説明

欠字端末システム

【課題】各種の証明書発行装置に用いられ、オペレータが効率よく欠字を作成することのできる欠字端末システムを提供すること。
【解決手段】欠字に対して予め記憶されている欠字イメージを呼び出し、タブレット3Dでは、呼び出した欠字イメージの中からそのまま選択、あるいは、編集対象の欠字イメージを選択して該選択した欠字イメージに対して編集を加えることにより、カード情報に存在する欠字を本来の文字に置き換えることが出来る欠字端末システムとする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、IDカード等の各種証明書を発行装置で発行する際に、個人情報等の中に、発行装置の記憶装置に収納されていない特殊文字が存在したために発生する欠字に対し、適切な処理をおこなうための欠字端末システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、IDカードを発行する証明用媒体の発行装置は、登録端末装置から申請者の顔画像および個人情報(住所、氏名、生年月日など)を入力することにより、これらをホスト装置へ登録している。その場合、個人情報の中に、証明用媒体の発行装置にあらかじめ登録されていない文字である特殊文字が存在する場合がある。その際は、当該文字に対してタブレットを用いて画像イメージを描画して手書き入力し、文字データを登録する必要がある。また、特殊文字による欠字が存在した場合は、特定の識別子(例えば、*印)に変換して登録される。
【0003】
つまり、個人情報の中に欠字が存在した場合は、欠字端末装置で欠字を入力することにより、これを欠字イメージサーバに登録している。
【0004】
顔画像や個人情報、欠字を登録した後、印刷装置において、ホスト装置から顔画像や個人情報を取得するとともに、欠字イメージサーバから欠字データを取得し、これらをIDカード媒体に印刷することによりIDカードを発行するようになっている。
【0005】
ところで、欠字端末装置における欠字の入力方法は以下のように行なわれる。すなわち、まず、ホスト装置から欠字が存在する個人情報を取得して、画面に表示する。次に、表示されている個人情報内の特定の識別子に対応する欠字を、ペンタブレットなどの手書入力手段を用いて直接画面上に入力イメージとして入力する。
【0006】
ペンタブレットでは、人間が電子ペンにて手書きしたイメージを連続的に点として検知し、それらの点の集合をイメージとして取得している。つまり、ペンタブレットでは、人間が手書きしたイメージを忠実に再現するため、検知された各点の位置を正確に検知してイメージデータを取得している。
【0007】
欠字端末装置における欠字の入力イメージは、例えば、図10(a)に示すように、150ドット×150ドットの大きさに設定されていて、そのまま画面に描画するとともに、この入力イメージに対し縮小処理を施して、例えば、図10(b)に示すように、50ドット×50ドットの大きさにしたイメージを欠字イメージとして同じ画面上に描画する。そして、全ての入力対象を入力し終わった時点で、図10(b)の欠字イメージを欠字として欠字イメージサーバに登録している。(例えば、特許文献1を参照)
【特許文献1】特開2004−192431号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述のような欠字端末装置による欠字イメージの入力は、欠字を登録する際にペンタブレットを用いて、空白の状態から画像イメージを描画して作成していた。したがって、以下のような問題点が存在する。(a)欠字イメージは空白の状態から作成して編集するため手間がかる。(b)編集作業は、ドット単位で編集しているため、イメージ通りの編集をするのにはオペレータが熟練を要する。(c)欠字は、申請者毎に登録されるため、申請者が違えば同じ欠字イメージでも最初から編集する必要があり、オペレータは作成作業に手間がかかる。
【0009】
本発明は、これらの事情にもとづいてなされたもので、各種の証明書発行装置に用いられ、オペレータが効率よく欠字を作成することのできる欠字端末システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の実施形態によれば、ホスト装置からカード発行に必要なカード情報を呼び出して取得し、該カード情報の中に欠字が存在した場合、該欠字を欠字イメージとして生成して本来の文字に置き換える欠字端末システムであって、
前記カード情報の中に前記欠字が存在した場合、前記欠字に対して予めコードを付して記憶されている欠字イメージを呼び出し、該呼び出した欠字イメージの中からそのまま選択、あるいは、編集対象の欠字イメージを選択して該選択した欠字イメージに対して編集を加えることにより、前記カード情報に存在する欠字を本来の文字に置き換えることを特徴とする欠字端末システムが提供される。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、各種の証明書発行装置に用いられ、オペレータが効率よく欠字を作成することのできる欠字端末システムを提供することができる。
