説明

機械的なスイッチを利用したメモリアレイ、その制御方法、機械的なスイッチを利用した表示装置及びその制御方法

【課題】機械的なスイッチを利用したメモリアレイ、その制御方法、機械的なスイッチを利用した表示装置及びその制御方法を提供すること。
【解決手段】本発明に係る機械的なスイッチを利用したメモリアレイは、複数のワードラインと、該複数のワードラインと互いに交差する複数のビットラインと、複数の機械的なスイッチと、を備える。機械的なスイッチは、該複数のワードラインと前記複数のビットラインとの交差部位に配置され、前記ワードラインそれぞれに接続したゲート電極と、該ゲート電極から離隔して形成され、キャパシタに接続したドレイン電極と、ソース電極とを備える。ソース電極は、ゲート電極から離隔して形成されビットラインそれぞれに接続した付着部、該付着部から延びて形成されゲート電極から離隔して形成された移動部、及び、該移動部から延びており該移動部のディンプルにより形成された突起部を有するソース電極と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機械的なスイッチを利用したメモリアレイ、その制御方法、機械的なスイッチを利用した表示装置及びその制御方法に関し、さらに詳細には、機械的なスイッチを利用して構成したメモリアレイ、該メモリアレイの制御方法、機械的なスイッチを利用して構成した表示装置及び前記表示装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
今まで半導体トランジスタの集積度は、ムーアの法則(Moore’s law)に従い急速に増加して、半導体産業分野の発展に貢献してきた。一般に、半導体トランジスタは、オン又はオフ特性を利用するスイッチング素子と、電流及び電圧増幅特性を利用する増幅素子として用いられてきた。特に、デジタル集積回路分野において、半導体トランジスタは、主にスイッチング素子として用いられてきた。しかしながら、このような半導体トランジスタは、必ず半導体基板上に製作されなければならず、これによる基板のボディー効果(body effect)を考慮しなければならないという問題と、半導体トランジスタの内部漏れ電流により電荷が流出されるという問題を有している。また、半導体トランジスタは、放射線のような外部の有害環境に敏感であるため、SER(soft error rate)という問題を有しており、半導体トランジスタのゲート酸化膜の劣化による電気的信頼性の低下と、集積度の増加によるサブスレッシュホールドスイング(sub−threshold swing)減少及び熱電子注入(hot electron injection)などのような短チャネル効果(short channel effect)が問題となっている。
【0003】
このような従来の半導体トランジスタのスイッチング素子としての種々の問題を解決するために、最近、MEMS(micro−electromechanical system)又はNEMS技術を利用した機械的なスイッチが研究、開発されている。
【0004】
図1は、従来の機械的なスイッチの概念図である。図1を参照すれば、従来の機械的なスイッチは(特許文献1及び非特許文献1)、ゲート電極10、ドレイン電極30、及び付着部21と移動部22からなるソース電極20で構成されたスイッチ構造となっている。このような機械的なスイッチの動作は、ゲート電極10とソース電極20との間の電圧差により発生する静電気力により、ソース電極20の移動部22がドレイン電極30に電気的に接触して、ソース電極20とドレイン電極30とが電気的に導通されるか、あるいは、静電気力が発生しないため、ソース電極20とドレイン電極30とが電気的に遮断されることを特徴とする。
【0005】
特に、機械的なスイッチの静電気力による駆動は、ソース電極20とゲート電極10との間の印加された電圧差に比例して、ソース電極20の移動部22がドレイン電極30の方向に線形的な変位が発生して、ドレイン電極30に電気的に接触することではなく、両電極間の所定の電圧差以上(以下、「プルイン電圧(pull−in voltage、Vpi)」と記す)において、ソース電極20の移動部22とゲート電極10との間の静電気力がソース電極20の移動部22の弾性復原力より大きい状態、すなわち両者の平衡が崩れた不安定な状態(以下、「プルイン状態」と記す)が発生して、瞬間的にソース電極20の移動部22がドレイン電極30に電気的に接触することを意味する。
【0006】
すなわち、プルイン電圧は、機械的なスイッチのソース電極20とドレイン電極30とが電気的に導通するために必要なソース電極20とゲート電極10との間の電圧差と定義することができる。このようなプルイン状態は、ソース電極20の移動部22が、ソース電極20の移動部22とゲート電極10との間の距離(ゲート−ソース間電位差がゼロの場合の距離)の1/3分だけ動いた場合に発生し、プルイン電圧は、MOSトランジスタのしきい電圧の機能と似ている(非特許文献2)。
【0007】
