。
【0051】
これにより、LED基板2にレンズ基板3を取り付ける際に、LED基板2の固定用孔2bとレンズ基板3の固定用孔3bとが連通するように、LED基板2に対してレンズ基板3が位置決めされて、保持部材4への固定作業が容易になる。
【0052】
<5.冷却循環機構7について> さらに本実施形態の植物育成装置100は、パッケージLED21を冷却するとともに、植物間の空気を循環させるための冷却循環機構7を備えている。
【0053】
冷却循環機構7は、図14に示すように、LED基板2のLED搭載面及び裏面を貫通する複数の第1貫通孔2aと、レンズ基板3の光入射面及び光射出面を貫通する複数の第2貫通孔3aと、LED基板2の裏面側に形成された空間から空気を吸い込み、冷却して植物育成室R内に吹き出す吸込・吹出機構(不図示)と、を備えている。
【0054】
第1貫通孔2aの開口面積は、第2貫通孔3aの開口面積よりも小さい。本実施形態では、第1貫通孔2a及び第2貫通孔3aはともに円形状をなすものであり、第1貫通孔2aの開口径が第2貫通孔3aの開口径よりも小さく設定されている。
【0055】
また、1つの光源ユニット103において、第1貫通孔2aは、第2貫通孔3aよりも多く形成されている。また、LED基板2における第1貫通孔2aの形成密度は、LED基板2全域において略均一となるようにし、さらに、第2貫通孔3a毎に対応する第1貫通孔2aの個数が略同一となるようにしている。
【0056】
LED基板2の裏面側に形成された空間とは、本実施形態では基枠体41の内部空間S1であり、基枠体41の所定位置に空気孔41Hが形成されている。この空気孔41Hは、棚部102に取り付けた状態において、棚部102又は棚支柱101に設けられた吸引口(不図示)と連通する。
【0057】
吸込・吹出機構は、前記吸引口に連通する循環経路と、当該循環経路上に設けられ、循環経路内に空気を流通させる循環ポンプと、循環経路上に設けられ、空気を冷却する冷却部と、を備えている。冷却部としては、自然冷却するものであっても良いし、強制的に一定温度に冷却するものであっても良い。
【0058】
このような構成において、光源ユニット103を棚部102に取り付けると、基枠体41の空気孔41Hと吸引口とが連通する。そして、循環ポンプにより空気を吸引すると、空気孔41HからLED基板2裏面側の空間S1から空気が吸い込まれて、循環経路を流れるとともに冷却部により冷却されて再び植物育成室内200に吹き出される。
【0059】
また、基枠体41内部の空間S1から空気が吸い込まれると、第2貫通孔3aからレンズ基板3前方(つまり植物育成室R内)の空気が吸い込まれて、LED基板2のLED搭載面に沿って流れ、LED21を冷却した後、第1貫通孔2aを通ってLED裏面側の基枠体41内部に吸い込まれる。このとき、第1貫通孔2aの開口径を第2貫通孔3aの開口径よりも小さく設定し、さらに、第1貫通孔2aの数を第2貫通孔3aの数よりも多くしているので、第2貫通孔3aから吸い込まれた空気がLED搭載面上で複数の流路に分岐して流れるので、LED21を万遍無く冷却することができる。さらに、LED基板2における第1貫通孔2aの形成密度をLED基板2全域において略均一にし、第2貫通孔3a毎に対応する第1貫通孔2aの個数を略同一としているので、全LED21を均等に冷却することができる。
【0060】
<6.本実施形態の効果> このように構成した本実施形態に係る植物育成装置100によれば、LED基板2及びレンズ基板3を保持部材4に固定具5によってまとめて同時に固定しているので、LED基板2及びレンズ基板3の取り付けを簡単に行うことができる。また、1つのLED基板2を保持部材4に固定するための複数の固定具5が、異なるレンズ基板3を保持部材4に固定するようにしているので、所定のレンズ基板3を取り外す際でも、LED基板2を取り外す必要がなく、植物に接触して汚れやすいレンズ基板3のみを簡単に交換することができる。
【0061】
<7.その他の変形実施形態>
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。
【0062】
例えば、前記実施形態のパッケージLED21は、赤色発光素子21R、緑色発光素子21G及び青色発光素子21Bを用いたものであったが、その他、植物の光合成に寄与する赤色発光素子21R及び青色発光素子21Gを封止したものであっても良い。この場合、図14に示すように、赤色発光素子21Rの数及び青色発光素子21Gの数の比を、6:1となるようにし、パッケージLED21から射出される光において、赤色光の強度及び青色光の強度の比を略6:1にすることにより、植物育成の適した光を照射することができる。このとき、パッケージLED21を用いたLED基板2において、青色発光素子21Bの回路構成は、図7と同様であるが、赤色発光素子21Rの回路構成は、2N列直列接続したLED列を3M行並列接続することにより構成している。これは、2M行3N列の回路を構成すると、直列数が増えて電圧が変わるためである。