【0012】
したがって、オペレータは、コードの入力時に以前に使用したコードの履歴から、欠字イメージを呼び出すことにより編集作業の大幅な軽減が見込まれる。
【0013】
また、元となるイメージを呼びだすことにより編集作業に不慣れなオペレータでも簡単に編集できる。
【0014】
また、今までは同じ文字に対するイメージでも、証明書発行者の個人毎に編集していたため、他の証明書発行者との間では文字イメージに差異がある可能性があったが、全ての欠字イメージの編集をコードによる呼び出しをすることにより、欠字を対象とした文字イメージの統一が可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の欠字端末システムについての実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
【0016】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0017】
図1は、この発明の実施の形態に係る欠字端末システムを具備したIDカード発行システムの概略構成を示すブロック図である。
【0018】
図1に示すように、IDカード発行システム20は、登録端末1、ホストコンピュータ2、欠字端末システム3、欠字イメージサーバ4、及び印刷装置5を有し、各々は、LANなどのネットワーク回線6を介して接続されている。
【0019】
これらの構成によるIDカード発行システム20では、登録端末1や欠字端末システム3により入力した各申請者の申請者データ(ユーザデータ)をホストコンピュータ2に登録し、印刷装置5によってホストコンピュータ2に登録されたユーザデータに基づいてIDカードを印刷する。
【0020】
すなわち、登録端末1を用いてオペレータにより、申請者から受領した申請書に基づく個人情報や申請者の顔画像などのユーザデータが入力される。登録端末1の構成は、申請者から受領した申請書に基づいて当該申請者の個人情報などのデータをオペレータが入力する入力端末機器(入力手段)1aとメモリ1am、また、申請者の少なくとも顔を含む画像のデータ(顔画像データ)を入力する画像入力機器1bとメモリ1bmを有している。
【0021】
入力端末機器1aは、図示しない、キーボード、表示部、制御部などで構成される。画像入力部1bは、デジタルカメラなどを有する撮影装置などにより構成されている。また、IDカード発行システム20としては、画像入力部1bの代わりに、申請者の顔画像を撮影する撮影装置をLAN6に接続した構成としてもよい。
【0022】
オペレータにより登録端末1から入力されたユーザデータは、ID番号、住所、氏名、本籍、登録月日などの個人情報が含まれている。これらの個人情報は、ホストコンピュータ2に蓄積される。
【0023】
また、オペレータが登録端末1で、個人情報などの文字を入力した場合、入力した情報を所定のフォント情報に基づいて文字のイメージデータに変換するようになっている。つまり、例えば、JISコードに存在する漢字などの文字は、メモリ1amに予め登録されている所定のフォント情報として文字のイメージデータに変換される。
【0024】
これに対して、所定のフォント情報が存在しない文字は、欠字として入力される。登録端末1では、欠字が生じた場合は、例えば、「*」などの欠字を示す識別子に変換されて入力される。
【0025】
これに対して、メモリ1amに所定のフォント情報が存在しない(登録されていない)文字は、欠字として入力される。登録端末1では、欠字が、例えば、「*」などの欠字を示す識別子に変換されて入力される。
【0026】
ホストコンピュータ2は、登録端末1により入力された個人情報を含むユーザデータを蓄積する。このホストコンピュータ2は、図2に模式図を示したような、登録者データベース11を有している。登録者データベース11には、登録端末1にて入力されたユーザデータとして、ID番号、氏名、住所、本籍、登録年月日等のデータを蓄積する。
【0027】
登録端末1にて入力されたユーザデータに欠字が含まれている場合、ホストコンピュータ2は、欠字のイメージデータを入力するために、当該ユーザデータを欠字端末システム3へ転送する。また、ホストコンピュータ2は、IDカードの印刷要求に応じて蓄積したユーザデータを印刷装置5へ転送する。
【0028】
欠字端末システム3はキーボード3Aにより、ホストコンピュータ2に蓄積されているユーザデータの中から、欠字を含むユーザデータを取得し、欠字に対するイメージデータを入力する。この欠字端末システム3では、オペレータにより入力された欠字のイメージデータを欠字イメージサーバ4に登録する。
【0029】
