説明

機能強化製剤

種子ロットについて種子処理する方法であって、当該ロットを、1又は複数の殺虫剤、並びに(a)1又は複数のアルコキシラート及び(b)1又は複数のブロックポリオキシアルキレンポリマーから選択される1又は複数の製剤助剤で処理すること、を含んで成り、(a)及び(b)の総塗布量が少なくとも10g/100kg種子であり、且つ殺虫剤の塗布量が多くても100g/100kg種子であり;但し、前記殺虫組成物由来のジフェノコナゾールの塗布量が3.6g/100kgである場合又は前記殺虫組成物由来のフルジオキソニルが3.75g若しくは5g/100kg種子である場合、前記混合物由来の18〜24g/100kg種子の混合物由来のオレイルポリグリコールエーテルの塗布量、を除く方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、種子処理方法、種子保護方法、虫害抵抗性種子、並びに前記処理に使用するための組成物及び製剤、に関する。
【0002】
害虫、例えば土壌、芽及び葉の害虫からの保護のために、種子処理用殺虫組成物により有用作物の種子を処理することが知られている。
【0003】
種子処理は、多様な害虫からの防除のために、特に作物の発芽、出芽、初期成育の間、広範な作物に使用されている。種子処理は、通常、土壌を媒介する病気及び昆虫からの保護により均一なスタンド確立を確実にするために使用される。浸透性種子処理は、若干早期の空気伝染病及び昆虫のための葉面殺菌剤又は殺虫剤の伝統的な全面散布用(broadcast)スプレーの代わりとなり得る。
【0004】
種子処理は、ある条件のもと、均一な出芽を達成するのに重要な役割を果たすことができる。種子処理の選択的な使用により、作物の発生及び生育に影響を及ぼす早期の病気及び害虫から種子又は苗を保護することができる。幾つかの種子処理は、生育期の間に使用することで作物の性能を強化するために使用されることもある。例えば、根粒菌(Rhizobium)の接種などの処理は、マメ科の作物の窒素固定能力を強化するために広く使用されている。
【0005】
最近の処方された種子処理製品は、農家、種子処理を行う者及び種子を生成する者によって使用されており、そしてしばしば複数の活性成分、任意に接種材料、着色剤、ポリマー及び他の製剤助剤、例えば湿潤剤で高機能化されている。これらの製品は、種子、環境又はユーザーに対して危険であるべきではない。
【0006】
かかる処理の後、処理済みの種子は、梱包及び保存のために取り扱われ、そして運搬される:この取り扱い及び運搬により、処理済みの種子がしばしば互いに擦れ合ってしまい、その結果、材料に結合した化学物質が取り除かれてしまう。当該化学物質は放出されて、大気中に浮遊した粒子、例えば、乾燥時に固体粒子を形成する処理用組成物由来の殺虫剤及び他の材料の粒子の状態にある。これにより、しばしば、処理された種子がその殺虫性及を失い、そして、大気中に浮遊した粒子を吸入及び感作を通じて、例えば眼の刺激を通じて、前記処理作業の作業者に健康危機をもたらすという結果が生じる。
【0007】
また、種子の処理に要する時間、特に処理工程の後に処理した種子を袋詰めして保存するのに要する時間は経済的に重要である。処理した種子を保存する工程が何らかの方法で遅くなると、全体の処理プロセスが混乱することがあり、これにより、処理作業者(例えば、農家、種子処理を行う者及び種子を生成する者)に経済的な不利益をもたらされることがある。通常、処理作業者は、一定期間にわたって大量の種子を処理できるように、当該処理後に種子の迅速な移動又は流動性を望む。処理した種子が粗雑のために種子が互いに付着し、又は接着する結果を前記処理がもたらす場合、かかる流動特性は低下することがある。特に、夏季が短い北国において、収穫と次の播種の間の期間は短く、そのため、処理作業者は、大量の種子を短期間に取り扱わなければならない。処理した種子が播種又は植え付けプロセスの間に一貫して流動することも重要である。
【0008】
処理作業者は、また、種子上に塗布(load)され、又は種子に添加される殺虫剤の量が、種子の同一のバッチ又はロット内のものや別のものと同程度になり、その結果殺虫剤の塗布が処理した種子のバッチ又はロットを通じて均一になることを望む。これにより、適切なレベルの殺虫剤の保護がロット内の各種子に確実に与えられることとなる。
【0009】
従って、処理作業者は、
−植物繁殖材料に対する前記粒子の接着をどのように改善するか;
−処理した種子の流動性、特に懸濁組成物中での流動性をどのように改善するか;
−種子上に塗布する殺虫剤が、処理した種子のバッチ又はロット間で均一になるのをどのように確実にするか、
という課題に直面している。
【0010】
今回、種子に塗布する殺虫剤が規定量である場合、ある規定の塗布量の、ある表面活性化合物で処理することが、1又は複数の上記課題を解決するのに有効であることが明らかとなった。
【0011】
通常、ある表面活性化合物が規定の塗布量種子に提供される方法は本質的なものではない。
【0012】
通常、種子処理製品用の組成物は、1又は複数の殺虫製剤と液体担体とを、任意に1又は複数の製剤助剤とを、混合し、あるいは配合させることで調製される。製剤助剤は、1又は複数の助剤を含む混合物の組成物の形態であってもよい。
【0013】
概して、本発明の表面活性化合物は、1若しくは複数の殺虫製剤又は1若しくは複数の製剤助剤組成物から、あるいは製剤助剤化合物又はそれらの組み合わせとして直接的に、種子処理組成物又は製品に提供される。
【0014】
従って、第一の観点において、本発明は、種子ロットについて種子処理する方法であって、当該ロットを、1又は複数の殺虫剤、並びに(a)1又は複数のアルコキシラート及び(b)1又は複数のブロックポリオキシアルキレンポリマーから選択される1又は複数の製剤助剤で処理すること、を含んで成り、(a)及び(b)の総塗布量が少なくとも10g/100kg種子であり、且つ殺虫剤の塗布量が多くても100g/100kg種子であり;但し、ジフェノコナゾールの塗布量が3.6g/100kgである場合又はフルジオキソニルの塗布量が3.75g若しくは5g/100kg種子である場合、(a)及び(b)の塗布量が18〜24g/100kg種子であること、を除く、方法を提供する。
【0015】
第二の観点において、本発明は、種子ロットについて種子処理する方法であって、当該ロットを、(a)1又は複数のアルコキシラート及び(b)1又は複数のブロックポリオキシアルキレンポリマーと、種子処理組成物とを含んで成る混合物で処理すること、を含んで成り、但し、前記ロットに対する、前記混合物に由来する(a)+(b)の塗布量は、少なくとも10g/100kg種子であり;前記殺虫組成物由来のジフェノコナゾールの塗布量が3.6g/100kgである場合又は前記殺虫組成物由来のフルジオキソニルが3.75g若しくは5g/100kg種子である場合の、前記混合物由来のオレイルポリグリコールエーテルの塗布量が16〜20g/100kg種子であること、を除く、方法を提供する。
【0016】
