説明

検査証明書管理システム、検査証明書の管理方法、およびプログラム

【課題】サプライチェーンの各企業における紙の検査証明書の仕分け、配布、保管作業を不要とする。
【解決手段】検査証明書管理サーバ2は、データベース3の利用者マスタテーブル3cを検索し、利用者端末6から入力された利用者ID、およびパスワードがあるか否かを検索する。利用者ID、およびパスワードを認証すると、利用者権限テーブル3dから、利用者IDにひも付けされた権限を取得する。そして、検査証明書管理サーバ2は、利用者端末6から要求されたデータの参照範囲が、取得した参照できる権限情報と一致しているかを判定し、利用者端末6から要求されたデータの参照範囲のうち、権限情報に含まれているデータのみをミルシート情報管理テーブル3aから検索して利用者端末6に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検査証明書の管理技術に関し、特に、サプライチェーン各社における流通過程における検査証明書の共通管理に有効な技術に関する。
【背景技術】
【0002】
検査証明書は、製品の品質を保証するものであり、製品とは別にサプライチェーンの流通過程において各企業が仕分け、配布を行っている。この検査成績書は、例えば、製品を製造する1次企業が紙によって発行し、製品と共に納入している。特に、鉄鋼材料では、造船、電力、官公庁など、および輸出品の入管時に必須とされる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところが、上記のような検査証明書の発行技術では、次のような問題点があることが本発明者により見い出された。
【0004】
先に述べたように、鉄鋼材料では、造船、電力、官公庁など、および輸出品の入管時に必須とされるため、高炉メーカーの各製鉄所においては、現在月間推定150万〜200万枚程度が発行されていると思われる。
【0005】
このように、膨大な数の検査証明書の処理が必要であるため、製鉄所では、多大な業務負担が生じている。また、製鉄所だけでなく、鉄鋼材料を扱う商社、加工、流通などの仕分け、発送、保管、ならびに検索業務においても、検査証明書の管理が必要となり、大きな負荷がかかっているという問題がある。
【0006】
本発明の目的は、サプライチェーンの各企業における紙の検査証明書の仕分け、配布、保管作業を不要とすることのできる技術を提供することにある。
【0007】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴については、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
【0009】
すなわち、前述の目的を達成するために、本発明では、検査証明書の電子データを一括管理し、チェーンサプライの各社に設けられた利用者端末から、該検査証明書の電子データを参照する仕組みを実現する。
【0010】
本発明は、データベース、および検査証明書管理サーバを有する検査証明書管理システムである。データベースは、検査証明書における検査証明情報を格納する第1のテーブル、および利用者毎に検査証明書の検査証明情報の参照可能範囲情報を格納した第2のテーブルを有する。
【0011】
また検査証明書管理サーバは、利用者端末が接続される通信回線に接続され、利用者端末から検査証明書の表示要求があった際に、第2のテーブルに格納された参照可能範囲情報から、利用者端末に表示することのできるデータ範囲を取得し、取得したデータ範囲内において、第1のテーブルに格納された検査証明書の検査証明情報を利用者端末に表示する。
【0012】
また、本発明では、利用者端末からの要求に応じて、参照可能範囲情報から、利用者端末に表示することのできるデータを利用者端末に表示するシステムによる方法や前記システムとしてコンピュータシステムを機能させるプログラムにも適用することができる。
【発明の効果】
【0013】
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
【0014】
(1)サプライチェーン上の各企業における検査成績書の仕分け、配布、および保守作業を不要とすることができる。
【0015】
(2)上記(1)により、コスト、および工数を大幅に削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施の形態によるミルシート管理システムの一例を示す説明図である。
【図2】図1のミルシート管理システムに設けられたミルシート情報管理テーブルに格納されたミルシートの属性データの一例を示す説明図である。
【図3】図1のミルシート管理システムに設けられた利用者権限テーブルに格納された権限情報の一例を示す説明図である。
【図4】図1のミルシート管理システムにおける動作の一例を示すフローチャートである。
【図5】図3の利用者権限テーブルにおいて、各利用者IDによって参照できるデータ範囲の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0018】
