説明

機器取付板

【課題】高い剛性を維持しつつも軽量であり、また搬送性や作業性のよい機器取付板を提供する。
【解決手段】機器取付板1は、内層である発泡層2の両表面に表面層である未発泡層3,4が形成された構造となっている。発泡層2は、熱可塑性樹脂が発泡したことによって微小な間隙を有する発泡セル2aが無数に形成された層となっている。また、未発泡層3,4は、発泡セルがほとんど形成されていない層であり、硬質の層となっている。このうち未発泡層3,4は、約1〜2mm程度となっている。また、機器取付板1の未発泡層を含めた機器取付板全体の平均発泡倍率は2.3程度であり、比重は0.6程度となっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配電盤や動力制御盤などに用いられる電気機器類や、ブレーカ、開閉器等の電気機器を取り付けるための機器取付板に関する。
【背景技術】
【0002】
配電盤や動力制御盤には、計器やスイッチなどの電気機器類がネジなどで固定された機器取付板が筐体内に配置されている。配電盤や動力制御盤においては、一枚の機器取付板に複数の電気機器類が固定されることが多く、また、配電盤や動力制御盤に使用される電気機器類は重量が重いので、これらの電気機器類を強固に固定するためには、機器取付板にも曲げなどに対する高い剛性が求められる。
【0003】
そこで、例えば特許文献1に記載されているように剛性の高い材料として鋼板などの金属製の機器取付板が従来から使用されている。
【0004】
ブレーカや開閉器等は、屋内の高い位置に設置されることが多いため、これらを取り付ける機器取付板としては、重量が金属製のものよりも軽い、木製の合板やパーティクルボードなどが使用されることが多い。
【0005】
【特許文献1】特開平7−264730号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
金属製の機器取付板は曲げなどに対して剛性が高いため、電気機器類を強固に固定して保持することができるが、機器取付板そのものの重量が非常に重いので搬送性は悪い。また、電気機器類が取り付けられた機器取付板を筐体内の壁などに固定する場合には、機器取付板を作業者独りで支持することは難しいため、作業者が複数必要となり作業性も悪い。
【0007】
一方、機器取付板を、木製の合板やパーティクルボードなどとした場合では、金属製の機器取付板に比べれば、比重が小さく全体として軽量であるので搬送性や作業性はよくなる。しかしながら、依然としてその比重は大きく、大きな配電盤や動力制御板などに用いられる場合は機器取付板の面積も大きくなるので重量も重くなり、やはり、搬送性や作業性は悪くなってしまう。また、木製の合板やパーティクルボードは湿気を含んで腐りやすく、長期的に電気機器類を強固に固定して保持し続けるには不向きである。従って、木製の合板やパーティクルボードを機器取付板として使用すると、経年劣化による交換が必要となる場合がある。
【0008】
そこで、本発明は、高い剛性を維持しつつも軽量であり、また、長期にわたって確実に電気機器類を固定して保持し続けることができ、搬送性や作業性に優れた機器取付板を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するためになされた本発明の機器取付板は、電気機器類を取り付けるための機器取付板であって、熱可塑性樹脂で樹脂発泡成形された成形体であり、該成形体は、発泡層を含む内層と、該内層の両表面のうち電気機器類の取り付け側となる面に設けられた未発泡層からなる表面層とを有することを特徴とする。
【0010】
本発明の機器取付板は、熱可塑性樹脂が樹脂発泡成形された成形体であり、発泡層を含む内層を備える。発泡層は、熱可塑性樹脂が発泡したことによって微小な間隙を有する発泡セルが無数に形成された層となっており、これにより、機器取付板全体の比重を小さいものとすることができる。また、発泡層の発泡セルは一つ一つが独立しており、発泡セルの構造は壊れにくいので、曲げなどに対する剛性は高い。さらに、内層の両表面のうち電気機器類の取り付け側となる面には、前記発泡層よりも微小な発泡セルがごくわずかに形成された部分と発泡セルがまったく形成されていない部分とが混在した層である未発泡層からなる表面層を有しており、この表面層は硬質の層となっている。従って、このような構成を有する機器取付板は、機器取付板全体として、軽量でありながらも曲げなどに対する剛性を有するものとなる。なお、剛性をさらに高めるために発泡層を含む内層の厚さを厚くしても、発泡層の比重は小さいので機器取付板全体としての重量は軽いものとすることができる。