第三の観点において、本発明は、種子ロットについて種子処理する方法であって、水性懸濁液の形態にあり、且つ(I)(α)活性成分として、1又は複数の殺虫剤、及び任意に(β)30℃超の融点を有する1又は複数の物質、並びに(II)1又は複数の製剤助剤であって、それぞれ又は少なくとも1つが(a)1又は複数のアルコキシラート及び(b)1又は複数のブロックポリオキシアルキレンポリマーから選択される製剤助剤を含んで成る殺虫製剤(A)を含んで成る種子処理組成物で前記ロットが処理され;ここで、(α)+(β)の量が多くても20、好ましくは2〜20質量%であり、且つ(a)+(b)の量が少なくとも4、好ましくは4〜25質量%であり、各量が製剤の重量ベースであり、但し、(a)+(b)対(α)+(β)の重量比が0.5〜2.0の範囲内にあり、そして製剤(A)由来の(a)+(b)の塗布量が少なくとも10g/100kg種子である、方法、を提供する。
【0017】
第四の観点において、本発明は、第三の観点において規定したような殺虫製剤(A)、及び、任意に液体担体、を含んで成る種子処理組成物を提供する。
【0018】
第五の観点において、本発明は、第三の観点における殺虫製剤(A)として規定された懸濁液の形態の殺虫製剤を提供する。
【0019】
本発明は種子処理方法に特に適しており、ここで、殺虫剤の塗布量は最大100g/100kg種子、好ましくは1〜100、好ましくは2〜75、更に好ましくは3〜50、特に4〜40、有利には4〜30である。
【0020】
本発明の種子処理方法は、種子の化学的処理が行われる、種子を処理する全プロセスにおける工程に関するものである。概して、種子を処理するプロセスは、土壌及び塵粒が除去されるような種子の洗浄、及びその次の化学的処理、のような工程を伴う。化学的処理工程は、複数の段階を伴い、これは乾燥機関によって中断され、異なる化学物質(例えば、殺虫剤、ポリマー、接種材料)が処理される。これにより、コーティング又はペルト(pelt)された種子が提供される。従って、本発明の種子処理組成物は、かかる処理に使用することもできる。
【0021】
本発明は、概して、あらゆるタイプの種子処理装置、例えば連続種子処理装置及び抜歯種子処理装置を用いた使用に適している。本発明は、種子処理方法を更に改善する処理装置、例えば種子の流れを加速する装置であって、種子ロットの流動性をスピードアップする装置と組み合わせた他の装置と併用することもできる。本発明は、重力変動のもと動作する種子処理機器と連動することもできる。当業者は、かかる処理機器及び補助装置を理解している。
【0022】
ある態様において、本発明は、処理された種子の流動性を向上させる。
【0023】
別の態様において、本発明は、処理した種子のダストオフ特性を向上させる。
【0024】
追加の態様において、本発明は、処理済み種子のバッチ又はロットにおける殺虫剤の塗布量の均一性を向上させる。
【0025】
用語「バッチ」又は「ロット」は、種子処理を受けている種子群と解されるべきである。この種子の量及び重量は、処理施設によって変わることがある。
【0026】
用語「塗布量」は、特定の物質(例えば、殺虫剤又は化合物(a)若しくは(b))の実際の量であって、種子のバルク重量ベース、例えば100kg種子ベースで、各種子上に接着されている量を指すと解されるべきである。
【0027】
誤解を避けるために、本発明の表面活性化合物は、1若しくは複数の化合物(a)又は1若しくは複数の化合物(b)であってもよく、あるいはそれらの任意な混合物であってもよい。
【0028】
表面活性化合物(a)及び(b)は、1若しくは複数の殺虫製剤又は1若しくは複数の製剤助剤組成物から、あるいは化合物(a)又は(b)(あるいはその組成物)として種子処理組成物又は製品に提供することができる。好ましくは、化合物(a)及び(b)は、1つの殺虫製剤(第三から第五の観点にかけて殺虫製剤(A)として規定されているようなもの)又は製剤助剤組成物)あるいは製剤助剤組成物(第二の観点において規定されている混合物として)中に存在する。
【0029】
概して、殺虫製剤は本発明者の製品であり、1又は複数の製剤助剤を含んでいる。本発明の第五の観点の場合、殺虫製剤は、化合物(a)及び(b)をも含んで成る。このような製剤は販売中の商品であり、長期間にわたり、且つ広い温度範囲で保存安定性がなければならず、そして、種子処理組成物が調製される場合に、生じた組成物が種子の処理に適しているように、他の殺虫製剤、製剤助剤との適合性を示さなければならない。
【0030】
同様に、第二の観点で規定されているような、製剤助剤組成物又は混合物は、安定で且つ適合性のある組成物を形成するように、一緒に混合され又は配合されている2又はそれ以上の製剤助剤を含んでいる組成物である。この混合物は、殺虫剤を含まない。従って、これは化合物(a)及び(b)を、任意に希釈剤とともに含んでおり、そして、他の製剤助剤成分を含んでもよい。
【0031】
通常、種子処理組成物、製剤助剤混合物及び殺虫製剤はそれぞれ、液体の形態にある。
【0032】
本発明は、懸濁液の形態、好ましくは水性懸濁液の形態の種子処理組成物及び殺虫製剤に特に適している。懸濁粒子は、殺虫剤又は30℃超の融点を有する物質(例えば、色素及び担体)である。従って、殺虫剤との関連において本発明の観点のいずれかで示した塗布量、濃度及び比率は、好ましくは、室温である程度不水溶性を示す傾向がある殺虫剤に関する。
【0033】
種子処理組成物又は製品は、何ら変更又は希釈しない殺虫製剤であってもよいが、通常、1又は複数の殺虫製剤を、液体担体、任意に1又は複数の製剤助剤と混合又はこれを配合することによって調製される。
【0034】
種処理用組成物が、1又は複数の殺虫製剤を、液体担体、任意に1又は複数の製剤助剤と一緒に含んで成る場合、当該組成物は通常処理直前に処理作業者によって調製される。更に、殺虫製剤の混合物を含む本発明の種子処理組成物は、異なる殺虫製剤間での配合禁忌による困難をもたらさず、すなわち、凝集及び不均質性をもたらさない。
【0035】
第一又は第二の観点の場合において、(a)+(b)の塗布量は、好ましくは10〜100、より好ましくは12〜75、最も好ましくは14〜50、特に15〜40、有利には15〜35、g/100kg種子の範囲内である。
【0036】
第一又は第二の観点の場合、殺虫剤の塗布量は、好ましくは1〜100、より好ましくは2〜75、最も好ましくは3〜50、特に4〜40、有利には4〜30、g/100kg種子の範囲内である。
【0037】
第一又は第二の観点の場合、種子処理組成物は、好ましくは化合物(a)及び/又は(b)対固体(例えば殺虫剤及び30℃超の融点を有する他の物質、例えば色素)の比率が0.5〜2.0、より好ましくは0.55〜1.5、特に0.6〜1.2の範囲内である。
【0038】
第一又は第二の観点の場合、種子処理組成物は、更に他の表面活性化合物(c)を含んで成り、そして(a)及び(b)対(c)の重量比は1.5超であり、好ましくは1.5〜20、より好ましくは3〜10、特に4〜8である;但し、(a)、(b)及び(c)の種子に対する総塗布量は、15〜120g/100kg種子の範囲内である。好ましくは、種子に対する(a)、(b)及び(c)の総塗布量は、(a)及び(b)対(c)の重量比とは関係なく、10〜125、最も好ましくは12〜110、特に14〜105、有利には14〜100、g/100kg種子の範囲内である。