最近、機械的なスイッチを利用してメモリアレイを構成する場合(特許文献2)には、駆動電圧が低く駆動速度が速いから、これに応じる電力消費が低く、書き込み、消去動作時間が速いだけでなく、機械的に駆動するため、電気的信頼性の劣化がなく、放射線に影響を受け難いメモリアレイとして既存のメモリアレイを代える次世代メモリアレイとして研究、開発されている。しかしながら、前記メモリアレイは、機械的なスイッチのみで構成して制御することができないため、相補形MOSトランジスタ(CMOS transistor)と組み合わせてメモリアレイを構成しなければならないという問題がある。したがって、メモリアレイの構造と工程が極めて複雑となって、大きさの縮小に制限(scaling limit)があって、集積度が低下するという短所がある。
【0008】
また、機械的なスイッチを液晶表示装置(LCD)のような表示装置(特許文献3)の選択トランジスタとして用いれば、既存のMOSトランジスタ又は薄膜トランジスタ(TFT)より大面積の集積に有利であり、製造が簡単であるため、機械的なスイッチを表示装置の選択トランジスタに用いて製品歩留まりと製造費用を低くする研究が進められている。しかしながら、前記特許文献3の機械的なスイッチを利用した表示装置は、グレイレベルを具現するための画素電圧を多様に変化させることができないという短所がある。
【0009】
図2は、従来のMOSトランジスタを利用したメモリアレイの回路図である。同図に示すように、選択されたメモリセル90のMOSトランジスタに接続したビットラインB/L0には、接地電圧又は電源電圧の入力電圧を印加し、選択されたMOSトランジスタに接続したワードラインW/L0には、MOSトランジスタのしきい電圧以上の電圧を印加して、電気的に導通されたソース電極60及びドレイン電極70を介して印加されたビットラインB/L0の電圧を格納部80に伝達することにより、格納部80に印加されたビットラインB/L0の電圧を格納する。選択されたMOSトランジスタに接続されていないワードラインW/L1、W/L2には、しきい電圧未満の電圧を印加して、ソース電極とドレイン電極とを互いに電気的に遮断させることにより、印加されたビットラインの電圧が格納部に伝達されないようにする特徴を有している。このようなMOSトランジスタを利用したメモリアレイの制御方法は、機械的なスイッチを利用したメモリアレイの制御方法とは異なるため、機械的なスイッチを利用したメモリアレイを効果的に制御するためには、従来のMOSトランジスタを利用したメモリアレイの制御方法とは異なる制御方法が必要である。
【0010】
【特許文献1】米国特許第6,534,839号明細書
【特許文献2】米国特許第6,509,605号明細書
【特許文献3】米国特許第4,681,403号明細書
【非特許文献1】W.H.Teh,et.al.,「Switching charateristics of electrostatically actuated miniaturized micromechanical metallic catilevers」,J.Vac.Sci.Technol.,B.21,pp.2360−2367,2003
【非特許文献2】H.C.Nathanson,et.al.,「The resonant gate transistor」,IEEE Transactions on Electron Devices,Vol.ED−14,No.3,pp.117−133,1967
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
そこで、本発明は、上述した従来の技術の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、機械的なスイッチを利用したメモリアレイにおいて、簡易な構成及び小型化を図ることにある。
【0012】
また、本発明の他の目的は、上述した機械的なスイッチを利用したメモリアレイの制御方法を提供することにある。
【0013】
また、本発明のさらに他の目的は、機械的なスイッチを利用した表示装置において、簡易な構成及び小型化を図ることにある。
【0014】
また、本発明のさらに他の目的は、上述した機械的なスイッチを利用した表示装置の制御方法を提供することにある。
【0015】
本発明が解決しようとする技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及していないさらに他の技術的課題は、以下の記載から本発明が属する技術分野における通常の知識を有するものにとって明確に理解されるはずである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記の目的を達成すべく、本発明の一実施形態に係る機械的なスイッチを利用したメモリアレイは、複数のワードラインと、該複数のワードラインと互いに交差する複数のビットラインと、複数の機械的なスイッチとを備える。機械的なスイッチは、該複数のワードラインと前記複数のビットラインとの交差部位に配置され、前記ワードラインそれぞれに接続したゲート電極と、該ゲート電極から離隔して形成され、キャパシタに接続したドレイン電極と、前記ゲート電極から離隔して形成され、前記ビットラインそれぞれに接続した付着部、該付着部から延びて形成され、前記ゲート電極から離隔して形成された移動部、及び、該移動部から延びており、該移動部にディンプルが形成されることで設けられた突起部を有するソース電極と、を備える。