【0063】
なお、上記の場合でも緑色発光素子を用いることが考えられる。緑色発光素子を用いることにより、光合成には寄与しないものの、植物が色鮮やかにすることができる。したがって、消費者のニーズに応え、購買意欲を掻き立てる色鮮やかな植物を育成することができる。
【0064】
また、固定具の構成は、前記実施形態に限られず、固定用孔を介して固定するものの他に、保持部材、LED基板及びレンズ基板に固定用孔を設けることなく、それらの端部を挟み込むことによって固定するクリップ型の固定具を用いても良い。
【0065】
さらに、前記実施形態では、部品共通化の観点から、レンズ基板のサイズをLED基板を等分割したサイズにしているがこれに限定されず、サイズの異なる複数種類のレンズ基板を用いても良い。
【0066】
その上、第1貫通孔及び第2貫通孔の形状は円形状に限られず、その他の長孔形状、楕円形状、多角形形状をなすものであっても良い。
【0067】
その他、前述した実施形態や変形実施形態の一部又は全部を適宜組み合わせてよいし、本発明は前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本実施形態の植物育成装置の概略構成図。
【図2】光源ユニットの平面図。
【図3】光源ユニットのA−A線断面図。
【図4】LED基板の平面図。
【図5】パッケージLEDの概略構成図。
【図6】パッケージLEDの回路構成図。
【図7】LED基板の緑色発光素子又は青色発光素子の回路構成図。
【図8】LED基板の赤色発光素子の回路構成図。
【図9】レンズ基板の平面図。
【図10】LED基板及びレンズ基板のサイズを模式的に示す図。
【図11】LED基板、レンズ基板及び保持部材の分解斜視図。
【図12】1つのレンズ基板のみを取り外した状態を示す斜視図。
【図13】LED基板、レンズ基板及び保持部材の部分拡大断面図。
【図14】冷却循環機構を示す部分拡大断面図。
【図15】変形実施形態に係るパッケージLEDの構成図。
【符号の説明】
【0069】
100・・・植物育成装置
2 ・・・LED基板
21 ・・・LED
3 ・・・レンズ基板
31 ・・・レンズ部
4 ・・・保持部材
41 ・・・基枠体(保持枠)
42 ・・・梁枠(保持枠)
5 ・・・固定具
6 ・・・位置決め機構
【技術分野】
【0001】
本発明は、植物育成装置に関し、特にLED基板及びレンズ基板の取り付けに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、光を植物に照射して植物の成長を促進するようにした植物育成装置が知られている。
【0003】
具体的に、このものは、例えば、特許文献1に示すように、複数の柱材が支持する栽培棚上に栽培ベッドを載置し、この栽培ベッド内に培養液を循環させるとともに、各栽培棚の下面に取り付けた照明等で植物に光を照射することで、植物の成長を促すことができるように構成されている。
【0004】
そして、照明としては、LEDが複数設けられたLED基板と、当該LED基板の前方に設けられ、LEDからの光を集光して植物に導くレンズ基板と、それらが固定される保持部材とを備え、LEDからの光を効率よく植物に照射するようにしたものがある。
【0005】
しかしながら、照明を大面積化するためには、複数のLED基板及び複数のレンズ基板を用いて構成する必要があるところ、それぞれを保持部材に取り付ける作業は極めて煩雑である。また、レンズ基板は植物に対向して設けられ、植物に接触することにより汚れることからレンズ基板を交換する必要がある。
【特許文献1】特開2005−021064号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで本発明は、上記問題点を一挙に解決するとともに、植物育成装置において、LED基板及びレンズ基板の取り付けを簡単化すると共に、植物に接触して汚れやすいレンズ基板のみを簡単に交換可能にすることをその主たる所期課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
すなわち本発明に係る植物育成装置は、植物に生育用の光を照射する複数のLEDが搭載されたLED基板と、前記LEDからの光を集光して前記植物に導く複数のレンズ部を有するレンズ基板と、前記LED基板及び前記レンズ基板が固定される保持部材と、を備え、前記LED基板及び前記レンズ基板が、固定具によって前記保持部材にまとめて同時に固定されるとともに、1つのLED基板を保持部材に固定するための複数の固定具が、異なるレンズ基板を前記保持部材に固定するものであることを特徴とする。
【0008】