【0011】
なお、熱可塑性樹脂を樹脂発泡成形する場合、安定した発泡セルが得られる押出成形が望ましいが、機器取付板が比較的小さなものである場合には、射出成形により形成してもよい。また、機器取付板の剛性をさらに高めるために、内層には、発泡層以外にも繊維強化層を形成したり、発泡層と繊維強化層を混ぜ合わせた層を形成したりしてもよい。
【0012】
また、本発明の機器取付板は熱可塑性樹脂で形成されていることにより、木製の合板やパーティクルボードのように湿気を含んで腐ることがないので環境に左右されにくく、耐湿性および耐腐食性に優れ、長期にわたって確実に電気機器類を固定して保持し続けることができる。
【0013】
木製の合板やパーティクルボードは、複数の木板やチップ状の木片を固着させるために接着剤を使用しているので、この木製の合板やパーティクルボードを機器取付板として使用した後に廃棄処分する際、焼却処分をするとダイオキシンなどが発生するといった問題がある。しかしながら、本発明の機器取付板は熱可塑性樹脂を使用しているので、熱を加えることにより溶融して新たに形成しなおすこともでき、新たに再利用することが可能となる。従って、環境にも配慮した機器取付板とすることができる。
【0014】
金属製の非常に硬い機器取付板を使った場合、機器取付板の表面に作業者が手作業でネジを差し込むことは困難であるので、電気機器類を取り付ける位置にあらかじめネジ孔を形成しておかなければならない。しかしながら、本発明の機器取付板は樹脂製であり、金属材料よりもやわらかいので、作業者が力を加えればネジを表面層に差し込むことができる。また、ネジが表面層を貫通すれば、その先の内層に含まれる発泡層は発泡セルを有するので未発泡層に比べて間隙が格段に多く、表面層よりも容易にネジを螺合させることができる。よって、機器取付板には、あらかじめネジ孔を形成しておく必要がなく、電気機器類の配置も作業途中で自由に変更することができる。
【0015】
本発明の機器取付板の表面層は未発泡層であり、発泡層よりも密度の高い硬質の層となっているので、電気機器類を取り付けるためにネジを差し込む際、ネジの先端を垂直にあてないとネジの先端が滑ってしまうことがある。
そこで、本発明の機器取付板の電気機器類の取り付け側となる面の表面層には溝が形成されている方が望ましい。ネジを差し込む際、溝にネジの先端をあてることによりネジの先端は溝に係止されるので、力を加えてもネジの先端は表面を滑ることなく表面層に差し込んで螺合させることができる。形成される溝の幅や深さは用途に応じて適宜設定することができる。ここで、表面層の溝は、連続して形成された直線状のものであっても、間隔をあけて形成された点線状のものであってもよい。
【0016】
また、前記溝は格子状に形成される方が望ましい。溝を格子状に形成したことにより、電気機器類を取り付ける際の寸法目安とすることもできる。この格子は、5mmピッチで形成したり10mmピッチで形成したり、用途によって変更することができる。また、格子を形成する溝の幅を、数本おきに広くしたりまたは狭くしたりすることも可能である。これにより、作業者はその都度、溝の数を数えることなく、異なる幅で形成された溝の間隔を目安として寸法を確認することができるので、さらに作業性がよくなる。
【0017】
本発明の機器取付板は、さらに、内層の両表面のうち電気機器類の取り付け側となる面の反対の面にも、未発泡層からなる表面層が設けられた方が望ましい。
