説明

歯科インプラント、歯科インプラントの製造方法、歯科インプラントキット、および歯科インプラントを挿入する工具

本発明は、縦軸(2)と、歯冠側端部(4)とを有する伸長体と、前記歯冠側端部から長手方向に延びる内部穴(6)と、前記内部穴の内周に形成され、長手方向に延在する複数の回転防止構造(10,12)とを備え、回転防止構造(10)の第1組が、第1回転防止特性をもたらし、回転防止構造(12)の第2組が、前記第1回転防止特性から独立した第2回転防止特性をもたらす、患者の顎骨内に挿入する歯科インプラントにおいて、第1組の回転防止構造(10)と第2組の回転防止構造(12)とが、部分的に共通長さ(a)を超えて縦軸(2)に沿って延びていることを特徴とする歯科インプラントに関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、独立請求項の前置きに係る歯科インプラント、歯科インプラントの製造方法、歯科インプラントキット、および歯科インプラントを挿入する工具に関する。
【背景技術】
【0002】
請求項1の前置きに係る歯科インプラントは、EP第1,419,746 A2号公報により公知である。第1回転防止構造は駆動ツールに係合するように構成されている一方、第2回転防止構造は、支台(abutment)に係合するように構成されている。歯科インプラントを患者の顎骨内に挿入した後、第2回転防止構造は初期状態にある。第1回転防止構造から独立した回転抵抗を提供するために、第2回転防止構造は第1回転防止構造の遠位部に位置する。2つの回転防止構造が連続して配置されているので、穴(bore)の内部に大きな長手方向の伸長部を必要とし、これにより、歯科インプラントを弱めると共に、通常、2つの回転防止構造は順番に組立てられなければならなかった。
【0003】
US第5,810,590 A号公報は、2つの独立した回転防止構造を有する他の歯科インプラントを開示し、この歯科インプラントでは、患者の顎骨内に歯科インプラントを挿入した後に、第2回転防止構造が初期状態にある。二組の回転防止構造は、インプラント内側の突起に形成されており、所定の共通長さを超えて縦軸に沿って延びている。しかし、回転防止構造を有する突起の製造は、非常に手間がかかる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
請求されている本発明の目的は、上述の問題を克服し、容易に製造でき、独立した回転防止構造を有する小型の歯科インプラントを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によれば、第1組の回転防止構造および第2組の回転防止構造は、少なくとも共通長さを超え、縦軸に沿って形成されている。
【0006】
従って、内部に回転防止構造を形成するのに必要な穴の長さは、骨の中にインプラントを挿入し、支台に係合するように使用する共通の回転防止構造を備えた穴を有する従来公知の歯科インプラントの穴と同じように短いことが好ましい。このように、本発明の歯科インプラントは、非常に小型で安定しており、特に、最初に示した最先端の歯科インプラントよりも小型で安定している。
【0007】
更に、均等に形成された第1組の回転防止構造は、前記従来公知の歯科インプラントの共通する回転防止構造のように形成され、均等に形作られた第2組の回転防止構造と併用するように形成されてもよい。しかし、本発明によれば、第2組の回転防止構造は、支台に接続するためだけに使用され、従って、従来公知の支台を改良する必要がない。
【0008】
第1および第2回転防止構造は共通長さを超えて延びているが、これらは共通長さを超えて延びるだけではないことが好ましく、即ち、第1および第2回転防止構造は位置および長さにおいて同一ではない。それどころか、第1回転防止構造および第2回転防止構造は、ほんの部分的に共通長さを超えて形成されることが好ましい。
【0009】
従って、特に好適な特徴によれば、本発明は、縦軸と、歯冠側端部(coronal end)とを有する伸長体と、前記歯冠側端部から長手方向に延びる内部穴と、前記内部穴の内周に形成され、長手方向に延在する複数の回転防止構造とを備え、回転防止構造の第1組が、第1回転防止特性をもたらし、回転防止構造の第2組が、前記第1回転防止特性から独立した第2回転防止特性をもたらす、患者の顎骨内に挿入する歯科インプラントにおいて、第1組の回転防止構造と第2組の回転防止構造とが、部分的に共通長さを超えて縦軸に沿って延びていることを特徴とする歯科インプラントを提供する。
【0010】
本実施形態によれば、第1組の回転防止構造は長手方向穴の第1長さを超えて延び、第2組の回転防止構造が長手方向穴の第2長さを超えて延び、前記第1長さおよび第2長さは位置および値において同じではない。従って、この実施形態では、前記長さは穴の中で、同じ始点および終点を有していない。第1長さおよび第2長さを同じ値にすることができる一方で、このとき、第1長さおよび第2長さは穴の中で交互に配置されなければならない。同じように、2つの長さが同じ始点および終点を有することができるが、2つの構造が同じ位置から始まり、または終わるとき、2つの長さは同じにしなければならない。この実施形態では、第1及び第2の回転防止構造は共通長さを超えて重複するが、完全には位置決めされない。これは、個々の回転防止構造が、意図された機能に特に適する一方で長手方向穴の長さを最小にする態様で配置され、寸法決めされることを可能にする。