このようなものであれば、LED基板及びレンズ基板を保持部材に固定具によってまとめて同時に固定しているので、LED基板及びレンズ基板の取り付けを簡単に行うことができる。また、1つのLED基板を保持部材に固定するための複数の固定具が、異なるレンズ基板を保持部材に固定するようにしているので、所定のレンズ基板を取り外す際でも、LED基板を取り外す必要がなく、植物に接触して汚れやすいレンズ基板のみを簡単に交換することができる。
【0009】
前記保持部材が略水平方向に沿って設けられ、前記LED基板及び前記レンズ基板が前記保持部材に鉛直下側から固定具によって固定されるものである場合に、その作業性の困難性から、上記構成による効果が一層顕著になる。
【0010】
保持部材の具体的な実施の態様及びLED基板及びレンズ基板の具体的な固定態様としては、前記保持部材が、略平行に延設された一対の保持枠を備え、前記LED基板及び前記レンズ基板が、それら保持体に架け渡されて固定されるものであることが考えられる。
【0011】
LED基板及びレンズ基板の取り付け、及びレンズ基板のみの取り外しを簡単にするためには、前記LED基板及び前記レンズ基板の両辺部が前記保持枠に固定されるものであり、前記レンズ基板が、1つのLED基板を前記両辺部に直交するように複数に等分割したサイズと略同一であることが望ましい。
【0012】
LED基板及びレンズ基板を固定具によって同時に固定する際の作業性を向上させるためには、前記LED基板及び前記レンズ基板を前記保持部材に固定する際に、前記LED基板及び前記レンズ基板の位置決めを位置決め機構を備えることが望ましい。
【発明の効果】
【0013】
このように本発明によれば、植物育成装置において、LED基板及びレンズ基板の取り付けを簡単化すると共に、植物に接触して汚れやすいレンズ基板のみを簡単に交換可能にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
次に、本発明に係る植物育成装置100について図面を参照して説明する。なお、図1は本実施形態の植物育成装置100の概略構成図、図2は光源ユニット103の平面図、図3は光源ユニット103のA−A線端面図、図4はLED基板2の平面図、図5はパッケージLED21の概略構成図、図6はパッケージLED21の回路構成図、図7は緑色発光素子21G又は青色発光素子21Bの回路構成図、図8は赤色発光素子21Rの回路構成図、図9はレンズ基板3の平面図、図10はLED基板2及びレンズ基板3のサイズを模式的に示す図、図11はLED基板2、レンズ基板3及び保持部材4の分解斜視図、図12は1つのレンズ基板3のみを取り外した状態を示す斜視図、図13はLED基板2、レンズ基板3及び保持部材4の部分拡大断面図、図14は冷却循環機構7を示す部分拡大断面図である。
【0015】
<1.装置構成> 本実施形態に係る植物育成装置100は、図1に示すように、植物育成室Rの床面(不図示)に立設した複数の棚支柱101と、この棚支柱101に支持させた植物生育用の棚部102と、棚部102で生育する植物に光を照射するための光源ユニット103と、を具備するものである。
【0016】
棚部102の上面には、内部に液肥を保持できる略箱形状の液肥パレット104及びその液肥パレット104上に載置される栽培用パレット105が棚状に支持される。本実施形態では、棚部102を板状としているが、例えば、複数のパイプを水平方向に並べたものとすることもできる。また、栽培用パレット105では、1度に複数個の植物を栽培できるようにしている。
【0017】
棚部102の下面には、光源ユニット103が、当該棚部102下方に設けられた別の棚部102の上面と略平行となるように設けられる。そのため棚部102の下面には、光源ユニット103を着脱可能に取り付けるための取り付け部106が設けられている。
【0018】
この取り付け部106は、例えば棚部102の幅方向(左右方向)に1本ずつ対となるように設けられたレールである。このレールは、断面略L字形状をなし、その折れ曲がり部が下側となり、かつL字凹部が棚部102内側を向くように設けられている。このような構成により、光源ユニット103がレールにスライドされ、折れ曲がり部上に載置されることにより、棚部102上方に光源ユニット103が取り付けられる。
【0019】
<2.光源ユニット103について> 光源ユニット103は、図2及び図3に示すように、平面視において概略矩形形状をなすものであり、保持部材4の一方面側に複数のLED基板2及び複数のレンズ基板3を取り付けることによって構成されている。
【0020】
LED基板2は、植物に生育用の光を照射する複数のパッケージLED21(以下、単にLED21ともいう。)を支持するものある。具体的にLED基板2は、図4に示すように、平面視において概略矩形形状をなすものであり、一方の平面(以下、LED搭載面という。)に複数の表面実装型のパッケージLED21が設けられている。これらパッケージLED21は、縦横に互いにほぼ等間隔にマトリックス状に設けられている。