【0017】
また、本発明の一実施形態に係る機械的なスイッチを利用したメモリアレイは、前記機械的なスイッチそれぞれが、前記ゲート電極に印加される電圧と前記ソース電極に印加される電圧との差により、前記ソース電極の前記突起部が前記ドレイン電極に電気的に接触されて、前記ソース電極に印加される電圧が前記ドレイン電極に伝達されることが好ましい。
【0018】
また、本発明の一実施形態に係る機械的なスイッチを利用したメモリアレイは、前記キャパシタが、第1電極と、第2電極と、前記第1電極及び第2電極の間に形成された誘電体層とを備えることが好ましい。
【0019】
また、本発明の一実施形態に係る機械的なスイッチを利用したメモリアレイは、前記第1電極が、導電性半導体基板又は非導電性半導体基板上に形成された導電性電極であることが好ましい。
【0020】
また、本発明の一実施形態に係る機械的なスイッチを利用したメモリアレイは、前記誘電体層が、シリコン酸化膜又はシリコン窒化膜で形成されることが好ましい。
【0021】
また、本発明の一実施形態に係る機械的なスイッチを利用したメモリアレイは、前記第2電極が、銅、炭素ナノチューブ、ポリシリコンのうちのいずれかを含む導電性物質で形成されることが好ましい。
【0022】
また、本発明の一実施形態に係る機械的なスイッチを利用したメモリアレイは、前記機械的なスイッチそれぞれのゲート電極、ソース電極及びドレイン電極が、銅、炭素ナノチューブ、ポリシリコンのうちのいずれかを含む導電性物質で形成されることが好ましい。
【0023】
また、本発明の一実施形態に係る機械的なスイッチを利用したメモリアレイは、前記複数のワードライン及び前記複数のビットラインが、銅、炭素ナノチューブ、ポリシリコンのうちのいずれかを含む導電性物質で形成されることが好ましい。
【0024】
上記の他の目的を達成すべく、本発明の一実施形態に係る機械的なスイッチを利用したメモリアレイの制御方法は、複数のワードラインと、該複数のワードラインと互いに交差する複数のビットラインと、機械的なスイッチを利用したメモリアレイの制御方法に関する。
ここで、機械的なスイッチは、該複数のワードラインと前記複数のビットラインとの交差部位に配置され、前記ワードラインそれぞれに接続したゲート電極と、該ゲート電極から離隔して形成され、キャパシタに接続したドレイン電極と、前記ゲート電極から離隔して形成され、前記ビットラインそれぞれに接続した付着部、該付着部から延びて形成され、前記ゲート電極から離隔して形成された移動部、及び、該移動部から延びており、該移動部にディンプルが形成されることで設けられた突起部を有するソース電極と、を備える。
このメモリアレイの制御方法は、前記複数のワードラインの中から選択するワードラインに、ビットラインの最大電圧VB/L,maxとプルイン電圧との和より大きな電圧又はビットラインの最小電圧VB/L,minと前記プルイン電圧との差より小さな電圧を印加するステップと、前記複数のワードラインの中から選択されないワードラインに、前記ビットラインの最小電圧VB/L,minと前記プルイン電圧との和より小さく、前記ビットラインの最大電圧VB/L,maxと前記プルイン電圧との差より大きな電圧を印加するステップとを含む。
【0025】
本発明の一実施形態に係る機械的なスイッチを利用したメモリアレイの制御方法は、前記プルイン電圧が、前記ビットラインの最大電圧VB/L,maxと前記ビットラインの最小電圧VB/L,minとの差より大きいことが好ましい。
【0026】
上記のさらに他の目的を達成すべく、本発明の一実施形態に係る機械的なスイッチを利用した表示装置は、複数のスキャンラインと、該複数のスキャンラインと互いに交差する複数のデータラインと、複数の機械的なスイッチとを備える。機械的なスイッチは、前記複数のスキャンラインと前記複数のデータラインとの交差部位に配置され、前記スキャンラインそれぞれに接続したゲート電極と、該ゲート電極から離隔して形成され、画素に接続したドレイン電極と、前記ゲート電極から離隔して形成され、前記データラインそれぞれに接続した付着部、該付着部から延びて形成され、前記ゲート電極から離隔して形成された移動部、及び、該移動部から延びており、該移動部にディンプルが形成されることで設けられた突起部を有するソース電極と、を備える。
【0027】
本発明の一実施形態に係る機械的なスイッチを利用した表示装置は、前記機械的なスイッチそれぞれが、前記ゲート電極に印加される電圧と前記ソース電極に印加される電圧との差により、前記ソース電極の前記突起部が前記ドレイン電極に電気的に接触されて、前記ソース電極に印加される電圧が前記ドレイン電極に伝達されることが好ましい。
【0028】
また、本発明の一実施形態に係る機械的なスイッチを利用した表示装置は、前記機械的なスイッチそれぞれのゲート電極、ソース電極及びドレイン電極が、銅、炭素ナノチューブ、ポリシリコンのうちのいずれかを含む導電性物質で形成されることが好ましい。
【0029】
また、本発明の一実施形態に係る機械的なスイッチを利用した表示装置は、前記複数のスキャンライン及び前記複数のデータラインが、銅、炭素ナノチューブ、ポリシリコンのうちのいずれかを含む導電性物質で形成されることが好ましい。
