業務支援システム、業務支援装置、制御方法、プログラム、及び記憶媒体
【課題】帳票の部分画像を参照しながらデータのエントリ作業を行う際に生じる記載ミスへ効率良く対応することが可能な業務支援システムを提供する。
【解決手段】帳票の記載欄に記載された内容が、予め定めたエラー条件を満たすか否かを判断することによって、その妥当性を判断し、妥当でないと判断した場合、当該記載欄に関連性のある記載欄の存在有無を判断して、存在すると判断した場合、データエントリ作業を行うオペレータが利用するデータエントリ用画面の部分画像表示領域へ順次表示せずに、関連性のある記載欄を纏めて、部分画像を部分画像表示領域へ表示する。
【解決手段】帳票の記載欄に記載された内容が、予め定めたエラー条件を満たすか否かを判断することによって、その妥当性を判断し、妥当でないと判断した場合、当該記載欄に関連性のある記載欄の存在有無を判断して、存在すると判断した場合、データエントリ作業を行うオペレータが利用するデータエントリ用画面の部分画像表示領域へ順次表示せずに、関連性のある記載欄を纏めて、部分画像を部分画像表示領域へ表示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子文書化されたドキュメントに関係するデータのエントリ作業を支援するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、銀行口座の新規開設の申込書や宅配便伝票等の手書きの帳票類に必要事項を申込者が記載することで、所望のサービスの申し込みを行うことが広く行われている。例えば、新規に銀行口座を開設する場合、申込者は必要事項を所定の帳票類に記載して窓口に提出することにより口座開設が可能になっている。
【0003】
また、最近では、例えば、申込者が銀行口座の新規開設の申し込みを行うにあたって、インターネット等の通信回線を介して事前に氏名や住所等の個人情報を登録すると、その個人情報が記載されている申込書が該申込者宛に送られてきて、申込者は捺印等をするだけで済むというようなサービスも行われてきている。このようなデータエントリ方法では、ユーザが申込書に手書きで記載した事項をオペレータが別途端末に入力する入力処理を省略化することができる。
【0004】
しかしながら、現在でも、手書きの申込書による手続も広く行われているため、それらに記載された手書き情報を電子的に管理するためのデータエントリ作業は欠かせないものとなっている。このデータエントリ作業に係る業種及びその作業の一例として以下のようなものが挙げられる。
【0005】
・銀行業務における手書き主体の伝票の事務処理
・クレジットカード/信販における申込書の事務処理
・保険業における新規契約及び保全契約の事務処理
・流通業における仕入れ伝票等の伝票類の事務処理
・製造業における製造情報書、品質結果の電子データ化
【0006】
データエントリ作業を行うオペレータは、帳票用紙や、帳票用紙をスキャニングしてコンピュータに取り込んだ帳票イメージを見ながら、データエントリ作業を行うことになる。
【0007】
ただし、必ずしも連続して同一の帳票のデータを行うというわけではなく、様々な種類の帳票データに対するデータエントリ処理を並行して行うこともある。
【0008】
そのため、データエントリ対象の帳票用紙の種類が変わった場合などは、入力すべきデータの項目が帳票用紙上のどこに記載されているかを探す必要があり、業務効率が下がってしまう等の問題があった。また、1つの帳票を1人のオペレータが入力することになってしまうので、記載者の個人情報をオペレータが知ることができ、個人情報漏洩のおそれがあった。
【0009】
そこで、この問題を解決するために、帳票画像データから記載事項に対応する部分画像を切り出し、オペレータ端末でその部分画像を表示させて、その部分画像に対するデータエントリ作業を行わせる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0010】
これによって、オペレータが帳票画像データからデータエントリ対象の記載事項を細かく探索する必要がなくなり、作業効率の向上を図ることができる。また、一つの帳票画像データを記載事項毎に担当のオペレータが処理するといったことも行えるようになっているために、帳票に記載した人物の個人情報の全てをオペレータに知られてしまう危険性を軽減することも可能になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2003−58813号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、申込者が帳票へ手書きで記載を行う際に、記載ミスが発生し得る可能性が充分に考えられ、データエントリ作業を行うオペレータに対して、帳票の各記載欄への記載事項に対する桁数、数値、英字、カナ等の属性を用いて記載されているか否かを通知するために、OCR処理を該帳票に施した解析結果をオペレータ端末に表示することは、従来から行われているが、各記載欄に記載されている記載事項に問題はないが、異なる記載欄同士の記載事項の整合性が取られているか否かに関しての記載ミスについては、オペレータが判別しにくいのが現状である。
【0013】
例えば、複数の異なる記載欄から何れか1つの記載欄を選択する場合や、所定の記載欄へ記載がされた場合は、特定の記載欄への記載を必ず行わねばならないが、特定の記載欄への記載漏れが生じた場合といった、記載欄同士に関連性を有する場合等が該当する。
【0014】
特許文献1に記されている技術では、帳票の部分画像をオペレータ端末へ順次表示させながら、オペレータがデータエントリ作業を行うため、記載エラーが発生している記載事項と関連性を有する記載事項の特定が難しく、関連性を有する記載事項同士の整合性を取るために、全ての関連性を有する記載事項を捜索しながらデータエントリ作業を行うため、オペレータに多大なる作業負荷をかけてしまうという課題がある。
【0015】
本発明は、データエントリ作業において、帳票の記載欄同士の整合性が取れていないことを、データエントリ作業を行うオペレータに視認させることによって、オペレータのデータエントリ作業の負荷を軽減する業務支援システム、業務支援装置、制御方法、プログラム、及び記憶媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記の目的を達成するための第1の発明は、帳票画像上の各記載欄に記載された情報をデータとして入力する業務支援装置であって、前記各記載欄に記載される情報のデータ種別及び前記各記載欄に対応する部分画像を切り出すための切出領域を設定すると共に、前記記載欄に記載される情報のデータ種別と前記記載欄と異なる前記記載欄に記載される情報のデータ種別とにルールを設定する設定手段と、前記設定手段によって設定されたルールに基づいて、前記データ種別の記載欄に記載される情報と前記データ種別と異なるデータ種別の記載欄に記載される情報と、が前記ルールを満たすか否かを判定する判定手段と、前記設定手段によって設定された切出領域に基づいて前記帳票画像上の記載欄に対応する部分画像を切り出す切出手段と、前記切出手段によって切り出された部分画像と前記部分画像に対応するデータ入力欄とを含み、前記判定手段によって前記ルールを満たさないデータ種別の記載欄に対応する部分画像と前記部分画像に対応するデータ入力欄とを並べて順次表示を行う表示情報を画面に表示するために作成する作成手段と、を備えたことを特徴とする。
【0017】
上記の目的を達成するための第2の発明は、帳票画像上の各記載欄に対応する部分画像から当該各記載欄に記載された情報をエントリデータとして入力する業務支援装置と、当該業務支援装置にネットワークを介して接続されたデータ管理装置とで構成される業務支援システムにおいて、前記データ管理装置は、前記各記載欄に記載される情報のデータ種別及び前記部分画像の切出領域を記憶する第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段によって記憶された記載欄に記載される情報のデータ種別と前記記載欄と異なる記載欄に記載される情報のデータ種別とに設定されるルールを記憶する第2の記憶手段と、前記業務支援装置から受信した前記エントリデータを記憶する第3の記憶手段と、第3の記憶手段に記憶されたエントリデータに含まれる前記データ種別の記載欄に記載される情報と前記データ種別と異なるデータ種別の記載欄に記載される情報と、が前記第2の記憶手段によって記憶されたルールを満たすか否かを判定する判定手段と、を備え、前記業務支援装置は、前記第1の記憶手段によって記憶された切出領域に基づいて作成した前記帳票画像上の各記載欄に対応する部分画像のうち、前記入力の対象となる部分画像と前記入力の対象となる部分画像に対応するデータ入力欄とを含み、前記判定手段によって前記ルールを満たさないデータ種別の記載欄に対応する部分画像及び前記部分画像に対応するデータ入力欄を並べて順次表示を行う表示情報を画面に表示するために作成する作成手段と、前記作成手段によって作成した表示情報に基づいてデータエントリ用画面を表示する表示手段と、前記データエントリ用画面を介して受け付けたエントリデータを前記データ管理装置に送信して前記第3の記憶手段に記憶する送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0018】
上記の目的を達成するための第3の発明は、帳票画像上の各記載欄に記載された情報をデータとして入力する業務支援装置の制御方法であって、前記各記載欄に記載される情報のデータ種別及び前記各記載欄に対応する部分画像を切り出すための切出領域を設定すると共に、前記記載欄に記載される情報のデータ種別と前記記載欄と異なる前記記載欄に記載される情報のデータ種別とにルールを設定する設定ステップと、前記設定ステップによって設定されたルールに基づいて、前記データ種別の記載欄に記載される情報と前記データ種別と異なるデータ種別の記載欄に記載される情報と、が前記ルールを満たすか否かを判定する判定ステップと、前記設定ステップによって設定された切出領域に基づいて前記帳票画像上の記載欄に対応する部分画像を切り出す切出ステップと、前記切出ステップによって切り出された部分画像のうち、前記入力の対象となる部分画像と前記入力の対象となる部分画像に対応するデータ入力欄とを含み、前記判定ステップによって前記ルールを満たさないデータ種別の記載欄に対応する部分画像及び前記部分画像に対応するデータ入力欄を並べて順次表示を行う表示情報を画面に表示するために作成する作成ステップと、を実行することを特徴とする。
【0019】
上記の目的を達成するための第4の発明は、帳票画像上の各記載欄に対応する部分画像から当該各記載欄に記載された情報をエントリデータとして入力する業務支援装置と、当該業務支援装置にネットワークを介して接続され、前記各記載欄に記載される情報のデータ種別及び前記部分画像の切出領域を記憶する第1の記憶手段、前記第1の記憶手段によって記憶されたデータ種別の記載欄に記載される情報のデータ種別と前記データ種別と異なる記載欄に記載される情報のデータ種別とに設定されるルールを記憶する第2の記憶手段、及び前記業務支援装置から受信した前記エントリデータを記憶する第3の記憶手段を備えたデータ管理装置とで構成される業務支援システムの制御方法であって、前記データ管理装置は、第3の記憶手段に記憶されたエントリデータに含まれる前記データ種別の記載欄に記載される情報と前記データ種別と異なるデータ種別の記載欄に記載される情報と、が前記第2の記憶手段によって記憶されたルールを満たすか否かを判定する判定ステップと、を備え、前記業務支援装置は、前記第1の記憶手段によって記憶された切出領域に基づいて作成した前記帳票画像上の各記載欄に対応する部分画像のうち、前記入力の対象となる部分画像と前記入力の対象となる部分画像に対応するデータ入力欄とを含み、前記判定ステップによって前記ルールを満たさないデータ種別の記載欄に対応する部分画像及び前記部分画像に対応するデータ入力欄を並べて順次表示を行う表示情報を画面に表示するために作成する作成ステップと、前記作成ステップによって作成した表示情報に基づいてデータエントリ用画面を表示する表示ステップと、前記データエントリ用画面を介して受け付けたエントリデータを前記データ管理装置に送信して前記第3の記憶手段に記憶する送信ステップと、を実行することを特徴とする。
【0020】
上記の目的を達成するための第5の発明は、帳票画像上の各記載欄に記載された情報をデータとして入力する業務支援装置において実行されるプログラムであって、前記各記載欄に記載される情報のデータ種別及び前記各記載欄に対応する部分画像を切り出すための切出領域を設定すると共に、前記記載欄に記載される情報のデータ種別と前記記載欄と異なる前記記載欄に記載される情報のデータ種別とにルールを設定する設定手段と、前記設定手段によって設定されたルールに基づいて、前記データ種別の記載欄に記載される情報と前記データ種別と異なるデータ種別の記載欄に記載される情報と、が前記ルールを満たすか否かを判定する判定手段と、前記設定手段によって設定された切出領域に基づいて前記帳票画像上の記載欄に対応する部分画像を切り出す切出手段と、前記切出手段によって切り出された部分画像のうち、前記入力の対象となる部分画像と前記入力の対象となる部分画像に対応するデータ入力欄とを含み、前記判定手段によって前記ルールを満たさないデータ種別の記載欄に対応する部分画像及び前記部分画像に対応するデータ入力欄を並べて順次表示を行う表示情報を画面に表示するために作成する作成手段と、を機能させることを特徴とする。
【0021】
上記の目的を達成するための第6の発明は、帳票画像上の各記載欄に対応する部分画像から当該各記載欄に記載された情報をエントリデータとして入力する業務支援装置と、当該業務支援装置にネットワークを介して接続され、前記各記載欄に記載される情報のデータ種別及び前記部分画像の切出領域を記憶する第1の記憶手段、前記第1の記憶手段によって記憶された記載欄に記載される情報のデータ種別と前記データ種別と異なる記載欄に記載される情報のデータ種別とに設定されるルールを記憶する第2の記憶手段、及び前記業務支援装置から受信した前記エントリデータを記憶する第3の記憶手段を備えたデータ管理装置とで構成される業務支援システムにおいて実行されるプログラムであって、前記データ管理装置を、第3の記憶手段に記憶されたエントリデータに含まれる前記データ種別の記載欄に記載される情報と前記データ種別と異なるデータ種別の記載欄に記載される情報と、が前記第2の記憶手段によって記憶されたルールを満たすか否かを判定する判定手段と、を備え、前記業務支援装置を、前記第1の記憶手段によって記憶された切出領域に基づいて作成した前記帳票画像上の各記載欄に対応する部分画像のうち、前記入力の対象となる部分画像と前記入力の対象となる部分画像に対応するデータ入力欄とを含み、前記判定手段によって前記ルールを満たさないデータ種別の記載欄に対応する部分画像及び前記部分画像に対応するデータ入力欄を並べて順次表示を行う表示情報を画面に表示するために作成する作成手段と、前記作成手段によって作成した表示情報に基づいてデータエントリ用画面を表示する表示手段と、前記データエントリ用画面を介して受け付けたエントリデータを前記データ管理装置に送信して前記第3の記憶手段に記憶する送信手段と、して機能させることを特徴とする。
【0022】
上記の目的を達成するための第7の発明は、第5の発明及び第6の発明に記載のプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータで読取可能な記憶媒体。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、データエントリ作業において、帳票の記載欄同士の整合性が取れていない記載欄に対する部分画像の表示順を関連付けて表示することで、データエントリ作業を行うオペレータの作業負荷を軽減すること可能となる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の実施形態に係るデータエントリシステムの構成の概略を示すシステム構成図である。
【図2】本発明の実施形態に係るデータ管理サーバ、エントリ端末、及びイメージ取込端末のハードウェア構成の概略を示す構成図である。
【図3】申込者が記載を行う帳票の一例を説明するための説明図である。
【図4】従来から行われているデータエントリ作業を行う際に利用するデータエントリ用の画面の構成例を示す構成図である。
【図5】本発明の実施形態に係るデータエントリシステムにおいて、帳票の各記載欄の記載事項が妥当であるか否かを判断するためのエラー条件を設定するエラー条件設定画面の構成例を示す構成図である。
【図6】本発明の実施形態に係るデータエントリシステムにおいて、帳票の各記載欄の記載事項が妥当であるか否かを判断するためのエラー条件を設定するエラー条件設定画面において、エラー条件が設定された後のエラー条件設定画面の状態を説明するための構成図である。
【図7】本発明の実施形態に係るデータエントリシステムにおいて、帳票の各記載欄の記載事項が妥当であるか否かを判断するためのエラー条件を設定するエラー条件設定画面において、エラー条件を追加設定することを説明するための構成図である。
【図8】本発明の実施形態に係るデータエントリシステムにおいて、帳票の各記載欄の記載事項が妥当であるか否かを判断するためのエラー条件を設定するエラー条件設定画面において、エラー条件を追加設定した後のエラー条件設定画面の状態を説明するための構成図である。
【図9】本発明の実施形態に係るデータエントリシステムにおいて、帳票の各記載欄の記載事項が妥当であるか否かを判断するためのエラー条件を設定するエラー条件設定画面において、既に設定を行った複数のエラー条件の参照方法を説明するための構成図である。
【図10】本発明の実施形態に係るデータエントリシステムにおいて、帳票の各記載欄の記載事項が妥当であるか否かを判断するためのエラー条件を設定するエラー条件設定画面において、エラー条件として複数選択不可を選択する方法を説明するための構成図である。
【図11】本発明の実施形態に係るデータエントリシステムにおいて、データエントリ作業を行う際に利用するデータエントリ用の画面の構成例を示す構成図である。
【図12】従来のデータエントリ用画面と本発明の実施形態に係るデータエントリシステムにおけるデータエントリ用画面との表示方法を比較説明するための構成図である。
【図13】本発明の実施形態に係るデータエントリシステムにおけるデータエントリ用画面において、複数のオペレータが同一帳票に対して、オペレータ毎に其々の記載欄を割り当ててデータエントリ作業を行うことを説明するための構成例である。
【図14】本発明の実施形態に係るデータエントリシステムにおけるデータエントリ用画面において、関連性を有する記載欄において記載事項が妥当でないと判断した場合、オペレータ自身の担当以外の記載欄について、参照することが可能であることを説明するための構成図である。
【図15】本発明の実施形態に係るデータエントリシステムにおけるデータエントリ用画面において、関連性を有する記載欄において記載事項が妥当でないと判断した場合、オペレータ自身の担当以外の記載欄についても、データエントリが可能であることを説明するための構成図である。
【図16】本発明の実施形態に係るデータエントリシステムにおける帳票データベースに関する構成を説明するための構成図である。
【図17】本発明の実施形態に係るデータエントリシステムにおける部分画像記憶テーブルに関する構成を説明するための構成図である。
【図18】本発明の実施形態に係るデータエントリシステムにおける処理結果データベースに関する構成を説明するための構成図である。
【図19】本発明の実施形態に係るデータエントリシステムにおける帳票データベースへ帳票に関する情報を登録する処理を示すフローチャートである。
【図20】本発明の実施形態に係るデータエントリシステムにおいて、申込者によって記載された帳票を取込む処理を示すフローチャートである。
【図21】本発明の実施形態に係るデータエントリシステムにおいて、オペレータによって行われたデータエントリ作業によってなされるデータエントリ処理を示すフローチャートである。
【図22】本発明の実施形態に係るデータエントリシステムにおいて、データエントリ用画面に表示する表示情報を生成する処理を示すフローチャートである。
【図23】本発明の実施形態に係るデータエントリシステムにおいて、領域設定画面の構成例を示す構成図である。
【図24】従来のデータエントリ用画面と本発明の実施形態に係るデータエントリシステムにおけるデータエントリ用画面を表示する表示方法を比較説明するための例である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0026】
図1は、本発明の実施形態に係る業務支援システム(以下、データエントリシステム)の全体構成を示す図である。
【0027】
データ管理サーバ101は、データエントリシステムで取り扱い可能な複数種類の記載欄を有する各種帳票のオリジナルイメージデータ(未記載の帳票)と、当該記載欄にそれぞれ記載事項が記載された各種帳票のイメージデータとをそれぞれ保存して管理する装置である。
【0028】
各エントリ端末102は、各種帳票の記載欄に記載された手書き文字に対応するデータをエントリ(登録)する際に、オペレータが使用するエントリ端末であり、本発明におけるデータエントリ装置として機能する。各イメージ取込端末103はそれぞれスキャナ105に接続され、当該スキャナ105を用いてそれぞれの記載欄に記載事項が記載された各種帳票のイメージを読み取り、その帳票のイメージデータを作成する。
【0029】
そして、各イメージ取込端末103は、作成された帳票イメージデータに傾斜補正等の前処理を行い、処理済みの帳票イメージデータをデータ管理サーバ101に登録する。
【0030】
ネットワーク104は、データ管理サーバ101、各エントリ端末102、各イメージ取込端末103を相互に接続するネットワークである。なお、ネットワーク104は、LAN(Local Area Network)やWAN、インターネット、電話回線、専用デジタル回線、ATMやフレームリレー回線、通信衛星回線、ケーブルテレビ回線、データ放送用の無線回線等のいずれか、又はこれらの組み合わせにより実現される、いわゆる通信ネットワークであり、相互のデータの送受信が可能であれば、有線/無線の形態は問わない。
【0031】
次に、図2には、データ管理サーバ101が有するハードウェアの構成の概略を示す構成図が示されており、CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0032】
また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やOSや、データ管理サーバ101が実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0033】
RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM203にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0034】
また、入力コントローラ(入力C)205は、キーボードや不図示のマウス等のポインティングデバイス等の入力部209からの入力を制御する。ビデオコントローラ(VC)206は、表示部210の一例でもあるCRTディスプレイ(CRT)等の表示器への表示を制御する。表示器はCRTだけでなく、液晶ディスプレイでも構わない。
【0035】
メモリコントローラ(MC)207は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)やFD或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0036】
通信I/Fコントローラ(通信I/FC)208は、ネットワークを介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。
【0037】
なお、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、表示部210上での表示を可能としている。また、CPU201は、表示部210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0038】
本発明を実現するためのデータエントリ作業におけるオペレータの作業負荷を軽減するための機能をユーザへ提供するためのプログラムは、外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。
【0039】
尚、エントリ端末102及び各イメージ取込端末103は、データ管理サーバ101と同一のハードウェア構成を有しており、説明は省略する。尚、エントリ端末102の外部メモリ211には、データエントリ作業を行うために必要とされる機能を利用するユーザへ提供するためのプログラム、当該プログラムが用いる定義ファイル及び各種情報テーブルが外部メモリ211に格納されている。
【0040】
また、イメージ取込端末103の外部メモリ211には、帳票からイメージデータを取り込むために必要とされる機能を利用するユーザへ提供するためのプログラム、当該プログラムが用いる定義ファイル及び各種情報テーブルが外部メモリ211に格納されている。
【0041】
図3には、申込者が記載すべく帳票を示しており、申込者の氏名を記載する欄、購入を希望する有価証券等の商品名を記載する欄、当該商品の受領区分を記載する欄、受領する区分に応じた数量を記載する欄等から構成されている。
【0042】
ここで、申込者は、申込者が金額を単位として商品を受領する場合、あるいは口数を単位として受領する場合が想定されるため、受領区分には、1:金額指定欄、2:口数指定欄を備えており、申込者は、金額を単位として商品の受領を行う場合、1:金額指定欄を選択して記載を行い、口数を単位として商品の受領を行う場合、2:口数指定欄を選択して記載を行う。
【0043】
尚、この帳票を利用して取引を行う場合には、金額を単位として商品を受領するか、あるいは口数を単位として商品を受領するか、何れか一方の受領方法によって取引を行っている。
【0044】
申込者が金額あるいは口数を単位として商品を受領するに際して、量的な指定が必要となる取引を行う場合、実質的な金額あるいは口数を提示するために、1.金額指定欄、2.口数指定欄を備えており、申込者は、金額を単位として取引を行う場合は、1.金額指定欄に金額を記載し、口数を単位として取引を行う場合は、2.口数指定欄に口数を記載する。
【0045】
更に、この帳票は、取引に要する受渡概算金額を記載する欄を備えており、申込者が異なる項目に対して同内容を記載することに要する労力を軽減するため、金額を単位として商品の受領を行う場合、1.金額指定欄に金額の記載を行わずに、受渡概算金額へ記載を行うことが可能である。但し、口数を単位として商品の受領を行う場合、2.口数指定欄に口数の記載を行うと共に、受渡概算金額へ1口あたりの商品の金額を乗じて得られた金額を記載する。
【0046】
つまり、1:金額指定欄を選択して記載した場合は、2:口数指定欄を同時に選択して記載すること及び受渡概算金額欄への金額の未記載は、運用上、禁止されており、更に、2:口数指定欄を選択した場合は、1:金額指定欄を同時に選択して記載すること、2.口数指定欄への口数の未記載、及び受渡概算金額欄への金額の未記載も、禁止されている。
【0047】
図4には、図3に示す帳票に対するデータエントリ作業を行う際に利用する従来のデータエントリ用画面の一例が示されており、データエントリ作業を行うオペレータには、左から順に、データエントリ用画面400がエントリ端末102の表示部210へ表示される。
【0048】
データエントリ用画面400は、図3に示す帳票のイメージデータから切出した部分画像を表示する部分画像領域402、当該部分画像に対するデータのエントリを行うためのデータエントリ領域404を備えており、オペレータは、部分画像領域402に表示された内容を参照しながら、データエントリ領域404にデータの入力を行う。
【0049】
例えば、図4に示すように、部分画像領域402には、銘柄コードを記載する欄が表示され、かつ申込者によって78138946が帳票に記載されていることが、オペレータに視認され、オペレータは、データエントリ領域404へ78138946をエントリする作業を実施している。尚、データエントリ領域404には、部分画像領域402に表示された情報に関する帳票のOCR処理結果を予め表示させて、後程、修正する態様を取っても良い。つまり、データエントリ領域404へ78138946を表示させても良い。(以下、データエントリ画面は同一態様をとっても良い
【0050】
部分画像領域402に表示された銘柄コードに対するデータエントリ作業が完了すると、部分画像領域402に指定区分を記載する欄が表示され(図4の左から2番目に図示)、かつ申込者によって帳票の1:金額指定欄に記載されていることが、オペレータに視認され、オペレータは、データエントリ領域404へ、金額指定を示す1をエントリする。
【0051】
尚、図4に示す左から2番目に図示されるデータエントリ用画面400には、次にデータエントリの対象となる2.口数区分が表示されており、オペレータは、次にエントリすべく対象を推測しながら作業を行うことが可能となるため、より操作性の向上を図ることが可能である。
【0052】
例えば、エントリすべく対象が、カナ入力、あるいは英数字入力等の属性を特定してエントリを行う場合は、次の画面が表示される間に、オペレータが現在使用しているコンピュータにおける入力属性を変換することが可能であるため、より操作速度を上げることがあげられる。
【0053】
部分画像領域402に表示された2.口数区分に対するデータエントリが完了すると、オペレータは、次にデータエントリ用画面400の部分画像領域402に表示された受渡概算金額に対するデータエントリを行う。
【0054】
図5には、帳票の各記載欄に記載されている内容についての妥当性を判断するためのルール(以下、エラー条件)を設定する際に利用するエラー条件設定画面500を例示しており、エラー条件設定画面500は、設定対象とする帳票を選択するための帳票選択領域502を備えている。
【0055】
帳票選択領域502は、帳票を一意に識別するための帳票ID、帳票の名称を含んで構成しており、帳票DB(詳細後述)に登録された帳票に関する情報に基づいて、表示されており、管理者は、入力部209を用いて、帳票選択領域502に表示された帳票のなかから、記載ミスが行われているか否かを判断したい記載欄を備えた帳票の選択を行う。
【0056】
更に、エラー条件設定画面500は、エラー条件対象選択領域504を備えており、エラー条件対象選択領域504は、帳票選択領域502において選択された帳票の各記載欄の名称、記載欄に設定したエラー条件の設定数、及び記載欄に対してエラー条件が適用される日等の項目を備えている。
【0057】
管理者は、入力部209を用いて、エラー条件対象選択領域504に表示された記載欄のなかから、エラー条件の設定を望む記載欄を選択することが可能であり、更に帳票選択領域502において選択された帳票の各記載欄に対して、エラー条件が設定されているか否かを表示することが可能である。
【0058】
尚、エラー条件対象選択領域504に表示された記載欄については、複数同時に選択することが可能であり、特に、異なる記載欄の整合性が適切であるか否かを判別したい場合、複数同時に選択する必要性が生じる。
【0059】
また、エラー条件設定画面500は、エラー条件対象選択領域504において選択された記載欄へのエラー条件の種別を選択されるチェックタイプ506を備えており、チェックタイプ506は、記載欄への記載内容についてどのような判断をすべきかを設定する際に選択される記載チェック、複数の異なる記載欄に対して同時に記載することを防止したい際に選択される複数選択不可欄等を備えている。
【0060】
また、エラー条件設定画面500は、記載欄に対するエラー条件の適用開始日を設定するための適用日時508を備えており、適用日時508に入力された日を用いて登録が行われると、エラー条件対象選択領域504の適用日の欄に適用日時508に入力された日が表示される。
【0061】
また、エラー条件設定画面500は、チェックタイプ506に応じて詳細なエラー条件の種別を設定するためのチェック510を備えており、チェック510は、チェックタイプ506の記載チェックが選択された場合に表示され、記載欄に対して、記載を不可とする際に選択される記載無し、必ず記載が必要な際に選択される記載有り、特定文字の記載を防止する際に選択される特殊文字(複数可)等を備えている。
【0062】
また、エラー条件設定画面500は、エラー条件対象選択領域504において異なる記載欄が同時選択された場合、チェック510に入力された情報に基づいて、当該記載欄に対して関連性を持たせてエラー条件を設定することが可能である。
【0063】
例えば、帳票の指定区分01(金額)に記載がされた場合は、受渡概算金額に記載が必要である場合が想定される場合、エラー条件対象選択領域504において、指定区分01(金額)と受渡概算金額とが選択された状態で、チェックタイプ506の記載チェックが選択され、適用日時508には、2005年06月09日が入力され、更に、チェック510の記載有りが選択されている場合、相関チェック512の有りが選択されると、指定区分01(金額)と受渡概算金額との記載欄には、必ず同時に記載がなされている必要がある、つまり相互の記載欄は関連性があるように設定が可能である。
【0064】
更に、チェック510を記載有りから記載無しに選択変更した場合は、指定区分01(金額)と受渡概算金額との記載欄には、同時に記載されることを禁止されている必要があるとして設定される。
【0065】
但し、相関チェック512の無しが選択されると、選択された記載欄については、関連性がないものとして扱われる。
【0066】
エラー条件設定画面500は、帳票の記載欄に既に設定すべくエラー条件を参照するための参照ボタン514、エラー条件を登録するための登録ボタン516、登録済みのエラー条件を変更するための更新ボタン518、設定を解除するための削除ボタン520を備えている。
【0067】
図5に示すエラー条件設定画面500に入力された記載欄に対するエラー条件、つまり、指定区分01(金額)及び受取概算額に対して、チェックタイプ506が記載チェック、適用日時508が2005年06月09日、チェック510が記載有り、及び相関チェック512が有りとして、登録ボタン516が、入力部209を介して、管理者によって押下されると、帳票DB(詳細後述)へ各記載欄に対応するエラー条件が登録されると共に、新規登録されたチェック数が1となるため、図6に示すエラー条件設定画面500のエラー条件対象選択領域504の件数に1を設定表示し、エラー条件対象選択領域504の適用日には、2005年06月09日が表示される。
【0068】
但し、管理者は、登録したエラー条件が適正でないと判断した場合は、入力部209を介して、削除ボタン520を押下することで、エラー条件を解除することが可能である。
【0069】
また、更に、前述した帳票と同一帳票に対して、記載欄の指定区分02(口数)と口数区分と受渡概算金額とに図6に示すエラー条件を追加設定する際には、図7に示すようにエラー条件設定画面500へエラー条件の入力を行う。
【0070】
そして、管理者は、エラー条件の入力を行った後、入力部209を介して、登録ボタン516を押下すると、図8に示すエラー条件設定画面500のエラー条件対象選択領域504の件数をインクリメントし、適用日が予め設定されている日と異なる場合は、予め設定されている日と新たに設定する日を並べて表示する。
【0071】
但し、管理者は、登録したエラー条件が適正でないと判断した場合は、入力部209を介して、削除ボタン520を押下することで、エラー条件を解除することが可能である。
【0072】
また、図9に示すように、管理者が、入力部209を介して、エラー条件設定画面500のエラー条件対象選択領域504に表示された記載欄を選択した状態で、参照ボタン514を押下すると、前回設定したエラー条件が、チェックタイプ506、適用日時508、チェック510、及び相関チェック512に表示される。
【0073】
但し、選択した記載欄に対して複数種類のエラー条件が設定されている場合、選択した記載欄と関連する記載欄がチェック内容522に表示される。尚、選択した記載欄自身のみにエラー条件を設定する際には、1つのエラー条件のみ設定するため、参照ボタン514が押下されたタイミングでは、選択した記載欄自身のみに設定されたエラー条件を参照することが可能である。
【0074】
例えば、図9に示すように、エラー条件設定画面500のエラー条件対象選択領域504に表示された記載欄である受渡概算金額を選択した状態で、管理者が、入力部209を介して、参照ボタン514を押下すると、受渡概算金額と指定区分01(金額)、及び受渡概算金額と指定区分02(口数)と口数区分と、が関連性をもってエラー条件が設定されていることがチェック内容522に表示される。
【0075】
ここで、チェック内容522に表示された指定区分01(金額)が選択されると、受渡概算金額と指定区分01(金額)とに関連性を持って設定されたエラー条件が、チェックタイプ506、適用日時508、チェック510、及び相関チェック512に表示される。
【0076】
但し、管理者は、以前登録したエラー条件が適正でないと判断した場合は、入力部209を介して、チェック内容522に表示された記載欄を選択した状態で、削除ボタン520を押下することで、選択した記載欄がチェック内容522から削除され、エラー条件を解除することが可能である。
【0077】
次に図10には、エラー条件設定画面500のチェックタイプ506の複数選択不可が管理者によって選択された場合の操作例を示している。
【0078】
チェックタイプ506の複数選択不可が選択されたタイミングで、帳票選択領域502で選択されている帳票が有する全ての記載欄が選択対象表示領域524に表示されると同時に、選択不可対象表示領域526、選択ボタン528、及び選択解除ボタン530が表示される。
【0079】
申込者が帳票の複数の異なる記載欄に対して、何れか1つの記載欄へ記載しなければならない場合には、管理者は、入力部209を介して、該複数の異なる記載欄を選択対象表示領域524から選択した状態で、選択ボタン528を押下すると、選択不可対象表示領域526へ選択した複数の異なる記載欄が表示される。これによって、選択された複数の異なる記載欄に対して、何れか1つの記載欄への記載が、帳票上で許可されていることを設定することが可能である。
【0080】
選択不可対象表示領域526へ表示された記載欄に対して、選択したことを解除する場合は、管理者は、入力部209を介して、選択不可対象表示領域526へ表示された記載欄を選択した状態で、選択解除ボタン530を押下することで、選択不可対象表示領域526から選択した記載欄が削除され、選択解除を行うことが可能となる。
【0081】
更に、管理者は、入力部209を介して、削除ボタン520を押下することで、選択不可対象表示領域526へ表示されている記載欄を選択しなくとも、選択不可対象表示領域526に表示された全ての記載欄が削除され、選択解除を行うことが可能となる。
【0082】
管理者は、エラー条件を入力した後、入力部209を介して、登録ボタン516を押下することで、入力したエラー条件を設定することが可能となる。
【0083】
図11には、本発明におけるデータエントリ用画面600の構成例を示しており、帳票の部分画像を表示する部分画像表示領域602、当該部分画像に対するデータのエントリを行うためのデータエントリ領域604を備えており、オペレータは、部分画像表示領域602に表示された内容を参照しながら、データエントリ領域604にデータのエントリを行う。当構成については、従来と同一構成であり、本発明におけるデータエントリ用画面600では、さらに、データエントリ用画面600は、判断結果表示領域606を備えており、判断結果表示領域606には、エラー条件設定画面500にて設定したエラー条件に基づいて、帳票の記載欄に記載された内容の妥当性を判断した結果を表示する。
【0084】
帳票の記載欄に記載された内容の妥当性をエラー条件に基づいて判断を行い、妥当でないと判断した場合は、判断結果表示領域606に、その旨を表示することでオペレータへの注意喚起を行っており、オペレータは、判断結果表示領域606を参照することで、現在、データエントリを行っている記載欄が誤っていることを視認するとともに、現在データエントリ対象としている記載欄に関連する記載欄が存在することも視認することが可能となる。
【0085】
このため、現在、データエントリ対象としている記載欄に対応するデータのみを修正した場合、当該記載欄と関連する記載欄との整合性が取れなくなる可能性が生じるため、現在データエントリ対象としている記載欄と関連性のある記載欄が存在することを視認することで、現在データエントリ対象としている記載欄と関連性のある記載欄を考慮しながら、データの修正を行う必要性がオペレータへ伝わるため、オペレータのデータエントリ作業の負荷を軽減することが可能となる。
【0086】
しかしながら、本発明の実施形態に係るデータエントリシステムでは、データエントリ用画面600には、帳票の記載欄を部分画像化し、該部分画像を順次表示するため、現在データエントリ対象としている記載欄と関連性のある記載欄が、どの記載欄であるのか、熟練のオペレータであれば、憶測はつくものの、未熟なオペレータは判別し難い問題が生じる。
【0087】
そこで、本発明の実施形態に於いては、データエントリ用画面600に表示される部分画像の表示順を関連のあるものを一纏めにして表示を行うことを図12及び図24に図示している。
【0088】
図12の上段には、従来のデータエントリ用画面400のデータエントリ順を示しており、現在、オペレータがデータエントリを行っている記載欄が銘柄コードであれば、当記載欄へのデータエントリが完了すると、次に記載欄として指定区分に対するデータエントリを行い、そして2.口数区分に対するデータエントリを行った後、最後に記載欄として受渡概算金額に対するデータエントリを行うが、エラー条件設定画面500にて設定を行ったエラー条件に基づいて、帳票の記載欄へ記載された内容が妥当であるか否かの判断を行った結果、妥当でないと判断した場合でも、このデータエントリ作業順に各記載欄に対応する部分画像がデータエントリ用画面に表示される。
【0089】
図12の下段には、本発明のデータエントリ用画面600が示されており、エラー条件設定画面500にて設定を行ったエラー条件に基づいて、帳票の記載欄へ記載された内容が妥当であるか否かの判断を行った結果、妥当でないと判断し、更に、妥当でないと判断した記載欄と異なる記載欄で、かつ関連性のある記載欄を判断し、関連性のある記載欄を一纏めとして順次表示することを図示している。
【0090】
本来であれば、図12の上段に示すように銘柄コード、指定区分、2.口数区分、受渡概算金額の順にデータエントリ用画面400に表示されるが、例えば、指定区分の記載欄に対する記載内容が妥当でないと判断された場合、つまり、2番目に図示されたデータエントリ用画面400の指定区分が1:金額指定であるにも関わらず、3番目に図示されたデータエントリ用画面400の2.口数区分に記載がなされているため、記載内容が妥当でないと判断され、指定区分と関連性のある2.口数区分及び受渡概算金額を一纏めとして、順次表示するため、図12の下段に図示するように、指定区分、2.口数区分、受渡概算金額、銘柄コードの順に表示する。
【0091】
当然のことながら、指定区分及び2.口数区分の間に、当記載欄とは関連性のない別の記載欄が本来表示される場合は、関連性のない別の記載欄を除外して、関連性のある記載欄を一纏めにして、順次表示することが可能である。
【0092】
また、別例として、本来であれば、図24の上段に示すように銘柄コード、指定区分、2.口数区分、受渡概算金額の順にデータエントリ用画面400に表示されるが、銘柄コードの記載欄に対する記載内容が妥当でないと判断された場合、つまり、2番目に図示されたデータエントリ用画面400の指定区分が1:金額指定であるにも関わらず、4番目に図示されたデータエントリ用画面400の受渡概算金額に記載がなされていないため、記載内容が妥当でないと判断され、銘柄コードと関連性のある受渡概算金額を一纏めとして、順次表示するため、図24の下段に図示するように、銘柄コード、受渡概算金額、銘柄コード、2.口数区分の順に表示する。
【0093】
また、複数のオペレータによって、データエントリ用画面600に対してデータエントリ作業を実施する運用も想定され、この場合、一帳票の各記載欄に対して、各オペレータがデータエントリを行うことが可能な記載欄を特定しておき、各オペレータは、自身がデータエントリを実施すべく記載欄へのデータエントリを行う。
【0094】
例えば、図13に示すように、同一帳票においても、オペレータ要員Aがデータエントリを担当する記載欄として指定区分及び受渡概算額とした場合、データエントリ用画面600に指定区分及び受渡概算額に対応する部分画像を表示し、更に、オペレータ要員Bがデータエントリを担当する記載欄として2.口数区分及び銘柄コードとした場合、データエントリ用画面600に2.口数区分及び銘柄コードに対応する部分画像を表示する。
【0095】
このような運用を行うことで、オペレータがデータエントリを実施すべく記載欄の種類を減らすことが可能となり、データエントリ作業の負荷を軽減することが可能となる。また、データエントリの内容によっては、テンキーだけのデータエントリ(数字だけのデータ)、日本語(漢字/ひらがな/カタカナ等の混合)、カナ、あるいは英数字のデータエントリ等が想定され、オペレータのデータエントリに対する習熟度に応じて記載欄を特定することでデータエントリ作業の効率化を図ることが可能となる。
【0096】
例えば、テンキーだけのデータエントリ(数字だけのデータ)であれば、未熟なオペレータへデータエントリを行わせ、日本語(漢字/ひらがな/カタカナ等の混合)、カナあるいは英数字のデータエントリであれば、熟練のオペレータへデータエントリを行わせるように設定する。
【0097】
このような運用を行った場合、エラー条件設定画面500にて設定を行ったエラー条件に基づいて、帳票の記載欄へ記載された内容が妥当であるか否かの判断を行った結果、妥当でないと判断し、更に、妥当でないと判断した記載欄と異なる記載欄で、かつ関連性のある記載欄を判断し、関連性のある記載欄を一纏めとして順次表示する際に問題が生じ得る。
【0098】
例えば、異なるオペレータに対して関連性のある記載欄を別々に入力を行うと、オペレータ自身が担当する記載欄のみが、データエントリ用画面600に表示されるため、関連性のある記載欄が存在した場合でも、自身の担当でない記載欄については、データエントリ用画面600に表示されないため、関連性のある記載欄の整合性を取りながらデータエントリを行うことが難しい。
【0099】
そこで、本発明の実施形態に係るデータエントリ用画面600では、図14に示すように要員A及び要員Bが、それぞれデータエントリが可能な記載欄を特定した場合、自身がデータエントリを担当以外の記載欄についても部分画像を表示し、データエントリ領域604に対するデータエントリを不可(禁止)とする。
【0100】
これによって、オペレータ同士で関連性のある記載欄を参照することが可能となり、関連性のある記載欄の担当となるオペレータ同士で、今後のデータエントリへの対応方法を調整しつつ、データエントリ作業を行うことで、効率的が作業を行うことが可能となる。
【0101】
更に、オペレータのデータエントリの作業効率を上げるという観点から、1オペレータへ関連性のある記載欄に対する部分画像をデータエントリ用画面600へ表示することも行うことが可能である。
【0102】
そこで、図15には、データエントリ用画面600に関連性のある記載欄を1オペレータへ表示するような運用例を示しており、上段に示すように、要員Aが利用しているデータエントリ用画面600へ関連性のある記載欄を表示し、下段に示すように、要員Bが利用しているデータエントリ用画面600へ関連性のない記載欄を表示している。
【0103】
これによって、オペレータは、同一のデータエントリ用画面600にて関連性のある記載欄を参照しながらエントリを行うことが可能となるため、関連性のある記載欄同士の整合性を取る際に、効率良くデータエントリ作業を行うことが可能となる。この場合、熟練のオペレータが使用しているデータエントリ用画面600へ関連性のある記載欄を表示し、未熟なオペレータには、関連性のない記載欄を表示する等で対応することも可能である。
【0104】
図16には、帳票の各記載欄に対して、OCR処理や各記載欄に記載された内容に対するエラー条件、及び各記載欄に対応するデータエントリを行うオペレータを示すユーザ情報を記憶するためのデータベースを示す帳票DBの構成を示している。
【0105】
帳票DB700は、帳票を一意に識別するための帳票ID、記載欄を一意に識別するための記載欄ID、記載欄の名称を示すデータ種別、記載欄を部分画像化する範囲を示す切出領域を備えており、当該範囲は、帳票のイメージデータに対する座標として定められており、LEFTは、当該帳票の記載欄のイメージデータ(部分画像)における左端の座標、TOPは上端の座標である。また、WIDTH及びHEIGHTはそれぞれ、その記載欄の幅と高さであり、これらの情報に基づいて、部分画像が切り出される。
【0106】
帳票DB700は、記載欄に対してOCR処理を施す範囲を備えており、LEFT、TOP、WIDTH及びHEIGHTは、前述して通りである。また、帳票DB700は、OCR処理を行う際に、記載欄にエントリされた文字種(日本語、カナ、英数字、チェックマーク等)に対して、何れの文字種によって解析を行うのか、予め定義するためのOCR辞書を備えている。
【0107】
また、帳票DB700は、エラー条件設定画面500において選定されたエラー条件を記憶する関連チェックを備えており、登録したエラー条件の種類に応じて、関連チェック_記載無し、関連チェック_記載有り、関連チェック_複数選択不可・・・として記憶する。
【0108】
例えば、データ種別の指定区分01(金額)に対応する関連チェック_記載無しには、口数区分が設定されており、これは、指定区分01(金額)の記載欄及び口数区分の記載欄は、同時に記載を行うことを禁止することを示しており、また、関連チェック_記載有りには、受取概算額が設定されており、これは、指定区分01(金額)の記載欄及び受取概算額の記載欄は、必ず同時に記載を行うことを示しており、更に、関連チェック_複数選択不可には、指定区分02(口数)が設定されており、これは、指定区分01(金額)の記載欄及び指定区分02(口数)の記載欄については、複数選択が不可、つまり何れか1つの記載欄を選択すべきであることを示している。
【0109】
つまり、指定区分01(金額)の記載欄に記載するには、口数区分の記載欄には記載不可、受取概算金額については、記載を要し、更に指定区分02(口数)については、複数選択不可という制約がなされる。
【0110】
また、帳票DB700は、各記載欄に対してエントリを行う担当オペレータを示す入力担当を備えており、前述した通り、複数のオペレータによって1つの帳票に対するデータエントリ作業を行う場合、オペレータがエントリを行うことが可能な記載欄を特定するためにオペレータを識別するユーザ情報を記憶する。
【0111】
次に図17には、帳票の各記載欄を部分画像化した後、一時的に当該部分画像を記憶する所定の記憶先を記憶する部分画像記憶テーブルの構成を示しており、部分画像記憶テーブル800は、部分画像を一意に識別するための記載欄ID、部分画像の作成元となる帳票を一意に識別するための帳票ID、部分画像の記憶先を示すイメージデータの格納先パスを備えており、帳票から各記載欄を部分画像化した後、帳票DB700の帳票ID、記載欄IDに記憶されたデータに基づいて、部分画像記憶テーブル800へ記憶するデータを作成する。尚、帳票DB700の帳票IDは、部分画像記憶テーブル800の帳票ID、帳票DB700の記載欄IDは、部分画像記憶テーブル800の記載欄IDに対応している。
【0112】
次に図18には、帳票の各記載欄の内容に対するOCR処理、エラー条件に基づく妥当性の判断の処理結果等を記憶するためのデータベースを示す処理結果DB900の構成図である。
【0113】
処理結果DB900は、帳票を一意に識別するための帳票ID、記載欄を一意に識別するための記載欄ID、記載欄の名称を示すデータ種別、OCRの処理結果を示すOCR処理結果、エラー条件に基づいて、妥当性判断を行った結果を示す関連チェック結果、妥当性判断を行った際に妥当でないとされた理由を示すエラー内容、帳票のイメージデータより切出した部分画像をデータエントリ用画面600へ表示する順序を示す表示順、部分画像に対するデータエントリを行うオペレータを識別するユーザ情報を示す入力担当、部分画像に対するデータエントリを不可(禁止)とするが、参照することが可能なオペレータを示すユーザ情報を示す参照担当を含んで構成されている。
【0114】
帳票ID、記載欄ID、データ種別については、順に、帳票DB700の帳票ID、記載欄ID、データ種別の順に対応して作成され、OCR処理結果は、帳票の各記載欄に対してOCR処理を行った結果を、例えば、処理結果が、妥当である場合は、OK、処理結果が、妥当でないならば、NGといったように処理結果に関する情報が記憶される。
【0115】
関連チェック結果には、帳票DB700に記憶されているエラー条件に基づいて、例えば、記載欄の記載内容が妥当であると判断した場合は、OK、記載欄の記載内容が妥当でないと判断した場合は、NG、として記憶するが、妥当でないと判断した記載欄に関連する記載欄が存在する場合、当該記載欄を識別可能とするため、帳票DB700の関連チェック_記載無し、関連チェック_記載有り、及び関連チェック_複数選択不可に記憶されている記載欄と関連性があることを示す識別情報を記憶する。
【0116】
また、エラー内容については、エラー条件に基づいて、記載欄の記載内容が妥当でないと判断した場合、何れかのエラー条件によって、妥当でないと判断したのかを記憶する。
【0117】
例えば、記載欄の指定区分01(金額)の判断を行う際に、エラー条件として、帳票DB700のデータ種別が指定区分01(金額)については、関連チェック_記載無しには、口数区分、関連チェック_記載有りには、受取概算金額、関連チェック_複数選択不可には、指定区分02(口数)が記憶されている(図16参照)。
【0118】
そして、帳票の指定区分01(金額)及び受取概算金額に記載を行い、更に口数区分に記載がなされた場合、申込者は、口数区分へ記載がなされたことが誤りであるのか、あるいは、指定区分01(金額)への記載が誤りであり、指定区分02(口数)の記載が正しい、といったような記載の誤りが幾つか想定される。
【0119】
そこで、記載欄同士で関連性が存在し得る指定区分01(金額)、口数区分、受取概算金額、指定区分02(口数)を一纏めにした識別情報(例えば、この一纏めにした識別情報をNG_1として記憶した場合、コース及び銘柄コードにも、別途、関連性のある場合は、NG_2といったように纏り毎に識別情報を記憶する)を関連チェックへ記憶し、口数区分に記載がなされているため、「記載禁止、口数区分」をエラー内容に記憶する。
【0120】
表示順には、基本的に1レコード目から連番が振られ、入力担当に記憶されたユーザ情報毎に順序を1番から振ることが可能であり、これらは、オペレータのデータエントリ作業に対する習熟度等を考慮して、管理者が、不図示の画面を用いて、設定を行う。
【0121】
また、表示順については、予め記憶させた順序に従わず、エラー条件に基づいて、記載が妥当でないと判断された記載欄と関連性のある記載欄については、纏めて表示を行うため、関連チェック結果へ記憶された同一種類の識別情報を有する記載欄IDを一纏めとして、予め記憶した表示順を先頭に、順次、表示順の振り直しを行う。尚、予め記憶した表示順を先頭とせずに、1番から番号を振り直しても良い。
【0122】
入力担当には、データ種別に対してデータエントリを行う担当となるオペレータを識別するためのユーザ情報を記憶している。
【0123】
また、参照担当には、関連性のある記載欄に対して、記載内容が妥当でないと判断した場合、オペレータ自身の担当以外の記載欄については、参照のみ行う態様とするために、参照担当にオペレータ自身以外のユーザ情報を関連性のある記載欄に対応するユーザ情報から取得して、取得したユーザ情報を記憶している。理由としては、図13及び図14を用いて前述した通りである。
【0124】
次に、本発明の実施形態に係るデータエントリシステムにおいて、帳票のフォーム定義情報の登録処理の詳細を示すフローチャートである。本フローチャートにおける各処理ステップは、データ管理サーバ101及びエントリ端末102内のCPU201によって行われる。
【0125】
まず、ステップS100では、エントリ端末102を操作するオペレータによる入力部209からの指示に従って、帳票のオリジナルイメージデータ(記載欄に記載されていないもの)を取得する。帳票のオリジナルデータの取得方法は、外部メモリ211等に保存されているものを読み出しても、イメージ取込端末103で読み取られたものをネットワーク104経由で取得してもよい。
【0126】
次に、ステップS102では、ステップS100において取得した帳票オリジナルイメージデータ中(帳票画像上)の各記載欄に該当する箇所に対して以下のような設定を行う。まず、当該帳票画像上の複数の記載欄のうちの1つに対して、どのような情報(例えば、氏名、電話番号、住所等)が記載されるかについてデータ種別の設定を行う。次に、ステップS104では、データのエントリを行う際に表示させる部分画像の切出領域の設定を行う。
【0127】
そして、ステップS106では、設定された部分画像の切出領域上で、文字画像に対してOCR処理する際のOCR領域(読取領域)の設定を行い、さらにステップS108では、該OCR処理する際に使用するOCR辞書の設定を行う。
【0128】
上記ステップS100〜S108における各種設定は、図23に示す領域設定画面1000をエントリ端末102の表示部210に表示させ、エントリ端末102を操作する管理者からの指示を、入力部209を介して受付け、その指示に基づいて行われる。
【0129】
図23は、領域設定画面1000の構成の一例を示す図である。領域設定画面1000では、エントリ端末102を操作する管理者からの入力に応じてエントリ端末102内のCPU201が、図19のステップS102で設定されるデータ種別、図19のステップS104で設定されるデータエントリ時の部分画像の切出領域、図19のステップS106で設定されるOCR領域、図19のステップS110で設定されるOCR辞書の各設定を行う。
【0130】
領域設定画面1000上の帳票データ表示欄1002には、図19のステップS100で取得した未記載の帳票画像(帳票オリジナルイメージデータ)が表示される。この帳票データ表示欄1002に表示されている帳票画像に対して上述した各種設定が行われる。
【0131】
データ種別欄1004は、上述したステップS102におけるデータ種別の設定を行うためのエディットボックスである。図示例では、データ種別として「郵便番号」が設定されている。
【0132】
切出領域設定ボタン1006が押下されると、帳票データ表示欄1002に表示されているカーソル(不図示)が部分画像切出領域設定用のカーソルになり、画面上でのカーソル操作によって部分画像の切出領域1008を設定することができる。設定された部分画像の切出領域1008は、切出領域表示テキストボックス1010に(LEFT,TOP,WIDTH,HEIGHT)(図示例では(XXX,YYY,ZZZ,QQQ):実際には数値データ)というように表示される。「LEFT」、「TOP」は切出領域1008の左上の頂点座標(それぞれ用紙の左端、上端からの距離)、「WIDTH」は切出領域の幅、「HEIGHT」は切出領域の高さを示す。
【0133】
OCR領域設定ボタン1012が押下されると、帳票データ表示欄1002に表示されているカーソル(不図示)がOCR領域設定用のカーソルになり、画面上でのカーソル操作によってOCR領域1014を設定するができる。設定されたOCR領域1014は、OCR領域表示テキストボックス1016に(LEFT,TOP,WIDTH,HEIGHT)(図示例では(ABC,DEF,GHI,JKL):実際には数値データ)というように表示される。「LEFT」、「TOP」はOCR領域の左上の頂点座標(それぞれ用紙の左端、上端からの距離)、「WIDTH」はOCR領域の幅、「HEIGHT」はOCR領域の高さを示す。なお、OCR領域は原則として部分画像の切出領域内に設定されるが、OCR領域が切出領域以外の場所に設定されてしまった場合には、その入力はエラーとして受け付けないようにしてもよい。また、部分画像の切出領域内のみにOCR領域設定が可能なようにしてもよい。
【0134】
OCR辞書設定コンボボックス1018は、記載欄に記載された事項に対してOCR処理を行う際に使用する辞書を設定するためのコンボボックスである。本実施の形態では、OCR辞書として「英数」、「手書きかな」を例示しているが、これに限定されるものではない。
【0135】
追加ボタン1020が押下されると、1つの記載欄に対する設定を終了し、それまでに設定されていた内容がリストボックス1022に表示される。そして、データ種別欄1004や切出領域表示テキストボックス1010、OCR領域表示テキストボックス1016等の各欄の値はクリアされ、次の記載欄に対する設定を行うことが可能となる。一方、帳票上の全ての記載欄に対する設定が終了する場合は、登録ボタン1024を押下する。キャンセルボタン1026が押下された場合にはそれまでに行われた設定を全てキャンセルする。
【0136】
更に、領域設定画面1000には、データ種別毎に、データエントリが可能なオペレータを特定するために、当該オペレータを識別するユーザ情報を入力するフィールド(不図示)を備えても良い。
【0137】
ステップS110では、データ種別の追加があるか否かすなわち、データ種別が未設定の記載欄があるか否かを判断し、未設定の記載欄があると判断した場合には、ステップS100からステップS108までの処理を繰り返す。ステップS110の判断処理では、ユーザから入力部209を介して処理の継続指示を受け付けたか否かに応じて、CPU201が未処理の記載欄があるか否かを判断する。
【0138】
次に、ステップS112では、上記処理で設定された帳票のオリジナルイメージデータに対して帳票の種類を示す一意の帳票IDを設定し、ステップS114では、当該帳票オリジナルイメージデータ、設定した帳票ID、データ種別、及び入力担当等の設定情報をデータ管理サーバ101に送信する。
【0139】
ステップS116では、データ管理サーバ101内のCPU201は、エントリ端末102から設定情報を受信したときは、ステップS118において、図16に示す帳票DB700に設定情報を登録して、リターンする。
【0140】
なお、ステップS112において行われる帳票IDの設定については、エントリ端末102内のCPU201がデータ管理サーバ101に問い合わせて自動的に設定しても、オペレータが設定してもよい。また、上記ステップS102〜S108の処理は、図示例の順番に限定されるものではない。
【0141】
次に、帳票のイメージデータの取り込み処理の詳細を、図20を参照して説明する。本フローチャートにおける各処理ステップは、イメージ取込端末103内のCPU201とデータ管理サーバ101内のCPU201とが協働することによって行われる。
【0142】
まず、ステップS200では、イメージ取込端末103内のCPU201は、当該イメージ取込端末103に接続されているスキャナ105を制御して帳票を読み取らせ、読み取った帳票のイメージデータをスキャナ105より取得する。ここでスキャナ105に読み取らせる帳票は、既に記載欄に必要事項が記載された記載済みの帳票である。
【0143】
そして、ステップS202では、ステップS200において取得した帳票イメージデータに識別用の一意の識別子を付与する。識別子の付与については、イメージ取込端末103を一意に示すID+イメージ取込端末103内で一意の番号という形で付与すればよい。
【0144】
次に、ステップS204では、イメージ取込端末103内のCPU201は、帳票イメージデータを追加取得するか否かを判断し、取得すると判断した場合には、ステップS200〜S202の処理を繰り返す。
【0145】
一方、ステップS204で取得しないと判断した場合には、ステップS206において、イメージ取込端末103は、ステップS200で取得した帳票イメージデータとステップS202でその帳票イメージデータに付与された識別子をデータ管理サーバ101に送信する。
【0146】
なお、本フローチャートでは、イメージ取込端末103において帳票イメージデータの識別子を付与する例について説明しているが、帳票イメージデータを受信したデータ管理サーバ101で識別子を付与することも勿論可能である。
【0147】
ステップS208では、データ管理サーバ101内のCPU201は、帳票イメージデータと識別子をイメージ取込端末103から受信すると、受信した帳票イメージデータそれぞれに対して以下の処理を行う。
【0148】
まず、ステップS210では、受信した帳票イメージデータに対応する帳票IDを取得し、取得された帳票IDに基づいて帳票種別を設定する。ここでは、例えば、帳票IDを示すコードを帳票上の所定の位置に印刷しておき、帳票画像中の当該コードが印刷されている位置領域をOCR解析等することで帳票IDを取得して帳票種別を設定してもよい。
【0149】
また、ステップS200で取得した帳票イメージデータの帳票画像と、それぞれの帳票IDが示す帳票オリジナルイメージデータの帳票画像との類似度を求め、その結果に基づいて帳票種別を設定してもかまわない。
【0150】
次に、ステップS212では、帳票イメージデータを外部メモリ211に保存した後、ステップS214では、保存された帳票イメージデータ中(帳票画像上)のOCR処理対象となっている領域に対してOCR処理を行う。
【0151】
ここでは、まず、帳票DB700から当該帳票イメージデータに対応する各帳票種別のOCR領域情報及び当該OCR領域に対してOCR処理を行う際に使用するOCR辞書情報を取得する。そして、取得したOCR領域情報に基づいて帳票画像中のOCR領域を特定し、特定されたOCR領域に対してOCR辞書情報に基づくOCR処理を行う。
【0152】
次に、ステップS216では、ステップS214のOCR処理の結果を図18に示す処理結果DB900のOCR処理結果に記憶する。
【0153】
尚、処理結果DB900の帳票ID、記載欄ID、データ種別、及び入力担当に対応するデータは、図19のステップS118において帳票DB700を生成するタイミングで、生成して記憶しても良いし、本ステップにおいて帳票DB700に記憶された帳票ID、記載欄ID、データ種別、及び入力担当に基づいて生成して記憶しても良い。
【0154】
ステップS218では、帳票DB700から当該帳票イメージデータに対応する帳票IDを有する各データ種別のエラー条件を取得した後、記載欄に記載された内容が、取得したエラー条件を満たすか否かを判断する。
【0155】
次に、ステップS220では、ステップS218の関連チェック処理の結果を図18に示す処理結果DB900の関連チェック結果及びエラー内容に記憶する。
【0156】
関連チェック結果へ記憶するには、前述した通り、帳票DB700に記憶されたエラー条件に基づいて、記載欄の記載内容が妥当であると判断した場合は、OK、記載欄の記載内容が妥当でないと判断した場合は、NG、として記憶するが、妥当でないと判断された記載欄に関連する記載欄が存在する場合は、帳票DB700の関連チェック_記載無し、関連チェック_記載有り、関連チェック_複数選択不可・・・の何れかに記載欄に関する情報が記憶されているか否かを判定し、記憶されている場合は、関連のある記載欄が存在するとして、当該関連のある記載欄を取得する。
【0157】
そして、取得後、これらを一纏りとして、一意に識別するための識別情報を作成し当該識別情報と、記載欄への記載内容が妥当でないことを示す情報と合わせて、関連チェック結果に記憶する。
【0158】
また、エラー内容には、何れかのエラー条件(関連チェック_記載無し、関連チェック_記載有り、関連チェック_複数選択不可・・・)によって、妥当でないと判断したのかを記憶する。
【0159】
ステップS222では、関連チェック結果に基づいて、処理結果DB900の表示順の順序の入れ替えを行う。この場合、前述した通り、エラー条件に基づいて、記載が妥当でないと判断された記載欄と関連性のあるものについては、まとめてデータエントリ用画面600へ表示を行うため、関連チェックへ記憶された同一種類の識別情報を有する記載欄IDを一纏めとして、予め記憶した表示順を先頭に、順次、表示順の振り直しを行う。尚、予め記憶した表示順を先頭とせずに、1番から番号を振り直しても良い。
【0160】
更に、複数のオペレータでデータエントリ作業を行う場合は、オペレータ毎、つまり、ユーザ情報毎に、表示順に1番から番号を振り直す態様も可能である。また、指定区分01(金額)、口数区分、及び受取概算金額の各記載欄に関連性が存在し、各記載欄に対するデータエントリを行うオペレータが異なる場合、何れかのオペレータに担当を変更するように、ユーザ情報を変更した後、ユーザ情報毎に表示順を振り直す態様も可能である。
【0161】
更に、関連性のある記載欄に関して、各記載欄に対するデータエントリを行うオペレータが異なる場合であっても、何れかのオペレータに担当変更をせずに、自身の担当以外の記載欄を参考にデータエントリを行うことを想定し、自身の担当以外の関連性のある記載欄に対応するユーザ情報を入力担当から取得して、参照担当に当該ユーザ情報を記憶した後、入力担当及び参照担当に基づいて、関連性のある記載欄を一纏めにして、表示順を振り直しをする態様も可能である。
【0162】
ステップS224では、帳票DB700から当該帳票イメージデータに対応する全てのデータ種別の関連チェック処理が完了したか否かを判断し、処理が完了していないと判断した場合は、ステップS218へ処理を進め、処理が完了したと判断した場合は、ステップS226へ処理を進める。
【0163】
ステップS226では、未だ処理がされていない帳票イメージデータがあるか否かを判断する。この結果、未処理の帳票イメージデータがあると判断した場合には、ステップS210からステップS224の処理を繰り返す。一方、未処理の帳票イメージデータがない場合は、リターンする。
【0164】
図21は、データエントリ処理の詳細を示すフローチャートである。本フローチャートにおける各処理ステップは、データ管理サーバ101内のCPU201及びエントリ端末102内のCPUによって行われる。
【0165】
ステップS300では、エントリ端末102内のCPU201は、当該エントリ端末102を操作するオペレータによる入力部209からの指示に従ってデータエントリ処理の指示を受けたと判断した場合には、ステップS302において、データエントリ用画面情報の要求をデータ管理サーバ101に送信する。
【0166】
尚、後述するが、本ステップでは、エントリ端末102内のCPU201は、当該エントリ端末102を操作するオペレータによる入力部209からのユーザ情報を受付けることで、複数のオペレータで同一種別の帳票への入力を行う際の識別情報としても良い。
【0167】
一方、ステップS304では、 データ管理サーバ101内のCPU201は、未だデータエントリ処理が済んでいないデータがある場合、データエントリ用画面600の要求の待ち状態に移行する。
【0168】
ステップS306では、データ管理サーバ101内のCPU201は、エントリ端末102からデータエントリ用画面情報要求を受信したと判断した場合には、ステップS310では、データエントリ用画面情報の取得処理を行う。
【0169】
この処理において、まず、データ管理サーバ101内のCPU201は、帳票の各記載欄へのデータエントリ状況を記憶管理するデータエントリデータベース(データエントリDB、不図示)を検索することにより未だデータエントリ処理が済んでいないデータ種別を持つ帳票イメージデータを取得し、さらに当該帳票イメージデータ中(帳票画像上)の未だデータエントリが済んでいないデータ種別を取得する。
【0170】
また、取得されたデータ種別に対応する部分画像の切出領域(の値)を帳票DB700より取得すると同時に処理結果DB900より取得されたデータ種別に対応するOCR処理結果、関連チェック結果、エラー内容、表示順、入力担当、及び参照担当等の処理結果DB900に記憶されたレコードを表示情報に含まれる情報として取得する。
【0171】
尚、本ステップでは、データ種別に対応するOCR結果情報、OCR処理結果、関連チェック結果、エラー内容、表示順を取得する際に、ステップS302において、ステップS300にて受付けたユーザ情報をデータ管理サーバ101へ送信し、ステップS308で当該ユーザ情報を受信し、受信したユーザ情報を有するレコードを取得する態様でも良い。
【0172】
この場合、ステップS218において前述した通り、関連性のある記載欄を同一のオペレータに表示させる場合は、受信したユーザ情報と一致する処理結果DB900の入力担当に記憶したユーザ情報を有するレコードを取得する態様を取り、オペレータ自身の担当以外の関連のある記載欄を表示させる場合は、受信したユーザ情報と一致する処理結果DB900の入力担当に記憶したユーザ情報を有するレコードと、受信したユーザ情報と一致する処理結果DB900の参照担当に記憶したユーザ情報を有するレコードを取得する。
【0173】
データエントリ用画面情報は、エントリ端末102上にデータエントリ用画面600を表示させるための表示情報を作成するのに必要な情報である。この表示情報は、所定のプログラム上で動作するデータである。このデータエントリ用画面情報の取得処理では、データ管理サーバ101内のCPU201は、複数の未だ処理が済んでいないデータ種別についての上記情報を取得する。
【0174】
そして、ステップS310では、ステップS308において取得したデータエントリ用画面情報をデータエントリ用画面情報の要求があったエントリ端末102に対して送信する。
【0175】
ステップS312では、データ管理サーバ101からデータエントリ用画面情報を受信したエントリ端末102内のCPU201は、そのデータエントリ用画面情報に基づいてデータエントリ用画面600を表示するための表示情報を作成し、当該表示情報に基づくデータエントリ用画面600を表示部210に表示させる。尚、ステップS312における処理は、データ管理サーバ101にて行い、作成した表示情報をエントリ端末102へ送信する態様でも良い。
【0176】
そして、ステップS314では、表示部210に表示されているデータエントリ用画面600を介してエントリデータを受け付け、ステップS316では、エントリデータをデータ管理サーバ101に対して送信する。
【0177】
ステップS318では、データ管理サーバ101のCPU201は、エントリ端末102から送信されたエントリデータを受信すると、ステップS320では、受信したエントリデータに基づいてデータエントリDBへ記憶する。
【0178】
一方、エントリ端末102のCPU201は、ステップS316の処理終了後、ステップS322において、データエントリ作業の終了を検知すると、ステップS324では、確認終了通知をデータ管理サーバ101に対して送信する。この通知を受信したデータ管理サーバ101のCPU201はデータエントリが終了した旨をデータエントリDBに記憶し、処理を終了する。また、エントリ端末102は、
ステップS324の処理が終了した後、処理を終了する。
【0179】
図22は、データエントリ用画面情報受信・データエントリ用画面600の表示処理の詳細を示すフローチャートである。本フローチャートにおける各処理ステップは、エントリ端末102内のCPU201によって行われる。
【0180】
まず、ステップS400では、エントリ端末102内のCPU201は、データ管理サーバ101より受信したデータエントリ用画面情報に基づいて、未だデータエントリ処理が済んでいないデータ種別を持つ外部メモリ211に記憶された帳票イメージデータを特定し、ステップS402では、当該帳票イメージデータ中(帳票画像上)の未だデータエントリ処理が済んでいないデータ種別(記載欄ID)を特定する。
【0181】
また、前述した通り、関連性のある記載欄を同一のオペレータに表示させる場合は、受信したデータエントリ用画面情報の入力担当とステップS300において受付けたユーザ情報と一致する部分画像に対してデータ種別(記載欄ID)を特定することも可能である。
【0182】
更に、オペレータ自身の担当以外の関連のある記載欄を表示させる場合は、受信したデータエントリ用画面情報の入力担当とステップS300において受付けたユーザ情報と一致する部分画像と、受信したデータエントリ用画面情報の参照担当とステップS300において受付けたユーザ情報と一致する部分画像とを特定する。
【0183】
次に、ステップS404では、データ管理サーバ101より受信し、特定されたデータ種別(記載欄ID)に対応する部分画像の切出領域(の値)に基づいて帳票画像上から部分画像を切り出す。そして、切り出した部分画像を、データエントリ用画面600を表示するための表示情報に追加する。
【0184】
次に、ステップS406では、エントリ端末102内のCPU201は、ステップS1002で特定したデータ種別(記載欄ID)に対して関連チェック結果が、NGとなっているものが存在するか否かを受信したデータエントリ用画面情報に含まれる関連チェック結果に基づいて判断し、NGとなっているものが存在すると判断した場合には、ステップS408へ処理を進め、NGとなっているものが存在しないと判断した場合は、ステップS410へ処理を進める。
【0185】
ステップS408では、データ種別(記載欄ID)に対応する関連チェック結果に含まれるエラー内容を取得して、当該データ種別(記載欄ID)に対応する部分画像に取得したエラー内容を表示情報に追加して、次のステップS410へ処理を進める。
【0186】
ステップS410では、同一画面内に部分画像の追加表示(追加配置)が可能であるかを判断して、部分画像の追加表示が可能であると判断した場合には、ステップS400からステップS408までの処理を繰り返すことになる。なお、一画面上での部分画像の表示数は図示例に限定されず、いくつでもよい。
【0187】
一方、ステップS410において、追加画像がないと判断した場合は、ステップS414において、データ入力欄の設定を行い表示情報へ追加する。
【0188】
データ入力欄の設定とは、図12及び図24の下段に示す入力エリアにエントリするデータのデータ種別に応じた入力制御設定を行うものである。例えば、エントリするデータのデータ種別が郵便番号の場合、半角英数のみ入力を受け付けるようにするなどの制御を行う。また、選択肢がある場合は入力支援情報として選択肢を表示する。
【0189】
また、前述した通り、オペレータ自身の担当以外の関連のある記載欄を表示させる場合、担当の記載欄については、入力エリアへのデータエントリを可能とし、担当以外の記載欄については、データエントリを不可(禁止)として、参照のみとするようにデータ入力欄の設定を行うことも可能である。
【0190】
つまり、受信したデータエントリ用画面情報に含まれる入力担当のユーザ情報とステップS300で受け付けたユーザ情報とが一致する部分画像に対する入力エリアは、データエントリを可能とし、受信したデータエントリ用画面情報に含まれる参照担当のユーザ情報とステップS300で受け付けたユーザ情報とが一致する部分画像に対する入力エリアは、データエントリを不可(禁止)として設定を行う。
【0191】
そして、ステップS416では、データ管理サーバ101より受信し、データエントリ用画面600の部分画像表示領域602に表示する部分画像に対して行われたOCR処理結果をデータエントリ用画面600の表示情報に追加する。
【0192】
尚、データエントリ用画面600等に部分画像表示領域602に入力されているデータをエントリするためのボタンを配置可能にするような表示情報を作成してもよい。
【0193】
次のステップS418では、データエントリ用画面600を表示情報に含まれる表示順に従った順序で表示を行う。
【0194】
以上で説明したように、本発明によれば、データエントリ作業において、帳票の記載欄同士の整合性が取れていない記載欄に対する部分画像の表示順を関連付けて表示することで、データエントリ作業を行うオペレータの作業負荷を軽減すること可能となる、
【0195】
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は、例えば、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。また、本発明におけるプログラムは、各処理方法をコンピュータが実行可能(読み取り可能)なプログラムであり、本発明の記憶媒体は、各処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。
【0196】
なお、本発明におけるプログラムは、各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0197】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムを読取り実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0198】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0199】
プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0200】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータで稼働しているOS等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0201】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0202】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記憶媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0203】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステム、あるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0204】
101 データ管理サーバ
102 エントリ端末
103 イメージ取込端末
104 ネットワーク
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 システムバス
205 入力コントローラ
206 ビデオコントローラ
207 メモリコントローラ
208 通信I/Fコントローラ
209 入力部
210 表示部
211 外部メモリ
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子文書化されたドキュメントに関係するデータのエントリ作業を支援するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、銀行口座の新規開設の申込書や宅配便伝票等の手書きの帳票類に必要事項を申込者が記載することで、所望のサービスの申し込みを行うことが広く行われている。例えば、新規に銀行口座を開設する場合、申込者は必要事項を所定の帳票類に記載して窓口に提出することにより口座開設が可能になっている。
【0003】
また、最近では、例えば、申込者が銀行口座の新規開設の申し込みを行うにあたって、インターネット等の通信回線を介して事前に氏名や住所等の個人情報を登録すると、その個人情報が記載されている申込書が該申込者宛に送られてきて、申込者は捺印等をするだけで済むというようなサービスも行われてきている。このようなデータエントリ方法では、ユーザが申込書に手書きで記載した事項をオペレータが別途端末に入力する入力処理を省略化することができる。
【0004】
しかしながら、現在でも、手書きの申込書による手続も広く行われているため、それらに記載された手書き情報を電子的に管理するためのデータエントリ作業は欠かせないものとなっている。このデータエントリ作業に係る業種及びその作業の一例として以下のようなものが挙げられる。
【0005】
・銀行業務における手書き主体の伝票の事務処理
・クレジットカード/信販における申込書の事務処理
・保険業における新規契約及び保全契約の事務処理
・流通業における仕入れ伝票等の伝票類の事務処理
・製造業における製造情報書、品質結果の電子データ化
【0006】
データエントリ作業を行うオペレータは、帳票用紙や、帳票用紙をスキャニングしてコンピュータに取り込んだ帳票イメージを見ながら、データエントリ作業を行うことになる。
【0007】
ただし、必ずしも連続して同一の帳票のデータを行うというわけではなく、様々な種類の帳票データに対するデータエントリ処理を並行して行うこともある。
【0008】
そのため、データエントリ対象の帳票用紙の種類が変わった場合などは、入力すべきデータの項目が帳票用紙上のどこに記載されているかを探す必要があり、業務効率が下がってしまう等の問題があった。また、1つの帳票を1人のオペレータが入力することになってしまうので、記載者の個人情報をオペレータが知ることができ、個人情報漏洩のおそれがあった。
【0009】
そこで、この問題を解決するために、帳票画像データから記載事項に対応する部分画像を切り出し、オペレータ端末でその部分画像を表示させて、その部分画像に対するデータエントリ作業を行わせる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0010】
これによって、オペレータが帳票画像データからデータエントリ対象の記載事項を細かく探索する必要がなくなり、作業効率の向上を図ることができる。また、一つの帳票画像データを記載事項毎に担当のオペレータが処理するといったことも行えるようになっているために、帳票に記載した人物の個人情報の全てをオペレータに知られてしまう危険性を軽減することも可能になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2003−58813号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、申込者が帳票へ手書きで記載を行う際に、記載ミスが発生し得る可能性が充分に考えられ、データエントリ作業を行うオペレータに対して、帳票の各記載欄への記載事項に対する桁数、数値、英字、カナ等の属性を用いて記載されているか否かを通知するために、OCR処理を該帳票に施した解析結果をオペレータ端末に表示することは、従来から行われているが、各記載欄に記載されている記載事項に問題はないが、異なる記載欄同士の記載事項の整合性が取られているか否かに関しての記載ミスについては、オペレータが判別しにくいのが現状である。
【0013】
例えば、複数の異なる記載欄から何れか1つの記載欄を選択する場合や、所定の記載欄へ記載がされた場合は、特定の記載欄への記載を必ず行わねばならないが、特定の記載欄への記載漏れが生じた場合といった、記載欄同士に関連性を有する場合等が該当する。
【0014】
特許文献1に記されている技術では、帳票の部分画像をオペレータ端末へ順次表示させながら、オペレータがデータエントリ作業を行うため、記載エラーが発生している記載事項と関連性を有する記載事項の特定が難しく、関連性を有する記載事項同士の整合性を取るために、全ての関連性を有する記載事項を捜索しながらデータエントリ作業を行うため、オペレータに多大なる作業負荷をかけてしまうという課題がある。
【0015】
本発明は、データエントリ作業において、帳票の記載欄同士の整合性が取れていないことを、データエントリ作業を行うオペレータに視認させることによって、オペレータのデータエントリ作業の負荷を軽減する業務支援システム、業務支援装置、制御方法、プログラム、及び記憶媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記の目的を達成するための第1の発明は、帳票画像上の各記載欄に記載された情報をデータとして入力する業務支援装置であって、前記各記載欄に記載される情報のデータ種別及び前記各記載欄に対応する部分画像を切り出すための切出領域を設定すると共に、前記記載欄に記載される情報のデータ種別と前記記載欄と異なる前記記載欄に記載される情報のデータ種別とにルールを設定する設定手段と、前記設定手段によって設定されたルールに基づいて、前記データ種別の記載欄に記載される情報と前記データ種別と異なるデータ種別の記載欄に記載される情報と、が前記ルールを満たすか否かを判定する判定手段と、前記設定手段によって設定された切出領域に基づいて前記帳票画像上の記載欄に対応する部分画像を切り出す切出手段と、前記切出手段によって切り出された部分画像と前記部分画像に対応するデータ入力欄とを含み、前記判定手段によって前記ルールを満たさないデータ種別の記載欄に対応する部分画像と前記部分画像に対応するデータ入力欄とを並べて順次表示を行う表示情報を画面に表示するために作成する作成手段と、を備えたことを特徴とする。
【0017】
上記の目的を達成するための第2の発明は、帳票画像上の各記載欄に対応する部分画像から当該各記載欄に記載された情報をエントリデータとして入力する業務支援装置と、当該業務支援装置にネットワークを介して接続されたデータ管理装置とで構成される業務支援システムにおいて、前記データ管理装置は、前記各記載欄に記載される情報のデータ種別及び前記部分画像の切出領域を記憶する第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段によって記憶された記載欄に記載される情報のデータ種別と前記記載欄と異なる記載欄に記載される情報のデータ種別とに設定されるルールを記憶する第2の記憶手段と、前記業務支援装置から受信した前記エントリデータを記憶する第3の記憶手段と、第3の記憶手段に記憶されたエントリデータに含まれる前記データ種別の記載欄に記載される情報と前記データ種別と異なるデータ種別の記載欄に記載される情報と、が前記第2の記憶手段によって記憶されたルールを満たすか否かを判定する判定手段と、を備え、前記業務支援装置は、前記第1の記憶手段によって記憶された切出領域に基づいて作成した前記帳票画像上の各記載欄に対応する部分画像のうち、前記入力の対象となる部分画像と前記入力の対象となる部分画像に対応するデータ入力欄とを含み、前記判定手段によって前記ルールを満たさないデータ種別の記載欄に対応する部分画像及び前記部分画像に対応するデータ入力欄を並べて順次表示を行う表示情報を画面に表示するために作成する作成手段と、前記作成手段によって作成した表示情報に基づいてデータエントリ用画面を表示する表示手段と、前記データエントリ用画面を介して受け付けたエントリデータを前記データ管理装置に送信して前記第3の記憶手段に記憶する送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0018】
上記の目的を達成するための第3の発明は、帳票画像上の各記載欄に記載された情報をデータとして入力する業務支援装置の制御方法であって、前記各記載欄に記載される情報のデータ種別及び前記各記載欄に対応する部分画像を切り出すための切出領域を設定すると共に、前記記載欄に記載される情報のデータ種別と前記記載欄と異なる前記記載欄に記載される情報のデータ種別とにルールを設定する設定ステップと、前記設定ステップによって設定されたルールに基づいて、前記データ種別の記載欄に記載される情報と前記データ種別と異なるデータ種別の記載欄に記載される情報と、が前記ルールを満たすか否かを判定する判定ステップと、前記設定ステップによって設定された切出領域に基づいて前記帳票画像上の記載欄に対応する部分画像を切り出す切出ステップと、前記切出ステップによって切り出された部分画像のうち、前記入力の対象となる部分画像と前記入力の対象となる部分画像に対応するデータ入力欄とを含み、前記判定ステップによって前記ルールを満たさないデータ種別の記載欄に対応する部分画像及び前記部分画像に対応するデータ入力欄を並べて順次表示を行う表示情報を画面に表示するために作成する作成ステップと、を実行することを特徴とする。
【0019】
上記の目的を達成するための第4の発明は、帳票画像上の各記載欄に対応する部分画像から当該各記載欄に記載された情報をエントリデータとして入力する業務支援装置と、当該業務支援装置にネットワークを介して接続され、前記各記載欄に記載される情報のデータ種別及び前記部分画像の切出領域を記憶する第1の記憶手段、前記第1の記憶手段によって記憶されたデータ種別の記載欄に記載される情報のデータ種別と前記データ種別と異なる記載欄に記載される情報のデータ種別とに設定されるルールを記憶する第2の記憶手段、及び前記業務支援装置から受信した前記エントリデータを記憶する第3の記憶手段を備えたデータ管理装置とで構成される業務支援システムの制御方法であって、前記データ管理装置は、第3の記憶手段に記憶されたエントリデータに含まれる前記データ種別の記載欄に記載される情報と前記データ種別と異なるデータ種別の記載欄に記載される情報と、が前記第2の記憶手段によって記憶されたルールを満たすか否かを判定する判定ステップと、を備え、前記業務支援装置は、前記第1の記憶手段によって記憶された切出領域に基づいて作成した前記帳票画像上の各記載欄に対応する部分画像のうち、前記入力の対象となる部分画像と前記入力の対象となる部分画像に対応するデータ入力欄とを含み、前記判定ステップによって前記ルールを満たさないデータ種別の記載欄に対応する部分画像及び前記部分画像に対応するデータ入力欄を並べて順次表示を行う表示情報を画面に表示するために作成する作成ステップと、前記作成ステップによって作成した表示情報に基づいてデータエントリ用画面を表示する表示ステップと、前記データエントリ用画面を介して受け付けたエントリデータを前記データ管理装置に送信して前記第3の記憶手段に記憶する送信ステップと、を実行することを特徴とする。
【0020】
上記の目的を達成するための第5の発明は、帳票画像上の各記載欄に記載された情報をデータとして入力する業務支援装置において実行されるプログラムであって、前記各記載欄に記載される情報のデータ種別及び前記各記載欄に対応する部分画像を切り出すための切出領域を設定すると共に、前記記載欄に記載される情報のデータ種別と前記記載欄と異なる前記記載欄に記載される情報のデータ種別とにルールを設定する設定手段と、前記設定手段によって設定されたルールに基づいて、前記データ種別の記載欄に記載される情報と前記データ種別と異なるデータ種別の記載欄に記載される情報と、が前記ルールを満たすか否かを判定する判定手段と、前記設定手段によって設定された切出領域に基づいて前記帳票画像上の記載欄に対応する部分画像を切り出す切出手段と、前記切出手段によって切り出された部分画像のうち、前記入力の対象となる部分画像と前記入力の対象となる部分画像に対応するデータ入力欄とを含み、前記判定手段によって前記ルールを満たさないデータ種別の記載欄に対応する部分画像及び前記部分画像に対応するデータ入力欄を並べて順次表示を行う表示情報を画面に表示するために作成する作成手段と、を機能させることを特徴とする。
【0021】
上記の目的を達成するための第6の発明は、帳票画像上の各記載欄に対応する部分画像から当該各記載欄に記載された情報をエントリデータとして入力する業務支援装置と、当該業務支援装置にネットワークを介して接続され、前記各記載欄に記載される情報のデータ種別及び前記部分画像の切出領域を記憶する第1の記憶手段、前記第1の記憶手段によって記憶された記載欄に記載される情報のデータ種別と前記データ種別と異なる記載欄に記載される情報のデータ種別とに設定されるルールを記憶する第2の記憶手段、及び前記業務支援装置から受信した前記エントリデータを記憶する第3の記憶手段を備えたデータ管理装置とで構成される業務支援システムにおいて実行されるプログラムであって、前記データ管理装置を、第3の記憶手段に記憶されたエントリデータに含まれる前記データ種別の記載欄に記載される情報と前記データ種別と異なるデータ種別の記載欄に記載される情報と、が前記第2の記憶手段によって記憶されたルールを満たすか否かを判定する判定手段と、を備え、前記業務支援装置を、前記第1の記憶手段によって記憶された切出領域に基づいて作成した前記帳票画像上の各記載欄に対応する部分画像のうち、前記入力の対象となる部分画像と前記入力の対象となる部分画像に対応するデータ入力欄とを含み、前記判定手段によって前記ルールを満たさないデータ種別の記載欄に対応する部分画像及び前記部分画像に対応するデータ入力欄を並べて順次表示を行う表示情報を画面に表示するために作成する作成手段と、前記作成手段によって作成した表示情報に基づいてデータエントリ用画面を表示する表示手段と、前記データエントリ用画面を介して受け付けたエントリデータを前記データ管理装置に送信して前記第3の記憶手段に記憶する送信手段と、して機能させることを特徴とする。
【0022】
上記の目的を達成するための第7の発明は、第5の発明及び第6の発明に記載のプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータで読取可能な記憶媒体。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、データエントリ作業において、帳票の記載欄同士の整合性が取れていない記載欄に対する部分画像の表示順を関連付けて表示することで、データエントリ作業を行うオペレータの作業負荷を軽減すること可能となる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の実施形態に係るデータエントリシステムの構成の概略を示すシステム構成図である。
【図2】本発明の実施形態に係るデータ管理サーバ、エントリ端末、及びイメージ取込端末のハードウェア構成の概略を示す構成図である。
【図3】申込者が記載を行う帳票の一例を説明するための説明図である。
【図4】従来から行われているデータエントリ作業を行う際に利用するデータエントリ用の画面の構成例を示す構成図である。
【図5】本発明の実施形態に係るデータエントリシステムにおいて、帳票の各記載欄の記載事項が妥当であるか否かを判断するためのエラー条件を設定するエラー条件設定画面の構成例を示す構成図である。
【図6】本発明の実施形態に係るデータエントリシステムにおいて、帳票の各記載欄の記載事項が妥当であるか否かを判断するためのエラー条件を設定するエラー条件設定画面において、エラー条件が設定された後のエラー条件設定画面の状態を説明するための構成図である。
【図7】本発明の実施形態に係るデータエントリシステムにおいて、帳票の各記載欄の記載事項が妥当であるか否かを判断するためのエラー条件を設定するエラー条件設定画面において、エラー条件を追加設定することを説明するための構成図である。
【図8】本発明の実施形態に係るデータエントリシステムにおいて、帳票の各記載欄の記載事項が妥当であるか否かを判断するためのエラー条件を設定するエラー条件設定画面において、エラー条件を追加設定した後のエラー条件設定画面の状態を説明するための構成図である。
【図9】本発明の実施形態に係るデータエントリシステムにおいて、帳票の各記載欄の記載事項が妥当であるか否かを判断するためのエラー条件を設定するエラー条件設定画面において、既に設定を行った複数のエラー条件の参照方法を説明するための構成図である。
【図10】本発明の実施形態に係るデータエントリシステムにおいて、帳票の各記載欄の記載事項が妥当であるか否かを判断するためのエラー条件を設定するエラー条件設定画面において、エラー条件として複数選択不可を選択する方法を説明するための構成図である。
【図11】本発明の実施形態に係るデータエントリシステムにおいて、データエントリ作業を行う際に利用するデータエントリ用の画面の構成例を示す構成図である。
【図12】従来のデータエントリ用画面と本発明の実施形態に係るデータエントリシステムにおけるデータエントリ用画面との表示方法を比較説明するための構成図である。
【図13】本発明の実施形態に係るデータエントリシステムにおけるデータエントリ用画面において、複数のオペレータが同一帳票に対して、オペレータ毎に其々の記載欄を割り当ててデータエントリ作業を行うことを説明するための構成例である。
【図14】本発明の実施形態に係るデータエントリシステムにおけるデータエントリ用画面において、関連性を有する記載欄において記載事項が妥当でないと判断した場合、オペレータ自身の担当以外の記載欄について、参照することが可能であることを説明するための構成図である。
【図15】本発明の実施形態に係るデータエントリシステムにおけるデータエントリ用画面において、関連性を有する記載欄において記載事項が妥当でないと判断した場合、オペレータ自身の担当以外の記載欄についても、データエントリが可能であることを説明するための構成図である。
【図16】本発明の実施形態に係るデータエントリシステムにおける帳票データベースに関する構成を説明するための構成図である。
【図17】本発明の実施形態に係るデータエントリシステムにおける部分画像記憶テーブルに関する構成を説明するための構成図である。
【図18】本発明の実施形態に係るデータエントリシステムにおける処理結果データベースに関する構成を説明するための構成図である。
【図19】本発明の実施形態に係るデータエントリシステムにおける帳票データベースへ帳票に関する情報を登録する処理を示すフローチャートである。
【図20】本発明の実施形態に係るデータエントリシステムにおいて、申込者によって記載された帳票を取込む処理を示すフローチャートである。
【図21】本発明の実施形態に係るデータエントリシステムにおいて、オペレータによって行われたデータエントリ作業によってなされるデータエントリ処理を示すフローチャートである。
【図22】本発明の実施形態に係るデータエントリシステムにおいて、データエントリ用画面に表示する表示情報を生成する処理を示すフローチャートである。
【図23】本発明の実施形態に係るデータエントリシステムにおいて、領域設定画面の構成例を示す構成図である。
【図24】従来のデータエントリ用画面と本発明の実施形態に係るデータエントリシステムにおけるデータエントリ用画面を表示する表示方法を比較説明するための例である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0026】
図1は、本発明の実施形態に係る業務支援システム(以下、データエントリシステム)の全体構成を示す図である。
【0027】
データ管理サーバ101は、データエントリシステムで取り扱い可能な複数種類の記載欄を有する各種帳票のオリジナルイメージデータ(未記載の帳票)と、当該記載欄にそれぞれ記載事項が記載された各種帳票のイメージデータとをそれぞれ保存して管理する装置である。
【0028】
各エントリ端末102は、各種帳票の記載欄に記載された手書き文字に対応するデータをエントリ(登録)する際に、オペレータが使用するエントリ端末であり、本発明におけるデータエントリ装置として機能する。各イメージ取込端末103はそれぞれスキャナ105に接続され、当該スキャナ105を用いてそれぞれの記載欄に記載事項が記載された各種帳票のイメージを読み取り、その帳票のイメージデータを作成する。
【0029】
そして、各イメージ取込端末103は、作成された帳票イメージデータに傾斜補正等の前処理を行い、処理済みの帳票イメージデータをデータ管理サーバ101に登録する。
【0030】
ネットワーク104は、データ管理サーバ101、各エントリ端末102、各イメージ取込端末103を相互に接続するネットワークである。なお、ネットワーク104は、LAN(Local Area Network)やWAN、インターネット、電話回線、専用デジタル回線、ATMやフレームリレー回線、通信衛星回線、ケーブルテレビ回線、データ放送用の無線回線等のいずれか、又はこれらの組み合わせにより実現される、いわゆる通信ネットワークであり、相互のデータの送受信が可能であれば、有線/無線の形態は問わない。
【0031】
次に、図2には、データ管理サーバ101が有するハードウェアの構成の概略を示す構成図が示されており、CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0032】
また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やOSや、データ管理サーバ101が実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0033】
RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM203にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0034】
また、入力コントローラ(入力C)205は、キーボードや不図示のマウス等のポインティングデバイス等の入力部209からの入力を制御する。ビデオコントローラ(VC)206は、表示部210の一例でもあるCRTディスプレイ(CRT)等の表示器への表示を制御する。表示器はCRTだけでなく、液晶ディスプレイでも構わない。
【0035】
メモリコントローラ(MC)207は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)やFD或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0036】
通信I/Fコントローラ(通信I/FC)208は、ネットワークを介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。
【0037】
なお、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、表示部210上での表示を可能としている。また、CPU201は、表示部210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0038】
本発明を実現するためのデータエントリ作業におけるオペレータの作業負荷を軽減するための機能をユーザへ提供するためのプログラムは、外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。
【0039】
尚、エントリ端末102及び各イメージ取込端末103は、データ管理サーバ101と同一のハードウェア構成を有しており、説明は省略する。尚、エントリ端末102の外部メモリ211には、データエントリ作業を行うために必要とされる機能を利用するユーザへ提供するためのプログラム、当該プログラムが用いる定義ファイル及び各種情報テーブルが外部メモリ211に格納されている。
【0040】
また、イメージ取込端末103の外部メモリ211には、帳票からイメージデータを取り込むために必要とされる機能を利用するユーザへ提供するためのプログラム、当該プログラムが用いる定義ファイル及び各種情報テーブルが外部メモリ211に格納されている。
【0041】
図3には、申込者が記載すべく帳票を示しており、申込者の氏名を記載する欄、購入を希望する有価証券等の商品名を記載する欄、当該商品の受領区分を記載する欄、受領する区分に応じた数量を記載する欄等から構成されている。
【0042】
ここで、申込者は、申込者が金額を単位として商品を受領する場合、あるいは口数を単位として受領する場合が想定されるため、受領区分には、1:金額指定欄、2:口数指定欄を備えており、申込者は、金額を単位として商品の受領を行う場合、1:金額指定欄を選択して記載を行い、口数を単位として商品の受領を行う場合、2:口数指定欄を選択して記載を行う。
【0043】
尚、この帳票を利用して取引を行う場合には、金額を単位として商品を受領するか、あるいは口数を単位として商品を受領するか、何れか一方の受領方法によって取引を行っている。
【0044】
申込者が金額あるいは口数を単位として商品を受領するに際して、量的な指定が必要となる取引を行う場合、実質的な金額あるいは口数を提示するために、1.金額指定欄、2.口数指定欄を備えており、申込者は、金額を単位として取引を行う場合は、1.金額指定欄に金額を記載し、口数を単位として取引を行う場合は、2.口数指定欄に口数を記載する。
【0045】
更に、この帳票は、取引に要する受渡概算金額を記載する欄を備えており、申込者が異なる項目に対して同内容を記載することに要する労力を軽減するため、金額を単位として商品の受領を行う場合、1.金額指定欄に金額の記載を行わずに、受渡概算金額へ記載を行うことが可能である。但し、口数を単位として商品の受領を行う場合、2.口数指定欄に口数の記載を行うと共に、受渡概算金額へ1口あたりの商品の金額を乗じて得られた金額を記載する。
【0046】
つまり、1:金額指定欄を選択して記載した場合は、2:口数指定欄を同時に選択して記載すること及び受渡概算金額欄への金額の未記載は、運用上、禁止されており、更に、2:口数指定欄を選択した場合は、1:金額指定欄を同時に選択して記載すること、2.口数指定欄への口数の未記載、及び受渡概算金額欄への金額の未記載も、禁止されている。
【0047】
図4には、図3に示す帳票に対するデータエントリ作業を行う際に利用する従来のデータエントリ用画面の一例が示されており、データエントリ作業を行うオペレータには、左から順に、データエントリ用画面400がエントリ端末102の表示部210へ表示される。
【0048】
データエントリ用画面400は、図3に示す帳票のイメージデータから切出した部分画像を表示する部分画像領域402、当該部分画像に対するデータのエントリを行うためのデータエントリ領域404を備えており、オペレータは、部分画像領域402に表示された内容を参照しながら、データエントリ領域404にデータの入力を行う。
【0049】
例えば、図4に示すように、部分画像領域402には、銘柄コードを記載する欄が表示され、かつ申込者によって78138946が帳票に記載されていることが、オペレータに視認され、オペレータは、データエントリ領域404へ78138946をエントリする作業を実施している。尚、データエントリ領域404には、部分画像領域402に表示された情報に関する帳票のOCR処理結果を予め表示させて、後程、修正する態様を取っても良い。つまり、データエントリ領域404へ78138946を表示させても良い。(以下、データエントリ画面は同一態様をとっても良い
【0050】
部分画像領域402に表示された銘柄コードに対するデータエントリ作業が完了すると、部分画像領域402に指定区分を記載する欄が表示され(図4の左から2番目に図示)、かつ申込者によって帳票の1:金額指定欄に記載されていることが、オペレータに視認され、オペレータは、データエントリ領域404へ、金額指定を示す1をエントリする。
【0051】
尚、図4に示す左から2番目に図示されるデータエントリ用画面400には、次にデータエントリの対象となる2.口数区分が表示されており、オペレータは、次にエントリすべく対象を推測しながら作業を行うことが可能となるため、より操作性の向上を図ることが可能である。
【0052】
例えば、エントリすべく対象が、カナ入力、あるいは英数字入力等の属性を特定してエントリを行う場合は、次の画面が表示される間に、オペレータが現在使用しているコンピュータにおける入力属性を変換することが可能であるため、より操作速度を上げることがあげられる。
【0053】
部分画像領域402に表示された2.口数区分に対するデータエントリが完了すると、オペレータは、次にデータエントリ用画面400の部分画像領域402に表示された受渡概算金額に対するデータエントリを行う。
【0054】
図5には、帳票の各記載欄に記載されている内容についての妥当性を判断するためのルール(以下、エラー条件)を設定する際に利用するエラー条件設定画面500を例示しており、エラー条件設定画面500は、設定対象とする帳票を選択するための帳票選択領域502を備えている。
【0055】
帳票選択領域502は、帳票を一意に識別するための帳票ID、帳票の名称を含んで構成しており、帳票DB(詳細後述)に登録された帳票に関する情報に基づいて、表示されており、管理者は、入力部209を用いて、帳票選択領域502に表示された帳票のなかから、記載ミスが行われているか否かを判断したい記載欄を備えた帳票の選択を行う。
【0056】
更に、エラー条件設定画面500は、エラー条件対象選択領域504を備えており、エラー条件対象選択領域504は、帳票選択領域502において選択された帳票の各記載欄の名称、記載欄に設定したエラー条件の設定数、及び記載欄に対してエラー条件が適用される日等の項目を備えている。
【0057】
管理者は、入力部209を用いて、エラー条件対象選択領域504に表示された記載欄のなかから、エラー条件の設定を望む記載欄を選択することが可能であり、更に帳票選択領域502において選択された帳票の各記載欄に対して、エラー条件が設定されているか否かを表示することが可能である。
【0058】
尚、エラー条件対象選択領域504に表示された記載欄については、複数同時に選択することが可能であり、特に、異なる記載欄の整合性が適切であるか否かを判別したい場合、複数同時に選択する必要性が生じる。
【0059】
また、エラー条件設定画面500は、エラー条件対象選択領域504において選択された記載欄へのエラー条件の種別を選択されるチェックタイプ506を備えており、チェックタイプ506は、記載欄への記載内容についてどのような判断をすべきかを設定する際に選択される記載チェック、複数の異なる記載欄に対して同時に記載することを防止したい際に選択される複数選択不可欄等を備えている。
【0060】
また、エラー条件設定画面500は、記載欄に対するエラー条件の適用開始日を設定するための適用日時508を備えており、適用日時508に入力された日を用いて登録が行われると、エラー条件対象選択領域504の適用日の欄に適用日時508に入力された日が表示される。
【0061】
また、エラー条件設定画面500は、チェックタイプ506に応じて詳細なエラー条件の種別を設定するためのチェック510を備えており、チェック510は、チェックタイプ506の記載チェックが選択された場合に表示され、記載欄に対して、記載を不可とする際に選択される記載無し、必ず記載が必要な際に選択される記載有り、特定文字の記載を防止する際に選択される特殊文字(複数可)等を備えている。
【0062】
また、エラー条件設定画面500は、エラー条件対象選択領域504において異なる記載欄が同時選択された場合、チェック510に入力された情報に基づいて、当該記載欄に対して関連性を持たせてエラー条件を設定することが可能である。
【0063】
例えば、帳票の指定区分01(金額)に記載がされた場合は、受渡概算金額に記載が必要である場合が想定される場合、エラー条件対象選択領域504において、指定区分01(金額)と受渡概算金額とが選択された状態で、チェックタイプ506の記載チェックが選択され、適用日時508には、2005年06月09日が入力され、更に、チェック510の記載有りが選択されている場合、相関チェック512の有りが選択されると、指定区分01(金額)と受渡概算金額との記載欄には、必ず同時に記載がなされている必要がある、つまり相互の記載欄は関連性があるように設定が可能である。
【0064】
更に、チェック510を記載有りから記載無しに選択変更した場合は、指定区分01(金額)と受渡概算金額との記載欄には、同時に記載されることを禁止されている必要があるとして設定される。
【0065】
但し、相関チェック512の無しが選択されると、選択された記載欄については、関連性がないものとして扱われる。
【0066】
エラー条件設定画面500は、帳票の記載欄に既に設定すべくエラー条件を参照するための参照ボタン514、エラー条件を登録するための登録ボタン516、登録済みのエラー条件を変更するための更新ボタン518、設定を解除するための削除ボタン520を備えている。
【0067】
図5に示すエラー条件設定画面500に入力された記載欄に対するエラー条件、つまり、指定区分01(金額)及び受取概算額に対して、チェックタイプ506が記載チェック、適用日時508が2005年06月09日、チェック510が記載有り、及び相関チェック512が有りとして、登録ボタン516が、入力部209を介して、管理者によって押下されると、帳票DB(詳細後述)へ各記載欄に対応するエラー条件が登録されると共に、新規登録されたチェック数が1となるため、図6に示すエラー条件設定画面500のエラー条件対象選択領域504の件数に1を設定表示し、エラー条件対象選択領域504の適用日には、2005年06月09日が表示される。
【0068】
但し、管理者は、登録したエラー条件が適正でないと判断した場合は、入力部209を介して、削除ボタン520を押下することで、エラー条件を解除することが可能である。
【0069】
また、更に、前述した帳票と同一帳票に対して、記載欄の指定区分02(口数)と口数区分と受渡概算金額とに図6に示すエラー条件を追加設定する際には、図7に示すようにエラー条件設定画面500へエラー条件の入力を行う。
【0070】
そして、管理者は、エラー条件の入力を行った後、入力部209を介して、登録ボタン516を押下すると、図8に示すエラー条件設定画面500のエラー条件対象選択領域504の件数をインクリメントし、適用日が予め設定されている日と異なる場合は、予め設定されている日と新たに設定する日を並べて表示する。
【0071】
但し、管理者は、登録したエラー条件が適正でないと判断した場合は、入力部209を介して、削除ボタン520を押下することで、エラー条件を解除することが可能である。
【0072】
また、図9に示すように、管理者が、入力部209を介して、エラー条件設定画面500のエラー条件対象選択領域504に表示された記載欄を選択した状態で、参照ボタン514を押下すると、前回設定したエラー条件が、チェックタイプ506、適用日時508、チェック510、及び相関チェック512に表示される。
【0073】
但し、選択した記載欄に対して複数種類のエラー条件が設定されている場合、選択した記載欄と関連する記載欄がチェック内容522に表示される。尚、選択した記載欄自身のみにエラー条件を設定する際には、1つのエラー条件のみ設定するため、参照ボタン514が押下されたタイミングでは、選択した記載欄自身のみに設定されたエラー条件を参照することが可能である。
【0074】
例えば、図9に示すように、エラー条件設定画面500のエラー条件対象選択領域504に表示された記載欄である受渡概算金額を選択した状態で、管理者が、入力部209を介して、参照ボタン514を押下すると、受渡概算金額と指定区分01(金額)、及び受渡概算金額と指定区分02(口数)と口数区分と、が関連性をもってエラー条件が設定されていることがチェック内容522に表示される。
【0075】
ここで、チェック内容522に表示された指定区分01(金額)が選択されると、受渡概算金額と指定区分01(金額)とに関連性を持って設定されたエラー条件が、チェックタイプ506、適用日時508、チェック510、及び相関チェック512に表示される。
【0076】
但し、管理者は、以前登録したエラー条件が適正でないと判断した場合は、入力部209を介して、チェック内容522に表示された記載欄を選択した状態で、削除ボタン520を押下することで、選択した記載欄がチェック内容522から削除され、エラー条件を解除することが可能である。
【0077】
次に図10には、エラー条件設定画面500のチェックタイプ506の複数選択不可が管理者によって選択された場合の操作例を示している。
【0078】
チェックタイプ506の複数選択不可が選択されたタイミングで、帳票選択領域502で選択されている帳票が有する全ての記載欄が選択対象表示領域524に表示されると同時に、選択不可対象表示領域526、選択ボタン528、及び選択解除ボタン530が表示される。
【0079】
申込者が帳票の複数の異なる記載欄に対して、何れか1つの記載欄へ記載しなければならない場合には、管理者は、入力部209を介して、該複数の異なる記載欄を選択対象表示領域524から選択した状態で、選択ボタン528を押下すると、選択不可対象表示領域526へ選択した複数の異なる記載欄が表示される。これによって、選択された複数の異なる記載欄に対して、何れか1つの記載欄への記載が、帳票上で許可されていることを設定することが可能である。
【0080】
選択不可対象表示領域526へ表示された記載欄に対して、選択したことを解除する場合は、管理者は、入力部209を介して、選択不可対象表示領域526へ表示された記載欄を選択した状態で、選択解除ボタン530を押下することで、選択不可対象表示領域526から選択した記載欄が削除され、選択解除を行うことが可能となる。
【0081】
更に、管理者は、入力部209を介して、削除ボタン520を押下することで、選択不可対象表示領域526へ表示されている記載欄を選択しなくとも、選択不可対象表示領域526に表示された全ての記載欄が削除され、選択解除を行うことが可能となる。
【0082】
管理者は、エラー条件を入力した後、入力部209を介して、登録ボタン516を押下することで、入力したエラー条件を設定することが可能となる。
【0083】
図11には、本発明におけるデータエントリ用画面600の構成例を示しており、帳票の部分画像を表示する部分画像表示領域602、当該部分画像に対するデータのエントリを行うためのデータエントリ領域604を備えており、オペレータは、部分画像表示領域602に表示された内容を参照しながら、データエントリ領域604にデータのエントリを行う。当構成については、従来と同一構成であり、本発明におけるデータエントリ用画面600では、さらに、データエントリ用画面600は、判断結果表示領域606を備えており、判断結果表示領域606には、エラー条件設定画面500にて設定したエラー条件に基づいて、帳票の記載欄に記載された内容の妥当性を判断した結果を表示する。
【0084】
帳票の記載欄に記載された内容の妥当性をエラー条件に基づいて判断を行い、妥当でないと判断した場合は、判断結果表示領域606に、その旨を表示することでオペレータへの注意喚起を行っており、オペレータは、判断結果表示領域606を参照することで、現在、データエントリを行っている記載欄が誤っていることを視認するとともに、現在データエントリ対象としている記載欄に関連する記載欄が存在することも視認することが可能となる。
【0085】
このため、現在、データエントリ対象としている記載欄に対応するデータのみを修正した場合、当該記載欄と関連する記載欄との整合性が取れなくなる可能性が生じるため、現在データエントリ対象としている記載欄と関連性のある記載欄が存在することを視認することで、現在データエントリ対象としている記載欄と関連性のある記載欄を考慮しながら、データの修正を行う必要性がオペレータへ伝わるため、オペレータのデータエントリ作業の負荷を軽減することが可能となる。
【0086】
しかしながら、本発明の実施形態に係るデータエントリシステムでは、データエントリ用画面600には、帳票の記載欄を部分画像化し、該部分画像を順次表示するため、現在データエントリ対象としている記載欄と関連性のある記載欄が、どの記載欄であるのか、熟練のオペレータであれば、憶測はつくものの、未熟なオペレータは判別し難い問題が生じる。
【0087】
そこで、本発明の実施形態に於いては、データエントリ用画面600に表示される部分画像の表示順を関連のあるものを一纏めにして表示を行うことを図12及び図24に図示している。
【0088】
図12の上段には、従来のデータエントリ用画面400のデータエントリ順を示しており、現在、オペレータがデータエントリを行っている記載欄が銘柄コードであれば、当記載欄へのデータエントリが完了すると、次に記載欄として指定区分に対するデータエントリを行い、そして2.口数区分に対するデータエントリを行った後、最後に記載欄として受渡概算金額に対するデータエントリを行うが、エラー条件設定画面500にて設定を行ったエラー条件に基づいて、帳票の記載欄へ記載された内容が妥当であるか否かの判断を行った結果、妥当でないと判断した場合でも、このデータエントリ作業順に各記載欄に対応する部分画像がデータエントリ用画面に表示される。
【0089】
図12の下段には、本発明のデータエントリ用画面600が示されており、エラー条件設定画面500にて設定を行ったエラー条件に基づいて、帳票の記載欄へ記載された内容が妥当であるか否かの判断を行った結果、妥当でないと判断し、更に、妥当でないと判断した記載欄と異なる記載欄で、かつ関連性のある記載欄を判断し、関連性のある記載欄を一纏めとして順次表示することを図示している。
【0090】
本来であれば、図12の上段に示すように銘柄コード、指定区分、2.口数区分、受渡概算金額の順にデータエントリ用画面400に表示されるが、例えば、指定区分の記載欄に対する記載内容が妥当でないと判断された場合、つまり、2番目に図示されたデータエントリ用画面400の指定区分が1:金額指定であるにも関わらず、3番目に図示されたデータエントリ用画面400の2.口数区分に記載がなされているため、記載内容が妥当でないと判断され、指定区分と関連性のある2.口数区分及び受渡概算金額を一纏めとして、順次表示するため、図12の下段に図示するように、指定区分、2.口数区分、受渡概算金額、銘柄コードの順に表示する。
【0091】
当然のことながら、指定区分及び2.口数区分の間に、当記載欄とは関連性のない別の記載欄が本来表示される場合は、関連性のない別の記載欄を除外して、関連性のある記載欄を一纏めにして、順次表示することが可能である。
【0092】
また、別例として、本来であれば、図24の上段に示すように銘柄コード、指定区分、2.口数区分、受渡概算金額の順にデータエントリ用画面400に表示されるが、銘柄コードの記載欄に対する記載内容が妥当でないと判断された場合、つまり、2番目に図示されたデータエントリ用画面400の指定区分が1:金額指定であるにも関わらず、4番目に図示されたデータエントリ用画面400の受渡概算金額に記載がなされていないため、記載内容が妥当でないと判断され、銘柄コードと関連性のある受渡概算金額を一纏めとして、順次表示するため、図24の下段に図示するように、銘柄コード、受渡概算金額、銘柄コード、2.口数区分の順に表示する。
【0093】
また、複数のオペレータによって、データエントリ用画面600に対してデータエントリ作業を実施する運用も想定され、この場合、一帳票の各記載欄に対して、各オペレータがデータエントリを行うことが可能な記載欄を特定しておき、各オペレータは、自身がデータエントリを実施すべく記載欄へのデータエントリを行う。
【0094】
例えば、図13に示すように、同一帳票においても、オペレータ要員Aがデータエントリを担当する記載欄として指定区分及び受渡概算額とした場合、データエントリ用画面600に指定区分及び受渡概算額に対応する部分画像を表示し、更に、オペレータ要員Bがデータエントリを担当する記載欄として2.口数区分及び銘柄コードとした場合、データエントリ用画面600に2.口数区分及び銘柄コードに対応する部分画像を表示する。
【0095】
このような運用を行うことで、オペレータがデータエントリを実施すべく記載欄の種類を減らすことが可能となり、データエントリ作業の負荷を軽減することが可能となる。また、データエントリの内容によっては、テンキーだけのデータエントリ(数字だけのデータ)、日本語(漢字/ひらがな/カタカナ等の混合)、カナ、あるいは英数字のデータエントリ等が想定され、オペレータのデータエントリに対する習熟度に応じて記載欄を特定することでデータエントリ作業の効率化を図ることが可能となる。
【0096】
例えば、テンキーだけのデータエントリ(数字だけのデータ)であれば、未熟なオペレータへデータエントリを行わせ、日本語(漢字/ひらがな/カタカナ等の混合)、カナあるいは英数字のデータエントリであれば、熟練のオペレータへデータエントリを行わせるように設定する。
【0097】
このような運用を行った場合、エラー条件設定画面500にて設定を行ったエラー条件に基づいて、帳票の記載欄へ記載された内容が妥当であるか否かの判断を行った結果、妥当でないと判断し、更に、妥当でないと判断した記載欄と異なる記載欄で、かつ関連性のある記載欄を判断し、関連性のある記載欄を一纏めとして順次表示する際に問題が生じ得る。
【0098】
例えば、異なるオペレータに対して関連性のある記載欄を別々に入力を行うと、オペレータ自身が担当する記載欄のみが、データエントリ用画面600に表示されるため、関連性のある記載欄が存在した場合でも、自身の担当でない記載欄については、データエントリ用画面600に表示されないため、関連性のある記載欄の整合性を取りながらデータエントリを行うことが難しい。
【0099】
そこで、本発明の実施形態に係るデータエントリ用画面600では、図14に示すように要員A及び要員Bが、それぞれデータエントリが可能な記載欄を特定した場合、自身がデータエントリを担当以外の記載欄についても部分画像を表示し、データエントリ領域604に対するデータエントリを不可(禁止)とする。
【0100】
これによって、オペレータ同士で関連性のある記載欄を参照することが可能となり、関連性のある記載欄の担当となるオペレータ同士で、今後のデータエントリへの対応方法を調整しつつ、データエントリ作業を行うことで、効率的が作業を行うことが可能となる。
【0101】
更に、オペレータのデータエントリの作業効率を上げるという観点から、1オペレータへ関連性のある記載欄に対する部分画像をデータエントリ用画面600へ表示することも行うことが可能である。
【0102】
そこで、図15には、データエントリ用画面600に関連性のある記載欄を1オペレータへ表示するような運用例を示しており、上段に示すように、要員Aが利用しているデータエントリ用画面600へ関連性のある記載欄を表示し、下段に示すように、要員Bが利用しているデータエントリ用画面600へ関連性のない記載欄を表示している。
【0103】
これによって、オペレータは、同一のデータエントリ用画面600にて関連性のある記載欄を参照しながらエントリを行うことが可能となるため、関連性のある記載欄同士の整合性を取る際に、効率良くデータエントリ作業を行うことが可能となる。この場合、熟練のオペレータが使用しているデータエントリ用画面600へ関連性のある記載欄を表示し、未熟なオペレータには、関連性のない記載欄を表示する等で対応することも可能である。
【0104】
図16には、帳票の各記載欄に対して、OCR処理や各記載欄に記載された内容に対するエラー条件、及び各記載欄に対応するデータエントリを行うオペレータを示すユーザ情報を記憶するためのデータベースを示す帳票DBの構成を示している。
【0105】
帳票DB700は、帳票を一意に識別するための帳票ID、記載欄を一意に識別するための記載欄ID、記載欄の名称を示すデータ種別、記載欄を部分画像化する範囲を示す切出領域を備えており、当該範囲は、帳票のイメージデータに対する座標として定められており、LEFTは、当該帳票の記載欄のイメージデータ(部分画像)における左端の座標、TOPは上端の座標である。また、WIDTH及びHEIGHTはそれぞれ、その記載欄の幅と高さであり、これらの情報に基づいて、部分画像が切り出される。
【0106】
帳票DB700は、記載欄に対してOCR処理を施す範囲を備えており、LEFT、TOP、WIDTH及びHEIGHTは、前述して通りである。また、帳票DB700は、OCR処理を行う際に、記載欄にエントリされた文字種(日本語、カナ、英数字、チェックマーク等)に対して、何れの文字種によって解析を行うのか、予め定義するためのOCR辞書を備えている。
【0107】
また、帳票DB700は、エラー条件設定画面500において選定されたエラー条件を記憶する関連チェックを備えており、登録したエラー条件の種類に応じて、関連チェック_記載無し、関連チェック_記載有り、関連チェック_複数選択不可・・・として記憶する。
【0108】
例えば、データ種別の指定区分01(金額)に対応する関連チェック_記載無しには、口数区分が設定されており、これは、指定区分01(金額)の記載欄及び口数区分の記載欄は、同時に記載を行うことを禁止することを示しており、また、関連チェック_記載有りには、受取概算額が設定されており、これは、指定区分01(金額)の記載欄及び受取概算額の記載欄は、必ず同時に記載を行うことを示しており、更に、関連チェック_複数選択不可には、指定区分02(口数)が設定されており、これは、指定区分01(金額)の記載欄及び指定区分02(口数)の記載欄については、複数選択が不可、つまり何れか1つの記載欄を選択すべきであることを示している。
【0109】
つまり、指定区分01(金額)の記載欄に記載するには、口数区分の記載欄には記載不可、受取概算金額については、記載を要し、更に指定区分02(口数)については、複数選択不可という制約がなされる。
【0110】
また、帳票DB700は、各記載欄に対してエントリを行う担当オペレータを示す入力担当を備えており、前述した通り、複数のオペレータによって1つの帳票に対するデータエントリ作業を行う場合、オペレータがエントリを行うことが可能な記載欄を特定するためにオペレータを識別するユーザ情報を記憶する。
【0111】
次に図17には、帳票の各記載欄を部分画像化した後、一時的に当該部分画像を記憶する所定の記憶先を記憶する部分画像記憶テーブルの構成を示しており、部分画像記憶テーブル800は、部分画像を一意に識別するための記載欄ID、部分画像の作成元となる帳票を一意に識別するための帳票ID、部分画像の記憶先を示すイメージデータの格納先パスを備えており、帳票から各記載欄を部分画像化した後、帳票DB700の帳票ID、記載欄IDに記憶されたデータに基づいて、部分画像記憶テーブル800へ記憶するデータを作成する。尚、帳票DB700の帳票IDは、部分画像記憶テーブル800の帳票ID、帳票DB700の記載欄IDは、部分画像記憶テーブル800の記載欄IDに対応している。
【0112】
次に図18には、帳票の各記載欄の内容に対するOCR処理、エラー条件に基づく妥当性の判断の処理結果等を記憶するためのデータベースを示す処理結果DB900の構成図である。
【0113】
処理結果DB900は、帳票を一意に識別するための帳票ID、記載欄を一意に識別するための記載欄ID、記載欄の名称を示すデータ種別、OCRの処理結果を示すOCR処理結果、エラー条件に基づいて、妥当性判断を行った結果を示す関連チェック結果、妥当性判断を行った際に妥当でないとされた理由を示すエラー内容、帳票のイメージデータより切出した部分画像をデータエントリ用画面600へ表示する順序を示す表示順、部分画像に対するデータエントリを行うオペレータを識別するユーザ情報を示す入力担当、部分画像に対するデータエントリを不可(禁止)とするが、参照することが可能なオペレータを示すユーザ情報を示す参照担当を含んで構成されている。
【0114】
帳票ID、記載欄ID、データ種別については、順に、帳票DB700の帳票ID、記載欄ID、データ種別の順に対応して作成され、OCR処理結果は、帳票の各記載欄に対してOCR処理を行った結果を、例えば、処理結果が、妥当である場合は、OK、処理結果が、妥当でないならば、NGといったように処理結果に関する情報が記憶される。
【0115】
関連チェック結果には、帳票DB700に記憶されているエラー条件に基づいて、例えば、記載欄の記載内容が妥当であると判断した場合は、OK、記載欄の記載内容が妥当でないと判断した場合は、NG、として記憶するが、妥当でないと判断した記載欄に関連する記載欄が存在する場合、当該記載欄を識別可能とするため、帳票DB700の関連チェック_記載無し、関連チェック_記載有り、及び関連チェック_複数選択不可に記憶されている記載欄と関連性があることを示す識別情報を記憶する。
【0116】
また、エラー内容については、エラー条件に基づいて、記載欄の記載内容が妥当でないと判断した場合、何れかのエラー条件によって、妥当でないと判断したのかを記憶する。
【0117】
例えば、記載欄の指定区分01(金額)の判断を行う際に、エラー条件として、帳票DB700のデータ種別が指定区分01(金額)については、関連チェック_記載無しには、口数区分、関連チェック_記載有りには、受取概算金額、関連チェック_複数選択不可には、指定区分02(口数)が記憶されている(図16参照)。
【0118】
そして、帳票の指定区分01(金額)及び受取概算金額に記載を行い、更に口数区分に記載がなされた場合、申込者は、口数区分へ記載がなされたことが誤りであるのか、あるいは、指定区分01(金額)への記載が誤りであり、指定区分02(口数)の記載が正しい、といったような記載の誤りが幾つか想定される。
【0119】
そこで、記載欄同士で関連性が存在し得る指定区分01(金額)、口数区分、受取概算金額、指定区分02(口数)を一纏めにした識別情報(例えば、この一纏めにした識別情報をNG_1として記憶した場合、コース及び銘柄コードにも、別途、関連性のある場合は、NG_2といったように纏り毎に識別情報を記憶する)を関連チェックへ記憶し、口数区分に記載がなされているため、「記載禁止、口数区分」をエラー内容に記憶する。
【0120】
表示順には、基本的に1レコード目から連番が振られ、入力担当に記憶されたユーザ情報毎に順序を1番から振ることが可能であり、これらは、オペレータのデータエントリ作業に対する習熟度等を考慮して、管理者が、不図示の画面を用いて、設定を行う。
【0121】
また、表示順については、予め記憶させた順序に従わず、エラー条件に基づいて、記載が妥当でないと判断された記載欄と関連性のある記載欄については、纏めて表示を行うため、関連チェック結果へ記憶された同一種類の識別情報を有する記載欄IDを一纏めとして、予め記憶した表示順を先頭に、順次、表示順の振り直しを行う。尚、予め記憶した表示順を先頭とせずに、1番から番号を振り直しても良い。
【0122】
入力担当には、データ種別に対してデータエントリを行う担当となるオペレータを識別するためのユーザ情報を記憶している。
【0123】
また、参照担当には、関連性のある記載欄に対して、記載内容が妥当でないと判断した場合、オペレータ自身の担当以外の記載欄については、参照のみ行う態様とするために、参照担当にオペレータ自身以外のユーザ情報を関連性のある記載欄に対応するユーザ情報から取得して、取得したユーザ情報を記憶している。理由としては、図13及び図14を用いて前述した通りである。
【0124】
次に、本発明の実施形態に係るデータエントリシステムにおいて、帳票のフォーム定義情報の登録処理の詳細を示すフローチャートである。本フローチャートにおける各処理ステップは、データ管理サーバ101及びエントリ端末102内のCPU201によって行われる。
【0125】
まず、ステップS100では、エントリ端末102を操作するオペレータによる入力部209からの指示に従って、帳票のオリジナルイメージデータ(記載欄に記載されていないもの)を取得する。帳票のオリジナルデータの取得方法は、外部メモリ211等に保存されているものを読み出しても、イメージ取込端末103で読み取られたものをネットワーク104経由で取得してもよい。
【0126】
次に、ステップS102では、ステップS100において取得した帳票オリジナルイメージデータ中(帳票画像上)の各記載欄に該当する箇所に対して以下のような設定を行う。まず、当該帳票画像上の複数の記載欄のうちの1つに対して、どのような情報(例えば、氏名、電話番号、住所等)が記載されるかについてデータ種別の設定を行う。次に、ステップS104では、データのエントリを行う際に表示させる部分画像の切出領域の設定を行う。
【0127】
そして、ステップS106では、設定された部分画像の切出領域上で、文字画像に対してOCR処理する際のOCR領域(読取領域)の設定を行い、さらにステップS108では、該OCR処理する際に使用するOCR辞書の設定を行う。
【0128】
上記ステップS100〜S108における各種設定は、図23に示す領域設定画面1000をエントリ端末102の表示部210に表示させ、エントリ端末102を操作する管理者からの指示を、入力部209を介して受付け、その指示に基づいて行われる。
【0129】
図23は、領域設定画面1000の構成の一例を示す図である。領域設定画面1000では、エントリ端末102を操作する管理者からの入力に応じてエントリ端末102内のCPU201が、図19のステップS102で設定されるデータ種別、図19のステップS104で設定されるデータエントリ時の部分画像の切出領域、図19のステップS106で設定されるOCR領域、図19のステップS110で設定されるOCR辞書の各設定を行う。
【0130】
領域設定画面1000上の帳票データ表示欄1002には、図19のステップS100で取得した未記載の帳票画像(帳票オリジナルイメージデータ)が表示される。この帳票データ表示欄1002に表示されている帳票画像に対して上述した各種設定が行われる。
【0131】
データ種別欄1004は、上述したステップS102におけるデータ種別の設定を行うためのエディットボックスである。図示例では、データ種別として「郵便番号」が設定されている。
【0132】
切出領域設定ボタン1006が押下されると、帳票データ表示欄1002に表示されているカーソル(不図示)が部分画像切出領域設定用のカーソルになり、画面上でのカーソル操作によって部分画像の切出領域1008を設定することができる。設定された部分画像の切出領域1008は、切出領域表示テキストボックス1010に(LEFT,TOP,WIDTH,HEIGHT)(図示例では(XXX,YYY,ZZZ,QQQ):実際には数値データ)というように表示される。「LEFT」、「TOP」は切出領域1008の左上の頂点座標(それぞれ用紙の左端、上端からの距離)、「WIDTH」は切出領域の幅、「HEIGHT」は切出領域の高さを示す。
【0133】
OCR領域設定ボタン1012が押下されると、帳票データ表示欄1002に表示されているカーソル(不図示)がOCR領域設定用のカーソルになり、画面上でのカーソル操作によってOCR領域1014を設定するができる。設定されたOCR領域1014は、OCR領域表示テキストボックス1016に(LEFT,TOP,WIDTH,HEIGHT)(図示例では(ABC,DEF,GHI,JKL):実際には数値データ)というように表示される。「LEFT」、「TOP」はOCR領域の左上の頂点座標(それぞれ用紙の左端、上端からの距離)、「WIDTH」はOCR領域の幅、「HEIGHT」はOCR領域の高さを示す。なお、OCR領域は原則として部分画像の切出領域内に設定されるが、OCR領域が切出領域以外の場所に設定されてしまった場合には、その入力はエラーとして受け付けないようにしてもよい。また、部分画像の切出領域内のみにOCR領域設定が可能なようにしてもよい。
【0134】
OCR辞書設定コンボボックス1018は、記載欄に記載された事項に対してOCR処理を行う際に使用する辞書を設定するためのコンボボックスである。本実施の形態では、OCR辞書として「英数」、「手書きかな」を例示しているが、これに限定されるものではない。
【0135】
追加ボタン1020が押下されると、1つの記載欄に対する設定を終了し、それまでに設定されていた内容がリストボックス1022に表示される。そして、データ種別欄1004や切出領域表示テキストボックス1010、OCR領域表示テキストボックス1016等の各欄の値はクリアされ、次の記載欄に対する設定を行うことが可能となる。一方、帳票上の全ての記載欄に対する設定が終了する場合は、登録ボタン1024を押下する。キャンセルボタン1026が押下された場合にはそれまでに行われた設定を全てキャンセルする。
【0136】
更に、領域設定画面1000には、データ種別毎に、データエントリが可能なオペレータを特定するために、当該オペレータを識別するユーザ情報を入力するフィールド(不図示)を備えても良い。
【0137】
ステップS110では、データ種別の追加があるか否かすなわち、データ種別が未設定の記載欄があるか否かを判断し、未設定の記載欄があると判断した場合には、ステップS100からステップS108までの処理を繰り返す。ステップS110の判断処理では、ユーザから入力部209を介して処理の継続指示を受け付けたか否かに応じて、CPU201が未処理の記載欄があるか否かを判断する。
【0138】
次に、ステップS112では、上記処理で設定された帳票のオリジナルイメージデータに対して帳票の種類を示す一意の帳票IDを設定し、ステップS114では、当該帳票オリジナルイメージデータ、設定した帳票ID、データ種別、及び入力担当等の設定情報をデータ管理サーバ101に送信する。
【0139】
ステップS116では、データ管理サーバ101内のCPU201は、エントリ端末102から設定情報を受信したときは、ステップS118において、図16に示す帳票DB700に設定情報を登録して、リターンする。
【0140】
なお、ステップS112において行われる帳票IDの設定については、エントリ端末102内のCPU201がデータ管理サーバ101に問い合わせて自動的に設定しても、オペレータが設定してもよい。また、上記ステップS102〜S108の処理は、図示例の順番に限定されるものではない。
【0141】
次に、帳票のイメージデータの取り込み処理の詳細を、図20を参照して説明する。本フローチャートにおける各処理ステップは、イメージ取込端末103内のCPU201とデータ管理サーバ101内のCPU201とが協働することによって行われる。
【0142】
まず、ステップS200では、イメージ取込端末103内のCPU201は、当該イメージ取込端末103に接続されているスキャナ105を制御して帳票を読み取らせ、読み取った帳票のイメージデータをスキャナ105より取得する。ここでスキャナ105に読み取らせる帳票は、既に記載欄に必要事項が記載された記載済みの帳票である。
【0143】
そして、ステップS202では、ステップS200において取得した帳票イメージデータに識別用の一意の識別子を付与する。識別子の付与については、イメージ取込端末103を一意に示すID+イメージ取込端末103内で一意の番号という形で付与すればよい。
【0144】
次に、ステップS204では、イメージ取込端末103内のCPU201は、帳票イメージデータを追加取得するか否かを判断し、取得すると判断した場合には、ステップS200〜S202の処理を繰り返す。
【0145】
一方、ステップS204で取得しないと判断した場合には、ステップS206において、イメージ取込端末103は、ステップS200で取得した帳票イメージデータとステップS202でその帳票イメージデータに付与された識別子をデータ管理サーバ101に送信する。
【0146】
なお、本フローチャートでは、イメージ取込端末103において帳票イメージデータの識別子を付与する例について説明しているが、帳票イメージデータを受信したデータ管理サーバ101で識別子を付与することも勿論可能である。
【0147】
ステップS208では、データ管理サーバ101内のCPU201は、帳票イメージデータと識別子をイメージ取込端末103から受信すると、受信した帳票イメージデータそれぞれに対して以下の処理を行う。
【0148】
まず、ステップS210では、受信した帳票イメージデータに対応する帳票IDを取得し、取得された帳票IDに基づいて帳票種別を設定する。ここでは、例えば、帳票IDを示すコードを帳票上の所定の位置に印刷しておき、帳票画像中の当該コードが印刷されている位置領域をOCR解析等することで帳票IDを取得して帳票種別を設定してもよい。
【0149】
また、ステップS200で取得した帳票イメージデータの帳票画像と、それぞれの帳票IDが示す帳票オリジナルイメージデータの帳票画像との類似度を求め、その結果に基づいて帳票種別を設定してもかまわない。
【0150】
次に、ステップS212では、帳票イメージデータを外部メモリ211に保存した後、ステップS214では、保存された帳票イメージデータ中(帳票画像上)のOCR処理対象となっている領域に対してOCR処理を行う。
【0151】
ここでは、まず、帳票DB700から当該帳票イメージデータに対応する各帳票種別のOCR領域情報及び当該OCR領域に対してOCR処理を行う際に使用するOCR辞書情報を取得する。そして、取得したOCR領域情報に基づいて帳票画像中のOCR領域を特定し、特定されたOCR領域に対してOCR辞書情報に基づくOCR処理を行う。
【0152】
次に、ステップS216では、ステップS214のOCR処理の結果を図18に示す処理結果DB900のOCR処理結果に記憶する。
【0153】
尚、処理結果DB900の帳票ID、記載欄ID、データ種別、及び入力担当に対応するデータは、図19のステップS118において帳票DB700を生成するタイミングで、生成して記憶しても良いし、本ステップにおいて帳票DB700に記憶された帳票ID、記載欄ID、データ種別、及び入力担当に基づいて生成して記憶しても良い。
【0154】
ステップS218では、帳票DB700から当該帳票イメージデータに対応する帳票IDを有する各データ種別のエラー条件を取得した後、記載欄に記載された内容が、取得したエラー条件を満たすか否かを判断する。
【0155】
次に、ステップS220では、ステップS218の関連チェック処理の結果を図18に示す処理結果DB900の関連チェック結果及びエラー内容に記憶する。
【0156】
関連チェック結果へ記憶するには、前述した通り、帳票DB700に記憶されたエラー条件に基づいて、記載欄の記載内容が妥当であると判断した場合は、OK、記載欄の記載内容が妥当でないと判断した場合は、NG、として記憶するが、妥当でないと判断された記載欄に関連する記載欄が存在する場合は、帳票DB700の関連チェック_記載無し、関連チェック_記載有り、関連チェック_複数選択不可・・・の何れかに記載欄に関する情報が記憶されているか否かを判定し、記憶されている場合は、関連のある記載欄が存在するとして、当該関連のある記載欄を取得する。
【0157】
そして、取得後、これらを一纏りとして、一意に識別するための識別情報を作成し当該識別情報と、記載欄への記載内容が妥当でないことを示す情報と合わせて、関連チェック結果に記憶する。
【0158】
また、エラー内容には、何れかのエラー条件(関連チェック_記載無し、関連チェック_記載有り、関連チェック_複数選択不可・・・)によって、妥当でないと判断したのかを記憶する。
【0159】
ステップS222では、関連チェック結果に基づいて、処理結果DB900の表示順の順序の入れ替えを行う。この場合、前述した通り、エラー条件に基づいて、記載が妥当でないと判断された記載欄と関連性のあるものについては、まとめてデータエントリ用画面600へ表示を行うため、関連チェックへ記憶された同一種類の識別情報を有する記載欄IDを一纏めとして、予め記憶した表示順を先頭に、順次、表示順の振り直しを行う。尚、予め記憶した表示順を先頭とせずに、1番から番号を振り直しても良い。
【0160】
更に、複数のオペレータでデータエントリ作業を行う場合は、オペレータ毎、つまり、ユーザ情報毎に、表示順に1番から番号を振り直す態様も可能である。また、指定区分01(金額)、口数区分、及び受取概算金額の各記載欄に関連性が存在し、各記載欄に対するデータエントリを行うオペレータが異なる場合、何れかのオペレータに担当を変更するように、ユーザ情報を変更した後、ユーザ情報毎に表示順を振り直す態様も可能である。
【0161】
更に、関連性のある記載欄に関して、各記載欄に対するデータエントリを行うオペレータが異なる場合であっても、何れかのオペレータに担当変更をせずに、自身の担当以外の記載欄を参考にデータエントリを行うことを想定し、自身の担当以外の関連性のある記載欄に対応するユーザ情報を入力担当から取得して、参照担当に当該ユーザ情報を記憶した後、入力担当及び参照担当に基づいて、関連性のある記載欄を一纏めにして、表示順を振り直しをする態様も可能である。
【0162】
ステップS224では、帳票DB700から当該帳票イメージデータに対応する全てのデータ種別の関連チェック処理が完了したか否かを判断し、処理が完了していないと判断した場合は、ステップS218へ処理を進め、処理が完了したと判断した場合は、ステップS226へ処理を進める。
【0163】
ステップS226では、未だ処理がされていない帳票イメージデータがあるか否かを判断する。この結果、未処理の帳票イメージデータがあると判断した場合には、ステップS210からステップS224の処理を繰り返す。一方、未処理の帳票イメージデータがない場合は、リターンする。
【0164】
図21は、データエントリ処理の詳細を示すフローチャートである。本フローチャートにおける各処理ステップは、データ管理サーバ101内のCPU201及びエントリ端末102内のCPUによって行われる。
【0165】
ステップS300では、エントリ端末102内のCPU201は、当該エントリ端末102を操作するオペレータによる入力部209からの指示に従ってデータエントリ処理の指示を受けたと判断した場合には、ステップS302において、データエントリ用画面情報の要求をデータ管理サーバ101に送信する。
【0166】
尚、後述するが、本ステップでは、エントリ端末102内のCPU201は、当該エントリ端末102を操作するオペレータによる入力部209からのユーザ情報を受付けることで、複数のオペレータで同一種別の帳票への入力を行う際の識別情報としても良い。
【0167】
一方、ステップS304では、 データ管理サーバ101内のCPU201は、未だデータエントリ処理が済んでいないデータがある場合、データエントリ用画面600の要求の待ち状態に移行する。
【0168】
ステップS306では、データ管理サーバ101内のCPU201は、エントリ端末102からデータエントリ用画面情報要求を受信したと判断した場合には、ステップS310では、データエントリ用画面情報の取得処理を行う。
【0169】
この処理において、まず、データ管理サーバ101内のCPU201は、帳票の各記載欄へのデータエントリ状況を記憶管理するデータエントリデータベース(データエントリDB、不図示)を検索することにより未だデータエントリ処理が済んでいないデータ種別を持つ帳票イメージデータを取得し、さらに当該帳票イメージデータ中(帳票画像上)の未だデータエントリが済んでいないデータ種別を取得する。
【0170】
また、取得されたデータ種別に対応する部分画像の切出領域(の値)を帳票DB700より取得すると同時に処理結果DB900より取得されたデータ種別に対応するOCR処理結果、関連チェック結果、エラー内容、表示順、入力担当、及び参照担当等の処理結果DB900に記憶されたレコードを表示情報に含まれる情報として取得する。
【0171】
尚、本ステップでは、データ種別に対応するOCR結果情報、OCR処理結果、関連チェック結果、エラー内容、表示順を取得する際に、ステップS302において、ステップS300にて受付けたユーザ情報をデータ管理サーバ101へ送信し、ステップS308で当該ユーザ情報を受信し、受信したユーザ情報を有するレコードを取得する態様でも良い。
【0172】
この場合、ステップS218において前述した通り、関連性のある記載欄を同一のオペレータに表示させる場合は、受信したユーザ情報と一致する処理結果DB900の入力担当に記憶したユーザ情報を有するレコードを取得する態様を取り、オペレータ自身の担当以外の関連のある記載欄を表示させる場合は、受信したユーザ情報と一致する処理結果DB900の入力担当に記憶したユーザ情報を有するレコードと、受信したユーザ情報と一致する処理結果DB900の参照担当に記憶したユーザ情報を有するレコードを取得する。
【0173】
データエントリ用画面情報は、エントリ端末102上にデータエントリ用画面600を表示させるための表示情報を作成するのに必要な情報である。この表示情報は、所定のプログラム上で動作するデータである。このデータエントリ用画面情報の取得処理では、データ管理サーバ101内のCPU201は、複数の未だ処理が済んでいないデータ種別についての上記情報を取得する。
【0174】
そして、ステップS310では、ステップS308において取得したデータエントリ用画面情報をデータエントリ用画面情報の要求があったエントリ端末102に対して送信する。
【0175】
ステップS312では、データ管理サーバ101からデータエントリ用画面情報を受信したエントリ端末102内のCPU201は、そのデータエントリ用画面情報に基づいてデータエントリ用画面600を表示するための表示情報を作成し、当該表示情報に基づくデータエントリ用画面600を表示部210に表示させる。尚、ステップS312における処理は、データ管理サーバ101にて行い、作成した表示情報をエントリ端末102へ送信する態様でも良い。
【0176】
そして、ステップS314では、表示部210に表示されているデータエントリ用画面600を介してエントリデータを受け付け、ステップS316では、エントリデータをデータ管理サーバ101に対して送信する。
【0177】
ステップS318では、データ管理サーバ101のCPU201は、エントリ端末102から送信されたエントリデータを受信すると、ステップS320では、受信したエントリデータに基づいてデータエントリDBへ記憶する。
【0178】
一方、エントリ端末102のCPU201は、ステップS316の処理終了後、ステップS322において、データエントリ作業の終了を検知すると、ステップS324では、確認終了通知をデータ管理サーバ101に対して送信する。この通知を受信したデータ管理サーバ101のCPU201はデータエントリが終了した旨をデータエントリDBに記憶し、処理を終了する。また、エントリ端末102は、
ステップS324の処理が終了した後、処理を終了する。
【0179】
図22は、データエントリ用画面情報受信・データエントリ用画面600の表示処理の詳細を示すフローチャートである。本フローチャートにおける各処理ステップは、エントリ端末102内のCPU201によって行われる。
【0180】
まず、ステップS400では、エントリ端末102内のCPU201は、データ管理サーバ101より受信したデータエントリ用画面情報に基づいて、未だデータエントリ処理が済んでいないデータ種別を持つ外部メモリ211に記憶された帳票イメージデータを特定し、ステップS402では、当該帳票イメージデータ中(帳票画像上)の未だデータエントリ処理が済んでいないデータ種別(記載欄ID)を特定する。
【0181】
また、前述した通り、関連性のある記載欄を同一のオペレータに表示させる場合は、受信したデータエントリ用画面情報の入力担当とステップS300において受付けたユーザ情報と一致する部分画像に対してデータ種別(記載欄ID)を特定することも可能である。
【0182】
更に、オペレータ自身の担当以外の関連のある記載欄を表示させる場合は、受信したデータエントリ用画面情報の入力担当とステップS300において受付けたユーザ情報と一致する部分画像と、受信したデータエントリ用画面情報の参照担当とステップS300において受付けたユーザ情報と一致する部分画像とを特定する。
【0183】
次に、ステップS404では、データ管理サーバ101より受信し、特定されたデータ種別(記載欄ID)に対応する部分画像の切出領域(の値)に基づいて帳票画像上から部分画像を切り出す。そして、切り出した部分画像を、データエントリ用画面600を表示するための表示情報に追加する。
【0184】
次に、ステップS406では、エントリ端末102内のCPU201は、ステップS1002で特定したデータ種別(記載欄ID)に対して関連チェック結果が、NGとなっているものが存在するか否かを受信したデータエントリ用画面情報に含まれる関連チェック結果に基づいて判断し、NGとなっているものが存在すると判断した場合には、ステップS408へ処理を進め、NGとなっているものが存在しないと判断した場合は、ステップS410へ処理を進める。
【0185】
ステップS408では、データ種別(記載欄ID)に対応する関連チェック結果に含まれるエラー内容を取得して、当該データ種別(記載欄ID)に対応する部分画像に取得したエラー内容を表示情報に追加して、次のステップS410へ処理を進める。
【0186】
ステップS410では、同一画面内に部分画像の追加表示(追加配置)が可能であるかを判断して、部分画像の追加表示が可能であると判断した場合には、ステップS400からステップS408までの処理を繰り返すことになる。なお、一画面上での部分画像の表示数は図示例に限定されず、いくつでもよい。
【0187】
一方、ステップS410において、追加画像がないと判断した場合は、ステップS414において、データ入力欄の設定を行い表示情報へ追加する。
【0188】
データ入力欄の設定とは、図12及び図24の下段に示す入力エリアにエントリするデータのデータ種別に応じた入力制御設定を行うものである。例えば、エントリするデータのデータ種別が郵便番号の場合、半角英数のみ入力を受け付けるようにするなどの制御を行う。また、選択肢がある場合は入力支援情報として選択肢を表示する。
【0189】
また、前述した通り、オペレータ自身の担当以外の関連のある記載欄を表示させる場合、担当の記載欄については、入力エリアへのデータエントリを可能とし、担当以外の記載欄については、データエントリを不可(禁止)として、参照のみとするようにデータ入力欄の設定を行うことも可能である。
【0190】
つまり、受信したデータエントリ用画面情報に含まれる入力担当のユーザ情報とステップS300で受け付けたユーザ情報とが一致する部分画像に対する入力エリアは、データエントリを可能とし、受信したデータエントリ用画面情報に含まれる参照担当のユーザ情報とステップS300で受け付けたユーザ情報とが一致する部分画像に対する入力エリアは、データエントリを不可(禁止)として設定を行う。
【0191】
そして、ステップS416では、データ管理サーバ101より受信し、データエントリ用画面600の部分画像表示領域602に表示する部分画像に対して行われたOCR処理結果をデータエントリ用画面600の表示情報に追加する。
【0192】
尚、データエントリ用画面600等に部分画像表示領域602に入力されているデータをエントリするためのボタンを配置可能にするような表示情報を作成してもよい。
【0193】
次のステップS418では、データエントリ用画面600を表示情報に含まれる表示順に従った順序で表示を行う。
【0194】
以上で説明したように、本発明によれば、データエントリ作業において、帳票の記載欄同士の整合性が取れていない記載欄に対する部分画像の表示順を関連付けて表示することで、データエントリ作業を行うオペレータの作業負荷を軽減すること可能となる、
【0195】
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は、例えば、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。また、本発明におけるプログラムは、各処理方法をコンピュータが実行可能(読み取り可能)なプログラムであり、本発明の記憶媒体は、各処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。
【0196】
なお、本発明におけるプログラムは、各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0197】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムを読取り実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0198】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0199】
プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0200】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータで稼働しているOS等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0201】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0202】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記憶媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0203】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステム、あるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0204】
101 データ管理サーバ
102 エントリ端末
103 イメージ取込端末
104 ネットワーク
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 システムバス
205 入力コントローラ
206 ビデオコントローラ
207 メモリコントローラ
208 通信I/Fコントローラ
209 入力部
210 表示部
211 外部メモリ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
帳票画像上の各記載欄に記載された情報をデータとして入力する業務支援装置であって、
前記各記載欄に記載される情報のデータ種別及び前記各記載欄に対応する部分画像を切り出すための切出領域を設定すると共に、前記記載欄に記載される情報のデータ種別と前記記載欄と異なる前記記載欄に記載される情報のデータ種別とにルールを設定する設定手段と、
前記設定手段によって設定されたルールに基づいて、前記データ種別の記載欄に記載される情報と前記データ種別と異なるデータ種別の記載欄に記載される情報と、が前記ルールを満たすか否かを判定する判定手段と、
前記設定手段によって設定された切出領域に基づいて前記帳票画像上の記載欄に対応する部分画像を切り出す切出手段と、
前記切出手段によって切り出された部分画像と前記部分画像に対応するデータ入力欄とを含み、前記判定手段によって前記ルールを満たさないデータ種別の記載欄に対応する部分画像と前記部分画像に対応するデータ入力欄とを並べて順次表示を行う表示情報を画面に表示するために作成する作成手段と、
を備えたことを特徴とする業務支援装置。
【請求項2】
前記設定手段は、前記記載欄に記載される情報のデータ種別と前記記載欄と異なる前記記載欄に記載される情報のデータ種別とを関連付け、前記関連付けられたデータ種別のうち、少なくとも1以上のデータ種別の記載欄に誤った情報が記載された場合、前記判定手段によって、前記ルールを満たさないと判定するルールの設定を行うことを特徴とする請求項1に記載の業務支援装置。
【請求項3】
前記設定手段は、前記記載欄に記載される情報のデータ種別と前記記載欄と異なる前記記載欄に記載される情報のデータ種別とを関連付け、前記関連付けられたデータ種別のうち、前記データ種別の記載欄に記載がされ、前記記載がされた記載欄のデータ種別と異なる2以上のデータ種別の記載欄に記載がされている場合、前記判定手段によって、前記ルールを満たさないと判定するルールの設定を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の業務支援装置。
【請求項4】
前記設定手段は、前記記載欄に記載される情報のデータ種別と前記記載欄と異なる前記記載欄に記載される情報のデータ種別とを関連付け、前記関連付けられたデータ種別のうち、前記データ種別の記載欄に記載がされた場合、前記記載がされた記載欄のデータ種別と異なる全てのデータ種別の記載欄に記載がされていない場合、前記判定手段によって、前記ルールを満たさないと判定するルールの設定を行うことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の業務支援装置。
【請求項5】
前記設定手段は、前記記載欄に記載される情報のデータ種別と前記記載欄と異なる前記記載欄に記載される情報のデータ種別とを関連付け、前記関連付けられたデータ種別のうち、2以上のデータ種別の記載欄に記載されている場合、前記判定手段によって、前記ルールを満たさないと判定するルールの設定を行うことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の業務支援装置。
【請求項6】
前記設定手段は、前記データ入力欄に入力を行うオペレータを識別するためのユーザ情報を、前記データ種別に対応して設定し、
前記作成手段は、前記設定手段によって設定した前記ユーザ情報に対応する、前記部分画像と前記部分画像に対応するデータ入力欄と、を含み、前記判定手段によって前記ルールを満たさないデータ種別の記載欄に対応する部分画像及び前記部分画像に対応するデータ入力欄を並べて順次表示を行う表示情報を、前記ユーザ情報を有するオペレータが利用する画面に表示するために作成することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の業務支援装置。
【請求項7】
前記作成手段は、前記設定手段によって設定した前記ユーザ情報に対応する、前記部分画像と前記部分画像に対応するデータ入力欄と、を含み、前記判定手段によって前記ルールを満たさないデータ種別の記載欄に対応する部分画像及び前記部分画像に対応するデータ入力欄のうち、前記ユーザ情報に対応しない前記データ入力欄を入力不可として並べて順次表示を行う表示情報を、前記ユーザ情報を有するオペレータが利用する画面に表示するために作成することを特徴とする請求項6に記載の業務支援装置。
【請求項8】
前記作成手段は、前記判定手段によって前記ルールを満たさないデータ種別の記載欄に対応する部分画像及び前記部分画像に対応するデータ入力欄を、前記ルールを満たさないデータ種別の記載欄に対応する何れかのユーザ情報を有するオペレータが利用する画面のみに纏めて順次表示を行う表示情報を作成することを特徴とする請求項6に記載の業務支援装置。
【請求項9】
帳票画像上の各記載欄に対応する部分画像から当該各記載欄に記載された情報をエントリデータとして入力する業務支援装置と、当該業務支援装置にネットワークを介して接続されたデータ管理装置とで構成される業務支援システムにおいて、
前記データ管理装置は、
前記各記載欄に記載される情報のデータ種別及び前記部分画像の切出領域を記憶する第1の記憶手段と、
前記第1の記憶手段によって記憶された記載欄に記載される情報のデータ種別と前記記載欄と異なる記載欄に記載される情報のデータ種別とに設定されるルールを記憶する第2の記憶手段と、
前記業務支援装置から受信した前記エントリデータを記憶する第3の記憶手段と、
第3の記憶手段に記憶されたエントリデータに含まれる前記データ種別の記載欄に記載される情報と前記データ種別と異なるデータ種別の記載欄に記載される情報と、が前記第2の記憶手段によって記憶されたルールを満たすか否かを判定する判定手段と、
を備え、
前記業務支援装置は、
前記第1の記憶手段によって記憶された切出領域に基づいて作成した前記帳票画像上の各記載欄に対応する部分画像のうち、前記入力の対象となる部分画像と前記入力の対象となる部分画像に対応するデータ入力欄とを含み、前記判定手段によって前記ルールを満たさないデータ種別の記載欄に対応する部分画像及び前記部分画像に対応するデータ入力欄を並べて順次表示を行う表示情報を画面に表示するために作成する作成手段と、
前記作成手段によって作成した表示情報に基づいてデータエントリ用画面を表示する表示手段と、
前記データエントリ用画面を介して受け付けたエントリデータを前記データ管理装置に送信して前記第3の記憶手段に記憶する送信手段と、
を備えることを特徴とする業務支援システム。
【請求項10】
帳票画像上の各記載欄に記載された情報をデータとして入力する業務支援装置の制御方法であって、
前記各記載欄に記載される情報のデータ種別及び前記各記載欄に対応する部分画像を切り出すための切出領域を設定すると共に、前記記載欄に記載される情報のデータ種別と前記記載欄と異なる前記記載欄に記載される情報のデータ種別とにルールを設定する設定ステップと、
前記設定ステップによって設定されたルールに基づいて、前記データ種別の記載欄に記載される情報と前記データ種別と異なるデータ種別の記載欄に記載される情報と、が前記ルールを満たすか否かを判定する判定ステップと、
前記設定ステップによって設定された切出領域に基づいて前記帳票画像上の記載欄に対応する部分画像を切り出す切出ステップと、
前記切出ステップによって切り出された部分画像のうち、前記入力の対象となる部分画像と前記入力の対象となる部分画像に対応するデータ入力欄とを含み、前記判定ステップによって前記ルールを満たさないデータ種別の記載欄に対応する部分画像及び前記部分画像に対応するデータ入力欄を並べて順次表示を行う表示情報を画面に表示するために作成する作成ステップと、
を実行することを特徴とする業務支援装置の制御方法。
【請求項11】
帳票画像上の各記載欄に対応する部分画像から当該各記載欄に記載された情報をエントリデータとして入力する業務支援装置と、当該業務支援装置にネットワークを介して接続され、前記各記載欄に記載される情報のデータ種別及び前記部分画像の切出領域を記憶する第1の記憶手段、前記第1の記憶手段によって記憶されたデータ種別の記載欄に記載される情報のデータ種別と前記データ種別と異なる記載欄に記載される情報のデータ種別とに設定されるルールを記憶する第2の記憶手段、及び前記業務支援装置から受信した前記エントリデータを記憶する第3の記憶手段を備えたデータ管理装置とで構成される業務支援システムの制御方法であって、
前記データ管理装置は、
第3の記憶手段に記憶されたエントリデータに含まれる前記データ種別の記載欄に記載される情報と前記データ種別と異なるデータ種別の記載欄に記載される情報と、が前記第2の記憶手段によって記憶されたルールを満たすか否かを判定する判定ステップと、
を備え、
前記業務支援装置は、
前記第1の記憶手段によって記憶された切出領域に基づいて作成した前記帳票画像上の各記載欄に対応する部分画像のうち、前記入力の対象となる部分画像と前記入力の対象となる部分画像に対応するデータ入力欄とを含み、前記判定ステップによって前記ルールを満たさないデータ種別の記載欄に対応する部分画像及び前記部分画像に対応するデータ入力欄を並べて順次表示を行う表示情報を画面に表示するために作成する作成ステップと、
前記作成ステップによって作成した表示情報に基づいてデータエントリ用画面を表示する表示ステップと、
前記データエントリ用画面を介して受け付けたエントリデータを前記データ管理装置に送信して前記第3の記憶手段に記憶する送信ステップと、
を実行することを特徴とする業務支援システムの制御方法。
【請求項12】
帳票画像上の各記載欄に記載された情報をデータとして入力する業務支援装置において実行されるプログラムであって、
前記各記載欄に記載される情報のデータ種別及び前記各記載欄に対応する部分画像を切り出すための切出領域を設定すると共に、前記記載欄に記載される情報のデータ種別と前記記載欄と異なる前記記載欄に記載される情報のデータ種別とにルールを設定する設定手段と、
前記設定手段によって設定されたルールに基づいて、前記データ種別の記載欄に記載される情報と前記データ種別と異なるデータ種別の記載欄に記載される情報と、が前記ルールを満たすか否かを判定する判定手段と、
前記設定手段によって設定された切出領域に基づいて前記帳票画像上の記載欄に対応する部分画像を切り出す切出手段と、
前記切出手段によって切り出された部分画像のうち、前記入力の対象となる部分画像と前記入力の対象となる部分画像に対応するデータ入力欄とを含み、前記判定手段によって前記ルールを満たさないデータ種別の記載欄に対応する部分画像及び前記部分画像に対応するデータ入力欄を並べて順次表示を行う表示情報を画面に表示するために作成する作成手段と、
を機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項13】
帳票画像上の各記載欄に対応する部分画像から当該各記載欄に記載された情報をエントリデータとして入力する業務支援装置と、当該業務支援装置にネットワークを介して接続され、前記各記載欄に記載される情報のデータ種別及び前記部分画像の切出領域を記憶する第1の記憶手段、前記第1の記憶手段によって記憶された記載欄に記載される情報のデータ種別と前記データ種別と異なる記載欄に記載される情報のデータ種別とに設定されるルールを記憶する第2の記憶手段、及び前記業務支援装置から受信した前記エントリデータを記憶する第3の記憶手段を備えたデータ管理装置とで構成される業務支援システムにおいて実行されるプログラムであって、
前記データ管理装置を、
第3の記憶手段に記憶されたエントリデータに含まれる前記データ種別の記載欄に記載される情報と前記データ種別と異なるデータ種別の記載欄に記載される情報と、が前記第2の記憶手段によって記憶されたルールを満たすか否かを判定する判定手段と、
を備え、
前記業務支援装置を、
前記第1の記憶手段によって記憶された切出領域に基づいて作成した前記帳票画像上の各記載欄に対応する部分画像のうち、前記入力の対象となる部分画像と前記入力の対象となる部分画像に対応するデータ入力欄とを含み、前記判定手段によって前記ルールを満たさないデータ種別の記載欄に対応する部分画像及び前記部分画像に対応するデータ入力欄を並べて順次表示を行う表示情報を画面に表示するために作成する作成手段と、
前記作成手段によって作成した表示情報に基づいてデータエントリ用画面を表示する表示手段と、
前記データエントリ用画面を介して受け付けたエントリデータを前記データ管理装置に送信して前記第3の記憶手段に記憶する送信手段と、
して機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項14】
請求項12及び請求項13に記載のプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータで読取可能な記憶媒体。
【請求項1】
帳票画像上の各記載欄に記載された情報をデータとして入力する業務支援装置であって、
前記各記載欄に記載される情報のデータ種別及び前記各記載欄に対応する部分画像を切り出すための切出領域を設定すると共に、前記記載欄に記載される情報のデータ種別と前記記載欄と異なる前記記載欄に記載される情報のデータ種別とにルールを設定する設定手段と、
前記設定手段によって設定されたルールに基づいて、前記データ種別の記載欄に記載される情報と前記データ種別と異なるデータ種別の記載欄に記載される情報と、が前記ルールを満たすか否かを判定する判定手段と、
前記設定手段によって設定された切出領域に基づいて前記帳票画像上の記載欄に対応する部分画像を切り出す切出手段と、
前記切出手段によって切り出された部分画像と前記部分画像に対応するデータ入力欄とを含み、前記判定手段によって前記ルールを満たさないデータ種別の記載欄に対応する部分画像と前記部分画像に対応するデータ入力欄とを並べて順次表示を行う表示情報を画面に表示するために作成する作成手段と、
を備えたことを特徴とする業務支援装置。
【請求項2】
前記設定手段は、前記記載欄に記載される情報のデータ種別と前記記載欄と異なる前記記載欄に記載される情報のデータ種別とを関連付け、前記関連付けられたデータ種別のうち、少なくとも1以上のデータ種別の記載欄に誤った情報が記載された場合、前記判定手段によって、前記ルールを満たさないと判定するルールの設定を行うことを特徴とする請求項1に記載の業務支援装置。
【請求項3】
前記設定手段は、前記記載欄に記載される情報のデータ種別と前記記載欄と異なる前記記載欄に記載される情報のデータ種別とを関連付け、前記関連付けられたデータ種別のうち、前記データ種別の記載欄に記載がされ、前記記載がされた記載欄のデータ種別と異なる2以上のデータ種別の記載欄に記載がされている場合、前記判定手段によって、前記ルールを満たさないと判定するルールの設定を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の業務支援装置。
【請求項4】
前記設定手段は、前記記載欄に記載される情報のデータ種別と前記記載欄と異なる前記記載欄に記載される情報のデータ種別とを関連付け、前記関連付けられたデータ種別のうち、前記データ種別の記載欄に記載がされた場合、前記記載がされた記載欄のデータ種別と異なる全てのデータ種別の記載欄に記載がされていない場合、前記判定手段によって、前記ルールを満たさないと判定するルールの設定を行うことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の業務支援装置。
【請求項5】
前記設定手段は、前記記載欄に記載される情報のデータ種別と前記記載欄と異なる前記記載欄に記載される情報のデータ種別とを関連付け、前記関連付けられたデータ種別のうち、2以上のデータ種別の記載欄に記載されている場合、前記判定手段によって、前記ルールを満たさないと判定するルールの設定を行うことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の業務支援装置。
【請求項6】
前記設定手段は、前記データ入力欄に入力を行うオペレータを識別するためのユーザ情報を、前記データ種別に対応して設定し、
前記作成手段は、前記設定手段によって設定した前記ユーザ情報に対応する、前記部分画像と前記部分画像に対応するデータ入力欄と、を含み、前記判定手段によって前記ルールを満たさないデータ種別の記載欄に対応する部分画像及び前記部分画像に対応するデータ入力欄を並べて順次表示を行う表示情報を、前記ユーザ情報を有するオペレータが利用する画面に表示するために作成することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の業務支援装置。
【請求項7】
前記作成手段は、前記設定手段によって設定した前記ユーザ情報に対応する、前記部分画像と前記部分画像に対応するデータ入力欄と、を含み、前記判定手段によって前記ルールを満たさないデータ種別の記載欄に対応する部分画像及び前記部分画像に対応するデータ入力欄のうち、前記ユーザ情報に対応しない前記データ入力欄を入力不可として並べて順次表示を行う表示情報を、前記ユーザ情報を有するオペレータが利用する画面に表示するために作成することを特徴とする請求項6に記載の業務支援装置。
【請求項8】
前記作成手段は、前記判定手段によって前記ルールを満たさないデータ種別の記載欄に対応する部分画像及び前記部分画像に対応するデータ入力欄を、前記ルールを満たさないデータ種別の記載欄に対応する何れかのユーザ情報を有するオペレータが利用する画面のみに纏めて順次表示を行う表示情報を作成することを特徴とする請求項6に記載の業務支援装置。
【請求項9】
帳票画像上の各記載欄に対応する部分画像から当該各記載欄に記載された情報をエントリデータとして入力する業務支援装置と、当該業務支援装置にネットワークを介して接続されたデータ管理装置とで構成される業務支援システムにおいて、
前記データ管理装置は、
前記各記載欄に記載される情報のデータ種別及び前記部分画像の切出領域を記憶する第1の記憶手段と、
前記第1の記憶手段によって記憶された記載欄に記載される情報のデータ種別と前記記載欄と異なる記載欄に記載される情報のデータ種別とに設定されるルールを記憶する第2の記憶手段と、
前記業務支援装置から受信した前記エントリデータを記憶する第3の記憶手段と、
第3の記憶手段に記憶されたエントリデータに含まれる前記データ種別の記載欄に記載される情報と前記データ種別と異なるデータ種別の記載欄に記載される情報と、が前記第2の記憶手段によって記憶されたルールを満たすか否かを判定する判定手段と、
を備え、
前記業務支援装置は、
前記第1の記憶手段によって記憶された切出領域に基づいて作成した前記帳票画像上の各記載欄に対応する部分画像のうち、前記入力の対象となる部分画像と前記入力の対象となる部分画像に対応するデータ入力欄とを含み、前記判定手段によって前記ルールを満たさないデータ種別の記載欄に対応する部分画像及び前記部分画像に対応するデータ入力欄を並べて順次表示を行う表示情報を画面に表示するために作成する作成手段と、
前記作成手段によって作成した表示情報に基づいてデータエントリ用画面を表示する表示手段と、
前記データエントリ用画面を介して受け付けたエントリデータを前記データ管理装置に送信して前記第3の記憶手段に記憶する送信手段と、
を備えることを特徴とする業務支援システム。
【請求項10】
帳票画像上の各記載欄に記載された情報をデータとして入力する業務支援装置の制御方法であって、
前記各記載欄に記載される情報のデータ種別及び前記各記載欄に対応する部分画像を切り出すための切出領域を設定すると共に、前記記載欄に記載される情報のデータ種別と前記記載欄と異なる前記記載欄に記載される情報のデータ種別とにルールを設定する設定ステップと、
前記設定ステップによって設定されたルールに基づいて、前記データ種別の記載欄に記載される情報と前記データ種別と異なるデータ種別の記載欄に記載される情報と、が前記ルールを満たすか否かを判定する判定ステップと、
前記設定ステップによって設定された切出領域に基づいて前記帳票画像上の記載欄に対応する部分画像を切り出す切出ステップと、
前記切出ステップによって切り出された部分画像のうち、前記入力の対象となる部分画像と前記入力の対象となる部分画像に対応するデータ入力欄とを含み、前記判定ステップによって前記ルールを満たさないデータ種別の記載欄に対応する部分画像及び前記部分画像に対応するデータ入力欄を並べて順次表示を行う表示情報を画面に表示するために作成する作成ステップと、
を実行することを特徴とする業務支援装置の制御方法。
【請求項11】
帳票画像上の各記載欄に対応する部分画像から当該各記載欄に記載された情報をエントリデータとして入力する業務支援装置と、当該業務支援装置にネットワークを介して接続され、前記各記載欄に記載される情報のデータ種別及び前記部分画像の切出領域を記憶する第1の記憶手段、前記第1の記憶手段によって記憶されたデータ種別の記載欄に記載される情報のデータ種別と前記データ種別と異なる記載欄に記載される情報のデータ種別とに設定されるルールを記憶する第2の記憶手段、及び前記業務支援装置から受信した前記エントリデータを記憶する第3の記憶手段を備えたデータ管理装置とで構成される業務支援システムの制御方法であって、
前記データ管理装置は、
第3の記憶手段に記憶されたエントリデータに含まれる前記データ種別の記載欄に記載される情報と前記データ種別と異なるデータ種別の記載欄に記載される情報と、が前記第2の記憶手段によって記憶されたルールを満たすか否かを判定する判定ステップと、
を備え、
前記業務支援装置は、
前記第1の記憶手段によって記憶された切出領域に基づいて作成した前記帳票画像上の各記載欄に対応する部分画像のうち、前記入力の対象となる部分画像と前記入力の対象となる部分画像に対応するデータ入力欄とを含み、前記判定ステップによって前記ルールを満たさないデータ種別の記載欄に対応する部分画像及び前記部分画像に対応するデータ入力欄を並べて順次表示を行う表示情報を画面に表示するために作成する作成ステップと、
前記作成ステップによって作成した表示情報に基づいてデータエントリ用画面を表示する表示ステップと、
前記データエントリ用画面を介して受け付けたエントリデータを前記データ管理装置に送信して前記第3の記憶手段に記憶する送信ステップと、
を実行することを特徴とする業務支援システムの制御方法。
【請求項12】
帳票画像上の各記載欄に記載された情報をデータとして入力する業務支援装置において実行されるプログラムであって、
前記各記載欄に記載される情報のデータ種別及び前記各記載欄に対応する部分画像を切り出すための切出領域を設定すると共に、前記記載欄に記載される情報のデータ種別と前記記載欄と異なる前記記載欄に記載される情報のデータ種別とにルールを設定する設定手段と、
前記設定手段によって設定されたルールに基づいて、前記データ種別の記載欄に記載される情報と前記データ種別と異なるデータ種別の記載欄に記載される情報と、が前記ルールを満たすか否かを判定する判定手段と、
前記設定手段によって設定された切出領域に基づいて前記帳票画像上の記載欄に対応する部分画像を切り出す切出手段と、
前記切出手段によって切り出された部分画像のうち、前記入力の対象となる部分画像と前記入力の対象となる部分画像に対応するデータ入力欄とを含み、前記判定手段によって前記ルールを満たさないデータ種別の記載欄に対応する部分画像及び前記部分画像に対応するデータ入力欄を並べて順次表示を行う表示情報を画面に表示するために作成する作成手段と、
を機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項13】
帳票画像上の各記載欄に対応する部分画像から当該各記載欄に記載された情報をエントリデータとして入力する業務支援装置と、当該業務支援装置にネットワークを介して接続され、前記各記載欄に記載される情報のデータ種別及び前記部分画像の切出領域を記憶する第1の記憶手段、前記第1の記憶手段によって記憶された記載欄に記載される情報のデータ種別と前記データ種別と異なる記載欄に記載される情報のデータ種別とに設定されるルールを記憶する第2の記憶手段、及び前記業務支援装置から受信した前記エントリデータを記憶する第3の記憶手段を備えたデータ管理装置とで構成される業務支援システムにおいて実行されるプログラムであって、
前記データ管理装置を、
第3の記憶手段に記憶されたエントリデータに含まれる前記データ種別の記載欄に記載される情報と前記データ種別と異なるデータ種別の記載欄に記載される情報と、が前記第2の記憶手段によって記憶されたルールを満たすか否かを判定する判定手段と、
を備え、
前記業務支援装置を、
前記第1の記憶手段によって記憶された切出領域に基づいて作成した前記帳票画像上の各記載欄に対応する部分画像のうち、前記入力の対象となる部分画像と前記入力の対象となる部分画像に対応するデータ入力欄とを含み、前記判定手段によって前記ルールを満たさないデータ種別の記載欄に対応する部分画像及び前記部分画像に対応するデータ入力欄を並べて順次表示を行う表示情報を画面に表示するために作成する作成手段と、
前記作成手段によって作成した表示情報に基づいてデータエントリ用画面を表示する表示手段と、
前記データエントリ用画面を介して受け付けたエントリデータを前記データ管理装置に送信して前記第3の記憶手段に記憶する送信手段と、
して機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項14】
請求項12及び請求項13に記載のプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータで読取可能な記憶媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
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【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【公開番号】特開2012−150784(P2012−150784A)
【公開日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−139843(P2011−139843)
【出願日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(312000206)キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社 (259)
【出願人】(592135203)キヤノンITソリューションズ株式会社 (528)
【公開日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(312000206)キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社 (259)
【出願人】(592135203)キヤノンITソリューションズ株式会社 (528)
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