【0021】
パッケージLED21は、図5に示すように、1つのパッケージ基板211内に赤色発光素子21R、緑色発光素子21G及び青色発光素子21Bを設け、透明樹脂212により封止して形成されるものであり、各色毎に+端子、−端子が設けられている。
【0022】
本実施形態のパッケージLED21は、赤色光、緑色光又は青色光の少なくとも2色以上の光が混合した混合光を射出するものであり、特に本実施形態では赤色光の強度、緑色光の強度及び青色光の強度の比が、略4:1:1となるように構成している。具体的には、図5及び図6に示すように、1つのパッケージ基板211内に設けられる赤色発光素子21Rの数、緑色発光素子21Gの数及び青色発光素子21Bの数の比が、4:1:1となるようにしている。このとき、各色の発光素子21R、21G、21Bのサイズは略同じであり、パッケージLED21内の赤色発光素子21Rの発光面積、緑色発光素子21Gの発光面積及び青色発光素子21Bの発光面積の比が、略4:1:1となるようにしている。また、パッケージLED21内に設けられた4個の赤色発光素子21Rは2つずつ直列にボンディングワイヤを介して接続されている。このように、赤色発光素子21Rを2つずつ直列に接続することにより、直列接続された赤色発光素子21Rの順方向電圧(約2.0V×2)を緑色発光素子21Gの順方向電圧(約3.5V)及び青色発光素子の順方向電圧(約3.5V)に可及的に近づけることができ、LED回路を共通化することができると共に、配線を容易にすることができ、さらに電圧ロスを低減することができる。電圧ロスを低減することにより、ロス分の無駄な電圧がLED21において熱に変換されてしまい、結果的にLED21の寿命を縮めてしまうという問題を解決することができる。
【0023】
このようなパッケージLED21を用いたLED基板2において、緑色発光素子21G及び青色発光素子21Bの回路構成は、例えば、図7に示すように、LED基板2の長手方向に沿って設けられたパッケージLED21の個数分(N列)直列接続したLED列をLED基板2の短手方向に沿って設けられたパッケージLED21の個数分(M行)並列接続することにより構成されている。
【0024】
また、赤色発光素子21Rの回路構成は、例えば、図8に示すように、LED基板2の長手方向に沿って設けられたパッケージLED21の個数の2倍分(2N列)直列接続したLED列をLED基板2の短手方向に沿って設けられたパッケージLED21の個数の2倍分(2M行)並列接続することにより構成されている。
【0025】
なお、LED基板2には、LED搭載面及び裏面を貫通する第1貫通孔2a(図4には不図示)が複数個形成されているが、この第1貫通孔2aについては後述する。また、LED基板2の長手方向両辺部には、後述する固定具5によって固定するための固定用孔2bが複数個形成されている。
【0026】
レンズ基板3は、図9に示すように、LED基板2のLED搭載面前方に設けられ、LED21からの光を集光して棚部102上の植物に導く複数のレンズ部31を有するものである。具体的にレンズ基板3は、平面視において概略矩形形状をなすものであり、保持部材4に固定された状態において、LED基板2の各LED21に対応して、複数のレンズ部31が形成されている。このとき、LED21の光軸とレンズ部31の光軸とが略一致するようにしている。また、レンズ基板3の光入射面(裏面)はLED21の光射出面(上面)と接触して設けられ、LED21から射出される光の略全てをレンズ部31によって集光できるようにしている。なお、レンズ基板3の光入射面(裏面)とLED21の光射出面(上面)との間に機械的遊び(例えば0.2mm程度の隙間)を設けることにより、各部品の製作誤差や組み立て誤差を吸収可能にし、容易に量産できるようにしても良い。
【0027】
なお、レンズ基板3には、光入射面(裏面)及び光射出面(表面)を貫通する第2貫通孔3aが複数個形成されているが、この第2貫通孔3aについては後述する。また、レンズ基板3の短手方向両辺部には、後述する固定具5によって固定するための固定用孔3bが複数個形成されている。なお、図9においては、固定用孔3bは、短手方向両辺部に設けられているが、これに限定されず、例えば長手方向略中央部に設けても良い。具体的には、固定用孔3bを長手方向略中央部の両辺部に設けても良い。これにより、長尺状のレンズ基板3を用いた場合に、長手方向の中央部が撓むことを防止することができ、レンズ基板3が長手方向の中央部で撓むことによるレンズ性能の低下を好適に防止することができる。
【0028】
また、レンズ基板3のサイズは、図10に示すように、1つのLED基板2において、保持部材4に固定される両辺部に直交するように複数に等分割したサイズと略同一である。なお、図10においては、理解を簡単にするため、レンズ基板3のサイズを若干小さく示している。