欠字イメージサーバ4は、欠字端末システム3により入力された各欠字のイメージデータを、各欠字を識別するための識別情報(識別子)とともに記憶するデータベース装置である。欠字イメージサーバ4は、図3に模式図を示したような欠字イメージデータベース12と、図4に模式図を示したような欠字検索用データベース13とを具備している。欠字イメージデータベース12には、ID番号に対応した過去に用いられた欠字イメージがそれぞれ記憶されている。また、欠字検索用データベース13には、文字コードごとの使用回数等が記憶されている。
【0030】
印刷装置5は、ホストコンピュータ2からユーザデータを取得してIDカードを印刷するものである。また、ユーザデータに欠字が含まれている場合、印刷装置5は、欠字のイメージデータを当該欠字の識別情報に基づいて欠字イメージサーバ4から取得してIDカードを印刷する。
【0031】
次に、欠字端末システム3の内部構成について詳述する。
【0032】
先に示した図1に構成のブロック図が示され、図5に本体と入力手段の外観図を示す。欠字端末システム3は、制御部3B、キーボード3A、テンキーパッド3C、タブレット3D、記憶部3E、及び通信部3Fなどを有している。
【0033】
制御部3Bは、制御プログラムにより動作するCPUや制御プログラムなどが記憶されたメモリなどにより構成され、欠字端末3全体の制御を司るものである。キーボード3Aおよびテンキーパッド3Cは、オペレータが操作指示やデータなどを入力する際に使用する。
【0034】
タブレット3D(描画入力装置)は液晶タブレットで、欠字のイメージデータをオペレータが手書き入力するものである。タブレット3Dは、入力用の筆記板および表示装置としての液晶表示装置D、ポインティングデバイス(手書き入力手段)としてのペン形状のスタイラス(以下、電子ペンと称する)P、及び制御等を行う回路機構(不図示)などにより構成される。
【0035】
また、液晶表示装置Dは、表示面(以下、入力面と称する)上に電子ペンPが接触した点を連続的(例えば、所定時間ごと)に検知する検知手段としての機能を有している。これにより、タブレット3Dは、液晶表示部Dの入力面に電子ペンPが接触した点を連続的に検知し、オペレータが手書き入力した連続する点の集合からなるイメージデータを取得する。
【0036】
なお、タブレット3Dの代わりに、マウス、トラックボール、タッチスクリーンなどのポインティングデバイス(手書き入力手段)と操作案内あるいは入力データなどを表示する表示装置にて構成するようにしてもよい。この場合、ポインティングデバイスを用いてオペレータが手書きするイメージを取得し、表示装置に入力されたイメージを表示するようにすればよい。
【0037】
記憶部3Eは、ハードディスクドライブやRAMなどの記憶装置により構成され、ホストコンピュータ2からのデータなどを記憶する。
【0038】
通信部3Fは、ネットワーク通信を行うインターフェース装置などにより構成される。通信部3Fは、ホストコンピュータ2あるいは欠字イメージサーバ4や登録端末1とのデータ通信を行うものである。通信部3Fは、ホストコンピュータ2から欠字を含むユーザデータを取得する取得手段としての機能し、また、欠字イメージサーバ4に登録する欠字のイメージデータを送信する機能等も有している。
【0039】
図6は、欠字端末システム3により欠字を入力する際の入力画面の表示例を示す説明図である。
【0040】
欠字の入力を行う場合、オペレータは、キーボード3Aにより欠字の入力作業の開始を指示する。それにより、欠字端末3の制御部3Bは、ホストコンピュータ2に欠字を含むユーザデータを要求する。これに対して、ホストコンピュータ2から欠字を含むユーザデータを受信した際、制御部3Bは、タブレット3Dの液晶表示部Dに欠字を含むユーザデータを表示するとともに、欠字の入力イメージを表示する表示枠を表示する。
【0041】
例えば、図3に示す表示例では、個人情報欄31、欠字イメージ表示領域32、欠字編集エリア33、呼出ボタン34、取消ボタン35、登録ボタン36、及び終了ボタン37が表示されている。個人情報欄31は、ホストコンピュータ2から取得したユーザデータに基づく当該ユーザに関する情報としてID番号(IDカード番号)、住所、氏名、生年月日などが表示されている。
【0042】
欠字イメージ表示領域32には、実際に欠字イメージサーバ4に登録される大きさで欠字のイメージ(欠字イメージ)が表示される。欠字編集エリア33には、タブレット3Dにて入力された大きさで欠字のイメージ(入力イメージ)が表示される。
【0043】
なお、図7に呼出ボタン34による呼出画面34aを示したように、呼出ボタン34は、過去に使用された欠字イメージを呼出画面34aにより表示させるボタンである。また、取消ボタン35は操作の取り消しの際に用いるボタンである。また、登録ボタン36は、欠字イメージ表示領域32及び欠字編集エリア33に表示されたイメージの欠字を欠字イメージサーバ4に登録する際にオペレータにより選択されるボタンである。また、終了ボタン25は、欠字の入力作業を終了する際にオペレータにより選択されるボタンである。