【0011】
例えば、第1組の回転防止構造が挿入工具と有効に係合するように意図されるとき、トルクは前記工具からインプラントまで第1回転防止構造を介して伝達されるように、第1組の回転防止構造が第2組の回転防止構造よりも、長手方向穴の全長を超えて延びることが好ましい。これにより、トルクを伝達するためにより広くの表面が得られる。更に、または代案として、第1組の回転防止構造は第2組よりも一層、インプラントの歯冠側端部の近くで始まっても良い。第1組の回転防止構造をインプラントの上部近傍に配置することにより、第1組の回転防止構造が挿入工具に係合しやすくなる。
【0012】
好ましくは、第2組の回転防止構造は全体的に、第1組の回転防止構造により囲まれている。このように、第2組の回転防止構造は、全体的に第1組の範囲内に包含されているので、穴の全体長さに影響を与えない。第2組の回転防止構造は、第1組の1/3から1/2の長さであることが好ましい。
【0013】
インプラントと支台との間を確実に連結するため、長手方向穴の歯冠側端部に傾斜部を設けることは公知である。支台の連結部は適合する傾斜を有し、前記2つの部材間の適する密封連結を可能にする。
【0014】
従って、前記穴はその歯冠側端部に内方に向かって傾斜する円錐形状面を有し、第1組および第2組の回転防止構造の共通長さが前記円錐形状面の先端に配置されている。インプラントの歯冠側端部に、回転防止構造を伴わない傾斜面を設けることは、インプラントと支台との間の密封係合を確実にし、これにより、バクテリアが前記穴に侵入するのを防止する。このことは、支台が全ての回転防止構造と係合しないので、この場合に特に重要である。隙間が支台と、例えば第1組の回転防止構造との間に存在するので、完全な密封がこれらの構造の歯冠側に形成されることは有益である。
【0015】
それ自体で独創的であるとみなされるため、他の特徴から検討すると、本発明は、縦軸と、歯冠側端部とを有する伸長体と、前記歯冠側端部から長手方向に延びる内部穴とを備え、歯冠側端部から円筒部の円錐形状面に近接する先端方向に延び、内方に傾斜する円錐形状面を有する患者の顎骨内に挿入する歯科インプラントにおいて、前記穴が更に、第1回転防止特性をもたらし、均等に形成された長手方向に延在する第1組の回転防止構造と、第2回転防止特性をもたらし、均等に形成された長手方向に延在する第2組の回転防止構造とを備え、前記第1組の回転防止構造および前記第2組の回転防止構造が、少なくとも共通長さを超え、縦軸に沿って前記円錐形状面の先端に延びる歯科インプラントを提供する。
【0016】
本発明の文脈の中で“円錐形状面”は単に円錐面を意味し、すなわち、面が第1半径から、より小径の第2半径まで傾斜する。
【0017】
好適な実施形態では、第1組の回転防止構造が前記円錐形状面内で始まり、第2組は円錐形状面の端部から始まる。この実施形態では、第1組の回転防止構造が挿入工具と組み合わせて使用され、インプラントにトルクを伝達し、第2組が支台と組み合わされて使用され、支台とインプラントとの間の相対的回転を防止する。第1組の回転防止構造を部分的に穴の円錐形状面内に配置することで、第1組の回転防止構造はインプラントの歯冠側端部に近づくと共に、より長くなる。第2組の回転防止構造を円錐形状面の端部に配置することで、支台の構成を簡単にし、従来の支台を本発明のインプラントに使用することができる。
【0018】
第1組の回転防止構造は穴の内部で始まるが、インプラントの歯冠側端部までは延びていない。従って、この実施形態では、円錐面の上側先端に位置する大部分の面は、滑らかに壁で囲まれ、これによりインプラントと支台との間の密封係合を確実にする。例えば、第1組の回転防止構造は穴の少なくとも0.3mm、例えば0.5mmだけ内側から始まってもよい。
【0019】
それぞれの回転防止構造は、半径方向に寸法を有する少なくとも1つの面を備えなければならない。従って、前記面に接触する対象物は縦軸周りに回転するのを防止し、トルクが対象物とインプラントの間を伝達できる。個々の回転防止構造はこのように、少なくとも1つ、好ましくは少なくとも2つの回転防止面を備えることで、前記回転防止構造が両方向への回転抵抗を提供できる。
【0020】
個々の例の回転防止構造は、一定の間隔を空けた角度間隔で配置されることが好ましい。これは結局、インプラント軸周りに力を分散するのに役立つ。同じ目的で、第1組の回転防止構造が均等に形成されることが好ましく、第2組の回転防止構造は前記第1組と異なるが均等に形成されることが好ましい。形状のこの違いは、挿入工具または支台が間違った回転防止構造と係合するのを防止する。個々の回転防止構造は、複数例の異なる形状の構造を有することができる。インプラント軸の周りに均一に力を分散するため、これらの例は、回転防止構造が縦軸に平行に横たわる対称な少なくとも1本の線の周りに対称に配置すべきである。例えば、回転防止構造は縦軸の周りに交互に配置された2つの異なる形状の構造を有してもよい。しかし、構成を簡単にするため、個々の回転防止特性のための全ての回転防止構造は均等に形成されることが好ましい。