【0029】
保持部材4は、図2及び図3に示すように、複数のLED基板2及び複数のレンズ基板3が固定されるものであり、一面が開口する概略箱形状をなす基枠体41と、当該基枠体41の長手方向(一方向)の側壁411に並行となるように短手方向(他方向)の側壁412を等分するように横架された2本の梁枠42とからなる。これら基枠体41及び梁枠42がそれぞれ一対の保持枠となり、これら保持枠に対してLED基板2及びレンズ基板3が架け渡されて固定される。
【0030】
具体的に、少なくとも基枠体41の長手方向(一方向)の側壁411は、図3の部分拡大図に示すように、断面L字形状をなす。そして、側壁411の折れ曲がり部4111にLED基板2及びレンズ基板3が固定される。なお、図2及び図3に固定具5は図示しない。
【0031】
梁枠42は、特に図3に示すように、断面概略コの字形状をなす長尺状のものであり、その底部421が基枠体41の開口外側となるように基枠体41の短手方向の両側壁412に固定される。そして、梁枠42の底部421にLED基板2及びレンズ基板3が固定される。
【0032】
なお、保持部材4、具体的には側壁411の折れ曲がり部4111及び梁枠42の底部421には、LED基板2の固定用孔2bに対応して固定用孔4aが形成されている。
【0033】
また、基枠体41の長手方向両端部は、棚部102の取り付け部106(レール)にスライド可能とするためにLED基板2及びレンズ基板3が取り付けられない部分であるスライド部413が形成されている(図2参照)。
【0034】
このような保持部材4において、基枠体41の側壁411の一方及び当該側壁411に隣接する梁枠42にLED基板2及びレンズ基板3が架け渡されて固定される。また、2つの梁枠42間にLED基板2及びレンズ基板3が架け渡されて固定される。さらに、基枠体41の側壁411の他方及び当該側壁411に隣接する梁枠42にLED基板2及びレンズ基板3が架け渡されて固定される。このとき、LED基板2の両辺部及びレンズ基板3の両辺部が、基枠体41及び梁枠42に固定具5によって外側から取り付けられる。
【0035】
保持部材4が棚部102の取り付け部106に取り付けられた状態において、保持部材4は、略水平方向に沿って設けられることになり、LED基板2及びレンズ基板3が保持部材4に鉛直下側から固定具5によって固定されることになる。なお、LED基板2及びレンズ基板3を保持部材4に固定するための固定具5については後述する。
【0036】
保持部材4において基枠体41の底部414には、電源ユニット(不図示)が取付られており、また、当該電源ユニットから各LED基板に延びるケーブル群は、梁枠42内に収容されている。
【0037】
<3.取り付け及び取り外しについて>
【0038】
次に、固定具5、保持部材4へのLED基板2及びレンズ基板3の取り付け方法及び取り外し方法について説明する。
【0039】
固定具5は、保持部材4(側壁411の折れ曲がり部4111又は梁枠42の底部421)に形成された固定用孔4aと、LED基板2に形成された固定用孔2bと、レンズ基板3に形成された固定用孔3bとに挿入されて、それらを一体的に同時に固定するものである。
【0040】
固定具5の具体的な構成は、2動作で取り付け及び取り外し可能なものであり、図13に示すように、複数の係止爪511が放射状に形成された概略筒形状をなす係止部51と、当該係止部51の基端に設けられたフランジ部52と、当該係止部51の内部に挿入され、係止爪511を径方向外側に押し広げる挿入部53と、を有するものである。
【0041】
そして、挿入部53を係止部51内に挿入していない状態(抜取位置)では、係止爪511が径方向外側に広がらずに窄まっており、係止爪511が固定用孔4aの開口縁には係止しない。一方で、挿入部53を係止部51内に挿入した状態(挿入位置)では、係止爪が径方向外側に広がって固定用孔4aの開口縁に係止して、当該係止爪511とフランジ部52によって保持部材4にLED基板2及びレンズ基板3が固定される。
【0042】
つまり、保持部材4にLED基板2及びレンズ基板3を固定する際には、まず、保持部材4の固定用孔4a、LED基板2の固定用孔2b及びレンズ基板3の固定用孔3bを連通させた(重ね合わせた)後、係止部51をそれら固定用孔2b、3b、4aに挿入する。その後、挿入部53を係止部51に押し込むことによって、係止爪511が広がって反挿入側の固定用孔4aの開口縁に係止して、係止爪511及びフランジ部52により、保持部材4、LED基板2及びレンズ基板3が一体的に固定される。このように、固定具5を固定用孔2b、3b、4aに挿入する挿入工程と、当該挿入工程後に挿入部53を押し込み係止爪511を広げる押込工程との2工程より保持部材4にLED基板2及びレンズ基板3を固定することができる。
