説明

歯科用切削・研磨飛散防止を備えた軽量型金属回収装置

【課題】歯科用切削・研磨飛散防止を備えた軽量型金属回収装置を提供する。
【解決手段】飛散回収フード本体に歯科部材飛散受け部を設け、歯科部材飛散受け部に歯科部材飛散受け溝部を設け、飛散回収フード本体に目視凹部を設ける。飛散回収フード本体の底部に歯科部材を固定する親指受け孔と人指し指受け孔を備えた指受け部を設け、飛散回収フード本体に備えた指受け部に本体をしっかり支える中指本体支え部を設ける。歯科用金属(補綴物)を回収する歯科部材飛散受け部に備えた歯科部材飛散受け溝部の間に吸引ノズル接続部とアダプターを備え自在吸い口のついた吸塵ヘッド本体を設け、バキューム本体と吸引ノズル接続部との間にフレキシブルホースを装着したことを特徴とする軽量型金属回収装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飛散回収フード本体に歯科部材を固定する親指受け孔と人指し指受け孔を備えた指受け部をつけ、歯科用金属(補綴物)を回収する歯科部材飛散受け部に備えた歯科部材飛散受け溝部の間に吸引ノズル接続部とアダプターを備え自在吸い口のついた吸塵ヘッド本体をつけ、バキューム本体と吸引ノズル接続部との間にフレキシブルホースをつけた歯科用切削・研磨飛散防止を備えた軽量型金属回収装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、歯科用の駆動モーターや大型の作業台つきの専用の石膏研削機や研磨粉や切削屑を作業カプセルのケース内で粉や屑などを除去できる作業カプセルがあった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そのために、次のような問題点があった。
(イ)作業台に砥石の駆動モータなどを設けたので、専用研削機として固定作業台としては良いが、自在に移動して使用するのは難しかった。
(ロ)専用の狭いカプセルやフードの中で作業する為、粉や屑などの切削屑はケースの外部へ飛散防止は出来たが、作業フードやカプセルで覆われている為、狭い作業台の中での切削作業などは実際の長時間作業には、作業姿勢が固定されるため、疲れやすいとの難点があった。
(ハ)従来の作業台は、駆動モータやケース本体が大掛かりになり、高価な切削又は研磨具となった作業台は、コスト高に跳ね返り、現状の厳しい経営合理化の道具には大変不向きであった。
本発明は、これらの問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
飛散回収フード本体に歯科部材飛散受け部を設け、歯科部材飛散受け部に歯科部材飛散受け溝部を設け、飛散回収フード本体に目視凹部を設ける。 飛散回収フード本体の底部に歯科部材を固定する親指受け孔と人指し指受け孔を備えた指受け部を設け、飛散回収フード本体に備えた指受け部に本体をしっかり支える中指本体支え部を設ける。歯科用金属(補綴物)を回収する歯科部材飛散受け部に備えた歯科部材飛散受け溝部の間に吸引ノズル接続部とアダプターを備え自在吸い口のついた吸塵ヘッド本体を設け、バキューム本体と吸引ノズル接続部との間にフレキシブルホースを装着する。以上を特徴とする歯科用切削・研磨飛散防止を備えた軽量型金属回収装置である。
【発明の効果】
【0005】
軽量な飛散回収フード本体に目視凹部を設けてあり、作業者に粉塵等がかかりにくく、飛散回収フード本体の底部に歯科部材を固定する親指受け孔と人指し指受け孔を備えた指受け部を設け、軽量な飛散回収フード本体に備えた指受け部に本体をしっかり支える中指本体支え部を設けてあり、安定性と歯科部材飛散受け部に歯科部材飛散受け溝部を設けてあり、容易に歯科用金属(補綴物)も回収することができ軽量であり、きわめて安全で有る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の一実施形態について説明する。
(イ)飛散回収フード本体(1)に歯科部材飛散受け部(2)を設け、歯科部材飛散受け部(2)に歯科部材飛散受け溝部(3)を設ける。
(ロ)飛散回収フード本体(1)に目視凹部(4)を設ける。
(ハ)飛散回収フード本体(1)の底部に歯科部材を固定する親指受け孔(6)と人指し指受け孔(7)を備えた指受け部(5)を設ける。
(ニ)飛散回収フード本体(1)に備えた指受け部(5)に本体をしっかり支える中指本体支え部(8)を設ける。