図1は、本発明の一実施の形態によるミルシート管理システムの一例を示す説明図、図2は、図1のミルシート管理システムに設けられたミルシート情報管理テーブルに格納されたミルシートの属性データの一例を示す説明図、図3は、図1のミルシート管理システムに設けられた利用者権限テーブルに格納された権限情報の一例を示す説明図、図4は、図1のミルシート管理システムにおける動作の一例を示すフローチャート、図5は、図3の利用者権限テーブルにおいて、各利用者IDによって参照できるデータ範囲の一例を示す説明図である。
【0019】
〈発明の概要〉
本発明の第1の概要における検査証明書管理システムは、データベース(データベース3)、および検査証明書管理サーバ(検査証明書管理サーバ2)を有している。データベースは、検査証明書(ミルシート)における検査証明情報(契約情報を含む属性情報)を格納する第1のテーブル(ミルシート情報管理テーブル3a)、および利用者毎に検査証明書の検査証明情報の参照可能範囲情報(権限情報)を格納した第2のテーブル(利用者権限テーブル3d)を有する。
【0020】
また、検査証明書管理サーバは、利用者端末(利用者端末6)が接続される通信回線(通信回線5)に接続される。この検査証明書管理サーバは、利用者端末から検査証明書の表示要求があった際に、第2のテーブルに格納された参照可能範囲情報から、利用者端末に表示することのできるデータ範囲を取得し、取得したデータ範囲内において、第1のテーブルに格納された検査証明書の検査証明情報を利用者端末に表示する。
【0021】
また、本発明の第2の概要は、サプライチェーン(需要家、加工メーカー、および商社)に設置される利用者端末(利用者端末6)が接続される通信回線に接続されたコンピュータシステム(ミルシート管理システム1)を用いた検査証明書(ミルシート)の管理方法である。
【0022】
この検査証明書の管理方法は、利用者端末から検査証明書の表示要求があった際に、データベースに格納された参照可能範囲情報(権限情報)から、利用者端末に表示することのできるデータ範囲を取得するステップと、取得したデータ範囲内において、利用者端末からの表示要求に基づいて、データベースに格納された検査証明書の検査証明情報を利用者端末に表示するステップとを有する。
【0023】
さらに、本発明の第3の概要は、コンピュータシステム(ミルシート管理システム1)に実行させるプログラムであって、通信回線に接続され、サプライチェーン(需要家、加工メーカー、および商社)に設置される利用者端末(利用者端末6)から検査証明書(ミルシート)の表示要求があった際に、データベース(データベース3)に格納された参照可能範囲情報(権限情報)から、利用者端末に表示することのできるデータ範囲を取得するステップと、取得したデータ範囲内において、利用者端末からの表示要求に基づいて、データベースに格納された検査証明書の検査証明情報を利用者端末に表示するステップとを実行させる。
【0024】
以下、上記した概要に基づいて、実施の形態を詳細に説明する。
【0025】
〈ミルシート管理システムの構成〉
本実施の形態においては、製造メーカーを鉄鋼メーカーとし、製造した鋼材を最終的に利用する企業を需要家とし、需要家の要求するサイズに鋼材を裁断する企業を加工メーカーとする。
【0026】
また、鉄鋼メーカーから鋼材を購入して加工メーカーに販売する企業を商社とし、この商社、加工メーカー、および需要家に利用者端末を用いてSaas(Software as a Service)サービスを提供する場合を例にとって説明する。
【0027】
本実施の形態によるミルシート管理システム1は、図1に示すように、検査証明書管理サーバ2、データベース3、およびスキャナ装置4から構成されている。検査証明書管理サーバ2は、例えば、インターネットなどの通信回線5を介して利用者端末6に提供するSaasサービスを管理する。利用者端末6は、商社、加工メーカー、需要家などに設けられている。
【0028】
データベース3は、検査証明書管理サーバ2に接続されており、ミルシート(鉄鋼の検査証明書)の契約情報を含む属性情報、およびスキャナ装置4が読み取ったイメージデータを格納する。ミルシートとは、鉄鋼メーカーが鋼材の品質を証明する添付書類である。スキャナ装置4は、印刷されたミルシートなどを読み取り、イメージデータなどの電子データに変換する。
【0029】
また、検査証明書管理サーバ2、および利用者端末6は、CPU(Central Processing Unit)、メモリ、磁気ディスク装置などの記憶手段、表示部、キーボードなどの入出力機器、各種インターフェース機器、基本OS(オペレーティングシステム)、ならびに各種ソフトウェアを含む。
【0030】
データベース3は、ミルシート情報管理テーブル3a、イメージファイル部3b、利用者マスタテーブル3c、および利用者権限テーブル3dをそれぞれ備えている。
【0031】