【0043】
次に、LED基板2及びレンズ基板3の取付態様について説明する。
【0044】
前述した通り、LED基板2には長手方向両辺部(左右)にそれぞれ3個ずつ固定用孔2bが形成されている。また、レンズ基板3には、短手方向両辺部(左右)にそれぞれ1個ずつ固定用孔3bが形成されている。
【0045】
そして、レンズ基板3の固定用孔3bは、LED基板2に形成された左右3個ずつの固定用孔2bのうち、左右1対の固定用孔2bに対応する。つまり、図10に示すように、1枚のLED基板2には3枚のレンズ基板3が固定されることになる。レンズ基板3は、LED基板2を3等分したサイズであるから、LED基板2の固定用孔2bとレンズ基板3の固定用孔3bとを連通した状態において、LED基板2及びレンズ基板3は平面視において略同一形状をなす。なお、LED基板2に設けられる固定用孔2bの個数は、左右3個ずつに限られず、適宜設定可能である。またそれに対応して、レンズ基板3に設けられる固定用孔3bの個数も設定される。
【0046】
このように本実施形態の植物育成装置100は、LED基板2及びレンズ基板3を固定具5によって同時に固定可能にし、さらに、レンズ基板3のみを別個に取り外し可能に構成している。言い換えると、LED基板2を保持部材4に着脱可能に固定する固定具5と、レンズ基板3を保持部材4に着脱可能に固定する固定具5とを共通にしている。つまり、LED基板2及びレンズ基板3が、固定具5によって保持部材4にまとめて同時に固定されるとともに、1つのLED基板2を固定するための複数の固定具5が、異なるレンズ基板3を固定するようにしている。
【0047】
具体的には、図11に示すように、LED基板2を保持部材4に固定する6個の固定具5のうち2個ずつがそれぞれ異なるレンズ基板3を固定する。このように構成しているので、図12に示すように、LED基板2を取り外す必要なく、一部のレンズ基板3のみを取り外すことができ、レンズ基板3が植物に接触する等して汚れた場合等のメンテナンス作業を極めて簡単にすることができる。また、レンズ基板3のみを交換する場合には、光源ユニット103は棚部102に取り付けられた状態で行うことが考えられるが、固定具5が2動作によって取り付け又は取り外しでき、このようなことを勘案しても極めて簡単である。なお、図12において固定具5は図示しない。
【0048】
<4.位置決め機構6> しかして本実施形態の植物育成装置100は、特に図13に示すように、LED基板2及びレンズ基板3を保持部材4に固定する際に、LED基板2及びレンズ基板3の位置決めを位置決め機構6を備える。
【0049】
位置決め機構6は、LED基板2及びレンズ基板3の固定時において、LED基板2及びレンズ基板3の面方向に沿った相対位置及びLED基板2及びレンズ基板3の相対距離の位置決めを行うものであり、LED基板2又はレンズ基板3の一方に設けられた凹部61と、他方に設けられた凸部62とからなる。本実施形態では、LED基板2に凹部61を設け、レンズ基板3に凸部62を設けている。
【0050】
そして、レンズ基板3に設けた凸部62は、レンズ基板3の光入射面(裏面)に形成され、LED基板2の凹部61よりも断面積が大きい大径部621と、当該大径部621の頂面に形成され、凸部62に嵌合する小径部622とからなる。また、大径部621は、LED基板2とレンズ基板3の距離を規定するものであり、その高さは、LED21の上面がレンズ基板3の光入射面(裏面)にほぼ接するように構成している。
【0051】
これにより、LED基板2にレンズ基板3を取り付ける際に、LED基板2の固定用孔2bとレンズ基板3の固定用孔3bとが連通するように、LED基板2に対してレンズ基板3が位置決めされて、保持部材4への固定作業が容易になる。
【0052】
<5.冷却循環機構7について> さらに本実施形態の植物育成装置100は、パッケージLED21を冷却するとともに、植物間の空気を循環させるための冷却循環機構7を備えている。
【0053】
冷却循環機構7は、図14に示すように、LED基板2のLED搭載面及び裏面を貫通する複数の第1貫通孔2aと、レンズ基板3の光入射面及び光射出面を貫通する複数の第2貫通孔3aと、LED基板2の裏面側に形成された空間から空気を吸い込み、冷却して植物育成室R内に吹き出す吸込・吹出機構(不図示)と、を備えている。
【0054】
第1貫通孔2aの開口面積は、第2貫通孔3aの開口面積よりも小さい。本実施形態では、第1貫通孔2a及び第2貫通孔3aはともに円形状をなすものであり、第1貫通孔2aの開口径が第2貫通孔3aの開口径よりも小さく設定されている。
【0055】
また、1つの光源ユニット103において、第1貫通孔2aは、第2貫通孔3aよりも多く形成されている。また、LED基板2における第1貫通孔2aの形成密度は、LED基板2全域において略均一となるようにし、さらに、第2貫通孔3a毎に対応する第1貫通孔2aの個数が略同一となるようにしている。