【0039】
表面活性化合物(c)が存在する場合、(a)、(b)及び(c)対固体の比率は0.75〜3.0、例えば0.8〜2.5、好ましくは0.90〜2.2の範囲内である。
【0040】
殺虫製剤並びに、化合物(a)及び(b)のいずれか又はその両方が一緒でなく、又は種子に対し同時に処理されない場合、予想されるとおり、例えば、第一及び第二の観点において、処理の順番は重要ではない。そのような場合、2つの処理工程が存在することがあるが、必要に応じて殺虫製剤又は表面活性化合物(a)及び(b)の処理のいずれかに関連している第二の工程の処理に遅れが出て、その結果、第一工程が乾燥しているために表面活性化合物及び殺虫製剤が種子上でホモジェナイズすることが出来ないということがあってはならない。処理用組成物の、表面活性化合物及び固体粒子、特に殺虫製剤由来のもの、例えば殺虫剤及び色素が種子上でホモジェナイズする作用によって、本発明の種子処理方法の改善が可能になると考えられる。通常、最大2秒の遅れ、好ましくは0.1〜2、より好ましくは0.5〜1.5、0.75〜1.0秒の遅れで十分である。好ましい態様において、化合物(a)及び/又は(b)、並びに殺虫製剤は、実質的に同時に種子に適用され;より好ましくは、化合物(a)及び/又は(b)、固体粒子は、単一組成物で種子に適用される。
【0041】
第二の観点の態様において、本発明の方法は、ジフェノコナゾールの塗布量が3.6g/100kg種子である場合又はフルジオキソニルの塗布量が3.75又は5g/100kg種子である場合、18〜24g/100kg種子の化合物(a)である1又は複数のアルコキシラート、好ましくは化合物(a)及び/又は(b)を除外する。
【0042】
第一又は第二の観点の態様において、本発明の方法は、殺菌剤の塗布量が3〜6g/100kg種子である場合、18〜24g/100kg種子の化合物(a)及び/又は(b)の塗布量を除外する。
【0043】
本発明の第三の観点は、種子を処理する方法であって、殺虫製剤が種子処理のための本発明の表面活性化合物及び殺虫剤を含んで成る、方法、に関する。好ましくは、処理済みの種子上に存在する、殺虫剤(α)、30℃超の融点を有する固体(β)、及び表面活性化合物(a)及び/又は(b)は、単一の殺虫製剤、例えば第三から第四の観点で規定したようなもの、に由来する。
【0044】
本発明の表面活性化合物及び殺虫剤、任意に、30℃超の融点を有する1又は複数の物質、を含んで成る殺虫製剤は、種子処理用製剤として使用するのに条件を満たした特性、例えば良好な保存性及び温度安定性、種子処理組成物又は製品中のほかの殺虫製剤との良好な適合性、を示す。
【0045】
特に、重量当たりの規定の比率の、(I)活性成分としての(α)1又は複数の殺虫剤、及び、任意に、(β)30℃超の融点を有する1又は複数の物質、並びに(II)(a)1又は複数のアルコキシラート及び/又は(b)1又は複数のブロックポリオキシレンポリマーの、重量当たりの規定の比率が満足のいく製剤の要件を充足するのに必要であることが分かった。
【0046】
ある態様において、(a)及び(b)対(α)及び(β)の比率は、0.55〜1.5、特に0.6〜1.2の範囲内である。
【0047】
第三の観点の態様において、(α)及び(β)の総量は、3〜15、好ましくは3〜12、より好ましくは4〜12質量%である。
【0048】
第三の観点の態様において、(α)及び(β)の総量は、5〜25、好ましくは6〜20、より好ましくは7〜18質量%である。
【0049】
好ましい態様において、(a)+(b)の塗布量は、好ましくは10〜100、より好ましくは12〜75、最も好ましくは14〜50、特に15〜40、有利には15〜35g/100kg種子の範囲内である。
【0050】
ある態様において、殺虫剤の塗布量は、好ましくは1〜100、より好ましくは2〜75、最も好ましくは3〜50、特に4〜40、有利には4〜30g/100kg種子の範囲内である。
【0051】
第三の観点の好ましい態様において、製剤(A)は、追加の助剤(c)として他の表面活性化合物を更に含んで成り、そして(a)及び(b)対(c)の重量比は1.5超、好ましくは1.5〜20、より好ましくは3〜10、特に4〜8の範囲内である;但し、種子上の(a)、(b)及び(c)の総塗布量は15〜120g/100kg種子の範囲内である。好ましくは、種子上の(a)、(b)及び(c)の総塗布量は、(a)及び(b)対(c)の重量比とは無関係に、10〜115、最も好ましくは12〜110、特に14〜105、有利には14〜100g/100kg種子の範囲内である。
【0052】
表面活性化合物(c)が存在している場合、(a)、(b)及び(c)対(α)及び(β)の比率は、0.75〜3.0、例えば0.8〜2.5、好ましくは0.90〜2.2の範囲内にある。
【0053】
種子処理製剤には種々の製剤のタイプ、そして種々の梱包サイズがある。閉じた適用の系を用いる市販の塗布器による使用のためだけに登録されているものもあれば、粉剤、スラリー水溶性バッグ、又は液体のレディー・トゥー・ユーズ製剤に直ちに利用可能なものもある。製剤のタイプの例には、ドライフロアブル(DF)、液体フロアブル(LF)、真液体(true liquid)(TL)、乳剤(EC)、粉剤(D)、水和剤(WP)等がある。
【0054】
種子を処理するために使用される本発明の種子処理組成物又は製品は、配合者(formulator)によって製造されるような(例えば、第五の観点で規定されているような)殺虫製剤であってもよく;あるいはその希釈したものであって、例えば水のような液体で(第五の観点において規定)、例えば処理作業者によって直前に調製されうる、複数の殺虫製剤及び/又は追加の製剤助剤及び液体担体(第四の観点において規定)を含むもの、であってもよい。
【0055】
本発明の種子処理組成物及び製剤が広く液体懸濁組成物又は製剤に関するものであるのは、このような組成物又は製剤による種子処理がより困難であるため、例えば、種子が流動性の低下及び種子に対する固形粒子の接着性の低下(ダストオフの増大)の影響を受けやすいことがあるためである。
【0056】
懸濁粒子の平均サイズは、レーザー粒子分析計、例えばCILAS920装置で測定した場合、通常0.1〜20、具体的には1.5〜5マイクロメーターである。
【0057】
水性殺虫製剤(A)の粘度は、スピンドル3を有するBROOKFIELD粘度計を用い、30rpm且つ25℃で測定した場合に、概して50〜2000、より具体的には100〜1000mPasであり、そしてこれは安定であり、且つ少なくとも12ヶ月25℃でそれらの粘度及び均質性を維持する。
【0058】
本発明の種子処理組成物及び殺虫製剤は、当業界で知られているプロセスによって調製することができる。
【0059】
第五の観点の殺虫製剤(A)は、他の殺虫剤散布における用途、例えば葉面に対するもの、ドレンチ又は他の繁殖材料処理において使用されうるが、好ましくは種子処理に使用される。
【0060】