(ホ)歯科用金属(補綴物)を回収する歯科部材飛散受け部(2)に備えた歯科部材飛散受け溝部(3)の間に吸引ノズル接続部(12)とアダプター(11)を備え自在吸い口(10)のついた吸塵ヘッド本体(9)を設ける。
(ヘ)バキューム本体(15)と吸引ノズル接続部(12)との間にフレキシブルホース(14)を装着する。
本発明は以上のような構成で、これを使用するときは、親指受け孔(6)と人指し指受け孔(7)に、底部から親指(18)と人指し指(19)を挿入し、指受け部(5)に本体をしっかり支える中指本体支え部(8)に中指(20)を添えて、親指(19)と人指し指(20)で歯科用金属(補綴物)を保持し、インレー研磨やクラウン研磨または歯科用石膏を切削するなどの作業をする。このとき、歯科用金属(補綴物)研摩する際など切削ポイント(研磨具)(21)回転方向が常に時計廻りに回転している為、研摩され飛び散る歯科用金属(補綴物)の粉塵などは飛散回収フード本体(1)の歯科部材飛散受け部(2)に備えた歯科部材飛散受け溝部(3)に集められる。作業するにおいて、飛散回収フード本体(1)に目視凹部(4)を設けてあるため補綴物を目視安く、粉塵等も作業者にかかりにくい。歯科用の金属には、パラジウムや金、銀、銅、その他亜鉛、イリジウム、インジウム等が含まれている歯科用金属(補綴物)を回収する為歯科部材飛散受け部(2)に備えた歯科 部材飛散受け溝部(3)の間に吸引ノズル接続(12)とアダプター(11)を備え自在 吸い口(10)のついた吸塵ヘッド本体(9)を設けて、バキューム本体(15)と吸引 ノズル接続部(12)との間にフレキシブルホース(14)を装着し、バキューム本体(15)に歯科用金属(補綴物)が回収できる。
また図1に示すように、少量の歯科用金属(補綴物)の研削のときは、吸引ノズル接続部(12)にノズルキャップ(13)を装着して、飛散回収フード本体(1)の歯科部材飛散受け部(2)と歯科部材飛散受け部(2)に歯科部材飛散受け溝部(3)で歯科用金属(補綴物)を回収してもよい。
飛散回収フード本体(1)は使用される部品が少なく又プラスチックなどの軽量素材で容易に成型できコストも安く量産化が可能である。また飛散回収フード本体(1)が軽量である特徴を発揮して、歯科作業者なども机上の上などでも作業ができ、また歯科医の先生方も患者さんとの場で研磨や研削をしても、粉塵などが飛び散らない効果が、きわめて安全に本発明と一体となって歯科用金属(補綴物)を回収できる。
【図面の簡単な説明】
【007】
【図1】 本発明の状態を示す斜視図
【図2】 本発明の一部を切り欠いた状態を示す左側面図
【図3】 本発明の状態を示す底面図
【図4】 本発明の状態を示す正面図
【図5】 本発明の使用状態を示す斜視図
【図6】 本発明の使用状態を示す参考図
【符号の説明】
【008】
1 飛散回収フード本体
2 歯科部材飛散受け部
3 歯科部材飛散受け溝部
4 目視凹部
5 指受け部
6 親指受け孔
7 人指し指受け孔
8 中指本体支え部
9 吸塵ヘッド本体
10 自在吸い口
11 アダプター
12 吸引ノズル接続部
13 ノズルキャップ
14 フレキシブルホース
15 バキューム本体
16 本体底凸部
17 本体底溝部
18 親指
19 人指し指
20 中指
21 切削ポイント

【特許請求の範囲】
【請求項1】
飛散回収フード本体に歯科部材飛散受け部を設け、歯科部材飛散受け部に歯科部材飛散受け溝部を設け、飛散回収フード本体に目視凹部を設け、飛散回収フード本体の底部に歯科部材を固定する親指受け孔と人指し指受け孔を備えた指受け部を設け、飛散回収フード本体に備えた指受け部に本体をしっかり支える中指本体支え部を設け、歯科用金属(補綴物)を回収する歯科部材飛散受け部に備えた歯科部材飛散受け溝部の間に吸引ノズル接続部とアダプターを備え自在吸い口のついた吸塵ヘッド本体を設け、バキューム本体と吸引ノズル接続部との間にフレキシブルホースを装着した事を特徴とする歯科用切削・研磨飛散防止を備えた軽量型金属回収装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−45691(P2011−45691A)
【公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−217983(P2009−217983)
【出願日】平成21年8月30日(2009.8.30)
【出願人】(500574056)