【0056】
LED基板2の裏面側に形成された空間とは、本実施形態では基枠体41の内部空間S1であり、基枠体41の所定位置に空気孔41Hが形成されている。この空気孔41Hは、棚部102に取り付けた状態において、棚部102又は棚支柱101に設けられた吸引口(不図示)と連通する。
【0057】
吸込・吹出機構は、前記吸引口に連通する循環経路と、当該循環経路上に設けられ、循環経路内に空気を流通させる循環ポンプと、循環経路上に設けられ、空気を冷却する冷却部と、を備えている。冷却部としては、自然冷却するものであっても良いし、強制的に一定温度に冷却するものであっても良い。
【0058】
このような構成において、光源ユニット103を棚部102に取り付けると、基枠体41の空気孔41Hと吸引口とが連通する。そして、循環ポンプにより空気を吸引すると、空気孔41HからLED基板2裏面側の空間S1から空気が吸い込まれて、循環経路を流れるとともに冷却部により冷却されて再び植物育成室内200に吹き出される。
【0059】
また、基枠体41内部の空間S1から空気が吸い込まれると、第2貫通孔3aからレンズ基板3前方(つまり植物育成室R内)の空気が吸い込まれて、LED基板2のLED搭載面に沿って流れ、LED21を冷却した後、第1貫通孔2aを通ってLED裏面側の基枠体41内部に吸い込まれる。このとき、第1貫通孔2aの開口径を第2貫通孔3aの開口径よりも小さく設定し、さらに、第1貫通孔2aの数を第2貫通孔3aの数よりも多くしているので、第2貫通孔3aから吸い込まれた空気がLED搭載面上で複数の流路に分岐して流れるので、LED21を万遍無く冷却することができる。さらに、LED基板2における第1貫通孔2aの形成密度をLED基板2全域において略均一にし、第2貫通孔3a毎に対応する第1貫通孔2aの個数を略同一としているので、全LED21を均等に冷却することができる。
【0060】
<6.本実施形態の効果> このように構成した本実施形態に係る植物育成装置100によれば、LED基板2及びレンズ基板3を保持部材4に固定具5によってまとめて同時に固定しているので、LED基板2及びレンズ基板3の取り付けを簡単に行うことができる。また、1つのLED基板2を保持部材4に固定するための複数の固定具5が、異なるレンズ基板3を保持部材4に固定するようにしているので、所定のレンズ基板3を取り外す際でも、LED基板2を取り外す必要がなく、植物に接触して汚れやすいレンズ基板3のみを簡単に交換することができる。
【0061】
<7.その他の変形実施形態>
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。
【0062】
例えば、前記実施形態のパッケージLED21は、赤色発光素子21R、緑色発光素子21G及び青色発光素子21Bを用いたものであったが、その他、植物の光合成に寄与する赤色発光素子21R及び青色発光素子21Gを封止したものであっても良い。この場合、図14に示すように、赤色発光素子21Rの数及び青色発光素子21Gの数の比を、6:1となるようにし、パッケージLED21から射出される光において、赤色光の強度及び青色光の強度の比を略6:1にすることにより、植物育成の適した光を照射することができる。このとき、パッケージLED21を用いたLED基板2において、青色発光素子21Bの回路構成は、図7と同様であるが、赤色発光素子21Rの回路構成は、2N列直列接続したLED列を3M行並列接続することにより構成している。これは、2M行3N列の回路を構成すると、直列数が増えて電圧が変わるためである。
【0063】
なお、上記の場合でも緑色発光素子を用いることが考えられる。緑色発光素子を用いることにより、光合成には寄与しないものの、植物が色鮮やかにすることができる。したがって、消費者のニーズに応え、購買意欲を掻き立てる色鮮やかな植物を育成することができる。
【0064】
また、固定具の構成は、前記実施形態に限られず、固定用孔を介して固定するものの他に、保持部材、LED基板及びレンズ基板に固定用孔を設けることなく、それらの端部を挟み込むことによって固定するクリップ型の固定具を用いても良い。
【0065】
さらに、前記実施形態では、部品共通化の観点から、レンズ基板のサイズをLED基板を等分割したサイズにしているがこれに限定されず、サイズの異なる複数種類のレンズ基板を用いても良い。
【0066】
その上、第1貫通孔及び第2貫通孔の形状は円形状に限られず、その他の長孔形状、楕円形状、多角形形状をなすものであっても良い。
【0067】
その他、前述した実施形態や変形実施形態の一部又は全部を適宜組み合わせてよいし、本発明は前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本実施形態の植物育成装置の概略構成図。