本発明の種子処理組成物又は製品は、害虫による損傷から種子を保護するのに使用される。従って、本発明はまた、害虫、特に植物害虫による、例えば真菌類の病原及び昆虫綱の代表であるクモ類及び線虫類による損傷から、種子及びそれから遅れて生育する植物器官を保護する方法に関する。防除の具体的なタイプは、種子処理組成物中に存在する殺虫剤により、そして当業者は、種子作物並びにそれが植えられる場所及び時期について予測される防除圧に基づいて、種子に対する処理のための適切な殺虫剤を選択するであろう。殺虫剤として有効な量は、経済的に許容される作物が得られる程度に虫害を減少させるのに十分な1又は複数のの殺虫剤(例えば殺菌剤、殺昆虫剤又は殺線虫剤)の量である。
【0061】
従って、本発明の種子処理組成物によって処理される種子は、虫害に対し抵抗性があり;そのため、本発明は、虫害抵抗性種子のロットであって、多くて100g/100kg種子の1又は複数の殺虫剤及び少なくとも10g/100kg種子の(a)及び(b)を含んで成る。但し、殺虫剤組成物由来のジフェノコナゾールの塗布量が3.6g/100kg種子である場合又は殺虫剤組成物フルジオキソニルの塗布量が3.75又は5g/100kg種子である場合には除外される。殺虫剤及び表面活性化合物は、種子に接着される。
【0062】
表面活性化合物(a)及び(b)は、10000、より好ましくは7000、特に5000未満、例えば200〜3500の範囲内の平均分子量を有する。それらは、種子処理方法、例えば、種子のロットの流動性、ダストオフ及び殺虫剤塗布量の分布のうちの1又は複数を増強する。そのような化合物は、前記組成物及び製剤中での固体の許容可能な安定性、分散性を提供することもできる。
【0063】
表面活性化合物(a)は非イオン性乳化剤及び分散剤であり、好ましくは脂肪族アルコールアルコキシラート、オキソアルコールアルコキシラート、芳香族アルコールアルコキシラート、オイルアルコキシラート、脂肪族アルコールアルコキシラート及び脂肪酸アルコキシラートから選択される。
【0064】
表面活性化合物(a)は、例えば:
1)アルキルラジカル中に8〜24個の炭素原子を有する、ポリアルコキシル化、好ましくはポリエトキシル化、飽和及び不飽和脂肪族アルコールであって、相当の脂肪酸又は石油化学製品に由来し、且つ1〜100、好ましくは2〜50個のエチレンオキシド単位(EO)を有し、遊離ヒドロキシル基がアルコキシル化可能であるもの、例えば、GENAPOL X、GENAPOL OA、GENAPOL OX、GENAPOL UD、GENAPOL LA及びGENAPOL Oシリーズ(CLARIANT)、CROVOL Mシリーズ(CRODA)又はLUTENSOLシリーズ(BASF)、あるいはこれらからエーテル化によって得られるもの、例えばGENAPOL X060メチルエーテル、
2)ポリアルコキシル化、好ましくはポリエトキシル化された、アリールアルキルフェノール、例えば2,4,6−トリス(1−フェニルエチル)フェノール(トリスチリルフェノール)であって、平均エトキシル化度が10〜80、好ましくは16〜40のもの、例えばSOPROPHOR BSU(RHODIA)、EMULSOGEN TSシリーズ(CLARIANT)又はHOE S 3474(CLARIANT)、
3)ポリアルコキシル化、好ましくはポリエトキシル化されたアルキルフェノールであって、1又は複数のアルキルラジカル、例えばノニルフェノール又はトリ−sec−ブチルフェノールを有し、且つ2〜40、好ましくは4〜15のエトキシル化度を有するもの、例えばARKOPAL Nシリーズ又はSAPOGENAT Tシリーズ(CLARIANT)、
4)ポリアルコキシル化、好ましくはポリエトキシル化された、ヒドロキシ脂肪酸又はグリセリドであって、ヒドロキシ脂肪酸、例えばリシニン又はひまし油を含み、エトキシル化度が10〜80、好ましくは25〜40のもの、例えばEMULSOGEN ELシリーズ(CLARIANT)又はAGNIQUE CSOシリーズ(COGNIS)、並びに
5)ポリアルコキシル化、好ましくはポリエトキシル化された、ソルビタンエステル、例えばATPLUS 309F(UNIQEMA)又はALKAMULSシリーズ(RHODIA)、
である。
【0065】
表面活性化合物(b)は非イオン性の乳化剤及び分散剤であり、好ましくはエチレンオキシド及びプロピレンオキシドブロックコポリマーであり、例えば:
6)少なくとも第一のポリアルキレンオキシドブロック領域及び第二のポリアルキレンオキシドブロック領域を有し、前記第一領域のポリアルキレンオキシドが前記第二領域のポリアルキレンオキシドと異なるポリC2−4アルキレンオキシドブロックコポリマーのモノC2−6アルキルエーテル、である。好ましくは、C2−6アルキルエーテル部分は、前記アルキレンオキシオキシドブロックコポリマーのC3アルキルエーテル、より好ましくはC4アルキルエーテルである。また、好ましくは、アルキレンオキシドブロックコポリマー部分は、好ましくはエチレンオキシド/プロピレンオキシドブロックコポリマーである。好ましくは、エチレンオキシド部分は、約10〜約90モル%から約25〜約75モル%のブロックコポリマーを示す。特に好ましい材料は、WitcoからNS−500LQの商品名のもと市販されている。ブロックコポリマーは、ジ−及びトリ−ブロックコポリマー、例えばアルキレンオキシド由来のもの、例えばエチレンオキシド及びプロピレンオキシド由来のものであって、平均分子量が200〜10000未満、好ましくは1000〜4000g/モル、例えばGENAPOL PFシリーズ(CLARIANT)、PLURONICシリーズ(BASF)、SYNPERONIC PEシリーズ(UNIQEMA)、又はTOXIMULシリーズ(STEPAN)であってもよい。本発明の組成物に使用するのに好ましいエチレンオキシド/プロピレンオキシドブロックコポリマー群は、ブチルベースのポリ(オキシプロピレン)ポリ(オキシエチレン)ブロックコポリマーであって、平均分子量が2,400〜3,500のもの(例えば、TOXIMUL 8320、Stepan Chemical Co.)である。
【0066】
好ましい非イオン性乳化剤及び分散剤は、例えばポリエトキシル化アルコール、ポリエトキシル化トリグリセリドであって、ヒドロキシ脂肪酸とポリエチレンオキシド/プロピレンオキシドのブロックコポリマーを含むものである。
【0067】
ある態様において、表面活性化合物(a)又は(b)は、HLBが10〜15、例えば11〜14、好ましくは11〜13のものである。
【0068】
好ましい表面活性化合物は、オレイルアルコールポリグリコールエーテルであって、例えば8〜20のエチレンオキシド単位を有するもの(例えば、GENOPOL O100、SYNPERONIC A20)である。
【0069】
表面活性化合物(c)の例は、イオン性表面活性化合物(例えば、陽イオン性又は陰イオン性表面活性化合物)、及び他の非イオン性表面活性化合物、例えば酢酸ビニル/ビニルピロリジンコポリマー;アルキル化ビニルピロリジンコポリマー;ポリビニルピロリドン、例えばAGRIMERシリーズ(ISP)である。
【0070】