電気機器類を取り付けた面の反対側の面にも未発泡層からなる表面層があることにより、電気機器類をネジなどで取り付けた機器取付板をさらに筐体内の壁などに固定する場合、電気機器類の取り付け面から差し込まれたネジは、発泡層を含む内層からさらに未発泡層からなる表面層を介して壁などに差し込まれる。未発泡層からなる表面層は、内層に含まれる発泡層と比べるとほとんど発泡セルが形成されておらず、密度も大きいので、ネジの締め付け力も大きい。従って、本発明によれば、電気機器類を取り付けた面の反対側の面にも未発泡層を形成したことにより、機器取付板を壁などに強固に固定することができる。
【0018】
ここで、機器取付板全体の平均発泡倍率は好ましくは1.5以上3以下、より好ましくは2以上2.5以下とすることができる。機器取付板全体の平均発泡倍率を1.5以上3以下としたことにより、高い剛性が維持された状態で比重を小さいものとすることができ、搬送性と作業性に優れた機器取付板とすることができる。すなわち、平均発泡倍率を1.5より小さくすると、剛性はさらに高くなるが、比重が大きくなるため搬送するには重くなり、また、取り付けを行ったりする際の作業性が悪くなる。また、平均発泡倍率を3より大きくすると、より比重は小さくなり機器取付板の軽量化はすすむが、発泡した発泡セル一つ一つの形状が安定しないため、曲げなどに対する剛性が低くなる。従って、所定の剛性を維持させるためには、板厚をかなり厚くしなければならなくなり、筐体内に配置する場合の設置スペースが大きくなってしまう。
【発明の効果】
【0019】
本発明の機器取付板によれば、以下の効果を奏す。
(1)高い剛性を維持したまま全体として軽量化することができるので、搬送性に優れ、電気機器類を取り付けたりする際の作業性がよい。
(2)樹脂で成形されているため湿気などを含むことがなく、耐湿性および耐腐食性に優れ、長期間使用しても電気機器類を強固に保持し続けることができ、また再利用することも可能である。
(3)あらかじめネジ孔を形成しておく必要がなく、電気機器類の配置も作業途中で自由に変更することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、図を用いて本発明の実施の形態における機器取付板を説明する。図1は、本発明の実施の形態における機器取付板を示す斜視図である。
図1に示すように、本発明の実施の形態における機器取付板1は、内層である発泡層2の両表面に表面層である未発泡層3,4が形成された構造となっている。発泡層2は、熱可塑性樹脂が発泡したことによって微小な間隙を有する発泡セル2aが無数に形成された層となっている。発泡層2の発泡セル2aは一つ一つが独立した構造となっている。また、未発泡層3,4は、発泡層2よりも微小な発泡セル(図示せず)がごくわずかに形成された部分と発泡セルがまったく形成されていない部分とが混在した層であり、硬質の層となっている。
【0021】
機器取付板1は矩形状に形成されており、全体の厚さは約15mmとなっている。このうち未発泡層3,4は、約1〜2mm程度となっている。また、機器取付板1の未発泡層を含めた機器取付板1全体の平均発泡倍率は2.3程度であり、比重は0.6程度となっている。なお、機器取付板1の厚さは、15mmに限定されるものではなく、用途によって10mmから25mm程度の厚さのものを適宜選択して用いることができる。
【0022】
また、本発明の実施の形態における機器取付板1の未発泡層3,4のうち、計器やスイッチなどの電気機器類が取り付けられる側の未発泡層3には、表面から0.5mm程度の深さを有し、断面が半円状の溝5が形成されている。溝5は、未発泡層3の表面に5mm間隔で格子状に形成されており、また、5本間隔で周囲の溝5よりも幅広に形成されたガイド溝5aを有している。
【0023】
機器取付板1は、スチレン系の樹脂である、ABS樹脂(アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂)、HIPS樹脂(ハイインパクトポリスチレン樹脂)、ポリスチレン樹脂などや、塩化ビニル、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂に、化学発泡剤を加えて発泡させることにより形成される。本実施の形態における機器取付板1は、押出成形機内で熱可塑性樹脂と化学発泡剤とを混錬混合し、この状態で押出成形することによって、約1〜2mm程度の未発泡層3,4を含む全体の厚さ15mmの板状体に形成される。なお、未発泡層3の溝5は、機器取付板1を押出成形する際に、格子状の金型を未発泡層3の表面にあて、この部分を熱で溶融することによって形成される。