ミルシート情報管理テーブル3aは、ミルシートの契約情報を格納するテーブルであり、イメージファイル部3bは、ミルシートのイメージファイルを格納するテーブルである。
【0032】
利用者マスタテーブル3cは、利用者のID(識別符号)、およびパスワードを格納するテーブルであり、利用者権限テーブル3dは、利用者ID毎に参照できる権限情報を格納するテーブルである。
【0033】
また、検査証明書管理サーバ2は、例えば、インターネットなどの通信回線7を介してミルシート配布サーバ8と接続されている。ミルシート配布サーバ8は、鉄鋼メーカーが有するサーバである。
【0034】
なお、ここでは、利用者端末6が接続される通信回線5と、ミルシート配布サーバ8が接続される通信回線7とが異なる通信回線になっているが、これら通信回線5,7は同じ通信回線であってもよい。
【0035】
また、以下、図4に示す処理を行う各種機能は、たとえば、ミルシート管理システム1に設けられたプログラム格納メモリ(図示せず)などに記憶されているプログラム形式のソフトウェアを該ミルシート管理システム1の図示しないCPU(Central Processing Unit)などが実行することにより実現する。
【0036】
〈ミルシートの登録例〉
ここで、ミルシートの登録方法について説明する。
【0037】
ミルシートの登録方法としては2種類の方法がある。1つは鉄鋼メーカーが自社でミルシートを電子化している場合である。この場合、鉄鋼メーカーが有しているミルシート配布サーバ8からミルシートの契約情報を含む属性データ、およびミルシートのイメージファイルを自動ダウンロードする。
【0038】
ミルシート配布サーバ8からダウンロードされる契約情報を含む属性データ、およびミルシートのイメージファイルは、例えば、Web EDI(Web Electronic Data Interchange)などによってデータが取引される。
【0039】
検査証明書管理サーバ2は、ダウンロードされたミルシートの契約情報を含む属性データをミルシート情報管理テーブル3aに格納し、ミルシートのイメージファイルをイメージファイル部3bに格納する。
【0040】
また、もう1つの登録方法は、紙に印刷されたミルシートをスキャナ装置4でスキャニングし、そのスキャニング結果から、イメージファイル、およびミルシートの契約情報を含む属性データを取得する。
【0041】
この場合、ミルシートの契約情報を含む属性データは、スキャナ装置4によるスキャニングによってミルシートの文字を光学的に読み取り、文字データとして抽出するOCR(Optical Character Reader)機能などによって取得する。
【0042】
検査証明書管理サーバ2は、OCR機能を用いて取得されたミルシートの契約情報を含む属性データをミルシート情報管理テーブル3aに格納し、スキャナ装置4によってスキャニングされたミルシートのイメージファイルをイメージファイル部3bに格納する。
【0043】
検査証明書管理サーバ2は、ミルシートを登録すると、ミルシートの属性情報から利用者権限テーブル3dに格納された権限情報に合致する利用者を抽出し、抽出した利用者の利用者端末6に新しいミルシートが登録されたことを電子メールなどによって通知するとともに、該電子メールに登録したミルシートのイメージファイルを添付する。
【0044】
〈ミルシートの属性データ例〉
図2は、ミルシート情報管理テーブル3aに格納されたミルシートの属性データの一例を示す説明図である。属性データは、「メーカーコード」、「商社コード」、「商社店部課コード」、「受渡場所コード」、および「需要家コード」などが格納されている。
【0045】
〈利用者権限テーブルの権限情報例〉
また、図3は、利用者権限テーブル3dに格納された権限情報の一例を示す説明図である。利用者権限テーブル3dは、図示するように、ミルシートの属性情報において設定された「メーカーコード」、「商社コード」、「商社店部課コード」、「受渡場所コード」、および「需要家コード」などが利用者ID毎にひも付けられた状態で格納されている。
【0046】
〈ミルシート管理システムの動作例〉
次に、ミルシート管理システム1における動作について、図4を用いて説明する。
【0047】
ミルシート管理システム1は、保管されたサプライチェーン全体のミルシートから、該当する企業が購入した鋼材に対するミルシートのみを参照可能とする。
【0048】
まず、利用者端末6は、検査証明書管理サーバ2にアクセスし、利用者ID、およびパスワードを入力する。検査証明書管理サーバ2は、データベース3の利用者マスタテーブル3cを検索し、入力された利用者ID、およびパスワードがあるか否かを検索する。
【0049】
検査証明書管理サーバ2が、利用者マスタテーブル3cに入力された利用者ID、およびパスワードがあることを確認すると(ステップS101)、図3に示す利用者権限テーブル3dから、入力された利用者IDにひも付けされた権限を取得する(ステップS102)。
【0050】