非イオン性表面活性化合物には、リン酸塩、スルホン酸塩、流酸塩、カルボン酸の金属又はアンモニウム塩、及びアミドが含まれる。例としては、Geropon T77(Rhodia)(N−メチル−N−オレオイルタウリン酸ナトリウム塩);Soprophor 4D384(Rhodia)(トリスチリルフェノール流酸塩);Reax 825(Westvaco)(エトキシル化リグニンスルホン酸塩);Stepfac 8171(Stepan)(エトキシル化ノニルフェノールリン酸エステル);Ninate 401−A(Stepan)(アルキルベンゼンスルホン酸カルシウム);Emphos CS−131(Witco)(エトキシル化ノニルフェノールリン酸エステル);Atphos 3226(Uniquema)(エトキシル化トリデシルアルコールリン酸エステル)が含まれる。
【0071】
陽イオン性表面活性化合物には、C8−C18脂肪酸のアルカノールアミド及びC8−C18脂肪酸のアミンポリアルコキシラート、C10−C18アルキルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、ココナッツアルキルジメチルアミノ酢酸、及びC8−C18脂肪酸のアミンポリアルコキシラートのリン酸エステルが含まれる。
【0072】
本発明の殺虫製剤及び種子処理組成物は更に、水溶性及び水分散性のフィルム形成ポリマー由来の少なくとも1つのポリマーを含んで成るものであって、概して少なくとも10000〜約100,000の平均分子量を有するもの、を含んで成ってもよい。
【0073】
通常、着色剤、例えば染料又は色素が種子処理製品には含まれており、その結果、観察者は種子が処理されていることを直ちに決定することができる。着色剤は、適用されるコーティングの均一性の度合いをユーザーに示すのにも有用である。通常、着色剤は、30℃超の融点を有する傾向があり、そのため、本発明の種子処理組成物及び殺虫製剤中で懸濁される。殺虫製剤は、0.1〜10質量%の着色剤を含んで成る傾向がある。
【0074】
種子処理製品は、少なくとも1つの無機固体担体を含んで成ってもよい。無機固体担体は、不水溶性の天然又は合成の固体材料である。当該担体は通常不活性であり、そして農業において、特に処理された種子又は他の繁殖材料上で許容されている。当該担体は、例えば、クレー、天然又は合成のケイ酸塩、二酸化チタン、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、タルク、ろう石クレー、シリカ、アタパルジャイトクレー、珪藻土 (kieselguhr)、チョーク、珪藻土 (diatomaceous earth)、石灰、炭酸カルシウム、ベントナイトクレー、フラー土、から選択することができる。
【0075】
色素及び担体は、30℃超の融点を有する物質の例である。
【0076】
本発明の種子処理組成物又は殺虫製剤は、更に、殺虫剤業界で知られている他の製剤用の助剤を含んで成ってもよい。かかる助剤には、限定しないが、不凍剤(例えば、限定しないが、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、モノプロピレングリコール、ヘキシレングリコール、1−メトキシ−2−プロパノール、シクロヘキサノール)、緩衝剤(例えば、限定しないが、水酸化ナトリウム、リン酸)、殺生物剤(例えば、限定しないが1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン)、保存剤(例えば、限定しないが、安息香酸誘導体、ソルビン酸、ホルムアルデヒド、メチルパラヒドロキシ安息香酸エステルとプロピルパラヒドロキシ安息香酸の組み合わせ)、安定剤(例えば、限定しないが、酸、好ましくは有機酸、例えばドデシルベンゼンスルホン酸、酢酸、プロピオン酸又はブチルヒドロキシルトルエン、ブチルヒドロキシルアニソール)、増粘剤(例えば、限定しないがヘテロ多糖及びデンプン)、及び消泡剤(例えば、限定しないがシリコン、特にポリジメチルシロキサン)が含まれる。かかる助剤は市販されており、当業界で知られている。
【0077】
種子処理組成物は、更に、追加の活性化合物を含んで成ることもでき、あるいは追加の活性化合物と一緒に及び/又はそれらを連続して適用してもよい。これらの追加の化合物は肥料又は微量栄養素ドナー又は他の調製物であって、植物の生育に影響を及ぼすもの、例えば接種物(inoculant)であってもよい。
【0078】
本発明で使用するのに適した殺虫剤の例は、1又は複数の殺菌剤、殺虫剤、殺線虫剤、軟体動物駆除剤又はそれらの組み合わせである。
【0079】
一種類の殺虫剤は、複数の防除分野に活性を有することがあり、例えば殺虫剤は、殺菌、殺虫、及び殺線虫活性を有することがある。具体的には、アルジカルブは、殺虫、殺ダニ及び殺線虫活性について知られており、一方、メタムは殺虫、除草、殺菌及び殺線虫活性について知られており、そしてチアベンダゾール及びカプタンは、殺線虫及び殺菌活性を提供することができる。
【0080】
殺虫剤の例には、アセタミプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、ニテンピラム、チアクロプリド、チアメトキサム、アルファ−シペルメトリン、ベータ−シフルトリン、ベータ−シペルメトリン、ビフェントリン、ビオアレトリン、ビオレスメトリン、シクロプロトリン、シフルトリン、シハロトリン、シペルメトリン、シフェノトリン、デルタメトリン、エムペントリン、エスフェンバレレート、フェンプロパトリン、フェンバレレート、フルシトリナート、フルメトリン、ガンマ−シハロトリン、イミプロトリン、ラムダ−シハロトリン、メトトリン、メトフルトリン、ペルメトリン、フェノトリン、プラレトリン、レスメトリン、タウ−フルバリナート、テフルトリン、テトラメトリン、シータ−シペルメトリン、トラロメトリン、トランスフルトリン、ゼータ−シペルメトリン、アバメクチン、エマメクチン、スピノサド、ドラメクチン、エプリノメクチン、イベルメクチン、セラメクチン、及び置換ミルベメクチン、例えば式
【化1】

の化合物、フルベンジアミド(3−ヨード−N’−(2−メシル−1,1−ジメチルエチル)−N−{4−[1,2,2,2−テトラフルオロ−1−(トリフルオロメチル)エチル]−o−トリル}フタルアミド)、フィプロニル及び式A−1
【化2】

の化合物、がある。
【0081】
好ましくは、殺菌化合物は、(a)ストロビルリン化合物、(b)DMI化合物、(c)ベンズイミダゾール化合物、(d)ベンゾトリアジン化合物、(e)フェニルピロール化合物、(f)アニリノピリミジン化合物、(g)カルボキサミド化合物、(h)フェニルアミド:アシルアラニン、(i)マルチ−サイトクラス、から選択される。
【0082】
他の態様及び観点から独立したある態様において、(a)ストロビルリン化合物は1又は複数のストロビルリン型:メトキシアクリラート化合物、ストロビルリン型:オキサゾリジンジオン化合物、ストロビルリン型:イミダゾリノン化合物、ストロビルリン型:オキシイミノアセトアミド化合物、ストロビルリン類似体:ジヒドロジオキサジン化合物、ストロビルリン型:オキシイミノアセテート、及びストロビルリン化合物:メトキシカルバメート化合物由来のものである。
【0083】