【0030】
上記のさらに他の目的を達成すべく、本発明の一実施形態に係る機械的なスイッチを利用した表示装置の制御方法は、複数のスキャンラインと、該複数のスキャンラインと互いに交差する複数のデータラインと、複数の機械的なスイッチとを備える、機械的なスイッチを利用した表示装置の制御方法に関する。
ここで、機械的なスイッチは、前記複数のスキャンラインと前記複数のデータラインとの交差部位に配置され、前記スキャンラインそれぞれに接続したゲート電極と、該ゲート電極から離隔して形成され、画素に接続したドレイン電極と、前記ゲート電極から離隔して形成され、前記データラインそれぞれに接続した付着部、該付着部から延びて形成され、前記ゲート電極から離隔して形成された移動部、及び、該移動部から延びており、該移動部のディンプルにより形成された突起部を有するソース電極と、を備える。
この表示装置の制御方法は、前記複数のスキャンラインの中から選択するスキャンラインに、データラインの最大電圧VD/L,maxとプルイン電圧との和より大きな電圧又はデータラインの最小電圧VD/L,minと前記プルイン電圧との差より小さな電圧を印加するステップと、前記複数のスキャンラインの中から選択されないスキャンラインに、前記データラインの最小電圧VD/L,minと前記プルイン電圧との和より小さく、前記データラインの最大電圧VD/L,maxと前記プルイン電圧との差より大きな電圧を印加するステップとを含む。
【0031】
本発明の一実施形態に係る機械的なスイッチを利用した表示装置の制御方法は、前記プルイン電圧が、前記データラインの最大電圧VD/L,maxと前記データラインの最小電圧VD/L,minとの差より大きいことが好ましい。
【0032】
その他、実施形態の具体的な事項は、詳細な説明及び図面に含まれている。本発明の利点及び特徴、そしてそれらを達成する方法は、添付する図面と共に詳細に後述されている実施形態を参照すると、明確になるはずである。明細書全体にわたって同一の構成要素には同一の参照符号を付してある。
【発明の効果】
【0033】
本発明の一実施形態に係る機械的なスイッチを利用したメモリアレイは、ディンプルの形成された機械的なスイッチを利用することによって、半導体トランジスタを利用しなくとも容易にメモリアレイを構成することができる。
【0034】
また、本発明の一実施形態に係る機械的なスイッチを利用したメモリアレイは、既存のフラッシュメモリより低い動作電圧で作動させ得るため、電力消費を減らすことができ、動作速度が速く、ゲート絶縁膜の破壊のような電気的信頼性の低下がなく、放射線のような外部有害環境に影響を受け難い、軍事用又は人工衛星用の不揮発性機械的なメモリアレイを構成することができる。
【0035】
また、半導体基板の代わりに、任意の基板上の導電体電極を使用すると、基板の種類に無関係に集積できるのみならず、マルチビット格納が可能なメモリアレイを構成することができる。
【0036】
また、本発明の一実施形態に係る機械的なスイッチを利用したメモリアレイの制御方法は、選択するワードラインの印加電圧と、選択していないワードラインの印加電圧とを調節することによって、効果的にメモリアレイのメモリセルを選択することができる。
【0037】
また、本発明の一実施形態に係る機械的なスイッチを利用した表示素子は、ディンプルの形成された機械的なスイッチを利用することによって、半導体トランジスタを利用しなくても容易に表示素子を構成することができる。
【0038】
また、本発明の一実施形態に係る機械的なスイッチを利用した表示素子の制御方法は、選択するスキャンラインの印加電圧と選択していないスキャンラインの印加電圧を調節することによって、効果的に画素セルにデータ電圧を効果的に表示することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0039】
以下、添付する図面を参照して本発明の好ましい実施形態に係る機械的なスイッチを利用したメモリアレイ、その制御方法、機械的なスイッチを利用した表示装置及びその制御方法を詳細に説明する。
【0040】
図3は、本発明の一実施形態に係る機械的なスイッチを利用したメモリアレイの回路図である。
【0041】
同図に示すように、本発明の一実施形態に係る機械的なスイッチを利用したメモリアレイは、複数のワードラインW/L0、W/L1、W/L2、複数のビットラインB/L0、B/L1、B/L2、及び複数の機械的なスイッチ(120,140,150)を備える。
【0042】
複数のビットラインB/L0、B/L1、B/L2は、複数のワードラインW/L0、W/L1、W/L2と互いに交差し、複数の機械的なスイッチは、複数のワードラインW/L0、W/L1、W/L2と複数のビットラインB/L0、B/L1、B/L2との交差部位に配置される。このような複数の機械的なスイッチそれぞれは、複数のワードラインW/L0、W/L1、W/L2それぞれに接続したゲート電極120と、ゲート電極120から離隔して形成され、キャパシタ160に接続したドレイン電極140と、ゲート電極120から離隔して形成され、複数のビットラインB/L0、B/L1、B/L2それぞれに接続した付着部151と、付着部151から延びて形成され、ゲート電極120から離隔して形成された移動部152と、移動部152から延びており、突出した形状に形成されたディンプル部153で構成されたソース電極150とを備える。ディンプル部153は、平板状の移動部152の一方の面の少なくとも一部にディンプルが形成されることにより、反対側の面に突出して形成された突起部である。