図5は、図3の利用者権限テーブル3dにおいて、各利用者IDによって参照できるデータ範囲を示したものであり、例えば、利用者ID’AAA100’の場合には、図5(a)に示すデータが参照可能となり、利用者ID’BBB100’の場合には、図5(b)に示すデータが、利用者ID’CCC100’の場合には、図5(c)に示すデータがそれぞれ参照可能となる。
【0051】
そして、検査証明書管理サーバ2は、ステップS101の処理において取得した参照できる権限情報と利用者端末6から入力された検索条件を取得すると(ステップS103)、検索条件が参照できる権限情報に含まれているか否かを判定し、権限情報に含まれている検索条件に一致するデータをミルシート情報管理テーブル3aから検索する(ステップS104)。
【0052】
続いて、検査証明書管理サーバ2は、ステップS104の処理によって取得したデータを利用者端末6のモニタなどに一覧表示する(ステップS105)。ミルシートのイメージファイルを取得する際には(ステップS106)、モニタに表示されたダウンロードの開始を示すボタン(例えば、「PDF」ボタン)などを押下し、ミルシートのイメージファイルをダウンロードする(ステップS107)。
【0053】
それにより、本実施の形態によれば、ミルシート管理システム1により、ミルシートを一括管理することができるので、サプライチェーン上の企業におけるミルシートの仕分け、配布、および保管作業を不要とすることができる。
【0054】
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0055】
前記実施の形態では、鋼材におけるサプライチェーンを例にとって説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、検査証明書をサプライチェーン各社によって供給する業界であれば、本発明を適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0056】
本発明は、サプライチェーンの各社において用いられる検査証明書の共通管理技術に適している。
【符号の説明】
【0057】
1 ミルシート管理システム
2 検査証明書管理サーバ
3 データベース
3a ミルシート情報管理テーブル
3b イメージファイル部
3c 利用者マスタテーブル
3d 利用者権限テーブル
4 スキャナ装置
5 通信回線
6 利用者端末
7 通信回線
8 ミルシート配布サーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
検査証明書における検査証明情報を格納する第1のテーブル、および利用者毎に前記検査証明書の検査証明情報の参照可能範囲情報を格納した第2のテーブルを有するデータベースと、
利用者端末が接続される通信回線に接続される検査証明書管理サーバとを備え、
前記検査証明書管理サーバは、
前記利用者端末から前記検査証明書の表示要求があった際に、前記第2のテーブルに格納された参照可能範囲情報から、前記利用者端末に表示することのできるデータ範囲を取得し、取得したデータ範囲内において、前記第1のテーブルに格納された前記検査証明書の検査証明情報を前記利用者端末に表示することを特徴とする検査証明書管理システム。
【請求項2】
請求項1記載の検査証明書管理システムにおいて、
前記検査証明書管理サーバは、
前記利用者端末に表示することのできるデータ範囲を、前記利用者端末から入力された識別符号に基づいて前記第2のテーブルから検索し、取得することを特徴とする検査証明書管理システム。
【請求項3】
請求項1または2記載の検査証明書管理システムにおいて、
さらに、前記検査証明書のイメージデータを格納するイメージファイル部を有し、
前記検査証明書管理サーバは、
前記利用者端末から前記検査証明書のダウンロード要求があると、前記イメージファイル部を検索し、前記利用者端末によって指定された前記検査証明書のイメージデータを前記利用者端末にダウンロードすることを特徴とする検査証明書管理システム。
【請求項4】
請求項3記載の検査証明書管理システムにおいて、
さらに、前記検査証明書のイメージデータを取得するイメージスキャン部を有し、
前記検査証明書管理サーバは、
前記イメージスキャン部が前記検査証明書をスキャニングしたイメージデータから、前記検査証明書の検査証明情報を取得し、前記第1のテーブルに格納し、前記イメージスキャン部がスキャニングした前記イメージデータを、前記イメージファイル部に格納することを特徴とする検査証明書管理システム。
【請求項5】
請求項4記載の検査証明書管理システムにおいて、
前記検査証明書管理サーバは、前記検査証明書の検査証明情報、および前記検査証明書のイメージデータを管理する検査証明書配付サーバが通信回線を介して接続され、
前記検査証明書管理サーバは、
前記検査証明書配布サーバが配布する前記検査証明書の前記検査証明情報、および前記イメージデータをそれぞれダウンロードし、ダウンロードした前記検査証明情報を前記第1のテーブルに格納し、ダウンロードした前記イメージデータを前記イメージファイル部に格納することを特徴とする検査証明書管理システム。