他の態様及び観点から独立したある態様において、(a)ストロビルリン化合物は、1又は複数のフルオキサストロビン、フェナミドン、アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン、ファモキサドン、ジモキシストロビン、メトミノストロビン、クレソキシム−メチル、及びトリフロキシストロビン由来のものである。有利なストロビルリン化合物は、フルオキサストロビン及びアゾイストロビン(azoystrobin)である。
【0084】
他の態様及び観点から独立したある態様において、(b)DMI化合物は、1又は複数のDMI:ピペラジン化合物、DMI:トリアゾール化合物、DMI:イミダゾール化合物、及びDMI:ピリミジン化合物由来である。
【0085】
DMI:ピペラジン化合物はトリフォリンである。
【0086】
DMI:トリアゾール化合物は、1又は複数のアザコナゾール、ビテルタノール、ブロムコナゾール、シプロコナゾール、ジフェンコナゾール、ジニコナゾール、エポキシコナゾール、フェンブコナゾール、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルトリアフォル、ヘキサコナゾール、イミベンコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、パクロブトラゾール、プロピコナゾール、プロチオコナゾール、シメコナゾール、テブコナゾール、テトラコナゾール、トリアジメフォン、トリアジメノール、及びトリチコナゾールから選択される。
【0087】
DMI:イミダゾール化合物は、イマザリル、オキスポコナゾールフマル酸塩、ペフラゾエート、ペンコナゾール、プロクロラズ、及びトリフルミゾールから選択される。
【0088】
DMI:ピリジン化合物はピリフェノックスである。
【0089】
DMI:ピリミジン化合物はフェナリモルである。
【0090】
他の態様及び観点から独立したある態様において、(b)DMI化合物は、1又は複数のビテルタノール、シプロコナゾール、ジフェンコナゾール、ジニコナゾール、フルキンコナゾール、フルトリアフォル、メトコナゾール、プロチオコナゾール、テブコナゾール、トリアジメフォン、トリアジメノール、トリチコナゾール、プロクロラズ及びイマザリル由来である。
【0091】
他の態様及び観点から独立したある態様において、(c)ベンズイミダゾール化合物は、カルベンダジム、フベリダゾール及びチアベンダゾール由来であり;有利には1又は複数のフベリダゾール及びチアベンダゾール由来である。
【0092】
他の態様及び観点から独立したある態様において、(d)ベンゾトリアジン化合物はトリアゾキシドである。
【0093】
他の態様及び観点から独立したある態様において、(e)フェニルピロール化合物は1又は複数のフェンピクロニル及びフルジオキソニル由来である。
【0094】
他の態様及び観点から独立したある態様において、(f)アニリノピリミジン化合物はシプロジニル及びピリメタニル由来である。
【0095】
他の態様及び観点から独立したある態様において、(g)カルボキサミド化合物は、1又は複数のボスカリド、ペンチオピラド、カルボキシン、シルチオファム及び3−ジフルオロメチル−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(2−ビシクロプロピル−2−イル−フェニル)−アミドであって、式
【化3】

を有するもの;有利には1又は複数のカルボキシン及びシルチオファム由来である。
【0096】
他の態様及び観点から独立したある態様において、(h)フェニルアミド:アシルアラニン化合物は、1又は複数のベナラキシル、ベナラキシル−M、メタラキシル、メタラキシル−M由来;有利には1又は複数のメタラキシル及びメタラキシル−M由来である。
【0097】
他の態様及び観点から独立したある態様において、殺菌剤は、マルチ−サイトクラス化合物、チラム、水酸化銅、イミノクタジン及びマンコゼブ、特にチラムから選択される。
【0098】
好ましくは、殺虫剤は、1又は複数のベナラキシル、ベナラキシル−M、フベルジアゾール(fuberdiazole)、ストロビン、フルオキサストロビン、ビテルタノール、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、フルキンコナゾール、フルトリアフォル、メタラキシル、メタラキシル−M、プロチオコナゾール、テブコナゾール、トリアジメノール、トリチコナゾール、フルジオキソニル、トリアゾキシド、シプロジニル、カルボキシン、シルチオファム、イプコナゾール、トリフロキシストロビン、イマザリル、グアザチン、3−ジフルオロメチル−1−メチル−1Hピラゾール−4−カルボン酸(2−ビシクロプロピル−2−イル−フェニル)−アミド、チアメトキサム、イミダクロプリド、アバメクチン、スピノサッド、ビスアミド、チアクロプリド、ラムダシハロトリン、クロチアニジン、テフルトリン、ベータ−シフルトリン、シペルメトリン、アルファ−シペルメトリン、ベータ−シペルメトリン、シータ−シペルメトリン、ゼータ−シペルメトリン、及びフィプロニルから選択される。
【0099】
第三の観点の種子処理組成物はまた、殺虫製剤(B)を更に含んでもよく、これは製剤(A)中に存在するものと異なる殺虫剤を通常含んでおり、且つ、製剤(A)中に存在するものと同一か又は異なっていてもよい表面活性化合物(a)及び/又は(b)を更に含むことができる。
【0100】
第三の観点に従う種子処理組成物は、1又は複数の製剤助剤(C)を含んでもよく、これは殺虫製剤(A)中に存在するものと同一か又は異なっていてもよい。
【0101】
本発明は特に、農業上重要な植物に特に適しており、これは商業規模で採集又は栽培される植物を指している。
【0102】
かかる農業用の植物(又は作物)は、雑穀、例えばコムギ、オオムギ、ライムギ、オーツムギ、イネ、トウモロコシ又はソルガム;ビート、例えばサトウダイコン又は飼料用ビート;果実、ナシ状果、石果及び柔らかい果物、リンゴ、洋ナシ、プラム、モモ、アーモンド、チェリー、ベリー類、例えばストロベリー、ラズベリー又はブラックベリー;マメ科植物、例えばマメ、レンズマメ、エンドウマメ又はダイズ;油脂植物、例えばナタネ、カラシナ、ポピー、オリーブ、ヒマワリ、ココナッツ、ヒマシ油植物、カカオマメ、ラッカセイ;ウリ科植物、例えばカボチャ、キュウリ、メロン;繊維植物、例えば綿、亜麻、麻、ジュート;柑橘植物、例えばオレンジ、レモン、グレープフルーツ又はタンジェリン;野菜、例えばホウレンソウ、レタス、アスパラガス、キャベツ種、ニンジン、タマネギ、チリ、トマト、ジャガイモ、又はトウガラシ;クスノキ科植物、例えばアボカド、シナモン、ショウノウ;及びタバコ、ナッツ、コーヒー、ナス、サトウキビ、チャ、コショウ、蔓植物、ホップ、バナナ科植物、天然ゴム植物、並びに観葉植物、である。飼料作物、例えばイネ科植物 (grassed)及びマメ科植物も重要である。
【0103】