【0044】
次に、欠字端末システム3における欠字の入力処理について説明する。
【0045】
欠字の入力処理を行う場合、オペレータがキーボード3Aを操作して、ID番号をコード入力して[Enter]キーを押す。それにより、ホストコンピュータ2から登録者データベース11を検索し、図6に示したような表示画面が液晶表示部Dに表示がされる。すなわち、[Enter]キーを押すと、制御部3Bは、ホストコンピュータ2に欠字を含むユーザデータを要求する。これに対して、ホストコンピュータ2から欠字を含むユーザデータを受信した際、制御部3Bは、タブレット3Dの液晶表示部Dに欠字を含むユーザデータを表示するとともに、欠字の入力イメージを表示する。
【0046】
例えば、図6に示した表示例では、個人情報欄31、欠字イメージ表示領域32が表示されている。個人情報欄31は、ホストコンピュータ2から取得したユーザデータに基づく当該ユーザに関する情報としてID番号(IDカード番号)、住所、氏名、生年月日などが表示されている。
【0047】
欠字イメージ表示領域32には、個人情報における欠字のイメージが表示されている。
【0048】
以降、図8の欠字端末システム3における欠字の入力処理を示すフローチャートを用いて説明する。
【0049】
オペレータが液晶表示部Dの表示画面を見て、欠字に対して関連付けられた文字があるか否か判断する。関連付けられた文字の編集が必要であると判断した場合、該当する欠字編集エリアをマウスや電子ペンで選択後、表示画面の呼出ボタン34を押すと、図7に示したように、呼出画面34aが表示される。呼出画面34aでは文字コードを入力する(ST1)事により、編集の際に必要な類似した形の漢字を呼び出すことができる。制御部3Bはこの文字コードに対応して標準文字以外の関連付けられた欠字があるか否かを判断する(ST2)。
【0050】
この判断の結果、関連付けられた欠字がない場合、制御部3Bは入力された文字コードに対応する文字のビットマップデータ(イメージデータ、フォントデータ)を液晶表示部Dにより表示する(ST3)。
【0051】
さらに、表示された文字をマウスやタブレット3Dで加工し(ST4)、入力された文字コードと関連付けて記録する。(ST5)
一方、ST2において関連付けられた欠字があると判断された場合は、オペレータが呼出ボタン34を押してコードを入力し、[Enter〕キーを押すと、コードに対応する漢字のイメージと欠字検索用データベース13から以前に同じコードを使用して編集した欠字イメージが検索され、図6に示したように、呼出画面34aには使用回数の多い順に表示される。(ST6)
オペレータは、表示された呼出画面34aを見て、呼出画面34aの中から、そのまま使用できる同一文字があるか否かを判断する。(ST7)
同一文字がない場合、編集の元になるイメージを選んで、テンキーパッド3Cからの数字入力で選択する。それにより、選択したイメージが欠字編集エリア33に表示される。(ST8)
オペレータは、選択したイメージに対して欠字編集が必要な場合は、ペンPを用いて必要な編集をおこなう。欠字を液晶タブレット3D等により手書き入力する際に、欠字に類似する標準文字のイメージデータを表示し、相違部分だけを編集することにより、本来の文字に編集することを実行する。(ST9)
図9は、欠字イメージの編集の一例を示すもので、「齋藤」の「齋」を、本来の文字である「齊」に編集した場合の例である。
【0052】
オペレータは全ての欠字の編集が終了したら登録ボタン36を押下する。この動作により、本来の文字に編集された欠字イメージは、新たに欠字イメージサーバ4に記憶されて追加される。(ST10)
なお、ST7において、同一文字が存在し、同一文字を選択し、選択したイメージが編集されずにそのまま使用された場合(ST11)は、当該文字イメージ(ビットマップ)が選択され、欠字検索用データベース13の使用回数がインクリメント(増す)される。(ST12)
また、オペレータは、選択したイメージが編集されて使用された際には、欠字検索用データベース13にレコード追加をおこなう。
【0053】
また、一旦登録されたデータはID番号を入力し、[Enter]キーを押すことにより、ホストコンピュータ2の登録者データベース11と、欠字イメージサーバ4の欠字イメージデータベース12を検索して、表示画面の欠字編集エリア33に表示し、再編集が可能となる。すなわち、作成した欠字データを標準フォントの文字コードに関連付けて記憶しておくことで、2回目以降の欠字作成を省くことができる。
【0054】
これにより、オペレータが手書き入力する部分を極力少なくすることにより、手書き入力に時間や手間をかけることなく操作者が意図した欠字のイメージを正確かつ効率的に入力することができ、他の文字との違和感を少なくすることができる。