【0021】
第1組および第2組の回転防止構造は、互いに関して不連続な角度位置に配置された回転防止面を備えることが好ましい。このように、挿入工具は、第2構造の回転防止面に接することなく第1構造の回転防止面に接するように形成されることができる。これにより、第2回転防止構造は歯科支台と接触するため、元の状態に保持することができる。
【0022】
半径方向に配列された面を有する回転防止構造を作成するため、既存のインプラントにおいて、長手方向穴が回転防止構造を形成する溝を有することは公知である。しかし、インプラントから素材を除去することにより、インプラントの強度は弱くなる。従って、好適な実施形態では、少なくとも1つの回転防止特性の回転防止構造は、内部穴上の突起(突出)により形成されている。このような実施形態では、第1および第2の回転防止構造が重複する穴の共通長さが、円筒形状であり半径rを有してもよい。少なくとも一例の回転防止構造はこのように、rの内方に延びる突起を備えている。他の実施形態では、共通長さは縦軸に平行な平面内にある別の楕円形基部の形状(elliptical base shape)を有してもよく、突起はこの基部形状の内方に突出する。突起を設けることで、素材が内部穴の構造内で除去されず、インプラントを強化する。上述したように、個々の例の回転防止構造は一定の間隔を空けた角度間隔で配置されることが好ましく、これにより、突起は楕円形面を有する穴の区分間に配置され、例えば円筒形穴の場合には半径rを有する。
【0023】
それ自体で独創的であるとみなされるため、更なる特徴から検討すると、本発明は、縦軸と、歯冠側端部とを有する伸長体と、歯冠側端部から長手方向に延びる内部穴とを備え、長手方向に延在する第1組の回転防止構造が第1回転防止特性をもたらし、かつ、長手方向に延在する第2組の回転防止構造が第2回転防止特性をもたらし、前記第1組の回転防止構造および前記第2組の回転防止構造が、少なくとも部分的に前記内部穴の共通長さを超えて延びる、患者の顎骨内に挿入する歯科インプラントにおいて、少なくとも一例の回転防止構造が、前記内部穴上の突起により形成されたことを特徴とする歯科インプラントを有する。
【0024】
両回転防止構造を別々に形成し、突起の形状が異なってもよい。しかし、他の例の回転防止構造は、例えば溝などくぼみから形成されることが好ましい。特に好適な実施形態では、他の少なくとも複数の回転防止構造、すなわち、第1の構造では、回転防止構造が突起内に形成された溝によって形成されている。ある好適な実施形態では、他の特性の全ての回転防止構造が突起内に形成されている。このように、第1および第2の回転防止構造は適合し、互いに重ね合わされる(交互に配置される)。くぼみが突起内に完全に包含されるとき、両例の回転防止面はrを超えることなくrの内方で延びている。これにより回転防止手段の構成を簡単にする。
【0025】
代案の実施形態では、溝がインプラント本体の内部に延在してもよく、すなわち、溝がrを超えて延びることができる。溝は突起内、若しくは内部穴の楕円形壁部内、またはその両方に形成されてもよい。第1組の回転防止構造をインプラント本体の内部に延びる溝のように創作することは、対応する挿入工具のレバーの長さを増し、これによりインプラントに伝達されるトルクが増大する。
【0026】
好適な実施形態では、第1組および第2組の回転防止構造は半径rの穴の共通長さを超えて延び、このとき、第1組の回転防止構造は半径方向にrを超えて配置された回転防止面を備え、第2組の回転防止構造はrの内方に配置された回転防止面を備えている。このように、第1および第2の回転防止構造の回転防止面は半径方向に、および角度をつけて配置されている。
【0027】
歯科インプラントを骨の中に挿入するため、第1組の回転防止構造に係合するために特別な工具が必要である一方、第2組の回転防止構造を初期状態に維持する。
【0028】
本発明の歯科インプラントと連携するのに適する工具は、内部穴における回転防止構造部のほぼ全ての横断面を塞ぐ一方、第1組の回転防止構造に適合する形で始まるように形成された先端部を有している。工具先端部は挿入される際に第2組の回転防止構造と接触しないように形成されてもよく、または第2組の回転防止構造とわずかに接触することが可能であるが、その接触は第2組の回転防止構造を損傷しないように形成されてもよい。
【0029】
歯科インプラントを患者の骨に挿入する有利な工具は、この工具の縦軸方向に一定の横断面を備えた先端部を備え、前記先端部の横断面が、縦軸に沿って延びる平らな側面および扁平な角を有する多角形、特に正方形と、円形または湾曲した凸状の外形を有し前記先端部の外周に等間隔に配置された複数の長手方向に延びる突起とを備え、多角形の個々の扁平な角が、前記突起の1つと係合し、および/または前記多角形の個々の平らな側面が、前記突起の1つと係合する。
【0030】