【請求項6】
サプライチェーンに設置される利用者端末が接続される通信回線に接続されたコンピュータシステムを用いた検査証明書の管理方法であって、
前記利用者端末から前記検査証明書の表示要求があった際に、データベースに格納された参照可能範囲情報から、前記利用者端末に表示することのできるデータ範囲を取得するステップと、
取得した前記データ範囲内において、前記利用者端末からの表示要求に基づいて、前記データベースに格納された前記検査証明書の検査証明情報を前記利用者端末に表示するステップとを有することを特徴とする検査証明書の管理方法。
【請求項7】
請求項6記載の検査証明書の管理方法において、
前記検査証明書の検査証明情報を前記利用者端末に表示するステップは、
前記利用者端末から入力された識別符号に基づいて、前記データベースから前記利用者端末に表示することのできるデータ範囲を検索するステップと、
前記利用者端末からの入力された表示要求条件が、取得した前記データ範囲内のデータのみを前記利用者端末に表示するステップとを有することを特徴とする検査証明書の管理方法。
【請求項8】
請求項6または7記載の検査証明書の管理方法において、
さらに、前記利用者端末から前記検査証明書のダウンロード要求があると、前記データベースを検索し、前記利用者端末によって指定された前記検査証明書のイメージデータを前記利用者端末にダウンロードするステップを有することを特徴とする検査証明書の管理方法。
【請求項9】
請求項8記載の検査証明書の管理方法において、
さらに、前記検査証明書のイメージデータをイメージスキャン部によって取得し、取得した前記イメージデータを前記データベースに格納するステップを有することを特徴とする検査証明書の管理方法。
【請求項10】
請求項8記載の検査証明書の管理方法において、
さらに、通信回線を介して接続された検査証明書配布サーバが配布する前記検査証明書の検査証明情報、および前記イメージデータをそれぞれダウンロードするステップと、
ダウンロードした前記検査証明情報、およびダウンロードした前記イメージデータを前記データベースに格納するステップとを有することを特徴とする検査証明書の管理方法。
【請求項11】
通信回線に接続され、サプライチェーンに設置される利用者端末から検査証明書の表示要求があった際に、データベースに格納された参照可能範囲情報から、前記利用者端末に表示することのできるデータ範囲を取得するステップと、
取得した前記データ範囲内において、前記利用者端末からの表示要求に基づいて、前記データベースに格納された前記検査証明書の検査証明情報を前記利用者端末に表示するステップとをコンピュータシステムに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項12】
請求項11記載のプログラムにおいて、
前記検査証明情報を前記利用者端末に表示するステップは、
前記利用者端末から入力された識別符号に基づいて、前記データベースから前記利用者端末に表示することのできるデータ範囲を検索するステップと、
前記利用者端末からの入力された表示要求条件が、取得した前記データ範囲内のデータのみを前記利用者端末に表示するステップとを有することを特徴とするプログラム。
【請求項13】
請求項11または12記載のプログラムにおいて、
さらに、前記利用者端末から前記検査証明書のダウンロード要求があると、前記データベースを検索し、前記利用者端末によって指定された前記検査証明書のイメージデータを前記利用者端末にダウンロードするステップを前記コンピュータシステムに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項14】
請求項13記載のプログラムにおいて、
さらに、前記検査証明書のイメージデータをイメージスキャン部によって取得し、取得した前記イメージデータを前記データベースに格納するステップを前記コンピュータシステムに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項15】
請求項13記載のプログラムにおいて、
さらに、通信回線を介して接続された検査証明書配布サーバが配布する前記検査証明書の検査証明情報、および前記イメージデータをそれぞれダウンロードするステップと、
ダウンロードした前記検査証明情報、およびダウンロードした前記イメージデータを前記データベースに格納するステップとを前記コンピュータシステムに実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−114639(P2013−114639A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−263206(P2011−263206)
【出願日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【出願人】(000233491)株式会社日立システムズ (394)