【0024】
なお、上記の方法以外にも、熱可塑性樹脂を投入した押出成形機内でガスを発生させることによって機器取付板1を形成することもできる。また、機器取付板が比較的小さいものであれば、射出成形によっても形成することができる。射出成形を用いることにより、量産性に優れ安価な機器取付板を製造することができる。
【0025】
以上のように構成された本実施の形態における機器取付板1によれば、機器取付板1が、発泡セルが無数に形成された層である発泡層2を有することにより、従来の機器取付板である木製の合板やパーティクルボードと比べて比重を小さくすることができるので、同じ板厚でも非常に軽量化された機器取付板1とすることができる。従って、作業者は機器取付板1を容易に搬送することができ、また、電気機器類を取り付ける際には作業者独りで作業を行うことができる。また、発泡層2の発泡セルは一つ一つが独立した構造をとっており、さらに、発泡層2の両表面に、発泡セルがほとんど形成されていない硬質の層である未発泡層を有することにより、機器取付板1を、軽量でありながらも曲げなどに対する剛性を有するものとすることができる。
【0026】
また、機器取付板1の未発泡層3の表面には、電気機器類を取り付ける際の寸法目安となる格子状の溝5が形成されているので、作業者はこの溝5を目安として電気機器類を取り付ける場所を確認することができ、作業性をよくすることができる。また、溝5よりも幅広に形成されたガイド溝5aが5本間隔で形成されているので、作業者は、電気機器類を取り付ける際、その都度、溝の数を数えることなく、異なる幅で形成されたガイド溝5aの間隔を目安として寸法を確認することができるので、さらに作業性をよくすることができる。
【0027】
また、ネジを用いて電気機器類を固定する際、格子状に形成された溝5にネジの先端をあてれば、ネジの先端は溝5に係止されるので、力を加えてネジを差し込んでもネジの先端が未発泡層3の表面を滑ることなく機器取付板1に差し込むことができる。なお、溝5の深さは前記実施の形態に限ったものではないが、発泡層2に到達しない程度に形成する方が望ましい。発泡層2は発泡セルが無数に形成されており、差し込まれたネジの締め付け力は未発泡層3に比べて小さいので、発泡層2に到達した溝5にネジを差し込むと、差し込まれたネジは抜けやすくなることがある。従って、溝5は、作業者が未発泡層3に触れた際に指で確認できる深さに形成されていればよい。
【0028】
なお、機器取付板1の未発泡層3に形成される溝5は上記実施の形態に限ったものではなく、図2に示すように、他の実施の形態として、深さ0.5mm程度の半球状のくぼみ6を、等間隔で縦および横に列状に配置した構成の機器取付板10としてもよい。このようなくぼみ6であっても、本実施の形態における溝5と同様に、ネジを用いて電気機器類を固定する際、ネジの先端をくぼみ6にあてれば、ネジの先端はくぼみ6に係止されるので、力を加えてネジを差し込んでもネジの先端が未発泡層3の表面を滑ることなく機器取付板10に差し込むことができる。
【0029】
以下に、本実施の形態における機器取付板1について、曲げ強さ試験、木ネジ保持力試験および引張り強さ試験の各物性試験の結果と、含水率の測定結果を示す。
それぞれの項目における試験片は、熱可塑性樹脂としてABS樹脂を用い、このABS樹脂に発泡剤を加え、平均発泡倍率が約2となるように押出成形により成形した。よって、試験片の密度は0.58となっている。
【0030】
(1)曲げ強さ試験
275×50×15mmの試験片に、三点曲げ試験装置を用いて平均変形速度約10mm/minで荷重を加え最大荷重を求めた。そして、式(1)を用いて曲げ強さを求めた。
曲げ強さ(N/mm2)=3×P×L/(2×b×t2)・・・(1)
なお、P:最大荷重(N),b:試験片の幅(50mm),L:試験片を支える2点間のスパン(225mm),t:試験片の厚さ(15mm)である。
5つの試験片に対して上記の曲げ強さ試験を行った結果、平均曲げ強さは18.89N/mm2(192.8kgf/cm2)であり、この値は、従来から機器取付板として使用されているパーティクルボードの規格値(JIS A5908)を十分に満足している。