更なる特徴から検討すると、本発明は、前述したインプラントと、遠位端でトルクを第1組の回転防止構造を介して工具からインプラントまで伝達できるように、第1組の回転防止構造と係合するように形成され、更に、トルクを伝達している間、第2組の回転防止構造と係合しないように形成された先端部を有する挿入する工具とを備えた歯科インプラントキットを提供する。
【0031】
前記キットは更に、インプラントに連結する支台を備えることが好ましく、前記支台はインプラントの長手方向穴の中に挿入する連結部を有し、前記連結部は第1組の回転防止構造と係合することなく第2組の回転防止構造と係合するように形成された回転防止構造を備えている。
【発明の効果】
【0032】
本発明に係る歯科インプラントは、容易に製造できる。特に、内部穴の内周にある回転防止構造は、形削り盤により、例えば、ワークピース(workpiece)および形削り工具のそれぞれを再固定する、または再配置することのない1つまたは2つの形削り工具を用いて形成できる。
【0033】
本発明の上述した、および他の特徴と利点は、添付図面から生じる例示された実施形態の以下の詳述から明らかになり、直ちに理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の第1実施形態に係る歯科インプラントの歯冠側端部からの平面図、および長手方向部分断面図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係る歯科インプラントの歯冠側端部からの平面図、および長手方向部分断面図である。
【図2a】図2の歯科インプラントの斜視図、および歯科インプラントを骨の中に挿入する工具の斜視図である。
【図2b】図2の歯科インプラントの改良例を示す斜視図、および歯科インプラントを骨の中に挿入する工具の斜視図である。
【図3】本発明の第3実施形態に係る歯科インプラントの歯冠側端部からの平面図、および長手方向部分断面図である。
【図3a】図3の歯科インプラントの斜視図、および歯科インプラントを骨の中に挿入する工具の斜視図である。
【図3b】図3の歯科インプラントの改良例を示す斜視図、および歯科インプラントを骨の中に挿入する工具の斜視図である。
【図4】歯科インプラントを骨の中に挿入する工具の平面図および側面図である。
【図5】本発明の第4実施形態に係る歯科インプラントの歯冠側端部からの平面図、および長手方向部分断面図である。
【図5a】図5の歯科インプラントの斜視図、および歯科インプラントを骨の中に挿入する工具の斜視図である。
【図5b】図5の歯科インプラントの改良例を示す斜視図、および歯科インプラントを骨の中に挿入する工具の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
図1に示すように、患者の鍔骨内に挿入する歯科インプラントは、縦軸2と、全体的に縦軸2に直交する歯冠側端部4とを有する軸方向に対称な伸長体を備えている。図1の下側になる長手方向断面図では、歯科インプラントはその長さ全体に沿って示されておらず、鍔骨に挿入するスレッドを有する先端部が図示されていない。
【0036】
歯冠側端部4から、下部に雌ねじを有する盲穴である段状内部穴6が縦軸2に沿って歯科インプラント内を延びている。穴6の近位部8の内周には、複数の回転防止構造が形成されている。穴6は、少なくとも回転防止構造の長さが共通する領域において、基部となる半径rの円筒形状を有し、この円筒形状に関して回転防止構造が形成されている。他の実施形態では、この伸長体は代案の楕円形ベース(e≠0)を有し、また、円筒形よりも円錐形であってもよい。
【0037】
均等に形作られた回転防止構造の第1組は、穴6の内周に4つの長手方向に延在する溝またはくぼみ10を備えている。全てのくぼみ10は、同じ半円断面または外形を有している。4つのくぼみ10は穴6の内周に等間隔に区分されている。4つのくぼみ10は、鍔骨内にインプラントを挿入する際に、適切に形成された工具に係合する第1回転防止特性をもたらす。
【0038】
これらのくぼみ10は、半径方向の寸法を有し、共通長さaの穴の半径rを超えて半径方向に延びる回転防止面を設けている。
【0039】
均等に形作られた回転防止構造の第2組は、穴6の内周に4つの長手方向に延在する突起12を備えている。全ての突起12は同じ平面、適切な長方形の輪郭または外形を有している。4つの突起12は穴6の内周に等間隔に分布し、くぼみ10と交互に位置し、突起12がくぼみ10に対して45度ずらされている。4つの突起12は、インプラントに組み込まれる際に、歯冠を支持する適切に形成された支台、または第2部分を形成する支台が係合する第2回転防止特性をもたらす。
【0040】
突起12の側面が、回転防止面を形成している。これらは半径rよりも半径方向内側に延びている。更にまたは代案として、突起12の端面もまた、回転防止面として作用する。
【0041】
図1の長手方向断面を参照すると、くぼみ10は縦軸2に沿って長さbだけ延在する一方、突起12は縦軸2に沿って長さaだけ延在し、長さaは長さbの約1/2または2/3である。このように、くぼみ10および突起12は縦軸に沿って一致することなく、共通長さaだけ延在している。他の実施形態において、ここでは図示しないが、くぼみ10および突起12が交互に配列され、共通長さcが長さaおよびbの重複により形成されてもよい。
【0042】
くぼみ10および突起12は、穴6の共通長さaにわたって複雑で幾何学的な断面を創出する。しかし、基部となる円筒形状は明確に特定でき、この基部形状に一致する穴6の部分は回転防止構造の間に配置されている。
【0043】
くぼみ10は縦軸2に直交し、完全に突起12の輪郭と異なる形状を有するので、本発明は確実に、骨に歯科インプラントを挿入する工具111が多少なりとも突起12に係合し、若しくは突起12を損傷することを防止し、または、工具若しくは支台が穴6の近位部8内に挿入される際に、多少なりとも支台がくぼみ10に係合し損傷するのを防止する。このように、回転防止構造10または12の一方が使用されるが、他方の回転防止構造は確実に、初期状態に維持されている。
【0044】
回転防止構造の縦軸2方向の下方には、穴6の近位部8が逃げ溝14(undercut)の形状の拡張域を有している。逃げ溝14は、例えば、縦軸2に沿って往復する1つまたは2つの形削り工具を用いた形削り盤によるくぼみ10および突起12の機械加工を容易にする。くぼみ10および突起12は縦軸2に垂直である面内に実質的に位置決めされているので、インプラントのワークピースおよび形削り工具のそれぞれを再固定する、または再配置することなく形成できる。
【0045】
回転防止構造の縦軸2方向の上方には、穴6の歯冠部が内方に傾斜した円錐形状部9を備えている。第1回転防止特性のくぼみ10はこの傾斜部9内であるが、インプラントの歯冠側端部4から隔てた場所で始まる。これにより、インプラントと支台との間での密封を可能にする一方、回転防止構造の第1組が穴の中で第2組よりも高く配置されることを可能にする。
【0046】
図2は、図1の歯科インプラントと同様であるが、4つのくぼみ10'と4つの突起12とが互いに交互に配置されておらず、または穴の内周に対し45度ずれていないという相違点のみを備えた歯科インプラントを示す。図1のくぼみ10に対応するように形成されたくぼみ10'および突起12を同じ角度位置で配置することにより、くぼみ10'と突起12とは互いに一致し、または個々のくぼみ10が1つの広範な突起12の中央に形成されるように刻設されている。
【0047】
しかし、第1組および第2組の交互に配置された特質に関わらず、回転防止面は互いに異なる角度で保持される。このように、第1回転防止機構の回転防止面に接するように形成された対象物はまた、第2機構の回転防止面と接する必要はない。
【0048】
この実施形態では、くぼみ10'の回転防止面は半径方向に半径rを超えると共に、半径rの内方に延びている。突起12の中にくぼみ10'を形成することは、くぼみ10'の深さを深くし、これによりインプラントを弱めることなく、第1回転防止機構の回転防止面の面領域を増加する。再度、円形基部形状が半径rの中間セグメント内で観察できる。
【0049】
図2aは、左から右まで順に、図2の歯科インプラントの斜視図、図2の歯科インプラントの拡大斜視図、骨に図2の歯科インプラントを挿入する工具111の斜視図、互いに連結された歯科インプラントと工具の斜視図である。拡大斜視図は、ほぼ垂直に歯科インプラントの上方位置から視ているので、長手方向に延びる構造はとても短く見えることに留意すべきである。同じことが対応する斜視図2b,3a,3b,5aおよび5bで生じている。
【0050】
図2bは、図2の歯科インプラントの改良例を示す対応斜視図である。図2および図2aの歯科インプラントは組織レベル(tissue level)のインプラントであるのに対し、図2bの歯科インプラントは骨レベル(bone level)のインプラントである。しかし、長手方向穴6の内部構造は、変わっていない。
【0051】
図3は、図2の歯科インプラントと同様であるが、図1のくぼみ10と均等に形成配置された4つの追加のくぼみ10が設けられた点で異なるという相違点のみを備えた歯科インプラントを示す。第1回転防止機構は、8つの等間隔に配置されたくぼみ10と10'により構成されている。図3を参照すると、個々のくぼみ10と10'は同じ半円断面または外形を有するが、くぼみ10'は突起12内に配置されているのでより大きい。くぼみ10'は、突起12と一致する輪郭形状である限り、くぼみ10と異なる外形であってもよい。くぼみ10と10'を対称に配置することにより好ましくは、くぼみ10と10'が異なる外形を有するときでさえ、インプラントの軸に関しトルクの伝達を可能にする。
【0052】
図2と図3のインプラントは、図1に関し説明した同じ内方傾斜部9を有し、第1回転防止構造のくぼみ10と10'は内方傾斜部9内で始まる。
【0053】
図3aは、左から右まで順に、図3の組織レベルの歯科インプラントの斜視図、図3の歯科インプラントの拡大斜視図、骨に図3の歯科インプラントを挿入する工具111の斜視図、互いに連結された歯科インプラントと工具の斜視図である。図3bは、図3および図3aに示す歯科インプラントの骨レベルの改良例の対応斜視図を示す。
【0054】
図4は、患者の顎骨に図3に示す歯科インプラントを挿入するのに使用する拡大した工具ビットを詳細に示す。図4は図3に対して縮小されているが、工具のインプラント側先端部16の横断面は、図3の回転防止構造10,10'および12を設けた内部穴の領域の横断面のほぼ全体を占める。
【0055】
8つの長手方向に延びる突起18と18'は、工具のインプラント側先端部16の外周に等間隔に配置されている。工具が、歯科インプラントの穴6(図1参照)の近位部8に軸方向に挿入されるとき、8つの突起18と18'は、8つのくぼみ10と10'に嵌合し、適合する形になっている。同時に、工具はどこも、歯科インプラントの突起12と接しない。
【0056】
特に、工具先端部16は、工具の縦軸方向に一定の横断面を有し、先端部16の横断面は縦軸に沿って延びる平らな側面および扁平な角を有する正方形と、円形または湾曲した凸状の外形を有する8つの長手方向に延びる突起18および18'とからなる。正方形の扁平な角はそれぞれ、4つの突起18の1つを設け、正方形の平らな側面はそれぞれ、突起18'の1つを設けている。
【0057】
図1の歯科インプラントに適する工具先端部を得るため、4つの突起18'が削除され、図2の歯科インプラントに適する工具先端部を得るため、4つの突起18が削除されるであろう。
【0058】
工具の駆動側端部20は、歯科インプラントを骨にねじ込むために手動で駆動される標準的な駆動工具に嵌合される標準的な六角形20に形成されている。
【0059】
工具の工具先端部16と駆動側端部20との間に、工具は歯科インプラントが骨にねじ込まれるときに横転するのを防止するため、限界点(breaking point)を形成する横断面にくびれ22または縮径部を有している。
【0060】
図5は、本発明の第4実施形態に係る歯科インプラントの歯冠側端部からの平面図および長手方向部分断面を示す。この実施形態は、くぼみ10''が突起12の中に配置されている点で図2の実施形態と同様である。しかし、この実施形態では、くぼみ10''は半円ではなく、三角形の輪郭または外形である。更に、これらは突起内に完全に包含されており、すなわち、くぼみは半径rを超えて延びていない。このため、くぼみ10''は、突起12内にのみ形成され、インプラント本体内には形成されていない。これは、2つの回転防止構造の製造を容易にし、インプラントを強固にする。
【0061】
この実施形態では、突起12とくぼみ10''が完全に長手方向に整列している。くぼみ10''と突起12は半径rを超えて半径方向に延びないので、くぼみ10''が突起12よりも長手方向に長くなることはできない。
【0062】
図5aは、左から右まで順に、図5の組織レベルの歯科インプラントの斜視図、図5の歯科インプラントの拡大斜視図、骨に図5の歯科インプラントを挿入する工具111の斜視図、互いに連結された歯科インプラントと工具の斜視図である。図5bは、図5および図5aに示す歯科インプラントの骨レベルの改良例の対応斜視図を示す。
【0063】
図5、図5aおよび図5bから本実施形態において、工具のインプラント側先端部はより単純な輪郭または外形、すなわち、正方形の輪郭または外形を有することを理解すべきである。
【0064】
上述した実施形態は説明する目的だけであり、当業者は請求項の範囲内に多くの代案構造が可能であることを認識するであろう。特に、回転防止構造の具体的な形状および配置は変更できる。
【0065】
請求項で言及された技術的特徴に参照番号が付されている場合、これらの参照番号は請求項の理解を深める目的のためだけに付与されており、従って、そのような参照番号は、例示により特定された個々の要素の範囲を限定する効果を有しない。
【0066】
本発明の特徴によれば、縦軸と全体的に縦軸と直交する歯冠側端部とを有する伸長体と、歯冠側端部から長手方向に延びる内部穴と、内部穴の内周に形成され、長手方向に延在する複数の回転防止構造とを備え、均等に形成された第1組の回転防止構造が、第1回転防止特性をもたらし、均等に形成された第2組の回転防止構造が、前記第1回転防止特性から独立した第2回転防止特性をもたらす、患者の顎骨内に挿入する歯科インプラントにおいて、第1組の回転防止構造と第2組の回転防止構造とが、少なくとも部分的に共通長さを超えて縦軸に沿って延びている。
【0067】
縦軸に沿った共通長さが、前記回転防止構造のより長い全長の少なくとも半分になることが好ましい。
【0068】
第1組の回転防止構造が、縦軸に直交し、第2組の回転防止構造と異なる形状を有することが好ましい。
【0069】
2つの例のうち、1つの回転防止構造が円形または湾曲した外形を有し、他の回転防止構造が角度のある外形を有することが好ましい。
【0070】
2つの例のうち、1つの回転防止構造が、他の回転防止構造よりも幅があることが好ましい。
【0071】
2つの例のうち、1つの回転防止構造が内部穴上の突起であり、他の回転防止構造が内部穴上のくぼみであることが好ましい。
【0072】
第1組と第2組の回転防止構造が、内部穴の内周に等間隔に配置されることが好ましい。
【0073】
第1組と第2組の回転防止構造が、内部穴の内周に交互に配置されることが好ましい。
【0074】
少なくとも複数の第1組と第2組の回転防止構造が、交互に配置されることが好ましい。
【0075】
回転防止構造が内部穴の内周に、形削り盤により形成され、および/または大部分が機械加工されることが好ましい。
【0076】
本発明の他の特徴によれば、歯科インプラントキットは、前述した少なくとも1つの歯科インプラントと、第1組の回転防止構造に係合することにより骨の中に歯科インプラントを挿入し、内部穴に設けた回転防止構造部の横断面のほぼ全体を占めるように形成される一方、第1組の回転防止構造と係合する形をした先端部を有する工具とを備えた。
【0077】
本発明の他の特徴によれば、前述した歯科インプラントを挿入する工具が、この工具の縦軸方向に一定の横断面を備えた工具先端部を備え、前記先端部の横断面が、縦軸に沿って延びる平らな側面および扁平な角を有する多角形と、円形または湾曲した凸状の外形を有し前記先端部の外周に等間隔に配置された複数の長手方向に延びる突起とを備え、多角形の個々の扁平な角が、前記突起の1つと係合し、および/または前記多角形の個々の平らな側面が、前記突起の1つと係合する。
【0078】
前記多角形が正方形であることが好ましい。
前記工具が、限界点を示す首部を有することが好ましい。
【符号の説明】
【0079】
2 縦軸
4 歯冠側端部
6 内部穴
9 円錐形状面
10,10' 第1組の回転防止構造(くぼみ)
12 第2組の回転防止構造(突起)
16 先端部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
縦軸(2)と、歯冠側端部(4)とを有する伸長体と、
前記歯冠側端部から長手方向に延びる内部穴(6)と、
前記内部穴の内周に形成され、長手方向に延在する複数の回転防止構造(10,10',12)と、
を備え、
回転防止構造(10,10')の第1組が、第1回転防止特性をもたらし、
回転防止構造(12)の第2組が、前記第1回転防止特性から独立した第2回転防止特性をもたらす、患者の顎骨内に挿入する歯科インプラントにおいて、
第1組の回転防止構造(10,10')と第2組の回転防止構造(12)とが、部分的に共通長さ(a)を超えて縦軸(2)に沿って延びていることを特徴とする歯科インプラント。
【請求項2】
縦軸(2)と、歯冠側端部(4)とを有する伸長体と、
前記歯冠側端部から長手方向に延びる内部穴(6)と、
を備え、
長手方向に延在する第1組の回転防止構造(10,10')が第1回転防止特性をもたらし、かつ、長手方向に延在する第2組の回転防止構造(12)が第2回転防止特性をもたらし、
前記第1組の回転防止構造および前記第2組の回転防止構造が、少なくとも部分的に前記内部穴の共通長さを超えて延びる、患者の顎骨内に挿入する歯科インプラントにおいて、
少なくとも一組の回転防止構造が、前記内部穴上の突起により形成されたことを特徴とする歯科インプラント。
【請求項3】
前記第1組の回転防止構造(10,10')が、前記第2組の回転防止構造(12)よりも前記長手方向穴の長さをより超えて延びていることを特徴とする請求項1または2に記載の歯科インプラント。
【請求項4】
前記第1組の回転防止構造(10,10')が、前記第2組よりも、前記インプラントの歯冠側端部(4)のより近くで始まることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の歯科インプラント。
【請求項5】
前記第2組の回転防止構造(12)が、前記第1組の回転防止構造(10,10')により全体的に囲まれていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の歯科インプラント。
【請求項6】
前記縦軸(2)に沿った共通長さ(a)が、前記回転防止構造(10,10',12)のより長い全長の少なくとも半分になることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の歯科インプラント。
【請求項7】
前記第1組の回転防止構造(10,10')が均等に前記縦軸(2)と垂直に形成され、
前記第2組の回転防止構造(12)が均等に前記縦軸(2)と垂直に形成され、
前記第1組および第2組の回転防止構造の外形が同一でないことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の歯科インプラント。
【請求項8】
2つの例のうち、1つの回転防止構造(10,10')が円形または湾曲した外形を有し、
他の回転防止構造(12)が角度のある外形を有することを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の歯科インプラント。
【請求項9】
2つの例のうち、1つの回転防止構造(12)が、他の回転防止構造(10,10')よりも幅があることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の歯科インプラント。
【請求項10】
前記穴(6)が、その歯冠側端部(4)に内方に向かって傾斜する円錐形状面を備え、前記第1および第2回転防止構造(10,10',12)の共通長さが、前記円錐形状面の端部に位置することを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の歯科インプラント。