適当な標的作物は、前述したタイプの植物のトランスジェニック作物も含む。本発明に従い使用されるトランスジェニック作物は、それらが、例えば毒素を産生する無脊椎動物、特に節足動物門の無脊椎動物に由来する毒素、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)から得られることができる毒素;又は植物由来の既知の毒素、例えばレクチン、例えば、既知の選択的に作用する毒素、を合成することができるように、組換えDNA技術によって形質転換されている植物、又はその繁殖材料であり;あるいは、除草剤又は殺菌剤耐性を発現することができるものである。かかる毒素の例、あるいはそのような毒素を合成することができるトランスジェニック植物の例は、例えばEP−A−0 374 753、WO93/07278、WO95/34656、EP−A−0 427 529及びEP−A−451 878において開示されており、これらは本願において援用される。
【0104】
本発明は、コムギ、オオムギ、ライムギ、オーツムギ、コメ、トウモロコシ又はソルガムに特に適している。
【0105】
本明細書で言及する殺虫剤の構造についての記載は、e- Pesticide Manual, version 3.1 , 13th Edition, Ed. CDC Tomlin, British Crop Protection Council, 2004-05で見ることができる。
【0106】
本発明のそれぞれの観点及び態様において、「本質的に〜から成る」及びその変形は、「含んで成る」及びその変形の好ましい態様であり、そして、「から成る」及びその変形は「本質的に〜から成る」及びその変形の好ましい態様である。
【0107】
以下の実施例は、例示目的で挙げられているものであり、本発明を限定するものではない。
【実施例】
【0108】
種子処理組成物の調製
表1の実施例C1〜C3及びEx.1〜4は、同一殺虫組成物に関するものであり、表面活性化合物(b)ブチルPO/EOとC9−C18PO/EO混合物が、他の慣習上の製剤用助剤(以下の表1には示していない)と同様に既に殺虫製剤中に存在している。これに対し、表示した表面活性化合物、適切な場合には水で希釈したものを添加して混合し、種子処理組成物(又は製品又はスラリー)を調製した。
【0109】
同様に、表1中のC4並びにEx.5及び6は、同一の殺虫組成物に関するものであり、そして表面活性化合物(b)ブチルPO/EOとC9−C18 PO/EO混合物が、他の慣習上の製剤用助剤(以下の表1には示していない)と同様に既に殺虫製剤中に存在している。これに対し、表示した表面活性化合物、適切な場合には水で希釈したものを添加して混合し、種子処理組成物(又は製品又はスラリー)を調製した。
【0110】
殺虫製剤の調製
実施例C5〜C9並びにEx.7〜12(表29)は、活性成分を細かくすり潰し、そして製剤用助剤と密に混合することで(化合物(a)及び/又は(b)を含む)調製され、その結果種子処理用の懸濁濃縮物が生じる。
【0111】
活性成分及び製剤用助剤(化合物(a)及び(b)を含む)のそれぞれについて表1に示した、種子処理組成物における量は、種子上のその成分の量(塗布量)(g)/100kg種子である。
【0112】
活性成分及び製剤用助剤(化合物(a)及び(b)を含む)のそれぞれについて表2に示した、殺虫製剤中の量は、質量%ベースである。
【0113】
本発明のEx.1〜6の例のものは凝集しなかった。また、少なくとも24時間安定であり、Ex.7〜12の例は凝集しなかった。また、少なくとも2年間安定である。
【0114】
種子処理
コムギ種子は例C1〜C8及びEx.1〜12の種子処理組成物で、Hege種子処理器具で処理し、そして殺虫剤、固体、界面活性剤及び化合物(a)と(b)の塗布量は、表の塗布量についての情報の項に提示する。
【0115】
測定
流動性
種子が処理後に流動する能力は、タイマーで接続され、空気で閉じることができるゲートを備えた漏斗に種子を通過させるで未処理種子と比較した。当該ゲートは2秒間開き、そしてゲートを通過した種子の重量をはかりで計量する。結果は、種子処理直後〜処理後10分間に実施された複数の流動性評価の平均値である。実施例の流動性について表中に示した結果は、未処理種子の流動性のパーセンテージである。重量が重くなるほど、種子の流動性が向上するため、パーセンテージが高いほど、優れた流動性を示す(表1及び2を参照のこと)。
【0116】
ダストオフ
種子から放出される「ダスト」の量は、隆起部を有するドラムであって、回転すると処理済の種子のハンドリング及び運搬を促進するドラム内に処理済みの種子を据えることによって測定する。正確な空気流制御システムにより、空気で運ばれる粒子を粗ろ過機からフィルター上に運ぶ一定の気流がもたらされる。ダストの量は、フィルターを計量することで測定される。「ダストオフ」の測定値のデータを、種子100kg当たりのダストのグラムとして表2に示す。量が少ないほど、ダストオフが向上する(表1及び2を参照のこと)。
【0117】
均一性
何百個の種子のバッチを種子処理から選び、そして、溶媒混合物を用いて超音波バスにおいて2秒間、色素を各種子から個別に抽出する。抽出された色素の量を分光計で定量し、そして種子上に接着した活性成分の量を、種子処理組成物の詳細をベースに算出し、そして殺虫剤の塗布量に従い種子を分類する。殺虫剤の濃度範囲(例えば予想される殺虫剤の塗布量の80〜140%)内で種子の数が多いほど、その種子処理組成物の殺虫剤分布特性が向上する(表3を参照のこと)。
【0118】
かかるデータは、本発明の表面活性化合物で、少なくとも10g/100kg種子の塗布量で処理した種子が、気流で運ばれる粒子がすくないこと、すなわち、殺虫剤のより良いダストオフ、より良い流動性及び/又は分布を提供することをはっきりと示している。
【0119】
【表1】

【0120】
【表2】

【0121】
【表3】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
種子ロットについて種子処理する方法であって、当該ロットを、1又は複数の殺虫剤、並びに(a)1又は複数のアルコキシラート及び(b)1又は複数のブロックポリオキシアルキレンポリマーから選択される1又は複数の製剤助剤で処理すること、を含んで成り、(a)及び(b)の総塗布量が少なくとも10g/100kg種子であり、且つ殺虫剤の塗布量が多くても100g/100kg種子であり;但し、ジフェノコナゾールの塗布量が3.6g/100kgである場合又はフルジオキソニルの塗布量が3.75g若しくは5g/100kg種子である場合、(a)及び(b)の塗布量が18〜24g/100kg種子であること、を除く、方法。
【請求項2】
種子ロットについて種子処理する方法であって、当該ロットを、(a)1又は複数のアルコキシラート及び(b)1又は複数のブロックポリオキシアルキレンポリマーと、種子処理組成物とを含んで成る混合物で処理すること、を含んで成り、但し、前記ロットに対する、前記混合物に由来する(a)+(b)の塗布量は、少なくとも10g/100kg種子であり;前記殺虫組成物由来のジフェノコナゾールの塗布量が3.6g/100kgである場合又は前記殺虫組成物由来のフルジオキソニルが3.75g若しくは5g/100kg種子である場合、前記混合物由来のオレイルポリグリコールエーテルの塗布量が16〜20g/100kg種子であること、を除く、方法。
【請求項3】
