説明

水の揺らぎを表現する照明装置

【課題】線状に連続配置した発光装置を順に緩やかに制御して波の輝きのように見せる発光装置は多々考えられているが、列状に配置制御された発光器は光量の大きさで水波の状態を表現するのみであり、その動きの単純さを改良し、より複雑な波の再現を可能にした発光装置を提供する。
【解決手段】線状に配置した一連の発光列を間隔を持って配置された複数系統の発光器群を、それぞれ別の情報で明度制御することにより光にもう一つ位置情報を与える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光を制御して壁など投影面に水の流れを表現する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
線状に連続配置した発光装置を順に緩やかに制御して波の輝きのようにみせる発光装置の発想は以前からあり、以下のように特許も出願されている。
【特許文献1】[公告番号]特公平7−20711[発明の名称]発光素子駆動装置
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
線状に連続配置した発光装置を順に緩やかに制御して波の輝きのようにみせる発光装置は多々考えられているが、線状に配置制御された発光器は光量の大きさで水波の状態を表現するのみで動きが単純である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
線状に配置した一連の発光列を複数用意し、それぞれ別の情報で明度制御することにより発光器に位置情報を与え、課題を解決する。
【発明の効果】
【0005】
自然の水波は3次元の面を持っており、従来の技術では1に装置上の線上位置、2に光量という2次元情報でしかなかったが、装置上の位置を線から面情報にして、もしくは角度情報を与えて投射される光の位置を変えることにより1次元増やし、全体で3次元情報にすることで水波再現の単純化を解決でき、より複雑な波の再現を可能とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
複数系統の発光器群の距離を離して配置するか、放射された光同士に距離が出来るように発光方向に角度を付ける。その上で系統別の発光制御を行う。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】従来の発光装置案であって、黒丸が発光部発光器、個々の明るさを円の線で表した模式図である。投影される全体の光の形は上下の点線で表し、揺らぎの方向と中心軸を太線の矢印で表している。
【図2】2系統の発光器群の距離を離して別制御した模式図である。各系統を異なる制御とすることで、図1の矢印方向とは異なる方向へも揺らぎが表現されることを表している。
【図3】2系統の発光器群の角度を変えて投影し別制御した模式図である。
【符号の説明】
【0008】
1発光器
2照射範囲
3全体の照射範囲
4揺らぎの進行方向と照射範囲の中心線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
列になった発光器群の個々の発光器の光量を滑らかに変化させることで水が流れるかの様に揺らいで表現される発光装置において、間隔を持って配置された複数系統の発光器群を、意図した異なる光量制御によって駆動させることで、壁面や発光器前面のフィルターに投影された光が列方向以外の方向にも揺らいで見える発光装置。
【請求項2】
請求項1の装置において、発光器群の配置差異が設置角度であるもの。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate