説明

樹脂製便器

【課題】 ボール面へ固着する汚物が水洗により容易に流される樹脂製便器の提供。
【解決手段】 樹脂製便器基材のボール面に、光触媒粒子を含有する表面層を備えた易清掃性樹脂製便器

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、清掃の簡単な樹脂製便器に関する。
【0002】
【従来の技術】便器を樹脂製にすると、軽量化され、それにより施工作業が容易になるという利点がある。しかしながら、便器を樹脂製にすると、ボール面へ固着する汚物が水洗されにくく、不衛生であるという問題があった。
【0003】
【発明の解決すべき課題】そこで、本発明では、ボール面へ固着する汚物が水洗により容易に流される樹脂製便器を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、光触媒を含有する表面層を形成した部材において、光触媒を光励起すると、部材の表面が高度に親水化されるという発見に基づく。この現象は以下に示す機構により進行すると考えられる。すなわち、光触媒の価電子帯上端と伝導帯下端とのエネルギーギャップ以上のエネルギーを有する光が光触媒に照射されると、光触媒の価電子帯中の電子が励起されて伝導電子と正孔が生成し、そのいずれかまたは双方の作用により、おそらく表面に極性が付与され、水や水酸基等の極性成分が集められる。そして伝導電子と正孔のいずれかまたは双方と、上記極性成分との協調的な作用により、表面と前記表面に化学的に吸着した汚染物質との化学結合を切断すると共に、表面に化学吸着水が吸着し、さらに、物理吸着水層がその上に形成されるのである。また、一旦部材表面が高度に親水化されたならば、部材を暗所に保持しても、表面の親水性はある程度の期間持続する。
【0005】本発明では、樹脂製便器基材のボール面に、光触媒粒子を含有する表面層を備えた易清掃性樹脂製便器を提供する。光触媒を含有する表面層を備えることにより、光触媒の光励起に応じて、表面層の表面は親水性を呈するので、樹脂製便器ボール面に固着する汚物を水で洗浄するのが容易になる。
【0006】本発明の好ましい態様においては、表面層には、さらにシリカが含有されているようにする。シリカが含有されることにより、表面が水濡れ角0゜に近い高度の親水性を呈しやすくなると共に、暗所に保持したときの親水維持性が向上する。その理由はシリカは構造中に水を蓄えることができることと関係していると思われる。
【0007】本発明の好ましい態様においては、表面層には、さらに固体酸が含有されているようにする。固体酸が含有されることにより、表面が水濡れ角0゜に近い高度の親水性を呈しやすくなると共に、暗所に保持したときの親水維持性が向上する。その理由は表面層に固体酸が含有されると、表面の極性が、光の有無にかかわらず大きな状態にあるために、疎水性分子よりも極性分子である水分子を選択的に吸着させやすい。そのため安定な物理吸着水層が形成されやすく、暗所に保持しても、表面の親水性をかなり長期にわたり高度に維持できる。
【0008】本発明の好ましい態様においては、表面層には、さらにシリコーンが含有されているようにする。シリコーンが含有されることにより、光触媒の光励起によって、シリコーン中のシリコン原子に結合する有機基の少なくとも一部が水酸基に置換され、さらにその上に物理吸着水層が形成されることにより、表面が水濡れ角0゜に近い高度の親水性を呈するようになると共に、暗所に保持したときの親水維持性が向上する。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の具体的な構成について説明する。本発明における樹脂製便器のボール面には、図1又は図2に示すように、基材の表面に光触媒を含む層が形成されている。このような表面構造をとることで、樹脂製便器のボール面は、光触媒の光励起に応じて高度に親水化されるのである。それにより、表面の親水性が親油性より強まる。それにより、樹脂製便器のボール面に付着する汚物を水で容易に洗浄できるようになる。
【0010】図1においては、表面層が光触媒のみからなる場合には、光触媒は酸化物であることが好ましい。そうすることにより、酸化物は環境中の汚染物質が吸着していない状態では親水性を示すので、光励起作用によりその汚染物質を排斥させ、吸着水層を形成させることで、親水性を呈しやすく、一様な水膜が形成できる。図2R>2において、Mは金属元素を示す。従って、図2の場合、最表面は一般の無機酸化物からなる。この場合も、酸化物は環境中の汚染物質が吸着していない状態では親水性を示すので、上記無機酸化物以外に表面層に混入する光触媒の光励起作用によりその汚染物質を排斥させ、吸着水層を形成させることで、一様な水膜が形成できる。
【0011】本発明における樹脂製便器は、材質としては、ポリカーボネート、アクリル、ウレタン、ポリエステル等のプラスチック基材又はそのハードコート板が好適に利用できる。
【0012】光触媒とは、その結晶の伝導帯と価電子帯との間のエネルギーギャップよりも大きなエネルギー(すなわち短い波長)の光(励起光)を照射したときに、価電子帯中の電子の励起(光励起)が生じて、伝導電子と正孔を生成しうる物質をいい、例えば、アナターゼ型酸化チタン、ルチル型酸化チタン、酸化錫、酸化亜鉛、三酸化二ビスマス、三酸化タングステン、酸化第二鉄、チタン酸ストロンチウム等が好適に利用できる。ここで光触媒の光励起に用いる光源としては、太陽光や、蛍光灯、白熱電灯、メタルハライドランプなどの室内照明;等が利用できる。その他、便器のボール面に励起光が照射されるように、便座内壁部や便蓋裏側に光源を設けるようにしてもよい。便蓋裏側に光源を設ける場合には、収納性を考慮するとパネル状光源であることが望ましい。光触媒の光励起により、基材表面が高度に親水化されるためには、励起光の照度は、0.001mW/cm以上あればよいが、0.01mW/cm以上だと好ましく、0.1mW/cm以上だとより好ましい。
【0013】光触媒を含有する表面層の膜厚は、0.4μm以下にするのが好ましい。そうすれば、光の乱反射による白濁を防止することができ、表面層は実質的に透明となる。さらに、光触媒を含有する表面層の膜厚を0.2μm以下にすると一層好ましい。 そうすれば、光の干渉による表面層の発色を防止することができる。また、表面層が薄ければ薄いほどその透明度は向上する。更に、膜厚を薄くすれば、表面層の耐摩耗性が向上する。上記表面層の表面に、更に、親水化可能な耐摩耗性又は耐食性の保護層や他の機能膜を設けても良い。
【0014】上記表面層には、Ag、Cu、Znのような金属を添加することができる。前記金属を添加した表面層は、表面に付着した細菌や黴を暗所でも死滅させることができる。
【0015】上記表面層には、Pt、Pd、Ru、Rh、Ir、Osのような白金族金属を添加することができる。前記金属を添加した表面層は、光触媒の酸化還元活性を増強でき、脱臭浄化作用等が向上する。また、光触媒以外に固体酸を添加した場合には、白金族金属の添加により固体超強酸の酸度が向上するので、親水維持性も向上し、付着水の水膜化がより促進されると共に、ある程度長期間光触媒に励起光が照射されない場合の親水維持性も向上する。
【0016】基材がナトリウムのようなアルカリ網目修飾イオンを含むガラス(ソーダライムガラス、並板ガラス等)の場合には、基材と表面層との間にシリカ等の中間層を形成してもよい。そうすれば、焼成中にアルカリ網目修飾イオンが基材から表面層へ拡散するのが防止され、光触媒機能がよりよく発揮される。
【0017】親水性とは、表面に水を滴下したときになじみやすい性質をいい、一般に水濡れ角が90゜未満の状態をいう。本発明における高度の親水性とは、表面に水を滴下したときに非常になじみやすい性質をいい、より具体的には水濡れ角が10゜以下程度になる状態をいう。特に、セルフクリーニング性、水による易清掃性にはPCT/JP96/00734に開示したように、水濡れ角が10゜以下であると好ましく、5゜以下ではより好ましい。
【0018】本発明における固体酸には、硫酸担持Al、硫酸担持TiO、硫酸担持ZrO、硫酸担持SnO、硫酸担持Fe、硫酸担持SiO、硫酸担持HfO、TiO/WO、WO/SnO、WO/ZrO、WO/Fe、SiO・Al、TiO/SiO、TiO/Al、TiO/ZrO等が好適に利用できる。
【0019】次に、表面層の形成方法について説明する。まず、表面層が光触媒のみからなる場合の製法について、光触媒がアナターゼ型酸化チタンの場合を例にとり説明する。この場合の方法は、大別して3つの方法がある。1つの方法はゾル塗布焼成法であり、他の方法は有機チタネート法であり、他の方法は電子ビーム蒸着法である。
(1)ゾル塗布焼成法アナターゼ型酸化チタンゾルを、基材表面に、スプレーコーティング法、ディップコーティング法、フローコーティング法、スピンコーティング法、ロールコーティング法等の方法で塗布し、焼成する。
(2)有機チタネート法チタンアルコキシド(テトラエトキシチタン、テトラメトキシチタン、テトラプロポキシチタン、テトラブトキシチタン等)、チタンアセテート、チタンキレート等の有機チタネートに加水分解抑制剤(塩酸、エチルアミン等)を添加し、アルコール(エタノール、プロパノール、ブタノール等)などの非水溶媒で希釈した後、部分的に加水分解を進行させながら又は完全に加水分解を進行させた後、混合物をスプレーコーティング法、ディップコーティング法、フローコーティング法、スピンコーティング法、ロールコーティング法等の方法で塗布し、乾燥させる。乾燥により、有機チタネートの加水分解が完遂して水酸化チタンが生成し、水酸化チタンの脱水縮重合により無定型酸化チタンの層が基材表面に形成される。その後、アナターゼの結晶化温度以上の温度で焼成して、無定型酸化チタンをアナターゼ型酸化チタンに相転移させる。
(3)電子ビーム蒸着法酸化チタンのターゲットに電子ビームを照射することにより、基材表面に無定型酸化チタンの層を形成する。その後、アナターゼの結晶化温度以上の温度で焼成して、無定型酸化チタンをアナターゼ型酸化チタンに相転移させる。
【0020】次に、表面層が光触媒とシリカからなる場合について、光触媒がアナターゼ型酸化チタンの場合を例にとり説明する。この場合の方法は、例えば、以下の3つの方法がある。1つの方法はゾル塗布焼成法であり、他の方法は有機チタネート法であり、他の方法は4官能性シラン法である。
(1)ゾル塗布焼成法アナターゼ型酸化チタンゾルとシリカゾルとの混合液を、基材表面にスプレーコーティング法、ディップコーティング法、フローコーティング法、スピンコーティング法、ロールコーティング法等の方法で塗布し、焼成する。
(2)有機チタネート法チタンアルコキシド(テトラエトキシチタン、テトラメトキシチタン、テトラプロポキシチタン、テトラブトキシチタン等)、チタンアセテート、チタンキレート等の有機チタネートに加水分解抑制剤(塩酸、エチルアミン等)とシリカゾルを添加し、アルコール(エタノール、プロパノール、ブタノール等)などの非水溶媒で希釈した後、部分的に加水分解を進行させながら又は完全に加水分解を進行させた後、混合物をスプレーコーティング法、ディップコーティング法、フローコーティング法、スピンコーティング法、ロールコーティング法等の方法で塗布し、乾燥させる。乾燥により、有機チタネートの加水分解が完遂して水酸化チタンが生成し、水酸化チタンの脱水縮重合により無定型酸化チタンの層が基材表面に形成される。その後、アナターゼの結晶化温度以上の温度で焼成して、無定型酸化チタンをアナターゼ型酸化チタンに相転移させる。
(3)4官能性シラン法テトラアルコキシシラン(テトラエトキシシラン、テトラプロポキシシラン、テトラブトキシシラン、テトラメトキシシラン等)とアナターゼ型酸化チタンゾルとの混合物を基材の表面にスプレーコーティング法、ディップコーティング法、フローコーティング法、スピンコーティング法、ロールコーティング法等の方法で塗布し、必要に応じて加水分解させてシラノールを形成した後、加熱等の方法でシラノールを脱水縮重合に付す。
【0021】次に、表面層が光触媒と固体酸からなる場合について、光触媒がアナターゼ型酸化チタン、固体酸がTiO/WOの場合を例にとり説明する。この場合の方法は、タングステン酸のアンモニア溶解液とアナターゼ型酸化チタンゾルとを混合し、必要に応じて希釈液(水、エタノール等)で希釈した混合物を基材の表面にスプレーコーティング法、ディップコーティング法、フローコーティング法、スピンコーティング法、ロールコーティング法等の方法で塗布し、焼成する。
【0022】次に、表面層が光触媒とシリコーンからなる場合について、光触媒がアナターゼ型酸化チタンの場合を例にとり説明する。この場合の方法は、未硬化の若しくは部分的に硬化したシリコーン又はシリコーンの前駆体からなる塗料とアナターゼ型酸化チタンゾルとを混合し、シリコーンの前駆体を必要に応じて加水分解させた後、混合物を基材の表面にスプレーコーティング法、ディップコーティング法、フローコーティング法、スピンコーティング法、ロールコーティング法等の方法で塗布し、加熱等の方法でシリコーンの前駆体の加水分解物を脱水縮重合に付して、アナターゼ型酸化チタン粒子とシリコーンからなる表面層を形成する。形成された表面層は、紫外線を含む光の照射によりアナターゼ型酸化チタンが光励起されることにより、シリコーン分子中のケイ素原子に結合した有機基の少なくとも一部を水酸基に置換され、さらにその上に物理吸着水層が形成されて、高度の親水性を呈する。ここでシリコーンの前駆体には、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリブトキシシラン、メチルトリプロポキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、エチルトリブトキシシラン、エチルトリプロポキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、フェニルトリブトキシシラン、フェニルトリプロポキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジメチルジブトキシシラン、ジメチルジプロポキシシラン、ジエチルジメトキシシラン、ジエチルジエトキシシラン、ジエチルジブトキシシラン、ジエチルジプロポキシシラン、フェニルメチルジメトキシシラン、フェニルメチルジエトキシシラン、フェニルメチルジブトキシシラン、フェニルメチルジプロポキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、及びそれらの加水分解物、それらの混合物が好適に利用できる。
【0023】
【実施例】まず、10cm角のPMMA板表面に、プライマー塗料(東芝シリコーン、PH93をトルエン溶媒で6倍に希釈した塗料)をスプレーコーティング法にて塗布後室温で乾燥させて、基板をプライマー樹脂層で被覆した。次に、シリコーン系ハードコーティング剤(東芝シリコーン、トスガード)をフローコーティング法にて塗布し、90℃で3時間乾燥し、プライマー樹脂層の上にハードコート層を形成した。さらに、ハードコート層表面を、コロナ表面処理装置(春日電機)により、電極にワイヤー電極を用い、電極先端と試料表面とのギャップ2mm、電圧26kV、周波数39kHz、試料送り速度4.2m/分の条件で、高周波コロナ放電処理して#1試料を得た。一方、アナターゼ型酸化チタンゾル56重量部(日産化学、TA−15、平均粒径12nm)とシリカゾル33重量部(日本合成ゴム、グラスカA液)を混合し、エタノールで希釈後、更にメチルトリメトキシシラン11重量部(日本合成ゴム、グラスカB液)を添加し、酸化チタン含有塗料組成物を調整した。上記塗料組成物を、#1試料に、フローコーティング法にて塗布し、90℃で3時間熱処理して硬化させ、#2試料を得た。この#2試料を、紫外線光源(三共電気、ブラックライトブルー(BLB)蛍光灯)を用いて試料の表面に0.6mW/cmの紫外線照度で約48時間紫外線を照射し、#3試料を得た。比較のため、10cm角のPMMA板試料も準備した。まず、#3試料とPMMA板試料に水滴を滴下し、滴下後の様子の観察及び水との接触角の測定を行った。ここで水との接触角は接触角測定器(協和界面科学、CA−X150)を用い、滴下後30秒後の水との接触角で評価した。その結果#3試料はマイクロシリンジから試料表面に水滴を滴下されると、水滴が一様に水膜状に試料表面を拡がる様子が観察された。また30秒後の水との接触角は約0゜まで高度に親水化されていた。それに対し、PMMA板試料ではマイクロシリンジから試料表面に水滴を滴下されると、水滴は表面にややなじむものの、一様に水膜状になるまでには至らなかった。また30秒後の水との接触角は60゜であった。
【0024】次に、#3試料及びPMMA板試料にラードを塗布し、試料表面を水平姿勢に保持しながら、夫々の試料を水槽に満たした水の中に浸漬した。その結果、PMMA板試料では、ラードは付着したままで、こすっても水平に伸びるだけであった。これに対し、#3試料では、軽くこする程度で、ラードは試料表面から離脱し、#3試料表面は清浄化された。
【0025】
【発明の効果】本発明では、樹脂製便器のボール面に、光触媒粒子を含有する表面層を備えるようにすることにより、樹脂製便器のボール面は、光触媒の光励起に応じて高度の親水性を呈し、汚物の水洗性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る樹脂製便器のボール面の表面構造を示す図。
【図2】 本発明に係る樹脂製便器のボール面の他の表面構造を示す図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】 樹脂製便器基材のボール面に、光触媒粒子を含有する表面層を備え、前記光触媒の光励起に応じて、前記層の表面は親水性を呈し、以て前記層表面を水で洗浄するのが容易になる易清掃性樹脂製便器。
【請求項2】 前記表面層には、さらにシリカが含有されていることを特徴とする請求項1に記載の樹脂製便器。
【請求項3】 前記表面層には、さらに固体酸が含有されていることを特徴とする請求項1に記載の樹脂製便器。
【請求項4】 前記表面層には、さらにシリコーンが含有されていることを特徴とする請求項1に記載の樹脂製便器。
【請求項5】 前記表面層の表面は、前記光触媒の光励起に応じて、水との接触角に換算して10゜以下の親水性を呈することを特徴とする請求項1〜4に記載の樹脂製便器。
【請求項6】 前記表面層の表面は、前記光触媒の光励起に応じて、水との接触角に換算して5゜以下の親水性を呈することを特徴とする請求項1〜4に記載の樹脂製便器。
【請求項7】 前記表面層の膜厚は0.4μm以下であることを特徴とする請求項1〜6に記載の樹脂製便器。
【請求項8】 前記表面層の膜厚は0.2μm以下であることを特徴とする請求項1〜6に記載の樹脂製便器。
【請求項9】 前記表面層の表面に、さらに親水化可能な保護層が設けられていることを特徴とする請求項1〜8に記載の樹脂製便器。

【図1】
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【図2】
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