ジフェノコナゾールの塗布量が3.6g/100kgである場合又はフルジオキソニルが3.75g若しくは5g/100kg種子である場合、前記混合物由来のオレイルポリグリコールエーテルの塗布量が18〜24g/100kg種子であること、を除く、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ロットの流動性、均一性及び/又はダストオフ特性が向上する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記ロットに対する1又は複数の殺虫剤の塗布量が、1〜100、好ましくは2〜75、更に好ましくは3〜50、特に4〜40、有利には4〜30g/100kg種子の範囲内である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
(a)+(b)の総塗布量が10〜100、好ましくは12〜75、より好ましくは14〜50、特に15〜40、有利には15〜35g/100kg種子の範囲内である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
種子ロットについて種子処理する方法であって、水性懸濁液の形態にあり、且つ(I)(α)活性成分として、1又は複数の殺虫剤、及び任意に(β)30℃超の融点を有する1又は複数の物質、並びに(II)1又は複数の製剤助剤であって、それぞれ又は少なくとも1つが(a)1又は複数のアルコキシラート及び(b)1又は複数のブロックポリオキシアルキレンポリマーから選択される製剤助剤を含んで成る殺虫製剤(A)を含んで成る種子処理組成物で前記ロットが処理され;ここで、(α)+(β)の量が多くても20、好ましくは2〜20質量%であり、且つ(a)+(b)の量が少なくとも4、好ましくは4〜25質量%であり、各量が製剤の重量ベースであり、但し、(a)+(b)対(α)+(β)の重量比が0.5〜2.0の範囲内にあり、そして製剤(A)由来の(a)+(b)の塗布量が少なくとも10g/100kg種子である、方法。
【請求項8】
前記ロットの流動性、均一性及び/又はダストオフ特性が向上する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
殺虫剤が、1又は複数のベナラキシル、ベナラキシル−M、フベルジアゾール、チアベンダゾール、アゾキシストロビン、フルオキサストロビン、ビテルタノール、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、フルキンコナゾール、フルトリアフォル、メタラキシル、メタラキシル−M、プロチオコナゾール、テブコナゾール、トリアジメノール、トリチコナゾール、フルジオキソニル、トリアゾキシド、シプロジニル、カルボキシン、シルチオファム、イプコナゾール、トリフロキシストロビン、イマザリル、グアザチン、3−ジフルオロメチル−1−メチル−1Hピラゾール−4−カルボン酸(2−ビシクロプロピル−2−イル−フェニル)−アミド、チアメトキサム、イミダクロプリド、アバメクチン、スピノサッド、ビスアミド、チアクロプリド、ラムダシハロトリン、クロチアニジン、テフルトリン、ベータ−シフルトリン、シペルメトリン、アルファ−シペルメトリン、ベータ−シペルメトリン、シータ−シペルメトリン、ゼータ−シペルメトリン、及びフィプロニルから選択される、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
(α)及び(β)の総量が3〜15、好ましくは3〜12、より好ましくは4〜12質量%の範囲内である、請求項7〜9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
(α)及び(β)の総量が、5〜25、好ましくは6〜20、より好ましくは7〜18質量%の範囲内である、請求項7〜10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
(a)が脂肪族アルコールアルコキシラート、オキソアルコールアルコキシラート、芳香族アルコールアルコキシラート、オイルアルコキシラート、脂肪族アルコールアルコキシラート及び脂肪酸アルコキシラートから選択される、請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
(b)がエチレンオキシド及びプロピレンオキシドブロックコポリマーである、請求項1〜12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
30℃超の融点を有する物質が色素である、請求項7〜13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
製剤(A)が、追加の助剤(c)として他の表面活性化合物を更に含んで成り、そして(a)及び(b)対(c)の重量比は1.5超、好ましくは1.5〜20、より好ましくは3〜10、特に4〜8の範囲内であり;但し、種子に対する(a)、(b)及び(c)の総塗布量は15〜120g/100kg種子の範囲内である、請求項7〜14のいずれか1項に記載の方法。
【請求項16】
種子処理組成物が、他の殺虫製剤(B)及び/又は製剤用助剤(C)を更に含んで成る、請求項7〜15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
請求項7〜15のいずれか1項で規定されている殺虫製剤(A)、及び任意に液体担体、を含んで成る種子処理組成物。
【請求項18】
(i)他の殺虫製剤(B)及び/又は(ii)製剤用助剤(C)を更に含んで成る、請求項17に記載の種子処理組成物。
【請求項19】
請求項7〜15のいずれか1項において殺虫製剤(A)として規定されている、懸濁液の形態の水性殺虫製剤。
【請求項20】
種子及び遅れて生育する植物器官を、害虫の攻撃から保護する方法であって、当該種子を、殺虫剤として有効量の請求項17で規定されている種子処理組成物で処理するか、あるいは請求項1〜6のいずれか1項で規定されている方法により保護する方法。
【請求項21】
多くても100/100kg種子の1又は複数の殺虫剤及び請求項1〜13のいずれか1項で規定されている少なくとも10g/100kg種子の(a)と(b)を含んで成る虫害抵抗性種子ロットであって;前記殺虫組成物由来のジフェノコナゾールの塗布量が3.6g/100kgである場合又は前記殺虫組成物由来のフルジオキソニルが3.75g若しくは5g/100kg種子である場合、(a)及び(b)の塗布量が18〜24g/100kg種子であること、を除く、種子ロット。

【公表番号】特表2008−544966(P2008−544966A)
【公表日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−518716(P2008−518716)
【出願日】平成18年6月28日(2006.6.28)
【国際出願番号】PCT/EP2006/006259
【国際公開番号】WO2007/003319
【国際公開日】平成19年1月11日(2007.1.11)
【出願人】(500584309)シンジェンタ パーティシペーションズ アクチェンゲゼルシャフト (352)
【Fターム(参考)】