【請求項11】
前記第1組の回転防止構造(10,10')が前記円錐形状面内で始まり、
前記第2組の回転防止構造(12)が前記円錐形状面の端部で始まることを特徴とする請求項10に記載の歯科インプラント。
【請求項12】
それぞれの例の回転防止構造が、前記縦軸(2)の周りに一定の角度間隔で配置されていることを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の歯科インプラント。
【請求項13】
前記第2組の回転防止構造(12)が、前記内部穴上の突起により形成されたことを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載の歯科インプラント。
【請求項14】
前記穴の共通長さは半径rの円筒形状であり、前記突起はrの内方に延在し、かつ、半径rを有する穴のセグメント間に配置されていることを特徴とする請求項13に記載の歯科インプラント。
【請求項15】
前記第1組の回転防止構造(10,10')が、くぼみにより形成されていることを特徴とする請求項13または14に記載の歯科インプラント。
【請求項16】
少なくとも複数の前記第1組のくぼみが、前記第2組の突起内に形成されていることを特徴とする請求項15に記載の歯科インプラント。
【請求項17】
前記穴の共通長さ(a)は半径rであり、
前記第1組の回転防止構造(10,10')が、rを超えて半径方向に配置された回転防止面を備え、
前記第2組の回転防止構造(12)は、rの内方に配置された回転防止面を備えたことを特徴とする請求項15に記載の歯科インプラント。
【請求項18】
縦軸(2)と、歯冠側端部(4)とを有する伸長体と、
前記歯冠側端部から長手方向に延びる内部穴(6)と、
を備え、
歯冠側端部から円筒部の円錐形状面に近接する先端方向に延び、内方に傾斜する円錐形状面(9)を有する患者の顎骨内に挿入する歯科インプラントにおいて、
前記穴が更に、
第1回転防止特性をもたらし、均等に形成された長手方向に延在する第1組の回転防止構造(10,10')と、
第2回転防止特性をもたらし、均等に形成された長手方向に延在する第2組の回転防止構造(12)とを備え、
前記第1組の回転防止構造および前記第2組の回転防止構造が、少なくとも共通長さを超え、縦軸に沿って前記円錐形状面の先端に延びることを特徴とする歯科インプラント。
【請求項19】
請求項1から18のいずれかに記載された歯科インプラントと、
トルクを前記第1組の回転防止構造を介して前記工具から前記インプラントまで伝達できるように、前記第1組の回転防止構造(10,10')と係合するように形成され、
更に、トルクを伝達している間、第2組の回転防止機構と係合しないように形成された先端部(16)を有する、前記骨の中に歯科インプラントを挿入する工具(111)と、
を備えたことを特徴とする歯科インプラントキット。

【図1】
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【図2】
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【図2a】
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【図2b】
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【図3】
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【図3a】
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【図3b】
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【図4】
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【図5】
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【図5a】
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【図5b】
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【公表番号】特表2013−502959(P2013−502959A)
【公表日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−526054(P2012−526054)
【出願日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際出願番号】PCT/EP2010/062454
【国際公開番号】WO2011/023750
【国際公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【出願人】(505104836)シュトラウマン・ホールディング・アクチェンゲゼルシャフト (18)
【氏名又は名称原語表記】STRAUMANN HOLDING AG
【Fターム(参考)】