【0055】
また、作成した欠字を元にした文字コードとセットにして記録しておくことにより、同じ欠字を複数回作成する必要がなくなる。また、作成した欠字を加工して新たな欠字を作成することができるため、欠字作成にかかる労力をさらに少なくすることができる。
【0056】
上述した実施形態では、欠字に類似する標準文字を選択する際に、文字コードの入力により行う場合について説明したが、部首、辺の入力、読みの入力、一覧表示からの絞込み、手入力による選択等により、欠字に類似する標準文字を選択するようにしても良い。
【0057】
なお、本発明は上記の実施形態のそのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記の実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】この発明の実施の形態に係る欠字端末システムを具備したIDカード発行システムの概略構成を示すブロック図。
【図2】IDカード発行システムのホストコンピュータが備えている登録者データベースの模式図。
【図3】IDカード発行システムの欠字イメージサーバが備えている欠字イメージデータベースの模式図。
【図4】IDカード発行システムの欠字イメージサーバが備えている欠字検索用データベースの模式図。
【図5】本発明の欠字端末システムの本体と入力手段の外観図。
【図6】本発明の欠字端末システムにより欠字を入力する際の入力画面の表示例を示す説明図。
【図7】本発明の欠字端末システムにより欠字を入力する際の入力画面の呼出ボタンを操作した際の呼出画面の例を示す説明図。
【図8】本発明の欠字端末システムにおける欠字の入力処理を示すフローチャート。
【図9】本発明の欠字端末システムによる欠字イメージの編集の一例を示説明図。
【図10】(a)は、従来の欠字端末装置における欠字の入力イメージを示す説明図、は、(b)は、その処理後の説明図。
【符号の説明】
【0059】
1…登録端末、2…ホストコンピュータ、3…欠字端末システム、3A…キーボード、3B…制御部、3C…テンキーパッド、3D…タブレット、3E…記憶部、3F…通信部、4…欠字イメージサーバ、5…印刷装置、6…ネットワーク回線、11…登録者データベース、12…欠字イメージデータベース、13…欠字検索用データベース、20…IDカード発行システム、31…個人情報欄31、32…欠字イメージ表示領域、33…欠字編集エリア、34…呼出ボタン、35…取消ボタン、36…登録ボタン、37…終了ボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホスト装置からカード発行に必要なカード情報を呼び出して取得し、該カード情報の中に欠字が存在した場合、該欠字を欠字イメージとして生成して本来の文字に置き換える欠字端末システムであって、
前記カード情報の中に前記欠字が存在した場合、前記欠字に対して予めコードを付して記憶されている欠字イメージを呼び出し、該呼び出した欠字イメージの中からそのまま選択、あるいは、編集対象の欠字イメージを選択して該選択した欠字イメージに対して編集を加えることにより、前記カード情報に存在する欠字を本来の文字に置き換えることを特徴とする欠字端末システム。
【請求項2】
前記編集対象の欠字イメージを呼び出す際に、該呼出は予め定められているコードを入力することによって行うことを特徴とする請求項1記載の欠字端末システム。
【請求項3】
前記カード発行に必要なカード情報を呼び出して取得する際に、該呼出は予め定められているコードを入力するによって行い、さらに、欠字イメージを表示させた際に、該欠字イメージは使用頻度順に表示することを特徴とする請求項1記載の欠字端末システム。
【請求項4】
前記コード入力によって呼び出した欠字イメージの中からそのまま選択、あるいは、編集対象の欠字イメージを選択して該選択した欠字イメージに対して編集を行うことにより、前記カード情報に存在する欠字を本来の文字に置き換えた後に、前記コードに関連付けて前記本来の文字の欠字イメージをデータベース化することを特徴とする請求項2または請求項3記載の欠字端末システム。
【請求項5】
前記欠字イメージの編集は、液晶タブレットを用いることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の欠字端末システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−86348(P2010−86348A)
【公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−255628(P2008−255628)
【出願日】平成20年9月30日(2008.9.30)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】