【0031】
(2)木ネジ保持力試験
100×100×15mmの試験片に、直径2.7mm,長さ16mmの十字穴付き木ネジ(JIS B1112)を垂直にねじこみ、この試験片を固定して、引き抜き荷重速度約2mm/minで木ネジを垂直に引き抜き、それに要する最大荷重を測定した。
5つの試験片に対して木ネジ保持力試験を行った結果、平均木ネジ保持力は657N(67kgf)であり、この値は、パーティクルボードの規格値(JIS A5908)を十分に満足している。
【0032】
(3)引張り強さ試験
100mm×100mmの試験片に、締付けトルク117.6N・cm(12kgf・cm)で引張り治具をボルトおよびピケスにて締め付け、引張り治具と試験片とを10mm/minの速度で引張り、試験片に亀裂、割れが生じた時の荷重を測定した。
5つの試験片に対して引張り強さ試験を行った結果、平均引張り強さは2911N(297kgf)であり、この値は、従来から機器取付板として使用されているパーティクルボードの引張り強さを十分に満足している。
【0033】
(4)含水率
100×50×15mmの試験片の常温中の質量を測定した後、試験片を恒温槽に入れ、103±2℃の条件で96時間乾燥させた。そして恒温槽から取り出して再び質量を測定し、式(2)を用いて含水率を求めた。
含水率(%)=(乾燥前の質量−乾燥後の質量)/乾燥後の質量×100・・・(2)
4つの試験片に対して含水率を測定した結果、平均含水率は7.1%であり、この値は、パーティクルボードの規格値(JIS A5908)を十分に満足している。
【0034】
以上のように、本実施の形態における機器取付板1は、パーティクルボードよりさらに比重が小さいので軽量であり、また、上記の各試験結果に示すように、パーティクルボードの規格値をすべて十分に満足した強度を有する機器取付板とすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明は、高い剛性を維持しつつも全体として軽量化された機器取付板であるので、配電盤や動力制御盤などに用いられる電気機器類や、ブレーカ、開閉器等の機器を取り付けるための機器取付板として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の実施の形態における機器取付板を示す斜視図である。
【図2】本発明の他の実施の形態における機器取付板を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0037】
1,10 機器取付板
2 発泡層
2a 発泡セル
3,4 未発泡層
5 溝
5a ガイド溝
6 くぼみ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気機器類を取り付けるための機器取付板であって、
熱可塑性樹脂で樹脂発泡成形された成形体であり、
該成形体は、発泡層を含む内層と、
該内層の両表面のうち前記電気機器類の取り付け側となる面に設けられた未発泡層からなる表面層と
を有することを特徴とする機器取付板。
【請求項2】
前記表面層には、溝が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の機器取付板。
【請求項3】
前記表面層の溝は、格子状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の機器取付板。
【請求項4】
前記内層の両表面のうち前記電気機器類の取り付け側となる面の反対の面にも、未発泡層からなる表面層が設けられたことを特徴とする請求項1から3のいずれかの項に記載の機器取付板。
【請求項5】
前記機器取付板全体の平均発泡倍率が1.5以上3以下であることを特徴とする請求項1から4のいずれかの項に記載の機器取付板。

【図1】
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【図2】
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