【図2】光源ユニットの平面図。
【図3】光源ユニットのA−A線断面図。
【図4】LED基板の平面図。
【図5】パッケージLEDの概略構成図。
【図6】パッケージLEDの回路構成図。
【図7】LED基板の緑色発光素子又は青色発光素子の回路構成図。
【図8】LED基板の赤色発光素子の回路構成図。
【図9】レンズ基板の平面図。
【図10】LED基板及びレンズ基板のサイズを模式的に示す図。
【図11】LED基板、レンズ基板及び保持部材の分解斜視図。
【図12】1つのレンズ基板のみを取り外した状態を示す斜視図。
【図13】LED基板、レンズ基板及び保持部材の部分拡大断面図。
【図14】冷却循環機構を示す部分拡大断面図。
【図15】変形実施形態に係るパッケージLEDの構成図。
【符号の説明】
【0069】
100・・・植物育成装置
2 ・・・LED基板
21 ・・・LED
3 ・・・レンズ基板
31 ・・・レンズ部
4 ・・・保持部材
41 ・・・基枠体(保持枠)
42 ・・・梁枠(保持枠)
5 ・・・固定具
6 ・・・位置決め機構
【特許請求の範囲】
【請求項1】
植物に生育用の光を照射する複数のLEDが搭載されたLED基板と、
前記LEDからの光を集光して前記植物に導く複数のレンズ部を有するレンズ基板と、
前記LED基板及び前記レンズ基板が固定される保持部材と、を備え、
前記LED基板及び前記レンズ基板が、固定具によって前記保持部材にまとめて同時に固定されるとともに、1つのLED基板を保持部材に固定するための複数の固定具が、異なるレンズ基板を前記保持部材に固定するものである植物育成装置。
【請求項2】
前記保持部材が略水平方向に沿って設けられ、前記LED基板及び前記レンズ基板が前記保持部材に鉛直下側から固定具によって固定されるものである請求項1又は2記載の植物育成装置。
【請求項3】
前記保持部材が、略平行に延設された一対の保持枠を備え、
前記LED基板及び前記レンズ基板が、それら保持体に架け渡されて固定されるものである請求項1又は2記載の植物育成装置。
【請求項4】
前記LED基板及び前記レンズ基板の両辺部が前記保持枠に固定されるものであり、
前記レンズ基板が、1つのLED基板を前記両辺部に直交するように複数に等分割したサイズと略同一である請求項1、2又は3記載の植物育成装置。
【請求項5】
前記LED基板及び前記レンズ基板を前記保持部材に固定する際に、前記LED基板及び前記レンズ基板の位置決めを位置決め機構を備える請求項1、2、3又は4記載の植物育成装置。
【請求項1】
植物に生育用の光を照射する複数のLEDが搭載されたLED基板と、
前記LEDからの光を集光して前記植物に導く複数のレンズ部を有するレンズ基板と、
前記LED基板及び前記レンズ基板が固定される保持部材と、を備え、
前記LED基板及び前記レンズ基板が、固定具によって前記保持部材にまとめて同時に固定されるとともに、1つのLED基板を保持部材に固定するための複数の固定具が、異なるレンズ基板を前記保持部材に固定するものである植物育成装置。
【請求項2】
前記保持部材が略水平方向に沿って設けられ、前記LED基板及び前記レンズ基板が前記保持部材に鉛直下側から固定具によって固定されるものである請求項1又は2記載の植物育成装置。
【請求項3】
前記保持部材が、略平行に延設された一対の保持枠を備え、
前記LED基板及び前記レンズ基板が、それら保持体に架け渡されて固定されるものである請求項1又は2記載の植物育成装置。
【請求項4】
前記LED基板及び前記レンズ基板の両辺部が前記保持枠に固定されるものであり、
前記レンズ基板が、1つのLED基板を前記両辺部に直交するように複数に等分割したサイズと略同一である請求項1、2又は3記載の植物育成装置。
【請求項5】
前記LED基板及び前記レンズ基板を前記保持部材に固定する際に、前記LED基板及び前記レンズ基板の位置決めを位置決め機構を備える請求項1、2、3又は4記載の植物育成装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2010−136625(P2010−136625A)
【公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−312914(P2008−312914)
【出願日】平成20年12月9日(2008.12.9)
【出願人】(596099446)シーシーエス株式会社 (121)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年12月9日(2008.12.9)
【出願人】(596099446)シーシーエス株式会社 (121)
【Fターム(参考)】
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