【0043】
複数の機械的なスイッチそれぞれは、ゲート電極120に印加される電圧とソース電極150に印加される電圧との電位差により、ソース電極150のディンプル部153がドレイン電極140に接触されて、ソース電極150に印加される電圧がドレイン電極140に伝達される。すなわち、ゲート電極120に印加される電圧とソース電極150に印加される電圧との電位差が、プルイン電圧Vpi以上である場合に、静電気力が発生して、ソース電極150のディンプル部153がドレイン電極140に電気的に接触されて、ソース電極150に印加される電圧がドレイン電極140に伝達される。
【0044】
ここで、ソース電極150のディンプル部153は、静電気力が発生すると、ドレイン電極140に接触されて、ソース電極150に印加される電圧がドレイン電極140を介してキャパシタ160に伝達されることができ、静電気力が発生しないと、弾性力により再び原位置に復元されて、ソース電極150のディンプル部153は、ドレイン電極140と接触されない。このような構造には、カンチレバー(cantilever;片持ち梁)が代表的である。また、ソース電極150のディンプル部153は、機械的なスイッチを製造する工程の際にスティクション(stiction)を防止するのみならず、プルイン電圧Vpiを下げる効果を有する。
【0045】
複数の機械的なスイッチそれぞれのゲート電極120、ソース電極150及びドレイン電極140は、銅、炭素ナノチューブ、ポリシリコンのうちのいずれかを含む導電性物質で形成されることができ、複数のワードラインW/L0、W/L1、W/L2と複数のビットラインB/L0、B/L1、B/L2も、銅、炭素ナノチューブ、ポリシリコンのうちのいずれかを含む導電性物質で形成されることができる。
【0046】
キャパシタ160は、第1電極161と、第2電極163と、第1電極161及び第2電極163の間に形成された誘電体層162とを備える。第1電極161は、導電性の半導体基板で製作されるか、あるいは、非導電性基板上に導電性電極を形成して製作されることができる。導電性の半導体基板で製作される場合には、シリコン基板を利用することができる。誘電体層162は、シリコン酸化膜又はシリコン窒化膜で形成されることができる。第2電極163は、銅、炭素ナノチューブ、ポリシリコンのうちのいずれかを含む導電性物質で形成されることができる。
【0047】
本発明の一実施形態に係る機械的なスイッチを利用したメモリアレイのメモリセルを効果的に制御するためには、(1)〜(3)の条件のもとで複数のワードラインW/L0、W/L1、W/L2に電圧を印加する。
【0048】
(1)選択されるワードラインの電圧印加の条件:|VW/L,selected−VB/L|>Vpi
(VW/L,selected>VB/L,max+Vpi 又は W/L,selected<VB/L,min−Vpi)

(2)選択されないワードラインの電圧印加の条件:|VW/L,unselected−VB/L|<Vpi
(VB/L,max−Vpi<VW/L,unselected<VB/L,min+Vpi)

(3)プルイン電圧:Vpi>|VB/L,max-VB/L,min
【0049】
複数のワードラインW/L0、W/L1、W/L2の中から選択するワードラインW/L0には、ビットラインの最大電圧VB/L,maxとプルイン電圧との和より大きな電圧VW/L,selected>VB/L,max+Vpi又はビットラインの最小電圧VB/L,minとプルイン電圧との差より小さな電圧VW/L,selected<VB/L,min−Vpiを印加する。
複数のワードラインW/L0、W/L1、W/L2の中から選択されないワードラインW/L1、W/L2には、ビットラインの最小電圧VB/L,minとプルイン電圧との和より小さく、かつビットラインの最大電圧VB/L,maxと前記プルイン電圧との差より大きな電圧VB/L,max−Vpi<VW/L,unselected<VB/L,min+Vpiを印加する。
プルイン電圧Vpiは、ビットラインの最大電圧VB/L,maxと前記ビットラインの最小電圧VB/L,minとの差より大きい。すなわち、Vpi>|VB/L,max−VB/L,min|が成り立つ。
ここで、ビットラインの最大電圧VB/L,maxは、キャパシタ160に格納されるデータのハイ状態を表示する電圧であり、ビットラインの最小電圧VB/L,minは、キャパシタ160に格納されるデータのロー状態を表示する電圧である。
【0050】
例えば、メモリセル170を選択する場合に、ワードラインW/L0には、ビットラインの最大電圧VB/L,maxとプルイン電圧との和より大きな電圧VW/L,selected>VB/L,max+Vpi又はビットラインの最小電圧VB/L,minとプルイン電圧Vpiとの差より小さな電圧VW/L,selected<VB/L,min−Vpiを印加し、ワードラインW/L1、W/L2には、ビットラインの最小電圧VB/L,minとプルイン電圧Vpiとの和より小さく、かつビットラインの最大電圧VB/L,maxと前記プルイン電圧との差より大きな電圧VB/L,max−Vpi<VW/L,unselected<VB/L,min+Vpiを印加し、ビットラインにビットラインの最大電圧VB/L,max(ハイ)又はビットラインの最小電圧VB/L,min(ロー)を印加する。
【0051】
前記条件のもとでは、ワードラインW/L0に接続したゲート電極120の印加電圧と、ビットラインB/L0に接続したソース電極150の印加電圧との差が、プルイン電圧Vpi以上になるため、静電気力が発生して、ソース電極150のディンプル部153がドレイン電極140に接触される。これにより、ビットラインB/L0に印加されるビットラインの最大電圧VB/L,max又はビットラインの最小電圧VB/L,minがドレイン電極140を介してキャパシタ160に伝達されて、キャパシタ160にビットラインの最大電圧VB/L,max(ハイ)又はビットラインの最小電圧VB/L,min(ロー)が格納されることができる。
【0052】
図4は、本発明の一実施形態に係る機械的なスイッチを利用した表示装置の回路図である。
【0053】
同図に示すように、本発明の一実施形態に係る機械的なスイッチを利用した表示装置は、複数のスキャンラインS/L0、S/L1、S/L2、複数のデータラインD/L0、D/L1、D/L2及び複数の機械的なスイッチを備える。
【0054】
複数のデータラインD/L0、D/L1、D/L2は、複数のスキャンラインS/L0、S/L1、S/L2と互いに交差し、複数の機械的なスイッチ(220,240,250)は、複数のスキャンラインS/L0、S/L1、S/L2と複数のデータラインD/L0、D/L1、D/L2との交差部位に配置される。このような複数の機械的なスイッチそれぞれは、複数のスキャンラインS/L0、S/L1、S/L2それぞれに接続したゲート電極220と、ゲート電極220から離隔して形成され、画素260に接続したドレイン電極240と、ゲート電極220から離隔して形成され、複数のデータラインD/L0、D/L1、D/L2それぞれに接続した付着部251と、付着部251から延びて形成され、ゲート電極220から離隔して形成された移動部252と、移動部252から延びており、突出した形状に形成されたディンプル部253で構成されたソース電極250とを備える。ディンプル部253は、平板状の移動部252の一方の面の少なくとも一部にディンプルが形成されることにより、反対側の面に突出して形成された突起部である。
【0055】
複数の機械的なスイッチそれぞれは、ゲート電極220に印加される電圧とソース電極250に印加される電圧との電位差により、ソース電極250のディンプル部253がドレイン電極240に電気的に接触されてソース電極250に印加される電圧が、ドレイン電極240に伝達される。すなわち、ゲート電極220に印加される電圧とソース電極250に印加される電圧との電位差がプルイン電圧Vpi以上である場合に静電気力が発生して、ソース電極250のディンプル部253がドレイン電極240に電気的に接触されて、ソース電極250に印加される電圧がドレイン電極240に伝達される。
【0056】
ここで、ソース電極250のディンプル部253は、静電気力が発生すると、ドレイン電極240に接触されて、ソース電極250に印加される電圧がドレイン電極240を介して画素260に伝達されることができ、静電気力が発生しないと、弾性力によって再び原位置に復元されて、ソース電極250のディンプル部253は、ドレイン電極240と接触されない。このような構造には、カンチレバー(片持ち梁)が代表的である。また、ソース電極250のディンプル部253は、機械的なスイッチを製造する工程の際にスティクションを防止するのみならず、プルイン電圧Vpiを下げるという効果を有する。
【0057】
複数の機械的なスイッチそれぞれのゲート電極220、ソース電極250及びドレイン電極240は、銅、炭素ナノチューブ、ポリシリコンのうちのいずれかを含む導電性物質で形成されることができ、複数のスキャンラインS/L0、S/L1、S/L2と複数のデータラインD/L0、D/L1、D/L2も、銅、炭素ナノチューブ、ポリシリコンのうちのいずれかを含む導電性物質で形成されることができる。
【0058】
本発明の一実施形態に係る機械的なスイッチを利用した表示装置の画素セルを効果的に制御するためには、(1)〜(3)の条件のもとで複数のスキャンラインS/L0、S/L1、S/L2に電圧を印加する。
【0059】
(1)選択されるスキャンラインの電圧印加の条件:|VS/L,selected−VD/L|>Vpi
(VS/L,selected>VD/L,max+Vpi 又は S/L,selected<VD/L,min−Vpi)

(2)選択されないスキャンラインの電圧印加の条件:|VS/L,unselected−VD/L|<Vpi
(VD/L,max−Vpi<VS/L,unselected<VD/L,min+Vpi)

(3)プルイン電圧:Vpi>|VD/L,max-VD/L,min
【0060】
複数のスキャンラインS/L0、S/L1、S/L2の中から選択するスキャンラインS/L0には、データラインの最大電圧VD/L,maxとプルイン電圧との和より大きな電圧VS/L,selected>VD/L,max+Vpi又はデータラインの最小電圧VD/L,minとプルイン電圧との差より小さな電圧VS/L,selected<VD/L,min−Vpiを印加する。
複数のスキャンラインS/L0、S/L1、S/L2の中から選択されないスキャンラインS/L1、S/L2には、データラインの最小電圧VD/L,minとプルイン電圧との和より小さく、かつデータラインの最大電圧VD/L,maxと前記プルイン電圧との差より大きな電圧VD/L,max−Vpi<VS/L,unselected<VD/L,min+Vpiを印加する。
プルイン電圧Vpiは、データラインの最大電圧VD/L,maxと前記データラインの最小電圧VD/L,minとの差より大きい。すなわち、Vpi>|VD/L,max−VD/L,min|が成り立つ。
ここで、データラインの最大電圧VD/L,maxは、画素260に伝達される最大データ電圧であり、データラインの最小電圧VD/L,minは、画素260に伝達される最小データ電圧である。
【0061】
例えば、画素セル270を選択する場合に、スキャンラインS/L0には、データラインの最大電圧VD/L,maxとプルイン電圧Vpiとの和より大きな電圧VS/L,selected>VD/L,max+Vpi又はデータラインの最小電圧VD/L,minとプルイン電圧Vpiとの差より小さな電圧VS/L,selected<VD/L,min−Vpiを印加し、スキャンラインS/L1、S/L2には、データラインの最小電圧VD/L,minとプルイン電圧Vpiとの和より小さく、かつデータラインの最大電圧VD/L,maxと前記プルイン電圧との差より大きな電圧VD/L,max−Vpi<VS/L,unselected<VD/L,min+Vpiを印加し、データラインにデータラインの最小電圧VD/L,minとデータラインの最大電圧VD/L,maxとの間の電圧を印加する。
【0062】
前記条件のもとでは、スキャンラインS/L0に接続したゲート電極220の印加電圧と、データラインD/L0に接続したソース電極250の印加電圧との差が、プルイン電圧Vpi以上になるため、静電気力が発生して、ソース電極250のディンプル部253がドレイン電極240に電気的に接触される。これにより、データラインD/L0に印加されるデータラインの最小電圧VD/L,minとデータラインの最大電圧VD/L,maxとの間の電圧が、ドレイン電極140を介してキャパシタ260に伝達されて、データラインの最小電圧VD/L,minとデータラインの最大電圧VD/L,maxとの間の電圧に該当する画素データが表示され得る。
【0063】
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明に係る技術的思想から逸脱しない範囲内で様々な変更が可能であり、それらも本発明の技術的範囲に属する。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】従来の機械的なスイッチの概念図である。
【図2】従来のMOSトランジスタを利用したメモリアレイの回路図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る機械的なスイッチを利用したメモリアレイの回路図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る機械的なスイッチを利用した表示装置の回路図である。
【符号の説明】
【0065】
120、220 ゲート電極
140、240 ドレイン電極
150、250 ソース電極
160 キャパシタ
260 画素

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のワードラインと、
該複数のワードラインと互いに交差する複数のビットラインと、
該複数のワードラインと前記複数のビットラインとの交差部位に配置され、前記ワードラインそれぞれに接続したゲート電極と、該ゲート電極から離隔して形成され、キャパシタに接続したドレイン電極と、前記ゲート電極から離隔して形成され、前記ビットラインそれぞれに接続した付着部、該付着部から延びて形成され、前記ゲート電極から離隔して形成された移動部、及び、該移動部から延びており、該移動部にディンプルが形成されることで設けられた突起部を有するソース電極と、を備える複数の機械的なスイッチと、
を備えることを特徴とする機械的なスイッチを利用したメモリアレイ。
【請求項2】
前記機械的なスイッチそれぞれが、前記ゲート電極に印加される電圧と前記ソース電極に印加される電圧との差により、前記ソース電極のディンプルが前記ドレイン電極に電気的に接触されて、前記ソース電極に印加される電圧が前記ドレイン電極に伝達されることを特徴とする請求項1に記載の機械的なスイッチを利用したメモリアレイ。
【請求項3】
前記キャパシタが、
第1電極と、
第2電極と、
前記第1電極及び第2電極の間に形成された誘電体層と
を備えることを特徴とする請求項1に記載の機械的なスイッチを利用したメモリアレイ。
【請求項4】
前記複数のワードライン及び前記複数のビットラインが、銅、炭素ナノチューブ、ポリシリコンのうちのいずれかを含む導電性物質で形成されることを特徴とする請求項1に記載の機械的なスイッチを利用したメモリアレイ。
【請求項5】
複数のワードラインと、
該複数のワードラインと互いに交差する複数のビットラインと、
該複数のワードラインと前記複数のビットラインとの交差部位に配置され、前記ワードラインそれぞれに接続したゲート電極と、該ゲート電極から離隔して形成され、キャパシタに接続したドレイン電極と、前記ゲート電極から離隔して形成され、前記ビットラインそれぞれに接続した付着部、該付着部から延びて形成され、前記ゲート電極から離隔して形成された移動部、及び、該移動部から延びており、該移動部にディンプルが形成されることで設けられた突起部を有するソース電極と、を備える複数の機械的なスイッチと、
を備える機械的なスイッチを利用したメモリアレイの制御方法において、
前記複数のワードラインの中から選択するワードラインに、ビットラインの最大電圧VB/L,maxとプルイン電圧との和より大きな電圧又はビットラインの最小電圧VB/L,minと前記プルイン電圧との差より小さな電圧を印加するステップと、
前記複数のワードラインの中から選択されないワードラインに、前記ビットラインの最小電圧VB/L,minと前記プルイン電圧との和より小さく、前記ビットラインの最大電圧VB/L,maxと前記プルイン電圧との差より大きな電圧を印加するステップと
を含むことを特徴とする機械的なスイッチを利用したメモリアレイの制御方法。
【請求項6】
前記プルイン電圧が、前記ビットラインの最大電圧VB/L,maxと前記ビットラインの最小電圧VB/L,minとの差より大きいことを特徴とする請求項5に記載の機械的スイッチを利用したメモリアレイの制御方法。
【請求項7】
複数のスキャンラインと、
該複数のスキャンラインと互いに交差する複数のデータラインと、
前記複数のスキャンラインと前記複数のデータラインとの交差部位に配置され、前記スキャンラインそれぞれに接続したゲート電極と、該ゲート電極から離隔して形成され、画素に接続したドレイン電極と、前記ゲート電極から離隔して形成され、前記データラインそれぞれに接続した付着部、該付着部から延びて形成され、前記ゲート電極から離隔して形成された移動部、及び、該移動部から延びており、該移動部にディンプルが形成されることで設けられた突起部を有するソース電極と、を備える複数の機械的なスイッチと、
を備えることを特徴とする機械的なスイッチを利用した表示装置。
【請求項8】
前記機械的なスイッチそれぞれが、前記ゲート電極に印加される電圧と前記ソース電極に印加される電圧との差により、前記ソース電極のディンプルが前記ドレイン電極に電気的に接触されて、前記ソース電極に印加される電圧が前記ドレイン電極に伝達されることを特徴とする請求項7に記載の機械的なスイッチを利用した表示装置。
【請求項9】
複数のスキャンラインと、
該複数のスキャンラインと互いに交差する複数のデータラインと、
前記複数のスキャンラインと前記複数のデータラインとの交差部位に配置され、前記スキャンラインそれぞれに接続したゲート電極と、該ゲート電極から離隔して形成され、画素に接続したドレイン電極と、前記ゲート電極から離隔して形成され、前記データラインそれぞれに接続した付着部、該付着部から延びて形成され、前記ゲート電極から離隔して形成された移動部、及び、該移動部から延びており、該移動部にディンプルが形成されることで設けられた突起部を有するソース電極と、を備える複数の機械的なスイッチと、
を備える機械的なスイッチを利用した表示装置の制御方法において、
前記複数のスキャンラインの中から選択するスキャンラインに、データラインの最大電圧VD/L,maxとプルイン電圧との和より大きな電圧又はデータラインの最小電圧VD/L,minと前記プルイン電圧との差より小さな電圧を印加するステップと、
前記複数のスキャンラインの中から選択されないスキャンラインに、前記データラインの最小電圧VD/L,minと前記プルイン電圧との和より小さく、前記データラインの最大電圧VD/L,maxと前記プルイン電圧との差より大きな電圧を印加するステップと
を含むことを特徴とする機械的なスイッチを利用した表示装置の制御方法。
【請求項10】
前記プルイン電圧が、前記データラインの最大電圧VD/L,maxと前記データラインの最小電圧VD/L,minとの差より大きいことを特徴とする請求項9に記載の機械的スイッチを利用した表示装置の制御方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2007−149318(P2007−149318A)
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−293083(P2006−293083)
【出願日】平成18年10月27日(2006.10.27)
【出願人】(592127149)韓国科学技術院 (129)